JPH11157021A - ガスバリアー性フィルム - Google Patents
ガスバリアー性フィルムInfo
- Publication number
- JPH11157021A JPH11157021A JP34422097A JP34422097A JPH11157021A JP H11157021 A JPH11157021 A JP H11157021A JP 34422097 A JP34422097 A JP 34422097A JP 34422097 A JP34422097 A JP 34422097A JP H11157021 A JPH11157021 A JP H11157021A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester resin
- coating layer
- gas barrier
- resin coating
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
ガスバリアーに対する依存性を小さくする方法を見出だ
し、もって、酸素及び水蒸気バリアー性に優れた二軸延
伸ポリプロピレンフィルムを有利に提供すること。 【解決手段】二軸延伸ポリプロピレンフィルムの少なく
とも片面にポリエステル樹脂コーティング層/金属また
は金属酸化物層を順次積層してなるガスバリアー性フィ
ルム。
Description
スバリアー性に優れた包装材料用フィルムに関する。
ックフィルム上にアルミ等の金属蒸着や酸化アルミもし
くは酸化ケイ素等の金属酸化物を真空系内で蒸着したも
のや塩化ビニリデン、エチレン・ビニルアルコール共重
合体等をコーティングしたものが知られている。
タレートフィルムに施した場合、水蒸気透過率1g/m
2・day未満かつ酸素透過率が1cc/m2・day未
満のガスバリアー性が得られるが、二軸延伸ポリプロピ
レンフィルムに該蒸着を施した場合、水蒸気透過率は1
g/m2・day未満の遮断性が得られるのに対し、、
酸素透過率は数十cc/m2・dayであった。すなわ
ち同一条件において蒸着をおこなってもベースプラスチ
ックフィルムの物性に大きくガスバリアー性が依存する
欠点があり、二軸延伸ポリプロピレンフィルムに優れた
酸素遮断性を付与するのは困難であった。
ムのベースプラスチックフィルムのガスバリアーに対す
る依存性を小さくする方法を見出だし、もって、酸素及
び水蒸気バリアー性に優れた二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムを有利に提供することを目的とする。
結果、上記課題は、下記の手段によって工業的に有利に
達成された。
少なくとも片面にポリエステル樹脂コーティング層/金
属または金属酸化物層を順次積層してなるガスバリアー
性フィルム。
ミニウムまたは反応性蒸着により得られた酸化アルミニ
ウムであることを特徴とする上記[1]記載のガスバリ
アー性フィルム。
2液硬化型のポリエステル樹脂により形成されているこ
とを特徴とする上記[1]もしくは[2]記載のガスバ
リアー性フィルム。
形成するポリエステル樹脂が1μm厚みのフィルムにし
た場合その全光線透過率が80%以上であることを特徴
とする上記[1]〜[3]記載のガスバリアー性フィル
ム。
形成するポリエステル樹脂が1μm厚みのフィルムにし
た場合そのヘイズが5%以下であることを特徴とする上
記[1]〜[4]記載のガスバリアー性フィルム。
厚みが0.5μm以上であることを特徴とする上記
{1]〜[5]記載のガスバリアー性フィルム。
ピレンフィルムの少なくとも片面にポリエステル樹脂コ
ーティング層および金属または金属酸化物層をこの順序
で積層することにより、水蒸気透過率および酸素透過率
をともに満足できるレベルに低下せしめた優れたガスバ
リアー性フィルムを提供した点にある。
ロピレンフィルムは、ポリプロピレン系ホモポリマもし
くはコポリマからなる二軸延伸フィルムであり、これら
のフィルムには各種添加剤、例えば帯電防止剤、滑剤、
酸化防止剤などが添加されていても問題ない。これらの
フィルムの厚みに特に限定はないが、蒸着加工等の機械
加工適性を考慮した場合6〜100μm程度が望まし
い。
るポリエステル系樹脂としては、特に制限を受けない
が、蒸着及びラミネート加工等の高次工程における耐熱
性を考慮し、2液の熱硬化型タイプのポリエステル系樹
脂の使用が望ましい。
の外観を考慮した場合、コーティング層の全光線透過率
は厚み1μmにおいて80%以上が望ましく、更に望ま
しくは85%以上である。該厚みにおけるヘイズも10
%以下が望ましく、更に望ましくは5%以下である。
層を形成させる手段は、特に制限を受けないが、真空蒸
着法が特に好ましい。
銅などの単体およびその酸化物またはケイ素酸化物等が
挙げられるが、本発明によるガスバリアー効果を考慮し
た場合、アルミニウムまたは酸化アルミニウムまたはケ
イ素酸化物で形成することが望ましい。真空蒸着法とし
ては、加熱蒸発法、スパッタリング、イオンプレーティ
ング法等の公知の手法において可能である。工業的には
連続巻取式が採用されるが、枚葉式でも本質的には変わ
らない。
可能であるが、食品包装材料として使用する場合は、1
0〜200nmの範囲に設定することが酸素および水蒸
気バリアー性等の一般的必要特性や生産性を考慮した場
合望ましい。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚、実施例および比較例における各特性値は次の測
定機器を用いて測定した。 (1)酸素透過率 MOCON社製 OX−TRAM SM (2)水蒸気透過率 〃 PERMATRAN TWIN (3)コーティング厚み(乾燥後) 日立(株)社製 透過型電子顕微鏡 H−600型 [実施例1、2]および[比較例1]東レ(株)製20
μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム2545タイプ
の片面に、東洋紡(株)製バイロン20S(硬化型のポ
リエステル樹脂)に東洋モートン社製硬化剤CAT10
を20:1の配合比で調合し、グラビアコーターで所定
の方法により1μmの厚みで設け、しかる後に連続式真
空蒸着装置を用いて50nmの酸化アルミナを設けた場
合が実施例1である。これと同一条件でコーティング層
厚みを2μmとしたものが実施例2である。実施例1に
おいてコーティング層を省いたものを比較例1とした。
これらの積層フィルムの酸素透過率および水蒸気透過率
の測定結果を表1に示した。
1は、酸素遮断性が実施例に比べ劣る。実施例1および
2においては、酸素遮断性および水蒸気遮断性がともに
優れた二軸延伸ポリプロビレンフィルムが得られた。
ポリプロビレンフィルムの少なくとも片面にポリエステ
ル樹脂コーティング層を施した後に、金属または金属酸
化物層とくにその蒸着薄膜を形成することにより、酸素
および水蒸気に対する遮断性に優れた二軸延伸ポリプロ
ビレンフィルムが提供された。
Claims (6)
- 【請求項1】二軸延伸ポリプロピレンフィルムの少なく
とも片面にポリエステル樹脂コーティング層/金属また
は金属酸化物層を順次積層してなるガスバリアー性フィ
ルム。 - 【請求項2】金属または金属酸化物層がアルミニウムま
たは反応性蒸着により得られた酸化アルミニウムである
ことを特徴とする請求項1記載のガスバリアー性フィル
ム。 - 【請求項3】ポリエステル樹脂コーティング層が2液硬
化型のポリエステル樹脂により形成されていることを特
徴とする請求項1もしくは2記載のガスバリアー性フィ
ルム。 - 【請求項4】ポリエステル樹脂コーティング層を形成す
るポリエステル樹脂が1μm厚みのフィルムにした場合
その全光線透過率が80%以上であることを特徴とする
請求項1〜3記載のガスバリアー性フィルム。 - 【請求項5】ポリエステル樹脂コーティング層を形成す
るポリエステル樹脂が1μm厚みのフィルムにした場合
そのヘイズが5%以下であることを特徴とする請求項1
〜4記載のガスバリアー性フィルム。 - 【請求項6】ポリエステル樹脂コーティング層の厚みが
0.5μm以上であることを特徴とする請求項1〜5記
載のガスバリアー性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34422097A JPH11157021A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | ガスバリアー性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34422097A JPH11157021A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | ガスバリアー性フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157021A true JPH11157021A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18367570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34422097A Pending JPH11157021A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | ガスバリアー性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11157021A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007237531A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Toray Advanced Film Co Ltd | ポリプロピレンフィルム |
WO2021020558A1 (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える積層フィルム、該積層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP2021024266A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP2021024136A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
WO2021065878A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 大日本印刷株式会社 | バリア性積層体、該バリア性積層体を備えるヒートシール性積層体および該ヒートシール性積層体を備える包装容器 |
WO2021065890A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 大日本印刷株式会社 | バリア性積層体、該バリア性積層体を備える包装容器 |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP34422097A patent/JPH11157021A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007237531A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Toray Advanced Film Co Ltd | ポリプロピレンフィルム |
JP4736869B2 (ja) * | 2006-03-08 | 2011-07-27 | 東レフィルム加工株式会社 | ポリプロピレンフィルム |
WO2021020558A1 (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える積層フィルム、該積層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP2021024266A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
JP2021024136A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 多層基材、該多層基材を備える多層フィルム、該多層フィルムを備える積層体および該積層体を備える包装材料 |
WO2021065878A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 大日本印刷株式会社 | バリア性積層体、該バリア性積層体を備えるヒートシール性積層体および該ヒートシール性積層体を備える包装容器 |
WO2021065890A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 大日本印刷株式会社 | バリア性積層体、該バリア性積層体を備える包装容器 |
JP6902231B1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-07-14 | 大日本印刷株式会社 | バリア性積層体、該バリア性積層体を備えるヒートシール性積層体および該ヒートシール性積層体を備える包装容器 |
JP2021151791A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-09-30 | 大日本印刷株式会社 | バリア性積層体、該バリア性積層体を備えるヒートシール性積層体および該ヒートシール性積層体を備える包装容器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11157021A (ja) | ガスバリアー性フィルム | |
JP2002370277A (ja) | 蒸着用ポリエステルフィルム及び蒸着ポリエステルフィルム | |
JP4253780B2 (ja) | ガスバリア性フィルム | |
JP2674827B2 (ja) | 透明ガスバリヤフィルムの製造方法 | |
JPH11157030A (ja) | ガスバリアー性ポリアミドフィルム | |
JP3149505B2 (ja) | 透明ガスバリアフィルム | |
JP2003071968A (ja) | ガスバリア性フィルム | |
JP2005059537A (ja) | ガスバリア性フィルムおよびその製造方法 | |
JP2001010003A (ja) | ガスバリア性フィルム | |
JP3097312B2 (ja) | 積層フィルム | |
JP2700019B2 (ja) | ガスバリアフィルムおよびそれを用いた包装用あるいはガス遮断用フィルム | |
JP3123371B2 (ja) | バリアー性積層体 | |
JP3368646B2 (ja) | 蒸着フィルム積層体 | |
JP3092778B2 (ja) | 透明ガスバリア性フィルム | |
JPH08142251A (ja) | 透明ガスバリア性フィルム | |
JPS5842027B2 (ja) | 包装用金属蒸着フイルム・シ−ト複合体 | |
JP2505468B2 (ja) | 食品包装用フィルム | |
JPH0655471B2 (ja) | ガスバリヤ性の優れた透明プラスチックフィルム | |
JP3491461B2 (ja) | バリアー性フイルム及びその製造方法 | |
JPS60240434A (ja) | ポリエステルフイルム | |
JPH07276585A (ja) | ヒートシール層を具備してなる金属蒸着用二軸配向ポリプロピレン複合フイルム | |
JPH0425448A (ja) | 透明ガスバリアーフイルム | |
JPH01267036A (ja) | ガスバリヤ性の優れた透明プラスチックフィルム | |
JP2002120319A (ja) | 透明バリヤー性フイルム | |
JPH11170430A (ja) | ガスバリアー性フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040518 |
|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040518 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060210 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060314 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070313 |