JP2003514777A - フィブリノゲン依存性血小板凝集の阻害剤としてのピリジル含有スピロ環化合物 - Google Patents

フィブリノゲン依存性血小板凝集の阻害剤としてのピリジル含有スピロ環化合物

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明は、ある種の置換または非置換のピリジルを含有するスピロ環化合物であって、塩基性および酸性官能基で置換されたものに関し、血小板凝集の阻害に有用なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、血栓症を防止する為の糖蛋白質IIb/IIIaアンタゴニストとして有用
な、置換又は非置換の新規ピリジル含有スピロ環化合物に関する。
【0002】 発明の背景 最も起き易い血管疾患状態は、血液の供給が血小板に依存して細くなることに
起因するものであり、例えば、アテローム硬化および動脈硬化症、急性心筋梗塞
症、慢性的な狭心症、不安定狭心症、一過性の虚血性発作および脳卒中、末梢血
管疾患、動脈血栓症、子癇前症、塞栓症のほか、血管形成術、頚動脈内膜切除、
移植血管の吻合などの後に起きる再狭窄がある。これらの状態は、血管壁上にお
いて血小板が活性化させることにより開始されるとしても、各種の障害を代表す
るものである。
【0003】 血小板の接着と凝集は血栓形成の重要な一部であると考えられている。この活
動は、多数の血小板接着性糖蛋白質によって仲介されている。フィブリノゲン、
フィブロネクチンおよびその他の凝固因子の結合部位が、血小板膜糖蛋白質複合
体IIb/IIIa上に発見されている。血小板がトロンビンのようなアゴニストによっ
て活性化されると、GPIIb/IIIa結合部位がフィブリノゲンに利用可能となり、最
終的に血小板凝集及び血餅形成を生じる。
【0004】 従来、各種の治療薬を用いることにより、これらの血栓形成部位を阻害するこ
とが提案されている。
【0005】 心臓血管及び脳血管の治療の分野においては、血栓の予防及び治療に使用でき
る新しい薬剤が求められている。
【0006】 本発明の発見は、ある種の新規なスピロ環化合物がGPIIb/IIIaフィブリノゲン
受容体を阻害することにより、血小板の凝集およびそれに続く血栓形成を阻害す
ることにある。本発明のスピロ環化合物を含有する薬学製剤は、凝集を阻害し、
心筋梗塞、狭心症、脳卒中、末梢動脈疾患、播種性血管内凝固症候群、および、
血栓性静脈炎等の血栓形成疾患の予防および治療に有用である。
【0007】 発明の概要 本発明は、下記に定義される式(I)の環AおよびB内に示される共通な中心
炭素原子を共有する2つの縮合した環から形成されるスピロ環核を備えてなる新
規なスピロ環化合物、および、その全ての薬学的に許容可能な塩、溶媒化合物お
よび前駆薬剤を包含する。
【0008】
【化16】 なお、上式の化合物は、以下に定義されるような置換基および添字;X、R10 、m、n、RおよびRを含む。
【0009】 本発明の他の局面は、本発明の新規なスピロ環化合物を含む薬学製剤にある。
【0010】 本発明の他の局面は、本発明の新規なスピロ環化合物を哺乳動物に投与するこ
とによる、血小板凝集の阻害、フィブリノゲンの結合の阻害、または、血栓の防
止方法にある。
【0011】 本発明の他の局面は、本発明の新規なスピロ環化合物の治療に有効な量をヒト
に投与することからなる、アテローム硬化および動脈硬化症、急性心筋梗塞症、
慢性的な狭心症、不安定狭心症、一過性の虚血性発作および脳卒中、末梢血管疾
患、動脈血栓症、子癇前症、塞栓症のほか、血管形成術、頚動脈内膜切除、移植
血管の吻合などの後に起きる再狭窄の病理学的影響を緩和するためのヒトの治療
方法にある。
【0012】 発明の詳細な説明 用語の定義 「スピロ環」とは、共通な炭素原子を1個のみ有する2つの環からなる化合物
を指す。スピロペンタンはスピロ環系を有する化合物の一例である。スピロ環系
には、共通な炭素原子を2個以上有するナフタレンのような他の二環式化合物は
含まれない。
【0013】 本明細書において「アルキル」とは、1〜10個の炭素原子を有する1価の直
鎖状または分岐鎖状ラジカルを指し、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ヘキシルなどが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0014】 本明細書において「ハロ置換アルキル」とは、上記に定義したアルキル基であ
って、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選ばれる1、2または3個のハロゲ
ン原子で置換されたものを指す。かかる基の具体例としては、クロロメチル、ブ
ロモエチル、トリフルオロメチルなどが挙げられる。
【0015】 「アリール」とは、それ単独で用いられるときは、縮合しているかどうかに関
係なく、同素環式の芳香族ラジカルを意味する。アリール基は好ましくは5〜1
8個の炭素原子を含み、好ましいアリール基としてはフェニル、ナフチル、ビフ
ェニル、フェナントレニル、ナフタセニルなどが挙げられる。
【0016】 「置換アリール」とは、ハロゲン、ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、シアノ、ニ
トロ、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、トリフルオロメチル、
アミノ、アミノメチルなどから選ばれた1、2または3個の置換基で置換された
アリール基を指す。かかる基の具体例としては、4−クロロフェニル、2−メチ
ルフェニル、3−メチル−4−ヒドロキシフェニルおよび3−エトキシフェニル
がある。
【0017】 「アリールアルキル」とは、上記指定の炭素原子数を有する1、2または3個
のアリール基であって、上記指定の炭素原子数を有するアルキルラジカルに結合
しているものを意味する。代表的なアリールアルキル基はベンジル基である。
【0018】 本明細書において「アルケニル」とは、炭素間二重結合を含む炭素原子数2〜
6の1価の直鎖状または分岐鎖状のラジカルを指し、1−プロペニル、2−プロ
ペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルなどが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0019】 本明細書において「アルキレン」とは、1〜10個の炭素原子を有する2価の
直鎖状または分岐鎖状の基を指し、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CH(CH)−、−CH(C)−、−CH(CH)CH −などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0020】 本明細書において「アルケニレン」とは、炭素−炭素二重結合を含む炭素原子
数2〜10の2価の直鎖状または分岐鎖状の基を指し、−CH=CH−、−C(
CH)=CH−、CH=CH−CH−、−CH=C(CH)−CH−、
−CHCH(CH=CH)CHなどが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0021】 本明細書において「アルキニレン」とは、炭素−炭素三重結合を含む炭素原子
数2〜10の2価の直鎖状または分岐鎖状の基を指し、
【0022】
【化17】 などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0023】 本明細書において「アルコキシ」とは、酸素原子を介して連結した1〜6個の
炭素原子を有する1価の直鎖状または分岐鎖状のラジカルを指し、メトキシ、エ
トキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、tert
−ブトキシなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0024】 本明細書において「シクロアルキル」とは、3〜8個の炭素原子を有する非芳
香族環構造を指し、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0025】 「アルキニル」とは、炭素−炭素三重結合を炭素原子数2〜6の1価の直鎖状
または分岐鎖状の基を指し、−C≡CH、−CH−CH−C≡CH、−CH −C≡C−CH−CHなどが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0026】 「アラルコキシ」とは、酸素原子を介して連結した上記アリールまたは置換ア
リールからなる1価のラジカルを指し、フェノキシ、ナフトキシ、−O−(C)−CHなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0027】 本明細書において「置換アミノ」とは、1以上の水素原子が、上記のように定
義されたアルキル、ハロ置換アルキル、アリール、置換アリール、アルケニルま
たはアルキニル基で置換されたアミノ基を指す。
【0028】 「カルバモイル」とは、アミノ部分が置換アミノまたは非置換アミノの何れか
であるアミノカルボニル基を指し、カルバミルとも呼ばれる。
【0029】 「アシル」とは、下記構造を有する基を指す:
【0030】
【化18】 (式中、Rは、上記のように定義されたアルキル、ハロ置換アルキル、アリール
、置換アリール、アルケニルまたはアルキニルである。)
【0031】 「酸性ラジカル」とは、プロトン供与体である有機ラジカルを指す。酸性ラジ
カルの例としては、
【0032】
【化19】
【0033】
【化20】 が挙げられる。
【0034】 「酸性基」は、1以上の酸性ラジカルを含む有機基である。酸性基は酸性ラジ
カルのみから成ってもよい。
【0035】 「非干渉置換基」とは、化合物の治療効果を有意に低減させない有機ラジカル
を指す。
【0036】 本発明の化合物 本発明は、一般式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒化
合物もしくは前駆薬剤を提供する。
【0037】
【化21】
【0038】 式中、前記スピロ環核A/Bは、下記からなる群より選ばれるものであり、
【0039】
【化22】
【0040】
【化23】
【0041】 式中、 pは1〜2の数であり、 前記スピロ環核の結合点aおよびbの一方はピリジル基の炭素に結合し
、他方はR基に結合しており、 Rは、結合点aがピリジル基に結合している場合はR10基であり、
そうではなく前記スピロ環核の結合点bがピリジル基に結合している場合はR 基であり、 R10は、同じでも異なってもよく、水素、アルキル、ハロ置換アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、アリールアルコキシ、アミノ、置換アミノ、カルバモ
イル、カルボキシ、アシル、シアノ、ハロゲン、ニトロ、スルフォ、=O、また
は=Sから独立に選ばれる非干渉置換基(ただし、R10は一個のみ=Oまたは
=Sであり得る)であり、 mは0〜9の数であり、 Rは、同じでも異なってもよく、水素、アルキル、ハロ置換アルキル
、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヒ
ドロキシ、アルコキシ、アリールアルコキシ、アミノ、置換アミノ、カルバモイ
ル、カルボキシ、アシル、シアノ、ハロゲン、ニトロ、スルフォ、=O、または
=Sから独立に選ばれる非干渉置換基(ただし、Rは一個のみ=Oまたは=S
であり得る)であり、 nは0〜9の数であり、 Xは、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C 2−6 アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、C0−4
ルキルC3−8シクロアルキル、−CN、−NO、−(CH−N(−R ,−R)、−C(=O)−N(−R,−R)、−S(=O)−N(−
,−R)、−S(=O)−R、−CFおよび−(CH−O−
よりなる群から選ばれる置換基であり、 式中、 RおよびRは、H、−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C 2−6 アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、C0−6
ルキルC3−8シクロアルキルおよび−C0−6アルキル−(炭素環式アリール
)(ここで、炭素環式アリール成分の環原子上の0〜4個の水素原子はハロゲン
、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シク
ロアルキル、C0−4アルキルC3−8シクロアルキル、−CN、−CFおよ
び−NOよりなる群から選ばれる成分で独立に置換されていてもよい)よりな
る群から独立に選ばれ、 Jは0〜2の数であり、 Rは1以上の酸性ラジカルを含有する酸性基である。
【0042】 上記化合物の好ましい群は、下記のスピロ環核を有する:
【0043】
【化24】
【0044】 式中、 pは1〜2の数であり、 前記スピロ環核の結合点aおよびbの一方はピリジル基に結合し、他方
はR基に結合しており、 Rは、前記スピロ環核の結合点aまたは結合点bの何れがピリジル基
に結合しているかによって、R10基またはR基の何れかを表わす。
【0045】 上記化合物の第二の好ましい群は、下記のスピロ環核を有する:
【0046】
【化25】
【0047】 式中、 pは1〜2の数であり、 前記スピロ環核の結合点aおよびbの一方はピリジル基に結合し、他方
はR基に結合しており、 Rは、前記スピロ環核の結合点aまたは結合点bの何れがピリジル基
に結合しているかによって、R10基またはR基の何れかを表わす。
【0048】 さらにそのような好ましい群は、下記のスピロ環核を有する:
【0049】
【化26】
【0050】 式中、置換基および結合点は上記のとおりである。或る最も好ましい実施態様
においては、結合点aがピリジル基に結合する。第二の最も好ましい実施態様に
おいては、結合点bがピリジル基に結合する。
【0051】 ピリジル置換基: 好ましい実施態様において、ピリジル置換基の炭素は前記スピロ環核の窒素原
子に直接結合される。
【0052】 式(I)の好ましいピリジル置換基は、下記式の群である:
【0053】
【化27】
【0054】 式中、Xは水素、低級アルキル、ハロゲンおよびトリハロメチルからなる群よ
り選ばれる成分である。
【0055】 特に好ましい実施態様において、式(1)のピリジル置換基は下記式のもので
あり、前記スピロ環核上の窒素原子に直接結合される:
【0056】
【化28】
【0057】 式中、Xは水素、低級アルキル、ハロゲンおよびトリハロメチルからなる群よ
り選ばれる成分である。さらに好ましくは、上記ピリジルラジカルであってXが
水素原子のものである。例えば、4−(4−ピリジル)ジアザスピロ−1−イル
成分を有する化合物において、該ジアザスピロ核中の環窒素は該ピリジル基の窒
素原子が下記に示されるように塩基として機能する能力に貢献するものと考えら
れている:
【0058】
【化29】
【0059】 したがって、本発明の好ましい化合物は、前記スピロ環核が、6,6−ジアザ
、6,6−アザ、6,5−ジアザおよび5,6−ジアザなどからなる群より選ば
れるものである。
【0060】 酸性置換基R 式(I)の置換基Rは酸性基である。酸性基は1以上の酸性ラジカルを含む
。好適な酸性ラジカルは1以上のプロトン供与体を含み、スルホン酸類、テトラ
ゾール類、ホスホン酸類、カルボン酸類などが挙げられる。この酸性ラジカルは
、フェニルまたは置換フェニルなどのアリール基に結合してもよく、または、メ
チレンなどのアルキル鎖に結合してもよい。これらの基は、また、S、O、また
はNなどの異種原子を含むアルキル鎖およびアミド(CONH)基またはカルボ
ニル(CO)基を介して前記スピロ環核に結合してもよい。また、該酸性置換基
は、下記式のα−スルホンアミドカルボン酸基を備えてもよい。
【0061】
【化30】
【0062】 好ましい実施態様において、Rは、CO、(C−Cアルキル)C
、CO(C−Cアルキル)CO、またはCONH(C−C アルキル)CO、(C−Cアルキル)CH(NHR)CO 、CO(C−Cアルキル)CH(NHR)CO、もしくはCONH
(C−Cアルキル)CH(NHR)COである。ここで、RはS
(C−Cアルキル)、SOアリール、またはSO置換アリールであ
り、Rは水素、C−Cアルキル、アリール、または置換アリールである。
【0063】 好ましいスピロ環化合物: 本発明の好ましい実施態様としての一般式および化合物種としては、下記のピ
リジル置換スピロ環化合物の式のものが挙げられる:
【0064】
【化31】
【0065】
【化32】
【0066】
【化33】
【0067】 上記の構造によって意図されるものには、それらに対応する薬学的に許容可能
な塩、溶媒化合物、前駆薬剤誘導体のほかに、かかる化合物とともに少なくとも
一つの薬学的に許容可能な担体または賦形剤を含む薬学的組成物が包含される。
【0068】 本発明の化合物は、少なくとも1つの酸性官能置換基(すなわち、式IのR )を備えているので、塩を形成することができる。代表的な薬学的に許容可能な
塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ア
ルミニウムなどのアルカリおよびアルカリ土類金属の塩が挙げられるが、これに
限定されるものではない。塩は、遊離酸から、該酸を溶液中にて塩基で処理する
か、または、該酸を塩サイクル下の陰イオン交換樹脂に曝すことによって容易に
調製される。
【0069】 薬学的に許容可能な塩の定義に含まれるものとしては、本発明の化合物の比較
的無毒の無機および有機塩基付加塩、例えば、アンモニウム、四級アンモニウム
およびアミンの作用物など、本発明の化合物と塩を形成するに十分な塩基度の窒
素塩基から誘導されたものが挙げられる(例えば、S.M.Bergeら、“P
harmaceutical Salts,”J.Phar.Sci.,66:
1−19(1977)参照)。
【0070】 本発明の化合物の塩基性部分(すなわち、式IまたはIIの部分Q)は、好適
な有機または無機酸を反応して本発明の塩を形成することができる。代表的な塩
としては、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、
重酒石酸塩、ホウ酸塩、d‐ショウノウ(樟脳)スルホン酸塩、炭酸塩、塩化物
、クラブラン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エディシレート(edisylat
e)、 エストレート(estolate)、エシレート(esylate)、
フマル酸塩、グルセプテート(gluceptate)、グルコン酸塩、グルタ
ミン酸塩、グリコリルラルサナレート(glycollylarsanllat
e)、ヘキシルレゾルシナート(hexylresorcinate)、ヒドラ
バミン塩(hydrabamine)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフ
トエ酸塩(hydroxynaphthoate),ヨウ(沃)化物、イソチオ
ナート(isothionate)、乳酸塩、ラクトビオナート(lactob
ionate)、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マルセアート(malseate
)、マンデラート(mandelate)、メシラート(mesylate)、
臭化メチル化物、硝酸メチル化物、硫酸メチル化物、ムカート(mucate)
、ナプシラート(napsylate)、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ(蓚)
酸塩、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン(燐)酸塩、 ポリガラクツロン
酸塩、アリシラート(alicylate)、ステアリン酸塩、スバセタート(
subacetate)、コハク(琥珀)酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、トシ
ラート(tosylate)、トリフルオロ酢酸塩、トリフルオロメタンスルホ
ン酸塩、および吉草酸塩からなる群より選ばれるものが挙げられる。
【0071】 式(I)または(II)の化合物は、また、酸性及び塩基性の両方の官能性を
含んで自己プロトン化できるので、双性イオンの形態であってもよい。
【0072】 本発明のある種の化合物は、1以上のキラル中心を備えているので、光学的活
性の形態またはジアステレオマーの混合物として存在することもできる。同様に
、該化合物がアルケニルまたはアルケニレン基を含む場合、該化合物のcis−
およびtrans−異性体が存在する可能性がある。これらのR−及びS−異性
体および混合物は、cis−およびtrans−異性体の混合物だけでなくラセ
ミ混合物を含め、本発明に関連する。別の不斉炭素原子がアルキル基などの置換
基に存在してもよい。かかる異性体およびその混合物の全ては、本発明に含まれ
るものする。特定の立体異性体が望まれる場合、当該不斉中心を含む既に分離さ
れた出発原料を用いて立体特異的反応を使用するか、または別法として、立体異
性体の混合物を得た後公知の方法で分離する方法を使用して、当技術分野で良く
知られた方法によって調製できる。
【0073】 化合物の前駆薬剤 前駆薬剤は、本発明の化合物の誘導体であって、代謝性によって開裂する基を
有し、加溶媒分解によって、または、生理的条件下で、生体内(in vivo
)で薬学的に活性な本発明の化合物になるものである。例えば、本発明の化合物
のエステル誘導体は、しばしば、生体内(in vivo)において活性である
ば、生体外(in vitro)においては活性でない。本発明の化合物の他の
誘導体は、その酸および酸誘導体の形態の何れにおいても活性を有するが、酸誘
導体の形態はしばしば哺乳動物の生体内における溶解性、組織適合性、または徐
放性の点で利点がある(Bundgard,H.,Design of Pro
drugs,pp.7−9,21−24,Elsevier,Amsterda
m 1985参照)。前駆薬剤には、本技術分野の実務家の間でよく知られる酸
誘導体が含まれるが、これには、たとえば、親となる酸を適当なアルコールと反
応させて生成されるエステル、親となる酸化合物をアミンと反応させて生成され
るアミドが挙げられる。本発明の化合物にぶら下がった酸性基から誘導された単
純な脂肪族または芳香族エステルが好ましい前駆薬剤である。場合によっては、
(アシロキシ)アルキルエステルまたは((アルコキシカルボニル)オキシ)ア
ルキルエステルなどの二重エステル型の前駆薬剤を調製することが望ましい。
【0074】 好ましくは、(式IまたはIIによる)本発明の化合物のC−Cアルキル
、C−Cアルケニル、アリール、C−C12置換アリールおよびC−C 12 アリールアルキルエステルである。特に好ましくは、C−C アルキル
エステルであり、たとえば、Rの酸性基がエステル化されて、下記式の一つで
表される基を形成したものである。
【0075】
【化34】
【0076】 スピロ環化合物の調製 本発明に包含されるスピロ環化合物の調製は、スキーム(Scheme)1乃
至スキーム(Scheme)25に記述されるとおりである。なお、該スキーム
では、下記用語が使用されている:
【0077】 Pは、ベンジル、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル
またはエトキシカルボニルのようなアミン用の一般的な保護基を意味する。
【0078】 Xは、これが存在する場合には、メチレン、ジメチレンまたはトリメチレンの
ような3個までの炭素原子を有する鎖から一般的に構成されるスペーサーである
【0079】 スキームの用語: 置換基Rは、エチル、メチルまたはt−ブチルから選択されるアルキル基によ
って例示される非干渉置換基(non−interfering substi
tuent)で、COORを含むエステルを形成し、開裂すると対応するカルボ
ン酸(R=H)になる。
【0080】 スキーム1
【化35】
【0081】 スキーム1は、既に公表されている方法(USP5,451,578)に従っ
て調製されるt−ブチル 3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カ
ルボキシレートから誘導される9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[
5.5]ウンデカン基を含む化合物の合成法を示す。ジアザスピロ環を4−ブロ
モピリジンとカップリングさせる方法は、文献(Buckwald,S.L.等
、J.Org.Chem. 1996,61,7240)において良く知られて
いるパラジウム触媒反応を用いて実施する。この中心となる中間体を工程a−c
に記載されているようにカップリング反応させることで、多くの異なる目的化合
物が合成される。工程“a”は、t−ブトキシ基(Boc−基)の脱離後エチル
グルタリルクロリドのような適当なエステル−酸クロリドを用いてアシル化する
ことで誘導される目的化合物を示す。次いで、エステルを温和な酸または塩基で
加水分解すると所望の目的物が得られる。工程“b”は、末端酸官能性に対して
、スルホン化またはカルバモイル化されたαアミノ基を有する目的化合物を示す
。適当な酸−αアミノ−エステル側鎖をスピロ環部にカップリングさせることは
、HBTUやBOP−Clのような標準的ペプチドカップリング試薬を用いて実
施できる。温和な酸または塩基で加水分解すると所望の目的化合物が得られる。
工程“c”は、ウレア鎖をスピロ環と適当な置換2,3−ジアミノプロピオン酸
誘導体との間に持つ目的化合物を示す。スピロ環中間体からBoc−基を脱離し
、これを2,3−ジアミノプロピオン酸エステルのp−ニトロ−フェニルカーバ
メートと反応させてカップリングを行う。温和な酸または塩基で加水分解すると
所望の目的物が得られる。工程“d”は、O−置換4−ヒドロキシピペリジンの
p−ニトロ−フェニルカーバメート誘導体を脱保護したスピロ環中間体とカップ
リングさせ、ウレア鎖を形成させて誘導された目的化合物を示す。温和な酸また
は塩基で加水分解すると所望の目的物が得られる。工程“e”は、脱保護したス
ピロ環中間体と、工程“a”と同様に、適当なエステル−酸クロリドによってN
−アシル化されているイソニペコ酸(isonipecotic acid)誘
導体との間をペプチド様に(HBTU、BOP−Clまたは類似試薬を用いて)
カップリングすることで誘導された目的化合物を示す。温和な酸または塩基で加
水分解すると所望の目的化合物が得られる。
【0082】 スキーム2
【化36】
【0083】 スキーム2は、(3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル)蟻酸誘導体
の合成を示す。スピロ環核は特許製法(USP5,451,578参照)に従っ
て合成される。エステルの形成とBocの脱保護は、エタノール/塩酸(ガス)
を用いて処理することで1工程で行う。アザスピロ環と4−ブロモピリジンとの
カップリングは、文献(Stephen L. Buckwald and S
eble Wagaw,J.Org.Chem, 1996, 61, 724
0)で周知のパラジウム触媒反応を用いて実施される。この中心となる中間体を
工程a−cに記載されているようにしてカップリングさせると、多くの異なる目
的化合物が得られる。得られたスピロ環の酸テンプレートと適当な置換α−また
はβ−アミノ−エステルや非置換アミノ−エステルとのカップリング反応は、E
DCやHOBtのような標準的ペプチドカップリング試薬を用いて実施される。
温和な酸または塩基でエステルを加水分解すると所望の目的化合物が得られる。
【0084】 スキーム3
【化37】
【0085】 スキーム3は、本明細書に記載の各種の目的化合物の調製に用いられる鍵とな
るスピロ環中間体である(3−アザ−スピロ[5.5]ウンデシ−9−イル)酢
酸誘導体への合成を示す。このスピロ環エノン(enone)は、WO97/1
1940公報の実施例1の工程Aに記載された方法に従って合成される。エノン
をL−セレクトリド(L−selectride)で還元してケトンにし、次い
で標準的水添分解条件下でカルボベンジルオキシの脱保護を行う。その後パラジ
ウム触媒を用いて4−ブロモピリジンにより、ピリジル基をスピロ環テンプレー
トにカップリングさせると、鍵となるスピロ環中間体が得られる。このケトン中
間体は、次いで還元アミノ化条件(reductive amination
conditions)下、各種のアミノ酸エステルやα−置換アミノ酸エステ
ルで処理する。他の誘導体を得るためには、このケトン中間体をナトリウムボロ
ハイドライドで対応するアルコールに還元し、次いで臭素化アルキルエステルで
アルキル化する。温和な酸または塩基でエステルを加水分解すると所望の目的物
が得られる。
【0086】 スキーム4
【化38】
【0087】 スキーム4は、本明細書に記載の各種の目的化合物の調製に用いられる鍵とな
るスピロ環中間体であるt−ブチル 2,8−ジアザ−8−(4−ピリジル)ス
ピロ[4.5]デカン−2−カルボキシレートの合成を示す。公知の2塩基酸を
DCCで処理し、次いで4−メトキシベンジルアミンで環状の酸無水物を開環し
、その後無水酢酸中で酢酸ナトリウムによりイミドに環化する。イミドのカルボ
ニル基は、BH−THF錯体(complex)を用いて還元される。4−メ
トキシベンジル基を硝酸アンモニウムセリウム(ceric ammonium
nitrate)で脱離し、Boc基を導入後、パールマン触媒(Pearl
man’s catalyst)による標準的水添分解法でベンジル基を外す。
次いでパラジウム触媒を用いてスピロ環テンプレートに4−ブロモピリジンを用
いてピリジル基をカップリングすると(Buckwald,S.L.等、J.O
rg.Chem,1996,61,7240)、鍵となるスピロ環中間体が得ら
れる。
【0088】 スキーム5
【化39】
【0089】 スキーム5は、スキーム4に記載の方法で得られるt−ブチル 2,8−ジア
ザ−8−(4−ピリジル)スピロ[4,5]デカン−2−カルボキシレートから
誘導される2,8−ジアザ−8−(4−ピリジル)スピロ[4,5]デカンを含
む化合物の合成を示す。Boc基をTFAで外すと、本シリーズの全目的化合物
へ誘導する際の鍵となる中間体が調製される。工程“a”は、エチルグルタリル
クロリドのような各種のエステル−酸クロリドを用いて鍵中間体をアシル化して
得られる目的化合物を示す。温和な酸または塩基でエステルを加水分解すると所
望の目的物が得られる。工程“b”は、末端の酸官能基に対してα位にスルホニ
ル化またはカルバモイル化されたアミノ基を有する目的化合物を示す。適当な酸
−α−アミノ−エステル側鎖のカップリング反応はHBTUやBOP−Clのよ
うな標準的ペプチドカップリング試薬を用いて実施される。温和な酸または塩基
でエステルを加水分解すると所望の目的物が得られる。工程“c”は、鍵となる
スピロ環中間体とイソニペコ酸(isonipecotic acid)誘導体
との間の(HBTU、BOP−Clや類似の試薬を用いた)ペプチド様カップリ
ング反応から得られる目的化合物への合成ルートを示し、ここでは工程“a”と
同様に適当なエステル−酸クロリドを用いてN位がアシル化される。温和な酸ま
たは塩基でエステルを加水分解すると所望の目的物が得られる。工程“d”は、
スピロ環と適当なピペラジノン誘導体との間にウレア結合を有する目的化合物を
示す。スピロ環と反応性(functionalized)ピペラジノンのp−
ニトロ−フェニルカーバメートとを反応させるとこのウレア結合ができる。温和
な酸または塩基でエステルを加水分解すると所望の目的物が得られる。工程“e
”は、O−置換4−ヒドロキシピペリジンのp−ニトロ−フェニルカーバメート
誘導体と鍵となるスピロ環中間体とをカップリングさせてウレア結合せしめた目
的化合物を示す。温和な酸または塩基でエステルを加水分解すると所望の目的化
合物が得られる。
【0090】 スキーム6
【化40】
【0091】 スキーム6は、鍵となるスピロ環中間体の2−(4−ピリジル)−2,8−ジ
アザスピロ[4,5]デカンの合成を示す。スピロ環無水物(WO 97/11
940参照)を4−アミノピリジンと反応させるとイミンが得られ、次いでこれ
をBH−THF付加体(complex)で還元するとアミンが完成する。水
素化分解条件下でベンジル基を外すと所望のスピロ環テンプレートが得られる。
【0092】 スキーム7
【化41】
【0093】 スキーム7は、スキーム6で示した方法で得られる鍵中間体から誘導される2
−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4,5]デカンを含む化合物の合
成を示す。工程“a”は、末端の酸官能基に対するα位がスルホニル化またはカ
ルバモイル化されたアミノ基を有する目的化合物を示す。適当な酸−α−アミノ
−エステル側鎖をカップリングさせる反応は、HATUやHBTUのような標準
カップリング試薬を用いることで実施される。温和な酸または塩基でエステルを
加水分解すると所望の目的化合物が得られる。工程“b”は、スピロ環と適当な
ピペラジン誘導体との間にウレア結合を有する目的化合物を示す。スピロ環と官
能性ピペラジンのp−ニトロフェニルカーバメイトとを反応させると、このウレ
ア結合ができる。このエステルを酸で加水分解すると所望の目的化合物が得られ
る。工程“c”は、スピロ環と適当なピペラジノン誘導体との間にウレア結合を
有する目的化合物を示す。目的化合物は、工程“b”に記載された方法により合
成される。工程“d”は、スピロ環と適当なピペリジン誘導体との間に直接結合
を有する目的化合物を示す。スピロ環と官能性4−ピペリドンとを還元アミノ化
条件下で反応させるとこの結合が形成される。温和な酸または塩基でエステルを
加水分解すると所望の目的物が得られる。
【0094】 スキーム8
【化42】
【0095】 スキーム8は、2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4,5]デカ
ンテンプレートに結合したアルキル−ウレア結合を持つ一連の目的化合物の合成
を示す。スピロ環結合ピペリジンを官能性アミンのイソシアネートか4−ニトロ
フェニルカーバメートに縮合させると中間体のウレア−エステルが得られる。次
いでこれらのエステルを温和な酸性条件下で加水分解すると所望の目的化合物が
得られる。
【0096】 スキーム9
【化43】
【0097】 スキーム9は、2−(4−{(2−([4−ピリジル)−2,8−ジアザスピ
ロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペラジノ)酢酸の合成を示す。ピ
ペラジンエチルアセテート誘導体と4−ニトロフェニルクロロフォーメートとを
反応させると、4−ニトロフェニルカーバメートエステルが生成する。これをス
ピロ環ピペリジンと反応させ、ウレア−エステルを得る。このエステルを2規定
塩酸で処理することにより所望の目的化合物が得られる。
【0098】 スキーム10
【化44】
【0099】 スキーム10は、3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピ
ロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペラジノ)プロパン酸への合成ル
ートを示す。ベンジル−1−ピペラジンカルボキシレートがブロモプロピオン酸
エチルでアルキル化され、生成物が水添分解される。次いでこのアミンと4−ニ
トロフェニルクロロフォーメートとを反応させ、4−ニトロフェニルカーバメー
ト誘導体を得て、できたカーバメートをスピロ環ピペリジンと反応させると、中
間体のウレア−エステルが得られる。このエステルを2規定塩酸で処理すること
により所望の目的化合物が合成される。
【0100】 スキーム11
【化45】
【0101】 スキーム11は、3−オキソ−3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8
−ジアザスピロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−1,4−ジアゼパン
−1−イル)プロパン酸の合成を示す。N−Cbz−ホモピペラジンがブロモプ
ロピン酸エチルでアルキル化され、このCbz基が標準的水添分解条件下で脱離
される。次いでこのアミンと4−ニトロフェニルクロロフォーメートとを反応さ
せると、4−ニトロフェニルカーバメートが得られ、得られたカーバメートをス
ピロ環ピペリジンとカップリングさせると、所望の目的化合物をエチルエステル
として得ることができる。このエステルを2規定塩酸で加水分解することにより
目的化合物が合成される。
【0102】 スキーム12
【化46】
【0103】 スキーム12は、3−オキソ−3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8
−ジアザスピロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−1,4−ジアゼパン
−1−イル)プロパン酸の合成を示す。ホモピペラジンにCbz−Clを反応さ
せてモノCbz誘導体に変換し、次いでクロマトグラムで分離される。N−Cb
z−ホモピペラジンをエチルマロニルクロリドでアシル化し、次いでCbz基を
標準的水添分解条件下で脱離させる。次にこの物質を4−ニトロフェニルクロロ
フォーメートと反応させると、4−ニトロフェニルカーバメートが得られる。そ
してスピロ環ピペリジンと反応させると、中間体のウレア−エステルが得られる
。このエステルを2規定塩酸で加水分解することにより目的化合物が合成される
【0104】 スキーム13
【化47】
【0105】 スキーム13は、O−置換4−ヒドロキシピペリジンのp−ニトロフェニルカ
ーバメート誘導体に2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4,5]デ
カンをカップリングさせた2−[(1−{2−(4−ピリジル)−2,8−ジア
ザスピロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)オキシ]
酢酸の合成を示す。N−Boc−4−ヒドロキシピペリジンをエチルジアゾ酢酸
エステルおよびロジウムジアセテート2量体と反応させるとオキシ−エチル酢酸
エステルが得られる。この中間体をTFAで処理し、次いで得られたピペリジン
を4−ニトロフェニルクロロフォーメートと反応させる。この4−ニトロフェニ
ルカーバメートをその後スピロ環ピペリジンと反応させると、カップリングした
ウレア−エステルが得られる。このエステルを2規定塩酸で加水分解することに
より所望の目的化合物が合成される。
【0106】 スキーム14
【化48】
【0107】 スキーム14は、2−[(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザス
ピロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)−メトキシ]
酢酸の合成を示す。4−ピリジルカルビノールを酢酸中酸化白金(PtO)の
存在下に水添し、得られたピペリジンを次いでCbz−Clを用いてN−Cbz
誘導体に変換する。そしてこれをジアゾ酢酸エチルおよびロジウムジアセテート
2量体と反応させるとオキシ−エチル酢酸エステル中間体が得られる。この中間
体を次いで水添分解し、4−ニトロフェニルクロロフォーメートと反応させると
、4−ニトロフェニルカーバメートが得られる。その後このカーバメートをスピ
ロ環ピペリジンと反応させると、ウレア−エステルが得られる。このエステルを
2規定塩酸で加水分解することにより所望の目的化合物が合成される。
【0108】 スキーム15
【化49】
【0109】 スキーム15は、2−[メチル(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジ
アザスピロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)アミノ
]酢酸の合成を示す。N−ベンジル 4−ピペリドンは、ナトリウムトリアセト
キシボロハイドライドと酢酸を用いてN−メチルグリシンで還元的にアルキル化
される。次いでこの中間体をエチルエステルに変換し、N位のベンジル基を外し
、p−ニトロフェニルクロロフォーメートと反応させる。得られたp−ニトロフ
ェニルカーバメートを次にスピロ環ピペリジンと反応させて、ウレア−エステル
中間体を得る。このエステルを2規定塩酸で加水分解することにより所望の目的
化合物が合成される。
【0110】 スキーム16
【化50】
【0111】 スキーム16は、2−(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピ
ロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル]−4−ピペリジル)酢酸の合成を示
す。エチル−4−ピペリジンアセテートを4−ニトロフェニルクロロフォーメー
トと反応させ、4−ニトロフェニルカーバメート類縁体を得る。これを次にスピ
ロ環ピペリジンと反応させて、カップリングしたウレア−エステルを得る。得ら
れたエステルを2規定塩酸で処理することにより所望の目的化合物が合成される
【0112】 スキーム17
【化51】
【0113】 スキーム17は、3−オキソ−3−[(1−{[2−(4−ピリジル)−2,
8−ジアザスピロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−テトラヒドロ−1
H−3−ピロリル)アミノ]プロパン酸の合成を示す。N−ベンジル3−アミノ
−ピロリジンをエチルマロニルクロリドでアシル化し、次いでベンジル基を外す
。次にフリーのアミンを4−ニトロフェニルクロロフォーメートと反応させ、4
−ニトロフェニルカーバメートを得る。このカーバメートをスピロ環ピペリジン
とカップリングさせてウレア−エステルを得る。得られたエステルを2規定塩酸
で加水分解することにより所望の目的化合物が合成される。
【0114】 スキーム18
【化52】
【0115】 スキーム18は、3−4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ
[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−ピペリジノ)ブタン酸の合成を示す
。4−カルボベンジルオキシピペリジンは、酢酸中、ナトリウム トリ−アセト
キシボロハイドライドを用いてアセト酢酸エチルで還元的にアルキル化される。
この中間体を次いで標準的水添分解条件下にベンジル基を外し、スピロ環ピペリ
ジンとカップリングさせてアミドを得る。得られたエステルを2規定塩酸で加水
分解することにより所望の目的化合物が合成される。
【0116】 スキーム19
【化53】
【0117】 スキーム19は、3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピ
ロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペリジノ)プロパン酸の、2−(
4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4,5]デカンとN−アルキルイソニ
ペコ酸(isonipecotic acid)誘導体とからの合成を示す。N
−Boc−ピペリジン4−カルボン酸をDCCとベンジルアルコールを用いて対
応するベンジルエステルに変換し、TFAでBoc基を外してピペリジンを得る
。ブロモプロピン酸エチルでアルキル化した後、ベンジル基を水添分解し、次い
で得られた中間体をスピロ環ピペリジンとカップリングさせ、アミドを得る。得
られたエステルを2規定塩酸で加水分解することにより所望の目的化合物が合成
される。
【0118】 スキーム20
【化54】
【0119】 スキーム20は、3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピ
ロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペリジノ)プロパン酸の合成を示
す。4−カルボベンジルオキシピペリジンをエチルグルタリルクロリドでアシル
化し、次いでベンジル基を水添分解する。この中間体を次に標準的ペプチドカッ
プリング条件下にスピロ環ピペリジンとカップリングさせ、アミドを得る。 得られたエステルを2規定塩酸で処理して加水分解することにより所望の目的化
合物が合成される。
【0120】 スキーム21
【化55】
【0121】 スキーム21は、2−[(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザス
ピロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−ピペリジノ)スルホニル]酢酸
エチルの合成を示す。2−クロロスルホニル酢酸エチル(Oliver,J.E
.,and Demilo,A.B., Synthesis,321,197
5)を4−カルボベンジルオキシピペリジンと反応させ、得られたスルホンアミ
ド基含有化合物のベンジル基を標準的水添分解条件下で外す。次いでこの中間体
をスピロ環ピペリジンとカップリングさせ、鍵となるエステルを得る。得られた
エステルを2規定塩酸で処理すると所望の目的化合物が合成される。
【0122】 スキーム22
【化56】
【0123】 スキーム22は、2−[(1−{2−オキソ−2−[2−(4−ピリジル)−
2,8−ジアザスピロ[4,5]デシ−8−イル]エチル}−4−ピペリジル)
オキシ]酢酸の合成を示す。N−Cbz−4−ヒドロキシ−ピペリジンをジアゾ
酢酸エチルおよびロジウムジアセテート2量体と反応させ、オキシ−エチル酢酸
エステル中間体を得た後、水添分解し、ブロモ酢酸t−ブチルでアルキル化する
。これをTFAで処理すると酢酸誘導体が得られ、次いでスピロ環ピペリジンと
カップリングさせてアミド体を得る。得られたエステルを2規定塩酸で加水分解
すると所望の目的化合物が合成される。
【0124】 スキーム23
【化57】
【0125】 スキーム23は、2−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピ
ロ[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}フェノキシ)酢酸の合成を示す。ベ
ンジル4−ヒドロキシベンゾエートをジアゾ酢酸エチルおよびロジウムジアセテ
ート2量体と反応させ、オキシ−エチル酢酸エステル中間体を得る。次いでこの
化合物のベンジル基を外し、スピロ環ピペリジンとカップリングさせてベンズア
ミド体を得る。得られたエステルを2規定塩酸で加水分解すると所望の目的化合
物が合成される。
【0126】 スキーム24
【化58】
【0127】 スキーム24は、2−(5−{[2(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ
[4,5]デシ−8−イル]カルボニル}−1H−インドリル)酢酸の合成を示
す。インドール−4−カルボン酸を過剰のナトリウムハイドライドおよびブロモ
酢酸t−ブチルで処理して1−(2−t−ブトキシ−2−オキシエチル)−1H
−5−インドールカルボン酸を得る。これを次いでスピロ環ピペリジンとカップ
リングさせてアミド体を得る。得られたエステルを2規定塩酸で加水分解すると
目的化合物が合成される。
【0128】 スキーム25
【化59】
【0129】 スキーム25は、2−[2−({2−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジア
ザスピロ[4,5]デシ−8−イル]アセチル}アミノ)−1,3−チアゾール
−4−イル]酢酸の簡便な合成を示し、2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4,5]デカンを2−(2−クロロアセトアミド)−4−チアゾール酢
酸エチルでアルキル化して、エチルエステルとして所望の目的化合物を得る。得
られたエステルを2規定塩酸で加水分解すると目的化合物が得られる。
【0130】 以下の実施例は本発明の実施を例証するものである。
【0131】 実施例1 5−オキソ−5−(9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウ
ンデシ−3−イル)ペンタン酸の調製
【化60】
【0132】 工程A:t−ブチル 9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5
]ウンデカン−3−カルボキシレートの調製
【化61】
【0133】 出発物質のt−ブチル 3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カ
ルボキシレートは米国特許第5,451,578号に記載された方法に従って合
成された。この固体(1.0グラム)を4−ブロモピリジン塩酸塩(766ミリ
グラム)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロフォ
ルム付加物(124ミリグラム)、S−BINAP(174ミリグラム)、およ
びナトリウムt−ブトキシド(1.51グラム)とともにアルゴン雰囲気下に乾
燥丸底フラスコに加える。この固体混合物に無水トルエン20ミリリットルを添
加し、90−95℃に加温し、RP−高速液体クロマトグラフィー(RP−HP
LC)分析ができるようになるまで撹拌を続ける。混合液を0℃まで冷却し、7
0ミリリットルの酢酸エチルを加えて15分間撹拌する。セライトを通して濾過
した後、溶媒を減圧溜去する。半固体状の残渣をRP−HPLCによって精製し
、純粋な掲題化合物を得た(1.08グラム、83%)。 MS(ES)332(M+H)
【0134】 工程B:メチル 5−オキソ−5−(9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザ
スピロ[5.5]ウンデシ−3−イル)ペンタン酸の調製
【化62】
【0135】 工程Aで得られた物質(110ミリグラム)にトリフルオロ酢酸(TFA)の
40%ジクロロメタン溶液(2ミリリットル)を室温で添加した。半時間撹拌後
、溶媒を溜去した。残渣をアルゴン雰囲気下室温で無水ジクロロメタン(3ミリ
リットル)に溶解した。DIEA(0.54ミリリットル)をゆっくり添加した
後、メチルグルタリルクロリド(0.1ミリリットル)をシリンジで滴下し、終
夜撹拌を続けた。溶媒を減圧下に溜去後、酢酸エチル(5ミリリットル)を添加
した。得られた溶液を水(5ミリリットル)と1モル塩酸(5ミリリットル)で
洗浄し、次いで洗浄水を合わせ、酢酸エチルで2回抽出した(2×5ミリリット
ル)。次いで水層を凍結乾燥(lyophilized)してRP−HPLCで
精製し、目的とするエステル(18ミリグラム)を得た。 MS(APCI)360(M+H)
【0136】 工程C:掲題化合物の調製 工程Bで調製された物質(11ミリグラム)のメタノール溶液(2ミリリット
ル)に1モルの水酸化リチウム(LiOH)(0.12ミリリットル)と水(0
.2ミリリットル)を添加した。室温で2日間撹拌後、メタノールを減圧で溜去
し、残渣をRP−HPLCで精製し、目的とする化合物(8.9ミリグラム、8
3%)を得た。 MS(APCI)346(M+H)。 ELISA:IC50=0.238μM。PRP:IC50=5.1μM。
【0137】 実施例2 6−オキソ−6−(9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウ
ンデシ−3−イル)ヘキサン酸の調製
【化63】
【0138】 この化合物は、実施例1の工程Bで使用したメチルグルタリルクロリドの代わ
りにメチルアジピルクロリドを用いた他は実質的に実施例1の方法に従って、調
製された。 MS(APCI)360(M+H)。 ELISA:IC50=0.258μM。PRP:IC50=4.5μM。
【0139】 実施例3 7−オキソ−7−(9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウ
ンデシ−3−イル)ヘプタン酸の調製
【化64】
【0140】 この化合物は、実施例1の工程Bで使用したメチルグルタリルクロリドの代わ
りにエチル6−(クロロホルミル)ヘキサノエートを用いた他は実質的に実施例
1の方法に従って、調製された。 MS(APCI)374(M+H)。 ELISA:IC50=0.265μM。PRP:IC50=4.5μM。
【0141】 実施例4 8−オキソ−8−(9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウ
ンデシ−3−イル)オクタン酸の調製
【化65】
【0142】 この化合物は、実施例1の工程Bで使用したメチルグルタリルクロリドの代わ
りにメチル8−クロロ−8−オキソ−オクタノエートを用いた他は実質的に実施
例1の方法に従って、調製された。 MS(APCI)388(M+H)。 ELISA:IC50=1.16μM。PRP:IC50=18μM。
【0143】 実施例5 2(S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−オキソ−5
−[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデシ−3−イ
ル]ペンタン酸の調製
【化66】
【0144】 工程A:エチル2(S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}
−5−オキソ−5−[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]
ウンデシ−3−イル]ペンタノエートの調製
【化67】
【0145】 t−ブチル 9−(4−ピリジル−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカ
ン−3−カルボキシレート(300ミリグラム)に、室温でアルゴン雰囲気下ト
リフルオロ酢酸(TFA)の40%ジクロロメタン溶液(5ミリリットル)を添
加した。1時間撹拌後、溶媒を減圧溜去し、残渣を室温でアルゴン雰囲気下無水
ジメチルホルムアミド(DMF)(7.5ミリリットル)に溶解した。HBTU
(750ミリグラム)、(4S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]ア
ミノ}−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸(306ミリグラム)(実施例4
0で調整)、およびDIEA(1.4ミリリットル)を徐々に添加後、得られた
溶液を室温で終夜撹拌した。その混合物を50ミリリットルの塩水に注いだ後、
5ミリリットルの水を添加した。得られた溶液を酢酸エチル(2×30ミリリッ
トル)で2度洗浄し、酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(30ミリリ
ットル)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧留去し、粗物質を得
た。この物質を次いでRP−HPLCで精製し、目的とするエステルを得た。 MS(ES)523(M+H)
【0146】 工程B:掲題の化合物調製 本実施例の工程Aで得られたエステル(4.6ミリグラム)を室温にて2モル
塩酸1ミリリットルで処理し、終夜撹拌した。出発物質が消費されるまでRP−
HPLCで分析しながら反応を続けた。次いで得られた溶液をRP−HPLCで
精製し、掲題の酸を得た(2.3ミリグラム、53%)。 MS(ES)495(M+H)。 ELISA:IC50=0.007μM。PRP:IC50=4.6μM。
【0147】 実施例6 2(S)−2−[(ブチルスルホニル)アミノ]−5−オキソ−5−[9−(4
−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデシ−3−イル]ペンタン
酸の調製
【化68】
【0148】 この化合物は、(4S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}
−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸の代わりに(4S)−4−[(ブチルス
ルホニル)アミノ]−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸を用いた他は実施例
5と実質的に同一の方法に従って、調製された。 MS(ES)481(M+H)。 ELISA:IC50=0.023μM。PRP:IC50=0.79μM。
【0149】 実施例7 2(S)−2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−5−オキソ
−5−[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデシ−3
−イル]ペンタン酸の調製
【化69】
【0150】 この化合物は、(4S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}
−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸の代わりに(4S)−4−{[(4−メ
チルフェニル)スルホニル]アミノ}−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸を
用いた他は実施例5と実質的に同一の方法に従って、調製された。 MS(ES)515(M+H)。 ELISA:IC50=0.002μM。PRP:IC50=0.077μM。
【0151】 実施例8 2(S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スルホニル]ア
ミノ}−5−オキソ−5−[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5
.5]ウンデシ−3−イル]ペンタン酸の調製
【化70】
【0152】 この化合物は、(4S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}
−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸の代わりに(4S)−4−{[(3,5
−ジメチル−4−イソキサゾリル)スルホニル]アミノ}−5−エトキシ−5−
オキソペンタン酸を用いた他は実施例5と実質的に同一の方法に従って、調製さ
れた。 MS(ES)520(M+H)。 ELISA:IC50=0.002μM。PRP:IC50=0.021μM。
【0153】 実施例9 2(S)−2−[(ブトキシカルボニル)アミノ]−5−オキソ−5−[9−(
4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデシ−3−イル]ペンタ
ン酸の調製
【化71】
【0154】 この化合物は、(4S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}
−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸の代わりに(4S)−4−[(ブトキシ
カルボニル)アミノ]−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸を用いた他は実施
例5と実質的に同一の方法に従って、調製された。 MS(ES)461(M+H)。 ELISA:IC50=0.002μM。PRP:IC50=0.722μM。
【0155】 実施例10 (2S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スルホニル]ア
ミノ}−3−({[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウ
ンデシ−3−イル]カルボニル}アミノ)プロパン酸の調製
【化72】
【0156】 工程A:3−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
の調製
【化73】
【0157】 t−ブチル 9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデ
カン−3−カルボキシレート(100ミリグラム)(実施例1、工程Aで調製)
に室温でアルゴン雰囲気下トリフルオロ酢酸(TFA)の40%ジクロロメタン
溶液(3ミリリットル)を添加した。1時間撹拌後、溶媒を減圧溜去し、残渣の
シロップを精製せずに本実施例の工程Cに使用した。
【0158】 工程B:エチル (4S)−3−[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル
)スルホニル]−2−オキソテトラヒドロ−1H−4−イミダゾールカルボキシ
レートの調製
【化74】
【0159】 エチル (2S)−3−アミノ−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサ
ゾリル)スルホニル]アミノ}プロパノエート(291ミリグラム)(米国特許
第5,648,368号の方法にて調製)のジクロロメタン(5ミリリットル)
溶液に0℃アルゴン雰囲気下で4−ニトロフェニルクロロフォーメート(222
ミリグラム)を添加し、次いでDIEA(1.0ミリリットル)を滴下した。得
られた黄色溶液を終夜室温で撹拌した。さらにジクロロメタン(10ミリリット
ル)を添加し、次いで50%飽和炭酸水素ナトリウム水で5回(5×10ミリリ
ットル)、1モル塩酸(10ミリリットル)、塩水(10ミリリットル)で洗浄
した。得られた無色溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧溜去して目
的化合物を得た(311ミリグラム、98%)。 MS(ES)318(M+H)
【0160】 工程C:エチル (2S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリ
ル)スルホニル]アミノ}−3−({[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザ
スピロ[5.5]ウンデシ−3−イル]カルボニル}アミノ)プロパノエートの
調製
【化75】
【0161】 本実施例の工程Aと工程Bで得られた物質(95ミリグラム)の混合物のジメ
チルホルムアミド(DMF)(3ミリリットル)溶液をアルゴン雰囲気下65℃
に加温し、終夜撹拌した。その後反応混合物を室温まで冷却し、20ミリリット
ルの水で希釈し、トリフルオロ酢酸(TFA)でpH=2まで酸性にした。この
溶液をRP−HPLCで精製し、目的とするエステルを得た(126ミリグラム
、76%)。 MS(ES)549(M+H)
【0162】 工程D:掲題化合物の調製 本実施例の工程Cで得られたエステルを、実施例5の工程Bと実質的に同じ方
法で加水分解し、白色綿状(white fluffy)固体の掲題化合物を定
量的収率で得た。 MS(ES)521(M+H)。 ELISA:IC50=0.001μM。PRP:IC50=0.031μM。
【0163】 実施例11 2−[(1−{[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウン
デシ−3−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)オキシ]酢酸の調製
【化76】
【0164】 工程A:t−ブチル 4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレートの調
【化77】
【0165】 4−ピペリジノール(5.06グラム)の無水アセトニトリル懸濁液(50ミ
リリットル)にアルゴン雰囲気下室温でジ−t−ブチル ジカーボネート(11
.4グラム)を2回に分けて添加した。次いでDMAP(610ミリグラム)を
添加し、3.5時間撹拌を継続した。減圧で溶媒を溜去した後、残渣にジクロロ
メタン(50ミリリットル)と1モル塩酸(50ミリリットル)を添加して分液
した。塩酸層を次いでジクロロメタンで2回洗浄(2×50ミリリットル)し、
ジクロロメタン層を合わせ、塩水(50ミリリットル)で抽出し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧溜去して、目的とする化合物(9.95グラム、99%
)を十分に純粋な状態で得て、次工程に供した。 MS(ES)202(M+H)
【0166】 工程B:t−ブチル 4−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)−1−ピペ
リジンカルボキシレートの調製
【化78】
【0167】 本実施例の工程Aで得られた物質(5.0グラム)の無水ジクロロメタン溶液
(100ミリリットル)にアルゴン雰囲気下室温でロジウム(II)アセテート
2量体(300ミリグラム)を添加し、ジアゾ酢酸エチル(3.9ミリリットル
)のジクロロメタン(21ミリリットル)溶液を非常にゆっくり滴下した。半時
間撹拌後、溶媒を溜去、乾燥し、残渣をフラッシュクロマトグラフ(flash
chromatography)(ヘキサン/酢酸エチル,4:1)にかけて
精製し、目的化合物を得た(5.56グラム、78%)。 MS(DCI)288(M+H)
【0168】 工程C:4−ニトロフェニル 4−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)−
1−ピペリジンカルボキシレートの調製
【化79】
【0169】 本実施例の工程Bで得られた物質(1.5グラム)に室温でトリフルオロ酢酸
(TFA)の40%ジクロロメタン溶液(10ミリリットル)を添加し、3時間
撹拌した。次いで溶媒を減圧で溜去し、残渣にジクロロメタン(15ミリリット
ル)を加え、溶液を0℃に冷却した。これに4−ニトロフェニル クロロフォー
メート(1.16グラム)添加し、次いでDIEA(2.7ミリリットル)を滴
下した。3.5時間撹拌して反応を室温で継続させた。反応混合物に0.5モル
塩酸(30ミリリットル)とジクロロメタン(20ミリリットル)を加えて分液
し、塩酸層にジクロロメタン(20ミリリットル)を加えて洗浄した。ジクロロ
メタン層を合わせ、塩水(20ミリリットル)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧溜去した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフ(flash ch
romatography)(ヘキサン/酢酸エチル,3:1)にかけて精製し
、目的化合物を得た(1.36グラム、74%)。 MS(DCI)353(M+H)
【0170】 工程D:エチル 2−[(1−{[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザス
ピロ[5.5]ウンデシ−3−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)オキシ]
アセテートの調製
【化80】
【0171】 実施例1の工程Aで得られる物質(100ミリグラム)に室温でアルゴン雰囲
気下トリフルオロ酢酸(TFA)の40%ジクロロメタン溶液(3ミリリットル
)を添加し、半時間撹拌した。次いで溶媒を減圧溜去し、残渣にジメチルホルム
アミド(DMF)(2ミリリットル)を室温でアルゴン雰囲気下に加え、次いで
本実施例の工程Cで得られた物質(116ミリグラム)とDIEA(0.31ミ
リリットル)を加えた。得られた溶液を100℃まで加温し、2日間撹拌した。
これを室温まで冷却後、塩水(10ミリリットル)、次いで水(2ミリリットル
)を添加した。この溶液を酢酸エチルで2回(2×15ミリリットル)洗浄し、
酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧溜去した。粗生成物をRP−HP
LCで精製した。 MS(ES)445(M+H)
【0172】 工程E:掲題化合物の調製 上記で得られたエステルは、試料が解凍するため凍結乾燥しながら、すぐに加
水分解され、RP−HPLCで精製された。 MS(ES)417(M+H)。 ELISA:IC50=0.129μM。PRP:IC50=2.65μM。
【0173】 実施例12 3−オキソ−3−(4−{[9−(4−ピリジル)−3,9−ジアザスピロ[5
.5]ウンデシ−3−イル]カルボニル}ピペリジノ)プロパン酸の調製
【化81】
【0174】 工程A:4−ベンジル 1−(t−ブチル)1,4−ピペリジンジカルボキレ
ートの調製
【化82】
【0175】 1−(t−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジンカルボン酸(5グラム)の
ジクロロメタン溶液(40ミリリットル)に室温でアルゴン雰囲気下DCC(5
.4グラム)、DMAP(0.8グラム)、それにベンジルアルコール(22.
6ミリリットル)を添加した。得られた混合物を終夜撹拌し、溶媒を減圧溜去し
た後、残渣をドライカラムクロマトグラフ(dry column chrom
atography)(ヘキサン/酢酸エチルの2−3カラム量、9:1)にか
けて精製し、目的とする物質を得た(4.92グラム、70%)。 MS(CI)320(M+H)
【0176】 工程B:ベンジル 1−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)−4−ピ
ペリジンカルボキレートの調製
【化83】
【0177】 本実施例の工程Aで得られた物質(4.9グラム)を生のトリフルオロ酢酸(
TFA)(25ミリリットル)で0℃にて半時間処理した後、減圧溜去し、7.
4グラムの脱保護されたアミンを得た。この物質(1.4グラム)にアルゴン雰
囲気下ジクロロメタン(6ミリリットル)を添加し、0℃まで冷却した。そして
、DIEA(5ミリリットル)をゆっくり添加し、エチルマロニルクロリド(1
.1グラム)をゆっくり滴下した。室温で終夜撹拌し、反応混合物に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(15ミリリットル)を混合した。得られた混合物をジクロ
ロメタンで3回(3×30ミリリットル)洗浄し、ジクロロメタン層を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧溜去した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフ(fl
ash chromatography)(ヘキサン中10−30%酢酸エチル
からの傾斜溶出)にかけて精製し、目的化合物を得た(0.56グラム)。 MS(CI)334(M+H)
【0178】 工程C:1−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)−4−ピペリジンカ
ルボン酸の調製
【化84】
【0179】 本実施例の工程Bで得られたベンジルエステル(0.56グラム)をエタノー
ル(30ミリリットル)に室温で溶解した。次いで水酸化パラジウム/炭素(P
d(OH)/C:パールマン触媒[Pearlman’s Catalyst
]、100ミリグラム)を添加し、得られた溶液をパー水添装置(Parr h
ydrogenation apparatus)で2.5時間水素50気圧(
50 psi)下で振とうした。触媒をセライト(Celite)で濾過し、溶
媒を減圧溜去して目的の酸を得た(0.392グラム、96%)。 MS(ES)244(M+H)
【0180】 工程D:エチル 3−オキソ−3−(4−{[9−(4−ピリジル)−3,9
−ジアザスピロ[5.5]ウンデシ−3−イル]カルボニル}ピペリジノ)プロ
パノエートの調製
【化85】
【0181】 実施例1、工程Aで得られる物質(100ミリグラム)にアルゴン雰囲気下室
温でトリフルオロ酢酸(TFA)の40%ジクロロメタン溶液(3ミリリットル
)を添加し、2時間撹拌した。次いで溶媒を減圧溜去し、残渣にジメチルホルム
アミド(DMF)(3ミリリットル)を室温でアルゴン雰囲気下に加え、次いで
HBTU(834ミリグラム)、本実施例の工程Cで得られた酸(80ミリグラ
ム)とDIEA(0.31ミリリットル)を加えた。室温で終夜撹拌後、得られ
た溶液に塩水(10ミリリットル)と水(3ミリリットル)を混合した。次いで
混合物を酢酸エチルで2回(2×20ミリリットル)洗浄した。有機層と水層を
分析すると、目的化合物が水層にのみ存在することが分かった。溶液を凍結乾燥
し、RP−HPLCで精製して目的とするエステルを得た(27ミリグラム、2
0%)。 MS(IS)457(M+H)
【0182】 工程E:掲題化合物の調製
【化86】
【0183】 本実施例の工程Dで得られたエステルを、実施例5の工程Bと実質的に同じ方
法で加水分解し、白色綿状固体の掲題化合物を定量的収率で得た。 MS(ES)429(M+H)。 ELISA:IC50=0.039μM。PRP:IC50=1.77μM。
【0184】 実施例13 (2S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スルホニル]ア
ミノ}−3−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ
−9−イル]カルボニル}アミノ)プロパン酸の調製
【化87】
【0185】 工程A:3−{2[3−アザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボニル]
蟻酸の調製
【化88】
【0186】 出発物質は1−ベンジル−4−ピペリドンから、米国特許第5,451,57
8号記載の方法で合成された。該酸は次いでエチルエステルに変換され、エタノ
ール/塩酸(ガス)を用いて1工程でBocの脱保護を行った。
【0187】 工程B:エチル−3−{[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]
ウンデシ−9−イル]カルボニル}フォーメートの調製
【化89】
【0188】 ピペリジンエステル(130ミリグラム、0.5ミリモル)、4−ブロモピリ
ジン(104ミリグラム、0.535ミリモル)、Pd(dba)(15ミ
リグラム、0.016ミリモル)、S−BINAP(25ミリグラム、0.04
ミリモル)、ナトリウム−t−ブトキシド(NaO−t−Bu)(196ミリグ
ラム、2.04ミリモル)とトルエン(6ミリリットル)をアルゴン雰囲気下に
一緒に混合し、混合物を次いで90℃で12時間加熱した。得られた混合物を室
温まで冷却し、酢酸エチルで抽出して塩水で洗浄した。次いで有機層を乾燥し、
濾過した後、減圧溜去して粗生成物を得た。RP−HPLCで精製し、115ミ
リグラム(75%)の目的とするピリジン含有スピロ環を得た。MS(ES)2
75(M+H)
【0189】 工程C:エチル (2S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリ
ル)スルホニル]アミノ}−3−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ
[5.5]ウンデシ−9−イル]カルボニル}アミノ)プロパノエートの調製
【化90】
【0190】 工程Bで得られた酸(102ミリグラム、0.372ミリモル)のジメチルホ
ルムアミド(DMF)(3ミリリットル)溶液にEDC(78ミリグラム、0.
409ミリモル)、HOBt(568ミリグラム、0.409ミリモル)を添加
し、得られた懸濁液を30分間室温で撹拌した。この混合物にエチル(2S)−
3−アミノ−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スルホニル]
アミノ}プロパノエート(162ミリグラム、0.558ミリモル、米国特許第
5,648,368号記載の方法で調製)の2ミリリットルのジメチルホルムア
ミド(DMF)溶液およびDIEA(260マイクロリットル、1.48ミリモ
ル)を添加した。反応液を室温で終夜撹拌し、酢酸エチルを加え、10%のクエ
ン酸、塩水、10%の炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。
RP−HPLCで精製して145ミリグラムの生成物を得た。MS(ES)54
8(M+H)H NMR(400MHz,CDOD)は、δ8.03(
t,1H),7.98(d,2H),7.03(d,2H),3.97(t,1
H),3.92(q,2H),3.60(m,6H),2.49(s,3H),
2.29(s,3H),2.10(m,1H),1.78−1.46(m,11
H),1.22(m,3H),1.05(t,3H)。
【0191】 工程D:(2S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スル
ホニル]アミノ}−3−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5
]ウンデシ−9−イル]カルボニル}アミノ)プロパン酸の調製 工程Cで得られたエステル(73ミリグラム、0.13ミリモル)を3規定の
塩酸で60℃3時間加水分解した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製
して65ミリグラム(80%)の生成物を得た。MS(ES)520(M+H) H NMR(400MHz,CDOD)は,δ8.02(t,1H),
7.97(d,2H),7.03(d,2H),3.97(t,1H),3.9
6(dd,1H),3.60(m,6H),2.48(s,3H),2.29(
s,3H),2.10(m,1H),1.78−1.46(m,11H),1.
22(m,3H),1.05(t,3H)。 ELISA:IC50=0.001μM。PRP(ADP−Citrate)I
50=0.044μM。PRP(ADP−PPACK)IC50=0.068
μM。
【0192】 実施例14 (2S)−2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−3−({[
3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カルボ
ニル}アミノ)プロパン酸の調製
【化91】
【0193】 工程A:エチル (2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ
}−3−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9
−イル]カルボニル}アミノ)プロパノエートの調製
【化92】
【0194】 酸(70ミリグラム、0.256ミリモル、実施例13、工程Bで調製)のジ
メチルホルムアミド(DMF)(3ミリリットル)溶液にDCC(74ミリグラ
ム、0.358ミリモル)、HOBt(46ミリグラム、0.332ミリモル)
を添加し、得られた懸濁液を室温で30分間撹拌した。この混合物にエチル(2
S)−3−アミノ−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノ
エート(102ミリグラム、0.384ミリモル、合成法は米国特許第5,64
8,368号参照)のジメチルホルムアミド(DMF)(1ミリリットル)溶液
を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、酢酸エチルを添加し、10%クエ
ン酸、塩水、10%炭酸水素ナトリウムで洗浄した後乾燥し、濃縮した。RP−
HPLCで精製し、生成物80ミリグラム(60%)を得た。 MS(ES)523(M+H)
【0195】 工程B:エチル (2S)−2−アミノ−3−({[3−(4−ピリジル)−
3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カルボニル}アミノ)プロパノ
エートの調製
【化93】
【0196】 工程Aで得られたカルボベンジルオキシ−保護化合物(56ミリグラム)を5
ミリリットルのエタノールに溶解し、これに10%パラジウム/カーボン(Pd
/C)(20ミリグラム)を添加した。得られた溶液を水素1気圧下に4時間撹
拌した。触媒をセライトで濾過し、濾液を濃縮して目的物(34ミリグラム、9
9%)のオイルを得た。MS(ES)389(M+H)
【0197】 工程C:エチル(2S)−2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミ
ノ}−3−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−
9−イル]カルボニル}アミノ)プロパノエートの調製
【化94】
【0198】 工程Bで得られたスピロ環−アミノエステル(33.2ミリグラム、0.08
6ミリモル)のジクロロメタン溶液(2ミリリットル)にDIEA(36マイク
ロリットル、0.256ミリモル)とp−トルエンスルホニルクロリド(19.
6ミリグラム、0.103ミリモル)を添加し、得られた溶液を室温で終夜撹拌
した。反応液を酢酸エチルで抽出し、10%塩酸で洗浄後、乾燥、濾過して濃縮
し、粗スルホンアミドを得た。残渣をRP−HPLCで精製し、純粋な生成物3
0ミリグラム(64%)を得た。 MS(ES)543(M+H)
【0199】 工程D:(2S)−2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−
3−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イ
ル]カルボニル}アミノ)プロパン酸の調製 工程Cで得られたエステル(30ミリグラム、0.055ミリモル)を3規定
塩酸によって6時間60℃で加水分解した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPL
Cで精製し、生成物25ミリグラム(88%)を得た。MS(ES)515(M
+H)。 ELISA:IC50=0.001μM。PRP(ADP−Citrate)I
50=0.098μM。PRP(ADP−PPACK)IC50=0.169
μM。
【0200】 実施例15 (2S)−2−{[(ブチルスルホニル)アミノ}−3−({[3−(4−ピリジ
ル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カルボニル}アミノ)プ
ロパン酸の調製
【化95】
【0201】 工程A:エチル (2S)−2−{[(ブチルスルホニル)アミノ}−3−(
{[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カ
ルボニル}アミノ)プロパノエートの調製
【化96】
【0202】 実施例14の工程Bで得られたエチル(2S)−2−アミノ−3−({[3−
(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カルボニル
}アミノ)プロパノエート(69ミリグラム、0.178ミリモル)のジクロロ
メタン溶液(5ミリリットル)に、DIEA(78マイクロリットル、0.44
4ミリモル)とn−ブチルスルホニルクロリド(51マイクロリットル、0.3
91ミリモル)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで
抽出し、10%塩酸で洗浄し、乾燥、濾過後、濃縮して粗ブチルスルホンアミド
を得た。残渣をRP−HPLCで精製し、35ミリグラム(40%)の純粋な生
成物を得た。MS(ES)509(M+H)H NMR(400MHz,
CDOD)は,δ7.98(d,2H),7.03(d,2H),4.1(q
,2H),3.59(m,3H),3.53−3.48(m,1H),3.33
−3.30(m,1H),2.97(t,2H),2.10(m,1H),1.
77−1.33(m,10H),1.23(t,4H),0.89(t,3H)
【0203】 工程B:(2S)−2−{[(ブチルスルホニル)アミノ}−3−({[3−
(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カルボニル
}アミノ)プロパン酸の調製 工程Cで得られたエステル(30ミリグラム、0.055ミリモル)を60℃
で6時間、3規定の塩酸で加水分解した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLC
で精製し、25ミリグラム(88%)の生成物を得た。MS(ES)481(M
+H)H NMR(400MHz,CDOD)は,δ7.95(d,2
H),7.01(d,2H),4.06(m,1H),3.56(m,5H),
3.24−3.19(m,3H),2.95(t,2H),2.10(m,1H
),1.77−1.58(m,16H),0.85(t,3H)。 ELISA:IC50=0.010μM。PRP(ADP)IC50=0.16
8μM。PRP(PPACK)IC50=0.686μM。
【0204】 実施例16 (2S)−2−{[(ブチルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−({[3−(
4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カルボニル}
アミノ)プロパン酸の調製
【化97】
【0205】 工程A:エチル−(2S)−2−{[(ブチルオキシ)カルボニル]アミノ}
−3−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−
イル]カルボニル}アミノ)プロパノエートの調製
【化98】
【0206】 3−{[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イ
ル]カルボニル}蟻酸(104ミリグラム、0.380ミリモル)のジメチルホ
ルムアミド(DMF)溶液(3ミリリットル)にEDC(80ミリグラム、0.
418ミリモル)、HOBt(56ミリグラム、0.418ミリモル)、DIE
A(330マイクロリットル、1.90ミリモル)を添加し、得られた懸濁液を
室温で30分撹拌した。これにエチル(2S)−3−アミノ−2{[(ブチルオ
キシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート(132ミリグラム、0.570ミ
リモル)のジメチルホルムアミド(DMF)溶液(2ミリリットル)を添加し、
反応混合物を室温で24時間撹拌した。次いで酢酸エチルで希釈した後、10%
塩酸、10%炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、濾過後、溶
媒を溜去して粗生成物を得た。これをRP−HPLCで精製し、70ミリグラム
(38%)の目的物を得た。MS(ES)489(M+H)H NMR(
400MHz,CDOD)は,δ7.98(d,2H),7.03(d,2H
),4.21(t,1H),4.10(bt,2H),3.97(t,2H),
3.59−3.40(m,6H),2.10(m,1H),1,77−1.46
(m,9H),1.32(m,1H),1.20(t,4H),0.87(t,
3H)。
【0207】 工程B:(2S)−2−{[(ブチルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−(
{[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カ
ルボニル}アミノ)プロパン酸の調製 工程Aで得られたエステル(30ミリグラム、0.06ミリモル)を60℃で
3時間、3規定の塩酸で加水分解した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで
精製し、20ミリグラム(72%)の生成物を得た。 MS(ES)461(M+H)。 PRP(ADP)IC50=1.88μM。
【0208】 実施例17 3−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イ
ル]カルボニル}アミノ)ブタン酸の調製
【化99】
【0209】 工程A:DL−エチル−3−アミノブチレートの調製
【化100】
【0210】 市販のBoc−DL−3−アミノ酪酸(684ミリグラム、3.37ミリモル
)のエタノール溶液(15ミリリットル)にチオニルクロリド(614マイクロ
リットル、8.42ミリモル)を添加し、得られた混合物を3時間還流した。冷
却後、溶媒を溜去し、白色固体の目的エステルを得た。 MS(ES)132(M+H)
【0211】 工程B:エチル−3−([3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]
ウンデシ−9−イル]カルボニルアミノ)酪酸エステルの調製
【化101】
【0212】 3−{[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イ
ル]カルボニル}蟻酸(51ミリグラム、0.186ミリモル)のジメチルホル
ムアミド(DMF)溶液(2ミリリットル)にEDC(40ミリグラム、0.2
05ミリモル)、HOBt(28ミリグラム、0.205ミリモル)、DIEA
(162マイクロリットル、0.93ミリモル)を添加し、得られた懸濁液を室
温で30分撹拌した。これにエチル(DL)−3−アミノブチレート(36.6
ミリグラム、0.279ミリモル)のジメチルホルムアミド(DMF)溶液(1
ミリリットル)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。次いで酢酸エ
チルで希釈し、10%塩酸、10%炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄
し、乾燥、濾過後、溶媒を溜去して粗生成物を得た。これをRP−HPLCで精
製し、40ミリグラム(55%)の目的生成物を得た。MS(ES)388(M
+H)H NMR(400MHz,CDOD)は,δ7.98(d,2
H),7.02(d,2H),4.19(m,1H),4.04(q,2H),
3.59−3.56(m,4H),2.39(t,2H),2.06(m,1H
),1,76−1.43(m,11H),1.16(t,3H),1.09(d
,6H)。
【0213】 工程C:3−([3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ
−9−イル]カルボニルアミノ}酪酸の調製 工程Bで得られたエステル(20ミリグラム、0.05ミリモル)を60℃で
3時間、3規定の塩酸で加水分解した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで
精製し、15ミリグラム(82%)の生成物を得た。MS(ES)360(M+
H)H NMR(400MHz,CDOD)は,δ7.73(d,2H
),6.78(d,2H),3.92(m,1H),3.36−3.25(m,
4H),2.15−2.09(m,2H),1.87(m,1H),1.56−
1.22(m,11H),0.85(d,6H)。 PRP(ADP)IC50=14.8μM。
【0214】 実施例18 3−メチル−4−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウン
デシ−9−イル]カルボニル}アミノ)酪酸の調製
【化102】
【0215】 工程A:エチル 4−アミノ−3−メチルブタノエートの調製
【化103】
【0216】 エチル(トランス)クロトネート(1グラム、124.35ミリモル)にニト
ロメタン(34ミリリットル、621.7ミリモル)、テトラメチルグアニジン
(3.1ミリリットル、25ミリモル)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌
した。これに酢酸エチルを加え、10%塩酸と塩水で洗浄し、乾燥、濾過後、溶
媒を溜去して粗残渣を得た。次いでこれをシリカゲルのクロマトグラフ(20%
酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、無色のオイルとして目的物を得た(60%)。
MS(ES)176(M+H)
【0217】 この無色のオイル(456ミリグラム、2.60ミリモル)を氷酢酸(8ミリ
リットル)に懸濁させ、10%パラジウム/炭素(Pd/C)(100ミリグラ
ム)を加え、水素1気圧下で終夜撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、酢
酸を溜去して目的物のアミノエステル(350ミリグラム、92%)を得た。M
S(ES)146(M+H)
【0218】 工程B:エチル 3−メチル−4−({[3−(4−ピリジル)−3−アザス
ピロ[5.5]ウンデシ−9−イル]カルボニル}アミノ)ブタノエートの調製
【化104】
【0219】 3−{[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5.5]ウンデシ−9−イ
ル]カルボニル}蟻酸(41ミリグラム、0.150ミリモル)のジメチルホル
ムアミド(DMF)溶液(2ミリリットル)にEDC(32ミリグラム、0.1
65ミリモル)、HOBt(22ミリグラム、0.165ミリモル)、DIEA
(131マイクロリットル、0.75ミリモル)を添加し、得られた懸濁液を室
温で30分撹拌した。これにエチル 4−アミノ−3−メチルブタノエート(3
3ミリグラム、0.225ミリモル)のDMF溶液(1ミリリットル)を添加し
、反応混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLC
で精製し、40ミリグラム(66%)の目的物を得た。MS(ES)402(M
+H)
【0220】 工程C:3−メチル−4−({[3−(4−ピリジル)−3−アザスピロ[5
.5]ウンデシ−9−イル]カルボニル}アミノ)酪酸の調製 工程Bで得られたエステル(20ミリグラム、0.05ミリモル)を60℃で
3時間、3規定の塩酸で加水分解した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで
精製し、15ミリグラム(82%)の目的物を得た。MS(ES)374(M+
H)H NMR(400MHz,CDOD)は,δ7.97(d,2H
),7.02(d,2H),3.58−3.54(m,4H),3.01(d,
3H),2.30−1.97(m,6H),1.87(m,1H),1.76−
1.42(m,12H),1.18(m,4H),0.87(d,3H)。 PRP(ADP)IC50=3μM。
【0221】 実施例19 3−オキソ−3−(4−{[8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−2−イル]カルボニル}ピペリジノ)プロパン酸の調製
【化105】
【0222】 工程A:8−ベンジル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−1,
3−ジオンの調製
【化106】 本化合物の合成はWO 97/11940公報に記載の方法で実施された。
【0223】 工程B:1−ベンジル−4−{2−[(4−メトキシベンジル)アミノ]−2
−オキソエチル}−4−ピペリジンカルボン酸の調製
【化107】
【0224】 工程Aで得られた無水物(18.8グラム、72.3ミリモル)を250ミリ
リットルの無水アセトニトリルに溶解した。この溶液に(4−メトキシフェニル
)メチルアミン(10.4ミリリットル、79.5ミリモル、市販品)を添加し
、終夜室温で撹拌した。溶媒を減圧溜去し、32.6グラム(>100%)の生
成物を得た。MS(ES)397(M+H)
【0225】 工程C:8−ベンジル−2−(4−メトキシベンジル)−2、8−ジアザスピ
ロ[4.5]デカン−1,3−ジオンの調製
【化108】
【0226】 工程Bで得られた物質(32.6グラム、82.2ミリモル)を300ミリモ
ルの無水酢酸に溶解した。この溶液に酢酸ナトリウム(33.7グラム、411
ミリモル)を添加し、終夜還流後、固形物を濾過して除き、溶媒を溜去した。残
渣をフラッシュクロマトグラフ(flash chromatography)
にかけて精製し、18.3グラム(61%)の生成物を得た。MS(ES)37
9(M+H)
【0227】 工程D:8−ベンジル−2−(4−メトキシベンジル)−2、8−ジアザスピ
ロ[4.5]デカンの調製
【化109】
【0228】 工程Cで得られた物質を100ミリリットルの無水テトラヒドロフラン(TH
F)に溶解した。次いで、BH−THF錯体(686ミリリットル、686ミ
リモル)をゆっくり添加し、混合物を終夜アルゴン雰囲気下で還流した。反応液
を0℃に冷却後、水を加えた(quenched with water)。有
機層の溶媒を溜去し、濃苛性ソーダ溶液でpHを10にし、水層を食塩で飽和し
て酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、溶媒を溜去し、6.4グラム(
66%)の生成物を得た。MS(ES)351(M+H)
【0229】 工程E:8−ベンジル−2、8−ジアザスピロ[4.5]デカンの調製
【化110】
【0230】 工程Dで得られた生成物を5%水/アセトニトリル91.5ミリリットルに溶
解し、0℃に冷却した。硝酸アンモニウムセリウム(IV)(30グラム、55
ミリモル)をゆっくり添加し、終夜室温で放置して反応させた。溶媒を溜去し、
残渣をRP−HPLCで精製し、2.4グラム(57%)の生成物を得た。MS
(ES)231(M+H)
【0231】 工程F:t−ブチル 8−ベンジル−2、8−ジアザスピロ[4.5]デカン
−2−カルボキシレートの調製
【化111】
【0232】 工程Eで得られた生成物をジクロロメタン30ミリリットルに溶解した。これ
にDIEA(5.4ミリリットル、31.4ミリモル)、DMAP(12.1ミ
リグラム、0.1ミリモル)、ジ−t−ブチル ジカーボネート(2.5グラム
、11.5ミリモル)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を溜去し
、残渣をRP−HPLCで精製し、1.4グラム(29%)の生成物を得た。M
S(ES)331(M+H)
【0233】 工程G:t−ブチル 2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキ
シレートの調製
【化112】
【0234】 工程Fで得られた生成物を20ミリリットルのメタノールに溶解し、この溶液
に水酸化パラジウム/炭素(Pd(OH)/C)(0.14グラム)を添加し
た。得られた混合物を終夜500気圧(500psi)で水添し、セライトで濾
過し、溶媒を溜去して1.0グラム(100%)の生成物を得た。MS(ES)
241(M+H)
【化113】
【0235】 工程H:t−ブチル 8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デカン−2−カルボキシレートの調製 工程Gで得られた生成物に4−ブロモピリジン塩酸塩(877ミリグラム、4
.5ミリモル)、s−BINAP(0.105ミリグラム、0.17ミリモル)
、ナトリウムt−ブトキシド(788ミリグラム、8.2ミリモル)およびトリ
ス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(7
0ミリグラム、0.068ミリモル)を添加した。次いでアルゴン雰囲気下で無
水トルエン25ミリリットルを添加し、100℃まで加熱し、終夜撹拌した。室
温まで冷却後、反応液に酢酸エチル(50ミリリットル)を加え、セライトで濾
過し、溶媒を溜去した。残渣をRP−HPLCで精製し、291ミリグラム(2
2%)の目的生成物を得た。MS(ES)318(M+H)
【0236】 工程I:8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカンの調
【化114】
【0237】 工程Hで得られた生成物(35ミリグラム、0.16ミリモル)を50%トリ
フルオロ酢酸(TFA)/ジクロロメタン(10ミリリットル)に溶解し、室温
で30分撹拌した。溶媒を溜去し、37ミリグラム(100%)の生成物を得た
。MS(ES)231(M+H)
【0238】 工程J:エチル 3−オキソ−3−(4−{[8−(4−ピリジル)−2,8
−ジアザスピロ[4.5]デシ−2−イル]カルボニル}ピペリジノ)プロパノ
エートの調製
【化115】
【0239】 工程Iで得られた生成物(37ミリグラム、0.16ミリモル)をジメチルホ
ルムアミド(DMF)(4.0ミリリットル)に溶解した。これにDIEA(0
.24ミリリットル、1.4ミリモル)、HBTU(95ミリグラム、0.25
3ミリモル)および1−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)−4−ピペ
リジンカルボン酸(62ミリグラム、0.253ミリモル)(実施例12、工程
C参照)を添加した。混合物を終夜室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP
−HPLCで精製し、25ミリグラム(36%)の生成物を得た。MS(ES)
443(M+H)
【0240】 工程K:3−オキソ−3−(4−{[8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−2−イル]カルボニル}ピペリジノ)プロパン酸の調製
工程Jで得られたエステル(12.1ミリグラム、0.027ミリモル)を4.
0ミリリットルのジオキサンに溶解し、これに1モルの水酸化リチウム(LiO
H)(0.164ミリリットル、0.164ミリモル)を添加し、得られた混合
物を終夜室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製し、3.
9ミリグラム(34%)の掲題の化合物を得た。 MS(ES)415(M+H)。 ELISA:IC50=0.028μM。PRP(ADP−Citrate)I
50=1.6μM。
【0241】 実施例20 (2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−オキソ−5
−[8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−2−イル]
ペンタン酸の調製
【化116】
【0242】 工程A:エチル (2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ
}−5−オキソ−5−[8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デシ−2−イル]ペンタノエートの調製
【化117】
【0243】 実施例19の工程Iで得られた生成物(137ミリグラム、0.63ミリモル
)をジメチルホルムアミド(DMF)(4.0ミリリットル)に溶解した。これ
にDIEA(0.658ミリリットル、3.8ミリモル)、HBTU(263ミ
リグラム、0.693ミリモル)および(4S)−4−{[(ベンジルオキシ)
カルボニル]アミノ}−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸(214ミリグラ
ム、0.693ミリモル)(実施例40参照)を添加した。混合物を終夜室温で
撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製し、70ミリグラム(2
3%)の生成物を得た。 MS(ES)508(M+H)
【0244】 工程B:(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−
オキソ−5−[8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−
2−イル]ペンタン酸の調製 工程Aで得られたエステル(70ミリグラム、0.138ミリモル)を10.
0ミリリットルのジオキサンに溶解し、これに1モルの水酸化リチウム(LiO
H)(0.827ミリリットル、0.827ミリモル)を添加し、混合物を終夜
室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製し、25ミリグラ
ム(38%)の掲題の化合物を得た。 MS(ES)415(M+H)。 ELISA:IC50=0.012μM。PRP(ADP−Citrate)I
50=9.1μM。
【0245】 実施例21 (2S)−2−[(ブトキシカルボニル)アミノ]−5−オキソ−5−[8−(
4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−2−イル]ペンタン酸
の調製
【化118】
【0246】 工程A:エチル (2S)−2−[(ブトキシカルボニル)アミノ]−5−オ
キソ−5−[8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−2
−イル]ペンタノエートの調製
【化119】
【0247】 実施例19の工程Iで得られた生成物(35ミリグラム、0.160ミリモル
)をジメチルホルムアミド(DMF)(4.0ミリリットル)に溶解した。これ
にDIEA(0.240ミリリットル、0.14ミリモル)、HBTU(95ミ
リグラム、0.23ミリモル)および(4S)−5−エトキシ−4−[(ブトキ
シカルボニル)アミノ]−5−オキソペンタン酸(78ミリグラム、0.253
ミリモル)(実施例36,工程D参照)を添加した。混合物を終夜室温で撹拌し
た。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製し、47ミリグラム(43%)
の生成物を得た。 MS(ES)475(M+H)
【0248】 工程B:(2S)−2−[(ブトキシカルボニル)アミノ]−5−オキソ−5
−[8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−2−イル]
ペンタン酸の調製 本実施例の工程Aで得られたエステル(47ミリグラム、0.099ミリモル
)を10.0ミリリットルのジオキサンに溶解し、これに1モルの水酸化リチウ
ム(LiOH)(0.595ミリリットル、0.595ミリモル)を添加し、得
られた混合物を終夜室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精
製し、18ミリグラム(41%)の掲題の化合物を得た。 MS(ES)447(M+H)。 ELISA:IC50=0.162μM。PRP(ADP−Citrate)I
50=5.7μM。
【0249】 実施例22 6−オキソ−6−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デ
シ−2−イル)ヘキサン酸の調製
【化120】
【0250】 工程A:メチル 6−オキソ−6−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−2−イル]ヘキサノエートの調製
【化121】
【0251】 実施例19の工程Iで得られた生成物(50ミリグラム、0.230ミリモル
)を無水ジクロロメタン(2.0ミリリットル)に溶解した。これにDIEA(
0.200ミリリットル、1.1ミリモル)およびメチルアジピルクロリド(3
7.5ミリグラム、0.208ミリモル)を添加した。得られた混合物をアルゴ
ン雰囲気下に終夜室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製
し、8ミリグラム(36%)の生成物を得た。 MS(ES)360(M+H)
【0252】 工程B:6−オキソ−6−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[
4.5]デシ−2−イル)ヘキサン酸の調製 本実施例の工程Aで得られたエステル(8ミリグラム、0.022ミリモル)
を2規定の塩酸2.0ミリリットルに溶解し、2時間室温で撹拌した。溶媒を溜
去し、残渣をRP−HPLCで精製し、6.6ミリグラム(87%)の掲題の化
合物を得た。 MS(ES)346(M+H)。 PRP(ADP−Citrate)IC50=>80μM。
【0253】 実施例23 8−オキソ−8−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デ
シ−2−イル)オクタン酸の調製
【化122】
【0254】 工程A:メチル 8−オキソ−8−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−2−イル)オクタノエートの調製
【化123】
【0255】 実施例19の工程Iで得られた生成物(50ミリグラム、0.230ミリモル
)を無水ジクロロメタン(2.0ミリリットル)に溶解した。これにDIEA(
0.200ミリリットル、1.1ミリモル)およびメチル 7−(クロロカルボ
ニル)ヘプタノエート(42ミリグラム、0.208ミリモル)を添加した。得
られた混合物をアルゴン雰囲気下に終夜室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣を
RP−HPLCで精製し、49.5ミリグラム(81%)の生成物を得た。 MS(ES)360(M+H)
【0256】 工程B:8−オキソ−8−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[
4.5]デシ−2−イル)オクタン酸の調製 工程Aで得られたエステル(25ミリグラム、0.064ミリモル)を2.0
ミリリットルのメタノールに溶解した。これに1モルの水酸化リチウム(LiO
H)(0.260ミリリットル、0.26ミリモル)を添加し、得られた混合物
を2時間室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製し、16
.3ミリグラム(67%)の掲題の化合物を得た。 MS(ES)374(M+H)。 ELISA IC50=0.196μM。PRP(ADP−Citrate)I
50=18.7μM。
【0257】 実施例24 7−オキソ−7−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デ
シ−2−イル)ヘプタン酸の調製
【化124】
【0258】 工程A:エチル 7−オキソ−7−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−2−イル)ヘプタノエートの調製
【化125】
【0259】 実施例19の工程Iで得られた生成物(50ミリグラム、0.230ミリモル
)を無水ジクロロメタン(2.0ミリリットル)に溶解した。これにDIEA(
0.200ミリリットル、1.1ミリモル)およびエチル 6−(クロロカルボ
ニル)ヘキサノエート(42ミリグラム、0.208ミリモル)を添加した。得
られた混合物をアルゴン雰囲気下に終夜室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣を
RP−HPLCで精製し、66ミリグラム(91%)の生成物を得た。 MS(ES)388(M+H)
【0260】 工程B:7−オキソ−7−(8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[
4.5]デシ−2−イル)ヘプタン酸の調製 工程Aで得られたエステル(33ミリグラム、0.086ミリモル)を2.0
ミリリットルのエタノールに溶解した。これに1モルの水酸化リチウム(LiO
H)(0.342ミリリットル、0.342ミリモル)を添加し、得られた混合
物を2時間室温で撹拌した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製し、2
7ミリグラム(89%)の掲題の化合物を得た。MS(ES)360(M+H) 。 ELISA IC50=0.016μM。PRP(ADP−Citrate)I
50=1.3μM。
【0261】 実施例25 3−(2−オキソ−4−((8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−2−イル)カルボニル)ピペラジノ)プロパン酸の調製
【化126】
【0262】 工程A:エチル 3−(2−オキソ−4−((8−(4−ピリジル)−2,8
−ジアザスピロ[4.5]デシ−2−イル)カルボニル)ピペラジノ)プロパノ
エートの調製
【化127】
【0263】 実施例19の工程Iで得られた生成物(19ミリグラム、0.091ミリモル
)を無水ジメチルホルムアミド(DMF)(2.0ミリリットル)に溶解した。
これにDIEA(0.064ミリリットル、0.365ミリモル)およびエチル 3−{4−[(4−ニトロフェニル)オキシカルボニル]−2−オキソピペラ
ジニル}プロパノエート(37ミリグラム、0.1ミリモル)(実施例30,工
程C参照)を添加し、混合物を終夜100℃アルゴン雰囲気下で撹拌した。溶媒
を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製し、27ミリグラム(67%)の生成物
を得た。 MS(ES)444(M+H)
【0264】 工程B:3−(2−オキソ−4−((8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−2−イル)カルボニル)ピペラジノ)プロパン酸の調製 工程Aで得られたエステル(13.5ミリグラム、0.03ミリモル)を2.
0ミリリットルのジオキサンに溶解した。これに1モルの水酸化ナトリウム(N
aOH)(2.0ミリリットル)を添加し、得られた混合物を2時間室温で撹拌
した。溶媒を溜去し、残渣をRP−HPLCで精製し、6.5ミリグラム(72
%)の掲題の化合物を得た。MS(ES)416(M+H)。 ELISA IC50=0.112μM。PRP(ADP−Citrate)I
50=8.3μM。
【0265】 実施例26 2−((1−((8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ
−2−イル)カルボニル)−4−ピペリジル)オキシ)酢酸の調製
【化128】
【0266】 工程A:エチル 2−((1−((8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザス
ピロ[4.5]デシ−2−イル)カルボニル)−4−ピペリジル)オキシ)アセ
テートの調製
【化129】
【0267】 実施例19工程Iの生成物(37mg,0.16mmol)を無水DMF(2
.0ml)に溶解した。この溶液にDIEA(0.24ml,1.4mmol)
とエチル 2−{1−[(4−ニトロフェニル)オキシカルボニル]−3−オキ
ソ−4−ピペリジルオキシ}アセテート(89mg,0.253mmol)(実
施例11,工程C参照)を添加した。反応混合物はアルゴン雰囲気下、100℃
で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をRP−HPLCで精製して10mg(9
.6%)の生成物を得た。 MS(ES)445(M+H)
【0268】 工程B:2−((1−((8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−2−イル)カルボニル)−4−ピペリジル)オキシ)酢酸の調製 工程Aのエステル(10mg,0.023mmol)を1.0mlのジオキサ
ンに溶かした。1MのLiOH(0.137ml,0.137mmol)を加え
、反応混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をRP−HPLCで
精製して標題化合物6.0mg(65%)を得た。 MS(ES)416(M+H)。 ELISA IC50=0.457μM。PRP(ADP−Citrate)
IC50=1.0μM。
【0269】 実施例27 2−(2−オキソ−4−((8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−2−イル)カルボニル)−4−ピペラジノ)酢酸の調製
【化130】
【0270】 工程A:エチル 2−(2−オキソ−4−((8−(4−ピリジル)−2,8
−ジアザスピロ[4.5]デシ−2−イル)カルボニル)−4−ピペラジノ)ア
セテ−トの調製
【化131】
【0271】 実施例19工程Iの生成物(37mg,0.16mmol)を無水DMF(2
.0ml)に溶解した。この溶液にDIEA(0.182ml,0.105mm
ol)とエチル 2−{4−[(4−ニトロフェニル)オキシカルボニル]−2
−オキソピペラジニル}アセテート(61mg,0.174mmol)(実施例
29工程A参照)を加えた。反応混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で終夜攪
拌した。溶媒を留去し、残渣をRP−HPLC精製して44mg(65%)の生
成物を得た。 MS(ES)429(M+H)
【0272】 工程B:2−(2−オキソ−4−((8−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−2−イル)カルボニル)−4−ピペラジノ)酢酸の調製 工程Aのエステル(22mg,0.052mmol)を2N HCl 2.0
mlに溶解し、室温で2時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をRP−HPLC精
製して、標題化合物9.9mg(47%)を得た。 MS(ES)402(M+H)。 ELISA IC50=0.035μM。PRP(ADP−Citrate)
IC50=0.568μΜ。
【0273】 実施例28 2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカンの調製
【化132】
【0274】 工程A:8−ベンジル−2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デカン−1,3−ジオンの調製
【化133】
【0275】 1−ベンジル−4−(カルボキシメチル)−4−ピペリジンカルボン酸塩酸塩
(WO 97/ 11940号公報)(23.0mmol)のDMF(60.0ml)溶液をDC
C(25.0mmol)で処理し、直ちに形成される無色の懸濁液を室温で2時
間攪拌した。
【0276】 この酸無水物、8−ベンジル−2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン
−1,3−ジオンを次に4−アミノピリジン(30.0mmol)とDIEA(
70.0mmol)で処理した。この懸濁液を最初は室温で15時間撹拌し、そ
の後は100℃で6時間加熱した。ジシクロヘキシル尿素を濾去し、透明な濾液
を濃縮して褐色の膠(半閉環したアミド酸)を得た。
【0277】 これを次に酢酸ナトリウム(230.0mmol)と無水酢酸(100.0m
l)と混合して 2時間加熱環流した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して粗製イミドを得た。エー
テルを用いて摩砕すると標記化合物が無色の固体で得られた。(全収率63%)
【0278】 工程B:8−ベンジル−2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デカンの調製
【化134】
【0279】 工程Aのイミド(12.0mmol)をBH.THF(1.0M THF溶
液)(300.0mmol)で処理し、混合物を30時間環流した。これを0℃
に冷却し、氷で反応停止(発熱反応!)した後、1N NaOHでpHが大体1
0−11になるまで処理した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル
抽出物を濃縮して標題の化合物を得た。 MS:(M+H)=308。
【0280】 工程C: 2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン塩
酸塩の調製 工程Bで得た粗生成物(25.0mmol)をエタノール(50.0ml)中
に懸濁し、1N塩酸(50.0ml)で希釈した。10% Pd/C(1.50
g)を加えてParr水素化反応器で50psiで24時間振とうした。その後
濾過し、澄明で無色の濾液を濃縮して無色で吸湿性の固体(61%)を得た。 MS:(M+H)=218。
【0281】 実施例29 2−(2−オキソ−4−((2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−8−イル)カルボニル)ピペラジノ)酢酸の調製
【化135】
【0282】 工程A:4−ニトロフェニル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3
−オキソ−1−ピペラジンカルボキシレートの調製
【化136】
【0283】 エチル 2−(2−オキソピペラジニル)アセテート(500mg,2.7m
mol)を無水塩化メチレン(10ml)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液
にDIEA(1.0ml,5.7mmol)と4−ニトロフェニルクロロフォー
メート(600mg,3.0mmol)を加えた。この反応混合物を通夜攪拌し
、室温に戻るまで暖めた。反応混合物を塩水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した
。有機溶媒層を合わせ、溶媒を留去した。できた残渣をフラッシュクロマトグラ
フィーで精製し、目的物500mg(55%)を得た。 MS(ES)338(M+H)
【0284】 工程B:エチル 2−(2−オキソ−4−{[2−(4−ピリジル)−2,8
−ジアザスピロ[4.5]デシ−8−イル)]カルボニル}ピペラジノ)アセテ
ート
【化137】
【0285】 実施例28工程Cの生成物(21mg,0.090mmol)を無水DMF(
2.0ml)に溶解した。この溶液にDIEA(0.182ml,0.105m
mol)とエチル2−{4−[(4−ニトロフェニル)オキシカルボニル]−2
−オキソピペラジニル}アセテート(61mg,0.174mmol)を加えた
。反応混合物をアルゴン雰囲気下100℃で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣
をRP−HPLCで精製し、生成物44.8mg(70%)を得た。 MS(ES)430(M+H)
【0286】 工程C: 2−(2−オキソ−4−((2−(4−ピリジル)−2,8−ジア
ザスピロ[4.5]デシ−8−イル)カルボニル)ピペラジノ)酢酸の調製 工程Bのエステル(44.8mg,0,104mmol)を2N HCl 2
.0mlに溶解し、室温で2時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をRP−HPL
Cで精製して標題化合物18.8mg(45%)を得た。 MS(ES)402(M+H)。 ELISA IC50=0.122μM。PRP(ADP−Citrate)
IC50=2.65μM。
【0287】 実施例30 3−(2−オキソ−4−((2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−8−イル)カルボニル)ピペラジノ)プロピオン酸の調製
【化138】
【0288】 工程A:ベンジル 4−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−オキソ
−1−ピペラジン カルボキシレートの調製
【化139】
【0289】 フェニルメチル 3−オキソピペラジンカルボキシレート(234mg,1.
0mmol)を無水DMF(5ml)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液にN
aH(44mg,1.1mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、室温
に戻した。反応を0℃に冷却してブロモエチルプロピオネート(0.144ml
,1.1mmol)を加えた。終夜攪拌した後室温に戻した。反応混合物を塩水
に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機溶媒層を合わせ、溶媒を留去した。で
きた残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製して250mg(75.0%)
の目的物を得た。 MS(ES)335(M+H)
【0290】 工程B:エチル 3−(2−オキソピペラジノ)プロパノエートの調製
【化140】
【0291】 工程Aの生成物をエタノール(20ml)に溶解した。この溶液にPd(OH
/C(25mg)を加えた。反応混合物を次に50psiで終夜水素化し、
セライトで濾過して溶媒を留去して生成物150mg(100%)を得た。 MS(ES)201(M+H)
【0292】 工程C:4−ニトロフェニル 4−(3−エトキシー3−オキソプロピル)−
3−オキソ−1−ピペラジンカルボキシレート
【化141】
【0293】 工程Bの生成物を無水塩化メチレン(10ml)に溶解し、0℃に冷却した。
この溶液にDIEA(0.323ml,1.9mmol)と4−ニトロフェニル
クロロフォーメート(200mg,0.974mmol)を加えた。反応混合物
を終夜攪拌した後室温に戻した。反応混合物を塩水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽
出した。有機溶媒層を合わせて溶媒を留去した。できた残渣をフラッシュクロマ
トグラフィーで精製し、目的物218mg(60%)を得た。 MS(ES)366(M+H)
【0294】 工程D:3−(2−オキソ−4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペラジノ)プロピオン酸エチ
ルの合成
【化142】
【0295】 実施例28工程Cの生成物(21mg,0.090mg)を無水DMF(2.
0ml)に溶解した。この溶液にDIEA(0.182ml,0.105mmo
l)と工程Cの生成物(61mg,0.174mmol)を加えた。反応混合物
をアルゴン雰囲気下100℃で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をRP−HP
LCにより精製して、27mg(67%)の生成物を得た。 MS(ES)444(M+H)
【0296】 工程E:3−(2−オキソ−4−((2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−8−イル)カルボニル)ピペラジノ)プロピオン酸の調
製 工程Dのエステル(44.8mg,0.104mmol)を2N HCl 2
.0mlに溶解し室温で2時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をRP−HPLC
で精製して標題化合物18.8mg(45%)を得た。 MS(ES)416(M+H)。 PRP(ADP−Citrate) IC50=1.29μM
【0297】 実施例31 3−オキソ−3−(4−{[−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペラジノ)プロピオン酸の調製
【化143】
【0298】 工程A: N’−CBz−ピペラジン(660mg,3mmol)のDMF(2ml)溶液
にDIEA(2.1ml,12mmol)を加え、これを0℃に冷却した後、エ
チルマロニルクロライド(677mg,4.5mmol)を徐々に加えた。反応
混合物を室温で終夜攪拌し、溶媒を留去した。残査を水に懸濁し、酢酸エチルで
抽出した。有機溶媒層を飽和鹹水で洗滌し、乾燥、濾過、留去して黄金色の油を
得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン
)で精製して目的化合物750mg(74%)を得た。
【0299】 工程B: 本実施例工程AのN’−CBz−N−アシル化ピペラジン(408mg)のエ
タノール(10ml) 溶液に10%Pd/C(100mg)を加え、1気圧の水素雰囲気下で3時間攪
拌した。この溶液をセライト濾過し、溶媒留去して目的化合物(228mg,9
5%)を無色の油として得た。
【0300】 工程C:4−ニトロフェニル−4−(3−オキソー3−プロポキシプロパノイ
ル)−1−ピペラジン カルボキシレートの調製
【化144】
【0301】 上記工程Bのピペラジン(348mg,1.7mmol)の塩化メチレン(5
ml)溶液にDIEA(740ul,4.25mmol)を加え、0℃に冷却し
た。この冷たい溶液にp−ニトロフェニルクロロフォーメート(342ul,1
.7mmol)を滴下した後反応混合物を徐々に暖めて室温に戻した。更に4時
間攪拌の後に塩化メチレンで希釈し、飽和重曹で洗滌、乾燥、濾過、溶媒留去し
て粗残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%メタノール
/塩化メチレン)で精製し、目的物を黄色の油として得た(270mg)。
【0302】 工程D:3−オキソ−3−(4−{[−(4−ピリジル)−2,8−ジアザス
ピロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペラジノ)プロピオン酸エチル
の調製
【化145】
【0303】 工程Cで得られたp−ニトロフェニルカーバメート(119mg,0.32m
mol)の0℃に冷却したDMF(1ml)溶液にDIEA(325ul,1.
85mmol)を加え、続けて実施例28の工程Cで得られた2−(4−ピリジ
ル)2,8−ジアザスピロ[4.5]ウンデカン塩酸塩(100ml,0.31
mmol)のDMF(1ml)溶液を加えた。澄明な溶液を18時間75℃に加
熱した後、冷却し溶媒を留去した。残査を塩化メチレンに懸濁し、10%重曹水
で洗滌、乾燥、濾過、溶媒留去して、粗残査を得た、これをRP−HPLCにか
けて精製し、目的の生成物を白色固体(90mg、70%)で得た。MS(DC
I)443(M+H)H NMR(400MHz,CDOD)δ8.1
0(d,2H),6.60(d,2H),4.18(q,2H),3.6−3.
54(m,4H),3.46(s,2H),3.35−3.25(m,12H)
,2.06(t,2H),1.64(m,4H),1.27(t,3H)
【0304】 工程E:3−オキソ−3−(4−{[−(4−ピリジル)−2,8−ジアザス
ピロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペラジノ)プロピオン酸の調製 エステル(40mg,工程Dから)のTHF(1ml)溶液に1N LiOH
(100ul)を加え、室温で2時間攪拌した。その後溶媒を留去し、残渣をR
P−HPLCで精製し、目的の酸(20mg)を吸湿性の固体として得た。MS
(DCI)415(M+H)H NMR(400MHz,CDOD)δ
8.06(d,2H),6.82(d,1H),6.85(d,1H),3.6
−3.54(m,16H),3.37(s,2H),2.04(t,2H),1
.64(m,4H)。PRP(ADP−Citrate) IC50=0.66
0μM。ELISA:IC50=0.136μM。PRP(ADP− PPAC
K) IC50=3.6μM
【0305】 実施例32 2−{4−(2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−8
−イル]ピペリジノ}酢酸の調製
【化146】
【0306】 工程A:4−ピペリジノ酢酸エチルの調製
【化147】
【0307】 4−ピペリドンハイドレート(307mg,2mmol)のアセトニトリル(
10ml)溶液に炭酸カリウム(608mg,4.4mmol)を加え、続いて
ヨード酢酸エチル(300ul,2.52mmol)を加えて24時間還流した
。その後、析出塩を濾過し、濾液に酢酸エチルを加えて飽和鹹水で洗滌した。有
機溶媒層を乾燥、濾過、溶媒留去して目的物を白色固体で得た(290mg,7
8%)。
【0308】 工程B:2−{4−(2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デシ−8−イル]ピペリジノ}酢酸エチルの調製
【化148】
【0309】 工程Aのケトン(57mg,0.305mmol)のメタノール(1ml)溶
液にKOH(12mg,0.2mmol)を加え、次いで2−(4−ピリジル)
2,8−ジアザスピロ[4.5]ウンデカン(130mg,0.4mmol,実
施例28の工程Cより)とシアノボロハイドライド ナトリウム(50mg,0
.8mmol)のメタノール(1ml)溶液を加えた。反応混合物を室温で終夜
攪拌し、これにその後10%HClを加えて溶媒を留去した。残渣をRP−HP
LCで精製して目的化合物を白色固体(60mg,51%)として得た。MS(
DCI)387(M+H)H NMR(400MHz,CDOD)δ8
.10(d,2H),6.84(d,2H),4.31(q,2H),4.12
(s,2H),3.81−3.58(m,8H),3.28−3.02(m,8
H),2.49−1.99(m,8H)、1.29(t,3H)
【0310】 工程C:2−{4−(2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デシ−8−イル]ピペリジノ)酢酸の調製 工程Bのエステル(45mg)に2N HCl(1ml)を加え、60℃で4
時間加熱した。溶媒留去の後、残査をRP−HPLC精製して目的の酸28mg
を得た。 MS(ES)360(M+H)。 PRP(ADP−Citrate) IC50=9.5μM
【0311】 実施例33 2−(4−{2−オキソ−2−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ
[4.5]デシ−8−イル]エチル}ピペリジノ)酢酸の調製
【化149】
【0312】 工程A:2−(4−{2−オキソ−2−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジ
アザスピロ[4.5]デシ−8−イル]エチル}ピペリジノ)酢酸エチルの調製
【化150】
【0313】 Fmoc−ピペリジン−4−酢酸(93mg,0.255mmol)のDMF
(2ml)溶液にHATU(123mg,0.325mmol)を加え、次いで
(4−ピリジル)2,8−ジアザスピロ[4.5]ウンデカン(81mg,0.
25mmol)のDMF(2ml)溶液を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌
し、その後溶媒を留去して残査を酢酸エチルに懸濁させた。酢酸エチル層を10
%HClで洗滌し、水層を10%NaOHで塩基性にして酢酸エチルで再抽出し
た。酢酸エチル層を乾燥、濾過、溶媒留去して粗残渣を得た。これをシリカゲル
クロマトグラフィー(10%メタノール/塩化メチレン)により精製して目的生
成物を得た。MS(ES)564(M+H)
【0314】 Fmoc体はDMF中の20%ピペリジンと1時間攪拌し、その後溶媒を留去
した。残査をRP−HPLC精製して目的のFmocを除去したピペリジン生成
物を得た。MS(ES)343(M+H)
【0315】 保護基を除去したピペリジン体(25mg,0.07mmol)のDMF(1
ml)溶液に、DIEA(49ul,0.28mmol)、次いでクロロ酢酸エ
チル(11mg,0.084mmol)を加えた。反応混合物を65℃で4時間
加熱し、その後溶媒を留去して残渣をRP−HPLCで精製した。この精製で目
的の2−(4−{2−オキソ−2−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザス
ピロ[4.5]デシ−8−イル]エチル}ピペリジノ)酢酸エチルを白色固体と
して得た(20mg)。MS(ES)429(M+H)
【0316】 工程B:2−(4−{2−オキソ−2−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジ
アザスピロ[4.5]デシ−8−イル]エチル}ピペリジノ)酢酸の調製 エステル体(10mg)に2N HCl(500ul)を加えて60℃で4時
間加熱した。その後溶媒を留去し、残査をRP−HPLCにより精製して目的の
酸を5mg得た。MS(ES)401(M+H)。 PRP(ADP−Citrate) IC50=80μM
【0317】 実施例34 (2S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スルフォニル]
アミノ}−5−オキソ−5−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[
4.5]−デシ−8−イル]ペンタン酸の調製
【化151】
【0318】 工程A:(2S)−2−{[(ベンジロキシ)カルボニル]アミノ}−5−オ
キソ−5−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−8
−イル]ペンタン酸エチルの調製
【化152】
【0319】 (4S)−4−{[(ベンジロキシ)カルボニル]アミノ}−5−エトキシ−
5−オキソペンタン酸(Liebigs Ann. Chem. 1961,6
46,127に従い調製)(170mg,0.55mmol)のDMF(3ml
)溶液にHATU(380mg,1mmol)を加えた後、実施例28工程Cで
得た(4−ピリジル)2,8−ジアザスピロ[4.5]ウンデカン(163mg
,0.5mmol)のDMF(1ml)溶液とDIEA(350ul,2mmo
l)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル層を10%塩酸、10%重曹、鹹水で洗滌し、乾燥、濾過、
溶媒留去して褐色で粘度の高い油を得た。残渣をRP−HPLCで精製して黄色
固体の目的物(150mg,59%)を得た。MS(ES)509(M+H)
【0320】 工程B:(2S)−2−アミノ−5−オキソ−5−[2−(4−ピリジル)−
2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−8−イル]ペンタン酸エチルの調製
【化153】
【0321】 工程Aで得たCbz保護エステル(135mg)のエタノール(5ml)溶液
に10%Pd/C(60mg)を加えて水素雰囲気下、室温で6時間攪拌した。
触媒をセライトで濾去し、濾液を減圧で濃縮し、目的物を無色で粘稠な油として
得た(105mg)。
【0322】 工程C:(2S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スル
フォニル]アミノ}−5−オキソ−5−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジア
ザスピロ[4.5]デシ−8−イル]ペンタン酸エチルの調製
【化154】
【0323】 (2S)−2−アミノ−5−オキソ−5−[2−(4−ピリジル)−2,8−
ジアザスピロ[4.5]デシ−8−イル]ペンタン酸エチル(105mg,0.
28mmol)の塩化メチレン(2ml)溶液に3,5−ジメチルイソキサゾー
ル−4−スルフォニルクロライド(61mg,0.308mg)を加えた後,D
IEA(100ul、0.56mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪
拌した。その後酢酸エチルで抽出し、水、鹹水で洗い、乾燥、濾過、溶媒留去し
て粗残渣を得た。この残渣をRP−HPLCで精製して白色固体の目的物(60
mg,40%)を得た。MS(ES)534(M+H)
【0324】 工程D:(2S)−2−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スル
フォニル]アミノ}−5−オキソ−5−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジア
ザスピロ[4.5]デシ−8−イル]ペンタン酸の調製 工程Cのエステル(20mg,0.036mmol)にエタノール(1ml)
,1MのLiOH(250ul)を加え室温で終夜攪拌した。その後溶媒を留去
し、残渣をRP−HPLCにより精製して目的物(10mg)を得た。MS(E
S)506(M+H)。 PRP(ADP−Citrate) IC50=0.271μM。ELISA:
IC50=0.002μM。
【0325】 実施例35 (2S)−2−[(ブトキシカルボニル)アミノ]−5−オキソ−5−[2−(
4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−8−イル]ペンタン酸
の調製
【化155】
【0326】 工程A:(2S)−2−[(ブトキシカルボニル)アミノ]−5−オキソ−5
−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−8−イル]
ペンタン酸エチルの調製
【化156】
【0327】 (4S)−4−{[(ブトキシ)カルボニル]アミノ}−5−エトキシ−5−
オキソペンタン酸(実施例36の工程Dによって調製)(96mg,0.352
mmol)のDMF(3ml)溶液にHATU(243mg,0.64mmol
)を加え、次いで実施例28工程Cの(4−ピリジル)2,8−ジアザスピロ[
4.5]ウンデカンのDMF(1ml)溶液とDIEA(225ul,1.28
mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌してから水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。酢酸エチル層を10%塩酸、10%重曹、鹹水で洗滌し、乾燥、
濾過、溶媒留去して褐色粘ちょうな油を得た。残渣をRP−HPLCで精製し、
目的物を黄色固体で得た(100mg,63%)。MS(ES)475(M+H
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.1(d,2H),6.
60(d,2H),5.4(bs,1H),4.28(m,1H),4.13(
q,2H),4.00(m,2H),3.56−3.35(m,8H)、2.4
(m,1H),2.20−2.01(m,4H),1.62−1,51(m,6
H),1.35−1.29(m,2H),1,24(t,3H),0.87(t
,3H)
【0328】 工程B:(2S)−2−[(ブトキシカルボニル)アミノ]−5−オキソ−5
−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−8−イル]
ペンタン酸の調製 エステル(25mg、0.05mmol)のTHF(1ml)溶液に1N L
iOH(200ul)を加え、室温で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をRP
−HPLCにより精製して目的の化合物(18mg、81%)を得た。 MS(ES)447(M+H)。 PRP(ADP−Citrate) IC50=4μM。
【0329】 実施例36 (4S)−4−{(ブトキシカルボニル)アミノ}−5−エトキシ−5−オキソ
ペンタン酸の調製
【化157】
【0330】 工程A:5−(t−ブチル)−1−エチル−(2S)−2−{[(ベンジロキ
シ)カルボニル]アミノ}ペンタンジオエートの調製
【化158】
【0331】 Z−Glu−(O−tBu)(10g,29.6mmol)のDMF(115
ml)溶液にエタノール(17ml)、EDC.HCl(13.06g,68m
mol)、HOBt(9.06g,59mmol)を加え、室温で終夜攪拌した
。DMFを減圧留去した後、残査を酢酸エチル(15mls)に溶解し、10%
HCl(10mls),鹹水(10mls)で洗滌、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を真空で留去し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(3%メタノー
ル/塩化メチレン)にかけて精製し、目的生成物を得た。MS(ES)388(
M+Na)、266(M+H−Boc)。H NMR(400MHz,CDC
)δ5.40(d,1H),5.10(s,2H),4.35(m,1H)
,4.22(q,2H),2.15(m,1H),1.95(m,1H),1.
40(s,9H),1.25(t,3H)。
【0332】 工程B:5−(t−ブチル)−1−エチル−(2S)−2−アミノペンタンジ
オエートの調製
【化159】
【0333】 工程AのCbz保護物質(9.96g)のメタノール(100ml)溶液にP
d(OH)/C(500mg)を加え、parr水素化装置を用い、圧力50
psiで4時間水素化した。その後セライトを通して濾過し、濃縮して目的物を
粘稠な油状物(5.8g、92.5%)として得た。MS(DCI)232(M
+H)。H NMR(400MHz,CDCl)δ4.22(q,2H)
,3.40(dd,12H),2.30(t,2H),2.00(m,1H)、
1.6(t,2H),1.75(t,3H),1.41(s,9H),1.20
(t,3H)。
【0334】 工程C:5−(t−ブチル)−1−エチル−(2S)−2−[(ブトキシカル
ボニル)アミノ}ペンタンジオエートの調製
【化160】
【0335】 工程Bのアミノエステル(1.63g,7.05mmol)の塩化メチレン溶
液(70ml)にDIEA(2.5ml,14.1mmol)を加えて0℃に冷
却した。この冷溶液にクロル蟻酸n−ブチル(1.17ml,9.2mmol)
を徐々に滴下し、室温にゆっくりと戻して4時間攪拌した。攪拌後、溶媒を減圧
留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(1%メタノール/塩化メチレン
)で精製して目的物を得た(1.65g、70.5%)。MS(DCI)332
(M+H)。H NMR(400MHz,CDCl)δ5.50(d,1
H),4.40(m,1H),4.22(q,2H),4.05(t,2H),
2.35(m,2H),2.20(m,1H),1.99(m,1H),1.6
(t,2H),1.42(s,9H),1.46(q,2H),1.30(t,
3H),0.91(t,3H)。
【0336】 工程D:(4S)−4−{(ブトキシカルボニル)アミノ}−5−エトキシ−
5−オキソペンタン酸の調製 工程Cで得られたt−ブチルエステル(2.61g)にTFA15mlを加え
、反応混合物を0℃ で2時間攪拌した。その後溶媒を留去し、残渣をエーテルと摩砕して目的物の白
色固体を得た。MS(DCI)276(M+H)。H NMR(400MH
z,CDCl)δ11.2(s,1H),5.50(bs,1H),4.40
(m,1H),4.22(q,2H),4.05(t,2H),2.50(q,
2H),2.20(m,1H),1.99(m,1H),1.6(t,2H),
1.46(q,2H),1.30(t,3H),0.91(t,3H)
【0337】 実施例37 (4S)−4−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スルホニル]ア
ミノ}−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸の調製
【化161】
【0338】 工程A:5−(t−ブチル)−1−エチル−(2S)−2−{[(3,5−ジ
メチル−4−イソキサゾリル)スルホニル]アミノ}ペンタンジオエートの調製
【化162】
【0339】 実施例36工程Bのアミノエステル(3g,12.98mmol)の塩化メチ
レン(70ml)溶液にDIEA(4.5ml、25.96mmol)を加え、
0℃に冷却した。この冷たい溶液に3,5−ジメチルイソキサゾール−4−スル
フォニルクロライド(3.38g、17.3mmol)を徐々に滴下し、徐々に
昇温して室温とし、終夜攪拌した。塩化メチレンを減圧留去した後、残渣を酢酸
エチル(15mls)に溶解して10%塩酸(10mls)、鹹水(10mls
)で洗滌し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去し、残査をフラッ
シュクロマトグラフィー(0.5/9.5/90,メタノール/酢酸エチル/ヘ
キサン)を利用して精製し、目的物(3.6g,72%)を無色油状物として得
た。MS(ES)413(M+Na)。H NMR(400MHz,CDCl )δ5.40(d,1H),4.05(q,2H),3.90(m,1H),
2.60(s,3H),2.48−2.30(m,2H),2.40(s,3H
),2.05(m,1H),1.80(m,1H),1.43(s,9H),1
.20(t,3H)。
【0340】 工程B:(4S)−4−{[(3,5−ジメチル−4−イソキサゾリル)スル
ホニル]アミノ}−5−エトキシ−5−オキソペンタン酸の調製 工程Aのt−ブチルエステル(2.71g)にTFAの40%塩化メチレン溶
液(10ml)を加え、反応混合物を0℃で2時間攪拌した。その後溶媒を留去
し、残査をヘプタンで摩砕して所望の生成物を白色固体(2.83g,定量的)
として得た。MS(ES)335(M+H)H NMR(400MHz,
CDCl)δ10.2(s,1H),5.6(d,1H),4.10(q,2
H),3.80(m,1H),2.6(s,3H),2.55(t,2H),2
.40(s,3H),2.15(m,1H),1.80(m,1H),1.30
(t,3H)。
【0341】 実施例38 (4S)−4−[(ブチルスルフォニル)アミノ]−5−エトキシ−5−オキソ
ペンタン酸 の調製
【化163】
【0342】 工程A:5−(t−ブチル)1−エチル(2S)−2−[(ブチルスルフォニ
ル)アミノ]ペンタンジオエート
【化164】
【0343】 実施例36の工程Bで得られた物質(230mg)の塩化メチレン(10ml
)溶液を0℃に冷却し、アルゴン雰囲気下でピリジン(0.18mls)を加え
た。それからn−ブチルスルフォニルクロライド(0.26mls)を注射器を
通じて滴下し、得られた溶液を室温に戻しながら終夜攪拌した。減圧で塩化メチ
レンを留去し、残渣を酢酸エチル(15ml)に溶解して0.3M HCl(1
0mls)、鹹水(10mls)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル,4
:1)を用いて精製し、所望の物質(199mgs、57%)を取得した。MS
(PES):(2M+Na)=725、(M+Na)=374,(M+H−C =296
【0344】 工程B:標題化合物の調製 上記工程Aの物質(190mgs)に塩化メチレン(2mls)中の40%T
FAを室温で加え、攪拌を2時間維持した。溶媒を減圧で留去し、所望の酸を油
状物質(162mg,100%)として取得した。 MS(PES):(M+H)=296,(M+Na)=318
【0345】 実施例39 (4S)−5−エトキシ−4−{[(4−メチルフェニル)スルフォニル]アミ
ノ}−5−オキソペンタン酸の調製
【化165】
【0346】 この物質は工程Aにおいてn−ブチルスルフォニルクロライドの代わりに、p
−トルエンスルフォニルクロライドを用いる他は実施例38と実質上同一の操作
で調製した。 MS(PES):(M+H)=330,(M+Na)=352
【0347】 実施例40 (4S)−4−{[(ベンジロキシ)カルボニル]アミノ}−5−エトキシ−5
−オキソペンタン酸の調製
【化166】
【0348】 実施例36工程Aで得られた5−(t−ブチル)1−エチル(2S)−2−{
[(ベンジロキシ)カルボニル]アミノ}ペンタンジオエート(5.0gms)
に40%TFAの塩化メチレン(15mls)溶液をアルゴン雰囲気下、室温で
加え、攪拌を終夜継続した。溶媒を減圧留去して所望の酸化合物(4.2gms
,100%)を得た。 MS(PES):(M+H)=310。
【0349】 実施例41 2−(4−{(2−([4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ
−8−イル]カルボニル}ピペラジノ)−酢酸の調製
【化167】
【0350】 工程A:4−ニトロフェニル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−1
−ピペラジンカルボキシレートの調製
【化168】
【0351】 1−(エトキシ カルボニルメチル)−ピペラジン(11.61mmol)の
塩化メチレン(10ml)溶液に4−ニトロフェニルクロロフォーメート(15
.10mmol)とDIEA(45mmol)の同じ溶媒(15.0ml)中で
の混合物を滴下した。薄黄色の溶液を室温に暖め、その温度で終夜攪拌した。反
応混合物を濃縮して粗生成物を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで精
製した(82%)。
【0352】 工程B:2−(4−{[(2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−8−イル]−カルボニル}−ピペラジノ)酢酸エチルの調製
【化169】
【0353】 工程Aの4−ニトロフェニルカーバメート(0.325mmol)を実施例2
8,工程Cのスピロ環ピペリジン(0.32mmol)およびDIEA(2.0
mmol)と混合し、混合物を75℃で約20時間加熱した。次いでこれを塩化
メチレンと重曹水に分配した。塩化メチレン抽出物を溶媒留去して粗生成物を得
,RP−HPLCで精製した(52%)。
【0354】 工程C:2−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デシ−8−イル]カルボニル}−ピペラジノ)酢酸の調製 工程Bのエチルエステル(0.25mmol)をTHF(10ml)に溶解し
、1M LiOH(0.50mmol)で処理して室温で約4時間攪拌した。そ
の後1N HClで0℃で酸性化し、濃縮した。粗生成物をRP−HPLCで精
製した(69%)。 MS:(M+H)=388。 PRP(IC50)=8.925μM。ELISA:(IC50)=0.252
μM。
【0355】 実施例42 3−オキソ−3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−8−イル]カルボニル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロパ
ン酸の調製
【化170】
【0356】 工程A:4−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)−1,4−ジアゼパ
ン−1−カルボン酸ベンジルの調製
【化171】
【0357】 1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸ベンジル(769mg、3.28mmo
l)をDMF(8ml)に懸濁し、DIEA(1.14ml,6.56mmol
)を加え、更に3−ブロモプロピオン酸エチル(624mg、3.45mmol
)を追加して室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧留去して、残査を塩化メチレンで
飽和重曹水と分配抽出し、有機溶媒層を集めて硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾
過、溶媒留去した。粗製物をシリカ栓で濾過し、濃縮して標題化合物を少し着色
した油状物として得た(765mg、70%)。 MS(ES)(M+H)=335
【0358】 工程B:3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−オキソプロパン酸エチ
ルの調製
【化172】
【0359】 工程Aのベンジルエステル(765mg)をエタノール(20ml)に溶解し
、5%パラジウム/カーボン(100mg)を加え、Parr水素化装置で50
psiの水素圧下に1時間置いた。反応混合物をセライト濾過し、溶媒を減圧留
去して標題化合物450mg(98%)を取得した。
【0360】 工程C:4−ニトロフェニル 4−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル
)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレートの調製
【化173】
【0361】 工程Bのアミン(400mg,2.0mmol)をDIEA(0.87ml、
2.3mmol)と共に塩化メチレン(20ml)に溶解し、0℃に冷却した。
そこへp−ニトロフェニルクロロフォーメート(523mg,2.53mmol
)を加え、2時間攪拌し、塩化メチレンと飽和重曹水で分配抽出し、硫酸マグネ
シウム乾燥、濾過、濃縮した。カラムクロマトグラフィー精製して標題化合物を
黄色味を帯びた油状物として得た(0.544mg、75%)。 MS(ES)(M+H)=366
【0362】 工程D:3−オキソ−3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}−1,4−ジアゼパン−1−イ
ル)プロパン酸エチルの調製
【化174】
【0363】 2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン(109mg
,0.334mmol)をDMF(3ml)にDIEA(0.35ml,2.0
mmol)と共に懸濁し、70℃に加熱して工程Cのカーバメート(184mg
,0.50mmol)を加えた。95−100℃に24時間加熱した。DMFを
真空留去した後、塩化メチレンと飽和重曹水で分配抽出し、有機溶媒層を合わせ
た。硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒留去した。RP−HPLCで精製
し、標題化合物(80mg)を得た。 MS(ES):(M+H)=444。
【0364】 工程E:標題化合物の調製 この化合物を実施例44の工程Eの方法に実質的に従って加水分解し、22.
6mgの標題化合物を白色綿毛状固体として得た。 MS(ES)(M+H)=417。 PRP=3.675μM。ELISA=0.176μM。
【0365】 実施例43 3−オキソ−3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−8−イル]カルボニル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロパ
ン酸の調製
【化175】
【0366】 工程A:ベンジル 4−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)−1,4
−ジアゼパン−1−カルボキシレートの調製
【化176】
【0367】 N−Cbz−ホモピペラジン(4.268mmol)とDIEA(8.60m
mol)の塩化メチレン(15.0ml)中の混合物を0℃で塩化マロン酸エチ
ル(5.077mmol)で処理した。この溶液を室温で終夜攪拌した。反応混
合物を塩化メチレンと重曹水で分配抽出した。標題化合物は塩化メチレン抽出液
を溶媒留去して得られた。これをフラッシュクロマトグラフィーで精製した(9
1%)。
【0368】 工程B:3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−オキソプロパン酸エチ
ルの調製
【化177】
【0369】 工程Aで得られた化合物(3.60mmol)をエタノール(25ml)に溶
解し,Pd(OH)(5重量%)を加えて、Parr水素化装置中、30ps
i水素圧力下で約4時間振盪した。標題化合物は濾過、濃縮して得られた(93
%)。
【0370】 工程C:4−ニトロフェニル 4−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル
)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレートの調製
【化178】
【0371】 工程Bで得られたアシル化ホモピペラジン類縁体(2.61mmol)とDI
EA(6.30mmol)の塩化メチレン(20ml)溶液を4−ニトロフェニ
ルクロロフォーメート(3.175mmol)で処理した。この混合物を室温で
終夜攪拌した。これを濃縮し、クロマトグラフィーにかけて標題化合物(76%
)を得た。
【0372】 工程D:3−オキソ−3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}−1,4−ジアゼパン−1−イル
)プロパン酸エチル
【化179】
【0373】 工程Cの4−ニトロフェニルカーバメート(0.395mmol)、実施例2
8の工程Cの3環性ピペリジン(0.325mmol)とDIEA(1.72m
mol)のDMF溶液(5.0ml)を75℃で20時間加熱した。そして、こ
の混合物を塩化メチレンと重曹水に分配抽出した。標題化合物を塩化メチレン抽
出物の溶媒留去で得られた。これをフラッシュクロマトグラフィーで精製した。
(52%)。MS:ES(M+H)=458。
【0374】 工程E:3−オキソ−3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザ
スピロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}−1,4−ジアゼパン−1−イル
)プロパン酸の調製
【化180】
【0375】 工程Dのエチルエステル(0.20mmol)をTHF(7.0ml)に溶解
し、1M LiOH(0.45ml)で処理し、室温で約5時間攪拌した。その
後0℃で1N HClにより酸性化し、濃縮した。標題化合物をRP−HPLC
精製により取得した(71%)。 MS:ES(M+H−CO=386。 PRP(IC50)=0.697μM。ELISA(IC50)=0.025μ
M。
【0376】 実施例44 2−[(1−{2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−
8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)オキシ]酢酸の調製
【化181】
【0377】 工程A:4−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)−1−ピペリジンカルボ
ン酸t−ブチルの調製
【化182】
【0378】 t−ブチル−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(3.0mm
ol)の塩化メチレン(5.0ml)溶液をジ酢酸ロジウムダイマー(0.05
mmol)と混合し、ジアゾ酢酸エチル(4.0mmol)の塩化メチレン(1
0.0ml)溶液で処理した。添加終了後、混合物を更に2時間攪拌した。その
後、濾過および濃縮して標題化合物を得た(76%)。
【0379】 工程B:2−(4−ピペリジロキシ)酢酸エチルの調製
【化183】
【0380】 工程Aのt−ブトキシカルボニル化合物(2.50mmol)の塩化メチレン
(5.0ml)溶液を0℃でTFA(5.0ml)処理した。0℃で1時間保っ
た後、該混合物を濃縮し標題化合物を得た。
【0381】 工程C:4−ニトロフェニル 4−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)−
1−ピペリジンカルボキシレートの調製
【化184】
【0382】 工程Bのピペリジン(2.5mmol)とDIEA(10ml)の塩化メチレ
ン(10ml)溶液を0℃にし、4−ニトロフェニルクロロフォーメート(2.
8mmol)の塩化メチレン(10ml)溶液を加えた。黄色い溶液を室温で1
9時間攪拌し、その後濃縮した。標題化合物をフラッシュクロマトグラフィーで
得た(72%)。
【0383】 工程D:2−[(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)オキシ]酢酸エチルの
調製
【化185】
【0384】 工程Cの4−ニトロフェニル カーバメート(0.20mmol)をスピロ環
ピペリジン(0.20mmol、実施例28の工程Cで得られたもの)とDIE
A(1.0mmol)と混合し、該混合物を75℃に18時間加熱した。その後
、該混合物を塩化メチレンと飽和重曹水とに分配抽出した。塩化メチレン抽出物
を溶媒留去することにより標題化合物を得た。これをRP−HPCLで精製した
(56%)。 工程E:2−[(1−{2−(4−ピリジニル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デシ−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)オキシ]酢酸の調製
【0385】 工程Dのエチルエステル(0.15mmol)を2N HCl(5.0ml)
で室温にて処理した。4時間後この混合物を濃縮し、粗製物をRP−HPLCで
精製して標題化合物を得た。 MS:ES(M+H)=403。 PRP(IC50)=3.785μM。ELISA(IC50)=0.138μ
M。
【0386】 実施例45 2−[(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ
−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル}−メトキシ]酢酸の調製
【化186】
【0387】 工程A:4−ピペリジルメタノールの調製
【化187】
【0388】 4−ピリジルカルビノール(5.05g,45.8mmol)をエタノール(
75ml)に溶解し濃塩酸(3.81ml,45.8mmol)を加えた。出発
物質が析出し、これが再溶解するまで水(〜10ml)を加えた後、酸化白金(
1g)を加えた。水素圧(220psi)下で終夜攪拌した。触媒を濾去し、溶
媒を減圧留去し、僅かに不純な標題化合物(7.53g,定量的)を得た。この
物質は精製せずに次の工程に直接移行した。
【0389】 工程B:4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジンカルボン酸ベンジルの調
【化188】
【0390】 工程Aのアミン(5.0g,45.8mmol)をTEA(22.5ml,1
58.6mmol)と共に塩化メチレン(50ml)に溶解して0℃に冷却し、
ベンジル クロロフォーメート(10.4ml、73.3mmol)を加え、室
温で約24時間攪拌した。塩化メチレンで飽和重曹水と分配抽出し、有機層を合
わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、溶媒留去した。フラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製し、標題化合物の純品を得た(3.34g、42%)。 MS(APCI)(M+H)=250。
【0391】 工程C:4−[(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)メチル]−1−ピペリ
ジンカルボン酸ベンジルの調製
【化189】
【0392】 工程Bのアルコール(3.5g,13.35mmol)を塩化メチレン(25
ml)に溶解し、ロジウムジ酢酸ダイマー(30mg,.067mg)を溶液に
加え、次にジアゾ酢酸エチル(1.5ml,14.7mmol)を滴下した。反
応が進行すると窒素ガスが発生した。反応混合物をセライト濾過し、ロータリー
エバポレーターで溶媒を留去して、フラッシュクロマトグラフィーで精製して純
粋な標題化合物(3.5g,78%)を得た。
【0393】 工程D:2−(4−ピペリジルメトキシ)酢酸エチルの調製
【化190】
【0394】 工程CのN−ベンジル化合物をエタノール(100ml)に溶解し、5%Pd
/Cデグッサ触媒(400mg)を加え、水素圧(200psi)下で終夜攪拌
した。セライトで濾過し、溶媒を減圧留去してクリーム色の結晶性化合物(2.
25g,定量的)を得た。
【0395】 工程E:4−[(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)メチル]−1−ピペリ
ジンカルボン酸4−ニトロフェニルの調製
【化191】
【0396】 工程Dの物質(2.19g、10.88mmol)を実施例44の工程Cと実
質的に同じ操作でp−ニトロフェニルカーバメートに変換した。この化合物をフ
ラッシュカラムで精製して2.42g(61%)の標記化合物を得た。 MS(APCI)(M+H)=367。
【0397】 工程F:2−[(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)メトキシ]酢酸エチル
の調製
【化192】
【0398】 工程Eのカーバメート物質の一部(200mg,0.55mmol)を実施例
28の工程Cの2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン
(116mg,0.46mmol)と実施例44の工程Dの操作に実質的にした
がって反応させることにより、標題化合物80mg(40%)を得た。 MS(APCI)(M+H)=445。
【0399】 工程G:標題化合物の調製 工程Fの化合物(80mg)を実施例44の工程Eの操作に実質的にしたがっ
て加水分解して標題化合物20mg(27%)を得た。 PRP=2.824μM。ELISA=0.106μM。
【0400】 実施例46 2−[メチル(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デシ−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)アミノ]酢酸の調製
【化193】
【0401】 工程A:2−[(1−ベンジル−4−ピペリジル)(メチル)アミノ]酢酸の
調製
【化194】
【0402】 N−ベンジル 4−ピペリドン(2.0g,10.57mmol)を1,2ジ
クロロエタン(10ml)に溶解し、ザルコシン(0.97g,10.57mm
ol)を加えるが、これは溶解しなかった。酢酸(0.63ml,10.57m
mol)とTEA(1.84ml,10.57mmol)を加え、pH=4を確
認した。室温で24時間攪拌し、溶媒を減圧留去し、硼酸塩を分解除去するため
、0.1%TFAに固体を懸濁した。RP−HPLCで精製し、凍結乾燥して標
題化合物を白色羽毛状粉末として得た(2.74g,99%)。 MS(ES)(M+H)=263。
【0403】 工程B:2−[(1−ベンジル−4−ピペリジル)(メチル)アミノ]酢酸エ
チルの調製
【化195】
【0404】 工程Aの酸をエタノール(100ml)に溶解して0℃に冷やし、塩化チオニ
ル(9.90ml,135mmol)を30分かけて滴下した。厚い白色沈殿が
形成するので、これをエタノール(40ml)を加えて再懸濁した。溶媒を減圧
留去し、塩化メチレンと飽和重曹水で分配抽出し、有機層を合わせて硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濾過し、溶媒留去した。RP−HPLCで粗製物を精製し、凍
結乾燥して純粋な標題化合物を羽毛状白色固体として得た(1.58g,定量的
)。
【0405】 工程C:2−[メチル(4−(ピペリジル)アミノ]酢酸エチルの調製
【化196】
【0406】 工程BのN−ベンジル化合物(1.37g,3.44mmol)をメタノール
(10mls)に溶解し、10%Pd/C(200mg)を加えて水素圧(80
0psi)o.n.下に置いた。触媒を濾去し、メタノールを留去し、標題化合
物1.13gを油状化合物として得た。 MS(ES)(M+H)=201。
【0407】 工程D:4−ニトロフェニル 4−[(2−エトキシ−2−オキソエチル)(
メチル)アミノ]−1−ピペリジンカルボキシレートの調製
【化197】
【0408】 工程Cの物質(1.13g,5.65mmol)を実施例44の工程Cとの方
法に実質的にしたがってp−ニトロフェニルカーバメートに転換した。化合物を
RP−HPLCで精製し、標題化合物0.56gを得た。 MS(ES)(M+H)=366。
【0409】 工程E:2−[メチル(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピ
ロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}−4−ピペリジル)アミノ]酢酸エ
チルの調製
【化198】
【0410】 工程Dの物質の一部(210mg,0.5mmol)を実施例28の工程Cで
得た2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカンと実施例4
4の工程Dの方法に実質的にしたがって反応させて標題化合物のエステル(50
mg)を得た。 MS(ES)(M+H)=444。
【0411】 工程F:標題化合物の調製 この化合物を実施例44の工程Eの方法に実質的にしたがって加水分解し、標
題化合物16.6mgを白色羽毛状固体として得た。 MS(ES)(M+H)=417。PRP=9.999μM。
【0412】 実施例47
【化199】 3−オキソ−3−[(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[
4.5]デシ−8−イル]カルボニル}−テトラヒドロ−1H−3−ピロリル)
アミノ]プロパン酸の調製
【0413】 工程A:3−[(1−ベンジルテトラヒドロ−1H−3−ピロリル)アミノ]
−3−オキソプロパン酸エチルの調製
【化200】
【0414】 1−ベンジル−3−アミノ ピロリジン(17.0mmol)とDIEA(4
0.0mmol)のDMF(20.0mmol)溶液から成る反応混合物を0℃
に冷却し、エチルマロニルクロライド(21.0mmol)で処理した。この澄
明な溶液を室温で17時間攪拌した。反応を飽和重曹水で停止し、酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチルで抽出物を濃縮して標題化合物(91%)を得た。
【0415】 工程B:3−オキソ−3−(テトラヒドロ−1H−3−ピロリルアミノ)プロ
パン酸エチルの調製
【化201】
【0416】 工程AのN−ベンジル ピロリジン誘導体(15mmol)のエタノール(3
0.0ml)溶液を20%Pd(OH)/C(500mg)と混合し、混合物
をParr水素化装置で50psiの水素圧下で20時間振とうした。これを濾
過し透明な濾液を濃縮して標題化合物を無色の糊状物として得た(93%)。
【0417】 工程C:3−[(3−エトキシ−3−オキソ−プロパノイル)アミノ]−1−
ピロリジンカルボン酸4−ニトロフェニルの調製
【化202】
【0418】 工程Bのピロリジン(5.0mmol)とDIEA(30.0mmol)の塩
化メチレン(20.0ml)溶液を0℃にし、4−ニトロフェニル クロロホー
メート(6.0mmol)の同じ溶媒(5.0ml)の溶液で処理した。澄明な
薄黄色溶液を室温で18時間攪拌した。溶媒をすべてロータリーエバポレーター
で留去し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して標題化合物を得た
(81%)。
【0419】 工程D:3−オキソ−3−[(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジア
ザスピロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}テトラヒドロ−1H−3−ピ
ロリル)アミノ]プロパン酸エチルの調製
【化203】
【0420】 工程Cの4−ニトロフェニル カーバメート(0.40mmol)、実施例2
8の工程Cのスピロ環ピペリジン(0.40mmol)、およびDIEA(2.
0mmol)からなるDMF溶液(5.0ml)中の反応混合物を、75℃で2
0時間加熱した。これを塩化メチレンと重曹水に分配抽出した。塩化メチレン抽
出物を濃縮して標題化合物を得た。これをRP−HPLCで精製した(49%)
。 MS:ES(M+H)=444。
【0421】 工程E:3−オキソ−3−[(1−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジア
ザスピロ[4.5]デシ−8−イル]カルボニル}−テトラヒドロ−1H−3−
ピロリル)アミノ]プロパン酸の調製 工程Dのエチルエステル(0.240mmol)のTHF(7.0ml)溶液
を1M LiOH(0.50mmol)で処理した。室温で4時間経過後、この
混合物を0℃にて1N HClで酸性化し、濃縮した。標題化合物をRP−HP
LC精製によって得た(76%)。 MS:ES(M+H)=417。 PRP(IC50)=5.856μM。ELISA(IC50)=0.447μ
M。
【0422】 実施例48 3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−
8−イル]カルボニル}−ピペリジノ)−ブタン酸の調製
【化204】
【0423】 工程A:1−(3−エトキシ−1−メチル−3−オキソプロピル)−4−ピペ
リジンカルボン酸ベンジルの調製
【化205】
【0424】 4−ピペリジンカルボン酸ベンジル(1.26g,3.78mmol)、アセ
ト酢酸エチル(1.44ml,11.35mmol)、ソジウムトリアセトキシ
ボロハイドライド(2.4g,11.4mmol)、酢酸(0.216ml、5
.68mmol)およびTEA(1.98ml、11.35mmol)を一緒に
1,2ジクロルエタン(5ml)に溶解した。この溶液を酢酸でpH5に調整し
、室温で約24時間、出発物質がRP−HPLCで消失するまで攪拌した。この
溶液を0.1%TFA水溶液で処理して硼酸塩を分解し、塩化メチレンで抽出、
硫酸マグネシウムで乾燥、濾過、溶媒留去、フラッシュクロマトグラフィーで精
製して純粋な標題化合物を得た(331mg、26%)。
【0425】 工程B:1−(3−エトキシ−1−メチル−3−オキソプロピル)−4−ピペ
リジンカルボン酸の調製
【化206】
【0426】 工程Aのベンジルエステル(507mg)をエタノール(30ml)に溶解し
た。10%Pd/C(100mg)を加え、水素圧50psiでParr水素化
装置中に3時間置いた。反応液をセライトで濾過し、触媒をエタノールで洗滌し
、溶媒を減圧留去して純粋な標記化合物(368mg、定量的)を得た。
【0427】 MS(ES)(M+H)=244。
【0428】 工程C:3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デシ−8−イル]カルボニル}−ピペリジノ)ブタン酸エチルの調製
【化207】
【0429】 実施例28の工程Cの2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デカン(106mg、0.324mmol)を無水DMF(3ml)中にDI
EA(0.56ml、3.2mmol)とともに懸濁し、pH=10になってい
ることをチェックした。工程Bの酸(95mg、0.39mmol)を加えた後
,HBTU(185mg、0.49mmol)を加えると懸濁液は溶解し、暗赤
色溶液に変わった。室温で2時間攪拌し、RP−HPLC分析で出発ピペリジン
の消失を見てDMFを減圧留去し、塩化メチレンと飽和重曹水で分配抽出し、有
機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾去、溶媒留去した。RP−HP
LCで精製して純粋な標記化合物を得た(110mg、77%)。 MS(ES)(M+H)=443。
【0430】 工程E:標題化合物の調製 上記化合物を実施例44の工程Eの方法に実質的にしたがって加水分解して6
mgの標題化合物を白色羽毛状固体として得た。 MS(ES)(M+H)=415。
【0431】 実施例49 3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−
8−イル]カルボニル}ピペリジノ)−プロパン酸の調製
【化208】
【0432】 工程A:1−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−4−ピペリジンカルボ
ン酸ベンジルの調製
【化209】
【0433】 実施例12の工程Aの4−ベンジル−1−(t−ブチル)1,4−ピペリジン
ジカルボキシレート(2.90mmol)、3−ブロモプロピオン酸エチル(3
.20mmol)、DIEA(30mmol)からなるDMF(10.0ml)
中の混合物を室温で22時間攪拌した。その後これを1N HCl、鹹水で洗滌
、乾燥、濃縮して薄褐色の糊状物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーで
精製して標記化合物を得た(68%)。
【0434】 工程B:1−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−4−ピペリジンカルボ
ン酸の調製
【化210】
【0435】 工程Aのベンジルエステル(2.0mmol)と20%Pd(OH)/C(
200mg)を酢酸エチル(20ml)中で混合し、Parr水素化装置中、水
素圧50psiで振とうした。これを濾過し、濃縮して無色の糊状物として標題
化合物を得た(91%)。
【0436】 工程C:3−(4{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デシ−8−イル]カルボニル}−ピペリジノ)−プロパン酸エチルの調製
【化211】
【0437】 工程Bのカルボン酸(0.340mmol)、実施例28の工程Cのスピロ環
ピペリジン(0.30mmol)、HBTU(0.40mmol)、DIEA(
3.0mmol)をDMF(5.0ml)中で混合し、室温で19時間攪拌した
。これを塩化メチレン(20ml)で希釈し、飽和重曹水、鹹水で洗滌し、乾燥
、濃縮して粗製物を得た。これをRP−HPLC精製して標題化合物を得た(6
6%)。
【0438】 工程D:3−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デシ−8−イル]カルボニル}−ピペリジノ)−プロパン酸の調製 工程Cのエチルエステル(0.150mmol)を2N HCl(10ml)
に懸濁し、室温で5時間攪拌した。これを濃縮し、RP−HPLCで精製して標
題化合物を得た。 MS:ES(M+H)=401。 PRP(IC50)=1.007μM。ELISA:(IC50)=0.017
μM。
【0439】 実施例50 2−[(1−{2−オキソ−2−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピ
ロ[4.5]デシ−8−イル]エチル}−4−ピペリジル)オキシル]酢酸の調
【化212】
【0440】 工程A:2−({1−2[2−t−ブトキシ]−2−オキソエチル}−4−ピ
ペリジル}オキシ)酢酸エチルの調製
【化213】
【0441】 2−(4−ピペリジロキシ)酢酸エチル(7.05mmol)、ブロム酢酸t
−ブチル(7.40mmol)、DIEA(21.0mmol)をDMF(15
ml)に溶解し、室温で18時間攪拌した。反応混合物を塩化メチレンと飽和重
曹水で分配抽出した。塩化メチレン抽出物を鹹水で洗滌し、乾燥、溶媒留去して
粗生成物を得、フラッシュクロマトグラフィーで精製した(85%)。
【0442】 工程B:2−[4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)ピペリジノ]酢酸の
調製
【化214】
【0443】 工程Aのt−ブチルエステル(5.5mmol)を0℃でTFA(10ml)
で処理した。室温で2時間攪拌し、混合物を濃縮して粗製物を得た。
【0444】 工程C:2−[(1−{2−オキソ−2−[2−(4−ピリジル)−2,8−
ジアザスピロ[4.5]デシ−8−イル]エチル}−4−ピペリジル)オキシ]
酢酸エチルの調製
【化215】
【0445】 工程Bのカルボン酸(0.195mmol)、実施例28の工程Cの3環性ピ
ペリジン(0.189mmol),HATU(0.284mmol),DIEA
(0.946mmol)をDMF(2.0ml)中で混合し、室温で21時間攪
拌した。混合物を塩化メチレンと重曹水に分配し、鹹水で洗滌し、乾燥し、濃縮
して粗製物を得、これをRP−HPLCにかけて精製して標題化合物を得た(7
6%)。
【0446】 工程D:2−[(1−{2−オキソ−2−[2−(4−ピリジル)−2,8−
ジアザスピロ[4.5]デシ−8−イル]エチル}−4−ピペリジル)オキシル
]酢酸の調製 工程Cのエチルエステル(0.23mmol)を2N HCl(10.0ml
)と室温で処理した。6時間後、混合物を濃縮し,粗製物をRP−HPLCで精
製して標題化合物(74%)を得た。 MS:ES(M+H)=417。 PRP(IC50)=80.00μM。
【0447】 実施例51 2−[(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ
−8−イル]カルボニル}−ピペリジノ)スルホニル]酢酸エチルの調製
【化216】
【0448】 工程A:2−クロルスルホニル酢酸エチルの調製
【化217】
【0449】 2−エトキシ−2−オキソ−1−エタンスルホン酸ナトリウム(3.52g、
18.53mmol)と5酸化リン(4.6g、22mmol)をコンデンサー
付きの丸底フラスコに入れマグネチックスターラーで1時間攪拌した。できた液
体を1時間室温で攪拌し、さらに1時間100℃で攪拌すると塩化ナトリウムの
白色沈殿が多く生じた。混合物を濃縮乾固し、塩化メチレンに溶解しシリカ栓で
濾過し、濃縮して標題化合物を薄黄色油状物として得た。
【0450】 工程B:1−[(2−エトキシ−2−オキソエチル)スルホニル]−4−ピペ
リジンカルボン酸ベンジルの調製
【化218】
【0451】 4−ピペリジンカルボン酸ベンジル(760mg、2.28mmol)を無水
塩化メチレン(20ml)とDIEA(2.38ml、13.72mmol)に
溶解し、0℃に冷却した。次いで工程Aの2−クロロスルホニル酢酸エチル(1
.02g、5.48mmol)を徐々に加えて5時間攪拌し、室温に戻した。塩
化メチレンと飽和重曹水で分配抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶
媒留去し、フラッシュクロマトグラフィー精製して標題化合物(150mg、1
8%)を無色油状物として得た。
【0452】 工程C:1−[(2−エトキシ−2−オキソエチル)スルホニル]−4−ピペ
リジンカルボン酸の調製
【化219】
【0453】 工程Bのベンジルエステル(76mg、0.205mmol)をメタノール(
20ml)に溶解し、10%Pd/C25mgを加えて、水素気球下で1時間攪
拌した後、濾過し、濃縮して標題化合物の純品を得た(67mg、定量的)。
【0454】 工程D:2−[(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4
.5]デシ−8−イル]カルボニル}ピペリジノ)スルホニル]酢酸エチルの調
【化220】
【0455】 工程Cの酸をDMF(63mg、0.225mmol)に溶解し、DIEA(
0.18ml,1.02mmol)と2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザス
ピロ[4.5]デカン(67mg,0.205ml)を加えた後、HBTU(1
17mg,0.308mmol)を加えた。溶液は赤みを帯びたオレンジ色に変
化し、終夜室温で攪拌した。DMFを留去し、粗製物を塩化メチレンと重曹水に
で分別抽出した。有機溶媒層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥、濾過、溶媒留
去し、RP−HPLCで精製して純粋な標題化合物を得た。
【0456】 工程E:標題化合物の調製 工程Dのエステルを5mlの2N HClに溶解して室温で24時間、RP−
HPLCで反応が完結するまで攪拌した。凍結乾燥し、RP−HPLCで精製し
て純粋な標題化合物を白色羽毛状の固体として取得した(22mg)。 MS(ES)(M+H)=451。ELISA=0.094μM。PRP(A
DP−Citrate)IC50=0.938μM。
【0457】 実施例52 2−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−
8−イル]カルボニル}フェノキシ)酢酸の調製
【化221】
【0458】 工程A:4−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)−安息香酸ベンジルの調
【化222】
【0459】 4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル(10.950mmol)と酢酸ロジウムダ
イマー(1.0mmol)を塩化メチレン(40.0ml)中に室温で混合し、
ジアゾ酢酸エチル(12.05mmol)の塩化メチレン(20.0ml)溶液
を1時間かけて滴下した。混合物を更に2時間攪拌し、濾過、濃縮して粗製物を
得、これをフラッシュクロマトグラフィーにかけて精製し、標題化合物を得た(
72%)。
【0460】 工程B:4−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)−安息香酸の調製
【化223】
【0461】 工程Aのベンジルエステル(8.0mmol)と20%Pd(OH)/C(
250mg)をエタノール(50ml)中で混合し、Parr水素化装置で水素
圧50psi下16時間振とうした。それから濾過し、濃縮して粗製物を得、こ
れをフラッシュクロマトグラフィーにかけて精製し、標記化合物(91%)を得
た。
【0462】 工程C:2−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デシ−8−イル]カルボニル}フェノキシ)酢酸エチルの調製
【化224】
【0463】 工程Bのカルボン酸(0.287mmol)、実施例28の工程Cのスピロ環
ピペリジン(0.221mmol)、EDC.HCl(0.507mmol)、
HOBt(0.442mmol)およびDIEA(0.552mmol)をDM
F(5.0ml)中に混合し、室温で19時間攪拌した。これを塩化メチレンで
希釈し、飽和重曹水、鹹水で洗滌し、乾燥、濃縮して粗製物を得、これをRP−
HPLCで精製して標記化合物(79%)を得た。
【0464】 工程D:2−(4−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デシ−8−イル]カルボニル}フェノキシ)−酢酸の調製 工程Cのエチルエステル(0.180mmol)を2N HCl(10.0m
l)中で懸濁し、室温で5時間攪拌した。これを濃縮してRP−HPLCで精製
し、標題化合物(73%)を得た。MS:ES(M+H)=396。ELIS
A(IC50)=0.688μM。PRP(ADP−Citrate)IC50 =11.285μM。
【0465】 実施例53 2−(5−{[2(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−8
−イル]カルボニル}−1H−1−インドリル)酢酸の調製
【化225】
【0466】 工程A:1−(2−t−ブトキシ−2−オキソエチル)−1H−5−インドー
ルカルボン酸
【化226】
【0467】 DMF(5.0ml)中のナトリウムハイドライド(6.87mmol)に0
℃でインドール−4−カルボン酸(3.10mmol)のDMF(4.0ml)
溶液を加えた。濃い無色の懸濁液を0℃で1時間攪拌し、ブロム酢酸t−ブチル
(3.20mmol)のDMF(1.0ml)溶液で処理した。混合物を室温に
戻し、そのまま終夜攪拌した。反応を0℃で1Mクエン酸を用いて停止させ、塩
化メチレンで抽出した。標題化合物は塩化メチレン抽出物を濃縮して得られた(
64%)。
【0468】 工程B:2−(5−{[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.
5]デシ−8−イル]カルボニル}−1H−1−インドリル)酢酸t−ブチルの
調製
【化227】
【0469】 工程Aの4−カルボキシ−インドール−N−エチルアセテート(0.398m
mol)を実施例28の工程Cのスピロ環ピペリジン(0.39mmol)、H
BTU(0.79mmol)およびDIEA(1.72mmol)とDMF(4
.0ml)中で混合した。この溶液をその後室温で18時間攪拌した。反応は飽
和重曹水で停止させ、塩化メチレンで抽出した。標題化合物は塩化メチレン抽出
液の溶媒を留去し、フラッシュクロマトグラフィーにかけることにより得られた
(80%)。
【0470】 工程C:2−(5−{[2(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デシ−8−イル]カルボニル}−1H−1−インドリル)酢酸の調製 工程Bのt−ブチルエステルを室温でTFA(5.0ml)処理した。2時間
後反応混合物を濃縮し、RP−HPLCで精製することにより、標題化合物を取
得した(81%)。 MS:ES(M+H)=419。PRP(ADP−Citrate)IC50 =0.952μM。ELISA(IC50)=0.047μM。
【0471】 実施例54 2−[2−({2−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]
デシ−8−イル]アセチル}アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル]酢酸の
調製
【化228】
【0472】 工程A:2−[2−({2−[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ
[4.5]デシ−8−イル]アセチル}アミノ)−1,3−チアゾール−4−イ
ル]酢酸エチルの調製
【化229】
【0473】 実施例28の工程Cの2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デカン(106mg、0.324mmol)を無水1,2ジクロロエタン中に
DIEA(0.16ml、0.92mmol)と共に懸濁し、2−(2−クロロ
アセタミド)−4−チアゾール酢酸エチル(52mg、0.199mmol)を
加えて室温で終夜攪拌した。溶媒を留去し、塩化メチレンで重曹水と分配抽出し
、有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、濾去し溶媒を留去した。RP−
HPLCで精製して標記化合物の純品を得た(6.7mg、10%)。 MS(ES)(M+H)=444。
【0474】 工程B:標題化合物の調製 工程Aの化合物(6.7mg)を実施例51の工程Eの操作に実質的に従って
加水分解し、標題化合物3.9mg(62%)を白色羽毛状固体として得た。 MS(ES)(M+H)=417。PRP(ADP−Citrate)IC =32.072μM。ELISA IC50=2.280μM。
【0475】 実施例55 3−({[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デシ−8−
イル]カルボニル}アミノ)プロパン酸の調製
【化230】
【0476】 工程A:3−({[2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]
デシ−8−イル]カルボニル}−アミノ)プロパン酸エチルの調製
【化231】
【0477】 実施例28の工程Cの2−(4−ピリジル)−2,8−ジアザスピロ[4.5
]デカン(36mg,0.11mmol)を塩化メチレン(2ml)とDIEA
(0.077ml,0.44ml)中に懸濁し、次いで0℃に冷却して3−イソ
シアネートプロピオン酸エチル(21mg、0.143mmol)と室温で終夜
反応させた。溶媒を留去してRP−HPLCで精製し、純粋な標題化合物(42
mg、定量的)を得た。 MS(DCI)(M+H)=361。
【0478】 工程B:標題化合物の調製 工程Aの化合物(80mg)を実施例51の工程Eの方法に実質的にしたがっ
て加水分解して標題化合物20mgを得た(27%)。 MS(DCI)(M+H)=333。PRP IC50(ADP−Citra
te)=34.63μM。ELISA IC50=28.9μM。
【0479】 次のアッセイ方法は本発明の化合物を評価するのに適当である。
【0480】 No.1−ELISA IIb−IIIa アッセイ法: 次のアッセイにおいては、GPIIb−IIIaは、Fitzgerald,
L.A.等,Anal Biochem(1985) 151:169−177
(その内容はここに引用により加入する)などに記載の方法によって、純品とし
て調製される。
【0481】 PIIb−IIIaをマイクロタイタープレートに被覆する。被覆された支持
体を次にフィブリノゲンと接触させ、試験物質(例えばI式の化合物群)と接触
させ、フィブリノゲンと固定化されたGPIIb−IIIaとの結合が最大にな
るように十分な時間インキュベートする。フィブリノゲンは通常約5−50nM
の濃度で供され、試験物質は望むなら、一連の希釈液で加えられる。通常のイン
キュベーションは25℃で2から4時間だが、時間と温度は相互依存的である。
【0482】 インキュベーション後、フィブリノゲンと試験物質を含む溶液を除去し、フィ
ブリノゲンの結合レベルはGPIIb−IIIaと結合したフィブリノゲン量を
定量化することにより測定する。いかなる検知方法でも使えるが、ラベルされた
フィブリノゲン、例えばビオチン化ラベルを使用したものを用いるのが便利であ
る。かかる方法は良く知られた技術である。
【0483】 A.アッセイの記述−プレートアッセイ 血小板GPIIb−IIIa受容体の純品をFitzgerald,L.A.
等,Anal Biochem(1985)151:169−17記載のように
作成した。ビトロネクチン(Vitronectin)受容体はSmith,J
.W.,J. Biol Chem(1988) 263:18726−187
31記載のように調製した。精製後、これらの受容体は0.1%Triton
X−100中で0.1−1.0mg/mlで貯蔵した。
【0484】 受容体を1:200に希釈してから96ウェルの平底ELISAプレート(L
inbro EIA−Plus microtiter plate,Flow
Laboratories)のウェルに被覆した。希釈は、20mM Tri
s−HCl、150mM NaCl、1mM CaCl、pH7.4の溶液で
上記Triton X−100の濃度を臨界ミセル濃度よりも低く引き下げるも
のを用い、100ulのアリコートをそれぞれのウェルに加えて行った。ウェル
は総て4℃で終夜インキュベートし、それから排気乾燥した。余計な結合部位は
牛血清アルブミン(BSA)35mg/mlを上記バッファーに加え、30℃2
時間置くことによりブロックし、非特異的結合を防止した。ウェルは次に結合バ
ッファーで一度洗滌した(50nM Tris−HCl、100mM NaCl
、2mM CaCl、1mg/ml BSA)。
【0485】 対応するリガンド(フィブリノゲン、von Willebrand Fac
tor、または、ビトロネクチン(vitronectin))を市販の試薬と
標準プロトコールを用いて、ビオチンとコンジュゲートさせた。標識したリガン
ドを、受容体で被覆したウェルに最終濃度10nM(100ul/ウェル)で加
え、25℃で3時間、試験物質の存在下または不存在下でインキュベートした。
インキュベーション終了後、ウェルをアスピレーターで乾燥し、結合したリガン
ドを定量した。
【0486】 アルカリホスファターゼとコンジュゲートした抗ビオチン抗体を加え、次いで
基質(p−ニトロフェニルホスフェート)を加えて、各ウェルの405nMにお
ける光学密度を測定することによって、結合したタンパク質を検出した。試験物
質をインキュベートしたウェルでは、これたリガンドと受容体の結合を阻害する
ので、発色が減少する。
【0487】 No.2−血小板凝集アッセイ 前述のELISA IIb−IIIaアッセイに加え、ヒトPRP/ADP凝
集アッセイも治療用化合物の評価に有用である。
【0488】 試験化合物による血小板凝集の阻害を測定するため、健康人のボランティアか
ら血小板に富む血漿を調製した。血液は21ゲージのバタフライカニューレを通
じた2注射器法で3.8%クエン酸三ナトリウムの1/10容量に集められた。
【0489】 血小板に富む血漿は、クエン酸処理した全血を室温で100×gで12分間遠
心分離して調製した。血小板に富む血漿の含量はほぼ200〜400,000血
小板/μlであった。
【0490】 血小板の少ない血漿は、クエン酸処理した全血を12,000×gで2分間遠
心分離して調製した。
【0491】 血小板凝集は4−チャンネル血小板凝集プロファイラー(PAP−4,Bio
data,Hatboro,PA)でメーカーの指示に則って測定した。血小板
凝集の抑制は、各種の量のアデノシン ジホスフェート(ADP)を撹拌下のヒ
ト血小板に富む血漿に加えることにより検討した。詳しくは、血小板に富むヒト
血漿を、各種凝集剤を加える前に37℃で1分間、被験化合物とともにインキュ
ベートした。凝集剤は、多くの場合、ADPを5μM〜20μMとしたが、1μ
g/mlのコラーゲン、1μMのU46619、および、0.3μMの血小板賦
活因子も用いられる。
【0492】 医薬製剤 本発明化合物を含有する薬学製剤は、経口的には錠剤、カプセル、溶液、エマ
ルジョンまたは懸濁液の形態で、吸入では液体または固体粒子でスプレイとして
、経皮的にはトランスダーマルパッチ(例えば米国特許第5,296,222号
と第5,271,940号に記載されているようなもので、その内容は本明細書
に引用により加入する)のような用具として、或いは経腸的に例えば坐薬として
投与することができる。本発明の脂溶性の前駆薬剤誘導体は、経皮吸収投与およ
びデリバリーシステムにとりわけ良く適している。非経口的な投与も可能であり
、例えば注射溶液の形態も可能である。
【0493】 錠剤は、活性成分(「活性成分」は本発明の1以上のスピロ環2環性化合物で
あり、式Iに相当するものを含む)を薬理的には不活性な、無機または有機の担
体、希釈剤および/または賦形剤と混合して調製する。錠剤用に使用可能な上記
賦形剤の例としては、ラクトース、トウモロコシ澱粉、またはその誘導体、タル
ク、ステアリン酸またはその塩などである。ソフトゼラチンカプセルに適した賦
形剤は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体か液状のポリオールである。
【0494】 溶液やシロップの調製に適した賦形剤は、水、ポリオール、蔗糖、転化糖およ
びグルコースである。
【0495】 注射用溶液に適した賦形剤は、水、アルコール、ポリオール、グリセロールお
よび植物油である。
【0496】 これら薬学製品には、さらに、保存料、溶解剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、
甘味料、色素、香料、緩衝剤、コーティング剤および抗酸化剤を含有させること
ができる。
【0497】 本発明の非経口注入用薬学的組成物は、薬学的に許容可能な無菌の水性または
非水性の溶液、分散液、懸濁液、乳化液の他、使用直前に無菌の注射溶液または
分散液に再構成できる無菌粉末とされる。
【0498】 活性成分はマイクロカプセルに封入した形態とすることもできる。
【0499】 活性成分を用いた代表的な製剤は下記の通りである:
【0500】 製剤1 硬ゼラチンカプセルは次の成分を用いて製造する:
【0501】 (mg/カプセル) 活性成分 250.0 澱粉 305.0 ステアリン酸マグネシウム 5.0 上記成分を混合し、560mg量の硬ゼラチンカプセル充填する。
【0502】 製剤2 錠剤製剤は下記成分を用いて製造する:
【0503】 (mg/錠剤) 活性成分 250.0 セルロース、ミクロクリスタリン 400.0 2酸化珪素コロイド 10.0 ステアリン酸 5.0 上記成分を混合圧縮して、重さ665mgの錠剤とする。
【0504】 製剤3 乾燥粉末吸入剤は次の構成成分を含有して製造する:
【0505】 重量% 活性成分 5 ラクトース 95 活性混合物をラクトースと混合し、混合物を乾燥粉末吸入装置に入れる。
【0506】 製剤4 活性成分60mgを含む錠剤は以下のように製造する。
【0507】 (ミリグラム) 活性成分 60.0 澱粉 45.0 ミクロクリスタリンセルロース 35.0 ポリビニルピロリドン(10%水溶液) 4.0 Naカルボキシメチル澱粉 4.5 ステアリン酸マグネシウム 0.5 タルク 1.0 合計 150.0
【0508】 活性成分、澱粉、セルロースを米国篩No.20メッシュを通過させ、十分に
混合する。得られた粉末とポリビニルピロリドン溶液とを混合し、16メッシュ
米国篩を通過させる。できた顆粒は50−60℃で乾燥し、16メッシュ米国篩
を通過させる。Naカルボキシメチル澱粉、ステアリン酸マグネシウム、タルク
はNo.30メッシュ米国篩を予め通過させておき、上記顆粒に加え、混合の後
、錠剤機で圧縮して重量150mgの錠剤を製造する。
【0509】 製剤5 それぞれ80mgの医薬を含有するカプセルは以下のように製造する。
【0510】 (ミリグラム) 活性成分 80.0 澱粉 109.0 ステアリン酸マグネシウム 1.0 合計 190.0
【0511】 活性成分、セルロース、澱粉、ステアリン酸マグネシウムはNo.20メッシ
ュ米国篩を通過させて混合し、190mg量の硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0512】 製剤6 それぞれ225mgの活性成分を含む坐剤は下記のようにして製造する: 活性成分 225mg 飽和脂肪酸グリセライドで全量を 2000mg
【0513】 活性成分はNo.60メッシュ米国篩を通過させ、予め最小限の必要熱量で溶
融しておいた飽和脂肪酸グリセライドに懸濁する。次いで混合物を公称2グラム
容量の坐薬鋳型に注ぎ、冷却する。
【0514】 製剤7 5.0ml用量当たり50mgの医薬を含有する懸濁液は次のようにして製造す
る: 活性成分 50.0mg キサンタンガム 4.0mg Naカルボキシメチルセルロース (11%) ミクロクリスタリンセルロース(89%) 50.0mg 蔗糖 1.75g 安息香酸ナトリウム 10.0mg 香料 q.v. 色素 q.v. 精製水で全量を 5.0ml
【0515】 薬剤、蔗糖、キサンタンガムを混合し、No.10メッシュ米国篩を通し、予
め作成したNaカルボキシメチルセルロースとミクロクリスタリンセルロースの
水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、香料、色素は少しの水で希釈し、攪拌
しながら加える。必要な容量まで水を追加する。
【0516】 製剤8 それぞれ150mgの薬剤を含むカプセルは次のようにして製造する:
【0517】 (ミリグラム) 活性成分 150.0 澱粉 407.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 合計 560.0
【0518】 活性成分、セルロース、澱粉、ステアリン酸マグネシウムを混合し、No.2
0メッシュ米国篩を通し、560mgの硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0519】 治療方法 本発明は、哺乳類、特にヒトの血栓症を予防または治療する方法を提供するも
のであり、この方法は、ヒトまたは哺乳類に、本発明の化合物の治療上有効な量
を投与することより成る。本発明の血小板凝集抑制剤は血栓の形成を妨害するの
に治療的に有効である。このような治療に適合する適応症としては、これらに制
限されるものではないが、粥状硬化症・動脈硬化症、急性心筋梗塞、慢性不安定
性狭心症、一時的虚血発作と脳卒中、末梢血管疾患、動脈血栓症、子癇前症、塞
栓症、再狭窄、および/または、血管形成術、頸動脈内膜切除術、血管移植片の
吻合、常置の心循環器具(例えば常置カテーテルやシャント、「体外循環装置」
など)に付随する血栓症である。これらの症状は狭窄性および閉塞性の血管疾患
を代表するもので、血管壁の血小板が活性化することにより始まると考えられて
いる。
【0520】 PAI(血小板凝集抑制剤)は、不安定狭心症および動脈塞栓または血栓症に
おける動脈塞栓形成の予防または消失のほか、心筋梗塞(MI)およびMI後の
血管壁血栓形成の治療と予防に使用できる。脳関連疾患では、一時的な虚血発作
の治療または予防と、血栓症発作または発作の伝播(stroke−in−ev
olution)の治療が含まれる。
【0521】 PAIは、また、体外循環、例えば腎臓透析、心肺バイパス、血液潅流および
血漿成分分離における血小板凝集、塞栓形成または消耗の予防に使用できる。
【0522】 PAIは、血管内の装置に関連する血小板凝集、塞栓形成または消耗を防止し
、投与によって大動脈内バルーンポンプ、心室補助装置および動脈カテーテルの
有用性を向上させる。
【0523】 PAIは、また、深部静脈血栓症のような静脈血栓症、下部大静脈(IVC)
、腎静脈または門脈の血栓症、および肺静脈塞栓症の治療と予防にも有用であり
【0524】 血小板の消耗を伴う様々な疾患、例えば血栓性血球減少症などの治療も可能で
ある。
【0525】 加えて言うと、本発明のPAIは、血小板凝集の抑制が望まれるような多くの
非治療的用途にも使用できる。例えば、血小板や全血の貯蔵の改善が有効量の本
化合物を加えることで可能になる。その量は貯蔵期間や、貯蔵条件、貯蔵物の最
終的用途などによって異なる。
【0526】 本発明化合物は医薬製剤の形で投与されるのが好ましい。従って、本発明化合
物は、所望の適当な用量単位で、経口的、非経口的、局所的、経腸的などに投与
される。
【0527】 本明細書において非経口とは、皮下、静脈、動脈内の注射または点滴技術を包
含するが、これに制限されない。「局所的」の用語は、経腸的および吸入スプレ
ーによる投与だけでなく、皮膚および口や鼻の粘膜の一般的なルートも包含する
【0528】 本発明の薬学的組成物における有効成分の実際の投与量は、特定の患者に望ま
しい治療的応答を達成するのに有効な量の活性化合物が投与されるように変動さ
せることができる。
【0529】 投与量の選択は、特定の化合物の活性、投与の経路、病状の重篤度、および患
者の病歴と現状に依存する。しかし、所望の治療効果を達成するのに必要な用量
よりも低いレベルで本化合物の投与を開始し、用量を徐々に増加させて所望の効
果が達成するまで続けることは、当業者の理解の範疇である。所望により、有効
な一日の用量を投与目的のため分割し、例えば一日2〜4回に分けて投与するこ
ともできる。理解しておきたいのは、特定患者に対する特定用量レベルは、多く
のファクター、例えば、体重、一般的な健康、食事、投与時間とルート、他の薬
剤との組み合わせ、治療すべき病気の重篤度などに依存することである。
【0530】 治療用量の範囲は約0.01〜約10,000mg/日で、1〜300mgが
好ましい。
【0531】 当業者に明らかなように、本発明には、その範囲を逸脱することなく、多くの
改変と変形を行なえる。本明細書に記載の特定の実施態様は例示のためだけに提
示されたものであり、本発明は添付の特許請求の範囲の用語のみによってしか制
限されるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 7/02 A61P 7/02 9/00 9/00 9/10 9/10 C07D 413/14 C07D 413/14 471/10 101 471/10 101 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ミーロウタ,ムクンド アメリカ合衆国、94080 カリフォルニア、 サウス サン フランシスコ、 #12,ミ ラー アベニュー 464 (72)発明者 パンディー,アンジャリ アメリカ合衆国、94555 カリフォルニア、 フレモント、アミーンズ アベニュー 4506 (72)発明者 スミス,マーク アメリカ合衆国、94404 カリフォルニア、 フォスター シティ、#6402、バウンティ ドライブ 764 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB02 BB07 CC12 CC51 DD10 DD12 EE01 4C065 AA16 BB04 BB09 DD02 EE02 HH09 PP12 PP13 PP15 QQ04 4C086 AA01 AA03 BC21 BC67 CB05 CB09 GA07 GA08 GA09 MA01 NA14 ZA36 ZA45 ZA54

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒化合
    物もしくは前駆薬剤。 【化1】 なお、式中、前記スピロ環核A/Bは、下記からなる群より選ばれるものであり
    、 【化2】 【化3】 式中、 pは1〜2の数であり、 前記スピロ環核の結合点aおよびbの一方はピリジル基上の環炭素原子
    に結合し、他方はR基に結合しており、 Rは、結合点aがピリジル基に結合している場合はR10基であり、
    そうでない場合はR基であり、 R10は、同じでも異なってもよく、水素、アルキル、ハロ置換アルキ
    ル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、
    ヒドロキシ、アルコキシ、アリールアルコキシ、アミノ、置換アミノ、カルバモ
    イル、カルボキシ、アシル、シアノ、ハロゲン、ニトロ、スルフォ、=O、また
    は=Sから独立に選ばれる非干渉置換基(ただし、R10は一個のみ=Oまたは
    =Sであり得る)であり、 mは0〜9の数であり、 Rは、同じでも異なってもよく、水素、アルキル、ハロ置換アルキル
    、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヒ
    ドロキシ、アルコキシ、アリールアルコキシ、アミノ、置換アミノ、カルバモイ
    ル、カルボキシ、アシル、シアノ、ハロゲン、ニトロ、スルフォ、=O、または
    =Sから独立に選ばれる非干渉置換基(ただし、Rは一個のみ=Oまたは=S
    であり得る)であり、 nは0〜9の数であり、 Xは、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C 2−6 アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、C0−4
    ルキルC3−8シクロアルキル、−CN、−NO、−(CH−N(−R ,−R)、−C(=O)−N(−R,−R)、−S(=O)−N(−
    ,−R)、−S(=O)−R、−CFおよび−(CH−O−
    よりなる群から選ばれる置換基であり、 式中、 RおよびRは、H、−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C 2−6 アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、C0−6
    ルキルC3−8シクロアルキルおよび−C0−6アルキル−(炭素環式アリール
    )(ここで、炭素環式アリール成分の環原子上の0〜4個の水素原子はハロゲン
    、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シク
    ロアルキル、C0−4アルキルC3−8シクロアルキル、−CN、−CFおよ
    び−NOよりなる群から選ばれる成分で独立に置換されていてもよい)よりな
    る群から独立に選ばれ、 Jは0〜2の数であり、 Rは1以上の酸性ラジカルを含有する酸性基である。
  2. 【請求項2】 前記核A/Bは、下記の群から選ばれるものである請求項1に
    記載のスピロ環化合物。 【化4】
  3. 【請求項3】 前記核A/Bは、以下の群から選ばれるものである請求項1に
    記載のスピロ環化合物。 【化5】
  4. 【請求項4】 前記核A/Bは、以下の群から選ばれるものである請求項1に
    記載のスピロ環化合物。 【化6】
  5. 【請求項5】 前記スピロ環核の結合点aがピリジル基に結合している請求項
    4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 前記スピロ環核の結合点bがピリジル基に結合している請求項
    4に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 前記ピリジル基は、下記よりなる群から選ばれる成分であり、 【化7】 Xは水素、低級アルキル、ハロゲンおよびトリハロメチルからなる群より選ばれ
    る成分である請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 前記ピリジル基は、下記よりなる群から選ばれる成分であり、 【化8】 Xは水素、低級アルキル、ハロゲンおよびトリハロメチルからなる群より選ばれ
    る成分である請求項2に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 前記ピリジル基は、下記よりなる群から選ばれる成分であり、 【化9】 Xは水素、低級アルキル、ハロゲンおよびトリハロメチルからなる群より選ばれ
    る成分である請求項3に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 前記ピリジル基は、下記よりなる群から選ばれる成分であり
    、 【化10】 Xは水素、低級アルキル、ハロゲンおよびトリハロメチルからなる群より選ばれ
    る成分である請求項4に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 前記ピリジル基は、 【化11】 である請求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 前記ピリジル基は、 【化12】 である請求項11に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Rは、CO、(C−Cアルキル)CO
    CO(C−Cアルキル)CO、またはCONH(C−Cアルキル
    )CO(但し、Rは水素、C−Cアルキル、アリール、または置換
    アリールである)である請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 Rは、(C−Cアルキル)CH(NHR)CO 、CO(C−Cアルキル)CH(NHR)CO、またはCONH
    (C−Cアルキル)CH(NHR)CO(但し、RはSO(C −Cアルキル)、SOアリール、またはSO置換アリールであり、R は水素、C−Cアルキル、アリール、または置換アリールである)である請
    求項1に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 Rは、CO、(C−Cアルキル)CO
    CO(C−Cアルキル)CO、またはCONH(C−Cアルキル
    )CO(但し、Rは水素、C−Cアルキル、アリール、または置換
    アリール)である請求項4に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Rは、(C−Cアルキル)CH(NHR)CO 、O(C−Cアルキル)CH(NHR)CO、またはCONH(
    −Cアルキル)CH(NHR)CO(但し、RはSO(C −Cアルキル)、SOアリール、またはSO置換アリールであり、R
    水素、C−Cアルキル、アリール、または置換アリールである)である請求
    項4に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 Rは、CO、(C−Cアルキル)CO
    CO(C−Cアルキル)CO、またはCONH(C−Cアルキル
    )CO(但し、Rは水素、C−Cアルキル、アリール、または置換
    アリール)である請求項5に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 Rは、(C−Cアルキル)CH(NHR)CO 、CO(C−Cアルキル)CH(NHR)CO、またはCONH
    (C−Cアルキル)CH(NHR)CO(但し、RはSO(C −Cアルキル)、SOアリール、またはSO置換アリールであり、R は水素、C−Cアルキル、アリール、または置換アリールである)である請
    求項5に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 Rは水素である請求項13に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 Rは水素である請求項14に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 Rは水素である請求項15に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 Rは水素である請求項16に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 Rは水素である請求項17に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 Rは水素である請求項18に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 下記からなる群より選ばれる請求項1に記載の化合物、また
    はその薬学的に許容可能な塩、溶媒化合物、または前駆薬剤。 【化13】 【化14】 【化15】 (上記式中、n’は1〜6の数であり;m’は1〜2の数であり;R’はCO −アルキル、CO−アリール、SO−アルキル、SO−アリールおよびS
    −ヘテロアリールよりなる群から選ばれるものであり;R”はアルキル、ア
    ルケニル、アルコキシ、アシル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールよ
    りなる群から選ばれる置換または非置換のものであり;R’’’は水素、ヒドロ
    キシ、アルキルまたは置換アルキルよりなる群から選ばれるものである。)
  26. 【請求項26】 請求項1〜25の何れか1項の化合物と薬学的に許容可能な
    担体とを含有してなる、哺乳動物におけるフィブリノゲンの血液血小板への結合
    阻害用組成物。
  27. 【請求項27】 請求項1〜25の何れか1項の化合物と薬学的に許容可能な
    担体とを含有してなる、哺乳動物における血液血小板の凝集阻害用組成物。
  28. 【請求項28】 請求項1〜25の何れか1項の化合物と薬学的に許容可能な
    担体とを含有してなる、哺乳動物における血栓の予防または治療用組成物。
  29. 【請求項29】 請求項26の組成物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳
    動物におけるフィブリノゲンの血液血小板への結合阻害方法。
  30. 【請求項30】 請求項27の組成物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳
    動物における血液血小板の凝集阻害方法。
  31. 【請求項31】 請求項28の組成物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳
    動物における血栓の血液血小板の予防または治療方法。
  32. 【請求項32】 請求項1〜25の何れか1項の化合物と薬学的に許容可能な
    担体とを含有してなる、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、急性心筋梗塞症
    、慢性的な狭心症、不安定狭心症、一過性の虚血性発作・脳卒中、末梢血管疾患
    、動脈血栓症、子癇前症、塞栓症、ならびに、血管形成術、頚動脈内膜切除およ
    び移植血管の吻合の後に起きる再狭窄の病理学的影響を緩和するための、ヒトを
    含む哺乳動物の治療用組成物。
  33. 【請求項33】 アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、急性心筋梗塞症、慢
    性的な狭心症、不安定狭心症、一過性の虚血性発作・脳卒中、末梢血管疾患、動
    脈血栓症、子癇前症、塞栓症、ならびに、血管形成術、頚動脈内膜切除および移
    植血管の吻合の後に起きる再狭窄の病理学的影響を緩和するための、ヒトを含む
    哺乳動物の治療方法であって、該方法は、請求項1〜25の何れか1項に記載の
    少なくとも1つの化合物を前記哺乳動物に投与することを含み、前記化合物は、
    フィブリノゲンが前記哺乳動物の糖蛋白質IIb-IIIa部位に結合するのを阻害する
    ことによって前記影響を緩和するに十分な量だけ前記哺乳動物に投与される方法
  34. 【請求項34】 請求項1〜25の何れか1項に記載の化合物を活性成分とし
    て含有するとともに、その薬学的に許容可能な担体を1種以上含有してなる薬学
    製剤。
  35. 【請求項35】 アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、急性心筋梗塞症、慢
    性的な狭心症、不安定狭心症、一過性の虚血性発作・脳卒中、末梢血管疾患、動
    脈血栓症、子癇前症、塞栓症、ならびに、血管形成術、頚動脈内膜切除および移
    植血管の吻合の後に起きる再狭窄の治療用薬剤を製造するための、請求項1〜2
    5の何れか1項に記載の化合物の使用。
  36. 【請求項36】 血栓の治療用薬剤を製造するための、請求項1〜25の何れ
    か1項に記載の化合物の使用。
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