JPH038159Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車用シートに関するものである。

（従来の技術） 従来、自動車用シートとして、第２図に示すよ
うに、表皮１で被覆したクツシヨンパツド２をボ
タン３等により窪ませて表皮１に複数のしわ部を
設けることにより、美的処理を施した、いわゆる
しわシートが用いられている。

（考案が解決しようとする問題点） この種の自動車用シートでは、第２図に示すよ
うに、隣接するしわ部のしわが連続して見栄えが
悪く、意匠上の美観が損なわれる。また、乗用者
がこのシートに座つた後にクツシヨンパツド２の
変形に伴つてしわ部の表皮１に新たなしわが生じ
るという問題がある。

本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたもの
で、隣接するしわ部の美観が損なわれない自動車
用のしわシートを提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 前記問題点を解決するため、本考案は、表皮で
被覆したクツシヨンパツドをボタン等により窪ま
せて表皮に複数のしわ部を設けた自動車用シート
において、前記しわ部を除く表皮裏面とクツシヨ
ンパツド表面とを接着したものである。

（実施例） 次に、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。

第１図は自動車用シートの座部分を示し、表皮
１で被覆したクツシヨンパツド２の座上面をボタ
ン３により窪ませて、表皮１の左右２箇所にしわ
部を設けたものである。この図中破線で囲まれた
２箇所のしわ部を除く座全面において、その表皮
１の裏面とクツシヨンパツド２の表面とが接着
剤，両面粘着テープ等で接着されている。

従つて、この接着部分の表皮１はクツシヨンパ
ツド２と一体になつているのでしわが生じること
はない。そして、意匠上しわを必要とする部分以
外の表皮とクツシヨンパツドを接着すれば、ボタ
ン３によりクツシヨンパツド２を窪ませたときに
生じる表皮１のしわは、隣接する他方のしわ部に
まで及ぶことはなく、またしわ部が明瞭となり美
観が向上する。

（考案の効果） 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、しわ部のしわが隣接するしわ部に及ぶことは
なく、しわ部が明瞭となり、美観が損なわれない
という効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動車用シートの斜視
図、第２図は従来の自動車用シートの斜視図であ
る。 １…表皮、２…クツシヨンパツド、３…ボタ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表皮で被覆したクツシヨンパツドをボタン等に
   より窪ませて表皮に複数のしわ部を設けた自動車
   用シートにおいて、前記しわ部を除く表皮裏面と
   クツシヨンパツド表面とを接着したことを特徴と
   する自動車用シート。