JP2002015782A - 非水電解質電池 - Google Patents
非水電解質電池Info
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Abstract
次電池を提供する。 【解決手段】 集電体3上に炭素質物からなる炭素質物
からなる正極層4を形成した正極5と、金属リチウムか
らなる負極8と、正極5および負極8に挟持された非水
電解質層9とからなる非水電解質二次電池において、粉
末X線回折により求められるd002が0.37nm以上
0.42nm以下の結晶性を有する炭素質物を有する正
極層4を用いる。
Description
係り、特に酸素を正極活物質として利用する非水電解質
電池に関する。
携帯型情報機器の市場は急速に拡大しつつあり、これら
の機器の小型軽量化が進むにつれて、電源にも小型かつ
軽量であることが求められるようになった。現在これら
の携帯機器には主として高いエネルギー密度を有するリ
チウムイオン二次電池が使用されているが、さらに高容
量化が求められている。
池は、活物質を電池に内蔵する必要がないため、高容量
化が期待できる。負極活物質に金属リチウム、正極活物
質に酸素を用いるリチウム二次電池として、J.Ele
ctrochem.Soc.、Vol.143、No.
1、January 1996、あるいはUSP5、5
10、209には、以下に説明するような構成を有する
空気リチウム二次電池が開示されている。
は、コバルトを含有するアセチレンブラックからなる正
極層と、ポリアクリルニトリル、エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート及びLiPF6 からなるポ
リマー電解質フィルムとをニッケル網もしくはアルミニ
ウム網に圧着させたものからなる正極と、リチウム箔か
らなる負極と、前記正極と前記負極の間に介装されたポ
リマー電解質膜と、前記正極上に積層された酸素透過膜
とを有し、この4層積層物をラミネート製袋に封入した
構造を有するものである。
極炭素の重量あたり1600mAh/gの容量を示し、
リチウムイオン二次電池の一般的な正極活物質であるコ
バルト酸リチウムが160mAh/gの容量を示すのに
対し、非常に大きい容量をもたらす。
長時間駆動が求められており、上述した空気リチウム二
次電池の容量は未だ十分なものとは言えない。
来、酸素を正極活物質に使用する空気電池の高容量化が
進められているものの、さらなる大容量化が求められて
いる。
電池容量を大きくし、長時間の駆動が可能な非水電解質
電池を提供することを目的とする。
は、粉末X線回折より求められる炭素面間の平均距離d
002が0.37nm以上、0.42nm以下である炭素
質物を具備する正極と、金属イオンを放出する能力を有
する負極活物質を具備する負極と、前記正極および負極
に挟まれた非水電解質とを具備することを特徴とする。
r,Emmett,Teller)法比表面積が600
m2/g以上であることが望ましい。
することができる。
能力を有するものを使用することで、二次電池にするこ
とができる。
線回折より求められる炭素面間の平均距離d002が0.
37nm以上、0.42nm以下である炭素質物からな
る炭素質物層を集電体表面に担持させた正極と、リチウ
ムイオンを吸蔵放出する能力を有する負極活物質を具備
する負極と、前記正極および負極に挟まれた非水電解質
と、前記正極に酸素を取り込む空気孔が形成され、前記
正極、負極および電解質を収納する収納ケースを具備す
ることを特徴とする。
一例として、図1に示す断面図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
収納ケース1内には、電極群2が収納されている。
なる正極集電体3に正極層4が担持された構造を有する
正極5と、例えば多孔性導電性基板からなる負極集電体
6に負極活物質層7が担持された構造を有する負極8
と、正極5及び負極8の間に介在する非水電解質層9と
から構成される。なお、非水電解質は、正極5と非水電
解質層9と負極8に保持されている。
れぞれ正極端子11および負極端子12の一端が接続さ
れており、正極端子11および負極端子12の他端は、
それぞれ収納ケース1外部へ延出されている。
は、空気孔13が形成されており、空気孔13から供給
された空気(空気中に含有される酸素)は空気拡散層1
0によって拡散し、正極層4に供給される。
孔13を閉塞するシールテープ14が着脱可能に配置さ
れており、電池使用時にはこのシールテープ14を外す
ことで正極層4に空気を供給できるようになっている。
使用した場合の電池反応を以下に示す。
用いた場合、負極での反応は以下のように示される。
ように、負極から電子とリチウムイオンを放出し、一方
正極においては電子を取り込むと同時に電池外部から取
り込んだ酸素とリチウムイオンが反応してリチウム酸化
物が生成する。
(6)、(8)に示すように、負極においては電子と共
にリチウムイオンを取り込み、一方正極においては電子
と共にリチウムイオンと酸素を放出する。
いて詳しく説明する。
れた正極層4とから形成されている。
かに行わせるために多孔質の導電性基板(メッシュ、パ
ンチドメタル、エクスパンディドメタル等)を用いるこ
とが好ましい。前記導電性基板の材質としては、例え
ば、ステンレス、ニッケル、アルミニウム、鉄、チタン
などを挙げることができる。なお、前記集電体は、酸化
を抑制するために表面に耐酸化性の金属または合金を被
覆しても良い。
剤とを混合し、この混合物をフィルム状に圧延して製膜
し、乾燥することで形成することができる あるいは、例えば炭素質物と結着剤とを溶媒中で混合
し、これを集電体3に塗布し、乾燥・圧延して形成する
ことができる。
り返しその特性を評価したところ、前記正極層に用いる
炭素質物として、粉末X線回折により求められるd002
が0.37nm以上0.42nm以下である炭素質物を
使用すると、エネルギー密度の高い正極が得られること
を見出した。
電池は、充放電反応に伴い炭素質物表面で酸素および酸
素の化合物の酸化還元反応が起きる。例えば、非水電解
質電池においては、前述した式(2)、(3)、
(5)、(6)で示すように正極炭素質物として使用さ
れる炭素質物の微細孔中にリチウム酸化物が可逆的に生
成・消失する。
電池は、炭素質物の結晶性が低い場合、炭素平面層間部
分にも放電時に生成する酸素の化合物を蓄積することが
でき、容量が向上する。すなわちd002が0.37nm
よりも小さいと容量を十分に大きくすることができな
い。しかし、d002が0.42nmよりも大きい、すな
わち結晶性が低すぎると、充分な導電性が得られずに容
量が低下してしまう。その結果、粉末X線回折により求
められるd002が0.37nm以上0.42nm以下の
炭素質物を使用することで電池容量を向上させる。な
お、本発明に用いる炭素質物のように結晶性の低い炭素
質物においては、粉末X線回折により求められるd002
の値は、平均面間隔を表す。
素質物では、充分な反応面積が得られないために大電流
放電特性が低下してしまう。また、比表面積は4000
m2/g未満であることが望ましい。比表面積が400
0m2/g以上になると、炭素質物の密度が低下して単
位体積当たりの容量が低下してしまう。
説明する。
香族化合物の金属塩、および芳香族化合物の金属錯体か
ら選ばれる少なくとも1種からなる物質を含む炭素質物
前駆体などの原料を準備する。
処理を施す。熱処理温度は、500℃以上1500℃以
下であることが望ましい。熱処理温度が500℃未満で
は、前駆体の炭素化が充分に進行せず、導電性が低下し
てしまう。一方、熱処理温度が1500℃を超えると炭
素質物内の細孔が閉塞し、放電時に生成する酸化の化合
物の蓄積サイトが失われてしまう。また、炭素質物前駆
体に芳香族化合物が含まれていると、熱処理温度500
℃以上1500℃以下の範囲で芳香族環同士のネットワ
ークが成長して充分な導電性が得られるが、炭素質物前
駆体に芳香族化合物が含まれていないと、芳香族環のネ
ットワークが成長せずに、充分な導電性が得られなくな
ってしまう。
求められるd002が0.37nm未満である炭素質物
に、賦活などの化学的処理、あるいは機械的処理を施す
ことにより得ることができる。
ルトフタロシアニンなどの酸素発生過電圧を低下させる
機能を有する微粒子を担持させ、酸素の還元反応の効率
を高めることも可能である。
の高導電性炭素質物を添加し、正極層の導電性を高める
ことも可能である。
集電体に付着させるための結着剤としては、例えばポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニ
リデン(PVdF)、エチレン−プロピレン−ブタジエ
ンゴム(EPBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)などを用いることができる。
は、炭素質物70〜98重量%、結着剤2〜30重量%
の範囲であることが好ましい。
7を担持したものである。
うに多孔質構造の導電性基板に限らず、無孔の導電性基
板を用いることができる。これら導電性基板は、例え
ば、銅、ステンレス、またはニッケルから形成すること
ができる。
としては、例えば負極活物質と結着剤とからなる層を形
成すればよい。例えば負極活物質と結着剤とを溶媒の存
在下で混練し、得られた懸濁物を集電体に塗布し、乾燥
した後、所望の圧力で1回プレスもしくは2〜5回多段
階プレスすることにより作製することができる。
ンを吸蔵放出する材料を使用することができる。前記リ
チウムイオンを吸蔵放出する材料としては、例えば、金
属酸化物、金属硫化物、金属窒化物、リチウム金属、リ
チウム合金、リチウム複合酸化物、またはリチウムイオ
ンを吸蔵放出する炭素質物質のうち一つ以上からなり、
従来よりリチウムイオン電池またはリチウム電池に使用
されている材料がすべて使用可能である リチウムイオンを吸蔵放出できる前記炭素質物として
は、例えば黒鉛、コークス、炭素繊維、球状炭素などの
黒鉛質材料もしくは炭素質材料、熱硬化性樹脂、等方性
ピッチ、メソフェーズピッチ、メソフェーズピッチ系炭
素繊維、メソフェーズ小球体などに500〜3000℃
で熱処理を施すことにより得られる黒鉛質材料または炭
素質材料を挙げることができる。
化物、ケイ素酸化物、リチウムチタン酸化物、ニオブ酸
化物、タングステン酸化物などを挙げることができる。
化物、チタン硫化物などを挙げることができる。
ムコバルト窒化物、リチウム鉄窒化物、リチウムマンガ
ン窒化物などを挙げることができる。
ウムアルミニウム合金、リチウムスズ合金、リチウム鉛
合金、リチウムケイ素合金などを挙げることができる。
ルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、エチレンープロピレンーブタジエンゴム
(EPBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)などを用いるこ
とができる。前記炭素質物および前記結着剤の配合割合
は、炭素質物80〜98重量%、結着剤2〜20重量%
の範囲であることが好ましい。特に、前記炭素質物は負
極を作製した状態で5〜20g/m2の範囲にすること
が好ましい。
やリチウム合金などの金属材料を使用すれば、これらの
金属材料は単独でもシート形状に加工することが可能な
ため、結着剤を使用せずに負極活物質層を形成すること
ができる。また、これらの金属材料で形成された負極活
物質層は直接負極端子に接続することもできる。
使用する際には、負極活物質としてはリチウムイオンの
吸蔵能のみ有していれば良い。
として使用する際には、負極活物質としては、金属イオ
ンの放出能のみ有していれば良い 3)非水電解質層 非水電解質層には前述のように液体系と固体電解質系と
二通りの形状が採用可能である。まず液体系の場合、非
水電解質には非水溶媒にリチウム塩を溶解することによ
り調製される液体状電解液を用いることができる。
として公知の非水溶媒を用いることができる。例えば、
プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネー
ト(EC)、またはその両者の混合溶媒(第1溶媒と称
す)と前記PCやECより低粘度でありかつドナー数が
18以下である1種以上の非水溶媒(以下第2溶媒と称
す)との混合溶媒を主体とする非水溶媒を用いることが
好ましい。
結合あるいはエステル結合を含む鎖状カーボネートが好
ましく、中でもジメチルカーボネート(DMC)、エチ
ルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネー
ト(DEC)、メチルプロピルカーボネート(MP
C)、イソプロピオメチルカーボネート、プロピオン酸
エチル、プロピオン酸メチル、γ−ブチロラクトン(γ
−BL)、酢酸エチル、酢酸メチルなどが挙げられる。
これらの第2溶媒は、単独または2種以上の混合物の形
態で用いることができる。特に、第2種溶媒は沸点が9
0℃以上であることが好ましい。
合量は、体積比で10〜80%であることが好ましい。
より好ましいECまたはPCの配合量は体積比率で20
〜75%である。
C、ECとDEC、ECとPCとDEC、ECとγ−B
L、ECとγ−BLとDEC、ECとPCとγ−BL、
ECとPCとγ−BLとDECの混合溶媒で、ECの体
積比率は10〜80%としたものが好ましい。より好ま
しいECの体積比率は、25〜65%の範囲である。
えば過塩素酸リチウム(LiClO 4)、六フッ化リン
酸リチウム(LiPF6)、四フッ化硼酸リチウム(L
iBF 4)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム
(LiCF3SO3)、ビストリフルオロメタンスルホニ
ルアミドリチウム[LiN(CF3SO2)2]などのリ
チウム塩(電解質)が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
0.5〜2.5モル/lとすることが望ましい。
合、前述したように、この非水電解質をセパレータに含
浸・保持することで非水電解質層9を形成する。
ン、ポリプロピレン、またはPVdFを含む多孔質フィ
ルムや、合成樹脂製不織布、あるいはガラス繊維製不織
布などを用いることができる。
囲にすることが好ましい。これは次のような理由による
ものである。多孔度を30%未満にすると、セパレータ
において高い電解液保持性を得ることが困難になる恐れ
がある。一方、多孔度が90%を越えると、十分なセパ
レータ強度を得られなくなる恐れがある。多孔度のより
好ましい範囲は、35〜60%である。
は、リチウム塩を溶解した高分子材料を含むフィルムを
高分子固体電解質として用いることができる。高分子材
料としては、例えば、ポリエチレンオキサイド(PE
O)、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)、ポリ
アクリロニトリル(PAN)等を挙げることができる。
リチウム塩には前記と同様の、例えば、過塩素酸リチウ
ム、六フッ化燐酸リチウム、四フッ化硼酸リチウム、ト
リフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF 3S
O3)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチ
ウム[LiN(CF3SO2)2]等を挙げることができ
る。また、固体電解質層には、イオン導電性を向上させ
るために有機溶媒を添加することが好ましい。かかる有
機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(E
C)、プロピレンカーボネート(PC)、γ−ブチロラ
クトン(γ−BL)、フッ素含有のカーボネート類、鎖
状カーボネート類等を挙げることができる。前記有機溶
媒は、これらを単独で用いてもよいが、2種類以上を組
み合わせて用いてもよい。
気リチウム二次電池を挙げて説明したが、負極活物質と
して、ナトリウム、アルミニウム、マグネシウム、セシ
ウムなどからなる金属イオンを吸蔵・放出できる材料を
使用した他の空気金属二次電池として使用することもで
きる。
には、前述の電解質としてナトリウム、アルミニウム、
マグネシウム、セシウムなどの金属塩を使用すればよ
い。
ナフタレン−1、4、5、8−テトラカルボン酸テトラ
リチウムをアルゴンガス雰囲気下800℃で12時間加
熱した。前記生成物を粉砕後、塩酸と水で洗浄し、さら
に真空加熱乾燥することにより炭素質物を製造した。得
られた炭素質物の粉末X線回折より求められるd
002は、0.3784nmであった。また、前記炭素質
物のBET法による比表面積は、1200m2/gであ
った。
フルオロエチレン5重量%を乾式混合し、圧延すること
により縦横20mm、厚さ200μmのフィルム状の正
極層を得た。この正極層を正極集電体であるチタン製メ
ッシュに圧着し、正極を作成した。
た部分に正極端子の一端を接続した。
チウム箔をニッケル製メッシュに圧着した負極、グラス
フィルタからなるセパレータ、ポリプロピレン製不織布
からなる空気拡散層を準備した。
を順次積層し、この積層物を収納ケース用のラミネート
フィルム内に収納した。なお、このラミネートフィルム
には空気孔が設けられており、この空気孔が空気拡散層
上に配置されるように収納した。さらに、この空気孔に
シールテープを貼付して閉塞した。また、正極端子およ
び負極端子の他端はラミネートフィルムの開口部から延
出させた。
レンカーボネード50体積%を混合した電解液中に、
1.5モル/lの割合で過塩素酸リチウムからなる電解
質を溶解させることにより非水電解質を調製した。前記
電解質を前記セパレーター部分に注液した後(セパレー
タ中に含浸した後)、袋状ラミネートフィルムの開口部
を熱融着処理して封口することで、非水電解質二次電池
を作製した。
容量を以下のようにして測定した。
を除去し、放電電流0.4mAで2.5Vまで放電した
後、充電電流0.2mAで4.2Vまで充放電サイクル
試験を20℃で実施した。
の放電容量を測定したことろ、102mAhと高い値で
あった。
2,4,5−テトラカルボン酸テトラリチウムとし炭素
質物を合成したこと以外は、実施例1と同様の手法で、
非水電解質二次電池を作成した。
り求められるd002は、0.3781nmであった。ま
た、前記炭素質物のBET法による比表面積は、950
m2/gであった。
と同様にして充放電サイクル試験を実施したところ、充
放電サイクル試験における3サイクル目の放電容量は1
08mAhと高い値であった。
4,9,10−テトラカルボン酸無水物を用い、この原
材料をアルゴンガス雰囲気下800℃で12時間加熱し
た。得られた生成物を粉砕して炭素質物得た。
られるd002は、0.3890nmであった。また、前
記炭素質物のBET法による比表面積は、1300m2
/gであった。
例1と同様の手法で、非水電解質二次電池を作成した。
1と同様にして充放電サイクル試験を実施したところ、
充放電サイクル試験における3サイクル目の放電容量は
98mAhと高い値であった。
用い、20重量%のZnCl2と混合した後にアルゴン
ガス雰囲気下600℃で12時間加熱した。得られた生
成物を粉砕した後、塩酸と水で洗浄し、さらに真空加熱
乾燥することにより炭素質物を製造した。
られるd002は、0.3780nmであった。また、前
記炭素質物のBET法による比表面積は、650m2/
gであった。
法で空気リチウム二次電池を作成した。
と同様にして充放電サイクル試験を実施したところ、充
放電サイクル試験における3サイクル目の放電容量は8
9mAhと高い値であった。
以外は実施例1と同様の手法で、非水電解質二次電池を
作製した。
求められるd002は、0.3662nmであった。ま
た、前記活性炭のBET法による比表面積は、1250
m2/gであった。
と同様にして充放電サイクル試験を実施したところ、充
放電サイクル試験における3サイクル目の放電容量は2
4mAhであり、実施例1〜3と比較して大幅に放電容
量が低かった。
い、この原材料をアルゴンガス雰囲気下550℃で12
時間加熱して得られた生成物を粉砕しすることにより炭
素質物を製造した。
られるd002は、0.3920nmであった。また、前
記炭素質物のBET法による比表面積は、230m2/
gであった。
1と同様の手法で非水電解質二次電池を作成した。
と同様にして充放電サイクル試験を実施したところ、充
放電サイクル試験における3サイクル目の放電容量は1
3mAhであり、比較例1と同様に低い値であった。
を用い、このアセチレンブラック90重量%とポリテト
ラフルオロエチレン10重量%を混合して層形成したこ
と以外は実施例1と同様の手法で、空気リチウム二次電
池を作成した。
X線回折より求められるd002は、0.3490nmで
あった。また、前記アセチレンブラックのBET法によ
る比表面積は、290m2/gであった。
と同様にして充放電サイクル試験を実施したところ、充
放電サイクル試験における3サイクル目の放電容量は4
3mAhであり、やはり、実施例1〜3と比べて大幅に
低い値であった。
非水電解質電池の放電容量を向上させることが可能にな
る。
構造を示す断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】粉末X線回折より求められる炭素面間の平
均距離d002が0.37nm以上、0.42nm以下で
ある炭素質物を含む正極と、金属イオンを放出する能力
を有する負極活物質を具備する負極と、前記正極および
負極に挟まれた非水電解質とを具備することを特徴とす
る非水電解質電池。 - 【請求項2】前記炭素質物のBET法による比表面積が
600m2/g以上であることを特徴とする請求項1記
載の非水電解質電池。 - 【請求項3】前記金属イオンは、リチウムイオンである
ことを特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。 - 【請求項4】前記負極活物質は、前記金属イオンを吸蔵
・放出する能力を有することを特徴とする請求項1記載
の非水電解質電池。 - 【請求項5】粉末X線回折より求められる炭素面間の平
均距離d002が0.37nm以上、0.42nm以下で
ある炭素質物を含む正極と、リチウムイオンを吸蔵放出
する能力を有する負極活物質を具備する負極と、前記正
極および負極に挟まれた非水電解質と、前記正極に酸素
を取り込む空気孔が形成され、前記正極、負極および電
解質を収納する収納ケースを具備することを特徴とする
非水電解質電池。
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---|---|---|---|
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