JP2002003692A - 耐傷付き性に優れたポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

耐傷付き性に優れたポリプロピレン系樹脂組成物

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JP2002003692A
JP2002003692A JP2001118424A JP2001118424A JP2002003692A JP 2002003692 A JP2002003692 A JP 2002003692A JP 2001118424 A JP2001118424 A JP 2001118424A JP 2001118424 A JP2001118424 A JP 2001118424A JP 2002003692 A JP2002003692 A JP 2002003692A
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polypropylene resin
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Masashi Shimouse
正史 下鵜瀬
Akira Kobayashi
明 小林
Katsuyuki Yokomizo
勝行 横溝
Yoshihiro Sobashima
好洋 傍島
Yuji Fujita
祐二 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械物性、良好な成形性を維持したまま、耐
傷つき性が改善された樹脂組成物及び難白化性の樹脂組
成物及び該樹脂組成物からなる自動車用内装材料の提
供。 【解決手段】 (a)特定の結晶性プロピレン系ブロッ
ク共重合体50〜99.9重量%、(b)特定のポリエ
チレン0.1〜10重量%、(c)エラストマー0〜3
0重量%、(d)無機フィラー0〜50重量%、(e)
脂肪酸アミド又はその誘導体0.05〜3重量部、
(f)シリコーン化合物0〜30重量部及び(g)不飽
和カルボン酸又はその誘導体で変性されたポリオレフィ
ン0〜5重量部からなる耐傷つき性ポリプロピレン系樹
脂組成物及び(a’)特定の結晶性プロピレン系ブロッ
ク共重合体85〜97重量%、(b)特定のポリエチレ
ン3〜15重量%からなる難白化性ポリプロピレン系樹
脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐傷つき性、機械
物性及び射出成形加工性に優れたポリプロピレン系樹脂
組成物及び難白化性ポリプロピレン系樹脂組成物に関
し、特に自動車部品や家電などの各種工業部品用の素材
として好適なポリプロピレン系樹脂組成物及び該樹脂組
成物からなる自動車用内装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工業部品分野における各種成形品
として、例えば自動車のバンパー、インストルメントパ
ネル、ピラー等、あるいは家電の掃除機、テレビ等の部
品にプロピレンブロック共重合体及びタルクやゴムを複
合強化したポリプロピレン系樹脂組成物が、その優れた
成形性、機械的強度、リサイクル性や経済性等の特徴を
活かして広範囲に使用されてきた。近年、これらの用途
において、高機能化や製品の大型化、薄肉化、形状の多
様化、複雑化に対応するため射出成形性の改良や機械物
性の改善が行われている。さらに、最近は、質感の向
上、生産工程の自動化、高速化や溶剤規制等による無塗
装化の浸透などに伴いポリプロピレン系樹脂の傷つき性
や白化性が問題点としてクローズアップされてきた。
【0003】傷つき性の改良としては、特開昭57−7
3034号公報に示されるように、特定のポリエチレン
を添加する技術、及び核剤の添加、結晶性向上による表
面硬度改善の技術、あるいは、特開昭57−8235号
公報に示されるように特定の粒径を有するフィラーを利
用する技術等が知られている。
【0004】一方、最近のポリプロピレン系樹脂の急速
な用途拡大に伴い、例えば、自動車内装材等における皮
シボ模様に要求される機能の多様化に伴い、ポリプロピ
レン系樹脂組成物には、従来以上の耐傷つき性能が求め
られるようになり、これら従来技術のみでは解決できな
い状況が多くなってきている。
【0005】また、自動車内装トリム材については、ア
イゾット衝撃値が10kJ/m以下の材料が使用され
ていたが、最近は乗員保護の立場から衝撃性(アイゾッ
ト衝撃値が30kJ/m以上)の高い材料が要求され
ている中、衝撃を向上させるためにゴム成分を多量に添
加させる必要がでてきており、その際に製品として、衝
撃性の高い材料は出来るが成形の際、あるいは製品取り
付けの際に、製品の一部に応力が集中すると製品が白化
する不具合が発生してきた。
【0006】従来の製品開発に際しては、成形時におけ
る白化対策として、例えば、(1)製品板圧を厚くする
方法、(2)突き出し速度を遅くする方法、(3)突き
出し点数を多くして応力を分散させる方法、(4)内部
離型剤を添加する方法等が採用されてきている。しかし
ながら、(1)の方法では製品重量が重くなり過ぎる、
(2)の方法では成形サイクルが延びる、(3)の方法
では金型費用が高くなり過ぎる、(4)の方法では材料
コストが上がり、型汚染する可能性がある等の問題があ
り、それらの問題は未だ完全に解決されていない。
【0007】一方、製品の取り付けに際しては、製品白
化が生じないように神経を使いながら取り付け、さらに
部品部品を別個に取り付けるなどの対策があるが、この
ような方法を用いると、取り付け時間が長くなり、作業
が煩わしく、作業効率が低下するという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、機械物性、良好な成形性を維持したまま、耐傷
つき性が改善されたポリプロピレン系樹脂組成物を提供
し、さらに難白化性のポリプロピレン系樹脂組成物及び
それらの樹脂組成物からなる自動車用内装材料を提供す
ることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題を解決するために種々の検討を重ねた結果、特定の構
造を持つブロックポリプロピレンに特定のポリエチレン
と特定の脂肪酸アミドを特定量添加することで得られる
樹脂組成物が機械的強度に優れ、成形性と耐傷つき性も
良好であることを見出し、さらに特定の構造を持つ高ゴ
ム含量のブロックポリプロピレンに特定のポリエチレン
を添加すると、耐衝撃性を保持しつつ、難白化性を満足
する樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0010】すなわち、本発明の第1の発明は、下記成
分(a)〜成分(g)からなることを特徴とするポリプ
ロピレン系樹脂組成物である。 成分(a):下記(i)〜(v)を満足する結晶性プロ
ピレン系ブロック共重合体 50〜99.9重量% (i)MFRが10〜300g/10分 (ii)結晶性ホモポリプロピレン部分の13C−NM
Rにより求めたIPFが0.965以上 (iii)エチレン−α−オレフィン共重合部分の比率
が5〜70重量% (iv)エチレン−α−オレフィン共重合部分のエチレ
ン含量が30〜90重量% (v)エチレン−α−オレフィン共重合部分の重量平均
分子量が20万〜200万 成分(b):MFRが1〜50g/10分、且つ密度が
0.9g/cm以上のポリエチレン 0.1〜10重
量% 成分(c):MFRが0.1〜60g/10分のエチレ
ン−α−オレフィン共重合体エラストマー又はスチレン
系エラストマー 0〜30重量% 成分(d):無機フィラー 0〜50重量% 成分(e):脂肪酸アミド又はその誘導体 0.05〜
3重量部 成分(f):25℃における粘度が1万mm/s以上
のシリコーン化合物 0〜30重量部 成分(g):不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性さ
れたポリオレフィン 0〜5重量部 ただし、成分(e)、成分(f)及び成分(g)の量
は、成分(a)〜成分(d)の合計量100重量部に対
しての値である。
【0011】また、本発明の第2の発明は、無機フィラ
ーがタルク及び/又はワラストナイトである第1の発明
に記載のポリプロピレン系樹脂組成物である。
【0012】また、本発明の第3の発明は、脂肪酸アミ
ドの炭素数が16〜40である第1又は2の発明に記載
のポリプロピレン系樹脂組成物である。
【0013】また、本発明の第4の発明は、下記成分
(a’)及び成分(b)からなり、アイゾット衝撃強度
の値が30kJ/m以上であることを特徴とするポリ
プロピレン系樹脂組成物である。 成分(a’):下記(i)〜(v)を満足する結晶性プ
ロピレン系ブロック共重合体 85〜97重量% (i)MFRが20〜300g/10分 (ii)結晶性ホモポリプロピレン部分の13C−NM
Rにより求めたIPFが0.965以上 (iii)エチレン−α−オレフィン共重合部分の比率
が17〜40重量% (iv)エチレン−α−オレフィン共重合部分のエチレ
ン含量が30〜90重量% (v)エチレン−α−オレフィン共重合部分の重量平均
分子量が20万〜200万 成分(b):MFRが1〜50g/10分、且つ密度が
0.9g/cm以上のポリエチレン 3〜15重量%
【0014】また、本発明の第5の発明は、ポリプロピ
レン系樹脂組成物の成形品に対し、500gの荷重を高
さ10cmから落下させた時の打撃部分の白化度が、5
以下であることを特徴とする第4の発明に記載のポリプ
ロピレン系樹脂組成物である。
【0015】また、本発明の第6の発明は、第1〜5の
いずれかの発明に記載のポリプロピレン系樹脂組成物か
らなることを特徴とする自動車用内装材料である。
【0016】また、本発明の第7の発明は、自動車用内
装材料が自動車インストルメントパネル材料であること
を特徴とする第6の発明に記載の自動車用内装材料であ
る。
【0017】また、本発明の第8の発明は、自動車用内
装材料が自動車用トリム、ピラー、コンソールボックス
材料であることを特徴とする第6の発明に記載の自動車
用内装材料である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に各構成を詳細に説明する。 [I]ポリプロピレン系樹脂組成物 1.構成成分 (a)結晶性プロピレン系ブロック共重合体 (1)構造 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物において用いられ
る成分(a)の結晶性プロピレン系ブロック共重合体
は、プロピレンの単独重合によって得られる結晶性ホモ
ポリプロピレン部分()とエチレン−α−オレフィン
共重合部分()からなる。この成分(a)の結晶性プ
ロピレン系ブロック共重合体は、通常、ホモポリプロピ
レン部分をまず重合後、エチレン−α−オレフィン共重
合部分を重合して得られるが、及びを別々に製造し
た後、ブレンドしても、それぞれの成分の2種以上を組
み合わせて所定の範囲となるようブレンドしても良く、
得られる効果は変わらない。成分(a)は、次の(i)
〜(v)を満足している必要がある。
【0019】(i)MFR 成分(a)の結晶性プロピレン系ブロック共重合体全体
のMFRは、機械物性、成形性の点から10〜300g
/10分、好ましくは30〜100g/10分の範囲で
ある。MFRが10g/10分未満であると、流動性が
低下し、薄肉、大型製品の成形が困難であり、300g
/10分を超えると、耐衝撃性が悪化する。
【0020】(ii)結晶性ホモポリプロピレン部分の
IPF 結晶性ホモポリプロピレン部分()は、13C−NM
Rで求められるアイソタクティックペンタッドフラクシ
ョン(IPF)が0.965以上、好ましくは0.97
以上である。IPFが0.965未満では、ポリプロピ
レン系樹脂組成物の剛性等の機械物性が不十分で、耐傷
つき性も悪化する。
【0021】(iii)エチレン−α−オレフィン共重
合部分の比率 エチレン−α−オレフィン共重合部分()の比率は、
5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%である。
比率が5重量%未満でも耐傷つき性改良の効果は認めら
れるが、実用に供するには不十分で、70重量%を超え
ると剛性、耐熱性が低下する。
【0022】(iv)エチレン−α−オレフィン共重合
部分のエチレン含量 エチレン−α−オレフィン共重合部分()中のエチレ
ン含量は、30〜90重量%、好ましくは40〜70重
量%である。エチレン含量が30重量%未満では低温衝
撃強度が悪化し、90重量%を超えると耐衝撃性や熱変
形温度が悪化する。
【0023】(v)エチレン−α−オレフィン共重合部
分の重量平均分子量 エチレン−α−オレフィン共重合部分()のGPCに
より求められる重量平均分子量は、20万〜200万、
好ましくは20万〜150万である。重量平均分子量が
20万未満では、耐傷つき性改良効果が不十分で、20
0万を超えると、ゴム成分の分散不良が生じ、各種機械
物性が低下する。
【0024】エチレン−α−オレフィン共重合部分
()のα−オレフィンは、特に規定するものではない
が、製造効率の面からプロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン等が好ましい。
【0025】本発明の第4及び第5の発明で用いる
(a’)結晶性プロピレン系ブロック共重合体は、次の
(i)〜(v)を満足している必要がある。
【0026】(i)ブロック共重合体全体のMFRは、
機械物性、成形性の点から20〜300g/10分、好
ましくは30〜100g/10分の範囲である。MFR
が20g/10分未満であると、流動性が低下し、薄
肉、大型製品の成形が困難であり、300g/10分を
超えると、耐衝撃性が悪化する。
【0027】(ii)結晶性ホモポリプロピレン部分の
IPFは、0.965以上、好ましくは0.97以上で
ある。IPFが0.965未満では、ポリプロピレン系
樹脂組成物の剛性等の機械物性が不十分で、耐傷つき性
も悪化する。
【0028】(iii)エチレン−α−オレフィン共重
合部分の比率は、17〜40重量%、好ましくは20〜
35重量%である。比率が17重量%未満であると耐衝
撃性が不十分となり、アイゾット衝撃強度が低くなり、
40重量%を超えると剛性、耐熱性が低下する。
【0029】(iv)エチレン−α−オレフィン共重合
部分中のエチレン含量は、30〜90重量%、好ましく
は40〜70重量%である。エチレン含量が30重量%
未満では低温衝撃強度が悪化し、90重量%を超えると
耐衝撃性や熱変形温度が悪化する。
【0030】(v)エチレン−α−オレフィン共重合部
分の重量平均分子量は、20万〜200万、好ましくは
20万〜150万である。重量平均分子量が20万未満
では、耐傷つき性改良効果が不十分で、200万を超え
ると、ゴム成分の分散不良が生じ、各種機械物性が低下
する。
【0031】(2)結晶性プロピレン系ブロック共重合
体の製造 上記成分(a)の結晶性プロピレン系ブロック共重合体
は、高立体規則性触媒を用いてスラリー重合、バルク重
合、気相重合により製造されるものである。なお、重合
方式としてはバッチ重合、連続重合どちらの方式も採用
できる。また、この結晶性プロピレン系ブロック共重合
体の構成成分である結晶性ホモポリプロピレン部分
()とエチレン−α−オレフィン共重合部分()
は、最初に部分をプロピレンの単独重合により製造
し、次にエチレンとα−オレフィンにより部分をラン
ダムもしくはブロック重合することにより製造したもの
が品質上好ましい。具体的な方法としては、塩化マグネ
シウムに四塩化チタン、有機ハライド、及び有機シラン
化合物を接触させて形成した固体成分に有機アルミニウ
ム化合物を組み合わせた触媒を用いる手法が挙げられ
る。
【0032】(b)ポリエチレン 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に用いられる成分
(b)のポリエチレンは、エチレンを主成分とした重合
体で、MFRが1〜50g/10分、好ましくは5〜2
0g/10分である。MFRが1g/10分未満では耐
傷つき性への効果が不十分であり、50g/10分を超
えると耐衝撃性が低下するため好ましくない。また、ポ
リエチレンの密度は、0.9g/cm以上、好ましく
は0.94〜0.97g/cmである。密度が0.9
g/cm未満では耐傷つき性の改善効果が不十分なた
め好ましくない。
【0033】また、本発明の第4及び5の発明で用いら
れる成分(b)のポリエチレンは、上記と同じポリエチ
レンであり、MFRが1〜50g/10分、好ましくは
5〜20g/10分、さらに好ましくは10〜20g/
10分である。MFRが1g/10分未満では添加量が
増えるにしたがい流動性が低下し、薄肉、大型製品の成
形が困難となり、50g/10分を超えると耐衝撃性の
改良効果が十分でない。また、ポリエチレンの密度は、
0.9g/cm以上、好ましくは0.94〜0.97
g/cmである。密度が0.9g/cm未満では改
善効果が不十分なため好ましくない。
【0034】ポリエチレンの製造法は特に規定されるも
のでは無いがエチレンを主成分とするものであれば、少
量成分としてプロピレンや1−ブテン、1−ヘキセン、
1−オクテン等のコモノマーが共重合されたものでも差
し支え無い。
【0035】(c)エラストマー 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に用いられる成分
(c)のエラストマーは、MFRが0.1〜60g/1
0分のエチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー
またはスチレン系エラストマーである。エラストマーの
MFRがこの範囲外では耐衝撃性が不十分である。エチ
レン−α−オレフィン共重合体系のエラストマーとして
は、エチレンとプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1などとの共重合体が好ましく、スチレ
ン系エラストマーとしては、スチレン−ブタジエン−ス
チレンやスチレン−イソプレン−スチレン等の水添ブロ
ック共重合体等を用いることができる。
【0036】(d)無機フィラー 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物において用いられ
る成分(d)の無機フィラーは、特に規定するものでは
ないが、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、チタン酸カ
リウム、ワラストナイト、ガラス繊維等が使用できる。
特に、平均粒径が1.5〜10μm、かつ平均アスペク
ト比が4以上のタルク、または、平均粒径が3〜50μ
m、かつ平均繊維長が10μm以上のワラストナイト、
または、平均繊維径が6〜14μm、かつ溶融混練後の
平均繊維長が300μm以上となるガラス繊維が、機械
物性の点から好ましい。また、脂肪酸、及び脂肪酸の金
属塩、シラン、シラザン化合物等によって表面処理を施
されたものは、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の
物性バランスや射出成形加工性などをより一層高度化で
きるため好ましい。また、これらは、1種類のみだけで
なく数種類の併用系でも同様の耐傷つき性改善効果を得
ることができる。
【0037】(e)脂肪酸アミド又はその誘導体 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物において用いられ
る成分(e)の脂肪酸アミドまたはその誘導体として
は、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、ベヘニン
酸アミド、エルカ酸アミド、エチレンビスステアリン酸
アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド等が挙
げられる。これらの中では炭素数が16〜40であるス
テアリン酸アミド、エルカ酸アミド、エチレンビスステ
アリン酸アミド等が好ましい。また、これらは、1種類
のみだけでなく数種類の併用系でも同様の耐傷つき性改
善効果を得ることができる。
【0038】(f)シリコーン化合物 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物において用いられ
る成分(f)のシリコーン化合物としては、ジメチルシ
リコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メ
チルハイドロジェンシリコーンオイル、アルキル変性シ
リコーンオイル等が挙げられる。また、25℃における
粘度が1万mm/s以上である必要がある。粘度が1
万mm/s未満であると押出成形性が悪く製造面から
好ましくない。さらに、ポリプロピレンやポリエチレン
等に予め溶融ブレンド、あるいはグラフト重合するなど
してマスターバッチ化したものは取扱いが非常に簡単で
有効である。
【0039】(g)不飽和カルボン酸またはその誘導体
で変性されたポリオレフィン 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物において用いられ
る成分(g)の不飽和カルボン酸またはその誘導体で変
性されたポリオレフィンとしては、無水マレイン酸、ア
クリル酸、アクリル酸メチル、グリシジルメタクリレー
ト等をラジカルグラフトしたポリプロピレン、ポリエチ
レン、エチレン−α−オレフィンエラストマー、スチレ
ン系エラストマー等が使用可能であるが、特にポリプロ
ピレンをベースとするものが機械物性上好ましい。
【0040】(h)その他の成分 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物において、その効
果を著しく損なわない範囲で、或いは更に性能の向上を
図るために前述の成分以外に、以下に示す任意の添加剤
や配合剤成分を配合することができる。具体的には、着
色顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、光安定剤、核剤、難
燃剤、請求項に挙げた以外の樹脂、オイル等が挙げられ
る。
【0041】2.配合比率 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中に配合される成
分(a)〜(g)の配合比率は、次に示す通りである。
【0042】(a)結晶性プロピレン系ブロック共重合
体 結晶性プロピレン系ブロック共重合体の配合量は、成分
(a)〜成分(d)合計全体の50〜99.9重量%、
好ましくは60〜99.9重量%である。配合量が50
重量%未満では、剛性、耐熱性が不十分である。
【0043】(b)ポリエチレン ポリエチレンの配合量は、成分(a)〜成分(d)合計
全体の0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%で
ある。配合量が0.1重量%未満では耐傷つき性の改良
効果が不十分で、10重量%を超えると耐熱性や寸法精
度の悪化を招くので好ましくない。
【0044】(c)エラストマー エラストマーの配合量は、成分(a)〜成分(d)合計
全体の0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%であ
る。配合量は結晶性プロピレン系ブロック共重合体成分
(a)中に含まれるエチレン−α−オレフィン共重合体
の比率を考慮して、目的とする機械物性を達成するため
に配合量の増減させることができる。上記エラストマー
が30重量%を超えると、剛性、耐熱性が不十分とな
る。
【0045】(d)無機フィラー 無機フィラーの配合量は、成分(a)〜成分(d)合計
全体の0〜50重量%、好ましくは0〜30重量%であ
る。一般に、耐傷つき性は無機フィラー比率が低いほど
良好であるが、目的とする機械物性を得るために無機フ
ィラーを配合する。上記無機フィラーが50重量%を超
えると、耐衝撃性及び耐傷つき性が不十分となる。
【0046】(e)脂肪酸アミド及びその誘導体 脂肪酸アミド及びその誘導体の配合量は、成分(a)〜
成分(d)の合計量100重量に対し、0.05〜3重
量部、好ましくは0.1〜0.5重量部である。配合量
が0.05未満では耐傷つき性の改良効果が不十分で、
3重量部を超えると表面硬度の低下が起きる等の弊害が
生じるため好ましくない。
【0047】(f)シリコーン化合物 シリコーン化合物の配合量は、成分(a)〜成分(d)
の合計量100重量に対し、0〜3重量部、好ましくは
1〜2重量部である。配合量が3重量部を超えても効果
が向上しないため経済的に配合する意味が無い。
【0048】(g)不飽和カルボン酸またはその誘導体
で変性されたポリオレフィン 不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されたポリオ
レフィンの配合量は、成分(a)〜成分(d)の合計量
100重量に対し、0〜5重量部、好ましくは0.5〜
3重量部である。配合量が5重量部を超えると、耐衝撃
性と流動性が著しく悪化する。
【0049】また、本発明の第4及び5の発明における
成分(a’)と成分(b)の配合比率は、成分(a’)
と成分(b)の合計を100重量%として、成分
(a’)は、85〜97重量%、好ましくは87〜95
重量%、さらに好ましくは88〜92重量%である。8
5重量%未満であると、難白化性の効果が得られるが、
剛性、耐熱性が低下し、97重量%を超えると、衝撃特
性及び難白化性の改良効果が十分でない。
【0050】[II]プロピレン系樹脂組成物 上記成分(a)〜(g)を上記割合で配合して、又は上
記成分(a’)と成分(b)を配合して、単軸押出機、
二軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダー等通常の混
練機を用いて混練、造粒することによって本発明のポリ
プロピレン系樹脂組成物が得られる。特に各成分の分散
状態を良好にするために高L/Dの二軸押出機を用いる
のが好ましい。また通常は上記成分を一括して混練する
が、より性能を高めるために逐次的に混練したり、ある
成分を高濃度化しておいて射出成形時にマスターバッチ
として添加する方法によっても得ることができる。
【0051】このようにして得られたポリプロピレン系
樹脂組成物は、射出成形、プレス成形、射出圧縮成形、
スタンピング成形にて各種成形品を得ることができる。
【0052】また、本発明の第4及び5の発明における
ポリプロピレン系樹脂組成物は、アイゾット衝撃強度の
値が30kJ/m以上、好ましくは35kJ/m
上である。アイゾット衝撃強度の値が30kJ/m
満であると、これを使用し賦型する内装部品による乗員
保護の観点から衝撃特性が不十分となる。さらに、難白
化性の指標として、ポリプロピレン型樹脂組成物の成形
品に対し、500gの荷重を高さ10cmから落下させ
た時の打撃部分の白化度は、5以下が好ましく、より好
ましくは3以下である。白化度が5を超えると、成形の
際に、或いは製品取り付けの際に、製品の一部に応力が
集中すると製品が白化しやすくなり、難白化性を備えた
材料とは言い難い。
【0053】ここで、白化度(△W)は、次式の白度
(W)の打撃の前後における変化量から求められる値で
ある。
【0054】
【数1】 白化度(△W)=W−W (ただし、白度(W)は、CIE1976L
の色差表示を用いて算出し、Wは打撃前の白度を表
し、Wは打撃後の白度を表す。)
【0055】[III]用途 上記方法によって得られる本発明のポリプロピレン系樹
脂組成物は、高度な物性バランスと良好な射出成形性を
示すと共に優れた耐傷つき性を示すため、自動車用内装
材料や家電機器部品など各種工業部品用成形材料として
実用に十分な性能を有し、特に自動車のインストルメン
トパネル材料、自動車トリム、ピラー、コンソールボッ
クス、ピラーガーニッシュ材料として好ましく用いるこ
とができる。
【0056】
【実施例】以下に、本発明のポリプロピレン系樹脂組成
物を実施例および比較例を示して具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例および比較例に限定されるもの
ではない。なお、実施例、比較例において使用した原料
及び試験・評価方法は、以下の通りである。
【0057】1.試験・評価方法 (1)MFR:JIS K7210に準拠して測定し
た。ただし、ポリエチレンのみは、190℃、2160
g荷重で測定した値である。 (2)引張降伏応力:JIS K7113に準拠して測
定した。 (3)曲げ弾性率:JIS K7203に準拠して測定
した。 (4)曲げ応力:JIS K7203に準拠して測定し
た。 (5)Izod衝撃強度:JIS K7110に準拠し
て23℃で測定した。 (6)熱変形温度:JIS K7207に準拠して、4
55KPaで測定した。 (7)ロックウエル硬度:JIS K7202に準拠し
て測定した。
【0058】(8)耐傷つき性:連続荷重式引っ掻き試
験機(新東科学(株)製連続荷重式引掻試験機)を用い
て、試験温度:23℃、試験速度:600mm/分、針
先端:0.5mmφ(材質:サファイヤ)、試験片:1
20×120×3mmの射出成形シートの試験条件で引
っ掻き試験を行い、傷の目立ち方を目視にて判断した。
評価基準は、荷重が300g、400g、500gとな
る各ポイントで傷の目立ち易さを3段階で評価した。 ○:目立たない(針の跡が無く白化も無し) △:やや目立つ(白化は無いが針跡がつく) ×:目立つ(針跡が白化)
【0059】(9)打撃白化試験:先端の直径が1.5
8cmDの撃芯と凹部の直径が1.60cmDの撃芯受
台とスケール、重錘固定穴及び固定ハンドルを付した重
錘を落下させる案内ビームを有するデュポン衝撃試験機
を用いて試験を行った。500gの重錘を案内ビームの
テスト高さ10cmの位置に取り付け、固定ハンドルに
固定し、試験片を撃芯と凹部をもつ撃芯台との間に置
き、固定ハンドルを外し、重錘を落下させ衝撃白化を作
った。試験片に発生した打撃部分の白化状態を次の基準
で評価した。 ◎:全く白化せず ○:微少白化 △:白化が見られる ×:明らかに白化している
【0060】(10)白化度:上記打撃白化試験の前後
における打撃部分について、グレタグマクベス分光光度
計CE−XTH(計測孔径4mm)を用い、次式に従い
白度(W)を測定し、その変化量を求め、白化度(△
W)とした。なお、白化度は数値が小さい方が白化性が
低く、難白化性がある。白度(W=Whitenes
s)は、CIE1976L系の色差式を使用
し、下記式から算出した。
【0061】
【数2】 白化度(△W)=W−W (ただし、W;:打撃部の白度、W:打撃前(打撃の
ない部分)の白度)
【0062】2.原料 (1)ポリプロピレン系樹脂 表1に示すBPP−1〜BPP−5のプロピレンブロッ
ク共重合体を用い、耐傷付き性の試験を行った。また、
表2に示すBPP−6〜BPP−9のプロピレンブロッ
ク共重合体を用い、難白化性の試験を行った。なお、エ
チレン−α−オレフィン共重合部分のα−オレフィン
は、全てプロピレンである。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】(2)ポリエチレン 表3に示すPE−1〜PE−3のポリエチレンを用い、
耐傷付き性の試験を行った。また、表4に示すPE−4
〜PE−6を用い、難白化性の試験を行った。
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】(3)エラストマー 表5に示すエラストマーを用いた。
【0069】
【表5】
【0070】(4)無機フィラー タルク:LMS200(富士タルク製、LA920によ
り求めた平均粒径:6μm、平均アスペクト比:5) ワラストナイト:NYGLOS 8(NYCO製、平均
粒径:8μm、平均繊維長:140μm)
【0071】(5)脂肪酸アミド:下記の市販品を使用 EA:エルカ酸アミド EBS:エチレンビスステアリン酸アミド OA:オレイン酸アミド BA:ベヘニン酸アミド SA:ステアリン酸アミド
【0072】(6)シリコーン化合物 Si−1:BY27−011(東レダウコーニング製、
PP/シリコーン 50wt% マスターバッチ) Si−2:BY27−201(東レダウコーニング製
PP/シリコーン40wt% マスターバッチ)
【0073】(7)変性ポリオレフィン 無水マレイン酸変性ポリプロピレン(CMP):CMP
P−2(三菱化学(株)製)
【0074】実施例1〜17、比較例1〜4 表6に示す各成分を、表6に示す量にて、スーパーミキ
サーにてドライブレンドした後、押出温度220℃、吐
出量40kg/hの条件で2軸押出機(神戸製鋼社製
KTX44)を用いて溶融混練した。なお、溶融混練時
の熱安定剤としてイルガノックス1010を組成物10
0重量部に対して0.1重量部添加した。溶融混練後、
各種試験を実施するために射出成形(220℃、金型温
度40℃)によって試験片を作製し、評価を行った。そ
の結果を表7に示す。
【0075】
【表6】
【0076】
【表7】
【0077】実施例18〜22、比較例5〜9 表8に示す量のポリプロピレンとポリエチレン100重
量部に対して、顔料1重量部加え、スーパーミキサーに
てドライブレンドした後、押出温度220℃、吐出量4
0kg/hの条件で2軸押出機(神戸製鋼社製 KTX
44)を用いて溶融混練した。なお、溶融混練時の熱安
定剤としてイルガノックス1010を組成物100重量
部に対して0.1重量部添加した。溶融混練後、射出成
形(220℃、金型温度40℃)によって試験片を作製
し、評価を行った。その結果を表8に示す。
【0078】
【表8】
【0079】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物
は、耐傷つき性、機械物性、及び射出成形加工性に優れ
たポリプロピレン系樹脂組成物、又難白化性のポリプロ
ピレン系樹脂組成物であり、自動車部品や家電などの各
種工業部品用の素材として好適な樹脂組成物である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 53/00 (C08L 53/00 23:06) 23:06) (C08L 53/00 (C08L 53/00 23:16) 23:16) (C08L 53/00 (C08L 53/00 25:04) 25:04) (C08L 53/00 (C08L 53/00 83:04) 83:04) (C08L 53/00 (C08L 53/00 23:26) 23:26) (72)発明者 横溝 勝行 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社材料開発センター内 (72)発明者 傍島 好洋 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社材料開発センター内 (72)発明者 藤田 祐二 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社材料開発センター内 Fターム(参考) 4F071 AA13 AA15 AA67 AA75 AB26 AB28 AC09 AD01 AH11 BA01 BB03 BB05 BB06 BB08 4J002 BB022 BB032 BB153 BB205 BP021 CP034 DE18 DE23 DJ00 DJ04 DJ05 DL00 EP00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(a)〜成分(g)からなるこ
    とを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物。 成分(a):下記(i)〜(v)を満足する結晶性プロ
    ピレン系ブロック共重合体 50〜99.9重量% (i)MFRが10〜300g/10分 (ii)結晶性ホモポリプロピレン部分の13C−NM
    Rにより求めたIPFが0.965以上 (iii)エチレン−α−オレフィン共重合部分の比率
    が5〜70重量% (iv)エチレン−α−オレフィン共重合部分のエチレ
    ン含量が30〜90重量% (v)エチレン−α−オレフィン共重合部分の重量平均
    分子量が20万〜200万 成分(b):MFRが1〜50g/10分、且つ密度が
    0.9g/cm以上のポリエチレン 0.1〜10重
    量% 成分(c):MFRが0.1〜60g/10分のエチレ
    ン−α−オレフィン共重合体エラストマー又はスチレン
    系エラストマー 0〜30重量% 成分(d):無機フィラー 0〜50重量% 成分(e):脂肪酸アミド又はその誘導体 0.05〜
    3重量部 成分(f):25℃における粘度が1万mm/s以上
    のシリコーン化合物 0〜3重量部 成分(g):不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性さ
    れたポリオレフィン 0〜5重量部 ただし、成分(e)、成分(f)及び成分(g)の量
    は、成分(a)〜成分(d)の合計量100重量部に対
    しての値である。
  2. 【請求項2】 無機フィラーがタルク及び/又はワラス
    トナイトである請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 脂肪酸アミドの炭素数が16〜40であ
    る請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 下記成分(a’)及び成分(b)からな
    り、アイゾット衝撃強度の値が30kJ/m以上であ
    ることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物。 成分(a’):下記(i)〜(v)を満足する結晶性プ
    ロピレン系ブロック共重合体 85〜97重量% (i)MFRが20〜300g/10分 (ii)結晶性ホモポリプロピレン部分の13C−NM
    Rにより求めたIPFが0.965以上 (iii)エチレン−α−オレフィン共重合部分の比率
    が17〜40重量% (iv)エチレン−α−オレフィン共重合部分のエチレ
    ン含量が30〜90重量% (v)エチレン−α−オレフィン共重合部分の重量平均
    分子量が20万〜200万 成分(b):MFRが1〜50g/10分、且つ密度が
    0.9g/cm以上のポリエチレン 3〜15重量%
  5. 【請求項5】 ポリプロピレン系樹脂組成物の成形品に
    対し、500gの荷重を高さ10cmから落下させた時
    の打撃部分の白化度が、5以下であることを特徴とする
    請求項4に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポ
    リプロピレン系樹脂組成物からなることを特徴とする自
    動車用内装材料。
  7. 【請求項7】 自動車用内装材料が自動車インストルメ
    ントパネル材料であることを特徴とする請求項6に記載
    の自動車用内装材料。
  8. 【請求項8】 自動車用内装材料が自動車用トリム、ピ
    ラー、コンソールボックス材料であることを特徴とする
    請求項6に記載の自動車用内装材料。
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