JP2002025294A - 半導体デバイス試験方法・半導体デバイス試験装置 - Google Patents
半導体デバイス試験方法・半導体デバイス試験装置Info
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Abstract
を出力し、この基準クロックをデータの受渡しに供する
半導体デバイスにおいて、基準クロックとデータとの間
の位相差が所定の条件の満たすとき不良と判定する試験
方法を提案する。 【解決手段】基準クロックとデータの発生タイミングを
タイミング比較器11A、11Bでタイミング比較し、
そのタイミング比較結果を論理比較器12A、12Bで
論理比較し、その論理比較結果が所定の条件を満たすか
否かを相対比較器13で比較し、所定の条件を満たした
状態を検出して基準クロックとデータとの位相差が所定
値以上と判定し、または、データの持続時間が所定の時
間以上継続したと判定する半導体デバイス試験方法。
Description
及び読み出しが可能な半導体デバイスを試験する場合に
用いて好適な半導体デバイス試験方法及びこの試験方法
を用いて動作する半導体デバイス試験装置に関する。
はクロックと共にデータを入力し、クロックに同期して
半導体デバイスへデータを書き込み、クロックと共にク
ロックに同期したデータが半導体デバイスから出力さ
れ、このクロックのタイミングを利用して他のデバイス
にデータの受渡しを行うメモリが存在する。図13にこ
の種のメモリの読み出し時の様子を示す。図14Aに示
すDA、DB、DC…は半導体デバイスから出力される
データ(ある1つのピンから出力されたデータ)を示
す。TD1、TD2…は各テストサイクルを示す。図1
4Bに示すDQSはメモリから出力されるクロックを示
す。データDA、DB、DC…はこのクロックDQSに
同期して半導体デバイスから出力される。このクロック
は実用されている状態では他のデバイスにデータDA、
DB、DC…を受け渡す際の同期信号(データストロー
ブ)として利用される。
試験項目の一つに、各クロックDQS(以下このクロッ
クを基準クロックと称す)の前縁又は後縁のタイミング
から、データの変化点までの時間差(位相差)dI1、
dI2、dI3…が例えば極力短い程応答が速く優れた
特性を持つデバイスとして評価される。また、基準クロ
ックDQSの前縁からデータDQの後縁までの時間dJ
1及びdJ2が長い程データの持続性が良いデバイスと
評価される。これらの時間の長短によって被試験半導体
デバイスのグレードが決定される。
クロックDQSは実用されている状態ではクロック源で
生成されたクロックが半導体デバイスに印加され、この
クロックが半導体デバイスの内部の回路に配給され、こ
のクロックに同期してデータが出力される。従って、試
験装置で試験を行う場合にも試験装置側から被試験半導
体デバイスにクロックを印加し、そのクロックが被試験
半導体デバイスの内部を通り、データと共にデータ受渡
しのための基準クロックとして出力される。従って、こ
の基準クロックの一般的には前縁又は後縁のタイミング
を測定し、この計測した前縁又は後縁のタイミングから
データDA、DB、DC…の変化点までの時間dI1、
dI2、dI3…又はdJ1、dJ2…を測定すること
になる。
れる基準クロックはその半導体デバイスの内部を通過し
て出力されるため、その発生タイミングはこの半導体デ
バイスの内部の温度等の外的環境の影響を大きく受け、
図14に示すように各半導体デバイスごとに基準クロッ
クDQS1、DQS2、DQS3…の位相に差が発生す
る現象が見られる。さらに位相の差は各半導体デバイス
の違いによるものに加えて、半導体デバイスの内部でも
アクセスするメモリのアドレスの違い、時間の経過(熱
的な変化)に従って変動するいわゆるジッタJが発生す
る現象も見られる。
ミング又は後縁のタイミングからデータDA、DB、D
C…の変化点までの時間dI1、dI2、dI3…又は
dJ1、dJ2…を測定するためには、先ず各半導体デ
バイスから出力される基準クロックDQSの前縁のタイ
ミング又は後縁のタイミングが既知の値として与えられ
なければならない。基準クロックDQSの発生タイミン
グを既知の値として取得するには予め試験に使用する全
ての試験パターン(全てのテストサイクル)を順次被試
験デバイスに印加し、その各試験パターンの読み出し時
に発生する基準クロックDQSの発生タイミングを測定
し、その測定値を予めメモリ等に記憶させ、全てのテス
トサイクルに渡って基準クロックDQSの発生タイミン
グのデータを取得した状態で実際の試験を行う方法が考
えられる。
ックDQSの発生タイミングを各テストサイクル毎に読
み出し、その読み出された基準クロックDQSの発生タ
イミングから各データの前縁のタイミング又は後縁のタ
イミングとの位相差を測定し、データDQの前縁側のタ
イミングを試験する場合はこの位相差が所定の値を越え
なければ良と判定し、位相差が所定の時間を越えた場合
を不良と判定し、データDQの後縁側の持続時間を試験
する場合はデータの後縁までの位相差が所定の時間以上
継続したかを判定すればよい。
クロックDQSの発生タイミングを全てのテストサイク
ル毎に測定し、その測定値を取得した状態で実際の試験
を行うとすると、実質的に試験に要する時間は通常の倍
の時間を必要とし、試験に要する時間が長くなってしま
う欠点がある。また、図14で説明したように、基準ク
ロックDQSの発生タイミングにはジッタJを含むもの
となるため、一度全てのテストサイクルに渡ってその発
生タイミングを測定したとしても、その測定値の信頼性
は低い。従ってその測定値を利用して行う試験の制度も
信頼性が低いものとなる。
ックを基準に各データの位相が所定の位相差の範囲に入
っているか否かを判定しなければならない半導体デバイ
スの試験方法において、初めからリアルタイムで試験を
行うことができ、従って短時間に試験を完了することが
でき、然も試験結果の信頼性も高い半導体デバイス試験
方法を提案しようとするものである。
は、被試験デバイスから出力されるデータ及びこのデー
タと同期してデータの受渡に供する基準クロックの発生
タイミングをストローブパルスのサーチ動作でそれぞれ
タイミング比較し、このタイミング比較結果を論理比較
器でそれぞれ期待値と比較し、期待値と一致するか否か
により被試験デバイスの良、不良を判定する半導体デバ
イス試験装置において、被試験デバイスから出力される
各データの各論理判定結果と、基準クロックの論理判定
結果とをそれぞれ比較し、これらの論理判定結果が所定
の条件を満たしたことを検出してデータのタイミングが
基準クロックのタイミングに対して所定の位相関係を満
たしていると判定する半導体デバイス試験方法を提案す
る。
半導体デバイス試験方法において、基準クロックの基準
エッジのタイミングをタイミング比較するストローブパ
ルスのタイミングから、各データの前縁のタイミングを
タイミング比較するストローブパルスのタイミングを予
め所定の時間遅延した関係に設定し、基準クロックの論
理判定結果が良で、各データの論理判定結果が不良と判
定されたことを検出してその不良と判定されたデータが
基準クロックより所定の時間以上遅延して発生している
と判定する半導体デバイス試験方法を提案する。
半導体デバイス試験方法において、基準クロックの基準
エッジのタイミングをタイミング比較するストローブパ
ルスのタイミングから、各データの後縁のタイミングを
タイミング比較するストローブパルスのタイミングを予
め所定の時間遅延した関係に設定し、基準クロックの論
理判定結果が不良で、各データの論理判定結果が不良と
判定されたことを検出してその不良と判定されたデータ
の後縁のタイミングが基準クロックの前縁のタイミング
から所定の時間以上継続していないと判定する半導体デ
バイス試験方法を提案する。
のクロック出力端子から出力される基準クロックのタイ
ミングをストローブパルスの発生タイミングでタイミン
グ比較する第1タイミング比較器と、被試験デバイスの
各出力端子から出力される各データのタイミングをそれ
ぞれストローブパルスの発生タイミングでタイミング比
較する複数の第2タイミング比較器と、第1タイミング
比較器のタイミング比較結果を所定の期待値と比較する
第1論理比較器と、第2タイミング比較器の各タイミン
グ比較結果をそれぞれ所定の期待値と比較する複数の第
2論理比較器と、第1論理比較器の論理比較結果と第2
論理比較器の論理比較結果のそれぞれを比較し、第1論
理に比較器の比較結果と、第2論理比較器の論理比較結
果が所定の条件を満たしたことを検出する相対比較器
と、によって構成した半導体デバイス試験装置を提案す
る。
のクロック出力端子から出力される基準クロックの基準
エッジのタイミングをストローブパルスの発生タイミン
グでタイミング比較する第1タイミング比較器と、被試
験デバイスの各出力端子から出力される各データの前縁
のタイミングをそれぞれストローブパルスの発生タイミ
ングでタイミング比較する複数の第2タイミング比較器
と、第1タイミング比較器のタイミング比較結果を所定
の期待値と比較する第1論理比較器と、第2タイミング
比較器の各タイミング比較結果をそれぞれ所定の期待値
と比較する複数の第2論理比較器と、第1論理比較器の
論理比較結果と第2論理比較器の比較結果のそれぞれを
比較し、第1論理に比較器の比較結果が良、第2論理比
較器の比較結果が不良である条件を検出してデータの前
縁のタイミングが基準クロックの前縁から所定の時間以
上遅れていると判定する相対比較器と、によって構成し
た半導体デバイス試験装置を提案する。
のクロック出力端子から出力される基準クロックの基準
エッジのタイミングをストローブパルスの発生タイミン
グでタイミング比較する第1タイミング比較器と、被試
験デバイスの各出力端子から出力される各データの後縁
のタイミングをそれぞれストローブパルスの発生タイミ
ングでタイミング比較する複数の第2タイミング比較器
と、第1タイミング比較器のタイミング比較結果を所定
の期待値と比較する第1論理比較器と、第2タイミング
比較器の各タイミング比較結果をそれぞれ所定の期待値
と比較する複数の第2論理比較器と、第1論理比較器の
論理比較結果と第2論理比較器の論理比較結果のそれぞ
れを比較し、第1論理に比較器の論理比較結果が不良、
第2論理比較器の比較結果が不良である条件を検出して
データの後縁のタイミングが基準クロックの前縁から所
定の継続時間に満たないと判定する相対比較器と、によ
って構成した半導体デバイス試験装置を提案する。
び半導体デバイス試験装置によれば、通常の半導体デバ
イス試験装置の論理判定結果を相対的に比較判定し、基
準クロックに対する判定結果と各データに対する判定結
果の条件が所定の条件を満たしたことを検出してデータ
の発生タイミングが基準クロックの発生タイミングより
所定時間以上遅れていないと判定する試験方法及び基準
クロックの基準エッジのタイミングからデータの後縁ま
での持続時間が所定時間以上を満たしたかを判定する試
験方法を提案するものである。
ング比較するためのストローブパルスの位相を、基準ク
ロックの発生タイミングをタイミング比較するためのス
トローブパルスの位相より所定の時間遅れ位相に設定す
ることにより、基準クロックの論理判定結果と、各デー
タの論理判定結果との組合せが所定の条件を満たした場
合は各データの発生タイミングが設定した遅延位相より
遅れていないと判定することができる。またデータの持
続時間が所定の時間以上継続したと判定することができ
る。
バイス試験装置の各論理比較器の後段に相対比較器を設
けるだけの比較的簡単な構成で基準クロックを出力する
半導体デバイスの試験を短時間に済ますことができ、ま
た試験の信頼性も高い半導体デバイス試験方法及び半導
体デバイス試験装置を提供することができる利点が得ら
れる。
イス試験方法により基準クロックDQSを発生する半導
体デバイスを試験する半導体デバイス試験装置の一実施
例を示す。図1において、DUTは被試験半導体デバイ
スを示す。この被試験半導体デバイスDUTはデータD
Qを出力するデータ出力端子TDと、基準クロックDQ
Sを出力する出力端子TQSとを有する。図1ではデー
タ出力端子TDを1本として示しているが、現実には1
6本程度の出力端子TDが存在する。クロック出力端子
TQSにはレベル比較器10Aと、第1タイミング比較
器11Aと、第1論理比較器12Aの縦続回路を接続す
る。
比較器10Bと、タイミング比較器11Bと、第2論理
比較器12Bからなる縦続回路を接続する。これらの縦
続回路は従来の半導体デバイス試験装置の構成と同じも
のでよい。この発明の特徴とする構成は基準クロックD
QSの論理比較結果を出力する第1論理比較器12の論
理判定結果と、各データDQの論理比較結果を出力する
第2論理比較器12の論理判定結果を相対的に比較する
相対比較器13を設けた構成とした点である。
第2タイミング比較器11A、11Bと第1、第2論理
比較器12A、12Bの各動作について説明する。レベ
ル比較器10A、10Bは共に図2に示すように一対の
電圧比較器CP1とCP2によって構成され、これら一
対の電圧比較器CP1とCP2により被試験半導体デバ
イスDUTが出力する基準クロックDQS又は各データ
DA、DB、DC…(図8参照)の論理値が正規の電圧
条件を満たしているか否かを判定する。電圧比較器CP
1は基準クロックDQS又は各データDA、DB、DC
…のH論理の電圧値が正規の電圧値VOH以上であるか
否かを判定する。また電圧比較器CP2は基準クロック
DQS又は各データDA、DB、DC…のL論理側の電
圧値が正規の電圧VOL以下であるか否かを判定する。
A、11Bに入力しストローブパルスSTBが印加され
たタイミングで電圧比較器CP1及びCP2の出力の状
態を読み取る。つまり、タイミング比較器11A、11
BはストローブパルスSTBの印加タイミング毎にその
ときの入力されている基準クロックDQS及びデータD
Qの論理値を読み取る動作を実行する。論理比較器12
A、12Bはタイミング比較器11A、11Bがストロ
ーブパルスSTBのタイミングで読み取った結果と予め
テストサイクル毎に定めた期待値(図2の例ではH論
理)とを比較しテストサイクル毎にパス(良)、フェイ
ル(不良)判定を行い結果をPAに出力する。
器CP1からの論理値を見て電圧比較器CP1の論理値
がH論理のときパス(良)、電圧比較器CP1の論理値
がL論理のときフェイル(不良)と判定する。期待値が
L論理のときは電圧比較器CP2からの論理値を見て電
圧比較器CP2の論理値がH論理のときパス(良)、電
圧比較器CP2の論理値がL論理のときフェイル(不
良)と判定する。この時の、判定の結果をPAに出力す
る。
の発生タイミングを検出する動作を説明する。基準クロ
ックDQSの立上りのタイミングを検出するテストサイ
クルにおいて、ストローブパルスSTBをτTずつ遅延
して同じテストを繰り返す(図3参照)。つまり、スト
ローブパルスSTBをτTずつ遅延して同じテストを繰
り返すことで、テスト毎にストローブパルスSTBがτ
Tずつ遅延されて第1タイミング比較器11Aに与えら
れ電圧比較器CP1及びCP2の出力の状態を読み取
る。第1論理比較器12Aは第1タイミング比較器11
AがストローブパルスSTBのタイミング比較結果を出
力する毎にその比較結果と期待値とを比較しパス
(良)、フェイル(不良)を判定し結果をPAに出力す
る。
フェイル(不良)からパス(良)に変わったことによ
り、第1レベル比較器10Aの出力がH論理に反転した
ことを読み取ったストローブパルスSTBn(図3B参
照)を知り基準クロックDQSの立上りのタイミングT
nを決定する。また、基準クロックDQSの立下りのタ
イミング検出する場合は、期待値をL論理にし立上りの
検出と同様に第1論理比較器12Aの出力がフェイル
(不良)からパス(良)に変わったストローブパルスに
より立下りのタイミングを決定する。
グ比較器11Bと、第2論理比較器12Bにおいても、
第1レベル比較器10Aと、第1タイミング比較器11
Aと、第1論理比較器12Aと同様の動作をし、データ
DQの立上り、立下りのタイミングも、基準クロックD
QSの立上り、立下りのタイミングの検出と同様にタイ
ミングを決定する。以上により、レベル比較器10A、
10Bと、タイミング比較器11A、11Bと、論理比
較器12A、12Bの従来と同じ部分の動作が理解され
よう。
1A、11Bの動作について説明する。基準クロックD
QSの発生タイミングを比較する第1タイミング比較器
11AにはストローブパルスSTB1を印加し、データ
DQの発生タイミングを比較する第2タイミング比較器
11BにはストローブパルスSTB2を印加する。これ
らのストローブパルスSTB1とSTB2には位相差T
dqを与える。この位相差TdqはデータDQが基準ク
ロックDQSのこの例では前縁のタイミングより位相差
Tdq以上遅延した場合は、そのデータ端子は不良であ
ると判定するために付した遅延時間である。
B2は図14で説明した基準クロックDQSのジッタの
範囲内を少しずつ位相をずらしながら基準クロックDQ
Sの例えば立ち上がりのタイミング及びデータDQの変
化点を検出する動作を実行する。以下この動作をサーチ
と呼ぶことにする。図4を用いてサーチ動作の範囲につ
いて説明する。基準クロックDQSのジッタは被試験デ
バイスDUTの動作を規定するクロックCLKの前縁の
タイミングを中心に発生する。良品のデバイスであれば
データDQも基準クロックDQSに発生するジッタの範
囲で変化点が変動する。従って、ジッタの発生量を(図
4B)とすると、ストローブパルスSTB1は−Td〜
+Tdまでの間を少しずつ(例えば図 に示したτT)
位相をずらしながらサーチさせ、またストローブパルス
STB2は−Td+Tdq〜+Td+Tdqの範囲をサ
ーチさせる。
TB1は基準クロックDQSの発生タイミングを検出
し、ストローブパルスSTB2はデータDQの発生タイ
ミングをタイミング比較することになる。基準クロック
DQSとデータDQとの位相差Taとストローブパルス
STB1とストローブパルスSTB2との位相差Tdq
との大小関係で相対比較器13は判定結果を出力する。
タDQの有効データが“H”の場合に期待値がH論理の
時を例に説明する。第1論理比較器12Aと第2論理比
較器12BはそれぞれストローブパルスSTB1及びS
TB2がそれぞれ基準クロックDQS及びデータDQの
1論理の区間を打ち抜いた場合に0論理(パス)を出力
し、0論理の区間を打ち抜いた場合は1論理(フェイ
ル)を出力する。
の変化点までの位相差TaとストローブパルスSTB1
とSTB2の位相差Tdqの関係がTa=Tdqの場合
のタイミングチャートを示す。この場合にはストローブ
パルスSTB1とSTB2が基準クロックDQSとデー
タDQの変化点(1論理に立ち上がる変化点)より前の
0論理の期間を打ち抜いている状態では図5Bの比較タ
イミングT1とT2に示すように第1及び第2論理比較
器12Aと12Bは共に1論理(フェイル)を出力す
る。ストローブパルスSTB1とSTB2のサーチ動作
が進み、ストローブパルスSTB1が基準クロックDQ
Sの前縁のエッジに達すると、Ta=Tdqであるか
ら、ストローブパルスSTB2もデータDQの変化点に
達する。この結果、第1論理比較器12A及び第2論理
比較器12Bは比較タイミングT3、T4に示すように
共に0論理(パス)を出力する。
Tdqの場合はストローブパルスSTB1とSTB2の
サーチ動作により図6Aに示すようにストローブパルス
STB2ガスとローブパルスSTB1より先にデータD
Qの変化点に達する。この結果、第2論理比較器12B
は図6Bに示すように比較タイミングT3で速くも0論
理のパスを出力するが、第1論理比較器12Aは未だ1
論理のフェイルを出力し続ける。ストローブパルスST
B1とSTB2のサーチ動作が進み、論理比較タイミン
グT5に達した時点でストローブパルスSTB1が基準
クロックDQSの前縁のタイミングに到達する。この結
果第1論理比較器12Aは比較タイミングT5で0論理
のパスを出力する。
ブパルスSTB1とSTB2のサーチ動作により図7A
に示すようにストローブパルスSTB1がSTB2より
先に基準クロックDQSの前縁のタイミングに達する。
この結果図7Bに示すように比較タイミングT3で第1
論理比較器12Aは0論理のパスを出力するが、第2論
理比較器12Bの論理比較出力は1論理を出しつづけ
る。ストローブパルスSTB1とSTB2のサーチ動作
が進み、比較タイミングT5に達すると、ストローブパ
ルスSTB2がデータDQの変化点に到達し、その論理
比較出力は図7Bに示すように0論理に反転する。
た比較タイミングT3とT4の状態を検出すれば基準ク
ロックDQSとデータDQの位相差Taが所定値Tdq
を越えていることを検出することができる。従って、相
対比較器13の真理値表を図11Aに示すように設定す
ればTa>Tdqの状態のとき1論理のフェイルを出力
させることができる。以上の説明はデータDQの前縁側
のタイミングが基準クロックDQSの立ち上がりのタイ
ミングから所定の時間Tdqの範囲内に存在するか否か
を判定した例を説明したが、試験を行う利用者によって
はデータDQの後縁側のタイミングが基準クロックDQ
Sの立上りのタイミングから所定の時間以上維持されて
いるか否かを試験したい要求もある。
イミングが基準クロックDQSの前縁のタイミングから
所定の時間以上維持されたか否かを試験する様子を示
す。図8乃至図10に示すTbは基準クロックDQSの
前縁のタイミングからデータDQの後縁のタイミングま
での時間を示す。また、TdrはストローブパルスST
B1とストローブパルスSTB2に与えた位相差を示
す。この場合もストローブパルスSTB1とSTB2は
基準クロックDQS及びデータDQに発生するジッタの
範囲に相当するタイミングの範囲をサーチさせる。
合には第2論理比較器にBの出力は0論理のパスを出力
している期間(図8Bに示す比較タイミングT1、T2
では第1論理比較器12Aは1論理のフェイルを出力す
る。ストローブパルスSTB1が基準クロックDQSの
前縁のタイミングを検出すると、第1論理比較器12A
は比較タイミングT3に示すように0論理のパスを出力
する。サーチが進みストローブパルスSTB2がデータ
DQの後縁を検出すると第2論理比較器12Bは比較タ
イミングT4に示すように1論理のフェイルを出力す
る。
この場合には図9Bに示す比較タイミングT3、T4、
T5に示すようにTb−Tdrの時間差に相当する時間
の範囲で第1論理比較器12Aと第2論理比較器12B
は共に0論理のパスを出力し、その後、ストローブパル
スSTB2がデータDQの後縁を検出するから第2論理
比較器12Bは1論理のフェイルを出力する。図10に
Tb<Tdrの場合の動作を示す。この場合には図10
Bの比較タイミングT3、T4に示すように、第1論理
比較器12Aと第2論理比較器12Bは必ず1論理のフ
ェイルを同時に出力する状態が発生する。
の前縁のタイミングから所定の時間以上継続したか否か
を試験する場合には、相対比較器13の真理値表は図1
1Bに示すように入力の双方が共に1論理の状態で1論
理のフェイルを出力するように設定すればよい。図12
に相対比較器13の具体的な実施例を示す。この実施例
では4個のレジスタRG1、RG2、RG3、RG4
と、これら4個のレジスタRG1〜RG4に設定したデ
ータを2ビットの選択信号FL1、FL2で選択して取
り出すマルチプレクサMUXとによって相対比較器13
を構成した場合を示す。
従って利用者が任意にパスとフェイルの論理値を設定す
ればよい。例えば前縁側の試験を行う場合はレジスタR
G1〜RG4に図11Aに示した真理値表の判定結果に
従って0、0、1、0を設定し、選択信号FL1、FL
2として第1論理比較器12Aの出力と、第2論理比較
器12Bの出力を割当てる。従って、12A、12Bの
出力FL1とFL2が0、0であればマルチプレクサM
UXはレジスタRG1に設定したパスを表わす0論理を
選択して出力し、FL1とFL2が1、0であればマル
チプレクサMUXはレジスタRG2に設定したパスを表
わす0論理を選択して出力し、FL1とFL2が0、1
であればマルチプレクサMUXはレジスタRG3に設定
したフェイルを表わす1論理を選択して出力し、FL1
とFL2が1、1であればマルチプレクサMUXはレジ
スタRG4に設定したパスを表わす0論理を出力する。
合はレジスタRG1〜RG4には図11Bに示す真理値
表の判定結果に従って0、0、0、1を設定すればよ
い。このように、相対比較器13を構成することにより
利用者は希望する試験を自由に選択して行うことができ
る。またデータDQの前縁と後縁のタイミングに限らず
他の試験にも利用できる利点が得られる。尚、相対比較
器13の構成としては図12に示した構成に限らず、例
えば書き替え可能なメモリによって構成することもで
き、その選択は自由である。
1とSTB2をサーチ動作させた場合に相対比較器13
から1回でも1論理のフェイルが発生すればその出力ピ
ンは不良と判定することができる。つまり、位相差Td
qを短く設定すればグレードの高い半導体デバイスを選
別することができ、位相差Tdqを長目に設定すれば良
品の判定率を高めることができる。また、位相差Tdq
を長目に設定すればデータDQの保持率の高い半導体デ
バイスを選別することができる。
各データの発生タイミングを測定するための位相の基準
となる基準クロックDQSの位相が変動しても各テスト
サイクル毎に、基準クロックDQSの位相と、各データ
の位相をリアルタイムで比較し、その位相差Taが設定
値Tdqより長いことを検出して不良と判定する試験方
法及び位相差Tbが設定値Tdrより短いことを検出し
て不良と判定する試験方法を採るから、試験を短時間に
済ませることができる。また、各テストサイクル毎に各
テストサイクルの実行時点で発生している基準クロック
DQSの位相を実際に使用してデータDQの位相差を測
定するから、温度変動等に伴なって発生する基準クロッ
クDQSの位相変動に対しても考慮して試験が行われ、
試験結果の信頼性の向上は顕著である。
施例を説明するためのブロック図。
ためのブロック図。
るためのタイミングチャート
が出力する基準クロックとデータの関係を説明するため
のタイミングチャート。
するためのAはタイミングチャート、Bは論理判定結果
を時系列に配列して示した図。
明するための図。
構成の一例を説明するためのブロック図。
ためのタイミングチャート。
B2に与えた位相差
Claims (6)
- 【請求項1】被試験デバイスから出力されるデータ及び
このデータと同期してデータの受渡に供する基準クロッ
クの発生タイミングをストローブパルスのサーチ動作で
それぞれタイミング比較し、このタイミング比較結果を
論理比較器でそれぞれ期待値と比較し、期待値と一致す
るか否かにより被試験デバイスの良、不良を判定する半
導体デバイス試験装置において、 被試験デバイスから出力される各データの各論理判定結
果と、上記基準クロックの論理判定結果とをそれぞれ比
較し、これらの論理判定結果が所定の条件を満たしたこ
とを検出して上記データのタイミングが上記基準クロッ
クのタイミングに対して所定の位相関係を満たしている
と判定することを特徴とする半導体デバイス試験方法。 - 【請求項2】請求項1記載の半導体デバイス試験方法に
おいて、上記基準クロックの基準エッジのタイミングを
タイミング比較するストローブパルスのタイミングか
ら、上記各データの前縁のタイミングをタイミング比較
するストローブパルスのタイミングを予め所定の時間遅
延した関係に設定し、上記基準クロックの論理判定結果
が良で、上記各データの論理判定結果が不良と判定され
たことを検出してその不良と判定されたデータが上記基
準クロックより所定の時間以上遅延して発生していると
判定することを特徴とする半導体デバイス試験方法。 - 【請求項3】請求項1記載の半導体デバイス試験方法に
おいて、上記基準クロックの基準エッジのタイミングを
タイミング比較するストローブパルスのタイミングか
ら、上記各データの後縁のタイミングをタイミング比較
するストローブパルスのタイミングを予め所定の時間遅
延した関係に設定し、上記基準クロックの論理判定結果
が不良で、上記各データの論理判定結果が不良と判定さ
れたことを検出してその不良と判定されたデータの後縁
のタイミングが上記基準クロックの前縁のタイミングか
ら所定の時間以上継続していないと判定することを特徴
とする半導体デバイス試験方法。 - 【請求項4】A、被試験デバイスのクロック出力端子か
ら出力される基準クロックのタイミングをストローブパ
ルスの発生タイミングでタイミング比較する第1タイミ
ング比較器と、 B、被試験デバイスの各出力端子から出力される各デー
タのタイミングをそれぞれストローブパルスの発生タイ
ミングでタイミング比較する複数の第2タイミング比較
器と、 C、上記第1タイミング比較器のタイミング比較結果を
所定の期待値と比較する第1論理比較器と、 D、上記第2タイミング比較器の各タイミング比較結果
をそれぞれ所定の期待値と比較する複数の第2論理比較
器と、 E、上記第1論理比較器の論理比較結果と上記第2論理
比較器の論理比較結果のそれぞれを比較し、上記第1論
理に比較器の比較結果と、第2論理比較器の論理比較結
果が所定の条件を満たしたことを検出する相対比較器
と、 によって構成したことを特徴とする半導体デバイス試験
装置。 - 【請求項5】A、被試験デバイスのクロック出力端子か
ら出力される基準クロックの基準エッジのタイミングを
ストローブパルスの発生タイミングでタイミング比較す
る第1タイミング比較器と、 B、被試験デバイスの各出力端子から出力される各デー
タの前縁のタイミングをそれぞれストローブパルスの発
生タイミングでタイミング比較する複数の第2タイミン
グ比較器と、 C、上記第1タイミング比較器のタイミング比較結果を
所定の期待値と比較する第1論理比較器と、 D、上記第2タイミング比較器の各タイミング比較結果
をそれぞれ所定の期待値と比較する複数の第2論理比較
器と、 E、上記第1論理比較器の論理比較結果と上記第2論理
比較器の比較結果のそれぞれを比較し、上記第1論理に
比較器の比較結果が良、第2論理比較器の比較結果が不
良である条件を検出して上記データの後縁のタイミング
が上記基準クロックの前縁から所定の時間以上遅れてい
ると判定する相対比較器と、 によって構成したことを特徴とする半導体デバイス試験
装置。 - 【請求項6】A、被試験デバイスのクロック出力端子か
ら出力される基準クロックの基準エッジのタイミングを
ストローブパルスの発生タイミングでタイミング比較す
る第1タイミング比較器と、 B、被試験デバイスの各出力端子から出力される各デー
タの後縁のタイミングをそれぞれストローブパルスの発
生タイミングでタイミング比較する複数の第2タイミン
グ比較器と、 C、上記第1タイミング比較器のタイミング比較結果を
所定の期待値と比較する第1論理比較器と、 D、上記第2タイミング比較器の各タイミング比較結果
をそれぞれ所定の期待値と比較する複数の第2論理比較
器と、 E、上記第1論理比較器の論理比較結果と上記第2論理
比較器の論理比較結果のそれぞれを比較し、上記第1論
理に比較器の論理比較結果が不良、第2論理比較器の比
較結果が不良である条件を検出して上記データの後縁の
タイミングが上記基準クロックの前縁から所定の継続時
間に満たないと判定する相対比較器と、 によって構成したことを特徴とする半導体デバイス試験
装置。
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