JP2001348406A - 親水化オレフィン組成物およびその製造方法 - Google Patents
親水化オレフィン組成物およびその製造方法Info
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Abstract
ータを提供し、またこのセパレータを使用することによ
り高い容量保持性能を有する電池を提供することにあ
る。 【解決手段】アルカリ電解液に電池用セパータを浸漬後
し、中和されていないスルホン酸基を酸性基量が1×1
0-3mol/m2以上、含有する硫黄量が5000以上
50000ppm以下、イオン交換量が1.0meq/
m2以上、ポリオレフィン系樹脂の極限粘度が0.2以
上1.0dl/g以下である事を特徴とする親水化され
たアルカリ電池用セパレータである。
Description
酸処理をすることによって、アルカリ電解液中で中和さ
れないで残存した酸性基を有することが可能となり、こ
の結果不純物捕捉機能を効果的に発現させ、自己放電を
大幅に低減することを可能にしたアルカリ二次電池用セ
パレータに関するものである。
を保存すると、時間の経過とともに容量が低下していく
自己放電現象の存在が知られており、負極として水素吸
蔵合金を用いたニッケル−水素電池においては特に顕著
な問題となっている。特に従来のポリアミド系繊維をセ
パレータとして用いた場合には、ポリアミド系繊維が電
解液によって加水分解され、分解生成物である硝酸根な
どの窒素化合物によって、自己放電現象が促進されると
いう欠点を有していた。
しては、前記のセパレータ分解物のほかに、電池内に混
入したアンモニアの酸化によっても生成する。従って電
池系内のアンモニア量を低減すれば硝酸根も減少し、自
己放電の抑制が期待できるのであるが、アンモニアは電
極の製造工程においても混入され易く電池内へのアンモ
ニア混入を完全に防ぐことは極めて困難である。
ず、電池内のアンモニアを捕捉する能力を持ったセパレ
ータとして、ポリオレフィン系繊維を親水化したものを
主成分とする方法が検討されてきた。この親水化の処理
方法としては、例えばスルホン化処理、親水性単量体の
グラフト重合などがある。これらの親水化処理において
は、スルホン基およびカルボン酸基等のイオン交換能を
有する官能基をポリオレフィン系繊維に導入すること
で、その結果これらの官能基が電池内に含まれる窒素化
合物、特にアンモニアを捕捉して自己放電現象を抑制さ
せると考えられている。
にグラフト重合やスルホン化処理によって、高いイオン
交換量を保持させるセパレータについての検討が多数報
告されている(特開平10-326607号、特開平10-116600
号)。
パレータは耐熱性に劣り、例えば60℃以上の比較的高
温な環境下においては、カルボン酸基の脱落等が生じ
る。このため、アンモニア捕捉性の低下により自己放電
現象を抑止することが困難になるという問題がある。
レータは、比較的高温の環境下でも官能基が安定である
という利点を有している。しかし、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどのポリオレフィン系繊維は、元来耐酸性
に優れ、スルホン化処理する場合においては、スルホン
化しにくい繊維であるため、内部までスルホン基を導入
しようとすると、繊維の強度低下を招くという問題があ
る。このため高いアンモニア捕捉性を主眼に置いて、ポ
リオレフィン系繊維の内部へのスルホン基導入について
検討した例はこれまでに報告されていない。
しやすい樹脂繊維をスルホン化して親水化させる試みに
ついても検討されている。しかし、この場合もスルホン
基の導入が主に繊維表面に集中しやすく、高いイオン交
換量を有しているにもかかわらず、アンモニア捕捉性に
乏しく、これをセパレータとして用いた電池の自己放電
も大きいという問題があった。
たアンモニア捕捉性を有する電池用セパレータを提供
し、またこのセパレータを使用することにより高い容量
保持性能を有する電池を提供することにある。
を解決するために鋭意検討した結果、次の発明を見出す
に至った。
液に浸漬後において、中和されていない酸性基量が1×
10-3mol/m2以上、5×10-2mol/m2以下、
好ましくは、2×10-3mol/m2以上である事を特
徴とするアルカリ電池用セパレータに関するものであ
る。ここで酸性基量とは、セパレータ中の総酸性官能基
量を指し、このうちアルカリ電解液中においてカリウム
イオンで置換される繊維表面の官能基量を、親水性の指
標であるイオン交換量で表わす。酸性基量よりイオン交
換量を差し引いた値が、中和されないで繊維内部に残存
する酸性基量として、アンモニア捕捉能力の指標として
用いることができる。
基が、スルホン基である事を特徴とするアルカリ電池用
セパレータに関するものである。
において、含有する総硫黄量が5000〜50000p
pm、好ましくは、10000ppm以上である事を特
徴とするアルカリ電池用セパレータに関するものであ
る。
ずれかにおいて、イオン交換量が、1.0meq/m2
以上、10meq/m2以下である事を特徴とするアル
カリ電池用セパレータに関するものである。
(4)のいずれかにおいて、親水化されたポリオレフィ
ン系樹脂の極限粘度が、0.2以上、1.0dl/g以
下の範囲である事を特徴とするアルカリ電池用セパレー
タに関するものである。
(5)のいずれかにおいて、スルホン化処理の前処理と
して、硫酸への浸漬が行なわれていることを特徴とする
アルカリ電池用セパレータに関するものである。
本発明のアルカリ電池用セパレータにおいては、電解液
中で中和されずに残存するスルホン基が、1×10-3m
ol/m2以上存在する必要があり、より好ましくは5
×10-3mol/m2以上である。これは、スルホン基
がアンモニアあるいはアンモニウムイオンよりも、カリ
ウムイオンに対して高い反応選択性を持つことに起因す
るものであり、電解液中のカリウムイオンによって中和
されカリウム塩を形成してしまったスルホン基は、アン
モニア捕捉能力を失ってしまうからである。したがっ
て、アンモニア捕捉に有効な非中和状態のスルホン基が
1×10-3mol/m2以下では電解液中のアンモニア
を十分に捕捉できず、自己放電を抑止することができな
いものである。
電解液中で中和されていないスルホン基を意味するもの
である。この有効スルホン基の量は、硫黄濃度より求め
られた全スルホン基量と、イオン交換量より得られる中
和されたスルホン基量の差として求めることができる。
00ppm以上50000ppm以下、好ましくは10
000ppm以上である。これは5000ppm以下で
はスルホン化が繊維表面だけにとどまり、繊維内部に有
効なスルホン基が形成されないためである。50000
ppm以上であれば、繊維表面の剥離や強度低下という
問題を生じる。
カリウムイオン交換量を測定することによって知ること
ができる。このイオン交換量という指標は、従来よりセ
パレータと電解液の親和性に対する指標として用いられ
てきたものであり、1.0meq/m2以上10meq
/m2未満の範囲であることが望ましい。1.0meq
/m2未満の場合にはセパレータと電解液との親和性が
失われるため電池性能が低下する。また、10meq/
m2以上のイオン交換量を付与させた場合には、有効ス
ルホン基量が低下するばかりか、樹脂表面を集中的にス
ルホン化するためにセパレータとして必要な強度を得る
ことが困難になる。
ては、スルホン化の前処理として樹脂を硫酸に一度浸漬
しておき、続いてスルホン化処理をおこなうのが最も有
効である。この前処理によって有効スルホン基が多く付
与されるようになる機構に関しては不明な点も多いが、
樹脂中に含有されている酸化防止剤などの添加剤や低分
子量成分のうち、特に樹脂の表面付近のものが硫酸浸漬
によって脱落し、微細孔が形成され、この微細孔を通じ
てスルホン化剤が樹脂内部へ侵入するものと推測され
る。
は、濃度90%以上の濃硫酸であることが望ましい。ま
たこの処理において樹脂表面がスルホン化されてしまう
ことのないような温度であることが必要であり、例えば
ポリプロピレン樹脂を用いる場合には50℃以下である
必要がある。
のスルホン化処理剤としては硫酸、濃硫酸、発煙硫酸、
SO3ガスなどが使用できるが、濃硫酸が処理時間など
の面から最も望ましい。また濃硫酸処理を行う場合に
は、濃硫酸の温度は100℃以上であることが望まし
く、120℃以上、特に130℃以上、135℃の範囲
で、処理時間も10分以下、好ましくは、5分以下、3
分以下であればさらに望ましい。また、濃硫酸の濃度
は、95%以上、好ましくは97%以上がよい。これは
高温で処理するほど内部へのスルホン化が短時間で進行
し、不織布強度の低下を抑えることができるからであ
る。
粘度が0.2以上、1.0dl/g以下の範囲であるこ
とが望ましく、さらに好ましくは0.4以上0.9dl
/g以下の範囲である。この範囲内であれば硫酸浸漬に
よって微細孔を発現させやすく、有効スルホン基を導入
しやすくなる。ポリオレフィン系樹脂は極限粘度が1.
0dl/g以上であれば、この樹脂は非常に耐酸性に優
れたものとなり、樹脂表面をむりやり集中的にスルホン
化することになる。この結果、集中的にスルホン基が導
入された部分の強度が低くなり、セパレータの強度低下
を招く。またこの樹脂表面のスルホン化部分が崩壊して
剥離を生じる場合がある。この結果としてスルホン基量
を増やすことが困難となる。これ以下の極限粘度であれ
ば、セパレータとしての強度を維持することは困難であ
る。
は、任意の有機系樹脂材料を用いることができるが、ポ
リオレフィン系樹脂であることが好ましい。ポリオレフ
ィン系樹脂としては、ポリオレフィン単独からなる樹
脂、またはオレフィンとその他の単量体との共重合体と
からなる樹脂であり、ポリオレフィンとしては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、
ポリブテン、ポリエチレン−プロピレン、ポリエチレン
−ブテン−プロピレン等を挙げることができ、また、オ
レフィンと共重合が可能なその他の単量体としては、ス
チレン、酪酸ビニル、酢酸ビニル等を挙げることがで
き、特に限定されるものではないが、電解液に対する耐
性、耐酸化性、スルホン化処理時の耐熱性等の面からポ
リプロピレンであることが望ましい。
態は、不織布であることが望ましいが、それ以外の多孔
質体、例えば、織物、編物などの繊維集合体、フィルム
型多孔質体、又は発泡体型多孔質体なども使用可能であ
る。不織布を用いる場合には、その製法は特に限定され
るものではなく、一般に知られている不織布の製法であ
ればいずれも使用可能であるが、均一性やコストの面か
らはスパンボンド法やメルトブロー法が望ましい。ま
た、単一の製法である必要はなく、異なる製法による不
織布を積層したような多層構造を持つものも使用可能で
ある。
体の目付量は、20〜60g/m2の範囲であることが
望ましく、30〜50g/m2の範囲であれば更に望ま
しい。これは20g/m2以下であると電池製造に必要
な強度が得られないためであり、60g/m2以上では
必要な通気度が得られないためである。
は、次の方法によって測定した。
溶解し、該溶解液をガラス濾過器で濾過した後、Ubbelo
hdeの粘度計を用いて135±0.1℃の温度で測定を
行う。尚使用するテトラリンには、予め0.2質量%の
BHT(2,4−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)を
添加しておき、試料が溶解する際の酸化劣化を防止す
る。試料の溶解液の濃度としては、1g/1000cm3
とする。Huggins定数(k′)としては0.35の値を用
いる。尚該測定法は「実験化学講座8高分子化学
(上),第5章粘度,日本化学会,1963年5月15
日」に準じている。
出版),第34〜43頁,1965年9月」に記載の方
法に準じ、フラスコ燃焼法により実施する。
時間浸漬した後、イオン交換水でpHが6〜7になるま
で数回洗浄した。次いで、60℃の送風乾燥機で2時間
乾燥し、室温まで冷却した。冷却後の試験片を0.01
mol/dm3のKOH溶液100cm3に浸漬し、45
℃で1時間振とうした後、試験片を取り出し、溶液25
cm3を採取して、0.01mol/dm3のHCl溶液
で中和滴定した。ブランク溶液も同様に滴定し、式1よ
り、カリウムイオン交換量を算出した。
3) f :HCl溶液のファクター
2により算出した。 有効スルホン基量(mol/m2)=(総硫黄量(ppm)×目付(g/m2)/32.66 /1000−イオン交換量(meq/m2))/1000・・・(式2)
液1000cm3と、セパレータ20cm2を投入し、真
空脱気することによりセパレータ内の空気を抜き、該セ
パレータを完全に上記水酸化カリウム溶液に漬す。真空
脱気を解いた後、1mol/dm3−アンモニア水溶液
を0.3cm3投入し、アンモニア濃度を3×10-4モ
ルに調整する。次いで完全に密栓し、45℃に72時間
放置した後、残存するアンモニア量を測定し、この値か
ら検量線に基づいてセパレー夕にトラップされたアンモ
ニア量を算出する。アンモニアトラップ率は、トラップ
されたアンモニア量の初期存在量に対する百分率(%)
で表す。尚アンモニア濃度の測定は、JIS K010
2.42.2に準じて吸光光度法により行う。
タを測定する場合は、前処理として、先ず純水でセパレ
ータを水洗し、その後セパレータの200倍の重量の1
mol/dm3−塩酸中に10時間以上浸漬し、再度水
洗を行い、次いで60℃,2Paの条件で20時間真空
乾燥して再生する。その後、上述の様にしてアンモニア
量を測定し、アンモニアトラップ率を求める。
蔵合金負極、及びセパレータを渦巻き状に捲回し、SC
サイズの密閉型電池(容量2400mAh)を作製す
る。尚この電池の電解液としては、水酸化リチウムを添
加した水酸化カリウム水溶液を用いる。
6時間保持する。その後20℃の空気雰囲気下において
0.2Cで6時間充電の後、0.2C放電(放電終止電
圧1.0V)し、この充電・放電の操作を7回繰り返
す。
の後、0.2C放電(終止電圧1.0V)での放電容量
を測定し、測定値C0とする。そして0.2Cで6時間
充電して45℃の空気雰囲気下で168時間保存し、そ
の後20℃で6時間放冷し、0.2C放電(終止電圧
1.0V)での放電容量を測定して測定値C1とする。
次いで0.2Cで6時間充電し、1時間休止の後、0.
2C放電(終止電圧1.0V)での放電容量を測定し、
測定値C2とする。尚上記0.2C放電とは、密充電し
た電池を5時間かけて放電することであり、この際放電
の電流値を適切な値に設定する。
率を算出する。 容量保持率(%)=C1×2/(C0+C2)×100 …(式3)。
との関係は、下記式4で表される。 容量保持率=100−自己放電量 ・・・(式4)。
決してこれら実施例のみに限定されるものではない。
ロプロピレン樹脂を用い、オリフイスからの押出温度を
220℃、単孔吐出量を0.5g/minとし、250
℃,0.6kg/cm2の空気流で牽引細化させて上記
ポロプロピレン樹脂を繊維化しつつ(メルトブロー
法)、捕集コンベアー上で不織布化を行う。これを25
℃の98質量%の濃硫酸に10分間浸漬した後に135
℃の98質量%の濃硫酸に3分間浸漬し(スルホン化処
理)、セパレータを得る。該セパレータの総硫黄量は1
3000ppm、イオン交換量は1.50meq/m2
であった。
ロプロピレン樹脂を用い、上記実施例1と同様の方法に
より、不織布化した。これをこれを25℃の98質量%
の濃硫酸に10分間浸漬した後に130℃の98質量%
の濃硫酸に4分間浸漬し(スルホン化処理)、セパレー
タを得る。該セパレータの総硫黄量は12000pp
m、イオン交換量は1.75meq/m2であった。
ロプロピレン樹脂を用い、上記実施例1と同様の方法に
より、不織布化した。これを25℃の98質量%の濃硫
酸に10分間浸漬した後で一度水洗乾燥し、SO3ガス
を1体積%含む窒素ガス(25℃)中に、上記不織布を
120分間放置し(スルホン化処理)、セパレータを得
る。該セパレータの総硫黄量は8900ppm、イオン
交換量は6.00meq/m2であった。
ロプロピレン樹脂を用い、240℃で溶融したポリプロ
ピレン樹脂をノズルから押し出し、エアージェットによ
り延伸して繊維化し(スパンボンド法)、捕集コンペア
上において不織布化を行う。これをこれを25℃の98
質量%の濃硫酸に10分間浸漬した後に135℃の98
質量%の濃硫酸に3分間浸漬し(スルホン化処理)、セ
パレータを得る。該セパレータの総硫黄量は8400p
pm、イオン交換量は2.5meq/m2であった。
ロプロピレン樹脂を用い、オリフイスからの押出温度を
220℃、単孔吐出量を0.5g/min.とし、250
℃,0.6kg/cm2の空気流で牽引細化させて上記
ポロプロピレン樹脂を繊維化しつつ(メルトブロー
法)、捕集コンベアー上で不織布化を行う。この際、捕
集コンベアー上にポリプロピレン製不織布[旭化成工業
(株)製PU5020](極限粘度1.03dl/g)を
配置しておくことにより、B層上にA層が積層される。
次いで100℃で熱プレスすることでA層とB層を一体
化し、その後これをこれを25℃の98質量%の濃硫酸
に10分間浸漬してから135℃の98質量%の濃硫酸
に3分間浸漬し(スルホン化処理)、セパレータを得
る。該セパレータのA層の総硫黄量は13000pp
m、B層の総硫黄量は3500ppm、イオン交換量は
0.60meq/m2であった。
ロプロピレン樹脂を用い、オリフイスからの押出温度を
220℃、単孔吐出量を0.5g/min.とし、25
0℃,0.6kg/cm2の空気流で牽引細化させて上
記ポロプロピレン樹脂を繊維化しつつ(メルトブロー
法)、捕集コンベアー上で不織布化を行う。これを13
5℃の98質量%の濃硫酸に3分間浸漬し(スルホン化
処理)、セパレータを得る。該セパレータの総硫黄量は
6500ppm、イオン交換量は9.10meq/m2
であった。
リプロピレン樹脂を用い、240℃で溶融したポリプロ
ピレン樹脂をノズルから押し出し、エアージェットによ
り延伸して繊維化し(スパンボンド法)、捕集コンペア
上において不織布化を行う。その後130℃の98質量
%の濃硫酸に3分間浸漬し(スルホン化処理)、セパレ
ータを得る。該セパレータの総硫黄量は1200pp
m、イオン交換量は1.00meq/m2であった。
ロプロピレン樹脂を用い、上記実施例1と同様の方法に
より、不織布化した。SO3ガスを10体積%含む窒素
ガス(25℃)中に、上記不織布を10分間放置し(ス
ルホン化処理)、セパレータを得る。該セパレータの総
硫黄量は10200ppm、イオン交換量は15.0m
eq/m2であった。
ロプロピレン樹脂を用い、上記実施例1と同様の方法に
より、不織布化した。これを120℃の95質量%の濃
硫酸に10分間浸漬し(スルホン化処理)、セパレータ
を得る。該セパレータの総硫黄量は1400ppm、イ
オン交換量は1.25meq/m2であった。
レータの各種物性、及び上記各ニッケル水素二次電池の
容量保持率の測定を行った。これらの結果を表1に示
す。
セパレータは有効スルホン基量が多く、よってアンモニ
アトラップ率が高くなったと考えられ、また実施例1〜
5は電池の容量保持率が高い。
タは高い硫黄量を有してはいるが、有効スルホン基量が
少ないためにアンモニアトラップ率が低く、電池の容量
保持率が低くなっている。
もとのスルホン基量が少ないため、有効スルホン基量が
少なくなり、アンモニアトラップ率が低く、電池の容量
保持率が比較的低いものであった。
モニア捕捉に有効なスルホン基を多く有していることに
より、自己放電を効果的に抑制し、高い容量保持率の電
池を実現するものである。
Claims (8)
- 【請求項1】アルカリ液に浸漬後、中和されない酸性基
量が1×10-3mol/m2以上、5×10-2mol/
m2以下である、親水化処理された事を特徴とするポリ
オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項2】酸性基がスルホン基である事を特徴とする
請求項1に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項3】含有する総硫黄量が5000ppm以上5
0000ppm以下の範囲にある事を特徴とする請求項
1乃至2のいずれかに記載のポリオレフィン系樹脂組成
物。 - 【請求項4】イオン交換量が、1.0meq/m2以
上、10meq/m2以下である事を特徴とする請求項
1乃至3のいずれかに記載のオレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項5】親水化されたポリオレフィン系樹脂で中和
されない酸性基を有する樹脂の極限粘度が、0.2dl
/g以上、1.0dl/g以下の範囲であることを特徴
とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポリオレフィ
ン系樹脂組成物。 - 【請求項6】スルホン化処理の前処理として、硫酸への
浸漬が行なわれていることを特徴とする請求項1乃至5
のいずれかに記載のポリオレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項7】請求項6記載の前処理の後のスルホン化処
理において、濃硫酸の濃度が95%以上、処理温度が1
20℃以上、処理時間が10分以下の条件で処理してな
ることを特徴とする親水化オレフィン系樹脂組成物の製
造方法。 - 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載のポリオ
レフィン系樹脂組成物からなることを特徴とするアルカ
リ電池用セパレータ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003051302A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-21 | Nitto Denko Corp | アルカリ二次電池用セパレータ |
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