JP2002005201A - ラチェット型ワンウェイクラッチ - Google Patents

ラチェット型ワンウェイクラッチ

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JP2002005201A
JP2002005201A JP2000184729A JP2000184729A JP2002005201A JP 2002005201 A JP2002005201 A JP 2002005201A JP 2000184729 A JP2000184729 A JP 2000184729A JP 2000184729 A JP2000184729 A JP 2000184729A JP 2002005201 A JP2002005201 A JP 2002005201A
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spring member
claw
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JP2000184729A
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Kazuhiko Muramatsu
和彦 村松
Hirobumi Ogata
博文 緒方
Shinji Matsuura
新治 松浦
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NSK Warner KK
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラチェット型ワンウェイクラッチにおい
て、バックラッシュによる打音を防ぎ、騒音を抑えると
共に、爪部材と凹部に噛み合う際の衝撃を減少し、寿命
を向上させる。 【解決手段】 同軸上に設けられ相対回転自在に配置さ
れた内輪(20)及び外輪(30)と、内輪及び外輪の間に配置
され、内輪の外周の凹部(22)に嵌合しトルクを伝達する
爪部材(40)と、爪部材が凹部に嵌合する際に生じる衝撃
を吸収する手段(100,120,140,160,180,200,220,240,30
0)とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、農機、建
機、工業機械などの変速機、特に車両等の自動変速機等
に使用され、バックストップなどの機能を果たすワンウ
ェイクラッチのうち、ロック機構にラチェット(爪部材)
を用いたラチェット型ワンウェイクラッチに関する。よ
り詳細には、ダンパー機構を設けることにより、バック
ラッシュを防止したラチェット型ワンウェイクラッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機に用いられるワンウ
ェイクラッチは、相対回転する外輪及び内輪を有し、外
輪と内輪との間でトルクを伝達するスプラグやローラな
どが外輪または内輪の軌道面に設けたカム面に噛み合う
ことで、一方向のみに回転トルクを伝達している。ま
た、逆方向では空転する構成となっている。
【0003】このようなワンウェイクラッチの中で、外
輪と内輪との間でトルクを伝達するトルク伝達部材とし
てラチェットを用いたラチェット型ワンウェイクラッチ
がある。ラチェット型ワンウェイクラッチは、内周にポ
ケットを有する外輪と、外輪と同軸上に配置され外周に
ノッチを有する内輪と、前記ポケットに収納され内輪の
ノッチに嵌合してワンウェイクラッチをロック状態にし
内輪と外輪との間でトルクを伝達させる爪部材と、爪部
材を内輪へ付勢するスプリングなどの弾性体とによって
構成される。
【0004】以上の構成のラチェット型ワンウェイクラ
ッチは、ワンウェイクラッチが一方向に回転すると、爪
部材が内輪の外周に対してフリーで摺動するので、外輪
と内輪とは相対的に空転する。次に、ワンウェイクラッ
チが他方向に回転しようとすると、爪部材がノッチに嵌
合し、ワンウェイクラッチがロックアップ状態になる。
【0005】図29乃至図31は、従来のラチェット型
ワンウェイクラッチの一例を示している。ラチェット型
ワンウェイクラッチをトルクコンバータ装置のステータ
へ組み込んで使用することが提案されている。例えば、
自動車の自動変速機用のトルクコンバータ装置のステー
タに用いることが、米国特許第5,947,245号に
提案されている。図29は、そのように使用された従来
のワンウェイクラッチの軸方向断面図である。また、図
30は、図29のワンウェイクラッチの正面図であり、
図31は、図29及び図30に用いられているスプリン
グの上面図である。
【0006】図29及び図30に示すように、ステータ
1は、内周に設けたスプライン21により不図示のステ
ータシャフトに嵌合される内輪20と、内周側に外輪部
30を有する羽根車33と、外輪部30に設けられたポ
ケット31、32(図28参照)に夫々配置された爪部
材40及び付勢部材10とによって構成される。付勢部
材10は、ブッシュ60により軸方向に脱落することを
防止されている。ブッシュ60は、スナップリング80
により軸方向で固定されている。また、外輪30及びブ
ッシュ60の軸方向の端面は、それぞれスラスト軸受7
0に支持されている。
【0007】図31は、従来の付勢部材10の詳細を示
す上面図である。付勢部材10は波ばねであって、爪部
材40と接触する押圧部11と、弾力を有する屈曲部1
3とを有する。この付勢部材10はポケット32に配置
され、軸方向でブッシュ5や外輪4のポケット21の側
面に支持されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来のワンウェイクラッチでは、爪部材40が内輪2
0の外周に設けた凹部、すなわちノッチ22に嵌合し
て、ロックアップする。この時、爪部材40がノッチ2
2に噛み合う際に、バックラッシュ、すなわち噛み合う
までの戻りが生じる。このバックラッシュのため、爪部
材40が、ノッチ22に強く当たり、打音が生じる。
【0009】この打音はワンウェイクラッチの作動時に
繰り返されることになり、不快な騒音となる恐れがあ
る。特に、ワンウェイクラッチが車両に搭載される自動
変速機に用いられた場合、乗員に不快感を与える恐れが
ある。また、爪部材40がノッチ22に生じる繰り返さ
れる衝撃により、爪部材40もしくはノッチ22(内輪
20)に損傷を与える恐れもある。
【0010】そこで、本発明は、バックラッシュによる
打音を防ぎ、騒音の少ないラチェット型ワンウェイクラ
ッチを提供することを目的とする。更に、本発明は、爪
部材とノッチ間の衝撃を減少し、寿命の向上したラチェ
ット型ワンウェイクラッチを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明のラチェット型ワンウェイ
クラッチは、同軸上に設けられ相対回転自在に配置され
た内輪(20)及び外輪(30)と、前記内輪及び外輪の間に配
置され、前記内輪の外周の凹部(22)に嵌合しトルクを伝
達する爪部材(40)と、前記爪部材が前記凹部に嵌合する
際に生じる衝撃を吸収する手段(100,120,140,160,180,2
00,220,240,300)と、から成ることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記爪部材を内
径方向に付勢する付勢部材を更に有することを特徴とし
ている。請求項3に記載の発明は、前記衝撃を吸収する
手段は弾性片を有するスプリング部材であることを特徴
としている。請求項4に記載の発明は、前記スプリング
部材は、前記爪部材を覆うように保持していることを特
徴としている。請求項5に記載の発明は、前記付勢を行
う片と前記弾性片とをスプリング部材に一体的に設け、
前記爪部材と共に前記外輪に設けられたポケットに配置
したことを特徴としている。
【0013】請求項6に記載の発明は、前記スプリング
部材に係止片を設け、前記ポケットに設けられたくぼみ
部分に係合させたことを特徴としている。請求項7に記
載の発明は、前記スプリング部材は、前記弾性片及び前
記爪部材の側部を支持する支持部を有していることを特
徴としている。請求項8に記載の発明は、前記スプリン
グ部材は、前記爪部材と接触して摺動する受け部を有す
ることを特徴としている。請求項9に記載の発明は、前
記外輪の内周には複数のポケットが設けられており、前
記爪部材が前記ポケットに配置され、前記衝撃を吸収す
る手段は、スプリング部材の弾性部分であり、該スプリ
ング部材が、前記爪部材の配置された前記ポケットとは
異なるポケットに配置されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項10に記載の発明は、前記爪部材を
配置する前記ポケット、前記スプリング部材を配置する
前記異なるポケットとは、形状が互いに同一もしくは相
似であって、前記スプリング部材は、前記異なるポケッ
トの形状と相補的な形状を有することを特徴としてい
る。請求項11に記載の発明は、所定個数ずつの前記爪
部材及び前記スプリング部材の組が設けられ、前記各組
ごとに位相を設けて配置されていることを特徴としてい
る。請求項12に記載の発明は、前記組は、前記スプリ
ング部材が前記爪部材より先に前記凹部に嵌合するよ
う、嵌合位置に位相差を設けていることを特徴としてい
る。
【0015】請求項13に記載の発明は、前記爪部材
は、第1及び第2の爪部材からなり、前記第2の爪部材
が前記衝撃を吸収することを特徴としている。請求項1
4に記載の発明は、前記第2の爪部材は樹脂からなり、
前記第1の爪部材より先に前記凹部に嵌合するよう嵌合
位置に位相差を設けたことを特徴としている。請求項1
5に記載の発明は、前記衝撃を吸収する手段はスプリン
グ部材であり、前記スプリング部材は、前記爪部材の側
部を支持する支持部を有し、前記支持部が前記外輪また
は、前記爪部材及び前記スプリング部材を軸方向に支持
するブッシュに設けられた凹部に嵌合することで、前記
スプリング部材が固定されることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、爪部材が内輪外周の凹
部に嵌合する際に生じる衝撃を吸収する手段を設け、衝
撃によって発生する打音を防ぐ。
【0017】衝撃を吸収する手段は、スプリング部材に
一体的に設けられている。また、スプリング部材は、爪
部材の側部を支持する支持部を有し、支持部によりスプ
リング部材を固定している。支持部が外輪または、爪部
材及びスプリング部材を軸方向に支持するブッシュに設
けられた凹部に嵌合することで、スプリング部材が固定
される。
【0018】スプリング部材は、外輪と接触して摺動す
る受け部を有する。また、爪部材は、第1及び第2の爪
部材を有し、第2の爪部材が衝撃を吸収する。更に、第
2の爪部材は樹脂からなる。
【0019】ここで、特許請求の範囲及び本明細書中で
用いられる用語についての定義を述べる。「スプリング
部材」は、衝撃を吸収する部分を有するばね体の本体の
ことを指し、「付勢部材」とは、トルク伝達を助けるた
め爪部材を内径側に押圧するばね体を指す。また、「弾
性片」または「弾性部分」とは、前記スプリング部材に
設けられ、衝撃を吸収する部分を指し、「係止片」とは
前記スプリング部材に設けられ外輪と弾性係合すること
によって前記スプリング部材を固定する部分を指す。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の各実施例
を詳細に説明する。尚、図面において同一部分は同一符
号にて示している。また、ラチェット型ワンウェイクラ
ッチをトルクコンバータ装置のステータに用いた場合の
基本構成は、図22−24で説明した従来例のものとほ
ぼ同じなので装置全体の説明は省略する。また符号もそ
れと同一のものを用いる。
【0021】(第1実施例)図1−図4は、本発明の第
1実施例のラチェット型ワンウェイクラッチを示してい
る。図1は、ステータ1に用いたワンウェイクラッチの
正面図であり、図2及び図3は、スプリング部材102
の側面図及び上面図であり、図4は、爪部材とスプリン
グ部材とがポケットに設置された状態で示す要部正面図
である。
【0022】図1において、波ばね等の板ばねである付
勢部材10は、外輪30に周方向で3箇所設けられたポ
ケット32に配置されている。付勢部材10は、ラチェ
ット、すなわち爪部材40と接触し、爪部材40を径方
向内側へ付勢(図4参照)している。また、爪部材40
は、ポケット32と連通するように外輪30の内周に刻
設されたポケット31内に揺動自在に収容されている。
内輪21は、内周に設けられたスプライン21によって
不図示の回転部材に嵌合する。
【0023】図2は、爪部材40が内輪20の外周面に
設けられた凹部22に嵌合する際に生じる衝撃を吸収す
る手段としての、スプリング部材120の側面図であ
る。また、図3は、図2のスプリング部材120の上面
図である。スプリング部材120は、一枚の板ばねであ
り、その両端には、外方へ湾曲した係止片105及び1
06が設けられている。
【0024】係止片105と106との間には、スプリ
ング部材120の長手方向で係止部106の端部から切
り込まれた2つの切欠107が設けられており、この切
欠107に挟まれて、弾性片101が形成されている。
弾性片101は、スプリング部材120の本体部から内
方に湾曲し、その先端部102が爪部材40に当接する
(後述)。図3から分かるように、係止部106は、切
欠107によって軸方向で2つの部分に分かれている。
【0025】図4に示すように、スプリング部材120
は、ポケット31の内面形状及び爪部材40の後部形状
に合せて全体が湾曲しており、係止部105が外輪30
に刻設されたくぼみ108に、また係止部106が外輪
30に刻設されたくぼみ109にそれぞれ嵌合するの
で、スプリング部材120は全体として固定状態とな
る。弾性片101の先端部102が爪部材40の後端に
対して接触している。従って、爪部材40が、例えば凹
部22に嵌合する際に発生する衝撃を、先端部102を
介して弾性片101で受け、衝撃を吸収または緩和する
ことができる。
【0026】図4は、爪部材40が凹部22に嵌合する
前の状態を示しているが、付勢部材10で爪部材40を
内輪20側に付勢(押圧)していることと、スプリング
部材120の弾性片101で爪部材40に加わる衝撃を
吸収していることが分かる。
【0027】(第2実施例)図5−9は、本発明の第2
実施例のラチェット型ワンウェイクラッチを示してい
る。図5は、ステータ1に用いたワンウェイクラッチの
正面図であり、図6は、スプリング部材100の側面図
であり、図7及び図8は、それぞれスプリング部材10
0の上面図及び正面図である。図9は、スプリング部材
100の装着状態を示す軸方向断面図である。
【0028】上記第1実施例では、爪部材40を径方向
内側に付勢して噛み合いを助ける付勢部材と衝撃を吸収
するスプリング部材とが別体であったが、第2実施例で
はこの2つの部材が一体に構成されている。スプリング
部材100は、付勢片と弾性片を有しているが、弾性片
は第1実施例のスプリング部材120と類似である。
【0029】図6に示すように、スプリング部材100
は、ポケット31の内面形状及び爪部材40の後部形状
に合せて全体が湾曲しており、係止部105が外輪30
に刻設されたくぼみ108(図9参照)に、また係止片
106が外輪30に刻設されたくぼみ109(図9参
照)にそれぞれ嵌合するので、スプリング部材100は
全体として固定状態となる。弾性片101の先端部10
2が爪部材40の後端に対して接触している。従って、
爪部材40が、例えば凹部22に嵌合する際に発生する
衝撃を、先端部102を介して弾性片101で受け、衝
撃を吸収または緩和することができる。
【0030】スプリング部材100は、弾性片101が
設けられた端部とは反対の端部に、付勢片103を備え
ている。付勢片103の内面104で爪部材40の前部
に接触し、爪部材40に対して半径方向内方に向かう付
勢力を与えている。
【0031】スプリング部材100は、弾性片101が
設けられた端部とは反対の端部に、付勢片103を備え
ている。付勢片103の内面104で爪部材40の前部
に接触し、爪部材40に対して半径方向内方に向かう付
勢力を与えている。図7及び図8にその詳細を示すよう
に、スプリング部材100は、1枚の鋼板からなり、衝
撃吸収部分側に係止片105及び106が設けられてい
る。係止片105は軸方向で2つの部分に分割されてお
り、その間から幅の狭い付勢片103が長手方向に延び
ている。
【0032】また、軸方向に所定の間隔をあけて設けら
れた2つの係止片106間には、弾性片101が係止片
106よりも下方に延在している。弾性片101と係止
片106との間には切り込み107が設けられているの
で、弾性片101の弾性力がより有効に機能する。
【0033】図9から明瞭に分かるように、スプリング
部材100は、弾性片101と付勢片103とで爪部材
40に接触して、爪部材40をほぼ包囲するように載置
される。その状態で、外輪30のポケット31に嵌合し
て取り付けられる。このとき、爪部材40はスプリング
部材100からばね作用を受けている。本実施例によれ
ば、スプリング部材を一体化できるので、部品点数が減
ると共に、爪部材40を径方向内側に付勢するスプリン
グ用のポケット32が不要となる。
【0034】(第3実施例)図10−16は、本発明の
第3実施例のラチェット型ワンウェイクラッチを示して
いる。図10は、ステータ1に用いたワンウェイクラッ
チの軸方向断面図(上半分のみ)であり、図11は、ス
プリング部材140の装着状態を示す正面図である。図
12は、スプリング部材140と爪部材40との関係を
示す、矢視A方向の断面図であり、図13は、図11の
矢視B方向の断面図であり、図14は、図13の矢視C
方向の断面図である。また、図15は、図11の矢視B
方向の断面図であり、図16は、図15の矢視D方向の
断面図である。
【0035】本実施例では、スプリング部材140に、
爪部材40を軸方向で支持する支持部が設けられている
点と、爪部材40の作動時に外輪30のポケット31の
内面に摺動する受け部が設けられている点で、上記各実
施例と異なる。図10に示すように、スプリング部材1
40は、内輪20と外輪30との間で爪部材40を囲ん
で設けられている。更に、スプリング部材140には軸
方向の両端から半径方向内方に延在し、爪部材40を軸
方向に支持する支持部142が設けられている。2つの
支持部142の一方は、外輪30のポケット31の内部
に設けられた溝145に嵌合し、他方はブッシュ60の
内周に設けられた溝37に嵌合している。従って、スプ
リング部材140は、これらの溝145及び37に保持
されるので、結果としてスプリング部材140が固定さ
れる。
【0036】図11に示すように、スプリング部材14
0は、一端に設けられた弾性片101と、弾性片101
の根元で弾性片101の撓みの支点となる支点部143
と、他端に設けられ、爪部材40と摺動可能な受け部1
41とからなっている。受け部141は爪部材40にか
ら受ける外輪30の内周面への衝撃を緩和する効果を奏
する。図12は、支持部142の詳細を示しており、2
つの支持部142は、それぞれ溝145及び37に嵌合
し、爪部材40を固定している。爪部材140の支持部
142は、本体140aから半径方向内方に延在し、そ
の先端部141は外方に湾曲している。支持部142は
全体として、本体140aから軸方向の内方に向かって
折れ曲がっており、先端部141の内面で爪部材40を
弾性力により支持している。この結果爪部材40が固定
状態となる。支持部142によって爪部材40の位置決
め精度が向上する。
【0037】支持部142の先端部141は、外輪の溝
145とブッシュ60の溝37の段部によって半径方向
及び軸方向の位置決めがされているので、爪部材40も
半径方向に固定状態で保持される。図12ではスプリン
グ140の支持部142は外輪30とブッシュ60に接
触していないが、外輪30とブッシュ60に常時接触す
るように設けても良い。また、支持部142は、軸方向
の片側だけに設けることもできる。この場合、支持部1
42を受ける溝は、外輪30またはブッシュ60のいず
れか対応するほうに設ければよい。
【0038】図13及び図14は、スプリング部材14
0の弾性片101の構成を示している。弾性片101は
スプリング部材140の本体部140aから延在し、支
点143に対して隙間をあけて軸方向に延在する可撓部
102を備えている。図14は、図13をC方向より見
た正面図であり、弾性片101の可撓部102の詳細を
示している。
【0039】図15及び図16は、スプリング部材14
0の弾性片101の他の構成を示している。本例では、
弾性片101はスプリング部材140の本体部140a
のほぼ中央からから延在し、支点143に対して隙間を
あけて軸方向に延在する2つの可撓部102を備えてい
る。可撓部102は互いに離反する方向へ延在してい
る。図16は、図15をD方向より見た正面図であり、
弾性片101の可撓部102の詳細を示している。
【0040】ここで、図11を参照して第3実施例のス
プリング部材140の動きについて説明する。爪部材4
0を保持しつつ、ポケット31に嵌合したスプリング部
材140は、爪部材40が内輪20の凹部22に嵌合し
ていない状態(40a)では、爪部材40の後部に弾性
片101のばね力が働き(図11で弾性片101はB位
置にある)、爪部材40が凹部22に嵌合する(40
b)と、弾性片101は外方に撓むので、弾性片101
と支点部143とで、爪部材40の後部にばね力を作用
する(図11で爪部材40の先端がA位置にある状
態)。従って、爪部材40に作用する衝撃を2段階で吸
収することができる。よって、衝撃の緩衝作用が緩やか
になる。36はブッシュ60の内面であり、35は、弾
性片101に対する逃げである。
【0041】(第4実施例)図17は、スプリング部材
160と爪部材40との関係を示す半径方向断面図であ
り、図18は、スプリング部材160と爪部材40との
関係を示す、矢視E方向の断面図であり、図19は、矢
視F方向の断面図、図20は、図19の矢視G方向の断
面図である。
【0042】図17−図20に示す第4実施例は、基本
構成は第3実施例と同様であるので、異なる部分のみを
説明する。図19は、スプリング部材160の弾性片1
01を示しており、弾性片101は、スプリング部材1
60の端部から所定距離延在する2つのスリット103
により画成された可撓部102を備えている。図20か
ら明らかなように、可撓部102はスリット103の位
置で半径方向外方、すなわち上方に曲折している。
【0043】ここで、図17を参照して第4実施例のス
プリング部材160の動きについて説明する。爪部材4
0を保持しつつ、ポケット31に嵌合したスプリング部
材160は、爪部材40が内輪20の凹部22に嵌合し
ていない状態(40b)では、爪部材40の後部に弾性
片101の可撓部102の先端部が接し、爪部材40に
弾性片を作用させ(図17で弾性片101はF位置にあ
る)、爪部材40が凹部22に嵌合する(40a)と、
弾性片101は外方に撓んだ状態で、爪部材40の後部
にばね力を作用する(図17で爪部材40の先端がE位
置にある状態)。これにより、爪部材40や外輪30の
内面に加わる衝撃を緩衝できる。すなわち、第4実施例
は、第3実施例に対して、弾性片101のばね作用が一
段階で働く点で異なる。
【0044】以上、説明した第3及び第4実施例では、
弾性片101、特に可撓部102のみで、内輪への付勢
を助けると共に、噛み合い時の衝撃を吸収する作用をす
る。すなわち、弾性片101の撓み初期においては、爪
部材40は凹部22に係合しておらず、弾性片101の
付勢力は爪部材40を内輪方向に付勢するためにもっぱ
ら使われる。次に、撓みの終期においては、爪部材40
が凹部22に嵌合することで発生する衝撃に対して、付
勢力を作用させる。もちろん、この終期においても、爪
部材40を内輪20に対して付勢する力は作用してい
る。
【0045】(第5実施例)図21は、上記各実施例と
同様にステータに用いられたラチェット型ワンウェイク
ラッチの第5実施例を示す正面図である。本実施例で
は、金属製の爪部材40とほぼ同様の形状と所定の可撓
性を有する樹脂製の爪部材50を、金属製の爪部材40
と周方向で交互に配置する。図21では、金属製の爪部
材40と樹脂製の爪部材50とが、それぞれ2個ずつ交
互に配置されている。
【0046】樹脂製の爪部材50は、金属製の爪部材4
0に対して、周方向の幅がやや大きく、または金属製の
爪部材40に対して、周方向でやや前寄りに位相差を設
けて配置されている。すなわち、爪部材40よりも凹部
22寄り(爪部材40に対して僅かに左に偏倚した位
置)に設けられている、このように、構成することで、
噛み合い時に、樹脂製の爪部材50が金属製の爪部材4
0よりも早く内輪20の凹部22に嵌合して、噛み合い
の衝撃を吸収する。その後、金属製の爪部材40が、凹
部22に嵌合することで、従来のトルク伝達が行われ
る。
【0047】樹脂製の爪部材50が、衝撃を吸収するの
で、上記各実施例と同様に、バックラッシュによる音の
発生を防止できる。尚、爪部材40と爪部材50の設け
られる数は任意であり、図21に示したものに限定され
るものではなく必要に応じて変更できることは言うまで
もない。
【0048】(第6実施例)図22−図26は、上記各
実施例と同様にステータに用いられたラチェット型ワン
ウェイクラッチの第6実施例を示している。図22は、
本発明の第6実施例のラチェット型ワンウェイクラッチ
の正面図であり、図23−図26は、第6実施例に用い
られたスプリングの各形態を示す軸方向よりみた部分正
面図である。尚、図22は、図26に示すスプリング部
材を例示的に備えている。
【0049】図22では、爪部材40及び40aは、周
方向で4個設けられている。爪部材40と爪部材40a
とは、材質、形状とも同一のものであるが、後述するよ
うに凹部22との噛み合いに位相差を設けてある。ま
た、外輪30のポケット31は、全部で6ヶ所設けられ
ており、このうち4個には爪部材40及び40aが嵌合
している。残りの2個には、爪部材40及び40aと同
形の外形を有するスプリング部材240と240aとが
嵌合している。スプリング部材240及び240aに対
しても、爪部材40及び40aと同様に付勢部材10が
内径方向への付勢力を与えている。
【0050】図22における配置では、撓み代Xを有す
るスプリング部材240は、2つの爪部材40とで一方
の組み合わせを構成し、ワンウェイクラッチを作動させ
る。2つの爪部材40が内輪20の凹部22に噛み合
い、ロックしている。この時の衝撃をスプリング部材2
40で吸収する構成となっている。図22は、この時の
状態を示している。
【0051】更に、スプリング部材240aと爪部材4
0aとで他方の組み合わせを構成し、前記一方の組み合
わせに対して位相差Yを設けてワンウェイクラッチを作
動させることができる。すなわち、図22のワンウェイ
クラッチでは、スプリング部材240と爪部材40と、
スプリング部材240aと爪部材40aとの2つの組み
合わせにより、状況に応じて選択的にワンウェイクラッ
チを作動させることができる。また、スプリング部材2
40と240aとは同様の形状のスプリング部材である
が、異なる形状とすることもできる。スプリング部材の
位相差は、ワンウェイクラッチの使用環境に応じて、任
意に設定できることは言うまでもない。
【0052】図26は、図22に使用されるスプリング
部材240の形態を示している。外輪30のポケット3
1に嵌合したスプリング部材240は、板ばね等から爪
部材40の外形に倣った形状に作られ、軸方向でみてポ
ケット31の天井側に凹部241が設けられている。そ
の反対側は開放している。図26は、スプリング部材2
40が凹部22に嵌合している状態を示しているが、こ
の凹部241が撓むことにより噛み合い時の衝撃を吸収
する。開放側の一端部242で凹部22に嵌合する。
【0053】図23は、スプリング部材の一例を示す。
スプリング部材180は、ポケット31の天井側、すな
わち上部で開放し、下部で閉じた形状となっている。ス
プリング部材180は、板ばね等から爪部材40の外形
に倣った形状に作られ、下部中央に、ほぼスプリング1
部材80の高さと同じ長さを有する弾性部分、すなわち
屈曲部182を備え、この屈曲部182が撓むことで噛
み合い時の衝撃を吸収する。また、付勢部材10の付勢
力は開放側の上端部183で受けている。
【0054】図24は、スプリングの他例を示す。スプ
リング部材200は、ポケット31の内輪20側、すな
わち下部で開放し、上部で閉じた形状となっている。ス
プリング部材200は、板ばね等から爪部材40の外形
に倣った形状に作られ、上部の2辺、すなわち弾性部
分、すなわち上部202と開放側の端部201とが撓む
ことで噛み合い時の衝撃を吸収する。また、付勢部材1
0の付勢力は上部202と端部201とで受けている。
【0055】図25は、スプリングの更に他の例を示
す。スプリング部材220は、ポケット31の天井側で
開放しており、内輪20側で閉じている。スプリング部
材220は、板ばね等から爪部材40の外形に倣った形
状に作られ、上部の2辺、すなわち上部222と凹部2
2に係合する端部221とが撓むことで噛み合い時の衝
撃を吸収する。また、付勢部材10の付勢力は上部22
2と端部221とで受けている。この例では、スプリン
グ部材222の端部221と反対側の端部223が丸い
形状にしてあるので、スプリング部材222の動きが滑
らかになり、衝撃の吸収がより有効に行える。
【0056】図23、24及び25で説明した衝撃吸収
用のスプリング部材も、図22のワンウェイクラッチに
使用できることは言うまでもない。
【0057】以上、説明したように、本実施例では、爪
部材40及び40aと衝撃吸収用のスプリング部材14
0及び140aを、それぞれ別個のポケットに係合して
いる。ポケット31はすべて同じものでも良いが、スプ
リング部材の形状に合せて、例えば相補的な形状などに
変更することもできる。周方向に設ける個数なども任意
に変更できる。すなわち、第6実施例の大きな特徴は、 (1)爪部材と衝撃吸収用のスプリング部材が別個のポケ
ットに嵌合している。 (2)内輪の凹部との嵌合位置が複数になるように、爪部
材の位置に位相差を設けている。 (3)一つの嵌合位置に対して、爪部材とスプリング部材
を所定の個数ずつ一組として用いている。 (4)一組の爪部材とスプリング部材についても、スプリ
ング部材の方が爪部材より先に凹部に嵌合するように位
相差を設けている。
【0058】以上説明した第6実施例によれば、バック
ラッシュに起因する音を防止できる外に、(1)のように
構成すれば、衝撃吸収用のスプリングの設計自由度が増
し、(2)のように構成すれば、バックラッシュ量が減少
し、(3)のように構成すれば、バックラッシュ量を抑
え、それぞれの位相の噛み合い時の衝撃を吸収し、(4)
のように構成すれば、噛み合い時の衝撃をより有効に吸
収できるという効果が得られる。
【0059】(第7実施例)図27及び図28は、上記
各実施例と同様にステータに用いられたラチェット型ワ
ンウェイクラッチの第7実施例を示している。図27
は、第7実施例に用いられたスプリングをロック前の状
態で示す軸方向よりみた部分正面図である。また、図2
8は、第7実施例に用いられたスプリングをロック状態
で示す軸方向よりみた部分正面図である。
【0060】図27において、爪部材40は内輪20の
凹部22の斜面に接触する部分を除いて、ほぼ全体をス
プリング部材300によって包囲、保持されている。ス
プリング部材300は、爪部材40の前部を受ける受け
部330、爪部材40の内周側に対向して延在する後底
部320、受け部330と後底部320とを一体に連結
する中間部310とからなっている。また、爪部材40
の、後端下方にはスプリング部材300の後底部320
を係合する段部41が設けられているので、後底部32
0が爪部材40を保持すると共に、衝撃を確実に吸収す
る。
【0061】図27の状態から、外輪30が図中で左方
に回転すると、爪部材40は内輪の凹部22に噛み込
み、ワンウェイクラッチをロック状態にする。この状態
を示すのが図28である。爪部材40が凹部22に対し
て嵌合する際の衝撃を更に有効に吸収するため、スプリ
ング部材300の中間部310が撓む構成となってい
る。中間部310が、衝撃吸収のため確実に撓むよう
に、軸方向の幅を小さくしたり、切欠等を設けることも
できる。尚,爪部材40は、付勢部材10によってを内
径方向に付勢されている。
【0062】以上説明した本発明の各実施例において、
次のような変更が可能である。例えば、ラチェット、す
なわち爪部材が周方向に3個、図21では2個、更に図
22では4個設けられているが、その他の個数設けるこ
とが可能なことは言うまでもない。また、上記各実施例
では、スプリング部材として板ばねを用いたが、必要に
応じてその他の形態のばねを用いることができることは
言うまでもない。また、各実施例において、衝撃吸収手
段としてのスプリング部材を外輪のポケットに、単独
で、または爪部材と共に装着する際には、スナップ嵌め
で装着できるような寸法に設定することが好ましい。
【0063】
【発明の効果】本発明のラチェット型ワンウェイクラッ
チは、以下のような効果を奏する。 (1)衝撃吸収手段としてスプリングを設け、ダンバー機
構としたので、内輪の凹部との噛合い時に爪部材から受
ける衝撃を吸収できる。従って、バックラッシュに起因
する音を低減できる。また衝撃を減少することで、ワン
ウェイクラッチの寿命を向上させる (2)外輪よりもスプリングの強度・硬度が優れており、
爪部材が衝撃吸収手段、すなわちスプリングと接触・摺
動するので外輪の摩耗を防止・抑制できる。 (3)更に、トルク伝達時の負荷をスプリングで受けるの
で外輪で直接受けるよりもトルク容量を高く設定でき
る。 (4)実施例によれば、支持部によって爪部材の位置決め
精度が向上する。 (5)また、他の実施例によれば、衝撃吸収手段としての
スプリングの設計自由度が増し、バックラッシュ量を抑
え、それぞれの位相の噛み合い時の衝撃を吸収し、噛み
合い時の衝撃をより有効に吸収できるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のラチェット型ワンウェイ
クラッチを組み込んだステータを示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施例のスプリングの側面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例のスプリングの正面図であ
る。
【図4】爪部材とスプリングとがポケットに嵌合した状
態で示す要部正面図である。
【図5】本発明の第2実施例のラチェット型ワンウェイ
クラッチを組み込んだステータを示す正面図である。
【図6】第2実施例のスプリングの側面図である。
【図7】第2実施例のスプリングの上面図である。
【図8】第2実施例のスプリングの正面図である。
【図9】第2実施例のスプリングの装着状態を示す要部
正面図である。
【図10】本発明の第3実施例のラチェット型ワンウェ
イクラッチの軸方向断面図(上半分のみ)である。
【図11】第3実施例のスプリングの装着状態を示す正
面図である。
【図12】第3実施例のスプリングと爪部材との関係を
示す、図11の矢視A方向より見た図である。
【図13】第3実施例のスプリングの正面図である。
【図14】図13の矢視C方向より見た図である。
【図15】第3実施例の変形例のスプリングを示す正面
図である。
【図16】図15の矢視D方向より見た図である。
【図17】本発明の第4実施例のラチェット型ワンウェ
イクラッチのスプリングと爪部材の関係を示す正面図で
ある。
【図18】図17のスプリングと爪部材とを関係を示す
要部正面図である。
【図19】図18の矢視Gより見た図である。
【図20】図19を矢視G方向より見たスプリングの底
面図である。
【図21】本発明の第5実施例のラチェット型ワンウェ
イクラッチの正面図である。
【図22】本発明の第6実施例のラチェット型ワンウェ
イクラッチを組み込んだステータの正面図である。
【図23】第6実施例に用いられるスプリングの一形態
を示す軸方向よりみた部分正面図である。
【図24】第6実施例に用いられるスプリングの他の形
態を示す軸方向よりみた部分正面図である。
【図25】第6実施例に用いられるスプリングの更に他
の形態を示す軸方向よりみた部分正面図である。
【図26】図22に用いられるスプリングを示す軸方向
よりみた部分正面図である。
【図27】第7実施例に用いられるスプリングのロック
前の状態を示す軸方向よりみた部分正面図である。
【図28】第7実施例に用いられるスプリングをロック
状態で示す軸方向よりみた部分正面図である。
【図29】従来のラチェット型ワンウェイクラッチの軸
方向断面図である。
【図30】図29のワンウェイクラッチ(ステータ)の
正面図である。
【図31】図29及び図30に用いられている付勢部材
の上面図である。
【符号の説明】
1 ラチェット型ワンウェイクラッチのステータ 20 内輪 22 凹部 30 外輪 40 爪部材 60 ブッシュ 10 付勢部材 100、120、140、160、180、200、2
20、240、300衝撃吸収用スプリング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 新治 静岡県袋井市愛野2345番地 エヌエスケ ー・ワーナー株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に設けられ相対回転自在に配置さ
    れた内輪及び外輪と、 前記内輪及び外輪の間に配置され、前記内輪の外周の凹
    部に嵌合しトルクを伝達する爪部材と、 前記爪部材が前記凹部に嵌合する際に生じる衝撃を吸収
    する手段と、から成ることを特徴とするラチェット型ワ
    ンウェイクラッチ。
  2. 【請求項2】 前記爪部材を内径方向に付勢する付勢部
    材を更に有することを特徴とする請求項1に記載のラチ
    ェット型ワンウェイクラッチ。
  3. 【請求項3】 前記衝撃を吸収する手段は弾性片を有す
    るスプリング部材であることを特徴とする請求項2に記
    載のラチェット型ワンウェイクラッチ。
  4. 【請求項4】 前記スプリング部材は、前記爪部材を覆
    うように保持していることを特徴とする請求項3に記載
    のラチェット型ワンウェイクラッチ。
  5. 【請求項5】 前記付勢を行う片と前記弾性片とをスプ
    リング部材に一体的に設け、前記爪部材と共に前記外輪
    に設けられたポケットに配置したことを特徴とする請求
    項2に記載のラチェット型ワンウェイクラッチ。
  6. 【請求項6】 前記スプリング部材に係止片を設け、前
    記ポケットに設けられたくぼみ部分に係合させたことを
    特徴とする請求項5に記載のラチェット型ワンウェイク
    ラッチ。
  7. 【請求項7】 前記スプリング部材は、前記弾性片及び
    前記爪部材の側部を支持する支持部を有していることを
    特徴とする請求項1−6のいずれか1項に記載のラチェ
    ット型ワンウェイクラッチ。
  8. 【請求項8】 前記スプリング部材は、前記爪部材と接
    触して摺動する受け部を有することを特徴とする請求項
    7に記載のラチェット型ワンウェイクラッチ。
  9. 【請求項9】 前記外輪の内周には複数のポケットが設
    けられており、前記爪部材が前記ポケットに配置され、
    前記衝撃を吸収する手段は、スプリング部材の弾性部分
    であり、該スプリング部材が、前記爪部材の配置された
    前記ポケットとは異なるポケットに配置されていること
    を特徴とする請求項2に記載のラチェット型ワンウェイ
    クラッチ。
  10. 【請求項10】 前記爪部材を配置する前記ポケット、
    前記スプリング部材を配置する前記異なるポケットと
    は、形状が互いに同一もしくは相似であって、前記スプ
    リング部材は、前記異なるポケットの形状と相補的な形
    状を有することを特徴とする請求項9に記載のラチェッ
    ト型ワンウェイクラッチ。
  11. 【請求項11】 所定個数ずつの前記爪部材及び前記ス
    プリング部材の組が設けられ、前記各組ごとに位相を設
    けて配置されていることを特徴とする請求項9または1
    0に記載のラチェット型ワンウェイクラッチ。
  12. 【請求項12】 前記組は、前記スプリング部材が前記
    爪部材より先に前記凹部に嵌合するよう、嵌合位置に位
    相差を設けていることを特徴とする請求項9、10また
    は11のいずれか1項に記載のラチェット型ワンウェイ
    クラッチ。
  13. 【請求項13】 前記爪部材は、第1及び第2の爪部材
    からなり、前記第2の爪部材が前記衝撃を吸収すること
    を特徴とする請求項2に記載のラチェット型ワンウェイ
    クラッチ。
  14. 【請求項14】 前記第2の爪部材は樹脂からなり、前
    記第1の爪部材より先に前記凹部に嵌合するよう嵌合位
    置に位相差を設けたことを特徴とする請求項13に記載
    のラチェット型ワンウェイクラッチ。
  15. 【請求項15】 前記衝撃を吸収する手段はスプリング
    部材であり、前記スプリング部材は、前記爪部材の側部
    を支持する支持部を有し、前記支持部が前記外輪また
    は、前記爪部材及び前記スプリング部材を軸方向に支持
    するブッシュに設けられた凹部に嵌合することで、前記
    スプリング部材が固定されることを特徴とする請求項1
    に記載のラチェット型ワンウェイクラッチ。
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