JP2001512566A - タイヤ試験装置の自動幅調節式チャック装置 - Google Patents

タイヤ試験装置の自動幅調節式チャック装置

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Abstract

(57)【要約】 タイヤ試験装置においてしっかりとタイヤを位置決めする自動調節式チャック装置は、軸組立体の形態の下チャックと、移動可能なチャック組立体の形態の上チャックとを有する。この軸組立体は、傾斜部を有する回転可能な軸を有し、チャック組立体は、係合する傾斜した凹所を有するチャック部材を有する。軸組立体及びチャック組立体の各々は、タイヤの下ビード部及び上ビード部を係合させるために半リムを担持する。チャック組立体全体は、流体シリンダの力の下で軸組立体に向かって及びから離れて移動可能であり、完全に上昇された位置と完全に下降された位置との間の任意の地点で止められることができる。さらに、チャック部材は、軸及びチャック組立体の種々の相対位置で軸部材と係合するように、空気シリンダによって独立的に移動することができる。移動可能なチャック部材は、種々の寸法のタイヤを収容するように、増加されたストローク長さを有する。空気シリンダは、チャック部材が軸を実質的に一定に保持する力を維持する。タイヤの抜き取り機構は、試験の完了時にチャック部材のリムからタイヤを強力に取り外すために付与されている。

Description

【発明の詳細な説明】 タイヤ試験装置の自動幅調節式チャック装置 技術分野 本発明は、回転物体を保持するチャック装置に関する。とりわけ、本発明は、 しっかりとタイヤを配置し、その一方でタイヤがタイヤの均一性試験装置によっ て試験されるための自動幅調節式チャック装置に関する。 背景技術 任意の凹凸又はむらの存在を測定するためにタイヤを試験するタイヤ試験装置 が、当業界において公知である。公知の装置は、一般にタイヤを、試験部署に移 動させる。この試験部署において、タイヤはいくつかの形態のチャック装置によ って係合され、基準の圧力へ膨張される。タイヤは基準の速度でロードホイール に抗して回転せしめられる。ロードホイールが結び付けられたロードセルから採 取されるデータは、製造工程の間に発生する任意の凹凸の存在を探知するために 使用される。さらに、このチャック装置は、一般に凹凸の寸法を計測し、かつ、 凹凸を補正する装置、例えばタイヤから材料を除去する研削装置を備えている。 従来技術のタイヤ試験装置の目的は、タイヤ内の任意の凹凸の正確な検出、計 測及び補正を容易にするために、試験装置内においてタイヤを適切に配置するこ とである。しかしながら、以下に説明されるように、従来技術のチャック装置は 、試験及び補正手続きの間、タイヤを保持するのに充分に作動するが、当業界に おいて改良の余地がまだある。 タイヤの均一性装置(uniformity machine)における使用のための一つの従来技 術のチャック装置は、米国特許第4023407号において開示され、上チャッ ク及び下チャックを具備し、各チャックは、タイヤの上部ビード部及び下部ビー ド部とそれぞれ係合するためにチャックへ固定されるリムを有する。上チャック は、流体シリンダによって下チャックへ向かって移動せしめられ、リム間のタイ ヤを締め付ける。上チャックは、下チャック内で形成された傾斜した凹所と係合 する傾斜したノーズを有する摺動可能なプランジャを有する。ばねは、プランジ ャを取り囲み、チャックと共に移動させて圧縮される。本特許は、ばねが十分に 圧縮される時に、チャックは閉鎖されかつ固定された位置にあるということを開 示する。ばねによって及ぼされる力が、下チャックの凹所内において傾斜したノ ーズを固定するために使用されている。 タイヤ試験装置のための別の従来技術のチャック装置は、米国特許第4852 398号において開示され、上リムへ固定された雌部材と、下リムへ固定された 雄部材とを有する。雌部材は、雄部材のノーズコーンを受け入れる傾斜した凹所 を有し、下の雄部材は、流体シリンダによって雌部材に向かって移動可能である 。雄部材内に位置するばねはノーズコーンを凹所に向けて付勢する。流体シリン ダは、ノーズコーンが傾斜した凹所内に着座するまで、雄部材全体を雌部材に向 けて移動させ、シリンダは、雌部材に向かって移動し、シリンダはばねを圧縮さ せ、ばねによって及ぼされる固定させる力を増加させる。この特許は、ばね力は ノーズコーンを雌部材の傾斜した凹所へ摩擦的に連結させるということを開示す る。 以上に説明された従来技術のチャック装置は、上チャック部材と下チャック部 材との間で担持されるリム間において試験装置内でタイヤを位置決めする機能を するが、このような組立体は欠点を有す る。例えば、一方のチャック部材が他方のチャック部材から及びチャック部材に 向けて移動させられることができる距離は制限されている。さらに、従来技術の チャック組立体におけるばねの使用は、一方のチャック部材が他方のチャック部 材に向かって移動せしめられる距離に関する制限を付与し、さらに、各構成要素 を共に固定するのを高めるために付与される力の一致に影響を与える。 さらに、従来技術のチャック装置は、一定の力を有しかつ、チャック部材を共 に固定するのに必要な力を及ぼす長さとを有するばねを使用しなければならない 。もしチャック部材が移動せしめられる距離(すなわち、そのストローク長さ) が増加せしめられるならば、このような距離にわたってチャック部材に抗する十 分な力を及ぼすためにばねの長さは増加せしめられなければならない。しかしな がら、ストロークをかなりの量だけ増加させることによって、増加された移動範 囲にわたって力を及ぼすことのできる非常に大きく複雑なばねを必要とする。こ のようなばねを利用することによって、実際的でないか、又は経済的でない。し たがって、従来技術の機械において一方のチャック部材が移動することができる 距離は、ばね特有の剛性及び長さによって制限されている。さらに、ばねによっ て及ぼされる力は、ばねの長さが変化するにつれて変化するという事実により、 ばねの長さが変化するにつれて、従来技術のチャック部材に及ぼされる固定力は 変化する。結果として、従来技術のチャック装置は、典型的に、チャック部材を 共に固定及び維持するような実質的に一定の力を付与しない。 したがって、従来の装置の制限がなく、種々の寸法のタイヤを収容するために 増加されたストローク長さを付与し、チャック部材を共に固定する実質的に一定 の力を付与する改良されたチャック装置のために当業界において必要である。 発明の要約 本発明は、タイヤを支持し、その一方でタイヤがタイヤの丸み、機械的均一性 等が条件に合っているかどうかを決定する試験手続きを受ける自動幅調節式チャ ック装置を付与する。さらに、この装置は、試験手続きの後に行われる選択的な 研削手続きの間においてタイヤを支持するために使用させることができる。チャ ック装置は、下チャックと、下チャックに向かって及び下チャックから離れてい 移動可能な上チャックを有する。上チャックは、完全に上昇された位置と完全に 下げられた位置との間の任意の位置で上チャックが止められることを可能とする アクチュエータによって移動させられる。 より特定の実施例において、下チャックは、軸ハウジングと、軸ハウジング内 に配置された回転可能な軸とを具備する軸組立体の形態である。軸は、傾斜した 雄部を有する第一端部と、軸を回転させるように駆動ベルトによって回転せしめ られる駆動スプロケットを有する第二端部とを有する。上チャックは軸組立体の 上方に配置された移動可能なチャック組立体の形態であり、軸の雄部と係合する 傾斜した雌部を有するチャック部材を有する。軸組立体及び移動可能なチャック 組立体の各々は、試験中においてタイヤの膨張及び回転を可能とするように、タ イヤの下ビード部及び上ビード部とシールして係合するリムを担持する。 移動可能なチャック組立体は、外ハウジング及び内ハウジングを好ましくは有 し、内ハウジングは回転可能であり、さもなくば外ハウジングに関して固定され ている。チャック部材は内ハウジング内に配置され、内ハウジングに関して摺動 可能である。チャック部材は、外ハウジングへ固定された一対の空気シリンダに よって駆動される。チャック部材の傾斜した雌部は、回転可能な軸の傾斜した雄 部を固定的に受け入れる。流体アクチュエータは、両方のリムがタイヤのビード 部と係合するまで、軸組立体に向けてチャック組立体全体を移動させるように作 動される。空気シリンダは、チャック組立体全体の移動とは独立して、内ハウジ ング及び外ハウジングに関してチャック部材を移動させるように作動され、それ により、軸の傾斜したノーズと傾斜した凹所との確実な(positive)固定的な係合 を実現する。本発明のこの態様は、装置が、従来技術のチャック組立体と比較し て広い範囲のタイヤの寸法と係合することを可能とするチャックについて増加さ れたストローク長さを付与する。 さらに、空気シリンダの出力は、軸に対してチャック部材を固定するようにば ねを使用した従来技術のチャック装置とは違い、チャック部材の移動の範囲全体 を通して軸のノーズに抗して実質的に一定の固定力を及ぼすように正確に制御さ れることができる。さらに、この装置はセンサを有し、より少ない移動の全経路 を通して制限されたチャック組立体の移動を可能とし、それにより、本発明の別 の態様において、タイヤの抜き取り機構が、チャック組立体からタイヤを取り外 すために、チャック組立体に取り付けられている。 本発明の別の特徴、利益及び利点は、以下の図面と関連して考慮されて、本発 明の好適な実施例の以下の詳細な記述から明らかである。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の好適な実施例によって構成される自動幅調節式チャック装置 を有するタイヤ試験装置の平面図であり、 図2は、図1のタイヤ試験装置及びチャック装置の部分正面図であり、 2図3は図1及び2のタイヤ試験部署及びチャック装置の側面図であり、 図4は、図3のタイヤ試験部署のフレーム形成部の斜視図であり、 図5は、図3のタイヤ試験部署の移動可能なチャック組立体形成部及びチャッ ク装置の側面図であり、 図6は図5において示されるチャック組立体と協働する軸組立体の側面図であ り、 図7は、側面図であり、図5のチャック組立体と、閉鎖及び固定位置における 図6の軸組立体とを示し、リムは、特定の幅を有するタイヤをい保持する第一位 置において配置された各組立体によって担持されている。 図7aは、図7において示されているチャック組立体のアクチュエータの一部 分の拡大図であり、 図8は、側面図であり、図5のチャック組立体と、閉鎖及び固定された位置に おける図6の軸組立体とを示し、リムは、図7の一部分において保持されるタイ ヤよりも大きな幅を有するタイヤを保持するために、第二位置において配置され ている各組立体によって担持され、 図9は、移動可能な組立体及び軸組立体の正面図であり、チャック組立体は本 発明によって構成されているタイヤ抜き取り機構が付与されており、 図10は、移動可能なチャック組立体についての流体制御回路の略図である。 好適な実施例の詳細な説明 図1は、平面図において、本発明の好適な実施例によって構成さ れる自動幅調節式チャック装置を有するタイヤ試験装置全体の配置を示す。タイ ヤ試験装置全体が、タイヤの均一性試験装置と称し、 に出願され、同時 係属出願番号 (代理人事件番号第13−866号)においてより完 全に開示されており、この出願の内容は参照としてここに組み込まれている。し たがって、以下に続く詳細な説明は、調節式チャック装置に主に関連するが、装 置全体が、明確さのためかつ、本発明のチャック装置が主に使用のために意図さ れている環境を説明するために以下に簡単に説明されている。当然、調節式チャ ック装置の特徴により、このチャック装置をタイヤ試験装置以外の応用において も有用たらしめるということが当業者によって認識されることができる。したが って、本発明は、任意の特定の環境に必ずしも制限されないで構成されない。 図1を参照すると、試験装置全体は、以下の装置、入口コンベヤ10と、試験 部署12と、出口モジュール14と、選択的なマーキング部署14aと、タイヤ 分類機構14bとを具備する。試験部署12において配置されるタイヤは試験さ れ、選択的に研がれて、タイヤの丸み、機械的な均一性及び/又は他の物理的特 性を調節する。図1において、参照番号20によって(点線で)示されるタイヤ は、は、入口コンベヤ10によって試験部署へ運ばれて下リム24と上リム26 との間で締め付けられる(図3において最もよく示されている)。リムは、本発 明の調節式チャック装置を構成する上チャック及び下チャックによって担持され 、以下に詳細に説明される。 タイヤはリム24、26間に締め付けられて膨張せしめられる。膨張の後、ロ ードホイール(load wheel)42を有するロードホイール組立体40は、タイヤ2 0の外面との当接関係へ移動せしめられる。従来のように、タイヤは、ロードセ ル46、48(図3におい て見られている)を介してタイヤによって及ぼされる負荷を監視するロードホイ ールに抗して回転せしめられる。当業界で知られているように、ロードセルから 採取されるデータは、タイヤの均一性を決定するために使用される。ロードホイ ールは、タイヤ試験装置のためのロードホイール組立体と称し、 に出願 され、同時係属出願番号 (代理人事件番号第14−212号)に おいてより完全に開示されており、この出願の内容は参照としてここに組み込ま れている。もし望まれるならば、、タイヤの下部及び上部を研ぐグラインダ50 、52等の一つ以上のグラインダとタイヤの中央部分を研ぐグラインダ(図示せ ず)とによってタイヤの均一性への調節がなされる。 参照番号56によってほぼ示されている探査機は、試験部署の一部分を形成し 、(図3において最もよく見られるように)図示された実施例において、上部及 び下部側壁センサ組立体54a、54bと、上部及び下部肩部センサ(図示せず )と、中央のトレッドセンサ(tread sensor)58とを有する。探査機は、タイヤ 試験装置全体に関連する前述の係属出願においてより十分に開示されている。 上部及び下チャック、ロードホイール組立体40、グラインダ50、52及び 探査機56は、図3において参照番号60によってほぼ示されているガントリー 様フレームシステムへ取り付けられている。示されている好適な実施例において 、このフレームは、基部62と、対の支柱66a、66b、68a及び68bに よって基部の上方所定距離で支持されている交差梁64とを有する。基部62は 、好ましくは共に溶接されて単一部材を形成する一対の水平なI形鋼からなる。 図4において見られるように、好適な実施例において、基部62の一端部65a は、(平面図で見られるように)「Y」のように形成され、端部70a、70b を有し、しかるに、基部6 2の対向端部65bは、幾分「T」の形状に形成され、交差梁72を有する。フ レーム60は、タイヤ試験装置に関連する前述の同時係属出願においてより十分 に開示されている。 入口コンベヤ10(図1及び2)は、試験されるタイヤを、参照番号100に よってほぼ示されている心合わせ部署から試験部署12へ搬送する。入口コンベ ヤは、タイヤ試験装置のための入口コンベヤと称し、 に出願され、同時 係属出願番号 (代理人事件番号第13−867号)においてより 完全に開示されており、この出願の内容は参照としてここに組み込まれている。 操作中において、試験されるタイヤは、ベルト又はローラコンベヤ(図示せず) によって心合わせ部署100の入口へ運搬される。図1は、入口コンベヤへ搬送 されようとしている、参照番号102によって点線で示されているタイヤを図示 する。入口コンベヤは、運搬されたタイヤを入口コンベヤ機構へ移動する送りロ ーラ又はキックローラ108を有する。タイヤは、キックローラ108によって 心合わせ部署100へ搬送され、参照番号154によって示されている軸線15 4に関して心合わせされている。好適な実施例において、心合わせ軸線154は 、好適な実施例において軸組立体410に対応する試験部署軸線156(図1及 び2)から一定距離に配置される。したがって、タイヤは心合わせ部署100に おいて心合わせされた後、軸組立体と整列するようにタイヤが運搬される。この 配置とすると、心合わせ部署から試験部署へタイヤが移動せしめられる距離は、 直径に拘わらず全てのタイヤについて同じである。 入口コンベヤは以下のように動作する。心合わせ部署においてタイヤを受け入 れる前に、コンベヤユニットはアクチュエータ142によって下げられる。タイ ヤは、入口キックローラ108によってコンベヤ上へ駆動される。一旦、心合わ せ部署において、心合わせ アーム(図示せず)は、ローラ176、176aがタイヤ表面と係合するまで、 タイヤに向かって心合わせアーム170、172を駆動させるように作動される 。もし注油器が存在するならば、心合わせローラ176aの一つが心合わせ部署 において回転せしめられ、それにより、注油器がタイヤ20へ潤滑剤を付与する ことを可能とする。一旦、心合わせされると、コンベヤユニットがアクチュエー タ142によって上昇せしめられ、それにより、タイヤを拾い上げ、事実上、支 持コンベヤの上方にタイヤを上昇せしめる。各ローラ176、176aは、コン ベヤ組立体がタイヤと係合及び持上げる時にタイヤと心合わせアーム170、1 72との間の相対運動を調節するために、各ローラが所定距離に垂直方向に移動 することができるように取り付けられている。心合わせアームは外側に移動して 収縮した位置へ移動せしめられ、試験されるタイヤはコンベヤユニットによって 支持され、軸線154に関して心合わせされ、試験部署の軸線156から所定距 離に配置される。 コンベヤは、所定距離分タイヤを前進させるように作動され、試験部署の軸線 156と一致してタイヤを配置する。アクチュエータ142は、コンベヤユニッ トを下げて下チャックへタイヤを実質的に下げるように作動せしめられる。コン ベヤユニットが下方位置にある一方で、他のタイヤが心合わせ部署へもたらされ 、続いて、タイヤが試験部署12で試験される時間の間、潤滑されて心合わせさ れる。 本発明の調節式チャック装置は、下チャックと移動可能な上チャックとを有す る。実施例において、下チャックは、フレーム60へ固定された軸組立体410 を具備し、その一方で、上チャックは、フレーム60の交差梁64へ取り付けら れている往復運動可能なチャック組立体310を具備する。図3において見られ るように、チ ャック組立体310は、流体アクチュエータ204の部分を形成する流体ロッド の端部へ取り付けられている。アクチュエータはフレームの交差粱64へ固定さ れており、図4において最もよく見られるように、アクチュエータは板部材22 4によって強化された交差梁64内に形成されている開口部220を通って延び る。試験部署に位置決めされたタイヤが試験される時、アクチュエータ204は ロッド202を延ばし、チャック組立体310を軸組立体410に向けて移動さ せる。上リム26を取り付けるチャック組立体310は、整列部材を形成する前 方端部を有する中央に配置されたチャック部材360を有し、整列部材は好まし くは傾斜した凹所368として形成された雌部を有する。凹所368は、軸組立 体410(図2)によって担持される、傾斜したノーズ442として好ましくは 形成される雄部を受け入れるように形成される。雄部と雌部との間の係合は、チ ャック組立体310と軸組立体410との間の正確な整列を維持し、組立体間に 締め付けられるタイヤとともに、この係合は、軸組立体410の回転がチャック 組立体の上リム26へ移送され、それにより、タイヤがチャック組立体310と 軸組立体410との間で締め付けられる時、上リム26雄下リム24を一致して 回転させる手段である。 図5〜9をここで主として参照すると、チャック装置は、二つの主な構成要素 、参照番号310によって示される前述の移動可能なチャック組立体と、参照番 号410によって示される回転可能な軸組立体とを具備するように見られる。図 5において見られるように、移動可能なチャック組立体310は、上端部322 及び下端部324を有する外ハウジング320を有する。相対語「上」及び「下 」は、図に記載されているような本発明の好適な実施例を明確に開示するために 、ここに使用されており、制限するように解釈される べきではない。以下にさらに説明されるように、外ハウジング320は、空気シ リンダ400を取り付けるためのブラケット326、328を有する。ハウジン グの上端部322は、空気式シリンダ400から移動可能なチャック部材360 への運動の伝達のために、アーム390を有するブラケットを収納するためにス ロット330の形態である開口部を有する。 流体式シリンダロッド適合器332は、ねじ、ボルト又は任意の他の適切な接 合具とすることができる留め具334を介して、外ハウジング320の上端部3 22へ固定される。図7に見られるように、適合器332は、流体式のアクチュ エーター204のロッド202へ取り付けられており(又は、選択的にと一体に 形成されており)、このアクチュエータは、装置のフレーム60(例えば、図4 に示されているように)内に形成される開口部220内に配置されたシリンダを 有する。トラッカーバー250は、フレーム内の適切な開口部を通って延び、ロ ッド202及びチャックが整列から外れて回転しないようにチャック組立体へ取 り付けられている。 アクチュエータ204は、下に配置される軸組立体410へ及びから離れてチ ャック組立体全体310を移動させるように作動される。図7及び7Aにおいて 見られるように、シリンダ取付部220がフレームの交差梁64へ取り付けられ 、カムローラ230がロッド202回りに付与される。シリンダキャップシール 240は、シリンダ204の外部に配置されかつ、シリンダ取付部220へ固定 されてロッド202の外部回りにシールを付与する。キャップシール240がロ ッド202を包囲し、ブシュ242と、ロッドと接触する環状シール246とを 収納する。作動流体を含む室は、ブシュ及びシールによって形成され、ロッド2 02が延ばされる時に、ロッド状の任意の流体がシール部によって除去されかつ 室内に収集さ れて作動流体がタイヤから滴ることを防ぐ。 チャック組立体310は、内ハウジング340を有する。内ハウジングは外ハ ウジング320内に配置されかつ傾斜したころ軸受346、348を介して外ハ ウジングに関して回転可能である。内ハウジング340は、(図7において最も よく見られるように)上リム26を受け入れるように形成された段階状の下端部 342を有する。上リム26は、以上に説明されかつ当業界において知られてい るように、タイヤの上ビード部と係合する。内ハウジングは、締結器344を介 して移動可能なチャック部材360へ取り付けられたキー343を有する。キー 343は、チャック部材360内に形成されたスロット内に沿って入り、チャッ ク部材が内ハウジング340に関して直線的に移動することを可能とする。しか しながら、従来のように、キー343は、チャック部材360が内ハウジング部 材340に関して回転するのを防ぐ。結果として、チャック部材360を回転さ せることにより、内ハウジング部材340を回転させる。 移動可能なチャック部材360は、上端部362及び下端部364を有する。 上端部362は、上端部へ取り付けられている襟部380を有し、この襟部は、 ブラケットアーム390の端部394へ固定されている。アームの対向端部39 2は、空気シリンダ400のロッド406へ取り付けられている。以下に説明さ れるように、この構成により、空気シリンダ400からチャック部材360へ運 動を伝達し、外ハウジング320及び内ハウジング340の両方に関して直線的 にチャック部材を移動させる。チャック部材の下端部364は、チャック部材が 完全に収縮した(図5に示されるように)時に内ハウジング340の端部と係合 する段階状部分366を有する。襟部372は、適切な締結器によって下端部3 64へ取り 付けられる。チャック部材の下端部364内に形成された傾斜した凹所368は 、軸組立体410の傾斜したノーズ442と係合するように形成された内壁部3 70を有する(図6、以下に説明される)。襟部372の内壁には、Oリング3 74等のシール部材が付与されている。シール部材はノーズ442と凹所368 との間の交差部をシールし、膨張空気がこれら構成要素間に入ってくるのを防ぐ 。 空気シリンダ400は、シリンダの突合せ端部(butt end)と、突合せ端部40 2とロッド端部404との間の位置とに位置するブラケットを介して移動可能な チャック組立体310の外ハウジング320へ固定して取り付けられている。シ リンダ400のロッド406は、上方に延びかつブラケットアーム390の端部 392へ固定された端部408を有する。シリンダ400の作動中において、ブ ラケットアーム390が外ハウジング320のスロット330内に入って、ロッ ド406は、収縮されるか延伸される。シリンダロッド406の直線運動は、チ ャック部材360の上端部362へ伝えられ、下端部364及びチャック部材の 凹所368を軸組立体410の傾斜したノーズ442に向けて又はから離れて移 動させる。このように、チャック組立体全体310は、流体シリンダ204の作 動中において軸組立体410に向かって及びから離れて移動させ、さらに、空気 シリンダ400の作動中において、チャック部材360はチャック組立体の内ハ ウジング320及び外ハウジング340に関して独立して移動可能である。これ により、チャック部材360が軸440から収縮されることを可能とし、試験部 署からタイヤを取り外すためにチャック組立体全体は完全に上げられる必要がな い。アクチュエータ400が好適な実施例において空気シリンダ(air cyrinder) である一方、当業者は、空気式シリンダ(pneumatic c ylinder)及び流体式シリンダがチャック部材を移動させるために利用されること ができるということを認識するであろう。さらに、空気シリンダの代わりに、モ ータ駆動の歯車組立体、親ねじ等のような機械的な駆動装置を使用することがで きる。 ここで図6を見ると、回転可能な軸組立体410は、上端部422及び下端部 424を有する外ハウジング420を有する。ハウジング420には、タイヤ試 験装置のフレーム部材60へ軸組立体410を取外し可能に固定するために、好 適にはフランジ部426が付与されている。本発明のこの態様は、組立体全体が 容易に取り付けられかつ試験装置のフレーム部材からとり外される取外し可能な カートリッジの形態である軸組立体410を付与し、使用中において伴う柔軟性 をモジュールの構成要素に付与する。フランジ部426は、ボルト428等の適 切な締結器によってフレーム部材へ固定されることができる。当然、フランジ部 426の特定の形状及び位置(又は他の取り付け構造)は変更されることができ 、その一方で、軸組立体410のモジュールの能力をさらに付与する。この特性 は、構成要素への改良された接近性を付与し、装置の維持の複雑さを従来の装置 よりも少なくする。 キャップ部材430は、ねじ432等の適切な締結器によってハウジング42 0の上端部422へ固定され、ブシュ434はキャップと軸440の外部との間 に位置する。傾斜したころ軸受436、438がハウジング及び軸440の上端 部及び下端部において、ハウジング420と軸440との間に付与され、軸44 0の滑らかな回転を促進する。傾斜したノーズ442は、外面444及び端面4 46を有する。外面444は、チャック組立体310の傾斜した凹所368の側 壁370と係合するように形成されており、このような係合面は好ましくは切頭 円錐形状である。肩部又は段階状部分4 48は、上リム26がチャック組立体310によって担持されると同様に、タイ ヤの下ビード部と係合する下リム24(図6)を受け入れるように付与されてい る。好適な実施例において、傾斜したノーズ442は、軸へ取り付けられている 交換可能なキャップであり、好適には鋼で形成されている。当然、ノーズ442 は、軸へ永久に固定される別個の要素とすることができるか、又は軸の一体形成 された部分とすることができる。 軸440は、軸の中に形成された空気ダクト450を有する。空気ダクトは、 ユニオン型弁456及び肘型管継手458を介して空気供給部から空気を受け入 れる。空気は空気ダクト450に入り、傾斜したノーズ442に隣接して位置す る開口部を出る。図7において見られるように、空気は開口部451を出て、上 リム26と下リム24との間の空間を入り、チャック装置によって保持されるタ イヤを膨張させる。空気によりタイヤが膨張せしめられる方法は、公知であり、 詳細には説明されない。しかしながら、本発明において、シール部374によっ て、傾斜したノーズ442とチャック部材360の傾斜した凹所368との間の 空間に空気が入ることを防ぎ、それにより、空気が共に固定された軸440及び チャック部材360に分離力を及ぼす可能性を防ぐということが注意されるべき である。 軸440の下端部452は、スプロケット組立体454へ取り付けられる縮径 部の形態である。スプロケット組立体454は、軸440及び下リム24を回転 させるために、モータ36等の駆動機構に接続された駆動ベルト又はプーリ38 によって係合されている。チャック部材360の傾斜した凹所368における軸 ノーズ442の固定のために、タイヤはリム26、24間で保持され、軸を回転 させることによって、チャック部材360及び上リム26(及び内 チャックハウジング340)を回転させる。上リム26及び下リム24の回転は 、当業界において公知の試験手順を実施するために、試験部署においてタイヤを 回転させる。 図7は、分解された部分破断図であり、閉鎖固定位置におけるチャック組立体 310及び軸組立体410を示し、タイヤ「t」はリム26、24間に締め付け られたビード部幅「W」を有する。この装置のフレーム部材60における開口部 220は、下方に延びるロッド202を有する流体アクチュエータ204のシリ ンダを受け入れる。ロッド202の下端部は、以上に説明されたように、チャッ ク組立体の外ハウジング320の上端部へ適合器332によって接続されている 。アクチュエータ204は、矢印Aに沿って見られるように、フランジ部426 を介してフレーム部材へ固定されている軸組立体410に向けて及びから離れて チャック組立体全体310を移動させる。アクチュエータ204を介して軸組立 体410に向かってチャック組立体310を移動させることによって、リム26 、24にタイヤのビード部と係合させかつ、チャック部材360へ軸440を固 定させるように傾斜したノーズ442に傾斜した凹所368に入らせるように、 図7において締め付けられて示されているタイヤ「t」は、比較的に小さなビー ド部幅「W」を有する。空気シリンダ400は、傾斜した軸ノーズ442に抗し て傾斜したチャック部材の凹所368を、構成要素の固定を高めさせるように作 動せしめられる。さらに、空気シリンダ400の作動が正確に制御されるので、 構成要素を共に固定するように適用された力の量は、実質的に一定に保持される 。これは、チャック及び軸構成要素の固定を高めるためにばねを使用した従来技 術の装置ではない。実質的に一定に固定する力を保持するために、チャック部材 を下方に駆動するようにロッド406が収縮せしめられる量にもかかわらず、チ ャック部材に一定の力を及ぼす時に圧力を開放するリリーフレギュレータ(図示 せず)が好ましくはシリンダ400に付与されている。 図8は、上リム26aと下リム24aとの間の(点線で示される)タイヤ「T 」を締め付ける本発明の装置を示し、このタイヤ「T」は、図7においてタイヤ 「T」のビード部幅「W」よりも大きなビード部幅「W」を有する。比較的に大 きなタイヤ「T」の比較的に大きな直径の距離を調節しかつこのビード部と係合 するために、リム26a、24aは直径がリム26、24よりも大きいというこ とが注意されるべきである。しかしながら、チャック組立体の運動の増加された 範囲のために、異なる寸法のビード部幅を有するタイヤを締め付ける一組のリム を使用することができる。当業者は、保持されるタイヤの寸法の範囲に依存して 一つ以上の組のリムが使用されることができるということを認識する。いずれに せよ、本発明は、チャック組立体全体及びチャック部材の両方を移動させる能力 のために、従来技術の装置よりも大きな幅のタイヤの幅を調節する。 図8から見られることができるように、チャック組立体310を軸組立体41 0に向かって(アクチュエータ204を介して)移動させ、上タイヤビード部及 び下タイヤビード部を係合させることは、タイヤ「T」の比較的に大きなビード 部幅のために、チャック部材360を軸440と係合させるには不十分である。 したがって、空気シリンダ400がロッド406を収縮させるように作動せしめ られる時、これは、チャック部材360の傾斜した凹所368が軸440の傾斜 したノーズ442上に着座してシリンダによってチャック部材へ付与される力の 量が以上に説明されたように制御されるまで、チャック部材360を下に駆動さ せる。上チャック組立体3 10全体が軸440に向けて(及びから離れて)チャック310を移動せしめら れる距離を制御させるために、チャック組立体310が試験装置の固定されたフ レーム部材60に関して移動する距離を検出するように、センサ460(図10 参照)が付与されている。好適な実施例において、センサ406が、装置上の任 意の適切な位置において取り付けられた線形的な移動量の変換器(linear displa cement transducer)であり、好ましくは水圧式シリンダ204(図10)へ取り 付けられている。ケンタッキー州のフローレンスのバルッフ社(Balluff社)から 入手可能でありかつBTL−2シリーズである変換器が、センサ460として使 用されることができる。 本発明のこの特徴は、完全なサイクルよりも少なくチャック部材を移動させる 能力を付与する。すなわち、従来技術の装置は、完全に上昇せしめられた位置と 完全に下げられた位置との間の全体の距離でチャクが繰り返して往復せしめられ るという点において制限されている。したがって、装置のサイクルの時間は、保 持されるタイヤの幅と無関係に同じである。このように、もしチャック部材をほ んのわずかに上昇(下降)させることがタイヤの取外しを可能にするほど十分で あるとしても、このチャック部材は全体の距離に移動される。しかしながら、本 発明は、アクチュエータ204によってチャック組立体全体310を上昇させて シリンダ400によってチャック部材360を上昇させることによって、チャッ ク部材が完全なサイクルより少なく移動されることを可能とする。センサ460 は、チャック部材の位置を監視し、タイヤを取り外す分だけチャック部材の位置 を移動させることを可能とする。したがって、本発明は減少されたサイクル時間 を付与しかつ増加された効率を付与する。 図10は、チャック組立体310の制御運動についての略図的な 流体制御回路である。この制御回路は、チャック組立体が下降せしめられる又は 上昇せしめられる速度を制御し、もし流体圧力が除去されても、チャック組立体 が落下するのを防ぐ。 図10を参照すると、制御回路は、略図的に示されかつ参照番号462によっ てほぼ示されている流体圧力の従来の供給源を有する。流体圧力供給源462は 、「低い圧力」及び「高い圧力」の両方について加圧流体を発生させる。低い圧 力の回路は、チャックアクチュエータ204において大きな運動(ロッド202 の延伸及び収縮)を行うために使用される。サーボ弁と関連して使用されている 高い圧力の回路は、タイヤが上リム24と下リム26との間で締め付けられた後 に、チャック組立体310の位置を維持するように使用される。高い圧力装置は 、タイヤが試験手順中に膨張せしめられる時にリム24、26間に発生せしめら れ分離力に抵抗する。 従来のように、供給源462は、低い圧力ポンプ462a及び高い圧力ポンプ 462bを有し、両方のポンプは、共通の駆動モータ464によって駆動される 。低い圧力ポンプ462aは、加圧流体を導管466内へ運搬し、しかるに低い 圧力ポンプ462bは導管468へ加圧流体を運搬する。低圧回路及び高圧回路 の両方からの加圧流体は、分岐戻しライン470a、470bによって共通の戻 し部又はタンクライン470へ戻される。 圧力導管466と枝戻し導管470aとの間に接続されている従来の圧力逃が し弁473は、低圧回路内で圧力のレベルを設定するために使用される。別の圧 力逃がし弁475は、高圧回路の圧力を調節及び維持するために使用され、図1 0において見られるように、高圧導管468と分岐タンク戻しライン470bと の間で接続されている。 低圧システムは、チャックアクチュエータ204の延伸及び収縮 を行うために使用され、タイヤが試験部署に入ることを可能とし、次に試験され たタイヤが試験部署を出ることを可能とする。アクチュエータ204のシリンダ 端部204a及びロッド端部204b内への加圧流体の流れは、定比弁474に よって制御される。レックスロス(Rexroth)から入手可能でありかつ4WRZ25E3-36 0-5X/6824N9ETと記されている定比弁が使用されることができる。定比弁は、選 択的に、それぞれアクチュエータ204のシリンダ端部204a又はロッド端部 204bと連絡している送り導管476又は送り導管478と、低圧導管466 からの加圧流体を連絡させる。好適な実施例において三つの位置のオン/オフ弁 が使用されることができるが、弁474は定比弁であり、チャックのシリンダ2 04への加圧流体の流量が制御されることができる。結果として、ロッドが延伸 する又は収縮する速度は変化せしめられることができる。例えば、チャックが「 手で動かされる」時、すなわち、設定等の間、チャックの移動が非常に遅く発生 するということが一般に望ましい。したがって、「設定」の条件下で、定比弁が 制御され、延伸速度又は収縮速度を下げるようにシリンダへの加圧流体の流量を 減少させる。公知のように、システムの制御によって発生される適切な制御信号 は、流量と同様に流体流れの方向の両方を制御するために、定比弁へ付与される 。 軸に関するチャック310の位置は、以上に説明されるように、バルフ社(Bal luff,Inc.)から入手可能であり好適には線形移動変換器であるセンサ460に よって監視される。図10において最もよく見られるように、センサ460はシ リンダ204の端部へねじ込まれ、ピストンロッド又はラム202内に形成され るボア202a内に延びるプローブ460aを有する。磁石479は、ボア20 2aの上端部においてロッドによって担持される。プローブ460 aは磁石479の運動に応答し、ロッド202の位置を決定することができる。 線形の位置センサ460及び定比弁474の組み合わせは、上チャックの構成 要素と下チャックの構成要素との間の衝撃を制御するために、上チャックが下チ ャックに向かって移動する時に上チャックの速度を制御するように使用される。 線形移動センサ460は、上チャックの位置を連続的に監視し、上チャックが下 チャックに接近する時、制御システムは適切な信号を定比弁474へ付与するこ とができ、流量を減じ、こうして上チャックが下チャックに向かって移動する速 度を減少させる。 チャック310が、タイヤが上リム24と下リム26との間で締め付けられる 位置、所望の位置に到達する時、高圧回路がチャックの位置を維持するように使 用される。特に、チャックが締め付け位置に到達する時に、高圧保持ソレノイド 480が電圧印加されて従来のサーボ弁組立体482を作動させる。定比弁47 4は作動停止されて中央の流れ遮断位置に戻る。 サーボ弁組立体は従来のものと考えられ、4WS2EM10-4X/10B2ET315Z8DMと表示 されているレクスロス(Rexroth)のサーボ弁482aを有する。従来の隔離遮断 部482b、フィルタ482c及び遮断弁482d。遮断弁482dはサン(Sun )から入手可能であり、4153-059-000-AFM0128として記されている。遮断弁48 2dは、高圧ソレノイド弁480が作動された後に高圧システムがサーボ弁内の 圧力を展開させるのにかかる時間の間、チャック310内での運動を防ぐ。知ら れているように、サーボ弁組立体は、チャック310内の小さな運動をもたらし 、チャック310の位置を決定し、一旦位置が定着すると、サーボ弁組立体は、 膨張の後に、タイヤのリム24、26間に締め付けられたタイヤによって発生せ しめられる分 離力に抵抗するように動作する。 この回路の特徴によれば、圧力作動のチェック弁486が、シリンダのロッド 端部と、定比弁474によって連通された圧力供給源との間で配置されている。 圧力作動のチェック弁の目的は、導管の欠損等の時に、さもなくばチャック31 0が自重下で下方に移動するのを可能とするアクチュエータ204のロッド端部 から流体の流出を防ぐことである。ソレノイド作動のオン・オフ弁488が、圧 力作動弁を開放して(予圧線487を介して)シリンダから流体が流れるのを可 能とし、ロッド204の延伸を可能とする。標準の機械操作の間、このソレノイ ド488は、チェック弁486を開放するために典型的に電圧印加され、それに より、アクチュエータのロッド204の制限されない移動を付与する。ソレノイ ド弁488は、機械の設定条件、手動操作等下で遮断される。ライン489は弁 486用の排水管であり、戻しライン470aへ接続される。 アキュムレータ490は、アクチュエータ204が延伸又は収縮せしめられる 時にさらなる流体流れを付与する。アキュムレータ490は圧力ライン466と 連通している。アキュムレータ490の機能のより完全な説明が、「タイヤ均一 装置用流体装置」と称する、ここに参照として組み込まれた米国特許第5029 467号において見いだされることができる。 この回路は、参照番号492によってほぼ示される「再生ループ」をさらに有 する。このループは、ロッド端部の送り導管478を圧力導管466へ接続する 。チェック弁494は、圧力導管466からロッド端部の送り導管478への流 れを防ぐ。作動中、圧力がアクチュエータ204のシリンダ端部204aへ送ら れる時、ロッド端部から押しやられる流体は、圧力作動のチェック弁486、再 生ループのチェック弁494を通して圧力導管466内へ移動す る。排出された流体を圧力ライン466内へ直接的に運搬することによって、比 較的に少ない流体が流体システムによって供給されなければならず、結果として 、改良された作動及び応答時間が実現されることができる。 図9は、好適な実施例のさらなる特徴、特に、上リム26aからタイヤを強力 に取り外す抜き取り機構を描く。抜き取り機構500は、適切な締結手段によっ てチャック組立体の外ハウジング320へ固定された板又は適切なブラケット5 02へ取り付けられた一対の空気シリンダ510を有する。こうして、抜き取り 機構500はチャック部材310へ固定されてチャック部材310と共に移動す る。各シリンダ510は、抜き取り部材514を担持するロッド512を有する 。シリンダの作動中において、ロッド512は、延伸せしめられ、抜き取り部材 514を下方にタイヤ「T」へ駆動して上リムaからタイヤを取り外す。図9は 、抜き取り部材514が下げられてタイヤをリム26aから取り外し次に静止位 置へ上昇せしめられた後の装置を実線で示す。図9における点線は、係合位置に おける抜き取り部材を示す。作動中において、抜き取り部材は、下げられてリム 26aからタイヤを引き出し、収縮せしめられる。次いで、チャック部材は、タ イヤが軸から上昇せしめられ、試験部署から離れて運搬させることを可能とする 。 さらに、異なるビード部直径を有するタイヤを収容するようにチャック組立体 に関するシリンダ510及び抜き取り部材514の半径方向位置を調節するため に、調節手段が付与される。好適な実施例において、調節手段は、種々の直径を 有するタイヤを調節するために、抜き取り要素を半径方向に(すなわち、図9の 左又は右へ)移動させるハンドル車520である。抜き取り機構は、タイヤの試 験が完了した後にタイヤをチャック装置から有効にかつ一貫して取 り外すことに関する、従来技術の装置の問題を克服する。さらに、チャック組立 体上に抜き取り部材を取り付けることにより、構成要素への接近性(accessibili ty)と構成要素のメンテナンスとを簡略化する密集した構成を付与する。さらに 、この特徴は、タイヤが抜き取られることを可能とし、その一方でタイヤのリム は共に静止している。多くの従来技術の装置の場合のように、上リムからタイヤ が抜き取られるように、チャック部材が完全に収縮されるということを要求して いない。結果として、各機械のサイクル間でチャック部材が完全に収縮かつ完全 に延伸せしめられなくてもよいので、サイクル時間は減少されることができる。 本発明は、特にタイヤ試験装置内でタイヤを保持するのに適しかつ従来技術の 欠点及び制限を克服する幅調節式チャック装置を付与するということが明らかで ある。好適な実施例の前の詳細な記載が、完全な開示をするためになされ、本発 明の多くの修正及び変形が当業者に明らかなように、ここに開示される発明の概 念の範囲及び応用を制限するように解釈されるべきではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 キュケル,リチャード アメリカ合衆国,オハイオ 44136,スト ロングスビル,ティンバーライン ドライ ブ 16565 (72)発明者 リーズ,デイビッド ダブリュ.,シニア アメリカ合衆国,オハイオ 44266,ラベ ンナ,ハーリフ ロード 3303 (72)発明者 ニーファード,キース エー. アメリカ合衆国,オハイオ 44203,ノー トン,ケイ ブールバード 2865 (72)発明者 レイノルズ,デニス アリン アメリカ合衆国,オハイオ 44262,マン ロー フォールズ,チェッテナム レーン 218 (72)発明者 クイン,クリスティー アメリカ合衆国,オハイオ 44230,ドイ ルスタウン,ロギュース ホロー ロード 12308 【要約の続き】 に付与されている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.上部と基部材を形成する下部とを有するフレーム部材と、 回転可能な軸を有する、前記フレーム部材の前記基部材へ固定された下チャッ クと、 回転可能なチャック部材を有する、前記フレーム部材に関して垂直に移動する ことができるように前記フレーム部材の前記上部へ取り付けられた上チャックと 、 前記上チャック及び前記下チャックによって保持されているタイヤを試験する 手段と、 前記フレーム部材に関する前記上チャックの垂直方向の位置を検出するセンサ と、 完全に上昇された位置と完全に下降された位置との間で、前記フレーム部材に 関して前記上チャックを上昇及び下降させるアクチュエータとを具備し、前記ア クチュエータは、前記完全に上昇された位置と前記完全に下降された位置との間 で任意の所望の位置で前記上チャックを止めるように操作することができるタイ ヤ試験装置。 2.前記アクチュエータは、流体圧力が取り除かれた時に前記上チャックを前 記上昇された位置で維持する圧力作動のチェック弁を有する流体制御回路へ接続 された流体シリンダを具備する請求項1に記載のタイヤ試験装置。 3.前記アクチュエータは流体シリンダを具備し、前記センサは前記流体シリ ンダ上において付与される変換器を具備する請求項1に記載のタイヤ試験装置。 4.前記アクチュエータは、前記上チャックを上昇及び下降させるように要求 された流体流れを操作する定比弁からの作動流体を受け入れる流体シリンダを具 備するの請求項1に記載のタイヤ試験装 置。 5.前記軸との前記チャック部材の衝撃を制御するように前記上チャックが下 チャックに向かって移動せしめられる時に、前記定比弁は前記上チャックの速度 を制御する請求項4に記載のタイヤ試験装置。 6.前記上チャックは外ハウジング内で回転可能に取り付けられた内ハウジン グを有し、前記回転可能なチャック部材が前記内ハウジングに関して摺動するこ とができ、前記アクチュエータは前記内ハウジング、前記外ハウジング及び前記 チャック部材を上昇及び下降させる請求項1に記載のタイヤ試験装置。 7.前記上チャックを上昇及び下降させる前記アクチュエータは、前記フレー ム部材の前記上部へ固定される請求項1に記載のタイヤ試験装置。 8.前記軸は、前記軸を回転させる駆動ベルトによって係合される駆動スプロ ケットを有する請求項1に記載のタイヤ試験装置。 9.前記上チャックへ取り付けられた第一リムと、前記下チャックへ取り付け られた第二リムとをさらに具備し、これら前記リムは、前記タイヤ試験装置によ って試験されるタイヤの上ビード部及び下ビード部と係合するように形成されて いる請求項1に記載のタイヤ試験装置。 10.複数の交換可能な第一リム及び第二リムが付与されかつこれらリムは前 記上チャック及び前記下チャックへ取り付けることができ、前記複数のリムは異 なる寸法のタイヤと係合するように形成された請求項9に記載のタイヤ試験装置 。 11.前記リムの一つからタイヤを取り外すために前記上チャックによって担 持された抜き取り機構をさらに具備する請求項9に記載のタイヤ試験装置。 12.前記抜き取り機構は、少なくとも一つの抜き取り部材及び空気アクチュ エータを有し、前記空気アクチュエータは、前記上チャックへ固定され、前記上 チャック上に取り付けられたタイヤに向かって前記抜き取り部材を駆動するよう に操作することができる請求項11に記載のタイヤ試験装置。 13.前記抜き取り機構には、異なるビード部の直径のタイヤを抜き取るため に、前記上チャックに関して前記抜き取り部材の位置を調節する手段が付与され ている請求項11に記載のタイヤ試験装置。 14.前記アクチュエータは、前記シリンダの作動中に前記上チャックを上昇 及び下降させるロッドを有する流体シリンダを具備し、操作中に前記ロッドの外 面から作動流体を除去するためにシール部材が前記シリンダの外側に付与され、 前記シール部材は、前記ロッドから除去された流体を受け入れる室を形成する請 求項1に記載のタイヤ試験装置。 15.上部及び下部を具備するフレーム部材と、 回転可能な軸を有する、前記フレーム部材の下部へ取り付けられた下チャック と、 回転可能なチャック部材を有し、前記フレーム部材の前記上部に取り付けられ かつ前記フレーム部材に関して垂直方向に移動可能な上チャックと、 前記上チャック及び前記下チャックによって保持されるタイヤの均一性を決定 する手段と、 前記上チャックの垂直方向位置を検出するセンサと、 前記上チャックと前記下チャックとの間にタイヤをしっかりと締め付けるよう に前記フレーム部材に関して前記上チャックを上昇及び下降させるために前記上 チャックへ取り付けられた流体アクチュ エータとを具備し、 前記流体アクチュエータによって及ぼされる力が、試験中に前記上チャックと 前記下チャックとの間でタイヤを締め付け、異なる幅を有するタイヤを締め付け るように前記下チャックに関して種々の選択された位置のいずれかへ前記上チャ ックを移動させるタイヤ試験装置。 16.前記上チャックからタイヤを取り外すために、前記上チャックによって 担持された抜き取り機構をさらに具備する請求項15に記載のタイヤ試験装置。 17.前記抜き取り機構は、少なくとも一つの抜き取り部材及び空気アクチュ エータを有し、前記空気アクチュエータは、前記上チャックへ固定され、前記上 チャックによって保持されるタイヤに向けて前記抜き取り部材を駆動させるよう に操作することができる請求項16に記載のタイヤ試験装置。 18.前記抜き取り機構には、異なる直径のタイヤを抜き取るために前記上チ ャックに関して前記抜き取り部材の位置を調節する手段が付与されている請求項 17に記載のタイヤ試験装置。 19.圧力作動油を受け入れる室を形成するように前記シリンダの外部へ固定 されたシール部材をさらに具備し、前記ロッド上の流体が前記室を出るのを防ぐ ように前記シール部材が前記ロッドと接触している請求項15に記載のタイヤ試 験装置。 20.傾斜した雄部を有する回転可能な軸を有する、タイヤのビード部と接触 するために半リムを受け入れる第一チャックと、 回転可能な軸の傾斜した雄部を受け入れるように形成されている傾斜した雌部 を有する、延伸可能で回転可能なチャック部材を有する、タイヤのビード部と接 触するために半リムを受け入れかつ前記第一チャックに向けて及びから離れて移 動させることができる第二 チャックと、 前記軸の傾斜した雄部と係合するように傾斜した雌部を移動させるように、前 記第二チャックに関して前記チャック部材を延伸させるように操作させることが できる少なくとも一つの流体圧力操作のアクチュエータとを具備する調節可能な 幅のチャック装置。 21.流体圧力作動のアクチュエータは空気式であり、実質的に全範囲にわた って実質的に一定の力を前記チャック部材に付与し、前記チャック部材は前記ア クチュエータによって移動せしめられる請求項20に記載のタイヤ試験装置。 22.前記流体圧力作動のアクチュエータが空気式であり、前記第二チャック に関して前記チャック部材を収縮させるように操作することができる請求項20 に記載のタイヤ試験装置。 23.前記アクチュエータは、前記チャックの外部に配置され、前記第二着チ ャック部材に関して前記チャック部材の延伸可能な傾斜した雌部の位置の可視的 な検出を付与する請求項20に記載のタイヤ試験装置。 24.一対の空気式アクチュエータが、前記チャックハウジングへ固定され、 前記チャック部材へ固定されたブラケットを駆動させる請求項20に記載のタイ ヤ試験装置。 25.前記軸には、空気を前記傾斜した雄部に隣接した領域へ送るための空気 導管が付与されている請求項20に記載の調節可能な幅チャック装置。 26.前記チャック部材の前記傾斜した雌部には、前記軸の傾斜した雄部と前 記チャック部材の傾斜した雌部との間の領域に空気が入るのを防ぐためにシール 部材が付与されている請求項25に記載の調節可能な幅チャック装置。 27.前記回転可能な軸の前記傾斜した雄部及び前記チャック部 材の前記傾斜した雌部は、係合する切頭円錐形状を有する請求項20に記載の調 節可能な幅チャック装置。 28.前記下チャックは軸ハウジングへ固定された複数の構成要素を有し、前 記軸ハウジングは、下チャック全体が支持フレームから取り外すことを可能とす るように支持フレーム部材へ取り外し可能に固定されている請求項20に記載の 調節可能な幅チャック装置。 29.前記第二チャック部材からタイヤを抜き取る手段をさらに具備する請求 項20に記載のタイヤ試験装置。
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