JPH11205086A - 移相器 - Google Patents
移相器Info
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- JPH11205086A JPH11205086A JP456498A JP456498A JPH11205086A JP H11205086 A JPH11205086 A JP H11205086A JP 456498 A JP456498 A JP 456498A JP 456498 A JP456498 A JP 456498A JP H11205086 A JPH11205086 A JP H11205086A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型で、周波数特性の小さい移相器を得る。
【解決手段】 インダクタもしくはキャパシタを並列に
装荷したトランジスタを、各トランジスタのコレクタ電
極とエミッタ電極とを接続して配置し、これらトランジ
スタに印加するバイアス電圧を制御してトランジスタの
オン状態とオフ状態とを切換えることにより、インダク
タ及びキャパシタより構成される移相遅れ回路と移相進
み回路とを切換えて移相を行なう。
装荷したトランジスタを、各トランジスタのコレクタ電
極とエミッタ電極とを接続して配置し、これらトランジ
スタに印加するバイアス電圧を制御してトランジスタの
オン状態とオフ状態とを切換えることにより、インダク
タ及びキャパシタより構成される移相遅れ回路と移相進
み回路とを切換えて移相を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波帯や
ミリ波帯で動作するトランジスタを切換え素子として用
いた移相器に関するものである。
ミリ波帯で動作するトランジスタを切換え素子として用
いた移相器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トランジスタを用いた移相器は、マイク
ロ波帯やミリ波帯におけるフェーズドアレイアンテナや
各種伝送回路において広く用いられている。従来から知
られている移相器としては、例えばスイッチドライン型
と呼ばれる図29に示すような等価回路を有する移相器
がある。
ロ波帯やミリ波帯におけるフェーズドアレイアンテナや
各種伝送回路において広く用いられている。従来から知
られている移相器としては、例えばスイッチドライン型
と呼ばれる図29に示すような等価回路を有する移相器
がある。
【0003】図29中、1は第1のトランジスタ、3は
第2のトランジスタ、5は第3のトランジスタ、6は第
4のトランジスタ、12は基準伝送線路、13は遅延伝
送線路であり、入力端子10に第1のトランジスタ1の
エミッタ電極14a及び第2のトランジスタ3のエミッ
タ電極14bが接続され、出力端子11には第3のトラ
ンジスタ5のエミッタ電極14c及び第4のトランジス
タ6のエミッタ電極14dが接続されている。また、第
2のトランジスタ3のコレクタ電極15bと第4のトラ
ンジスタ6のコレクタ電極15dとの間には、基準伝送
線路12が接続され、第1のトランジスタ1のコレクタ
電極15aと第3のトランジスタ5のコレクタ電極15
cとの間には、基準伝送線路12より電気長の長い遅延
伝送線路13が接続されている。16はベース電極であ
る。
第2のトランジスタ、5は第3のトランジスタ、6は第
4のトランジスタ、12は基準伝送線路、13は遅延伝
送線路であり、入力端子10に第1のトランジスタ1の
エミッタ電極14a及び第2のトランジスタ3のエミッ
タ電極14bが接続され、出力端子11には第3のトラ
ンジスタ5のエミッタ電極14c及び第4のトランジス
タ6のエミッタ電極14dが接続されている。また、第
2のトランジスタ3のコレクタ電極15bと第4のトラ
ンジスタ6のコレクタ電極15dとの間には、基準伝送
線路12が接続され、第1のトランジスタ1のコレクタ
電極15aと第3のトランジスタ5のコレクタ電極15
cとの間には、基準伝送線路12より電気長の長い遅延
伝送線路13が接続されている。16はベース電極であ
る。
【0004】次に従来の移相器の動作を図29を用いて
説明する。−般に、トランジスタのエミッタ電極とベー
ス電極間に順方向電圧を印加するとトランジスタのエミ
ッタ電極とコレクタ電極間はオン状態となり、エミッタ
電極とコレクタ電極間インピーダンスは抵抗性の低イン
ピーダンスとなる。逆に、エミッタ電極とベース電極間
に逆方向電圧を印加するとトランジスタのエミッタ電極
とコレクタ電極間はオフ状態となり、エミッタ電極とコ
レクタ電極間インピーダンスは容量性の高インピーダン
スとなる。この特性を利用してトランジスタを高周波信
号に対してスイッチとして利用することができる。ここ
で、オン状態時の抵抗値及びオフ状態時の容量値はトラ
ンジスタの接合部の構造及び印加電圧に依存しており、
使用周波数に応じて予め所望の値とすることが可能であ
る。
説明する。−般に、トランジスタのエミッタ電極とベー
ス電極間に順方向電圧を印加するとトランジスタのエミ
ッタ電極とコレクタ電極間はオン状態となり、エミッタ
電極とコレクタ電極間インピーダンスは抵抗性の低イン
ピーダンスとなる。逆に、エミッタ電極とベース電極間
に逆方向電圧を印加するとトランジスタのエミッタ電極
とコレクタ電極間はオフ状態となり、エミッタ電極とコ
レクタ電極間インピーダンスは容量性の高インピーダン
スとなる。この特性を利用してトランジスタを高周波信
号に対してスイッチとして利用することができる。ここ
で、オン状態時の抵抗値及びオフ状態時の容量値はトラ
ンジスタの接合部の構造及び印加電圧に依存しており、
使用周波数に応じて予め所望の値とすることが可能であ
る。
【0005】まづ、第1のトランジスタ1のエミッタ電
極14aとベース電極16a間及び第3のトランジスタ
5のエミッタ電極14cとベース電極16c間に逆方向
電圧を印加し、第2のトランジスタ3のエミッタ電極1
4bとベース電極16b間及び第4のトランジスタ6の
エミッタ電極14dとベース電極16d間に順方向電圧
を印加すると、第1のトランジスタ1のエミッタ電極1
4aとコレクタ電極15a間及び第3のトランジスタ5
のエミッタ電極14cとコレクタ電極15c間は容量性
の高インピーダンス(オフ状態)となり、一方第2のト
ランジスタ3のエミッタ電極14bとコレクタ電極15
b及び第4のトランジスタ6のエミッタ電極14dとコ
レクタ電極15d間は抵抗性の低インピーダンス(オン
状態)となる。この状態で、入力端子10より入力する
高周波信号は、オン状態となっている第2のトランジス
タ3、基準伝送線路12及びオン状態となっている第4
のトランジスタ6を通過して出力端子11より出力す
る。
極14aとベース電極16a間及び第3のトランジスタ
5のエミッタ電極14cとベース電極16c間に逆方向
電圧を印加し、第2のトランジスタ3のエミッタ電極1
4bとベース電極16b間及び第4のトランジスタ6の
エミッタ電極14dとベース電極16d間に順方向電圧
を印加すると、第1のトランジスタ1のエミッタ電極1
4aとコレクタ電極15a間及び第3のトランジスタ5
のエミッタ電極14cとコレクタ電極15c間は容量性
の高インピーダンス(オフ状態)となり、一方第2のト
ランジスタ3のエミッタ電極14bとコレクタ電極15
b及び第4のトランジスタ6のエミッタ電極14dとコ
レクタ電極15d間は抵抗性の低インピーダンス(オン
状態)となる。この状態で、入力端子10より入力する
高周波信号は、オン状態となっている第2のトランジス
タ3、基準伝送線路12及びオン状態となっている第4
のトランジスタ6を通過して出力端子11より出力す
る。
【0006】次に、第1のトランジスタ1のエミッタ電
極14aとベース電極16a間及び第3のトランジスタ
5のエミッタ電極14cとベース電極16c間に順方向
電圧を印加し、第2のトランジスタ3のエミッタ電極1
4bとベース電極16b間及び第4のトランジスタ6の
エミッタ電極14dとベース電極16d間に逆方向電圧
を印加すると、入力端子10より入力する高周波信号
は、オン状態となっている第1のトランジスタ1、遅延
伝送線路13及びオン状態となっている第3のトランジ
スタ5を通過して出力端子11より出力する。このとき
の入力端子10から出力端子11までの高周波信号の通
過位相量は、上記の基準伝送線路12を通過した場合の
通過位相量に対し、基準伝送線路12と遅延伝送線路1
3との通過位相差分だけ遅れ位相となる。
極14aとベース電極16a間及び第3のトランジスタ
5のエミッタ電極14cとベース電極16c間に順方向
電圧を印加し、第2のトランジスタ3のエミッタ電極1
4bとベース電極16b間及び第4のトランジスタ6の
エミッタ電極14dとベース電極16d間に逆方向電圧
を印加すると、入力端子10より入力する高周波信号
は、オン状態となっている第1のトランジスタ1、遅延
伝送線路13及びオン状態となっている第3のトランジ
スタ5を通過して出力端子11より出力する。このとき
の入力端子10から出力端子11までの高周波信号の通
過位相量は、上記の基準伝送線路12を通過した場合の
通過位相量に対し、基準伝送線路12と遅延伝送線路1
3との通過位相差分だけ遅れ位相となる。
【0007】このように、第1から第4のトランジスタ
のオン状態とオフ状態を、各々のトランジスタに印加す
る電圧によって制御することにより、高周波信号の通過
経路を切り換え移相器として動作させることができる。
のオン状態とオフ状態を、各々のトランジスタに印加す
る電圧によって制御することにより、高周波信号の通過
経路を切り換え移相器として動作させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の移相器では、以
上のように構成されているので、移相量の大きい移相器
を得ようすると基準伝送線路と遅延伝送線路との通過位
相差、すなわち線路パターン長差を大きくとる必要があ
るため回路の大型化を招き、また、線路長延長に伴う設
定位相の周波数特性が大きくなる課題があった。
上のように構成されているので、移相量の大きい移相器
を得ようすると基準伝送線路と遅延伝送線路との通過位
相差、すなわち線路パターン長差を大きくとる必要があ
るため回路の大型化を招き、また、線路長延長に伴う設
定位相の周波数特性が大きくなる課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、小型で周波数特性の小さい移相器
を得ることを目的とする。
めになされたもので、小型で周波数特性の小さい移相器
を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明による移相器
においては、キャパシタを並列に装荷した第1のトラン
ジスタとインダクタを並列に装荷した第2のトランジス
タとを直列に接続した回路を入出力端に対し2つ直列に
配置し、キャパシタを並列に装荷した第5のトランジス
タとインダクタを並列に装荷した第6のトランジスタと
を直列に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、
これらトランジスタに所定のバイアス電圧を印加するよ
うにした。
においては、キャパシタを並列に装荷した第1のトラン
ジスタとインダクタを並列に装荷した第2のトランジス
タとを直列に接続した回路を入出力端に対し2つ直列に
配置し、キャパシタを並列に装荷した第5のトランジス
タとインダクタを並列に装荷した第6のトランジスタと
を直列に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、
これらトランジスタに所定のバイアス電圧を印加するよ
うにした。
【0011】また、第2の発明による移相器において
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ直列に配置し、キャパシタを並列に装荷した
第5のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第6
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し並列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ直列に配置し、キャパシタを並列に装荷した
第5のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第6
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し並列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
【0012】また、第3の発明による移相器において
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタと
インダクタを並列に装荷した第2のトランジスタとを直
列に接続した回路を入出力端に対し2つ直列に配置し、
第5のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第6
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し並列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタと
インダクタを並列に装荷した第2のトランジスタとを直
列に接続した回路を入出力端に対し2つ直列に配置し、
第5のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第6
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し並列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
【0013】また、第4の発明による移相器において
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ直列に配置し、第5のトランジスタと、イン
ダクタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列に
接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これらト
ランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ直列に配置し、第5のトランジスタと、イン
ダクタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列に
接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これらト
ランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
【0014】また、第5の発明による移相器において
は、インダクタを並列に装荷したトランジスタを入出力
端に対し2つ直列に接続し、第5のトランジスタと、イ
ンダクタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列
に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これら
トランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
は、インダクタを並列に装荷したトランジスタを入出力
端に対し2つ直列に接続し、第5のトランジスタと、イ
ンダクタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列
に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これら
トランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
【0015】また、第6の発明による移相器において
は、キャパシタを並列に装荷したトランジスタを入出力
端に対し2つ直列に接続し、第5のトランジスタと、イ
ンダクタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列
に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これら
トランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
は、キャパシタを並列に装荷したトランジスタを入出力
端に対し2つ直列に接続し、第5のトランジスタと、イ
ンダクタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列
に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これら
トランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
【0016】また、第7の発明による移相器において
は、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを入出
力端に対し直列に接続し、第3のトランジスタと、イン
ダクタを並列に装荷した第4のトランジスタとを直列に
接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これらト
ランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
は、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを入出
力端に対し直列に接続し、第3のトランジスタと、イン
ダクタを並列に装荷した第4のトランジスタとを直列に
接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これらト
ランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
【0017】また、第8の発明による移相器において
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタと
インダクタを並列に装荷した第2のトランジスタとを直
列に接続した回路を入出力端に対し2つ並列に配置し、
キャパシタを並列に装荷した第5のトランジスタとイン
ダクタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列に
接続した回路を入出力端に対し直列に配置し、これらト
ランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタと
インダクタを並列に装荷した第2のトランジスタとを直
列に接続した回路を入出力端に対し2つ並列に配置し、
キャパシタを並列に装荷した第5のトランジスタとイン
ダクタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列に
接続した回路を入出力端に対し直列に配置し、これらト
ランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
【0018】また、第9の発明による移相器において
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、キャパシタを並列に装荷した
第5のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第6
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し直列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、キャパシタを並列に装荷した
第5のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第6
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し直列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
【0019】また、第10の発明による移相器においで
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタと
インダクタを並列に装荷した第2のトランジスタとを直
列に接続した回路を入出力端に対し2つ並列に配置し、
第5のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第6
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し直列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタと
インダクタを並列に装荷した第2のトランジスタとを直
列に接続した回路を入出力端に対し2つ並列に配置し、
第5のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第6
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し直列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
【0020】また、第11の発明による移相器において
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、第5のトランジスタとインダ
クタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列に接
続した回路を入出力端に対し直列に配置し、これらトラ
ンジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにした。
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、第5のトランジスタとインダ
クタを並列に装荷した第6のトランジスタとを直列に接
続した回路を入出力端に対し直列に配置し、これらトラ
ンジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにした。
【0021】また、第12の発明による移相器において
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、キャパシタを並列に装荷した
第5のトランジスタを入出力端に対し直列に配置し、こ
れらトランジスタに所定のバイアス電圧を印加するよう
にした。
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、キャパシタを並列に装荷した
第5のトランジスタを入出力端に対し直列に配置し、こ
れらトランジスタに所定のバイアス電圧を印加するよう
にした。
【0022】また、第13の発明による移相器において
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、第5のトランジスタを入出力
端に対し直列に配置し、これらトランジスタに所定のバ
イアス電圧を印加するようにした。
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、第5のトランジスタを入出力
端に対し直列に配置し、これらトランジスタに所定のバ
イアス電圧を印加するようにした。
【0023】また、第14の発明による移相器において
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、インダクタを並列に装荷した
第5のトランジスタを入出力端に対し直列に配置し、こ
れらトランジスタに所定のバイアス電圧を印加するよう
にした。
は、第1のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第2のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し2つ並列に配置し、インダクタを並列に装荷した
第5のトランジスタを入出力端に対し直列に配置し、こ
れらトランジスタに所定のバイアス電圧を印加するよう
にした。
【0024】また、第15の発明による移相器において
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタと
インダクタを並列に装荷した第2のトランジスタとを入
出力端に対し直列に配置し、第3のトランジスタとイン
ダクタを並列に装荷した第4のトランジスタとを直列に
接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これらト
ランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタと
インダクタを並列に装荷した第2のトランジスタとを入
出力端に対し直列に配置し、第3のトランジスタとイン
ダクタを並列に装荷した第4のトランジスタとを直列に
接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これらト
ランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
【0025】また、第16の発明による移相器において
は、第2のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第1のトランジスタとを入出力端に対し直列に配置し、
第3のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第4
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し並列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
は、第2のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第1のトランジスタとを入出力端に対し直列に配置し、
第3のトランジスタとインダクタを並列に装荷した第4
のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端に対
し並列に配置し、これらトランジスタに所定のバイアス
電圧を印加するようにした。
【0026】また、第17の発明による移相器において
は、インダクタを並列に装荷した第1のトランジスタを
入出力端に対し直列に配置し、第2のトランジスタとイ
ンダクタを並列に装荷した第3のトランジスタとを直列
に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これら
トランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
は、インダクタを並列に装荷した第1のトランジスタを
入出力端に対し直列に配置し、第2のトランジスタとイ
ンダクタを並列に装荷した第3のトランジスタとを直列
に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これら
トランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
【0027】また、第18の発明による移相器において
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタを
入出力端に対し直列に配置し、第2のトランジスタとイ
ンダクタを並列に装荷した第3のトランジスタとを直列
に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これら
トランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
は、キャパシタを並列に装荷した第1のトランジスタを
入出力端に対し直列に配置し、第2のトランジスタとイ
ンダクタを並列に装荷した第3のトランジスタとを直列
に接続した回路を入出力端に対し並列に配置し、これら
トランジスタに所定のバイアス電圧を印加するようにし
た。
【0028】また、第19の発明による移相器において
は、第1のトランジスタを入出力端に対し直列に配置
し、第2のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第3のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し並列に配置し、これらトランジスタに所定のバイ
アス電圧を印加するようにした。
は、第1のトランジスタを入出力端に対し直列に配置
し、第2のトランジスタとインダクタを並列に装荷した
第3のトランジスタとを直列に接続した回路を入出力端
に対し並列に配置し、これらトランジスタに所定のバイ
アス電圧を印加するようにした。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す回路図である。図において、1は第
1のキャパシタ2aが並列に装荷された第1のトランジ
スタ、3は第1のインダクタ4aが並列に装荷された第
2のトランジスタ、5は第2のキャパシタ2bが並列に
装荷された第3のトランジスタ、6は第2のインダクタ
4bが並列に装荷された第4のトランジスタ、7は第3
のキャパシタ2cが並列に装荷された第5のトランジス
タ、8は第3のインダクタ4cが並列に装荷された第6
のトランジスタ、9は接地である。
実施の形態1を示す回路図である。図において、1は第
1のキャパシタ2aが並列に装荷された第1のトランジ
スタ、3は第1のインダクタ4aが並列に装荷された第
2のトランジスタ、5は第2のキャパシタ2bが並列に
装荷された第3のトランジスタ、6は第2のインダクタ
4bが並列に装荷された第4のトランジスタ、7は第3
のキャパシタ2cが並列に装荷された第5のトランジス
タ、8は第3のインダクタ4cが並列に装荷された第6
のトランジスタ、9は接地である。
【0030】つぎに、図1を用い動作について説明す
る。従来の技術で説明したように、トランジスタに印加
する電圧を制御することでトランジスタのエミッタ電極
とコレクタ電極間を高周波信号に対してオン状態とオフ
状態に切換えることができる。まづ、第2のトランジス
タ3、第4のトランジスタ6及び第5のトランジスタ7
をオン状態にし、第1のトランジスタ1、第3のトラン
ジスタ5及び第6のトランジスタ8をオフ状態とする
と、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イン
ピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となるために、高周波信号は並列に装荷した回路側を通
過する。よってこのときの移相器の等価回路は、オン状
態でのトランジスタの抵抗値が十分に小さいとして省略
すれば図2(a)のように第1のキャパシタ2a、第2
のキャパシタ2b及び第3のインダクタ4cによりT型
ハイパスフィルタを構成し位相進み回路として作用す
る。
る。従来の技術で説明したように、トランジスタに印加
する電圧を制御することでトランジスタのエミッタ電極
とコレクタ電極間を高周波信号に対してオン状態とオフ
状態に切換えることができる。まづ、第2のトランジス
タ3、第4のトランジスタ6及び第5のトランジスタ7
をオン状態にし、第1のトランジスタ1、第3のトラン
ジスタ5及び第6のトランジスタ8をオフ状態とする
と、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イン
ピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となるために、高周波信号は並列に装荷した回路側を通
過する。よってこのときの移相器の等価回路は、オン状
態でのトランジスタの抵抗値が十分に小さいとして省略
すれば図2(a)のように第1のキャパシタ2a、第2
のキャパシタ2b及び第3のインダクタ4cによりT型
ハイパスフィルタを構成し位相進み回路として作用す
る。
【0031】つぎに、第2のトランジスタ3、第4のト
ランジスタ6及び第5のトランジスタ7をオフ状態に
し、第1のトランジスタ1、第3のトランジスタ5及び
第6のトランジスタ8をオン状態とする。このときの移
相器の等価回路は、オン状態でのトランジスタの抵抗値
が十分に小さいとして省略すれば図2(b)のように第
1のインダクタ4a、第2のインダクタ4b及び第3の
キャパシタ2cによりT型ローパスフィルタを構成し位
相遅れ回路として作用する。
ランジスタ6及び第5のトランジスタ7をオフ状態に
し、第1のトランジスタ1、第3のトランジスタ5及び
第6のトランジスタ8をオン状態とする。このときの移
相器の等価回路は、オン状態でのトランジスタの抵抗値
が十分に小さいとして省略すれば図2(b)のように第
1のインダクタ4a、第2のインダクタ4b及び第3の
キャパシタ2cによりT型ローパスフィルタを構成し位
相遅れ回路として作用する。
【0032】このように、トランジスタのオン状態とオ
フ状態とを制御し、T型位相進み回路とT型位相遅れ回
路とを切換えることにより、両回路の通過位相差分の移
相を行なうごとができる。本実施の形態の場合、移相回
路をMIMコンデンサ等の集中定数素子を用い構成して
いるため、大きい移相量が必要な場合でも、従来例のよ
うに移相量に比例して線路パターン長を長くする必要が
なく、移相回路を構成する集中定数素子の定数を変更す
ることで対応可能であることから小型化が実現でき、ま
た遅れ位相回路と進み位相回路とで逆の周波数特性をも
たせる等して周波数特性の小さい移相器の設計が容易と
なる。
フ状態とを制御し、T型位相進み回路とT型位相遅れ回
路とを切換えることにより、両回路の通過位相差分の移
相を行なうごとができる。本実施の形態の場合、移相回
路をMIMコンデンサ等の集中定数素子を用い構成して
いるため、大きい移相量が必要な場合でも、従来例のよ
うに移相量に比例して線路パターン長を長くする必要が
なく、移相回路を構成する集中定数素子の定数を変更す
ることで対応可能であることから小型化が実現でき、ま
た遅れ位相回路と進み位相回路とで逆の周波数特性をも
たせる等して周波数特性の小さい移相器の設計が容易と
なる。
【0033】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す回路図であり、図1における第1のキャパシ
タ2a及び第2のキャパシタ2bがないことが実施の形
態1と異なる点である。
態2を示す回路図であり、図1における第1のキャパシ
タ2a及び第2のキャパシタ2bがないことが実施の形
態1と異なる点である。
【0034】実施の形態1では、トランジスタに逆方向
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてT型
位相進み回路を構成したが、実施の形態2においては、
実施の形態1における第1のキャパシタ2a及び第2の
キャパシタ2bの代わりに、トランジスタのオフ状態に
おける容量成分をT型位相進み回路を構成するキャパシ
タとして利用する。ここで、図2(a)に示すT型位相
進み回路による位相進み量をθ1、周波数をfとすれ
ぼ、第1のキャパシタ2a及び第2のキャパシタ2bの
キャパシタ値C1は数1により求まることが知られてい
る。
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてT型
位相進み回路を構成したが、実施の形態2においては、
実施の形態1における第1のキャパシタ2a及び第2の
キャパシタ2bの代わりに、トランジスタのオフ状態に
おける容量成分をT型位相進み回路を構成するキャパシ
タとして利用する。ここで、図2(a)に示すT型位相
進み回路による位相進み量をθ1、周波数をfとすれ
ぼ、第1のキャパシタ2a及び第2のキャパシタ2bの
キャパシタ値C1は数1により求まることが知られてい
る。
【0035】
【数1】
【0036】一般的にトランジスタのオフ状態時の容量
成分は数pF以下の小さい値となるが、数1から判るよ
うに、必要とする位相進み量が大きくなるほど、あるい
は信号周波数が高くなるほどC1の値は小さくなるた
め、大きい移相量が得たい場合やより高周波数の信号に
対して移相を行いたい場合は、トランジスタのオフ状態
時の容量成分を用いてT型位相進み回路が構成可能とな
る。また、この容量成分はトランジスタの接合部の構造
及びトランジスタに印加する逆方向電圧に依存してお
り、これらの設定により所望のキャパシタ値とすること
も可能である。動作については、T型位相進み回路を構
成するキャパシタを第1のトランジスタ1、第3のトラ
ンジスタ5のオフ状態での容量により実現する点を除け
ば実施の形態1と同様である。
成分は数pF以下の小さい値となるが、数1から判るよ
うに、必要とする位相進み量が大きくなるほど、あるい
は信号周波数が高くなるほどC1の値は小さくなるた
め、大きい移相量が得たい場合やより高周波数の信号に
対して移相を行いたい場合は、トランジスタのオフ状態
時の容量成分を用いてT型位相進み回路が構成可能とな
る。また、この容量成分はトランジスタの接合部の構造
及びトランジスタに印加する逆方向電圧に依存してお
り、これらの設定により所望のキャパシタ値とすること
も可能である。動作については、T型位相進み回路を構
成するキャパシタを第1のトランジスタ1、第3のトラ
ンジスタ5のオフ状態での容量により実現する点を除け
ば実施の形態1と同様である。
【0037】このように、実施の形態2のような構成と
すれば、移相量を大きくとりたい場合や高周波で使用し
たい場合に、トランジスタに並列に装荷するキャパシタ
が不要となり小型化ができ、またキャパシタを並列に装
荷するための引出し線路パターンに伴う寄生インダクタ
成分がなくなることで、高周波数帯における周波数特性
劣化の要因を低減できる。
すれば、移相量を大きくとりたい場合や高周波で使用し
たい場合に、トランジスタに並列に装荷するキャパシタ
が不要となり小型化ができ、またキャパシタを並列に装
荷するための引出し線路パターンに伴う寄生インダクタ
成分がなくなることで、高周波数帯における周波数特性
劣化の要因を低減できる。
【0038】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3を示す回路図であり、図1における第3のキャパシ
タ2cがないことが実施の形態1と異なる点である。
態3を示す回路図であり、図1における第3のキャパシ
タ2cがないことが実施の形態1と異なる点である。
【0039】実施の形態1では、トランジスタに逆方向
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてT型
位相遅れ回路を構成したが、実施の形態3においては、
実施の形態1における第3のキャパシタ2cの代わり
に、トランジスタのオフ状態における容量成分をT型位
相遅れ回路を構成するキャパシタとして利用する。ここ
で、図2(b)に示すT型位相遅れ回路による位相遅れ
量をθ2、周波数をfとすれば、第3のキャパシタ2c
のキャパシタ値C2は数2により求まることが知られて
いる。
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてT型
位相遅れ回路を構成したが、実施の形態3においては、
実施の形態1における第3のキャパシタ2cの代わり
に、トランジスタのオフ状態における容量成分をT型位
相遅れ回路を構成するキャパシタとして利用する。ここ
で、図2(b)に示すT型位相遅れ回路による位相遅れ
量をθ2、周波数をfとすれば、第3のキャパシタ2c
のキャパシタ値C2は数2により求まることが知られて
いる。
【0040】
【数2】
【0041】一般的にトランジスタのオフ状態時の容量
成分は数pF以下の小さい値となるが、数2から判るよ
うに、必要とする位相遅れ量が小さくなるほど、あるい
は信号周波数が高くなるほどC2の値は小さくなるた
め、小さい移相量を得たい場合やより高周波数の信号に
対して移相を行いたい場合は、トランジスタのオフ状態
時の容量成分を用いT型位相遅れ回路が構成可能とな
る。動作については、T型位相遅れ回路を構成するキャ
パシタを第6のトランジスタ7のオフ状態での容量によ
り実現する点を除けば実施の形態1と同様である。
成分は数pF以下の小さい値となるが、数2から判るよ
うに、必要とする位相遅れ量が小さくなるほど、あるい
は信号周波数が高くなるほどC2の値は小さくなるた
め、小さい移相量を得たい場合やより高周波数の信号に
対して移相を行いたい場合は、トランジスタのオフ状態
時の容量成分を用いT型位相遅れ回路が構成可能とな
る。動作については、T型位相遅れ回路を構成するキャ
パシタを第6のトランジスタ7のオフ状態での容量によ
り実現する点を除けば実施の形態1と同様である。
【0042】このように、実施の形態3のような構成と
すれば、移相量を小さくとりたい場合や高周波で使用し
たい場合に、トランジスタに並列に装荷するキャパシタ
が不要となり小型化ができ、またキャパシタを並列に装
荷するための引出し線路パターンに伴う寄生インダクタ
成分がなくなることで、高周波数帯における周波数特性
劣化の要因を低減できる。
すれば、移相量を小さくとりたい場合や高周波で使用し
たい場合に、トランジスタに並列に装荷するキャパシタ
が不要となり小型化ができ、またキャパシタを並列に装
荷するための引出し線路パターンに伴う寄生インダクタ
成分がなくなることで、高周波数帯における周波数特性
劣化の要因を低減できる。
【0043】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4を示す回路図であり、図1における第1のキャパシ
タ2a、第2のキャパシタ2b及び第3のキャパシタ2
cがないことが実施の形態1と異なる点である。
態4を示す回路図であり、図1における第1のキャパシ
タ2a、第2のキャパシタ2b及び第3のキャパシタ2
cがないことが実施の形態1と異なる点である。
【0044】実施の形態1では、トランジスタに逆方向
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてT型
移相回路を構成したが、実施の形態4においては、実施
の形態1におけるキャパシタ2の代わりに、トランジス
タのオフ状態における容量成分をT型移相回路を構成す
るキャパシタとして利用する。前述したように、図2に
示すT型移相回路による位相進み量θ1及び位相遅れ量
θ2は数1及び数2により求まる。
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてT型
移相回路を構成したが、実施の形態4においては、実施
の形態1におけるキャパシタ2の代わりに、トランジス
タのオフ状態における容量成分をT型移相回路を構成す
るキャパシタとして利用する。前述したように、図2に
示すT型移相回路による位相進み量θ1及び位相遅れ量
θ2は数1及び数2により求まる。
【0045】一般的にトランジスタのオフ状態時の容量
成分は数pF以下の小さい値となるが、数1及び数2か
ら判るように、移相器として使用する周波数が高いほど
C1及びC2の値は小さくなるため、このような高周波
数帯で動作をさせる場合はトランジスタのオフ状態時の
容量成分によりT型移相回路が構成可能となる。動作に
ついては、T型移相回路を構成するキャパシタを第1の
トランジスタ1、第3のトランジスタ5及び第5のトラ
ンジスタ7のオフ状態での容量により実現する点を除け
ば実施の形態1と同様である。
成分は数pF以下の小さい値となるが、数1及び数2か
ら判るように、移相器として使用する周波数が高いほど
C1及びC2の値は小さくなるため、このような高周波
数帯で動作をさせる場合はトランジスタのオフ状態時の
容量成分によりT型移相回路が構成可能となる。動作に
ついては、T型移相回路を構成するキャパシタを第1の
トランジスタ1、第3のトランジスタ5及び第5のトラ
ンジスタ7のオフ状態での容量により実現する点を除け
ば実施の形態1と同様である。
【0046】このように、実施の形態4のような構成と
すれば、移相器を高周波数帯で動作させたい場合に、ト
ランジスタに並列に装荷するキャパシタが不要となり小
型化ができ、またキャパシタを並列に装荷するための引
出し線路パターンに伴う寄生インダクタ成分がなくなる
ことで、高周波数帯における周波数特性劣化の要因を低
減できる。
すれば、移相器を高周波数帯で動作させたい場合に、ト
ランジスタに並列に装荷するキャパシタが不要となり小
型化ができ、またキャパシタを並列に装荷するための引
出し線路パターンに伴う寄生インダクタ成分がなくなる
ことで、高周波数帯における周波数特性劣化の要因を低
減できる。
【0047】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5を示す回路図である。実施の形態1では、T型位相
進み回路とT型位相遅れ回路とをトランジスタのオン状
態とオフ状態を用いて切換えて通過位相量を変化させる
構成としていたが、実施の形態5では通過回路とT型位
相遅れ回路とを切換える構成とするものである。
態5を示す回路図である。実施の形態1では、T型位相
進み回路とT型位相遅れ回路とをトランジスタのオン状
態とオフ状態を用いて切換えて通過位相量を変化させる
構成としていたが、実施の形態5では通過回路とT型位
相遅れ回路とを切換える構成とするものである。
【0048】まづ、第1のトランジスタ1、第2のトラ
ンジスタ3及び第3のトランジスタ5をオン状態にし、
第4のトランジスタ6をオフ状態として通過回路を構成
する。この状態での等価回路は、トランジスタがオン状
態ではトランジスタが低インピーダンスとなり高周波信
号はトランジスタ側を通過し、一方オフ状態ではトラン
ジスタが高インピーダンスとなり高周波信号は遮断され
るため、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分小さ
いとして省略すれば図7(a)のようになる。ここで、
第3のインダクタ4cの定数を高周波信号に対しインピ
ーダンスが十分大きくなる値にしておけば、この第3の
インダクタ4cは高周波信号に対して遮断の作用をす
る。すなわち入力端子10と出力端子11との間に並列
に接続される第3のトランジスタ5と第4のトランジス
タ6は開放端と見なせるため図7(a)の等価回路は、
図7(b)の等価回路と見なすことができ通過回路とし
て作用する。
ンジスタ3及び第3のトランジスタ5をオン状態にし、
第4のトランジスタ6をオフ状態として通過回路を構成
する。この状態での等価回路は、トランジスタがオン状
態ではトランジスタが低インピーダンスとなり高周波信
号はトランジスタ側を通過し、一方オフ状態ではトラン
ジスタが高インピーダンスとなり高周波信号は遮断され
るため、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分小さ
いとして省略すれば図7(a)のようになる。ここで、
第3のインダクタ4cの定数を高周波信号に対しインピ
ーダンスが十分大きくなる値にしておけば、この第3の
インダクタ4cは高周波信号に対して遮断の作用をす
る。すなわち入力端子10と出力端子11との間に並列
に接続される第3のトランジスタ5と第4のトランジス
タ6は開放端と見なせるため図7(a)の等価回路は、
図7(b)の等価回路と見なすことができ通過回路とし
て作用する。
【0049】つぎに、第1のトランジスタ1、第2のト
ランジスタ3及び第3のトランジスタ5をオフ状態に
し、第4のトランジスタ6をオン状態として位相遅れ回
路を構成する。この状態での等価回路は、トランジスタ
のオン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図
7(c)のようになる。ここで、図7(c)中の第1の
キャパシタ2aは、第3のトランジスタ5のオフ状態に
おける容量成分である。このように、トランジスタのオ
ン状態とオフ状態とを制御し、通過回路とT型位相遅れ
回路とを切換えることにより、両回路の通過位相差分の
移相を行なうことができる。
ランジスタ3及び第3のトランジスタ5をオフ状態に
し、第4のトランジスタ6をオン状態として位相遅れ回
路を構成する。この状態での等価回路は、トランジスタ
のオン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図
7(c)のようになる。ここで、図7(c)中の第1の
キャパシタ2aは、第3のトランジスタ5のオフ状態に
おける容量成分である。このように、トランジスタのオ
ン状態とオフ状態とを制御し、通過回路とT型位相遅れ
回路とを切換えることにより、両回路の通過位相差分の
移相を行なうことができる。
【0050】実施の形態5の場合、実施の形態1の構成
に比ベて入力端子10と出力端子11間に直列に接続さ
れるトランジスタの数量が減るため、移相器としての通
過損失が小さくでき、且つ小型化が可能となる。
に比ベて入力端子10と出力端子11間に直列に接続さ
れるトランジスタの数量が減るため、移相器としての通
過損失が小さくでき、且つ小型化が可能となる。
【0051】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6を示す回路図である。実施の形態6では通過回路と
T型位相進み回路とを切換える構成とするものである。
まづ、第1のトランジスタ1、第2のトランジスタ3及
び第4のトランジスタ6をオン状態にし、第3のトラン
ジスタ5をオフ状態として通過回路を構成する。この状
態での等価回路は、トランジスタがオン状態ではトラン
ジスタが低インピーダンスとなり高周波信号はトランジ
スタ側を通過し、一方オフ状態ではトランジスタが高イ
ンピーダンスとなり高周波信号は遮断されるため、トラ
ンジスタのオン状態での抵抗値が十分小さいとして省略
すれば図9(a)のようになる。このように入力端子1
0と出力端子11との間で第3のトランジスタ5は開放
端と見なせるため通過回路として作用する。ここで、第
4のトランジスタ6をオン状態としておくのは第3のト
ランジスタ5のオフ状態での容量成分と第1のインダク
タ4aとの共振による高周波信号の減衰を防止するため
である。
態6を示す回路図である。実施の形態6では通過回路と
T型位相進み回路とを切換える構成とするものである。
まづ、第1のトランジスタ1、第2のトランジスタ3及
び第4のトランジスタ6をオン状態にし、第3のトラン
ジスタ5をオフ状態として通過回路を構成する。この状
態での等価回路は、トランジスタがオン状態ではトラン
ジスタが低インピーダンスとなり高周波信号はトランジ
スタ側を通過し、一方オフ状態ではトランジスタが高イ
ンピーダンスとなり高周波信号は遮断されるため、トラ
ンジスタのオン状態での抵抗値が十分小さいとして省略
すれば図9(a)のようになる。このように入力端子1
0と出力端子11との間で第3のトランジスタ5は開放
端と見なせるため通過回路として作用する。ここで、第
4のトランジスタ6をオン状態としておくのは第3のト
ランジスタ5のオフ状態での容量成分と第1のインダク
タ4aとの共振による高周波信号の減衰を防止するため
である。
【0052】つぎに、第1のトランジスタ1、第2のト
ランジスタ3及び第4のトランジスタ6をオフ状態に
し、第3のトランジスタ5をオン状態として位相進み回
路を構成する。この状態での等価回路は、トランジスタ
のオン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図
9(b)のようにT型位相進み回路となる。このよう
に、トランジスタのオン状態とオフ状態とを制御し、通
過回路とT型位相進み回路とを切換えることにより、両
回路の通過位相差分の移相を行なうことができる。実施
の形態6の場合、実施の形態1の構成に比べて入力端子
10と出力端子11間に直列に接続されるトランジスタ
の数量が減るため、移相器としての通過損失が小さくで
き、且つ小型化が可能となる。
ランジスタ3及び第4のトランジスタ6をオフ状態に
し、第3のトランジスタ5をオン状態として位相進み回
路を構成する。この状態での等価回路は、トランジスタ
のオン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図
9(b)のようにT型位相進み回路となる。このよう
に、トランジスタのオン状態とオフ状態とを制御し、通
過回路とT型位相進み回路とを切換えることにより、両
回路の通過位相差分の移相を行なうことができる。実施
の形態6の場合、実施の形態1の構成に比べて入力端子
10と出力端子11間に直列に接続されるトランジスタ
の数量が減るため、移相器としての通過損失が小さくで
き、且つ小型化が可能となる。
【0053】実施の形態7.図10はこの発明の実施の
形態7を示す回路図である。実施の形態7では実施の形
態6と同様に通過回路とT型位相進み回路とを切換える
構成とするものであり、図8における第1のキャパシタ
2a及び第2のキャパシタ2bがないことが実施の形態
6と異なる点である。実施の形態6ではトランジスタに
並列に装荷されるキャパシタを用いてT型位相進み回路
を構成したが、実施の形態7においては、実施の形態6
における第1のキャパシタ2a及び第2のキャパシタ2
bの代わりに、トランジスタのオフ状態における容量成
分をT型位相進み回路を構成するキャパシタとして利用
する。動作については、T型位相進み回路を構成するキ
ャパシタを第1のトランジスタ1、第2のトランジスタ
3のオフ状態での容量により実現する点を除けば実施の
形態6と同様である。実施の形態7の場合、実施の形態
6の構成に比べキャパシタが不要となるため、更に小型
化が可能となる。
形態7を示す回路図である。実施の形態7では実施の形
態6と同様に通過回路とT型位相進み回路とを切換える
構成とするものであり、図8における第1のキャパシタ
2a及び第2のキャパシタ2bがないことが実施の形態
6と異なる点である。実施の形態6ではトランジスタに
並列に装荷されるキャパシタを用いてT型位相進み回路
を構成したが、実施の形態7においては、実施の形態6
における第1のキャパシタ2a及び第2のキャパシタ2
bの代わりに、トランジスタのオフ状態における容量成
分をT型位相進み回路を構成するキャパシタとして利用
する。動作については、T型位相進み回路を構成するキ
ャパシタを第1のトランジスタ1、第2のトランジスタ
3のオフ状態での容量により実現する点を除けば実施の
形態6と同様である。実施の形態7の場合、実施の形態
6の構成に比べキャパシタが不要となるため、更に小型
化が可能となる。
【0054】実施の形態8.以下にこの発明の実施の形
態8を図について説明する。図11はこの発明の実施の
形態8を示す回路図である。実施の形態8では、実施の
形態1でT型位相遅れ回路とT型位相進み回路とを切換
える構成としたのに対し、π型位相遅れ回路とπ型位相
進み回路とを切換える構成としたものである。
態8を図について説明する。図11はこの発明の実施の
形態8を示す回路図である。実施の形態8では、実施の
形態1でT型位相遅れ回路とT型位相進み回路とを切換
える構成としたのに対し、π型位相遅れ回路とπ型位相
進み回路とを切換える構成としたものである。
【0055】つぎに、図11を用い動作について説明す
る。まづ、第1のトランジスタ1、第3のトランジスタ
5及び第6のトランジスタ8をオン状態にし、第2のト
ランジスタ3、第4のトランジスタ6及び第5のトラン
ジスタ7をオフ状態とすると、トランジスタがオン状態
ではトランジスタが低インピーダンスとなり高周波信号
はトランジスタ側を通過し、一方オフ状態ではトランジ
スタが高インピーダンスとなるために、高周波信号は並
列に装荷した回路側を通過する。よってこのときの移相
器の等価回路は、オン状態でのトランジスタの抵抗値が
十分に小さいとして省略すれば図12(a)のように第
3のキャパシタ2c、第1のインダクタ4a及び第2の
インダクタ4bによりπ型ハイパスフィルタを構成し位
相進み回路として作用する。
る。まづ、第1のトランジスタ1、第3のトランジスタ
5及び第6のトランジスタ8をオン状態にし、第2のト
ランジスタ3、第4のトランジスタ6及び第5のトラン
ジスタ7をオフ状態とすると、トランジスタがオン状態
ではトランジスタが低インピーダンスとなり高周波信号
はトランジスタ側を通過し、一方オフ状態ではトランジ
スタが高インピーダンスとなるために、高周波信号は並
列に装荷した回路側を通過する。よってこのときの移相
器の等価回路は、オン状態でのトランジスタの抵抗値が
十分に小さいとして省略すれば図12(a)のように第
3のキャパシタ2c、第1のインダクタ4a及び第2の
インダクタ4bによりπ型ハイパスフィルタを構成し位
相進み回路として作用する。
【0056】つぎに、第1のトランジスタ1、第3のト
ランジスタ5及び第6のトランジスタ8をオフ状態に
し、第2のトランジスタ3、第4のトランジスタ6及び
第5のトランジスタ7をオン状態とする。このときの移
相器の等価回路は、オン状態でのトランジスタの抵抗値
が十分に小さいとして省略すれば図12(b)のように
第3のインダクタ4c、第1のキャパシタ2a及び第2
のキャパシタ2bによりπ型ローパスフィルタを構成し
位相遅れ回路として作用する。
ランジスタ5及び第6のトランジスタ8をオフ状態に
し、第2のトランジスタ3、第4のトランジスタ6及び
第5のトランジスタ7をオン状態とする。このときの移
相器の等価回路は、オン状態でのトランジスタの抵抗値
が十分に小さいとして省略すれば図12(b)のように
第3のインダクタ4c、第1のキャパシタ2a及び第2
のキャパシタ2bによりπ型ローパスフィルタを構成し
位相遅れ回路として作用する。
【0057】このように、トランジスタのオン状態とオ
フ状態とを制御し、π型位相進み回路とπ型位相遅れ回
路とを切換えることにより、両回路の通過位栢差分の移
相を行なうことができ、また移相器を集中定数素子を用
い構成できるため実施の形態1と同様の効果を得ること
ができる。
フ状態とを制御し、π型位相進み回路とπ型位相遅れ回
路とを切換えることにより、両回路の通過位栢差分の移
相を行なうことができ、また移相器を集中定数素子を用
い構成できるため実施の形態1と同様の効果を得ること
ができる。
【0058】実施の形態9.図13はこの発明の実施の
形態9を示す回路図であり、図11における第1のキャ
パシタ2a及び第2のキャパシタ2bがないことが実施
の形態8と異なる点である。
形態9を示す回路図であり、図11における第1のキャ
パシタ2a及び第2のキャパシタ2bがないことが実施
の形態8と異なる点である。
【0059】実施の形態8では、トランジスタに逆方向
電圧を印加することで発生するコミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、ごのト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてπ型
位相遅れ回路を構成したが、実施の形態9においては、
実施の形態8における第1のキャパシタ2a及び第2の
キャパシタ2bの代わりに、トランジスタのオフ状態に
おける容量成分をπ型位相遅れ回路を構成するキャパシ
タとして利用する。ここで、図12(b)に示すπ型位
相遅れ回路による位相遅れ量をθ3、周波数をfとすれ
ば、第1のキャパシタ2a及び第2のキャパシタ2bの
キャパシタ値C3は数3により求まることが知られてい
る。
電圧を印加することで発生するコミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、ごのト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてπ型
位相遅れ回路を構成したが、実施の形態9においては、
実施の形態8における第1のキャパシタ2a及び第2の
キャパシタ2bの代わりに、トランジスタのオフ状態に
おける容量成分をπ型位相遅れ回路を構成するキャパシ
タとして利用する。ここで、図12(b)に示すπ型位
相遅れ回路による位相遅れ量をθ3、周波数をfとすれ
ば、第1のキャパシタ2a及び第2のキャパシタ2bの
キャパシタ値C3は数3により求まることが知られてい
る。
【0060】
【数3】
【0061】一般的にトランジスタのオフ状態時の容量
成分は数pF以下の小さい値となるが、数3から判るよ
うに、必要とする位相遅れ量が小さくなるほど、あるい
は信号周波数が高くなるほどC3の値は小さくなるた
め、小さい移相量を得たい場合やより高周波数の信号に
対して移相を行いたい場合は、トランジスタのオフ状態
時の容量成分を用いπ型位相遅れ回路が構成可能とな
る。また、この容量成分はトランジスタの接合部の構造
及び印加電圧に依存しており、これらの設定により所望
のキャパシタ値とすることも可能である。動作について
は、π型位相遅れ回路を構成するキャパシタを第1のト
ランジスタ1及び第3のトランジスタ5のオフ状態での
容量により実現する点を除けば実施の形態8と同様であ
る。
成分は数pF以下の小さい値となるが、数3から判るよ
うに、必要とする位相遅れ量が小さくなるほど、あるい
は信号周波数が高くなるほどC3の値は小さくなるた
め、小さい移相量を得たい場合やより高周波数の信号に
対して移相を行いたい場合は、トランジスタのオフ状態
時の容量成分を用いπ型位相遅れ回路が構成可能とな
る。また、この容量成分はトランジスタの接合部の構造
及び印加電圧に依存しており、これらの設定により所望
のキャパシタ値とすることも可能である。動作について
は、π型位相遅れ回路を構成するキャパシタを第1のト
ランジスタ1及び第3のトランジスタ5のオフ状態での
容量により実現する点を除けば実施の形態8と同様であ
る。
【0062】このように、実施の形態9のような構成と
すれば、移相量を小さくとりたい場合や高周波で使用し
たい場合に、トランジスタに並列に装荷するキャパシタ
が不要となり小型化ができ、またキャパシタを並列に装
荷するための引出し線路パターンに伴う寄生インダクタ
成分がなくなることで、高周波数帯における周波数特性
劣化の要因を低減できる。
すれば、移相量を小さくとりたい場合や高周波で使用し
たい場合に、トランジスタに並列に装荷するキャパシタ
が不要となり小型化ができ、またキャパシタを並列に装
荷するための引出し線路パターンに伴う寄生インダクタ
成分がなくなることで、高周波数帯における周波数特性
劣化の要因を低減できる。
【0063】実施の形態10.図14はこの発明の実施
の形態10を示す回路図であり、図11における第3の
キャパシタ2cがないことが実施の形態8と異なる点で
ある。
の形態10を示す回路図であり、図11における第3の
キャパシタ2cがないことが実施の形態8と異なる点で
ある。
【0064】実施の形態8では、トランジスタに逆方向
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてπ型
位相進み回路を構成したが、実施の形態9においては、
実施の形態8における第3のキャパシタ2cの代わり
に、トランジスタのオフ状態における容量成分をπ型位
相進み回路を構成するキャパシタとして利用する。ここ
で、図12(a)に示すπ型位相進み回路による位相進
み量をθ4、周波数をfとすれば、第3のキャパシタ2
cのキャパシタ値C4は数4により求まることが知られ
ている。
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてπ型
位相進み回路を構成したが、実施の形態9においては、
実施の形態8における第3のキャパシタ2cの代わり
に、トランジスタのオフ状態における容量成分をπ型位
相進み回路を構成するキャパシタとして利用する。ここ
で、図12(a)に示すπ型位相進み回路による位相進
み量をθ4、周波数をfとすれば、第3のキャパシタ2
cのキャパシタ値C4は数4により求まることが知られ
ている。
【0065】
【数4】
【0066】一般的にトランジスタのオフ状態時の容量
成分は数pF以下の小さい値となるが、数4から判るよ
うに、必要とする位相進み量が大きくなるほど、あるい
は信号周波数が高くなるほどC4の値は小さくなるた
め、大きい移相量を得たい場合やより高周波数の信号に
対して移相を行いたい場合は、トランジスタのオフ状態
時の容量成分を用いπ型位相進み回路が構成可能とな
る。動作については、π型位相進み回路を構成するキャ
パシタを第5のトランジスタ7のオフ状態での容量によ
り実現する点を除けば実施の形態8と同様である。
成分は数pF以下の小さい値となるが、数4から判るよ
うに、必要とする位相進み量が大きくなるほど、あるい
は信号周波数が高くなるほどC4の値は小さくなるた
め、大きい移相量を得たい場合やより高周波数の信号に
対して移相を行いたい場合は、トランジスタのオフ状態
時の容量成分を用いπ型位相進み回路が構成可能とな
る。動作については、π型位相進み回路を構成するキャ
パシタを第5のトランジスタ7のオフ状態での容量によ
り実現する点を除けば実施の形態8と同様である。
【0067】このように、実施の形態10のような構成
とすれば、移相量を大きくとりたい場合や高周波で使用
したい場合に、トランジスタに並列に装荷するキャパシ
タが不要となり小型化ができ、またキャパシタを並列に
装荷するための引出し線路パターンに伴う寄生インダク
タ成分がなくなることで、高周波数帯における周波数特
性劣化の要因を低減できる。
とすれば、移相量を大きくとりたい場合や高周波で使用
したい場合に、トランジスタに並列に装荷するキャパシ
タが不要となり小型化ができ、またキャパシタを並列に
装荷するための引出し線路パターンに伴う寄生インダク
タ成分がなくなることで、高周波数帯における周波数特
性劣化の要因を低減できる。
【0068】実施の形態11.図15はこの発明の実施
の形態11を示す回路図であり、図11における第1の
キャパシタ2a、第2のキャパシタ2b及び第3のキャ
パシタ2cがないことが実施の形態8と異なる点であ
る。
の形態11を示す回路図であり、図11における第1の
キャパシタ2a、第2のキャパシタ2b及び第3のキャ
パシタ2cがないことが実施の形態8と異なる点であ
る。
【0069】実施の形態8では、トランジスタに逆方向
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてπ型
移相回路を構成したが、実施の形態11においては、実
施の形態8におけるキャパシタ2の代わりに、トランジ
スタのオフ状態における容量成分をπ型移相回路を構成
するキャパシタとして利用する。前述したように、図1
2に示すπ型移相回路による位相遅れ量θ3及び位相進
み量θ4は数3及び数4により求まる。
電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレクタ
電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イン
ピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、このト
ランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてπ型
移相回路を構成したが、実施の形態11においては、実
施の形態8におけるキャパシタ2の代わりに、トランジ
スタのオフ状態における容量成分をπ型移相回路を構成
するキャパシタとして利用する。前述したように、図1
2に示すπ型移相回路による位相遅れ量θ3及び位相進
み量θ4は数3及び数4により求まる。
【0070】一般的にトランジスタのオフ状態時の容量
成分は数pF以下の小さい値となるが、数3及び数4か
ら判るように、移相器として使用する周波数が高いほど
C3及びC4の値は小さくなるため、このような高周波
数帯で動作をさせる場合はトランジスタのオフ状態時の
容量成分によりπ型移相回路が構成可能となる。動作に
ついては、π型移相回路を構成するキャパシタを第1の
トランジスタ1、第3のトランジスタ5及び第5のトラ
ンジスタ7のオフ状態での容量により実現する点を除け
ば実施の形態8と同様である。
成分は数pF以下の小さい値となるが、数3及び数4か
ら判るように、移相器として使用する周波数が高いほど
C3及びC4の値は小さくなるため、このような高周波
数帯で動作をさせる場合はトランジスタのオフ状態時の
容量成分によりπ型移相回路が構成可能となる。動作に
ついては、π型移相回路を構成するキャパシタを第1の
トランジスタ1、第3のトランジスタ5及び第5のトラ
ンジスタ7のオフ状態での容量により実現する点を除け
ば実施の形態8と同様である。
【0071】このように、実施の形態11のような構成
とすれば、移相器を高周波数帯で動作させたい場合に、
トランジスタに並列に装荷するキャパシタが不要となり
小型化ができ、またキャパシタを並列に装荷するための
引出し線路パターンに伴う寄生インダクタ成分がなくな
ることで、高周波数帯における周波数特性劣化の要因を
低減できる。
とすれば、移相器を高周波数帯で動作させたい場合に、
トランジスタに並列に装荷するキャパシタが不要となり
小型化ができ、またキャパシタを並列に装荷するための
引出し線路パターンに伴う寄生インダクタ成分がなくな
ることで、高周波数帯における周波数特性劣化の要因を
低減できる。
【0072】実施の形態12.図16はこの発明の実施
の形態12を示す回路図である。実施の形態8では、π
型位相進み回路とπ型位相遅れ回路とをトランジスタの
オン状態とオフ状態を用いて切換えて通過位相量を変化
させる構成としていたが、実施の形態12では通過回路
とπ型位相進み回路とを切換える構成とするものであ
る。
の形態12を示す回路図である。実施の形態8では、π
型位相進み回路とπ型位相遅れ回路とをトランジスタの
オン状態とオフ状態を用いて切換えて通過位相量を変化
させる構成としていたが、実施の形態12では通過回路
とπ型位相進み回路とを切換える構成とするものであ
る。
【0073】まづ、第2のトランジスタ3、第4のトラ
ンジスタ6及び第5のトランジスタ7をオン状態にし、
第1のトランジスタ1及び第3のトランジスタ5をオフ
状態として通過回路を構成する。この状態での等価回路
は、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イン
ピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となり高周波信号は遮断されるため、トランジスタのオ
ン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図17
(a)のようになる。このように入力端子10と出力端
子11との間で、第1のトランジスタ1と第3のトラン
ジスタ5は開放端と見なせるため通過回路として作用す
る。ここで、第2のトランジスタ3及び第4のトランジ
スタ6をオン状態としておくのは、第1のトランジスタ
1のオフ状態での容量成分と第1のインダクタ4aとの
共振による高周波信号の減衰、及び第3のトランジスタ
5のオフ状態での容量成分と第2のインダクタ4bとの
共振による高周波信号の減衰を防止するためである。
ンジスタ6及び第5のトランジスタ7をオン状態にし、
第1のトランジスタ1及び第3のトランジスタ5をオフ
状態として通過回路を構成する。この状態での等価回路
は、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イン
ピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となり高周波信号は遮断されるため、トランジスタのオ
ン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図17
(a)のようになる。このように入力端子10と出力端
子11との間で、第1のトランジスタ1と第3のトラン
ジスタ5は開放端と見なせるため通過回路として作用す
る。ここで、第2のトランジスタ3及び第4のトランジ
スタ6をオン状態としておくのは、第1のトランジスタ
1のオフ状態での容量成分と第1のインダクタ4aとの
共振による高周波信号の減衰、及び第3のトランジスタ
5のオフ状態での容量成分と第2のインダクタ4bとの
共振による高周波信号の減衰を防止するためである。
【0074】つぎに、第2のトランジスタ3、第4のト
ランジスタ6及び第5のトランジスタ7をオフ状態に
し、第1のトランジスタ1及び第3のトランジスタ5を
オン状態として位相進み回路を構成する。この状態での
等価回路は、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分
小さいとして省略すれば図17(b)のようになりπ型
位相進み回路として作用する。このように、トランジス
タのオン状態とオフ状態とを制御し、通過回路とπ型位
相進み回路とを切換えることにより、両回路の通過位相
差分の移相を行なうことができる。
ランジスタ6及び第5のトランジスタ7をオフ状態に
し、第1のトランジスタ1及び第3のトランジスタ5を
オン状態として位相進み回路を構成する。この状態での
等価回路は、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分
小さいとして省略すれば図17(b)のようになりπ型
位相進み回路として作用する。このように、トランジス
タのオン状態とオフ状態とを制御し、通過回路とπ型位
相進み回路とを切換えることにより、両回路の通過位相
差分の移相を行なうことができる。
【0075】実施の形態12の場合、実施の形態8の構
成に比べて入力端子10と出力端子11間に直列に接続
されるトランジスタの数量が減るため、移相器としての
通過損失が小さくでき、且つ小型化が可能となる。
成に比べて入力端子10と出力端子11間に直列に接続
されるトランジスタの数量が減るため、移相器としての
通過損失が小さくでき、且つ小型化が可能となる。
【0076】実施の形態13.図18はこの発明の実施
の形態13を示す回路図である。実施の形態13では実
施の形態12と同様に通過回路とπ型位相進み回路とを
切換える構成とするものであり、図16における第1の
キャパシタ2aがないことが実施の形態12と異なる点
である。実施の形態12ではトランジスタに並列に装荷
されるキャパシタを用いてπ型位相進み回路を構成した
が、実施の形態13においては、実施の形態12におけ
る第1のキャパシタ2aの代わりに、トランジスタのオ
フ状態における容量成分をπ型位相進み回路を構成する
キャパシタとして利用する。動作については、π型位相
進み回路を構成するキャパシタを第5のトランジスタ7
のオフ状態での容量により実現する点を除けば実施の形
態12と同様である。実施の形態13の場合、実施の形
態12の構成に比べキャパシタが不要となるため、更に
小型化が可能となる。
の形態13を示す回路図である。実施の形態13では実
施の形態12と同様に通過回路とπ型位相進み回路とを
切換える構成とするものであり、図16における第1の
キャパシタ2aがないことが実施の形態12と異なる点
である。実施の形態12ではトランジスタに並列に装荷
されるキャパシタを用いてπ型位相進み回路を構成した
が、実施の形態13においては、実施の形態12におけ
る第1のキャパシタ2aの代わりに、トランジスタのオ
フ状態における容量成分をπ型位相進み回路を構成する
キャパシタとして利用する。動作については、π型位相
進み回路を構成するキャパシタを第5のトランジスタ7
のオフ状態での容量により実現する点を除けば実施の形
態12と同様である。実施の形態13の場合、実施の形
態12の構成に比べキャパシタが不要となるため、更に
小型化が可能となる。
【0077】実施の形態14.図19はこの発明の実施
の形態14を示す回路図である。実施の形態8では、π
型位相進み回路とπ型位相遅れ回路とをトランジスタの
オン状態とオフ状態を用いて切換えて通過位相量を変化
させる構成としていたが、実施の形態14では通過回路
とπ型位相遅れ回路とを切換える構成とするものであ
る。
の形態14を示す回路図である。実施の形態8では、π
型位相進み回路とπ型位相遅れ回路とをトランジスタの
オン状態とオフ状態を用いて切換えて通過位相量を変化
させる構成としていたが、実施の形態14では通過回路
とπ型位相遅れ回路とを切換える構成とするものであ
る。
【0078】まづ、第1のトランジスタ1、第3のトラ
ンジスタ5及び第5のトランジスタ7をオン状態にし、
第2のトランジスタ3及び第4のトランジスタ6をオフ
状態として通過回路を構成する。この状態での等価回路
は、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イン
ピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となり高周波信号は遮断されるため、トランジスタのオ
ン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図20
(a)のようになる。ここで、第1のインダクタ4a及
び第2のインダクタ4aの定数を高周波信号に対しイン
ピーダンスが十分大きくなる値にしておけば、これら第
1のインダクタ4a及び第2のインダクタ4bは高周波
信号に対して遮断の作用をする。すなわち入力端子10
と出力端子11との間に並列に接続される第1のトラン
ジスタ1及び第3のトランジスタ5は開放端と見なせる
ため図20(a)の等価回路は、図20(b)の等価回
路と見なすことができ通過回路として作用する。
ンジスタ5及び第5のトランジスタ7をオン状態にし、
第2のトランジスタ3及び第4のトランジスタ6をオフ
状態として通過回路を構成する。この状態での等価回路
は、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イン
ピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となり高周波信号は遮断されるため、トランジスタのオ
ン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図20
(a)のようになる。ここで、第1のインダクタ4a及
び第2のインダクタ4aの定数を高周波信号に対しイン
ピーダンスが十分大きくなる値にしておけば、これら第
1のインダクタ4a及び第2のインダクタ4bは高周波
信号に対して遮断の作用をする。すなわち入力端子10
と出力端子11との間に並列に接続される第1のトラン
ジスタ1及び第3のトランジスタ5は開放端と見なせる
ため図20(a)の等価回路は、図20(b)の等価回
路と見なすことができ通過回路として作用する。
【0079】つぎに、第1のトランジスタ1、第3のト
ランジスタ5及び第5のトランジスタ7をオフ状態に
し、第2のトランジスタ3及び第4のトランジスタ6を
オン状態として位相遅れ回路を構成する。この状態での
等価回路は、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分
小さいとして省略すれば図20(c)のようになり位相
遅れ回路として作用する。ここで、図20(c)中の第
1のキャパシタ2aは第1のトランジスタ1のオフ状態
における容量成分であり、また第2のキャパシタ2bは
第3のトランジスタ5のオフ状態における容量成分であ
る。このように、トランジスタのオン状態とオフ状態と
を制御し、通過回路とπ型位相遅れ回路とを切換えるこ
とにより、両回路の通過位相差分の移相を行なうことが
できる。
ランジスタ5及び第5のトランジスタ7をオフ状態に
し、第2のトランジスタ3及び第4のトランジスタ6を
オン状態として位相遅れ回路を構成する。この状態での
等価回路は、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分
小さいとして省略すれば図20(c)のようになり位相
遅れ回路として作用する。ここで、図20(c)中の第
1のキャパシタ2aは第1のトランジスタ1のオフ状態
における容量成分であり、また第2のキャパシタ2bは
第3のトランジスタ5のオフ状態における容量成分であ
る。このように、トランジスタのオン状態とオフ状態と
を制御し、通過回路とπ型位相遅れ回路とを切換えるこ
とにより、両回路の通過位相差分の移相を行なうことが
できる。
【0080】実施の形態14の場合、実施の形態8の構
成に比べて入力端子10と出力端子11間に直列に接続
されるトランジスタの数量が減るため、移相器としての
通過損失が小さくでき、且つ小型化が可能となる。
成に比べて入力端子10と出力端子11間に直列に接続
されるトランジスタの数量が減るため、移相器としての
通過損失が小さくでき、且つ小型化が可能となる。
【0081】実施の形態15.以下にこの発明の実施の
形態15を図について説明する。図21はこの発明の実
施の形態15を示す回路図である。実施の形態15で
は、実施の形態1でT型位相遅れ回路とT型位相進み回
路とを切換える構成としたのに対し、インダクタLとキ
ャパシタCによるLC型位相遅れ回路とLC型位相進み
回路とを切換える構成としたものである。
形態15を図について説明する。図21はこの発明の実
施の形態15を示す回路図である。実施の形態15で
は、実施の形態1でT型位相遅れ回路とT型位相進み回
路とを切換える構成としたのに対し、インダクタLとキ
ャパシタCによるLC型位相遅れ回路とLC型位相進み
回路とを切換える構成としたものである。
【0082】まづ、第2のトランジスタ3、第4のトラ
ンジスタ6をオン状態にし、第1のトランジスタ1、第
3のトランジスタ5をオフ状態とすると、トランジスタ
がオン状態ではトランジスタが低インピーダンスとなり
高周波信号はトランジスタ側を通過し、一方オフ状態で
はトランジスタが高インピーダンスとなるために、高周
波信号は並列に装荷した回路側を通過する。よってこの
ときの移相器の等価回路は、オン状態でのトランジスタ
の抵抗値が十分に小さいとして省略すれば図22(a)
のように第1のインダクタ4a及び第3のトランジスタ
5のオフ状態における容量成分による第2のキャパシタ
2bによりLC型ローパスフィルタを構成し位相遅れ回
路として作用する。
ンジスタ6をオン状態にし、第1のトランジスタ1、第
3のトランジスタ5をオフ状態とすると、トランジスタ
がオン状態ではトランジスタが低インピーダンスとなり
高周波信号はトランジスタ側を通過し、一方オフ状態で
はトランジスタが高インピーダンスとなるために、高周
波信号は並列に装荷した回路側を通過する。よってこの
ときの移相器の等価回路は、オン状態でのトランジスタ
の抵抗値が十分に小さいとして省略すれば図22(a)
のように第1のインダクタ4a及び第3のトランジスタ
5のオフ状態における容量成分による第2のキャパシタ
2bによりLC型ローパスフィルタを構成し位相遅れ回
路として作用する。
【0083】つぎに、第2のトランジスタ3、第4のト
ランジスタ6をオフ状態にし、第1のトランジスタ1、
第3のトランジスタ5をオン状態とする。このときの移
相器の等価回路は、オン状態でのトランジスタの抵抗値
が十分に小さいとして省略すれば図22(b)のように
第2のインダクタ4も、第1のキャパシタ2aによりL
C型ハイパスフィルタを構成し位相進み回路として作用
する。
ランジスタ6をオフ状態にし、第1のトランジスタ1、
第3のトランジスタ5をオン状態とする。このときの移
相器の等価回路は、オン状態でのトランジスタの抵抗値
が十分に小さいとして省略すれば図22(b)のように
第2のインダクタ4も、第1のキャパシタ2aによりL
C型ハイパスフィルタを構成し位相進み回路として作用
する。
【0084】このように、トランジスタのオン状態とオ
フ状態とを制御し、LC型位相進み回路とLC型位相遅
れ回路とを切換えることにより、両回路の通過位相差分
の移相を行なうことができ、また移相器を集中定数素子
を用い構成できるため実施の形態1と同様の効果を期待
できるうえ、実施の形態1の構成に比べて入力端子10
と出力端子11間に直列に接続されるトランジスタの数
量が減るため、移相器としての通過損失が小さくでき、
且つ小型化が可能となる。
フ状態とを制御し、LC型位相進み回路とLC型位相遅
れ回路とを切換えることにより、両回路の通過位相差分
の移相を行なうことができ、また移相器を集中定数素子
を用い構成できるため実施の形態1と同様の効果を期待
できるうえ、実施の形態1の構成に比べて入力端子10
と出力端子11間に直列に接続されるトランジスタの数
量が減るため、移相器としての通過損失が小さくでき、
且つ小型化が可能となる。
【0085】実施の形態16.図23はこの発明の実施
の形態16を示す回路図であり、図21における第1の
キャパシタ2aがないことが実施の形態15と異なる点
である。
の形態16を示す回路図であり、図21における第1の
キャパシタ2aがないことが実施の形態15と異なる点
である。
【0086】実施の形態15では、トランジスタに逆方
向電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレク
タ電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イ
ンピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、この
トランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてL
C型位相進み回路を構成したが、実施の形態16におい
ては、実施の形態15における第1のキャパシタ2aの
代わりに、トランジスタのオフ状態における容量成分を
LC型位相進み回路を構成するキャパシタとして利用す
る。動作については、LC型位相進み回路を構成するキ
ャパシタを第2のトランジスタ3のオフ状態での容量に
より実現する点を除けば実施の形態15と同様である。
実施の形態16の場合、実施の形態15の構成に比べキ
ャパシタが不要となるため、更に小型化が可能となる。
向電圧を印加することで発生するエミッタ電極とコレク
タ電極間の容量成分を、通過する高周波信号に対し高イ
ンピーダンス、すなわち遮断となるように設定し、この
トランジスタに並列に装荷されるキャパシタを用いてL
C型位相進み回路を構成したが、実施の形態16におい
ては、実施の形態15における第1のキャパシタ2aの
代わりに、トランジスタのオフ状態における容量成分を
LC型位相進み回路を構成するキャパシタとして利用す
る。動作については、LC型位相進み回路を構成するキ
ャパシタを第2のトランジスタ3のオフ状態での容量に
より実現する点を除けば実施の形態15と同様である。
実施の形態16の場合、実施の形態15の構成に比べキ
ャパシタが不要となるため、更に小型化が可能となる。
【0087】実施の形態17.図24はこの発明の実施
の形態17を示す回路図である。実施の形態15では、
LC型位相進み回路とLC型位相遅れ回路とをトランジ
スタのオン状態とオフ状態を用いて切換えて通過位相量
を変化させる構成としていたが、実施の形態17では通
過回路とLC型位相遅れ回路とを切換える構成とするも
のである。
の形態17を示す回路図である。実施の形態15では、
LC型位相進み回路とLC型位相遅れ回路とをトランジ
スタのオン状態とオフ状態を用いて切換えて通過位相量
を変化させる構成としていたが、実施の形態17では通
過回路とLC型位相遅れ回路とを切換える構成とするも
のである。
【0088】まづ、第1のトランジスタ1、第2のトラ
ンジスタ3をオン状態にし、第3のトランジスタ5をオ
フ状態として通過回路を構成する。この状態での等価回
路は、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イ
ンピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となり高周波信号は遮断されるため、トランジスタのオ
ン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図25
(a)のようになる。ここで、第2のインダクタ4bの
定数を高周波信号に対しインピーダンスが十分大きくな
る値にしておけば、この第2のインダクタ4bは高周波
信号に対して遮断の作用をする。すなわち入力端子10
と出力端子11との間に並列に接続される第2のトラン
ジスタ3は開放端と見なせるため図25(a)の等価回
路は、図25(b)の等価回路と見なすことができ通過
回路として作用する。
ンジスタ3をオン状態にし、第3のトランジスタ5をオ
フ状態として通過回路を構成する。この状態での等価回
路は、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イ
ンピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となり高周波信号は遮断されるため、トランジスタのオ
ン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図25
(a)のようになる。ここで、第2のインダクタ4bの
定数を高周波信号に対しインピーダンスが十分大きくな
る値にしておけば、この第2のインダクタ4bは高周波
信号に対して遮断の作用をする。すなわち入力端子10
と出力端子11との間に並列に接続される第2のトラン
ジスタ3は開放端と見なせるため図25(a)の等価回
路は、図25(b)の等価回路と見なすことができ通過
回路として作用する。
【0089】つぎに、第1のトランジスタ1、第2のト
ランジスタ3をオフ状態にし、第3のトランジスタ5を
オン状態として位相遅れ回路を構成する。この状態での
等価回路は、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分
小さいとして省略すれば図25(c)のようになる。こ
こで、図25(c)中の第1のキャパシタ2aは、第2
のトランジスタ3のオフ状態における容量成分である。
このように、トランジスタのオン状態とオフ状態とを制
御し、通過回路とLC型位相遅れ回路とを切換えること
により、両回路の通過位相差分の移相を行なうことがで
きる。
ランジスタ3をオフ状態にし、第3のトランジスタ5を
オン状態として位相遅れ回路を構成する。この状態での
等価回路は、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分
小さいとして省略すれば図25(c)のようになる。こ
こで、図25(c)中の第1のキャパシタ2aは、第2
のトランジスタ3のオフ状態における容量成分である。
このように、トランジスタのオン状態とオフ状態とを制
御し、通過回路とLC型位相遅れ回路とを切換えること
により、両回路の通過位相差分の移相を行なうことがで
きる。
【0090】実施の形態17の場合、実施の形態15の
構成に比べて入力端子10と出力端子11間に直列に接
続されるトランジスタの数量が減るため、移相器として
の通過損失が更に小さくでき、且つ小型化が可能とな
る。
構成に比べて入力端子10と出力端子11間に直列に接
続されるトランジスタの数量が減るため、移相器として
の通過損失が更に小さくでき、且つ小型化が可能とな
る。
【0091】実施の形態18.図26はこの発明の実施
の形態18を示す回路図である。実施の形態18では通
過回路とLC型位相進み回路とを切換える構成とするも
のである。まづ、第1のトランジスタ1、第3のトラン
ジスタ5をオン状態にし、第2のトランジスタ3をオフ
状態として通過回路を構成する。この状態での等価回路
は、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イン
ピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となり高周波信号は遮断されるため、トランジスタのオ
ン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図27
(a)のようになる。このように入力端子10と出力端
子11との間で第2のトランジスタ3は開放端と見なせ
るため通過回路として作用する。ここで、第3のトラン
ジスタ5をオン状態としておくのは第2のトランジスタ
3のオフ状態での容量成分と第1のインダクタ4aとの
共振による高周波信号の減衰を防止するためである。
の形態18を示す回路図である。実施の形態18では通
過回路とLC型位相進み回路とを切換える構成とするも
のである。まづ、第1のトランジスタ1、第3のトラン
ジスタ5をオン状態にし、第2のトランジスタ3をオフ
状態として通過回路を構成する。この状態での等価回路
は、トランジスタがオン状態ではトランジスタが低イン
ピーダンスとなり高周波信号はトランジスタ側を通過
し、一方オフ状態ではトランジスタが高インピーダンス
となり高周波信号は遮断されるため、トランジスタのオ
ン状態での抵抗値が十分小さいとして省略すれば図27
(a)のようになる。このように入力端子10と出力端
子11との間で第2のトランジスタ3は開放端と見なせ
るため通過回路として作用する。ここで、第3のトラン
ジスタ5をオン状態としておくのは第2のトランジスタ
3のオフ状態での容量成分と第1のインダクタ4aとの
共振による高周波信号の減衰を防止するためである。
【0092】つぎに、第1のトランジスタ1、第3のト
ランジスタ5をオフ状態にし、第2のトランジスタ3を
オン状態として位相進み回路を構成する。この状態での
等価回路は、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分
小さいとして省略すれば図27(b)のようになる。こ
のように、トランジスタのオン状態とオフ状態とを制御
し、通過回路と位相進み回路とを切換えることにより、
両回路の通過位相差分の移相を行なうことができる。実
施の形態18の場合、実施の形態15の構成に比べて入
力端子10と出力端子11間に直列に接続されるトラン
ジスタの数量が減るため、移相器としての通過損失が更
に小さくでき、且つ小型化が可能となる。
ランジスタ5をオフ状態にし、第2のトランジスタ3を
オン状態として位相進み回路を構成する。この状態での
等価回路は、トランジスタのオン状態での抵抗値が十分
小さいとして省略すれば図27(b)のようになる。こ
のように、トランジスタのオン状態とオフ状態とを制御
し、通過回路と位相進み回路とを切換えることにより、
両回路の通過位相差分の移相を行なうことができる。実
施の形態18の場合、実施の形態15の構成に比べて入
力端子10と出力端子11間に直列に接続されるトラン
ジスタの数量が減るため、移相器としての通過損失が更
に小さくでき、且つ小型化が可能となる。
【0093】実施の形態19.図28はこの発明の実施
の形態19を示す回路図である。実施の形態19では実
施の形態18と同様に通過回路とLC型位相進み回路と
を切換える構成とするものであり、図24における第1
のキャパシタ2aがないことが実施の形態18と異なる
点である。実施の形態18ではトランジスタに並列に装
荷されるキャパシタを用いてLC型位相進み回路を構成
したが、実施の形態19においては、実施の形態18に
おける第1のキャパシタ2aの代わりに、トランジスタ
のオフ状態における容量成分をLC型位相進み回路を構
成するキャパシタとして利用する。動作については、L
C型位相進み回路を構成するキャパシタを第1のトラン
ジスタ1のオフ状態での容量により実現する点を除けば
実施の形態18と同様である。実施の形態19の場合、
実施の形態18の構成に比べキャパシタが不要となるた
め、更に小型化が可能となる。
の形態19を示す回路図である。実施の形態19では実
施の形態18と同様に通過回路とLC型位相進み回路と
を切換える構成とするものであり、図24における第1
のキャパシタ2aがないことが実施の形態18と異なる
点である。実施の形態18ではトランジスタに並列に装
荷されるキャパシタを用いてLC型位相進み回路を構成
したが、実施の形態19においては、実施の形態18に
おける第1のキャパシタ2aの代わりに、トランジスタ
のオフ状態における容量成分をLC型位相進み回路を構
成するキャパシタとして利用する。動作については、L
C型位相進み回路を構成するキャパシタを第1のトラン
ジスタ1のオフ状態での容量により実現する点を除けば
実施の形態18と同様である。実施の形態19の場合、
実施の形態18の構成に比べキャパシタが不要となるた
め、更に小型化が可能となる。
【0094】以上、実施の形態1から実施の形態19で
は各々1段構成のT型移相回路、K型移相回路、LC型
移相回路を用いた移相器の例を示したが、更に段数を増
した構成としても同様に移相回路として動作し同様な効
果が得られる。また、実施の形態1から実施の形態19
ではNPN型トランジスタを用いて説明したがPNP型
トランジスタを用いても同様の効果が得られる。
は各々1段構成のT型移相回路、K型移相回路、LC型
移相回路を用いた移相器の例を示したが、更に段数を増
した構成としても同様に移相回路として動作し同様な効
果が得られる。また、実施の形態1から実施の形態19
ではNPN型トランジスタを用いて説明したがPNP型
トランジスタを用いても同様の効果が得られる。
【0095】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、以下に記載するような効果がある。
ので、以下に記載するような効果がある。
【0096】第1の発明によれば、移相器の構成をイン
ダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるT型位相遅れ
回路とT型位相進み回路とを切換える構成としたので、
移相量の大きい移相器でも小型にでき、また、位相遅れ
回路と位相進み回路とで逆の周波数特性を持たせる等し
て周波数特性の少ない移相器の設計が可能となる。
ダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるT型位相遅れ
回路とT型位相進み回路とを切換える構成としたので、
移相量の大きい移相器でも小型にでき、また、位相遅れ
回路と位相進み回路とで逆の周波数特性を持たせる等し
て周波数特性の少ない移相器の設計が可能となる。
【0097】また、第2の発明によれば、移相器の構成
をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるT型位
相遅れ回路とT型位相進み回路とを切換える構成とし、
大きい移相量を得るために必要な小容量のキャパシタを
トランジスタのオフ状態の容量で実現したので、キャパ
シタ素子数が少ない小型な移相器が得られる。
をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるT型位
相遅れ回路とT型位相進み回路とを切換える構成とし、
大きい移相量を得るために必要な小容量のキャパシタを
トランジスタのオフ状態の容量で実現したので、キャパ
シタ素子数が少ない小型な移相器が得られる。
【0098】また、第3の発明によれば、移相器の構成
をインダクタ及びキャパシタの集中定数によるT型位相
遅れ回路とT型位相進み回路とを切換える構成とし、小
さい移相量を得るために必要な小容量のキャパシタをト
ランジスタのオフ状態の容量で実現したので、キャパシ
タ素子数が少ない小型な移相器が得られる。
をインダクタ及びキャパシタの集中定数によるT型位相
遅れ回路とT型位相進み回路とを切換える構成とし、小
さい移相量を得るために必要な小容量のキャパシタをト
ランジスタのオフ状態の容量で実現したので、キャパシ
タ素子数が少ない小型な移相器が得られる。
【0099】また、第4の発明によれば、移相器の構成
をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるT型位
相遅れ回路とT型位相進み回路とを切換える構成とし、
高周波数帯で移相器として動作するために必要な小容量
のキャパシタをダイオードのオフ状態の容量で実現した
ので、キャパシタ素子数が少なく小型な移相器が得られ
る。
をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるT型位
相遅れ回路とT型位相進み回路とを切換える構成とし、
高周波数帯で移相器として動作するために必要な小容量
のキャパシタをダイオードのオフ状態の容量で実現した
ので、キャパシタ素子数が少なく小型な移相器が得られ
る。
【0100】また、第5の発明によれば、移相器の構成
を通過回路とインダクタ及びトランジスタのオフ状態の
容量の集中定数によるT型位相遅れ回路とを切換える構
成としたので、移相器を構成する回路素子数が少なく低
損失で小型な移相器が得られる。
を通過回路とインダクタ及びトランジスタのオフ状態の
容量の集中定数によるT型位相遅れ回路とを切換える構
成としたので、移相器を構成する回路素子数が少なく低
損失で小型な移相器が得られる。
【0101】また、第6の発明によれば、移相器の構成
を通過回路と、インダクタ及びキャパシタの集中定数に
よるT型位相進み回路とを切換える構成としたので、移
相器を構成する回路素子数が少なく低損失で小型な移相
器が得られる。
を通過回路と、インダクタ及びキャパシタの集中定数に
よるT型位相進み回路とを切換える構成としたので、移
相器を構成する回路素子数が少なく低損失で小型な移相
器が得られる。
【0102】また、第7の発明によれば、移相器の構成
を通過回路と、インダクタ及びトランジスタのオフ状態
の容量の集中定数によるT型位相進み回路とを切換える
構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少なく
低損失で小型な移相器が得られる。
を通過回路と、インダクタ及びトランジスタのオフ状態
の容量の集中定数によるT型位相進み回路とを切換える
構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少なく
低損失で小型な移相器が得られる。
【0103】また、第8の発明によれば、移相器の構成
をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるπ型位
相遅れ回路とπ型位相進み回路とを切換える構成とした
ので、移相量の大きい移相器でも小型にでき、また、位
相遅れ回路と位相進み回路とで逆の周波数特性を持たせ
る等して周波数特性の少ない移相器の設計が可能とな
る。
をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるπ型位
相遅れ回路とπ型位相進み回路とを切換える構成とした
ので、移相量の大きい移相器でも小型にでき、また、位
相遅れ回路と位相進み回路とで逆の周波数特性を持たせ
る等して周波数特性の少ない移相器の設計が可能とな
る。
【0104】また、第9の発明によれば、移相器の構成
をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるπ型位
相遅れ回路とπ型位相進み回路とを切換える構成とし、
小さい移相量を得るために必要な小容量のキャパシタを
トランジスタのオフ状態の容量で実現したので、キャパ
シタ素子数が少なく小型な移相器が得られる。
をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるπ型位
相遅れ回路とπ型位相進み回路とを切換える構成とし、
小さい移相量を得るために必要な小容量のキャパシタを
トランジスタのオフ状態の容量で実現したので、キャパ
シタ素子数が少なく小型な移相器が得られる。
【0105】また、第10の発明によれば、移相器の構
成をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるT型
位相遅れ回路とT型位相進み回路とを切換える構成と
し、大きい移相量を得るために必要な小容量のキャパシ
タをトランジスタのオフ状態の容量で実現したので、キ
ャパシタ素子数が少なく小型な移相器が得られる。
成をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるT型
位相遅れ回路とT型位相進み回路とを切換える構成と
し、大きい移相量を得るために必要な小容量のキャパシ
タをトランジスタのオフ状態の容量で実現したので、キ
ャパシタ素子数が少なく小型な移相器が得られる。
【0106】また、第11の発明によれば、移相器の構
成をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるπ型
位相遅れ回路とπ型位相進み回路とを切換える構成と
し、高周波数帯で移相器として動作するために必要な小
容量のキャパシタをトランジスタのオフ状態の容量で実
現したので、キャパシタ素子数が少なく小型な移相器が
得られる。
成をインダクタ及びキャパシタ等の集中定数によるπ型
位相遅れ回路とπ型位相進み回路とを切換える構成と
し、高周波数帯で移相器として動作するために必要な小
容量のキャパシタをトランジスタのオフ状態の容量で実
現したので、キャパシタ素子数が少なく小型な移相器が
得られる。
【0107】また、第12の発明によれば、移相器の構
成を通過回路とインダクタ、キャパシタ及びトランジス
タのオフ状態の容量の集中定数によるπ型位相進み回路
とを切換える構成としたので、移相器を構成する回路素
子数が少なく低損失で小型な移相器が得られる。
成を通過回路とインダクタ、キャパシタ及びトランジス
タのオフ状態の容量の集中定数によるπ型位相進み回路
とを切換える構成としたので、移相器を構成する回路素
子数が少なく低損失で小型な移相器が得られる。
【0108】また、第13の発明によれば、移相器の構
成を通過回路とインダクタ及びトランジスタのオフ状態
の容量の集中定数によるπ型位相進み回路とを切換える
構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少なく
低損失で小型な移相器が得られる。
成を通過回路とインダクタ及びトランジスタのオフ状態
の容量の集中定数によるπ型位相進み回路とを切換える
構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少なく
低損失で小型な移相器が得られる。
【0109】また、第14の発明によれば、移相器の構
成を通過回路と、インダクタ及びトランジスタのオフ状
態の容量等の集中定数によるT型位相遅れ回路とを切換
える構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少
なく低損失で小型な移相器が得られる。
成を通過回路と、インダクタ及びトランジスタのオフ状
態の容量等の集中定数によるT型位相遅れ回路とを切換
える構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少
なく低損失で小型な移相器が得られる。
【0110】また、第15の発明によれば、移相器の構
成をインダクタ、キャパシタ及びトランジスタのオフ状
態の容量の集中定数によるLC型位相遅れ回路とLC型
位相進み回路とを切換える構成としたので、更に低損失
で小型な移相器が得られる。
成をインダクタ、キャパシタ及びトランジスタのオフ状
態の容量の集中定数によるLC型位相遅れ回路とLC型
位相進み回路とを切換える構成としたので、更に低損失
で小型な移相器が得られる。
【0111】また、第16の発明によれば、移相器の構
成をインダクタ及びトランジスタのオフ状態の容量の集
中定数によるLC型位相遅れ回路とLC型位相進み回路
とを切換える構成としたので、キャパシタ素子が不要で
更に低損失で小型な移相器が得られる。
成をインダクタ及びトランジスタのオフ状態の容量の集
中定数によるLC型位相遅れ回路とLC型位相進み回路
とを切換える構成としたので、キャパシタ素子が不要で
更に低損失で小型な移相器が得られる。
【0112】また、第17の発明によれば、移相器の構
成を通過回路とインダクタ及びトランジスタのオフ状態
の容量の集中定数によるLC型位相遅れ回路とを切換え
る構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少な
く低損失で小型な移相器が得られる。
成を通過回路とインダクタ及びトランジスタのオフ状態
の容量の集中定数によるLC型位相遅れ回路とを切換え
る構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少な
く低損失で小型な移相器が得られる。
【0113】また、第18の発明によれば、移相器の構
成を通過回路とインダクタ及びキャパシタの集中定数に
よるLC型位相進み回路とを切換える構成としたので、
移相器を構成する回路素子数が少なく低損失で小型な移
相器が得られる。
成を通過回路とインダクタ及びキャパシタの集中定数に
よるLC型位相進み回路とを切換える構成としたので、
移相器を構成する回路素子数が少なく低損失で小型な移
相器が得られる。
【0114】また、第19の発明によれば、移相器の構
成を通過回路とインダクタ及びトランジスタのオフ状態
の容量の集中定数によるLC型位相進み回路とを切換え
る構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少な
く低損失で小型な移相器が得られる。
成を通過回路とインダクタ及びトランジスタのオフ状態
の容量の集中定数によるLC型位相進み回路とを切換え
る構成としたので、移相器を構成する回路素子数が少な
く低損失で小型な移相器が得られる。
【図1】 この発明の実施の形態1を示す回路図であ
る。
る。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明する回
路図である。
路図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す回路図であ
る。
る。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す回路図であ
る。
る。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す回路図であ
る。
る。
【図6】 この発明の実施の形態5を示す回路図であ
る。
る。
【図7】 この発明の実施の形態5の動作を説明する回
路図である。
路図である。
【図8】 この発明の実施の形態6を示す回路図であ
る。
る。
【図9】 この発明の実施の形態6の動作を説明する回
路図である。
路図である。
【図10】 この発明の実施の形態7を示す回路図であ
る。
る。
【図11】 この発明の実施の形態8を示す回路図であ
る。
る。
【図12】 この発明の実施の形態8の動作を説明する
回路図である。
回路図である。
【図13】 この発明の実施の形態9を示す回路図であ
る。
る。
【図14】 この発明の実施の形態10を示す回路図で
ある。
ある。
【図15】 この発明の実施の形態11を示す回路図で
ある。
ある。
【図16】 この発明の実施の形態12を示す回路図で
ある。
ある。
【図17】 この発明の実施の形態12の動作を説明す
る回路図である。
る回路図である。
【図18】 この発明の実施の形態13を示す回路図で
ある。
ある。
【図19】 この発明の実施の形態14を示す回路図で
ある。
ある。
【図20】 この発明の実施の形態14の動作を説明す
る回路図である。
る回路図である。
【図21】 この発明の実施の形態15を示す回路図で
ある。
ある。
【図22】 この発明の実施の形態15の動作を説明す
る回路図である。
る回路図である。
【図23】 この発明の実施の形態16を示す回路図で
ある。
ある。
【図24】 この発明の実施の形態17を示す回路図で
ある。
ある。
【図25】 この発明の実施の形態17の動作を説明す
る回路図である。
る回路図である。
【図26】 この発明の実施の形態18を示す回路図で
ある。
ある。
【図27】 この発明の実施の形態18の動作を説明す
る回路図である。
る回路図である。
【図28】 この発明の実施の形態19を示す回路図で
ある。
ある。
【図29】 従来の移相器を示す回路図である。
1 第1のトランジスタ、2 キャパシタ、3 第2の
トランジスタ、4 インダクタ、5 第3のトランジス
タ、6 第4のトランジスタ、7 第5のトランジス
タ、8 第6のトランジスタ、9 接地、10 入力端
子、11 出力端子、12 基準伝送線路、13 遅延
伝送線路、14 エミッタ電極、15 コレクタ電極、
16 ベース電極。
トランジスタ、4 インダクタ、5 第3のトランジス
タ、6 第4のトランジスタ、7 第5のトランジス
タ、8 第6のトランジスタ、9 接地、10 入力端
子、11 出力端子、12 基準伝送線路、13 遅延
伝送線路、14 エミッタ電極、15 コレクタ電極、
16 ベース電極。
Claims (19)
- 【請求項1】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1の
キャパシタを装荷した第1のトランジスタに、エミッタ
電極とコレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第
2のトランジスタが直列に接続された第1の直列回路
と、エミッタ電極とコレクタ電極間に第2のキャパシタ
を装荷した第3のトランジスタに、エミッタ電極とコレ
クタ電極間に第2のインダクタを装荷した第4のトラン
ジスタが直列に接続された第2の直列回路とを入出力間
に対して直列に接続すると共に、エミッタ電極とコレク
タ電極間に第3のキャパシタを装荷した第5のトランジ
スタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に第3のインダ
クタを装荷した第6のトランジスタが直列に接続された
第3の直列回路を、前記第1の直列回路と第2の直列回
路の接続点に、入出力間に対して並列接続してT型回路
を構成し、前記第1から第6のトランジスタにバイアス
電圧を印加する手段を具備したことを特徴とする移相
器。 - 【請求項2】 第1のトランジスタに、エミッタ電極と
コレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第2のト
ランジスタが直列に接続された第1の直列回路と、第3
のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に第
2のインダクタを装荷した第4のトランジスタが直列に
接続された第2の直列回路とを入出力間に対して直列に
接続すると共に、エミッタ電極とコレクタ電極間にキャ
パシタを装荷した第5のトランジスタに、エミッタ電極
とコレクタ電極間に第3のインダクタを装荷した第6の
トランジスタが直列に接続された第3の直列回路を、前
記第1の直列回路と第2の直列回路の接続点に、入出力
間に対して並列接続してT型回路を構成し、前記第1か
ら第6のトランジスタにバイアス電圧を印加する手段を
具備したことを特徴とする移相器。 - 【請求項3】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1の
キャパシタを装荷した第1のトランジスタに、エミッタ
電極とコレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第
2のトランジスタが直列に接続された第1の直列回路
と、エミツタ電極とコレクタ電極間に第2のキャパシタ
を装荷した第3のトランジスタに、エミッタ電極とコレ
クタ電極間に第2のインダクタを装荷した第4のトラン
ジスタが直列に接続された第2の直列回路とを入出力間
に対して直列に接続すると共に、第5のトランジスタ
に、エミッタ電極とコレクタ電極間に第3のインダクタ
を装荷した第6のトランジスタが直列に接続された第3
の直列回路を、前記第1の直列回路と第2の直列回路の
接続点に、入出力間に対して並列接続してT型回路を構
成し、前記第1から第6のトランジスタにバイアス電極
を印加する手段を具備したことを特徴とする移相器。 - 【請求項4】 第1のトランジスタに、エミッタ電極と
コレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第2のト
ランジスタが直列に接続された第1の直列回路と、第3
のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に第
2のインダクタを装荷した第4のトランジスタが直列に
接続された第2の直列回路とを入出力間に対して直列に
接続すると共に、第5のトランジスタに、エミッタ電極
とコレクタ電極間に第3のインダクタを装荷した第6の
トランジスタが直列に接続された第3の直列回路を、前
記第1の直列回路と第2の直列回路の接続点に、入出力
間に対して並列接続してT型回路を構成し、前記第1か
ら第6のトランジスタにバイアス電圧を印加する手段を
具備したことを特徴とする移相器。 - 【請求項5】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1の
インダクタを装荷した第1のトランジスタと、エミッタ
電極とコレクタ電極間に第2のインダクタを装荷した第
2のトランジスタとを、エミッタ電極及びコレクタ電極
を接続端子として入出力間に対して直列に接続すると共
に、第3のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電
極間に第3のインダクタを装荷した第4のトランジスタ
が直列に接続された直列回路を、前記第1のトランジス
タと第2のトランジスタの接続点に、入出力間に対して
並列接続してT型回路を構成し、前記第1から第4のト
ランジスタにバイアス電圧を印加する手段を具備したこ
とを特徴とする移相器。 - 【請求項6】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1の
キャパシタを装荷した第1のトランジスタと、エミッタ
電極とコレクタ電極間に第2のキャパシタを装荷した第
2のトランジスタとを、エミッタ電極及びコレクタ電極
を接続端子として入出力間に対して直列に接続すると共
に、第3のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電
極間にインダクタを装荷した第4のトランジスタが直列
に接続された直列回路を、前記第1のトランジスタと第
2のトランジスタの接続点に、入出力間に対して並列接
続してT型回路を構成し、前記第1から第4のトランジ
スタにバイアス電圧を印加する手段を具備したことを特
徴とする移相器。 - 【請求項7】 第1のトランジスタと、第2のトランジ
スタとをエミッタ電極及びコレクタ電極を接続端子とし
て入出力間に対して直列に接続すると共に、第3のトラ
ンジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間にインダク
タを装荷した第4のトランジスタが直列に接続された直
列回路を、前記第1のトランジスタと第2のトランジス
タの接続点に、入出力間に対して並列接続してT型回路
を構成し、前記第1から第4のトランジスタにバイアス
電圧を印加する手段を具備したことを特徴とする移相
器。 - 【請求項8】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1の
キャパシタを装荷した第1のトランジスタに、エミッタ
電極とコレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第
2のトランジスタが直列に接続された第1の直列回路
と、エミッタ電極とコレクタ電極間に第2のキャパシタ
を装荷した第3のトランジスタに、エミッタ電極とコレ
クタ電極間に第2のインダクタを装荷した第4のトラン
ジスタが直列に接続された第2の直列回路とを入出力間
に対して各々並列に接続すると共に、エミッタ電極とコ
レクタ電極間に第3のキャパシタを装荷した第5のトラ
ンジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に第3のイ
ンダクタを装荷した第6のトランジスタが直列に接続さ
れた第3の直列回路を、前記第1の直列回路と第2の直
列回路間に、入出力間に対して直列接続してπ型回路を
構成し、前記第1から第6のトランジスタにバイアス電
圧を印加する手段を具備したことを特徴とする移相器。 - 【請求項9】 第1のトランジスタに、エミッタ電極と
コレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第2のト
ランジスタが直列に接続された第1の直列回路と、第3
のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に第
2のインダクタを装荷した第4のトランジスタが直列に
接続された第2の直列回路とを入出力間に対して各々並
列に接続すると共に、エミッタ電極とコレクタ電極間に
キャパシタを装荷した第5のトランジスタに、エミッタ
電極とコレクタ電極間に第3のインダクタを装荷した第
6のトランジスタが直列に接続された第3の直列回路
を、前記第1の直列回路と第2の直列回路間に、入出力
間に対して直列接続してπ型回路を構成し、前記第1か
ら第6のトランジスタにバイアス電圧を印加する手段を
具備したことを特徴とする移相器。 - 【請求項10】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1
のキャパシタを装荷した第1のトランジスタに、エミッ
タ電極とコレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した
第2のトランジスタが直列に接続された第1の直列回路
と、コミッタ電極とコレクタ電極間に第2のキャパシタ
を装荷した第3のトランジスタに、エミッタ電極とコレ
クタ電極間に第2のインダクタを装荷した第4のトラン
ジスタが直列に接続された第2の直列回路とを入出力間
に対して各々並列に接続すると共に、第5のトランジス
タに、エミッタ電極とコレクタ電極間に第3のインダク
タを装荷した第6のトランジスタが直列に接続された第
3の直列回路を、前記第1の直列回路と第2の直列回路
間に、入出力間に対して直列接続してπ型回路を構成
し、前記第1から第6のトランジスタにバイアス電極を
印加する手段を具備したことを特徴とする移相器。 - 【請求項11】 第1のトランジスタに、エミッタ電極
とコレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第2の
トランジスタが直列に接続された第1の直列回路と、第
3のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に
第2のインダクタを装荷した第4のトランジスタが直列
に接続された第2の直列回路とを入出力間に対して各々
並列に接続すると共に、第5のトランジスタに、エミッ
タ電極とコレクタ電極間に第3のインダクタを装荷した
第6のトランジスタが直列に接続された第3の直列回路
を、前記第1の直列回路と第2の直列回路間に、入出力
間に対して直列接続してπ型回路を構成し、前記第1か
ら第6のトランジスタにバイアス電圧を印加する手段を
具備したことを特徴とする移相器。 - 【請求項12】 第1のトランジスタに、エミッタ電極
とコレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第2の
トランジスタが直列に接続された第1の直列回路と、第
3のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に
第2のインダクタを装荷した第4のトランジスタが直列
に接続された第2の直列回路とを入出力間に対して各々
並列に接続すると共に、エミッタ電極とコレクタ電極間
に第1のキャパシタを装荷した第5のトランジスタを、
前記第1の直列回路と第2の直列回路間に、入出力間に
対して直列接続してπ型回路を構成し、前記第1から第
5のトランジスタにバイアス電圧を印加する手段を具備
したことを特徴とする移相器。 - 【請求項13】 第1のトランジスタに、エミッタ電極
とコレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第2の
トランジスタが直列に接続された第1の直列回路と、第
3のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に
第2のインダクタを装荷した第4のトランジスタが直列
に接続された第2の直列回路とを入出力間に対して各々
並列に接続すると共に、第5のトランジスタを前記第1
の直列回路と第2の直列回路間に、入出力間に対して直
列接続してπ型回路を構成し、前記第1から第5のトラ
ンジスタにバイアス電圧を印加する手段を具備したこと
を特徴とする移相器。 - 【請求項14】 第1のトランジスタに、エミッタ電極
とコレクタ電極間に第1のインダクタを装荷した第2の
トランジスタが直列に接続された第1の直列回路と、第
3のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電極間に
第2のインダクタを装荷した第4のトランジスタが直列
に接続された第2の直列回路とを入出力間に対して各々
並列に接続すると共に、エミッタ電極とコレクタ電極間
に第3のインダクタを装荷した第5のトランジスタを前
記第1の直列回路と第2の直列回路間に、入出力間に対
して直列接続してπ型回路を構成し、前記第1から第5
のトランジスタにバイアス電圧を印加する手段を具備し
たことを特徴とする移相器。 - 【請求項15】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1
のインダクタを装荷した第1のトランジスタと、エミッ
タ電極とコレクタ電極間にキャパシタを装荷した第2の
トランジスタとを入出力間に対して直列に接続すると共
に、第3のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電
極間に第2のインダクタを装荷した第4のトランジスタ
が直列に接続された直列回路を、前記第1のトランジス
タと第2のトランジスタの接続点に、入出力間に対して
並列接続してT型回路を構成し、前記第1から第4のト
ランジスタにバイアス電圧を印加する手段を具備したこ
とを特徴とする移相器。 - 【請求項16】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1
のインダクタを装荷した第1のトランジスタと、第2の
トランジスタとを入出力間に対して直列に接続すると共
に、第3のトランジスタに、エミッタ電極とコレクタ電
極間に第2のインダクタを装荷した第4のトランジスタ
が直列に接続された直列回路を、前記第1のトランジス
タと第2のトランジスタの接続点に、入出力間に対して
並列接続してT型回路を構成し、前記第1から第4のト
ランジスタにバイアス電圧を印加する手段を具備したこ
とを特徴とする移相器。 - 【請求項17】 エミッタ電極とコレクタ電極間に第1
のインダクタを装荷した第1のトランジスタを入出力間
に対して直列に接続すると共に、第2のトランジスタ
に、エミッタ電極とコレクタ電極間に第2のインダクタ
を装荷した第3のトランジスタが直列に接続された直列
回路を、入出力間に対して並列接続した構成であって、
前記第1から第3のトランジスタにバイアス電圧を印加
する手段を具備したことを特徴とする移相器。 - 【請求項18】 エミッタ電極とコレクタ電極間にキャ
パシタを装荷した第1のトランジスタを入出力間に対し
て直列に接続すると共に、第2のトランジスタに、エミ
ッタ電極とコレクタ電極間にインダクタを装荷した第3
のトランジスタが直列に接続された直列回路を、入出力
間に対して並列接続した構成であって、前記第1から第
3のトランジスタにバイアス電圧を印加する手段を具備
したことを特徴とする移相器。 - 【請求項19】 第1のトランジスタを入出力間に対し
て直列に接続すると共に、第2のトランジスタに、エミ
ッタ電極とコレクタ電極間にインダクタを装荷した第3
のトランジスタが直列に接続された直列回路を、入出力
間に対して並列接続した構成であって、前記第1から第
3のトランジスタにバイアス電圧を印加する手段を具備
したことを特徴とする移相器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP456498A JPH11205086A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 移相器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP456498A JPH11205086A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 移相器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11205086A true JPH11205086A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11587545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP456498A Pending JPH11205086A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 移相器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11205086A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003038998A1 (en) * | 2001-10-30 | 2003-05-08 | Raython Company | Compact 180 degree phase shifter |
JP2003535547A (ja) * | 2000-06-01 | 2003-11-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | Rf回路 |
KR100896158B1 (ko) | 2006-11-01 | 2009-05-11 | 엔이씨 일렉트로닉스 가부시키가이샤 | 이상기 |
CN105280991A (zh) * | 2015-11-13 | 2016-01-27 | 南京米乐为微电子科技有限公司 | 超宽带数字移相器 |
-
1998
- 1998-01-13 JP JP456498A patent/JPH11205086A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100842306B1 (ko) | 2001-10-30 | 2008-06-30 | 레이티언 캄파니 | 콤팩트형 180도 위상천이기 |
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CN105280991A (zh) * | 2015-11-13 | 2016-01-27 | 南京米乐为微电子科技有限公司 | 超宽带数字移相器 |
CN105280991B (zh) * | 2015-11-13 | 2018-05-29 | 南京米乐为微电子科技有限公司 | 超宽带数字移相器 |
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