JP2002011781A - シートの加熱加圧成形型 - Google Patents

シートの加熱加圧成形型

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JP2002011781A
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pressure
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sheet
molding die
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Kimikazu Yoshimura
仁和 吉村
Tatsuo Mashima
達夫 真嶋
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】表皮材を凹凸状に加圧、加熱して成形する成形
型において、成形型による表皮材の加圧、加熱によって
表皮材の表面に設けた凹凸状の立体模様、起毛が変形し
ないようにすることである。 【構成】成形型（１）における表皮材の表面側が接合す
る部分に、弾力性、断熱性を有する保護材（２）を貼付
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用シートの表
皮材を加熱加圧して凹凸状に成形する成形型、又は表皮
材を加熱しながら凹凸状の表面を有する発泡体製パッド
に加圧して接着する成形型に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用シートは着座時の座り心地を良
好にするために、中央に対してその左右を隆起状にした
発泡体製パッドを使用し、そのパッドの着座面を多数の
布地を接ぎ合わせずに一枚の表皮材で被覆したものがあ
る。
【０００３】この表皮材は表皮材に被覆される発泡体製
パッドの凹凸状表面形状に一致するように、あらかじ
め、上、下一枚からなる加圧成形型で加熱しながら加圧
して凹凸状に成形している。
【０００４】一方、凹凸状の表面を有する発泡体製パッ
ドに、表皮材を加圧して接着するシートには、表皮材の
接着時に、前記凹凸状のパッド表面に沿うように、表皮
材を加熱しながら加圧している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上の表皮材はいずれ
もパッドの凹凸状表面形状に沿うように、上、下一対の
成形型で加圧、加熱しているそのため、表皮材は成形型
の加圧、加熱により局部的に伸長される。そして、表皮
材の表面にはシートの外観品質を向上させるために、線
模様などの平面状模様、独立状の多数の凸起などの立体
状模様、起毛…等が施されている。
【０００６】従って、前記成形型の加圧、加熱によって
表皮材の一部分が伸長して、前記横模様等が変形する虞
れがあった。そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を
除去することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明は、成形型における表皮材の表面側が接合す
る部分に、弾力性、断熱性を有する保護材を貼着してな
ることを特徴とするものである。
【０００８】従って、保護材によって表皮材の表面側は
保護され、表皮材の表面側における局部的な伸長は防止
される。
【０００９】また、前記保護材を貼付する加圧面に、凹
溝形成用の突起壁を突設し、該突起壁内に前記保護材を
貼付してなることにより、突起壁によって表皮材が引張
られる部分に保護材が設けてあるため、突起壁内に位置
する表皮材の変形を防止できる。
【００１０】更に、前記表皮材の表面側には平面状又は
立体状の模様、起毛を設けてなることにより、表皮材の
表面に模様、起毛の変形等を防止できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】発明の実施の一形態を図面に基づ
いて説明する。図１乃至３は、本発明に係る成形型で成
形したシートバック用の表皮材（４）と、この表皮材
（４）によって被覆されるシートバック用の発泡体製パ
ッド（５）を各々示す。
【００１２】表皮材（４）はパッド（５）の凹凸状前面
形状に沿うように凹凸状に前面部である身頃部（４
０）、額縁部（４２）が成形されている。
【００１３】そして、図示する表皮材（４）の身頃部
（４０）と額縁部（４２）との境界に沿って断面Ｕ字状
の凹条（４１）が形成され、身頃部（４０）は額縁部
（４２）に対して凹窪状に成形され、身頃部（４０）、
額縁部（４２）は一枚の伸縮性を有する生地で、その表
面（４Ａ）側には、図３に示すように、多数の独立状の
突起（４３）…又は起毛、或いは縦横の線からなる模様
が施されている。図中（４Ｂ）は、表皮材（４）の裏面
側で、この裏面側がパッド（５）に接着される。
【００１４】そして、図示する表皮材（４）は、額縁部
（４２）にまち部（４４）が縫着され、パッド（５）の
前面から側面、背裏側の周囲を被覆できるように形成さ
れている。
【００１５】以上の表皮材（４）の前面部である身頃部
（４０）、額縁部（４２）は、図４に示す下型（１）を
使用して図５、図６に示すように、上型（３）で加圧
し、下型（１）で加熱して成形する。
【００１６】この表皮材（４）の成形用の成形型は上下
一対の押圧型で、下型（１）、上型（３）のいずれか一
方、又は双方に、ヒーターなどの加熱装置が内蔵され、
表皮材（４）が伸長し易いように構成されている。
【００１７】そして、上、下型（３）（１）の向き合う
加圧面は、前記パッド（５）の前面形状に一致するよう
に凹凸状に形成され、下型（１）には図４に示すように
Ｕ字状に突起壁（１１）が形成され、この突起壁（１
１）が挿入する凹溝（３１）が上型（３）に設けてあ
る。
【００１８】また、下型（１）の突起壁（１１）に囲ま
れた部分には、弾力性、断熱性を有する保護材（２）が
貼付されている。
【００１９】この保護材（２）は厚さ２ミリ程度のウレ
タンフォームなどの発泡材で、上型（３）による加圧で
表皮材（４）が最も張力を受ける部分に貼着するのが望
ましい。
【００２０】従って、図示するものは突起壁（１１）に
囲まれた部分全面に保護材（２）を貼付しているが、図
５、図６に示す下型（１）における突起壁（１１）に囲
まれた中央の隆起部周囲から傾斜面に渉って保護材
（２）を貼付しても良い。
【００２１】以上の上、下型（３）（１）の構造及び
上、下型（３）（１）の加熱温度は従来のこの種の成形
型と同一であり、その説明を省略する。
【００２２】図５は表皮材（４）を成形する前の状態
で、図６は同成形時の状態を各々示す。
【００２３】上型（３）による表皮材（４）の押圧によ
って、保護材（２）は圧縮される。その際に、保護材
（２）の断熱性により表皮材（４）に対する加熱温度が
従来の成形型に対して低下されている。
【００２４】そのため、表皮材（４）における上型
（３）の押圧による張力を受ける部分は、熱、圧力によ
って局部的に伸長して、表面（４Ａ）側に有する突起
（４３）…が圧潰されて変形したり、或いは表面（４
Ａ）側に起毛を有するものはその起毛が倒伏したり又は
表面（４Ａ）に模様を設けた表皮材（４）にあってはそ
の模様が変形することがない。
【００２５】なお、図示するものは表皮材（４）をパッ
ド（５）の凹凸前面形状に一致するように成形する成形
型であるが、表皮材を凹凸状に成形せずに、表皮材を凹
凸状の外面を有するパッドに沿って接着する接着成形型
においても同様である。
【００２６】即ち、この接着成形型は例えば図５に示す
上型（３）側にパッドを下向きに固定し、ヒーター付の
下型（１）に表皮材の裏面を上向きに載置し得るように
し、前記下型（１）の表皮材の表面側に臨む部分には前
記保護材（２）を貼付したものである。
【００２７】斯様な接着成形型を使用すると、パッドに
接着される表皮材の表面側に設けた模様、起毛等が、圧
力、熱によって変形することがない。
【００２８】
【発明の効果】本発明によれば、成形型における表皮材
の表面側が接合する部分に、弾力性、断熱性を有する保
護材を設けているため、この保護材の弾力性、断熱性に
よって、表皮材の表面側に設けた凹凸状の立体模様又は
平面模様、起毛等が変形することがない。従って、外観
品質に優れた表皮材又はこの表皮材に被覆されたシート
を形成できる。
【００２９】加えて、従来の加熱、加圧成形型に、保護
材を貼付するのみであるから、従来の成形型をそのまま
利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の成形型によって成形する表皮材とこの
表皮材によって被覆されるパッドの斜視図である。
【図２】図１のIIーII線断面図である。
【図３】図２のＡ部の拡大図である。
【図４】本発明に係る成形型の要部の斜視図である。
【図５】本発明に係る成形型によって成形する状態の断
面図である。
【図６】表皮材の成形状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１ 成形型（下型） ２ 保護材 ３ 成形型（上型） ４ 表皮材 ５ パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4F202 AD08 AH26 AJ09 AJ10 AJ13 CA17 CB01 CD22 CK11 CK41 4F211 AD16 AD17 AD19 AD20 AD24 AG03 AG20 AH26 AJ09 TA03 TA08 TC02 TD11 TD18 TH06 TN87 TQ04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車用シートの表皮材を加熱加圧して
    凹凸状に成形する成形型、又は表皮材を加熱しながら凹
    凸状の表面を有する発泡体製パッドに加圧して接着する
    成形型において、 前記表皮材の表面側が接合する部分に、弾力性、断熱性
    を有する保護材を貼着してなることを特徴とするシート
    の加圧成形型。
  2. 【請求項２】 前記保護材を貼付する加圧面に、凹溝形
    成用の突起壁を突設し、該突起壁内に前記保護材を貼付
    してなる請求項１記載のシートの加圧成形型。
  3. 【請求項３】 前記表皮材の表面側には平面状又は立体
    状の模様、起毛を設けてなる請求項１記載のシートの加
    圧成形型。
JP2000201426A 2000-06-29 2000-06-29 シートの加熱加圧成形型 Pending JP2002011781A (ja)

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