JP2002203530A - 電池セパレータ及びこれを用いたアルカリ蓄電池 - Google Patents

電池セパレータ及びこれを用いたアルカリ蓄電池

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JP2002203530A
JP2002203530A JP2000398886A JP2000398886A JP2002203530A JP 2002203530 A JP2002203530 A JP 2002203530A JP 2000398886 A JP2000398886 A JP 2000398886A JP 2000398886 A JP2000398886 A JP 2000398886A JP 2002203530 A JP2002203530 A JP 2002203530A
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博之 山本
Shuji Hori
修二 堀
Tomofumi Tanaka
智文 田中
Toshio Kamisasa
利夫 上笹
Tatsunobu Kida
達宣 木田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ電解液の吸液性、保持性に優れ、内
部抵抗の上昇を抑制し、充放電サイクル寿命の向上させ
ることが可能な電池セパレータ及びアルカリ蓄電池を提
供するを目的とする。 【解決手段】 エチレン−ビニルアルコール系共重合体
のポリマー、繊維、あるいは不織布を、スルホン基を含
有する化合物でアセタール化処理した変性エチレン−ビ
ニルアルコール系共重合体を少なくとも繊維表面に露出
した変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体繊維を
含有する不織布で電池セパレータを構成する。また、こ
の電池セパレータを組み込んでアルカリ蓄電池とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池な
どで用いられる水酸化カリウム水溶液等のアルカリ電解
液の吸液性、保持性に優れ、内部抵抗の上昇を抑制し、
充放電サイクル寿命の向上させることが可能な電池セパ
レータ及びこれを用いたアルカリ蓄電池に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電池セパレータ、特にアルカリ蓄電池用
のセパレータに要求される特性としては、耐アルカリ
性、電解液の吸液性、保持性等が挙げられる。耐アルカ
リ性が不満足であると、水酸化カリウム水溶液などの電
解液によりセパレータが電池性能に悪影響を及ぼした
り、セパレータの劣化による電池の両極間の内部短絡を
起こすなどの弊害を生じるからである。また、電解液吸
液性・保持性が不足すると電池反応が阻害されて、アル
カリ電池の特徴である大電流を取り出せなくなるという
問題を生じるからである。そのため従来から、エチレン
−ビニルアルコール共重合体を含有する繊維、あるいは
エチレン−ビニルアルコール共重合体を1成分とする分
割性複合繊維を用いた不織布は、優れた電解液吸液性、
保持性、及び耐アルカリ性を有するので、電池セパレー
タ、特にアルカリ蓄電池用のセパレータとして用いられ
てきた。しかし、エチレン−ビニルアルコール共重合体
を含有する繊維で構成された不織布を用いた電池セパレ
ータは、電解液吸液性及び保持性は優れているものの、
内部抵抗が高く、サイクル寿命が短いという欠点があ
り、その性能が強く要求される用途の電池には不十分で
あった。上記問題点を改良するため、特開平1−248
461号公報には、ビニルアルコールとオレフィンとの
共重合体で表面が被覆されているポリオレフィン繊維か
らなる不織布等の多孔体を硫酸処理して、表面のビニル
アルコールとオレフィンとの共重合体をスルホン化し、
これを電池セパレータに用いることが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−248461号公報の電池セパレータは、不織布化
した後に硫酸処理を施してスルホン基を導入するため、
スルホン基が繊維の表面だけに存在することとなり、ス
ルホン化後の熱処理などにより、分子内反転を生ずるた
めかスルホン基が繊維表面から消失してしまうため、自
己放電性を改良するに至っていない。さらに、不織布を
硫酸処理を施してスルホン化すると、繊維自体が硫酸に
より劣化し、不織布強力が低下するだけでなく、残留硫
酸イオンやスルホン化時に生じた副生成物が存在するた
め、電池性能を低下させる恐れがあった。本発明は、上
記問題点、すなわち熱処理等によりスルホン基が繊維表
面から消失する恐れがなく、またスルホン化の過程で見
られるような不織布強力低下や残留物・副生成物の存在
がなく、アルカリ電解液の吸液性、保持性に優れ、内部
抵抗の上昇を抑制し、充放電サイクル寿命の向上させる
ことが可能な電池セパレータ及びアルカリ蓄電池を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電池セパレータは、エチレンモノマーから
なる繰り返し単位とビニルアルコール系モノマーからな
る繰り返し単位を基本骨格とし、ビニルアルコール中の
アルコール性水酸基がアルコール性水酸基の酸素原子を
介して、下記式(化2)で表される基の少なくとも1種
によって変性されている変性エチレン−ビニルアルコー
ル系共重合体からなり、前記変性エチレン−ビニルアル
コール系共重合体が少なくとも繊維表面に露出している
変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体繊維を含有
する不織布で構成されていることを特徴とする。
【化2】 [式中、nは1〜10の整数、Mは水素、または−SO3
-と塩を形成しうる陽イオンを示す] エチレン−ビニルアルコール系共重合体を上記式(化
2)で表される基で変性することにより、熱処理などの
後工程でスルホン基が繊維表面から消失する恐れがな
く、不織布製造後のスルホン化処理を必要とせず、不織
布強力の低下や残留物・副生成物の存在がないため、ア
ルカリ電解液の吸液性、保持性に優れ、アルカリ蓄電池
の内部抵抗の上昇を抑制し、充放電サイクル寿命の向上
する。本発明のアルカリ蓄電池は、前記セパレータを正
極と負極の間に介して構成することによって得られる。
以下、本発明の内容を具体的に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の電池セパレータを構成す
る変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体は、エチ
レンモノマーからなる繰り返し単位とビニルアルコール
系モノマーからなる繰り返し単位を基本骨格とする。こ
こでいうビニルアルコール系モノマーとは、ビニルアル
コール単独、またはビニルアルコールとその他のビニル
系モノマーの繰り返し単位からなるものをいう。エチレ
ンモノマーとビニルアルコール系モノマーとのモル比
は、エチレン/ビニルアルコールが30/70〜50/
50の範囲であることが好ましい。より好ましい範囲
は、35/65〜45/55である。エチレン含有量が
30mol%未満あるいはビニルアルコール含有量が70m
ol%を超えると、繊維製造工程における紡糸性や延伸性
が低下して糸切れ多くなり工程性に劣るだけでなく、後
述する変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体を1
成分とした分割型複合繊維としたとき分割性が低下する
傾向にあり、エチレン含有量が50mol%を超えるある
いはビニルアルコール含有量が50mol%未満である
と、ビニルアルコール単位、すなわち水酸基の割合が少
なくなって、親水性が低下し、アルカリ電解液の吸液
性、保持性が不十分となるだけでなく、上記同様分割性
が低下する傾向にあるからである。また、エチレン−ビ
ニルアルコール系共重合体としては、一般に、数平均分
子量が8000〜20000の範囲のものを使用するこ
とが好ましい。
【0006】そして、本発明に用いる前記エチレン−ビ
ニルアルコール系共重合体は、ビニルアルコール中のア
ルコール性水酸基がアルコール性水酸基の酸素原子を介
して、前記式(化2)で表される基(以下、(化2)基
という)の少なくとも1種によって変性されている。エ
チレン−ビニルアルコール系共重合体は、1種類の(化
2)基のみで変性されていても、2種類以上の(化2)
基で変性されていてもよい。
【0007】前記(化2)基によるエチレン−ビニルア
ルコール系共重合体の変性割合は、共重合体中のビニル
アルコール系モノマー単位のモル数に基づいて、0.1
〜30mol%の範囲とするのが好ましい。より好ましく
は、1〜10mol%の範囲である。(化2)基による変
性割合が0.1mol%未満であると、電池としての内部
抵抗が高くなり、繰り返し充電によるサイクル寿命が低
下するので好ましくない。一方、変性割合が30mol%
を越えると、得られる繊維の水中での膨潤が大となり、
単繊維間の粘着が発生して電池セパレータとして必要な
通気性等が損なわれることになり、好ましくない。
【0008】前記アルコール性水酸基の(化2)基によ
る変性は、エチレン−ビニルアルコール系共重合体のポ
リマー段階、ポリマーから溶融紡糸によって得られた繊
維、あるいは繊維から不織布を形成した後のいずれかの
状態で、例えば、下記式(化3)
【化3】 [式中、nは1〜10の整数、Mは水素、または−SO3
-と塩を形成しうる陽イオンを示す。]、および下記式
(化4)
【化4】 [式中、nは1〜10の整数、Mは水素、または−SO3
-と塩を形成しうる陽イオンを示す。]で表される化合物
から選ばれた少なくとも1種を用いてアセタール化して
得ることができる。Mが水素のときは、必要に応じてア
ルカリ化合物で処理してスルホン酸基を塩(スルホネー
ト基)の形態にすることにより行うことができる。
【0009】エチレン−ビニルアルコール系共重合体の
ポリマー、繊維、あるいは不織布のアセタール化処理
は、通常のアセタール化処理方法を用いればよい。ま
た、硫酸、塩酸等の強酸をアセタール化触媒として用い
て実施するのがよく、反応効率の点から特に硫酸を用い
て実施するのが好ましい。このようにして前記(化2)
基における2つの結合手の各々がエチレン−ビニルアル
コール系共重合体のアルコール性水酸基との間に各々−
O−を介してアセタール結合して、(化2)基がエチレ
ン−ビニルアルコール系共重合体の主鎖にペンダント状
に結合した変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体
が形成される。
【0010】前記(化2)基、並びに化合物(化3)およ
び化合物(化4)において、nは1〜10の整数、そして
Mは水素、または−SO3 -と塩を形成しうる陽イオンで
ある。そのうちnは5〜8の整数であるのが好ましい。
Mにおける−SO3 -と塩を形成しうる陽イオンとして
は、種々の金属イオン、アンモニウムイオン、第4級ア
ンモニウムイオン等を挙げることができ、Mが2価以上
の陽イオンの場合は、その価数と等しい数の−SO3 -
イオン結合して塩を形成する。例えば、ナトリウム、カ
リウム、リチウム等のアルカリ金属イオン、カルシウ
ム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモ
ニウムイオンが挙げられるが、なかでもアルカリ金属イ
オンが電池セパレータとしての親水性、耐久性に優れ、
特にアルカリ蓄電池のアルカリ電解液中に含まれるアル
カリ金属(ナトリウム、カリウム、リチウム)で置換す
るのが有利であり、アルカリ電解液中の割合を考慮する
と、カリウム塩が最も好ましい。
【0011】このようにして得られた変性エチレン−ビ
ニルアルコール系共重合体における硫黄原子数と炭素原
子数との比(S/C)は、1/50〜1/2000であ
ることが好ましい。S/Cが1/50を超えると、繊維
の製造が困難となる傾向にあり、S/Cが1/2000
未満であると、スルホン基数が少ないため、電池の内部
抵抗が高くまたサイクル寿命は低くなる傾向にあるから
である。
【0012】次に、前記変性エチレン−ビニルアルコー
ル系共重合体を少なくとも繊維表面に露出する変性エチ
レン−ビニルアルコール系共重合体繊維を得るには、ポ
リマー段階でアセタール化した後、アセタール化ポリマ
ーを溶融紡糸する方法、あるいはエチレン−ビニルアル
コール系共重合体を溶融紡糸し、繊維化した後、または
前記繊維を不織布化した後、アセタール化する方法があ
る。繊維の形態としては、いずれの場合においても、ア
セタール化前又は後の共重合体単独から繊維を製造して
もよいが、アセタール化前又は後の共重合体を鞘成分と
し、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレ
ン、ポリブテン−1、エチレン−プロピレン共重合体、
ポリメチルペンテンなどのオレフィン系重合体を芯成分
とする芯鞘型複合繊維、あるいは前記共重合体を1成分
とし、前記オレフィン系重合体を他成分としたサイドバ
イサイド型複合繊維、海島型複合繊維、あるいは分割型
複合繊維などの複合繊維であってもよく、繊維表面に共
重合体が露出した形態であればよい。繊維断面形状にお
いても円形、異形、中空などいずれであってもよい。こ
のうち、芯鞘型複合繊維は、湿熱接着性繊維として使用
することができ好ましく、前記共重合体を1成分とし、
前記オレフィン系重合体を他成分とした分割型複合繊維
は、後述する分割処理により極細繊維に発現させること
ができ、不織布の緻密化に寄与するだけでなく、前記共
重合体が湿熱ゲル化したときでも、不織布の空隙を確保
しつつ、共重合体成分における湿熱ゲル化物の表面積を
増大させることができ、アルカリ電解液の吸液性、保持
性が向上するので、特に好ましい。さらに、分割型複合
繊維の形態によれば、鞘成分に変性エチレン−ビニルア
ルコール系共重合体を配した芯鞘型複合繊維であれば親
水性のスルホン基が繊維表面から芯成分の方に向かって
親水基が移動する現象を引き起こしやすく、親水性が低
下するが、分割型複合繊維であれば、溶融紡糸時に前記
共重合体が溶融状態から固体状態に変化するときに他成
分の界面に接しているので、親水基の移動が抑制され親
水基の共重合体内部への潜り込む現象が起こりにくくな
るため、分割処理により前記共重合体単独繊維及びポリ
オレフィン系単独繊維にそれぞれ分割されて、親水性が
繊維表面に露出して、親水性が有効に作用すると推定さ
れる。前記分割型複合繊維の好ましい組み合わせとして
は、前記共重合体/ポリプロピレン、高密度ポリエチレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペンテ
ンなどが挙げられる。
【0013】例えば、前記分割型複合繊維は、以下の方
法で製造することができる。前記2成分は公知の溶融紡
糸機で、分割型複合ノズルを用いて溶融紡糸されるが、
このとき、分割型複合繊維の分割性を考慮すると、前記
共重合体とオレフィン系重合体のMFR(ASTM−D
−1238、230℃、21.2N)の差が30g/min
以内の重合体の組み合わせとすることが好ましい。MF
R(ASTM−D−1238、230℃、21.2N)
の差が30g/minを超えると、繊維断面において一方の
成分が他方の成分を巻き込みやすくなり、分割性が低下
するからである。次いで、紡糸フィラメント(未延伸
糸)は、必要に応じて延伸される。延伸は、温水、熱
風、あるいは熱媒中にて延伸温度80〜150℃、延伸
倍率1.5〜4倍程度の条件で延伸される。得られた延
伸フィラメントには、繊維処理剤が付与され、必要に応
じて、捲縮付与装置で捲縮を与え、所定の長さに切断さ
れて得られる。
【0014】前記共重合体繊維の繊度は、1〜3dtex程
度が適当である。前記分割型複合繊維にあっては、分割
後における繊度を0.1〜0.5dtex程度とすることが
好ましい。また、繊維長は、不織布の製法や電池セパレ
ータの所望性能に応じて調整されるが、湿式抄紙法やエ
アレイ法で不織布を製造する場合は、3〜20mmの範囲
であることが好ましく、カード法で不織布を製造する場
合は、30〜60mmの範囲であることが好ましく、スパ
ンボンド法などの長繊維であってもよい。
【0015】次に、変性エチレン−ビニルアルコール系
共重合体繊維を含有する不織布を形成するにあたって
は、前記共重合体繊維単独を用いてもよいが、変性エチ
レン−ビニルアルコール系共重合体繊維を100質量部
としたとき、変性エチレン−ビニルアルコール系共重合
体繊維以外のポリオレフィン系繊維を10〜900質量
部の範囲で含有させてもよい。変性エチレン−ビニルア
ルコール系共重合体繊維以外のポリオレフィン系繊維と
しては、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリエ
チレン、ポリブテン−1、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリメチルペンテンなどのオレフィン系重合体を成
分とする単一繊維、芯鞘型複合繊維、サイドバイサイド
型複合繊維、海島型複合繊維、あるいは分割型複合繊維
を1または2以上使用することができる。このうち、ポ
リオレフィン系繊維が鞘成分を低融点オレフィン系重合
体とし、芯成分を高融点オレフィン系重合体とした熱接
着性複合繊維であると、不織布強力が向上し、ショート
率を低減させることができ好ましい。具体的には、鞘成
分/芯成分がポリエチレン/ポリプロピレン、エチレン
−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、ポリブテン−
1/ポリプロピレンなどの組み合わせを有する芯鞘型熱
接着性複合繊維が挙げられる。前記熱接着性複合繊維の
好ましい含有量は、前記共重合体繊維を100質量部と
したとき、10〜100質量部の範囲である。また、ポ
リオレフィン系繊維が繊度0.3〜3dtex、繊維強度3
cN/dtex以上のポリオレフィン系繊維、より好ましくは
繊度0.7〜2.5dtex、繊維強度5cN/dtex以上の高
強度ポリオレフィン系繊維であると、不織布強力が向上
し、ショート率を低減させることができ、また、通気度
が大きくなり、内部抵抗の上昇を抑制することができ、
サイクル寿命を向上させることができ好ましい。
【0016】前記共重合体繊維を用いた不織布の製法と
しては、特に限定されるものではなく、湿式抄紙法、エ
アレイ法、カード法、メルトブロー法、スパンボンド法
などの繊維ウェブ形成法が用いられる。なかでも、湿式
抄紙法が繊維ウェブの均一性において優れ、好ましい。
繊維ウェブ形成後、熱接着処理、水流絡合処理、ニード
ルパンチ処理などの処理を単独、または2以上用いて繊
維ウェブを結合し不織布となす。次いで、不織布は、必
要に応じてアセタール化した後、親水化処理を施すこと
が好ましい。この場合、親水化処理がスルホン化処理で
あると、エチレン−ビニルアルコール系共重合体が硫酸
に冒されて、繊維自体、ひいては不織布強力の低下が著
しいだけでなく、副生成物が残存することから、スルホ
ン化処理以外の方法を採ることが特に好ましい。親水化
処理としては、親水化処理としては、放電処理、フッ素
ガス処理、グラフト重合、界面活性剤処理などがあり、
放電処理としては、例えば、コロナ放電処理、プラズマ
処理、グロー放電処理、電子線処理などがある。このう
ち、親水化処理は、コロナ放電処理、プラズマ処理、電
子線処理、フッ素処理、グラフト処理、及び界面活性剤
処理から選ばれた少なくとも1処理であることが好まし
い。
【0017】以下、本発明の電池セパレータの製造方法
における具体的な一例を示す。本発明のセパレータの基
材となる不織布の製造方法としては、湿式抄紙法が好ま
しく、湿式抄紙は通常の方法で行えばよい。まず、変性
エチレン−ビニルアルコール系共重合体を1成分とし、
前記オレフィン系重合体を多成分とした分割型複合繊維
単独、または前記分割型複合繊維と、鞘成分を低融点オ
レフィン系重合体とし、芯成分を高融点オレフィン系重
合体とした熱接着性複合繊維と、必要に応じて高強度ポ
リオレフィン系繊維とを所望の範囲で混合して、0.0
1〜0.6mass%の濃度になるように水に分散させ、ス
ラリーを調製する。そして、前記分割型複合繊維は、弱
い衝撃力においても分割性に優れるため、スラリー調整
時の離解、叩解処理、特にパルパー処理により容易に分
割させることができる。スラリーは、短網式、円網式、
長網式、あるいはいずれかを組み合わせた抄紙機を用い
て抄紙される。次いで、含水状態の湿式抄紙ウェブをシ
リンダードライヤーなどの熱処理機を用いて、乾燥と同
時に、変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体によ
る湿熱ゲル化及び/または熱接着性複合繊維の低融点成
分による軟化、溶融させて構成繊維同士を接着させる。
前記熱接着処理は、抄紙工程における乾燥処理の際に乾
燥と同時に行ってもよく、また一旦、湿式不織布とした
のち加熱処理して行ってもよい。例えば、ポリエチレン
/ポリプロピレンの熱接着性複合繊維であれば、熱処理
温度は120〜140℃の範囲で設定するとよい。
【0018】また、別の方法としては、前記湿式抄紙
後、変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体による
湿熱ゲル化及び/または熱接着性複合繊維の低融点成分
による軟化、溶融させて繊維間を軽く接着させ、形態を
安定化させた後、水流交絡処理を施し、分割型複合繊維
を分割させて極細繊維を形成させるとともに繊維間を交
絡させてもよい。水流交絡処理は、孔径0.05〜0.
5mmのオリフィスが0.5〜1.5mmの間隔で設けられ
たノズルから、水圧3〜20MPaの柱状水流を不織布の
表裏にそれぞれ1回以上噴射するとよい。得られた交絡
不織布は、乾燥と同時に変性エチレン−ビニルアルコー
ル系共重合体による湿熱ゲル化及び/または熱接着性複
合繊維の低融点成分による軟化、溶融させて構成繊維同
士を接着させるとよい。
【0019】このようにして得られた不織布は、親水化
処理が施される。例えば、コロナ放電処理であれば、不
織布の両面にそれぞれ1〜20回処理するとよく、処理
した総放電量が0.05〜10kW・分/m2の範囲で処理
するとよい。フッ素ガス処理であれば、窒素ガス等の不
活性ガスで希釈したフッ素ガスと、酸素ガスとの混合ガ
スにより処理するとよい。グラフト重合処理であれば、
ビニルモノマーと重合開始剤とを含む溶液中に不織布を
浸漬して加熱する方法、不織布にビニルモノマーを塗布
した後に放射線を照射する方法等を用いるとよく、さら
に、ビニルモノマー溶液と不織布とを接触させる前に、
紫外線照射、コロナ放電、プラズマ放電などにより、不
織布表面を改質処理すれば、効率的にグラフト重合でき
好ましい。界面活性剤処理であれば、親水性能を有する
アニオン系界面活性剤またはノニオン系界面活性剤の溶
液中に不織布を浸漬したり、この溶液を不織布に塗布し
て付着させることができる。しかるのち、熱カレンダー
処理して、所定の厚みに調整されて、本発明の電池セパ
レータが得られる。
【0020】かくして得られた本発明の電池セパレータ
は、目付が20〜80g/m2の範囲であることが好まし
い。より好ましくは、30〜60g/m2の範囲である。目
付が20g/m2の範囲未満であると、均一なウェブの形成
が困難であり、80g/m2の範囲を超えると、繊維密度が
高く、通気度が小さくなるため、内部抵抗が上昇してサ
イクル寿命が短くなるなる傾向にある。
【0021】また、本発明の電池セパレータは、厚さが
50〜250μmの範囲であることが好ましい。より好
ましくは、80〜180μmの範囲である。厚さは、熱
カレンダー処理により調整されるが、厚さを50μm未
満とする場合、目付の大きいものから得ようとすると、
繊維密度が高く、通気度が小さくなるため、内部抵抗が
上昇してサイクル寿命が短くなる傾向にあり、目付の小
さいものから得ようとすると、均一なウェブの形成が困
難となるからであり、厚さが300μmを超えると、電
池への組み込みが困難となるからである。
【0022】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例を挙げて説明す
る。なお、各種性能は以下の方法により測定した。
【0023】[厚さ] 175kPa荷重(JIS−B−
7502に準じたマイクロメーターによる測定)によ
り、3枚の試料のそれぞれ異なる10箇所で厚さを測定
し、計30箇所の平均値を求めた。
【0024】[引張強力]電池組立の際、電池セパレー
タを長手方向(縦方向)に引っ張りながら電極板に巻き
付けるので、不織布の強力の評価としては、縦方向の引
張強力を用いた。すなわち、JIS−L−1096に準
じ、不織布の縦方向に対して、幅5cm、長さ15cmの試
料片をつかみ間隔10cmで把持し、定速伸長型引張試験
機を用いて引張速度30cm/分で伸長し、切断時の荷重
値を引張強力とした。
【0025】[硫黄原子数と炭素原子数との比(S/
C)]試料より5cm×5cmの試験片を採取し、13%K
OH水溶液に30分間浸漬した。その後、水道水で30
分間洗浄し、さらに純水で30分間洗浄した試料を60
℃にて1時間乾燥させて試料を調整した。そして、蛍光
X線測定装置を用いて、不織布中の硫黄元素の強度比か
ら算出した。
【0026】[円筒形密閉ニッケル水素電池の製造]負
極は、水素吸蔵合金、カルボニルニッケル、カルボキシ
メチルセルロース(CMC)、ポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)に水を加え混練りしスラリーを調整し
た。このスラリーをニッケルメッキしたパンチングメタ
ルに浸漬塗りした後80℃で乾燥し、加圧成型して水素
吸蔵合金負極を作成した。、正極は、公知の焼結式ニッ
ケル極を使用した。上記の負極、正極の間に各セパレー
ターを挟み電槽缶に挿入し、電解液を注液することで、
円筒形密閉ニッケル水素電池を作製した。
【0027】[内部抵抗]3225ミリオーム計(日置
電気(株)製)を使用し、周波数1kHzのインピーダン
ス抵抗で円筒形密閉ニッケル水素電池の抵抗値を測定し
た。
【0028】[サイクル寿命]前記作製した円筒形密閉
ニッケル水素電池を、充電0.1C率で12時間、休止
0.5時間、放電0.1C率で終止電圧1.0Vとし、
10サイクル充放電を繰り返し、電池初期活性を行っ
た。初期活性を行った。次いで、円筒形密閉ニッケル水
素電池を、充電1.0C率で、1.1時間、休止時間1
時間、放電1.0C率(終止電圧1.0V)で理論容量
に対する利用率が80%以下になったときのサイクル数
を求めた。充放電は25℃で行った。
【0029】[実施例1]エチレンモノマーとビニルア
ルコール系モノマーとのモル比がエチレン/ビニルアル
コール=40/60のエチレン−ビニルアルコール共重
合体をA成分とし、結晶性ポリプロピレンをB成分とし
て、紡糸温度をA成分240℃、B成分230℃、引取
速度1000m/分で溶融紡糸し、未延伸糸繊度13.
3dtexの16分割型複合繊維を得た。この未延伸糸を延
伸温度75℃の温度で4倍に延伸し、延伸フィラメント
を得た。延伸フィラメントを前記式(化3)に示すnが
7、Mがナトリウムの化合物(化3)を含有する処理浴
中にて90℃の温度でアセタール変性処理を行った。 (処理浴組成) 1.化合物(化3) 5g/リットル 2.硫酸 0.4規定 処理後の延伸フィラメントを洗浄、脱水後、繊維仕上剤
を付与し、切断して、延伸糸繊度3.3dtex、繊維長6
mmの変性エチレン−ビニルアルコール系分割型複合繊維
を得た。
【0030】さらに、ポリオレフィン系熱接着性複合繊
維として、芯成分を結晶性ポリプロピレンとし、鞘成分
を高密度ポリエチレンとした繊度2.2dtex、繊維長6
mm、鞘成分の融点132℃の複合繊維(大和紡績(株)
製、NBF(H))を準備し、高強度ポリオレフィン系
繊維として、繊度1.1dtex、繊維長10mm、繊維強度
8cN/dtexのポリプロピレン繊維(大和紡績(株)製、
PZ)を準備し、分割型複合繊維50mass%、熱接着性
複合繊維30mass%、高強度ポリオレフィン系繊維20
mass%の混合率とした。
【0031】そして、前記3繊維を混合して、0.5ma
ss%の濃度になるようにスラリーを調製した後、湿式抄
紙し、シリンダードライヤーを用いて135℃で乾燥と
同時に変性共重合体の湿熱ゲル化及び熱接着性複合繊維
の鞘成分を溶融させて構成繊維同士を接着させ、目付5
0g/m2の湿式不織布を得た。しかるのち、湿式不織布の
表裏面に、孔径0.1mmのオリフィスが0.6mmの間隔
で設けられたノズルから水圧13MPaの柱状水流をそれ
ぞれ3回ずつ噴射して、分割型複合繊維を分割させて繊
度約0.2dtexの極細繊維を形成させるとともに繊維間
を交絡させ、次いでシリンダードライヤーを用い135
℃で乾燥すると同時に変性共重合体の湿熱ゲル化及び熱
接着性複合繊維の鞘成分を溶融させて構成繊維同士を接
着させた。
【0032】得られた不織布の両面にそれぞれ4回ず
つ、放電量1.0kW・分/m2でコロナ放電処理を施し
(総放電量8kW・分/m2)、熱カレンダー処理して厚さ
を調整して、目付50g/m2、厚さ121μmの電池セパ
レータを得た。
【0033】[実施例2]コロナ放電処理を施さなかっ
た以外は、実施例1と同様の方法で、目付53g/m2、厚
さ124μmの電池セパレータを得た。
【0034】[比較例1]実施例1のエチレン−ビニル
アルコール共重合体/ポリプロピレンからなる分割型複
合繊維をアセタール化しなかった以外は、実施例1と同
様の方法で、目付51g/m2、厚さ122μmの電池セパ
レータを得た。
【0035】[比較例2]比較例1の不織布をコロナ放
電処理の前に、三酸化イオウガス中で60秒間反応さた
後に、中和・洗浄・乾燥工程を経てスルホン化処理を施
した以外は、実施例1と同様の方法で、目付51g/m2
厚さ120μmの電池セパレータを得た。実施例1〜2
及び比較例1〜2の電池セパレータを密閉型円筒形ニッ
ケル水素電池に組み込み、アルカリ蓄電池を得た。それ
らの測定結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1,2において、変性エチレン−ビ
ニルアルコール系共重合体を1成分とする分割型複合繊
維を用いているので、内部抵抗が低く、サイクル寿命に
優れる電池が得られた。実施例1は、コロナ放電処理を
併用しているため、サイクル寿命において特に優れてい
た。一方、比較例1は、通常のエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体を用いているため、内部抵抗が高く、サイ
クル寿命が不十分であった。比較例2は、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体をスルホン化処理を施すことに
より、内部抵抗を低下させることができたが、エチレン
−ビニルアルコール共重合体が硫酸に冒されてしまい、
引張強力が低下した。
【0038】
【発明の効果】本発明の電池セパレータは、スルホン基
を有する化合物によりアセタール化した変性エチレン−
ビニルアルコール系共重合体を含有する繊維を用いるこ
とにより、熱処理などの後工程でスルホン基が繊維表面
から消失する恐れがなく、不織布製造後のスルホン化処
理を必要とせず、不織布強力の低下や残留物・副生成物
の存在がないため、アルカリ電解液の吸液性、保持性に
優れ、アルカリ蓄電池の内部抵抗の上昇を抑制し、充放
電サイクル寿命の向上する。また、スルホン化処理を特
には必要としないので、コスト面においても有利であ
る。変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体繊維が
変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体を1成分と
する分割型複合繊維であると、分割処理により極細繊維
に発現させることができ、不織布の緻密化に寄与するだ
けでなく、変性共重合体が湿熱ゲル化したときでも、不
織布の空隙を確保しつつ、湿熱ゲル化物により表面積を
増大させることができ、アルカリ電解液の吸液性、保持
性を向上させることができる。
【0039】そして、本発明の電池セパレータは、ニッ
ケル−カドミウム電池、ニッケル−亜鉛電池、ニッケル
−水素電池等のアルカリ蓄電池用に好適であり、本発明
の電池セパレータを組み込んだアルカリ蓄電池は、自己
放電が少なく、内部抵抗が低く、充放電におけるサイク
ル寿命が長いので、長期間安定した電池性能を与えるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/24 H01M 10/24 5H028 // D01F 8/10 D01F 8/10 C C08L 23:26 C08L 23:26 (72)発明者 堀 修二 兵庫県加古郡播磨町古宮877番地 ダイワ ボウポリテック株式会社播磨研究所内 (72)発明者 田中 智文 兵庫県加古郡播磨町古宮877番地 ダイワ ボウポリテック株式会社播磨研究所内 (72)発明者 上笹 利夫 兵庫県加古郡播磨町古宮877番地 ダイワ ボウポリテック株式会社播磨研究所内 (72)発明者 木田 達宣 兵庫県加古郡播磨町古宮877番地 ダイワ ボウポリテック株式会社播磨研究所内 Fターム(参考) 4F073 AA01 BA07 BA17 BB04 CA01 CA42 4J100 AA02P AD02Q BA56H CA04 HA56 HC71 JA43 4L041 AA07 AA19 AA20 BA04 BA05 BA11 BA49 BD11 BD20 CA38 CA44 DD01 DD06 DD14 EE14 EE20 4L047 AA14 AA18 AA27 AA28 BA09 BA21 BB01 BB08 CB07 CB10 CC12 DA00 EA02 5H021 BB09 BB11 BB15 CC02 CC04 CC05 EE04 EE05 EE15 EE18 EE34 HH01 HH06 HH07 5H028 AA05 CC12 EE06 HH01 HH08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンモノマーからなる繰り返し単位
    とビニルアルコール系モノマーからなる繰り返し単位を
    基本骨格とし、ビニルアルコール中のアルコール性水酸
    基がアルコール性水酸基の酸素原子を介して、下記式
    (化1)で表される基の少なくとも1種によって変性さ
    れている変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体か
    らなり、前記変性エチレン−ビニルアルコール系共重合
    体が少なくとも繊維表面に露出している変性エチレン−
    ビニルアルコール系共重合体繊維を含有する不織布で構
    成されていることを特徴とする電池セパレータ。 【化1】 [式中、nは1〜10の整数、Mは水素、または−SO3
    -と塩を形成しうる陽イオンを示す。]
  2. 【請求項2】 変性エチレン−ビニルアルコール系共重
    合体における硫黄原子数と炭素原子数との比(S/C)
    が1/50〜1/2000である請求項1記載の電池セ
    パレータ。
  3. 【請求項3】 変性エチレン−ビニルアルコール系共重
    合体繊維が変性エチレン−ビニルアルコール系共重合体
    を1成分とし、オレフィン系重合体を他成分とした分割
    型複合繊維である請求項1または2に記載の電池セパレ
    ータ。
  4. 【請求項4】 不織布が変性エチレン−ビニルアルコー
    ル系共重合体の湿熱ゲル化物により接着されている請求
    項1〜3のいずれかに記載の電池セパレータ。
  5. 【請求項5】 不織布が変性エチレン−ビニルアルコー
    ル系共重合体繊維を100質量部としたとき、変性エチ
    レン−ビニルアルコール系共重合体繊維以外のポリオレ
    フィン系繊維を10〜900質量部含有する請求項1〜
    4のいずれかに記載の電池セパレータ。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン系繊維が鞘成分を低融点
    オレフィン系重合体とし、芯成分を高融点オレフィン系
    重合体とした熱接着性複合繊維を含有する請求項5記載
    の電池セパレータ。
  7. 【請求項7】 不織布が親水化処理されている請求項1
    〜5のいずれかに記載の電池セパレータ。
  8. 【請求項8】 親水化処理がコロナ放電処理、プラズマ
    処理、電子線処理、フッ素処理、グラフト処理、及び界
    面活性剤処理から選ばれた少なくとも1処理である請求
    項7記載の電池セパレータ。
  9. 【請求項9】 正極と負極がセパレータを介して構成さ
    れるアルカリ蓄電池であって、前記セパレータが請求項
    1〜8のいずれかに記載の電池セパレータであることを
    特徴とするアルカリ蓄電池。
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