JP2001335926A - ガスバリア性フィルムの製造方法 - Google Patents

ガスバリア性フィルムの製造方法

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JP2001335926A JP2000152241A JP2000152241A JP2001335926A JP 2001335926 A JP2001335926 A JP 2001335926A JP 2000152241 A JP2000152241 A JP 2000152241A JP 2000152241 A JP2000152241 A JP 2000152241A JP 2001335926 A JP2001335926 A JP 2001335926A
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pressure
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Tomoyuki Kamimura
朋之 上村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスバリア性や透明性に優れたフィルムの製
造方法を提供する。 【解決手段】一対のターゲットを相互に対向させて設け
てなるスパッタ装置内で、該装置内の不活性ガスの圧力
を0.5Pa以下として、ターゲット間に電圧を印加さ
せて、ターゲット間の空間部にターゲット原子が飛散し
たプラズマ空間を形成せしめ、ターゲット原子をフィル
ム上に5〜200nmの膜厚で被着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のターゲット
を相互に対向させて設けてなるスパッタ装置内で不活性
ガスの存在下、ターゲット間に電圧を印加させて、ター
ゲット間にターゲット原子が飛散したプラズマ空間を形
成せしめる、いわゆる対向ターゲット式スパッタ方法に
より、フィルム上にターゲット原子を被着するガスバリ
ア性フィルムの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、食品、医薬品、化粧品等の酸素と
の接触による品質低下や臭いの移行を防ぐために包装フ
ィルム用としてガスバリア性フィルムが多用されてい
る。特に、食品包装用としてはアルミ蒸着フィルムや二
酸化ケイ素蒸着フィルムが多く使用されている。しかし
蒸着法によりガスバリア性フィルムを製造しようとする
と、蒸着時にフィルム温度が上昇して、フィルムが変質
するため、フィルムを冷却する必要があり製造上非常に
難点があった。一方対向ターゲット式スパッタ方法とし
ては、例えば、特開平3−162571号公報では、光
磁気ディスク(基板)の保護膜等の形成において、アル
ゴンの圧5mTorr(0.65Pa)で、基板に酸化
アルミニウムの層を形成する方法が記載されている。ま
た、特開昭57−100627号公報では、垂直磁気記
録体を製造する方法が記載され、基板のポリエステルフ
ィルム等の有機高分子フィルム上にCo−Crの合金膜
を、アルゴン圧1.5〜4mTorr(0.2〜0.5
Pa)の条件下、1μm以上の膜厚で形成することが記
載されている。また、アイオニクス社発行の「IONI
CS」(1989年10月号第147〜155頁)に
は、プラズマフリー・スパッタ法による緻密なC、A
l、Ti、Cr薄膜の形成が報告され、かかる報文では
雰囲気アルゴンガス圧0.2〜10mTorr(0.0
3〜1.3Pa)で、光磁気ディスクの保護膜として1
μm程度の薄膜を形成する方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記いずれの
文献も光磁気ディスクを保護するための膜を形成しよう
とするものであり、食品用や医薬等の用途で使用される
フィルムに適用することについては、全く示唆はなく、
ましてやガスバリア性を改善しようとする意識は全く存
在しない。即ち、特開平3−162571号公報開示技
術をフィルムに適用しようとしても、アルゴンガスの圧
力が高くて、緻密な薄膜が形成できず、かかる圧力で
は、膜厚を200nm以上としなければガスバリア性が
発揮できないことが本発明者の研究から判明した。ま
た、上記特開昭57−100627号公報開示技術、I
ONICS(1989年10月号第147〜155頁)
の技術では、膜厚が1μm程度の厚膜を形成する方法で
あり、かかる厚みにするとフィルムの透明性が悪くな
り、また製造に時間がかかり、工業的採算性の合う大量
のガスバリア性フィルムの製造には適していない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる事情に
鑑みて鋭意研究をした結果、一対のターゲットを相互に
対向させて設けてなるスパッタ装置内で、該装置内の不
活性ガスの圧力を0.5Pa以下として、ターゲット間
に電圧を印加させて、ターゲットの間の空間部にターゲ
ット原子が飛散したプラズマ空間を形成せしめ、ターゲ
ット原子をフィルム上に5〜200nmの膜厚で被着さ
せると工業的に有利にガスバリア性や透明性の優れたフ
ィルムが得られることを見いだし本発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に述べる。
本発明では、対向ターゲット式スパッタ装置により、ガ
スバリア性フィルムを製造するのであるが、かかる装置
は図1に示すように、対向する2つのターゲット1及び
2が永久磁石3に保持され、永久磁石3がそれぞれのタ
ーゲットを介してN極、S極が対向するように配置され
ている。アノード7に対向してターゲット1、2は陰極
となっている。フィルム8は回転自在かつ互いに軸平行
に支持された巻出しロール9、支持ロール10、巻取り
ロール11により調整されている。フィルム8は2つの
ターゲット1、2の側面の空間に対面するように配置さ
れ、プラズマ空間6とフィルム8の接触時間をコントロ
ールするシャッター12が配置されている。かかるスパ
ッタ装置は、内部を減圧状態とするための排気口4や不
活性ガスや反応性ガスを導入するための導入口5を有す
る。
【0006】本発明で用いられるターゲットの材質とし
ては、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、カルシ
ウム、チタン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、金、
銀、タンタル、インジウム等が用いられ、好ましくは、
アルミニウム、シリコンである。
【0007】不活性ガスとしては、アルゴン、クリプト
ン等が挙げられる。反応性ガスとしては、酸素、窒素等
が挙げられる。
【0008】フィルムとしては、ポリエチレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリスチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、ポリ塩化ビニリデ
ンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリメチルメタ
クリレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアクリ
ロニトリルフィルム、ポリブテンフィルム、ポリエチレ
ンナフタレートフィルム、ポリアリレートフィルム、ポ
リエーテルエーテルケトンフィルム、ポリフェニレンサ
ルファイドフィルム等の熱可塑性フィルムやセロハンフ
ィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィル
ム、ポリフッ化エチレンフィルム、ポリエーテルサルフ
ォンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリサル
フォンフィルム、アラミドフィルム等が用いられ、本発
明の方法では、スパッタ時にフィルムにはほどんど熱が
かからないので、熱可塑性フィルムにも適している。か
かるフィルムの厚みとしては5〜500μmが好まし
く、更には10〜100μmである。
【0009】本発明の製造方法としては、まず、装置内
部の気体を排気口4から排気し10〜1.0×10-5
a、好ましくは0.01〜1.0×10-5Pa程度の減
圧状態とする。その後導入口5から不活性ガスあるい
は、不活性ガスと反応性ガスを所定の圧力となるように
導入する。不活性ガスの圧力は0.5Pa以下であるこ
とが必要で、好ましくは0.15Pa以下、特には0.
15〜1.0×10-4Paである。不活性ガスは消費さ
れないので、特に追加仕込する必要はないが、装置内か
らの若干のもれ等を考慮して追加仕込することもある。
反応性ガスの圧力は0.25Pa以下が好ましく、更に
は0.1〜2.5×10-3Paである。反応性ガスは、
印加過程で消費されるので、かかる反応性ガスの圧力を
維持するように仕込みを継続するのが好ましい。
【0010】次にターゲット1、2間に負の電圧−80
0〜−400V、更には−800〜−600Vを印加す
るのが好ましい。−800V未満では過電圧となり大量
の熱が発生するので好ましくなく、−400Vを越える
と放電しないためプラズマが発生しない場合があり好ま
しくない。
【0011】スパッタする時の温度としては特に制限さ
れないが、−50〜200℃、またその時間としては、
通常1〜100秒間が適当である。かかる処理時間はフ
ィルムの搬送速度や、フィルム8とプラズマ空間6の間
に設置されたシャッターの間隔により調整すると高精度
に膜厚を制御できる点で好ましい。
【0012】フィルム8上に形成されるガスバリア層の
膜厚は5〜200nmであることが必要で好ましくは1
0〜120nmである。5nm未満ではガスバリア性が
不足し、200nmを越えると製造に時間がかかり、ま
たガスバリア性フィルムの透明性が低くなり不適当であ
る。かかる層はフィルム8の片面に付着させてもよい
が、両面に付着させることもできる。その場合、片面の
ガスバリア層の膜厚は、5〜60nmとして両面に付着
させるが好ましい。両面の場合はその合計の膜厚を本発
明の膜厚とする。
【0013】フィルム8が、酸素透過性の高いポリオレ
フィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムの場合は、同
じ膜厚でも両面に処理する方が、片面に処理するよりも
ガスバリア性が向上する点で好ましい。酸素透過性の低
いフィルムであるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物フィルムやポリビニルアルコールフィルム、塩化ビニ
リデンフィルム等に本発明の方法を適用するとガスバリ
ア性が更に向上するだけでなく、エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物フィルム、ポリビニルアルコールフィ
ルムの場合、これらの欠点である耐湿性不良も改善され
るので好ましい。更に臭いが移ることを防止できる点も
特徴である。
【0014】また、かかる処理されたフィルム8は、実
用に当っては積層体として使用してもよく、片面又は両
面にポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム、
ポリエチレンテレフタレートフィルム等のフィルムをラ
ミネートした形状が採用される。
【0015】本発明の方法により得られたガスバリア性
フィルムは、食品、医薬品、農薬品、工業薬品、化粧品
等の分野において包装用フィルムなどの用途に好適に使
用される。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 図1に示すような、対向ターゲット式スパッタ装置を用
いた。即ち、直径約15cmの2枚のシリコンターゲッ
ト1、2を、30cmの間隔を置いて平行に配置した。
またアノード7を2枚のターゲットそれぞれの外周に設
けると共に、2枚のターゲット1、2の一方はS極にも
う一方はN極になるようにし、その間にプラズマ空間6
を発生するようにした。プラズマ空間6の側方に巻出し
ロール9、支持ロール10、巻取りロール11を配置
し、厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム(ダイアホイルヘキスト社製、『ダイアホイルS#1
2』)にスパッタができるようにし、フィルム8とプラ
ズマ空間の間にはシャッター12を設けた。真空ポンプ
で排気口4から内圧が1.3×10-4Paの減圧状態に
なるまで排気した後、アルゴン圧力が0.13Paにな
るまでアルゴンを導入口5から導入した。その後ターゲ
ットに−700Vの電圧を印加しプラズマを発生させ
た。その後、装置内に酸素を0.06Paになるように
導入口5から酸素を導入し、その圧を維持するように酸
素の導入をスパッタする間続けた。シャッターの間隔を
15cmとし、フィルム8を1cm/secで搬送しな
がら30℃で15秒間スパッタを施し、ターゲット原子
を30nmの膜厚となるよう被着させた。得られたフィ
ルムについて以下の物性値を測定した。結果を表1に示
す。
【0017】(ガスバリア性) 20℃×25RH%の条件と20℃×85RH%の
条件で酸素透過度測定装置(MOCON社製、『OXT
RAN10/50』)を用いて酸素透過度を測定した。
尚、参考までにスパッタを施さない未処理フィルムに
ついての酸素透過度(20℃×25RH%)も表1に示
した。
【0018】(透明性) JIS K 7105に準処してヘイズ値を測定し、以
下のように評価した。 ○・・・2%以下 ×・・・2%を越える
【0019】実施例2 酸素を6.0×10-3Paになるように導入口5から導
入し、その圧を維持するように酸素の導入をスパッタす
る間続けると共に、スパッタ時間を30秒に変更して、
ターゲット原子を30nmの膜厚となるよう被着させた
以外は実施例1と同じ方法を行った。物性値の測定結果
を表1に示す。
【0020】実施例3 アルゴン圧力を0.45Pa、酸素圧力を0.2Pa、
また、スパッタ時間を10秒間に変更して、ターゲット
原子を30nmの膜厚となるよう被着させた以外は実施
例1と同じ方法を行った。物性値の測定結果を表1に示
す。
【0021】実施例4 酸素の導入は行わずにターゲット原子を30nmの膜厚
となるよう被着させた以外は実施例1と同じ方法を行っ
た。物性値の測定結果を表1に示す。
【0022】実施例5 ターゲットをアルミニウムにして、酸素の導入は行わず
にターゲット原子を30nmの膜厚となるよう被着させ
た以外は実施例1と同じ方法を行った。物性値の測定結
果を表1に示す。
【0023】実施例6〜11 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレートフィルム
の替りに、以下のフィルムに変更し、実施例1と同様に
物性値を測定した。物性値の測定結果を表1に示す。厚
み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(王子製
紙社製、『アルファンPY−001#20』)〔実施例
6〕、厚み25μmの無延伸ポリプロピレンフィルム
(東レ合成フィルム社製、『トレファンNo.35
2』)〔実施例7〕、厚み30μmの無延伸ポリプロピ
レンフィルム(東セロ社製、『トーセロCPS#3
0』)〔実施例8〕、厚み15μmの二軸延伸ナイロン
フィルム(三菱化学興人パックス社製、『サントニール
SN#15』)〔実施例9〕、厚み14μmのポリビニ
ルアルコール(ケン化度99.7モル%、重合度170
0)フィルム〔実施例10〕、厚み14μmのエチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物〔エチレン含有量44モ
ル%、ケン化度99.5モル%、MFR12g/10m
in(210℃、2160g荷重)〕フィルム〔実施例
11〕
【0024】実施例12 ターゲットをアルミニウムにして、ターゲットに−50
0Vの電圧を印加した以外は実施例1と同じ方法を行っ
た。物性値の測定結果を表1に示す。
【0025】実施例13 反応性ガスとして酸素と窒素の混合ガス(モル比3:
2)を0.06Paになるように導入した以外は実施例
1と同じ方法を行った。物性値の測定結果を表1に示
す。
【0026】実施例14 実施例1で処理したフィルムの反対面について、同条件
でスパッタを実施し、30nmの厚みのシリコンを被着
させた。得られたガスバリア性フィルムを実施例1と同
じ方法を行った。物性値の測定結果を表1に示す。
【0027】実施例15 実施例7で処理したフィルムの反対面について、同条件
でスパッタを実施し、ターゲット原子を30nmの膜圧
になるように、被着させた。得られたガスバリア性フィ
ルムを実施例1と同じ方法を行った。物性値の測定結果
を表1に示す。
【0028】実施例16 フィルムの搬送速度を0.2cm/secにして、ター
ゲット原子を150nmの膜厚になるように被着させた
以外は実施例1と同じ方法を行った。物性値の測定結果
を表1に示す。
【0029】比較例1 実施例1において、アルゴンの圧力を0.6Paに変更
し、スパッタの時間を8秒にした以外は同様にして、タ
ーゲット原子を30nmの膜圧となるように被着させた
ガスバリア性フィルムを製造して、同様に評価した。物
性値の測定結果を表1に示す。
【0030】比較例2 実施例1において、シャッター12の間隔を0.5cm
に変更した以外は同様にして、ターゲット原子を1nm
の膜厚となるように被着させたガスバリア性フィルムを
製造して、同様に評価した。物性値の測定結果を表1に
示す。
【0031】比較例3 実施例1において、フィルム8の搬送速度を0.125
cm/secに変更した以外は同様にして、ターゲット
原子を240nmの膜厚となるように被着させたガスバ
リア性フィルムを製造して、同様に評価した。物性値の
測定結果を表1に示す。
【0032】 〔表1〕 ガスバリア性(cm3/m2・24h・atm) 透明性 実施例1 0.8 0.8 50 ○ 実施例2 0.5 0.5 〃 ○ 実施例3 12 10 〃 ○ 実施例4 0.7 0.8 〃 ○ 実施例5 0.4 0.4 〃 ○ 実施例6 40 85 1200 ○ 実施例7 30 70 1100 ○ 実施例8 50 160 1200 ○ 実施例9 0.9 1.9 30 ○ 実施例10 0.1 0.7 0.3 ○ 実施例11 0.2 0.7 0.5 ○ 実施例12 2.5 2.8 50 ○ 実施例13 1.6 1.9 〃 ○ 実施例14 0.6 0.6 〃 ○ 実施例15 4.3 5.2 〃 ○実施例16 0.6 0.6 〃 ○ 比較例1 25 30 〃 ○ 比較例2 90 95 〃 ○比較例3 0.5 0.5 〃 × :スパッタ処理フィルムの20℃×20RH%での値 :スパッタ処理フィルムの20℃×85RH%での値 :未処理フィルムの20℃×20RH%での値 尚、20℃×85RH%の条件での値は実施例9では9
5、実施例10では、6.0、実施例11では2.0で
それ以外の例では20℃×20RH%と同じであった。
【0033】
【発明の効果】本発明のガスバリア性フィルムの製造方
法は、一対のターゲットを相互に対向させて設けてなる
スパッタ装置内で、該装置内の不活性ガスの圧力を0.
5Pa以下として、ターゲット間に電圧を印加させて、
ターゲットの間の空間部にターゲット原子が飛散したプ
ラズマ空間を形成せしめ、ターゲット原子をフィルム上
に5〜200nmの膜厚で被着させるので得られたフィ
ルムは優れたガスバリア性や透明性を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法に用いられる対向ターゲッ
トスパッタ装置(水平断面図)
【符号の説明】
1・・・ターゲット 2・・・ターゲット 3・・・永久磁石 4・・・排気口 5・・・導入口 6・・・プラズマ空間 7・・・アノード 8・・・フィルム 9・・・巻出しロール 10・・・支持ロール 11・・・巻取りロール 12・・・シャッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA12 AA13 AA35 AA38 AB73 BA05 CA07 DA01 4F100 AA17A AA18 AA19 AA20 AK01B AK42 BA02 EH662 EJ602 GB17 GB23 GB66 JB16B JD02 JN01 YY00A 4K029 AA11 AA25 BA46 BC00 CA06 DC02 DC32 EA01 EA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のターゲットを相互に対向させて設
    けてなるスパッタ装置内で、該装置内の不活性ガスの圧
    力を0.5Pa以下として、ターゲット間に電圧を印加
    させて、ターゲット間の空間部にターゲット原子が飛散
    したプラズマ空間を形成せしめ、ターゲット原子をフィ
    ルム上に5〜200nmの膜厚で被着させることを特徴
    とするガスバリア性フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 不活性ガスの圧力を0.15Pa以下に
    調整して、ターゲット原子の膜厚を10〜120nmと
    することを特徴とする請求項1記載のガスバリア性フィ
    ルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 フィルムとして熱可塑性樹脂フィルムを
    使用することを特徴とする請求項1あるいは2記載のガ
    スバリア性フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 不活性ガスと共に反応性ガスを存在さ
    せ、該反応性ガスの圧力を0.25Pa以下とすること
    を特徴とする請求項1〜3いずれか記載のガスバリア性
    フィルムの製造方法。
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