【発明の詳細な説明】
スルファミド−メタロプロテアーゼ阻害剤
本発明は、マトリックスメタロプロテアーゼ、特に間質コラゲナーゼ、及びT
NFαコンバーターゼ及び関連するシェダーゼのようなメタロプロテアーゼを阻
害し、したがってこのようなマトリックスメタロプロテアーゼの阻害により緩和
する疾患状態を有する哺乳動物の治療に有用である化合物に関する。
マトリックスメタロプロテアーゼ(「MMP」)は、結合組織の分解と再構築
に関係するプロテアーゼ(酵素)のファミリーである。エンドペプチダーゼ酵素
のこのファミリーのメンバーは、結合組織に存在するか、又は結合組織に関連し
ている種々の型の細胞(繊維芽細胞、単球、マクロファージ、内皮細胞、及び侵
襲性又は転移性腫瘍細胞など)に存在する。MMPの発現は、局所的組織環境(
ここで、これらの酵素が作用して、細胞外マトリックスのタンパク質成分(コラ
ーゲン、プロテオグリカン(タンパク質コアなど)、フィブロネクチン及びラミ
ニン)を特異的に分解する)中の増殖因子及びサイトカインにより刺激される。
これらの遍在する細胞外マトリックス成分は、関節の内層(linings)、間質結合
組織、基底膜、及び軟骨に存在する。MMPによる細胞外マトリックスの過剰な
分解は、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、多発性硬化症、慢性閉塞性肺疾患、
脳卒中に関連する脳出血、歯周病、異所性脈管形成、腫瘍の侵襲及び転移、角膜
潰瘍、並びに糖尿病の合併症を含む、多くの疾患の病因に関係している。したが
ってMMPの阻害は、治療目標として認識されている。
MMP類は、亜鉛及びカルシウムに対する依存性、チモーゲンとしての分泌、
及び40〜50%のアミノ酸配列相同性を含む多くの性質を共有する。現在のと
ころMMPファミリーは、少なくとも15個の酵素よりなり、以下に更に詳細に
検討されるように、コラゲナーゼ、ストロメリシン(stromelysins)、ゼラチナ
ーゼ、マトリリシン(matrilysin)、メタロエラスターゼ、及び膜型MMPを含
む。
間質コラゲナーゼは、未変性のI、II、及びIII型コラーゲンの最初でかつ律
速の切断を触媒する。哺乳動物の主な構造タンパク質であるコラーゲンは、多く
の組織(例えば、軟骨、骨、腱及び皮膚)のマトリックスの必須成分である。間
質コラゲナーゼは、これらのコラーゲンを切断して2つの断片にする非常に特異
的なマトリックスメタロプロテアーゼであり、切断された断片は、自然に生理学
的温度で変性するため、あまり特異的でない酵素による切断を受けやすくなる。
コラゲナーゼによる切断は、標的組織の構造的完全性を損う、本質的に不可逆的
なプロセスである。現在3つのヒトコラゲナーゼが知られている。第1のものは
、繊維芽細胞及びマクロファージを含む種々の細胞により産生される、ヒト繊維
芽細胞型コラゲナーゼ(HFC、MMP−1、又はコラゲナーゼ−1)である。
第2のものは、これまでに好中球により産生されることが証明されたのみである
、ヒト好中球型コラゲナーゼ(HNC、MMP−8、又はコラゲナーゼ−2)で
ある。最も最近発見されたMMPのこの群のメンバーは、元々乳ガンで発見され
たが、その後軟骨細胞により産生されることが証明された、ヒトコラケナーゼ−
3(MMP−13)である。齧歯類に存在することが知られている唯一のコラゲ
ナーゼは、ヒトコラゲナーゼ−3の相同体である。
ゼラチナーゼは、2つの、全く別ではあるが関連性の高い酵素:繊維芽細胞及
び種々の他の型の細胞により分泌される72kDの酵素(ゼラチナーゼA、HFG
、MMP−2)、並びに単核食細胞、好中球、角膜表皮細胞、腫瘍細胞、細胞栄
養芽層及びケラチノサイトにより放出される92kDの酵素(ゼラチナーゼB、H
NG、MMP−9)を含む。これらのゼラチナーゼは、ゼラチン(変性コラーゲ
ン)、IV型コラーゲン(基底膜)及びV型コラーゲン、フィブロネクチン並びに
不溶性エラスチンを分解することが証明されている。
ストロメリシン1及び2は、ラミニン、フィブロネクチン、プロテオグリカン
、並びにIV型及びIX型コラーゲンを含む広い範囲のマトリックス物質をその非ら
せんドメインで切断することが証明されている。
マトリリシン(MMP−7、PUMP−1)は、プロテオグリカン、ゼラチン
、フィブロネクチン、エラスチン、及びラミニンを含む広い範囲のマトリックス
物質を分解することが証明されている。その発現は、単核食細胞、ラット子宮外
植片及び時々は腫瘍で報告されている。他のあまり性状解析されていないMMP
は、マクロファージメタロエラスターゼ(MME、MMP−12)、膜型MMP
(MMP−14)、及びストロメリシン−3(MMP−11)を含む。
MMP阻害剤は、細胞外マトリックスの過剰な分解に関連する疾患[関節炎(
慢性関節リウマチ及び変形性関節症)、多発性硬化症、骨再吸収疾患(骨粗しょ
う症など)、糖尿病に関連したコラーゲン分解の増加、慢性閉塞性肺疾患、脳卒
中に関連する脳出血、歯周病、角膜潰瘍又は胃潰瘍、皮膚潰瘍、腫瘍の侵襲及び
転移、並びに迷走性脈管形成など]に有用な治療法を提供する。組織コラーゲン
の分解における個々のコラゲナーゼの関与は、その組織に著しく依存するのであ
ろう。ヒトコラゲナーゼの組織分布により、コラゲナーゼ−3が、軟骨のコラー
ゲンマトリックスの分解に主に関与し、一方コラゲナーゼ−1は、皮膚及び他の
軟組織の組織再構築に関与しているらしいことが示唆されている。すなわち、コ
ラゲナーゼ−1よりもコラゲナーゼ−3に対して選択的な阻害剤は、軟骨びらん
に関連する疾患(関節炎など)の治療に好適である。
MMPの阻害剤のいくつかはまた、細胞からの腫瘍壊死因子(TNF)の放出
を実質的に阻害することが知られており、このため、TNFにより仲介される症
状の治療に使用することができる。このような用途としては、炎症、発熱、心血
管作用、出血、血液凝固及び急性期応答、悪液質及び食欲不振、急性感染症、シ
ョック状態、再狭窄、動脈瘤疾患、対宿主性移植片反応並びに自己免疫疾患の治
療が挙げられる。本発明の化合物は、MMPを阻害せずに、TNF放出を阻害す
ることができる。
細胞からのTNFの放出に及ぼすこれらの効果に加えて、MMP阻害剤はまた
、可溶性受容体(CD30並びにTNF(p55及びp75)、IL−6、IL
−1及びTSHの受容体)、接着分子(例えば、L−セレクチン、ICAM−1
、フィブロネクチン)、並びに他の増殖因子及びサイトカイン(Fasリガンド
、TGF−α、EGF、HB−EGF、SCF及びM−CSFを含む)を含む、
細胞からの他の生物学的に活性な分子の放出を阻害することが証明されている。
このようなタンパク質の放出又は発散の阻害は、慢性関節リウマチ、多発性硬化
症、血管疾患、II型糖尿病、HIV、悪液質、乾癬、アレルギー、肝炎、炎症性
腸疾患、及びガンを含む多くの疾患状態に恩恵をもたらしうる。発散する酵素(
シェダーゼ(sheddases))の非特異的な阻害は、反対の薬理学的作用をもたらす
ことがあるため、選択性を有するということは特に有利にな
ろう(例えば、TNF受容体放出の阻害を伴うことのないTNF放出の阻害)。
MMP阻害剤の設計及び用途は、例えば、J.Enzyme Inhibition,2,1-22(19
87);Drug News & Prospectives,3(8),453-458(1990);Arthritis and Rheumati
sm,36(2),181-189(1993);Arthritis and Rheumatism,34(9),1073-1075(1991
);Seminars in Arthritis and Rheumatism,19(4),Supplement 1(February),1
6-20(1990);及びDrugs of the Future,15(5),495-508(1990)に記載されている
。MMP阻害剤はまた、種々の特許及び特許出願の主題である(例えば、米国特
許第5,189,178号及び第5,183,900号、ヨーロッパ特許出願公開438 223号、606 4
26号、及び276 436号、並びにPCT出願公開WO 92/21360、WO 92/06966、WO 92
/09563、及びWO 94/25434)。
第一の特徴として、本発明は、式(I):
(式中、
R1及びR2は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シク
ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール
、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアルキル、
又は−(アルキレン)−C(O)−X(ここで、Xは、アルキル、ハロアルキル
、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、
アリール、アラルキル、アリールオキシ、ヘテロアルールオキシ、ヒドロキシ、
アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、又はヘテロアリールである)から
選択されるか;又はR1とR2は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、炭
素環又はヘテロ環を形成し;
R3は、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヘテロアリール、
ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアルキ
ル、(ジフェニルメチル)アルキル、若しくは−(アルキレン)−C(O)−X
(ここで、Xは、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、
アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アリール、アラルキル、アリールオキ
シ、ヘテロアリールオキシ、ヒドロキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキル
オキシ、又はヘテロアリールである)であるか;又はR3は、それらが結合する
原子と一緒になって、ヘテロシクロアミノ基を形成し;
R10は、−NR11OR12であり;ここで、
R11及びR12は、独立して、水素、アルキル又はアラルキルから選択され;
R20及びR21は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキ
ル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヘテロア
ラルキル、若しくはヘテロアラルケニルから選択されるか;又はR20とR21は、
それらが結合する窒素原子と一緒になって、ヘテロシクロアミノ基、若しくは場
合により置換テトラヒドロピリジン若しくはヘキサヒドロアゼピン環を形成する
か;又はR20若しくはR21のいずれかは、R3と一緒になって、アルキレン基を
形成する)で示されるが、ただし
(i)R1及びR3が水素であり、そしてR2がアラルキルであるか、又は
(ii)R1とR3がそれらが結合する原子と一緒になって、テトラヒドロイソキ
ノリン環を形成し、そしてR2が水素であるかのいずれかであるとき、R20とR2 1
は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、モルホリン環を形成しない化
合物、及びそれらの製薬学的に許容し得るその塩、プロドラッグ、個々の異性体
、並びに異性体の混合物に関する。
第二の特徴として、本発明は、式(I):
(式中、
R1及びR2は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シク
ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール
、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアルキル、
又は−(アルキレン)−C(O)−X(ここで、Xは、アルキル、ハロアルキル
、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、
アリール、アラルキル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヒドロキシ、
アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、又はヘテロアリールである)から
選択されるか;又はR1とR2は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、炭
素環又はヘテロ環を形成し;
R3は、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヘテロアリール、
ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアルキ
ル、(ジフェニルメチル)アルキル、若しくは−(アルキレン)−C(O)−X
(ここで、Xは、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、
アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アリール、アラルキル、アリールオキ
シ、ヘテロアルールオキシ、ヒドロキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキル
オキシ、又はヘテロアリールである)であるか;又はR3は、R1若しくはR2の
いずれか及びそれらが結合する原子と一緒になって、ヘテロシクロアミノ基を形
成し;
R10は、−OHであり;
R20は、水素若しくはアルキルであり、そして
R21は、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヘ
テロアラルキル、若しくはヘテロアラルケニルであり;又は
R20とR21は、それら結合する窒素原子と一緒になって、
(i)ヘテロシクロアミノ基(これは、シクロアルキル、シクロアルキルアル
キル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、シクロアル
キル−Q−、アリール−Q−、又はヘテロアリール−Q−(ここで、Qは、メチ
レン基が場合により−C(O)−、−O−、−S(O)n−(ここで、nは、0〜
2の整数である)、−NR−(ここで、Rは、水素、又はアルキルである)、−
NRaC(O)−、−C(O)NRa−(ここで、Raは、水素又はアルキルであ
る)、−NRbSO2−又は−SO2NRb(ここで、Rbは、水素又はアルキルで
ある)で置き換えられているアルキレン鎖である)から選択される少なくとも
1個の置換基で置換されている);
(ii)シクロアルキル、アリール又はヘテロアリール環に縮合したヘテロシク
ロアミノ基;又は
(iii)場合により置換されたテトラヒドロピリジン又はヘキサヒドロアゼピ
ン環を形成するか、あるいは
R20又はR21のいずれかは、R3と一緒になって、アルキレン基を形成する)
で示されるが、ただし
(i)R1、R2及びR3は、すべてが水素であるというわけではなく;そして
(ii)R1とR3が水素であり、そしてR2が、アルキルであるときには、R21
は、ピリジルアルキルではないカルボン酸化合物、及びそれらの製薬学的に許容
し得るその塩、プロドラッグ、個々の異性体、並びに異性体の混合物に関する。
第三の特徴として、本発明は、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容し得
る塩の治療的有効量及び製薬学的に許容し得る賦形剤を含む製薬学的組成物に関
する。
第四の特徴として、本発明は、メタロプロテアナーゼ阻害剤の投与により治療
し得る哺乳動物での疾患の治療での本発明の化合物の使用に関し、式(I)の化
合物又はその製薬学的に許容し得る塩の治療的有効量を投与することを含む。
第五の特徴として、本発明は、式(I)の化合物を製造する方法を提供する。
定義
「アルキル」は、1〜6個の炭素原子の直鎖飽和一価炭化水素基又は3〜6個
の炭素原子の分岐鎖飽和一価炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、2
−プロピル、ペンチルなどを意味する。
「アルキレン」は、1〜6個の炭素原子の直鎖飽和二価炭化水素基又は3〜6
個の炭素原子の分岐鎖飽和二価炭化水素基、例えばメチレン、エチレン、プロピ
レン、2−メチルプロピレン、ペンチレンなどを意味する。
「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合を含む、2〜6個の炭素原子の
直鎖不飽和一価炭化水素基又は3〜6個の炭素原子の分岐鎖不飽和一価炭化水素
基、例えばエテニル、プロペニルなどを意味する。
「アルケニレン」は、少なくとも1個の二重結合を含む、2〜6個の炭素原子
の直鎖不飽和二価炭化水素基又は3〜6個の炭素原子の分岐鎖不飽和二価炭化水
素基、例えばエテニレン、2−プロペニレンなどを意味する。
「アシル」は、基−C(O)R(ここで、Rは、水素、アルキル、アルケニル
、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、アリール、アラル
キル、アラルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル
、又はヘテロシクロである)、例えばアセチル、ベンゾイル、テノイルなどを意
味する。
「アシルオキシ」は、基−C(O)R(ここで、Rは、水素、アルキル、アル
ケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、又はハロアルキルである)
、例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシなどを意味する。
「アシルアミノ」は、基−NRC(O)R’(ここで、Rは、水素又はアルキ
ルであり、そしてR’は、水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、
アラルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、又はヘテロアラルキルで
ある)、例えばアセチルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ、ベンゾイルアミ
ノ、メチルアセチルアミノなどを意味する。
「スルホニルアミノ」は、基−NRSO2R’(ここで、Rは、水素又はアル
キルであり、そしてR’は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロア
ルキルアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、アリール、アミノ、モノ置換
アミノ、ジ置換アミノ、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヘテロアリール
、ヘテロアラルケニル、又はヘテロアラルキルである)、例えばメチルスルホニ
ルアミノ、ベンジルスルホニルアミノ、N−メチルアミノスルホニルアミノなど
を意味する。
「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨード、好適にはフルオロ及び
クロロを意味する。
「ハロアルキル」は、1個以上の同一又は異なるハロ原子で置換されたアルキ
ル、例えば−CH2Cl、−CF3、−CH2CF3、−CH2CCl3などを意味す
る。
「シクロアルキル」は、3〜6個の環炭素の飽和一価環式炭化水素基、シクロ
プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを意味する。
「炭素環」は、すべての環原子が炭素である3〜8個の環原子の飽和環式基、
例えばシクロペンチル、シクロヘキシルなどを意味する。
「モノ置換アミノ」は、基−NHR(ここで、Rは、アルキル、アルケニル、
ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキ
ル、アラルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、又はアミノ保護基であ
る)、例えばメチルアミノ、(1−メチルエチル)アミノ、フェニルアミノなど
を意味する。
「ジ置換アミノ」は、基−NRR’(ここで、R及びR’は、独立して、アル
キル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、
アリール、アラルキル、アラルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、又
はアミノ保護基である)である。代表的例は、ジメチルアミノ、メチルエチルア
ミノ、ジ(1−メチルエチル)アミノ、メチルベンジルアミノなどを含む。
「アリール」は、場合により1個以上の置換基で、好適には、場合により独立
して、アルキル、ハロアルキル、ニトロ、アシルオキシ、シアノ、シクロアルキ
ル、シクロアルキルアルキル、場合に置換されたフェニル、場合により置換され
たフェニルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−OR(ここで、R
は、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル
、シクロアルキルアルキル、場合により置換されたフェニル、ヘテロアリール、
場合により置換されたフェニルアルキル、又はヘテロアラルキルである)、−N
RR’(ここで、R及びR’は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロ
アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合により置換されたフ
ェニル、場合により置換されたフェニルアルキル、場合により置換されたフェニ
ルアルケニル、ヘテロアリール、又はヘテロアラルキルである)、−C(O)R(
ここで、Rは、水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキル
アルキル、ハロアルキル、場合により置換されたフェニル、場合により置換され
たフェニルアルキル、場合により置換されたフェニルアルケニル、ヘテロアリー
ル、又はヘテロアラルケニルである)、−S(O)nR(ここで、nは、0〜2の
整数であり、そしてRは、水素(ただし、nが0である)、アルキル、
ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合に
より置換されたフェニル、ヘテロアリール、場合により置換されたフェニルアル
キル、又はヘテロアラルキルである)、−SO2NRR’(ここで、R及びR’
は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、
シクロアルキルアルキル、場合により置換されたフェニル、場合により置換され
たフェニルアルキル、場合により置換されたフェニルアルケニル、ヘテロアリー
ル、又はヘテロアラルケニルである)、−COOH、−(アルキレン)COOH
、−(アルケニレン)COOH、−COORa、−(アルケニレン)COORa、
−(アルキレン)COORa、(ここで、Raは、アルキル、場合により置換され
たフェニルアルキル、又はヘテロアルキル)、−CONR’R”、−(アルキレ
ン)CONR’R”(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シ
クロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合により置換されたフェニル、場合
により置換されたフェニルアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロアルキルから
選択される)、−NRC(O)R’(ここで、Rは、水素又はアルキルであり、
そしてR’は、水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキル
アルキル、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたフェニルアル
キル、場合により置換されたフェニルアルケニル、ヘテロアリール、又はヘテロ
アラルキルである)、−NRSO2R’(ここで、Rは、水素又はアルキルであ
り、そしてR’は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたフェニルアルキ
ル、場合により置換されたフェニルアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアラル
ケニル、又はヘテロアラルキルである)、又は−NRSO2NR’R”(ここで
、Rは、水素又はアルキルであり、そしてR’及びR”は、独立して、水素、ア
ルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル
、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたフェニルアルキル、又
は場合により置換されたフェニルアルケニルである)から選択される置換基の1
個以上で置換された、6〜10個の環原子の一価の、単環又は双環式芳香族炭化
水素基を意味する。更に特定的には、用語アリールは、フェニル、1−ナフチル
及び2−ナフチル及びそれの誘導体を含むが、それに限定されない。
「ヘテロアリール」は、N、O又はSから選択される1、2又は3個の環ヘテ
ロ原子を含み、残りの環原子は炭素である5〜10個の環原子の一価の、単環又
は双環式芳香族基を意味する。ヘテロアリール環は、独立して、1個以上の置換
基で、好適にはアルキル、ハロアルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、シクロアルキ
ル、シクロアルキルアルキル、場合に置換されたフェニル、場合により置換され
たフェニルアルキル、−OR(ここで、Rは、水素、アルキル、ハロアルキル、
アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合により置換された
フェニル、又は場合により置換されたフェニルアルキルである)、−NRR’(
ここで、R及びR’は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル
、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合により置換されたフェニル、
場合により置換されたフェニルアルキル、又は場合により置換されたフェニルア
ルケニルである)、−C(O)R(ここで、Rは、水素、アルキル、アルケニル
、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、場合により置換さ
れたフェニル、場合により置換されたフェニルアルキル、又は場合により置換さ
れたフェニルアルケニルである)、−S(O)nR(ここで、nは、0〜2の整
数であり、そしてRは、水素(ただし、nが0である)、アルキル、ハロアルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合により置換さ
れたフェニル、又は場合により置換されたフェニルアルキルである)、−SO2
NRR’(ここで、R及びR’は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハ
ロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合により置換された
フェニル、場合により置換されたフェニルアルキル、又は場合により置換された
フェニルアルケニルである)、−COOH、−(アルキレン)COOH、−(ア
ルケニレン)COOH、−COORa、−(アルケニレン)COORa、−(アル
キレン)COORa、(ここで、Raは、アルキル、又は場合により置換されたフ
ェニルアルキルである)、−CONR’R”、−(アルキレン)CONR’R”
(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、場合により置換されたフェニル、又は場合により置換され
たフェニルアルキルから選択される)、−NRC(O)R’(ここで、Rは、水
素又はアルキルであり、そしてR’は、水素、アルキル、アルケ
ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、場合により置
換されたフェニル、場合により置換されたフェニルアルキル、又は場合により置
換されたフェニルアルケニルである)、−NRSO2R’(ここで、Rは、水素
又はアルキルであり、そしてR’は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、
シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、場合により置換されたフェニル、場合
により置換されたフェニルアルキル、又は場合により置換されたフェニルアルケ
ニルである)、又は−NRSO2NR’R”(ここで、Rは、水素又はアルキル
であり、そしてR’及びR”は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロ
アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合により置換されたフ
ェニル、場合により置換されたフェニルアルキル、又は場合により置換されたフ
ェニルアルケニルである)、又はアミノ保護基から選択される1個以上の置換基
で、場合により置換されている。更に特定的には、用語ヘテロアルールは、ピリ
ジル、フラニル、チオフェニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、イ
ミダゾリル、イソキサゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリミジル、ベンゾフラ
ニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾ
トリアゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンゾキサゾリル、キノリル、イ
ソキノリル、ベンズイミダゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾチオフェニル
、及びベンゾジアゼピン−2−オン−5−イル及びそれらの誘導体を含むが、そ
れに限定されない。
「場合により置換されたフェニル」は、1個以上の置換基により、好適にはア
ルキル、ハロアルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、NRR’(ここで、R及びR’
は、ハロゲン又はアルキルから選択される)、−OR(ここで、Rは、水素、ア
ルキル、又はハロアルキルである)、−COORa(ここで、Raは、水素又はア
ルキルである)、又は−CONRR’(ここで、R及びR’は、独立して、ハロ
ゲン又はアルキルから選択される)から選択される、1個以上の置換基により場
合により置換されているフェニル環を意味する。
「ヘテロシクロアミノ」は、少なくとも1個の環原子が、Nであり、そして場
合により、N、O、又はS(O)n(ここで、nは、0〜2の整数である)からな
る群から選択される1個又は2個の更なる環ヘテロ原子を含み、残りの環原子
が炭素原子(ここで、1個又は2個の炭素原子は、場合によりカルボニル基によ
り置き換えられていてもよい)である4〜8個の環原子の飽和一価環式基を意味
する。ヘテロシクロアミノ環は、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリール
環と集合していることができ、場合により1個以上の置換基で、好適にはアルキ
ル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル
、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ジフェニルメチル
、(ジフェニルメチル)−アルキル、ハロ、シアノ、アシル、アミノ、モノ置換
アミノ、ジ置換アミノ、アシルアミノ、スルホニルアミノ、−OR(ここで、R
は、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアル
キルアルキル、アシル、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルで
ある)、−S(O)nR(ここで、nは、0〜2の整数であり、そしてRは、水素
(ただし、nが0である)、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アリ
ール、ヘテロシクロ、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルであ
る)、−P(O)(NRbRc)2(ここで、Rb及びRcは、独立して、アルキル又
はアラルキルから選択される)ルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたフ
ェニルアルキル、又は場合により置換されたフェニルアルケニルである)、−C
OOH、−(アルキレン)COOH、−(アルケニレン)COOH、(ここで、
Raは、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、又はヘテロアラルキルである
である)、−CONR’R”、−(アルキレン)CONR’R”(ここで、R’
及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアル
キル、アリール、アラルキル。ヘテロアリール、又はヘテロアラルキルから選択
される)、−COCH(R’)NH2(ここで、R’は、存在しているいかなる
官能基は、保護されていることができる、天然又は非天然αアミノ酸の側鎖であ
る)、アミノ保護基、又はN−1及びC−3位が場合により、それぞれ独立して
アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルアリール、アラルキル、ヘ
テロアリール、アシル及びヘテロアラルキルから選択される置換基で置換されて
いる1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾアゼピン−2−オンか
ら選択される、1個以上の置換基により場合により置換されていることができる
。更に特定的には、用語ヘテロシクロアミノは、ピロリジノ、ピペリジノ、モル
ホリノ、ピペラジノ、インドリノ、チオモルホリノ、チオモルホリノ−1−オキ
シド、チオモルホリノ−1,1−ジオキシド、1,2,3,4−テトラヒドロ−
α,−β又は−γカルボリノ、テトラヒドロイソキノリル、及び1,3−ジヒド
ロ−2H−1,4−ベンゾアゼピン−2−オン−5−イル、並びにその誘導体を
含むが、それに限定されない。
「場合により置換されたテトラヒドロピリジン又はヘキサヒドロアゼピン」は
、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキル
アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ジフェ
ニルメチル、(ジフェニルメチル)アルキル、アシル、ヒドロキシ、−COOH
、−(アルキレン)COOH、−(アルケニレン)COOH、−COORa、−
(アルキレン)COORa、−(アルケニレン)COORa、(ここで、Raは、
アルキル、ヘテロアルキル、ラルキル、又はヘテロアラルキルである)、−S(
O)nR(ここで、nは、1〜2の整数であり、そしてRは、水素(nが0のと
き)、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキル
アルキル、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アリール、ヘテロアリール
、アラルキル、又はヘテロアラルキルであるである)、−CONR’R”、及び
−(アルキレン)CONR’R”(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、
アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、
ヘテロアリール、又はヘテロアラルキルから選択される)から選択される、1個
以上の基により場合により置換されているテトラヒドロピリジン又はヘキサヒド
ロアゼピンを意味する。代表的な例は、4−(4−フルオロフェニル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジンなどを含むが、それに限定されない。
「ヘテロ環」又は「ヘテロシクロ」は、1個又は2個の環原子が、N、O、又
はS(O)n(ここで、nは、0〜2の整数である)から選択されるヘテロ原子を
含み、残りの環原子が炭素原子(ここで、1個又は2個の炭素原子は、場合によ
りカルボニル基により置き換えられていてもよい)である3〜8個の環原子の飽
和一価環式基を意味する。ヘテロ環は、独立して、アルキル、ハロアルキル、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリ
ール、ヘテロアラルキル、ハロ、シアノ、アシルアミノ、アミノ、モノ置換アミ
ノ、ジ置換アミノ、−OR(ここで、Rは、水素、アルキル、ハロアルキル、ア
ルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリー
ル、アラルキル、又はヘテロアラルキルである)、−C(O)R(ここで、Rは
、水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハ
ロアルキル、アリール、アラルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、又
はヘテロアラルケニルである)、−S(O)nR(ここで、nは、1〜2の整数で
あり、そしてRは、水素(nが0のとき)、アルキル、ハロアルキル、アルケニ
ル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置
換アミノ、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルであ
るである)、−COOH、−(アルキレン)COOH、−(アルケニレン)CO
OH、−COORa、−(アルキレン)COORa、−(アルケニレン)COORa
、(ここで、Raは、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、又はヘテロアラ
ルキルである)、−CONR’R”、−(アルキレン)CONR’R”(ここで
、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキ
ルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアラルキルか
ら選択される)、又はアミノ保護基から選択される、1、2又は3個の置換基に
より場合により置換されていることができる。更に特定的には、用語ヘテロ環は
、テトラヒドロピラニル、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、及びチオモル
ホリノ、チオモルホリノ−1−オキシド、チオモルホリノ−1,1−ジオキシド
及びそれの誘導体を含むが、それに限定されない。
「ヘテロアリール」は、NRaRb、−ORc、−S(O)nRd、−P(O)(O
Re)(ORf)、−P(O)(ORe)Rg、又は−P(O)(NRhRI)2(ここ
で、nは、0〜2の整数であり、Raは、水素、アルキル、ハロアルキル、シク
ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アラルケニル、
ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、又はアシルであり、
Rbは、水素、アルキル、アリール、アラルキル、アシル、−SO2R(ここで、
Rは、アルキル、ハロアルキル、アミノ、モノ置換アミノ又はジ置換アミノであ
る)、−CONR1’R”、−(アルキレン)CONR1’R”(ここで、R1’
及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアル
キル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロアラルキルから選択
される)、−P(O)(OR)2(ここで、それぞれのRは、独立して、アルキ
ル、アリール、又はアラルキルである)、−P(O)(NR1’R”)2(ここで、
R1’及びR”は、独立して、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロア
ルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、及
びヘテロアラルキルから選択される)、又は−P(O)(OR)R1’(ここで
、Rは、アルキル、アリール、又はアラルキルであり、そしてR1’は、アルキ
ル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロ
アリール、又はヘテロアルキルである)である;Rcは、水素、アルキル、ハロ
アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、
アラルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、アシ
ル、−CONR’R”(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリ
ール、又はヘテロアラルキルから選択される)、−P(O)(OR)2(ここで、
Rは、独立して、アルキル、アリール又はアラルキルである)、P(O)(NR1
’R”)2(ここで、R1’及びR”は、独立して、アルキル、アルケニル、ヘテ
ロアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリー
ル、アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロアラルキルから選択される)、又
は−P(O)(OR)R1’(ここで、Rは、アルキル、アリール、又はアラル
キルであり、そしてR1’は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアル
キル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアルキルである)で
ある;Rdは、水素(ただし、nは、0である)、アルキル、シクロアルキル、
シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラ
ルキル、アミノ、モノ置換アミノ、又はジ置換アミノである;Rc及びRfは、独
立して、アルキル又はアリールから選択され;Rgは、水素、アルキル、シクロ
アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、
ヘテロアリール、又はヘテロアラルキルであり;Rh及びRi
は、独立して、アルキル、アルケニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、シクロ
アルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、
又はヘテロアラルキルである。代表的例は、2−メトキシエチル、ベンジルオキ
シメチル、チオフェン−2−イルチオメチルなどを含むが、これに限定されない
。
「シクロアルキルアルキル」は、基−RaRb(ここで、Raは、アルキレン基
であり、そしてRbは、上に定義したようにシクロアルキル基である)、例えば
シクロプロピルメチル、シクロヘキシルプロピル、3−シクロヘキシル−2−メ
チルプロピルなどを意味する。
「アラルキル」は、基−RaRb(ここで、Raは、アルキレン基であり、そし
てRbは、上に定義したようにアリール基である)、例えばベンジル、フェニル
エチル、3−(3−クロロフェニル)−2−メチルペンチルなどを意味する。
「アラルケニル」は、基−RaRb(ここで、Raは、アルケニル基であり、そ
してRbは、上に定義したようにアリール基である)、例えば3−フェニル−2
−フェニル−プロペニルなどを意味する。
「ヘテロアラルキル」は、基−RaRb(ここで、Raは、アルキレン基であり
、そしてRbは、上に定義したようにヘテロアリール基である)、例えばピリジ
ン−3−イルメチル、3−(ベンゾフラン−2−イル)プロピルなどを意味する
。
「ヘテロアラルケニル」は、基−RaRb(ここで、Raは、アルケニル基であ
り、そしてRbは、上に定義したようにヘテロアリール基である)、例えば3−
ピリジン−3−イルプロペン−2−イルなどを意味する。
「ヘテロシクロアルキル」は、基−RaRb(ここで、Raは、アルキレン基で
あり、そしてRbは、上に定義したようにヘテロシクロ基である)、例えばテト
ラヒドロピラン−2−イルメチル、4−メチルピペラジン−1−イルエチルなど
を意味する。
「アルコキシ」、「アリールオキシ」、「ヘテロアリールオキシ」、「アラル
キルオキシ」又は「ヘテロアラルキルオキシ」は、基−OR(ここで、Rは、上
に定義したように、それぞれアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル
、又はヘテロアラルキルである)、例えばメトキシ、フェノキシ、ピリジン−2
−イルオキシ、ベンジルオキシなどを意味する。
「場合の」又は「場合により」は、続いて記載された事件又は状況が発生して
もよいが、発生する必要がないこと、及びその記載がその事件又は状況が発生す
る例及び発生しない例を含むことを意味する。例えば、「アルキル基で場合によ
りモノ−又はジ−置換されているヘテロシクロ基」はアルキルが存在してもよい
が存在する必要はなく、そして記載がヘテロシクリル基がアルキル基でモノ−又
はジ−置換されている状況及びヘテロシクリル基がアルキル基でモノ−又はジ−
置換されていない状況を含むことを意味する。
「アミノ保護基」は、合成過程中の望ましくない反応に対して窒素原子を保護
する意図であるそれらの有機基、例えばベンジル、ベンジルカルボニル(CBZ
)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、トリフルオロアセチル、2−トリメ
チルシリルエタンスルホニル(SES)などを意味する。
同一の分子式を有するが、性質又はそれらの原子の結合順序又は空間的にそれ
らの原子の配置が異なる化合物は、「異性体」と名づけられている。空間でのそ
れらの原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と名づけられている。
互いに鏡像を持たない立体異性体は、「ジアステレオマー」と名づけられ、互
いの非−重ね合わせ性鏡像であるそれは、「エナンチオマー」と名づけられてい
る。化合物が、不斉中心を有するとき、例えば4つの異なる基が結合していると
き、一対のエナンチオマーが可能である。エナンチオマーは、その不斉中心の絶
対立体配置により特徴付けられ、Chan and PrelogのR−及びS−順位法則によ
るか、又は分子が偏光面を回転する方法により右旋性、又は左旋性(すなわち、
それぞれ(+)又は(−)異性体)として示される方法により記載される。キラ
ル化合物は、それぞれのエナンチオマー又はそれらの混合物として存在すること
ができる。エナンチオマーの等しい割合を含む混合物は、「ラセミ混合物」と呼
ばれる。
本発明の化合物は、1個以上の不斉中心を有することができ;そのような化合
物は、したがって、それぞれの(R)−又は(S)−立体異性体として、又はそ
の混合物として製造することができる。例えば、式(I)の化合物のR1及びR2
が、異なるならば、それら結合する炭素は、不斉中心であり、したがって、式(
I)の化合物は、(R)−又は(S)−立体異性体として存在することがで
きる。特に断らない限り、明細書及び請求項での特定の化合物の記載又は名前つ
けは、それぞれのエナンチオマー及び混合物の両方、それらのラセミ体又はその
他を含むことを意図している。立体化学の決定及び立体異性体の分離の方法は、
当業者には公知である(“Advanced Organic Chemistry”4th edition J.March
,John Wiley and Sons,New York,1992の4章の論考参照)。
「製薬学的に許容し得る賦形剤」は、一般的に安全、非−毒性及び生物学的に
望ましくないものでない製薬学的に有用な賦形剤を意味し、そして獣医学的用途
及びヒトの製薬学的用途に許容し得る賦形剤を含む。明細書及び請求項で用いた
ように「製薬学的に許容し得る賦形剤」は、そのような賦形剤の1種及び2種以
上の両方を含む。
「製薬学的に許容し得る塩」は、製薬学的に許容し得、かつ親化合物の所望の
薬理学的活性を有する塩を意味する。そのような塩は、
(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸で形成される
か、又は酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリ
コール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フ
マル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息
香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−
エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスル
ホン酸、カンファースルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]−オクタ−
2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプタン酸、4,4’−メチレンビス(3−
ヒドロキシ−2−エン−1−カルボン酸)、3−フェニルプロピオン酸、トリメ
チル酢酸、tert−ブチル酢酸、ラウリル酢酸、グルコン酸ヒドロキシナフトエ酸
、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などのような有機で形成された酸付加塩
;又は
(2)親化合物に存在する酸性プロトンが、金属イオン、アルカリ金属イオン、
アルカリ土類金属イオン、又はアルミニウムイオンにより置き換えられるか、又
はエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミ
ン、N−メチルグルカミンなどで配位されるときに形成される塩を含む。
「プロ−ドラッグ」は、そのようなプロドラッグが、哺乳動物に投与されたと
きに生体内で式(I)の活性な親ドラッグを放出するすべての化合物を意味する
。式(I)の化合物のプロドラッグは、改質物が生体内で開裂し、親化合物を放
出するような方法で、式(I)の化合物中に存在する官能基を改質することによ
り調製される。化合物(I)の、ヒドロキシ、アミノ、又はスルフヒドリル基が
、生体内で開裂することができ、遊離の、ヒドロキシ、アミノ、又はスルフヒド
リル基をそれぞれ再生するいかなる基にも結合している式(I)の化合物を含む
。プロドラッグの例は、式(I)の化合物のヒドロキシ官能基の、エステル(例
えば、アセタート、ホーマート、及びベンゾアート誘導体)、カーバマート(例
えば、N,N−ジメチルアミノカルボニル)を含むが、これに限定されない。
命名法
本発明の化合物の命名及び番号つけは、下記に示した。 本明細書に用いた命名方法は、一般的にIUPAC推奨に基づき、例えば式(
I)の化合物:
R10が−NHOHであり、R1が2−プロピルであり、R2が水素であり、R3
がベンジルであり、R1及びR2が結合している炭素の立体化学が(RS)であり
、R20とR21が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4位にフェノキシ
で置換されたピペリジノ環を形成する場合、それは、N−ヒドロキシ−2−(R
S)−{[ベンジル−4−(フェノキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ
}−3−メチルブチラミドと命名され;
R10が−OHであり、R1がMeであり、R2及びR3が水素であり、R1及びR2
が結合している炭素の立体化学が(RS)であり、R20とR21が、それらが結
合する窒素原子と一緒になって、4位に4−クロロフェニルで置換されたピペラ
ジノ環を形成する場合、それは、2−(RS)−{[4−(4−クロロフェニル
)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオン酸と命名され;
R10が−NHOHであり、R1とR2がシクロペンタン環を形成し、R3が水素
であり、R1及びR2が結合している炭素の立体化学が(RS)であり、R20とR21
が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4位に4−クロロフェニルで
置換されたピペラジノ環を形成する場合、それは、N−ヒドロキシ−1−{[4
−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}シクロペンタ
ン−1−(RS)−カルボキサミドと命名され;及び
R10が−NHOHであり、R1とR3がピペリジン環を形成し、R2が水素であ
り、R1及びR2が結合している炭素の立体化学が(R)であり、R20とR21が、
それらが結合する窒素原子と一緒になって、4位にフェノキシで置換されたピペ
ラジノ環を形成する場合、それは、N−ヒドロキシ−1−[4−(フェノキシ)
ピペラジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドと命名
される。
R10が−NHOHであり、R2が水素であり、R1とR3がそれらが結合する窒
素原子と一緒になって、4位にN,N−ジメチルアミノカルボニルで置換された
ピペラジノ環を形成し、そしてR20とR21が、それらが結合する窒素原子と一緒
になって、4位に4−フルオロフェニルで置換された1,2,3,6−テトラヒ
ドロピリジンを形成する場合、それは、N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチ
ルアミノカルボニル)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6
−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキ
サミドと命名される。
好適な実施態様
(I)ヒドロキサム酸及びそれらの誘導体:R10が−NR11OR12である式(I
)の化合物
この群の中で、化合物の好適群は、R10が−NHOHであるものである。
この好適な群の中で、化合物の更に好適な群は、
R1が、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、、又はヘテロア
ルキル、更に好適には2−プロピル、tert−ブチル、1−ヒドロキシエチル、te
rt−ブトキシメチル、2,2−ジメチルプロピル、2−メチルプロピル、1−メ
チルプロピル、n−プロピル、ベンジル、フェニル、4−フルオロフェニル、
シクロヘキシル、(1−メチル−1−メチルチオ)エチル、フェニルチオメチル
、ベンジルチオメチル、チオフェン−2−イルメチル、ピリジン−2−イルチオ
メチル、4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ブチル、又はベンジルオキシ
メチル、最も好適には2−プロピル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル
、n−プロピル、又は4−フルオロフェニルであり;
R2が、水素であり、そして
R3が、水素、アルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、又はヘテロアルキ
ル、好適には水素、メチル、N,N−ジメチルアミノエチル、ピリジン−3−イ
ルメチル、ベンジル、又は2−フェノキシエチル、最も好適には水素、N,N−
ジメチルアミノエチル、又はピリジン−3−イルメチルであるそれである。
この群の中で、特に好適な化合物は、R1及びR2が結合する炭素原子での基の
空間配列が、下記図1に示されるそれらである。
化合物の別の更に好適な群は、R1及びR2が、それらが結合する炭素原子と一
緒になって、炭素環又はヘテロ環、好適には3〜6個の炭素原子、更に好適には
5又は6個の炭素原子、又は1個のN、O又はS原子を含む6個の環原子のヘテ
ロ環形成し、R1及びR2が結合する炭素原子は、ヘテロ環の4位に位置し、最も
好適にはシクロペンチル、シクロヘキシル、又はピペリジノ(ここで、ピペリジ
ノ環の窒素が場合によりアシル、−SO2R(ここで、Rは、アルキル、アミノ
、モノ置換アミノ、又はジ置換アミノである)、又は−CONR’R”(ここで
、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキ
ルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール及びヘテロアラルキルから
選択される)により置換されている)であり、そして
R3が、上に記載されているのと同義であり、好適には水素であるそれである
。
化合物の別の更に好適な群は、R3とR1が、それらが結合する炭素原子と一緒
になって、ヘテロシクロアミノ基、好適には6個の環原子の環サイズで、場合
により好適には4位にN、O、又はS(O)n(ここで、nは、0〜2の整数で
ある)からなる群から選択される第二のヘテロ原子を含み、R3が結合している
窒素原子がヘテロシクリルアミノ基の1位である、それらである。R1とR2によ
り形成される好適なヘテロシクロアミノ基は、ピペリジノ、モルホリノ、チオモ
ルホリノ、チオモルホリノ−1−オキシド、チオモルホリノ−1,1−ジオキシ
ド、2,2−ジメチルチオモルホリノ、又はピペラジノ(ここで、ピペラジノ環
は、場合により好適には4位の窒素で、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキ
ルアルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、−COORa(ここで、
Raは、アルキルである)、−SO2R(ここで、Rは、アルキル、アミノ、モノ
置換アミノ、又はジ置換アミノである)、−CONR’R”、−(アルキレン)
CONR’R”(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロ
アルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、
及びヘテロアラルキルから選択される)、好適にはアシル、ハロアルキル、−S
O2R(ここで、Rは、アルキル、アミノ、モノ置換アミノ、又はジ置換アミノ
である)、又は−CONR’R”(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、
アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、
ヘテロアリール、及びヘテロアラルキルから選択される)、更に好適には、アセ
チル、ホルミル、2,2,2−トリフルオロエチル、アミノカルボニル、tert−
ブチルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、2,4−ジフル
オロアミノスルホニル、ビス(N,N−ジメチルアミノホスホリル)、モルホリ
ン−4−イルカルボニル、モルホリン−4−イルスルホニル又は1,4−ピラジ
ン−2−イルカルボニルで置換されている)を含むが、それに限定されない。好
適にはR2は、水素である。
この群の中で、特に好適な化合物は、R1及びR2が結合する炭素原子での基の
空間配列が、(R)立体配位を有するそれらである。
それらの更に好適な下位の群を含む、上述の好適、更に好適なR1、R2及びR3
の群の中で、更に好適な化合物の群は、それらの基のいずれか一つが以下のも
のと組合されている:
(i)R20及びR21が、独立して、水素、アルキル、アシル、アラルキル、ア
ラルケニル又はヘテロアルケニル;
(ii)R20及びR21が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ヘテロシク
ロアミノ基を形成し、更に好適にはR20及びR21が、それらが結合する窒素原子
と一緒になって、ピペリジノ又はピペラジノ環を形成し、ここで、
ピペリジノ環は、場合により、アリール、ヘテロアリール、アシル、−CON
R’R”(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキ
ル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、及びヘ
テロアラルキルから選択される)、−OR(ここで、Rは、アリール又はヘテロ
アリールである)、又は−S(O)nR(ここで、nは、0〜2の整数であり、そ
してRは、アリール又はヘテロアリールである)、更に好適には、フェニル、フ
ェノキシ、4−(イミダゾール−1−イル)フェノキシ、5−クロロピリジン−
2−イルオキシ、4−クロロフェノキシ、4−フルオロフェノキシ、4−フルオ
ロフェノキシ、4−クロロベンゾイル、4−シアノベンゾイル、4−メチルベン
ゾイル、4−クロロフェニルスルホニル、フェニルチオ、ピリジン−4−イルチ
オ、ピリジン−2−イルチオ、ベンゾキサゾール−2−イル、ベンゾチアゾール
−2−イルチオ、5−フェニルチアゾール−2−イル、5−フルオロインドール
−3−イル、6−クロロインドール−3−イル、5−フェニルイミダゾール−2
−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、4−メチルフェニルチオ、4−クロロ
フェニルチオ、4−シアノフェニル、4−フルオロフェニル、4−フルオロベン
ゾイル、4−フルオロフェニルアミノカルボニル、5−クロロインドール−3−
イル、5−クロロベンゾトリアゾール−1−イル、6−メチルインドール−3−
イル、5−フルオロリンドール−3−イルカルボニル、6−フルオロインドール
−3−イル、4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル、4−クロ
ロインドール−3−イル、7−メチルインドール−3−イル、5−シアノインド
ール−3−イル、6−シアノインドール−3−イル、ベンゾチオフェン−2−イ
ル、ベンゾチオフェン−3−イル、キノリン−3−イル、5−クロロ−ベンズイ
ミダゾール、−1−イル、ピリジン−2−イルオキシ、6−クロロピリジン−2
−イルオキシ、ナフタ−1−イル、ナフタ−2−イル、1,2,3,6−テトラ
ヒドロ−β−カルボリン、7−クロロ−1,3−ジヒド
ロ−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン−5−イル、8−クロロ−1,
3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン−5−イル、7−フ
ルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン−5−
イル、又は8−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾジアゼピン
−2−オン−5−イル、更に好適には、4−クロロフェノキシ、4−フルオロフ
ェノキシ、4−フルオロフェニル、5−クロロピリジン−2−イルオキシ、6−
クロロピリジン−2−イルオキシ、ピリジン−2−イルオキシ、フェノキシ、フ
ェニルチオ、ピリジン−4−イルチオ、4−クロロベンゾイル、5−フルオロイ
ンドール−3−イル、4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル、
6−メチルインドール−3−イル、5−クロロインドール−3−イル、5−シア
ノインドール−3−イル、5−クロロベンゾトリアゾール−1−イル、1,2,
3,6−テトラヒドロ−β−カルボリン、又は6−クロロ−インドール−3−イ
ル、最も好適には、4−クロロフェノキシ、4−フルオロフェノキシ、5−クロ
ロピリジン−2−イルオキシ、6−クロロピリジン−2−イルオキシ、ピリジン
−2−イルオキシで4位に置換されており;そして
ピペラジノ環は、場合により、アリール、ヘテロアリール、−CONR’R”
(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロアラ
ルキルから選択される)、又は−SO2アリール、更に好適には、4−クロロフ
ェニル、5−クロロピリジン−2−イル、4−ベンジルオキシフェニル、4−(
ピリジン−4−イル)メチルオキシフェニル、2−フェニルベンゾキサゾール−
5−イル、ピリジン−4−イル、5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル
、4−シアノフェニル、5−ニトロ−ピリジン−2−イル、5−ブロモピリジン
−2−イル、4−ビフェニルアミノカルボニル、4−フェノキシフェニル−アミ
ノカルボニル、4−、ベンジルオキシフェニルアミノカルボニル、又は4−クロ
ロフェニルアミノカルボニル、最も好適には、4−クロロフェニル、4−ベンジ
ルオキシフェニル、5−クロロピリジン−2−イル、4−シアノフェニル、4−
クロロフェニルアミノカルボニル、又は2−フェニルベンゾキサゾール−5−イ
ルで4位に置換されている;又は
(iii)R20及びR21が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン環(これは、アリール又はヘテロアリール環、好
適にはフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−フルオロフェ
ニル、4−メチルフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、4−クロロ−
3−トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−フ
ルオロフェニル、5−クロロインドール−3−イル、5−フルオロインドール−
3−イル又は3,4−ジフルオロフェニル、最も好適には4−クロロフェニル、
4−フルオロフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、又は3−クロロ−
4−フルオロフェニルにより置換されている)を形成する。
好適には、ピペリジノ環、ピペラジノ環又は1,2,3,6−テトラヒドロピ
リジン環は、4位で置換されている。
(ii)カルボン酸:R10が−OHである式(I)の化合物
この化合物の群の中で、好適な群は、R1が水素、アルキル、アリール、アラ
ルキル、又はヘテロアルキル、好適にはアルキル、アリール、又はヘテロアルキ
ル、最も好適には水素、2−プロピル、tert−ブチル、1−ヒドロキシエチル、
tert−ブトキシメチル、2,2−ジメチルプロピル、2−メチルプロピル、1−
メチルプロピル、プロピル、ベンジル、フェニル、4−フルオロフェニル、シク
ロヘキシル、(1−メチル−1−メチルチオ)エチル、フェニルチオメチル、ベ
ンジルチオメチル、チオフェン−2−イルチオメチル、ピリジン−2−イルチオ
メチル、4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ブチル、又はベンジルオキシ
メチル、最も好適には水素、メチル又は2−プロピルであり;
R2が、水素であり;そして
R3が、水素、アルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、又はヘテロアルキ
ル、好適には水素、ベンジル、N,N−ジメチルアミノエチル、又はピリジン−
3−イルメチル、最も好適には水素、ベンジル、又はピリジン−3−イルメチル
であるが、ただしR1、R2及びR3は、すべて水素ではないそれらである。
この群の中で、特に好適な化合物は、R1及びR2が結合する炭素原子での基の
空間配列が、下記図1に示されるそれらである。
化合物の別の更に好適な群は、R1及びR2が、それらが結合する炭素原子と一
緒になって、炭素環又はヘテロ環、好適には3〜6個の炭素原子、更に好適には
5又は6個の炭素原子、又は1個のN、O又はS原子を含む6個の環原子のヘテ
ロ環を形成し、R1及びR2が結合する炭素原子は、ヘテロ環の4位に位置し、最
も好適にはヘテロシクリルの4位に位置し、最も好適にはシクロペンチル、シク
ロヘキシル、又はピペリジノ環の窒素が場合によりアシル、−SO2R(ここで
、Rは、アルキル、アミノ、モノ置換アミノ、又はジ置換アミノである)、又は
−CONR’R”(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シク
ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール
及びヘテロアラルキルから選択される)により置換されているピペリジノであり
、そして
R3が、上に記載されているのと同義であり、好適には水素であるそれである
。
化合物の別の更に好適な群は、R3とR1が、それらが結合する炭素原子と一緒
になって、ヘテロシクロアミノ基、好適には6個の環原子の環サイズで、場合に
より好適には4位にN、O、又はS(O)n(ここで、nは、0〜2の整数である
)からなる群から選択される第二のヘテロ原子を含み、R3が結合している窒素
原子がヘテロシクリルアミノ基の1位である、それらである。R3とR1により形
成される好適なヘテロシクロアミノ基は、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホ
リノ、チオモルホリノ−1−オキシド、チオモルホリノ−1,1−ジオキシド、
2,2−ジメチルチオモルホリノ、又はピペラジノ(ここで、好適には、ピペラ
ジノ環は、場合により4位の窒素で、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル
アルキル、アシル、−(アルキレン)COORa(ここで、Raは、アルキルであ
る)、−SO2R(ここで、Rは、アルキル、アミノ、モノ置換アミノ、又はジ
置換アミノである)、−CONR’R”、−(アルキレン)CONR’R”(こ
こで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロアラ
ルキルから選択される)、好適にはアシル、ハロアルキル、−SO2R(ここで
、Rは、アルキル、アミノ、モノ置換アミノ、又はジ置換アミノである)、又は
−CONR’R”(ここで、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、シク
ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール
、及びヘテロアラルキルから選択される)、更に好適には、アセチル、ホルミル
、2,2,2−トリフルオロエチル、アミノカルボニル、N,N−ジメチルアミ
ノスルホニル、ビス(N,N−ジメチルアミノホスホリル)、モルホリン−4−
イルカルボニル、モルホリン−4−イルスルホニル、又は1,4−ピラジン−2
−イルカルボニルで置換されている)を含むが、それに限定されない。好適には
R2は、水素である。この群の中で、特に好適な化合物は、R1及びR2が結合す
る炭素原子での基の空間配列が、(R)立体配位を有するそれらである。
上記の好適な群及び更に好適な下位の群の中で、更に好適な化合物の群は、以
下のいずれかがある:
(i)R20が水素又はアルキル、好適には水素又はメチル;最も好適にはメチル
であり、そして
R21が、アリール、アラルキル、又はヘテロアラルキル、好適にはベンジル、
4−ビフェニルメチル、3−(4−ビフェニル)プロピル又は2−フェニルエチ
ル、最も好適にはベンジル、4−ビフェニルメチル又はピリジン−3−イルメチ
ルであり;
(ii)R20及びR21が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、アリール又
はヘテロアリール環で置換されているヘテロシクロアミノ基を形成し、更に好適
にはR20及びR21が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ピペリジノ又
はピペラジノ環を形成し、ここで、
ピペリジノ環は、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−フルオロフ
ェニル、4−メチルフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、4−クロロ
−3−トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−
フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、4−(ピリジン−4−イルメ
トキシ)フェニル、4−(ピリジン−3−イルメチルメトキシ)フェニル、
5−クロロピリジン−2−イル、5−クロロピリジン−2−イルオキシ、6−フ
ルオロベンズイソキサゾール−3−イル、6−クロロインドール−3−イル、5
−クロロインドール−1−イル、5−フルオロインドール−3−イル、4,5,
6,7−テトラフルオロインドール−3−イル、又は6−フルオロインドール−
3−イル、最も好適には4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、5−クロ
ロインドール−2−イルオキシ、6−フルオロベンズイソチアゾール−3−イル
、4−(ピリジン−4−イルメチルオキシ)フェニル、又は6−フルオロベンズ
イソチアゾール−3−イルで置換されている;そして
ピペラジノ環は、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−フルオロフ
ェニル、4−メチルフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、4−クロロ
−3−トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−
フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、4−(ピリジン−4−イルメ
チルオキシ)フェニル、4−(ピリジン−3−イルメチルオキシ)フェニル、4
−(ピリジン−3−イルメチルオキシ)フェニル、5−クロロピリジン−2−イ
ル、6−フルオロベンズイソキサゾール−3−イル、6−クロロインドール−3
−イル、5−クロロインドール−1−イル、5−フルオロインドール−3−イル
、4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル、又は6−フルオロイ
ンドール−3−イル、最も好適には4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル
、6−フルオロベンズイソチアゾール−3−イル、4−(ピリジン−4−イルメ
チルオキシ)フェニル、又は6−フルオロベンズイソチアゾール−3−イルで置
換されている;
(iii)R20及びR21が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン環(これは、好適には4位で、アリール又はヘテ
ロアリール、更に好適には4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−フル
オロフェニル、4−メチルフェニル、4−フルオロ−3−メチルフェニル、4−
クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシフェニル、3−クロロ
−4−フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、4−(ピリジン−4−
イルメチルオキシ)フェニル、4−(ピリジン−3−イルメチルオキシ)フェニ
ル、4−(ピリジン−3−イルメチルオキシ)フェニル、5−クロロ
ピリジン−2−イル、6−フルオロベンズイソチアゾール−3−イル、6−クロ
ロインドール−3−イル、5−クロロインドール−1−イル、又は6−フルオロ
インドール−3−イル、最も好適には4−クロロフェニル、4−フルオロフェニ
ル、又は4−フルオロ−3−メチルフェニルで置換されている)を形成するか;
又は
(iv)R20及びR21が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、シクロアル
キル、アリール又はヘテロアリール環に縮合しているヘテロシクロアミノ基を形
成する。
化合物の好適な群は、R1及びR2が、水素、アルキル、アリール、アラルキル
、又はヘテロアリールであり;R3が、アルキル、アラルキル、ヘテロアラルキ
ル、又はヘテロアルキルであり;そしてR21がアリール、アラルキル、又はヘテ
ロアラルキルである。好適には、R1は、水素又はアルキルであり;そしてR3が
、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、最も好適にはR1は、水素、メチル
、又は2−プロピルであり;R3が、ベンジル又は2−フェニルエチルであり;
R20が、水素又はメチルであり;そしてR21がベンジル又はピリジン−3−イル
メチルである。
特に好ましい化合物の例は、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジン
−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル]−ブチラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキ
シ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェノキシ)ピペリジ
ン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−
1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ピペ
ラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピ
ペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(2−フェニルベンゾキサゾール−5
−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(フェノキシ)ピペリジン−1−スルホニル]ピ
ペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(フェニルチオ)ピペリジン−1−スルホニル]
ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(ピリジン−4−イルチオ)ピペリジン−1−ス
ルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホ
ニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スル
ホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(6−クロロインドール−3−イル)ピペリジン
−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジ
ン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−アセチル−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリ
ジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−3−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−
2−イルオキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルバレラミ
ド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキ
シ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−4−メチル−バレラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−3−(S)−{[4−(6−クロロピリジン−
2−イルオキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルバレラミ
ド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(6−クロロピリジン−2−イルオキ
シ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−4,4−ジメチルバレラミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピペリ
ジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−クロロインドール−3−イル)ピペリジン
−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)ピ
ペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−アセチル−1−[4−(6−メチルインドール−3−イ
ル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(RS)−カルボキサミド
、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スル
ホニル]−4−ホルミルピペラジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピ
ペラジン−1−スルホニル]アミノ}−バレラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピ
ペラジン−1−スルホニル]アミノ}−4−メチル−バレラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−シアノフェニル)ピペラジン−
1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニルアミノカルボニ
ル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−
1−スルホニル]アミノ}バレラミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−
1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スル
ホニル]−4−(N,N−ジメチルアミノ−カルボニル)ピペラジン−2−(R
)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(
4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)−ピペリジン−1−ス
ルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノスルホニル)−1−[4−(
4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)−ピペリジン−1−
スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スル
ホニル]−4−(N,N−ジメチルアミノ−スルホニル)ピペラジン−2−(R
)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スル
ホニル]−4−(1,4−ピラジン−2−イルカルボニル)ピペラジン−2−(
R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−シアノインドール−3−イル)ピペリジン
−1−スルホニル]−4−(モルホリン−4−イル−カルボニル)ピペラジン−
2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−シアノインドール−3−イル)ピペリジン
−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4,5,6,7−テトラフルオロインドール−
3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサ
ミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−(4−フルオロフェニル)−2−{[4−(4
−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニ
ル]アミノ}アセトアミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミ
ド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スル
ホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン−1−スルホニル]−4−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スル
ホニル]−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−2−(R)−
カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スル
ホニル]−4−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペラジン−2−(R)−
カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スル
ホニル]−4−(モルホリン−4−イルスルホニル)ピペラジン−2−(R)−
カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン−1−スルホニル]−4−(モルホリン−4−イルスルホニ
ル)ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノスルホニル)−1−[4−(
4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)
−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノスルホニル)−1−[4−(
4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホ
ニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−[ビス(N,N−ジメチルアミノホスホリル)−1−[
4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−
スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−[ビス(N,N−ジメチルアミノホスホリル)−1−[
4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−
(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(
4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−1−スル
ホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(2,4−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(
4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピペリジン−1−スル
ホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(
4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−
(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(
4−フルオロフェニル)−3−オキソ−ピペラジン−1−スルホニル]ピペラジ
ン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(
4−フルオロフェニル)−3−オキソ−ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジ
ン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(
4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピペ
リジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
2−[ベンジル−(ベンジルメチルアミノスルホニル)アミノ]酢酸、
2−(R)−{ベンジル−[(4−ビフェニルメチル)メチルアミノスルホニ
ル)アミノ]−3−メチルブタン酸、
2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]
アミノ}プロピオン酸、
2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピペリジン−
1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブタン酸、
1−[4−(6−フルオロベンズイソチアゾール−3−イル)ピペリジン−1
−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸、
1−[4−(6−クロロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル
]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸、
1−[4−(4−クロロフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]−4−(N
,N−ジメチルアミノカルボニル)ピペラジン−2−(R)−カルボン酸、
4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(4−フルオロフェ
ニル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボン酸、
2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジノ−1−スルホニル]
アミノ}プロピオン酸、
2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジノ−1−スルホニル
]アミノ}酢酸、
2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジノ−1−スルホニル]
アミノ}酢酸、
2−(R)−{[4−ピリジン−4−イルメチルオキシフェニル)ピペラジノ
−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブタン酸、
6−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(R)−{[4−(5−クロロフ
ェニル)ピペラジノ−1−スルホニル]アミノ}−ヘキサノ酸、
2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒ
ドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブタン酸、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブタン
酸、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3,3−ジメチル
ブチラミド、
1−[4−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−1,2,3,6−テトラ
ヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸、
1−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラ
ヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸、
1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジ
ン−1−スルホニル]−4−(N,N−ジメチルアミノ−カルボニル)ピペリジ
ン−2−(R)−カルボン酸、
1−[4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン
−1−スルホニル]−4−(N,N−ジメチルアミノ−スルホニル)ピペラジン
−2−(R)−カルボン酸、
N−ヒドロキシ−1−[1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−2
−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[7−フ
ルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−2−スルホニル]ピ
ペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−アミノカルボニル−1−[4−(4−クロロベンゾイル
)ピペリジン−1−スルホニル]−ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジ
ン−1−スルホニル]−4−ホルミルピペラジン−2−(R)−カルボキサミド
、
N−ヒドロキシ−4−アセチル−1−[4−(5−フルオロインドール−3−
イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド
、
N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(
5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン
−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−4−tert−ブチルアミノカルボニル−1−[4−(5−フル
オロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(
R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−1,2
,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−
カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジン−1−スルホニル]−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニ
ル)ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−N−メチル−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−
1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン
−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(5−シアノインドール−3−イル)ピペリジン
−1−スルホニル]−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピペラジン−
2−(R)−カルボキサミド。
他の好ましい化合物は、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン−1−スルホニル]−4−(モルホリン−4−イルカルボニ
ル)ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン−1−スルホニル]−4−(tert−ブトキシカルボニル)ピ
ペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−2−シアノヘキシ
ルアセトアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{(ピリジン−3−イルメチル)−[4−(4
−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニ
ル]アミノ}−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−(S)−ヒド
ロキシブチラミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン−1−スルホニル]−4−(S)−ヒドロキシピペリジン−
2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−2−(4−ヒドロ
キシフェニル)アセトアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン
−1−スルホニル]アミノ}−2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−4−メチルバレラ
ミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−フェニルプロ
ピオンアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−(4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオンアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−(S
)−メチルバレラミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン−1−スルホニル]−4−(N−メチルアミノカルボニル)
ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}バレラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−4−ペンテンアミ
ド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−(チエン−2
−イル)プロピオンアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−4−メチルチオブ
チラミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−tert−ブトキ
シプロピオンアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−ベンジルオキ
シプロピオンアミド、
N−ヒドロキシ−1−[6−フルオロ−1,2,3,6−テトラヒドロ−β−
カルボリン−2−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[1,2,3,6−テトラヒドロ−β−カル
ボリン−2−スルホニル]アミノ}プロピオン酸、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{(ピリジン−2−イルメチル)−[1,2,
3,6−テトラヒドロ−β−カルボリン−2−スルホニル]アミノ}プロピオン
酸、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−4−メチルバレル
酸、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−(R)−メチ
ルバレラミド。
本発明の代表的な化合物は下記である:
I.式(I)(式中、R2=水素、R10=−NR11OR12(式中、R11及びR12
は、水素である)であり、他の基は下記に定義したとおりである)の化合物は: であり、名称は、
1.N−ヒドロキシ−2−(R)−[ベンジル−(ピペリジン−1−スルホニル
)アミノ]−3−メチルブチラミド、
5.N−ヒドロキシ−2−[ベンジル−(4−クロロピペリジン−1−スルホニ
ル)アミノ]アセトアミド、
15.N−ヒドロキシ−2−{メチル−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジ
ン−1−スルホニル]アミノ}アセトアミド トリフルオロ酢酸塩、
23.N−ヒドロキシ−2−{[4−(4−メチルフェニル)ピペラジン−1−
スルホニル]アミノ}アセトアミド、
33.N−ヒドロキシ−2−{[4−(3−クロロフェニル)ピペラジン−1−
スルホニル]アミノ}アセトアミド、
41.N−ヒドロキシ−2−(RS)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラ
ジン−1−スルホニル]アミノ}アセトアミド、
50.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル
)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}ブチラミド、
51.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジ
ン−1−スルホニル]アミノ}ブチラミド、
54.N−ヒドロキシ−2−{[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−
イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}アセトアミド、
57.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェノキシ)ピペリ
ジン−1−スルホニル]アミノ}プロビオンアミド、
59.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェノキシ)ピペリ
ジン−1−スルホニル]アミノ}ブチルアミド、
62.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジ
ン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−3−メチルチオブチラミド、
66.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロベンジルカルバモイ
ル)メチル]ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオンアミド、
74.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−ベンジルオキシフェニル)
ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチラミド、
78.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−ピリジン−3−イルメチル
−[4−(フェノキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブ
チラミド、
84.N−ヒドロキシ−2−(R)−{4−ベンジル−[4−ヒドロキシピペリ
ジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラミド、
90.N−ヒドロキシ−2−(R)−{メチル−[4−(5−クロロピリジン−
2−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−ベンジルオキシプロピ
オンアミド、
93.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリ
ジン−1−スルホニル]アミノ}−3−フェニルチオプロピオンアミド、
96.N−ヒドロキシ−2−(R)−{{4−[4−(ピリジン−4−イルメチ
ルオキシ)フェニル}ピペラジン−1−スルホニル}アミノ}−3−メチルブチ
ラアミド、
100.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イ
ルオキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラミド、
103.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イ
ル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−(4−ヒドロキシフェニル)
プロピオンアミド、
114.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イ
ル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−ピリジン−2−イルチオ)プ
ロピオンアミド、
125.N−ヒドロキシ−2−(S)−{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペ
リジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオンアミド、
136.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−フェニルチアゾール−2
−イル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラミド、
148.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フェノキシベンゾイル)
ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオンアミド、
159.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(メチル−4−クロロベンゾイ
ルアミノカルボニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオンアミド
、
170.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(2−フェニルベンゾキサゾー
ル−5−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチブチラミド、
183.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(6−クロロピリジン−2−イ
ルオキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチブチラミド、
196.N−ヒドロキシ−2−(RS)−{[N,N−ジメチルアミノエチル−
[4−(フェニル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラ
ミド、
206.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イ
ルオキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−2−シクロヘキシルアセト
アミド、
213.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フェノキシフェニルアミ
ノカルボニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオンアミド、
224.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イ
ル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}バレラミド、
230.N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペ
リジン−1−スルホニル]アミノ}−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミ
ド
である。
II.式(I)(式中、R2=水素、R10=−NR11OR12(式中、R11及びR12
は、水素である)であり、他の基は下記に定義したとおりである)の化合物は:
であり、名称は
232.N−ヒドロキシ−1−(ピロリジン−1−スルホニル)ピペリジン−2
−(R)−カルボキサミド、
234.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−
スルホニル)ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
237.N−ヒドロキシ−1−[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−
スルホニル)ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
238.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フェノキシ)ピペリジン−1−スル
ホニル)ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
239.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−フェニルチオ)ピペリジン−1−ス
ルホニル)ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
240.N−ヒドロキシ−1−[4−(ピリジン−2−イルチオ)ピペリジン−
1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
249.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−
スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−(RS)−カ
ルボキサミド、
258.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)ピペリジン−1−
スルホニル]−4−(ピリジン−2−イルカルボニル)ピペラジン−2−(RS
)−カルボキサミド、
267.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)ピペリジン−1−
スルホニル]モルホリン−2−(R)−カルボキサミド、
277.N−ヒドロキシ−4−アセチル−1−[4−(6−メチルインドール−
3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(RS)−カルボキ
サミド、
289.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロ−2−メチル)ピペラジン−
1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミド、
299.N−ヒドロキシ−1−[4−(4,5,6,7−テトラフルオロインド
ール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピリラジン−2−(R)−カル
ボキサミド、
310.N−ヒドロキシ−4−シクロプロピルメチル−1−[4−(6−フルオ
ロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R
)−カルボキサミド、
321.N−ヒドロキシ−4−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−[4
−(5−シアノインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジ
ン−2−(R)−カルボキサミド、
331.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)ピペリジン−1−スル
ホニル]−4−ヒドロキシピペリジン−2−(R)−カルボキサミド
である。
III.式(I)(式中、R3=水素、R10=−NR11OR12(式中、R11及びR12
は、水素である)であり、他の基は下記に定義したとおりである)の化合物は:
であり、名称は下記である。
337.N−ヒドロキシ−1−{[(4−フェノキシ)ピペリジン−1−スルホ
ニル]アミノ}シクロペンタン−1−カルボキサミド、
339.N−ヒドロキシ−4−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1
−スルホニル]アミノ}テトラヒドロピラン−4−イル−4−カルボキサミド、
347.N−ヒドロキシ−4−{[4−(4−フェノキシ)ピペリジン−1−ス
ルホニル]アミノ}テトラヒドロピラン−4−イル−4−カルボキサミド、
351.N−ヒドロキシ−2−{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−
1−スルホニル]アミノ}−2−メチルプロピオンアミド。
IV.式(I)(式中、R2=水素、R10=−NR11OR12(式中、R11及びR12
は、水素である)であり、他の基は下記に定義したとおりである)の化合物は:であり、名称は、
358.N−ヒドロキシ−2−(RS)−{[ベンジル−(メチル−ベンジル−
アミノスルホニル)アミノ}−3−メチルブチラミド、
360.N−ヒドロキシ−2−(RS)−{[ベンジル−(メチル−アミノスル
ホニル)アミノ}−3−メチルブチラミド、
363.N−ヒドロキシ−1−[(メチル−ベンジル−アミノスルホニル)アミ
ノ]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミド
である。
V.式(I)(式中、R2=水素、R10=−NR11OR12であり、他の基は下記
に定義したとおりである)の化合物は:
であり、名称は、
365.N−ベンジルオキシ−4−ホルミル−1−[4−(5−フルオロインド
ール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(RS)−カ
ルボキサミド、
372.N−ヒドロキシ−N−メチル−1−[4−(5−フルオロインドール−
3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサ
ミド
である。
VI.式(I)(式中、R2=水素、R10=−NR11OR12(式中、R11及びR12
は水素であり、他の基は下記に定義したとおりである)の化合物は:
であり、名称は、
375.N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6
−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボ
キサミド、
381.N−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−1−[4−(4−フ
ルオロ−3−メチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−
スルホニル]ピペラジン−2−(RS)−カルボキサミド、
393.N−ヒドロキシ−4−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,
6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]−2,2−ジメチルチオモルホリ
ン−3−(R)−カルボキサミド、
399.N−ヒドロキシ−4−[ビス(N,N−ジメチルアミノホスホリル)]
−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジ
ン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(RS)−カルボキサミド
である。
VII.式(I)(式中、R2=水素、R10=−NR11OR12(式中、R11及びR12
は水素である)であり、他の基は下記に定義したとおりである)の化合物は:
であり、名称は、
401.N−ヒドロキシ−2−(R)−1−[4−(4−クロロフェニル)−1
,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]プロピオンアミド、
406.N−ヒドロキシ−2−(R)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]−3−メチルブチラ
ミド
である。
VIII.式(I)(式中、R2=水素、R10=−OH、及び他の基は下記に定義し
たとおりである)の化合物は:
であり、名称は、
410.1−[4−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボン
酸、
413.2−(R)−{[4−(ピリジン−4−イルメチルオキシフェニル)ピ
ペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブタン酸、
421.1−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリノ)ピペリ
ジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボン酸、
427.4−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ピペラジン−1−スルホニ
ル]テトラヒドロピラン−4−(RS)−カルボン酸
である。
IX.式(I)(式中、R10=−OHであり、他の基は下記に定義したとおりであ
る)の化合物は:
であり、名称は、
429.2−(RS)−{[ベンジル−[メチル−(4−ビフェニルメチル)−
アミノスルホニル]アミノ}−3−メチルブタン酸、
433.2−(R)−[2−フェニルエチル−(2−フェニルエチルアミノスル
ホニル)アミノ]プロピオン酸
である。雑化合物
436.R10=−OH、R1及びR2=水素、R3及びR4は−緒に=−(CH2)2−
であり、そしてR21=4−ビフェニルメチルである式(I)の化合物は、N−ヒ
ドロキシ−5−(ビフェニル−4−イルメチル)−1,1−ジオキソ−1,2,
5−チアジアゾリジン−2−アセタミド(361M+)と名付けられる。
437.R10=−NHOH、R1及びR2=水素、R3及びR4は−緒に=−(CH2
)2−であり、そしてR21=4−フェノキシベンゾイルである式(I)の化合物は
、N−ヒドロキシ−5−(4−フェノキシベンゾイル)−1,1−ジオキソ−1
,2,5−チアジアゾリジン−2−アセタミド(361M+)と名付けられる。
一般合成スキーム
本発明の化合物は、以下に示す反応スキームに示した方法により製造すること
ができる。
これらの化合物の製造に用いた出発物質及び試薬は、Aldrich Chemical Co.,
(Milwaukee,Wisconsin,USA),Bachem(Torrance,Calfornia,USA),Emka-Chem
ie,又はSigma(St.Louis,Missouri,USA)のような商業的供給者から入手し得る
か、又はFieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis,Volumes 1-15
(John Wiley and Sons,1991),Rodd's Chemistry of Carbon Compounds,Volum
es 1-5 and Supplements(Elsevier Science Publishers,1989),Organic React
ions,Volumes 1-4−(John Wiley and Sons,1991),March's Advanced Organic
Chemistry(John Wiley and Sons,4th Edition),及びLarock's Comprehensive
Organic Trans for mations(VCH Publishers Inc.,1989)のような文献に記載さ
れている方法による当業者に知られた方法により製造される。これらのスキーム
は、それにより本発明の化合物を製造することができ、それらのスキームの種々
の改変ができ、そしてこの開示を参照して当業者に示唆される、いくつかの方法
の単なる説明である。
反応の出発物質及び中間体は、単離することができ、所望により慣用の方法、
ろ過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィなどを含むが限定されない方法により精
製することができる。そのような材料は、物理定数及びスペクトルデータを含む
慣用の手段により特徴づけることができる。
一般に、式(I)の化合物は、式(Ia)のアルキル2−[(アミノスルホ
ニル)アミノ]アセタートから製造することができる。
式(Ia)の化合物の製造
スキームA、B及びCは、式(Ia)の化合物を製造する別々の方法を記載し
ている。
R3が、場合により水素である式(Ia)の化合物は、スキームAに示すよう
に、α−アミノ酸から製造される。
スキームA 工程2 工程1、2(別法) 工程1において、式2の2−[(クロロスルホニル)アミノ]アセタートは、
(a)又は(b)により製造される:
(a)α−アミノアセタート1(ここで、Rは、アルキル、好適にはメチル、エ
チル、又はtert−ブチルであり、そしてR3は発明の要約での定義と同義で
ある)と、スルフリルクロリドとの非プロトン性溶媒(例えば、ジクロロメタン
、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリルなど)中での反応による。
反応は、有機塩基(例えば、トリエチルアミン又はピリジン)の存在又は非存在
下に行うことができる。有機塩基が用いられるならば、反応は、−78℃〜25
℃
の範囲の温度で実施され、そうでないならば25〜80℃で実施される。
(b)クロロスルホン酸と、化合物1の過剰量、又は非−求核有機塩基の存在下
での化合物1の当モル量の反応によりスルファミン酸中間体を得ることによる。
反応は、クロル化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなど)中で
、0℃〜30℃で行われる。スルファミン酸中間体は、次いで式2の2−[(ク
ロロスルホニル)アミノ]アセタートへ、それと適切なクロル化剤(例えば、5
塩化リン、チオニルクロリド、オキシ塩化リン、好適には5塩化リンなど)との
反応により転換する。反応は、70℃〜110℃の温度範囲で加熱することに進
行する。反応のための適切な溶媒は、ベンゼン、トルエンなどのような芳香族炭
化水素である。
一般に、式(I)の化合物は、商業的に入手し得るか、又は有機化学の分野で
公知の方法により製造することができる。例えば、アラニン、バリン、ピペコリ
ン酸などの天然及び非天然のアミノ酸エステルは、容易にAldrichから入手し得
る。
R1及びR3が、−緒になって、モルホリン環を形成する式1の化合物は、Brow
n,G.R.,Foubister,A.J.,Wright,B.,J,Chem.Soc.Perk.Trans.I.2577
,(1985)and Kogami.Y.,Okawa,K.Bull.Chem.Soc.Jpn.,60,2963,(1987
)に記載された方法に従い製造することができる。α−チオメチルアミノ酸は、A
rnold,L.D.,Kalantar,T.H.,Vederas,J.C.J.Am.Chem.Soc.,107,7108,
(1985)に記載の方法に従い製造することができる。
R3が水素でない式1の化合物は、還元的アミノ化の反応条件下で、相当する
、R3が水素である式1の化合物を、適切な還元剤(たとえばナトリウムシアノ
ヒドリド、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドなど)及び有機酸(例えば、
氷酢酸、トリフルオロ酢酸など)の存在下に、周囲温度で、アルデヒド又はケト
ンと反応させることにより製造することができる。この反応のための適切な溶媒
は、ハロゲン化炭化水素(例えば、1,2−ジクロロエタン、クロロホルムなど
)である。
工程2において、式(Ia)の化合物は、式2の化合物を、式3のアミンの過
剰量、又は非−求核有機塩基(例えば、トリエチルアミン又はピリジン、好適に
はピリジン)の存在下での化合物1の当モル量の反応により製造することができ
る。反応は、−78℃〜30℃の温度、好適には0℃で行われる。この反応のた
めの適切な溶媒は、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランな
どである。別の方法として、式(Ia)の化合物は、式2の化合物を、式3の化
合物の過剰量、又は水溶性塩基(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
、又は水酸化ナトリウム)の過剰量の存在下でのその相当するアンモニウム塩と
の反応により製造される。この反応のための適切な溶媒は、ジオキサン/水又は
テトラヒドロフラン/水のような水性溶媒混合物である。反応は、0℃〜100
℃の範囲の温度、好適にはRTで行われる。
一般に、式3のアミンは、商業的に入手し得る。例えば、ベンジルアミン、N
−エチルメチルアミン、4−クロロフェニルピペラジン、4−フェノキシピペリ
ジン、4−(4−メチルフェニル)−ピペラジン、4−(4−フルオロフェニル
)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジンなどは、商業的に入手し得る。他の
ものは、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン、1−tert
−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸、1−tert−ブトキシカルボニルピペラ
ジン、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン、ピペラジンなどのよう
な出発材料から、以下に列記したような文献方法により製造することができる。
一般的なピペラジン合成及びアリール化のために、Saari,W.S.,Halczenko,
W.,King,S.W.,Huff,J.R.,Guare,J.P.,Hunt,C.A.,Randall,W.C.,Ande
rson,P.S.,Lott,V.J.,Taylor,D.A.,Clineschmidt,B.U.J.Med.Chem.,2
6,1696,(1983);Kuipers,W.,Wijngaarden,I.,Knose,C.G.,Amstel,M.,T
ulp,M.I.,Zerman,A.J.Med.Chem.,38,1942,(1995);Verderame,M.J.Med
.Chem.,15,693,(1972);and Herrin,T.R.;Paullik,J.M.,Schuber,E.V.
,Geiszler,A.O.J.Med.Chem.,18,1216(1975)参照。
インドール−置換ピペリジン類似体のために、Guillaume,J.,Dumont,C.,L
aurent,J.,Nedelec,L.Eur.J.Med.Chem.,22,33,(1987);Perregaad,J.,
Arnt,J.,Bogeso,K.P.,Hyttel,J.,Sanchez,C.J.Med.Chem.,35,1092,
(1992);Andesen,K.,Perregaard,J.,Arnt,J.,Nielsen,J.B.,Begtrup,M
.
J.Med.Chem.35,4823,(1992),Bergman,J.,Venemaln,L.,Tetrahedron,46
,6061,(1990);and Sasakura,K.Adachi,M.Sugasawa,T.Synth.Comm.,18
(3)265(1988)参照。
ベンゾトリアゾール及びベンズイソキサゾール−置換ピペリジン類似体のため
に、Sato,M.,Arimoto,M.,Ueno,K.J.Med.Chem.,21,1116,(1987);4−
ベンゾキサゾール−2−イルピペリジンNestor,J.J.Jr.,Horner,B.L.,Ho,
T.L.Jones,G.H.,McRae,G.I.,Vickery,B.H.J.Med.Chem.,27,320(1984)
;and Strupczewski,J.T.,Allen,R.C.,Gardner,B.A.,Schmid,B.L.,Stach
e,U.,Glamkowskl,E.J.,M.C.,Ellis,D.B.,Huger,F.P.,Dunn,R.W.J.Me
d.Chem.,28,761,(1985)のそれぞれを参照。
4−(ベンズイソチアゾール−3−イル)ピペリジン及び4−(インダゾール
−3−イル)ピペリジンのために、Fink,D.M.,Strupczewski,J.T.Tetrahedr
on Lett.,6525,(1993)and Strupczewski,J.T.European Patent 0135781,19
89参照。
ベンズイミダゾール−置換及び関連ピペリジン並びピペラジン類似体のために
、Hennlng,R.,Lattrell,R.,Gerhards,H.J.,Leven,M.J.Med.Chem.,30
,814-9,(1987);Nomoto,Y.,Obase,H.,Takai,H.,Hirata,T.,Teranishi
,M.,Nakamura,J.,Kubo,K,Chem.Pharm.Bull.,38(6),1591,(1990);Nes
tor,J.J.,Horner,B.L.,Ho,T.L.,Jones,G,H.,Mcrae,G.I.,Vickery,B.
H.J,Med.Chem.,27,320(1984);Chen,J.J.,Zhang,Y.,Hammond,S.,Dewd
ney,N.,Ho,T.,Lin,X.,Browner,M.F.,Castelhano,A.Tetrahedron Lett
.,1601(1996)and Von Geldern,T.W.,Hutchins,C.,Kester,J.A.,Wu-Wong
,J.R.,Chiou,W.,Dixon,D.B.,Opgenorth,T.J.,J.Med.Chem.,39,957
,(1996)参照。
1,2,3,4−テトラヒドロγ−又はβ−カルボリンのために、Harbert,C
.A.,Plattner,J.J.,Welch,W.M.J.Med.Chem.,23,635(1980)and Still,I
,W,J.,Strautmanis,J,R,Can.J.Chem.,68.,1408,(1990)and Ho,B.T.
,Mcisaac,W.M.,Tansey,L.W.J.Phaem.Sci.,58,998(1969)参照。
4−アリールチアゾール−2−イルピペリジン及び4−アリールイミダゾー
ル−2−イルピペリジンのために、Von Geldern,T.W.,Hutchins,C.,Kester,J
.A.,Wu-Wong,J.R.,Chiou,W.,Duxon,D.B.,Opgenorth,T.J.J.Med Chem.
,39,957(1996)参照。
ヒドロキシ−置換ピペコリン酸のために、Gillard,J.,Abraham,A.,Anders
on,P.C.,Beaulieu,P.L.,Bogri,T.,Bousquet,Y.,Grenier,L.,Guse,I.
,Lavallee,P.J.Org.Chem.,61,2226(1996)参照。
4−置換1,2,3,6−テトラヒドロピリジン類似体のために、Wustrow,D
.J.,Wise,L.D.Synthesis,993,(1991);Perregaad,J.,Moltzen,E.K.,Meie
r,E.,Sanchez,C.J.Med.Chem.,38,1998,(1995)and Bolttcher,H,Barni
ckel,G.,Hausbery,H.,Hasse,A.F.,Seyfied,C.A.,Eiermann,V.J.Med,
Chem.,35,4020(1992)参照。
別の方法として、化合物Iaは、工程1、2(別法)に示したように、α−ア
ミノアセタート1とスルファモイルクロリド4との反応により、上記の工程2に
記載した反応条件を用いて、1工程で製造することができる。
スルファモイルクロリド4は、相当するアミンから、上記の工程1に記載のよ
うに進行させて製造することができる。3が、電子が豊富なヘテロ芳香族環で置
換されているならば、そのとき、いくつかの場合に、スルホニル化反応を行う前
に脱活性化保護基でヘテロ芳香族環を脱活性化することが必要になる。これは、
ヘテロ芳香族環に起こることからスルホニル化を阻止するために行われる。例え
ば、3が4−(インドール−3−イル)ピペリジン基である場合、インドール窒
素は、スルホニルクロリドに対しそれを転換する前に、脱活性化保護基(例えば
、トリメチルシリルエタン−スルホニル、アセチルなど)で保護されねばならな
い。
式(Ia)の化合物は、エステル及びスルファミド基に影響を与えない方法を
用いて、式(Ia)の新しい化合物へ転換することができることは当業者により
知られれいるであろう。例えば、R3が水素である式(Ia)の化合物は、R3が
水素でない式(Ia)の化合物へ、必要ならば、
(a)R3が水素である式(Ia)の化合物を、アルキル化剤R3X(ここで、X
は、クロロ、ブロモ、メシラート、トリフラートなどの、アルキル化条件下での
脱離基である)と、塩基(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナ
トリウムなど)の存在下、かつ0℃〜30℃の反応温度で反応させることのよる
。反応のための適切な溶媒は、THF、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムア
ミドなどである;又は
(b)式(Ia)の化合物を、式R3OHのヒドロキシ化合物と、トリアルキル
ホスフィン又はトリアリールホスフィン、好適にはトリフェニルホスフィン及び
ジエチル又はジイソプロピルアゾジカルボキシラートのようなジアルキルアゾジ
カルボキシラートの存在下に反応させることによるかのいずれかで、転換させる
ことができる。
更に、R20及びR21が、それらが結合する窒素原子と−緒になって、4−ピペ
リドン環を形成する式(Ia)の化合物は、トリメチルシリルトリフルオロメタ
ンスルホナート及び3−非置換ピロール又はインドールのような求核剤と反応さ
せて、用いた求核剤の反応性に依存して、R20及びR21が、それらが結合する窒
素原子と−緒になって、4−置換−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン環、
4,4−ジ置換ピペリジノ環、又は4−ヒドロキシ−4−置換ピペリジノ環であ
る式(Ia)の化合物を得ることができる。反応は、非−ヒドロキシル溶媒、好
適にはメチレンクロリド又はアセトニトリル中で、−30℃〜30℃の反応温度
で行われる。
R3が、水素ではなく、そしてR21が場合により水素であることができる式(
Ia)の化合物は、スキームBに示すようにα−アミノアセタートから製造され
る。スキームB 工程1 工程2(場合による) 工程1において、R3が、水素ではなく、そしてR21が水素である式(Ia)
の化合物は、スキームAの工程1、2(別法)に記載されたように進行させて製
造することができるが、式4の化合物のためには式5のスルファモイルクロリド
を置き換える。
式5のスルファモイルクロリドは、相当するイソシアナートから、Kloek,J.A
.and Leschinsky,K.L.,J.Org.Chem,46,4028,(1976)に記載されているそ
れらのような反応条件を用いて製造される。必要なイソシアナートは、商業的に
入手し得るか、又は当業者に既知の方法により製造することができる。
工程2(場合による)において、R21が水素である化合物(Ia)は、R21が
水素でない式(Ia)の化合物へ、スキームAの工程3(場合による)に記載し
たように進行させて、変換することができる。
R2が水素であり、そしてR3が場合により水素であることができる式(Ia)
の化合物は、スキームCに示されるように、α−ヒドロキシアセタート8又はそ
の誘導体6から製造される。スキームC 工程1 工程1(別法) 工程1において、R2及びR3が、水素である式(Ia)の2−[(アミノスル
ホニル)アミノ]アセタートは、Lがアルキル化条件(例えば、パラートルエン
スルホナート、トリフラートなど)下で脱離基である式6のアセタート誘導体を
、式7の混合スルファミドと、−78℃〜−30℃の反応温度で、反応させるこ
とにより製造される。反応は、塩基(例えば、水酸化ナトリウム、tert−ブトキ
シなど)の存在下に、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのような適切
な極性有機溶媒中で実施される。
混合されたスルファミド7は、商業的に入手し得るスルファミド(NH2SO2
NH2)を式3(ここで、R20及びR21は、発明の要約に定義されたように水素
以外である)のアミンと、水性媒体中で加熱することにより製造される。
別の方法として、化合物Iaは、工程1で示したように二つの工程で製造する
ことができ、式10のN−tert−ブトキシカルボニル−2−[(アミノスルファ
ニル)アミノ]アセタートを先ず製造し、次いでN−保護基を除去して式(Ia
)の化合物へ変換する。化合物10が、tert−ブチルエステルであるならば、te
rt−ブトキシカルボニル基の除去のために用いた反応条件下で加水分解し、式(
Ia)の化合物に代えた、式(I)(ここで、R10=−OH)の化合物を得る。
化合物10は、式8の2−ヒドロキシアセタートを式9のN−Boc保護された
スルファミドとの、スキームAの方法(b)の工程3で記載したそれらのような
反応条件下での反応により製造される。
化合物9は、式7の相当するスルファミドのアミノ基をジ−tert−ジカルボナ
ートで保護することにより製造される。
R3が水素である化合物Iaは、R3が水素でない式(Ia)の相当する化合物
へ、スキームA工程3(場合による)に記載されているように進行させて変換さ
れる。
式(I)の化合物の製造
スキームD及びEは、式(Ia)の化合物から式(I)の化合物を製造する方
法を記載している。
R10が、ヒドロキシである式(I)の化合物は、スキームDに示した方法によ
り製造することができる。
スキームD 工程1 工程1(別法) 工程1において、R10が、ヒドロキシである式(I)の化合物は、式(Ia)
の相当する化合物からエステル基の加水分解により製造される。一般に、加水分
解は、水性塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、など)の存在下
に、メタノール、エタノールなどのアルコール性有機溶媒中で行われる。しかし
ながら、化合物Iaが、光学的に活性であり、R1及びR2が結合する炭素原子が
キラル中心であり、そしてR1又はR2のいずれか水素であるならば、加水分解は
、そのキラル中心で起こるラセミ化を防ぐために水性水酸化リチウムで行われる
。加水分解反応は、周囲温度又は加熱で進行する。更にまた、化合物Iaがtert
−ブチルエステルのような、酸分解性であるならば、そのとき、加水分解は、酸
(例えば、パラ−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、乾燥塩酸など)の存
在下にメチレンクロリド、ベンゼンなどの不活性有機溶媒中で行うことができる
。
別の方法として、R10が、ヒドロキシである式(I)の化合物は、α−アミノ
酸11(Z=水素)から、又は相当する塩(Z=ナトリウム、アンモニウムなど
)から直接的に製造することができる。酸11又はその塩は、先ずトリメチルシ
リルシアニドのような適切な溶解化剤で溶解し、次いで式4のスルファモイルク
ロリドと反応させる。
R10が−NR11OR12基(ここで、R11及びR12基は、発明の要約に定義され
ている)である式(I)の化合物は、スキームEに示した方法により製造される
。スキームE 方法(a) 工程1 工程2(場合による) 方法(b) 方法(c) 方法(d) 方法(a)
工程1において、R11及びR12が、R12を除いて発明の要約に記載と同義であ
る式(Ia)の化合物は、式(I)(R10=−OH)の相当する酸化合物を、N
,O−ジ置換ヒドロキシルアミン(例えば、N,O−ジメチルヒドロキシアミン
など)又はO−置換ヒドロキシルアミン(例えば、O−ベンジルヒドロキシルア
ミン、O−tert−ブチルヒドロキシルアミンなど)と反応させることにより製造
される。反応は、カップリング剤(例えば、N,N−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノ−プロピル)カルボジイミド
など)、有機塩基(例えば、ジメチルアミノ−ピリジン、トリエチルアミン、ピ
リジン、N−メチルモルホリンなど)及び場合によりヒドロキシベンゾトリアー
ルの存在下に行われる。反応は、0℃〜40℃の温度範囲、好適には周囲温度で
行われる。この反応のための適切な溶媒は、メチレンクロリド、ジクロロエタン
、DMFなどである。
工程2(場合による)において、R12が水素である式(I)の化合物は、R12
が水素でない式(I)の相当する化合物から、R12基を除去することにより製造
される。用いられる反応条件は、R12基の性質、例えばもしR12がtert−ブチル
ならば、そのとき、反応は、ジクロロメタンのような不活性溶媒中、酸(例えば
、乾燥塩酸、トリフルオロ酢酸など)の存在下に、0℃〜25℃で行われる。R12
がベンジルならば、そのとき、酢酸エチル又はテトラヒドロフランのような不
活性溶媒中、パラジウムのような金属触媒を用いる水素化分解条件が必要である
。
別の方法として、R11及びR12が両方水素である式(I)の化合物は、上述の
酸での処理に引き続き、式(I)(R10=−OH)の相当する酸化合物を、O−
tert−ブチルジメチルシリルヒドロキシルアミンのようなO−置換ヒドロキシル
アミンと反応させることにより製造されろ。R11又はR12のいずれかが、水素で
ない式(I)の化合物は、この分野で公知の他の方法により製造できることは、
当業者に知られており、例えば、R11が水素でない式(I)の化合物は、R11が
、水素でない式(I)の化合物の、上のスキームAに記載された反応条件でのア
ルキル化により製造できる。
方法(b)
R11が、本発明の要約に定義されており、そしてR12が水素でない式(I)の
化合物は、式13のO−置換又はN,O−ジ置換N−ヒドロキシ−2−アミノア
セタミドを、スルファモイルクロリド4との、スキームAの工程1、2(別法)
に記載された反応条件での反応により製造することができる。化合物13は、式
(I)の酸を、適切な直角にN−保護されたアミノ酸(例えば、N−CBZ−グ
リシン又はN−BOC−αアミノイソブタン酸)に代える以外は、方法(a)(
上記)に記載したように進行させ、続いてα−アミノ保護基を除去することによ
り製造される。
方法(c)
R10が、−NR11OHである式(I)の化合物は、Yが脱離基(例えば、クロ
ロ、スクシンイミドなど)である式14のアシル誘導体を、N,O−ビス−トリ
メチルシリルヒドロキシルアミン、N−メチルヒドロキシルアミン又はヒドロキ
シルアミンの水性溶液のような、適切なN,O−ジ保護されたヒドロキシルアミ
ン又はO−保護されたヒドロシキルアミンと、アシル化条件下で反応させること
による製造することができる。反応は、−30℃〜25℃の温度範囲、メチレン
クロリド、テトラヒドロフラン、tert−ブタノールなどの適切な有機溶媒中で行
われる。N,O−ビス(トリメチルシリル)ヒドロキシルアミンが用いられると
き、R10が−NHOHである化合物(I)は、トリメチルシリル基が、酸性処理
の間又は反応混合物へのメタノールの添加により開裂するので、直接に得られる
。
アシル誘導体14は、R10が水素である式(I)の相当する化合物から、当業
者に既知の方法により製造することができる。例えば、Yがクロロである化合物
14は、R10がヒドロキシである式(I)の化合物を、オキザリルクロリドのよ
うなクロル化剤とメチレンクロリドのような適切な有機溶媒中での反応により製
造することができる。
方法(d)
R10が−NHOHである化合物(I)は、R1及びR2の少なくとも1個が、水
素であろ式(Ia)のメチル2−[(アミノスルホニル)アミノ]アセター
トとヒドロキスルアミンの反応(Naruse et.al.,J.Org.Chem.,59,1358,(1994)
に記載されている)により直接に製造するすることができる。
有用性、試験及び投与 有用性
式(I)の化合物は、ストロメリシン、ゲラチナーゼ、マトリシン及びコラゲ
ナーゼのような、呻乳動物のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP’s)を
阻害する。本化合物及びそれらを含む配合物は、したがって、哺乳動物のMMP
−誘導のマトリックス及び結合組織の過剰崩壊に関連する疾患、例えば関節炎(
リウマチ様関節炎及び変形性関節炎)、多発性硬化症、骨吸収疾患(骨そしょう
症のような)、糖尿病に関連する増強されたコラーゲン崩壊、慢性肺閉塞症、発
作に関連する脳出血、歯周病、角膜及び胃潰瘍形成、皮膚潰瘍形成、腫瘍侵襲及
び転移、動脈瘤疾患、及び迷走性脈管形成の治療に有用である。
式(I)の化合物は、細胞からの腫瘍壊死因子(TNF)の放出を実質的に阻
害し、したがってTFNに仲介される状態、例えば炎症、熱、心臓血管作用、出
血、凝集及び急性相応答、悪液質及び食欲不振、急性感染、ショック状態、再狭
窄、宿主に対する移植反応及び自己免疫疾患の治療に有用である。本発明の化合
物は、MMP’sの重大な阻害なしにTNFの放出を阻害することもできる。
本発明の化合物は、したがって、数多くの疾患、例えばリウマチ様関節、多発
性硬化症、血管疾患、II型糖尿病、悪液質、乾癬、アレルギー、腸炎症疾患感染
の治療に有用である。
試験
コラーゲナーゼ−1、−2及び−3、ストロメリシン−1、ゲラチナーゼA及
びB、マトリシン並びにヒトメタロエラスターゼーのようなマトリックスメタロ
プロテアーゼ活性を阻害する式(I)の化合物の能力は、FEBS,296,263,(199
2)に記載されているMMP酵素的評価に記載されている評価、又は実施例32に
更に詳細に記載したようにそれらの改変のような、当業者に既知の種々の試験内
評価により示されることができる。それは、実施例33及び34に詳細に記載さ
れている、インターロイキン−1刺激軟骨外植評価及び軟骨移植評価により評価
することもできる。
TNFの放出を阻害する式(I)の化合物の能力は、TNFモノマック(Mono
mac)評価による試験管内評価並びにLPS誘導TNF放出評価及び実施例35
、36及び37に更に詳細に記載されているようにTNF受容体シェデング(Sh
edding)評価のような試験管内評価により評価することができる。
投与及び製薬学的配合物
一般に、本発明の化合物は、同様の用途で働く薬剤のための投与に受容された
あらゆる様式において治療的有効量で投与される。本発明の化合物の実際量、例
えば活性成分は、治療されるべき疾患の重篤度、患者の年齢及び相対的健康度、
用いる化合物の能力、投与の経路及び形態、並びに他の要因のような数多くの要
因に依存する。薬剤は、1日に1回以上、好適には1日に1回又は2回投与され
る。
式(I)の化合物の治療的有効量は、1日当たり、患者の体重当たり約0.0
5〜35mg/kg、好適には約0.3〜20mg/kg/日である。したがって、70
kgの人への投与のために、用量範囲は、最も好適には、約21mg〜1.4g/日
である。
一般に、本発明の化合物は、製薬学的配合物として以下の経路のいずれか一つ
により投与される:経口、全身的(例えば、経皮、経鼻又は座薬)、又は非経口
的(筋肉内、静脈内又は皮下)投与。投与の好適な方法は、苦悩の程度により調
節することができる、慣用の日の用量処方を用いる経口である。配合物は、錠剤
、丸薬、カプセル、半固体、粉末、持続放出配合物、溶液、懸濁液、エリキシル
、エアロゾル、又は他の全ての適切な配合物の形態をとろことができる。
配合物の選択は、薬剤投与の様式(例えば、経口投与のために、錠剤の形態で
の配合物、丸薬又はカプセルが好適である)及び薬剤基質の生物学的利用能のよ
うな種々な要因に依存している。最近、製薬学的配合物が、生物学的利用能が表
面領域の増大、すなわち粒子寸法の減少により増強されることができるとの原理
に基づいて、生物学的利用能が低い薬剤のために、特に開発されている。例えば
、U.S.Pat.No.4,107,288は、活性材料が高分子の架橋マトリックスに支持されて
いる10〜1,000nmの範囲の寸法の粒子を有する製薬学配合物を記載してい
る。U.S.Pat.No.5,145,684は、薬剤基質が、表面改質剤の存在下にナノ粒子
(平均400nm)まで粉末化され、次いで液体媒体中に分散され、顕著に高い生
物学的利用能を示す製薬学的配合物の製造を記載している。
配合物は、一般に、式(I)の化合物を、製薬学的に許容し得る賦形剤の少な
くとも1種と組み合わせて含む。許容し得る賦形剤は、非−毒性、補助投与剤で
あり、式(I)の化合物の治療的利益を損なわない。そのような賦形剤は、どの
ような固体、液体、半−固体又はエアロゾル配合物の場合に、当業者に一般的に
入手し得るガス状賦形剤であることができる。
固体の製薬学的賦形剤は、澱粉、セルロース、タルク、グルコース、ラクトー
ス、サクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、白亜、シリカゲル、ステアリン
酸マグネシウム、グリセロールモノステアリン酸、塩化ナトリウム、乾燥スキム
ミルクなどを含む。液体及び半固体賦形剤は、グリセロール、プロピレングリコ
ール、水、エタノール及び石油、動物、植物又は合成由来、例えばピーナッツ、
大豆油、鉱油、ゴマ油のそれらを含む油から選択されることができる。好適な液
体の担体、特に注射し得る溶液は、水、塩水、水性デキストロース、及びグリコ
ールである。
圧縮ガスは、本発明の化合物を、エアロゾル形態に分散させるために用いるこ
とができる。この目的のために適切な不活性ガスは、窒素、二酸化炭素などであ
る。
他の適切な製薬学的賦形剤及びその配合物は、E.W.Martinにより編集されたRe
mington's Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company,18th ed.,199
0)に記載されている。
配合物中の化合物の量は、当業者により用いられるに十分な範囲で変えること
ができる。典型的には、配合物は、重量パーセント(wt%)で、全配合物に基づ
いて、適切な製薬学的賦形剤の1種以上でバランスさせて、式(I)の化合物の
約0.01〜99.99wt%を含む。好適には、化合物は、約1〜80wt%の水
準で存在する。式(I)の化合物を含む代表的な製薬学的配合物は、実施例30
に記載されている。
実施例
以下の製造及び実施例は、当業者が本発明をより明確に理解し、実施できるよ
うに与えられる。それらは、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明を説
明し代表するものと考えられるべきである。
実施例で用いる略語を以下に定義する。「HCUは塩化水素、「DMF」はジ
メチルホルムアミド、「NaOH」は水酸化ナトリウム、「DMSO」はジメチ
ルスルホキシド、「MgSO4」は硫酸マグネシウム、「RT」は室温、「PT
LC」は分取薄層クロマトグラフィー、「SiO2」はシリカゲル、「EtOA
c」は酢酸エチル、「APMA」はアミノフェニル−酢酸水銀(II)、「IL−
1」はインターロイキン−1、「RPMI」はRoswell Park Memorial Institut
eである。合成実施例
実施例1エチル2−[ベンジル−(モルホリン−4−スルホニル)アミノ]アセテートの 合成 工程1
塩化メチレン(5mL)にトリエチレンアミン(2.0mL、14.4mmol)及び
N−ベンジルグリシンエチルエステル(2.25mL、12.0mmol)を溶かした
溶液を、塩化メチレン(30mL)に塩化スルフリル(0.96mL、12.0mmol
)を溶かした溶液に−78℃で加えた。反応混合物を−78℃で4時間撹拌し、
次いで濃縮した。エーテル(75mL)を加え、生じた沈殿を濾過した。有機層を
、1M HCl及び食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空で濃縮し、無色の
油としてエチル2−[ベンジル−(クロロスルホニル)アミノ]アセテートを得
た(69%)。
工程2
塩化メチレン(10mL)にモルホリン(1.05mL、12mmol)及びトリエチ
ルアミン(1.84mL、12mmol)を溶かした溶液を、塩化メチレン(30mL)
にエチル2−[ベンジル−(クロロスルホニル)アミノ]アセテート(2.3g
、8.3mmol)[上記の工程1に記載のとおり調製]を溶かした溶液に0℃で加
えた。反応混合物を、ゆっくりと室温まで温め、6時間後1M HClを加えた。
生成物を塩化メチレン中に抽出し、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。有
機
溶媒を真空で除去し、粗生成物をクロマトグラフ(PTLC、SiO2、25%
酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、無色の油としてエチル2−[ベンジル−(モル
ホリン−4−スルホニル)アミノ]アセテートを得た(6%)。
モルホリンを、
4−メトキシピペリジン
ベンジルメチルアミン及び
4−フェノキシピペリジンに代えて、実施例1に記載のとおり合成すると、それ
ぞれ、
エチル2−[ベンジル−(4−メトキシピペリジン−1−スルホニル)アミノ]
アセテート(対応する4−ヒドロキシピペリジン類似体のメチル化により)エチ
ル2−[ベンジルー(ベンジルメチルアミノスルホニル)アミノ]アセテート
エチル2−{[ベンジル−(4−フェノキシ)ピペリジン−1−スルホニル]ア
ミノ}アセテート
を得た。
実施例2メチル2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピペリジ ン−1−スルホニル]−アミノ}−3−メチルブチラートの合成 工程1
クロロスルホン酸(0.23mL、3.46mmol)を、(D)−バリンメチルエ
ステル(1.36g、10.37mmol)を塩化メチレン(9mL)に溶かした溶液
に0℃で加え、反応混合物を室温まで温めた。1.5時間後、溶媒を真空下で除
去し、生じた固体をベンゼン(10mL)中でスラリー状にした。五塩化リン(0
.72g、3.46mmol)を加え、反応混合物を還流しながら加熱した。45分
後、溶媒を蒸発させ、エーテル(75mL)を粗生成物に加えた。固形分を濾過し
、濾液を濃縮して、無色の油状物として(D)−バリンスルファモイルクロライ
ドメチルエステルを得た(87%)。
工程2
(D)−バリンスルファモイルクロライドメチルエステル(1.3g、
5.6mmol)[上記の工程1に記載のとおりに調製]を、4−(5−クロロピリ
ジン−2−イルオキシ)ピペリジン(1.2g、5.6mmol)とトリエチルアミ
ン(3.21mL、22.5mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶かした溶
液に−78℃で加えた。2時間後、反応混合液を酢酸エチルで希釈し、次いで0
.5M塩化アンモニウムで反応停止した。有機層を食塩水で洗浄し、MgSO4で
乾燥し、真空で濃縮し、淡黄色の油としてメチル2−(R)−{[4−(5−ク
ロロピリジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−
メチルブチラートを得た(75%)。
4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピペリジンを
4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジン、
4−(4−フルオロフェノキシ)ピペリジン、
4−(4−クロロフェニル)ピペラジン、
4−[(4−ベンジルオキシ)フェニル]ピペラジン、
4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン、
4−[(2−フェニルベンゾキサゾール−5−イル)ピペラジン、
4−[(4−クロロベンジルアミノカルボニル)メチル]ピペリジン及び
4−(4−フェニルイミダゾール−2−イル)ピペリジンに代えて、実施例1に
記載のとおり合成すると、それぞれ、
メチル2−(R)−{[4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジン−1−スルホ
ニル]アミノ}−3−メチルブチラート、
メチル2−(R)−{[4−(4−フルオロフェノキシ)ピペリジン−1−スル
ホニル]アミノ}−3−メチルブチラート、
メチル2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニ
ル]アミノ}−3−メチルブチラート、
メチル2−(R)−{[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ピペラジン−1−
スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート、
メチル2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1
−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート、
メチル2−(R)−{[4−(2−フェニルベンゾキサゾール−5−イル)ピペ
ラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート、
メチル2−(R)−{[4−[(4−クロロベンジルアミノカルボニル)メチル
]ピペリジン−1−スルホニル]−アミノ}−3−メチルブチラート
メチル2−(R)−{[4−(4−フェニルイミダゾール−2−イル)ピペリジ
ン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートを得た。
実施例3メチル1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]−ピペ リジン−2−(RS)−カルボキシラートの合成 工程1
クロロスルホン酸(3.0mL、44.0mmol)を、4−(4−クロロフェニル
)ピペラジン(7.12g、44.0mmol)及びトリエチルアミン(12.26
mL、88.0mmol)を塩化メチレン(50mL)に溶かした溶液に、0℃で滴下に
より加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物を
エーテルで洗浄し、高真空下で10分乾燥し、ベンゼン(80mL)に再溶解した
。五塩化リン(9.24g、44.0mmol)を加え、反応混合物を還流しながら
1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、有機層を5%
クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウム及び食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した
。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をエーテル中で5分間沸騰した。固形物を濾過
し、黄褐色の固体(40%)で融点170.5〜172.0℃の4−(4−クロ
ロフェニル)ピペラジンスルファモイルクロライドを得た。
工程2
トリエチルアミン(0.59mL、4.22mmol)を、4−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジンスルファモイルクロライド(0.56g、1.9mmol)[上記の
工程1に記載のとおりに調製]及びメチルピペリジン−2−(RS)−カルボキ
シラート塩酸塩(0.38g、2.11mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)
に溶かした溶液に滴下して加え、反応混合物を還流しながら加熱した。19時間
後、メチルピペリジン−2−カルボキシラート塩酸塩(189mg)及びトリエチ
ルアミン(0.15mL)を追加し、加熱を続けた。5時間後、反応混合物を冷却
し、塩化メチレン(40ml)で希釈し、10%クエン酸、水及び食塩水で洗浄し
、MgSO4で乾燥した。有機溶媒を真空で除去し、残留物をクロマトグラフ(
SiO2、10〜35%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、無色のガラスとしてメ
チル1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]ピペリジ
ン−2−(RS)−カルボキシラートを得た(21%)。
1.4−(4−クロロフェニル)−ピペラジンを
4−フェノキシピペリジン及び
4−フェニルチオピペリジンに代えて、上記の工程2に記載したとおり合成する
と、それぞれ
メチル1−[4−フェノキシピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(
RS)−カルボキシラート及び
メチル1−[4−フェニルチオピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−
(RS)−カルボキシラートを得た。
2.4−(4−クロロフェニル)ピペラジンを
4−(ピリジン−4−イルチオ)ピペリジン及び
4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジンに代え、
メチルピペリジン−2−(RS)ホカルボキシラート塩酸塩をメチルピペリジン
−2−(R)−カルボキシラート塩酸塩に代えて上記の実施例3に記載したとお
り合成すると、それぞれ
メチル1−[4−(ピリジン−4−イルチオ)ピペリジン−1−スルホニル]ピ
ペリジン−2−(R)−カルボキシラート及び
メチル1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペ
リジン−2−(R)−カルボキシラートを得た。
3.4−(4−クロロフェニル)ピペラジンを4−(5−クロロピリジン−2−
イル)ピペラジンに、メチルピペラジン−2−(RS)−カルボキシラート塩酸
塩をメチル2−(RS)−アミノ−4−フェニルブチラート塩酸塩に代えて上記
の実施例3に記載したとおりに合成して、メチル2−(RS)−{[4−(5−
クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−4−フェ
ニルブチラートを得た。
実施例4tert −ブチル2−(R)−{メチル−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジ ン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートの合成 工程1
N,N−ジメチルホルムアミドジ−tert−ブチルアセタール(134mg、0.
66mmol)を、2−(R)−{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1
−スルホニル]アミノ}−3−メチル酪酸(90mg、0.22mmol)をトルエン
(2.5mL)に溶かした溶液に90℃で加えた。反応を3時間撹拌し、濃縮し、
tert−ブチル2−(R)−{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−
スルホニル]アミノ}−3−メチル酪酸を得、更に精製することなく次の工程で
用いた。
工程2
無水炭酸カリウム(152mg、1.1mmol)及びヨードメタン(0.034mL
、0.5mmol)を、DMF(1.5mL)にtert−ブチル2−(R)−{[4−(
4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブ
チラート(100mg、0.22mmol)を溶かした溶液に室温で加えた。3時間後
、反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、次いで0.1M HCl及び食塩
水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を真空下で除去し、残留物をクロマト
グラフ(PTLC、SiO2、25%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、無色の油
としてtert−ブチル2−(R)−{メチル−[4−(4−クロロベンゾイル)ピ
ペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートを得た(63%)
。
tert−ブチル2−(R)−{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1
−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートを、メチル2−(RS)−{[
4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}
−4−フェニルブチラート(実施例3に記載のとおりに調製)に代えて上記の実
施例工程2に記載のとおりに合成して、メチル2−(RS)−{メチル−[4−
(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−4
−フェニルブチラートを得た。
実施例5メチル2−(R)−{(ピリジン−3−イルメチル)−[4−(4−メチルブロ モフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートの 合成
トリ−n−ブチルホスフィン(0.37mL、1.5mmol)を、メチル2−(R
)−{[4−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−
3−メチルブチラート(560mg、1.25mmol)、3−ピリジルカルビノール
(0.15mL、1.5mmol)及び1,1’−(アゾジカルボニル)ピペリジン(
377mg、1.5mmol)をベンセン(30mL)に溶かした溶液に加えた。室温で
48時間撹拌後、反応混合物を濃縮し、残留物をエーテル(60mL)と共に摩砕
した。固体を濾過し、エーテル層を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフ(
SiO2、40%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、無色の油としてメチル2−(
R)−{(ピリジン−3−イルメチル)−[4−(4−ブロモフェニル)ピペリ
ジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートを得た(41%)。
3−ピリジルカルビノールを3−(3−ピリジル)プロパノールに代えて上記
の実施例5に記載のとおりに合成して、メチル2−(R)−{3−(ピリジン−
3−イル)プロピル−[4−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−1−スルホニ
ル]アミノ}−3−メチルブチラートを得た。
実施例6
メチル2−(R)−[ベンジル−(ベンジルメチルアミノスルホニル)−アミノ ]−3−メチル酪酸の合成 工程1
エーテル(25mL)に(D)−N−ベンジルバリンメチルエステル(1.5g
、6.78mmol)及びトリエチルアミン(1.13mL、8.14mmol)を溶かし
た溶液を、エーテル(25mL)にメチルアミノスルホニルクロライド(0.97
g、7.5mmol)[Kloek,J.A.and Leschinsky,K.L.,J.Org.Chem,46,402
8,(1976)に記載のとおりに調製]を溶かした溶液に室温で加えた。6時間後、
反応を1M HClで停止し、生成物をエーテル中へ抽出した。一緒にした有機層
を食
塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮し、無色の油状物として、メ
チル2−(R)−[ベンジル−(メチルアミノ−スルホニル)アミノ]−3−メ
チルブチラートを得た。工程2
ヨウ化ベンジル(280mg、1.28mmol)及び無水炭酸カリウム(440mg
、3.2mmol)を、DMF(3mL)にメチル2−(R)−[ベンジル−(メチル
アミノ−スルホニル)アミノ]−3−メチルブチラート(200mg、0.64mm
ol)[上記の工程1に記載のとおりに調製]を溶かした溶液に室温で加えた。9
6時間後、1M HClを加え、生成物を酢酸エチル中に抽出した。有機層を希チ
オ硫酸ナトリウム及び食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。有機溶媒を真空
下で除去し、残留物をクロマトグラフ(PTLC、SiO2、20%酢酸エチル
/ヘキサン)にかけ、無色の油としてメチル2−(R)−[ベンジル−(ベンジ
ルメチルアミノスルホニル)アミノ]−3−メチルブチラートを得た(60%)
。
実施例7メチル2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニ ル]アミノ}プロピオナートの合成 工程1
4−(4−クロロフェニル)ピペラジン(6.63g、33.7mmol)及びス
ルファミド(3.89g、40.5mmol)を水(10mL)に混合した混合物を1
20℃で加熱した。96時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(1
00mL)で希釈した。水(100mL)を加え、反応混合物を数分間激しく撹拌し
た。固体を濾過し、融点が218.0〜220.0℃の白色粉体として[4−(
4−クロロフェニル)−ピペラジン−1−スルホニル]アミンを得た(59%)
。
工程2
カリウムtert−ブトキシド(0.87mL、テトラヒドロフラン中1M)を、テ
トラヒドロフラン(10mL)に[4−(4−クロロフェニル)−ピペラジン−1
−スルホニル]アミン(200mg、0.73mmol)[上記の工程1に記載のと
おりに調製]を溶かした溶液に−60℃で加えた。10分後、(S)−乳酸メチ
ルのトリフラート誘導体(604mg、2.56mmol)をテトラヒドロフラン(3
mL)に溶かした溶液を加え、反応混合物を30分にわたって−30℃に温めた。
反応混合物を飽和塩化アンモニウムで反応停止し、生成物を酢酸エチル中へ抽出
した。溶媒を真空で除去し、残留物をクロマトグラフ(SiO2、30%酢酸エ
チル/ヘキサン)にかけ、無色の油状物としてメチル2−(R)−{[4−(4
−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオナートを得
た(66%)。
カリウムtert−ブトキシド及び[4−(4−クロロフェニル)−ピペラジン−
1−スルホニル]アミンを、tert−ブチルクロロアセテート及び5−(ビフェニ
ル−4−イルメチル)−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジンに代
えて、上記の実施例7工程2に記載のとおりに合成して、tert−ブチル5−(ビ
フェニル−4−イルメチル)−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジ
ン−2−アセテートを得た。
実施例82−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]ア ミノ}−3−フェニルプロピオン酸の合成 工程1
ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.85g、13mmol)及び4−ジメチル
アミノピリジン(90mg、0.7mmol)を、テトラヒドロフラン(60mL)に[
4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミン(3.0g、
15.2mmol)を溶かした溶液に室温で加えた。12時間後、反応混合物を濃縮
し、残留物をクロマトグラフ(SiO2、25%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ
、白色粉体としてN−tert−ブトキシカルボニル−[4−(4−クロロフェニル
)ピペラジン−1−スルホニル]アミンを得た(55%)。
工程2
ジエチルアゾジカルボキシラート(0.35mL、2.24mmol)を、テトラヒ
ドロフラン(20mL)にトリフェニルホスフィン(586mg、2.24mmol)を
溶かした溶液に−78℃で加え、反応混合物を5分間撹拌した。tert−ブチル
3−(L)−フェニルラクテート(800mg、2.13mmol)を加え、撹拌を更
に5分間続けた。テトラヒドロフラン(5mL)にN−tert−ブトキシカルボニル
−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミン(757
mg、3.41mmol)[上記の工程1に記載のとおりに調製]を溶かした溶液をシ
リンジで加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を
クロマトグラフ(SiO2、14%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、淡黄色の油
としてtert−ブチル2−(R)−{tert−ブトキシカルボニル−[4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−フェニルピロピオ
ネートを得た(88%)。
工程3
塩化メチレン(20mL)にtert−ブチル2−(R)−{tert−ブトキシカルボ
ニル−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−
3−フェニルピロピオネート(579mg)1.15mmol)[上記の工程2に記載の
とおりに調製]を溶かした溶液を、0℃で、乾燥塩化水素ガスで飽和させた。反
応容器を密閉し、反応混合物を室温で撹拌した。72時間後、反応混合物に窒素
を流し、真空下で濃縮した。残留物を塩化メチレンで処理し、生成物を濾過して
、融点が176.0〜178.0℃の白色固体として、2−(R)−{[4−(
4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−フェニルプ
ロピオン酸を得た(74%)。
tert−ブチル5−(ビフェニル−4−イルメチル)−1,1−ジオキソ−1,
2,5−チアジアゾリジン−2−アセテート(上記の実施例7工程2に記載のと
おりに調製)を用いて実施例8工程3に記載のとおりに合成して、5−(ビフェ
ニル−4−イルメチル)−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−
2−アセテートを得た。
実施例92−(R)−{[4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジン−1−スルホニル] アミノ}−3−メチル酪酸の合成
トリメチルシリルシアニド(1.6mL、12.6mmol)を、アセトニトリル中
の(D)−バリン(0.89g、7.6mmol)の懸濁液に加え、反応混合物を還
流しながら処理した。20分後、反応混合物は均一になった。4−(4−クロロ
フェノキシ)ピペリジンスルファモイルクロライド(1.4g、4.5mmol)[
4−(4−クロロフェニル)ピペラジンを4−(4−クロロフェノキシ)ピペリ
ジンに代えて実施例3工程1に記載のとおりに調製]を加え、反応混合物を還流
しながら一晩撹拌した。濃縮の後、メタノール(25mL)を加え、反応混合物を
30分間撹拌した。有機層を蒸発させ、残留物をクロマトグラフ(SiO2、1
.5%メタノール/塩化メチレン)にかけ、無色の油状物として2−(R)−{
[4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−
メチル酪酸を得た(78%)。
1.(D)−バリン及び4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジンスルファモ
イルクロライドを、それぞれH−(D)−リジン−Cbz−OH及び4−(4−
クロロフェニル)ピペラジン−スルファモイルクロライド[実施例3工程1に記
載のとおりに調製]に代えて上記に記載のとおりに合成して、6−(ベンジルオ
キシカルボニル)アミノ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラ
ジン−1−スルホニル]アミノ}−ヘキサン酸を得た。
2.(D)−バリン及び4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジンスルファモ
イルクロライドを、それぞれ、4−アミノピペリジン−4−カルボン酸2塩酸塩
及び4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジンスルファモイルクロライドに代え
て以上に記載のとおりに合成して、5当量のトリメチルシリルシアニドを用い、
次いで水酸化ナトリウムの存在下で粗反応混合物をBoc無水物で反応停止する
と、1−tert−ブトキシカルボニル−4−{[(4−クロロベンゾイル)ピペリ
ジン−1−スルホニル]アミノ}ピペリジン−4−カルボン酸を得た。
実施例10N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホ ニル]−ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドの合成 工程1
O−tert−ブチルヒドロキシアミン塩酸塩(127mg、1.01mmol)、1−
(3−ジメチル−アミノ−プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(12
9mg、0.67mmol)、N,N−ジメチルアミノピリジン(41mg、
0.34mmol)及びN−メチルモルホリン(0.15mL、1.3mmol)を、塩化
メチレン(2mL)に1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スル
ホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸(140mg、0.34mmol)[(
D)−バリン及び4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジンスルファモイルクロ
ライドを、それぞれD−ピペコリン酸及び4−(4−クロロベンゾイル)−ピペ
リジンスルファモイルクロライドに代えて、実施例9に記載のとおりに調製]に
加えた。一晩撹拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M HCl及び食塩水
で洗浄し、MgSO4で乾燥した。有機溶媒を真空下で蒸発させ、残留物をクロ
マトグラフ(PTLC、SiO2、40%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、白色
固体として、N−tert−ブトキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリ
ジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドを得た(65
%)。
工程2
N−tert−ブトキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピベリジン−1−
スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミド(100mg、0.22mm
ol)[上記の工程1に記載のとおりに調製]を1,2−ジクロロエタン(10mL
)に溶かした溶液を−30℃に冷却し、HClガスを10分間バブリングした。
次いで、反応容器を密閉し、室温で撹拌した。2日後、反応混合物に窒素を流し
、真空下で濃縮した。残留物をクロマトグラフ(PTLC、SiO2、10%メ
タノール/塩化メチレン)にかけ、融点が84.4〜86.4℃の白色固体とし
て、N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−ス
ルホニル]−ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドを得た(51%)。
1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジ
ン−2−(R)−カルボン酸を1−tert−ブトキシカルボニル−4−{[4−(
4−クロロベンゾイル)−ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}ピペリジン−
4−カルボン酸[上記の実施例9に記載のとおりに調製]に代えて、上記の実施
例10工程1に記載のとおりに合成して、N−tert−ブトキシ−1−tert−ブト
キシカルボニル−4−{[4−(4−クロロベンゾイル)−ピペリジン−
1−スルホニル]アミノ}ピペリジン−4−カルボキサミドを得た。
実施例11N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ )ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチルアミドの合成 工程1
水(5mL)に水酸化リチウム一水和物(0.35g、8.3mmol)を溶かした
溶液を、メチル(R)−2−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)
ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート(1.7g、4
.2mmol)[実施例2に記載のとおりに調製]をメタノール/テトラヒドロフラ
ン(1:1、25mL)に溶かした溶液に加え、反応混合物を45℃に温めた。一
晩撹拌後、1M HClを用いて反応混合物をpH6に調整し、生成物を酢酸エチル
中に抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮し
た。残留物をクロマトグラフ(SiO2、2%メタノール/塩化メチレン)にか
け、白色のゴム状固体として2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−
イルオキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル酪酸を得た(
66%)。
工程2
(R)−2−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピペリジン−
1−スルホニル]アミノ}−3−メチル酪酸(1.05g、2.7mmol)[上記
の工程1に記載のとおりに調製]を塩化メチレン(85mL)に溶かした溶液に、
塩化オキサリル(0.58mL、6.7mmol)及びDMF(数滴)を加え、反応混
合物を室温で一晩撹拌した。有機溶媒を除去した後、残留物を、塩化メチレン(
40mL)に再溶解し、N,O−ビス−トリメチルシリルヒドロキシアミン(1.
7g、9.4mmol)を加えた。3時間後、反応物を濃縮し、メタノール(20mL
)を加え、更に30分撹拌後、溶媒を真空下で除去した。残留物を酢酸エチルに
溶かし、水及び食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮した。クロマトグラ
フ(SiO2、1〜2%メタノール/塩化メチレン)にかけ、融点が97.0〜
98.4℃の白色固体としてN−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロ
ロピリジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−スルホニル]アミ
ノ}−3−メチルブチルアミドを得た(35%)。
1.メチル(R)−2−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピ
ペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートを、
メチル2−(R)−{[4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジン−1−スル
ホニル]アミノ}−3−メチルブチラート(実施例2参照);
メチル2−(R)−{[4−(4−フルオロフェノキシ)ピペリジン−1−ス
ルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート(実施例2参照);
メチル2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホ
ニル]アミノ}−3−メチルブチラート;
メチル2−(R)−{[4−[(4−ベンジルオキシ)フェニル]ピペラジン
−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート(実施例2参照);
メチル2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−
1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート(実施例2参照);
メチル2−(R)−{[4−(2−フェニルベンゾキサゾール−5−イル)ピ
ペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート(実施例2参照)
;
メチル2−(R)−{[4−(4−フェニルイミダゾール−2−イル)ピペリ
ジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート(実施例2参照);
メチル−1−[4−フェノキシピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2
−(RS)−カルボキシラート(上記の実施例3参照);
メチル2−(RS)−{メチル−[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピ
ペラジン−1−スルホニル]アミノ}−4−フェニルブチラート(上記の実施例
4参照);
メチル2−(R)−{3−(ピリジン−3−イル)プロピル−[4−(4−ブ
ロモフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート
(上記の実施例5参照)及び
メチル2−(R)−{(ピリジン−3−イルメチル)−[4−(4−ブロモフ
ェニル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラート(上記
実施例5参照)に代えて、それぞれ、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェノキシ)ピペリジン
−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチルアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フルオロフェノキシ)ピペリジ
ン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチルアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−
1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチルアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−[(4−ベンジルオキシ)フェニル]
ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチルアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピ
ペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチルアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(2−フェニルベンゾキサゾール−5
−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチルアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(4−フェニルイミダゾール−2−イ
ル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル−ブチルアミド、
N−ヒドロキシ−1−[4−フェノキシピペリジン−1−スルホニル]ピペリ
ジン−2−(RS)−カルボキサミド、
N−ヒドロキシ−2−(RS)−{メチル−[4−(5−クロロピリジン−2
−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−4−フェニルブチルアミド、
N−ヒドロキシ−2−(R)−{3−(ピリジン−3−イル)プロピル−[4
−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチル
ブチルアミド及び
N−ヒドロキシ−2−(R)−{(ピリジン−3−イルメチル)−[4−(4
−ブロモフェニル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチル
アミドを得た。
2.メチル(R)−2−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピ
ペリジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートを、メチル1−[
4−(ピリジン−4−イルチオ)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2
−(R)−カルボキシラート[上記実施例3に記載のとおりに調製]に代えて上
記の実施例11工程1に記載のとおりに合成して、1−[4−(ピリジン−
4−イルチオ)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボ
ン酸を得た。
実施例12N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニ ル]−ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミドの合成 工程1
メチル1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]−ピ
ペリジン−2−(RS)−カルボキシラート(164mg、0.41mmol)[実施
例3に記載のとおりに調製]及びNaOH(33mg、0.82mmol)をメタノー
ル/水(9:1の比で5mL)に溶かした溶液を還流しながら加熱した。2時間後
、反応混合物を真空下で濃縮し、水(5mL)で希釈し、ジエチルエーテルで抽出
した。水層を5%重硫酸カリウム溶液でpH3の酸性とし、生成物を酢酸エチル中
へ抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して、1−[
4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]−ピペリジン−2−
(RS)−カルボン酸を泡状物として得た(125mg、79%)。
工程2
O−(tert−ブチルジメチルシリル)ヒドロキシルアミン(57mg、0.39m
mol)及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩(59mg、0.31mmol)を、1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジ
ン−1−スルホニル]−ピペリジン−2−(RS)−カルボン酸(100mg、0
.26mmol)[上記に記載のとおりに調製]を塩化メチレン(4mL)に溶かした
溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、塩化メチレンで希釈した。溶液
を水、10%クエン酸及び食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。有機溶媒を
除去した後、残留物をクロマトグラフ(SiO2、20〜30%酢酸エチル/ヘ
キサン)にかけ、無色の泡状物としてN−tert−ブチルジメチルシロキシ−1−
[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]−ピペリジン−2
−(RS)−カルボキサミドを得た(56%)。
工程3
トリフルオロ酢酸(数滴)を、N−tert−ブチルジメチルシロキシ−1−
[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]−ビペリジン−2
−(RS)−カルボキサミド(63mg、0.12mmol)[上記の実施例2に記載
のとおりに調製]を塩化メチレン(2mL)に溶かした溶液に加え、反応混合物を
室温で45分間撹拌した。有機溶媒を真空下で除去し、残留物を塩化メチレン(
25mL)に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾
燥した。溶媒を真空で除去して泡状物を得、これを最少量の塩化メチレンに再溶
解した。ジエチルエーテルを加え、生じた白色沈殿を濾過し、N−ヒドロキシ−
1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]−ピペリジン
−2−(RS)−カルボキサミドを得た(67%)。
1.メチル1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]
−ピペリジン−2−(RS)−カルボキシラートをメチル1−[4−フェニルチ
オ−ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキシラー
ト[上記の実施例3に記載のとおりに調製]に代えて上記の実施例12に記載の
とおりに合成して、N−ヒドロキシ−1−[4−フェニルチオ−ピペリジン−1
−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミドを得た。
2.1−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]−ピペ
リジン−2−(RS)−カルボン酸を、1−[4−(ピリジン−4−イルチオ)
ピペリジン−1−スルホニル]−ピペリジン−2−(R)−カルボン酸[上記の
実施例11に記載のとおりに調製]に代えて、上記実施例12工程2及び3に記
載のとおりに合成して、N−ヒドロキシ−1−[4−(ピリジン−4−イルチオ
)ピペリジン−1−スルホニル]−ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドを
得た。
実施例13N−ヒドロキシ−2−(R)−{ベンジル−[4−(4−クロロフェニル)ピペ ラジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオンアミドの合成
メタノール(9.8mL)に水酸化カリウム(1.6g、29.2mmol)を溶か
した溶液を、メタノール(9.8mL)にヒドロキシルアミン塩酸塩(1.02g
、14.6mmol)を溶かした溶液に0℃で加えた。5分後、メチル2−(R)−
{ベンジル−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミ
ノ}−プロピオナート(1.101g、2.44mmol)[D−バリンスルファモ
イルクロライドメチルエステル及び4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ
)ピペリジンを、それぞれD−アラニンスルファモイルクロライドメチルエステ
ル及び4−(4−クロロフェニル)−ピペラジンに代えて、実施例2工程2に記
載のとおりに調製し、実施例4に記載のとおりベンジル化を行った]をメタノー
ル(9.8mL)に溶かした溶液をを加え、反応温度を室温まで上げた。5時間後
、反応混合物を塩化メチレン(147mL)で希釈し、10%HClで中性とした
。溶媒を真空下で除去し、残留物をメタノールに溶解した。不溶性の塩を濾過し
て除き、逆層分取HPLC(20〜70%アセトニトリル/0.1%水性トリフ
ルオロ酢酸溶液)を用いて、結晶性の固体として、N−ヒドロキシ−2−(R)
−{ベンジル−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]ア
ミノ}プロピオンアミドを得た(23%)。
メチル2−(R)−{ベンジル−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−
1−スルホニル]アミノ}−プロピオナートを、メチル2−(R)−{[4−[
(4−クロロ−ベンジルアミノカルボニル)メチル]ピペリジン−1−スルホニ
ル]アミノ}−プロピオナート[上記の実施例2に記載のとおりに調製]に代え
て上記の実施例13に記載のとおりに合成して、N−ヒドロキシ−2−(R)−
{[4−[(4−クロロベンジルアミノカルボニル)メチル]−ピペリジン−1
−スルホニル]アミノ}プロピオンアミドを得た。
実施例14N−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−1−[4−(5−フルオロイ ンドール−3−イル)ピペラジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(RS) −カルボキサミドの合成 工程1
アルゴンで脱酸素したメタノール(80mL)に4−(5−フルオロインドール
−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(3.68g、17.0
mmol)[Guillaume,J.,Dumont,C.,Laurent,J.,Nedelec,L.,Eur.J.Med
.Chem.,22,33,(1987)に記載のとおりに調製]を溶かした溶液に10%Pd
−C(740mg)を加え、生じた混合物を水素雰囲気下(1気圧)で
撹拌した。3時間後、反応混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、ジ−tert−ブチ
ルジカーボネート(5.03g、23.0mmol)を加え、水素化を更に21時間
継続した。アルゴンで脱気したスラリーを、セライトを通して濾過し、塩化メチ
レンで洗浄し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を塩化メチレン/ヘキサンから
再結晶し、白色固体としてN−tert−ブトキシカルボニル−4−(5−フルオロ
インドール−3−イル)ピペリジンを得た(65%)。母液(2g)をクロマト
グラフ(SiO2、15%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、更に0.9gの生成
物を得た(12%)。
工程2
水素化ナトリウム(96mg、4.07mmol)を、N−tert−ブトキシカルボニ
ル−4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジン(1.28g、4.
07mmol)[上記の工程1に記載のとおりに調製]をDMF(6mL)に溶かした
溶液に0℃で加え、反応混合物を30分間撹拌した。2−トリメチルシリル−エ
タンスルホニルクロライド(820mg、4.07mmol)を加え、反応混合物を3
0分にわたってゆっくりと室温まで温めた。2.5時間後、反応混合物を水(1
0mL)で反応停止し、生成物を塩化メチレン中に抽出した。一緒にした有機層を
MgSO4で乾燥し、真空下に濃縮した。不完全な反応のため、上記の工程を単
離した粗反応混合物について繰り返した。最終的な残留物をクロマトグラフ(P
TLC、SiO2、20%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、透明な油状物として
N−tert−ブトキシカルボニル−4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチルシ
リルエタンスルホニル)インドール−3−イル]ピペリジン(84%)を得た。
工程3
N−tert−ブトキシカルボニル−4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチル
シリルエタンスルホニル)インドール−3−イル]ピペリジン(1.33g、2
.73mmol)[上記の工程2に記載のとおりに調製]を塩化メチレン(3mL)に
溶かした溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL)を加えた。2時間後、反応混合物を
真空下で濃縮し、残留物を塩化メチレン(50mL)と1M NaOH(10mL)の
間で分配した。有機層をMgSO4で乾燥し、真空下で濃縮し、4−[5−フ
ルオロ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)インドール−3−イル
]ピペリジンを得た(100%)。この物質を、更に精製することなく次の工程
に用いた。
工程4
4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)インド
ール−3−イル]ピペリジン(1.05g、2.73mmol)[上記の工程3に記
載のとおりに調製]及びトリエチルアミン(0.837mL、6.01mmol)を塩化
メチレン(14.4mmol)に溶かした溶液に、0℃で、クロロスルホン酸(0.
191mL、2.87mmol)を5分にわたって加えた。反応混合物を室温で一晩撹
拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をベンゼン(14.4mL)で希釈し、五塩
化リン(568mg、2.73mmol)を加え、生じた混合物を還流しながら2時間
加熱した。不均一な反応混合物を室温まで冷却し、30%酢酸エチル/ヘキサン
(250mL)を用いてシリカゲル(20g)の栓を通して濾過した。溶離液を2
.4規定HCl水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮し、淡黄色の泡
状物として、4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニ
ル)インドール−3−イル]ピペリジンスルファモイルクロライドを得た(83
%)。
工程5
ピペラジン酸アンモニウム塩(7.5g、57mmol)及びトリエチルアミン(
17mL、122mmol)を水(22mL)に溶かした溶液に、0℃で、O−カルボベ
ンジルオキシ−スクシンイミド(14.4g、57.8mmol)をジオキサン(2
2mL)に溶かした溶液を1.25時間にわたって加えた。反応混合物を2時間に
わたって室温に温まるにまかせ、撹拌を継続した。20時間後、反応混合物を真
空下で濃縮し、残留物を温エタノールと共にですりつぶし、濾過し、エーテルで
洗浄して、淡黄褐色の固体として4−ベンジルオキシカルボニルピペラジン−2
−(RS)−カルボン酸アンモニウム塩を得た(63%)。この物質を、更に精
製することなく用いた。
工程6
4−ベンジルオキシカルボニルピペラジン−2−(RS)−カルボン酸アンモ
ニウム塩(503mg、1.90mmol)[上記工程5に記載のとおりに調製]をア
セトニトリル(3mL)に溶かしたスラリーに、0℃で、トリメチルシリルシアニ
ド(0.476mL、3.80mmol)を加え、反応混合物を10分にわたって室温
まで温めた。4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニ
ル)インドール−3−イル]ピペリジンスルファモイルクロライド(300mg、
0.62mmol)[上記の工程4に記載のとおりに調製]を一回で加え、混合物を
14時間還流しながら加熱した。溶液を室温まで冷却し、メタノール(2mL)を加
え、生じた不均一な混合物を10分間撹拌した。スラリーを、10%塩化メチレ
ン/ヘキサン(250mL)を用いてシリカゲル(20g)の栓を通して濾過し、
濾液を濃縮し、残留物をクロマトグラフ(PTLC、SiO2、10%メタノー
ル/塩化メチレン)にかけ、黄色の泡状物として、4−ベンジルオキシカルボニ
ル−1−{4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル
)インドール−3−イル]ピペリジン−1−スルホニル}ピペラジン−2−(R
S)−カルボン酸を得た(63%)。
工程7
4−ベンジルオキシカルボニル−1−{4−[5−フルオロ−1−(2−トリ
メチルシリルエタンスルホニル)インドール−3−イル]ピペリジン−1−スル
ホニル}ピペラジン−2−(RS)−カルボン酸(288mg、0.40mmol)[
上記の工程6に記載のとおりに調製]を塩化メチレン(5mL)で溶かした溶液に
、0℃で、数滴のDMF及び塩化オキサリル(89mL、1.0mmol)を加えた。
反応混合物を1時間にわたって室温まで温め、更に14時間撹拌を継続した。反
応混合物を真空下で濃縮し、塩化メチレン(5mL)に再溶解し、0℃に冷却した
。N,O−ビス−トリメチルシリルヒドロキシルアミン(0.304mL、1.4
2mmol)を加え、反応物を室温まで温め、3時間撹拌し、次いで0℃に再冷却し
た。メタノール(3mL)を加えた後、混合物を更に30分間撹拌し、次いで真空
下で濃縮した。残留物を、塩化メチレン(50mL)及び2.4M HCl水溶液(
10mL)に分配し、有機層を分離して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮して、黄色の泡状物としてN−ヒドロキシ
−4−ベンジルオキシカルボニル−1−{4−[5−フルオロ−1−
(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)インドール−3−イル]ピベリジン
−1−スルホニル}ピペラジン−2−(RS)−カルボキサミドを得た(250
mg、86%)。残留物を更に精製することなく用いた。
工程8
テトラブチルアンモニウムフルオライド(0.194mL、テトラヒドロフラン
中1M溶液)を、N−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−1−{4−
[5−フルオロ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)インドール−
3−イル]ピペリジン−1−スルホニル}ピペラジン−2−(RS)−カルボキ
サミド(0.067mg、0.093mmol)[上記の工程7に記載のとおりに調製
]をテトラヒドロフラン(1.6mL)に溶かした溶液に加えた。反応混合物を約
20分間45℃で加熱し、次いで氷酢酸(0.011mL、0.194mmol)で反
応停止した。反応混合物を濃縮し、残留物を分取TLC(10%メタノール/塩
化メチレン)でクロマトグラフにかけ、融点が85.7〜89.7℃の、N−ヒ
ドロキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−1−{4−[5−フルオロインドー
ル−3−イル]ピペリジン−1−スルホニル}ピペラジン−2−(RS)−カル
ボキサミドを得た(71%)。
実施例15N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(4 ,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホ ニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド 工程1
N−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン(20.2g、90.6mmol
)を塩化メチレン(600mL)に溶かした溶液に、0℃で、トリメチルシリルト
リフルオロメタンスルホネート(35.1mL、181.2mmol)を加え、次いで
4,5,6,7−テトラフルオロインドール(17.1g、90.6mmol)を塩
化メチレン(300mL)に溶かした溶液を、2.5時間にわたりゆっくりと滴下
して加えた。1.5時間後、トリエチルシラン(57.9mL、362.4mmol)
を加え、反応物を30分にわたって室温まで温めた。反応混合物を飽和炭酸水素
ナトリウムで反応停止し、分離した有機層をMgSO4で乾燥
し、真空下で濃縮した。残留物を50%アセトニトリル/ヘキサン(1400mL
)間で分配し、分離したアセトニトリル層を真空下で濃縮した。固体残留物を無
水EtOHから再結晶し、白色固体としてN−ベンジルオキシカルボニル−4−
(4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジンを得た(
66%)。
工程2
N−ベンジルオキシカルボニル−4−(4,5,6,7−テトラフルオロイン
ドール−3−イル)ピペリジン(20.0g、49.21mmol)[上記の工程1
に記載のとおりに調製]をアルゴンで脱酸素化した80%エタノール/テトラヒ
ドロフラン(800mL)に溶かした溶液に、10%Pd−C(5g)を加え、生
じた混合物を水素雰囲気下(1気圧)で3時間撹拌した。混合物をアルゴンで脱
気し、セライトを通して濾過し、真空下で濃縮した。固体残留物を塩化メチレン
/ヘキサンから再結晶し、白色固体として4−(4,5,6,7−テトラフルオ
ロインドール−3−イル)ピペリジンを得た(90%)。
工程3
クロロスルホン酸(2.9mL、44.10mmol)を、4−(4,5,6,7−
テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジン(12.0g、44.10mm
ol)[上記工程2に記載のとおりに調製]及びトリエチルアミン(12.9mL、
92.61mmol)を塩化メチレン(220mL)に溶かした溶液に、0℃で、5分
にわたって滴下して加えた。反応を、撹拌しながら一晩かけて室温まで温まるに
まかせ、真空下で濃縮した。残留物をベンゼン(220mL)で希釈し、五塩化リ
ン(9.74g、46.78mmol)を加え、生じた混合物を2時間還流しながら
加熱した。不均一な反応混合物を、室温まで冷却し、30%酢酸工チル−ヘキサ
ンを溶離液として用いてシリカゲルの詰め物を通して濾過した。生じた濾液を、
2.4M塩酸で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空で濃縮し、オレンジ色の油状物
として4−(4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジ
ンスルファモイルクロライドを得た(99%)。
工程4
4−(N)−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−2−(R)−カルボン酸
(34g、148mmol)[Bigge,C.F.;Hays,S.J.;Novak,P.M.;Drummond,
J.T.;Johnson,G.;Bobovski,T.P.Tet.Lett.5193,(1989)に記載のとおり
に調製]をアセトニトリル(500mL)に混合したスラリーに、0℃で、トリメ
チルシリルシアニド(47.7mL、381mmol)を加えた。反応混合物を50分
にわたって室温まで温め、4−(4,5,6,7−テトラフルオロインドール−
3−イル)ピペリジンスルファモイルクロライド(16.38g、44.1mmol
)[上記の工程3に記載のとおりに調製]を一回で加えた。反応混合物を36時
間還流しながら加熱し、室温まで冷却した。メタノール(10mL)を加え、生じた
不均一な混合物を10分間撹拌した。スラリーを、10%塩化メチレン/ヘキサ
ンを溶離液として用いてシリカゲルの詰め物を通して濾過した。濾液を真空下で
濃縮し、残留物をクロマトグラフ(SiO2、10%メタノール/塩化メチレン
)にかけ、25gの4−tert−ブトキシカルボニル−1−[4−(4,5,6,
7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペ
ラジン−2−(R)−カルボン酸を得、すぐに塩化メチレン(400mL)に溶か
して0℃に冷却した。この溶液に、O−ベンジル−ヒドロキシアミン(15.9
2g、129.5mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(5.27g、43.1
5mmol)及び4−メチルモルホリン(14.2mL、129.5mmol)を加え、次
いで、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(17
.37g、90.62mmol)を15分にわたって加えた。反応混合物を一晩かけ
て室温まで温め、2M HCl水溶液を加えた。分離した塩化メチレン層をMgS
O4で乾燥し、真空で濃縮した。残留物をクロマトグラフ(SiO2、1%メタノ
ール/塩化メチレン)にかけ、黄色の泡状物として、N−ベンジルオキシ−4−
tert−ブトキシカルボニル−1−[4−(4,5,6,7−テトラフルオロイン
ドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カ
ルボキサミドを得た(78%)。
工程5
N−ベンジルオキシ−4−tert−ブトキシカルボニル−1−[4−(4,5,
6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]
ピペラジン−2−(R)一カルボキサミド(24.40g、
36.40mmol)[上記の工程4に記載のとおりに調製]を塩化メチレン(90
mL)に溶かした溶液に、トリフルオロ酢酸(60mL)を加えた。反応混合物を2
時間撹拌し、真空下で濃縮し、酢酸エチル(500mL)と飽和炭酸水素ナトリウ
ム(200mL)の間で分配した。水層を酢酸エチルで洗浄し、一緒にした有機層
をMgSO4で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(40mL)に
溶かし、激しく撹拌しながらヘキサン(200mL)にゆっくりと加えた。生じた
スラリーを濾過し、20.65gのN−ベンジルオキシ−1−[4−(4,5,
6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]
ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドを白色固体として得た。
工程6
N−ベンジルオキシ−1−[4−(4,5,6,7−テトラフルオロインドー
ル−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボ
キサミド(12g、21.08mmol)[上記の工程5に記載のとおりに調製]及
び2,6−ルチジン(4.0ml、33.73mmol)を塩化メチレン(100mL)
に溶かした溶液を、ジメチルカルバモイルクロライド(3.10mL、33.73
mmol)で処理し、14時間撹拌した。反応混合物を、3M HCl水溶液(20mL
)及び食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をクロ
マトグラフ(SiO2、30%酢酸エチル/ヘキサン、次いで5%メタノール/
塩化メチレン)にかけた。生成物を酢酸エチル(25mL)に溶かし、激しく撹拌
しながらヘキサン(200mL)に滴下して加えた。固体を濾過し、白色固体とし
てN−ベンジルオキシ−4−(N、N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4
−(4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−
スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドを得た(67%)。
工程7
N−ベンジルオキシ−4−(N、N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4
−(4,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−
スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド(8.90g、
13.97mmol)[上記の工程6に記載のとおりに調製]をアルゴンで脱酸素化
した80%エタノール/テトラヒドロフラン(470mL)に溶かした溶液を10
%Pd/C(3.5g)で処理し、水素雰囲気下(1気圧)で45分間撹拌した
。反応をアルゴン雰囲気下で脱気し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃
縮した。酢酸エチル(5mL)を加え、溶液を激しく撹拌しながらヘキサン(25
0mL)に加えた。固体を濾過し、白色固体としてN−ヒドロキシ−4−(N、N
−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(4,5,6,7−テトラフルオロ
インドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)
−カルボキサミドを得た(96%)。
1.N−ベンジルオキシ−4−tert−ブトキシカルボニル−1−[4−(4,
5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニ
ル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドをN−tert−ブトキシ−1−tert
−ブトキシカルボニル−4−{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1
−スルホニル]アミノ}ピペリジン−4−カルボキサミド[上記の実施例10に
記載のとおりに調製]に代えて実施例15工程5に記載のとおりに合成して、N
−tert−ブトキシ−4−{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−ス
ルホニル]アミノ}ピペリジン−4−カルボキサミドを得た。
2.O−ベンジル−ヒドロキシアミン及び4−(4,5,6,7−テトラフル
オロインドール−3−イル)ピペリジンスルファモイルクロライドを、それぞれ
、O−tert−ブチルヒドロキシルアミン及び4−(4−クロロベンゾイル)ピペ
リジンスルファモイルクロライドに代えて、上記の実施例15工程4に記載のと
おりに合成して、N−tert−ブトキシ−4−tert−ブトキシカルボニル−1−[
4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−
(R)−カルボキサミドを得た。この物質を、塩化メチレン中15〜20%のト
リフルオロ酢酸で加水分解を行い、反応をTLCで詳細にモニターすることによ
り、N−tert−ブトキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン
−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドに変換した。
実施例16N−ヒドロキシ−N−メチル−1−[4−(5−フルオロインドール−3−イ ル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドの 合成 工程1
クロロスルホン酸(14.25mL、214.5mmol)を、2−(R)−メトキ
シカルボニルピペリジン塩酸塩(35.0g、195mmol)及びトリエチルアミ
ン(86.96mL、624mmol)を塩化メチレン(550mL)に溶かした溶液に
、0℃で滴下により加えた。反応を5時間撹拌し、真空下で濃縮し、高真空下で
一晩乾燥した。生じた黄色の固体をベンゼン(500mL)に懸濁し、五塩化リン
(40.6g、195mmol)を加えた。反応混合物を激しく撹拌しながら、5時
間還流しながら加熱し、真空下で濃縮した。生じたスラリーをエーテル(300
mL)で撹拌し、濾過した。固体を追加のエーテル(300mL)で洗浄し、一緒に
した濾液を水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して、暗黄色の油状
物として2−(R)−メトキシカルボニルピペリジン−1−スルファミルクロラ
イドを得たが(88%)、更に精製することなく用いた。
工程2
4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジン(0.40g、1.8
3mmol)及びトリエチルアミン(1.02mL、7.33mmol)をテトラヒドロフ
ラン(13mL)に溶かした溶液を、2−(R)−メトキシカルボニルピペリジン
−1−スルファモイルクロライド(0.66g、2.75mmol)[上記の工程1
に記載のとおりに調製]で処理し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応
を飽和塩化アンモニウム溶液で停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水
で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮した。残留物をクロマトグラフ(PTLC
、SiO2、20〜35%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、透明な油状物として
1−[4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル
]ピペリジン−2−(R)−カルボキシラートを得た(61%)。この物質を、
メチル(R)−2−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピペリジ
ン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートをメチル1−[4−(5
−フルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−
2−(R)−カルボキシラートに代えて実施例11工程1に記
載のとおりに合成することにより、1−[4−(5−フルオロインドール−3−
イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸に変
換した。
工程3
1−[4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピベリジン−1−スルホニ
ル]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸(0.46g、1.12mmol)[上記
の工程2に記載のとおりに調製]を塩化メチレン(10mL)に溶かした溶液に、
O−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.54g、3.36mmol)を加え、
次いで、4−ジメチルアミノピリジン(0.15g、1.23mmol)、4−メチ
ルモルホリン(0.38mL、3.47mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド(0.43g、2.24mmol)を加えた。反
応を室温で2時間撹拌し、塩化メチレン(50mL)で希釈し、1M HClで洗浄
した。有機層を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮し、透明な油状物と
してN−ベンジルオキシ−1−[4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピ
ペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドを得た(
95%)。この物質は更に精製することなく用いた。
工程4
無水炭酸カリウム(736mg、5.33mmol)及びヨードメタン(0.133
mL、2.13mmol)を、N−ベンジルオキシ−1−[4−(5−フルオロインド
ール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カル
ボキサミド(549mg、1.07mmol)[上記工程3に記載のとおりに調製]を
ジメチルホルムアミド(11mL)に室温で加えた。2時間後、反応混合物を酢酸
エチル(50mL)で希釈し、0.1M HCl、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾
燥した。溶媒を真空下で除去し、残留物をクロマトグラフ(PTLC、SiO2
、40%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、白色固体としてN−ベンジルオキシ−
N−メチル−1−[4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1
−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドを得た(71%)。
工程5
10%Pd/C(0.20g)及びN−ベンジルオキシ−N−メチル−1−[
4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペ
リジン−2−(R)−カルボキサミド(0.40g、0.75mmol)[上記工程
4に記載のとおりに調製]を80%エタノール/テトラヒドロフラン(6mL)に
混合した懸濁液を、水素雰囲気下(1気圧)で70分間撹拌した。反応物を窒素
雰囲気下で脱気し、セライトで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物をクロ
マトグラフ(PTLC、SiO2、10%メタノール/塩化メチレン)にかけ、
白色固体としてN−ヒドロキシ−N−メチル−1−[4−(5−フルオロインド
ール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カル
ボキサミドを得た(83%)。
1.2−(R)−メトキシカルボニルピペリジン−1−スルファモイルクロラ
イド及び4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジンを、それぞれ、
2−(RS)−エトキシカルボニルピペリジン−1−スルファモイル−クロライ
ド及び4−(6−フルオロベンズイソキサゾール−3−イル)ピペリジン(Stru
pczewski,J.T.,Allen,R.C.,Gardner,B.A.,Schmid,B.L.,Stache,U.,Gl
amkowski,E.J.,Jones,M.C.,Ellis,D.B.,Huger,F.P.,Dunn,R.W.,J.Me
d.Chem.,28,761,(1985)に記載のとおりに調製)に代えて、実施例16工程
2に記載のとおりに合成して、エチル1−[4−(6−フルオロベンズイソキサ
ゾール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−
カルボキシラートを得た。この物質を、実施例11に記載の手順に従って、N−
ヒドロキシ−1−[4−(6−フルオロベンズイソキサゾール−3−イル)ピペ
リジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミドに変換し
た。
2.4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジンを1,2,3,4
−テトラヒドロ−β−カルボリンに代えて実施例16工程2に記載のとおりに合
成して、メチル1−[1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン−2−ス
ルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキシラートを得、これを上記の実施
例16工程3及び5に従い、N−ヒドロキシ−1−[1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−β−カルボリン−2−スルホニル]ピペリジ
ン−2−(R)−カルボキサミドに変換した。
3.1−[4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジン−1−スル
ホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボン酸を5−(ビフェニル−4−イルメ
チル)−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−アセテート[
上記の実施例8に記載のとおりに調製]に代えて上記実施例16工程3に記載の
とおりに合成して、N−ベンジルオキシ−5−(ビフェニル−4−イルメチル)
−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−アセトアミドを得、
実施例16工程5に従い、N−ヒドロキシ−5−(ビフェニル−4−イルメチル
)−1,1−ジオキソ−1,2,¥5−チアジアゾリジン−2−アセトアミドに
変換した。
実施例17N−ヒドロキシ−1−[4−(5−ヒドロキシインドール−3−イル)ピペリジ ン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミドの合成 工程1
カリウムtert−ブトキシド(2.81g、25.02mmol)を、5−ヒドロキ
シーインドール(1.11g、8.34mmol)をtert−ブチルアルコールに溶か
した溶液に加えた。1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン(3.89
g、16.67mmol)を、前記の紫色の反応混合物に室温で加えた。16時間後
、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、食
塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をクロマトグラ
フ(SiO2、25〜45%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、白色固体として4
−(5−ヒドロキシインドール−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピ
リジンを得た(92%)。
工程2
テトラヒドロフラン(96mL)を、4−(5−ヒドロキシインドール−3−イ
ル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(2.67g、7.64mmol)[
上記工程1に記載のとおりに調製]及びカーボン上の10%パラジウム(2.6
1g)を含む、アルゴンで脱気したフラスコに加えた。反応混合物を、パールの
装置で60psiで15時間水素化した。反応混合物を脱気し、セライ
トを通して濾過し、真空下で濃縮して、白色固体として4−(5−ヒドロキシイ
ンドール−3−イル)ピペリジンを得た(95%)。この物質を、4−(5−フ
ルオロインドール−3−イル)ピペリジン及び2−(R)−メトキシカルボニル
ピペリジン−1−スルファモイルクロライドを、それぞれ4−(5−ヒドロキシ
インドール−3−イル)ピペリジン及び2−(RS)−メトキシカルボニルピペ
リジン−1−スルファモイルクロライドに代えて、上記実施例16工程2に記載
のとおりに合成して、1−[4−(5−ヒドロキシインドール−3−イル)ピペ
リジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボン酸(99%)に
変換した。
工程3
N−ヒドロキシスクシンイミド(0.181g、1.57mmol)、4−ジメチ
ルアミノピリジン(96mg、0.78mmol)及び1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.33g、1.73mmol)を、1
−[4−(5−ヒドロキシインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル
]ピペリジン−2−(RS)−カルボン酸(0.32g、0.78mmol)[上記
工程2に記載のとおりに調製]を30%ジメチルホルムアミド/塩化メチレン(
5.5mL)に溶かした溶液に加えた。室温で2時間撹拌後、反応を塩化メチレン
(50mL)で希釈し、1M HCl、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。有
機溶媒を真空下で蒸発させ、残留物を50%酢酸エチル/メタノール(13.4
mL)に溶かした。この溶液を、50%水性ヒドロキシルアミン(6.7mL、10
9mmol)溶液をメタノール(6.7mL)に溶かした溶液に−30℃で激しく撹拌
しながら加えた。10分後、反応混合物を1M HClで反応停止し(最終pH=3
)、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し
、MgSO4で乾燥した。有機溶媒を真空下で蒸発させ、残留物をクロマトグラ
フ(SiO2、10%メタノール/塩化メチレン)にかけ、白色固体としてN−
ヒドロキシ−1−[4−(5−ヒドロキシインドール−3−イル)ピペリジン−
1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボキサミドを得た(22%)
。
30%ジメチルホルムアミド/塩化メチレンを100%塩化メチレンに代え、
1−[4−(5−ヒドロキシインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニ
ル]ピペリジン−2−(RS)−カルボン酸を6−(ベンジルオキシカルボニル
)アミノ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スル
ホニル]アミノ}−ヘキサン酸[上記実施例9に記載のとおりに調製]に代えて
実施例17工程3に記載のとおりに合成して、N−ヒドロキシ−6−(ベンジル
オキシカルボニル)アミノ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペ
ラジン−1−スルホニル]アミノ}−ヘキサノアミドを得た。
実施例18N−ヒドロキシ−1−[4−(ピロール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニ ル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドの合成 工程1
N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(7.77g、39mmol)を
塩化メチレン(200mL)に溶かした溶液に、0℃で、トリフルオロ酢酸(70
mL)を加え、生じた溶液を1.5時間にわたって室温まで温まるにまかせた。反
応混合物を真空下で濃縮し、高真空下で3時間乾燥し、25%水/ジオキサン(
70mL)を加えた。この溶液に、炭酸ナトリウム(8.3g、78mmol)及び2
−(R)−メトキシカルボニル−ピペリジン−1−スルファモイルクロライド(
3.5g、15.6mmol)を加え、生じた懸濁液を室温で急速に撹拌した。24
時間後、反応混合物を濾過し、濾液を酢酸エチル(150mL)、水(200mL)
で希釈し、1M HClで酸性とした。水層を酢酸エチルで抽出し、一緒にした有
機溶媒を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して、淡黄色の油状物とし
て、メチル1−(4−ピペリドン−1−スルホニル)ピペリジン−2−(R)−
カルボキシラートを得(96%)、更に精製することなく用いた。
工程2
N−トリイソプロピルシリルピロール(1.62mL、6.57mmol)を塩化メ
チレン(50mL)に溶かした溶液を、メチル1−(4−ピペリドン−1−スルホ
ニル)ピペリジン−2−(R)−カルボキシラート[上記工程1に記載のとおり
に調製]及びトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(2.54mL、
13.14mmol)を塩化メチレン(110mL)に溶かした溶液に、−78℃で、
1.5時間にわたって加えた。トリエチルシラン(4.2mL、26.28mmol)
を加え、2時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウムと食塩水で洗浄し、M
gSO4で乾燥した。溶媒を真空下で蒸発させ、残留物をクロマトグラフ(Si
O2、10〜20%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、メチル1−[4−(1−ト
リイソプロピルシリルピロール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペ
リジン−2−(R)−カルボキシラートを得、更に精製することなく次の工程で
用いた。
工程3
テトラブチルアンモニウムフルオライド(2.45mL、2.45mmol)を、メ
チル1−[4−(1−トリイソプロピルシリルピロール−3−イル)ピペリジン
−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキシラート(2.5g、4
.89mmol)[上記工程2に記載のとおりに調製]をテトラヒドロフラン(48
mL)に溶かした溶液に0℃で加えた。30分後、反応混合物を酢酸エチルで希釈
し、水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をク
ロマトグラフ(SiO2、15〜40%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、透明な
油状物としてメチル1−[4−(ピロール−3−イル)ピペリジン−1−スルホ
ニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキシラートを得た(31%)。この物質
を、メチル(R)−2−{[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピペ
リジン−1−スルホニル]アミノ}−3−メチルブチラートをメチル1−[4−
(ピロール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)
−カルボキシラートに代えて実施例11工程1に記載のとおりに合成して、1−
[4−(ピロール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−
(R)−カルボン酸を得た(93%)。
工程4
30%ジメチルホルムアミド/塩化メチレンを100%塩化メチレンに代え、
1−[4−(5−ヒドロキシインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニ
ル]ピペリジン−2−(RS)−カルボン酸を1−[4−(ピロール−3−イル
)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(RS)−カルボン酸[上記
の工程3に記載のとおりに調製]に代えて、実施例17工程4に記載のとおり
に合成して、N−ヒドロキシ−1−[4−(ピロール−3−イル)ピペリジン−
1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドを白色固体として得
た(21%)。
実施例19N−ヒドロキシ−1−[4−(5−シアノ−1−メタンスルホニルインドール− 3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2−(R)−カルボキサ ミドの合成 工程1
5−シアノインドール(10.00g、70.34mmol)をアセトニトリル(
120mL)に溶かした溶液を、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン
(8.20g、35.17mL)及びトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホ
ネート(6.80mL、35.17mmol)をアセトニトリル(230mL)に溶かし
た溶液に、添加漏斗を通して0℃で1.5時間にわたって加えた。トリエチルシ
ラン(4.2mL、26.28mmol)を、0℃で加え、反応混合物を2時間にわた
って徐々に室温まで温まるにまかせた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和
炭酸水素ナトリウム、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮した
。残留物をアセトニトリル(300mL)及びヘキサン(200mL)で希釈し、2
0分間撹拌した。有機溶媒を真空下で除去し、残留物をクロマトグラフ(SiO2
、20〜40%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、白色の結晶性の固体として1
−ベンゾイルオキシカルボニル−4−(5−シアノインドール−3−イル)ピペ
リジンを得た(59%)。
工程2
水素化ナトリウム(115mg、4.8mmol)を、1−ベンジルオキシカルボニ
ル−4−(5−シアノインドール−3−イル)ピペリジン(1.5g、4.17
mmol)[上記の工程1に記載のとおりに調製]をジメチルホルムアミド(12mL
)に溶かした溶液に、0℃で加えた。30分後、メタンスルホニルクロライド(
0.81mL、10.43mmol)を加え、2.5時間撹拌後、反応混合物を1時間
にわたって室温まで温まるにまかせた。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で
希釈し、水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。有機溶媒
を真空下で除去し、残留物をクロマトグラフ(PTLC、SiO2、40%酢酸
エチル/ヘキサン)にかけ、淡黄色の油状物として1−ベンジルオキシカルボニ
ル−4−(5−シアノ−1−メタンスルホニルインドール−3−イル)ピペリジ
ンを得た(54%)。
工程3
カーボン上の10%パラジウム(0.49g)を、1−ベンジルオキシカルボ
ニル−4−(5−シアノ−1−メタンスルホニルインドール−3−イル)ピペリ
ジン(0.98g、2.24mmol)[上記工程2に記載のとおりに調製]を80
%エタノール/テトラヒドロフラン(10mL)に溶かした溶液に、アルゴン雰囲
気下で加えた。反応混合物を水素ガス雰囲気下(1気圧)で2時間撹拌した。反
応混合物を脱気し、セライトを通して濾過し、真空下で濃縮して、4−(5−シ
アノ−1−メタンスルホニルインドール−3−イル)ピペリジンを白色固体とし
て得た(97%)。この物質を、実施例16工程1に従い4−(5−シアノ−1
−メタンスルホニルインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニルクロラ
イドに変換し、実施例14工程6に従い前記スルホニルクロライドを(R)−ピ
ペコリン酸(L)酒石酸塩と結合させて1−[4−(5−シアノ−1−メタンス
ルホニルインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリジン−2
−(R)−カルボン酸(86%)を得、実施例16工程3及び5に従いその塩を
最終化合物に変換することにより、N−ヒドロキシ−1−[4−(5−シアノ−
1−メタンスルホニルインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]ピ
ペリジン−2−(R)−カルボキサミド、融点143.3〜143.9℃、に変
換した。
1−ベンジルオキシカルボニル−4−(5−シアノ−1−メタンスルホニルイ
ンドール−3−イル)ピペリジンを、1−ベンジルオキシカルボニル−4−[(
5−シアノ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)インドール−3−
イル]ピペリジン[1−ベンジルオキシカルボニル−4−(5−シアノインドー
ル−3−イル)ピペリジンをN−tert−ブトキシカルボニル−4−(5−フルオ
ロインドール−3−イル)ピペリジンに代えて実施例14工程2に記載のとおり
に調製]に代えて、実施例19工程3に記載のとおりに合成して、4−
[5−シアノ−1−(2−トリメチルシリル一エタンスルホニル)インドール−
3−イル]ピペリジンを得た。
実施例20N−ヒドロキシ−1−[4−(5−シアノインドール−3−イル)−ピペリジン −1−スルホニル]−4−(N,N−ジメチルアミノスルホニル)ピペラジン− 2−(R)−カルボキサミドの合成 工程1
N,N−ジメチルスルファモイルクロライド(0.14mL、1.31mmol)、
炭酸ナトリウム(0.46g、4.37mmol)及び水(3mL)を、N−ベンジル
オキシ−1−{4−[5−シアノ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニ
ル)インドール−3−イル]ピペリジン−1−スルホニル}−1,4−ピペラジ
ン−2−(R)−カルボキサミド(0.6g、0.87mmol)[実施例19工程
3、実施例14工程4、並びに実施例15工程4及び5に記載の手順に従い、4
−[5−シアノ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)インドール−
3−イル]ピペリジンから調製]をジオキサン(6mL)に溶かした溶液に室温で
加えた。1時間後、反応混合物を1M HClで酸性とし、真空下で濃縮した。水
層を酢酸エチル(75mL)及び水で希釈した。有機層を食塩水で洗浄し、MgS
O4で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をクロマトグラフ(PTLC、SiO2
、35%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、白色固体として、N−ベンジルオキシ
−1−{4−[5−シアノ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)イ
ンドール−3−イル]ピペリジン−1−スルホニル}−4−(N,N−ジメチル
アミノスルホニル)−ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドを得た(71%
)。
工程2
テトラブチルアンモニウムフルオライドをテトラヒドロフラン(1.54mL、
1.54mmol)に溶かした溶液を、N−ベンジルオキシ−1−{4−[5−シア
ノ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)インドール−3−イル]ピ
ペリジン−1−スルホニル}−4−(N,N−ジメチルアミノスルホニル)−ピ
ペラジン−2−(R)−カルボキサミド(0.49g、0.62mmol)の溶液に
加え、反応物を55℃の油浴中に30分置いた。反応物を1M HClで希釈し、
真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、M
gSO4で乾燥し、真空下で濃縮し、N−ベンジルオキシ−1−[4−(5−シ
アノインドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]−4−(N,N−ジ
メチルアミノースルホニル)−ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドを黄褐
色の固体として得た(99%)。この物質を、実施例16工程5に従い、N−ヒ
ドロキシ−1−[4−(5−シアノインドール−3−イル)ピペリジン−1−ス
ルホニル]−4−(N,N−ジメチルアミノ=スルホニル)−ピペラジン−2−
(R)−カルボキサミドに変換した。
N−ベンジルオキシ−1−{4−[5−シアノ−1−(2−トリメチルシリル
エタンスルホニル)インドール−3−イル]ピペリジン−1−スルホニル}−1
,4−ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドを、N−tert−ブトキシ−4−
{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−ピ
ペリジン−4−カルボキサミド[上記の実施例15に記載のとおりに調製]に代
えて、実施例20工程1に記載のとおりに合成して、N−tert−ブトキシ−4−
{[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−1
−メタンスルホニルピペリジン−4−カルボキサミドを得た。この物質を、実施
例10工程2に従い、N−ヒドロキシ−4−{[4−(4−クロロベンゾイル)
ピペリジン−1−スルホニル]アミノ}−1−メタンスルホニルピペリジン−4
−カルボキサミドに変換した。
実施例21N−ヒドロキシ−1−{4−[5−(4−クロロフェニル)ピロール−2−イル ]ピペリジン−1−スルホニル}−ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドの 合成 工程1
2−(4−クロロフェニル)ピロール(409mg、2.3mmol)を塩化メチ
レン(15mL)に溶かした溶液を、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホ
ネート(0.45mL、2.3mmol)及びメチル(R)−1−(4−ピペリドン−
1−スルホニル)ピペリジン−2−カルボキシラート(700mg、2.3mmol)
[実施例18工程1に記載のとおりに調製]を塩化メチレン(20mL)に溶かし
た溶液に、0℃で、15分にわたって加えた。トリエチルシラン(0.71mL、
9.2mmol)を加え、10分間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(35mL)
を加えた。反応混合物を塩化メチレンで2回抽出し、一緒にした有機抽出物を食
塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。前記有機抽出物を真空下で濃縮し、残留
物をクロマトグラフ(SiO2、25%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、白色固
体として1−{4−[5−(4−クロロフェニル)−ピロール−2−イル]ピペ
リジン−1−スルホニル}ピペリジン−2−(R)−カルボキシラートを得た(
47%)。この物質を、実施例11工程1及び工程17工程4に従い、N−ヒド
ロキシ−1−{4−[5−(4−クロロフェニル)−ピロール−2−イル]ピペ
リジン−1−スルホニル}ピペリジン−2−(R)−カルボキサミドに変換した
(47%)。
実施例22N−ヒドロキシ−6−アミノ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピ ペラジン−1−スルホニル]アミノ}ヘキサノアミドの合成 工程1
トリメチルシリルヨーダイド(0.026mL、0.19mmol)を、N−ヒドロ
キシ−6−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−2−(R)−{[4−(4−
クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−ヘキサノアミド(1
03mg、0.19mmol)[実施例17工程3に記載のとおりに調製]をアセトニ
トリル(2mL)に溶かした溶液に、0℃で加えた。反応混合物を室温まで温まる
にまかせ、追加のトリメチルシリルヨーダイド(0.47mmol、0.065mL)
を2.5時間にわたって、0.5当量ずつ加えた。メタノール(1.0mL)を加
え、反応混合物を真空下で濃縮した。残留物をクロマトグラフ(SiO2、2〜
10%メタノール/塩化メチレン)にかけ、黄褐色の固体としてN−ヒドロキシ
−6−アミノ−2−(R)−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−
スルホニル]アミノ}ヘキサノアミドを得た(43.5%)。
実施例23N−ヒドロキシ−1−[4−(5−フルオロインドール−3−イル)ピペリジ ン−1−スルホニル]−4−シクロプロピルメチルピペラジン−2−(R)−カ ルボキサミドの合成
N−ベンジルオキシ−1−{4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチルシリ
ルエタンスルホニル)インドール−3−イル]ピペリジン−1−スルホニル}ピ
ペラジン−2−(R)−カルボキサミド(424mg、0.68mmol)[4−(4
,5,6,7−テトラフルオロインドール−3−イル)ピペリジンスルファモイ
ルクロライドを、4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチルーシリルエタンス
ルホニル)インドール−3−イル]ピペリジンスルファモイルクロライドに代え
て、実施例15工程4及び5に記載のとおりに合成して調製]をDMF(3mL)
に溶かした溶液に、炭酸カリウム(470mg、3.4mmol)及びシクロプロピル
メチルブロマイド(101mg、0.75mmol)を加え、懸濁液を室温で24時間
激しく撹拌した。水を加え、反応を酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗
浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をクロマトグラフ(Si
O2、PTLC、50%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、N−ベンジルオキシ−
1−{4−[5−フルオロ−1−(2−トリメチルシリルエタンスルホニル)イ
ンドール−3−イル]ピペリジン−1−スルホニル}−4−シクロプロピルメチ
ルピペラジン−2−(R)−カルボキサミドを淡黄色の油状物を得た。この物質
を、実施例20工程2に従い、N−ヒドロキシ−1−[4−(5−フルオロイン
ドール−3−イル)ピペリジン−1−スルホニル]−4−シクロプロピルメチル
ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドに変換した。
実施例24N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホ ニル]−4−アミノカルボニルピペラジン−2−(R)−カルボキサミドの合成 工程1
N−tert−ブトキシ−1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−
スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド[上記の実施例15に記
載のとおりに調製](600mg、1.23mmol)を塩化メチレン(8mL)に溶か
した溶液に、トリエチルアミン(0.15mL、1.1mmol)及びtert−ブチル−
イソシアナート(0.15mL、1.33mmol)を加えた。反応物を4時間撹
拌し、真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフ(SiO2、PTLC、50%
酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、N−tert−ブトキシ−4−tert−ブチルアミノ
カルボニル−1−[4−(4−クロロベンゾイル)−ピペリジン−1−スルホニ
ル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド(75%)を透明な油状物として
得た。
工程2
トリフルオロ酢酸(15mL)を、N−tert−ブトキシ−4−tert−ブチルアミ
ノカルボニル−1−[4−(4−クロロベンゾイル)−ピペリジン−1−スルホ
ニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミド(0.45g、0.92mmol)
[上記の工程2に記載のとおりに調製]に加え、反応を36時間撹拌した。反応
を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフ(SiO2、PTLC、10%メタ
ノール/塩化メチレン)にかけ、N−ヒドロキシ−1−[4−(4−クロロベン
ゾイル)−ピペリジン−1−スルホニル]−4−アミノカルボニルピペラジン−
2−(R)−カルボキサミドを、淡桃色の固体として得た(55%)。
実施例25N−ヒドロキシ−2−(R)一{[4−(4−クロロフェニルアミノカルボニル )ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}プロピオンアミドの合成 工程1
塩化水素ガスを、メチル2−(R)−[(4−tert−ブトキシカルボニルピペ
ラジン−1−スルホニル)アミノ]プロピオナート(3.6g、10.7mmol)
[4−(5−クロロピリジン−2−イルオキシ)ピペリジン及びD−バリンメチ
ルエステルを、それぞれ、1−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ピペラジン
及びD−アラニンメチルエステルに代えて、実施例2に記載のとおりに調製]を
10%ジオキサン/塩化メチレン(100mL)に溶かした溶液に10分間バブリ
ングした。反応物を室温で4時間撹拌し、真空下で濃縮して、白色の固体として
メチル2−(R)−[(ピペラジン−1−スルホニル)−アミノ]プロピオナー
トを得(91%)、更に精製することなく用いた。
工程2
4−クロロフェニルイソシアナート(0.33g、2.14mmol)をジエチル
エーテル(30mL)に溶かした溶液に、メチル2−(R)−[(ピペラジン−1
−スルホニル)−アミノ]プロピオナート(0.42g、1.8mmol)[上記工
程1に記載のとおりに調製]を加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、濾過した
。固体を追加のエーテルで洗浄し、集めて、メチル2−(R)−{[4−(4−
クロロフェニルアミノカルボニル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}プロ
ピオナートを得た。この物質を、実施例13に従い、N−ヒドロキシ−2−(R
)−{[4−(4−クロロフェニルアミノカルボニル)ピペラジン−1−スルホ
ニル]アミノ}プロピオンアミドに変換した。
4−クロロフェニルイソシアナートを4−クロロベンジルイソシアナートに代
えて実施例25工程2に記載のとおりに合成して、N−ヒドロキシ−2−(R)
−{[4−(4−クロロベンジルアミノカルボニル)ピペラジン−1−スルホニ
ル]アミノ}プロピオンアミドを得た。
実施例26N−ヒドロキシ−2−(R)−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペ ラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−(フェニルチオ)プロピオンアミドの 合成 工程1
塩化水素ガスを、N−tert−ブトキシ−2−(R)−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−(フェニルチオ)プロピオンアミド(3.45g、9.16mmol
)[1−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン−1−スルホニル]ピペリ
ジン−2−(R)−カルボン酸を、2−(R)−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ−3−(フェニルチオ)プロピオン酸に代え、実施例10工程1に記載のとお
りに調製]を塩化メチレンに溶かした溶液に、室温で20分間バブリングした。
2時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、白色固体としてN−tert−ブトキシ−
2−(R)−アミノ−3−(フェニルチオ)プロピオンアミド塩酸塩を得(79
%)、更に精製することなく用いた。
工程2
N−tert−ブトキシ−2−(R)−アミノ−3−(フェニルチオ)プロピオン
アミド塩酸塩(0.40g、1.31mmol)及びトリエチルアミン(0.3mL、
2.6mmol)をテトラヒドロフラン(25mL)に溶かした溶液に、4−(5−ク
ロロピリジン−2−イル)ピペラジンスルファモイルクロライド(0.39g、
1.31mmol)を加えた。反応物を還流しながら一晩撹拌し、真空下で濃縮した
。残留物を酢酸エチル(70mL)で希釈し、水、食塩水で洗浄し、MgSO4で
乾燥した。有機溶媒を真空下で濃縮し、残留物をクロマトグラフ(SiO2、3
0%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、白色固体としてN−tert−ブトキシ−2−
(R){[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−スルホニル
]アミノ}−3−(フェニルチオ)プロピオンアミドを得た(23%)。この物
質を、実施例24工程2に従い、N−ヒドロキシ−2−(R){[4−(5−ク
ロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}−3−(フェ
ニルチオ)プロピオンアミドに変換した。
実施例27N−ヒドロキシ−1−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−スルホ ニル]アミノ}−シクロヘキサン−1−カルボキサミドの合成 工程1
メチル1−アミノシクロヘキサン−1−カルボキシラート塩酸塩(4.06g
、20.9mmol)をアセトニトリル(37mL)に混合した懸濁液に、塩化スルフ
リル(26.2mL、326mmol)及び五塩化アンチモン(0.17mL、2.4mm
ol)を加えた。反応物を、硫酸カルシウム乾燥管を用いて、80℃で一晩加熱し
た。反応物を真空下で濃縮し、黄色の油状物としてメチル1−(クロロスルホニ
ルアミノ)シクロヘキサン−1−カルボキシラートを得(85%)、更に精製す
ることなく用いた。この物質を、反応が45℃に加熱することを除き、実施例2
及び実施例13に従い、N−ヒドロキシ−1−{[4−(4−クロロフェニル)
−ピペラジン−1−スルホニル]アミノ}シクロヘキサン−1−カルボキサミド
に変換した。
実施例28N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(4 −フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニ ル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドの合成 工程1
ピペラジン−2(R)−カルボン酸二塩酸塩(5.0g、24.6mmol)を、
ヘキサメチルジシラザン(50mL)に懸濁した。反応混合物を約120℃に加熱
して、完全に溶解し、その後80℃に冷却した。ジメチルカルバモイルクロライ
ド(3.18g、29.5mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶かした溶液を加
え、反応混合物を一晩80℃で撹拌した。4−(4−フルオロフェニル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリジンスルファモイルクロライド(5.4g、19
.58mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶かした溶液を加え、生じた反応混
合物を反応完了まで(HPLCにより追跡)、約80℃で撹拌した。反応混合物
を冷却し、メタノールで反応停止した。生じたスラリーを濃縮し、水中に入れた
。水性スラリーを塩化アンモニウムで塩基とし、ジクロロメタンで洗浄した。水
相を希塩酸で酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、
蒸発乾固し、ベージュ色の固体として4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル
)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリ
ジンスルホニル]−ピペラジン−2−(R)−カルボン酸を得た(6.1g)。
工程2
4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(4−フルオロフェ
ニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジンスルホニル]−ピペラジン−2
−(R)−カルボン酸(1.0g、2.27mmol)[上記工程1に記載のとおり
に調製]を、DMF(0.05mL)を含むジクロロメタン(8mL)に懸濁させた
。反応混合物を−5℃に冷却し、ジクロロメタン(1mL)に溶かした塩化オキサ
リル(340mg、2.67mmol)を加えた。反応混合物をゆっくりと約15℃ま
で温まるにまかせ、透明な溶液になるまで約2時間撹拌した。反応混合物を約−
10℃まで冷却し、ヒドロキシルアミン水溶液(48%、0.85g、12.3
5mL)、THF(4.8mL)及びtert−ブタノール(1.9g)からなる試薬混
合物を、反応温度を5℃未満に保ちながら、ゆっくりと加えた。反応混合物を5
〜15℃で約1時間撹拌し、次いで減圧蒸留して、アセトニトリル(15mL)中
へ置いた。水(10mL)を加えて透明な溶液とした。アセトニトリルを減圧下で
ゆっくりと蒸留し、結晶化させた。最終体積約15mLになると、
蒸留を停止し、生じたスラリーを室温で1時間撹拌した。沈殿した生成物を、濾
過により単離し、水、エタノール及び酢酸イソプロピルで次々と洗浄し、真空下
で乾燥し、無色の結晶性固体として、N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチル
アミノカルボニル)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサ
ミドを得た(850mg)。
1.4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン
スルファモイルクロライドを、ジメチルアミノスルファモイルクロライドに代え
、3当量のトリメチルシリルシアニドを用いて、実施例28工程1に記載のとお
りに合成して、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ジメチルアミノスルホニル
ピペラジン−2−(RS)−カルボン酸を得た。この物質を、実施例28工程3
〜5に記載のとおりに合成して、N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミ
ノスルホニル)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジン−1−スルホニル]−ピペラジン−2−(RS)−カルボキサ
ミドに変換した。
2.1−ベンジルオキシカルボニル−4−tert−ブトキシカルボニルピペラジ
ン−2−(R)−カルボン酸を、ベンジル1−ベンジルオキシカルボニル−4−
tert−ブトキシカルボニルピペラジン−2−(RS)−カルボキシラート[Ono
,N.,et.al.,Bull.Chem.Soc.Jpn.,51,2401,(1978)に記載のとおり、1
−ベンジルオキシカルボニル−4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−2−
(RS)−カルボン酸から調製]に代えて、実施例28工程1に記載のとおりに
合成して、ベンジル1−ベンジルオキシカルボニル−ピペラジン−2−(RS)
−カルボキシラートを得た。この物質を、まず、Gao,Y.,et.al.,J.Med.Ch
em.,33,39,(1990)に記載のとおり,2,2,2−トリフルオロエチルトリク
ロロメタンスルホネートと反応させて、ベンジル1−ベンジルオキシ−カルボニ
ル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−2−(RS)−カル
ボキシラートに変換し、次いで、実施例28工程3〜5に従い、N−ヒドロキシ
−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジ
ン−1−スルホニル]−4−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)ピペラジン−2−(RS)−カルボキサミドに変換した。
実施例29N−ヒドロキシ−4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(4 −フルオロフェニル)−ピペリジン−1−スルホニル]ピペラジン−2−(R) −カルボキサミドの合成
4−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−1−[4−(4−フルオロフェ
ニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−スルホニル]ピペラジン
−2−(R)−カルボン酸(1.39g、3.16mmol)[実施例28工程1〜
4に記載のとおりに調製]及び10%Pd/C(0.7g)を10%テトラヒド
ロフラン/エタノール(45mL)中に混合した混合物を、水素雰囲気下(1気圧
)で一晩撹拌した。反応混合物を、過剰のエタノールとともにセライトを通して
濾過し、濾液を真空下で濃縮し、白色固体として、4−(N,N−ジメチルアミ
ノカルボニル)−1−[4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スルホ
ニル]ピペラジン−2−(R)−カルボン酸を得た(88%)。この物質を、上
記の実施例28工程5に記載の手順に従い、N−ヒドロキシ−4−ジメチルアミ
ノカルボニル−1−[4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−スルホニ
ル]ピペラジン−2−(R)−カルボキサミドに変換した。
実施例30
処方例
以下は、式(I)の化合物を含有する代表的な薬剤形態である。
錠剤形態
以下の成分をよく混合し、プレスして単一切込み錠剤にした。
カプセル製剤
以下の成分をよく混合し、硬質殻ゼラチンカプセルに詰めた。
懸濁剤製剤
以下の成分を混合し、経口用の懸濁剤を形成させた。
注射製剤
以下の成分を混合して、注射剤製剤を形成させた。 坐薬製剤
全重量が2.5gの坐薬は、本発明の化合物をWitepsol(登録商標)H−15
(飽和植物性脂肪酸のトリグリセライド;Riches-Nelson,Inc.,New York)を
混合して調製され、以下の組成である。
実施例31マトリックスメタロプロテアーゼの単離
ヒトコラゲナーゼ−1の触媒領域は、Gehring,E.R.,et al.,J.Biol.Chem
.,270,22507(1995)に記載されているとおり、E.Coli中にユビキチンと
ともに融合蛋白として発現されている。融合蛋白の精製後、コラゲナーゼ−1触
媒領域を、37℃で1時間、1mMアミノフェニル酢酸水銀(APMA)で処理す
ることにより放出し、その後亜鉛キレートクロマトグラフィーで精製した。
ヒトコラゲナーゼ−2及びゼラチナーゼBを、Mookhtlar,K.A.et.al.,Bio
chemistry,29,10620,(1990)に記載のとおり、バフィコートから活性型で単離
した。
プロペプチド及びヒトコラゲナーゼ−3の触媒領域部分は、E.Coli中に
ユビキチンとともに、N末端融合蛋白として発現されている。精製後、触媒領域
を1mMAPMAで処理することにより放出し、その後亜鉛キレートクロマトグラ
フィーで精製した。
ラットコラゲナーゼ−3を、Roswit,W.T.et.al.,Arch.Biochem.Biophys.
,225,285-295(1983)に記載のとおり、子宮平滑筋細胞の培地から活性型として
精製した。
ヒトプロゲラチナーゼAの触媒及びフィブロネクチン様部分は、E.Coli
中にユビキチンとともに、融合蛋白として発現されている。効力検定を、自動的
に活性化された物質に対して行った。
ラットプロゲラチナーゼAを、インターロイキン−1で刺激したケラチン細胞
の培地から精製し、1時間37℃で1mMAPMAにより処理することにより活性
化し、過剰のAPMAを除くため透析した。
ヒトプロストロメライシン−1を、固定化モノクローナル抗体を用い、アフィ
ニティークロマトグラフィーにより、滑液線維芽細胞の培地から精製した。チモ
ーゲンを、1時間23℃でトリプシン(1.5μg/mL)処理することにより活性
化し、45及び28kD種の混合物を得た。ヒトストロメリシン−1の触媒領域
を、E.Coliからプロストロメリシンを発現及び精製することにより調製し
、1時間37℃で1mMAPMA処理することにより活性化し、その後透析した。
ラットプロストロメリシン−1は、チャイニーズハムスター卵巣細胞に発現さ
せ、培地から精製した。それを、1時間37℃で1mMAPMA処理することによ
り活性化し、その後透析した。
ヒトプロマトリリシンを発現させ、Barnett,J.et.al.,Prot.Expres.Pur
.,5,27,(1994)に記載のとおり、チャイニーズハムスター卵巣細胞から精製し
た。チモーゲンを、1時間37℃で1mMAPMA処理することにより活性化し、
その後亜鉛キレートクロマトグラフィーで精製した。
実施例32in vitro でのマトリックスメタロプロテアーゼの阻害
in vivoでの、本発明の化合物のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害
活性を、Knight,C.G.,et.al.,FEBS Lett.,296,263-266(1992)に記載のと
おり、37℃で、MCA−Pro−Leu−Gly−Leu−DPA−Ala−
Arg−NH2(Bachem,Inc.)の加水分解に基づき測定した。
マトリックスメタロプロテアーゼ酵素を、DMSOに溶解した10μモルの上
記基質を含む検定緩衝液(50mMトリシンpH7.5、200mMNaCl,10
mMCaCl2及び0.005%Brij−35)で希釈した。DMSOに溶解し
た本発明の化合物又はDMSOのみ(対照試料)を、全試験で最終的なDMSO
濃度が2.5%になるよう加えた。蛍光変化を、励起波長328nm及び発光波
長393nmを用いて、Perkin-ElmerLS-50B蛍光光度計でモニターした。
本発明の化合物は、この検定で活性であった。
本発明の数種の化合物のMMP阻害活性(対照の活性の50%阻害を起こす阻
害物質濃度、IC50で表示)は以下のとおりであった。
実施例33in vitro での軟骨栓の劣化
本発明の化合物がコラーゲンマトリックスの劣化を阻害する能力(ヒドロキシ
プロリンの放出により判定)を、Spirito,S.,Doughty,E.,et.al.,“Metal
loproteinase inhibitors halt collagen breakdown in IL-1 induced
bovine nasal cartilage cultures”Inflamm.Res.,44,Supp.2:S131-S132,(
1995)に記載の方法をわずかに変更した方法に従い、in vitroでの軟骨栓劣化検
定で測定した。
直前に屠殺したウシ膝関節から調製した軟骨外植片を、フェノールレッドは含
まないが、HEPES及びL−グルタミン及びフンギソン2.5μg/mL、ゲンタ
マイシン50μg/mL、ペニシリン100U/mL及びストレプトマイシン100μ
g/mLを含む培地(Dubelcoの改質イーグル培地、Gibco #21063-001,Gibco BRL P
roducts,Gaithersburg,MD)に加えた。培養物を、最終濃度20ng/mLのIL−
1−αで刺激した。式(I)の化合物を、10〜300nmの濃度でDMSOに加
えた。対照試料は、IL−1−αのみを含んでいた。培養を、6%のCO2を含
む空気中で、37℃で、21日間培養し、その間週に2回培地を交換した。軟骨
栓を除去し、加水分解してヒドロキシプロリンの含量を測定した。被験物質のM
MP阻害活性は、ビヒクル処理群(対照群)に対する試験群のヒドロキシプロリ
ン含量の値である。
この検定における、本発明の数種の化合物のMMP阻害活性は、以下のとおり
であった。
実施例34in vivo での軟骨栓劣化
本発明の化合物がコラーゲンマトリックスの破壊を阻害する能力を、Bishop,
J.,et al.,J.Pharm.Tox.Methods,30,19,(1993)に記載の方法をわずかに
変更した方法を用いた、ラットの軟骨栓移植検定により測定した。
この検定において、重さが約20mgのウシ鼻軟骨栓を、Mycobacterium tuberc
ulosisを含浸させたポリビニルスポンジに埋め、メスのLewisラットの皮下に移
植した。1週間後、0.9%塩化ナトリウム、0.5%カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、0.4%polysorbate 80、0.9%ベンジルアルコー
ルを含む水性ビヒクル(CMCビヒクル)の溶液又は懸濁液として調製された、
DMSOに溶かした被験物質(最終濃度5%に必要なだけの体積を用いる)をメ
スのラットに投与した。対照ラットにはビヒクルのみを与えた。実験は、8日又
は9日後に終了した。栓を除去し、重さを量り、加水分解し、ヒドロキシプロリ
ン含量を測定した。被験物質のMMP阻害活性は、ビヒクル処理群(対照群)に
対する試験群のヒドロキシプロリン含量の値である。
この検定における、本発明の数種の化合物のMMP阻害活性は、以下のとおり
であった。
実施例35in Vitro での、TNF放出阻害検定
本発明の化合物がTNF放出を阻害する能力を、Pradines-Figueres,A.and
Raetz,C.R.H.,J.Biol.Chem.,267(32),23261(1992)に記載の方法をわずか
に変更した方法を用いて、決定した。
ヒトモノマック6細胞(Ziegler-Heitbrock,H.W.L.,et al.,Int.J.Cancer
,41,456,(1988))を、37℃で、10%ウシ胎児血清を含むRPMI164
0培地で、1×105細胞/mLの密度まで培養した。これらの細胞の0.23mL
を、細胞培養プレートの各穴に入れ、細胞を15分間培養した。被験物質を上記
の培地に溶解し、加え、培養を更に15分間続けた。リポ多糖/ホルボール−1
2−ミリステート−13−アセテート(LPS/PMA)混合物を、リポ多糖の
最終濃度が10ng/mLに、ホルボール−12−ミリステート−13−アセテート
の最終濃度が30ng/mLになるように、10μL加えた。細胞を2時間培養し、そ
の後プレートを遠心分離し、培地を除き、TNF含量を分析した。分析は、製造
者のプロトコルに従い、TNF Quantikine(登録商標)
Immunoassay(R&D Systems,Minneapolis,MN 55413)を用いて行った。
本発明の化合物は、この検定で活性であった。
被験物質のTNF−α阻害活性、すなわちビヒクル処理群(対照群)に対する
試験群のTNF−α含量の値は、以下のとおりであった。
実施例36in vivo でのマウスのLPS誘起TNF−α産生阻害検定
本発明の化合物が、TNF−α放出を阻害する活性は、Zanetti,G.;Heumann
,D.,etal.,“Cytokine production after intravenous or peritoneal Gram-
negative bacterial challenge inmice”J.Immunol.,148,1890,(1992)及びS
ekut,L.,Menius,J.A.,et al.,“Evaluation if the significance of eleva
ted levels of systematic and localized tumor necrosis factorindifferent
animal models of inflammation”J.Lab.Clin.Med.,124,813,(1994)に記
載の方法をわずかに変更した方法を用いて決定した。
メスのBalb/cマウスに麻酔をかけ、CMCビヒクルすなわちヒドロキシ
プロピルメチルセルロースを主成分としたビヒクルに溶解した被験物質を皮下注
射した。対照動物には、ビヒクルのみを与えた。1時間後、LPS(50μg/マ
ウス、Sigma #13129,Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)を腹腔内に注射し
た。1.5時間後、動物の眼窩後方叢から血液を、microtainer血清分離管(Bec
ton Dickinson,Cat.No.#5960,Becton Dickinson & Co.,Franklin Lakes,NJ
)に集めた。血清を分離し、TNF−αの量を、EM−TNFA(登録商標)キ
ット(Endogen,Woburn,MA)を製造者のプロトコルに従って用い、測定した。
本発明の数種の化合物のTNF阻害活性は以下のとおりであった。
実施例37TNF受容体放出免疫学的検定
ヒトモノマック6細胞を、10%ウシ胎児血清を補ったRPMI 1640培
地で、37℃で、1×106細胞/mLの密度まで培養した。以下の培養は全て3
7℃で行った。これらの細胞の230μLを96穴細胞培養プレートの各穴に入
れ、細胞を15分間培養した。式(I)の化合物を上記の培地中に所望の濃度で
含んだ溶液10μLを適当な穴に加え、更に15分間培養した。各穴に、10μ
LのPMAを最終濃度30ng/mLで加えた。次いで、細胞を16時間培養し、その
後プレートを遠心分離にかけ、培地を除き、TNF受容体含量を分析した。分析
は、R&D Systems TNF receptor Quantikine(登録商標)Immunoassay(Endogen,
Woburn,MA)を製造者のプロトコルに従って用い、行った。各TNF受容体(受
容体I及び受容体II)の測定はこのように行った。IC50を、培地
中に放出されたTNFの阻害パーセントから計算した。
式(I)の化合物は、この検定で試験されたとき、選択的にTNF生産を阻害
する能力を示した。
以上の発明は、説明と例示のため、明確さと理解の目的で、やや詳細に説明さ
れてきた。当業者には、添付の特許請求の範囲内で変更と改変を実施できること
が明らかであろう。したがって、上記の記載は、説明のためであり制限するため
のものではない。したがって、本発明の範囲は、上記の記載ではなく、以下に添
付の特許請求の範囲を基準にして、これらの特許請求の範囲に包含される同等物
の全範囲によって決定されるべきである。
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 31/4545 A61K 31/4545
31/495 31/495
31/496 31/496
31/5375 31/5375
31/541 31/541
31/695 31/695
A61P 7/00 A61P 7/00
19/08 19/08
29/00 29/00
37/06 37/06
43/00 111 43/00 111
C07D 211/96 C07D 211/96
295/22 295/22 Z
A
309/14 309/14
C07F 7/10 C07F 7/10 S
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M
W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM
,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E
S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID
,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M
G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT
,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,
TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y
U,ZW
(72)発明者 キャンベル,ジェフリー・アレン
アメリカ合衆国、カリフォルニア 94555、
フリーモント、ノウルソン・テラス 4949
(72)発明者 カステルハノ,アーリンド・ルーカス
アメリカ合衆国、ニューヨーク 10956、
ニュー・シティ、イーグル・コート 3
(72)発明者 チェン,ジャン・ジェフリー
アメリカ合衆国、カリフォルニア 95051、
サンタ・クララ、ジュネーブ・ドライブ
3323
(72)発明者 ヘンドリックス,ロバート・ザン
アメリカ合衆国、カリフォルニア 94306、
パロ・アルト、アラストラデロ・ロード
565、アパートメント 108
(72)発明者 メルニック,マイケル・ジョセフ
アメリカ合衆国、カリフォルニア 92111、
サン・ディエゴ、フォーラム・ストリート
6705
(72)発明者 ウォーカー,キース・エイドリアン・マレ
ー
アメリカ合衆国、カリフォルニア 94022、
ロス・アルトス・ヒルズ、カナリオ・ウェ
イ 12798