JP2601702Y2 - シートの皺発生防止構造 - Google Patents

シートの皺発生防止構造

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JP2601702Y2
JP2601702Y2 JP1993047779U JP4777993U JP2601702Y2 JP 2601702 Y2 JP2601702 Y2 JP 2601702Y2 JP 1993047779 U JP1993047779 U JP 1993047779U JP 4777993 U JP4777993 U JP 4777993U JP 2601702 Y2 JP2601702 Y2 JP 2601702Y2
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JP
Japan
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groove
skin
pad
adhered
lateral groove
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JP1993047779U
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JPH0713299U (ja
Inventor
善雄 荒井
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用シート(座
席)、詳しくは、発泡体製パッドの着座面側と、装飾用
の縦溝と、この縦溝に端部が接続する横溝とを設け、こ
のパッドを被覆する表皮をパッドの着座面に接着して、
シートの着座面に装飾用の凹溝状パターンを形成してな
るシートに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のこの種のシートにおける
シートバック(SB)、シートクッション(SC)を示
し、図中(10)はシートの着座面に設けた装飾用の凹
溝状横パターン、(20)(20)は同縦パターンを夫
々示し、横パターン(10)の縦パターン(20)側に
は、シートの外観品質を損なう皺(イ)…が発生してい
る。
【0003】図5は、前記図4に示すシートバック(S
B)、シートクッション(SC)にモケットなどの非伸
縮性の表皮を被覆してその表皮を接着する前のパッド
(P)を示し、前記横パターン(10)、縦パターン
(20)に対応する個所には、横溝(1)、縦溝(2)
(2)が同一の深さに成形され、この横溝(1)、縦溝
(2)(2)に表皮を加圧して接着することにより、前
記横パターン(10)、縦パターン(20)(20)が
成形される。図中(30)は着座面における中央部、
(31)(31)は中央部(30)の左右に有する隆起
部を夫々示す。以上の皺(イ)…は、表皮をパッド
(P)に接着した際、横溝(1)における縦溝(2)側
である端部に接着した表皮に発生する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案は、斯様
な前記非伸縮性の表皮をパッドに接着して、表面に装飾
用の凹溝状パターンを形成するシートにおいて、前記従
来品の不具合を除去することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本考案に係るシートの皺発生防止構造は、シートを
構成する発泡体製パッドにおける着座面側に縦溝、この
縦溝に端部が接続する横溝を設けると共にこのパッドの
着座面側に非伸縮性の表皮を縦溝と横溝に喰い込ませて
接着し、且つ前記パッドの横溝の端部側に接着される表
皮が前記パッドの縦溝に接着される表皮に引張られて接
着されるシートにおいて、前記横溝の深さを端部方向に
徐々に浅く形成して、横溝の端部側周辺に生じる前記表
皮の皺の発生を防止してなる。
【0006】パッドの横溝の深さが端部方向である縦溝
方向に徐々に浅く形成してあるので、この横溝内に喰い
込ませて接着する表皮が縦溝方向にゆとりがある。従っ
て、横溝の端部側に接着される表皮は、縦溝内に喰い込
まれて接着される表皮の引張力を受けないので、皺が発
生しない。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。図1、2は、本考案に使用するパッド
(P)を示し、図1は、図5に示すパッド(P)のAー
A線に沿う部分、図2は同BーB線に沿う部分の夫々の
断面図を示す。パッド(P)は従来通り、ウレタンフォ
ームなどの発泡体でモールド成形し、その成形時に、着
座面側に横溝(1)と縦溝(2)を同時に成形する。
【0008】この横溝(1)、縦溝(2)は、パッド
(P)における図5に示す位置に設けてあり、縦溝
(2)はその全体が従来と同様に同一の深さに成形さ
れ、中央部(30)と隆起部(31)との境界に沿って
設けてある。そして、横溝(1)は、左右の縦溝(2)
(2)間に渉って設けてある。
【0009】横溝(1)は、図1、2に示すように、縦
溝(2)側の端部(11)を縦溝(2)に向けて深さを
徐々に浅く成形し、縦溝(2)に接する部分は、中央部
(30)の表面と同一である溝形状を呈しないように成
形されている。なお、パッド(P)の中央部(30)
は、左右方向に凹曲状に成形されている。図1におい
て、図中(41)はパッド(P)を支持するフレーム、
(42)は同ばね製支持部材を夫々示す・
【0010】図3は、以上のパッド(P)に表皮(3
A)(3B)を接着して形成したシートの一部を示し、
表皮(3A)は横溝(1)内に差し込んで接着する。そ
して、表皮(3A)(3B)の接ぎ合わせ個所は、縦溝
(2)内に差し込まれて接着され、表皮(3B)の端部
は、ホッグリングなどでフレーム(41)側に設けたト
リムワイヤに一体に結着される。
【0011】以上の表皮(3A)は、接ぎ合わせされて
いないモケットなどの非伸縮性布地であり、横溝(1)
に対する直交方向の幅が同一である。即ち、横溝(1)
の端部(11)に接着部分と横溝(1)の溝方向の中央
部分に接着する部分を同一幅の表皮(3A)を使用し、
例えば、横溝(1)の端部(11)側に接着する部分を
幅広状に加工するものでない。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、パッドの着座面に設け
る横溝の深さを端部方向に徐々に浅く形成しているた
め、パッドの横溝内と縦溝内に表皮の一部を差し込ん
で、表皮をパッドの着座面に接着すると、パッドの横溝
における端部に接着する表皮が、パッドの縦溝に接着さ
れる表皮に引張られる。
【0013】しかし、パッドの横溝における端部は、縦
溝方向に徐々に浅く形成されている。従って、横溝の端
部側に接着される表皮にゆとりがあるので、横溝の端部
側周辺のパッドを表皮で押し潰すことがない。即ち、縦
溝内に接着した表皮によって引張られることがないた
め、前記図4に示す従来品の如く、パッドにおける横溝
の端部に対応する部分にシートの外観品質を損なう皺、
タルミが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案構造に使用するパッドの図5のAーAに
対応する部分の断面図である。
【図2】同BーBに対応する部分の断面図である。
【図3】本考案構造の断面図である。
【図4】従来のシートの斜視図である。
【図5】従来のシートにおける表皮を接着する前の状態
の斜視図である。
【符号の説明】
P パッド 1 横溝 2 縦溝 11 横溝の端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを構成する発泡体製パッドにおけ
    る着座面側に縦溝、この縦溝に端部が接続する横溝を設
    けると共にこのパッドの着座面側に非伸縮性の表皮を縦
    溝と横溝に喰い込ませて接着し、且つ前記パッドの横溝
    の端部側に接着される表皮が前記パッドの縦溝に接着さ
    れる表皮に引張られて接着されるシートにおいて、 前記横溝の深さを端部方向に徐々に浅く形成して、横溝
    の端部側周辺に生じる前記表皮の皺の発生を防止してな
    るシートの皺発生防止構造。
JP1993047779U 1993-08-10 1993-08-10 シートの皺発生防止構造 Expired - Lifetime JP2601702Y2 (ja)

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JPH0713299U JPH0713299U (ja) 1995-03-07
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