JP2001338696A - 鉛蓄電池の充電方法 - Google Patents

鉛蓄電池の充電方法

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JP2001338696A
JP2001338696A JP2000159248A JP2000159248A JP2001338696A JP 2001338696 A JP2001338696 A JP 2001338696A JP 2000159248 A JP2000159248 A JP 2000159248A JP 2000159248 A JP2000159248 A JP 2000159248A JP 2001338696 A JP2001338696 A JP 2001338696A
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Kiichi Koike
喜一 小池
Nobuyuki Takami
宣行 高見
Yasuyuki Yoshihara
靖之 吉原
Hiroyuki Jinbo
裕行 神保
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】鉛蓄電池を長寿命化する。 【解決手段】SOCが100%程度になるように回生充
電される鉛蓄電池が所定時間にわたって充放電されてい
ない場合、SOCが予め設定された所定値よりも低下し
た場合、鉛蓄電池の温度が所定値以下になっている場合
に、SOCが少なくとも90%程度以上になるようにリ
フレッシュ充電する。また、所定時間毎にも、リフレッ
シュ充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛蓄電池の充電方
法に関し、特に、自動車に搭載されて、エンジンの始
動、ランプ点灯、エアコンの駆動等に使用される鉛蓄電
池において好適に実施される充電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される鉛蓄電池は、エンジ
ンの始動、ランプの点灯等に使用されており、走行時に
は、充電状態(SOC:State Of Charge)が100%
程度になるように、規定の電圧で定電圧充電される。
【0003】近年、自動車の燃費向上を目的として、減
速時の回生電力を蓄電池に充電するシステム、あるい
は、この回生充電システムに加えて、従来エンジンの駆
動力から入力を得ていたエアコン等を鉛蓄電池で駆動す
るシステムが提案されている。
【0004】このような回線充電を行うためには、蓄電
池のSOCを、100%未満の部分充電状態に保つ必要
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような自動車用の
鉛蓄電池では、SOCを低く設定して、大きな電流密度
によって回生充電および放電を繰り返すと、鉛蓄電池が
劣化することがわかってきた。このような性能劣化は、
ニッケル−水素蓄電池等のアルカリ蓄電池をはじめ、リ
チウムイオン二次電池等の電池系には認められず、鉛蓄
電池に特有な現象である。このような性能劣化現象によ
り、長期にわたって安定的に使用することができなくな
るおそれがある。
【0006】また、0℃以下の低温になると、電解液の
粘度が急速に増加して、電池反応速度が低下し、放電容
量および出力電圧が急激に低下するという問題もある。
【0007】さらに、SOCが50%程度いかになる
と、電解液中における硫酸濃度が低くなり、鉛合金によ
って構成された正極格子の腐食速度が急激に上昇し、鉛
蓄電池の寿命が低下するという問題もある。
【0008】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、鉛蓄電池の性能が低下することを
抑制して長期にわたって安定的に使用することができる
鉛蓄電池の充電方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の鉛蓄電池の充電
方法は、SOCが100%未満に制御される鉛蓄電池の
充電方法であって、鉛蓄電池が所定時間にわたって充放
電されていない場合に、SOCが少なくとも90%以上
になるようにリフレッシュ充電することを特徴とするま
た、本発明の鉛蓄電池の充電方法は、SOCが100%
未満に制御される鉛蓄電池の充電方法であって、鉛蓄電
池が充放電された所定時間毎に、SOCが少なくとも9
0%以上になるようにリフレッシュ充電することを特徴
とする。
【0010】さらに、本発明の鉛蓄電池の充電方法は、
SOCが100%未満に制御される鉛蓄電池の充電方法
であって、SOCが予め設定された所定値よりも低下し
た場合に、SOCが少なくとも90%以上になるように
リフレッシュ充電することを特徴とするさらにまた、本
発明の鉛蓄電池の充電方法は、SOCが100%未満に
制御される鉛蓄電池の充電方法であって、鉛蓄電池の温
度が所定値以下になっている場合に、SOCが少なくと
も90%以上になるようにリフレッシュ充電することを
特徴とする。
【0011】前記リフレッシュ充電は、所定の制御電圧
による定電圧充電によって、充電電流が所定値に低下し
た後に、定電流充電または前記制御電圧よりも高圧の制
御電圧による定電圧充電を実施する。
【0012】前記リフレッシュ充電が実施される周期が
長くなるに応じて、リフレッシュ充電後のSOCを高く
設定したリフレッシュ充電が実施される。
【0013】前記SOCが、鉛蓄電池の充放電が開始さ
れる直前の鉛蓄電池のOCVに基づいて求められる。
【0014】前記SOCが、鉛蓄電池の充放電休止中の
OCVもしくは放電電流および放電電圧に基づいて求め
られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1および図2は、それぞれ、本発明の鉛
蓄電池の充電方法の一例を示すフローチャートであり、
このフローチャートは、例えば、走行時の回生充電によ
ってSOC(充電状態:State Of Charge)が100%
程度とされる自動車用の鉛蓄電池の充電方法を示してい
る。
【0017】本発明の鉛蓄電池の充電方法は、例えば、
自動車のイグニッションスイッチがオンすることにより
開始され、まず、鉛蓄電池の充放電の経過として、鉛電
池が充放電されることなく放置された期間をチェックす
る(図1のステップS1参照、以下同様)。具体的に
は、自動車のエンジンが停止されてからイグニッション
スイッチがオンするまでのタイマーによって計測された
時間をチェックする。次いで、電池温度を測定するとと
もに(ステップS2)、鉛電池の電圧OCV(開路電
圧:Open Circuit Voltage)を測定する(ステップS
3)。
【0018】その後、自動車のエンジンが起動されると
(ステップS4)、ステップS2において測定された鉛
蓄電池の温度が0℃以上になっていることを確認する
(ステップS5)。鉛蓄電池の温度が0℃未満の場合に
は、充電制御電圧を14〜16V程度の高電圧として、
SOC(充電状態:State Of Charge)が100%(満
充電)程度になるように、リフレッシュ充電する(ステ
ップS7)。
【0019】鉛蓄電池の温度が0℃以上になっている場
合には、ステップS1における電池の充放電の経過チェ
ックによって得られた放置期間を調べる(ステップS
6)。そして、鉛蓄電池の放置期間が2週間以上になっ
ている場合には、鉛蓄電池のSOC(充電率)が低下し
ているものとして、充電制御電圧を14〜16V程度の
高電圧として、SOCが100%(満充電)程度になる
ように、リフレッシュ充電する(ステップS7)。
【0020】なお、リフレッシュ充電としては、SOC
が100%の満充電に限らず、SOCが90%程度以上
になればよい。
【0021】鉛蓄電池の温度が0℃未満の場合には、図
3のグラフに示すように、溶解液である硫酸の粘度が急
激に増加するために、電池反応速度が低下し、図4に示
すように、放電容量が急激に低下するとともに、出力電
圧も急激に低下する。従って、このような状態では、必
要とする出力を得るために、SOCを高くする必要があ
る。また、鉛蓄電池の温度が0℃未満の低温領域では、
回生充電を行っても、充電電圧が上昇して電解液中の水
が電気分解されて、酸素ガスおよび水素ガスが発生する
ので、鉛蓄電池の充放電効率は低下し、回生充電の効果
は期待できない。このために、リフレッシュ充電を実施
して、SOCが100%程度になるように充電すること
により、これらの問題が解消される。
【0022】また、2週間以上にわたって充放電されて
いない場合に、リフレッシュ充電するのは、以下の理由
による。
【0023】鉛蓄電池では、正極および負極において
は、放電によって、それぞれ、次の反応が発生する。な
お、充電によっては、それぞれ逆方向の反応となる。
【0024】正極:PbO2+H2SO4→PbSO4+H
2O+1/2O2 負極:Pb+H2SO4+1/2O2→PbSO4+H2O このように、放電によって、正極および負極には、Pb
SO4(硫酸鉛)がそれぞれ発生し、充電によって、P
bSO4が正極活性物質のPbO2および負極活性物質の
Pbに戻る。しかしながら、SOCを低く設定して、大
きな電流密度による回生充電あるいは充放電を繰り返す
と、充放電反応が、正極板および負極板の各格子の周
囲、正極板および負極板の各表面にそれぞれ集中するた
めに、充電によっては、活物質に戻ることなく、それら
の各極板の表面等にPbSO4が残存して蓄積すること
になる。そして、部分的に偏在するPbSO4は、長期
にわたって放置すると、大きな結晶構造を有するPbS
4に変化して、充電によっては、活物質であるPbO2
およびPbに戻らなくなるおそれがある。
【0025】しかしながら、本実施の形態のように、例
えば、2週間以上にわたって充放電されていない場合に
は、ほぼ満充電になるように、リフレッシュ充電するこ
とにより、PbSO4が大きな結晶構造になる前に、部
分的に偏在するPbSO4を活物質であるPbO2および
Pbに戻すことができる。従って、PbSO4が大きな
結晶構造に蓄積されることが防止され、鉛蓄電池を長寿
命化することができる。
【0026】なお、SOCが90%程度以上になるよう
にするリフレッシュ充電を頻繁に繰り返すと、回生充電
できる時間が減少し、しかも、鉛蓄電池も深い放電およ
び充電の回数が増加するために、正極および負極におけ
る活物質が劣化するおそれがある。このために、リフレ
ッシュ充電は、1週間〜1月に1回程度、特に、短い周
期で実施することが好ましい。
【0027】図5は、リフレッシュ充電の周期を変化さ
せた場合に、実験によって得られた鉛蓄電池の容量と充
放電回数との関係を示すグラフである。なお、鉛蓄電池
としては、電圧が12V、容量が30Ah/5HRのシ
ール形を使用し、試験条件として、50℃の温度におい
て、充電を60A×15秒、放電を30Ah×25秒の
条件とした。リフレッシュ充電は、15V(最大電流6
0A)の定電圧充電により、1時間にわたって実施し
た。
【0028】図5のグラフから明らかなように、リフレ
ッシュ充電の周期が短くなるほど、鉛蓄電池は長寿命化
している。
【0029】また、リフレッシュ充電の周期が短い場合
には、例えば、SOCが90%程度を上限としてリフレ
ッシュ充電を行い、リフレッシュ充電の周期が長い場合
には、例えば、SOCが90%程度以上になるようにリ
フレッシュ充電を行うようにしてもよい。リフレッシュ
充電の周期が短い場合には、頻繁にリフレッシュ充電が
繰り返されることによって、SOCが90%以上になる
まで充電しなくても、活物質の劣化を抑制することがで
きる。
【0030】リフレッシュ充電としては、充電開始当初
は、定電圧充電とし、鉛蓄電池の電圧が上昇して所定値
に達することにより充電電流が所定値以下に低下する
と、定電流充電を、所定の時間にわたって実施するよう
にしてもよい。あるいは、電圧が所定値に達した後に、
定電圧充電における電圧よりも高い一定の制御電圧によ
る定電圧充電を実施するようにしてもよい。このように
することによって、短時間でリフレッシュ充電を終了さ
せることができる。
【0031】表1は、電圧が12V、容量が30Ah/
5HRのシール形鉛蓄電池を、40℃の温度にて、充電
電圧を15V(最大電流50A)として定電圧充電を実
施した後に、6Aの定電流充電を実施してリフレッシュ
充電した場合に、SOCが90%以上になるまでに要す
る時間を示している。なお、充電前の鉛蓄電池のSOC
は、60%である。比較のために、充電電圧を15Vと
した定電圧充電(最大電流50A)のみによってSOC
が90%以上になるまでのリフレッシュ充電に要した時
間を併記する。表1から明らかなように、定電圧充電と
定電流充電とを組合せることにより、SOCが100%
になるまでのリフレッシュ充電に要する時間は、著しく
短縮される。
【0032】
【表1】 エンジンスタート前における鉛蓄電池の放置期間が、2
週間未満であって、5分以上になっている場合(ステッ
プS8)には、ステップS3によって測定されたOCV
に基づいて、SOCを演算する(ステップS9)。
【0033】図6は、電圧が12V、容量が30Ah/
5HRのシール形鉛蓄電池のSOC−OCV特性を示す
グラフである。このグラフから明らかなように、SOC
とOCVとは、ほぼ比例関係になっている。従って、こ
のような関係に基づいて、測定されたOCVによって、
鉛蓄電池のSOCを演算することができる。
【0034】なお、エンジンスタート前における鉛蓄電
池が充放電されることなく放置された期間が、5分未満
の場合には、OCVが安定していないものとして、エン
ジンが始動される前のSOCを設定する(ステップS1
0)。すなわち、OCVは、鉛蓄電池の電解液中の硫酸
濃度によって決定されるが、充放電を行うことによっ
て、正負の各極板の内部と各極板表面および各極板表面
に隣接するセパレータとの間において、硫酸の濃度勾配
が発生し、硫酸の拡散によって、濃度勾配が解消される
まではOCVが安定しない。このように、OCVの安定
は、電解液の拡散速度によって決定される。
【0035】図7は、電圧が12V、容量が30Ah/
5HRのシール形鉛蓄電池が、50Aの電流を30秒に
わたって充電および放電した後にOCVが安定するまで
に必要とする時間を示すグラフである。OCVは、20
0秒程度にわたって放置することによりほぼ安定状態に
なるが、0℃以下の低温領域においては、電解液の粘度
が急激に上昇するために、OCVが安定するまでに、5
分以上が必要になる。このために、エンジン始動前にお
いて、鉛蓄電池が充放電されることなく放置される時間
が5分未満の場合には、不安定なOCVに基づいてSO
Cを演算することなく、エンジンが始動される前のSO
Cが採用される。
【0036】鉛蓄電池のSOCが演算されると、SOC
が50%以上になっているかを確認する(ステップS1
1)。そして、SOCが50%未満の場合には、ステッ
プS7のフレッシュ充電が実施される。
【0037】SOCが50%よりも低くなると、電解液
中の硫酸濃度が低下し、このような低濃度領域では、鉛
合金によって構成された正極格子の腐食速度が急激に上
昇する。図8は、SOCと鉛合金によって構成された正
極格子の腐食速度との関係を示すグラフである。SOC
が50%よりも低下すると、硫酸濃度が15%程度以下
になり、このような状態における充放電によって、鉛合
金の正極格子の腐食速度が急激に上昇する。そして、正
極格子の腐食速度が速くなることによって、鉛蓄電池の
寿命が低下することになる。
【0038】このために、SOCが50%未満の場合に
は、SOCが100%程度になるようにリフレッシュ充
電し、電解液中の硫酸濃度が低下した状態において充放
電が実施されないようにして、鉛蓄電池の長寿命化を図
っている。
【0039】これに対して、SOCが50%以上になっ
ている場合には、図2に示すように、12〜13.5V
程度の制御電圧によって、SOCが60%程度になるよ
うに、通常の充放電が実施される(ステップS12)。
【0040】その後、リフレッシュ充電が実施された後
に2週間以上の期間が経過しているかを確認し(ステッ
プS13)、リフレッシュ充電が実施されてから2週間
以上経過している場合には、リフレッシュ充電を実施す
る(ステップS7)。このように、2週間程度の期間毎
に、リフレッシュ充電を周期的に実施することにより、
前述したように、鉛蓄電池は、長寿命化が図れる。
【0041】さらに、自動車の走行によって回生電流が
発生すると(ステップS14)、14〜16V程度の充
電制御電圧によって、SOCが100%程度になるよう
に回生充電が実施される(ステップS15およびS1
6)。
【0042】また、自動車が信号待ち等によって、電気
系統が停止されることなくエンジンが停止したアイドル
ストップ状態になると(ステップS17)、鉛蓄電池に
おける放電電流、この放電時における電池電圧(放電電
圧)、温度がチェックされる。アイドルストップ時に放
電が行われない場合には、鉛蓄電池におけるOCVおよ
び温度がそれぞれチェックされる(ステップS18)。
そして、電池温度が0℃未満の場合には、リフレッシュ
充電を実施し(ステップS7)、電池温度が0℃以上に
なっている場合には(ステップS19)、放電電流およ
び電池電池、またはOCVに基づいてSOCを演算する
(ステップS20)。なお、OCVに基づいてSOCを
演算する場合には充放電後、所定時間以上放電された時
点での安定したOCV値を用いる必要がある。
【0043】図9は、放電電流および電池電池、または
OCVと、SOCとの関係の一例を示すグラフである。
SOCは、放電電流および放電電圧に対してほぼ一定の
関係を有しており、また、OCVに対しても、ほぼ一定
の関係を有している。従って、放電電流および放電電
池、または、OCVに基づいて、SOCを求めることが
できる。
【0044】このように、エンジンが停止されたアイド
ルストップ状態になると、SOCが求められ、前述した
ように、SOCが50%未満になっている場合に、リフ
レッシュ充電が実施される(ステップS20)。
【0045】本実施の形態の鉛蓄電池の充電方法では、
鉛蓄電池が使用される前のOCVに基づいて、SOCを
求めて、そのSOCに基づいて、鉛蓄電池を長寿命化さ
せるリフレッシュ充電が実施されるために、高精度で鉛
蓄電池のSOCを求めることができる。そして、SOC
が所定値よりも低下した場合に、リフレッシュ充電が実
施されるために、極板表面において、硫酸鉛が蓄積する
ことが防止され、鉛蓄電池を長期にわたって安定的に使
用することができる。また、鉛蓄電池が所定の時間にわ
たって充放電されていない場合、および、所定温度より
も低下した場合にも、同様に、リフレッシュ充電が実施
されるために、鉛蓄電池を長寿命化することができる。
【0046】さらに、このようなリフレッシュ充電を周
期的に実施することにより、極板表面における硫酸鉛の
体積が定期的に除去されることになり、この場合にも、
鉛蓄電池の長寿命化が図れる。
【0047】さらに、エンジン停止状態であるアイドル
ストップにおいて、SOCを正確に求めることができ、
従って、そのSOCによって、リフレッシュ充電が必要
であるかを、確実に判定することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の鉛蓄電池の充電方法は、鉛蓄電
池の劣化が予測される際に、SOCが90%程度以上の
リフレッシュ充電が実施されるために、鉛蓄電池の劣化
が抑制され、鉛蓄電池を長期にわたって安定的に使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉛蓄電池の充電方法の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図2】本発明の鉛蓄電池の充電方法の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図3】鉛蓄電池の温度と、電解液である硫酸の粘度と
の関係を示すグラフである。
【図4】鉛蓄電池の温度と放電容量との関係を示すグラ
フである。
【図5】リフレッシュ充電の周期を変化させた場合にお
ける鉛蓄電池の容量が低下するまでの充放電回数を実験
した結果を示すグラフである。
【図6】鉛蓄電池のSOC−OCV特性を示すグラフで
ある。
【図7】鉛蓄電池が、50Aの電流を30秒にわたって
充電および放電した後にOCVが安定するまでに必要と
する時間を示すグラフである。
【図8】SOCと鉛合金によって構成された正極格子の
腐食速度との関係を示すグラフである。
【図9】放電電流および電池電池、またはOCVと、S
OCとの関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
S1〜S20 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 靖之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 神保 裕行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5G003 AA07 BA01 CB08 DA07 DA12 EA05 FA06 GC05 5H030 AA01 AS08 BB01 BB04 FF42 FF43 FF44 FF52

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SOCが100%未満に制御される鉛蓄
    電池の充電方法であって、 鉛蓄電池が所定時間にわたって充放電されていない場合
    に、SOCが少なくとも90%以上になるようにリフレ
    ッシュ充電することを特徴とする鉛蓄電池の充電方法。
  2. 【請求項2】 SOCが100%未満に制御される鉛蓄
    電池の充電方法であって、 鉛蓄電池が充放電された所定時間毎に、SOCが少なく
    とも90%以上になるようにリフレッシュ充電すること
    を特徴とする鉛蓄電池の充電方法。
  3. 【請求項3】 SOCが100%未満に制御される鉛蓄
    電池の充電方法であって、 SOCが予め設定された所定値よりも低下した場合に、
    SOCが少なくとも90%以上になるようにリフレッシ
    ュ充電することを特徴とする鉛蓄電池の充電方法。
  4. 【請求項4】 SOCが100%未満に制御される鉛蓄
    電池の充電方法であって、 鉛蓄電池の温度が所定値以下になっている場合に、SO
    Cが少なくとも90%以上になるようにリフレッシュ充
    電することを特徴とする鉛蓄電池の充電方法。
  5. 【請求項5】 前記リフレッシュ充電は、所定の制御電
    圧による定電圧充電によって、充電電流が所定値に低下
    した後に、定電流充電または前記制御電圧よりも高圧の
    制御電圧による定電圧充電を実施する請求項1〜4のい
    ずれかに記載の鉛蓄電池の充電方法。
  6. 【請求項6】 前記リフレッシュ充電が実施される周期
    が長くなるに応じて、リフレッシュ充電後のSOCを高
    く設定したリフレッシュ充電が実施される請求項2に記
    載の鉛蓄電池の充電方法。
  7. 【請求項7】 前記SOCが、鉛蓄電池の充放電が開始
    される直前の鉛蓄電池のOCVに基づいて求められる請
    求項1〜4のいずれかに記載の鉛蓄電池の充電方法。
  8. 【請求項8】 前記SOCが、鉛蓄電池の充放電休止中
    のOCVもしくは放電電流および放電電圧に基づいて求
    められる請求項1〜4のいずれかに記載の鉛蓄電池の充
    電方法。
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