JP2001339276A - 移相器 - Google Patents

移相器

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JP2001339276A
JP2001339276A JP2000160891A JP2000160891A JP2001339276A JP 2001339276 A JP2001339276 A JP 2001339276A JP 2000160891 A JP2000160891 A JP 2000160891A JP 2000160891 A JP2000160891 A JP 2000160891A JP 2001339276 A JP2001339276 A JP 2001339276A
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fet
inductor
capacitor
input terminal
terminal
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JP2000160891A
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Kazuhiko Nakahara
和彦 中原
Kenichi Miyaguchi
賢一 宮口
Morishige Hieda
護重 檜枝
Sunao Takagi
直 高木
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の移相器は、多数のFET、インダクタ
およびキャパシタを用いて構成するために、回路が大型
化するとともに損失が大きくなるという課題があった。 【解決手段】 移相器において、入力端子2および出力
端子3と、入力端子2と出力端子3との間で直列に接続
され、ゲートが共通に接続されるFET5aおよびFE
T5bと、FET5aとFET5bとの接続部位に一方
の端部が接続されるインダクタ9と、インダクタ9の他
方の端部と接地部との間に接続されるFET10と、F
ET10に並列に接続されるインダクタ11とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小型で低損失な
移相器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は、例えば”A 3bit K/Ka Band M
MIC Phase Shifter,” IEEE 1988 Microwave and Milli
meter-Wave Monolithic Circuits Symposium pp95-98に
示された移相器を示す回路図である。また、図23は、
図22に示された移相器がローパスフィルタとして機能
する際の等価回路を示す図である。図24は、図22に
示された移相器がハイパスフィルタとして機能する際の
等価回路を示す図である。図22において、101は入
力端子、102は出力端子、103a,103b,10
3cはそれぞれ同時にオン−オフ制御される第1グルー
プのFET(電界効果トランジスタ)、104は第1グ
ループのFET103a,103b,103cの各ゲー
トに接続された制御端子、105a,105bはそれぞ
れ同時にオン−オフ制御される第2グループのFET、
106は第2グループのFET105a,105bの各
ゲートに接続された制御端子、107はインダクタ、1
08,111はキャパシタである。このように、FET
のドレイン・ソース電極間に並列に受動素子を設けるこ
とで、ハイパスフィルタとローパスフィルタとを切り替
えられる移相器を構成する。なお、FETは制御端子に
0Vを印加することでオン状態となり、理想的には抵抗
値がゼロとなる。また、FETは制御端子にピンチオフ
電圧(Vp)以上の電圧を印加することでオフ状態とな
り、等価的に容量として扱うことが可能となる。
【0003】次に動作について説明する。第1グループ
のFET103a,103b,103cをオン状態にす
るとともに第2グループのFET105a,105bを
オフ状態にするように制御すると、図23に示されるよ
うに直列のインダクタ107と、インダクタ107相互
の接続部位と接地部との間に配置されてFET105b
のオフ容量として与えられるキャパシタ111とから成
るローパスフィルタが構成される。また、第1グループ
のFET103a,103b,103cをオフ状態にす
るとともに第2グループのFET105a,105bを
オン状態にするように制御すると、図24に示されるよ
うに直列のキャパシタ108と、キャパシタ108相互
の接続部位と接地部との間に配置されるインダクタ10
7とから成るハイパスフィルタが構成される。したがっ
て、上記の2状態を切り替えることで、ハイパスフィル
タにより位相の進みが生じる状態を実現するとともにロ
ーパスフィルタにより位相の遅れが生じる状態を実現す
ることで、所望の移相量を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の移相器は以上の
ように構成されているので、入力された高周波信号を出
力するに際して、ローパスフィルタとして機能する場合
には、主線路上で通過する2個のFET103a,10
3bの抵抗成分、および主線路と接地部との間に接続さ
れているFET103cの抵抗成分のために、損失が大
きくなるという課題があった。また、ハイパスフィルタ
として機能する場合には、主線路上で通過するFET1
05aの抵抗成分、および主線路と接地部との間に接続
されているFET105bの抵抗成分のために、損失が
大きくなるという課題があった。また、上記の回路で
は、FETを5個、インダクタを3個およびキャパシタ
を2個用いるために、回路が大型化するという課題があ
った。さらに、周波数が低い場合には、所望の移相量を
得るためには、インダクタおよびキャパシタが大型化す
るという課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、小型で低損失な移相器を得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移相器
は、入力端子および出力端子と、入力端子と出力端子と
の間で直列に接続され、ゲートが共通に接続される第1
のFETおよび第2のFETと、第1のFETと第2の
FETとの接続部位に一方の端部が接続される第1のイ
ンダクタと、第1のインダクタの他方の端部と接地部と
の間に接続される第3のFETと、第3のFETのドレ
イン・ソース電極間に並列に接続される第2のインダク
タとを備えるようにしたものである。
【0007】この発明に係る移相器は、第1のFETに
対して並列に接続される第1のキャパシタと、第2のF
ETに対して並列に接続される第2のキャパシタとを備
えるようにしたものである。
【0008】この発明に係る移相器は、入力端子および
出力端子と、入力端子に一方の端部が接続される第1の
インダクタと、第1のインダクタの他方の端部と前記出
力端子との間に接続される第1のFETと、入力端子に
一方の端部が接続される第1のキャパシタと、第1のキ
ャパシタの他方の端部と接地部との間に接続される第2
のFETと、第2のFETのドレイン・ソース電極間に
並列に接続される第2のインダクタと、出力端子に一方
の端部が接続される第2のキャパシタと、第2のキャパ
シタの他方の端部と接地部との間に接続される第3のF
ETと、第3のFETのドレイン・ソース電極間に並列
に接続される第3のインダクタと、第1のFET、第2
のFET、第3のFETのそれぞれのゲートに共通に接
続される制御端子とを備えるようにしたものである。
【0009】この発明に係る移相器は、第1のFETに
対して並列に接続される第3のキャパシタを備えるよう
にしたものである。
【0010】この発明に係る移相器は、入力端子および
出力端子と、入力端子と出力端子との間に接続される第
1のインダクタと、入力端子と出力端子との間でそれぞ
れ互いに直列に接続されるとともに第1のインダクタに
対して並列に接続され、ゲートが共通に接続される第1
のFETおよび第2のFETと、第1のFETと第2の
FETとの接続部位と接地部との間に接続される第3の
FETと、第3のFETのドレイン・ソース電極間に並
列に接続される第2のインダクタとを備えるようにした
ものである。
【0011】この発明に係る移相器は、入力端子および
出力端子と、入力端子と出力端子との間に接続される第
1のFETと、入力端子と出力端子との間でそれぞれ互
いに直列に接続されるとともに第1のFETに対して並
列に接続される第1のインダクタおよび第2のインダク
タと、第1のインダクタと第2のインダクタとの接続部
位と接地部との間に接続される第2のFETと、接地部
に一方の端部が接続されるキャパシタと、キャパシタの
他方の端部と入力端子との間に接続される第3のFET
と、第1のFET、第2のFETおよび第3のFETの
それぞれのゲートに共通に接続される制御端子とを備え
るようにしたものである。
【0012】この発明に係る移相器は、入力端子および
出力端子と、入力端子と出力端子との間で入力端子から
順に直列に接続される第1のFET、第1のインダクタ
および第2のFETと、入力端子と接地部との間で入力
端子から順に直列に接続される第3のFET、第2のイ
ンダクタおよび第4のFETと、出力端子と接地部との
間で出力端子から順に直列に接続される第5のFET、
第3のインダクタおよび第6のFETと、第1のFET
および第2のFETのそれぞれのゲートに共通に接続さ
れる第1の制御端子と、第3のFET、第4のFET、
第5のFETおよび第6のFETのそれぞれのゲートに
共通に接続される第2の制御端子とを備えるようにした
ものである。
【0013】この発明に係る移相器は、第1のFET、
第2のFET、第3のFET、第4のFET、第5のF
ETおよび第6のFETにそれぞれ接続される第1のキ
ャパシタ、第2のキャパシタ、第3のキャパシタ、第4
のキャパシタ、第5のキャパシタおよび第6のキャパシ
タを備えるようにしたものである。
【0014】この発明に係る移相器は、入力端子および
出力端子と、入力端子と出力端子との間で入力端子から
順に直列に接続される第1のFET、第1のインダク
タ、第2のFET、第3のFET、第2のインダクタお
よび第4のFETと、第2のFETと第3のFETとの
接続部位と接地部との間で接続部位から順に直列に接続
される第5のFET、第3のインダクタおよび第6のF
ETと、第1のFET、第2のFET、第3のFETお
よび第4のFETのそれぞれのゲートに共通に接続され
る第1の制御端子と、第5のFETおよび第6のFET
のそれぞれのゲートに共通に接続される第2の制御端子
とを備えるようにしたものである。
【0015】この発明に係る移相器は、第1のFET、
第2のFET、第3のFET、第4のFET、第5のF
ETおよび第6のFETにそれぞれ接続される第1のキ
ャパシタ、第2のキャパシタ、第3のキャパシタ、第4
のキャパシタ、第5のキャパシタおよび第6のキャパシ
タを備えるようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による移
相器の構成を示す図である。図1において、1は誘電体
基板、2は入力端子、3は出力端子、4は主線路、5
a,5bはそれぞれ同時にオン−オフ制御される第1グ
ループのFET(第1のFET、第2のFET)、6
a,6bはそれぞれFET5a,5bのゲートに接続さ
れるバイアス印加用抵抗、7はFET5a,5bに対す
るバイアス印加用線路、8は第1グループのFET5
a,5bに対する制御用バイアス端子、9はインダクタ
(第1のインダクタ)、10は第2グループのFET
(第3のFET)、11はFET10のドレイン・ソー
ス電極間に並列に接続されたインダクタ(第2のインダ
クタ)、12はFET10のゲートに接続されるバイア
ス印加用抵抗、13はFET10に対するバイアス印加
用線路、14は第2グループのFET10に対する第2
の制御用バイアス端子、15はFET10に接続される
スルーホールである。
【0017】次に動作について説明する。図2は図1に
示された移相器の等価回路を示す図である。図2におい
て、図1と同一符号は同一または相当部分を示すのでそ
の説明を省略する。入力端子2に入力された高周波信号
は、FET5aおよびFET5bを通過して、出力端子
3から出力される。
【0018】まず、制御用バイアス端子8から第1グル
ープのFET5a,5bに対して0V電圧を印加して第
1グループのFET5a,5bをオン状態にするととも
に、制御用バイアス端子14から第2グループのFET
10に対して所定の電圧(ピンチオフ電圧以上の電圧)
を印加して第2グループのFET10をオフ状態にした
第1の回路状態について説明する。図3は図2に示され
た移相器が第1の回路状態にある際の等価回路を示す図
である。図3において、16はFET10のオフ容量と
して与えられるキャパシタである。この第1の回路状態
においては、入力端子2と出力端子3との間は短絡され
る。また、FET10およびインダクタ11の素子値を
適宜設定することで、インダクタ11とキャパシタ16
とから並列共振回路を構成することができる。そして、
インダクタ11とキャパシタ16とから成る並列共振回
路は、入力端子2から入力される高周波信号について開
放状態となる。したがって、入力端子2と出力端子3と
の間では、接地部から電気的に遮断されたインピーダン
スがほとんどない主線路が構成されて、入力端子2から
入力された高周波信号について位相の回転は生じない。
【0019】次に、制御用バイアス端子8から第1グル
ープのFET5a,5bに対して所定の電圧を印加して
第1グループのFET5a,5bをオフ状態にするとと
もに、制御用バイアス端子14から第2グループのFE
T10に対して0V電圧を印加して第2グループのFE
T10をオン状態にした第2の回路状態について説明す
る。図4は図2に示された移相器が第2の回路状態にあ
る際の等価回路を示す図である。図4において、17
a,17bはそれぞれFET5a,5bのオフ容量とし
て与えられるキャパシタである。この第2の回路状態に
おいては、キャパシタ17a,17bとインダクタ9と
により、T形のハイパスフィルタが構成されて、入力端
子2から入力された高周波信号について位相の進みが生
じる。
【0020】上記のように、制御用バイアス端子8およ
び制御用バイアス端子14を適宜制御することで、高周
波信号について位相が変化しない状態と位相の進みが生
じる状態とを切り替えることができて、高周波信号が通
過する際に位相差が生じる。したがって、FET5a,
5b,10のオン−オフ制御を適宜実施して、第1の回
路状態と第2の回路状態とを切り換えることで生じる通
過位相差により所望の移相量を得ることができる。
【0021】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、入力端子2と出力端子3との間で直列に接続され、
ゲートが共通に接続される第1グループのFET5a,
5bと、FET5aとFET5bとの接続部位に一方の
端部が接続されるインダクタ9と、インダクタ9の他方
の端部と接地部との間に接続される第2グループのFE
T10と、FET10のドレイン・ソース電極間に並列
に接続されるインダクタ11とを備えるように構成した
ので、FET10のオフ容量として与えられるキャパシ
タ16とインダクタ11とが並列共振回路を構成するよ
うに互いの素子値の設定を行なえば、FET5a,5
b,10のオン−オフ制御を適宜実施して入力端子2か
ら入力された高周波信号について位相の回転が生じない
状態と位相の進みが生じる状態とを切り換えることで生
じる通過位相差に基づいて所望の移相量を得ることがで
きるとともに、3個のFETと2個のインダクタのみで
移相器を構成することができて移相器を小型化すること
ができるという効果を奏する。
【0022】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2による移相器の構成を示す図である。図5におい
て、図2と同一符号は同一または相当部分を示すのでそ
の説明を省略する。21a,21bはそれぞれFET5
a,5bのドレイン・ソース電極間に並列に接続された
キャパシタ(第1のキャパシタ、第2のキャパシタ)で
ある。
【0023】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、FET5a,5bのドレイン・ソース電極間に並列
にそれぞれキャパシタ21a,21bを接続するように
構成したので、例えばこのキャパシタ21a,21bを
MIM(Metal Insulator Meta
l)キャパシタで構成すれば、同じ容量をFETのオフ
容量で実現するより小型化することができるために、移
相器の小型化を図ることができるという効果を奏する。
【0024】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3による移相器の構成を示す回路図である。図6にお
いて、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので
その説明を省略する。31a,31b,31cはそれぞ
れ同時にオン−オフ制御されるFET(第1のFET、
第2のFET、第3のFET)、32はFET31a,
31b,31cのゲートに共通に接続される制御用バイ
アス端子(制御端子)、33はFET31aに直列に接
続されるインダクタ(第1のインダクタ)、34a,3
4bは一方の端部がそれぞれ入力端子2、出力端子3に
接続され他方の端部がそれぞれFET31b,FET3
1cのドレインに接続されたキャパシタ(第1のキャパ
シタ、第2のキャパシタ)、35a,35bはそれぞれ
FET31b,FET31cのドレイン・ソース電極間
に並列に接続されたインダクタ(第2のインダクタ、第
3のインダクタ)である。
【0025】次に動作について説明する。まず、制御用
バイアス端子32からFET31a,31b,31cに
対して0V電圧を印加してFET31a,31b,31
cをオン状態にした第1の回路状態について説明する。
図7は図6に示された移相器が第1の回路状態にある際
の等価回路を示す図である。図7に示されるように、F
ETがすべてオン状態となることでインダクタ33およ
び2つのキャパシタ34a,34bから成るπ形のロー
パスフィルタが構成されて、入力端子2から入力された
高周波信号について位相の遅れが生じる。
【0026】次に、制御用バイアス端子32からFET
31a,31b,31cに対して所定の電圧を印加し
て、FET31a,31b,31cをオフ状態にした第
2の回路状態について説明する。図8は図6に示された
移相器が第2の回路状態にある際の等価回路を示す図で
ある。図8において、36a,36b,36cはそれぞ
れFET31a,31b,31cのオフ容量として与え
られるキャパシタである。この第2の回路状態において
は、FET31aとインダクタ33との素子値を適宜設
定することでインダクタ33とキャパシタ36aとから
成る直列共振回路を構成するとともに、FET31bと
インダクタ35aとの素子値、およびFET31cとイ
ンダクタ35bとの素子値をそれぞれ適宜設定すること
でインダクタ35aとキャパシタ36bとから成る並列
共振回路、およびインダクタ35bとキャパシタ36c
とから成る並列共振回路を構成することができる。この
際、インダクタ33とキャパシタ36aとから成る直列
共振回路は、入力端子2から入力される高周波信号につ
いて短絡状態となる。また、インダクタ35aとキャパ
シタ36bとから成る並列共振回路、およびインダクタ
35bとキャパシタ36cとから成る並列共振回路は、
入力端子2から入力される高周波信号について開放状態
となる。したがって、入力端子2と出力端子3との間で
は、接地部から電気的に遮断されたインピーダンスがほ
とんどない主線路が構成されて、入力端子2から入力さ
れた高周波信号について位相の回転は生じない。
【0027】上記のように、制御用バイアス端子32を
適宜制御することで、高周波信号について位相が変化し
ない状態と位相の遅れが生じる状態とを切り換えること
ができて、高周波信号が通過する際に位相差が生じる。
したがって、FET31a,31b,31cのオン−オ
フ制御を適宜実施して、第1の回路状態と第2の回路状
態とを切り換えることで生じる通過位相差により所望の
移相量を得ることができる。
【0028】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、入力端子2と出力端子3との間で直列に接続される
FET31aおよびインダクタ33と、入力端子2に一
方の端部が接続されるキャパシタ34aの他方の端部と
接地部との間で互いに並列に接続されるFET31bお
よびインダクタ35aと、出力端子3に一方の端部が接
続されるキャパシタ34bの他方の端部と接地部との間
で互いに並列に接続されるFET31cおよびインダク
タ35bとを備えるように構成したので、FET31a
のオフ容量として与えられるキャパシタ36aとインダ
クタ33とが直列共振回路を構成するように互いの素子
値の設定を行ない、FET31bのオフ容量として与え
られるキャパシタ36bとインダクタ35aとが並列共
振回路を構成し、またFET31cのオフ容量として与
えられるキャパシタ36cとインダクタ35bとが並列
共振回路を構成するようにそれぞれの素子値の設定を行
なえば、FET31a,31b,31cのオン−オフ制
御を適宜実施して入力端子2から入力された高周波信号
について位相の回転が生じない状態と位相の遅れが生じ
る状態とを切り換えることで通過位相差に基づいて所望
の移相量を得ることができるとともに、FET31a,
31b,31cのオン−オフ動作が同一であるために、
制御用バイアス端子を共通化することができて移相器を
小型化することができるという効果を奏する。
【0029】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4による移相器の構成を示す図である。図9におい
て、図6と同一符号は同一または相当部分を示すのでそ
の説明を省略する。37はFET31aのドレイン・ソ
ース電極間に並列に接続されたキャパシタ(第3のキャ
パシタ)である。
【0030】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、FET31aのドレイン・ソース電極間に並列にキ
ャパシタ37を接続するように構成したので、例えばこ
のキャパシタ37をMIMキャパシタで構成すれば、同
じ容量をFETのオフ容量で実現するよりも小型化する
ことができるために、移相器の小型化を図ることができ
るという効果を奏する。
【0031】実施の形態5.図10はこの発明の実施の
形態5による移相器の構成を示す回路図である。図10
において、図2と同一符号は同一または相当部分を示す
のでその説明を省略する。41は入力端子2と出力端子
3との間に接続されるインダクタ(第1のインダク
タ)、42a,42bはそれぞれ入力端子2と出力端子
3との間で互いに直列にかつインダクタ41に対しては
並列に接続される第1グループのFET(第1のFE
T、第2のFET)、43は第1グループのFET42
a,42bのゲートに共通に接続される制御用バイアス
端子、44はFET42aとFET42bとの接続部位
と接地部との間に接続された第2グループのFET(第
3のFET)、45は第2グループのFET44のゲー
トに接続される制御用バイアス端子、46はFET44
のドレイン・ソース電極間に接続されたインダクタ(第
2のインダクタ)である。
【0032】次に動作について説明する。まず、制御用
バイアス端子43から第1グループのFET42a,4
2bに対して所定の電圧を印加して第1グループのFE
T42a,42bをオフ状態にするとともに、制御用バ
イアス端子45から0V電圧を印加して第2グループの
FET44をオン状態にした第1の回路状態について説
明する。図11は、図10に示された移相器が第1の回
路状態にある際の等価回路を示す図である。図11にお
いて、47a,47bはそれぞれFET42a,42b
のオフ容量として与えられるキャパシタである。この第
1の回路状態では、図11に示されるように、インダク
タ41および2つのキャパシタ47a,47bから成る
π形のローパスフィルタが構成されて、入力端子2から
入力された高周波信号について位相の遅れが生じる。
【0033】次に、制御用バイアス端子43から第1グ
ループのFET42a,42bに対して0V電圧を印加
して第1グループのFET42a,42bをオン状態に
するとともに、制御用バイアス端子45から所定の電圧
を印加して第2グループのFET44をオフ状態にした
第2の回路状態について説明する。図12は、図10に
示された移相器が第2の回路状態にある際の等価回路を
示す図である。図12において、48はFET44のオ
フ容量として与えられるキャパシタである。この第2の
回路状態においては、FET44とインダクタ46との
素子値を適宜設定することで、インダクタ46とキャパ
シタ48とから成る並列共振回路を構成することができ
る。この際、インダクタ46とキャパシタ48とから成
る並列共振回路は、入力端子2から入力される高周波信
号について開放状態となる。したがって、入力端子2と
出力端子3との間では、接地部から電気的に遮断された
インピーダンスがほとんどない主線路が構成されて、入
力端子2から入力された高周波信号について位相の回転
は生じない。
【0034】上記のように、制御用バイアス端子43お
よび制御用バイアス端子45を適宜制御することで、高
周波信号について位相が変化しない状態と位相の遅れが
生じる状態とを切り換えることができて、高周波信号が
通過する際に位相差が生じる。したがって、FET42
a,42b,44のオン−オフ制御を適宜実施して、第
1の回路状態と第2の回路状態とを切り換えることで生
じる通過位相差により所望の移相量を得ることができ
る。
【0035】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、入力端子2と出力端子3との間に接続されるインダ
クタ41と、入力端子2と出力端子3との間でインダク
タ41に対して並列に接続されるFET42a,42b
と、FET42aとFET42bとの接続部位と接地部
との間で互いに並列に接続されるFET44とインダク
タ46とを備えるように構成したので、FET44のオ
フ容量として与えられるキャパシタ48とインダクタ4
6とが並列共振回路を構成するように互いの素子値の設
定を行なえば、FET42a,42b,44のオン−オ
フ制御を適宜実施して入力端子2から入力された高周波
信号について位相の回転が生じない状態と位相の遅れが
生じる状態とを切り換えることで通過位相差に基づいて
所望の移相量を得ることができるとともに、3個のFE
Tと2個のインダクタのみで移相器を構成することがで
きて移相器を小型化することができるという効果を奏す
る。また、主線路において直列に接続されているのは1
個のインダクタのみであるので、移相器を低損失化する
ことができるという効果を奏する。
【0036】実施の形態6.図13はこの発明の実施の
形態6による移相器の構成を示す回路図である。図13
において、図2と同一符号は同一または相当部分を示す
のでその説明を省略する。51a,51b,51cはそ
れぞれ同時にオン−オフ制御されるFET(第1のFE
T、第2のFET、第3のFET)、52はFET51
a,51b,51cのそれぞれのゲートに共通に接続さ
れる制御用バイアス端子(制御端子)、53aは入力端
子2とFET51bとの間に接続されるインダクタ(第
1のインダクタ)、53bは出力端子3とFET51b
との間に接続されるインダクタ(第2のインダクタ)、
54はFET51cと接地部との間に接続されるキャパ
シタである。
【0037】次に動作について説明する。まず、制御用
バイアス端子52からFET51a,51b,51cに
対して所定の電圧を印加してFET51a,51b,5
1cをすべてオフ状態にした第1の回路状態について説
明する。図14は図13に示された移相器が第1の回路
状態にある際の等価回路を示す図である。55はFET
51bのオフ容量として与えられるキャパシタである。
ここで、図13に示されるFET51aおよびFET5
1cのオフ容量を、入力端子2から入力される高周波信
号の周波数に対して高インピーダンスとなるように小さ
く設定することで、入力端子2と出力端子3との間で直
列に接続される2つのインダクタ53a,53bおよび
キャパシタ55から成るT形のローパスフィルタが構成
されて、入力端子2から入力される高周波信号について
位相の遅れが生じる。
【0038】次に、制御用バイアス端子52からFET
51a,51b,51cに対して0V電圧を印加してF
ET51a,51b,51cをすべてオン状態にした第
2の回路状態について説明する。図15は図13に示さ
れた移相器が第2の回路状態にある際の等価回路を示す
図である。図15において、56はインダクタ53aと
インダクタ53bとを並列接続した場合と等価なインダ
クタンスを与えるインダクタである。この第2の回路状
態においては、FET51aがオン状態となることで、
入力端子2と出力端子3との間が短絡される。また、F
ET51bがオン状態となることで、インダクタ53a
とインダクタ53bとの接続部位が接地されて、インダ
クタ53aとインダクタ53bとは主線路と接地部との
間で並列に接続され、図15に示されるように等価な1
つのインダクタ56として表すことができる。さらに、
FET51cがオン状態となることで、キャパシタ54
が主線路と接地部との間でインダクタ56に対して並列
に接続される。したがって、インダクタ53a,53b
およびキャパシタ54のそれぞれの素子値を適宜設定す
ることで、インダクタ56とキャパシタ54とから成る
並列共振回路を構成することができる。この際、インダ
クタ56とキャパシタ54とから成る並列共振回路は、
入力端子2から入力される高周波信号について開放状態
となる。結果的に、入力端子2と出力端子3との間で
は、接地部から電気的に遮断されたインピーダンスがほ
とんどない主線路が構成されて、入力端子2から入力さ
れた高周波信号について位相の回転は生じない。
【0039】上記のように、制御用バイアス端子52を
適宜制御することで、高周波信号について位相が変化し
ない状態と位相の遅れが生じる状態とを切り換えること
ができて、高周波信号が通過する際に位相差が生じる。
したがって、FET51a,51b,51cのオン−オ
フ制御を適宜実施して、第1の回路状態と第2の回路状
態とを切り換えることで生じる通過位相差により所望の
移相量を得ることができる。
【0040】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、入力端子2と出力端子3との間に接続されるFET
51aと、FET51aに並列に接続されるインダクタ
53a,53bと、インダクタ53aとインダクタ53
bとの接続部位と接地部との間に接続されたFET51
bと、一方の端部が接地部に接続されるキャパシタ54
と、キャパシタ54の他方の端部と入力端子2との間に
接続されるFET51cと、FET51a,51b,5
1cのゲートに共通に接続される制御用バイアス端子5
2とを備えるように構成したので、並列に接続された場
合のインダクタ53aおよび53bと等価なインダクタ
ンスを与えるインダクタ56とキャパシタ54とが並列
共振回路を構成するように各素子値の設定を行なえば、
FET51a,51b,51cのオン−オフ制御を適宜
実施して入力端子2から入力された高周波信号について
位相の回転が生じない状態と位相の遅れが生じる状態と
を切り換えることで通過位相差に基づき所望の移相量を
得ることができるとともに、FET51a,51b,5
1cのオン−オフ動作が同一であるために、制御用バイ
アス端子を共通化することができて移相器を小型化する
ことができるという効果を奏する。
【0041】実施の形態7.図16はこの発明の実施の
形態7による移相器の構成を示す回路図である。図16
において、図2と同一符号は同一または相当部分を示す
のでその説明を省略する。61a,61bはそれぞれ同
時にオン−オフ制御される第1グループのFET(第1
のFET、第2のFET)、62はFET61a,61
bのそれぞれのゲートに共通に接続される制御用バイア
ス端子(第1の制御端子)、63はFET61aとFE
T61bとの間に接続されるインダクタ(第1のインダ
クタ)、64a,64b,64c,64dはそれぞれ同
時にオン−オフ制御される第2グループのFET(第3
のFET、第4のFET、第5のFET、第6のFE
T)、65はFET64a,64b,64c,64dの
それぞれのゲートに共通に接続される制御用バイアス端
子(第2の制御端子)、66はFET64aとFET6
4bとの間に接続されるインダクタ(第2のインダク
タ)、67はFET64cとFET64dとの間に接続
されるインダクタ(第3のインダクタ)である。
【0042】次に動作について説明する。まず、制御用
バイアス端子62から第1グループのFET61a,6
1bに対して0V電圧を印加して第1グループのFET
61a,61bをオン状態にするとともに、制御用バイ
アス端子65から第2グループのFET64a,64
b,64c,64dに対して所定の電圧を印加して第2
グループのFET64a,64b,64c,64dをオ
フ状態にした第1の回路状態について説明する。図17
は図16に示された移相器が第1の回路状態にある際の
等価回路を示す図である。図17において、68aはF
ET64aまたはFET64bのオフ容量として与えら
れるキャパシタ、68bはFET64cまたはFET6
4dのオフ容量として与えられるキャパシタである。こ
の第1の回路状態においては、FET64aまたはFE
T64bとインダクタ66との素子値を適宜設定するこ
とで、インダクタ66とFET64aのオフ容量または
FET64bのオフ容量とから成る直列共振回路が構成
されて、入力端子2から入力される高周波信号について
は入力端子2と接地部との間においてキャパシタ68a
が存在するのみとなる。また、FET64cまたはFE
T64dとインダクタ67との素子値を適宜設定するこ
とで、インダクタ67とFET64cのオフ容量または
FET64dのオフ容量とから成る直列共振回路が構成
されて、入力端子2から入力される高周波信号について
は出力端子3と接地部との間においてキャパシタ68b
が存在するのみとなる。したがって、入力端子2と出力
端子3との間においては、インダクタ63および2つの
キャパシタ68a,68bから成るπ形のローパスフィ
ルタが構成されて、入力端子2から入力された高周波信
号について位相の遅れが生じる。
【0043】次に、制御用バイアス端子62から第1グ
ループのFET61a,61bに対して所定の電圧を印
加して第1グループのFET61a,61bをオフ状態
にするとともに、制御用バイアス端子65から第2グル
ープのFET64a,64b,64c,64dに対して
0V電圧を印加して第2グループのFET64a,64
b,64c,64dをオン状態にした第2の回路状態に
ついて説明する。図18は図16に示された移相器が第
2の回路状態にある際の等価回路を示す図である。図1
8において、69はFET61aまたはFET61bの
オフ容量として与えられるキャパシタである。この第2
の回路状態においては、FET61aまたはFET61
bとインダクタ63との素子値を適宜設定することで、
インダクタ63とFET61aのオフ容量またはFET
61bのオフ容量とから成る直列共振回路が構成され
て、入力端子2から入力される高周波信号については入
力端子2と出力端子3との間においてキャパシタ69が
存在するのみとなる。したがって、入力端子2と出力端
子3との間においては、キャパシタ69および2つのイ
ンダクタ66,67から成るπ形のハイパスフィルタが
構成されて、入力端子2から入力された高周波信号につ
いて位相の進みが生じる。
【0044】上記のように、制御用バイアス端子62お
よび制御用バイアス端子65を適宜制御することで、高
周波信号について位相に進みが生じる状態と位相に遅れ
が生じる状態とを切り換えることができて、高周波信号
が通過する際に位相差が生じる。したがって、FET6
1a,61b,64a,64b,64c,64dのオン
−オフ制御を適宜実施して、第1の回路状態と第2の回
路状態とを切り換えることで生じる通過位相差により所
望の移相量を得ることができる。
【0045】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、入力端子2と出力端子3との間で直列に接続される
FET61a、インダクタ63、FET61bと、入力
端子2と接地部との間で直列に接続されるFET64
a、インダクタ66およびFET64bと、入力端子3
と接地部との間で直列に接続されるFET64c、イン
ダクタ67およびFET64dとを備えるように構成し
たので、インダクタ63とFET61aのオフ容量また
はFET61bのオフ容量として与えられるキャパシタ
とが直列共振回路を構成するように各素子値の設定を行
ない、インダクタ66とFET64aのオフ容量または
FET64bのオフ容量として与えられるキャパシタと
が直列共振回路を構成するように各素子値の設定を行な
い、インダクタ67とFET64cのオフ容量またはF
ET64dのオフ容量として与えられるキャパシタとが
直列共振回路を構成するように各素子値の設定を行なえ
ば、FET61a,61b,64a,64b,64c,
64dのオン−オフ制御を適宜実施して入力端子2から
入力される高周波信号について位相の進みが生じる状態
と位相の遅れが生じる状態とを切り換えることで通過位
相差に基づいて所望の移相量を得ることができるという
効果を奏する。また、この実施の形態7による移相器
は、FETのオン−オフ制御に基づいてハイパスフィル
タとローパスフィルタとを切り換えることができるの
で、受動素子で構成したハイパスフィルタとローパスフ
ィルタとを単極双投スイッチで切り換える移相器と比較
すると小型化することができるという効果を奏する。
【0046】実施の形態8.図19はこの発明の実施の
形態8による移相器の構成を示す回路図である。図19
において、図16と同一符号は同一または相当部分を示
すのでその説明を省略する。71a,71b,71c,
71d,71e,71fは、それぞれFET61a,6
1b,64a,64b,64c,64dのドレイン・ソ
ース電極間に並列に接続されたキャパシタ(第1のキャ
パシタ、第2のキャパシタ、第3のキャパシタ、第4の
キャパシタ、第5のキャパシタ、第6のキャパシタ)で
ある。
【0047】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、FET61a,61b,64a,64b,64c,
64dのドレイン・ソース電極間にそれぞれ並列にキャ
パシタ71a,71b,71c,71d,71e,71
fを接続するように構成したので、例えばこれらのキャ
パシタ71a,71b,71c,71d,71e,71
fをMIMキャパシタで構成すれば、同じ容量をFET
のオフ容量で実現するよりも小型化することができるた
めに、移相器の小型化を図ることができるという効果を
奏する。
【0048】実施の形態9.この発明の実施の形態9に
よる移相器は、実施の形態7による移相器においてπ形
に構成された回路を、同等の機能を有するT形の回路で
構成したものである。図20はこの発明の実施の形態9
による移相器の構成を示す回路図である。図20におい
て、図2と同一符号は同一または相当部分を示すのでそ
の説明を省略する。81a,81b,81c,81dは
それぞれ同時にオン−オフ制御される第1グループのF
ET(第1のFET、第2のFET、第3のFET、第
4のFET)、82は第1グループのFET81a,8
1b,81c,81dのそれぞれのゲートに共通に接続
される制御用バイアス端子(第1の制御端子)、83は
FET81aとFET81bとの間に接続されるインダ
クタ(第1のインダクタ)、84はFET81cとFE
T81dとの間に接続されるインダクタ(第2のインダ
クタ)、85a,85bはそれぞれ同時にオン−オフ制
御される第2グループのFET(第5のFET、第6の
FET)、86は第2グループのFET85a,85b
のそれぞれのゲートに共通に接続される制御用バイアス
端子(第2の制御端子)、87はFET85aとFET
85bとの間に接続されるインダクタ(第3のインダク
タ)である。
【0049】この実施の形態においても、実施の形態7
と同様に、インダクタ83とFET81aのオフ容量ま
たはFET81bのオフ容量とから直列共振回路を構成
し、インダクタ84とFET81cのオフ容量またはF
ET81dのオフ容量とから直列共振回路を構成し、イ
ンダクタ87とFET85aのオフ容量またはFET8
5bのオフ容量とから直列共振回路を構成するように各
素子値を設定するものとする。
【0050】したがって、制御用バイアス端子82から
第1グループのFET81a,81b,81c,81d
に0V電圧を印加して第1グループのFET81a,8
1b,81c,81dをオン状態にするとともに、制御
用バイアス端子86から第2グループのFET85a,
85bに対して所定の電圧を印加して第2グループのF
ET85a,85bをオフ状態にした第1の回路状態で
は、入力端子2と出力端子3との間において2つのイン
ダクタ83,84、およびFET85aのオフ容量また
はFET85bのオフ容量として与えられるキャパシタ
から成るT形のローパスフィルタが構成されて、入力端
子2から入力された高周波信号について位相の遅れが生
じる。
【0051】次に、制御用バイアス端子82から第1グ
ループのFET81a,81b,81c,81dに所定
の電圧を印加して第1グループのFET81a,81
b,81c,81dをオフ状態にするとともに、制御用
バイアス端子86から第2グループのFET85a,8
5bに対して0V電圧を印加して第2グループのFET
85a,85bをオン状態にした第2の回路状態では、
入力端子2と出力端子3との間においてFET81aの
オフ容量またはFET81bのオフ容量として与えられ
るキャパシタ、FET81cのオフ容量またはFET8
1dのオフ容量として与えられるキャパシタ、およびイ
ンダクタ87から成るT形のハイパスフィルタが構成さ
れて、入力端子2から入力された高周波信号について位
相の進みが生じる。
【0052】上記のように、制御用バイアス端子82お
よび制御用バイアス端子86を適宜制御することで、高
周波信号について位相に進みが生じる状態と位相に遅れ
が生じる状態とを切り換えることができて、高周波信号
が通過する際に位相差が生じる。したがって、FET8
1a,81b,81c,81d,85a,85bのオン
−オフ制御を適宜実施して、第1の回路状態と第2の回
路状態とを切り換えることで生じる通過位相差により所
望の移相量を得ることができる。
【0053】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、入力端子2と出力端子3との間で直列に接続される
FET81a、インダクタ83、FET81b、FET
81c、インダクタ84およびFET81dと、FET
81bとFET81cとの接続部位と接地部との間で直
列に接続されるFET85a、インダクタ87およびF
ET85bとを備えるように構成したので、インダクタ
83とFET81aのオフ容量またはFET81bのオ
フ容量として与えられるキャパシタとが直列共振回路を
構成するように各素子値の設定を行ない、インダクタ8
4とFET81cのオフ容量またはFET81dのオフ
容量として与えられるキャパシタとが直列共振回路を構
成するように各素子値の設定を行ない、インダクタ87
とFET85aのオフ容量またはFET85bのオフ容
量として与えられるキャパシタとが直列共振回路を構成
するように各素子値の設定を行なえば、FET81a,
81b,81c,81d,85a,85bのオン−オフ
制御を適宜実施して入力端子2から入力された高周波信
号について位相の進みが生じる状態と位相の遅れが生じ
る状態とを切り換えることで通過位相差に基づいて所望
の移相量を得ることができるという効果を奏する。ま
た、この実施の形態9による移相器は、FETのオン−
オフ制御に基づいてハイパスフィルタとローパスフィル
タとを切り換えることができるので、受動素子で構成し
たハイパスフィルタとローパスフィルタとを単極双投ス
イッチで切り換える移相器と比較すると小型化すること
ができるという効果を奏する。
【0054】実施の形態10.図21はこの発明の実施
の形態10による移相器の構成を示す回路図である。図
21において、図20と同一符号は同一または相当部分
を示すのでその説明を省略する。91a,91b,91
c,91d,91e,91fは、それぞれFET81
a,81b,81c,81d,85a,85bのドレイ
ン・ソース電極間に並列に接続されたキャパシタ(第1
のキャパシタ、第2のキャパシタ、第3のキャパシタ、
第4のキャパシタ、第5のキャパシタ、第6のキャパシ
タ)である。
【0055】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、FET81a,81b,81c,81d,85a,
85bのドレイン・ソース電極間にそれぞれ並列にキャ
パシタ91a,91b,91c,91d,91e,91
fを接続するように構成したので、例えばこれらのキャ
パシタ91a,91b,91c,91d,91e,91
fをMIMキャパシタで構成すれば、同じ容量をFET
のオフ容量で実現するよりも小型化することができるた
めに、移相器の小型化を図ることができるという効果を
奏する。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
端子および出力端子と、入力端子と出力端子との間で直
列に接続され、ゲートが共通に接続される第1のFET
および第2のFETと、第1のFETと第2のFETと
の接続部位に一方の端部が接続される第1のインダクタ
と、第1のインダクタの他方の端部と接地部との間に接
続される第3のFETと、第3のFETのドレイン・ソ
ース電極間に並列に接続される第2のインダクタとを備
えるように構成したので、第3のFETのオフ容量とし
て与えられるキャパシタと第2のインダクタとが並列共
振回路を構成するように互いの素子値を設定しておけ
ば、第1のFETおよび第2のFETをオン状態とし第
3のFETをオフ状態とした際には入力端子と出力端子
との間において接地部から電気的に遮断されたインピー
ダンスがほとんどない主線路が構成されて高周波信号に
ついて位相に変化が生じない回路状態となり、また第1
のFETおよび第2のFETをオフ状態とし第3のFE
Tをオン状態とした際には入力端子と出力端子との間に
は第1のFETのオフ容量として与えられるキャパシ
タ、第2のFETのオフ容量として与えられるキャパシ
タおよび第1のインダクタから成るT形ハイパスフィル
タが構成されて高周波信号について位相に進みが生じる
回路状態となって、これら2つの回路状態を切り換える
ことで与えられる通過位相差に基づいて所望の移相量を
得ることができるとともに、3個のFETと2個のイン
ダクタのみで移相器を構成することができて移相器を小
型化することができるという効果を奏する。
【0057】この発明によれば、第1のFETに対して
並列に接続される第1のキャパシタと、第2のFETに
対して並列に接続される第2のキャパシタとを備えるよ
うに構成したので、例えば第1および第2のキャパシタ
をMIMキャパシタで構成すれば、同じ容量をFETの
オフ容量で実現するより小型化することができるため
に、移相器をさらに小型化することができるという効果
を奏する。
【0058】この発明によれば、入力端子および出力端
子と、入力端子に一方の端部が接続される第1のインダ
クタと、第1のインダクタの他方の端部と出力端子との
間に接続される第1のFETと、入力端子に一方の端部
が接続される第1のキャパシタと、第1のキャパシタの
他方の端部と接地部との間に接続される第2のFET
と、第2のFETのドレイン・ソース電極間に並列に接
続される第2のインダクタと、出力端子に一方の端部が
接続される第2のキャパシタと、第2のキャパシタの他
方の端部と接地部との間に接続される第3のFETと、
第3のFETのドレイン・ソース電極間に並列に接続さ
れる第3のインダクタと、第1のFET、第2のFET
および第3のFETのそれぞれのゲートに共通に接続さ
れる制御端子とを備えるように構成したので、第1のF
ET、第2のFETおよび第3のFETをオン状態とし
た際には入力端子と出力端子との間において第1のイン
ダクタ、第1のキャパシタおよび第2のキャパシタから
成るπ形ローパスフィルタが構成されて高周波信号につ
いて位相に遅れが生じる回路状態となり、また第1のF
ETのオフ容量として与えられるキャパシタと第1のイ
ンダクタとが直列共振回路を構成し、第2のFETのオ
フ容量として与えられるキャパシタと第2のインダクタ
とが並列共振回路を構成し、第3のFETのオフ容量と
して与えられるキャパシタと第3のインダクタとが並列
共振回路を構成するように各素子値を設定しておけば、
第1のFET、第2のFETおよび第3のFETをオフ
状態とした際には入力端子と出力端子との間において接
地部から電気的に遮断されてインピーダンスがほとんど
ない主線路が構成されて高周波信号について位相に変化
が生じない回路状態となって、これら2つの回路状態を
切り換えることで与えられる通過位相差に基づいて所望
の移相量を得ることができるとともに、第1のFET、
第2のFETおよび第3のFETのオン−オフ動作が同
一であるために、制御用バイアス端子を共通化すること
ができて移相器を小型化することができるという効果を
奏する。
【0059】この発明によれば、第1のFETに対して
並列に接続される第3のキャパシタを備えるように構成
したので、例えば第3のキャパシタをMIMキャパシタ
で構成すれば、同じ容量をFETのオフ容量で実現する
より小型化することができるために、移相器をさらに小
型化することができるという効果を奏する。
【0060】この発明によれば、入力端子および出力端
子と、入力端子と出力端子との間に接続される第1のイ
ンダクタと、入力端子と出力端子との間でそれぞれ互い
に直列に接続されるとともに第1のインダクタに対して
並列に接続され、ゲートが共通に接続される第1のFE
Tおよび第2のFETと、第1のFETと第2のFET
との接続部位と接地部との間に接続される第3のFET
と、第3のFETのドレイン・ソース電極間に並列に接
続される第2のインダクタとを備えるように構成したの
で、第1のFETおよび第2のFETをオフ状態とし第
3のFETをオン状態とした際には入力端子と出力端子
との間において第1のインダクタ、第1のFETのオフ
容量として与えられるキャパシタおよび第2のFETの
オフ容量として与えられるキャパシタから成るπ形ロー
パスフィルタが構成されて高周波信号について位相に遅
れが生じる回路状態となり、また第3のFETのオフ容
量として与えられるキャパシタと第2のインダクタとが
並列共振回路を構成するように互いの素子値を設定して
おけば、第1のFETおよび第2のFETをオン状態と
し第3のFETをオフ状態とした際には入力端子と出力
端子との間において接地部から電気的に遮断されてイン
ピーダンスがほとんどない主線路が構成されて高周波信
号について位相に変化が生じない回路状態となって、こ
れら2つの回路状態を切り換えることで与えられる通過
位相差に基づいて所望の移相量を得ることができるとと
もに、3個のFETと2個のインダクタのみで移相器を
構成することができて移相器を小型化することができる
という効果を奏する。また、主線路において直列に接続
されているのは1個のインダクタのみであるので、移相
器を低損失化することができるという効果を奏する。
【0061】この発明によれば、入力端子および出力端
子と、入力端子と出力端子との間に接続される第1のF
ETと、入力端子と出力端子との間でそれぞれ互いに直
列に接続されるとともに第1のFETに対して並列に接
続される第1のインダクタおよび第2のインダクタと、
第1のインダクタと第2のインダクタとの接続部位と接
地部との間に接続される第2のFETと、接地部に一方
の端部が接続されるキャパシタと、キャパシタの他方の
端部と入力端子との間に接続される第3のFETと、第
1のFET、第2のFETおよび第3のFETのそれぞ
れのゲートに共通に接続される制御端子とを備えるよう
に構成したので、第1のFETおよび第3のFETのオ
フ容量を入力される高周波信号の周波数に対して高イン
ピーダンスとなるように小さく設定しておけば、第1の
FET、第2のFETおよび第3のFETをオフ状態と
した際には入力端子と出力端子との間において第1のイ
ンダクタ、第2のインダクタおよび第2のFETのオフ
容量として与えられるキャパシタから成るT型ローパス
フィルタが構成されて高周波信号について位相に遅れが
生じる回路状態となり、第1のインダクタと第2のイン
ダクタとを並列接続した場合と等価なインダクタとキャ
パシタとが並列共振回路を構成するように各素子値を設
定しておけば、第1のFET、第2のFETおよび第3
のFETをオン状態とした際には入力端子と出力端子と
の間において接地部から電気的に遮断されてインピーダ
ンスがほとんどない主線路が構成されて高周波信号につ
いて位相に変化が生じない回路状態となって、これら2
つの回路状態を切り換えることで与えられる通過位相差
に基づいて所望の移相量を得ることができるとともに、
第1のFET、第2のFETおよび第3のFETのオン
−オフ動作が同一であるために、制御用バイアス端子を
共通化することができて移相器を小型化することができ
るという効果を奏する。
【0062】この発明によれば、入力端子および出力端
子と、入力端子と出力端子との間で入力端子から順に直
列に接続される第1のFET、第1のインダクタおよび
第2のFETと、入力端子と接地部との間で入力端子か
ら順に直列に接続される第3のFET、第2のインダク
タおよび第4のFETと、出力端子と接地部との間で出
力端子から順に直列に接続される第5のFET、第3の
インダクタおよび第6のFETと、第1のFETおよび
第2のFETのそれぞれのゲートに共通に接続される第
1の制御端子と、第3のFET、第4のFET、第5の
FETおよび第6のFETのそれぞれのゲートに共通に
接続される第2の制御端子とを備えるように構成したの
で、第3のFETまたは第4のFETのオフ容量と第2
のインダクタとが直列共振回路を構成し、第5のFET
または第6のFETのオフ容量と第3のインダクタとが
直列共振回路を構成するように各素子値を設定しておけ
ば、第1のFETおよび第2のFETをオン状態とし第
3のFET、第4のFET、第5のFETおよび第6の
FETをオフ状態とした際には入力端子と出力端子との
間において第1のインダクタ、第3のFETのオフ容量
または第4のFETのオフ容量として与えられるキャパ
シタ、および第5のFETのオフ容量または第6のFE
Tのオフ容量として与えられるキャパシタから成るπ形
ローパスフィルタが構成されて高周波信号について位相
に遅れが生じる回路状態となり、第1のFETまたは第
2のFETのオフ容量と第1のインダクタとが直列共振
回路を構成するように各素子値を設定しておけば、第1
のFETおよび第2のFETをオフ状態とし第3のFE
T、第4のFET、第5のFETおよび第6のFETを
オン状態とした際には入力端子と出力端子との間におい
て第1のFETのオフ容量または第2のFETのオフ容
量として与えられるキャパシタ、第2のインダクタおよ
び第3のインダクタから成るπ形ハイパスフィルタが構
成されて高周波信号について位相に進みが生じる回路状
態となって、これら2つの回路状態を切り換えることで
与えられる通過位相差に基づいて所望の移相量を得るこ
とができるという効果を奏する。また、FETのオン−
オフ制御に基づいてハイパスフィルタとローパスフィル
タとを切り換えることができるので、受動素子で構成し
たハイパスフィルタとローパスフィルタとを単極双投ス
イッチで切り換える移相器と比較すると小型化すること
ができるという効果を奏する。
【0063】この発明によれば、第1のFET、第2の
FET、第3のFET、第4のFET、第5のFETお
よび第6のFETにそれぞれ接続される第1のキャパシ
タ、第2のキャパシタ、第3のキャパシタ、第4のキャ
パシタ、第5のキャパシタおよび第6のキャパシタを備
えるように構成したので、例えばこれらのキャパシタを
MIMキャパシタで構成すれば、同じ容量をFETのオ
フ容量で実現するよりも小型化することができるため
に、移相器をさらに小型化することができるという効果
を奏する。
【0064】この発明によれば、入力端子および出力端
子と、入力端子と出力端子との間で入力端子から順に直
列に接続される第1のFET、第1のインダクタ、第2
のFET、第3のFET、第2のインダクタおよび第4
のFETと、第2のFETと第3のFETとの接続部位
と接地部との間で接続部位から順に直列に接続される第
5のFET、第3のインダクタおよび第6のFETと、
第1のFET、第2のFET、第3のFETおよび第4
のFETのそれぞれのゲートに共通に接続される第1の
制御端子と、第5のFETおよび第6のFETのそれぞ
れのゲートに共通に接続される第2の制御端子とを備え
るように構成したので、第5のFETまたは第6のFE
Tのオフ容量と第3のインダクタとが直列共振回路を構
成するように各素子値を設定しておけば、第1のFE
T、第2のFET、第3のFETおよび第4のFETを
オン状態とし第5のFETおよび第6のFETをオフ状
態とした際には入力端子と出力端子との間において第1
のインダクタ、第2のインダクタ、および第5のFET
のオフ容量または第6のFETのオフ容量として与えら
れるキャパシタから成るT形のローパスフィルタが構成
されて高周波信号について位相に遅れが生じる回路状態
となり、また第1のFETまたは第2のFETのオフ容
量と第1のインダクタとが直列共振回路を構成し、第3
のFETまたは第4のFETのオフ容量と第2のインダ
クタとが直列共振回路を構成するように各素子値を設定
しておけば、第1のFET、第2のFET、第3のFE
Tおよび第4のFETをオフ状態とし第5のFETおよ
び第6のFETをオン状態とした際には入力端子と出力
端子との間において第1のFETのオフ容量または第2
のFETのオフ容量として与えられるキャパシタ、第3
のFETのオフ容量または第4のFETのオフ容量とし
て与えられるキャパシタ、および第3のインダクタから
成るT形ハイパスフィルタが構成されて高周波信号につ
いて位相に進みが生じる回路状態となって、これら2つ
の回路状態を切り換えることで与えられる通過位相差に
基づいて所望の移相量を得ることができるという効果を
奏する。また、FETのオン−オフ制御に基づいてハイ
パスフィルタとローパスフィルタとを切り換えることが
できるので、受動素子で構成したハイパスフィルタとロ
ーパスフィルタとを単極双投スイッチで切り換える移相
器と比較すると小型化することができるという効果を奏
する。
【0065】この発明によれば、第1のFET、第2の
FET、第3のFET、第4のFET、第5のFETお
よび第6のFETにそれぞれ接続される第1のキャパシ
タ、第2のキャパシタ、第3のキャパシタ、第4のキャ
パシタ、第5のキャパシタおよび第6のキャパシタを備
えるように構成したので、例えばこれらのキャパシタを
MIMキャパシタで構成すれば、同じ容量をFETのオ
フ容量で実現するよりも小型化することができるため
に、移相器をさらに小型化することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による移相器の構成
を示す図である。
【図2】 図1に示された移相器の等価回路を示す図で
ある。
【図3】 図2に示された移相器が第1の回路状態にあ
る際の等価回路を示す図である。
【図4】 図2に示された移相器が第2の回路状態にあ
る際の等価回路を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による移相器の構成
を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による移相器の構成
を示す回路図である。
【図7】 図6に示された移相器が第1の回路状態にあ
る際の等価回路を示す図である。
【図8】 図6に示された移相器が第2の回路状態にあ
る際の等価回路を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による移相器の構成
を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による移相器の構
成を示す回路図である。
【図11】 図10に示された移相器が第1の回路状態
にある際の等価回路を示す図である。
【図12】 図10に示された移相器が第2の回路状態
にある際の等価回路を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による移相器の構
成を示す回路図である。
【図14】 図13に示された移相器が第1の回路状態
にある際の等価回路を示す図である。
【図15】 図13に示された移相器が第2の回路状態
にある際の等価回路を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態7による移相器の構
成を示す回路図である。
【図17】 図16に示された移相器が第1の回路状態
にある際の等価回路を示す図である。
【図18】 図16に示された移相器が第2の回路状態
にある際の等価回路を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態8による移相器の構
成を示す回路図である。
【図20】 この発明の実施の形態9による移相器の構
成を示す回路図である。
【図21】 この発明の実施の形態10による移相器の
構成を示す回路図である。
【図22】 従来の移相器を示す回路図である。
【図23】 図22に示された移相器がローパスフィル
タとして機能する際の等価回路を示す図である。
【図24】 図22に示された移相器がハイパスフィル
タとして機能する際の等価回路を示す図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板、2 入力端子、3 出力端子、4 主
線路、5a,31a,42a,51a,61a,81a
FET(第1のFET)、5b,31b,42b,5
1b,61b,81b FET(第2のFET)、6
a,6b,12バイアス印加用抵抗、7,13 バイア
ス印加用線路、8,14,43,45制御用バイアス端
子、9,33,41,53a,63,83 インダクタ
(第1のインダクタ)、10,31c,44,51c,
64a,81c FET(第3のFET)、11,35
a,46,53b,66,84 インダクタ(第2のイ
ンダクタ)、15 スルーホール、16,17a,17
b,36a,36b,36c,37,47a,47b,
48,54,55,68a,68b,69 キャパシ
タ、21a,34a,71a,91a キャパシタ(第
1のキャパシタ)、21b,34b,71b,91b
キャパシタ(第2のキャパシタ)、32,52 制御用
バイアス端子(制御端子)、35b,67,87 イン
ダクタ(第3のインダクタ)、56 インダクタ、6
2,82 制御用バイアス端子(第1の制御端子)、6
4b,81d FET(第4のFET)、64c,85
a FET(第5のFET)、64d,85b FET
(第6のFET)、65,86制御用バイアス端子(第
2の制御端子)、71c,91c キャパシタ(第3の
キャパシタ)、71d,91d キャパシタ(第4のキ
ャパシタ)、71e,91e キャパシタ(第5のキャ
パシタ)、71f、91f キャパシタ(第6のキャパ
シタ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 檜枝 護重 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高木 直 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J098 AA03 AA14 AA16 AC04 AC14 AC20 AC21 AD25 DA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子および出力端子と、 前記入力端子と前記出力端子との間で直列に接続され、
    ゲートが共通に接続される第1のFETおよび第2のF
    ETと、 前記第1のFETと前記第2のFETとの接続部位に一
    方の端部が接続される第1のインダクタと、 該第1のインダクタの他方の端部と接地部との間に接続
    される第3のFETと、 該第3のFETのドレイン・ソース電極間に並列に接続
    される第2のインダクタとを備えることを特徴とする移
    相器。
  2. 【請求項2】 第1のFETに対して並列に接続される
    第1のキャパシタと、第2のFETに対して並列に接続
    される第2のキャパシタとを備えることを特徴とする請
    求項1記載の移相器。
  3. 【請求項3】 入力端子および出力端子と、 前記入力端子に一方の端部が接続される第1のインダク
    タと、 該第1のインダクタの他方の端部と前記出力端子との間
    に接続される第1のFETと、 前記入力端子に一方の端部が接続される第1のキャパシ
    タと、 該第1のキャパシタの他方の端部と接地部との間に接続
    される第2のFETと、 該第2のFETのドレイン・ソース電極間に並列に接続
    される第2のインダクタと、 前記出力端子に一方の端部が接続される第2のキャパシ
    タと、 該第2のキャパシタの他方の端部と接地部との間に接続
    される第3のFETと、 該第3のFETのドレイン・ソース電極間に並列に接続
    される第3のインダクタと、 前記第1のFET、前記第2のFETおよび前記第3の
    FETのそれぞれに共通に接続される制御端子とを備え
    ることを特徴とする移相器。
  4. 【請求項4】 第1のFETに対して並列に接続される
    第3のキャパシタを備えることを特徴とする請求項3記
    載の移相器。
  5. 【請求項5】 入力端子および出力端子と、 前記入力端子と前記出力端子との間に接続される第1の
    インダクタと、 前記入力端子と前記出力端子との間でそれぞれ互いに直
    列に接続されるとともに前記第1のインダクタに対して
    並列に接続され、ゲートが共通に接続される第1のFE
    Tおよび第2のFETと、 前記第1のFETと前記第2のFETとの接続部位と接
    地部との間に接続される第3のFETと、 該第3のFETのドレイン・ソース電極間に並列に接続
    される第2のインダクタとを備えることを特徴とする移
    相器。
  6. 【請求項6】 入力端子および出力端子と、 前記入力端子と前記出力端子との間に接続される第1の
    FETと、 前記入力端子と前記出力端子との間でそれぞれ互いに直
    列に接続されるとともに前記第1のFETに対して並列
    に接続される第1のインダクタおよび第2のインダクタ
    と、 前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの接続
    部位と接地部との間に接続される第2のFETと、 前記接地部に一方の端部が接続されるキャパシタと、 該キャパシタの他方の端部と前記入力端子との間に接続
    される第3のFETと、 前記第1のFET、前記第2のFETおよび前記第3の
    FETのそれぞれのゲートに共通に接続される制御端子
    とを備えることを特徴とする移相器。
  7. 【請求項7】 入力端子および出力端子と、 前記入力端子と前記出力端子との間で前記入力端子から
    順に直列に接続される第1のFET、第1のインダクタ
    および第2のFETと、 前記入力端子と接地部との間で前記入力端子から順に直
    列に接続される第3のFET、第2のインダクタおよび
    第4のFETと、 前記出力端子と前記接地部との間で前記出力端子から順
    に直列に接続される第5のFET、第3のインダクタお
    よび第6のFETと、 前記第1のFETおよび前記第2のFETのそれぞれの
    ゲートに共通に接続される第1の制御端子と、 前記第3のFET、前記第4のFET、前記第5のFE
    Tおよび前記第6のFETのそれぞれのゲートに共通に
    接続される第2の制御端子とを備えることを特徴とする
    移相器。
  8. 【請求項8】 第1のFET、第2のFET、第3のF
    ET、第4のFET、第5のFETおよび第6のFET
    にそれぞれ接続される第1のキャパシタ、第2のキャパ
    シタ、第3のキャパシタ、第4のキャパシタ、第5のキ
    ャパシタおよび第6のキャパシタを備えることを特徴と
    する請求項7記載の移相器。
  9. 【請求項9】 入力端子および出力端子と、 前記入力端子と前記出力端子との間で前記入力端子から
    順に直列に接続される第1のFET、第1のインダク
    タ、第2のFET、第3のFET、第2のインダクタお
    よび第4のFETと、 前記第2のFETと前記第3のFETとの接続部位と接
    地部との間で前記接続部位から順に直列に接続される第
    5のFET、第3のインダクタおよび第6のFETと、 前記第1のFET、前記第2のFET、前記第3のFE
    Tおよび前記第4のFETのそれぞれのゲートに共通に
    接続される第1の制御端子と、 前記第5のFETおよび前記第6のFETのそれぞれの
    ゲートに共通に接続される第2の制御端子とを備えるこ
    とを特徴とする移相器。
  10. 【請求項10】 第1のFET、第2のFET、第3の
    FET、第4のFET、第5のFETおよび第6のFE
    Tにそれぞれ接続される第1のキャパシタ、第2のキャ
    パシタ、第3のキャパシタ、第4のキャパシタ、第5の
    キャパシタおよび第6のキャパシタを備えることを特徴
    とする請求項9記載の移相器。
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