JP2002002235A - タイヤのトレッドにおけるパターンブロック - Google Patents

タイヤのトレッドにおけるパターンブロック

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JP2002002235A
JP2002002235A JP2001154303A JP2001154303A JP2002002235A JP 2002002235 A JP2002002235 A JP 2002002235A JP 2001154303 A JP2001154303 A JP 2001154303A JP 2001154303 A JP2001154303 A JP 2001154303A JP 2002002235 A JP2002002235 A JP 2002002235A
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tread
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Pentti Juhani Eromaki
ジュハニ エロマキ ペンティ
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Nokian Renkaat Oyj
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 氷路上でのグリップ、特に摩耗時のグリップ
性能に優れるタイヤを提供する。 【解決手段】タイヤのトレッドにおけるブロックパター
ンが、幅広い溝(21)によって構成されており、これ
らのブロックの少なくとも一部は細いスリット(2)を
備え、スリットは、少なくとも1つの曲げ部(5)と少
なくとも1つの端部(4)とを備えている。隣り合う2
つのスリット(2)は表面切離部(10)を形成してお
り、各表面切離部は、1つのスリットの少なくとも1つ
の端部(4)と少なくとも1つの第2のスリットの端部
との間のウエブ(3a)からなる。ウエブの幅はスリッ
ト幅(W2)の最大で5倍であり、隣り合うスリット
は、パターンブロックの内側にある瘤部(8)間の相互
のウエブ(3a〜3d)間を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、タイヤの肌理に
1または複数のゴム材料から成るトレッド層を備えた、
タイヤのトレッドにおけるパターンブロックに関する。
この前記トレッド層において、パターンブロックは、幅
の広い溝によって互いに離間されている。これらのパタ
ーンブロックの少なくとも一部には、前記溝よりも実質
的に狭い細溝が設けられている。各細溝は、パターンブ
ロックの領域内に、少なくとも1つの曲げ部と少なくと
も1つの端部とを備えている。
【0002】現在、冬季に使用されるようになってお
り、したがって、氷や雪やぬかるみ上において良好なグ
リップを有していなければならない、自動車、配達用バ
ン、トラックや他の同様の車のタイヤのトレッドパター
ンには、細溝、毛細スリット、ラメラ等と呼ばれる一般
に非常に狭い異なった形状のスリットが使用されてい
る。パターンセグメントを分離して互いに別個独立に働
くトレッドの溝とは異なり、パターンセグメントにおけ
る内側のスリットは非常に狭く、2つの側にあるパター
ンセグメントの部位は、運転中において、互いに影響し
合う。そのようなスリットは、例えばEP−0 881
103 A1およびEP−0 125 437 A1
の公報に開示されている。これらの公報においては、曲
がった長いスリットを使用することが提案されており、
スリットの形状は、トレッドの厚さが異なる場所におい
て異なっている。最初の公報の目的は、多数のスリット
を有するパターンセグメントを提供するとともに、使用
中にタイヤが摩耗してもこれらのスリットの数や長さを
保持できるようにすることである。最後の公報におい
て、スリットの形状は、タイヤの使用中におけるパター
ンセグメントの変形によって生じる隣り合うスリット間
のウェブの引裂を防止するようになっている。
【0003】DE−25 49 668は、短いフック
状のスリットを開示している。これらのスリットは、異
なる位置に設けられるとともに、パターンブロック間の
溝へと延びておらず、その全体がパターンブロックの内
側に形成されている。また、公報DE−2 253 7
17は、フック状、V字状、ジグザグ状の比較的短いス
リットを開示している。この公報の図面に示された幾つ
かの適用例においては、各パターンブロック内に、ただ
1つのスリットが設けられている。また、他の幾つかの
適用例においては、そのような複数のスリットが1つの
パターンブロック内に設けられている。この場合、複数
のスリットは、スリットの主方向に沿ったライン上に配
置され、あるいは、スリットの主方向を横切るライン上
に配置される。この公報によれば、特に、スリットのラ
イン方向が1つのスリットの主方向を横切る場合、同じ
パターンブロック内の複数のスリットは、一般に、互い
から比較的長い距離で配置される。1つの変形例におい
て、同じパターンブロック内の複数のスリットは、スリ
ットが殆ど重なり合わず且つスリットの端部が互いに近
接するように、互いに延在部として配置されている。こ
の公報には、スリットの形状および位置の影響が開示さ
れていないが、この公報によれば、表面パターンは、表
面形状ユニットや溝/面積ユニットの数、等高線形状/
サイズ、配置に関して互いに異なる部分を、タイヤの周
方向に有していることが必要である。ここでの目的は、
タイヤのノイズを低減して、雪および氷といった異なる
気候状況下や異なる路面上で十分なグリップを提供する
ことである。公報DE−25496 68および公報D
E−2 253 717におけるトレッドは、これらの
スリットすなわち細溝を極僅かに有している。また、提
案されたトレッドの表面パターンは、現在必要なレベル
のグリップ特性を十分に提供しているとは言い難い。
【0004】本発明の目的は、氷、ぬかるみ、雪が存在
する路面上で良好なタイヤグリップが得られるととも
に、タイヤが摩耗した時すなわちトレッドが薄くなった
時でも、これらのグリップ特性を保持することができる
車のタイヤのトレッドを提供することである。本発明の
第2の目的は、トレッドに使用されるゴム材料が比較的
柔らかいもの、すなわち、柔軟なゴム材料であっても、
新品の時すなわち摩耗していない時および摩耗した時の
両方において、良好な他の運転特性を得ることができる
トレッドを提供することである。
【0005】クレーム1の特徴部分に規定された本発明
のトレッドを使用すれば、前述した問題が解決され、前
述した目的が実現される。
【0006】本発明の1つの重要な利点は、所望の多く
の或いは比較的多くのスリットを各パターンブロックに
設けることができ、これによって、タイヤのグリップを
優れたものにすることができ、摩耗されていないトレッ
ドにおいてスリットにより互いに離間されるパターンブ
ロックの部位が十分な剛性および硬度を維持することが
でき、したがって、新しいタイヤのように優れた運転様
態が得られ、例えば運転方向が変化し易くなく、新しい
タイヤのように「反応が遅くない」という点である。本
発明の他の利点は、タイヤが摩耗しても、例えば有効数
のスリットが少なくとも殆ど変化せず、すなわち、スリ
ットの数や有効長が明らかに減少せず或いは危険な程度
まで減少せず、これによって、雪、ぬかるみ、氷上にお
いてグリップ特性を良好に維持できる点である。また、
これは、路面の小さな凹凸内に突出する部位すなわちグ
リップの増大がトレッド上に形成されるように、タイヤ
の動作寿命のほぼ最後まで続く粗いピリング特性を有す
るトレッドを提供する。
【0007】以下、添付図面を参照しながら、本発明に
ついて詳細に説明する。
【0008】この明細書に説明されていない構成要素の
他、空気で満たされた車のタイヤは、特に、カーカス2
5を備えている。最近、本体25は、一般に、トレッド
の領域に径方向の肌理を有しており、本体の上部には、
1または複数のゴム材料によって形成されたトレッド層
20が設けられている。このトレッド層20は、幅の広
い溝21によって互いに離間された複数のパターンブロ
ック1を備えている。そして、これらのパターンブロッ
クの少なくとも一部は、前記溝21よりも基本的に狭い
細スリット2、あるいは、毛細スリット、細溝、ラメラ
(専門用語として完全に確立されていない)、単なる溝
2を有している。各スリットは、パターンブロックの領
域A1内に、少なくとも1つの曲げ部5または少なくと
も1つの端部4を備えている。溝21、パターンブロッ
ク1、スリット2は、可能な周方向リブ17とともに、
トレッドの表面パターンを形成している。トレッド溝2
1を溝と称するが、その溝の深さH3は十分に大きく、
また、車のタイヤを使用した際に、すなわち、運転中で
あって速度や方向を変化させた場合であっても、溝によ
って互いに離間された隣り合うパターンブロック1の側
縁部19同士が少なくとも実質的な程度で接触しないよ
うに、溝の幅W4は十分大きくなっている。すなわち、
パターンブロックは、加速時や減速時、あるいは、方向
を変化させた時よりも、タイヤが静止している時の方が
互いに当接しないが、パターンブロックは、少なくとも
他のパターンブロック及びその変形とは一般に無関係
に、弾性的に変形することができる。これは図9によっ
て理解することができる。図9中、破線は、弾性的に若
干変形したパターンブロック1およびこれらの間にある
溝21を示している。車のタイヤ、特に自動車、配達用
バン、トラックのタイヤに関しては、溝21の幅W3が
一般に少なくとも5mm或いはそれ以上になっている。
【0009】パターンブロック1に形成されたスリット
2に関しては、状況が異なっている。これらのスリット
の幅W2は非常に小さく設定されており、速度や方向が
変化している間、スリット2の両側に位置する同じパタ
ーンブロックの異なる領域が互いに当接するようになっ
ている。この場合、少なくとも加速中、減速中、あるい
は、方向を変えている間、パターンブロック1内の各ス
リット2の両側16a、16bは、狭い領域あるい広い
領域から互いに接触する。すなわち、本発明のトレッド
において、1または複数のスリットによって分離される
パターンブロック内の複数の部分である瘤部8は、方向
変化を含む運転状態時に互いに支え合う。速度や方向を
変化している間、スリット2の両側にあるトレッドの瘤
部8同士は、タイヤの外周面において、当接状態で寄り
掛かり、図10に示されるように、その外面22はジグ
ザグ形状あるいは波形状を形成する。すなわち、ベース
に対する良好なグリップ点を提供し、タイヤのグリップ
を促進する。スリット2のスリット幅W2は、一般に、
少なくとも約0.1mm、あるいは、最大でも約1.5
mm、例えば0.3mm〜0.8mmであるが、小さい
とはいえ、例えばトラックのタイヤの場合には、これよ
りも幅の広いスリットも可能である。可能なスリット幅
W2は、トレッドの厚さ、すなわち、スリットの深さH
3によって影響される。つまり、溝の深さが深いタイヤ
においては、溝の深さが浅いタイヤよりも幅の広いスリ
ット2を使用することができる。これは、同じ力であっ
ても、パターンブロック1の歪みが大きく、したがっ
て、スリット深さH3が深い場合であって、スリットの
両側16a、16b間の距離すなわちスリット幅がたと
え大きい場合であっても、スリット深さが浅い場合と比
較して、スリットの両側16a、16b同士が互いに容
易に接触してしまうからである。
【0010】本発明において、パターンブロック1の少
なくとも一部は、少なくとも2つの隣接するスリット2
間に、複数の表面切離(引裂)部10を備えている。本
明細書においては、スリット一般のことであって且つそ
の特徴を規定しないで参照する場合には、参照番号2を
スリットに使用し、特定のタイプのスリットを参照する
場合には、特定の参照番号2a〜2eを使用する。本発
明の第1の原理において、各表面切離部10は、少なく
とも1つのスリット2の端部4と少なくとも1つの第2
のスリット2の端部4との間のウェブ3a、3bから形
成される。あるいは、本発明の第2の原理において、各
表面切離部10は、1つのスリット2の曲げ部と1つの
第2のスリット2の曲げ部5との間のウェブ3c、3d
から形成される。また、表面切離部10における前記ウ
ェブ3a〜3dのウェブ幅W3は、スリット2a〜2e
のスリット幅W2の最大で5倍であり、更に、領域A1
において、2つの隣り合うスリット2a〜2eは、パタ
ーンブロック1内の相互のウェブ3a〜3d間に瘤部8
を制限する。ここで、ウェブ幅W3は、図から分かるよ
うに、隣り合うスリット間の距離のことである。また、
表面切離部10において、ウェブ3a〜3dはウェブ厚
P3を有し、ウェブ厚P3は、その点でウェブ幅と平行
なレベルに対するスリットのスリット幅W2の投影に基
づいた、ウェブ幅W3に対して垂直な寸法である。ウェ
ブ厚P3は、図2A、2C、2D、4、7の実施例にお
いては、スリット幅W2と略等しく、図2Bおよび図3
の実施例においては、若干小さく、図5B、6、7Aの
実施例においては、後述する曲げ部でスリット2b、2
dが直角を成す場合には約2×W2/√2であり、図5
Aおよび図8の実施例においてはその半分である。どち
らかと言えば一般的に、常にではないが、ウェブ厚はP
3=W2/sinδである。この場合、δはスリットの
ウェブ幅の方向とそれに向かうスリットとの間の角度で
あり、これは、複数のスリットが表面切離部に向かって
いる場合の2倍である。表面切離部10間のスリットが
直線状である場合には、角度δ=αである。図7Bおよ
び図7Cの実施例において、ウェブ厚はウェブ幅W3と
略等しい。ウェブ厚P3およびウェブ幅W3の値がここ
で述べられている値から外れることは言うまでもない。
そのような場合、本発明においての場合によるように、
スリット2の形状は図示の形状から外れる。
【0011】表面切離部10においては、ウェブ幅W3
およびウェブ厚P3は、トレッド20の1または複数の
ゴム材料に応じて寸法付けられる。この場合、タイヤが
運転中に使用されるにつれて、本発明のウェブ3a〜3
dの支柱あるいは隆起部がトレッドの各外面22から所
定の深さH1まで切離するように寸法付けられる。この
切離深さH2は、溝深さH3およびスリット深さH2よ
りも実質的に浅い。本発明において、切離深さH1は、
トレッドの外面22から少なくとも0.5mm、最大で
1.5mmである。好ましくは、切離深さH1は、1.
0mmの近傍、例えば0.8mm〜1.2mmである。
このようなウェブ3a〜3dの切離は、図9および図1
0によって理解することができる。速度の変化やタイヤ
の方向の変化の影響によりパターンブロック1が曲がる
ため、パターンブロックの高さ部分に大きな変形が生
じ、これが所定の時に問題となるスリット深さに対応し
ている。パターンブロックのこの高さ部分は、タイヤの
カーカス25の近傍のパターンブロックの部位よりも外
面22に近く、この外面へと終端している。外面22に
近く且つこの外面へと終端する寸法が前記切離深さH1
である前記高さ部分においては、ウェブ幅W3およびウ
ェブ厚P3によって決定されるウェブの比較的小さな所
定の断面により、曲げや、この限られた領域におけるゴ
ム材料の引裂強さを超える応力に起因して、スリット2
a〜2eのスリット深さH2と平行な剪断応力がウェブ
3a〜3dに形成される。すなわち、タイヤのトレッド
が摩耗した時すなわち溝深さH3およびスリット深さH
2が減少した時であっても、つまり、実際にウェブが外
面22から深さH1まで削り取られる場合であっても、
タイヤのトレッドは、外面から大きな切離深さH1で等
しく延びるウェブ3a〜3dの切離をほぼ常に有してい
る。スリット2a〜2eの残りの寸法H4、すなわち、
H2−H1の寸法においては、パターンブロック1の変
形が小さく、したがって、スリットと平行な剪断応力が
かなり小さく、ゴム材料の引裂強さを超えることはな
く、ウェブは壊れずに残される。本発明のこのようなト
レッドの形態は特別の利点を有している。すなわち、タ
イヤトレッドのグリップ特性が、連続して十分に開口し
た複数のスリットを有し且つこれらのスリット間に例え
ば本発明の瘤部8のような傾斜もしくは屈曲するゴム領
域を有するトレッドのグリップ特性と完全に等しく或い
は略等しくなるという点である。しかしながら、同時
に、第2の利点も得られる。すなわち、寸法H4におけ
るウェブの下側の部分において、パターンブロック1の
全体の剛性がスリットの無いパターンブロックの剛性と
等しくなるか或いは少なくとも近似するように、ウェブ
がスリットの両側16a、16bを互いに接続し、運転
中におけるタイヤのぶらつきが減少する点である。すな
わち、表面切離部を形成するウェブ3a、3b、3c、
3dは、前記寸法H4の高さから、隣り合う瘤部8を、
スリット2の底部23からトレッドの外面22の方へ互
いに接続する。寸法H4は、タイヤが摩耗するにつれて
減少し、同時に、スリット深さH2も減少する。タイヤ
の各摩耗レベルにおいて、減少する寸法H4は、減少す
るスリット深さH2よりも僅かである。すなわち、互い
に相反して互いに排除するものと従来から見なされてい
た有利な2つの効果が得られる。
【0012】前述した内容の他、前記ウェブ3a〜3d
の支柱あるいは隆起部の寸法について述べると、ウェブ
幅W3は、スリット幅W2の最大で4倍もしくはスリッ
ト幅の最大で2倍であることが望ましい。特定のタイプ
のタイヤを用いた実験では、ウェブ3a〜3dのウェブ
幅W3がスリット幅W2と略等しい時にも、前述したよ
うにトレッドが機能することが分かった。また、ウェブ
3a〜3dのウェブ厚P3は、スリットのスリット幅W
2の最大で3倍もしくはスリット幅の少なくとも半分で
ある。特定のタイプのタイヤを用いた実験では、ウェブ
3a〜3dのウェブ厚P3が0.8×スリット幅W2〜
1.5×スリット幅W2である場合でも、前述したよう
にトレッドが機能することが分かった。スリット幅より
も小さくなるようにウェブ厚を減少させると、表面切離
部10において、ここでは詳細に説明しない−局所的に
狭い−特定のスリット形状が必要となる。この場合、言
うまでもなく、ウェブ3a〜3dの寸法は、トレッド2
0のゴム材料の種類、特に、ゴム材料の柔軟性や引裂強
さに依存するとともに、タイヤの種類やサイズに依存し
ている。引裂強さが不変に維持される場合には、柔軟性
すなわちゴム材料の弾性が大きくなり、剪断応力が大き
くなるにつれて、ウェブをより厚く形成する必要があ
る。逆の場合、弾性が減少して、剪断応力が減少するに
つれて、ウェブを狭く形成することができる。実際に
は、ゴムの弾性と引裂強さとが、大抵の場合、互いに依
存しているため、状況は多少複雑である。現在、先に延
べた寸法は、適しており、あるいは、少なくとも暗示さ
れていると考えられているが、多くの有効な要素や相互
関係により、大小の差が生じても良い。十分な釣り合い
を達成するため、便宜上、ウェブ幅W3とウェブ厚P3
は、互いに最大で±50%の差があるように見積もられ
る。現在の実際の値に関して述べると、ウェブのウェブ
幅W3は、最大で1.5mm、少なくとも0.3mm、
あるいは、好ましくは0.5mm〜1.0mmであり、
また、ウェブのウェブ厚P3は、最大で1.3mm、少
なくとも0.2mm、あるいは、好ましくは0.4mm
〜0.9mmである。
【0013】前述した表面切離部10は僅かな断面寸法
をもってタイヤのトレッドに設けられ、運転中において
は、その表面切離部の方に向かって、トレッドの変形、
特にパターンブロック1の変形によって生じる応力が方
向付けられる。これらの表面切離部を形成すると、後述
するように、特定の実施形態に関しては、スリット2の
端部4およびスリット2の曲げ部5を利用することが有
益である。表面切離部10においては、前述した応力を
十分制限された領域に方向付けるため、図示のように、
角度が比較的鋭い曲げ部5を使用することが望ましい
が、若干カーブした曲げ部5を適用しても良い。前記曲
げ部5は、角度が鋭いアングル状のものが5aで示され
ており、その両側はスリットによって形成され、そこか
らスリットは直線部分もしくはカーブ部分として続いて
いる。また、前記曲げ部5は、直線部や凸状部や凹状部
として続くカーブ状のものが5bで示されている。参照
番号5は一般的な曲げ部を示しており、参照番号5a、
5bは曲げ部の特徴的形態を差別化するためだけに使用
される。以下、異なる種類の曲げ部の形態について詳細
に説明する。現在、図2B〜2D、5B〜5C、図7
A、図7Cに示されるように、表面切離部10を形成す
る各ウェブ3a、3c、3dを当該曲げ部5の凸側K1
に設けることが有益であると考えられている。この場
合、本発明の表面切離は、1または複数のスリット2の
端部4と第2のスリットの凸側K1すなわち曲げ部5の
凸側との間、また同様に、スリット2の曲げ部5の凸側
K1と第2のスリット2の凸側K1すなわち曲げ部5の
凸側K1との間で生じる。図2A、3、4、7Cの場
合、表面切離部10を形成する各ウェブ3aは、第2の
スリットまたは複数のスリットの直線部分あるいは略直
線部分に設けられ、また、図5A〜5B、7B〜7D、
8の場合には、表面切離部10を形成する各ウェブ3b
は、良好な代用部位であるスリットの端部4に設けられ
る。また、図7Dに示されるように、表面切離部10を
形成する各ウェブ3a、3c、3dを曲げ部5の凸側K
2上に設けることもできる。そして、本発明の表面切離
部は、1または複数のスリット2の端部4と第2のスリ
ットの凸側K2すなわち曲げ部5の凸側K2との間に生
じる。各表面切離部10は、各タイプの1または複数の
ウェブ3a、3b、3c、3dの他、同時に、異なった
タイプの複数のウェブ3a、3b、3c、3dを有して
いても良い。異なるタイプのウェブの組合せから成るそ
のような表面切離部10は、図7Aおよび図7Dの右端
のウェブに示されている。
【0014】図2A〜図2Dは、少なくとも2つの隣り
合うスリットの両方が2つの曲げ部5を有している本発
明の解決策を示している。この場合、1つのスリットに
おいて、2つの曲げ部は略両方向に開いている。一般に
パターンブロックをその両側間で横切って延びないこの
ような比較的短いフック状、Z状、S状のスリットは、
ここでは、第1のタイプのスリット2aとして示されて
いる。無論、1つのスリットがその一端から溝の側面1
6aまたは16bへと延びていても良い。パターンブロ
ックにおいて、そのような第1のタイプのスリット2a
は、2つ或いは多数を組み合わせて、列18に揃えて位
置付けられて、第1のタイプのウェブ3aを形成し、ス
リットの2つの曲げ部5同士の間にある中間部7の主方
向D7は、平行であり、あるいは、扇状の形態でその方
向が徐々に変化する。第1のタイプのウェブ3aは、ウ
ェブ幅W3において、1つのスリット2aの端部4が曲
げ部5すなわち隣り合うスリット2aの中間部7と対向
する複数の部位、すなわち、端部以外の他の部位に形成
されている。また、列18はパターンブロック1内の瘤
部8の列を示している。中間部7の主方向D7は、図2
Aおよび図2Bのように直線状であっても良く、図2C
および図2Dのようにカーブ状であっても良く、図2
A、図2B、図2Dのように列の一定の列方向D1に対
して偏向角αを成すように曲がっていても良く、図2C
のように局所的に変化する列方向D1に対して偏向角α
を成すように曲がっていても良い。偏向角αは、30度
〜90度の角度値であっても良い。列方向D1は包絡線
すなわち真っ直ぐな包絡線から成り、この包絡線は、列
18内で互いに対応する連続した表面切離部10を通っ
て延びるとともに、列18内の連続する瘤部8の中点を
通る包絡線と同一もしくは平行になっている。列方向D
1は、この明細書に述べられている全ての列方向に関し
て、このように決められる。図2A〜図2Dの場合、表
面切離部および瘤部の中点を通る包絡線は、一体となっ
ている。
【0015】図3は、少なくとも2つの隣り合うスリッ
トの両方が1つの曲げ部5を有している本発明の解決策
を示している。そのようなL字状もしくはV字状の比較
的短いスリットは、一般にパターンブロックをその両側
間で横切って延びておらず、ここでは、第2のタイプの
スリット2bとして示されている。パターンブロックに
おいて、このような第2のタイプのスリット2bは列1
8内に対を成して設けられており、第2のタイプのスリ
ット2bは、前記スリット対11で組み合わせられて、
第1のタイプのミラー状のウェブ3aを形成している。
このウェブ3aでは、1つのスリット2bの端部4が、
ウェブ幅W3において、曲げ部5すなわち隣り合うスリ
ット2bの中間部7と対向している。中間部7は、カー
ブしている即ち屈曲していても良いが、図3に示される
ように直線状を成していても良い。図3の場合、表面切
離部10および瘤部8の中点を通る包絡線は、一体とな
って列方向D1を形成している。
【0016】図4は、少なくとも2つの隣り合うスリッ
トの両方が2つの曲げ部5を有している本発明の解決策
を示している。この場合、1つのスリットにおいて、2
つの曲げ部は主に同じ方向に開いている。このような比
較的短いU字状、[状、{状のスリットは、一般にパタ
ーンブロックをその両側間で横切って延びておらず、こ
こでは、第3のタイプのスリット2cとして示されてい
る。パターンブロックにおいて、このような第3のタイ
プのスリット2cは、列18内でミラー状に交互に組み
合わされており、これにより、既に前述した第1のタイ
プのウェブ3aを形成している。スリット2c内におい
て、2つの曲げ部間の中間部7の平均的な方向D7は、
互いに平行であり、また、列の一定の列方向D1に対し
て平行である。中間部7は、カーブしている即ち屈曲し
ていても良いが、図4に示されるように直線状を成して
いても良い。図4の場合、表面切離部10および瘤部8
の中点を通る包絡線は、一体となって列方向D1を形成
している。
【0017】図5Aおよび図5Bは、少なくとも2つの
隣り合うスリットの両方が1つの曲げ部5を有している
本発明の解決策を示している。これは、既に先に述べた
第2のタイプのスリット2bに関連している。パターン
ブロックにおいて、そのような第2のタイプのスリット
2bは列内に対を成して設けられており、スリット対1
2内のスリット2bは、反ミラー状に配置されて、図5
Aのようにスリット対12の曲げ部5が互いの方向に開
いている場合には第2のタイプのウェブ3bを形成する
とともに、図5Bのようにスリット対12の曲げ部5が
互いから離れるように開いている場合には第3のタイプ
のウェブ3cを形成する。第2のタイプのウェブ3b
は、ウェブ幅W3で2つのスリットの端部4が互いに対
向するように形成されており、第3のタイプのウェブ3
cは、ウェブ幅W3で2つのスリットの曲げ部5が互い
に対向するように形成されている。ウェブ3bまたはウ
ェブ3cを有するスリット対12は列18を形成してお
り、また、前記ウェブ幅W3は、列18の連続するスリ
ット対12において、スリットの端部4間に定められ、
これにより、図5Bのようにスリット対12間にウェブ
連結部9が形成され、あるいは、図5Aのように第2の
タイプのウェブ3bが形成される。すなわち、ウェブ連
結部9において、第2のタイプの2つのウェブ3bはウ
ェブ幅W3で互いに対向し、ウェブ連結部9は、ある意
味で、4つのウェブの連結部である。この場合、ウェブ
幅W3は、互いに横断する即ち互いに垂直な少なくとも
2方向に存在する。図5Aおよび図5Bの場合、表面切
離部10および瘤部8の中点を通る包絡線は、一体とな
って列方向D1を形成している。
【0018】図6は、少なくとも2つの隣り合うスリッ
トの両方が3つ或いは多数の曲げ部5を有している本発
明の解決策を示している。この場合、曲げ部は交互に反
対方向に開いている。このように比較的長いジグザグ状
すなわち波形状のスリットは、ここでは、第4のタイプ
のスリット2dとして示されている。パターンブロック
において、このような第4のタイプのスリット2dは直
線状に対を成して配置され、スリット対12のスリット
は反ミラー状に配置されており、これにより、互いから
離れるように開く対向する曲げ部5の全ては、互いから
ウェブ幅W3の距離で離間し、第3のタイプの曲げ部3
cを形成している。すなわち、第3のタイプの曲げ部3
cは、図5Bと同様に曲げ部5の凸部間に形成されてい
るが、これとは少し異なり、第4のタイプのスリット2
dが、反対方向に開く曲げ部5で連続している。ウェブ
3cは、スリットの主方向と一致する列18に設けられ
ている。図6の場合、表面切離部10および瘤部8の中
点を通る包絡線は、一体となって列方向D1を形成して
いる。
【0019】図7A〜図7Cは本発明の解決策を示して
いる。この解決策において、少なくとも2つの隣り合う
スリット2の一方は、図7Bおよび図7Cのように、他
のスリットの方へ開く1つの曲げ部を有する第2のタイ
プのスリット2bであり、あるいは、図7Aのように、
略反対の方向に交互に開く3つ或いは多数の曲げ部を有
する第4のタイプのスリット2dである。第5のタイプ
の他方のスリット2eは、図7A〜図7Cの全てにおい
て、連続した略直線状を成している。第5のタイプのス
リット2eは、直線状である必要はなく、円、楕円、放
物線のように均一にカーブしていても良く、あるいは、
他の自由なアーチ形状を成していても良い。また、隣合
う第2あるいは第4のタイプのスリット2b、2dより
も多かれ少なかれ緩やかに曲がっていれば、波形状であ
っても良い。すなわち、ここでは、第5のタイプの略直
線状のスリット2eと前述した第2のタイプのスリット
2bによって或いは多数のスリットによってスリット対
が形成され、または、第5のタイプの略直線状のスリッ
ト2eと前述した第4のタイプの曲がったスリット2b
によってスリット対が形成されている。つまり、ウェブ
が交互に2つずつ存在する。第1に、第2のタイプの1
または複数のスリット2bの端部4は、第5のタイプの
スリット2eからウェブ幅W3の距離で離間しており、
前述したように第1のタイプのウェブ3aを形成してい
る。第5のタイプのスリット2eの基準尺度と第1のタ
イプの連続するウェブとの間の距離がウェブ幅に一致し
ている場合には、図7Bおよび図7Cのように、ウェブ
連結部9が形成される。第2に、第4のタイプのスリッ
トの曲げ部5は、第5のタイプのスリット2eからウェ
ブ幅W3の距離で離間しており、第4のタイプのウェブ
3dを形成している。すなわち、第4のタイプのウェブ
3dは、ウェブ幅で曲げ部5が略直線状のスリット2e
と対向するように形成されている。第1のタイプのウェ
ブと第4のタイプのウェブ3a、3dは列18を形成し
ている。図7A〜図7Cの場合、表面切離部10および
瘤部8の中点を通る包絡線は、一体となっておらず、互
いに対して平行で且つ列方向D1を形成する第5のタイ
プのスリット3eに対して平行である。
【0020】図8は、少なくとも2つの隣り合うスリッ
トが主に4つの直線状の第5のタイプのスリット2eか
ら成る本発明の解決策を示している。ここで、互いに隣
合う両方のスリットは、2つの単一スリットの組合せか
ら成る。2つの隣合うスリットの組合せにおいて、第5
のタイプのスリットの第1の端部4=4aは、互いから
ウェブ幅W3の距離で位置しており、第2のタイプの第
1のウェブ3b=3b 1を形成している。また、第5の
タイプのスリット2eは列内で対13を成しており、こ
れにより、その第2のタイプの前記第1のウェブ3b1
から離れるように延びる第2の端部4=4bは、互いか
らウェブ幅W3の距離で位置しており、第2のタイプの
第2のウェブ3b=3b2を形成している。連続するス
リット対13の第2のタイプの第1のウェブ3b1間の
列18には、更に、前記ウェブ幅W3が存在し、ウェブ
連結部9には、第2のタイプの第3のウェブ3b=3b
3が形成されている。また、この場合、ウェブ連結部9
は、ある意味で、4つのウェブの連結部であり、図5A
に対応する表面切離部の場合と同様に、ウェブ幅W3
は、互いに横断する即ち互いに垂直な少なくとも2方向
に存在する。第2のタイプの第1のウェブ3b=3b1
は列18を形成している。図6の場合、表面切離部10
および瘤部8の中点を通る包絡線は、一体となって列方
向D1を形成している。また、この場合、参照番号3b
は、一般に、第2のタイプのウェブを示しており、ま
た、単に理解し易くするため、更に差別化された参照番
号3b1、3b2、3b3は、異なる部位の同じタイプの
ウェブを示している。
【0021】十分な効果を達成するため、各パターンブ
ロック1は、ウェブ3a〜3dすなわちウェブ間でスリ
ット2によって制限される瘤部8によって形成される表
面切離部10の少なくとも1つの列18を有している。
各列は少なくとも2つの瘤部8を有している。しかしな
がら、2つもしくは多数の列18をパターンブロック1
に設け、各列が2つ或いは多数の瘤部8を有しているこ
とが望ましい。すなわち、パターンブロック1は、全体
で、少なくとも5つの瘤部8を有していることが望まし
い。前述したように決められる列18の列方向D1は、
タイヤの周方向Tcを横切っており、また、列方向は、
図1に示されるように、周方向に対して90度もしくは
45度を成す列角度K2を形成することが望ましい。瘤
部は、タイヤの周方向Tcおよびトレッドの横方向Tw
の両方において、必要長さL1および幅W1を有してい
る。また、図1の例のように、前記瘤部8は、パターン
ブロック内において、タイヤの肩領域Tsに設けられ、
そこからタイヤの中間部Tmの方向で、例えばトレッド
の1または複数の周方向リブ17内に設けられている。
無論、中央ウェブのような周方向ウェブには、本発明の
スリット2a〜2eや瘤部8が設けられていなくても良
い。本発明の瘤部8は、タイヤの摩耗に伴ってウェブ3
a〜3sの寸法値H4=H2−H1が変化する状態で、
前述したように隣接する瘤部8やパターンブロックの他
の隣接部に取り付けられており、図10に関して前述し
たようにパターンブロック1および瘤部8が傾くと、パ
ターンブロックの外面22を不均一に形成するようにな
る。また、タイヤの使用中、瘤部8は、その中央部から
ではなく、図2C、2D、6、7C、8にドットマーク
で示されるようにその縁部14から激しく摩耗し、水平
あるいは円弧形状から局所的に逸脱したトレッドの外面
22の構造すなわち不均一または波状の構造を形成す
る。これこそが、本発明のトレッドが摩耗時に優れたグ
リップを有する理由である。このトレッドの外面22の
局部的あるいは周期的な不均一構造が図11に示されて
いる。
【0022】パターンブロック1は本発明の複数の瘤部
8を有しているため、各瘤部の領域A2は、パターンブ
ロック1の領域A1よりも実質的に小さく、例えば領域
A1の1/3、1/4、1/5、すなわち、パターンブ
ロックの領域A1の非常に小さな部分である。しかしな
がら、瘤部8は、その面積および外面22の方向で互い
に垂直な寸法により、特定の最小寸法よりも大きくなけ
ればならない。瘤部は、スリット2およびそれを制限す
る表面切離部10の領域内で外面22に内接して引かれ
た最も大きな円、すなわち、瘤部の領域A2に設けられ
且つ瘤部が略直線状のスリットによって制限される場合
には少なくとも2つの点で瘤部を制限するスリット2に
接触し、瘤部が略カーブ状のスリットによって制限され
る場合には少なくとも3つの点で瘤部を制限するスリッ
ト2に接触する円Yが、自動車のタイヤの場合、少なく
とも1.7mm2、好ましくは少なくとも3mm2、一般
的には5mm2〜12mm2の領域A3を有するような寸
法および形状を有していなければならない。本発明にお
いては、外面22の方向で互いに垂直な瘤部の両寸法L
1、W1が互いから大きく逸脱していないことが有益で
あり、瘤部の全領域A2は、瘤部の内側に描かれた最大
寸法の円の領域A3の最大で4倍もしくは3倍、一般的
には、円の領域A3の最大で2倍であることが望まし
い。すなわち、A2≦4×A3またはA2≦4×A3ま
たはA2=1×A3−2×A3である。配達用バンのタ
イヤにおいて、瘤部8の最小寸法は、自動車のタイヤに
関する値の約1.5倍である。すなわち、瘤部の内側に
描かれた最大寸法の円Yの領域A3は、少なくとも2.
5mm2、あるいは、少なくとも5mm2、あるいは、7
mm2〜24mm2であり、瘤部の全体の領域は、前述し
たように円のこの領域に関係している。すなわち、A2
≦4×A3またはA2≦4×A3またはA2=1×A3
−2×A3である。トラックやバスのタイヤにおいて、
瘤部の内側に描かれた最大寸法の円Yの領域は、自動車
のタイヤに関する値の約2倍である。すなわち、A3
は、少なくとも3mm2、または、少なくとも8mm2
または、15mm2〜50mm2であり、瘤部の全体の領
域は、前述したように円のこの領域に関係している。す
なわち、A2≦4×A3またはA2≦4×A3またはA
2=1×A3−2×A3である。瘤部8の最大寸法すな
わち領域A2は、タイヤのサイズに依存しており、自動
車のタイヤにおいては約40mm2、配達用バンのタイ
ヤにおいては約60mm2、トラックのタイヤにおいて
は約100mm2である。
【0023】スリットの前記曲げ部5がアングル状のア
ングル部5aである場合、その角度値β、すなわち、ア
ングル部5aを形成するスリット部分の角度間隔は、少
なくとも60度、最大で120度であり、前記アングル
部5aの角度値βは80度〜100度であることが望ま
しい。前記アングル部5aの曲率半径R3は、スリット
のスリット幅W2の最大で3倍(R3=3×W2)であ
り、表面切離部10を形成するウェブ3a、3c、3d
の一部としての使用に適するようになっている。また、
R3=2×W2または1×W2のように小さな曲率半径
を有するアングル部5aを形成できることは言うまでも
ない。あるいは、スリット2の前記曲げ部5は、比較的
大きな曲率半径で曲がる円弧部5bである。円弧部5b
が不変の曲率半径R1を有する部分15aとして連続し
ている場合には、円弧部5bは、単一形状として第1の
曲率χ1まで延び、その値は少なくとも150度、最大
で210度、好ましくは170度〜190度である。ま
た、円弧部5bが略直線状の部分15bとして連続して
いる場合には、円弧部5bは、第2の曲率χ2まで延
び、その値は少なくとも60度、最大で120度、好ま
しくは80度〜100度である。また、円弧部5bが部
分15cとして連続して且つその曲率半径R2が前記円
弧部5bの曲率半径R1よりも大きい場合には、円弧部
5bは、第3の曲率χ3まで延び、その値は前記第1の
曲率χ1と第2の曲率χ2との間の値である。
【0024】細い溝すなわちスリット2a、2b、2
c、2d、2eは、パターンブロック1の一端縁19あ
るいは2つの両端縁19まで延びていても良く、これら
の部位でパターンブロック間にある溝21内に開口して
いても良い。スリット2が延びることができるパターン
ブロックのこれらの縁部19は、タイヤの周方向Tcと
平行か、あるいは、周方向Tcに対して最大で角度K1
=45度を成している。
【0025】本発明の表面切離部10およびスリット2
間のウェブ3a〜3d即ちこれらを形成する毛細スリッ
トあるいは細溝は、表面パターンの形状にかかわらず、
任意のタイプの車のタイヤのトレッドに使用できる。こ
れらの異なるトレッド形状のうち、図1の表面パターン
は単なる一例であり、本発明はこれに限定されるもので
はない。同様に、スリット2の形状およびウェブのタイ
プは、広範囲で変化させても良く、図示のものから逸脱
していても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図9のI方向から外側から見た本発明のトレッ
ドを示す図である。
【図2】図2A〜2Dは、図1のIIIの部分の拡大図で
あり、図1と同じ方向から外側から見た本発明のトレッ
ドのスリットの組合せの第1、第2、第3、第4の実施
例を示す図である。
【図3】図2A〜2Dと同じ方向から外側から見た本発
明のトレッドのスリットの組合せの第5の実施例を示す
図である。
【図4】図2A〜2Dおよび図3と同じ方向から外側か
ら見た本発明のトレッドのスリットの組合せの第6の実
施例を示す図である。
【図5】図5Aおよび図5Bは、図2A〜2D、図3、
図4と同じ方向から外側から見た本発明のトレッドのス
リットの組合せの第7および第8の実施例を示す図であ
る。
【図6】図2A〜2D、図3、図4、図5Aおよび図5
Bと同じ方向から外側から見た本発明のトレッドのスリ
ットの組合せの第9の実施例を示す図である。
【図7】図7A〜7Dは、図2A〜2D、図3、図4、
図5A、図5B、図6と同じ方向から外側から見た本発
明のトレッドのスリットの組合せの第10、第11、第
12、第13の実施例を示す図である。
【図8】図2A〜2D、図3、図4、図5A、図5B、
図6、図7A〜7Dと同じ方向から外側から見た本発明
のトレッドのスリットの組合せの第14の実施例を示す
図である。
【図9】パターンブロックを制限する溝と本発明に係る
2つのスリットとを有するパターンブロックの断面図で
あり、静止位置が実線で示され、速度やタイヤ方向の変
化中における位置が破線で示されており、図1、図2
A、図5Aの平面II−IIに沿うトレッドの外面に対して
垂直な断面を示す図である。
【図10】速度や方向の変化がタイヤに方向付けられた
時における、2つのスリットを有する外面およびトレッ
ドの詳細を示す図であり、図9のIVの部分におけるトレ
ッド外面と垂直な断面を示す図である。
【図11】使用によって少なくともある程度摩耗したタ
イヤにおける、トレッドの外面、特にスリットによって
分離された本発明に係る瘤部の周期的に不均一な表面形
状を詳細に示す図であり、図9および図10に対応する
トレッド外面に垂直な断面を示す図である。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤカーカス(25)上に1つまたは
    複数のゴム材料から成るトレッド層(20)を備え、こ
    のトレッド層において、パターンブロック(1)は幅の
    広い溝(21)によって互いに離間され、これらのパタ
    ーンブロックの少なくとも一部には、前記溝よりも実質
    的に狭い細いスリット(2)が設けられ、各スリット
    は、パターンブロックの領域(A1)内に、少なくとも
    1つの曲げ部(5)または少なくとも1つの端部(4)
    を備えているタイヤのトレッドにおけるパターンブロッ
    クにおいて、パターンブロック(1)の少なくとも一部
    は、少なくとも2つの隣り合うスリット(2)間に表面
    切離部(10)を備え、各表面切離部は、 −少なくとも1つのスリット(2)の端部(4)と少な
    くとも1つの第2のスリット(2)またはその端部
    (4)との間のウェブ(3a、3b)、あるいは −1つのスリット(2)の曲げ部と1つの第2のスリッ
    トまたはその曲げ部(5)との間のウェブ(3c、3
    d)、から形成され、 −前記ウェブ(3a〜3d)のウェブ幅(W3)は、ス
    リット(2)のスリット幅(W2)の最大で5倍であ
    り、 −隣り合うスリット(2)及びそれらの相互のウェブ
    (3a〜3d)は、パターンブロック(1)の内側にあ
    る内部瘤部(8)を制限することを特徴とするタイヤの
    トレッドにおけるパターンブロック。
  2. 【請求項2】 少なくとも隣り合う2つの前記スリット
    (2)の両方は2つの曲げ部(5)を有しており、2つ
    の曲げ部は、1つのスリットにおいて実質的に反対方向
    に開いており、パターンブロックにおいて、そのような
    第1のタイプのスリット(2a)は、2つあるいは多数
    を組み合わせて列(18)に規則正しく位置付けられ
    て、第1のタイプのウェブ3aを形成し、スリットの2
    つの曲げ部(5)同士の間にある中間部(7)の主方向
    (D7)は、平行であるか、あるいは、扇状の形態でそ
    の方向が徐々に変化するようになっていることを特徴と
    する請求項1に記載のトレッド。
  3. 【請求項3】 前記中間部(7)の主方向(D7)は、
    一定あるいは局所的に変化する列方向(D1)に対して
    偏向角(α)を成しており、偏向角が30度〜90度で
    あることを特徴とする請求項2に記載のトレッド。
  4. 【請求項4】 少なくとも隣り合う2つの前記スリット
    (2)の両方は1つの曲げ部(5)を有しており、パタ
    ーンブロックにおいて、そのような第2のタイプのスリ
    ット(2b)は列(18)に沿って対を成して設けられ
    ており、前記スリット対(11)のスリットは、組み合
    わされて配置され、第1のタイプのミラー状のウェブ
    (3a)を形成していることを特徴とする請求項1に記
    載のトレッド。
  5. 【請求項5】 少なくとも隣り合う2つの前記スリット
    (2)の両方は2つの曲げ部(5)を有しており、2つ
    の曲げ部は、1つのスリットにおいて主に同じ方向に開
    いており、パターンブロックにおいて、このような第3
    のタイプのスリット(2c)は、列(18)内でミラー
    状に交互に組み合わされて配置され、第1のタイプのウ
    ェブ(3a)を形成し、スリット内において、2つの曲
    げ部間の中間部(7)の平均的な方向(D7)は、互い
    に平行であり、また、列の一定の列方向(D1)に対し
    て平行であることを特徴とする請求項1に記載のトレッ
    ド。
  6. 【請求項6】 少なくとも隣り合う2つの前記スリット
    (2)の両方は1つの曲げ部(5)を有しており、パタ
    ーンブロックにおいて、そのような第2のタイプのスリ
    ット(2b)は列内に対を成して設けられており、スリ
    ット対(12)のスリットは、ミラー状に対向して第2
    のタイプのウェブ(3b)及び/又は第3のタイプのウ
    ェブ(3c)を形成し、連続するスリット対(12)の
    スリット端部(4)間の列においては、スリット対間の
    ウェブの組み合せ(9)または第2のタイプのウェブ
    (3b)が形成されるように前記ウェブ幅(W3)が存
    在することを特徴とする請求項1に記載のトレッド。
  7. 【請求項7】 少なくとも隣り合う2つの前記スリット
    (2)の両方は3つまたは数個の曲げ部(5)を有して
    おり、これらの曲げ部は、実質的に反対方向に交互に開
    いており、パターンブロックにおいて、このような第4
    のタイプのスリット(2d)は対を成して配置され、こ
    れらスリット対(12)のスリットは、ミラー状に対向
    し、これにより、互いからウェブ幅(W3)の距離で離
    間した曲げ部(5)は、第3のタイプのウェブ(3c)
    を形成し、ウェブ(3c)は、スリットの主方向と一致
    する列(18)に設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載のトレッド。
  8. 【請求項8】 少なくとも2つの隣り合うスリットの一
    方は、第2のスリットの方へ開く1つの曲げ部を有する
    第2のタイプのスリット(2b)であるか、あるいは、
    実質的に反対の方向に交互に開く3つあるいは数個の曲
    げ部を有する第4のタイプのスリット(2d)であり、
    第5のタイプの第2のスリット(2e)は主として直線
    状を成しており、第2のタイプのスリットの端部(4)
    または第4のタイプのスリットの曲げ部(5)は、第5
    のタイプのスリット(2e)からウェブ幅(W3)の距
    離で配置されて、第5のタイプのスリットに沿って、第
    1のタイプのウェブ(3a)および第4のタイプのウェ
    ブ(3d)の列(18)をそれぞれ形成していることを
    特徴とする請求項1に記載のトレッド。
  9. 【請求項9】 少なくとも2つの隣り合うスリットが主
    に4つの直線状の第5のタイプのスリット(2e)を備
    え、第5のタイプのスリットの第1の端部(4)は、互
    いからウェブ幅(W3)の距離にあって、第2のタイプ
    の第1のウェブ(3b)を形成し、第5のタイプのスリ
    ット(2e)は列に沿って対(13)を成して存在し、
    これにより、第2のタイプの前記ウェブから離れるよう
    に延びる第2の端部(4)は、互いからウェブ幅(W
    3)の距離で存在して、第2のタイプの第2のウェブ
    (3b)を形成し、連続するスリット対(13)の第2
    のタイプの第1のウェブ間の列(18)には、ウェブの
    組み合せ(9)が形成されるように前記ウェブ幅(W
    3)が存在することを特徴とする請求項1に記載のトレ
    ッド。
  10. 【請求項10】 表面切離部(10)を形成するウェブ
    (3a、3c、3d)のそれぞれは、当該曲げ部(5)
    の凸部側(K1)に位置していることを特徴とする請求
    項1ないし9のいずれか1項に記載のトレッド。
  11. 【請求項11】 前記曲げ部(5)は、 −その両側がスリットによって形成され、そこからスリ
    ットが直線状の部分もしくはカーブ状の部分として続い
    ているアングル部(5a)、あるいは、 −直線状の部分、及び/又は凸状の部分、及び/又は凹
    状の部分として続く円弧部(5b)のいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記
    載のトレッド。
  12. 【請求項12】 前記アングル部(5a)の角度値
    (β)が少なくとも60度であり、最大で120度であ
    り、前記アングル部の角度値(β)が80度〜100度
    であることを特徴とする請求項11に記載のトレッド。
  13. 【請求項13】 前記円弧部(5b)は、単一の形状と
    して、 −円弧部(5b)が不変の曲率半径(R1)を有する部
    分(15a)として連続している場合には、少なくとも
    150度、最大で210度、または170度〜190度
    の第1の曲率(χ1)で延び、あるいは −円弧部(5b)が実質的に直線状の部分(15b)と
    して連続している場合には、少なくとも60度、最大で
    120度、または80度〜100度の第2の曲率(χ
    2)で延び、あるいは −円弧部(5b)が部分(15c)として連続している
    場合には、曲率半径(R2)が前記円弧部の曲率半径
    (R1)よりも大きく、前記第1の曲率(χ1)と第2
    の曲率(χ2)との間の値である第3の曲率(χ3)で
    延びていることを特徴とする請求項11に記載のトレッ
    ド。
  14. 【請求項14】 前記アングル部(5a)の曲率半径
    (R3)は、スリットのスリット幅(W2)の最大で3
    倍であることを特徴とする請求項7または11に記載の
    トレッド。
  15. 【請求項15】 スリット(2a及び/又は2b及び/
    又は2c及び/又は2d及び/又は2e)は、パターン
    ブロック(1)の一端縁(19)または2つの両端縁
    (19)まで延びて開口しており、パターンブロックの
    これらの前記縁部は、タイヤの周方向(Tc)と平行で
    あるか、あるいは、周方向に対して最大で45度の角度
    (K1)を成していることを特徴とする請求項1に記載
    のトレッド。
  16. 【請求項16】 パターンブロック(1)は少なくとも
    5つの瘤部(8)を有し、瘤部は、タイヤの周方向(T
    c)およびトレッドの横方向(Tw)の両方において、
    必要長さ(L1)および幅(W1)を有し、瘤部(8)
    は、パターンブロック内において、タイヤの肩領域(T
    s)に存在し、タイヤの中間部(Tm)の方へ向かって
    いることを特徴とする請求項1に記載のトレッド。
  17. 【請求項17】 パターンブロック(1)は、1つ、2
    つまたは数個の前記列(18)を有し、列の列方向(D
    1)は、タイヤの周方向(Tc)を横切っており、ま
    た、列方向は、周方向に対して90度〜45度を成す列
    角度(K2)を形成することを特徴とする請求項2ない
    し9のいずれか1項に記載のトレッド。
  18. 【請求項18】 前記ウェブ(3a〜3d)のウェブ幅
    (W3)は、スリットのスリット幅(W2)の最大で4
    倍またはスリット幅の最大で2倍であり、前記ウェブの
    ウェブ幅(W3)は実質的にスリット幅(W2)に等し
    いことを特徴とする請求項1に記載のトレッド。
  19. 【請求項19】 前記ウェブ(3a〜3d)のウェブ厚
    (P3)は、スリットのスリット幅(W2)の最大で3
    倍またはスリット幅の少なくとも半分であり、前記ウェ
    ブのウェブ厚(P3)が0.8×スリット幅(W2)〜
    1.5×スリット幅(W2)であることを特徴とする請
    求項1に記載のトレッド。
  20. 【請求項20】 ウェブ幅(W3)およびウェブ厚(P
    3)は、タイヤが運転中に使用される時にウェブ(3a
    〜3d)がいずれの場合もトレッドの各外面(22)か
    ら演算される深さ(H1)まで切離するように、トレッ
    ド層(20)の1つまたは複数のゴム材料に応じて寸法
    付けられ、切離深さ(H1)はスリット深さ(H2)よ
    りも実質的に浅く、切離深さは、少なくとも0.5m
    m、最大で1.5mmまたは最大で1.0mmであるこ
    とを特徴とする請求項1または18または19に記載の
    トレッド。
  21. 【請求項21】 前記ウェブのウェブ幅(W3)は、最
    大で1.5mm、少なくとも0.3mmであるか、ある
    いは0.5mm〜1.0mmであり、また、前記ウェブ
    のウェブ厚(P3)は、最大で1.3mm、少なくとも
    0.2mmであるか、あるいは0.4mm〜0.9mm
    であることを特徴とする請求項18ないし20のいずれ
    か1項に記載のトレッド。
  22. 【請求項22】 表面切離部を形成する前記ウェブ(3
    a、3b、3c、3d)は、タイヤが摩耗するにつれて
    減少する寸法(H4)を有するスリット(2)の底部
    (23)から延びる隣り合う瘤部(8)同士を互いに接
    続し、寸法(H4)は、各摩耗レベルでタイヤの摩耗中
    に減少するスリット深さ(H2)よりも小さいことを特
    徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載のト
    レッド。
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