JP4881522B2 - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリプロピレン系樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、2種類のプロピレン・エチレンブロック共重合体、高密度ポリエチレン、必要に応じてのエチレン・ブテン共重合体および/またはエチレン・オクテン共重合体、タルク、ヒンダードアミン化合物および脂肪酸金属塩を含有し、耐傷付き性、表面外観、射出成形加工性および機械物性に優れた、自動車内装部品などの射出成形品に好適なポリプロピレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリプロピレン樹脂に、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテン共重合体などのエチレン系熱可塑性エラストマー成分と、タルクなどの無機充填剤を配合したポリプロピレン系樹脂組成物を自動車用部品に使用することは、従来から、広く知られている。そして、ポリプロピレン樹脂や各種ゴム成分、無機充填剤を種々検討することによって、成形性、機械物性、外観などを向上させることが提案されている。
一方、自動車部品は、より薄肉でハイサイクル成形で部品を製造するために、より高流動で高剛性な材料への需要が高まっている。このような点を改良する試みとして、特開平7−53843号公報、同8−20684号公報に記載の組成物が提案されているが、低圧で、ハイサイクル成形が要求される用途においては、さらに高流動性である材料が要求されており、このような高度な要求を満足するためには、該組成物では未だ流動性が不十分である。
【0003】
また、特開平9−59447号公報には、(a)75重量%以上のホモポリプロピレン部分を含有するプロピレン重合体50〜99.5重量部と、(b)0.5〜50g/10分のメルトインデックスを有するポリエチレン0.5〜50重量部と、(c)無機フィラー0〜50重量部とからなり、さらに前記(a)〜(c)の合計100重量部に対して、(d)分子量500以上のフェノール系酸化防止剤0.01〜1重量部と、(e)分子量700以上のヒンダードアミン系光安定剤0.01〜1重量部を含有するポリプロピレン樹脂組成物が開示されている。
上記技術により、自動車用内装材料として必要な機械物性、耐候性、ガラス曇り性については、ある程度改良されてはいるものの、依然として成形性や成形外観、連続射出成形生産時のシボ付き金型の汚染などが問題点として残されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記の問題点を解決しつつ、高流動で、良好な物性を発現し、優れた表面外観、耐傷付き性を有し、かつ金型汚染性が抑制されたインストルメントパネルをはじめとする自動車内装部品に好適なポリプロピレン系樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の2種類のプロピレン・エチレンブロック共重合体に、特定の高密度ポリエチレン、必要に応じて特定のエチレン・α−オレフィン共重合体エラストマー、タルク、特定のヒンダードアミン化合物および特定の脂肪酸金属塩を、特定の比率で配合することにより、高流動で、良好な物性を発現し、優れた表面外観、耐傷付き性を有し、かつ金型汚染性が抑制されたポリプロピレン系樹脂組成物が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、下記の成分(a)〜(g)を含有するポリプロピレン系樹脂組成物が提供される。
成分(a):アイソタクチックペンタッド分率が0.97以上で、メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が100超〜200g/10分であるポリプロピレン単独重合体部分(A単位部)70〜75重量%と、エチレン含量が30〜50重量%で、重量平均分子量が300,000〜500,000であるエチレン・プロピレンランダム共重合体部分(B単位部)25〜30重量%とを含有し、成分(a)全体のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が20〜40g/10分であるプロピレン・エチレンブロック共重合体:20〜74重量%
成分(b):メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が1〜100g/10分であるポリプロピレン単独重合体部分(A単位部)70〜95重量%と、エチレン・プロピレンランダム共重合体部分(B単位部)5〜30重量%とを含有し、成分(b)全体のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が1〜40g/10分であるプロピレン・エチレンブロック共重合体:5〜59重量%
成分(c):メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が5〜10g/10分で、密度が0.950g/cm3以上である高密度ポリエチレン:3〜10重量%
成分(d):メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が1〜10g/10分である、エチレン・ブテン−1共重合体および/またはエチレン・オクテン−1共重合体:0〜12重量%
成分(e):タルク:15〜25重量%
成分(f):分子内に1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル基を有するヒンダードアミン化合物:成分(a)〜(e)100重量部に対して0.1〜2重量部
成分(g):一般式(RCOO)nX(但し、Rは分子量290〜500の1価の脂肪族炭化水素、XはZn、Mg、CaまたはLi、nは1または2の整数を示す。)で表される脂肪酸金属塩:成分(a)〜(e)100重量部に対して0.1〜2重量部
【0009】
さらに、本発明の第2の発明によれば、第1の発明であるポリプロピレン系樹脂組成物を、射出成形法にて成形加工してなる自動車内装部品が提供される。
【0010】
また、本発明の第3の発明によれば、第2の発明において、上記内装部品がインストルメントパネルである自動車内装部品が提供される。
さらに、本発明の第4の発明によれば、第1の発明に係るポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法であって、前記成分(a)〜(g)をドライブレンドし、次いで溶融混練することを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、成分(a)プロピレン・エチレンブロック共重合体、成分(b)プロピレン・エチレンブロック共重合体、成分(c)高密度ポリエチレン、必要に応じての成分(d)エチレン・ブテン−1共重合体および/またはエチレン・オクテン−1共重合体、成分(e)タルク、成分(f)ヒンダードアミン化合物および成分(g)脂肪族金属塩により構成されるポリプロピレン系樹脂組成物である。以下各成分について詳しく説明する。
【0012】
[I]樹脂組成物構成成分
成分(a):プロピレン・エチレンブロック共重合体
(1)成分(a)の物性
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物を構成する第1のプロピレン・エチレンブロック共重合体(成分(a))は、メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重、以下「MFR」と略す。)が20〜40g/10分、好ましくは25〜35g/10分のものが用いられる。成分(a)のMFRが前記範囲未満であると、流動性が不足し、薄肉成形品を成形する際に大きな成形内圧がかかるので、大きな型締め力のある成形機を必要とし、生産性に悪影響を及ぼす。逆に、成分(a)のMFRが前記範囲を超える場合、耐衝撃性、引張り伸びなどの特性が劣る。
上記成分(a)のMFRは、重合時に調整したもの、あるいは重合後にジアシルパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイドなどの有機過酸化物で調整したものであってもよい。
【0013】
上記成分(a)のプロピレン単独重合体部分(A単位部)のアイソタクチックペンタッド分率(以下、「IPF」と略す。)は、0.97以上、好ましくは0.98以上のものである。上記A単位部のIPFが上記範囲未満では、剛性などの機械物性および耐傷付き性が実用特性を下回る。
なお、ここでIPFとは、13C−NMRを用いて測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック分率であり、Macromolecule,8,687(1975)に記載されている方法に基づき測定した値である。
【0014】
また、上記A単位部のMFRは、100〜200g/10分、好ましくは100〜150g/10分である。上記MFRが前記範囲未満であると、成形性に劣り、一方、MFRが前記範囲を超えると、表面外観に劣る。
【0015】
また、上記成分(a)のエチレン・プロピレンランダム共重合体部分(B単位部)のエチレン含量は、30〜50重量%、好ましくは35〜45重量%である。上記B単位部のエチレン含量が上記範囲未満のものは、低温衝撃が悪化し、一方、上記範囲を超えると、延性および常温における衝撃特性が著しく低下する。
【0016】
また、上記B単位部の重量平均分子量は、300,000〜500,000、好ましくは350,000〜450,000である。重量平均分子量が上記範囲未満のものは、表面硬度が低下し、耐傷付き性の改良効果が不十分であり、一方、上記範囲を超えると、ゴム成分の分散不良が生じ、各種機械物性が低下する。
【0017】
また、上記B単位部の含有量は、25〜30重量%、好ましくは25〜27重量%である。
該B単位部の含有量が上記範囲未満であると(A単位部の含有量が上記範囲を超えると)、耐衝撃性の悪化および表面外観、特に光沢が著しく高くなるなどの不具合を生じる。一方、B単位部の含有量が上記範囲を超えると(A単位部の含有量が上記範囲未満であると)、剛性、耐熱性および耐衝撃性のバランスが悪化する。
【0018】
(2)成分(a)の製造
上記成分(a)の製造には、高立体規則性触媒が用いられる。高立体規則性触媒としては、四塩化チタンを有機アルミニウム化合物で還元し、さらに各種の電子供与体および電子受容体で処理して得られた三塩化チタン組成物と有機アルミニウム化合物並びに芳香族カルボン酸エステルを組み合わせた触媒(特開昭56―100806号、同56−120712号、同58−104907号の各公報参照)、および、ハロゲン化マグネシウムに四塩化チタンと各種の電子供与体を接触させた担持型触媒(特開昭57−63310号、同63−43915号、同63−83116号の各公報参照)などを例示することができる。
上記触媒の存在下、気相流動床法、溶液法、スラリー法などの製造プロセスを適用して、プロピレンとエチレンとを用いて共重合することにより得られる。なお、重合方式は、バッチ重合、連続重合のいずれを用いてもよい。
【0019】
(3)配合量
上記成分(a)の配合量は、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中に20〜74重量%、好ましくは50〜74重量%、特に好ましくは60〜74重量%含有させることが重要である。
該配合量が上記範囲未満であると光沢が高くなってしまい、逆に上記範囲を超えると耐衝撃性と延性が悪化する。
【0020】
成分(b):プロピレン・エチレンブロック共重合体
(1)成分(b)の物性および製造
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物を構成する第2のプロピレン・エチレンブロック共重合体(成分(b))は、MFR(230℃、2.16kg荷重)が1〜40g/10分、好ましくは3〜20g/10分のものが用いられる。成分(b)のMFRが前記範囲未満であると、流動性が低下し射出成形性が悪化する。逆に、成分(b)のMFRが前記範囲を超える場合、耐衝撃性や延性などの機械物性が悪化する。
【0021】
上記成分(b)のプロピレン単独重合体部分(A単位部)のMFRは、1〜100g/10分、好ましくは50〜100g/10分である。上記A単位部のMFRが前記範囲未満であると、成形性に劣り、一方、MFRが前記範囲を超えると、機械物性、特に延性が低下する。
【0022】
また、上記成分(b)のエチレン・プロピレンランダム共重合体部分(B単位部)の含有量は、5〜30重量%、好ましくは15〜25重量%である。
該B単位部の含有量が上記範囲未満であると(A単位部の含有量が上記範囲を超えると)、耐衝撃性が悪化する。一方、B単位部の含有量が上記範囲を超えると(A単位部の含有量が上記範囲未満であると)、剛性および耐熱性が悪化する。
成分(b)は、上記成分(a)と同様にして製造する。
【0023】
(2)配合量
上記成分(b)の配合量は、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中に5〜59重量%、好ましくは10〜30重量%、特に好ましくは10〜20重量%含有させることが重要である。
該配合量が上記範囲未満であると、機械物性、特に剛性、耐衝撃性、延性が悪化し、逆に上記範囲を超えると、流動性が悪化し射出成形性に劣る。
【0024】
成分(c):高密度ポリエチレン
(1)成分(c)の物性および製造
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物を構成する高密度ポリエチレン(成分(c))は、エチレンの単独重合体または、炭素数3〜12のα−オレフィンを共重合成分とする共重合体であって、MFR(190℃、2.16kg荷重)が5〜10g/10分のものが用いられる。成分(c)のMFRが前記範囲未満であると、耐衝撃性に劣る上、耐傷付き性の改良効果が不十分であり、逆に、成分(c)のMFRが前記範囲を超えると、樹脂組成物の光沢が高くなってしまうことがあり、いずれも好ましくない。
【0025】
また、成分(c)の密度は、0.950g/cm3以上、好ましくは0.952g/cm3以上である。該密度が上記範囲未満であると、耐傷付き性の改良効果が十分ではない。
なお、MFRは、JIS−K7210に、密度は、JIS−K7112に準拠してそれぞれ測定されたものである。
また、成分(c)は、例えば、チーグラー触媒の存在下にて、低圧法による重合にて製造することができる。
【0026】
(2)配合量
上記成分(c)の配合量は、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中に3〜10重量%、好ましくは5〜8重量%である。
該配合量が上記範囲未満であると、耐衝撃性および耐傷付き性が不十分で、逆に上記範囲を超えると、耐熱性が悪化する。
【0027】
成分(d):エチレン・ブテン−1共重合体および/またはエチレン・オクテン−1共重合体
(1)成分(d)の物性
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に必要に応じて用いられるエチレン・ブテン−1共重合体および/またはエチレン・オクテン−1共重合体(成分(d))は、樹脂組成物の成形収縮率や線膨張率を小さくしたい場合に添加される。
【0028】
成分(d)のMFR(230℃、2.16kg荷重)は、1〜10g/10分、好ましくは1〜6g/10分、特に好ましくは1〜3g/10分の範囲のものが用いられる。成分(d)のMFRが上記範囲外の場合には、耐衝撃性と成形品の光沢のバランスが不十分となる。
上記成分(d)は、1種類である必要はなく、2種類以上の混合物であってもよい。
【0029】
(2)成分(d)の製造
成分(d)は、エチレンとブテン−1またはオクテン−1との共重合によって得られる。ハロゲン化チタンのようなチタン化合物と、アルキルアルミニウム−マグネシウム錯体、アルキルアルコキシアルミニウム−マグネシウム錯体のような有機アルミニウム−マグネシウム錯体、アルキルアルミニウムまたはアルキルアルミニウムクロリドなどのいわゆるチーグラー型触媒、WO−91/04257号公報などに記載のメタロセン化合物によって重合できるが、とりわけメタロセン化合物を用いて重合した場合、より好ましい効果が得られる共重合体が得られる。重合法としては、気相流動床法、溶液法、スラリー法などの製造プロセスを適用することができる。
【0030】
(3)配合量
上記成分(d)の配合量は、本発明のプロピレン系樹脂組成物中に0〜12重量%、好ましくは5〜10重量%である。該配合量が上記範囲を超えると、剛性、耐熱性が低下するため好ましくない。
【0031】
成分(e):タルク
(1)タルクの物性
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物を構成するタルク(成分(e))は、平均粒径が1.5〜10μm、かつ平均アスペクト比が4以上のものを使用することが機械物性、および寸法安定性の観点より好ましい。
上記平均粒径の測定は、レーザー回折法(例えば堀場製作所製LA920W)や、液層沈降方式光透過法(例えば、島津製作所製CP型等)によって測定した粒度累積分布曲線から読みとった累積量50重量%の粒径値より求めることができる。本発明の値は、前者の方法にて測定を行った平均粒径値である。
【0032】
(2)タルクの製造
これらタルクは、天然に産出されたものを機械的に微粉砕化することにより得られたものをさらに精密に分級することによって得られる。また、一度粗分級したものを、さらに分級しても構わない。
機械的に粉砕する方法としては、ジョークラシャ−、ハンマークラシャ−、ロールクラシャー、スクリーンミル、ジェット粉砕機、コロイドミル、ローラーミル、振動ミルなどの粉砕機を用いる方法が挙げられる。
これらの粉砕されたタルクは、好ましい平均粒径に調節するために、サイクロン、サイクロンエアセパレーター、ミクロセパレーター、シャープカットセパレターなどの装置で1回または繰り返し、湿式もしくは乾式分級する。本発明で用いるタルクを製造する際は、特定の粒径に粉砕した後、シャープカットセパレターにて分級操作を行うことが好ましい。
【0033】
また、これらのタルクは、物性バランスや射出成形加工性などを、より一層高度化する目的にて、各種の有機チタネート系カップリング剤、有機シランカップリング剤、不飽和カルボン酸、またはその無水物をグラフトした変性ポリオレフィン、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステルなどによって表面処理したものを用いることがより好ましい。
【0034】
(3)配合量
該タルクの配合量は、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中に15〜25重量%、好ましくは18〜22重量%含有させることが重要である。
タルクの配合量が上記範囲未満では、剛性が不足し、上記範囲を超える場合は、脆化温度が悪化する。さらに、成形品の比重が重くなり近年の軽量化ニーズに対し適当ではない。
【0035】
成分(f):ヒンダードアミン化合物
(1)ヒンダードアミン化合物
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物を構成する、分子内に1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル基を有するヒンダードアミン化合物(成分(f))は、耐候安定剤として用いられ、特にシボ加工を施した金型を汚染させず、耐候性を向上させる目的にて配合する。
成分(f)のヒンダードアミン化合物としては、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカーボキシレート、トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカーボキシレート/β,β,β´,β´−テトラメチル−3,9−[2,4,8,10−テトラオキサピロ(5,5)ウンデカン]ジエタノール縮合物、N,N´−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン/2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物などが例示されるが、この中、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートの使用が好ましい。ヒンダードアミン化合物が、分子内に1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル基を有しないと、シボ加工された金型表面の汚染が生じる可能性が高くなるため好ましくない。
【0036】
(2)配合量
該ヒンダ−ドアミン化合物の配合量は、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中の成分(a)〜(e)100重量部に対して、0.1〜2重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部である。
ヒンダ−ドアミン化合物の配合量が上記範囲未満では、十分な耐候性能が得られず、一方、上記範囲を超えて使用しても差し支えないが、効果が飽和するので経済性の観点から適当な添加量とは言い難い。
【0037】
成分(g):脂肪酸金属塩
(1)脂肪酸金属塩
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物を構成する脂肪酸金属塩は、一般式(RCOO)nXで表される化合物である。式中、Rは分子量290〜500、好ましくは290〜400の1価の脂肪族炭化水素、XはZn、Mg、CaまたはLi、nは1または2の整数を示す。該脂肪酸金属塩は、タルクの凝集を防ぎ、良好な外観および物性を発現させる目的で配合する。
成分(g)の脂肪酸金属塩としては、例えば、ベヘン酸カルシウム、ベヘン酸マグネシウム、ベヘン酸亜鉛、モンタン酸亜鉛、モンタン酸カルシウム、モンタン酸マグネシウム、メリシン酸カルシウム、メリシン酸マグネシウム、メリシン酸亜鉛、セロチン酸カルシウム、セロチン酸マグネシウム、セロチン酸亜鉛、リグノセリン酸カルシウム、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸亜鉛などを挙げることができる。これら金属塩の中では、ベヘン酸カルシウム、ベヘン酸マグネシウム、ベヘン酸亜鉛、モンタン酸亜鉛、モンタン酸カルシウム、モンタン酸マグネシウムなどが性能と入手の簡便さより好ましい。
これらの金属塩は、カルボン酸化合物と金属水酸化物を反応させた後、水洗、脱水、乾燥する合成法(復分解法)や、水を使わず直接反応させる方法(直接法)で製造することができる。
【0038】
(2)配合量
該脂肪酸金属塩の配合量は、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中の成分(a)〜(e)100重量部に対して、0.1〜2重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部である。
脂肪酸金属塩の配合量が上記範囲未満では、顔料、タルクなどの分散性が不足して物性に悪影響を与え、一方、上記範囲を超えると、金型汚染に悪影響を及ぼす。
【0039】
その他の付加的成分(任意成分)
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中には、上記成分(a)〜(g)以外に本発明の効果を著しく損なわない範囲で、他の付加的成分(任意成分)を添加することができる。
このような付加的成分(任意成分)としては、フェノール系、硫黄系、リン系などの酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などの耐候劣化防止剤、有機アルミニウム化合物、有機リン化合物、ソルビトール系化合物などの核剤、脂肪酸アミド、ポリジメチルシロキサンなどの離型剤、帯電防止剤、キナクリドン、ペリレン、フタロシアニン、酸化チタン、カーボンブラックなどの着色物質、繊維状チタン酸カリウム、繊維状マグネシウムオキシサルフェート、繊維状硼酸アルミニウム、炭酸カルシウムなどのウイスカー、炭素繊維やガラス繊維などの物質を例示できる。
【0040】
[II]ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法
(1)混練
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、上記構成成分および必要に応じてその他の付加的成分を、通常の押出機、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダープラストグラフ、ニーダーなどを用いて、設定温度180℃〜250℃にて混練することにより製造されるが、これらの中でも押出機、特に二軸押出機を用いて製造することが好ましい。
【0041】
(2)成形加工
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の成形加工法は、特に限定されるものではなく、合成樹脂分野において一般的に実施されている射出成形法、射出圧縮成形法、中空成形法のごとき成形法を適応して成形されるが、奏される発明の効果からみて、射出成形法を用いることが適している。
【0042】
[III]ポリプロピレン系樹脂組成物
(1)物性
上記方法によって製造される本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、射出成形時の加工性が良好で、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値、引張り破断伸び、ロックウェル硬度および熱変形温度に優れた下記の物性を有する。
(a)MFR:18g/10分以上、好ましくは20〜30g/10分
(b)曲げ弾性率:2000MPa以上
(c)アイゾット衝撃値:145J/m以上
(d)引張り破断伸び:100%以上
(e)ロックウェル硬度:70以上
(f)熱変形温度:120℃以上
【0043】
また、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、180〜220μmの深さのシボに、さらに艶消しのため、全体に0.5〜15μmの深さのシボ加工を施した金型を用い、350mm×100mm×3mm厚さの射出成形品を2000ショット成形した後、下記式にて求められる光沢変化量(Δ光沢%)が1.0以下である。
Δ光沢%=(1ショット目の成形品シボ面の光沢)−(2000ショット目の成形品シボ面の光沢)
【0044】
(2)用途
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、上記の性能を発現できる素材であることから、各種の成形品に加工することができるが、中でもインストルメントパネル、ドアトリム、ピラートリム、コンソールボックスをはじめとする自動車内装部品に用いることが好ましい。
【0045】
【実施例】
以下、実施例によって、本発明をさらに詳細に説明する。
なお、実施例における測定法および実施例で用いた原材料は、以下の通りである。
[I]測定法
(1)MFR:ASTM−D1238に準拠し、2.16kg荷重にて、230℃の温度で測定した。
(2)引張降伏応力:ASTM−D638に準拠し、23℃で引張り速度10mm/分で測定した。
(3)引張り破断伸び:ASTM−D638に準拠し、23℃で引張り速度10mm/分で測定した。
(4)曲げ応力:ASTM−D790に準拠し、23℃において曲げ速度2mm/分で測定した。
(5)曲げ弾性率:ASTM−D790に準拠し、23℃において曲げ速度2mm/分で測定した
(6)アイゾット衝撃値:ASTM−D256に準拠し、23℃で測定した。
(7)HDT:ASTM−D648に準拠し、0.45MPa荷重で測定した。
(8)ロックウェル硬度:ASTM−D785に準拠し、23℃で測定した。
(9)光沢:JIS K7105に準拠し、23℃で測定した。
【0046】
(10)耐傷付き性:連続荷重式引っ掻き試験機(新東科学(株)製連続荷重式引掻試験機)を用いて、傷の目立ち方を目視にて評価した。試験条件および評価基準を下記に示す。
試験条件
温度:23℃、速度:600mm/分、針先端R:0.25mm(材質:サファイア)、試験片:120mm×120mm×3mmの射出シート、荷重:300g。
評価基準
○:目立たない。(針の跡がなく、白化もなし。)
△:やや目立つ。(白化はないが、針跡がつく。)
×:目立つ。 (針跡が白化する。)
【0047】
(11)金型汚染性:180〜220μmの深さのシボに、さらに艶消しのため、全体に0.5〜15μmの深さのシボ加工を施した金型を用い、350mm×100mm×3mm厚さの射出成形品を2000ショット成形した後、下記式にて求められる光沢変化量(Δ光沢%)を算出した。
Δ光沢%=(1ショット目の成形品シボ面の光沢)−(2000ショット目の成形品シボ面の光沢)
【0048】
[II]原材料
(1)プロピレン・エチレンブロック共重合体
成分(a)のプロピレン・エチレンブロック共重合体として、表1に「ICP−1」と示すプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた。
また、成分(b)のプロピレン・エチレンブロック共重合体として、表1に「ICP−2」と示すプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた。
【0049】
【表1】
【0050】
(2)高密度ポリエチレン
成分(c)として、表2に示す高密度ポリエチレンを用いた。
【0051】
【表2】
【0052】
(3)エチレン・ブテン−1共重合体および/またはエチレン・オクテン−1共重合体
成分(d)として、表3に示すエラストマーを用いた。なお、EBRは、エチレン・ブテン−1共重合体を、EORは、エチレン・オクテン−1共重合体を、EPRは、エチレン・プロピレン共重合体をそれぞれ示す。
【0053】
【表3】
【0054】
(4)タルク
成分(e)のタルクは、LMS200(富士タルク製、平均粒径:6μm)を用いた。
【0055】
(5)ヒンダードアミン化合物
成分(f)のヒンダードアミン化合物は、下記のものを使用した。
HALS−1:ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート
HALS−2:テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート
HALS−3:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート
【0056】
(6)脂肪酸金属塩
成分(g)の脂肪酸金属塩は、下記のものを使用した。
金属塩−1:ベヘン酸亜鉛
金属塩−2:ステアリン酸マグネシウム
【0057】
実施例1〜6および比較例1〜9
上記の原材料を表4および表5に示す割合で配合し、スーパーミキサーにてドライブレンドした後、押出温度:220℃、吐出量:40kg/時間の条件下にて二軸押出機(神戸製鋼社製 KTX44)を用いて溶融混練した。なお、溶融混練時の熱安定剤として、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバガイギー社製 イルガノックス1010)を、樹脂組成物100重量部に対して0.1重量部添加した。溶融混練後、各種試験を行うため、射出成形(220℃、金型温度:40℃)により各種試験片を作製した。
表4および表5に、ポリプロピレン系樹脂組成物の組成配合を示す。
なお、表中の数字は、成分(a)〜(e)については重量%、成分(f)および(g)については、成分(a)〜(e)100重量部に対する重量部を示す。
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
上記で得られた試験片を用いて、各種試験および評価を行った。結果を表6および表7に示す。
【0061】
【表6】
【0062】
【表7】
【0063】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、高流動で、良好な物性を発現し、優れた表面外観、耐傷付き性を有し、かつ金型汚染性が抑制された素材であることから、各種の成形品に加工することができるが、中でもインストルメントパネル、ドアトリム、ピラートリム、コンソールボックスをはじめとする自動車内装部品に好適である。
Claims (4)
- 下記の成分(a)〜(g)を含有することを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物。
成分(a):アイソタクチックペンタッド分率が0.97以上で、メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が100超〜200g/10分であるポリプロピレン単独重合体部分(A単位部)70〜75重量%と、エチレン含量が30〜50重量%で、重量平均分子量が300,000〜500,000であるエチレン・プロピレンランダム共重合体部分(B単位部)25〜30重量%とを含有し、成分(a)全体のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が20〜40g/10分であるプロピレン・エチレンブロック共重合体:20〜74重量%
成分(b):メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が1〜100g/10分であるポリプロピレン単独重合体部分(A単位部)70〜95重量%と、エチレン・プロピレンランダム共重合体部分(B単位部)5〜30重量%とを含有し、成分(b)全体のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が1〜40g/10分であるプロピレン・エチレンブロック共重合体:5〜59重量%
成分(c):メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が5〜10g/10分で、密度が0.950g/cm3以上である高密度ポリエチレン:3〜10重量%
成分(d):メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が1〜10g/10分である、エチレン・ブテン−1共重合体および/またはエチレン・オクテン−1共重合体:0〜12重量%
成分(e):タルク:15〜25重量%
成分(f):分子内に1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル基を有するヒンダードアミン化合物:成分(a)〜(e)100重量部に対して0.1〜2重量部
成分(g):一般式(RCOO)nX(但し、Rは分子量290〜500の1価の脂肪族炭化水素、XはZn、Mg、CaまたはLi、nは1または2の整数を示す。)で表される脂肪酸金属塩:成分(a)〜(e)100重量部に対して0.1〜2重量部 - 請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂組成物を、射出成形法にて成形加工してなる自動車内装部品。
- 上記内装部品がインストルメントパネルである請求項2に記載の自動車内装部品。
- 請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法であって、
前記成分(a)〜(g)をドライブレンドし、次いで溶融混練することを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。
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