JPS5925890B2 - 一方クラツチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は１．駆動クラッチ部材と従動クラッチ部材さか
ら成り、回転トルク伝達のために１つのクラッチ部材の
凹み係合するもどり止めを備えた受はローラから構成し
てあって、別のクラッチ部材に旋回自在に設けた１駆動
体を有する一方クラッチに関する。

受はローラと上記ローラに設けたもどり止め古から成る
駆動体を１つのクラッチ部材に旋回自在に設けた一方ク
ラッチは公知である（西独特許第７３６．８９１号）。

この一方クラッチでは、クラッチのボス上に、駆動体を
内部に保持した１つまたは複数のゴム弾性担持体が加硫
被覆しである。

駆動体の旋回性は、ゴム弾性相持体の弾性によって保証
される。

クラッチスリーブの内面には、同じく、円筒形支持ロー
ラを外面に備え凹みを有する駆動体を受容するためのゴ
ム弾性リングが加硫接合しである。

上述の一方クラッチは、高弾性挙動を示し、これが、ト
ラクタに牽引した形状不定の農耕機器を駆動する際には
特に、機器の作動特性に好ましくない影響を与えると言
う欠点がある。

更に、ゴム弾性部材の変形性にもきづき、伝達可能な回
転トルクが限定される。

本発明の目的は、回転トルク伝達位置への切換操作が減
衰されることがなく、しかも、回転トルク伝達方向の剛
な形状結合特性を示し、オーバランニング位置では、駆
動体が対向路から離隔される形式の一方クラッチを創生
ずることにある。

この目的は、本発明にもきづき、ａ）受はローラを、軸
線方向について、もどり止めよりも長く構成し、ｂ）受
はローラを、７駆動体を受容する１つのクラッチ部材か
ら半径方向へ突出させ、Ｃ）別のクラッチ部材にゴム弾
性リングを空転しないよう結合し、ｄ）ゴム弾性リング
を、駆動体の受はローラさ半径方向へ摩擦結合させるこ
とによって、達成される。

この構造には、ゴム弾性リングの変形によって、上記リ
ングき受はローラとの接触個所に、摩擦結合と形状結合
上が重畳して得られると言う利点がある。

かくして、摩擦結合によって結合される一方クラッチに
比して、切換操作が遥かに確実であり、すべての１駆動
体が、同時に、オーバランニング位置から回転トルク伝
達位置への切換機能および上記とは逆方向の切換機能を
果す。

更に、オーバランニング位置では、駆動体が、別のクラ
ッチ部材の凹みから確実に外れると言う利点がある。

本発明に係る一方クラッチの別の利点は、駆動体を別の
態様で挿入することによって、一方クラッチを別の回転
方向用に簡単に構成できると言う点にあ名。

別の有利な実施例は、従属特許請求範囲に詳細に記載し
である。

駆動体の受はローラに係合カムを設けることによって、
摩擦結合と形状結合きから成る、受はローラとゴム弾性
リングとの間の接触を形状結合の方向ヘシフトすること
ができる。

駆動体を、別のクラッチ部材め凹みの半ピツチだけ角度
的に相互にずらした２つのグループに分割することによ
って、一方クラッチの結合回転角度が減少される。

１つのクラッチ部材の凹みの周方向の巾を受はローラの
径よりも大きくすれば、結合回転角度が増大される。

これは、特定の用途について有利である。

回転トルクの伝達のために共働する面に微小歯列を設け
れば、結合回転角度が減少され、更に、ゴム弾性リング
の周囲方向への変形にもとづき、駆動体の係合確率が増
加するき言う利点が得られる。

ゴム弾性リングに、受はローラに対する作用面に向く歯
を設ければ、遊動時のクラッチの転勤抵抗が減少される
。

歯を半径に対して角度をなすよう配列すれば、オーバラ
ング方向のクラッチの転勤抵抗が更に減少し、しかも、
回転トルク伝達位置への切換時の効果が失われることは
ない。

補助バネによって駆動体を回転トルク伝達位置の方向へ
送るようにすれば、有利である。

本発明を、図示の実施例を参照して以下に説明する。

第１図に断面図として示した一方クラッチは、本質的に
、差込ボス７きして構成してあって、例えば、トラクタ
の頚軸の、迅速ロック機構６によって軸線方向変位を防
止したクラッチボスと、継手フォーク１と一体としたク
ラッチスリーブ２さから成る。

駆動体の受はローラ５は、差込ボス７の凹み８内に回転
自在に惺持しである悌２図）。

受はローラ５の両外側端には、受はローラ５に対してほ
ぼ接線をなして半径方向外方へ延びるもどり止め４が設
けである。

受はローラ５は、応力を受けて、中央部分において、ク
ラッチスリーブ２に変転しないよう結合したゴム弾性リ
ング３に当接し、その結果、単形状結合的な作動結合が
生ずる。

クラッチスリーブ２が差込ボス７よりも先行する場合（
オーバランニング位置）、駆動体の受はローラ５が弾性
リング３によりその当接箇所において回転されて、それ
によりもどり止め４が、差込ボス７の方向へ回転され、
オーバランニング位置が維持される間、クラッチスリー
ブ２の内面から離隔される。

クラッチスリーブ２が差込ボス７よりも遅れる場合には
、もどり止め４は、受はローラ５（！ｌ−ゴム弾性リン
グ３との間の作動結合によって、外方へ旋回され、クラ
ッチスリーブ２の内面に設けた凹み１４に係合すること
になる。

受はローラ５の軸線およびゴム弾性リング３に対する受
はローラ５の当接個所（受はローラ５の半径）ともどり
止め４の長ささの間の半径差によって、てこ作用が生じ
、従って、一方クラッチの切換に要する回転角度が極め
て小さくなる。

第３図に示した一方クラッチでは、それぞれ１つのもど
り止め４が受はローラ５の長手方向のほぼ中心に設けて
あり、もどり止め４の両側において、それぞれ１つのゴ
ム弾性リング３が受はローラ５に作用する。

第４図に示した一方クラッチでは、受はローラ５は、そ
れぞれ、１つの補助係合カム９を備えており、従って、
受はローラ５きゴム弾性リング３との間の作動結合様式
は、形状結合へと移行する。

第５図に、もどり止めが受はローラ５の片側に設けてあ
り、受はローラ５とゴム弾性リング３さの作動結合が受
はローラ５の別の側で行われる形式の実施例を示した。

第６図に、受はローラを受容するのに役立つ差込ボス７
内の凹みぎが、周方向について、受はローラ５の径より
も長く構成してあり、凹み８′の半径方向深さが、回転
トルク伝達位置における差込ボス７の回転方向きは逆方
向へ減少する形式の一方クラッチを示した。

かくして、受はローラ５きゴム弾性リング３（！ｌ−の
間の作動結合は、回転トルク伝達方向へは増加するが１
．オーバランニング方向へは減少するので、クラッチス
リーブのオーバランニングは、摩擦が比較的少ない状態
で行われる。

更（と、この構造では、切換操作に必要な回転角度が増
加し、従って、例えば、短時間現われる振動に一方クラ
ッチが追従しないようにしたい場合には、有利である。

第７図に示した一方クラッチでは、２群の駆動体が、差
込ボス７の凹み８内に保持されており、各群の差込ボス
７内の凹み８のピッチは、クラッチスリーブ２内の凹み
１４の半ピツチだけ相互にずらしてあり、従って、オー
バランニング位置から回転トルク伝達位置への切換時の
回転角度が極めて小さくなる。

第８図において、クラッチスリーブ２の内面および上記
内面と共働するもどり止めの係合面には、それぞれ、微
小歯列が設けてあり、従って、結合位置の数が本質的に
増加する。

第９図において、受はローラ５に対するゴム弾性リング
３の作用面には、長手方向の形出１２（クサビ状に構成
することもできる）が設けてあり、従って、オーバラン
ニング位置における回転抵抗も小さくなる。

第１０図に示した実施例では、ゴム弾性リング３に設け
た傾斜した歯によって、クラッチスリーブ２の先行時の
回転運動がスムースに行なわれ、従って、再結合方向に
ついて、形状・力結合が、第９図の実施例よりも改善さ
れるように、もどり止め４の回動を助けるばね１３が差
込ボスの凹所に配置されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、一方クラッチの縦断面図、第２図は、一方ク
ラッチの横断面図（左半部に、回転トルク伝達位置を示
し、右半部に、オーバランニング位置を示した）、第３
図は、一方クラッチの別の実施例の縦断面図、第４図は
、受はローラに係合カムを設けた一方クラッチの横断面
図、第５図は、一方クラッチの別の実施例を示す図面、
第６図は、受はローラを円周方向へ変位自在なよう凹み
内に設けた一方クラッチの横断面図、第７図は凹みを半
ピツチずらした一方クラッチの断面図、第８図は、１つ
のクラッチ部材と駆動体の係合カムとが、微小歯列を介
して、作用し合う形式の一方クラッチの横断面図、第９
図は、ゴム弾性リングの作用面に長方形歯を設けた一方
クラッチの横断面図、第１０図は、歯の方向が半径方向
とは異なる一方クラッチの横断面図である。 １・・・・・・継手フォーク、２・・・・・・クラッチ
スリーブ、３・・・・・・ゴム弾性リング、４・・・・
・・もどり止め、５・・・・・・受はローラ、６・・・
・・・迅速ロック機構、７・・・・・・差込ボス、８・
・・・・・ボスの軸線方向凹み、８’、１４・・・・・
・凹み、９・・・・・・係合カム、ｉｏ、１ｉ・・・・
・・微小歯列、１２・・・・・・長方形歯、１３・・・
・・・バネ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 駆動クラッチ部材さ従動クラッチ部材とから成り、
   回転トルク伝達のために１つのクラッチ部材の凹みに係
   合するもどり古めを備えた受はローラから構成してあっ
   て別のクラッチ部材に旋回自在に設けた駆動体を有する
   一方クラッチにおいて、ａ）受はローラ５が、軸線力向
   についてもどり止め４よりも長く構成してあり、ｂ）受
   はローラ５が、駆動体を受容する１つのクラッチ部材７
   から半径方向に突出しており、ｃ）ｆｆＩＪのクラッチ
   部材２には、ゴム弾性リング３が突転しないよう結合し
   てあり、ｄ）コ広弾性リング３が、駆動体の受はローラ
   ５と半径方向に摩擦結合するよう保持しであることを特
   徴とする一方クラッチ。 ２ ゴム弾性リング３と受はローラ５との間の摩摩擦結
   合が、受はローラ５の軸線方向中心範囲において行われ
   、受はローラ５の両端には、もどり止め４が１つづつ設
   けであるこさを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   一方クラッチ。 ３ 受はローラ５と１つまたは複数のゴム弾性リング３
   との間の摩擦結合が、受はローラ５の端部で行われるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の一方クラッ
   チ。 ４ 受はローラ５が、結合範囲において摩擦結合を増強
   する保合カム９を備えていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の一方クラッチ。 ５１つのクラッチ部材７に、別のクラッチ部材２の凹み
   の半ピツチだけ角度的にずらした２群の駆動体が設けで
   あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の一方
   クラッチ。 ６ 受はローラ５が、１つのクラッチ部材の凹み８′内
   に案内してあり、上記凹みの周方向の巾は、受はローラ
   ５の径よりも大きく構成してあり、上記凹みの半径方向
   深さは、逆回転方向へ減少するよう構成しであることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の一方クラッチ。 ７ 回転トルク伝達のために共働する別のクラッチ部材
   ２の面およびもどり止めの而に、相互に対応する微小歯
   列１０，１１が設けであることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の一方クラッチ。 ８ 受はローラ５に対するゴム弾性リング３の作用面が
   、半径方向に突出する長方形またはクサビ状歯１２から
   構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第１〜
   ７項のいずれかに記載の一方クラッチ。 ９ 歯１２の作用面に向く中心線が、駆動装置の半径に
   対して角度をなすこ譜を特徴とする特許請求の範囲第１
   〜８項のいずれかに記載の一方クラッチ。 １０駆動体には、駆動体を回転トルク伝達位置にセット
   するバネ１３がそれぞれ関連させであるこさを特徴とす
   る特許請求の範囲第１〜８項のいずれかに記載の一方ク
   ラッチ。