JP2001348488A - 熱伝導性樹脂組成物、プリプレグ、放熱性回路基板及び放熱性発熱部品 - Google Patents

熱伝導性樹脂組成物、プリプレグ、放熱性回路基板及び放熱性発熱部品

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JP2001348488A
JP2001348488A JP2000169569A JP2000169569A JP2001348488A JP 2001348488 A JP2001348488 A JP 2001348488A JP 2000169569 A JP2000169569 A JP 2000169569A JP 2000169569 A JP2000169569 A JP 2000169569A JP 2001348488 A JP2001348488 A JP 2001348488A
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heat
prepreg
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circuit board
circuit
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English (en)
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Daizo Baba
大三 馬場
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機フィラーが高充填されて、熱伝導性に優
れた成形物を得ることができ、放熱性回路基板の絶縁層
の形成や、発熱部品に対して金属放熱体を取り付けるた
めの接着層の形成のために好適に使用することができる
熱伝導性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 平均粒径が50〜100μmの粒子が3
0〜60質量部、平均粒径が5〜30μmの粒子が30
〜60質量部、平均粒径0.1〜3μmの粒子が5〜1
5質量部含まれた無機フィラーを用いる。この無機フィ
ラーを80〜95重量%配合し、熱伝導率を3〜10W
/mKとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂に無機フィラー
を高充填した熱伝導性樹脂組成物、この熱伝導性樹脂を
不織布に含浸乾燥してなるプリプレグ、このプリプレグ
とリードフレームにより成形される高放熱性及び大電流
化を容易にした放熱性回路基板、このプリプレグを介し
て金属板又は放熱フィンと発熱部品とを一体化させた熱
放散性発熱部品に関し、特にパワーエレクトロニクス分
野に使用される技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高機能化、小型薄型化
の要求に伴い、半導体が高集積化され、これを高密度に
実装する為に、これらを実装する回路基板には高放熱性
を重視した設計が容易な事が要求されて来ている。ま
た、高機能化、高出力化されつつあるトランジスタチッ
プ等の発熱部品(パワーチップ)自体に放熱性を付与す
ることも求められている。
【0003】このような高放熱性の回路基板としては、
ガラス基材エポキシ樹脂積層板にて形成されるプリント
配線板に、発熱部品の搭載部位のみに放熱フィンを設け
た回路基板、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミッ
ク基板に銅板からなる回路を直接接合したいわゆるDB
C(ダイレクトボンディングカッパー)基板からなる回
路基板、アルミニウム、銅等からなる放熱板の両面又は
片面に絶縁層を介して回路を形成した回路基板等が提案
されている。
【0004】また発熱部品自体については、発熱部品と
シャーシ等との間に放熱性シートを機械的に介在させる
ことにより、発熱部品からの放熱性を向上することがな
されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術のうち、放熱フィンをプリント配線板に設けたもので
は、嵩張り過ぎて、電子部品の小型薄型化に対応できな
いものであった。
【0006】またDBC基板からなる回路基板では、基
板の寸法がコストおよび機械的強度等の特性面によって
規制されて、非常に小さいものに限定されてしまい、小
型モジュールに限定されてしまうものであった。
【0007】また、アルミニウム、銅等からなる放熱板
の両面又は片面に絶縁層を介して回路を形成した回路基
板により放熱性の向上を図る場合においては、回路の形
成に用いられる銅箔の厚みの上限は、一般的には105
μm程度であり、これより厚くなると、エッチング処理
によって回路を形成することが困難となって、大電流化
への要望に対処しきれないものであった。
【0008】そこで、予め回路形成がなされている厚肉
のリードフレームと放熱板とを金型内に配置すると共に
金型を加熱して無機フィラーが充填されている熱可塑性
樹脂を射出することにより、リードフレームからなる回
路と熱可塑性樹脂からなる絶縁層を有する回路基板を形
成することが提案されているが、熱可塑性樹脂には無機
フィラーを高密度で充填することが困難であるため、放
熱性の向上を行うのは困難なものであった。
【0009】更に、熱硬化性樹脂に高熱伝導性フィラー
を充填した樹脂組成物をフィルム基材に塗布乾燥し、シ
ート化した放熱性シートとリードフレームとを成型一体
化する提案もされている(特開平10−173097号
公報)。しかし、この放熱性シートを成形するにあた
り、シート状に塗布された樹脂組成物の乾燥時には、シ
ートの片側からしか溶剤が揮発しないこととなり、放熱
性シートを硬化成形した絶縁樹脂層中に溶剤が残留しや
すく、絶縁信頼性に問題が発生しやすいものであった。
また、放熱性シートを成形する際は、PETフィルム等
のキャリアフィルム上に樹脂組成物を塗布乾燥させてB
ステージ化することが一般的であるが、キャリアフィル
ムは回路基板の作製には用いられず、その分製造コスト
がかかるものであり、またキャリアフィルムと放熱性シ
ートとの離型性を付与するためにシリコン等の離型剤が
必要となり、キャリアフィルムからの剥離の際にシリコ
ンが樹脂表面に転写されて、接着不良を起こす可能性が
あったものであり、また、使用に際してはキャリアフィ
ルムから放熱性シートを剥離する手間がかかるものであ
った。
【0010】また、上記の放熱性シートを用いて発熱部
品の放熱性を向上しようとする場合も、同様の問題があ
った。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、無機充填材が高充填されて、熱伝導性に優れた成
形物を得ることができる熱伝導性樹脂組成物、この熱伝
導性樹脂組成物を用いて形成され、熱伝導性に優れた成
形物を得ることができるプリプレグ、このプリプレグを
絶縁層の形成のために用いることにより、優れた熱伝導
性を有する絶縁層を容易に形成することができて低コス
ト化が可能であり、かつ優れた放熱性が付与されると共
に大電流化が容易な放熱性回路基板、及び上記のプリプ
レグにて形成される接着層を介して金属放熱体が取り付
けられることにより、優れた熱伝導性を有する接着層を
容易に形成することができて低コスト化が可能であり、
かつ優れた放熱性が付与さた放熱性発熱部品を提供する
事を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
熱伝導性樹脂組成物は、平均粒径が50〜100μmの
粒子が30〜60質量部、平均粒径が5〜30μmの粒
子が30〜60質量部、平均粒径0.1〜3μmの粒子
が5〜15質量部含まれた無機フィラーを80〜95重
量%配合して、硬化物の熱伝導率を3〜10W/mKと
して成ることを特徴とするものである。
【0013】また請求項2に係る発明は、請求項1の構
成に加えて、1分子内に2個以上のエポキシ基を持つエ
ポキシ樹脂と、硬化剤として1分子内に2個以上のフェ
ノール性水酸基を持つフェノール系樹脂と、硬化促進剤
として下記式(1)に示すホスフィン系化合物と下記式
(2)に示す1分子内に2個以上のフェノール性水酸基
を持つフェノール系化合物との反応物とを含有すること
を特徴とするものである。
【0014】
【化2】
【0015】また請求項3に係る発明は、請求項1又は
2の構成に加えて、無機フィラーとして、Al23、M
gO、BN、AlN、SiO2から選ばれた一種又は二
種以上のものを用いて成ることを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明の請求項4に係るプリプレグ1は、
繊維直径6〜20μm、繊維長さ10〜25mmの無機
繊維材料にて構成される20〜200g/m2の不織布
に、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱伝導性樹脂組
成物に溶剤を配合して得られる樹脂ワニスを含浸、乾燥
して半硬化状態として成ることを特徴とするものであ
る。
【0017】本発明の請求項5に係る放熱性回路基板1
0は、請求項4に記載のプリプレグ1と、少なくとも1
つのリードフレーム2とを成形一体化すると共に、少な
くとも1つのリードフレーム2の一部が、プリプレグ1
にて成形される絶縁層6から外部に突出あるいは露出し
て成ることを特徴とするものである。
【0018】また請求項6に係る発明は、請求項5に記
載の構成に加えて、金属放熱体4と、請求項4に記載の
プリプレグ1と、少なくとも1つのリードフレーム2と
を成形一体化すると共に、少なくとも1つのリードフレ
ーム2の一部が、プリプレグ1にて成形される絶縁層6
から外部に突出あるいは露出して成ることを特徴とする
ものである。
【0019】また請求項7に係る発明は、請求項6の構
成に加えて、金属放熱体4として放熱フィン5が一体に
形成されたものを用いて成ることを特徴とするものであ
る。
【0020】また請求項8に係る発明は、請求項5乃至
7のいずれかの構成に加えて、リードフレーム2を、
銅、アルミニウム、鉄、これらの金属のうち少なくとも
一種を含む合金、複数種の金属材からなるクラッド材、
及び複数種の金属材から成る合金から選ばれた少なくと
も1種の材質にて形成して成ることを特徴とするもので
ある。
【0021】また請求項9に係る発明は、請求項6又は
7の構成に加えて、金属放熱体4を、銅、アルミニウ
ム、鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を含む合
金、複数種の金属材からなるクラッド材、及び複数種の
金属材から成る合金から選ばれた少なくとも1種の材質
にて形成して成ることを特徴とするものである。
【0022】また請求項10に係る発明は、請求項5乃
至9のいずれかの構成に加えて、リードフレーム2に形
成されると共に、成形時に絶縁層6の表面に露出する回
路7の表面に、被覆層を形成した状態でリードフレーム
2と請求項4に記載のプリプレグ1とを成形一体化して
成ることを特徴とするものである。
【0023】また請求項11に係る発明は、請求項5乃
至9のいずれかの構成に加えて、リードフレーム2に形
成された、成形時に絶縁層6の表面に露出する回路7の
周縁に、高さ0.1〜2mmの複数のバリを形成して成
ることを特徴とするものである。
【0024】また本発明の請求項12に係る放熱性発熱
部品9は、発熱部品9aと、請求項4に記載のプリプレ
グ1と、金属放熱体4とを順に積層一体化して成ること
を特徴とするものである。
【0025】また請求項13に係る発明は、請求項12
の構成に加えて、金属放熱体4として、放熱フィン5が
一体に形成されたもの用いて成ることを特徴とするもの
である。
【0026】また請求項14に係る発明は、請求項12
又は13の構成に加えて、金属放熱体4を、銅、アルミ
ニウム、鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を含む
合金、複数種の金属材からなるクラッド材、及び複数種
の金属材から成る合金から選ばれた少なくとも1種の材
質にて形成して成ることを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0028】熱伝導性樹脂組成物には、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、シアネート樹脂、ポリイミド樹脂、熱
硬化型ポリフェニレンオキサイド樹脂(PPO樹脂)等
の熱硬化性樹脂を配合することができ、これらを単独
で、あるいは複数種を適宜併用して用いることができ
る。これらの熱硬化性樹脂としては、臭素化されたもの
やリン変成されたものを用いることが、難燃性を付与す
ることができて、好ましい。ここで難燃化された樹脂を
用いずに、難燃剤を別途添加するようにすると、耐熱性
や機械的強度が低下するおそれがある。熱硬化性樹脂の
配合量は、5〜20質量%とすることが好ましい。
【0029】熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いる
場合は、少なくとも一分子中に二個以上のエポキシ基を
持つものであれば特に限定されないが、例えばo−クレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂に代表されるノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹
脂、2官能のビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、3官能
のトリフェニルメタン型エポキシ樹脂等が挙げられる。
これらを単独で用いても、2種類以上を併用してもよ
い。
【0030】エポキシ樹脂の硬化剤としては、例えばフ
ェノールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、
シクロペンタジエン、フェノール重合体、ナフタレン型
フェノール樹脂、ビスフェノールA、ビスフェノールF
等のビスフェノール類等のような、少なくとも一分子中
に2個以上のフェノール性水酸基を持つフェノール系樹
脂が挙げられる。またジシアンジアミドや、ジアミノジ
フェニルメタン、トリエチレンテトラミン、BF3−モ
ノエチルアミン等のアミン系硬化剤や、イミダゾール類
や、酸無水物系硬化剤等を用いることもできる。これら
の硬化剤は、単独で用いても、2種類以上を併用しても
よい。硬化剤の総量の配合量は、通常、エポキシ熱硬化
性樹脂に対して、当量比で0.3〜1.5の範囲で配合
される。
【0031】また、硬化促進剤としては、一般に使用さ
れる硬化促進剤を用いることができ、例えば、1,8ジ
アザビシクロ(5,4,0)−ウンデセン−7、1,5
−ジアザビシクロ(4,3,0)−ノネン−5などの環
式アミン類、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイ
ミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなど
のイミダゾール類、トリフェニルホスフィンなどの有機
ホスフィン類などが挙げられる。硬化促進剤の配合量は
0.01〜1質量%の範囲とすることが好ましい。
【0032】また、硬化促進剤としては、上記式(1)
で示すホスフィン系化合物であるテトラフェニルホスフ
ォニウムテトラフェニルボレート(以下、TPPKと略
称する)を、少なくとも一分子中に二個以上のフェノー
ル性水酸基を持つフェノキシ化合物(フェノール樹脂も
含む)と反応させた反応物を用いることもできる。硬化
促進剤用のフェノール化合物としては、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールE等のビスフェ
ノール類、トリ(4−ヒドロキシフェニル)メタン等の
3官能フェノール類、フェノールノボラック化合物(フ
ェノールノボラック樹脂)等が挙げられる。
【0033】これらの中でも上記の式(2)に示すフェ
ノールノボラック化合物(フェノールノボラック樹脂)
が好ましく、さらに、軟化温度が80℃以下で、且つ3
核体(n=1のもの)の含有量が45質量%以上で、4
核体以上のもの(n=2以上のもの)の含有率が40質
量%以下であるフェノールノボラック化合物が特に好ま
しい。軟化温度が80℃を超えるフェノールノボラック
化合物、又はn=1のものが45質量%未満のフェノー
ルノボラック化合物、又はn=2以上のものが40質量
%を超えるフェノールノボラック化合物を用いると、T
PPKとの反応物(硬化促進剤)の軟化温度が高くな
り、さらにアセトン、メチルエチルケトンなどの溶剤に
溶解しにくくなり、実用的ではない。尚、本発明のフェ
ノールノボラック化合物の軟化温度は低いほど好ましい
ので、特に下限は設定されないが、入手可能なものとし
ては軟化温度が50℃のものである。また、本発明のフ
ェノールノボラック化合物において3核体が多いほど好
ましいので、特に上限は設定されないが、入手可能なも
のとしては3核体が100質量%以下のものである。さ
らに、本発明のフェノールノボラック化合物において4
核体が少ないほど好ましいので、特に下限は設定されな
い。
【0034】上記の硬化促進剤を生成するにあたって
は、フェノール化合物100質量部に対してTPPKを
50質量部以下、好ましくは、フェノール化合物100
質量部に対してTPPKを5〜40質量部の割合で混合
し、フェノール化合物とTPPKを反応容器内で160
〜200℃の範囲で加熱しながら1〜5時間撹拌してフ
ェノール化合物とTPPKを反応させるようにする。反
応の終点は、撹拌初期においてTPPKが溶融樹脂(フ
ェノール化合物)に溶解せずに白濁しているが、1〜5
時間の撹拌の間に全体がほぼ均一な透明になる。この時
点が反応終点と判断することができる。反応終了後、均
一な樹脂溶融物を反応容器から取り出して冷却すること
により固形の硬化促進剤のマスターバッチ(混合物)を
形成することができる。そしてこの反応物をエポキシ樹
脂とフェノール系樹脂である硬化剤との硬化触媒(硬化
促進剤)に用いると、樹脂組成物及びプリプレグ1の作
製における有機溶剤を乾燥する工程で、乾燥温度が60
〜90℃であってもBステージ化が急激に進まなくなっ
て乾燥後の樹脂組成物及びプリプレグ1が可撓性を有す
るものとなり、かつ乾燥後の樹脂組成物及びプリプレグ
1が短時間で硬化することが可能となるのである。
【0035】フェノール化合物100質量部に対してT
PPKが5質量部未満であると、生産性(反応性)が乏
しくなり、硬化剤としてフェノール系樹脂以外の硬化剤
を使用する時などにおいて、フェノール系樹脂が必要以
上に混合される恐れがある。一方、フェノールノボラッ
ク化合物100質量部に対してTPPKが40質量部を
超えると、反応物の軟化温度が大幅に上がり、同時に溶
融粘度が上昇して樹脂組成物の調製時の混練操作におい
て他の成分と均一に混合することが難しくなる恐れがあ
る。
【0036】無機フィラーとしては、Al23、Mg
O、BN、AlN、SiO2から選ばれた少なくとも1
種類のものを用いることが好ましい。これらの無機フィ
ラーは熱伝導性に優れ、更に粒度分布に自由度があるた
め、高充填化するための粒度設計が容易なものである。
【0037】また本発明ではこのような無機フィラーと
して、平均粒径50〜100μmのものが30〜60質
量部、平均粒径5〜30μmのものが30〜60質量
部、平均粒径0.1〜3μmのものが5〜15質量部の
割合で含まれるものを用い、熱伝導性樹脂組成物中にお
ける無機フィラーの配合割合を80〜95質量%とし
て、熱伝導性樹脂組成物の硬化物の熱伝導率が3〜10
W/mKとなるようにするものである。すなわち、上記
のような粒径の無機フィラーを用いることにより、熱伝
導性樹脂組成物中に無機フィラーを80〜95質量%の
割合で配合させ、このように無機フィラーを高充填させ
ることにより、熱伝導性樹脂組成物の硬化物に、3〜1
0W/mKという高い熱伝導性を付与するものである。
【0038】また上記の無機フィラーには、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリ
ング剤にて表面処理を施したり、あるいは分散剤等を添
加したりして、樹脂組成物中への分散性を向上させるこ
とが好ましい。
【0039】上記のような各成分から構成される熱伝導
性樹脂組成物を、溶剤に分散させることによりスラリー
状の樹脂ワニスを得ることができる。樹脂ワニスは、上
記の各成分と溶剤とを配合し、プラネタリーミキサー等
の混練機にて室温で混合することにより調製することが
できる。
【0040】ここで、溶剤は低沸点溶剤である事が望ま
しく、また特に混合溶剤として使用する事により、樹脂
ワニスにて成形されるプリプレグ1の表面形状が良好と
なる。このような溶剤としては、特にメチルエチルケト
ンやアセトン等を用いることが好ましい。一方、高沸点
溶剤は、乾燥時に充分揮発せず残留する可能性が高く、
硬化物の電気絶縁性や機械的強度を低下させるおそれが
ある。このような溶剤は、樹脂組成物が不織布に含浸さ
れやすくなるための流動性を付与するためのものであ
り、その配合量は、調製される樹脂ワニスの粘度が50
0〜5000cPとなる範囲とすることが好ましい。
【0041】また不織布としては、繊維直径が6〜20
μmであり、繊維長さが10〜25μmである無機繊維
からなる、単位面積あたりの質量が20〜200g/m
2の不織布を用いるものである。このような不織布を構
成する無機繊維としては、ガラス、アルミナ、窒化硼素
等の無機繊維を用いることができ、このように無機繊維
を用いることにより、プリプレグ1から成形される絶縁
層6の熱伝導性を向上することができる。
【0042】プリプレグ1を作製するにあたっては、不
織布に樹脂ワニスを含浸させ、例えば100〜150℃
で5〜30分間、加熱乾燥して半硬化させることができ
る。プリプレグ1の厚みは特に限定はされないが、0.
1〜5mmとすることが好ましい。このようにして得ら
れるプリプレグ1は、不織布により強化されて取扱性が
良好となったシート状の成形材料であり、このプリプレ
グ1を用いることにより、薄膜大面積の成形物を容易に
成形することが可能なものである。また、このプリプレ
グ1中には無機フィラーが高充填されると共に均一に分
散され、高熱伝導性の成形硬化物を成形するために好適
に用いられる。
【0043】ここでプリプレグ1を作製するにあたり、
不織布を構成する繊維の繊維直径が20μmを超える
と、樹脂ワニス中の無機フィラーの充填性が損なわれた
り、繊維間にフィラーが入りにくくなったりして、無機
フィラーが高充填されると共に均一に分散したプリプレ
グ1を得ることが困難となる。逆にこの繊維直径が6μ
mに満たないと、不織布の引っ張り強度が低下して、樹
脂ワニスの含浸等の工程において繊維が切れてしまうお
それがあり、また成形されるプリプレグ1のコシが弱く
なって取扱性が低下するおそれがある。ここで、このよ
うな欠点を解消するためにはバインダーを多量に用いる
ことが考えられるが、成形硬化物の熱伝導性を低下させ
ることとなって、好ましくないものである。
【0044】また、不織布を構成する繊維の繊維長さが
25mmを超えると、樹脂ワニス中の無機フィラーの充
填性が損なわれたり、繊維間にフィラーが入りにくくな
ったりして、無機フィラーが高充填されると共に均一に
分散したプリプレグ1を得ることが困難となる。またプ
リプレグ1の強度が高くなりすぎて、硬化成形物を成形
する際に繊維が分散しにくくなり、硬化成形物中に繊維
密度の粗密が発生してしまうおそれがある。逆にこの繊
維長さが10mmに満たないと、不織布の引っ張り強度
が低下して、樹脂ワニスの含浸等の工程において繊維が
切れてしまうおそれがあり、また成形されるプリプレグ
1のコシが弱くなって取扱性が低下するおそれがある。
【0045】更に、不織布の単位面積あたりの質量が2
0g/m2に満たないと、不織布の引っ張り強度が低下
して、樹脂ワニスの含浸等の工程において繊維が切れて
しまうおそれがあり、また成形されるプリプレグ1のコ
シが弱くなって取扱性が低下するおそれがある。またこ
の単位面積あたりの質量が200g/m2を超えると、
樹脂ワニスを不織布に十分含浸させて樹脂表面と繊維表
面とが面一になるようにしようとすると、厚みが1.5
mm程度となって、乾燥時に内部まで十分に乾燥させる
ことが困難となり、また搬送工程において搬送ロールに
て折り曲げられる際に割れが発生するおそれがある。こ
こで、このような事態を防止するために樹脂含浸量を少
なくすると、表面に繊維リッチな層が形成されてしま
い、成形時の密着安定性が損なわれるおそれがある。
【0046】リードフレーム2としては、両面に絶縁層
6等との密着性を向上するために粗面化処理を施した金
属板に打ち抜き加工等の切断加工を施して回路7を形成
し、更に必要に応じてその表面に半田付け性・ワイヤー
ボンディング性を向上するためのニッケルめっき等のめ
っき処理を施したものを用いることができる。
【0047】このリードフレーム2は、リード部11
と、回路7と、この回路7及びリード部11が形成され
ている領域の周囲を囲む枠部12とで構成することがで
きる。この回路7は、金属板に打ち抜き加工等を施すこ
とにより形成される金属の残存部分にて構成されるもの
である。ここで回路7と枠部12とは、金属の残存部分
にて構成されるリード部11にて部分的に接続され、こ
のリード部11を介して回路7が枠部12に支持されて
いる。一つの回路7に対しては、図示のように、リード
部11を一つだけ接続しても良く、また二つ以上接続し
ても良いが、このリード部11は、後述するように、そ
の一部が放熱性回路基板10の端子電極3を構成するも
のであり、端子電極3として用いられないリード部11
は絶縁処理を施す必要があるから、そのような手間をか
けないようにするためには、一つの回路7に対してリー
ド部11を一つだけ接続しておくことが好ましい。また
回路7に接続されないリード部11を形成しても良い。
【0048】リードフレーム2は銅、アルミニウム、
鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を含む合金、複
数種の金属材からなるクラッド材、及び複数種の金属材
から成る合金から選ばれた少なくとも1種の材質から形
成することが好ましく、放熱性回路基板10に反り等が
発生しにくくなって、強度を向上すると共に、放熱効率
を向上することができるものである。回路7としての電
気伝導性を重視する場合は特に銅や、銅を含有する合金
等の銅系材料にて形成することが好ましい。また低コス
ト化・軽量化を図る場合はアルミニウムを、強度を優先
するのであれば鉄を使用するのが好ましい。
【0049】またリードフレーム2の厚みは、0.2m
m〜3mmの範囲とすることが好ましく、この場合、リ
ードフレーム2に大電流を流すことができると共に、放
熱性回路基板10に実装される発熱部品9(パワー部
品)の1次ヒートスプレッダーとしての機能を兼ね備え
させることができる。すなわち、厚みをこの範囲に形成
すると、リードフレーム2から形成される放熱性回路基
板10の回路7に大電流を流すための充分な電流容量を
保持させると共に、この回路7の熱容量を向上し、放熱
性回路基板10に実装されたパワーIC等の発熱部品か
らの発熱を回路7にて吸収して、放熱効率を向上するこ
とができるものである。
【0050】このリードフレーム2は、成形された回路
7の一部又は全部がリードフレーム2の片面側又は両面
側に向けて突出するように、折り曲げ加工や絞り加工等
が施されて、立体成形される。
【0051】図1に示す例では、リードフレーム2に複
数の回路7を形成すると共に、このうち二つの回路7
a,7a及びこの回路7a,7aにそれぞれ接続されて
いるリード部11aにつき、各リード部11aの途中を
回路7aがリードフレーム2の一面側に突出するように
折り曲げ成形し、更にリード部11aと回路7aとの境
界を、回路7aがリードフレーム2と略平行に配置され
るように折り曲げ成形する。このとき、リードフレーム
2の一面側に突出するように成形された二つの回路7
a,7aが略同一平面上に配置されるように形成する。
一方、残りの回路7(回路7b,7c)及びリード部1
1(リード部11b,11c)は、枠部12と同一の面
上に面一に配置される。回路7の外側の面、すなわち一
面側に突出するように形成された回路7aの一面側の面
及び枠部12と面一に配置された回路7b,7cの他面
側の面を、以下、露出面19という。
【0052】一方、成形用金型13としては、一対の型
体13a,13bからなるものを用いる。各型体13
a,13bにはそれぞれ凹所14a,14bが形成され
ており、一対の型体13a,13bがこの凹所14a,
14b同士が対向するように型合わせされることによ
り、凹所14a,14bに囲まれた空間にてキャビティ
が構成されるようになっている。
【0053】ここで、一方の凹所14aはリードフレー
ム2の枠部12から突出する回路7aが収まる形状に形
成されると共に、型合わせ時にその内面が回路7aの露
出面19に沿って配置されるように形成されている。ま
たこの凹所14からは、枠部12と面一の回路7b,7
cのうちの一つ以上(図示では二個)の回路7bに向け
て突出する突出部18が形成されている。この突出部1
8の端面は型合わせ時にその端面が回路7bの表面に沿
って配置されるように形成される。
【0054】また一方の型体13aには、端子電極3が
形成されるリード部11間の、枠体12側に対応する領
域に、突出部26が形成されている。この突出部26
は、型合わせ時に隣り合うリード部11間に配置される
と共にその端面が他方の型体13bに当接するように形
成されており、隣り合うリード部11間の隙間を埋めて
樹脂の流出を防止している。
【0055】また他方の凹所14bは、枠体12が収ま
る形状に形成されている。また、放熱性回路基板10を
成形するにあたっては、立体成形されたリードフレーム
2の、回路7aが突出している側の面である一面側に一
枚又は複数枚(図示では二枚)のプリプレグ1を配置
し、更にリードフレーム2及びプリプレグ1を挟むよう
に一対の型体13a,13bを配置して、型体13a,
13bを型合わせする。ここで、プリプレグ1には、枠
体12から突出する回路7aの形成位置に対応する個所
に開口15を設けると共に、型体13aの突出部18に
対応する個所にも開口15を設け、回路7aとキャビテ
ィの内面との間にプリプレグ1が介在しないようにする
と共に、突出部18の端面と、対応する回路7bの表面
との間にプリプレグ1が介在しないようにしている。
【0056】このとき、図示はしないが、回路7の露出
面19に、予め耐熱性及び離型性を有する被覆層を設け
ておくことができる。この場合、被覆層の厚みは10μ
m以上とすることが好ましい。この被覆層は、ポリエチ
レンテレフタレート製やポリフェニレンサルファイド製
等の樹脂フィルム製にて形成することができ、この場合
は回路7の露出面19に樹脂フィルムを接着するもので
ある。また被覆層は液状レジストの塗膜にて形成するこ
ともでき、この場合は樹脂系の液状レジストを用いるこ
とができ、その塗膜がアルカリ溶液等を用いて容易に除
去可能なものが好ましい。このような液状レジストとし
ては、例えば、不飽和ポリエステル、適宜の不飽和モノ
マー、光重合体等からなる感光性樹脂組成物や、ウレタ
ン(メタ)アクリレートオリゴマー、水溶性セルロース
樹脂、光重合開始剤、(メタ)アクリレートモノマー等
からなる感光性樹脂組成物を用いることができる。この
ように感光性樹脂組成物を液状レジストとして用いる場
合は、液状レジストをリードフレーム2の表面に塗布し
た後、露光硬化することにより被覆層を形成することが
でき、この被覆層は、水酸化ナトリウム溶液等のアルカ
リ溶液にて容易に除去することができる。
【0057】このように、成形用金型13、プリプレグ
1及びリードフレーム2を配置した状態で、5〜200
kg/cm2(0.49〜19.6MPa)の圧力で、
100〜300℃、好ましくは150〜200℃にて、
数分間予備加熱する。このとき、プリプレグ1を構成す
る熱伝導性樹脂組成物は再溶融してキャビティ14内部
形状に沿って流動すると共にリードフレーム2を隙間無
く埋め、更に硬化反応が進行して絶縁層6が形成される
ものであり、この絶縁層6はリードフレーム2に完全に
固着する。ここで、リードフレーム2の表面の、絶縁層
6にて覆われる部分に、予め微細な凹凸を形成したり、
酸化皮膜を形成したりしておくと、絶縁層6との密着性
が向上する。
【0058】このような成形過程においては、プリプレ
グ1を構成する不織布の繊維は熱伝導性樹脂組成物の流
動に応じて容易に切断されることとなって、樹脂の流動
を妨げないものであり、またこのとき切断された繊維が
絶縁層6中に均一に分散されることとなって、プリプレ
グ1にて成形される絶縁層6の機械的強度が向上するこ
ととなる。また成形前の回路7の露出面19とキャビテ
ィを構成する凹所14a,14bの内面との間にはプリ
プレグ1が配置されず、更に成形過程において回路7の
露出面19は凹所14a,14bの内面に沿って配置さ
れるので、この露出面19が樹脂にて覆われることなく
外部に露出することとなる。またこのとき突出部18の
端面が突出部18に対応する回路7bの表面に沿って配
置されることとなり、この回路7cにおける突出部18
の端面との当接面22は樹脂にて覆われることなく外部
に露出することとなる。
【0059】また、露出面19に被覆層が設けられてい
る場合には、樹脂が露出面19まで流動したとしてもこ
の樹脂は被覆層の表面に付着することとなり、成形後に
この被覆層を除去することにより、回路7の露出面19
には樹脂が付着することがないものであり、加熱加圧工
程において溶融したプリプレグ1の樹脂が被覆層に回り
込んだ状態で硬化して形成される樹脂硬化物の付着物
を、被覆層を除去する際に一緒に除去することができ、
回路7における樹脂硬化物の付着物の付着を防止して回
路形成精度を向上することができる。従って、放熱性回
路基板10に電子部品を実装する場合の半田濡れ性を向
上して、接続信頼性を向上することができるものであ
る。
【0060】そして成形後、更に例えば175℃で数時
間加熱することによりアフターキュアーを行い、完全に
硬化させる。この加熱加圧成形は真空に近い減圧雰囲気
下にて行うことが好ましく、この場合、キャビティ14
内に空気が溜まることを防いで、ボイドの混入を抑制
し、成形される放熱性回路基板10の信頼性を向上する
ことができる。
【0061】このようにして成形される放熱性回路基板
10は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物中に不織布を構成
していた繊維が分散して構成された絶縁層6の一面に、
回路7aの露出面19が露出した形状となっている。ま
た絶縁層6の、突出部18に対応する個所には凹部21
が形成されており、この凹部21の底面には、突出部1
8に対応する回路7bの当接面22が露出することとな
る。また回路7bの露出面19及び図示はしていないが
回路7cの露出面19は絶縁層6の他面に露出すること
となり、一つのリードフレームにて二層の回路7が形成
されている。
【0062】また絶縁層6の側部からは、リード部11
の枠部12側の一部が突出しており、またこのリード部
11に接続された枠部12が絶縁層6の周囲を囲むよう
に配置される。この枠部12はリード部11との境界に
て切断して除去し、一方、放熱性回路基板10側に残存
すると共に絶縁層6から突出するリード部11の一部
は、端子電極3として形成される。また、更に必要に応
じて回路7の露出面19にソルダーレジストを印刷硬化
させて形成し、電子部品を半田接続等にて実装するもの
である。
【0063】このようにして放熱性回路基板10を得る
ようにすると、無機フィラーを上記のように高充填させ
たプリプレグ1にて成形された絶縁層6は、機械的強度
にすぐれ、またその熱膨張係数が20ppm/℃以下と
なり、熱伝導率は3W/mK以上を得る事が出来る。こ
れは、半導体チップとの電子部品とのいわゆるαマッチ
ング性において非常に優れると共に熱変形し難い硬化物
と言える。すなわち、放熱性回路基板10に実装される
電子部品のシリコンチップの熱膨張係数αと、絶縁層6
の熱膨張係数との差が小さくなり、半田付け工程等を経
ることによる熱履歴による内部応力の蓄積を抑制して、
クラックの発生を防止することができるものである。
【0064】また、上記のようにプリプレグ1の金型成
形によって絶縁層6を形成すると、樹脂フィルム等に樹
脂組成物を塗布乾燥して放熱性シートを形成する場合の
ように片面にキャリアフィルムが設けられていないの
で、プリプレグ1の形成時には、両面からの溶剤揮発が
可能で乾燥スピードが速く、均一な乾燥硬化が可能であ
り、また不織布基材を用いることによって、シート状に
形成すると共に腰のある材質に形成することができ、取
扱い性が非常に良好になるものであり、また切断等の加
工時に欠け等が発生しにくいものである。またキャリア
フィルムがないことから、切断等の加工がしやすいもの
である。更に、コスト的にも、キャリアフィルムが不要
な分だけ製造コストを削減することができ、特に樹脂の
乾燥加工費における製造コストを低減することができ
る。また、キャリアフィルムを用いる場合は、放熱性シ
ートとキャリアフィルムとの離型性付与のためシリコン
等が一般的に使われているが、このような離型剤も不要
となるものである。更に、シリコンが樹脂表面に転写し
て密着性不良が発生する可能性が生じることも防ぐこと
ができるものである。また放熱性回路基板10の成形時
にはキャリアフィルムから放熱性シートを剥離しなけれ
ばならないが、プリプレグ1を用いるとそのような手間
がかからないものである。
【0065】また、上記のようにして放熱性回路基板1
0を形成するにあたっては、回路7の表面に被覆層を設
けずに、リードフレーム2を打ち抜き加工により成形す
る際に、回路7の輪郭と打ち抜き金型との間にクリアラ
ンス(隙間)を形成しておく等することにより、回路7
の周縁の全域に、高さ0.1〜2mmの複数のバリ8を
露出面19側に突出するように設けることも好ましい。
そして、放熱性回路基板10の加熱加圧成形時には、こ
のバリ8が形体12aの凹所14の内面に押圧されるこ
とにより、回路7の表面と絶縁層6の表面との境界に、
回路の周囲を囲む堰8aが形成される。そのため、加熱
加圧工程において溶融したプリプレグ1の樹脂は、この
堰8aによって堰き止められて、回路7表面に回り込む
ことがなくなり、回路7における樹脂硬化物の付着物の
付着を防止して回路形成精度を向上することができる。
従って、放熱性回路基板10に電子部品を実装する場合
の半田濡れ性を向上して、接続信頼性を向上することが
できるものである。
【0066】図3,4に示す例では、二つのリードフレ
ーム2を用いて一つの放熱性回路基板10を成形してい
る。ここで、リードフレーム2は二個以上用いても良
い。図3に示す一方のリードフレーム2(リードフレー
ム2a)は、枠体12内部に二つの回路7(回路7d,
7d)を形成しており、各回路7dにはそれぞれリード
部11(リード部11d,11d)を接続している。こ
の回路7dは、図1におけるリード部11aと同様にし
てリード部11dを折り曲げ加工又は絞り加工すること
により、枠体12の片面側に向けて突出するように形成
されている。また、他方のリードフレーム2(リードフ
レーム2b)では、複数のリード部11(リード部11
e)及び回路7(回路7e)が、枠体12と面一に形成
されている。ここで、他方のリードフレーム2bは、一
方のリードフレーム1aの回路7dに対応する位置には
回路7eやリード部11eが形成されないようになって
いる。
【0067】放熱性回路基板10を成形するにあたって
は、金属放熱体4、一又は複数枚(図示では二枚)のプ
リプレグ1、リードフレーム2a、一又は複数枚(図示
では一枚)のプリプレグ1、リードフレーム2aの順に
各部材を配置する。このとき、立体成形された一方のリ
ードフレーム2aの枠体12から突出する回路7d,7
eが他方のリードフレーム2b側に配置されるようにリ
ードフレーム2a,2bを対向配置する。ここで、二つ
のリードフレーム2a,2bの間に配置されるプリプレ
グ1には、リードフレーム2aの枠体12から突出する
回路7d,7eの形成位置に対応する個所に開口15を
設け、回路7dとキャビティ14の内面との間にプリプ
レグ1が介在しないようにしている。
【0068】またこのとき、二つのリードフレーム2
a,2bの、枠体14同士の間にはスペーサ23を介在
させて、リードフレーム2a,2b同士の間に隙間を維
持し、リードフレーム2a,2b間の電気的絶縁性を確
保する。ここで、スペーサ23の厚みは、一方のリード
フレーム2aの枠体14と回路7dとの間の隙間の寸法
と同一とし、スペーサ23を介してリードフレーム2
a,2b同士を重ねた場合に回路7dがリードフレーム
2bの枠体12の内側に配置されると共にこのリードフ
レーム2bと面一に配置されるようにする。
【0069】そしてこれらの金属放熱体4、プリプレグ
1、一方のリードフレーム2a、プリプレグ1、他方の
リードフレーム2aを図1に示す場合と同様の条件に
て、一対の形体13a,13bからなる成形金型13を
用いて金型成形する。
【0070】ここで、リードフレーム2b側に配置され
る型体13aの凹所14aは、型合わせ時にその内面が
回路7リードフレーム2bの表面に沿って配置されるよ
うに形成されている。
【0071】また他方の凹所14bは、型合わせ時にリ
ードフレーム2aが配置される浅凹部24と、この浅凹
部24の底面に開口し、型合わせ時に金属放熱体4及び
プリプレグ1が配置される深凹部25にて構成されてい
る。この深凹部25は、浅凹部の周縁に形成された、枠
部12及びリード部11eの枠部12側の端部が配置さ
れる周縁部24aの内側に形成されている。
【0072】また各型体13a,13bには、端子電極
3が形成されるリード部11間における枠体12側に対
応する領域に突出部26が形成されている。この突出部
26は、型合わせ時に隣り合うリード部11間に配置さ
れるように形成されており、隣合うリード部11間の隙
間を埋めて樹脂の流出を防止している。
【0073】このような成形過程においては、プリプレ
グ1を構成する不織布の繊維は熱伝導性樹脂組成物の流
動に応じて容易に切断されることとなって、樹脂の流動
を妨げないものであり、またこのとき切断された繊維が
絶縁層6中に均一に分散されることとなって、プリプレ
グ1にて成形される絶縁層6の機械的強度が向上するこ
ととなる。また成形前の回路7の露出面19とキャビテ
ィ14を構成する凹所14a,14bの内面との間には
プリプレグ1が配置されず、更に成形過程において回路
7の露出面19は凹所14a,14bの内面に沿って配
置されることとなり、この露出面19が樹脂にて覆われ
ることなく外部に露出することとなる。
【0074】ここで、図1の場合と同様に回路7の露出
面19に被覆層を設けたり、回路7にバリ8を設けたり
することで、回路7の露出面19への樹脂硬化物の付着
物の付着を防止することができる。
【0075】このように形成された回路基板10は、図
4に示すように、絶縁層6の一面側にリードフレーム2
aに形成されていた回路7d、及び図示はしていないが
リードフレーム2bに形成されていた回路7eの露出面
19が露出することとなり、内部に立体的な回路パター
ンが形成される。このように複数個の立体的に形成され
たリードフレーム2を用いて形成されることにより、リ
ードフレーム2を一枚のみしか使用しない場合と比べ
て、回路7をより複雑かつ高い密度で形成することがで
きるものである。
【0076】また絶縁層6の側部からは、リード部11
の枠部12側の一部が突出しており、またこのリード部
11に接続された枠部12が絶縁層6の周囲を囲むよう
に配置される。この枠部12は、図4(b)に示すよう
にリード部11との境界にて切断して除去し、一方、放
熱性回路基板10側に残存すると共に絶縁層6から突出
するリード部11の一部は、端子電極3として形成され
る。また、更に必要に応じて回路7の露出面19にソル
ダーレジストを印刷硬化させて形成し、電子部品を半田
接続等にて実装するものである。
【0077】ここで、図3,4に示す場合においても、
成形時に回路7の露出面19に被覆層を形成しても良
く、また回路7に複数のバリ8を形成しても良い。
【0078】図5に示す例では、リードフレーム2の一
側においては枠部12から二つのリード部11(リード
部11f,11g)が形成されており、それぞれに回路
7(回路7f,7g)が形成されている。このうち一方
のリード部11fは回路7fが枠部12から一面側に向
けて突出するように折り曲げ加工又は絞り加工を施され
ており、他方のリード部11gはそのような加工は施さ
れず、回路7gが枠部12と略面一となっている。ま
た、リードフレーム2の他側においては枠部12から一
つのリード部11(リード部11h)が形成されてお
り、このリード部11hに回路7(回路7h)が接続さ
れている。ここで、リードフレーム2の他側は略垂直に
折り曲げ成形されて起立部16を形成しており、リード
フレーム2の他側においてリード部11hの、枠部12
側の一部も折り曲げ加工されて起立部16の一部を構成
している。またリード部11hの起立部16とは反対側
の部分には折り曲げ加工又は絞り加工が施されて、回路
7hがリードフレーム2の一面側に突出すると共に回路
7fと略面一となるように配置されている。
【0079】また、図5に示す例においては、金属放熱
体4を用いるものである。この金属放熱体4は、銅、ア
ルミニウム、鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を
含む合金、複数種の金属材からなるクラッド材、及び複
数種の金属材から成る合金から選ばれた少なくとも1種
の材質にて形成することが好ましく、この場合、放熱性
回路基板10に反り等が発生しにくくなって、強度を向
上すると共に、放熱効率を向上することができるもので
ある。ここで低コスト化・軽量化を図る場合はアルミニ
ウムを、強度を優先するのであれば鉄を使用するのが好
ましい。図示の例では金属放熱体4として板状のものを
用いているが、この金属放熱体4に複数の放熱フィンを
一体に形成すると、更に放熱性を向上することができ
る。
【0080】また、成形用金型13は、一対の型体13
a,13b及び一方の型体13aに付属する副型体13
cにて構成される。一方の型体13aの凹所14a内に
は、リードフレーム2の起立部16の先端側に合致する
形状の挿入凹部17が形成されている。この挿入凹部1
7は下方及び側方に開口するように形成されており、側
方の開口は型体13aの側方に配置される副型体13c
にて閉塞されるようになっている。また副型体13aに
は、挿入凹部17の下方の開口縁において、起立部16
におけるリード部11と枠体12の間の領域に対応する
位置に突出部26を設けている。この突出部25は型合
わせ時において、この突出部26は、型合わせ時にリー
ド部11と枠体12の間に配置されると共にその端面が
型体13aの挿入凹部17の内側面に当接するように形
成されており、隣り合うリード部11と枠体12間の隙
間を埋めて樹脂の流出を防止している。またこの凹所1
3aの内面はリードフレーム2の枠部12から突出する
回路7f,7gに沿った形状に形成されており、更にリ
ードフレーム2の枠部12と面一に形成されている回路
7gと合致する位置には、リードフレーム2側に向けて
突出する突出部18が形成され、この突出部18の端面
は回路7gに沿った形状に形成されている。また型体1
3aには、起立部16側を除き、端子電極3が形成され
るリード部11間の枠体12側に相当する領域に突出部
26が形成されている。この突出部26は、型合わせ時
に隣り合うリード部11間に配置されると共に他方の型
体13bに当接するように形成されており、隣合うリー
ド部11間の隙間を埋めて樹脂の流出を防止している。
【0081】放熱性回路基板10を成形するにあたって
は、立体成形されたリードフレーム2の、回路7が突出
していない側に金属放熱体4を配置し、更にリードフレ
ーム2と金属放熱体4との間に一枚又は複数枚のプリプ
レグ1を介在させ、更に両側の外側に一対の型体13
a,13bを配置すると共に型体13aの側方に副型体
13cを配置して、型体13a,13bを型合わせす
る。このときプリプレグ1、リードフレーム2及び成形
用金型13の寸法及び形状を適宜設計することにより、
プリプレグ1は全ての部分がキャビティ14内に配置さ
れ、リードフレーム2は、起立部16以外の部分におい
ては、枠部12及びリード部11の先端側の一部のみが
キャビティ14内に配置されないようにする。このとき
回路7f,7hは凹所14aの内面に沿って配置され、
更に回路7gが突出部18の端面に沿って配置される。
また起立部16の先端が挿入凹部17内に配置されるも
のであり、このとき挿入凹部17には、枠部14の、起
立部16の先端側に配置されている部分が全て配置され
ると共に、リード部11hの先端側の一部が配置され
る。
【0082】このように、成形用金型13、プリプレグ
1、リードフレーム2、金属放熱体14を配置した状
態、図1に示すものと同様の条件にて加熱加圧成形及び
アフターキュアーを施す。
【0083】この成形過程においては、図1等に示す場
合と同様に、プリプレグ1を構成する不織布の繊維は熱
伝導性樹脂組成物の流動に応じて容易に切断されること
となって、樹脂の流動を妨げないものであり、またこの
とき切断された繊維が絶縁層6中に均一に分散されるこ
ととなって、プリプレグ1にて成形される絶縁層6の機
械的強度が向上することとなる。またこの成形過程にお
いて、溶融した樹脂が流動することによって、プリプレ
グ1にて形成される絶縁層6と金属放熱体4とが隙間無
く密着されて、放熱性回路基板10に対して金属放熱体
4が一体に取り付けられる。また成形前の回路7の露出
面19とキャビティ14の内面との間にはプリプレグ1
が配置されていないので、この露出面19が樹脂にて覆
われることなく外部に露出することとなる。ここで回路
7f,7gの露出面19は絶縁層6の上面で露出するこ
ととなり、また回路7hの露出面19は、絶縁層の上面
における型体13aの突出部18に対応する位置に形成
された凹部21の底面において露出することとなる。
【0084】成形後は、絶縁層6の側部からは、リード
部11の枠部12側の一部が突出しており、またこのリ
ード部11に接続された枠部12が絶縁層6の周囲を囲
むように配置されている。この枠部12はリード部11
との境界にて切断して除去し、一方、放熱性回路基板1
0側に残存すると共に絶縁層6から突出するリード部の
一部は、端子電極3として形成され、放熱性回路基板1
0が得られる。ここで、リード部11fの先端側にて構
成される端子電極3f及び図示はしないがリード部11
gの先端側にて構成される端子電極3gは絶縁層6の一
側から側方に向けて突出して形成され、リード部11h
の先端側にて構成される端子電極3hは放熱性回路基板
10の他側部において、絶縁層6の上面から上方に突出
して形成される。
【0085】また、このようにして金属放熱体4を放熱
性回路基板10に対して一体に取り付けるようにする
と、放熱性回路基板10に実装された電子部品からの発
熱を、熱伝導性の高い絶縁層6を介して金属放熱体4に
伝達させた後、この放熱金属体4から効率よく放熱する
ことができ、放熱性を更に向上することができるもので
ある。ここで放熱金属体として複数の放熱フィン5が一
体に形成されたものにを用いると、電子部品から発せら
れ、回路7、絶縁層6を介して金属放熱体4に伝達され
た熱が、金属放熱体4から更に効率良く放熱されるもの
である。
【0086】図6は、上記のように形成されたプリプレ
グ1を用いて形成される放熱性発熱部品9の例を示す。
図示の例では、パワートランジスタ等の発熱部品9aの
表面に、プリプレグ1、金属放熱体4を順に積層し、金
型内で熱圧着成形することにより、プリプレグ1を一旦
溶融させた後、硬化成形し、この硬化成形物にて高熱伝
導性の接着層20を形成すると共に、この接着層20を
介して発熱部品9に金属放熱体4を取り付けるものであ
る。また、予め金属放熱体4を加熱した後、この金属放
熱体4をプリプレグ1を介して発熱部品9に圧着するこ
とにより、プリプレグ1を溶融後硬化成形して接着層2
0を形成しても良い。この成形過程においてプリプレグ
1を構成するが一旦溶融することによって、成形される
接着層20が、発熱部品9と金属放熱体4との間に隙間
無く介在されることとなって、発熱部品9から金属放熱
体4への熱の伝達が効率良く行われることとなる。金属
放熱体4としては、平板状に形成されたものを用いるこ
ともできるが、図示の例のように、複数の放熱フィン5
が一体に形成されたものにて構成するこが好ましく、こ
の場合、発熱部品9から発せられ、接着層20にて金属
放熱体4に伝達された熱が、金属放熱体4から更に効率
良く放熱されるものである。このようにして一体化した
高放熱性発熱部品9は、通常の方法で回路基板等に半田
付けすることが可能であり、優れた熱放散性を有するも
のである。従って、従来のような、回路基板等に実装済
みの発熱部品に後から放熱フィンを放熱シリコンシート
等を介して螺子止めする等の場合ような手間がかからな
いものであり、更に、螺子止めの際に隙間ができて十分
放熱効果が得られなくなるような危険がなく、このよう
な従来の問題点を大幅に改善することができるものであ
る。
【0087】この金属放熱体4は、放熱性回路基板10
の製造において用いられるものと同様に、銅、アルミニ
ウム、鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を含む合
金、複数種の金属材からなるクラッド材、及び複数種の
金属材から成る合金から選ばれた少なくとも1種の材質
にて形成することが好ましく、この場合、放熱性発熱部
品9に反り等が発生しにくくなって、強度を向上すると
共に、放熱効率を向上することができるものである。こ
こで低コスト化・軽量化を図る場合はアルミニウムを、
強度を優先するのであれば鉄を使用するのが好ましい。
【0088】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。
【0089】尚、表1中の各成分としては、下記のもの
を用いた。 ・カップリング剤 : γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン ・分散剤 : 第一工業製薬製の「A208F」 ・MEK : メチルエチルケトン ・DMF : ジメチルホルムアミド ・クレゾールノボラック型樹脂 : 住友化学工業株式
会社製「ESCN195XL4」 ・多官能ビスフェノールA型エポキシ樹脂 : 三井化
学株式会社製「VG3101」 ・ビスフェノールA型エポキシ樹脂 : 油化シェルエ
ポキシ株式会社製「エピコート828」 ・ビスフェノールF型エポキシ樹脂 : 東都化成株式
会社製「YDF8170」 ・フェノキシ樹脂 : 東都化成株式会社製「YPP5
0」 ・臭素化ビスフェノール型エポキシ樹脂 : 住友化学
工業株式会社製「ESB400T」 ・フェノールノボラック樹脂 : 群栄化学株式会社製
「タマノール752」 ・硬化促進剤 : 式(1)に示すテトラフェニルホス
フォニウムテトラフェニルボレート(TPPK)と、式
(2)に示すフェノールノボラック樹脂との反応物 ここで、上記の硬化促進剤は、式(1)に示すテトラフ
ェニルホスフォニウムテトラフェニルボレート(TPP
K)25質量部と、3核体(n=1のもの)の含有量が
70質量%、2核体(n=0のもの)の含有量が10質
量%、4核体(n=2のもの)の含有量が16質量%、
5核体以上(n=3以上のもの)の含有量が5質量%で
ある軟化温度が63℃のフェノールノボラック化合物8
0質量部とを、500mlのステンレスビーカに入れ、
185℃のオイルバス中で3時間撹拌して得られる、均
一透明褐色の反応物(TPPK−A)を用いた。
【0090】また、ガラス不織布としては、直径6μ
m、長さ13mmのガラス繊維にて形成された、厚み3
72μm、単位面積あたりの質量53g/m2のガラス
不織布を使用した。
【0091】(実施例1)表1に示すような粒径分布を
有するアルミナを95質量%含有すると共に表1に示す
組成を有するスラリーをプラネタリーミキサーにて混練
した。これに溶剤を加えて1500cPの粘度に調整
後、ガラス不織布に含浸した後、乾燥させ、厚み400
μm、坪量1250g/m2のBステージ状態のプリプ
レグ1を作製した。ここで、乾燥時には、長さ4mの一
室、長さ6mの二室、長さ4mの三室にて構成された、
たて型乾燥機を用い、一室の温度を60〜70℃、二室
の温度を110〜120℃、三室の温度を60〜70℃
の範囲となるように調節し、この乾燥機内を、スラリー
を含浸させたガラス不織布を1m/分の速度で通過させ
ることにより行った。
【0092】このプリプレグ1を3枚使用し、図3に示
す構成にて、放熱性回路基板10を成形した。
【0093】ここで、60×80mmの金属放熱体4、
60×80mmの二枚のプリプレグ1、80×100m
mのリードフレーム2(リードフレーム2a)、60×
80mmの一枚のプリプレグ1、80×100mmのリ
ードフレーム2(リードフレーム2b)の順に積層した
ものである。また、各リードフレーム2は図3に示すよ
うな形状に成形し、リードフレーム2a,2b間に配置
されるプリプレグ1には、リードフレーム2aから突出
する回路7dに相当する位置に開口15を設けた。ま
た、スペーサ23の厚みは400μmとした。尚、各部
材の材質及び厚みは表1に示す通りである。
【0094】これらの部材を成形金型内に挿入し、50
Torr(6.7kPs)以下の高真空下において、成
形圧力40kg/cm2(3.92MPa)で成形温度
175℃でも5分間加熱し、硬化させた後175℃で6
時間のアフターキュアーを行い、完全硬化させた。これ
により、放熱性回路基板10を作製した。
【0095】(実施例2)表1に示すような粒径分布を
有する窒化アルミニウム60質量部とアルミナ40質量
部の混合フィラーを90質量%含有すると共に表1に示
す組成を有するスラリーをプラネタリーミキサーにて混
練し、更に実施例1と同様にして、厚み400μmのプ
リプレグ1を作製した。
【0096】このプリプレグ1を3枚使用し、図5に示
す構成にて、放熱性回路基板10を成形した。
【0097】ここで、60×80mmの金属放熱体4、
60×80mmの二枚のプリプレグ1、80×100m
mのリードフレーム2の順に積層したものである。ま
た、各リードフレーム2は図5に示すような形状に成形
し、起立部16の高さは0.8mmとした。またプリプ
レグ1には、リードフレーム2から突出する回路7f,
7hに相当する位置に開口15を設けた。
【0098】これらの部材を成形金型内に挿入し、実施
例1と同様の条件にて放熱性回路基板10を作製した。
【0099】(実施例3)表1に示す粒径分布を有す
る、アルミナ55質量部と窒化ホウ素(BN)45質量
部の混合フィラーを85質量%含有すると共に表1に示
す組成を有するスラリーをプラネタリーミキサーにて混
練し、更に実施例1と同様にして厚み400μmのプリ
プレグ1を作製した。このプリプレグ1を3枚使用し、
またリードフレーム2及び金属放熱体4の材質及び厚み
を表1に示す通りにした以外は、実施例1と同様にして
図3に示す通りに各部材を形成し、50Torr(6.
7kPs)以下の高真空下において、成形圧力40kg
/cm2(3.92MPa)で成形温度175℃でも5
分間加熱し、硬化させた後、200℃で3時間のアフタ
ーキュアーを行い、完全硬化させた。これにより、放熱
性回路基板10を作製した。
【0100】(実施例4)表1に示す粒径分布を有す
る、酸化マグネシウム(MgO)35質量部と窒化アル
ミニウム(AlN)65質量部の混合フィラーを80質
量%含有すると共に表1に示す組成を有するスラリー
を、プラネタリーミキサーにて混練し、実施例1の場合
と同様にして、厚み400μmのプリプレグ1を作製し
た。
【0101】このプリプレグ1を1枚使用し、平面寸法
10mm×10mm、厚み2mmの金属板に、高さ10
mm、幅1mmの放熱フィン5を1mm間隔で一体に形
成してなる金属放熱体4と、10mm×10mmの寸法
に切断したプリプレグ1と、10mm×10mm×5m
mの寸法のトランジスタ(発熱部品9a)とを用い、放
熱フィン5が形成された金属放熱体4、プリプレグ1、
トランジスタの順に積層し、金型内に挿入し、50To
rr(6.7kPa)以下の高真空下において、成形圧
力20kg/cm2(1.96MPa)で成形温度17
5℃で5分間加熱し、硬化させた後175℃で5時間の
アフターキュアーを行い、完全硬化させた。これによ
り、放熱フィン5が装着されたトランジスタ(放熱性発
熱部品9)を作製した。
【0102】(比較例1)表1に示す粒径分布を有する
シリカを85質量%とし、上記と同様にしてスラリーを
混練した。このスラリーを真空引きして脱泡した後、溶
剤を揮発させて15000cPに粘度調整後、コンマコ
ーターにてPETフィルムに塗布し、更に乾燥して、厚
み400μmのBステージ状態の放熱性シートを作製し
た。ここで、乾燥時には、長さ4mの一室、長さ4mの
二室にて構成された、横型乾燥機を用い、一室の温度を
60〜70℃、二室の温度を110〜120℃の範囲と
なるように調節し、この乾燥機内を、スラリーを塗布し
たPETフィルムを0.1m/分の速度で通過させるこ
とにより行った。
【0103】この放熱性シートを2枚使用し、プリプレ
グ1の代わりにこの放熱性シートを用いる点、及びリー
ドフレーム2及び金属放熱体4の材質及び厚みを表1に
示す通りにした点以外は、実施例2の場合と同様にし
て、各部材を図5に示す構成の通りに形成した。これら
の部材を成型金型内に挿入し、50Torr(6.7k
Pa)以下の高真空下において、成形圧力40kg/c
2(3.92MPa)で成形温度175℃で5分間加
熱し、硬化させた後175℃で6時間のアフターキュア
ーを行い、完全硬化させた。これにより、回路基板を作
製した。
【0104】(比較例2)表1に示す窒化アルミを80
質量%含有すると共に表1に示す組成を有するスラリー
をプラネタリーミキサーで1次混練した後、3本ロール
にて最終混練することにより高粘度スラリーを作製し
た。
【0105】これに溶剤を加えて15000cPに調整
し、コンマコーターにてPETフィルム上に400μm
の厚みに塗布した後、乾燥し、Bステージ状態の放熱性
シートを作製した。ここで、乾燥時には比較例1と同様
の乾燥機を用い、この乾燥機内を、スラリーを塗布した
PETフィルムを0.2m/分の速度で通過させること
により行った。
【0106】この放熱性シートを2枚使用し、鉄板、放
熱性シート、リードフレーム2の順に積層し、50To
rr(6.7kPa)以下の高真空下において、成形圧
力50kg/cm2(4.9MPa)で成形温度175
℃で5分間加熱し、予備硬化させた。その後175℃で
6時間のアフターキュアーを行い、完全硬化させて、回
路基板を作製した。
【0107】
【表1】
【0108】(評価試験) ・切断加工性評価 各実施例及び比較例において作製されたプリプレグ1及
び放熱性シートをシャーリングマシンにて一律に同様に
切断した場合の、絶縁層又は接着層の端面の欠けの発生
の有無を目視にて観察した。
【0109】・溶剤揮発性評価 各実施例及び比較例において作製したプリプレグ1及び
放熱性シートを160℃の乾燥機内に15分間放置して
乾燥させた場合の、溶剤の揮発による質量の減少分の、
乾燥前のプリプレグ1及び放熱性シートの質量に対する
比率を測定した。
【0110】・熱伝導率測定 定常平板比較法にて測定を行った。このとき、サンプル
としては、各実施例及び比較例にて用いられているプリ
プレグ1又は放熱性シートを適宜の枚数積層して800
μm厚とし、加熱加圧成形することにより一体化して、
絶縁層6を40×40mmの単板として形成し、この単
板につき測定を行った。
【0111】・許容電流評価 許容電流は回路厚に比例するため、実施例1の場合を1
として、回路厚から許容電流を評価した。
【0112】以上の結果を表2に示す。
【0113】
【表2】
【0114】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る熱
伝導性樹脂組成物は、平均粒径が50〜100μmの粒
子が30〜60質量部、平均粒径が5〜30μmの粒子
が30〜60質量部、平均粒径0.1〜3μmの粒子が
5〜15質量部含まれた無機フィラーを80〜95重量
%配合して、硬化物の熱伝導率を3〜10W/mKとす
るため、その硬化成形物は高い熱伝導性を有することと
なり、この硬化成形物にて回路基板の絶縁層や、発熱部
品と放熱用の金属体とを接着する接着層を形成すること
により、回路基板や発熱部品に高い放熱性を付与するこ
とができるものである。
【0115】また請求項2に係る発明は、請求項1の構
成に加えて、1分子内に2個以上のエポキシ基を持つエ
ポキシ樹脂と、硬化剤として1分子内に2個以上のフェ
ノール性水酸基を持つフェノール系樹脂と、硬化促進剤
として上記式(1)に示すホスフィン系化合物と上記式
(2)に示す1分子内に2個以上のフェノール性水酸基
を持つフェノール系化合物との反応物とを含有するた
め、溶剤の乾燥中にはエポキシ樹脂と硬化剤との反応が
殆ど進まないようにすることができて、この熱伝導性樹
脂組成物にてプリプレグを作製する場合などには可撓性
を有するものとなり、しかも硬化成形時には短時間で硬
化可能となって、成形直後の剛性が高いものである。
【0116】また請求項3に係る発明は、請求項1又は
2の構成に加えて、無機フィラーとして、Al23、M
gO、BN、AlN、SiO2から選ばれた一種又は二
種以上のものを用いるものであり、これらのフィラーは
熱伝導性に優れ、回路基板の放熱性を向上することがで
きるものであり、更に粒度分布に自由度があり、高充填
化するための粒度設計が容易なものである。
【0117】本発明の請求項4に係るプリプレグは、繊
維直径6〜20μm、繊維長さ10〜25mmの無機繊
維材料にて構成される20〜200g/m2の不織布
に、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱伝導性樹脂組
成物に溶剤を配合して得られる樹脂ワニスを含浸、乾燥
して半硬化状態とするため、無機フィラーが高充填され
ると共に均一に分散され、かつ取扱性の良好なプリプレ
グが得られることとなり、その成形硬化物は優れた熱伝
導性を有することとなり、回路基板の絶縁層の形成や、
発熱部品に放熱性金属体を取り付けるための接着層を形
成するなどして、放熱性を必要とされる絶縁性の成形体
を成形するために好適に利用できるものである。また樹
脂フィルム等に樹脂組成物を塗布乾燥して得られる放熱
性シートと比較すると、片面にキャリアフィルムが設け
られていないので、プリプレグの形成時には、両面から
の溶剤揮発が可能で乾燥スピードが速く、均一な乾燥硬
化が可能であり、また不織布基材を用いることによっ
て、シート状に形成すると共に腰のある材質に形成する
ことができ、取扱い性が非常に良好になるものであり、
また切断等の加工時に欠け等が発生しにくいものであ
る。またキャリアフィルムがないことから、切断等の加
工がしやすいものである。更に、コスト的にも、キャリ
アフィルムが不要な分だけ製造コストを削減することが
でき、特に樹脂の乾燥加工費における製造コストを低減
することができる。また、キャリアフィルムを用いる場
合は、放熱性シートとキャリアフィルムとの離型性付与
のためシリコン等が一般的に使われているが、このよう
な離型剤も不要となり、離型剤が残留する可能性がなく
なるものであり、リードフレームとの接着性に優れるも
のである。
【0118】本発明の請求項5に係る放熱性回路基板
は、請求項4に記載のプリプレグと、少なくとも1つの
リードフレームとを成形一体化すると共に、少なくとも
1つのリードフレームの一部が、プリプレグにて成形さ
れる絶縁層から外部に突出あるいは露出するため、絶縁
層に高い熱伝導性を付与して、この放熱性回路基板に実
装される電子部品からの発熱を効率よく放熱することが
できるものであり、またリードフレームの、絶縁層から
突出又は露出する部分を端子電極として形成して、外部
の配線との接続が容易となり、また成形過程において
は、プリプレグを構成する不織布の繊維は熱伝導性樹脂
組成物の流動に応じて容易に切断されることとなって、
樹脂の流動を妨げないものであり、またこのとき切断さ
れた繊維が絶縁層中に均一に分散されることとなって、
プリプレグにて成形される絶縁層の機械的強度が向上す
ることとなる。また樹脂フィルム等に樹脂組成物を塗布
乾燥して得られる放熱性シートにて絶縁層を成形する場
合と比較すると、片面にキャリアフィルムが設けられて
いないので、プリプレグの形成時には、両面からの溶剤
揮発が可能で乾燥スピードが速く、均一な乾燥硬化が可
能であり、また不織布基材を用いることによって、シー
ト状に形成すると共に腰のある材質に形成することがで
き、取扱い性が非常に良好になるものであり、また切断
等の加工時に欠け等が発生しにくいものである。またキ
ャリアフィルムがないことから、切断等の加工がしやす
いものである。更に、コスト的にも、キャリアフィルム
が不要な分だけ製造コストを削減することができ、特に
樹脂の乾燥加工費における製造コストを低減することが
できる。また、キャリアフィルムを用いる場合は、放熱
性シートとキャリアフィルムとの離型性付与のためシリ
コン等が一般的に使われているが、このような離型剤が
不要となり、また離型剤の放熱性シートへの転写の問題
もなくなるものである。また放熱性回路基板の成形時に
はキャリアフィルムから放熱性シートを剥離しなければ
ならないが、プリプレグを用いるとそのような手間がか
からないものである。更に、リードフレームを肉厚に形
成することができて回路の厚みを大きく形成して容易に
大電流化を図ることができるものである。
【0119】また請求項6に係る発明は、請求項5に記
載の構成に加えて、金属放熱体と、請求項4に記載のプ
リプレグと、少なくとも1つのリードフレームとを成形
一体化すると共に、少なくとも1つのリードフレームの
一部が、プリプレグにて成形される絶縁層から外部に突
出あるいは露出するため、リードフレームの、絶縁層か
ら突出又は露出する部分を端子電極として形成して、外
部の配線との接続が容易となり、また放熱性回路基板に
実装された電子部品からの発熱を、熱伝導性の高い絶縁
層を介して金属放熱体に伝達させた後、この金属放熱体
から効率よく放熱することができ、放熱性を更に向上す
ることができるものである。
【0120】また請求項7に係る発明は、請求項6の構
成に加えて、金属放熱体として放熱フィンが一体に形成
されたものを用いるため、金属放熱体からの放熱効率を
向上することができ、放熱性回路基板の放熱性を更に向
上することができるものである。
【0121】また請求項8に係る発明は、請求項5乃至
7のいずれかの構成に加えて、リードフレームを、銅、
アルミニウム、鉄、これらの金属のうち少なくとも一種
を含む合金、複数種の金属材からなるクラッド材、及び
複数種の金属材から成る合金から選ばれた少なくとも1
種の材質にて形成するため、放熱性と強度を必要に応じ
て設計することができるものである。
【0122】また請求項9に係る発明は、請求項6又は
7の構成に加えて、金属放熱体を、銅、アルミニウム、
鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を含む合金、複
数種の金属材からなるクラッド材、及び複数種の金属材
から成る合金から選ばれた少なくとも1種の材質にて形
成するため、放熱性と強度を任意に設計した回路基板を
得ることができるものである。
【0123】また請求項10に係る発明は、請求項5乃
至9のいずれかの構成に加えて、リードフレームに形成
されると共に、成形時に絶縁層の表面に露出する回路の
表面に、被覆層を形成した状態でリードフレームと請求
項4に記載のプリプレグとを成形一体化するため、加熱
加圧工程において溶融したプリプレグの樹脂が被覆層に
回り込んだ状態で硬化して形成される樹脂硬化物のバリ
を、被覆層を除去する際に一緒に除去することができ、
回路における樹脂硬化物のバリの付着を防止して回路の
半田濡れ性を向上し、半田実装性を向上することができ
るものである。
【0124】また請求項11に係る発明は、請求項5乃
至9のいずれかの構成に加えて、リードフレームに形成
された、成形時に絶縁層の表面に露出する回路の周縁
に、高さ0.1〜2mmの複数のバリを形成するため、
加熱加圧工程においてこのバリがつぶされて凸部が形成
され、この凸部によって、溶融したプリプレグの樹脂が
回路表面に流動することが防止することができ、回路に
おける樹脂硬化物のバリの付着を防止して回路の半田濡
れ性を向上し、半田実装性を向上することができるもの
である。
【0125】また本発明の請求項12に係る放熱性発熱
部品は、発熱部品と、請求項4に記載のプリプレグと、
金属放熱体とを順に積層一体化するため、プリプレグが
硬化成形されて形成される熱伝導性の高い接着層を介し
て発熱部品に金属放熱体を取り付けることができ、発熱
部品からの発熱を接着層を介して金属放熱体に効率よく
伝達すると共に金属放熱体から効率よく放熱することが
できて、放熱性の高い放熱性発熱部品を得ることができ
るものである。また、このように予め金属放熱体が一体
に設けられるので、回路基板等への実装時において実装
後に後加工により金属放熱体を設ける必要がなく、実装
工程を簡便なものとすることができるものである。また
樹脂フィルム等に樹脂組成物を塗布乾燥して得られる放
熱性シートにて絶縁層を成形する場合と比較すると、片
面にキャリアフィルムが設けられていないので、プリプ
レグの形成時には、両面からの溶剤揮発が可能で乾燥ス
ピードが速く、均一な乾燥硬化が可能であり、また不織
布基材を用いることによって、シート状に形成すると共
に腰のある材質に形成することができ、取扱い性が非常
に良好になるものであり、また切断等の加工時に欠け等
が発生しにくいものである。またキャリアフィルムがな
いことから、切断等の加工がしやすいものである。更
に、コスト的にも、キャリアフィルムが不要な分だけ製
造コストを削減することができ、特に樹脂の乾燥加工費
における製造コストを低減することができる。また、キ
ャリアフィルムを用いる場合は、放熱性シートとキャリ
アフィルムとの離型性付与のためシリコン等が一般的に
使われているが、このような離型剤が不要となると共
に、離型剤の放熱性シートへの転写の問題もなくなり、
プリプレグからなる絶縁層とリードフレームとの密着性
が優れたものとなる。また放熱性発熱体の成形時にはキ
ャリアフィルムから放熱性シートを剥離しなければなら
ないが、プリプレグを用いるとそのような手間がかから
ないものである。
【0126】また請求項13に係る発明は、請求項12
の構成に加えて、金属放熱体として、放熱フィンが一体
に形成されたものを用いるため、金属放熱体からの放熱
効率を向上することができ、放熱性回路基板の放熱性を
更に向上することができるものである。
【0127】また請求項14に係る発明は、請求項12
又は13の構成に加えて、金属放熱体を、銅、アルミニ
ウム、鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を含む合
金、複数種の金属材からなるクラッド材、及び複数種の
金属材から成る合金から選ばれた少なくとも1種の材質
にて形成するため、放熱性と強度を必要に応じて設計す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)はリードフレームを示す平面図、(b)は成形工
程を示す一部破断した正面図、(c)は放熱性回路基板
を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の他例を示すものであり、
(a)は成形工程を示す一部破断した正面図、(b)は
放熱性回路基板を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の更に他例を示すものであ
り、(a)は成形工程を示す断面図、(b)及び(c)
はリードフレームを示す平面図である。
【図4】(a)(b)は同上の成形工程を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態の更に他例を示すものであ
り、(a)はリードフレームを示す平面図、(b)は成
形工程を示す一部破断した正面図、(c)は放熱性回路
基板を示す断面図である。
【図6】放熱性発熱部品の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 プリプレグ 2 リードフレーム 3 端子電極 4 金属放熱体 5 放熱フィン 6 絶縁層 7 回路 8 突起 9 放熱性発熱部品 9a 発熱部品 10 放熱性回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/28 C08K 3/28 3/36 3/36 3/38 3/38 H01L 23/36 H01L 23/36 C 23/373 M Fターム(参考) 4F072 AA04 AA05 AA07 AB09 AB29 AD23 AE14 AE23 AF03 AF04 AG04 AG16 AH02 AH23 AK03 AL13 4J002 CC032 CC041 CC042 CD021 CD031 CD051 CD061 CE002 CH071 CM021 CM041 DE078 DE148 DF018 DJ018 DL009 EJ036 EN026 EN046 EN076 ER026 EU116 EU117 EU137 EW017 FA049 FD018 FD142 FD146 FD157 GQ01 4J036 AB07 AC02 AD07 AD08 AF08 AF15 DB15 DC03 DC06 DC10 DC19 DC31 DC41 DC46 DD07 FA03 FA04 FA05 FB06 FB07 FB08 JA08 5F036 AA01 BB01 BB08 BD21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が50〜100μmの粒子が3
    0〜60質量部、平均粒径が5〜30μmの粒子が30
    〜60質量部、平均粒径0.1〜3μmの粒子が5〜1
    5質量部含まれた無機フィラーを80〜95重量%配合
    して、硬化物の熱伝導率を3〜10W/mKとして成る
    ことを特徴とする熱伝導性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 1分子内に2個以上のエポキシ基を持つ
    エポキシ樹脂と、硬化剤として1分子内に2個以上のフ
    ェノール性水酸基を持つフェノール系樹脂と、硬化促進
    剤として下記式(1)に示すホスフィン系化合物と下記
    式(2)に示す1分子内に2個以上のフェノール性水酸
    基を持つフェノール系化合物との反応物とを含有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の熱伝導性樹脂組成物。 【化1】
  3. 【請求項3】 無機フィラーとして、Al23、Mg
    O、BN、AlN、SiO2から選ばれた一種又は二種
    以上のものを用いて成ることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の熱伝導性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 繊維直径6〜20μm、繊維長さ10〜
    25mmの無機繊維材料にて構成される20〜200g
    /m2の不織布に、請求項1乃至3のいずれかに記載の
    熱伝導性樹脂組成物に溶剤を配合して得られる樹脂ワニ
    スを含浸、乾燥して半硬化状態として成ることを特徴と
    するプリプレグ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプリプレグと、少なく
    とも1つのリードフレームとを成形一体化すると共に、
    少なくとも1つのリードフレームの一部が、プリプレグ
    にて成形される絶縁層から外部に突出あるい露出して成
    ることを特徴とする放熱性回路基板。
  6. 【請求項6】 金属放熱体と、請求項4に記載のプリプ
    レグと、少なくとも1つのリードフレームとを成形一体
    化すると共に、少なくとも1つのリードフレームの一部
    が、プリプレグにて成形される絶縁層から外部に突出あ
    るいは露出して成ることを特徴とする放熱性回路基板。
  7. 【請求項7】 金属放熱体として放熱フィンが一体に形
    成されたものを用いて成ることを特徴とする請求項6に
    記載の放熱性回路基板。
  8. 【請求項8】 リードフレームを、銅、アルミニウム、
    鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を含む合金、複
    数種の金属材からなるクラッド材、及び複数種の金属材
    から成る合金から選ばれた少なくとも1種の材質にて形
    成して成ることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか
    に記載の放熱性回路基板。
  9. 【請求項9】 金属放熱体を、銅、アルミニウム、鉄、
    これらの金属のうち少なくとも一種を含む合金、複数種
    の金属材からなるクラッド材、及び複数種の金属材から
    成る合金から選ばれた少なくとも1種の材質にて形成し
    て成ることを特徴とする請求項6又は7に記載の放熱性
    回路基板。
  10. 【請求項10】 リードフレームに形成されると共に、
    成形時に絶縁層の表面に露出する回路の表面に、被覆層
    を形成した状態でリードフレームと請求項4に記載のプ
    リプレグとを成形一体化して成ることを特徴とする請求
    項5乃至9のいずれかに記載の放熱性回路基板。
  11. 【請求項11】 リードフレームに形成された、成形時
    に絶縁層の表面に露出する回路の周縁に、高さ0.1〜
    2mmの複数のバリを形成して成ることを特徴とする請
    求項5乃至9のいずれかに記載の放熱性回路基板。
  12. 【請求項12】 発熱部品と、請求項4に記載のプリプ
    レグと、金属放熱体とを順に積層一体化して成ることを
    特徴とする放熱性発熱部品。
  13. 【請求項13】 金属放熱体として、放熱フィンが一体
    に形成されたものを用いて成ることを特徴とする請求項
    12に記載の放熱性発熱部品。
  14. 【請求項14】 金属放熱体を、銅、アルミニウム、
    鉄、これらの金属のうち少なくとも一種を含む合金、複
    数種の金属材からなるクラッド材、及び複数種の金属材
    から成る合金から選ばれた少なくとも1種の材質にて形
    成して成ることを特徴とする請求項12又は13に記載
    の放熱性発熱部品。
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