JPS63278807A

JPS63278807A - タイヤ加硫成形用金型

Info

Publication number: JPS63278807A
Application number: JP11384087A
Authority: JP
Inventors: Hideo Sato; 英雄佐藤; Hiroyuki Karasawa; 唐沢　博行; Hiroshi Nakamura; 博司中村
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 1987-05-11
Filing date: 1987-05-11
Publication date: 1988-11-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はタイヤを成形するための金型において、排気孔
をできるだけ少くするためのトレッドパターン成形部の
改良に関するものである。

〔従来の技術〕

グリーンタイヤを装填し、熱及び圧力を作用させて、所
要の形状に加硫成形する金型は、成形時に金型内部に空
気が残留すると、成形されｒコタイヤ表面に残留空気の
跡がベアとして残り、タイヤの商品価値を低下させる。

成形時に金型内に空気を残留させないｔこめに、従来は
タイヤ表面を形成する金型内面より金型外部に通ずる細
い排気孔をきわめて多数設け４タイヤのトレッドパター
ン上において、溝により区割されるリブスはブロックを
成形する金型の内側部分はそれぞれ独立した凹所となっ
ているため、タイヤ成形時にここに空気が閉じ込められ
ると必ずベアが発生する。従ってその凹所にそｎぞれ排
気孔を設ける必要がある。

又排気孔を多数設ける代りに金型外周部に密封装置を備
え金型の内部を真空に排気したのち、ブラダ−によりグ
リーンタイヤを金型に圧着させて成形する方法（特開昭
４８−２６８７２）が提案されている。

（発明が解決しようとする問題点）従来の多数の排気孔により排気する方法では、金型内面
に加工されたトレッドパターンの成形部して金型内の空
気を排気孔から排気するため、ゴムが金型内を流動する
ときの金型との摩擦抵抗により、凹所のコーナ一部への
流入が最後となるから、トレッドパターンのブロック部
を成形する金型の凹所にそれぞれ少くとも２個ずつの排
気孔が必要であり、その凹所がブロックのサイプを形成
するサイプ成形板により仕切られている場合には、各凹
所毎に７〜８ケ所の排気孔が必要となり、金型全体では
排気孔が２０００個所を越える場合もある。このため金
型の製作費が嵩み、又成形さｎたタイヤ表面に林立する
排気孔跡のスピユーを切除する必要があり、タイヤの仕
上げ工程に手数がかかるという欠点がある。

タイヤの成形に先立って金型内部を真空に排気すれば、
排気孔は不要であるが、排気のために大きな動力を要し
、ベアが発生しない程度に充分な真空度に排気するｒこ
めには、時間がかかり、金型によるタイヤの加硫成形の
ための一回の工程に要する時間が長（なり、高価な成形
機の生産性が低下する。

従って本発明は、成形に先立って金型内を比較的弱い減
圧度まで短時間で排気し、残留する少量の空気をできる
だけ少数の排気孔を通じてベアの発生しない程度に排気
することができるタイヤ成形用金型を提供することを目
的とする。

〔問題点を解決するｔコめの手段〕

上記目的を達成するために本発明者が試験を重ねた結果
、タイヤ成形用金型のトレッドパターンの成形部分にお
いて、タイヤのトレッドのブロックを成形する凹所を仕
切るサイプ成形仮に、その凹所の底面（成形されたタイ
ヤのトレッドのブロックの接地面を成形する面）にでき
るだけ近い位置で、該サイプ成形板により仕切られた凹
所の両側の部分を連通させる切欠部又は連通孔を設け−
るとともに、その連通部の凹所底面からの高さを金型内
を排気しうる真空度に応じた所定の高さ以下に設定する
ことにより、極めて少数の排気孔のみで金型内の空気を
成形タイヤにベアが発生しない程度に排気しうろことを
見出し本発明を完成するに到った。

即ち本発明は、タイヤの周方向に連続する主溝に挾まれ
たリブ、又は周囲を主溝或は副溝等により囲まれたブロ
ックを有するリブパターン又はブロックパターンのトレ
ッドを備えた空気入りタイヤを成形する金型であって、
外周部に密封装置を備えると共に、減圧装置に通ずる排
気孔を備え１こタイヤ加硫成形用金型において、該金型
のトレッドパターン成形部分の内面に形成された、タイ
ヤの該リブを成形するリブ成形溝又は該ブロックを成形
するブロック成形凹所の少くとも一部には、その溝又は
凹所の幅全体を横断して薄い板状のサイプ成形板を設け
ると共に、該サイプ成形板に、該リブ成形溝又はブロッ
ク成形凹所の底面からの高さＨが２ｆｆ以下の高さに最
低位置があるように、サイプ成形板の両側を連通ずる連
通部を設け、各該リブ成形溝又は該ブロック成形凹所の
底面にそれぞれ該排気孔を設けたことを特徴とするタイ
ヤ加硫成形用金型を要旨とする。

次に図面により本発明の内容を詳しく説明する。

第６図は本発明の金型の一例の断面図である。

金型（１）は上下に２分割さｎ、外周部に密封装置（２
）を有する。（３）は金型内面の各所から減圧装置（４
）に連通ずる排気孔である。（５）は加硫成形すべきグ
リーンタイヤであって、（６）はタイヤ（５）を内部か
ら外側へ加圧するブラダ−である。

第１図は本発明の金型のトレッドパターンの成形部分の
内面の一例の展開図であり、ブロックパターンのトレッ
ド成形部を有する。第２図はその一部を拡大した斜視図
である。図面において、（７）はタイヤの主溝に対応す
る突条であって、タイヤの周方向に連続に形成され、そ
の主溝を連結する副溝形成用の突条（８）が設けられ、
主構成形用突条（７）と副溝成形用突条（８）に囲まれ
てブロック成形用凹所（９）が形成されている。ブロッ
ク成形用凹所（９）には、これを横断するようにサイプ
成形板Ｑ（Ｉが設けられている。

サイプ成形板αｑのうち、ブロック成形用凹所（９）の
幅全体を横断して設けられたサイプ成形板には第２図及
び第３図に示すように、その一部に切欠部αυ又は通孔
（６）を設ける。切欠部ａ１及び通孔＠は、凹所（９）
の底面σ１からの高さＨが最も化い位置で２１１１以下
になるように設ける。ブロック成形用凹所（９）にはそ
れぞれその底面（２）に排気孔（３）を設け、減圧装置
に連通ずる。

第４図は、本発明の金型の他の例のトレッドパターン成
形部分の内面の展開図である。この金型はリブパターン
のタイヤを成形する金型であって、主溝成形用突条（７
）とその突条に挾まれたリブ成形溝α◆を備える。リブ
成形溝α４）１．を副溝成形用突条（８）を有し、また
リブ成形溝αφの底面Ｑ３にサイプ成形板Ｑ□を突設す
る。サイプ成形板αＱには、リブ成形溝α◆の幅全体を
横断するもの（１０ａ）及びリブ成形溝０４１内に独立
して突出するもの（ｔａｂ）がある。

リブ成形溝α４を横断するサイプ成形板（１０ａ）は第
５図の断面図に示すように切欠部αｐ又は通孔Ｑノを設
け、リブ成形溝Ｑ４の底面（至）からの高さＨを最もイ
已い位置で前記と同様に２ｍｍ以下とする。

リブ成形溝α◆の底面の適数個所に排気孔（３）を設け
、減圧装置に連通ずる。１本のリブ成形溝に設ける排気
孔（３）の数はその溝を横断するサイプ成形板ＱＱの数
により２〜１２で充分である。

第１図又は第４図の実施例におけるサイプ成形板ＱＱの
切欠部αυ及び通孔＠の高さＨは、排気孔から排気しう
る減圧度によってきまるが、通常の減圧装置を用い短時
間に排気しうる減圧度は通常２０〜ｌｌ１０１ｆｆＨ程
度であるから、このときに成形されｒこタイヤのトレッ
ドのリブ又はブロック上にベアを生じさせないｔこめに
は、Ｈ≦２．Ｏｆｆとする必要があり、更に望ましくは
、金型内の排気圧をＰＭＭＨｙ　　とするときＨ≦４／Ｐとするのが安全である。

〔作用〕

本発明の金型を用いてタイヤを加硫成形する場合、グリ
ーンタイヤ（５）を金型（１）に装填して密封袋＠（２
）を完全に密封する。減圧装置（４）により排気孔（３
）を通じて金型内を２０〜１８０１１１ＩＨｙ　　の所
定圧迄排気する。排気を続けながらブラダ−（６）を加
圧すると、グリーンタイヤ（５）は膨張し、そのトレッ
ド部がブロック成形用凹所（９）及びリブ成形溝α引こ
圧入される。グリーンタイヤのトレッド部の表面がブロ
ック成形用凹所（９）又はリブ成形溝α４円を横断する
サイプ成形板Ｑ□の切欠部αυ又は通孔（財）の最低位
置に達する迄は、ブロック成形用凹所（９）及びリブ成
形溝α４円のすべての空間は排気孔（３）に連通してお
り、上記所定圧に排気され続けているが、グリーンタイ
ヤが更に押圧されて、サイプ成形板Ｑ（Ｉの切欠部ａυ
又は通孔（２）を塞ぐと、サイプ成形板ＱＯにより仕切
られて、排気孔（３）を有しない部分は独立した空間と
なり、その中に閉じ込められた圧力の低い微量の空気は
も早や出口はない。

しかし、サイプ成形板αｑの切欠部αυ又は通孔＠の底
面（至）からの高さＨを２ｍｍ以下としておけばその中
に密閉されて取残される空気の量はわずかであり、加硫
中のタイヤのゴムに吸収され、成形されたタイヤの表面
にベアを生じることはない。

本発明のように金型のサイプ成形板を構成することによ
り、サイプ成形板で仕切られた部分にそれぞれ排気孔を
設ける必要はな（、各ブロック成・形相凹所に１個所ず
つ排気孔を設けｎばよく、又リブ成形溝に設ける排気孔
も数を非常に減少させることができる。

〔実施例及び比較例〕

第１図に示すトレッドパターンを有するタイヤサイズ１
８６／７０ＨＲ１Ｂのタイヤ成形用金型を用い、サイプ
成形板の連通部の高さＨを変えてタイヤの加硫成形試験
を行った。結果を第１表に示す。

次に第４図に示すトレッドパターンを有するタイヤサイ
ズｌ　８６／７０ＨＲ１Ｂのタイヤ成形用金型を用い、
サイプ成形板の連通部の高さＨを変えて同様にタイヤの
加硫成形試験を行った。その結果を第２表に示す。

第２表〔発明の効果〕本発明のタイヤ加硫成形用金型によれば成形されたタイ
ヤ表面にベアの発生の虞れなく、排気孔の数を極めて減
少させると共に、金型内の排気時間を短縮することがで
きる。その結果成形さｎたタイヤ表面のスピユーの数が
極めて少くなり、タイヤの仕上工程が簡単となる。又タ
イヤの加硫成形に要する周期時間を短縮し１、加硫成形
工程の生産性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のタイヤ加硫成形用金型の一例のトレッ
ド成形部の内面の展開図、第２図は同内面の一部拡大斜
視図、第８図は＠１図におけるＡ−Ａ断面図及びＢ−Ｂ
断面図である。第４図は本発明の金型の池の実施例のト
レッド成形部の内面の展開図、第５図は同Ｃ−Ｃ断面図
及びＤ−Ｄ断面図である。＠６図は本発明のタイヤ加硫
成形用金型の一例の断面図である。（１）・・・金型、　　　　　（２）・・・密封装置、
（３）・・・排気孔、　　　　（４）・・・減圧装置、
（５）・・・グリーンタイヤ、（６）・・・ブラダ−１
（７）、（８）・・・突条、　　　（９）・・・ブロッ
ク成形用凹所、００・・・サイプ成形板、　ａυ・・・
切欠部、＠・・・通孔、　　　　　的・・・底面、α◆
・・・リブ成形溝。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）タイヤの周方向に連続する主溝或は副溝に挾まれ
たリブ、又は周囲を主溝或は副溝により囲まれたブロッ
クを有するリブパターン又はブロックパターンのトレッ
ドを備えた空気入りタイヤを成形する金型であって、外
周部に密封装置を備えると共に、減圧装置に通ずる排気
孔を備えたタイヤ加硫成形用金型において、該金型のト
レッドパターン成形部分の内面に形成された、タイヤの
該リブを成形するリブ成形溝又は該ブロックを成形する
ブロック成形用凹所の少くとも一部には、その溝又は凹
所の幅全体を横断して薄い板状のサイプ成形板を設ける
と共に、該サイプ成形板に、該リブ成形溝又はブロック
成形用凹所の底面からの高さＨが２ｍｍ以下の高さに最
低位置があるように、サイプ成形板の両側を連通する連
通部を設け、各該リブ成形溝又は該ブロック成形凹所の
底面にそれぞれ該排気孔を設けたことを特徴とするタイ
ヤ加硫成形用金型。
（２）該連通部がサイプ成形板に設けた切欠部である特
許請求の範囲第１項記載のタイヤ加硫成形用金型。
（３）該連通部がサイプ成形板に設けた通孔である特許
請求の範囲第１項記載のタイヤ加硫成形用金型。
（４）該底面からの高さＨ（ｍｍ）が該排気孔から排気
後の金型内の圧力をＰ（ｍｍＨｇ）とするときＨ≦４／
ｐ＾０＾．＾２＾５である特許請求の範囲第１項記載のタイヤ加硫成形用金
型。