JP2001288244A - 熱硬化性樹脂組成物、その製法及びそれを用いた製品 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物、その製法及びそれを用いた製品

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JP2001288244A
JP2001288244A JP2000110567A JP2000110567A JP2001288244A JP 2001288244 A JP2001288244 A JP 2001288244A JP 2000110567 A JP2000110567 A JP 2000110567A JP 2000110567 A JP2000110567 A JP 2000110567A JP 2001288244 A JP2001288244 A JP 2001288244A
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thermosetting resin
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Akio Takahashi
昭雄 高橋
Yuuichi Satsuu
祐一 佐通
Haruichi Nakai
晴一 中井
Masao Suzuki
雅雄 鈴木
Yuzo Ito
雄三 伊藤
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Hitachi Ltd
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    • H01L2224/83192Arrangement of the layer connectors prior to mounting wherein the layer connectors are disposed only on another item or body to be connected to the semiconductor or solid-state body

Abstract

(57)【要約】 【課題】高温での力学物性に優れかつ低熱膨張性を示す
熱硬化性樹脂組成物とその製法及び信頼性の優れた半導
体装置、配線板を提供する。 【解決手段】エポキシ樹脂(a)と、一般式(1) 【化1】 で表される有機けい素化合物(式中、Rはエポキシ樹脂
と直接に、又は硬化剤を介して反応しうる官能基を含む
有機基である。R’はメチル基又はエチル基である。)
と一般式(2) 【化2】 で表されるテトラアルコキシシラン(式中、Rはメチル
基又はエチル基である。)と水との反応物(b)及び硬
化剤(c)をを必須成分とすることを特徴とする樹脂組
成物、その製法及びそれを用いた製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子、電気機器分野
で広く使用されている絶縁材料に適用するものであり、
特に各種材料と複合されて適用される際に、その界面で
の信頼性の観点から高温での力学物性に優れかつ低熱膨
張性を示す熱硬化性樹脂組成物、その製法及びそれを用
いた半導体装置、配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器分野で広く使用される半導体実
装用の封止材料、接着材料或いは配線板用の層間絶縁材
料等に適用される樹脂には、部品実装時の温度や運転時
の温度で使用できる高温での力学物性と半導体との接続
信頼性の観点から低熱膨張性が要求される。半導体装置
では、220〜260℃でのはんだリフロー時と−50
〜150℃のヒートサイクル試験で、種々の材料間の界
面あるいは半導体との接続界面で剥離やクラックが発生
しない高い信頼性が必要である。
【0003】一方、本発明で対象となるエポキシ樹脂等
の有機系高分子材料は、半導体用無機材料や配線用金属
材料と比較して高温での力学物性が低く、熱膨張率が大
きい問題がある。このため、はんだリフロー時或いはヒ
ートサイクル時に各材料間や半導体との界面に応力が集
中し剥離やクラックが発生する。
【0004】従って、使用される樹脂材料には高温での
半導体部品実装時に、十分な力学物性を保持すること
と、半導体、配線用の金属材料、基板用のセラミック材
料にできるだけ近い低熱膨張性が要求される。
【0005】半導体装置に限らず、計算機実装等に使用
されるマルチチップモジュール、自動車搭載用の電子部
品或いはモーター、変圧器等の電気機器の絶縁材料でも
同様な課題があり、適用される樹脂材料の高温力学物性
の向上と低熱膨張性が必要となっている。
【0006】樹脂の高温での力学物性向上には、特開平
7‐331069号公報及び特開平7‐331070号
公報はポリアミドイミド樹脂に金属酸化物ゾルを分散さ
せる方法が、特開平8‐100107号公報はエポキシ
樹脂に金属アルコキシドを添加し縮重合させることを、
特開平9‐216938号公報はフェノール樹脂中に金
属アルコキシド膨潤させた後、縮重合させることを、特
開平9‐291131号公報はポリウレタン樹脂に金属
アルコキシドを添加しゾルゲル法により縮合する方法が
報告されている。しかしながら、これらの方法では硬化
反応が縮重合のため、水の発生を伴い、複合材料の界面
に膨れや剥がれが発生しやすい問題がある。さらに、こ
れらの技術では、温度変化により複合材料の界面で発生
するクラック等の発生の防止については考慮されていな
い。
【0007】特開平8‐199045号公報は、熱応力
の発生を小さくするために、有機溶媒中に溶解したエポ
キシ樹脂中にアルコキシシランと水を添加し、アルコキ
シシランのアルコキシ基を加水分解した後に溶媒を除去
し、加熱して樹脂の硬化および水酸基を脱水する方法が
ある。しかしながら、この方法では水の発生と複合材料
の界面の高温での接着性に問題がある。特開平10‐2
98405号公報は、同様にエポキシ樹脂、硬化剤、エ
ポキシ基含有アルコキシシランと重縮合触媒を必須成分
とするエポキシ樹脂組成物である。高温での力学物性が
著しく向上するが、樹脂の硬化中に発生する縮合水やア
ルコールへの対策が難しく、複合材料への適用では界面
での膨れや剥がれ発生の原因となる。また、低熱膨張化
に対する効果も記載がない。
【0008】一方、樹脂材料の低熱膨張化は低熱膨張で
ある有機あるいは無機のフィラーをできだけ多量に添加
する方法、あるいは低熱膨張であるガラスクロス等と組
み合わせる方法が一般的である。樹脂単独での高温低熱
膨張性が実現すればフィラーやガラスクロスの量を低減
させエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が有する成形性や接
着性、可とう性などの特徴を最大限に活かすことができ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には,従来の代表的な熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂
と同等の作業性を有し、硬化後、高温での優れた力学特
性と低熱膨張性を示す熱硬化性樹脂が必要である。
【0010】本発明はエポキシ樹脂(a)、そしてエポ
キシ基と直接に、又は硬化剤を介して反応しうる官能基
とアルコキシ基を有する有機けい素化合物及びテトラア
ルコキシシランと水との反応物(b)を必須成分とする
熱硬化性樹脂組成物及びその製造方法に関する。即ち、
エポキシ基と直接に、又は硬化剤を介して反応しうる官
能基を有する有機けい素化合物及びテトラアルコキシシ
ランを水との反応により加水分解させた混合溶液を、エ
ポキシ樹脂に加え熱処理を施し、縮合反応させた後、副
生成物として発生する水やアルコールを除去することに
より、熱硬化性樹脂組成物を提供するものである。硬化
剤を加え加熱することにより高温での力学物性に優れ、
かつ低熱膨張性の樹脂硬化物となる。
【0011】上記、けい素化合物と水はエポキシ樹脂中
で加熱することにより反応しシロキサン結合を母体とす
る多量体を形成する。この多量体は該エポキシ樹脂と良
く相溶するため無色透明の樹脂組成物が得られる。樹脂
組成物が透明であることから多量体はナノメータレベル
のサイズで形成されていると推定される。また、液状の
エポキシ樹脂を用いた場合は得られるエポキシ樹脂組成
物の粘度が大きく低減される。そのため、アルミナ、シ
リカのような無機系フィラを多量に混合させて低熱膨張
性や高熱伝導性を付与して使用される半導体装置の封止
材料やダイボンデイング材料に最適であり高い信頼性の
半導体装置を得ることができる。また、多量の金属粉を
混合できるため導電性ペーストとしても優れており、適
用することにスルーホールの接続信頼性の高い配線板を
得ることができる。また、この低粘度化は無溶剤の注形
レジンや無機フィラーを混合して使用される回転機や変
圧器用絶縁材料にも応用できる。
【0012】一方、上記有機けい素多量体は力学物性的
に安定なSiO2骨格を有し、且つエポキシ樹脂と共通
の硬化剤と反応する官能基を有する。従って、上記のエ
ポキシ樹脂組成物を加熱硬化すると有機けい素多量体が
エポキシ樹脂と硬化剤を介して相互に反応しナノレベル
での均質な樹脂硬化物が形成される。そのため、高温で
の力学物性の優れた樹脂硬化物が得られる。
【0013】さらに、本発明の樹脂組成物は硬化剤を加
える前の加熱処理により、有機けい素多量体の形成と共
に、副生成物である水及びアルコールが除去されている
ため、樹脂硬化物に欠陥の原因となるボイドやクラック
の発生がない。
【0014】本発明の要旨は以下のとおりである。
【0015】エポキシ樹脂(a)、及び一般式(1)
【0016】
【化13】
【0017】の有機けい素化合物(ただし、Rは該エポ
キシ樹脂と直接に、又は硬化剤を介して反応しうる官能
基を含む有機基であり、かつ、R’はメチル基またはエ
チル基である)と一般式(2)
【0018】
【化14】
【0019】のテトラアルコキシシラン(ただし、Rは
メチル基またはエチル基である)と水との反応物(b)
を必須成分とする熱硬化性樹脂組成物と硬化剤(c)を
必須成分とする硬化性樹脂組成物。
【0020】ここで(b)は該エポキシ樹脂中で反応さ
れたものであり、少なくとも2量体以上の有機けい素化
合物重縮合体を含むものとする。その製造方法は、エポ
キシ樹脂の存在下、上記の有機けい素化合物とテトラア
ルコキシシランと水を反応させることが特徴であり、具
体的には60℃〜160℃で1〜10時間反応される。
【0021】ここで、水は、有機けい素化合物とテトラ
アルコキシシランの総量に対してモル比で3〜0.02
倍量が好ましい。また、有機けい素化合物とテトラアル
コキシシランの配合割合は、モル比で3:1〜1:3の
範囲が好ましい。テトラアルコキシシランの量がこの範
囲より少ないと低熱膨張化への効果がなく、この範囲よ
り多いと有機けい素多量体形成時に白濁して樹脂組成物
がゲル化する。
【0022】本発明のエポキシ樹脂組成物は、熱硬化前
は低粘度の液状から固体まで可能なので、あらゆるエポ
キシ樹脂成形品に用いることができる。
【0023】また、硬化剤を添加する前に、エポキシ樹
脂、有機けい素化合物、テトラアルコキシシラン、およ
び、水を含む混合物に熱処理を施し、水やアルコールの
反応副生成物が除去されている。従って、硬化する際
に、水やアルコールなどの副生成物の発生はほとんどな
く、金属、セラミックまたは樹脂などの基材とともに用
いて複合材を製造しても、基材と樹脂との界面で膨れが
生じたり、成形品にクラックや剥離が生じたりすること
がない。
【0024】さらに、上記のけい素化合物と水の反応物
は力学物性的に安定なSiO2骨格を有し、且つエポキ
シ樹脂と直接にあるいは共通の硬化剤と反応する官能基
を有する。
【0025】従って、本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬
化させた樹脂は、耐熱性が高く、高温における弾性率の
変化が少なく、且つ低熱膨張率を示すため、熱応力が生
じにくく、クラックが入りにくい。高温でも高弾性率を
維持できるため外部からの力の負荷による熱硬化性樹脂
材料の変形が抑えられる。
【0026】本発明においてエポキシ樹脂としては、特
に制限されるものではなく、公知のものが使用できる。
例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂な
どが挙げられる。エポキシ樹脂を用いる場合には、その
硬化剤として通常一般に用いられている公知の化合物を
用いることができる。例えば、カルボン酸無水物、第1
級、第2級、第3級のアミン系化合物、第4級アンモニ
ウム塩、ジシアンジアミド、三沸化ホウ素ーアミンコン
プレックス、有機酸ヒドラジド、イミダゾール系化合
物、フェノール、クレゾール、キシリノールを基本骨格
とする化合物及びその誘導体と重縮合物、チオコール系
化合物等があり、目的と用途に応じ適宜選択できる。
【0027】また、公知の硬化促進剤、離型剤、カップ
リング剤、着色剤、可塑剤、希釈剤、可とう化剤、各種
のゴム状物、光感光剤等を目的と用途に応じて添加して
用いることができる。
【0028】また、本発明において、一般式(1)で示
される有機けい素化合物の例として、次の(化学式1)
〜(化学式10)の重付加型官能基を有する有機けい素
化合物がある。
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】一般式(2)で示されるテトラアルコキシ
シランの例として、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシランがある。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の発明者等は、従来の代表
的な熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂と同等の作業性を
有し、硬化後、高温での優れた力学特性と低熱膨張性を
示す熱硬化性樹脂を得るために、エポキシ樹脂、有機け
い素化合物、テトラアルコキシシラン及び水の混合物
を、硬化剤の添加前に、予め熱処理を施すことが有効で
あることを見出した。ここで、有機けい素化合物はエポ
キシ樹脂あるいはその硬化剤と付加反応を起こす官能基
を有するものである。
【0034】このような熱処理を施すと、SiOを基
本骨格とする有機けい素化合物の分散性が高く、かつナ
ノメータレベルの多量体が生成する。この有機けい素化
合物の多量体は、エポキシ樹脂との相溶性に優れてお
り、硬化前の熱硬化性樹脂組成物は室温(25℃)で低
粘度、かつ透明である。特に、シリカやアルミナ等の無
機フィラーを多量に混合することができ、かつ混合後も
室温で流動性を保つことができる。同様に金属粉も混合
可能であり、導電性ペーストとしても流動性に優れてい
る。また、使用するエポキシ樹脂によっては固体で透明
のものも得られる。ベースに使用されるエポキシ樹脂に
比べ溶融時の粘度が低くなるため、作業性に優れる。硬
化後は、高温での力学物性に優れ、且つ、低熱膨張性の
樹脂硬化物が得られる。従って、封止材料、ダイボンデ
イング材料、導電性接着材料として適用した場合、作業
性に優れ、かつ、信頼性の高い半導体装置あるいは多層
配線板を得ることができる。
【0035】以下に、本発明の熱硬化性樹脂組成物につ
いて具体的に説明する。
【0036】
【実施例1】本実施例では、有機けい素化合物として3
−グリシドキシトリメトキシシラン(チッソ株式会社
製)を、テトラアルコキシシランとしてテトラエトキシ
シラン(和光純薬工業株式会社製)を、加水分解触媒と
してジブチルジラウリン酸錫(和光純薬工業株式会社
製)を、エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキ
シ樹脂エピコートEP-828(株式会社油化シェル
製)を、硬化剤として2―エチル−4―メチルイミダゾ
ール(四国化成株式会社製)を用いる。
【0037】(1)3−グリシドキシトリメトキシシラ
ン110gとテトラエトキシシラン110gに、水22
gとジブチルジラウリン酸錫2.2gを加えて攪拌した
後、1日以上室温で放置する。
【0038】(2)(1)の混合液に、エポキシ樹脂エ
ピコートEP-828を190g加えて攪拌する。
【0039】(3)(2)の混合液に、120℃で4時
間の熱処理をする。(3)を室温まで冷却して得られた
液状樹脂組成物の25℃での粘度は2Pa.sであり、
エポキシ樹脂EP-828の14Pa.sと比較して大
幅な低減が認められた。
【0040】(4)2―エチル−4―メチルイミダゾー
ルを14g加えて攪拌する。これを加熱すれば、硬化し
た樹脂を得ることができる。上述のように、この溶液は
低粘度でそのまま成形型枠に注入して用いることができ
る。
【0041】次に、(4)の溶液から得られた樹脂板の
動的粘弾性について説明する。樹脂板は、(4)の溶液
を80℃と180℃で4時間ずつ加熱し、熱硬化させた
ものである。硬化の際には、水やアルコールなどの副生
成物の発生は殆どなかった。
【0042】この樹脂板から物性測定用の試験片を作成
し、動的粘弾性測定用の試験片とした。
【0043】動的粘弾性の測定条件は、レオロジー株式
会社製のPVEレオスペクトラ装置を用いて,昇温速
度:2℃/分,周波数:10Hz,チャック間距離:2
0mm,変位振幅:2μmとした。この時のガラス転移
温度と、50℃,220℃における貯蔵弾性率を表1に
示す。
【0044】
【表1】
【0045】本実施例の熱硬化性樹脂の硬化物は貯蔵弾
性率,曲げ強度が、室温の値に対してガラス転移温度以
上の温度である220℃での値で1/3以上を保持して
おり、高温での熱安定性が優れている。また、熱膨張率
についても、ガラス転移温度以上で9×10-5/Kと低
い値を示した。
【0046】
【比較例1】テトラエトキシシランを用いずに、3−グ
リシドキシトリメトキシシラン240gを用いた以外は
全て、上記と同様にして得られた樹脂硬化物の特性を表
2に示す。220℃での弾性率は0.6GPaと高い値
を示すが、ガラス転移温度以上での熱膨張率が1.2×
10-4/Kと実施例1に比べ大きい。
【0047】
【表2】
【0048】
【実施例2】本実施例では、有機けい素化合物として3
−グリシドキシトリメトキシシラン(チッソ株式会社
製)を、テトラアルコキシシランとしてテトラエトキシ
シラン(和光純薬工業株式会社製)を、加水分解触媒と
してジブチルジラウリン酸錫(和光純薬工業株式会社
製)を、エポキシ樹脂としてビスフェノールF型エポキ
シ樹脂EP−4900E(株式会社旭電化製)を、硬化
剤としてメタフェニレンジアミン(和光純薬工業株式会
社製)を用いる。
【0049】(1)3−グリシドキシトリメトキシシラ
ン80gとテトラエトキシシラン106gに、水15g
とジブチルジラウリン酸錫をそれぞれ2.0g加えて攪
拌した後、1日以上室温で放置する。
【0050】(2)(1)の混合液に、エポキシ樹脂E
P−4900Eを180g加えて攪拌する。
【0051】(3)(2)の混合液に、150℃で2時
間の熱処理をする。
【0052】(4)室温まで冷却して得られた液状樹脂
組成物の25℃での粘度は0.5Pa.sであり、エポ
キシ樹脂EP−4900Eの4Pa.sと比較して大幅
な低減が認められた。
【0053】(5)80℃付近に加温してメタフェニレ
ンジアミンを40g加えて攪拌しながら溶解させる。
(5)でできた溶液が本実施例の熱硬化性樹脂組成物で
ある。これを加熱すれば、硬化した樹脂を得ることがで
きる。この溶液は低粘度で、成形型枠に注入して用いる
ことができる。
【0054】次に、(5)の溶液から得られた樹脂板の
動的粘弾性について説明する。樹脂板は、(5)の溶液
を80℃と200℃で4時間ずつ加熱し、熱硬化させた
ものである。硬化の際には、水やアルコールなどの副生
成物の発生は殆どなかった。
【0055】この樹脂板から物性測定用の試験片を作成
し、動的粘弾性測定用の試験片とした。この樹脂板を用
いて実施例1と同様な方法で動的粘弾性測定を行った。
この時のガラス転移温度と、50℃,220℃における
貯蔵弾性率を表1に示す。
【0056】本実施例の熱硬化性樹脂組成物の硬化物
は、貯蔵弾性率、曲げ強度が、表1に示すように室温の
値に対してガラス転移温度以上の温度である220℃の
値で1/3以上を保持しており、高温での熱安定性が優
れている。更に、熱膨張率は、ガラス転移温度以上で9
かける10-5/Kと低い値を示した。
【0057】
【比較例2】テトラエトキシシランを用いずに3−グリ
シドキシトリメトキシシラン200gを用いた以外は全
て、上記と同様にして得られた樹脂硬化物の特性を表2
に示す。220℃での弾性率は0.7GPaと高い値を
示すが、ガラス転移温度以上での熱膨張率が1.2×1
-4/Kと実施例2に比べ大きい。
【0058】
【実施例3】本発明の第3の実施例である熱硬化性樹脂
組成物を以下に説明する。本実施例では、有機けい素化
合物として2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン(チッソ株式会社製)を、テト
ラアルコキシシラン化合物としてテトラメトキシシラン
(和光純薬工業株式会社製)を、加水分解触媒としてジ
ブチルジラウリン酸錫(和光純薬工業株式会社製)を、
エポキシ樹脂としてフェノールノボラック型のDEN4
38(ダウケミカル株式会社製、エポキシ当量179)
を、硬化剤としてジシアンジアミド(和光純薬工業株式
会社製)を、さらに硬化促進剤としてベンジルジメチル
アミン(和光純薬工業株式会社製)を用いる。
【0059】本実施例の熱硬化性樹脂組成物の製造方法
を説明する。
【0060】(1)2−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン70gとテトラメトキ
シシランと60gに、水13gとジブチルジラウリン酸
錫1.3gとを加えて攪拌した後、1日以上室温で放置
する。
【0061】(2)(1)の混合液に、エポキシ樹脂D
EN438を180g加えて攪拌する。
【0062】(3)(2)の混合液に、120℃で4時
間の熱処理をする。
【0063】得られた溶液が本実施例の熱硬化性樹脂組
成物である。この溶液の25℃での粘度は20Pa.s
で、25℃での粘度が70Pa.sのDEN438に1
/2以下に低減された。
【0064】(4)(3)で得られた樹脂組成物を約8
0℃に加温し、ジシアンジアミド10gとベンジルジメ
チルアミン0.6gを均一混合して熱硬化性樹脂組成物
を得た。これを成型枠に注入し、加熱すれば、硬化した
樹脂を得ることができる。
【0065】次に、(4)の溶液から得られた樹脂板の
動的粘弾性について説明する。樹脂板は、(4)の溶液
を80℃と170℃で2時間ずつ加熱し、熱硬化させた
ものである。硬化の際には、水やアルコールなどの副生
成物の発生は殆どなかった。
【0066】この樹脂板を用いて,実施例1と同様な方
法で動的粘弾性測定を行った。この時のガラス転移温度
と,50℃,220℃における貯蔵弾性率を表1に示
す。
【0067】本実施例の熱硬化性樹脂の硬化物は貯蔵弾
性率,曲げ強度が,室温の値に対してガラス転移温度以
上の温度である220℃での値で1/2〜1/3を保持し
ており高温での熱安定性が優れている。更に、熱膨張率
は、ガラス転移温度以上で8×10-5/Kと低い値を示
した。
【0068】
【比較例3】テトラエトキシシランを用いずに2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン170gを用いた以外は全て、上記と同様にし
て得られた樹脂硬化物の特性を表2に示す。220℃で
の弾性率は0.7GPaと高い値を示すが、ガラス転移
温度以上での熱膨張率が1.2×10-4/Kと実施例3
に比べ大きい。
【0069】
【実施例4】本発明の第4の実施例である熱硬化性樹脂
組成物を以下に説明する。
【0070】本実施例では、有機けい素化合物として2
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン(チッソ株式会社製)を、テトラアルコキシ
シランとしてテトラメトキシシランを、エポキシ樹脂と
してビスフェノールF型のEP−4900E(株式会社
旭電化製)を、硬化剤としてフェノールノボラック樹脂
(日立化成工業株式会社製)、硬化触媒として2―エチ
ル−4―メチルイミダゾール(四国化成株式会社製)を
用いた。
【0071】本実施例の熱硬化性樹脂組成物の製造方法
を説明する。
【0072】(1)2−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン100gとテトラメト
キシシラン60gに、水16gとジブチルジラウリン酸
錫1.6gを加えて攪拌した後、1日以上室温で放置す
る。
【0073】(2)(1)の混合液に、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂EP−4900Eを100g加えて攪
拌する。
【0074】(3)(2)の混合液に、100℃で4時
間の熱処理をする。
【0075】(4)(3)の混合液に、フェノールノボ
ラック樹脂を100g加えて、120℃で2時間の熱処
理をする。
【0076】(5)樹脂組成物を室温で混合し本発明の
25℃で液状の熱硬化性樹脂組成物を得た。本実施例の
樹脂組成物の25℃での粘度は10Pa.sであった。
ビスフェノールF型エポキシ樹脂EP−4900Eを1
00gとフェノールノボラック樹脂を50gを100℃
で攪拌下、加熱混合した後、25℃まで冷却して得た樹
脂組成物は30Pa.sであった。
【0077】(6)(5)で得た樹脂組成物に2―エチ
ル−4―メチルイミダゾールを3g加えて攪拌する。こ
れを加熱すれば、硬化した樹脂を得ることができる。こ
の溶液は低粘度で、成形型枠に注入して用いることがで
きる。
【0078】次に、(6)の樹脂組成物から得られた樹
脂板の動的粘弾性について説明する。樹脂板は、(6)
の樹脂組成物を80℃と180℃で4時間ずつ加熱し、
熱硬化させたものである。硬化の際には、水やアルコー
ルなどの副生成物の発生は殆どなかった。
【0079】この樹脂板を用いて実施例1と同様な方法
で動的粘弾性測定を行った。この時のガラス転移温度
と、50℃,220℃における貯蔵弾性率を表1に示
す。
【0080】本実施例の熱硬化性樹脂の硬化物は貯蔵弾
性率、曲げ強度が、室温の値に対してガラス転移温度以
上の温度である220℃での値で1/3前後を保持して
おり、高温での熱安定性が優れている。更に、熱膨張率
は、ガラス転移温度以上で8.5×10-5/Kと低い値
を示した。
【0081】
【比較例4】テトラメトキシシランを用いずに2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン200gを用いた以外は全て、上記と同様にし
て得られた樹脂硬化物の特性を表2に示す。220℃で
の弾性率は0.6GPaと高い値を示すが、ガラス転移
温度以上での熱膨張率が1.2×10-4/Kと実施例4
に比べ大きい。
【0082】以上の実施例1〜4の熱硬化性樹脂組成物
は、無溶剤で液状かつ熱硬化前の粘度が室温で0.2か
ら6Pa.sと極めて低いので、注型用、フィラーを混
合したペースト用、コンポジット用材料、液状封止材料
等に用いることができる。
【0083】実施例1〜4の熱硬化性樹脂材料を硬化さ
せた樹脂は、耐熱性が高く、高温における弾性率の変化
が少ない。そして、ガラス転移温度以上での熱膨張率が
小さいことが大きな特徴である。従って、半導体装置や
多層配線基板および各種モールド品の絶縁材料として適
用した場合、各種材料間に発生する熱応力が小さく、弾
性率も高いためクラックが入りにくい。また、硬化する
際に、水やアルコールなどの副生成物の発生は、ほとん
どないため,金属,セラミックまたは樹脂などの基材と
ともに用いて複合材を作製しても,基材と樹脂との界面
で膨れが生じたり、成形品にクラックや剥離が生じたり
することがない。
【0084】次に、比較例を用いて説明する。
【0085】
【比較例5〜8】実施例1〜4のエポキシ樹脂と硬化
剤、及び硬化促進剤を全く同じものを使用して、有機け
い素化合物とテトラアルコキシシランを使用しない硬化
物の物性を比較、評価した。なお、硬化剤,硬化促進剤
の配合量は、エポキシ当量に応じて変えて検討した。
【0086】比較例の樹脂組成物及び特性の評価結果を
表3に示す。
【0087】
【表3】
【0088】比較例5、6、7はいずれもエポキシ樹脂
成分のみの場合の25℃での粘度をワニス粘度として測
定した。比較例8はエポキシ樹脂4900Eにフェノー
ルノボラックを溶解させて得た樹脂組成物の粘度を測定
した。なお、比較例8以外の樹脂組成物に関しては、樹
脂板を成型する際に50〜80℃に加温して粘度を下げ
て金型に注入し成型硬化させた。比較例8については、
実施例4と比較すると粘度が倍近くあり、複雑な形状の
コイル等に含浸させる際は、やはり加温して粘度を下げ
る必要がある。
【0089】表3の比較例から明らかなように実施例1
―4の樹脂組成物では室温(25℃)での粘度が大幅に
低減されるだけでなく、全く同じ条件で加熱硬化された
樹脂の高温での物性がはるかに優れている。
【0090】
【実施例5〜8】表4に、本発明の実施例5〜8を示
す。実施例5〜8は表1に示した実施例1とほぼ同じ樹
脂組成物であるが、その製造条件を変えて効果を確認し
たものである。その後の硬化条件は全く同じ条件でなさ
れた。実施例5〜8から明らかなように、ワニスの熱処
理条件をマイルドにすることにより、さらに、実施例
6、7から水の添加量を少なくすることにより、室温
(25℃)での粘度がさらに低減される。この場合、弾
性率や曲げ強度などの高温での物性が実施例1に比べ低
下するが、比較例5に比べ優れた高温特性とガラス転移
温度以上での低熱膨張性を保持している。
【0091】
【表4】
【0092】
【実施例9】図1に示した半導体装置において、封止材
料として以下の方法で調製したエポキシ/けい素系熱硬
化性樹脂組成物を使用し、50tトランスファープレス
(藤和精機株式会社製)を用いて、7MPa、180
℃、90秒の条件で42mm角の半導体装置を作製し
た。この後、180℃で4時間硬化させた。
【0093】なお、半導体チップのサイズは10mm角
である。ダイボンデイング材は、フェノール硬化エポキ
シ樹脂に粒径10μm以下のフレーク状銀粉50重量%
が均一混合された材料を使用した。500gの加重下、
250℃で10秒間圧着させた。
【0094】エポキシ/けい素系熱硬化性樹脂は以下の
ようにして作製した。3-グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン(チッソ株式会社製)110gとテトラエト
キシシラン(和光純薬工業株式会社製)110gに水2
2gと加水分解触媒であるジブチルジラウリン酸錫(和
光純薬工業株式会社製)2.2gを加え攪拌した後、室
温で1日放置した。この溶液を100℃に加温されたオ
ルトクレゾールノボラック型のエポキシ樹脂ESCN‐
190(住友化学株式会社)190gに滴下した。滴下
の後、溶液を120℃に加温し、そのまま2時間の熱処
理を行った。冷却後、ジシアンジアミド(和光純薬工業
株式会社製)10g、2-エチル-4-メチルイミダゾール
のアジン誘導体(四国化成株式会社製)1.5gと粒径
平均4μmの球形シリカを75wt%になるように加
え、110℃、20分間混練した後、室温まで冷却して
粉砕した。
【0095】耐リフロー性はまず、各試験体を温度85
℃、相対湿度85%の環境中に168時間放置し吸湿さ
せた後、測定した。リフロー試験条件は雰囲気温度Max
260℃、3分行い、その後、封止部の表面より異常の
有無の観察、超音波探傷装置により内部クラック及び剥
離の有無を調べた。その結果、評価したサンプル10個
全てにおいて、表面の異常、内部のクラック、剥離は皆
無であった。
【0096】
【比較例9】実施例9と同様に、以下の方法で調製した
エポキシ樹脂組成物を用いて半導体装置を作製した。
【0097】エポキシ樹脂組成物は、オルトクレゾール
ノボラック型のエポキシ樹脂ESCN‐190(住友化
学株式会社製)190gとジシアンジアミド(和光純薬
工業株式会社製)7g、2-エチル-4-メチルイミダゾー
ルのアジン誘導体(四国化成株式会社製)1gと粒径平
均4μmの球形シリカを75wt%になるように加え、
110℃、20分間混練した後、室温まで冷却して粉砕
して得た。
【0098】耐リフロー性は、各試験体を温度85℃、
相対湿度85%の環境中に168時間放置し吸湿させた
後、試験した。リフロー試験条件は雰囲気温度Max26
0℃、3分行い、その後、表面より異常の有無の観察、
超音波探傷装置により内部クラック及び剥離の有無を調
べた。その結果、評価したサンプル10個のうち4個に
内部クラック、2個に剥離が認められた。
【0099】実施例9と比較例9から本発明の半導体装
置は、高い信頼性を有することが確認された。これは封
止材料の高温での力学物性が優れており、且つ低熱膨張
であるため、各種の温度サイクルで安定した特性を保持
し、さらに各種材料間で発生するストレスも小さいため
である。
【0100】
【実施例10】図1の半導体チップ4とリードフレーム
ダイパッド2をダイボンデイング材3で固着させた後、
金属細線5でリード部1と結線し、全体を実施例9で用
いた封止材料6で封止した42mm角の半導体装置の作
製について説明する。なお、成形は前述と同様の条件で
行った後、180℃、4時間の条件で後硬化させた。
【0101】粒径10μm以下のフレーク状銀粉100
重量部と実施例1の液状熱硬化性樹脂組成物100重量
部を3本ロールミルで50分間混練してペースト状ダイ
ボンデイング材を作製した。
【0102】銅リードフレームの16mm角のダイパッ
ド部に約100mgの上記ペースト状ダイボンデイング
材をデイスペンサーにより塗布し、10mm角のチップ
を500gの加重下、250℃で5秒間圧着させた後、
チップ反りを測定した。さらに、250℃、20秒加熱
時の引き剥がし強度を測定した。なお、チップ反りは表
面粗さ計を用い直線状に10mmスキャンした時のベー
スラインからの最大高さ(μm)の測定値とした。
【0103】温度サイクル試験は−50℃、10分と1
50℃、10分を1サイクルとして行い、50サイクル
ごとにダイボンデイング材中の内部クラックと剥離発生
の有無を超音波探傷装置により調べた。5つの半導体装
置について温度サイクル試験を行った結果、2000サ
イクル以上でもダイボンデイング材中に内部クラックは
発生せず、温度サイクルに対する信頼性は高かった。
【0104】初期値 チップ反り:4μm、チップ接着強度:1.8kg/m
温度サイクル2000後 チップ反り:3μm、チップ接着強度:1.6kg/m
【0105】
【比較例10】粒径10μm以下のフレーク状銀粉10
0重量部と実施例1に相当する比較例5の熱硬化性樹脂
組成物100重量部を用いてペースト状ダイボンデイン
グ材の作製を試みたが樹脂の粘度が高すぎ作製できなか
った。そこで、60℃に加熱して上記の実施例と同様の
操作を行いペースト状ダイボンデイング材を作製した。
封止材およびその成形条件は実施例10と同じ条件で行
った。
【0106】銅リードフレームの16mm角のダイパッ
ド部に約100mgの上記ペースト状ダイボンデイング
材をデイスペンサーにより塗布し、10mm角のチップ
を500gの加重下、250℃、5秒間圧着させた後、
チップ反りを測定した。さらに、250℃、20秒加熱
時の引き剥がし強度を測定した。なお、チップ反りは表
面粗さ計を用い直線状に10mmスキャンした時のベー
スラインからの最大高さ(μm)の測定値とした。
【0107】温度サイクル試験は−50℃、10分と1
50℃、10分を1サイクルとして行い、50サイクル
ごとにダイボンデイング材中の内部クラックと剥離発生
の有無を超音波探傷装置により調べた。5つの半導体装
置について温度サイクル試験を行った結果、500サイ
クルで2つ、1000サイクルで2つ、1500サイク
ルで残り1つのダイボンデイング材中に内部クラックが
発生した。
【0108】初期値 チップ反り:10μm、チップ接着強度:1.0kg/
mm 温度サイクル2000後 全サンプルに剥離が発生し、測定できず。
【0109】実施例10と比較例10からわかるように
本発明の半導体装置は、高い信頼性を有することが確認
された。これは本発明のダイボンデイング材が低粘度で
作業性に優れるためにボイドや剥がれの発生が皆無とな
り高いチップ接着強度が得られたことによる。さらに、
低熱膨張であるためチップ反りが小さく、高温での力学
物性が優れているため温度サイクルでも内部クラックや
剥離の発生が防げたことによる。
【0110】
【実施例11】図2を用いて説明する。なお、LSIチ
ップ12は80μm径のバンプ184個を有する10m
m角のものを用いた。LSIチップ12と銅/ニッケル
/金で形成された厚さ20μmで80μm角の電極4を
有する16mm角の配線基板7(FR−5)にシリンジ
9を用いてニッケル粒子11を含有するペースト状接着
材料8を約50μm厚に塗布した後、厚さ20μmの金
バンプ13を有するLSIチップ12を200℃、30
kg/cm2の加熱、加圧下、20秒間接着、固定させた。
さらに、オーブン中で180℃、60分加熱して接着材
料を硬化14させた。接着材料は平均粒径5μmのニッ
ケル粉100重量部を実施例2の液状熱硬化性樹脂組成
物45重量部に加えて、3本ロールミルで50分間混練
してペースト状接着材料を作製した。
【0111】温度サイクル試験は−50℃、10分と1
50℃、10分を1サイクルとして行い、50サイクル
ごとに接着材料中の内部クラックと剥離発生の有無を超
音波探傷装置により調べた。5つの半導体装置について
温度サイクル試験を行った結果、1000サイクル以上
でも上記接着材料中に内部クラックは発生せず、接触抵
抗も初期値の1mmΩ以下を保持しており、温度サイク
ルに対する信頼性が高かった。なお、初期値は121
℃、3atm、96時間後の値である。
【0112】初期値 チップと基板の接着強度:3.4kg/m2 温度サイクル1000サイクル後 チップと基板の接着強度:3.0kg/m2
【0113】
【比較例11】比較例6の熱硬化性樹脂組成物を用い
て、実施例11と全く同様にして半導体装置の製造を試み
た。ただし、樹脂粘度が4Pa.sと高いためニッケル
粉との混練は70℃に加熱した状態で行った。同様に、
シリンジによる塗布作業も70℃に加温した状態で行っ
た。
【0114】温度サイクル試験は−50℃、10分と1
50℃,10分を1サイクルとして行い、50サイクル
ごとに接着材料中の内部クラックと剥離発生の有無を超
音波探傷装置により調べた。5つの半導体装置について
温度サイクル試験を行った結果、500サイクルで3サ
ンプルにクラックと剥離が発生し、1000サイクルで
は全てのサンプルでクラックと剥離が認められた。接触
抵抗も初期値の1mmΩ以下から1Ω以上と高い値とな
った。なお、初期値は121℃、3atm、96時間後
の値である。
【0115】初期値 チップと基板の接着強度:2.2kg/m2 温度サイクル1000サイクル後 チップと基板の接着強度:0.5kg/m2 実施例11と比較例11から明らかなように本発明ではチッ
プと基板の接続信頼性と接着特性に優れた半導体装置を
得た。これは液状熱硬化性樹脂組成物の粘度が低いため
得られるペースト状接着材料も粘度が低く作業性に優れ
ている。従って、比較例11では70℃に加熱して混
合、塗布作業をするのに対し、室温(25℃)で作業が
できる。従って、ボイドフリーの均一な接着層が形成で
きる。かつ、硬化物も高温物性に優れているため上記高
信頼性の半導体装置が得られたと判断している。
【0116】
【実施例12】エポキシ/けい素系熱硬化性樹脂は以下
のようにして作製した。3-グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン(チッソ株式会社製)110gとテトラエ
トキシシラン(和光純薬工業株式会社製)110gに水
22gと加水分解触媒であるジブチルジラウリン酸錫
(和光純薬工業株式会社製)2.2gを加え攪拌した
後、室温で1日放置した。この溶液を100℃に加温さ
れたオルトクレゾールノボラック型のエポキシ樹脂ES
CN‐190(住友化学株式会社製)190gにて気化
した。滴下の後、溶液を120℃に加温しそのまま2時
間の熱処理を行った後、室温まで冷却して樹脂組成物を
得た。
【0117】以下、図3を用いて説明する。
【0118】上記樹脂組成物を130gメチルエチルケ
トンに溶解させてワニスを得た。ジシアンジアミド(和
光純薬株式会社製)10g、2-エチル-4-メチルイミダ
ゾールのアジン誘導体(四国化成株式会社製)1.5g
を100gのメチルセロソルブに溶解させた溶液を加
え、固形分60wt%のワニス15を作製した。このワ
ニス15を厚さ0.07mmの300mm角のガラスク
ロス16に含浸させ、150℃、10分間乾燥させ溶媒
を除去し、厚さ約0.1mm、樹脂分約55wt%のプ
リプレグ17を得た。
【0119】このプリプレグ2枚を用い上下に厚さ18
μmの銅箔18を重ね、170℃、20kg/cm
90分の条件で積層接着し、厚さ約0.2mmの銅張り
積層シート19を得た。
【0120】この上下にフォトレジストにより配線部を
被覆して、エッチングにより配線を形成して両面配線シ
ート20を得た。
【0121】この両面配線シート11枚を各シート間に
上記プリプレグ17を介して、170℃、20kg/c
、90分の条件で多層化接着して多層板とした。た
だし、最外層となる上下の配線シート枚は内層となる配
線だけ形成し、最外層はベタ銅の片面配線シートを用い
た。端面を切り落とした後、0.3mm径のスルーホー
ル21をドリルと銅メッキにより形成した後、最外層の
配線22をエッチングにより形成して22層の配線を有
する250mm角の多層配線板23を得た。
【0122】この多層配線板23を260℃で30分の
熱処理を行った後、−50℃,10分と150℃,10分
を1サイクルとした温度サイクルを行い、50サイクル
ごとに50個のスルーホールについてスルーホール抵抗
の測定とクラック発生の有無を調べた。500サイクル
までスルーホール抵抗は3±1mΩを保持しており、ス
ルーホール断面部のクラックや剥がれの発生は認められ
なかった。
【0123】
【比較例12】オルトクレゾールノボラック型のエポキ
シ樹脂ESCN‐190(住友化学株式会社製)200
gを80gのメチルエチルケトンに溶解させた。ジシア
ンジアミド(和光純薬株式会社製)7g、2-エチル-4-
メチルイミダゾールのアジン誘導体(四国化成株式会社
製)1.0gを60gのメチルセロソルブに溶解させた
溶液を加え、固形分60wt%のワニスを作製した。
【0124】以下、上記実施例12と全く同様にして22
層の配線を有する多層配線板を作製した。
【0125】この多層配線基板を260℃で30分の熱
処理を行った後、‐50℃,10分と150℃,10分を
1サイクルとした温度サイクルを行い、50サイクルご
とに50個のスルーホールについてスルーホール抵抗の
測定とクラック発生の有無を調べた。初期値は実施例1
3と同じ3±1mΩのスル―ホール抵抗を示したが、1
00サイクルで10個、200サイクルで25個、30
0サイクルで全てのスルーホールでスルーホール抵抗が
一桁以上大きくなった。スルーホール部の断面を観察し
た結果、100サイクルから20個のスルーホール部の
めっき銅の断面にクラックが発生し、300サイクルで
全てのスルーホール部のめっき銅にクラックが発生して
いた。
【0126】実施例12と比較例12からわかるように
本発明の多層配線板は260℃での熱処理後の温度サイ
クルで高い信頼性を示すことが確認された。これは配線
板の材料として適用されたガラスクロスで補強された樹
脂材料が多層化接着時に優れた流動性を示すためボイド
や剥離等の欠陥のない多層配線板が得られたことによ
る。そして、多層配線板として高温で優れた力学物性を
保持し、且つ低熱膨張性あるため温度サイクルでもスル
ーホール部へのクラックの発生が無かったと考えてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体装置の断面を示す。
【図2】 導電性接着材料を応用した半導体装置の作成
工程を示す。
【図3】 多層配線板の製造方法を示す。
【符号の説明】
1…リードフレームのリード部、2…リードフレームの
ダイパッド、3…ダイボンデイング材、4…半導体チッ
プ、5…金属細線、6…封止材料、7…基板、8…ペー
スト状接着材料、9…シ臨時リンジ、10…電極、11
…ニッケル粒子、12…LSIチップ、13…金バン
プ、14…硬化後の接着材料、15…ワニス、16…ガ
ラスクロす、17…プリプレグ、18…銅箔、19…銅
貼り積層シート、20…両面配線シート、21…スルホ
ール、22…最外層の配線、23…多層配線板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 晴一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 鈴木 雅雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 伊藤 雄三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 4J036 AA01 BA04 CC03 CD16 DA01 JA07 4M109 AA01 BA01 BA04 CA05 CA21 EA02 EA18 EB02 EB06 EB07 EB08 EB09 EB12 EB14 EB19 EC03 EC04 GA10 5F047 AA11 AA13 BA23 BA34 BA53 BB11 BB16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂(a)と、一般式(1) 【化1】 (式中、Rはエポキシ樹脂と直接に、又は硬化剤を介し
    て反応しうる官能基を含む有機基である。R’はメチル
    基又はエチル基である。)で表される有機けい素化合物
    と一般式(2) 【化2】 (式中、Rはメチル基又はエチル基である。)で表され
    るテトラアルコキシシランと水との反応物(b)及び硬
    化剤(c)を含むことを特徴とする熱硬化性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1において、一般式(1)で表され
    る有機けい素化合物と一般式(2)で表されるテトラアル
    コキシシランの配合割合がモル比で3:1〜1:3であ
    ることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1及び2において、(b)はエポキ
    シ樹脂中で反応され、少なくとも2量体以上の有機けい
    素化合物重縮合体を含むことを特徴とする熱硬化性樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】エポキシ樹脂(a)の存在下、一般式(1) 【化3】 (式中、Rはエポキシ樹脂と直接に、あるいは硬化剤を
    介して反応しうる官能基を含む有機基である。R’はメ
    チル基又ははエチル基である。)で表される有機けい素
    化合物と一般式(2) 【化4】 (式中、Rはメチル基又はエチル基である。)で表され
    るテトラアルコキシシランと水を60℃〜160℃で1
    〜10時間加熱反応させた後、硬化剤(c)を加えるこ
    とを特徴とする熱硬化性樹脂組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、一般式(1)で表され
    る有機けい素化合物と一般式(2)で表されるテトラアル
    コキシシランの配合割合がモル比で3:1〜1:3であ
    ることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】熱硬化性樹脂材料を用いて半導体の少なく
    とも一部を被覆又は封止してなる半導体装置において、
    該熱硬化性樹脂材料がエポキシ樹脂(a)と、一般式
    (1) 【化5】 (式中、Rは該エポキシ樹脂と直接に、又は硬化剤を介
    して反応しうる官能基を含む有機基である。R’はメチ
    ル基又はエチル基である。)で表される有機けい素化合
    物と一般式(2) 【化6】 (式中、Rはメチル基又はエチル基である。)で表され
    るテトラアルコキシシランと水との反応物(b)、硬化
    剤(c)及び無機フィラー(d)を含むことを特徴とす
    る半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、(b)はエポキシ樹脂
    中で反応されたものであり、少なくとも2量体以上の有
    機けい素化合物重縮合体を含むことを特徴とする半導体
    装置。
  8. 【請求項8】半導体のリードフレームのダイボンデイン
    グ材として熱硬化性樹脂材料を用いた半導体装置におい
    て、該熱硬化性樹脂材料がエポキシ樹脂(a)と、一般
    式(1) 【化7】 (式中、Rはエポキシ樹脂と直接に、又は硬化剤を介し
    て反応しうる官能基を含む有機基である。R’はメチル
    基又はエチル基である。)で表される有機けい素化合物
    と一般式(2) 【化8】 (式中、Rはメチル基又はエチル基である。)で表され
    るテトラアルコキシシランと水との反応物(b)、硬化
    剤(c)及び金属粉(e)を含むこと特徴とする半導体
    装置。
  9. 【請求項9】半導体が配線板に熱硬化性樹脂材料を用い
    て実装された半導体装置において、該熱硬化性樹脂材料
    がエポキシ樹脂(a)と、一般式(1) 【化9】 (式中、Rはエポキシ樹脂と直接に、又は硬化剤を介し
    て反応しうる官能基を含む有機基である。R’はメチル
    基又はエチル基である。)で表される有機けい素化合物
    と一般式(2) 【化10】 (式中、Rはメチル基又はエチル基である。)で表され
    るテトラアルコキシシランと水との反応物(b)、硬化
    剤(c)及び導電性金属粉(f)を添加してなる材料を
    用いることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】少なくとも2層以上の配線層を有する配
    線板において各層配線間を絶縁するために、該熱硬化性
    樹脂材料がエポキシ樹脂(a)と、一般式(1) 【化11】 (式中、Rはエポキシ樹脂と直接に、又は硬化剤を介し
    て反応しうる官能基を含む有機基である。R’はメチル
    基又はエチル基である。)で表される有機けい素化合物
    と一般式(2) 【化12】 (式中、Rはメチル基又はエチル基である。)で表され
    るテトラアルコキシシランと水との反応物(b)、硬化
    剤(c)及びを補強用クロス材(g)と組み合わせてな
    ることを特徴とする配線板。
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