JP2001340764A - 排ガス処理用触媒の製造方法 - Google Patents
排ガス処理用触媒の製造方法Info
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Abstract
とで、性能の優れた触媒を低コストで製造する方法を提
供する。 【解決手段】 金属酸化物を含む排ガス処理用触媒の製
造方法であって、排ガス処理に使用されて硫黄化合物が
付着し活性の劣化した、金属酸化物を含む排ガス処理用
触媒(A)を粉砕し、劣化触媒の粉体を得た後、前記劣
化触媒の粉体と、未使用の金属酸化物を含む排ガス処理
用触媒(B)とを混合し、350〜500℃で焼成す
る、ことを特徴とする排ガス処理用触媒の製造方法。
Description
媒、その製造方法および排ガス処理方法に関する。特
に、排ガス中のダイオキシン類などの毒性有機ハロゲン
化合物を除去する有機ハロゲン化合物除去用触媒、排ガ
ス中の窒素酸化物(NOx)を除去するための脱硝触媒
として優れた排ガス処理用触媒の製造方法に関する。
施設から発生する排ガス中には、ダイオキシン類、PC
B、クロロフェノールなどの極微量の毒性有機ハロゲン
化合物が含まれており、特にダイオキシン類は微量であ
ってもきわめて有毒であり、人体に重大な影響を及ぼす
ため、その除去技術が広く開発されて、実用化が進めら
れている。中でも、触媒分解法は有効な技術のひとつで
あり、一般的にチタン、バナジウム、タングステン、モ
リブデンなどの酸化物を含有する触媒が用いられてい
る。
素酸化物除去方法としては、アンモニアまたは尿素など
の固体還元剤を用いて排ガス中の窒素酸化物を脱硝触媒
上で接触還元し、無害な窒素と水とに分解する選択的触
媒還元(SCR)法が一般的である。これに用いられる
脱硝触媒としては、例えば特開平10−235206号
公報に記載のチタン−バナジウム系触媒などが知られて
いる。一方、各種焼却施設から排出される排ガスには、
硫黄化合物、重金属類、アルカリ金属、アルカリ土類金
属などが含まれており、触媒を長期間に渡って使用した
場合、前述した物質が触媒に付着したり、活性成分と反
応することにより、触媒の活性が低下する問題がある。
近年、廃棄物の低減やリサイクルの観念から、これら劣
化した触媒を再生して再利用する方法が種々提案されて
いる。
とにより、前述した物質を洗い流す方法である。この場
合、可溶性の物質は除去可能であるが、溶解性の低いも
の十分に除去できない。また、水洗時に活性成分まで溶
出するため、完全に再生することはできず、再度活性成
分を補充する方法もあるが、コストがかかる問題点があ
る。さらに、水洗により、触媒の強度が低下してしまう
恐れがあり、好ましい方法とは言えない。また、加熱に
よる再生方法も提案されているが(特公昭62−573
82号公報など)、硫黄化合物など熱分解する物質の除
去は可能であるが、重金属やアルカリ金属などは除去で
きないため触媒活性を完全に回復させることはできな
い。
報は脱硝触媒の再生に関するものであり、実施例では3
00℃以上の高温での脱硝処理に用いられ劣化した触媒
を再生している。これに対して、有機ハロゲン化合物の
分解用触媒など300℃未満での低温で使用された触媒
は、高温で使用された場合と比べて硫黄化合物の付着量
が多いため、特公昭62−57382号公報の実施例に
記載の方法では、触媒活性を完全に回復させることはで
きない。さらに、使用済み触媒を詳細に分析したとこ
ろ、触媒の長さ方向において、ガスの入口側で上記活性
被毒物質の付着量が多いが、出口側では少なく、被毒物
質の付着量に分布がある。このことから、上記に示し
た、水洗方法や加熱方法では、触媒全体を均一に再生す
ることは困難である。
した触媒の活性を効率良く回復させることで、性能の優
れた触媒を低コストで製造する方法を提供することであ
る。
め、本発明の排ガス処理用触媒の製造方法は、金属酸化
物を含む排ガス処理用触媒の製造方法であって、排ガス
処理に使用されて硫黄化合物が付着し活性の劣化した、
金属酸化物を含む排ガス処理用触媒(A)を粉砕し、劣
化触媒の粉体を得た後、前記劣化触媒の粉体と、未使用
の金属酸化物を含む排ガス処理用触媒(B)とを混合
し、350〜500℃で焼成することを特徴とする。
る活性被毒物質の影響について鋭意研究を行った。活性
被毒物質としては、硫黄化合物、重金属類(Fe、Pb、Z
n、As、P、Seなど)、アルカリ金属(Na、Kなど)、ア
ルカリ土類金属(Ca、Mgなど)が挙げられる。硫黄化合
物の影響は、活性成分との反応により硫酸塩化が生じる
ことと、排ガス中に含まれるアンモニアと反応して、硫
安や酸性硫安を形成し、触媒の細孔を閉塞し、反応物の
触媒への拡散を妨げ、活性を低下させることであること
がわかった。また、重金属類、アルカリ金属類、アルカ
リ土類金属類は、主にダスト中に含まれており、焼却施
設の排ガス処理では、通常、バグフィルターや電気集塵
機などの除塵装置が設置されているが、これらの除塵装
置では除去しきれなかった微細なダストが、触媒の表面
に強固に付着し、触媒の細孔を閉塞し、反応物の触媒へ
の拡散を妨げ、活性を低下させることがわかった。
合物に起因するものは、生成した硫黄化合物が熱分解が
可能な温度域、具体的には、350℃以上で加熱するこ
とにより除去することができることがわかった。その他
の金属類については、触媒表面のごく表層部に局部的に
付着し、触媒の細孔を閉塞し、活性を低下させることが
わかった。そのため、劣化した触媒を細かく粉砕し、再
度成形することにより、触媒中に広く分散し、新たに細
孔を形成することにより活性が回復されることを発見し
た。被毒物質の分布については、ガス流れに対して、触
媒長さ方向に分布が存在し、特にガスの入口部、具体的
には、入口から触媒全長の約1/3程度の部分に多く付
着していることが判った。硫黄化合物の付着量は、特に
有機ハロゲン化合物除去用触媒として用いられた場合
は、その処理温度が低いことに起因して非常に多く、入
口側で数%〜十数%の量にのぼる。金属類の付着量は、
前段に設置されている除塵装置の能力にもよるが、およ
そ、アルカリ金属・アルカリ土類金属は、入口側で0.
5重量%、重金属類は、入口側で0.1重量%程度であ
ることが判明した。
に加熱しただけでは、十分に熱分解することができず、
一部硫黄分が残存して性能が回復しない。また、完全に
熱分解させるには、より高温の処理や長時間に渡る加熱
が必要であり、そうした場合、触媒自体の熱的劣化が生
じるため再生することができない。これらの点を考慮
し、劣化した触媒を粉砕し、得られた粉体を再度混合・
成形することにより、被毒物質を触媒全体に均一に分散
させ、それを加熱処理することにより効率良く再生する
ができる。以上をふまえ、本発明では、排ガス処理に使
用されて硫黄化合物が付着し活性の劣化した、金属酸化
物を含む排ガス処理用触媒(A)を粉砕し、劣化触媒の
粉体を得た後、前記劣化触媒の粉体と、未使用の金属酸
化物を含む排ガス処理用触媒(B)とを混合し、350
〜500℃で焼成する。
に使用されて硫黄化合物が付着し活性の劣化した触媒で
あれば、特に限定されないが、有機ハロゲン化合物除去
用触媒として用いられた場合(ゴミ焼却炉排ガス処理
等)、あるいは300℃未満での排ガス処理に使用され
た場合は硫黄化合物付着量が多いので、本発明が有効で
ある。このとき、劣化した触媒(A)の硫黄化合物付着
量は、ガス流れ方向で分布があるが、触媒(A)の重量
に対して、硫黄原子換算で、1〜15重量%程度であ
る。劣化した触媒(A)の粉砕方法は特に限定されるも
のではないが、ハンマーミル、ローラミル、ボールミ
ル、気流粉砕機などを用いて粉砕することができる。劣
化触媒の粉体の平均粒子径は、200μm以下とするこ
とが好ましく、100μm以下とすることがより好まし
い。
の混合の方法は特に限定されないが、例えば、次の3つ
の方法が挙げられる。 劣化触媒の粉体と未使用の触媒(B)の粉体を混合
し、成形助剤を加えて混練りし、成形後、焼成して調製
する方法 劣化触媒の粉体と触媒(B)の担体成分(例えばチタ
ンの酸化物)の粉体を混合した後、触媒(B)の活性成
分を含む溶液を成形助剤と共に加えて、混練りし、成
形、焼成する方法 上記とを組み合わせた方法、すなわち、劣化触媒
の粉体と、触媒(B)の担体成分の粉体と、未使用の触
媒(B)の粉体とを混合した後、触媒(B)の活性成分
を含む溶液を成形助剤と共に加えて、混練りし、成形、
焼成する方法 これら〜の中で、およびが好ましい。未使用の
触媒(B)の活性成分を液状で添加した方が成形性が良
いためである。
重量の50重量%以下であることが好ましく、30重量
%以下であることがより好ましい。50重量%を超えて
用いた場合、初期性能は回復するが、耐久性が低下する
ため好ましくない。未使用の触媒(B)を担体成分と活
性成分に分けて使用する場合にも、最終的に得られる触
媒の重量を計算できるので、その値から劣化触媒の粉体
の使用量を算出することができる。劣化触媒の粉体と未
使用の触媒(B)の混合物を焼成する温度は350〜5
00℃であり、400〜480℃が好ましい。350℃
より低温の場合には硫黄化合物の熱分解が不十分とな
る。また、500℃より高温の場合、活性成分のシンタ
リングや比表面積の低下を引き起こすため好ましくな
い。
化物を含むものであれば特に限定されず、従来使用され
ている触媒が好適に用いられる。特に、チタンの酸化物
と、バナジウム酸化物と、タングステン酸化物および/
またはモリブデン酸化物とを含む触媒が好適である。触
媒(A)と触媒(B)とは同じ組成である必要はなく、
最終的に目的とする組成の触媒が得られるように、触媒
(A)の組成と使用量、触媒(B)の組成(担体成分・
活性成分)の量と使用量を調節することが好ましい。触
媒(A)と触媒(B)の組成が異なっていても、製造工
程において両者は均密に混合されるので、均一な組成の
触媒を得ることができる。
物や都市廃棄物などの焼却炉排ガスを処理する際、バグ
フィルター、電気集塵器、サイクロンなどの除塵装置を
用いてダストを除去した後の排ガス処理において好適に
用いられる。排ガスの組成については特に制限はない
が、本発明の触媒は、有機ハロゲン化合物除去用触媒お
よび脱硝触媒として非常に有用である。本発明により製
造された触媒を有機ハロゲン化合物除去用触媒として用
いる場合、処理する排ガスの組成については、有機ハロ
ゲン化合物を含むものであれば特に制限はないが、本発
明の触媒は特にダイオキシン類(ポリハロゲン化ジベン
ゾダイオキシン、ポリハロゲン化ジベンゾフランおよび
ポリハロゲン化ビフェニルのうちから選ばれた少なくと
も1種)やPCBを含む排ガスの処理に好適である。本
発明の触媒を用いて有機ハロゲン化合物を除去するに
は、排ガスを130〜350℃の温度、好ましくは15
0〜250℃の温度で、本発明により製造された触媒と
接触させることが望ましい。
して用いる場合、本発明により製造された触媒をアンモ
ニアや尿素などの還元剤の存在下、排ガスと接触させ、
排ガス中の窒素酸化物を還元除去する。この際の条件に
ついては、特に制限がなく、この種の反応に一般的に用
いられている条件で実施することができる。具体的に
は、排ガスの種類、性状、要求される窒素酸化物の分解
率などを考慮して適宜決定すればよいが、温度は、13
0〜650℃であることが好ましい。排ガス温度が13
0℃より低いと脱硝効率が低下し、650℃を超えると
活性成分のシンタリングなどの問題が起こる。
51(商品名)、ミレニアム社製)18Kgに、メタバ
ナジン酸アンモニウム1.29Kg、蓚酸1.68Kg
を水5リットルに溶解させた溶液と、パラモリブデン酸
アンモニウム1.23Kgおよびモノエタノールアミン
0.55Kgを水3リットルに溶解させた溶液とを加え
てよく混合し、成形助剤と共に適量の水を加えつつ、ニ
ーダーで混錬りした後、押出成形機で外形80mm角、
目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmの
ハニカム状に成形した。次いで、80℃で乾燥した後、
450℃、5時間空気雰囲気下で焼成して触媒A−1を
得た。
oO3:=90:5:5(酸化物換算重量%)であっ
た。 [参考例2]参考例1において、パラモリブデン酸アン
モニウムの代わりにパラタングステン酸アンモニウムを
使用した以外は同様の方法で調製し、触媒B−1を得
た。この触媒の組成は、TiO2:V2O5:WO3:=9
0:5:5(酸化物換算重量%)であった。 [参考例3]まず、チタニア−シリカ複合酸化物を次の
ように調製した。10重量%アンモニア水700リット
ルにスノーテックス−20(日産化学(株)製シリカゾ
ル、約20重量%のSiO2含有)21.3Kgを加
え、攪拌、混合した後、硫酸チタニルの硫酸溶液(Ti
O2として125g/リットル、硫酸濃度550g/リ
ットル)340リットルを攪拌しなが徐々に滴下した。
得られたゲルを3時間放置した後、ろ過、水洗し、続い
て150℃で10時間乾燥した。これを500℃で焼成
し、得られた粉体の組成はTiO2:SiO2=8.5:
1.5(モル比)であった。
(商品名)、ミレニアム社製)5.4Kgと上記チタニ
ア−シリカ複合酸化物12.6Kgをニーダーに投入
後、攪拌してよく混合した。次いで、メタバナジン酸ア
ンモニウム1.29Kg、蓚酸1.68Kgを水5リッ
トルに溶解させた溶液と、パラモリブデン酸アンモニウ
ム1.23Kgおよびモノエタノールアミン0.55K
gを水3リットルに溶解させた溶液とを加えてよく混合
し、成形助剤と共に適量の水を加えつつ、ニーダーで混
錬りした後、押出成形機で外形80mm角、目開き4.
0mm、肉厚1.0mm、長さ500mmのハニカム状
に成形した。次いで、80℃で乾燥した後、450℃で
5時間空気雰囲気下、焼成して触媒C−1を得た。
シリカ複合酸化物:V2O5:MoO3=27:63:
5:5(酸化物換算重量%)であった。 [実施例1]触媒A−1を用いて、ゴミ焼却炉の排ガス
を流通して、8000時間曝露試験を行った。曝露条件
を下記に示す。 空間速度:3000h-1、温度:210℃、ダイオキシ
ン類濃度:約1ng、O2:16%、H2O:10%、S
O2:20ppm、煤塵:100mg/Nm3 曝露試験後の触媒A−1の硫黄化合物付着量は、排ガス
入口部、中央部、出口部でそれぞれ、6.9、3.4、
2.3重量%(硫黄原子換算)であった。
用いて粉砕し、平均粒子径20μmの粉体を得た。この
粉体4kgと市販の酸化チタン粉体(DT−51(商品
名)、ミレニアム社製)14.4Kgをニーダーに投入
後、よく混合した。そこにメタバナジン酸アンモニウム
1.03Kg、蓚酸1.24Kgおよびモノエタノール
アミン0.27Kgを水4リットルに溶解させた溶液
と、パラモリブデン酸アンモニウム0.98Kgおよび
モノエタノールアミン0.39Kgを水3リットルに溶
解させた溶液とを加えてよく混合し、成形助剤と適量の
水を加えつつニーダーで混錬りした後、押出成形機で外
形80mm角、目開き4.0mm、肉厚1.0mm、長
さ500mmのハニカム状に成形した。次いで、80℃
で乾燥した後、450℃で5時間空気雰囲気下、焼成し
て触媒A−2を得た。触媒A−2における触媒A−1の
使用量は20重量%であった。
1の代わりに触媒B−1を用いて曝露試験を実施し、触
媒調製時にパラモリブデン酸アンモニウムの代わりにパ
ラタングステン酸アンモニウムを用いた以外は、同様の
方法で調製し、触媒B−2を得た。曝露試験後の触媒B
−1の硫黄化合物付着量は、排ガス入口部、中央部、出
口部でそれぞれ、5.5、2.7、1.8重量%(硫黄
原子換算)であった。触媒B−2における触媒B−1の
使用量は20重量%であった。 [実施例3]実施例1において、触媒A−1の代わりに
触媒C−1を用いて曝露試験を実施し、触媒調製時に酸
化チタンとチタニア−シリカ複合酸化物を混合して調製
した以外は、同様の方法で触媒C−2を得た。
量は、排ガス入口部、中央部、出口部でそれぞれ、4.
6、2.2、1.5重量%(硫黄原子換算)であった。
触媒C−2における触媒C−1の使用量は20重量%で
あった。 [比較例1]触媒A−1を用いて、実施例1と同様の曝
露試験を行った後、触媒体積の10倍量の水に30分間
浸漬し、80℃で乾燥後、450℃で空気雰囲気下、焼
成し、触媒Dを得た。 [比較例2]触媒A−1を用いて、実施例4と同様の曝
露試験を行った後、450℃で20時間、空気雰囲気
下、焼成して触媒Eを得た。
各触媒を用いて、下記の条件で、ダイオキシン類分解性
能を測定した。初期性能、2000時間後、5000時
間後の性能を表1に示す。 空間速度:3000h-1、温度:210℃、ダイオキシ
ン類濃度:約1ng、O2:16%、H2O:10%、S
O2:20ppm、煤塵:100mg/Nm3 なお、ダイオキシン類除去率は、次式に従って求めた。
イオキシン類濃度−出口ダイオキシン類濃度)÷入口ダ
イオキシン類濃度)×100
各触媒を用いて、下記の条件で、脱硝性能を測定した。
初期性能、2000時間後、5000時間後の性能を表
2に示す。 空間速度:15000h-1、温度:250℃、NOx:
100ppm、NH3:100ppm、O2:15%、H
2O:10%、N2:残り なお、脱硝率は、次式に従って求めた。
NOx濃度)÷入口NOx濃度)×100
効率良く回復させることで、性能の優れた触媒を低コス
トで製造することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 金属酸化物を含む排ガス処理用触媒の製
造方法であって、 排ガス処理に使用されて硫黄化合物が付着し活性の劣化
した、金属酸化物を含む排ガス処理用触媒(A)を粉砕
し、劣化触媒の粉体を得た後、 前記劣化触媒の粉体と、未使用の金属酸化物を含む排ガ
ス処理用触媒(B)とを混合し、350〜500℃で焼
成する、ことを特徴とする排ガス処理用触媒の製造方
法。 - 【請求項2】 劣化触媒の粉体の使用量が、製造する触
媒重量の50重量%以下である、請求項1記載の排ガス
処理用触媒の製造方法。 - 【請求項3】 排ガス処理用触媒(A)が、300℃未
満での排ガス処理に使用されたものである、請求項1ま
たは2記載の排ガス処理用触媒の製造方法。 - 【請求項4】 排ガス処理用触媒(A)および/または
(B)が、触媒活性成分として、チタンの酸化物と、バ
ナジウム酸化物と、タングステン酸化物および/または
モリブデン酸化物とを含む、請求項1から3のいずれか
に記載の排ガス処理用触媒の製造方法。 - 【請求項5】 除塵装置を用いて排ガス中のダストを除
去した後の排ガス処理に用いられる触媒の製造方法であ
る、請求項1から4のいずれかに記載の排ガス処理用触
媒の製造方法。 - 【請求項6】 有機ハロゲン化合物除去用触媒の製造方
法である、請求項1から5のいずれかに記載の排ガス処
理用触媒の製造方法。 - 【請求項7】 有機ハロゲン化合物が、ポリハロゲン化
ジベンゾダイオキシン、ポリハロゲン化ジベンゾフラン
およびポリハロゲン化ビフェニルのうちから選ばれた少
なくとも1種である、請求項6記載の排ガス処理用触媒
の製造方法。 - 【請求項8】 脱硝触媒の製造方法である、請求項1か
ら5のいずれかに記載の排ガス処理用触媒の製造方法。
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