JP4113090B2 - 排ガス処理方法 - Google Patents
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しかし、排ガス中には、窒素酸化物(NOx)とともに、有害物質である水銀が、金属水銀(Hg0)もしくは塩化水銀(HgCl2)のようなハロゲン化水銀として含まれていることがある。水銀は、ハロゲン化水銀として存在する場合には、水に容易に吸収されるために捕捉・除去することは比較的容易であるが、金属水銀として存在する場合には、水にほとんど吸収されないため除去が困難である。このため、窒素酸化物とともに水銀をも含む排ガスを従来の前記SCR法による排ガス処理システムで処理した場合、金属水銀が蒸気として大気中に排出される恐れがあった。
しかしながら、排ガス中から水銀(金属水銀を含む)を除去するための前記活性炭吸着法は、水銀を吸着させた活性炭を再生して繰り返し使用することができないので、活性炭に多大なコストがかかるものであり、しかも使用済み活性炭の処分も問題となる。一方、前記次亜塩素酸ソーダ吸収法は、排ガス処理システムの主要機器に次亜塩素酸ソーダを加えるものであるので、装置内の腐食が懸念されると同時に、次亜塩素酸ソーダに多大なコストがかかるものであり、しかも該次亜塩素酸ソーダによる2次公害の恐れがあり、生じた排水の処分も問題となる。そのため、活性炭吸着法および次亜塩素酸ソーダ吸収法はいずれも、ゴミ焼却排ガス等の少量の排ガス処理においてのみ実用化されているものであり、発電所排ガス等の大容量ガスの処理には適用し難いものであった。
Hg0+2HCl+1/2O2⇔HgCl2+H2O (1)
に示す平衡反応において、HCl存在下、触媒を用いることにより平衡が右へ移動することに着目し、この反応を利用して金属水銀を捕捉・除去が容易なハロゲン化水銀に変換すれば、排ガス中から容易に金属水銀を除去することができると考えた。さらに、前記金属水銀をハロゲン化水銀に変化させる反応における触媒を改良し、該触媒に高い脱硝活性を持たせることができれば、金属水銀と窒素酸化物とを少ない触媒量で効果的に処理することが可能となり、排ガス処理システムの簡略化や処理コストの低減が図れるため、好ましいと考えた。そして、前記ハロゲン化水銀への変換反応における触媒について検討を重ねた結果、特定の触媒が金属水銀のハロゲン化に有効に機能しうるとともに、高い脱硝活性をも有することを見出し、該特定の触媒を用いた方法によれば、前記課題を一挙に解決しうることを確認して、本発明を完成した。
本発明の排ガス処理方法は、窒素酸化物と金属水銀とを含む排ガスを処理する方法であって、Ti−V系触媒を用いて、ハロゲン化合物の存在下で金属水銀をハロゲン化水銀に変化させる反応と、窒素酸化物の処理とを行なうものである。
本発明の排ガス処理方法において、窒素酸化物の処理(以下「脱硝」と称することもある)は、排ガスをアンモニアや尿素などの還元剤の存在下でTi−V系触媒と接触させることにより排ガス中の窒素酸化物を還元するものである。なお、前記脱硝は、Ti−V系触媒を備えた装置に排ガスを通すことによって行なうことができる。
前記水銀ハロゲン化反応は、具体的には、例えば、前記ハロゲン化合物がHClである場合には、前記(1)式に示される平衡反応を右へ移動させるものである。詳しくは、前記ハロゲン化合物としては、HCl、HBr等が挙げられ、前記水銀ハロゲン化反応において、金属水銀は、ハロゲン化合物がHClである場合には塩化水銀に、ハロゲン化合物がHBrである場合は臭化水銀に、変換されることになる。
前記Ti−V系触媒中に占めるチタン(Ti)の含有量は、特に限定されないが、例えば、Ti−V系触媒の全重量に対し、酸化物換算重量比で、15〜99.9重量%であることが好ましく、30〜99重量%であることがより好ましい。15重量%未満であると、比表面積の低下などにより充分な効果が得られないことがあり、一方、99.9重量%を超えると、充分な触媒活性が得られない恐れがある。
前記Ti−V系触媒は、チタン(Ti)およびバナジウム(V)のほかに、ケイ素(Si)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)およびモリブデン(Mo)からなる群より選ばれる1種以上の遷移金属をも含有することが好ましい。これら遷移金属は、独立した金属酸化物として含有されていてもよいが、チタンとの複合酸化物を形成して含有されていることがより好ましい。すなわち、前記Ti−V系触媒は、ケイ素、ジルコニウム、アルミニウム、タングステンおよびモリブデンからなる群より選ばれる1種または2種とチタンとの二元系または三元系複合酸化物を含有するものであることがより好ましいのである。具体的には、例えば、Ti−Si、Ti−Zr、Ti−Al、Ti−W、Ti−Mo等の二元系複合酸化物;Ti−Si−Mo、Ti−Si−W、Ti−Si−Zr、Ti−Si−Al、Ti−Zr−Al、Ti−Zr−Mo、Ti−Zr−W、Ti−Al−Mo、Ti−W−Mo等の三元系複合酸化物;等が、安定な構造を維持でき水銀に対する高い耐性を発揮しうる点で好ましい。これらの中でも、Ti−Si、Ti−Moのような二元系複合酸化物や、Ti−Si−Mo、Ti−Zr−Mo、Ti−Al−Mo、Ti−Si−W、Ti−Mo−W等のような三元系複合酸化物など、ケイ素(Si)および/またはモリブデン(Mo)を必須とする遷移金属とチタン(Ti)との二元系または三元系複合酸化物が、脱硝活性がより高いことから、より好ましい。さらに好ましくは、これらの中でも、Ti−Moのような二元系複合酸化物や、Ti−Si−Mo、Ti−Zr−Mo、Ti−Al−Mo、Ti−Mo−W等の三元系複合酸化物のように、モリブデン(Mo)を必須とする遷移金属とチタン(Ti)との二元系または三元系複合酸化物が特に好ましい。なお、ここで、複合酸化物とは、X線回折パターンにおいてTiO2以外の物質に帰属される明らかな固有のピークを示さず、TiO2についてはアナターゼ型酸化チタンに帰属される固有のピークを示さないか、もしくは示してもアナターゼ型酸化チタンの回折ピークよりもブロードな回折ピークを示すものを言う。
前記二元系または三元系複合酸化物の調製方法としては、特に制限はなく、例えば、沈殿法(共沈法)、沈着法、混練法などの従来公知の方法を採用することができる。具体的には、例えば、チタン(Ti)とモリブデン(Mo)との二元系複合酸化物は、パラモリブデン酸アンモニウムやモリブデン酸等のモリブデン化合物をアンモニア水溶液に分散させて水溶液(A)を得、この水溶液(A)に攪拌下でチタン化合物の水溶液を徐々に滴下し、得られたスラリー濾過、洗浄し、さらに乾燥した後、300〜600℃の高温で焼成することにより、得ることができる。また、チタン(Ti)とモリブデン(Mo)と遷移金属(Si、Zr、Al、Wのうちのいずれか)との三元系複合酸化物は、例えば、前記水溶液(A)に、さらに遷移金属(Si、Zr、Al、Wのうちのいずれか)塩の水溶液を加え、得られた水溶液に攪拌下でチタン化合物の水溶液を徐々に滴下し、得られたスラリー濾過、洗浄し、さらに乾燥した後、300〜600℃の高温で焼成することにより、得ることができる。
前記Ti−V系触媒のBET比表面積は、特に制限されないが、20〜300m2/gであることが好ましく、より好ましくは30〜250m2/gである。
前記Ti−V系触媒の全細孔容積は、特に制限されないが、水銀圧入法により測定される全細孔容積が0.20〜0.80cm3/gであることが好ましく、より好ましくは0.25〜0.75cm3/g、さらに好ましくは0.30〜0.60cm3/gである。前記全細孔容積が小さすぎると、触媒内部へのガスの拡散が不充分になり、脱硝や水銀ハロゲン化反応を効率よく進行させることができず、その結果、脱硝効率や水銀除去効率が低下することになる。一方、前記全細孔容積が大きすぎると、触媒の機械的強度が低下して僅かな衝撃で形状がくずれやすく、触媒としての使用に耐えないこととなる。
前記脱硝および前記水銀ハロゲン化反応を行なうに際しては、前記Ti−V系触媒を備えた触媒装置における触媒温度は150〜550℃とすることが好ましく、より好ましくは150〜450℃、さらに好ましくは150〜300℃とするのがよい。また、前記Ti−V系触媒を備えた触媒装置における排ガスの空間速度は、特に制限されないが、100〜100000Hr−1とするのが好ましく、より好ましくは200〜50000Hr−1である。100Hr−1未満では、装置が大きくなりすぎるため非効率となり、一方、100000Hr−1を超えると、脱硝および水銀ハロゲン化反応の効率が低下する傾向がある。なお、前記脱硝と前記水銀ハロゲン化反応とを2つ以上の触媒装置で2段以上に分けて行なう場合には、触媒装置における触媒温度や空間速度などの処理条件は、各々の装置で異なるよう設定してもよいし、同じになるよう設定してもよい。
本発明の排ガス処理方法においては、吸収液に吸収された水銀(ハロゲン化水銀)を回収し、回収した水銀を資源として再利用することが好ましい。具体的には、例えば、ハロゲン化水銀を吸収させたのちの吸収液を加熱して水銀蒸気を発生させ、これを急冷することにより、水銀を回収することができる。
本発明の排ガス処理方法においては、処理に供する排ガス中の水銀(金属水銀およびハロゲン化水銀)濃度は100mg/m3N以下であることが好ましく、50mg/m3N以下であることがより好ましく、40mg/m3N以下であることがさらに好ましい。なお、一般に、排ガス中に存在する除去対象物の濃度が低すぎると、除去効果が充分に認められないことがあるが、本発明の排ガス処理方法においては、10μg/m3N以下のような極めて低い水銀(金属水銀およびハロゲン化水銀)濃度であっても、充分に除去効果を発揮することができる。
〔製造例1−触媒(1)の製造〕
まず、Ti−Si−Mo複合酸化物を次のように調製した。シリカゾル(「スノーテックス−30」日産化学社製、SiO2換算30wt%含有)6.7kg、工業用アンモニア水(25wt%NH3含有)103kg、および水58リットルの混合溶液に、モリブデン酸2.25kgを加えてよく攪拌し、均一溶液を調製した。この溶液に、硫酸チタニルの硫酸溶液(テイカ社製:TiO2として70g/リットル、H2SO4として287g/リットル含有)228リットルを攪拌しながら徐々に滴下し、沈殿を生成させた後、適量のアンモニア水を加えてpHを4に調整した。この共沈スラリーを約40時間静置したのち、濾過し、水で充分洗浄した後、150℃で1時間乾燥させた。さらに、空気雰囲気下、500℃で5時間焼成し、Ti−Si−Mo複合酸化物粉体を得た。該Ti−Si−Mo複合酸化物粉体の組成は、酸化物換算重量比で、チタン酸化物:ケイ素酸化物:モリブデン酸化物=80:10:10であった。
なお、触媒(1)のX線回折パターンを図1に示す。図1において、TiO2以外の物質に帰属される明らかな固有のピークは認められず、かつ、アナターゼ型酸化チタンに帰属されるブロードなピークが認められることから、触媒(1)は複合酸化物であることが確認できた。参考として、TiO2のX線回折パターンを図5に示す(なお、以下の製造例でも該図5を参考とする)。
まず、Ti−Mo複合酸化物を次のように調製した。工業用アンモニア水(25wt%NH3含有)120kgおよび水140リットルの混合溶液に、モリブデン酸1.6kgを加えてよく攪拌し、モリブデン酸を完全に溶解させ、均一溶液を調製した。この溶液に、硫酸チタニルの硫酸溶液(テイカ社製:TiO2として70g/リットル、H2SO4として287g/リットル含有)266リットルを攪拌しながら徐々に滴下し、沈殿を生成させた後、適量のアンモニア水を加えてpHを4に調整した。この共沈スラリーを約40時間静置したのち、濾過し、水で充分洗浄した後、150℃で1時間乾燥させた。さらに、空気雰囲気下、500℃で5時間焼成し、Ti−Mo複合酸化物粉体を得た。該Ti−Mo複合酸化物粉体の組成は、酸化物換算重量比で、チタン酸化物:モリブデン酸化物=93:7であった。
なお、触媒(2)のX線回折パターンを図2に示す。図2において、TiO2以外の物質に帰属される明らかな固有のピークは認められず、かつ、アナターゼ型酸化チタンに帰属されるブロードなピークが認められることから、触媒(2)は複合酸化物であることが確認できた。
〔製造例3−触媒(3)の製造〕
まず、Ti−Si複合酸化物を次のように調製した。シリカゾル(「スノーテックス−30」日産化学社製、SiO2換算30wt%含有)10kg、工業用アンモニア水(25wt%NH3含有)104kg、および水73リットルを混合し、均一溶液を調製した。この溶液に、硫酸チタニルの硫酸溶液(テイカ社製:TiO2として70g/リットル、H2SO4として287g/リットル含有)243リットルを撹拌しながら徐々に滴下した。得られたスラリーを20時間静置したのち、濾過し、水で充分洗浄した後、続いて150℃で1時間乾燥した。さらに、空気雰囲気下、550℃で5時間焼成し、Ti−Si複合酸化物粉体を得た。該Ti−Si複合酸化物粉体の組成は、酸化物換算重量比で、チタン酸化物:ケイ素酸化物=85:15であった。
なお、触媒(3)のX線回折パターンを図3に示す。図3において、TiO2以外の物質に帰属される明らかな固有のピークは認められず、かつ、アナターゼ型酸化チタンに帰属されるブロードなピークが認められることから、触媒(3)は複合酸化物であることが確認できた。
製造例3と同様にして得られたTi−Si複合酸化物にバナジウムを次のようにして添加した。8リットルの水に、メタバナジン酸アンモニウム1.29kg、シュウ酸1.67kg、およびモノエタノールアミン0.4kgを混合して溶解させ、均一なバナジウム含有溶液を調製した。製造例3と同様にして得られたTi−Si複合酸化物粉体19kgをニーダーに投入後、有機バインダー(デンプン1.5kg)を含む成形助材とともに上記バナジウム含有溶液全量を加え、よく攪拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、ハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で乾燥後、500℃で5時間焼成して、触媒(4)を得た。
なお、触媒(4)のX線回折パターンを図4に示す。図4において、TiO2以外の物質に帰属される明らかな固有のピークは認められず、かつ、アナターゼ型酸化チタンに帰属されるブロードなピークが認められることから、触媒(4)は複合酸化物であることが確認できた。
〔比較製造例1−触媒(C1)の製造)
製造例4において、Ti−Si複合酸化物の代わりに市販のγ−Al2O3を用いるように変更したこと以外は、製造例4と同様にして、比較用の触媒(C1)を得た。
〔実施例1〕
図6に示す排ガス処理システムにて、触媒(1)を用いて脱硝と水銀ハロゲン化反応とを1段で(1つの触媒装置で)行ない、下記ガス組成の模擬排ガスを処理した。触媒装置2における処理条件は、空間速度7000Hr−1、触媒温度240℃とした。
[ガス組成]
NOx:200ppm
NH3:200ppm
HCl:4ppm
Hg:25μg/m3N(内、金属水銀(Hg0)は15μg/m3N)
O2:11%
H2O:9%
詳しくは、まず、排ガス容器1に入れた模擬排ガスを、触媒(1)を備えた触媒装置2に導き、該装置にて前記処理条件での処理を行なった。このとき、触媒装置2の触媒温度は、温度制御装置3によって制御した。触媒装置2を通った模擬排ガスは、吸収瓶4中の吸収液(3%炭酸カルシウム水溶液)5の中に導いた後、回収瓶6に回収した。
<脱硝率>
脱硝率(%)={ (ガスaのNOx濃度)−(ガスbのNOx濃度)} ÷(ガスaのNOx濃度)×100
<水銀除去率>
水銀除去率(%)={ (ガスaのHg濃度)−(ガスbのHg濃度)} ÷(ガスaのHg濃度)×100
〔実施例2、参考例1、参考例2および比較例1〕
触媒(1)の代わりに表1に示す各触媒を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同様の模擬排ガスを処理した。そして、実施例1と同様に脱硝率および水銀除去率を求めた。結果を表1に示す。参考例1、2は、本願発明の範囲には属さないが、参考例として記載したものである。
図7に示す排ガス処理システムにて、触媒(1)を用いて脱硝と水銀ハロゲン化反応とを2段で(2つの触媒装置で)行ない、実施例1と同様の模擬排ガスを処理した。1段目の触媒装置21における処理条件は、空間速度25000Hr−1、触媒温度240℃とし、2段目の触媒装置22における処理条件は、空間速度10000Hr−1、触媒温度150℃とした。
詳しくは、まず、排ガス容器1に入れた模擬排ガスを、触媒(1)を備えた1段目の触媒装置21に導き、該装置にて前記1段目の処理条件での処理を行なった。次いで、模擬排ガスを1段目の触媒装置21から触媒(1)を備えた2段目の触媒装置22に導き、該装置にて前記2段目の処理条件での処理を行なった。このとき、触媒装置21および触媒装置22の各触媒温度は、温度制御装置3によって制御した。2段目の触媒装置22を通った模擬排ガスは、吸収瓶4中の吸収液(3%炭酸カルシウム水溶液)5の中に導いた後、回収瓶6に回収した。
〔実施例4〕
1段目の触媒装置21における処理条件を、空間速度10000Hr−1、触媒温度150℃とし、2段目の触媒装置22における処理条件を、空間速度25000Hr−1、触媒温度240℃とするよう変更したこと以外は、実施例3と同様にして、実施例3と同様の模擬排ガスを処理した。そして、実施例3と同様に脱硝率および水銀除去率を求めた。結果を表1に示す。
2 触媒装置
21 1段目の触媒装置
22 2段目の触媒装置
3 温度制御装置
4 吸収瓶
5 吸収液
6 回収瓶
7 ガスサンプリング口
Claims (3)
- Ti−V系触媒を用いて、窒素酸化物と金属水銀とを含む排ガスを処理する排ガス処理方法であって、触媒温度150〜550℃で、ハロゲン化合物の存在下で金属水銀をハロゲン化水銀に変化させる反応と、窒素酸化物の処理とを行ない、前記Ti−V系触媒として、Ti−MoおよびTi−Si−Moから選ばれるモリブデン(Mo)を必須成分とする遷移金属とチタンとの二元系または三元系複合酸化物を含有する触媒を使用することを特徴とする、排ガス処理方法。
- 前記Ti−V系触媒は、Vを0.1〜25重量%含有するものであり、当該触媒のX線回折測定においてTiO2以外の物質に帰属される明らかな固有のピークが実質的に認められないものである、請求項1に記載の排ガス処理方法。
- 前記ハロゲン化水銀は吸収液で捕捉することによって排ガスから除去する、請求項1または2に記載の排ガス処理方法。
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