JP2002005738A - 照度センサ - Google Patents

照度センサ

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JP2002005738A
JP2002005738A JP2000188835A JP2000188835A JP2002005738A JP 2002005738 A JP2002005738 A JP 2002005738A JP 2000188835 A JP2000188835 A JP 2000188835A JP 2000188835 A JP2000188835 A JP 2000188835A JP 2002005738 A JP2002005738 A JP 2002005738A
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JP2000188835A
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Yukihiro Murata
之広 村田
Tsunehiro Kitamura
常弘 北村
Yoshinori Akinari
芳範 秋成
Kenji Okada
健治 岡田
Atsushi Sakai
淳 阪井
Takuro Nakamura
卓郎 中邑
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検知エリア内に存在する指向性の鋭い光や一過
性の外乱光による誤動作を防止した安価な照度センサを
提供する。 【解決手段】この照度センサは、検知エリアの明るさに
応じた光電流を発生する光電変換部1と、光電変換部1
の発生した光電流を電圧信号に変換して出力するI−V
変換回路2とを備えている。照度センサの検知エリアは
4つの検知領域に分割されており、各検知領域の明るさ
に応じた光電流をそれぞれ発生するフォトダイオードP
D1〜PD4から光電変換部1は構成される。そして、
I−V変換回路2では、各フォトダイオードPD1〜P
D4の光電流の内、電流値の最も低い光電流に比例した
電圧V1を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照度センサに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、周囲の明るさを検出し、規定
の明るさ以下になると照明負荷を点灯させるようにした
自動点滅器や、外光の明るさを検出し、被照射面の明る
さが略一定となるように外光の明るさに応じて蛍光灯の
ような照明負荷の調光量を制御する照明装置に用いられ
る照度センサが提供されていた。
【0003】このような照度センサとしては、CdS素
子の抵抗値変化を電圧に変換し、電圧信号として出力す
るセンサや、フォトダイオードを用いフォトダイオード
の発生する光電流をI−V変換回路によって電圧信号に
変換して出力するセンサが一般的であるが(例えば特開
平5−152924号公報参照)、CdS素子を用いた
前者のセンサでは、CdS素子にカドミウムが用いられ
ているから、製造時や廃棄時の環境汚染が問題になって
いた。そのため、近年はフォトダイオードを用いた後者
のセンサが多数提案されており、フォトダイオードを用
いたセンサはCdS素子を用いた前者のセンサに比べて
検知精度が高いという利点もある。
【0004】図19は従来の照度センサの回路図を示し
ている。この照度センサでは、フォトダイオードPD5
の発生する光電流を、オペアンプOP10と抵抗R10
とで構成されるI−V変換回路により電圧信号に変換し
て出力しており、その出力電圧V1は検知エリアの照度
に略比例した電圧となる(図20参照)。
【0005】ところで、この照度センサを自動点滅器
や、外光の明るさに応じて調光量を制御する照明装置に
用いる場合、被検知面の明るさを離れた場所に設置した
照度センサで検知する必要があり、例えば被検知面から
の光を集光レンズを介してフォトダイオードPD5に集
光し、1個のフォトダイオードPD5で検知エリア全体
の照度を監視している。この時、フォトダイオードPD
5には検知エリア内の各々の箇所の光量の総エネルギー
が照射されることになり、検知エリア内の明るさが均一
でない場合、オペアンプOP10の出力電圧V1は検知
エリアにおける明るさの平均値に比例した電圧となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した照度センサに
おいて、検知エリア内の一部の領域に、照度の高い光源
の光が照射されている場合、その光源の指向性が鋭い
と、他の領域に光が照射されないため、検知エリア内に
他の領域に比べて照度の高い領域が部分的に発生する。
この時、照度センサのフォトダイオードPD5では、検
知エリア内の明るさの平均値を検出しているので、検知
エリア内に部分的に明るい領域が存在すると検出電圧が
増加し、検知エリア全体の明るさが上昇したかのように
検出してしまうという問題があった。そのため、電気ス
タンドや街路灯などのようなスポット光が検知エリア内
に存在している場合や、車の前照灯などの光が短時間入
射して被検知面の明るさが一時的に明るくなるような場
合に照度センサが誤検出する虞があった。ここで、外乱
光による検出電圧の変動を防止するため、検出電圧に含
まれるノイズ成分をローパスフィルタで除去することも
考えられるが、検出電圧の応答性が悪化したり、照度セ
ンサの回路構成が複雑化して、照度センサ全体のコスト
アップを招くという問題があった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、検知エリア内に存在
する指向性の鋭い光や一過性の外乱光による誤動作を防
止した安価な照度センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、検知エリアの明るさに応じた
光電流を発生する光電変換部と、光電変換部の発生した
光電流信号を処理する信号処理部とを備え、検知エリア
を複数の検知領域に分割し、各検知領域の明るさに応じ
た光電流をそれぞれ発生する複数のフォトダイオードか
ら光電変換部を構成し、信号処理部は各フォトダイオー
ドの発生する光電流信号の大小を判別して、検知エリア
の明るさに応じた出力信号を発生することを特徴とし、
複数のフォトダイオードはそれぞれ対応する検知領域の
明るさを検出し、信号処理部では各フォトダイオードの
発生する光電流信号の大小を判別して、検知エリアの明
るさに応じた出力信号を発生しているので、一部の検知
領域のみに指向性の鋭い光や一過性の光が照射され、こ
の検知領域に対応するフォトダイオードの光電流が増加
した場合でも、信号処理部では、各フォトダイオードの
発生する光電流信号の大小を比較することによって、外
乱光の影響を受けていないフォトダイオードの光電流信
号を判別することができ、誤検出を防止できる。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、信号処理部は、複数のフォトダイオードがそれぞ
れ発生した光電流の内、電流値の最も小さい光電流に応
じた出力信号を発生することを特徴とし、一部の検知領
域のみに指向性の鋭い光や一過性の光が照射されると、
この検知領域に対応するフォトダイオードの光電流が増
加するが、信号処理部では、各フォトダイオードの光電
流の内、電流値の最も小さい光電流に応じた出力信号を
発生しているので、外乱光の影響を受けていないフォト
ダイオードの光電流に応じた出力信号を発生することが
できる。したがって、この照度センサを例えば自動点滅
器に用いる場合、周囲が暗くなっている状態で一部の検
知領域のみに光が照射されていても、このような光の影
響を受けることなく、周囲が暗くなっていることを確実
に検知して、照明負荷を点灯させることができる。ま
た、外光の明るさを検出して、外光の明るさに応じて照
明負荷の調光量を制御する照明装置にこの照度センサを
用いる場合、一部の検知領域のみに外光が照射される
と、従来の照度センサでは一部の検知領域に照射された
外光を誤検出するため、照明負荷の明るさが暗くなるよ
うに調光制御され、外光が当たっていない検知領域の照
度が暗くなる虞があるが、信号処理部では、電流値の最
も小さい光電流に応じた出力信号を発生しているので、
最も暗い検知領域に合わせて調光制御を行うことがで
き、外光の当たっていない検知領域が暗くなるのを防止
できる。
【0010】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、複数のフォトダイオードは、発生する光電流の方
向が同じ方向となるように直列接続されたことを特徴と
し、複数のフォトダイオードの直列回路に流れる電流
は、複数のフォトダイオードが発生する光電流の内、電
流値の最も小さい光電流となるので、簡単な構成で信号
処理部を構成することができる。
【0011】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、信号処理部は、少なくとも1つのオペアンプと抵
抗とを含み、フォトダイオードの発生する光電流に応じ
た電圧信号を発生する電流−電圧変換回路からなり、オ
ペアンプの入力端子間に複数のフォトダイオードの直列
回路を接続すると共に、オペアンプの反転入力端子と出
力端子との間に抵抗を接続したことを特徴とし、オペア
ンプを用いて電流−電圧変換回路を構成することによ
り、照度変化に対して電流−電圧変換回路の出力電圧を
高い精度で線形に変化させることができ、この照度セン
サを自動点滅器や、外光の明るさを検出して、外光の明
るさに応じて照明負荷の調光量を制御する照明装置にこ
の照度センサを用いる場合、電流−電圧変換回路の出力
電圧に応じて照明負荷を精度良く制御することができ
る。
【0012】請求項5の発明では、請求項3の発明にお
いて、信号処理部を、複数のフォトダイオードの直列回
路と直列に接続した抵抗で構成したことを特徴とし、複
数のフォトダイオードの光電流の内、電流値の最も小さ
い光電流に比例した電圧を抵抗の両端間に発生させるこ
とができるから、簡単な回路構成で信号処理部を実現で
きる。
【0013】請求項6の発明では、請求項2の発明にお
いて、複数のフォトダイオードは、アノード又はカソー
ドの何れか一方が共通接続されたことを特徴とし、請求
項2の発明と同様の作用を奏する。
【0014】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、各フォトダイオードの両端が入力端子間にそれぞ
れ接続された複数のオペアンプと、各オペアンプの反転
入力端子と出力端子との間にそれぞれ接続された複数の
抵抗と、各オペアンプの出力端子にカソードが接続され
ると共に、アノードが共通接続された複数のダイオード
とで信号処理部を構成したことを特徴とし、各オペアン
プの出力端子には対応するフォトダイオードの光電流に
比例した電圧がそれぞれ発生し、各オペアンプの出力端
子には各ダイオードのカソードが接続され、各ダイオー
ドのアノードは共通接続されているので、各ダイオード
の接続点の電圧は、各オペアンプの出力電圧の内、電圧
値の最も低い電圧となり、各フォトダイオードの発生す
る光電流の内、電流値の最も小さい光電流に応じた電圧
信号を発生させることができ、且つ、それぞれのフォト
ダイオード毎に、光電流を電圧信号に変換する際の係数
を設定することができるから、各フォトダイオードの検
知領域に対して重み付けを行うことができ、照度センサ
の設置場所や使用状況に応じた感度設定を行うことよ
り、より細かな精度で明るさを検出することができる。
【0015】請求項8の発明では、請求項1乃至7の発
明において、複数のフォトダイオードが同一の基板上に
形成されたことを特徴とし、各フォトダイオードを同一
の基板上に形成しているので、各フォトダイオードの検
知領域の位置を精度良く設定することができ、且つ、封
止構造などの信頼性が向上し、そのうえ各フォトダイオ
ードを別々の基板上に形成した場合に比べて、各フォト
ダイオードの製造コストを低減でき、実装や組立に要す
るコストも低減できる。
【0016】請求項9の発明では、請求項8の発明にお
いて、複数のフォトダイオードの間を電気的に接続する
配線が基板上に形成されたことを特徴とし、各フォトダ
イオードの間を電気的に接続するボンディングワイヤを
無くすことができるから、電気的接続や封止構造の信頼
性が向上し、さらにフォトダイオードの面積が小さい場
合は、ボンディングワイヤにより検知領域からの光が遮
られて、光量を検知できない領域が発生する虞がある
が、ボンディングワイヤを無くすことによって検知領域
からの光が遮光されるのを防止でき、各フォトダイオー
ドの検知領域を精度良く設定することができる。
【0017】請求項10の発明では、請求項8又は9の
発明において、基板として、半導体基板上にエピタキシ
ャル層を形成した基板を用い、エピタキシャル層を分離
層で分離した複数の島領域にフォトダイオードをそれぞ
れ形成したことを特徴とし、分離層によって分離された
エピタキシャル層の島領域にフォトダイオードを形成し
ているので、フォトダイオードが形成された島領域の間
を分離層によって容易に絶縁分離することができる。
【0018】請求項11の発明では、請求項8又は9の
発明において、フォトダイオードは、誘電体により分離
された複数の半導体島にそれぞれ形成されたことを特徴
とし、フォトダイオードが形成された半導体島の間を誘
電体で分離しているので、フォトダイオードの間のリー
ク電流を低減することができる。
【0019】請求項12の発明では、請求項8又は9の
発明において、基板として、絶縁層上にシリコン活性層
が形成されたSOI基板を用い、シリコン活性層を絶縁
膜によって分離した複数の島領域にフォトダイオードを
それぞれ形成したことを特徴とし、絶縁膜によって分離
された島領域にフォトダイオードをそれぞれ形成してい
るので、各フォトダイオードが形成された島領域の間を
絶縁膜によって分離することにより、リーク電流を低減
することができる。しかも、請求項11の発明のように
誘電体分離基板を用いた場合は、製造過程で素子が形成
される面を研磨しているため、島の体積にばらつきが発
生し、各フォトダイオードの起電力にばらつきが生じる
虞があるが、SOI基板を用いた場合は、フォトリソグ
ラフィ技術及びエッチング技術を利用して島領域を形成
しているので、研磨により島領域を形成する場合に比べ
て、島領域の体積のばらつきが少なくなり、各フォトダ
イオードの起電力のばらつきを低減できる。
【0020】請求項13の発明では、請求項8又は9の
発明において、複数のフォトダイオードがそれぞれアモ
ルファスフォトダイオードからなることを特徴とし、ア
モルファスフォトダイオードは様々な種類の基板上に形
成することができるので、安価な基板を用いることがで
き、且つ絶縁性基板の表面にアモルファスフォトダイオ
ードを形成した場合は、フォトダイオードの間にシリコ
ン基板を介してリーク電流が流れることはないから、フ
ォトダイオードの間の絶縁分離を容易に行える。
【0021】請求項14の発明では、請求項1乃至13
の発明において、複数のフォトダイオードに他の検知領
域から光が入射するのを遮光するための遮光壁を設けた
ことを特徴とし、他の検知領域からの光は遮光壁によっ
て遮られるので、隣接するフォトダイオードから漏れて
きた光や反射光が入射して、誤検出が発生するのを防止
できる。
【0022】請求項15の発明では、請求項8乃至13
の発明において、複数のフォトダイオードに他の検知領
域からの光が入射するのを遮光するための遮光壁を基板
に設けたことを特徴とし、他の検知領域からの光は遮光
壁によって遮られるので、隣接するフォトダイオードか
ら漏れてきた光や反射光が入射して、誤検出が発生する
のを防止でき、且つ、遮光壁は基板に設けられているの
で、遮光壁と基板との間の隙間を無くし、この隙間から
入射した光によって誤検出が発生するのを防止できる。
【0023】請求項16の発明では、請求項8乃至13
の発明において、複数のフォトダイオードに他の検知領
域からの光が入射するのを遮光するための遮光壁を、基
板が実装される被実装部に設けたことを特徴とし、他の
検知領域からの光は遮光壁によって遮られるので、隣接
するフォトダイオードから漏れてきた光や反射光が入射
して、誤検出が発生するのを防止できる。しかも、遮光
壁を基板の表面と離した状態で被実装部に取り付けるこ
とにより、基板が破損するのを防止でき、さらに遮光壁
が基板の表面と直接接触する場合は、遮光壁が配設され
る空間を確保するため、隣接するフォトダイオードの間
の間隔を広く取る必要があるが、遮光壁を基板の表面と
離した状態で被実装部に取り付けることによって、隣接
するフォトダイオードの間の隙間を狭くして、基板を小
型化することができ、コストダウンを図ることができ
る。
【0024】請求項17の発明では、請求項14乃至1
6の発明において、遮光壁がフォトダイオードを封止す
る封止材料により固着されたことを特徴とし、封止樹脂
で基板を封止する工程で、遮光壁が固定されるので、遮
光壁の固定作業を封止作業と同時に行うことができ、組
立工程を減らすことができる。
【0025】請求項18の発明では、請求項1乃至17
の発明において、複数のフォトダイオードと対応する検
知領域との間の光路に、検知領域からの光をフォトダイ
オードに集光させる集光レンズをそれぞれ設けたことを
特徴とし、集光レンズによって各フォトダイオードの検
知領域を精度良く設定することができ、また集光レンズ
で検知領域からの光を集光することによって、フォトダ
イオードの受光面を小さくできるから、基板を小型化し
て、コストダウンを図ることができる。
【0026】請求項19の発明では、請求項18の発明
において、複数のフォトダイオードは透光性を有する封
止材料で封止されており、集光レンズを封止材料により
形成したことを特徴とし、集光レンズは基板を封止する
封止樹脂により形成されているので、基板の表面に集光
レンズを形成することができ、検知領域からの光を効率
良く集光できる。
【0027】請求項20の発明では、請求項19の発明
において、集光レンズは封止材料を成形金型で成形する
ことにより形成されたことを特徴とし、集光レンズは成
形金型によって形成されているので、集光レンズの形状
を高精度に形成することができ、各フォトダイオードの
検知領域の設定を高精度に行え、焦点距離精度を向上さ
せることができる。
【0028】請求項21の発明では、請求項18の発明
において、複数のフォトダイオードは透光性を有する封
止材料で封止されており、集光レンズは封止材料と別体
に形成されたレンズからなることを特徴とし、集光レン
ズは封止樹脂とは別体に形成されているので、集光レン
ズを複数のレンズを組み合わせて構成すれば、検知領域
や感度の設定を細かく行うことができ、照度センサの設
置場所に応じた設定を容易に行える。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0030】(実施形態1)本発明の実施形態1を図1
(a)及び図2を参照して説明する。本実施形態の照度
センサは、検知エリアAの明るさに応じた光電流を発生
する光電変換部1と、光電変換部1の発生した光電流を
電圧信号に変換する信号処理部たるI−V変換回路(電
流−電圧変換回路)2とを備えている。ここで、検知エ
リアAを複数(本実施形態では例えば4個)の検知領域
A1〜A4に分割し、各検知領域A1〜A4からの光を
受光して、対応する検知領域A1〜A4の明るさに応じ
た光電流を発生する複数(本実施形態では例えば4個)
のフォトダイオードPD1〜PD4を設けており、4個
のフォトダイオードPD1〜PD4から光電変換部1を
構成している。
【0031】4個のフォトダイオードPD1〜PD4の
カソードは共にバイアス電源にプルアップされ、アノー
ドはI−V変換回路2の入力端子にそれぞれ接続されて
いる。すなわち、4個のフォトダイオードPD1〜PD
4は逆バイアスで動作しており、各フォトダイオードP
D1〜PD4に対応する検知領域A1〜A4から光が入
射すると、各フォトダイオードPD1〜PD4に光量に
比例した光電流が流れる。この時、I−V変換回路2で
は、各フォトダイオードPD1〜PD4に流れる光電流
をそれぞれ光電流の大きさに比例した電圧信号に変換す
ると共に、各電圧信号の大小を判別して、各電圧信号の
内で電圧値の最も低い電圧信号を出力電圧V1として出
力する。
【0032】したがって、I−V変換回路2の出力電圧
V1は、4つの検知領域A1〜A4の内、最も照度の低
い検知領域の照度に対応した電圧値になるので、検知領
域A1〜A4の一部に指向性の鋭い光や一過性の光が照
射され、この検知領域A1…に対応するフォトダイオー
ドPD1…の光電流が増加したとしても、I−V変換回
路2の出力電圧V1が外乱光によって増加することな
く、外乱光による誤検出を防止できる。而して、この照
度センサを例えば自動点滅器に用いる場合、周囲が暗く
なっている状態で一部の検知領域A1…のみに光が照射
されていても、このような光の影響を受けることなく、
周囲が暗くなっていることを確実に検知して、照明負荷
を点灯させることができる。また、外光の明るさを検出
し、外光の明るさに応じて照明負荷の調光量を制御する
照明装置にこの照度センサを用いる場合、一部の検知領
域A1…のみに外光が照射されると、従来の照度センサ
では一部の検知領域A1…に照射された外光を誤検出す
るため、照明負荷の明るさが暗くなるように調光制御さ
れ、外光が当たっていない検知領域A1…の照度が暗く
なる虞があるが、I−V変換回路2では、各フォトダイ
オードの発生する光電流の内、電流値の最も小さい光電
流に応じた出力電圧V1を発生しているので、最も暗い
検知領域A1…に合わせて調光制御を行うことができ、
外光の当たっていない検知領域A1…が暗くなるのを防
止できる。
【0033】尚、図1(a)に示す回路ではフォトダイ
オードPD1〜PD4のカノードを共通接続してバイア
ス電源にプルアップし、フォトダイオードPD1〜PD
4を逆バイアスで動作させているが、図1(b)に示す
ようにフォトダイオードPD1〜PD4のアノードを共
通接続して回路のグランドに接続し、ゼロ・バイアス動
作させても良い。
【0034】図3は図1(b)の回路の具体回路図であ
り、I−V変換回路2を、入力端子間にフォトダイオー
ドPD1〜PD4がそれぞれ接続されたオペアンプOP
1〜OP4と、各オペアンプOP1〜OP4の出力端子
にカソードがそれぞれ接続されたダイオードD1〜D4
と、各オペアンプOP1〜OP4の反転入力端子と出力
端子との間にダイオードD1〜D4を介してそれぞれ接
続された抵抗R1〜R4とで構成し、ダイオードD1〜
D4のアノードは共に抵抗R5を介してバイアス電源に
接続され、ダイオードD1〜D4の接続点の電圧が出力
電圧V1として出力される。ここで、各オペアンプOP
1〜OP4の出力電圧は、それぞれ、フォトダイオード
PD1〜PD4の発生する光電流に比例した電圧とな
り、各オペアンプOP1〜OP4の出力する電圧の内、
電圧値の最も低い電圧が出力電圧V1として出力され
る。
【0035】このように、本回路では各フォトダイオー
ドPD1〜PD4の光電流を、それぞれ、オペアンプO
P1〜OP4と抵抗R1〜R4とで構成されるI−V変
換回路により電圧信号に変換しており、オペアンプOP
1〜OP4を用いてI−V変換回路2を構成しているか
ら、照度変化に対してI−V変換回路2の出力電圧V1
を高い精度で線形に変化させることができるから、この
照度センサを自動点滅器や、外光の明るさを検出し、外
光の明るさに応じて照明負荷の調光量を制御する照明装
置に用いる場合は照明負荷を精度良く制御することがで
きる。また、回路定数の設定によってそれぞれのフォト
ダイオードPD1〜PD4毎に、光電流を電圧信号に変
換する際の係数を設定することができるから、各フォト
ダイオードPD1〜PD4の検知領域に対して重み付け
を行うことができ、照度センサの設置場所や使用状況に
応じた感度設定を行うことより、より細かな精度で検知
エリアの明るさを検出することができる。
【0036】(実施形態2)本発明の実施形態2を図4
(a)を参照して説明する。本実施形態の照度センサで
は、4個のフォトダイオードPD1〜PD4を、光電流
の方向が同じ方向になるように直列に接続しており、フ
ォトダイオードPD1のカソードをバイアス電源にプル
アップすると共に、フォトダイオードPD4のアノード
をI−V変換回路2の入力端子に接続している。すなわ
ち、各フォトダイオードPD1〜PD4は逆バイアスで
動作しており、各フォトダイオードPD1〜PD4に対
応する検知領域A1〜A4から光が入射すると、各フォ
トダイオードPD1〜PD4に光電流が流れ、この光電
流をI−V変換回路2が電圧信号V1に変換して出力す
る。尚、フォトダイオードPD1〜PD4の電気的接続
以外は実施形態1と同様であるので、以下では異なる部
分についてのみ説明を行う。
【0037】本回路では4個のフォトダイオードPD1
〜PD4を直列接続しており、この直列回路に流れる電
流は、4個のフォトダイオードPD1〜PD4が発生す
る光電流の内、電流値の最も小さい光電流に制限される
ので、I−V変換回路2の出力電圧V1は、4つの検知
領域A1〜A4の内、最も照度の低い検知領域の照度に
対応した電圧値となる。したがって、検知領域A1〜A
4の一部に指向性の鋭い光や一過性の光が照射され、こ
の検知領域A1…に対応するフォトダイオードPD1…
の光電流が増加したとしても、フォトダイオードPD1
〜PDの直列回路に流れる電流は、4個のフォトダイオ
ードPD1〜PD4が発生する光電流の内、電流値の最
も小さい光電流に制限されるから、フォトダイオードP
D1〜PD4の直列回路に流れる電流が外乱光によって
増加することはなく、外乱光による誤動作を防止でき
る。
【0038】ところで、上述した図4(a)の回路では
フォトダイオードPD1〜PD4を逆バイアスで動作さ
せているが、図4(b)に示すようにフォトダイオード
PD1のカソードをI−V変換回路2の入力端子に接続
すると共に、フォトダイオードPD4のアノードを回路
のグランドに接続して、フォトダイオードPD1〜PD
4をゼロ・バイアスで動作させても良い。ここで、図5
に示す回路は図4(b)に示す回路の具体回路図であ
り、本回路ではオペアンプOP5と抵抗R6とでI−V
変換回路2を構成している。オペアンプOP5の入力端
子間には、フォトダイオードPD1〜PD4の直列回路
が、カソードを反転入力端子側にして接続されており、
オペアンプOP5の出力端子と反転入力端子との間に抵
抗R6を接続している。ここで、オペアンプOP5の出
力電圧V1は、フォトダイオードPD1〜PD4の直列
回路に流れる電流に比例した電圧となり、オペアンプO
P5を用いてI−V変換回路2を構成しているので、照
度変化に対して出力電圧V1を高い精度で線形に変化さ
せることができる。
【0039】尚、I−V変換回路2の回路構成を上述の
回路上記の構成に限定する趣旨のものではなく、図6に
示すようにI−V変換回路2をフォトダイオードPD1
〜PD4の直列回路と直列に接続された抵抗R7から構
成しても良く、フォトダイオードPD1〜PD4の直列
回路に流れる電流に比例した電圧を抵抗R7の両端間に
発生させることができ、本回路ではI−V変換回路2を
抵抗R7のみで構成しているので、I−V変換回路2を
簡単な回路構成で実現できる。
【0040】(実施形態3)本発明の実施形態3を図7
及び図8を参照して説明する。図7は照度センサの光電
変換部1を示す外観斜視図であり、本実施形態では実施
形態1又は2の照度センサにおいて、矩形板状の半導体
チップ(基板)3の表面に4つのフォトダイオードセル
4を形成し、それぞれのフォトダイオードセル4からフ
ォトダイオードPD1〜PD4を構成している。各フォ
トダイオードセル4には電極5が設けられており、半導
体チップ3と実装基板(図示せず)との間や各フォトダ
イオードセル4の間はアルミニウムなどの金属細線から
なるボンディングワイヤ(図示せず)により電気的に接
続している。尚、フォトダイオードPD1〜PD4を同
一の半導体チップ3上に形成した点以外は実施形態1又
は2と同様であるので、I−V変換回路2についての図
示及び説明は省略し、以下では異なる部分についてのみ
説明を行う。
【0041】フォトダイオードPD1〜PD4は、それ
ぞれ、検知エリアAを複数に分割した検知領域A1〜A
4の明るさに応じた光電流を発生するのであるが、本実
施形態では4つのフォトダイオードPD1〜PD4を同
一の半導体チップ3上に形成しているので、各フォトダ
イオードPD1〜PD4の検知領域A1〜A4を精度良
く設定することができ、封止構造などの信頼性も向上す
る。また、各フォトダイオードPD1〜PD4を別々の
基板上に形成した場合に比べて、各フォトダイオードP
D1〜PD4の製造コストを低減でき、実装や組立に要
するコストも低減できる。
【0042】ここで、実施形態1又は2で説明したよう
に4つのフォトダイオードPD1〜PD4を直列に接続
したり、アノード又はカソードを共通して接続する場
合、図8に示すように半導体チップ3上にアルミニウム
などの薄膜よりなる配線6を形成し、配線6を介して各
フォトダイオードPD1〜PD4の間を電気的に接続し
ても良く、各フォトダイオードPD1〜PD4の間をボ
ンディングワイヤで電気的に接続する場合に比べて、電
気的接続や封止構造の信頼性が向上する。また、フォト
ダイオードPD1〜PD4の面積が小さい場合は、ボン
ディングワイヤにより検知領域からの光が遮られて、光
を検知できない領域が発生する虞があるが、ボンディン
グワイヤを無くすことによって検知領域からの光が遮光
されるのを防止でき、各フォトダイオードPD1〜PD
4の検知領域を精度良く設定することができる。
【0043】ところで、図9は半導体チップ3の断面図
を示しており、この半導体チップ3では、フォトダイオ
ードPD1〜PD4を形成する基板としてp形の半導体
基板11の表面にn形のエピタキシャル層12が形成さ
れた基板を用い、分離層13によって分離されたエピタ
キシャル層12の島領域12a,12b…にそれぞれフ
ォトダイオードを形成してある。ここで、島領域12a
にはイオン注入や拡散などによってp形領域14やn+
形領域15が形成され、島領域12bにはp形領域14
やp+形領域16が形成されており、n+形領域15とp
+形領域16との間はアルミニウムなどの薄膜からなる
配線6によって電気的に接続されている。尚、図9中の
17は透光性を有する絶縁層である。このように、本実
施形態では分離層13によって分離されたエピタキシャ
ル層12の島領域12a,12b…にフォトダイオード
をそれぞれ形成しているので、フォトダイオードPD1
…の間を分離層13によって容易に絶縁分離することが
できる。
【0044】なお、図9に示す半導体チップ3では、フ
ォトダイオードPD1〜PD4を形成する基板としてp
形の半導体層11の表面にn形のエピタキシャル層12
が形成された基板を用い、分離層13によって分離され
たエピタキシャル層12の島領域12a,12b…にフ
ォトダイオードPD1…をそれぞれ形成しているが、図
10に示すように、p形半導体よりなる複数の半導体島
33がSiO2よりなる誘電体層32で分離された誘電
体分離基板を用い、各半導体島33に不純物拡散やイオ
ン注入等によりn形領域34を形成することによってフ
ォトダイオードPD1…を形成しても良く、フォトダイ
オードPD1…の間が誘電体層32とポリシリコン31
とで分離されているので、フォトダイオードPD1…の
間のリーク電流を低減することができる。尚、図10中
の36は半導体チップ3の主表面に形成された透光性を
有する絶縁層であり、同図中の35は絶縁層35の表面
に形成されフォトダイオードPD1…の間を電気的に接
続する例えばアルミニウムの薄膜よりなる配線である。
【0045】また図11に示すように、フォトダイオー
ドPD1〜PD4を形成する基板として、絶縁層22上
にシリコン活性層23が形成されたSOI基板を用い、
シリコン活性層23を透光性を有する絶縁膜27によっ
て分離した複数の島領域23a,23bにそれぞれフォ
トダイオードPD1…を形成している。ここで、n形半
導体よりなる島領域23aにはイオン注入や拡散などに
よってp形領域24やn+形領域25が形成され、島領
域23bにはp形領域24やp+形領域26が形成され
ており、n+形領域25とp+形領域26との間は例えば
アルミニウムの薄膜からなる配線6によって電気的に接
続されている。この照度センサでは、絶縁層22及び絶
縁膜27によって分離された複数の島領域23a…にそ
れぞれフォトダイオードPD1〜PD4を形成している
ので、各フォトダイオードPD1〜PD4の間が絶縁層
22と絶縁膜27とで分離され、リーク電流が低減され
る。また、図10に示すように誘電体分離基板を用いて
フォトダイオードを形成した場合は、製造過程で素子が
形成される面(図10の上面)を研磨しているため、半
導体島33の体積にばらつきが発生し、各フォトダイオ
ードPD1…の起電力にばらつきを生じる虞があるが、
SOI基板を用いた場合は、フォトリソグラフィ技術及
びエッチング技術を利用して島領域23a,23bを形
成しているので、研磨により半導体島33を形成する場
合に比べて、島領域23a,23bの体積のばらつきが
少なくなり、各フォトダイオードPD1…の起電力のば
らつきを低減できる。
【0046】また更に、フォトダイオードPD1…を形
成する基板として、図12に示すようにシリコン基板4
1の上下両面にシリコン酸化膜よりなる絶縁膜42が形
成された絶縁性基板43を用い、絶縁性基板43上に形
成されたアモルファスシリコン半導体からフォトダイオ
ードPD1〜PD4を構成しても良い。絶縁性基板43
の上面にはクロム膜からなる下部電極44が形成される
と共に、下部電極44上に、p形a−Si層、i形a−
Si層、n形a−Si層よりなるアモルファス層が連続
的に所定の順序で積層されたpin構造の半導体薄膜4
5が形成され、さらに半導体薄膜45の上面にITO
(Indium Tin Oxide)からなる透明導電膜を形成し、こ
の透明導電膜から上部電極46を構成している。ここ
で、絶縁性基板43の上面には下部電極44、半導体薄
膜45、上部電極46の組が4組形成され、下部電極4
4、半導体薄膜45、上部電極46の各組は2組づつ2
列に配置されており、図12中左側の半導体薄膜45の
上部電極46は、右側の半導体薄膜45の下部電極44
に電気的に接続されており、2つのフォトダイオードは
直列に接続されている。このように、図12に示す照度
センサではアモルファスフォトダイオードからなるフォ
トダイオードPD1〜PD4を同一の基板上に形成して
おり、アモルファスフォトダイオードは様々な種類の基
板上に形成することができるから、安価な基板を用いる
ことができ、また図12に示す照度センサでは絶縁性基
板43の上面に半導体薄膜45を形成しているから、フ
ォトダイオードPD1〜PD4の間にシリコン基板41
を介してリーク電流が流れることはなく、フォトダイオ
ードPD1〜PD4の間の絶縁分離を容易に行える。
【0047】(実施形態4)本発明の実施形態4を図1
3を参照して説明する。図13は照度センサの光電変換
部1を示す外観斜視図であり、本実施形態では実施形態
3の照度センサにおいて、各フォトダイオードPD1〜
PD4に他の検知領域からの光が入射するのを遮光する
ための遮光部材(遮光壁)50を半導体チップ3に設け
ている。尚、遮光部材50以外の構成は実施形態3と同
様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して
その説明を省略する。
【0048】遮光部材50は、矩形板状の4枚の遮光板
51が互いに十字に交差するように、遮光板51の一端
部を結合することによって一体に形成される。ここで、
フォトダイオードPD1〜PD4を構成する4つのフォ
トダイオードセル4は半導体チップ3の表面に2列に配
置されており、隣接するフォトダイオードセル4の間の
半導体チップ3の部位に各遮光板51がそれぞれ配置さ
れるように、遮光部材50は半導体チップ3に取り付け
られている。
【0049】このように、4つのフォトダイオードセル
4は、遮光板51によって仕切られた半導体チップ3の
部位にそれぞれ配置されており、他の検知領域からの光
は遮光板51によって遮られるので、隣接するフォトダ
イオードPD1〜PD4から漏れてきた光や反射光が入
射して、誤検出が発生するのを防止できる。
【0050】(実施形態5)本発明の実施形態5を図1
4及び図15を参照して説明する。実施形態4の照度セ
ンサでは遮光部材50を半導体チップ3に直接取り付け
ているが、本実施形態では、図14に示すように半導体
チップ3を実装する被実装部としての実装基板7に遮光
部材50を取り付けている。尚、遮光部材50以外の構
成は実施形態4と同様であるので、同一の構成要素には
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0051】遮光部材50の各遮光板51は先端部が半
導体チップ3の外側に張り出すような寸法に形成されて
おり、各遮光板51の端部における実装基板7と対向す
る部位には実装基板7に遮光板51を固定するための脚
片52を突設してある。而して、遮光部材50は脚片5
2を実装基板7に固定することにより、半導体チップ3
の前面との間に所定の隙間を設けた状態で、各遮光板5
1が隣接するフォトダイオードセル4の間の半導体チッ
プ3の部位に対向して配置される。
【0052】ここで、各遮光板51と半導体チップ3の
前面との間の隙間は十分小さい寸法に設定されているの
で、隣接するフォトダイオードPD1〜PD4から漏れ
てきた光や反射光が入射して、誤検出が発生するのを防
止できる。また、遮光板51は半導体チップ3の表面と
直接接触していないので、遮光板51が半導体チップ3
の表面に直接接触することによって、半導体チップ3が
破損するのを防止できる。さらに、遮光板51が半導体
チップ3の表面と直接接触する場合は、遮光板51が配
設される空間を確保するため、隣接するフォトダイオー
ドセル4の間の間隔を広く取る必要があるが、遮光板5
1は半導体チップ3の表面との間に隙間を設けた状態で
実装基板7に取り付けられているので、隣接するフォト
ダイオードセル4の間の間隔を狭くして、半導体チップ
3を小型化することができ、コストダウンを図ることが
できる。
【0053】ところで、本実施形態では遮光部材50の
脚片52を実装基板7に固定することによって、遮光部
材50を実装基板7に取り付けているが、図15(a)
(b)に示すように、半導体チップ3を封止する透光性
を有する封止樹脂54で遮光部材50を実装基板7に固
定するようにしても良い。
【0054】遮光部材50は、矩形板状の4枚の遮光板
51が互いに十字に交差するように、遮光板51の一端
部を結合することによって一体に形成されており、各遮
光板51が結合される部位には上方に突出する固定アー
ム53が設けられている。そして、この固定アーム53
により遮光部材50を支持し、遮光部材50の遮光板5
1と半導体チップ3の表面との間に所定の隙間を設けた
状態で、半導体チップ3を封止樹脂54で封止すること
によって、遮光部材50が実装基板7に固定される。こ
のように、半導体チップ3を封止樹脂54で封止する
と、遮光部材50が実装基板7に固定されるので、遮光
部材50の取付作業を同時に行うことができ、組立工程
を減らすことができる。
【0055】(実施形態6)本発明の実施形態6を図1
6を参照して説明する。本実施形態では、実施形態5の
照度センサにおいて、半導体チップ3を透光性を有する
封止樹脂で封止し、この封止樹脂により各フォトダイオ
ードPD1〜PD4に検知領域からの光を集光する集光
レンズ55を構成している。尚、集光レンズ55以外の
構成は実施形態5と同様であるので、同一の構成要素に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0056】実施形態4又は5の照度センサでは、各フ
ォトダイオードPD1〜PD4の検知領域は、遮光部材
50の遮光板51によって規定された領域となるが、本
実施形態では、各フォトダイオードPD1〜PD4に検
知領域からの光を集光する集光レンズ55を設けている
ので、集光レンズ55によって各フォトダイオードPD
1〜PD4の検知領域を精度良く設定することができ、
また集光レンズ55で検知領域からの光を集光すること
によって、フォトダイオードPD1〜PD4の受光面を
小さくできるから、半導体チップ3を小型化して、コス
トダウンを図ることができる。さらに、集光レンズ55
は封止樹脂により形成されているので、半導体チップ3
の表面に集光レンズ55を形成することができ、検知領
域からの光を効率良く集光できる。
【0057】尚、本実施形態では封止樹脂により集光レ
ンズ55を形成しているが、図17に示すようにリード
フレーム9に半導体チップ3をダイボンドして、半導体
チップ3の電極5とリードフレーム9のリード部とをボ
ンディングワイヤ8で接続した後、トランスファ成形法
により半導体チップ3を透光性を有する封止樹脂56で
封止しており、各フォトダイオードPD1〜PD4の受
光面に対応する封止樹脂56の部位に、各フォトダイオ
ードPD1〜PD4に検知領域からの光を集光するレン
ズ部57を形成している。このように、レンズ部57は
成形金型によって形成されているので、レンズ部57の
形状を高精度に形成することができ、各フォトダイオー
ドPD1〜PD4の検知領域の設定を高精度に行え、焦
点距離精度を向上させることができる。
【0058】(実施形態7)本発明の実施形態7を図1
8(a)(b)を参照して説明する。実施形態6の照度
センサでは、半導体チップ3を封止する封止樹脂によ
り、検知領域からの光をフォトダイオードPD1〜PD
4に集光する集光レンズを形成しているが、本実施形態
では、封止樹脂とは別の成形部品で集光レンズ60を構
成している。尚、遮光部材50及び集光レンズ60以外
の構成は実施形態3の照度センサと同様であるので、同
一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略
する。
【0059】複数のフォトダイオードPD1〜PD4は
同一の半導体チップ3上に形成されており、この半導体
チップ3は実装基板7に実装されている。実装基板7に
は、各フォトダイオードPD1〜PD4に他の検知領域
からの光が入射するのを遮光するための遮光部材50が
取り付けられている。遮光部材50は四角枠状であっ
て、各枠片58が半導体チップ3の外側を囲むようにし
て実装基板7に取り付けられている。遮光部材50の対
向する2つの枠片58の間には、各枠片58の略中間部
を連結する遮光壁59がそれぞれ設けられており、遮光
部材50の枠内は2つの遮光壁59によって十字に仕切
られている。遮光部材50の枠内を遮光壁59で仕切っ
た4つの空間に臨む枠片58及び遮光壁59の上端部に
は段部58a,59aがそれぞれ形成されている。一
方、集光レンズ60は透光性を有する成形樹脂から形成
された凸レンズからなり、集光レンズ60の外周には鍔
部60aが一体に形成されており、鍔部60aを段部5
8a,59a上に載置した状態で、4つの集光レンズ6
0が遮光部材50に取り付けられる。
【0060】ここで、半導体チップ3を枠内に納めるよ
うにして遮光部材50を実装基板7に取り付けると、遮
光部材50の遮光壁59が、隣接するフォトダイオード
セル4の間の半導体チップ3の部位に配置され、遮光壁
59によってフォトダイオードPD1〜PD4に他の検
知領域からの光が入射するのを防止することができる。
また、遮光部材50の枠内を遮光壁59で仕切った4つ
の空間には集光レンズ60がそれぞれ取り付けられてお
り、各集光レンズ60によって検知領域からの光をフォ
トダイオードPD1〜PD4に集光しているので、各フ
ォトダイオードPD1〜PD4の検知領域を集光レンズ
60により高精度に設定することができる。また、集光
レンズ60は封止材料と別体に形成され、遮光部材50
に取り付けられているので、複数のレンズを組み合わせ
て集光レンズ60を構成することにより、検知領域や感
度の設定を細かく行うことができ、照度センサの設置場
所に応じた設定を容易に行うことができる。
【0061】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、検知
エリアの明るさに応じた光電流を発生する光電変換部
と、光電変換部の発生した光電流信号を処理する信号処
理部とを備え、検知エリアを複数の検知領域に分割し、
各検知領域の明るさに応じた光電流をそれぞれ発生する
複数のフォトダイオードから光電変換部を構成し、信号
処理部は各フォトダイオードの発生する光電流信号の大
小を判別して、検知エリアの明るさに応じた出力信号を
発生することを特徴とし、複数のフォトダイオードはそ
れぞれ対応する検知領域の明るさを検出し、信号処理部
では各フォトダイオードの発生する光電流信号の大小を
判別して、検知エリアの明るさに応じた出力信号を発生
しているので、一部の検知領域のみに指向性の鋭い光や
一過性の光が照射され、この検知領域に対応するフォト
ダイオードの光電流が増加した場合でも、信号処理部で
は、各フォトダイオードの発生する光電流信号の大小を
比較することによって、外乱光の影響を受けていないフ
ォトダイオードの光電流信号を判別することができ、誤
検出を防止できるという効果がある。
【0062】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、信号処理部は、複数のフォトダイオードがそれぞれ
発生した光電流の内、電流値の最も小さい光電流に応じ
た出力信号を発生することを特徴とし、一部の検知領域
のみに指向性の鋭い光や一過性の光が照射されると、こ
の検知領域に対応するフォトダイオードの光電流が増加
するが、信号処理部では、各フォトダイオードの光電流
の内、電流値の最も小さい光電流に応じた出力信号を発
生しているので、外乱光の影響を受けていないフォトダ
イオードの光電流に応じた出力信号を発生することがで
きるという効果がある。したがって、この照度センサを
例えば自動点滅器に用いる場合、周囲が暗くなっている
状態で一部の検知領域のみに光が照射されていても、こ
のような光の影響を受けることなく、周囲が暗くなって
いることを確実に検知して、照明負荷を点灯させること
ができるという効果がある。また、外光の明るさを検出
し、外光の明るさに応じて照明負荷の調光量を制御する
照明装置にこの照度センサを用いる場合、一部の検知領
域のみに外光が照射されると、従来の照度センサでは一
部の検知領域に照射された外光を誤検出するため、照明
負荷の明るさが暗くなるように調光制御され、外光が当
たっていない検知領域の照度が暗くなる虞があるが、信
号処理部では、電流値の最も小さい光電流に応じた出力
信号を発生しているので、最も暗い検知領域に合わせて
調光制御を行うことができ、外光の当たっていない検知
領域が暗くなるのを防止できるという効果がある。
【0063】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、複数のフォトダイオードは、発生する光電流の方向
が同じ方向となるように直列接続されたことを特徴と
し、複数のフォトダイオードの直列回路に流れる電流
は、複数のフォトダイオードが発生する光電流の内、電
流値の最も小さい光電流となるので、簡単な構成で信号
処理部を構成できるという効果がある。
【0064】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、信号処理部は、少なくとも1つのオペアンプと抵抗
とを含み、フォトダイオードの発生する光電流に応じた
電圧信号を発生する電流−電圧変換回路からなり、オペ
アンプの入力端子間に複数のフォトダイオードの直列回
路を接続すると共に、オペアンプの反転入力端子と出力
端子との間に抵抗を接続したことを特徴とし、オペアン
プを用いて電流−電圧変換回路を構成することにより、
照度変化に対して電流−電圧変換回路の出力電圧を高い
精度で線形に変化させることができ、この照度センサを
自動点滅器や、外光の明るさを検出して、外光の明るさ
に応じて照明負荷の調光量を制御する照明装置にこの照
度センサを用いる場合、電流−電圧変換回路の出力電圧
に応じて照明負荷を精度良く制御できるという効果があ
る。。
【0065】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、信号処理部を、複数のフォトダイオードの直列回路
と直列に接続した抵抗で構成したことを特徴とし、複数
のフォトダイオードの光電流の内、電流値の最も小さい
光電流に比例した電圧を抵抗の両端間に発生させること
ができるから、簡単な回路構成で信号処理部を実現でき
るという効果がある。
【0066】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、複数のフォトダイオードは、アノード又はカソード
の何れか一方が共通接続されたことを特徴とし、請求項
2の発明と同様の効果を奏する。
【0067】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、各フォトダイオードの両端が入力端子間にそれぞれ
接続された複数のオペアンプと、各オペアンプの反転入
力端子と出力端子との間にそれぞれ接続された複数の抵
抗と、各オペアンプの出力端子にカソードが接続される
と共に、アノードが共通接続された複数のダイオードと
で信号処理部を構成したことを特徴とし、各オペアンプ
の出力端子には対応するフォトダイオードの光電流に比
例した電圧がそれぞれ発生し、各オペアンプの出力端子
には各ダイオードのカソードが接続され、各ダイオード
のアノードは共通接続されているので、各ダイオードの
接続点の電圧は、各オペアンプの出力電圧の内、電圧値
の最も低い電圧となり、各フォトダイオードの発生する
光電流の内、電流値の最も小さい光電流に応じた電圧信
号を発生させることができ、且つ、それぞれのフォトダ
イオード毎に、光電流を電圧信号に変換する際の係数を
設定することができるから、各フォトダイオードの検知
領域に対して重み付けを行うことができ、照度センサの
設置場所や使用状況に応じた感度設定を行うことより、
より細かな精度で明るさを検出できるという効果があ
る。
【0068】請求項8の発明は、請求項1乃至7の発明
において、複数のフォトダイオードが同一の基板上に形
成されたことを特徴とし、各フォトダイオードを同一の
基板上に形成しているので、各フォトダイオードの検知
領域の位置を精度良く設定することができ、且つ、封止
構造などの信頼性が向上し、そのうえ各フォトダイオー
ドを別々の基板上に形成した場合に比べて、各フォトダ
イオードの製造コストを低減でき、実装や組立に要する
コストも低減できるという効果がある。
【0069】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、複数のフォトダイオードの間を電気的に接続する配
線が基板上に形成されたことを特徴とし、各フォトダイ
オードの間を電気的に接続するボンディングワイヤを無
くすことができるから、電気的接続や封止構造の信頼性
が向上し、さらにフォトダイオードの面積が小さい場合
は、ボンディングワイヤにより検知領域からの光が遮ら
れて、光量を検知できない領域が発生する虞があるが、
ボンディングワイヤを無くすことによって検知領域から
の光が遮光されるのを防止でき、各フォトダイオードの
検知領域を精度良く設定できるという効果がある。
【0070】請求項10の発明は、請求項8又は9の発
明において、基板として、半導体基板上にエピタキシャ
ル層を形成した基板を用い、エピタキシャル層を分離層
で分離した複数の島領域にフォトダイオードをそれぞれ
形成したことを特徴とし、分離層によって分離されたエ
ピタキシャル層の島領域にフォトダイオードを形成して
いるので、フォトダイオードが形成された島領域の間を
分離層によって容易に絶縁分離できるという効果があ
る。
【0071】請求項11の発明は、請求項8又は9の発
明において、フォトダイオードは、誘電体により分離さ
れた複数の半導体島にそれぞれ形成されたことを特徴と
し、フォトダイオードが形成された半導体島の間を誘電
体で分離しているので、フォトダイオードの間のリーク
電流を低減できるという効果がある。
【0072】請求項12の発明は、請求項8又は9の発
明において、基板として、絶縁層上にシリコン活性層が
形成されたSOI基板を用い、シリコン活性層を絶縁膜
によって分離した複数の島領域にフォトダイオードをそ
れぞれ形成したことを特徴とし、絶縁膜によって分離さ
れた島領域にフォトダイオードをそれぞれ形成している
ので、各フォトダイオードが形成された島領域の間を絶
縁膜によって分離することにより、リーク電流を低減で
きるという効果がある。しかも、請求項11の発明のよ
うに誘電体分離基板を用いた場合は、製造過程で素子が
形成される面を研磨しているため、島の体積にばらつき
が発生し、各フォトダイオードの起電力にばらつきが生
じる虞があるが、SOI基板を用いた場合は、フォトリ
ソグラフィ技術及びエッチング技術を利用して島領域を
形成しているので、研磨により島領域を形成する場合に
比べて、島領域の体積のばらつきが少なくなり、各フォ
トダイオードの起電力のばらつきを低減できるという効
果がある。
【0073】請求項13の発明は、請求項8又は9の発
明において、複数のフォトダイオードがそれぞれアモル
ファスフォトダイオードからなることを特徴とし、アモ
ルファスフォトダイオードは様々な種類の基板上に形成
することができるので、安価な基板を用いることがで
き、且つ絶縁性基板の表面にアモルファスフォトダイオ
ードを形成した場合は、フォトダイオードの間にシリコ
ン基板を介してリーク電流が流れることはないから、フ
ォトダイオードの間の絶縁分離を容易に行えるという効
果がある。
【0074】請求項14の発明は、請求項1乃至13の
発明において、複数のフォトダイオードに他の検知領域
から光が入射するのを遮光するための遮光壁を設けたこ
とを特徴とし、他の検知領域からの光は遮光壁によって
遮られるので、隣接するフォトダイオードから漏れてき
た光や反射光が入射して、誤検出が発生するのを防止で
きるという効果がある。
【0075】請求項15の発明は、請求項8乃至13の
発明において、複数のフォトダイオードに他の検知領域
からの光が入射するのを遮光するための遮光壁を基板に
設けたことを特徴とし、他の検知領域からの光は遮光壁
によって遮られるので、隣接するフォトダイオードから
漏れてきた光や反射光が入射して、誤検出が発生するの
を防止でき、且つ、遮光壁は基板に設けられているの
で、遮光壁と基板との間の隙間を無くし、この隙間から
入射した光によって誤検出が発生するのを防止できると
いう効果がある。
【0076】請求項16の発明は、請求項8乃至13の
発明において、複数のフォトダイオードに他の検知領域
からの光が入射するのを遮光するための遮光壁を、基板
が実装される被実装部に設けたことを特徴とし、他の検
知領域からの光は遮光壁によって遮られるので、隣接す
るフォトダイオードから漏れてきた光や反射光が入射し
て、誤検出が発生するのを防止できるという効果があ
る。しかも、遮光壁を基板の表面と離した状態で被実装
部に取り付けることにより、基板が破損するのを防止で
き、さらに遮光壁が基板の表面と直接接触する場合は、
遮光壁が配設される空間を確保するため、隣接するフォ
トダイオードの間の間隔を広く取る必要があるが、遮光
壁を基板の表面と離した状態で被実装部に取り付けるこ
とによって、隣接するフォトダイオードの間の隙間を狭
くして、基板を小型化することができ、コストダウンを
図ることができるという効果がある。
【0077】請求項17の発明は、請求項14乃至16
の発明において、遮光壁がフォトダイオードを封止する
封止材料により固着されたことを特徴とし、封止樹脂で
基板を封止する工程で、遮光壁が固定されるので、遮光
壁の固定作業を封止作業と同時に行うことができ、組立
工程を減らすことができるという効果がある。
【0078】請求項18の発明は、請求項1乃至17の
発明において、複数のフォトダイオードと対応する検知
領域との間の光路に、検知領域からの光をフォトダイオ
ードに集光させる集光レンズをそれぞれ設けたことを特
徴とし、集光レンズによって各フォトダイオードの検知
領域を精度良く設定することができ、また集光レンズで
検知領域からの光を集光することによって、フォトダイ
オードの受光面を小さくできるから、基板を小型化し
て、コストダウンを図ることができるという効果があ
る。
【0079】請求項19の発明は、請求項18の発明に
おいて、複数のフォトダイオードは透光性を有する封止
材料で封止されており、集光レンズを封止材料により形
成したことを特徴とし、集光レンズは基板を封止する封
止樹脂により形成されているので、基板の表面に集光レ
ンズを形成することができ、検知領域からの光を効率良
く集光できるという効果がある。
【0080】請求項20の発明は、請求項19の発明に
おいて、集光レンズは封止材料を成形金型で成形するこ
とにより形成されたことを特徴とし、集光レンズは成形
金型によって形成されているので、集光レンズの形状を
高精度に形成することができ、各フォトダイオードの検
知領域の設定を高精度に行え、焦点距離精度が向上する
という効果がある。
【0081】請求項21の発明は、請求項18の発明に
おいて、複数のフォトダイオードは透光性を有する封止
材料で封止されており、集光レンズは封止材料と別体に
形成されたレンズからなることを特徴とし、集光レンズ
は封止樹脂とは別体に形成されているので、集光レンズ
を複数のレンズを組み合わせて構成すれば、検知領域や
感度の設定を細かく行うことができ、照度センサの設置
場所に応じた設定を容易に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は実施形態1の照度センサの概略
回路図である。
【図2】同上の照度センサを構成するフォトダイオード
と検知領域との関係を説明する図である。
【図3】同上の具体回路図である。
【図4】(a)(b)は実施形態2の照度センサの概略
回路図である。
【図5】同上の具体回路図である。
【図6】同上の別の具体回路図である。
【図7】実施形態3の照度センサの外観斜視図である。
【図8】同上の別の照度センサの外観斜視図である。
【図9】同上の半導体チップの断面図である。
【図10】同上の別の半導体チップの断面図である。
【図11】同上のまた別の半導体チップの断面図であ
る。
【図12】同上のさらに別の半導体チップの断面図であ
る。
【図13】実施形態4の照度センサの外観斜視図であ
る。
【図14】実施形態5の照度センサの外観斜視図であ
る。
【図15】同上の別の照度センサを示し、(a)は側断
面図、(b)は上面図である。
【図16】実施形態6の照度センサの断面図である。
【図17】同上の別の照度センサの断面図である。
【図18】同上のまた別の照度センサを示し、(a)は
側断面図、(b)は上面図である。
【図19】従来の照度センサの回路図である。
【図20】同上の照度と出力電圧との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 光電変換部 2 I−V変換回路 PD1〜PD4 フォトダイオード V1 電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋成 芳範 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岡田 健治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 阪井 淳 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中邑 卓郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2G065 AA03 AA17 BA09 BA34 BB21 BB46 BC03 BC07 BC14 BC20 BC27 BE07 CA01 5J050 AA11 AA47 BB18 CC07 DD18 EE17 EE31 FF10 FF15

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検知エリアの明るさに応じた光電流を発生
    する光電変換部と、光電変換部の発生した光電流信号を
    処理する信号処理部とを備え、前記検知エリアを複数の
    検知領域に分割し、各検知領域の明るさに応じた光電流
    をそれぞれ発生する複数のフォトダイオードから前記光
    電変換部を構成し、前記信号処理部は各フォトダイオー
    ドの発生する光電流信号の大小を判別して、検知エリア
    の明るさに応じた出力信号を発生することを特徴とする
    照度センサ。
  2. 【請求項2】前記信号処理部は、前記複数のフォトダイ
    オードがそれぞれ発生した光電流の内、電流値の最も小
    さい光電流に応じた出力信号を発生することを特徴とす
    る請求項1記載の照度センサ。
  3. 【請求項3】前記複数のフォトダイオードは、発生する
    光電流の方向が同じ方向となるように直列接続されたこ
    とを特徴とする請求項2記載の照度センサ。
  4. 【請求項4】前記信号処理部は、少なくとも1つのオペ
    アンプと抵抗とを含み、フォトダイオードの発生する光
    電流に応じた電圧信号を発生する電流−電圧変換回路か
    らなり、前記オペアンプの入力端子間に前記複数のフォ
    トダイオードの直列回路を接続すると共に、前記オペア
    ンプの反転入力端子と出力端子との間に前記抵抗を接続
    したことを特徴とする請求項3記載の照度センサ。
  5. 【請求項5】前記信号処理部を、前記複数のフォトダイ
    オードの直列回路と直列に接続した抵抗で構成したこと
    を特徴とする請求項3記載の照度センサ。
  6. 【請求項6】前記複数のフォトダイオードは、アノード
    又はカソードの何れか一方が共通接続されたことを特徴
    とする請求項2記載の照度センサ。
  7. 【請求項7】前記各フォトダイオードの両端が入力端子
    間にそれぞれ接続された複数のオペアンプと、各オペア
    ンプの反転入力端子と出力端子との間にそれぞれ接続さ
    れた複数の抵抗と、各オペアンプの出力端子にカソード
    が接続されると共に、アノードが共通接続された複数の
    ダイオードとで前記信号処理部を構成したことを特徴と
    する請求項6記載の照度センサ。
  8. 【請求項8】前記複数のフォトダイオードが同一の基板
    上に形成されたことを特徴とする請求項1乃至7記載の
    照度センサ。
  9. 【請求項9】前記複数のフォトダイオードの間を電気的
    に接続する配線が前記基板上に形成されたことを特徴と
    する請求項8記載の照度センサ。
  10. 【請求項10】前記基板として、半導体基板上にエピタ
    キシャル層を形成した基板を用い、前記エピタキシャル
    層を分離層で分離した複数の島領域に前記フォトダイオ
    ードをそれぞれ形成したことを特徴とする請求項8又は
    9記載の照度センサ。
  11. 【請求項11】前記フォトダイオードは、誘電体により
    分離された複数の半導体島にそれぞれ形成されたことを
    特徴とする請求項8又は9記載の照度センサ。
  12. 【請求項12】前記基板として、絶縁層上にシリコン活
    性層が形成されたSOI基板を用い、シリコン活性層を
    絶縁膜によって分離した複数の島領域に前記フォトダイ
    オードをそれぞれ形成したことを特徴とする請求項8又
    は9記載の照度センサ。
  13. 【請求項13】前記複数のフォトダイオードがそれぞれ
    アモルファスフォトダイオードからなることを特徴とす
    る請求項8又は9記載の照度センサ。
  14. 【請求項14】前記複数のフォトダイオードに他の検知
    領域から光が入射するのを遮光するための遮光壁を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至13記載の照度セン
    サ。
  15. 【請求項15】前記複数のフォトダイオードに他の検知
    領域からの光が入射するのを遮光するための遮光壁を前
    記基板に設けたことを特徴とする請求項8乃至13記載
    の照度センサ。
  16. 【請求項16】前記複数のフォトダイオードに他の検知
    領域からの光が入射するのを遮光するための遮光壁を、
    前記基板が実装される被実装部に設けたことを特徴とす
    る請求項8乃至13記載の照度センサ。
  17. 【請求項17】前記遮光壁がフォトダイオードを封止す
    る封止材料により固着されたことを特徴とする請求項1
    4乃至16記載の照度センサ。
  18. 【請求項18】前記複数のフォトダイオードと対応する
    検知領域との間の光路に、検知領域からの光をフォトダ
    イオードに集光させる集光レンズをそれぞれ設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至17記載の照度センサ。
  19. 【請求項19】前記複数のフォトダイオードは透光性を
    有する封止材料で封止されており、前記集光レンズを前
    記封止材料により形成したことを特徴とする請求項18
    記載の照度センサ。
  20. 【請求項20】前記集光レンズは封止材料を成形金型で
    成形することにより形成されたことを特徴とする請求項
    19記載の照度センサ。
  21. 【請求項21】前記複数のフォトダイオードは透光性を
    有する封止材料で封止されており、前記集光レンズは封
    止材料と別体に形成されたレンズからなることを特徴と
    する請求項18記載の照度センサ。
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