JP2002260742A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

Info

Publication number
JP2002260742A
JP2002260742A JP2001052064A JP2001052064A JP2002260742A JP 2002260742 A JP2002260742 A JP 2002260742A JP 2001052064 A JP2001052064 A JP 2001052064A JP 2001052064 A JP2001052064 A JP 2001052064A JP 2002260742 A JP2002260742 A JP 2002260742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
positive electrode
aqueous electrolyte
secondary battery
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001052064A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Monma
旬 門馬
Katsuyuki Sakurai
勝之 櫻井
Hiroyuki Hasebe
裕之 長谷部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001052064A priority Critical patent/JP2002260742A/ja
Publication of JP2002260742A publication Critical patent/JP2002260742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大電流放電時における放電容量が向上された
非水電解質二次電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 正極4と負極6と前記正極4及び前記負
極6間に配置されるセパレータ5とを有する電極群3
と、非水電解液とを備える非水電解質二次電池におい
て、前記正極4及び前記負極6のうちの少なくとも一方
の電極と前記セパレータ5の界面の少なくとも一部に潤
滑剤層15が存在することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液を備え
る非水電解質二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子技術の進歩により電子機器の
高性能化、小型化、ポータブル化が進み、これら携帯用
電子機器に使用される電池をより高エネルギー密度化す
ることが要求されている。これら電子機器では従来から
ニッケル・カドミウム電池や鉛電池等の水系の二次電池
が多用されているものの、これら水系の二次電池は放電
電位が低いために十分なエネルギー密度を得ることが困
難であった。
【0003】最近、高エネルギー密度が得られる電池シ
ステムとして、例えば炭素材料のようなリチウムイオン
をドープ且つ脱ドープ可能な物質を含む負極を用いる非
水電解質二次電池の研究が活発化している。非水電解質
二次電池は、自己放電が起こり難く、しかもメモリー効
果がないという利点を有する。更に、正極に酸化還元電
位の高いリチウム含有複合酸化物を用いると、電池電圧
が高くなるため、電池のエネルギー密度を高くすること
が可能である。
【0004】一方、負極の炭素材料としては、例えば、
結晶構造が発達した鱗片状黒鉛(グラファイト)類が用
いられている。鱗片状のグラファイト類は、比較的容易
に入手でき、結晶性が高く、さらに真密度が高い。した
がって、鱗片状グラファイト類を負極の活物質として使
用すれば、負極の活物質充填密度を高くすることができ
るため、エネルギー密度をさらに高めることが可能にな
る。
【0005】ところで、特開平6−36799号の公開
公報には、Liを吸蔵放出可能な金属カルコゲン化物ま
たは金属酸化物を主材とする正極と、Liを吸蔵放出可
能な無機化合物を主材とする負極と、これら正負両極間
に介装されたセパレータとを備えてなるリチウム二次電
池において、前記無機化合物として層間隔の大きい窒化
物または炭化物を用いることにより、負極におけるLi
の吸蔵放出を円滑に進行させ、容量を向上させることが
開示されている。窒化物には、窒化ホウ素、窒化マンガ
ン、窒化リチウムが使用されている。
【0006】しかしながら、窒化ホウ素は電子伝導性が
小さいため、窒化ホウ素をリチウムイオン受容体として
含む負極を備えたリチウム二次電池によると、高電圧、
かつ大電流での充放電において高い放電容量を得ること
が困難である。
【0007】また、特開平11−86824号公開公報
には、一対の電極と、これら電極の間に介在して電極間
隔を定めるセパレータと、電解質とを備える非水電解質
二次電池において、セパレータ中に窒化ホウ素及び/ま
たは窒化アルミニウムを含有させることによって、セパ
レータの熱放散性を高め、それにより発火及び異常発熱
を防止することが開示されている。
【0008】さらに、炭素材料を活物質として負極に使
用した場合に、炭素材料の表面を窒化ホウ素の薄膜で覆
うことが、例えば特開平11−21116号の公開公報
に開示されている。しかしながら、活物質粒子1つ1つ
の表面を窒化ホウ素の薄膜で覆うと、活物質粒子の電子
伝導率が低下するため、高電圧かつ大電流で充放電を行
うことが困難になる。
【0009】一方、特開2000−226568号公開
公報には、砥石中に窒化ホウ素を含有させることによ
り、砥石の潤滑性を高めることが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大電
流放電時における放電容量が向上された非水電解質二次
電池を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の非水
電解質二次電池は、正極と負極と前記正極及び前記負極
間に配置されるセパレータとを有する電極群と、非水電
解液とを備える非水電解質二次電池において、前記正極
及び前記負極のうちの少なくとも一方の電極と前記セパ
レータの界面の少なくとも一部に潤滑剤層が存在するこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明に係る第2の非水電解質二次電池
は、正極集電体及び前記正極集電体に担持される正極合
剤層を含む正極と負極集電体及び前記負極集電体に担持
される負極合剤層を含む負極との間にセパレータを介在
して渦巻き状に捲回した電極群と、非水電解液とを備え
る非水電解質二次電池において、(a)前記正極合剤層
の巻き始め端部から前記正極合剤層の長さ30%以内の
領域と前記セパレータの界面に潤滑剤層が存在するか、
(b)前記負極合剤層の巻き始め端部から前記負極合剤
層の長さ30%以内の領域と前記セパレータの界面に潤
滑剤層が存在するか、もしくは前記(a)及び前記
(b)の双方の条件を満足することを特徴とするもので
ある。
【0013】本発明に係る第3の非水電解質二次電池
は、正極と負極がその間にセパレータが介在された状態
で扁平形状に捲回されることにより一対の湾曲部を有す
る電極群と、非水電解液とを備える非水電解質二次電池
において、前記電極群の少なくとも一方の湾曲部では、
前記正極及び前記負極のうちの少なくとも一方の電極と
前記セパレータの界面の少なくとも一部に潤滑剤層が存
在することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係わる非水電解質二次電
池は、容器と、前記容器内に収納され、正極及び負極の
間にセパレータを介在した電極群と、前記容器内に収容
される非水電解液とを備える。この二次電池において
は、前記正極及び前記負極のうちの少なくとも一方の電
極の表面の少なくとも一部と前記セパレータの界面に潤
滑剤層が介在されている。
【0015】以下、負極、正極、セパレータ、潤滑剤
層、非水電解液および容器について説明する。
【0016】1)負極 この負極は、リチウムを吸蔵(ドープ)かつ放出(脱ド
ープ)することが可能な負極活物質を含む。
【0017】負極活物質には、リチウムをドープかつ脱
ドープ可能な炭素材料を用いることが好ましい。このよ
うな炭素材料としては、例えば熱分解炭素、コークス
類、人造黒鉛類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼
成体、炭素繊維、活性炭などを挙げることができる。中
でも、鱗片状黒鉛(グラファイト)類が好ましい。鱗片
状黒鉛類は、比較的容易に入手でき、結晶構造が発達し
ていて結晶性が高いために真密度が高い。よって、鱗片
状黒鉛類を含む負極は、活物質充填密度を高くすること
ができるため、二次電池のエネルギー密度を向上するこ
とができる。
【0018】この負極は、例えば、負極活物質、バイン
ダ樹脂およびバインダ樹脂溶解用溶媒を混合することに
より負極合剤スラリを調製し、前記スラリを集電体に塗
布し、乾燥することによって作製される。
【0019】前記バインダ樹脂には、例えば、フッ化物
系樹脂、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリビニル
アルコール(PVA)、ポリエチレン(PE)、カルボ
キシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルメチ
ルセルロース(HEMC)、スチレンブタジエンゴム
(SBR)などを用いることができる。フッ化物系樹脂
としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVd
F)、ポリ六フッ化プロピレン、ポリ三フッ化塩化エチ
レン、ポリ五フッ化プロピレン、あるいはこれらの共重
合体等を挙げることができる。中でも、PVdFが好ま
しい。
【0020】バインダ樹脂としてフッ化物系樹脂を使用
する場合、バインダ樹脂溶解用溶媒としては、例えば、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチル
ホルムアミド、テトラハイドロフラン、N−メチル−2
−ピロリドン等を使用することができる。特に、バイン
ダ樹脂としてPVdFを使用した場合には、N−メチル
−2−ピロリドンを使用することが好ましい。
【0021】バインダ樹脂として、水に溶解する樹脂や
エマルジョンとして水に混濁するものを使用する際、バ
インダ樹脂溶解用溶媒として水を使用することができ
る。前述したバインダ樹脂の中で水に溶ける樹脂は、P
VA、PE、CMC、HPMC、HEMCである。一
方、エマルジョンとして水に混濁する樹脂は、SBRで
ある。
【0022】前記集電体としては、多孔質な導電性基
板、または無孔の導電性基板を使用することができる。
前記集電体は、例えば、銅、ニッケル等から形成するこ
とができる。特に、集電体として無孔の導電性基板を使
用することが好ましい。
【0023】2)正極 この正極に含有される正極活物質としては、例えば、リ
チウム含有複合酸化物を使用することができる。特に、
リチウム含有複合酸化物としては、組成がLixMO2
(ただし、前記Mは遷移金属であり、モル比xは0.0
5≦x≦1.1を示す)で表されるものが好ましい。前
記組成式で表されるリチウム含有複合酸化物の中でも、
前記MとしてCo,NiおよびMnよりなる群から選択
される1種類以上を使用するものが好ましい。また前記
MがMnであるリチウム含有複合酸化物には、LixM
2 4 及びLixMnO2 が包含される。
【0024】この正極に含有される導電材としては、例
えば、カーボンブラック、グラファイト等を挙げること
ができる。前記導電材の形状は、例えば、球状、繊維
状、粒状、鱗片状、板状にすることができる。
【0025】この正極は、例えば、正極活物質、導電
材、バインダ樹脂およびバインダ樹脂溶解用溶媒を混合
することにより、正極合剤スラリを調製し、前記スラリ
を集電体に塗布し、乾燥することによって作製される。
【0026】前記バインダ樹脂には、例えば、フッ化物
系の樹脂を用いることができ、具体的にはポリフッ化ビ
ニリデン(PVdF)、ポリ六フッ化プロピレン、ポリ
三フッ化塩化エチレン、ポリ五フッ化プロピレン、ある
いはこれらの共重合体等を挙げることができる。なかで
もポリフッ化ビニリデン(PVdF)が好ましい。また
前記バインダ樹脂溶解用溶媒としては、例えば、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルホルム
アミド、テトラハイドロフラン、N−メチル−2−ピロ
リドン等を使用することができる。特にバインダ樹脂と
してPVdFを使用した場合には、N−メチル−2−ピ
ロリドンを使用することが好ましい。
【0027】前記集電体としては、多孔質な導電性基
板、または無孔の導電性基板を使用することができる。
【0028】前記集電体は、例えば、アルミニウム、ニ
ッケル等から形成することができる。特に、集電体とし
て無孔の導電性基板を使用することが好ましい。
【0029】3)セパレータ 前記セパレーターは、多孔質シートから成形することが
できる。前記多孔質シートとしては、例えば、多孔質フ
ィルム、もしくは不織布を用いることができる。前記多
孔質シートは、例えばポリオレフィン及びセルロースか
ら選ばれる少なくとも1種類の材料からなることが好ま
しい。前記ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレンを挙げることができる。中でも、
ポリエチレンか、あるいはポリプロピレン、または両者
からなる多孔質フィルムは、二次電池の安全性を向上で
きるため、好ましい。
【0030】4)潤滑剤層 この潤滑剤層は、正極及び負極のうちの少なくとも一方
の電極の表面の少なくとも一部とセパレータの間に介在
され、潤滑作用により電極とセパレーターの過度な密着
状態を防ぐ効果を有する。
【0031】潤滑剤層に含まれる潤滑剤には、セパレー
ターの絶縁性を阻害する要因になるものは使用しにく
く、絶縁性を有するものが望ましい。また、電池の電気
化学反応において酸化還元反応を生じるものは使用しに
くく、電池反応下においても安定な物性を保てるものが
望ましい。このようなことから炭素質材料以外の潤滑剤
を使用することが好ましい。ここでいう炭素質材料に
は、前述した負極に使用されるリチウムを吸蔵・放出す
ることが可能な炭素材料の他に、リチウムを吸蔵・放出
する機能を持たないものも包含される。リチウムを吸蔵
・放出することが可能な炭素材料を主成分として含む潤
滑剤層は、非水電解液と反応して表面に皮膜が形成され
やすいため、十分な潤滑作用を得られなくなる恐れがあ
る。
【0032】好ましい潤滑剤としては、例えば、無機固
体の潤滑剤等を挙げることができる。無機固体の潤滑剤
としては、例えば、六方晶系の窒化ホウ素、二硫化モリ
ブデン、滑石〔タルク〕などを挙げることができる。潤
滑剤層に含有される潤滑剤の種類は、1種類または2種
類以上にすることができる。中でも、化学的安定性にす
ぐれ、副反応等を生じにくい六方晶系の窒化ホウ素を主
成分とする潤滑剤層が望ましい。ここで、主成分とは、
潤滑剤層を構成する全成分のうちで最も存在比率が高い
成分を意味する。
【0033】潤滑剤層は、例えば、溶媒中に潤滑剤を粉
末粒子の形で分散させた潤滑剤前駆体をスプレー塗布や
コーティング塗工、スクリーン印刷等によって電極表面
に塗布して形成することができる。また、かかる溶媒中
に樹脂を添加し、この樹脂により電極表面に潤滑剤層を
固定しても良い。溶媒としては、アルコールのような有
機溶媒などを使用することができる。なお、セパレータ
の表面に潤滑剤層前駆体を塗布すると、前駆体の大部分
がセパレータ中に浸透するため、正極並びに負極とセパ
レータとの密着度を緩和することが困難になるばかり
か、セパレータの通気性が阻害されて非水電解液の透過
性が低下し、イオン導電性が劣化することにより電池の
内部抵抗が増大する可能性がある。
【0034】潤滑剤層には、樹脂や有機溶媒のような副
成分が含まれていても良い。
【0035】潤滑剤層の形成量は、潤滑剤層が形成され
る電極の重量に対して重量比で0.005重量部〜5重
量部の範囲にすることが好ましい。これは次のような理
由によるものである。形成量を0.005重量部未満に
すると、潤滑剤層による潤滑作用が不足して大電流(特
に、高電圧かつ大電流)で高い放電特性を得ることが困
難になる可能性がある。一方、形成量が5重量部を超え
ると、電極とセパレータとの膜間距離が増加して大電流
(特に、高電圧かつ大電流)での放電特性を向上するこ
とが困難になる恐れがあるばかりか、サイクル寿命等が
低下する恐れがある。形成量のより好ましい範囲は、
0.01重量部〜3重量部の範囲であり、さらに好まし
い範囲は0.05重量部〜1重量部の範囲である。
【0036】この潤滑剤層は、電池反応に寄与しないた
め、電極表面全体が潤滑剤層で被覆されると電極と電解
液との接触が阻害され、リチウムイオンの電極中へのド
ープ、脱ドープ反応を抑制してしまうことが懸念され
る。したがって、前記潤滑剤層は、正極表面の一部か、
負極表面の一部か、もしくは正負極両電極の表面の一部
に存在させることが好ましい。中でも、正極表面の一部
にのみ潤滑剤層を形成することが好ましい。このような
構成にすることによって、高電圧かつ大電流で放電した
際にも高い放電容量を得ることができると共に、優れた
充放電サイクル特性を実現することができる。これは、
負極表面に非水電解液との反応による保護皮膜が十分に
形成されて非水電解液の還元分解が抑えられることに起
因するか、もしくは、正極の方が負極に比べてセパレー
タに密着しやすい傾向があるため、正極側に形成するこ
とによって電解液の浸透性が著しく改善されることによ
るものと推測される。
【0037】また、正極及び負極のうちの少なくとも一
方の電極表面の一部に潤滑剤層を形成する際、正極と負
極との間にセパレータを介在して渦巻状に捲回した電極
群を備える非水電解質二次電池においては、捲回時の曲
率半径が小さい電極合剤層の捲回開始部分に潤滑剤層を
形成することが好ましい。一方、正極と負極がその間に
セパレータが介在された状態で扁平形状に捲回されるこ
とにより一対の湾曲部を有する電極群を備える非水電解
質二次電池においては、電極群の少なくとも一方の湾曲
部分に位置する電極の片面の少なくとも一部か、もしく
は電極群の少なくとも一方の湾曲部分に位置する電極の
両面の少なくとも一部に潤滑剤層を形成することが望ま
しい。
【0038】5)非水電解液 この非水電解液は、非水溶媒と、前記非水溶媒に溶解さ
れる電解質とを含有する。
【0039】前記非水溶媒としては、例えば、炭酸エチ
レン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、γ−ブチロラク
トン等の高誘電率溶媒である環状炭酸エステルや、1,
2−ジメトキシエタン、2−メチルテトラハイドロフラ
ン、炭酸ジメチル、炭酸メチルエチル、炭酸ジエチルの
ような低粘度溶媒等を挙げることができる。なかでも炭
酸エチレンと炭酸エチルメチルとの混合溶媒を好ましく
使用することができる。また樹脂層を含むシートから容
器を構成する場合には、高温貯蔵時の容器の膨れを抑制
することができるため、γ−ブチルラクトンを含有する
非水溶媒が好ましい。
【0040】前記電解質としては、例えば、LiClO
4 、LiAsF6 、LiPF6 、LiBF4 、LiCl
4 、LiBr、CH3 SO3 Li、CF3 SO3 Li
などを挙げることができる。
【0041】6)容器 容器の形状は、例えば、有底円筒形、有底矩形筒型、袋
状等にすることができる。
【0042】この容器は、例えば、樹脂、樹脂層を含む
シート(例えば、ラミネートフィルム)、金属、金属フ
ィルム等から形成することができる。
【0043】樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等を挙げることができる。
【0044】前記シートに含まれる樹脂には、例えば、
ポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオレフィ
ン、アイオノマー等を使用することができる。
【0045】樹脂層を含むシートとしては、金属層と、
前記金属層の両面に配置された樹脂層とが一体化された
シートを用いることが望ましい。前記金属層は、水分を
遮断する役割をなす。前記金属層は、例えば、アルミニ
ウム、ステンレス、鉄、銅、ニッケル等から形成するこ
とができる。中でも、軽量で、水分を遮断する機能が高
いアルミニウムが好ましい。前記金属層は、1種類の金
属から形成しても良いが、2種類以上の金属層を一体化
させたものから形成しても良い。前記2つの樹脂層のう
ち、外部と接する樹脂層は前記金属層の損傷を防止する
保護層としての役割をなす。この外部保護層は、1種類
の樹脂層、もしくは2種類以上の樹脂層から形成され
る。一方、内部の樹脂層は、非水電解液による金属層の
腐食を防止する役割をなす。この内部樹脂層は、1種類
の樹脂層、もしくは2種類以上の樹脂層から形成され
る。また、熱融着により容器を封止するためには、内部
樹脂層の表面に熱可塑性樹脂を配することが望ましい。
【0046】前記金属としては、例えば、鉄、ステンレ
ス、アルミニウム等を挙げることができる。
【0047】前記金属フィルムは、例えば、鉄、ステン
レス、アルミニウム等から形成することができる。
【0048】本発明に係る非水電解質二次電池の好まし
い一例を図1〜図6を参照して説明する。
【0049】まず、円筒形非水電解質二次電池の例を説
明する。
【0050】この円筒形非水電解質二次電池は、正極と
負極の間にセパレータを介在して渦巻き状に捲回した電
極群と、非水電解液とを備えるものである。正極は、正
極集電体及び前記正極集電体の片面もしくは両面に担持
される正極合剤層を含む。一方、負極は、負極集電体及
び前記負極集電体の片面もしくは両面に担持される負極
合剤層を含む。この二次電池において、(a)前記正極
合剤層の巻き始め端部から前記正極合剤層の長さ30%
以内の領域と前記セパレータの界面に潤滑剤層が存在す
るか、(b)前記負極合剤層の巻き始め端部から前記負
極合剤層の長さ30%以内の領域と前記セパレータの界
面に潤滑剤層が存在するか、もしくは前記(a)及び前
記(b)の双方の条件を満足する。
【0051】図1に示すように、例えばステンレスから
なる有底円筒状の容器1の底部には、絶縁板2が配置さ
れている。電極群3は、前記容器1内に収納されてい
る。前記電極群3は、正極4、セパレーター5及び負極
6をこの順序で積層した帯状物を渦巻き状に捲回した構
造になっている。
【0052】前記容器1内には、非水電解液が収容され
ている。中央部に孔が開口されたPTC素子7、前記P
TC素子7上に配置された安全弁8および前記安全弁8
に配置された帽子形状の正極端子9は、前記容器1の上
部開口部に絶縁ガスケット10を介してかしめ固定され
ている。なお、前記正極端子9には、ガス抜き孔(図示
しない)となる安全機構が組み込まれている。
【0053】正極リード10aの一端は、前記正極4
に、他端は前記PTC素子7にそれぞれ接続されてい
る。前記負極6は、図示しない負極リードを介して負極
端子である前記容器1に接続されている。
【0054】図2に示すように、正極4は、正極集電体
11と、前記正極集電体11の両面に担持される正極合
剤層12とを有する。一方、負極6は、負極集電体13
と、前記負極集電体13の両面に担持される負極合剤層
14とを有する。六方晶系窒化硼素のような無機固体潤
滑剤を主成分として含む潤滑剤層15は、正極4の正極
合剤層12とセパレータ5の間並びに負極6の負極合剤
層14とセパレータ5の間に介在されている。正極合剤
層12とセパレータ5の間に介在される潤滑剤層15の
形成面積は、図3に示すように、符号L0で表される短
手方向の端部を正極合剤層12の巻き始め端部とした
際、正極合剤層12の巻き始め端部L0から正極合剤層
長さLの30%以内の領域Xとすることが望ましい。一
方、負極合剤層14とセパレータ5の間に介在される潤
滑剤層15の形成面積は、図3の正極合剤層と同様に、
負極合剤層14の巻き始め端部から負極合剤層長さの3
0%以内の領域Xとすることが望ましい。潤滑剤層15
の形成面積が正極合剤層12の巻き始め端部L0から正
極合剤層長さLの30%を超える大きさとなるか、もし
くは潤滑剤層15の形成面積が負極合剤層14の巻き始
め端部から負極合剤層長さの30%を超える大きさにな
ると、大電流(特に、高電圧かつ大電流)での充放電に
おいて高い放電容量を得られなくなる恐れがある。正極
合剤層12とセパレータ5の間に介在される潤滑剤層1
5の形成面積は、正極合剤層12の巻き始め端部から正
極合剤層長さLの15%以内の領域とすることがより望
ましい。一方、負極合剤層14とセパレータ5の間に介
在される潤滑剤層15の形成面積は、負極合剤層14の
巻き始め端部から負極合剤層長さの15%以内の領域と
することがより望ましい。なお、電極合剤層(正極合剤
層または負極合剤層)の一方の面とセパレータ間に介在
される潤滑剤層の面積と、電極合剤層の他方の面とセパ
レータの間に介在される潤滑剤層の面積は、等しくする
こともできるし、また異ならせることも可能である。
【0055】次いで、本発明に係る非水電解質二次電池
のさらに別な例について説明する。
【0056】この非水電解質二次電池は、正極と負極が
その間にセパレータが介在された状態で扁平形状に捲回
されることにより一対の湾曲部を有する電極群と、非水
電解液とを備える。この二次電池において、前記電極群
の少なくとも一方の湾曲部では、前記正極及び前記負極
のうちの少なくとも一方の電極と前記セパレータの間の
少なくとも一部に潤滑剤層が介在されている。潤滑剤層
は、電極の片面に形成しても、両面に形成しても良い。
【0057】このような非水電解質二次電池の一例であ
る角形非水電解質二次電池および薄型非水電解質二次電
池を図4〜図6を参照して説明する。なお、図4〜図6
においては、前述した図1〜図3と同様な部材について
は同符号を伏して説明を省略する。
【0058】図4に示すように、例えばステンレスから
なる有底矩形筒型の容器16には、扁平形状の電極群1
7が収納されている。電極群17は、正極4と負極6が
その間にセパレータ5が介在された状態で扁平形状に捲
回された構造を有する。このような電極群17は、正極
4とセパレーター5と負極6をこの順序で積層した帯状
物を渦巻き状に捲回し、得られた捲回物を例えば径方向
に加圧して扁平形状に成形することにより得られる。こ
の容器16内には、非水電解液が収容されている。スペ
ーサ18は、前記電極群17の上に配置されている。蓋
板19は、前記容器16の開口部に例えばレーザ溶接で
溶接されている。負極リード20は、一端が前記負極6
に接続され、かつ他端が前記蓋体19の底面に接続され
ている。正極端子21は、前記蓋体19の中央部にハー
メチックシールされている。正極リード22は、一端が
前記正極端子21に接続され、かつ他端が前記正極4に
接続されている。絶縁板23は、前記蓋体19上に前記
正極端子21が絶縁板23の上方に突出するように配置
されている。PCT素子24は、前記容器16の底部に
配置されている。外装チューブ25は、前記絶縁板23
の周縁、前記容器16の側面並びに前記容器16の底面
周縁を被覆している。
【0059】潤滑剤層は、偏平型電極群17の少なくと
も一方側の湾曲部(屈曲部)に位置する正極及び負極の
うちの少なくとも一方の電極表面の少なくとも一部に形
成することが望ましい。また、潤滑剤層は、電極の片面
に形成しても、両面に形成しても良い。
【0060】図5に示すように、例えばラミネートフィ
ルムからなる袋状の容器26内には、電極群27が収納
されている。前記電極群27は、正極、セパレータおよ
び負極からなる積層物が偏平形状に捲回された構造を有
する。前記積層物は、図6に示すように、(図の下側か
ら)セパレータ28、正極合剤層29と正極集電体30
と正極合剤層29を備えた正極31、セパレータ28、
負極合剤層32と負極集電体33と負極合剤層32を備
えた負極34、セパレータ28、正極合剤層29と正極
集電体30と正極合剤層29を備えた正極31、セパレ
ータ28、負極合剤層32と負極集電体33を備えた負
極34がこの順番に積層されたものからなる。前記電極
群27は、最外層に前記負極集電体33が位置してい
る。帯状の正極リード35は、一端が前記電極群27の
前記正極集電体30に接続され、かつ他端が前記容器2
6から延出されている。一方、帯状の負極リード36
は、一端が前記電極群27の前記負極集電体33に接続
され、かつ他端が前記容器26から延出されている。
【0061】潤滑剤層は、偏平型電極群27の両端の湾
曲部(屈曲部)Yのうち少なくとも一方の湾曲部Yに位
置する正極31及び負極34のうちの少なくとも一方の
電極表面の少なくとも一部に形成することが望ましい。
また、潤滑剤層は、電極の片面に形成しても、両面に形
成しても良い。
【0062】以上説明した本発明に係わる非水電解質二
次電池によれば、正極及び負極のうちの少なくとも一方
の電極とセパレータの界面の少なくとも一部に潤滑剤層
を存在させることによって、電極群を形成する際にセパ
レータに電極がめり込んでしまうのを抑えることができ
るため、電極とセパレーター間への非水電解液の浸透性
を高めることができ、電極群に非水電解液を均一に含浸
させることができる。その結果、電極のリチウムイオン
に対する反応速度を高くすることができるため、大電流
による充放電状態においても、リチウムイオンの移動が
容易となり、充放電容量の低下を抑制することができ
る。
【0063】さらに充放電状態においては、電極の膨張
収縮が大きく、セパレーターに掛かる応力も大きいた
め、電極群自体が変形することも懸念されている。この
ような場合にも、電極とセパレーターの界面の少なくと
も一部に潤滑剤層が存在することによって、応力を緩和
することが可能となり、電極群の形態維持にも効果があ
ると考えられる。以上の結果、活物質が無駄なく使用さ
れ、大電流充放電でも高放電容量の非水電解質二次電池
を実現することができる。
【0064】また、本発明に係る非水電解質二次電池に
おいて、正極集電体及び前記正極集電体に担持される正
極合剤層を含む正極と負極集電体及び前記負極集電体に
担持される負極合剤層を含む負極の間にセパレータを介
在して渦巻き状に捲回した電極群を用いる際、(a)前
記正極合剤層の巻き始め端部から前記正極合剤層の長さ
30%以内の領域と前記セパレータの界面に潤滑剤層が
存在するか、(b)前記負極合剤層の巻き始め端部から
前記負極合剤層の長さ30%以内の領域と前記セパレー
タの界面に潤滑剤層が存在するか、もしくは前記(a)
及び前記(b)の双方の条件を満足することが好まし
い。
【0065】一方、正極と負極がその間にセパレータが
介在された状態で扁平形状に捲回された電極群を用いる
際、前記電極群の少なくとも一方の湾曲部において、前
記正極及び前記負極のうちの少なくとも一方の電極の少
なくとも一方の表面と前記セパレータの界面に潤滑剤層
を介在させることが望ましい。
【0066】すなわち、渦巻型電極群を作製する際、巻
き始め部分では捲回時の曲率半径が大きいため、強い力
で圧迫されて正極や負極がセパレータにめり込みやす
い。一方、偏平型電極群では、両端の湾曲部に位置する
正極と負極とセパレータとが強く圧迫されるため、湾曲
部において正極及び負極がセパレータへめり込みやす
い。正極及び負極がセパレータに過度に密着すると、電
極群へ電解液が拡散し難くなるため、大電流放電特性が
低下する。
【0067】本願発明のような構成にすることによっ
て、セパレータに電極が最もめり込みやすい箇所に潤滑
剤層を配置することができるため、潤滑剤層がリチウム
の吸蔵放出反応を阻害するのを最小限に抑えつつ、セパ
レータと電極との過度な密着を効果的に緩和することが
できる。従って、大電流による充放電容量をより高める
ことが可能になる。
【0068】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0069】(実施例1) <負極の作製>株式会社ロンザ製の鱗片状グラファイト
を20重量%と、株式会社ペトカ製のメソフェーズピッ
チ系炭素繊維を80重量%とからなる混合炭素材料を負
極活物質として用意した。この負極活物質に対して、バ
インダ樹脂として濃度が2重量%のCMC水溶液をCM
Cが粉末粒子全体に対して1.5重量部になるように添
加し、続いてSBR(スチレンブタジエンラバー)のエ
マルション(固形分48重量%)をSBR固形分で粉末
全体に対し1.8重量部になるように加えた。さらに純
水を全体の固形分比率が58重量%になるよう混合して
負極合剤スラリを調製した。このスラリを、コーターを
用いて厚さ12μmの銅箔の両面に、乾燥後で1m2
たり112g程度の重量になるよう塗布した。乾燥後、
ロールプレス機で密度1.45g/cm3になるよう圧
縮し、負極集電体の両面に負極合剤層が形成されている
帯状の負極を得た。なお、負極集電体の短辺方向に沿う
両端部(巻き始め端部及び巻き終わり端部)には、負極
合剤層を形成しなかった。
【0070】この負極合剤層の表面に、六方晶窒化ホウ
素粉末がイソプロピルアルコール中に分散された分散液
をスプレーで塗布した。塗布は負極合剤層両面全体に行
い、塗布後、乾燥器にて80℃、0.1Torrの条件
で負極を減圧乾燥することにより、負極合剤層の両面に
六方晶窒化ホウ素を主成分として含む潤滑剤層を形成し
た。なお、スプレーでの塗布量は、乾燥後の重量(潤滑
剤層形成量)が負極重量に対して0.3重量部となるよ
うに設定した。
【0071】<正極の作製>正極活物質である一次粒径
が3μmのLiCoO2粒子100重量部に対して、導
電剤として鱗片状グラファイト3重量部並びにアセチレ
ンブラック2.5重量部を添加し、さらにPVdF濃度
が12重量%のN−メチルー2−ピロリドン(NMP)
溶液をPVdF固形分で4重量部になるよう添加した。
次に固形分比が68重量%になるようにNMPを添加
し、混合して正極合剤スラリを調製した。得られたスラ
リをコーターを用いて厚さが15μmのアルミニウム箔
の両面に塗布し、乾燥後、ロールプレス機でプレス圧を
10Mpaに設定して圧縮成形を行うことにより、正極
集電体の両面に正極合剤層が形成されている帯状の正極
を作製した。なお、正極集電体の短辺方向に沿う両端部
(巻き始め端部及び巻き終わり端部)には、正極合剤層
を形成しなかった。
【0072】この正極合剤層の表面に、六方晶窒化ホウ
素粉末がイソプロピルアルコール中に分散された分散液
をスプレーで塗布した。塗布は正極合剤層両面全体に行
い、塗布後、乾燥器にて80℃、0.1Torrの条件
で正極を減圧乾燥することにより、正極合剤層の両面に
六方晶窒化ホウ素を主成分として含む潤滑剤層を形成し
た。なお、スプレーでの塗布量は、乾燥後の重量(潤滑
剤層形成量)が正極重量に対して0.3重量部となるよ
うに設定した。
【0073】<非水電解液の調整>炭酸エチレン39.
7重量%と炭酸エチルメチル60.3重量%からなる非
水溶媒にLiPF6を1mol/lの濃度で溶解させ、
非水電解液を調製した。
【0074】<電池の組立て>以上のように作製した帯
状の負極および正極と、厚さが25μmの微多孔性ポリ
エチレンフィルムからなるセパレーターとを順次積層し
て多層捲回することにより、渦巻型電極体を作製した。
【0075】この渦巻き式電極体をその上下両面に絶縁
板を配置した状態でニッケルメッキが施された鉄製の電
池缶に収納した。次いで、アルミニウムからなる正極リ
ードを正極集電体から導出し、電流遮断装置としてのP
TC素子を備えた安全装置を介して電池蓋に接続した。
またニッケルからなる負極リードを負極集電体から導出
し、電池缶に溶接した。
【0076】引き続き、電池缶内に前記電解液を注入し
た後、電池缶内に電池蓋をガスケットを介して配置し、
電池缶に電池蓋をかしめ固定することによって、前述し
た図1に示す構造を有し、直径が18mmで高さが65
mm、理論容量が1850mAhである円筒形非水電解
質二次電池を製造した。
【0077】(実施例2)負極のみに潤滑剤層を形成す
ること以外は、前述した実施例1と同様にして円筒形非
水電解質二次電池を製造した。
【0078】(実施例3)正極のみに潤滑剤層を形成す
ること以外は、前述した実施例1と同様にして円筒形非
水電解質二次電池を製造した。
【0079】(実施例4)正極合剤層に形成される潤滑
剤層の面積を正極合剤層の巻き始め端部から正極合剤層
長さの5%とし、かつ負極合剤層に形成される潤滑剤層
の面積を負極合剤層の巻き始め端部から負極合剤層長さ
の5%とすること以外は、前述した実施例1と同様にし
て円筒形非水電解質二次電池を製造した。また、各電極
の潤滑剤層の形成量は、電極重量に対して0.05重量
部であった。
【0080】(実施例5)負極のみに潤滑剤層を形成す
ること以外は、前述した実施例4と同様にして円筒形非
水電解質二次電池を製造した。
【0081】(実施例6)正極のみに潤滑剤層を形成す
ること以外は、前述した実施例4と同様にして円筒形非
水電解質二次電池を製造した。
【0082】(実施例7)正極合剤層に形成される潤滑
剤層の面積を正極合剤層の巻き始め端部から正極合剤層
長さの10%とし、かつ負極合剤層に形成される潤滑剤
層の面積を負極合剤層の巻き始め端部から負極合剤層長
さの10%とすること以外は、前述した実施例1と同様
にして円筒形非水電解質二次電池を製造した。また、各
電極における潤滑剤層の形成量は、電極重量に対して
0.07重量部であった。
【0083】(実施例8)負極のみに潤滑剤層を形成す
ること以外は、前述した実施例7と同様にして円筒形非
水電解質二次電池を製造した。
【0084】(実施例9)正極のみに潤滑剤層を形成す
ること以外は、前述した実施例7と同様にして円筒形非
水電解質二次電池を製造した。
【0085】(実施例10)正極合剤層に形成される潤
滑剤層の面積を正極合剤層の巻き始め端部から正極合剤
層長さの30%とし、かつ負極合剤層に形成される潤滑
剤層の面積を負極合剤層の巻き始め端部から負極合剤層
長さの30%とすること以外は、前述した実施例1と同
様にして円筒形非水電解質二次電池を製造した。また、
各電極における潤滑剤層の形成量は、電極重量に対して
0.15重量部であった。
【0086】(実施例11)負極のみに潤滑剤層を形成
すること以外は、前述した実施例10と同様にして円筒
形非水電解質二次電池を製造した。
【0087】(実施例12)正極のみに潤滑剤層を形成
すること以外は、前述した実施例10と同様にして円筒
形非水電解質二次電池を製造した。
【0088】(実施例13)正極合剤層に形成される潤
滑剤層の面積を正極合剤層の巻き始め端部から正極合剤
層長さの60%とし、かつ負極合剤層に形成される潤滑
剤層の面積を負極合剤層の巻き始め端部から負極合剤層
長さの60%とすること以外は、前述した実施例1と同
様にして円筒形非水電解質二次電池を製造した。また、
各電極における潤滑剤層の形成量は、電極重量に対して
0.2重量部であった。
【0089】(実施例14)負極のみに潤滑剤層を形成
すること以外は、前述した実施例13と同様にして円筒
形非水電解質二次電池を製造した。
【0090】(実施例15)正極のみに潤滑剤層を形成
すること以外は、前述した実施例13と同様にして円筒
形非水電解質二次電池を製造した。
【0091】(比較例1)正極及び負極の双方の電極に
潤滑剤層を形成しないこと以外は、前述した実施例1と
同様にして円筒形非水電解質二次電池を製造した。
【0092】(電池性能の評価)実施例1〜15および
比較例1の円筒形非水電解質二次電池について、20℃
にて、充電電圧が4.2V、充電電流が360mAで8
時間充電を行い、充電容量を測定した。その後、20℃
にて7日間放置した。放置終了後、放電電流1800m
Aで3.0Vまで放電し、放電容量を測定した。その
後、20℃にて充電電圧が4.2V、充電電流を180
0mAで3時間充電し、10分間保持した後、放電電流
360mAで3.0Vまで放電し、その結果を360m
Ahでの放電容量として下記表1に示す。続いて、充電
電圧が4.2V、充電電流を1800mAで3時間充電
し、10分間保持した後、放電電流1800mAで3.
0Vまで放電し、その結果を1800mAhでの放電容
量として下記表1に示す。さらに、充電電圧が4.2
V、充電電流を1800mAで3時間充電し、10分間
保持した後、放電電流2700mAで3.0Vまで放電
し、その結果を2700mAhでの放電容量として下記
表1に示す。最後に、充電電圧が4.2V、充電電流を
1800mAで3時間充電し、10分間保持した後、放
電電流4500mAで3.0Vまで放電し、その結果を
4500mAhでの放電容量として下記表1に示す。ま
た、実施例9及び比較例1の二次電池についての各放電
電流における放電電圧カーブを図7に示す。
【0093】
【表1】
【0094】表1から明らかなように、正極及び負極の
うち少なくとも一方の電極とセパレータの界面の少なく
とも一部に潤滑剤層を介在させた渦巻型電極群を備える
実施例1〜15の二次電池は、大電流で放電した際の放
電容量低下率が比較例1の二次電池と比べて小さいこと
がわかる。
【0095】また、図7から、実施例9の二次電池は、
放電電流を360mAh、1800mAh、2700m
Ah、4500mAhと高くした際の放電電圧の低下幅
が、比較例1の二次電池に比べて小さいことがわかる。
【0096】さらに、実施例9及び比較例1の二次電池
について、以下に説明する充放電試験を行った。各二次
電池について、20℃にて、充電電圧が4.2V、充電
電流が360mAで8時間充電を行い、充電容量を測定
した。その後、20℃にて7日間放置した。放置終了
後、放電電流1800mAで3.0Vまで放電し、放電
容量を測定した。この電池を、20℃で充電電流180
0mA、4.2Vまでの定電流定電圧条件にて3時間充
電し、10分放置後、放電電流1800mAで3.0V
まで放電し、放電終了後10分間放置した。このセット
を1サイクルとして99サイクル充放電を行った後、充
電電流1800mA、4.2Vまでの定電流定電圧条件
にて3時間充電し、10分放置後、放電電流360mA
で3.0Vまで放電し、放電終了後10分間放置する充
放電を1サイクル行った。以上の99サイクルと1サイ
クルを併せて100サイクルをその後4回繰り返し、総
計500サイクルになるまで充放電を繰り返し、1サイ
クル目の放電容量に対する各サイクルの放電容量の割合
を放電容量維持率としてパーセンテージ表示で計算し、
その結果を図8に示す。
【0097】図8から明らかなように、実施例9の二次
電池は、400サイクル時点で放電容量維持率60%を
維持しているのに対し、比較例1の二次電池は、400
サイクル時点での放電容量維持率が50%に満たず、実
施例9の二次電池は、比較例1の二次電池に比べてサイ
クル寿命が長いことがわかる。
【0098】(実施例16)前述した実施例1で説明し
たの同様な潤滑剤層形成正極と、実施例1で説明したの
同様な潤滑剤層形成負極と、厚さが25μmの微多孔性
ポリエチレンフィルムからなるセパレーターとを順次積
層して多層捲回することにより、渦巻型電極体を作製
し、プレスにより偏平形状に成形して電極群を得た。
【0099】この扁平電極群をアルミニウム製で有底矩
形筒状の電池缶に収納した。次いで、アルミニウムから
成る正極リードを正極集電体から導出し、電池缶に溶接
した。またニッケルから成る負極リードを負極集電体か
ら導出し、電池蓋に接続した。
【0100】引き続き、電池缶内に実施例1で説明した
のと同様な非水電解液を注入した後、電池缶に電池蓋を
レーザー溶接することによって、前述した図4に示す構
造を有し、理論容量が640mAhである角形非水電解
質二次電池を製造した。
【0101】(実施例17)負極のみに潤滑剤層を形成
すること以外は、前述した実施例16と同様にして角形
非水電解質二次電池を製造した。
【0102】(実施例18)正極のみに潤滑剤層を形成
すること以外は、前述した実施例16と同様にして角形
非水電解質二次電池を製造した。
【0103】(実施例19)扁平型電極群の屈曲部(折
り曲げ部)に位置する正極合剤層及び負極合剤層の両面
に潤滑剤層を形成すること以外は、前述した実施例16
と同様にして角形非水電解質二次電池を製造した。な
お、各電極における潤滑剤層の形成量は、電極重量に対
して0.15重量部であった。
【0104】(実施例20)負極のみに潤滑剤層を形成
すること以外は、前述した実施例19と同様にして角形
非水電解質二次電池を製造した。
【0105】(実施例21)正極のみに潤滑剤層を形成
すること以外は、前述した実施例19と同様にして角形
非水電解質二次電池を製造した。
【0106】(比較例2)正極及び負極の双方の電極に
潤滑剤層を形成しないこと以外は、前述した実施例19
と同様にして角形非水電解質二次電池を製造した。
【0107】(電池性能の評価)実施例16〜21およ
び比較例2の角形非水電解質二次電池について、20℃
にて、充電電圧が4.2V、充電電流が128mAで8
時間充電を行い、充電容量を測定した。その後、20℃
にて7日間放置した。放置終了後、放電電流640mA
で3.0Vまで放電し、放電容量を測定した。その後、
20℃にて充電電圧が4.2V、充電電流を640mA
で3時間充電し、10分間保持した後、放電電流128
mAで3.0Vまで放電し、その結果を放電電流128
mAhでの放電容量として表2に示す。続いて、充電電
圧が4.2V、充電電流を640mAで3時間充電し、
10分間保持した後、放電電流640mAで3.0Vま
で放電し、その結果を放電電流640mAhでの放電容
量として表2に示す。さらに、充電電圧が4.2V、充
電電流を640mAで3時間充電し、10分間保持した
後、放電電流960mAで3.0Vまで放電し、その結
果を放電電流960mAhでの放電容量として表2に示
す。最後に、充電電圧が4.2V、充電電流を640m
Aで3時間充電し、10分間保持した後、放電電流16
00mAで3.0Vまで放電し、その結果を放電電流1
600mAhでの放電容量として表2に示す。
【0108】
【表2】
【0109】表2から明らかなように、正極及び負極の
うち少なくとも一方の電極とセパレータの界面の少なく
とも一部に潤滑剤層が介在された扁平型電極群を備える
実施例16〜21の非水電解質二次電池は、比較例2の
二次電池と比べて、特に大電流を流したときの放電容量
低下が小さくなる傾向にあり改善効果が認められた。
【0110】なお、前述した実施例においては、正極集
電体の巻き始め端部と巻き終わり端部に正極合剤層が担
持されていない構成の正極と、負極集電体の巻き始め端
部と巻き終わり端部に負極合剤層が担持されていない構
成の負極を使用する例を説明したが、正極集電体の巻き
始め端部と巻き終わり端部に正極合剤層が担持されてい
ても良いし、また負極集電体の巻き始め端部と巻き終わ
り端部に負極合剤層が担持されていても良い。
【0111】また、前述した実施例においては、円筒形
非水電解質二次電池及び角形非水電解質二次電池に適用
した例を示したが、本発明は、コイン型非水電解質二次
電池、ボタン型非水電解質二次電池、樹脂層を含むシー
ト(例えばラミネートフィルム)製容器を用いる薄型非
水電解質二次電池等に適用することができる。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、大電流放電時における
電池容量の確保ができ、高電圧且つ大電流充放電条件下
での電池容量を向上することが可能な非水電解質二次電
池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非水電解質二次電池の一例である
円筒形非水電解質二次電池を示す部分切欠斜視図。
【図2】図1の円筒形非水電解質二次電池における電極
群の微細構造を示す模式図。
【図3】図1の円筒形非水電解質二次電池の正極及び負
極における最適な潤滑剤層形成領域を説明するための斜
視図。
【図4】本発明に係る非水電解質二次電池の一例である
角形非水電解質二次電池を示す部分切欠斜視図。
【図5】本発明に係る非水電解質二次電池の一例である
薄型非水電解質二次電池を示す断面図。
【図6】図5の薄型非水電解質二次電池のA部を示す拡
大断面図。
【図7】実施例9の円筒形非水電解質二次電池と比較例
1の円筒形非水電解質二次電池における放電電流を変化
させた際の放電電圧の変化を示す特性図。
【図8】実施例9の円筒形非水電解質二次電池と比較例
1の円筒形非水電解質二次電池についての充放電サイク
ル試験での放電容量維持率変化を示す特性図。
【符号の説明】
1…容器、 2…絶縁体、 3…電極群、 4…正極、 5…セパレータ、 6…負極、 10…絶縁ガスケット、 11…正極集電体、 12…正極合剤層、 13…負極集電体、 14…負極合剤層、 15…潤滑剤層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/62 H01M 4/62 Z // C10N 40:00 C10N 40:00 Z 50:02 50:02 50:08 50:08 (72)発明者 長谷部 裕之 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 4H104 AA19A AA24A AA26A FA06 PA50 QA08 QA12 5H029 AJ02 AK03 AK18 AL06 AL07 AL08 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ13 BJ14 CJ07 CJ22 DJ08 DJ16 EJ07 EJ08 HJ01 HJ04 HJ12 5H050 AA02 BA17 CA08 CA09 CA29 CB07 CB08 CB09 DA02 DA03 DA09 DA19 EA14 EA15 FA04 FA05 FA17 FA18 GA22 HA01 HA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と負極と前記正極及び前記負極間に
    配置されるセパレータとを有する電極群と、非水電解液
    とを備える非水電解質二次電池において、 前記正極及び前記負極のうちの少なくとも一方の電極と
    前記セパレータの界面の少なくとも一部に潤滑剤層が存
    在することを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 【請求項2】 正極集電体及び前記正極集電体に担持さ
    れる正極合剤層を含む正極と負極集電体及び前記負極集
    電体に担持される負極合剤層を含む負極との間にセパレ
    ータを介在して渦巻き状に捲回した電極群と、非水電解
    液とを備える非水電解質二次電池において、 (a)前記正極合剤層の巻き始め端部から前記正極合剤
    層の長さ30%以内の領域と前記セパレータの界面に潤
    滑剤層が存在するか、(b)前記負極合剤層の巻き始め
    端部から前記負極合剤層の長さ30%以内の領域と前記
    セパレータの界面に潤滑剤層が存在するか、もしくは前
    記(a)及び前記(b)の双方の条件を満足することを
    特徴とする非水電解質二次電池。
  3. 【請求項3】 正極と負極がその間にセパレータが介在
    された状態で扁平形状に捲回されることにより一対の湾
    曲部を有する電極群と、非水電解液とを備える非水電解
    質二次電池において、 前記電極群の少なくとも一方の湾曲部では、前記正極及
    び前記負極のうちの少なくとも一方の電極と前記セパレ
    ータの界面の少なくとも一部に潤滑剤層が存在すること
    を特徴とする非水電解質二次電池。
  4. 【請求項4】 前記潤滑剤層は、炭素質材料以外の固体
    潤滑剤を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか1
    項記載の非水電解質二次電池。
  5. 【請求項5】 前記潤滑剤層は、六方晶系の窒化ホウ素
    を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載
    の非水電解質二次電池。
  6. 【請求項6】 前記潤滑剤層は、電極表面に形成される
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の非水
    電解質二次電池。
  7. 【請求項7】 前記潤滑剤層は、電極表面に電極重量に
    対して0.005〜5重量部形成されることを特徴とす
    る請求項1〜3いずれか1項記載の非水電解質二次電
    池。
JP2001052064A 2001-02-27 2001-02-27 非水電解質二次電池 Pending JP2002260742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001052064A JP2002260742A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 非水電解質二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001052064A JP2002260742A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 非水電解質二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002260742A true JP2002260742A (ja) 2002-09-13

Family

ID=18912751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001052064A Pending JP2002260742A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 非水電解質二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002260742A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006108100A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Samsung Sdi Co Ltd リチウムイオン二次電池用電解液及びこれを含むリチウムイオン二次電池
JP2006253095A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 非水電解液二次電池の製造方法
JP2008218248A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Hitachi Powdered Metals Co Ltd リチウム二次電池
JP2009110968A (ja) * 2008-12-19 2009-05-21 Jfe Chemical Corp 黒鉛質粒子、リチウムイオン二次電池、そのための負極材料および負極
JP2009110972A (ja) * 2001-08-10 2009-05-21 Jfe Chemical Corp リチウムイオン二次電池用負極材料およびその製造方法
JP2009535780A (ja) * 2006-05-04 2009-10-01 エルジー・ケム・リミテッド リチウム二次電池及びその製造方法
EP2151006A1 (en) * 2007-06-04 2010-02-10 SK Energy Co., Ltd. A stacking method of high power lithium battery
WO2012140707A1 (ja) * 2011-04-11 2012-10-18 パナソニック株式会社 薄型電池および電池デバイス
JP2013179067A (ja) * 2013-04-26 2013-09-09 Sony Corp 二次電池および二次電池用セパレータ
CN109326767A (zh) * 2017-07-31 2019-02-12 宁德时代新能源科技股份有限公司 一种正极片、其二次电池及制备方法
JP2019087523A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co., Ltd. 多孔質絶縁層形成用組成物、非水電解質二次電池用電極、非水電解質二次電池及び非水電解質二次電池用電極の製造方法
WO2019194581A1 (ko) * 2018-04-06 2019-10-10 주식회사 엘지화학 수명 성능이 향상된 리튬 금속 이차전지
WO2023050887A1 (zh) * 2021-09-28 2023-04-06 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池单体、电池、用电设备、电池单体的制造方法及设备

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110972A (ja) * 2001-08-10 2009-05-21 Jfe Chemical Corp リチウムイオン二次電池用負極材料およびその製造方法
JP2012227151A (ja) * 2001-08-10 2012-11-15 Jfe Chemical Corp リチウムイオン二次電池用負極材料、リチウムイオン二次電池用負極合剤、リチウムイオン二次電池負極およびリチウムイオン二次電池
JP2006108100A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Samsung Sdi Co Ltd リチウムイオン二次電池用電解液及びこれを含むリチウムイオン二次電池
JP2006253095A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 非水電解液二次電池の製造方法
JP2009535780A (ja) * 2006-05-04 2009-10-01 エルジー・ケム・リミテッド リチウム二次電池及びその製造方法
US20090325057A1 (en) * 2006-05-04 2009-12-31 Lg Chem, Ltd. Lithium Secondary Battery and Method for Producing the Same
US9825267B2 (en) 2006-05-04 2017-11-21 Lg Chem, Ltd. Lithium secondary battery and method for producing the same
JP2008218248A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Hitachi Powdered Metals Co Ltd リチウム二次電池
EP2151006A1 (en) * 2007-06-04 2010-02-10 SK Energy Co., Ltd. A stacking method of high power lithium battery
EP2151006A4 (en) * 2007-06-04 2012-05-02 Sk Innovation Co Ltd METHOD FOR STACKING HIGH POWER LITHIUM BATTERY
JP2009110968A (ja) * 2008-12-19 2009-05-21 Jfe Chemical Corp 黒鉛質粒子、リチウムイオン二次電池、そのための負極材料および負極
JPWO2012140707A1 (ja) * 2011-04-11 2014-07-28 パナソニック株式会社 薄型電池および電池デバイス
JP5838328B2 (ja) * 2011-04-11 2016-01-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 薄型電池および電池デバイス
US9281538B2 (en) 2011-04-11 2016-03-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Thin battery and battery device
WO2012140707A1 (ja) * 2011-04-11 2012-10-18 パナソニック株式会社 薄型電池および電池デバイス
JP2013179067A (ja) * 2013-04-26 2013-09-09 Sony Corp 二次電池および二次電池用セパレータ
CN109326767B (zh) * 2017-07-31 2021-06-29 宁德时代新能源科技股份有限公司 一种正极片、其二次电池及制备方法
CN109326767A (zh) * 2017-07-31 2019-02-12 宁德时代新能源科技股份有限公司 一种正极片、其二次电池及制备方法
JP2019087523A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co., Ltd. 多孔質絶縁層形成用組成物、非水電解質二次電池用電極、非水電解質二次電池及び非水電解質二次電池用電極の製造方法
JP7221592B2 (ja) 2017-11-08 2023-02-14 三星エスディアイ株式会社 多孔質絶縁層形成用組成物、非水電解質二次電池用電極、非水電解質二次電池及び非水電解質二次電池用電極の製造方法
WO2019194581A1 (ko) * 2018-04-06 2019-10-10 주식회사 엘지화학 수명 성능이 향상된 리튬 금속 이차전지
US11437626B2 (en) 2018-04-06 2022-09-06 Lg Energy Solution, Ltd. Lithium metal secondary battery having improved life characteristics
EP3761437A4 (en) * 2018-04-06 2021-05-12 Lg Chem, Ltd. SECONDARY LITHIUM-METAL BATTERY WITH IMPROVED LIFETIME PERFORMANCE
US11777100B2 (en) 2018-04-06 2023-10-03 Lg Energy Solution, Ltd. Lithium metal secondary battery having improved life characteristics
WO2023050887A1 (zh) * 2021-09-28 2023-04-06 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池单体、电池、用电设备、电池单体的制造方法及设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5882516B2 (ja) リチウム二次電池
US8062794B2 (en) Positive active material and nonaqueous electrolyte secondary battery produced using the same
JP4106644B2 (ja) 電池およびその製造方法
US11876223B2 (en) Negative electrode for lithium metal battery and lithium metal battery comprising same
EP2113955B1 (en) Negative electrode active material for a lithium rechargeable battery and lithium rechargeable battery comprising the same
JP3567131B2 (ja) 非水電解質電池
EP1519431A1 (en) Electrode and cell comprising the same
JP2000235868A (ja) 非水電解液二次電池
JP4595145B2 (ja) 非水電解質電池
JP3868231B2 (ja) 炭素材料、リチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池
JP2003282148A (ja) 薄型リチウムイオン二次電池
JP2003157888A (ja) 平板状二次電池及びその製造方法
JP2002015771A (ja) 非水電解質及び非水電解質二次電池
JP2004031165A (ja) 非水電解質電池
JP2002260742A (ja) 非水電解質二次電池
JP4900994B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2002042775A (ja) 非水電解質二次電池
JP2002260663A (ja) 非水電解質二次電池
JP2002279956A (ja) 非水電解質電池
JP2005293960A (ja) リチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池
JP2001283861A (ja) 電池用電極及び非水電解質電池
JP2002184462A (ja) 非水電解質及び非水電解質二次電池
JP3351765B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2002313418A (ja) 非水電解質及び非水電解質二次電池
JPH11339810A (ja) 非水電解液二次電池