JP2001323209A - 水性被覆組成物 - Google Patents

水性被覆組成物

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JP2001323209A
JP2001323209A JP2000139933A JP2000139933A JP2001323209A JP 2001323209 A JP2001323209 A JP 2001323209A JP 2000139933 A JP2000139933 A JP 2000139933A JP 2000139933 A JP2000139933 A JP 2000139933A JP 2001323209 A JP2001323209 A JP 2001323209A
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meth
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Motomi Tanaka
基巳 田中
Tatsushi Fukuzumi
達志 福住
Takaaki Ito
隆明 伊藤
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装被膜にブリードアウトがなく、優れた耐
候性や低汚染性等を有しながら、アクリル系、シリコー
ン系、フッ素系等の各種の塗料で形成される被膜に対し
て密着性の良い塗装被膜が形成可能な水性被覆組成物の
提供。 【解決手段】 一般式:CH2=CR1−COO−C
(CH33で表されるエチレン性不飽和単量体(a)
と、ピペリジル基を有するエチレン性不飽和単量体
(b)と、紫外線吸収性基を有するエチレン性不飽和単
量体(c)と、エチレン性不飽和カルボン酸単量体
(d)とを重合して得られる共重合体(A)を含有する
ことを特徴とする水性被覆組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性の優れた水
性被覆組成物に関し、より詳しくは長期にわたって優れ
た耐候性、耐水性及び低汚染性を有するとともに、各種
塗料用樹脂に対して優れた密着性を有する被膜を形成で
き、各種水性塗料に広く利用できる水性被覆組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】建築用塗料の分野においては、ユーザー
からの長期間の建物の美観の保護というニーズに応える
ため、シリコーン系やフッ素系といった耐候性に優れた
樹脂を使用したトップコート用水性塗料の開発が進んで
おり、市場開拓も進んでいる。
【0003】一方、比較的汎用の(メタ)アクリル系樹
脂を使用した耐候性に優れる水性被覆組成物が特許26
37574号公報に開示されており、この公報にはシク
ロアルキル基含有重合性単量体と立体障害を受けたピペ
リジル基を有する重合性単量体との共重合体エマルショ
ンを使用した水性塗料が優れた耐候性を示すことが記載
されている。
【0004】また、特公平3−46506号公報には、
ブチルメタクリレートを必須成分として含有した塗料用
樹脂にヒンダートフェノール系抗酸化防止剤とベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤を添加すると、耐候性を向上
できることが記載されており、特開平10−13045
6号公報には、ベンゾトリアゾール基を有する重合性単
量体との共重合体エマルションを使用した水性塗料が長
時間紫外線暴露後も紫外線吸収能が低下しないという優
れた性能を有することが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許2
637574号公報に記載の水性塗料をトップコート用
として使用する際に、基材保護性を付与したり耐透水性
等を向上する目的で下塗塗料や中塗塗料を塗装した場
合、従来一般に用いられている中塗用塗料や下塗用塗料
の被膜はこのトップコート用水性塗料の被膜との密着性
が不足するため、剥離しやすいという問題があり、この
剥離を防止するにはこれらの塗料に代えて専用の中塗用
塗料や下塗用塗料を使用しなければならない問題があっ
た。
【0006】また、特公平3−46506号公報に記載
の塗料用組成物は、前記添加剤を配合すると経時的に塗
装被膜からブリードアウトするため、長期間にわたって
は耐候性を維持することが困難であり、さらに前記添加
剤は水性塗料の主たる媒体である水に溶解し難いため、
塗料内に均一に分散させるには分散剤等を加えて前記添
加剤をあらかじめ水に分散しておく等の手法を取る必要
があるため製法が煩雑であり、また製造された塗料の安
定性にも問題があった。特開平10−130456号公
報に記載の塗料用組成物は、一定レベルの耐候性向上に
は有効であるものの、紫外線吸収成分に起因する黄変、
耐水性の問題等を有し、長期耐候性という観点からする
と必ずしも十分なものではなかった。
【0007】さらに、アクリル系水性塗料をフッ素系塗
料が塗られている塗装被膜の上に補修等の目的で塗装を
行う場合、アクリル系水性塗料の塗装被膜はフッ素系塗
料の塗装被膜との密着性が悪いため、直接に重ね塗りを
行うと剥離が起きやすいという問題点があった。また、
耐候性に優れた塗料は、塗装被膜の劣化速度が遅いため
に、塗り替えを行う期間を長くすることができるが、塗
装被膜に汚れがつきやすいと塗り替え期間が長い分だけ
塗装被膜の汚れもひどくなるため、塗装被膜そのものは
劣化していないにも関わらず、汚れによって美観が損な
われた段階で塗り替えが必要となりやすいという問題点
があった。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、塗装被膜にブリードアウトがな
く、優れた耐候性や低汚染性等を有しながら、アクリル
系、シリコーン系、フッ素系等の各種の塗料で形成され
る被膜に対して密着性の良い塗装被膜が形成可能な水性
被覆組成物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記問題を
解決することを目的として鋭意検討した結果、特定の構
造を持つ単量体から得られる共重合体を含有する水性被
覆組成物で形成された被膜は、優れた耐候性と低汚染性
を有するとともに、各種の塗料で形成された被膜に対し
て良好な密着性を有することを見い出し、本発明を完成
した。
【0010】すなわち、本発明は、下記一般式(I)で
表されるエチレン性不飽和単量体(a)5〜80質量%
と、 CH2=CR1−COO−C(CH33 (I) (R1は水素原子または炭素数1〜2のアルキル基を示
す。) ピペリジル基を有するエチレン性不飽和単量体(b)
0.1〜10質量%と、紫外線吸収性基を有するエチレ
ン性不飽和単量体(c)0.1〜10質量%と、エチレ
ン性不飽和カルボン酸単量体(d)0.1〜10質量%
と、その他のエチレン性不飽和単量体(e)0〜94.
7質量%とを重合して得られる共重合体(A)を含有す
ることを特徴とする水性被覆組成物に関するものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の水性被覆組成物の主成分
である共重合体(A)は、前記一般式(I)で示される
エチレン性不飽和単量体(a)と、ピペリジル基を有す
るエチレン性不飽和単量体(b)と、紫外線吸収性基を
有するエチレン性不飽和単量体(c)と、エチレン性不
飽和カルボン酸単量体(d)と、必要によりその他エチ
レン性不飽和単量体(e)とを重合して得られ、各単量
体単位に由来する繰り返し単位で構成される。
【0012】本発明の水性被覆組成物に用いられる共重
合体(A)は、耐候性、耐汚染性、各種塗料で形成され
る塗装被膜に対する密着性の点から、重合時の全単量体
量を100質量%としたとき、一般式(I)で示される
エチレン性不飽和単量体(a)が5質量%以上であるこ
とが必要であり、10質量%以上であることが好まし
い。また、塗装被膜の可とう性の点から、一般式(I)
で示されるエチレン性不飽和単量体(a)は80質量%
以下であることが必要であり、70質量%以下であるこ
とが好ましい。
【0013】一般式(I)で示されるエチレン性不飽和
単量体(a)としては、ターシャリーブチル(メタ)ア
クリレートが挙げられる。
【0014】また、本発明の水性被覆組成物に用いられ
る共重合体(A)は、被膜の耐候性の点から、重合時の
全単量体量を100質量%としたとき、ピペリジル基を
有するエチレン性不飽和単量体(b)が0.1質量%以
上であることが必要であり、0.5質量%以上であるこ
とが好ましい。また、塗装被膜の耐水性の点から、ピペ
リジル基を有するエチレン性不飽和単量体(b)は10
質量%以下であることが必要であり、6質量%以下であ
ることが好ましい。
【0015】ピペリジル基を有するエチレン性不飽和単
量体(b)としては、紫外線安定化機能を有するものを
好適に使用することができ、例えば、下記一般式(II)
で表される化合物を使用することができる。
【0016】
【化1】
【0017】(R2は水素原子または炭素数1〜2のア
ルキル基、Xは酸素原子またはイミノ基、Yは水素原子
または炭素数1〜20の炭化水素置換基を示す。)
【0018】一般式(II)で示される化合物の具体例と
しては、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリ
ロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリ
ロイルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等を挙げる
ことができる。これらは、1種類以上を併用することも
できる。
【0019】さらに、本発明の水性被覆組成物に用いら
れる共重合体(A)は、被膜の耐候性の点から、重合時
の全単量体量を100質量%としたとき、紫外線吸収性
基を有するエチレン性不飽和単量体(c)が0.1質量
%以上であることが必要であり、0.5質量%以上であ
ることが好ましい。また、塗装被膜の耐水性の点から、
紫外線吸収性基を有するエチレン性不飽和単量体(c)
は10質量%以下であることが必要であり、6質量%以
下であることが好ましい。
【0020】紫外線吸収性基を有するエチレン性不飽和
単量体(c)としては、下記一般式(III)で表される
ようなベンゾトリアゾール系紫外線吸収基を有するエチ
レン性不飽和単量体や、下記一般式(IV)で表されるよ
うなベンゾフェノン系紫外線吸収基を有するエチレン性
不飽和単量体を使用することができる。
【0021】
【化2】
【0022】(R3は水素原子または炭素数1〜2のア
ルキル基、R4は炭素数1〜15の直鎖もしくは分岐し
た炭化水素置換基または環状構造を持つ炭化水素置換
基、R5は炭素数1〜25の直鎖もしくは分岐した炭化
水素置換基または環状構造を持つ炭化水素置換基)
【0023】
【化3】
【0024】(R6は水素原子または炭素数1〜2のア
ルキル基、R7は炭素数1〜15の直鎖もしくは分岐し
た炭化水素置換基、または環状構造を持つ炭化水素置換
基、R8は炭素数1〜25の直鎖もしくは分岐した炭化
水素置換基または環状構造を持つ炭化水素置換基)
【0025】上記一般式(III)の具体例としては、2
−[2'−ヒドロキシ−5'−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルフェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−
[2'−ヒドロキシ−3'−ターシャリーブチル−5'−
(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル]−2H−
ベンゾトリアゾール、2−[2'−ヒドロキシ−3'−タ
ーシャリーアミル−5'−(メタ)アクリロイルオキシ
エチルフェニル]−2H−ベンゾトリアゾール等を挙げ
ることができ、上記一般式(IV)の具体例としては、2
−ヒドロキシ−4−[3−(メタ)アクリロイルオキシ
−2−ヒドロキシプロポキシ]ベンゾフェノン、2,
2'−ジヒドロキシ−4−[3−(メタ)アクリロイル
オキシ−2−ヒドロキシプロポキシ]ベンゾフェノン等
を挙げることができる。これらは必要に応じて1種類以
上を併用することもできる。
【0026】また、本発明の水性被覆組成物に用いられ
る共重合体(A)は、重合時の全単量体量を100質量
%としたとき、エチレン性不飽和カルボン酸単量体
(d)が0.1〜10質量%の範囲であることが必要で
あり、2〜10質量%の範囲が好ましく、2〜8質量%
の範囲がより好ましい。
【0027】エチレン性不飽和カルボン酸単量体(d)
が0.1質量%以上とすることによって水性被覆組成物
の分散安定性が向上し、本発明の水性被覆組成物に顔料
を入れて着色した場合、凝集物が発生するような問題を
回避することができる。エチレン性不飽和カルボン酸単
量体が10質量%以下とすることによって、この水性被
覆組成物を使用して得られる被膜の耐水性を低下させる
ことなく分散安定性を維持することができる。
【0028】本発明の水性被覆組成物に使用されるエチ
レン性不飽和カルボン酸単量体(d)としては、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン
酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノブチル、イ
タコン酸モノメチル、イタコン酸モノブチル、ビニル安
息香酸、シュウ酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート等を挙げることができる。
【0029】さらに、エチレン性不飽和カルボン酸単量
体単位(d)としては、下記一般式(V)で示される化
合物が好ましい。このような構造を持つエチレン性不飽
和カルボン酸単量体を使用することで金属基材等に対す
る優れた密着性を付与できる。
【0030】 CH2=CR9−COO−R10−O−C(O)−R11−COOH (V) (R9は水素原子または炭素数1〜2のアルキル基、R
10は炭素数1〜12の直鎖または分岐したアルキレン
基、R11は炭素数2〜15の直鎖もしくは分岐した炭化
水素置換基または環状構造を持つ炭化水素置換基を示
す。)
【0031】一般式(V)で表されるエチレン性不飽和
カルボン酸単量体(d)としては、テトラヒドロフタル
酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テトラ
ヒドロフタル酸モノヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、5−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボ
ン酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フタ
ル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フタ
ル酸モノヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、マ
レイン酸モノヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、マレイン酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、テトラヒドロフタル酸モノヒドキシブチル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0032】その他のエチレン性不飽和単量体(e)
は、必要に応じて適宜選択して使用することができ、こ
の使用量(質量百分率)は、前記単量体(a)〜(d)
の質量百分率との合計が100質量%となる量が用いら
れる。共重合体(A)は、前記単量体(a)、(b)、
(c)及び(d)のみで重合して得てもよいが、単量体
(e)を0.1〜94.7質量%の範囲で使用するの
が、得られる被膜の特性のバランスが取りやすくなる点
で好ましい。より好ましくは、15〜80質量%の範囲
である。
【0033】その他のエチレン性不飽和単量体(e)と
しては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−
ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート等の炭素数1〜18のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート
等のグリコールジ(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート等のアルキルアミノ(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレートメチルクロライド塩、アリル(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル
化合物、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、(メタ)ア
クリロニトリル、ベンジル(メタ)アクリレート、アク
リルアミド、ダイアセトンアクリルアミド等が挙げられ
る。これらは、必要に応じて1種類以上を適宜選択して
使用することができるが、中でも、 n−ブチル(メ
タ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレートが好ましい。
【0034】本発明の水性被覆組成物を構成する共重合
体(A)は、得られる塗装被膜の非粘着性、耐汚染性の
点から、Foxの計算式により求められる計算ガラス転
位温度(Tg)が−20℃以上であることが好ましく、
−10℃以上がより好ましい。また、冷熱サイクル試験
での耐クラック性の点から70℃以下が好ましく、60
℃以下がより好ましい。
【0035】なお、Foxの式とは、共重合体のガラス
転移温度についての下記の関係式である。
【0036】1/Tg=Σ(Wi/Tgi) (Wiはモノマーiの質量分率、Tgiはモノマーiの
ホモポリマーのTgを示す。)
【0037】本発明の水性被覆組成物を構成する共重合
体(A)は、前記単量体(a)〜(e)を溶液重合法、
懸濁重合法、乳化重合法により重合させて得ることがで
きるが、乳化重合によりエマルションの形態をとる共重
合体(A)であることが、水性被覆組成物の貯蔵安定性
や硬度、耐汚染性などの諸物性の点から好ましい。
【0038】乳化重合による本発明に用いられるエマル
ションを得るためには、界面活性剤の存在下、単量体混
合物を重合系内に供給し、水溶性開始剤により重合を行
わせる方法や、有機過酸化物とチオ硫酸ナトリウム等の
還元剤を組み合わせたレドックス系開始剤により重合を
行わせる方法等の方法を使用することができる。
【0039】本発明に使用する界面活性剤としては、公
知のアニオン性、カチオン性、及びノニオン性の界面活
性剤、さらには高分子乳化剤が挙げられ、界面活性剤成
分中にエチレン性不飽和結合を持つ、いわゆる反応性乳
化剤も使用することができる。
【0040】また、単量体の重合系中への供給方法は、
従来公知の手法を用いることができ、特に限定されるも
のではない。
【0041】乳化重合法により得られるエマルション
は、重合後、塩基性化合物の添加により系のpHを中性
領域〜弱アルカリ性すなわちpHが6.5〜10.0程
度の範囲に調整することで系の安定性を高めることがで
きる。
【0042】添加される塩基性化合物としては、アンモ
ニア、トリエチルアミン、プロピルアミン、ジブチルア
ミン、アミルアミン、1−アミノオクタン、2−ジメチ
ルアミノエタノール、エチルアミノエタノール、2−ジ
エチルアミノエタノール、1−アミノ−2−プロパノー
ル、2−アミノ−1−プロパノール、3−アミノ−1−
プロパノール、1−ジメチルアミノ−2−プロパノー
ル、3−ジメチルアミノ−1−プロパノール、2−プロ
ピルアミノエタノール、エトキシプロピルアミン、アミ
ノベンジルアルコール、モルホリン、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等が挙げられる。
【0043】本発明の水性被覆組成物は、共重合体
(A)100質量部に対し、界面活性剤が0.1〜10
質量部の範囲で含有されているのが好ましい。0.1質
量部以上の界面活性剤が存在することによって、水性被
覆組成物の貯蔵安定性が向上し、界面活性剤存在下に乳
化重合する場合には重合時の安定性も向上する。また、
界面活性剤を10質量部以下とすることによって、耐水
性を損なうことなく塗料化配合時の安定性、経時的安定
性等を維持することができる。より好ましくは、0.5
〜6質量部の範囲である。
【0044】共重合体(A)の分子量を調整する場合に
は、分子量調整剤としてn−ドデシルメルカプタン、t
−ドデシルメルカプタン、α−メチルスチレンダイマー
等の連鎖移動剤を用いることで調整が可能である。
【0045】本発明の水性被覆組成物は、コーティング
材料用としての高度な性能を発現させるために、各種顔
料、消泡剤、顔料分散剤、スリップ剤、防腐剤、可塑剤
等を添加して使用することもできる。
【0046】本発明の水性被覆組成物を用いて各種材料
の表面に被膜を形成する際の塗装方法としては、噴霧コ
ート法、ローラーコート法、バーコート法、エアナイフ
コート法、刷毛塗り法、ディッピング法等の従来公知の
方法を適宜選択して使用することができる。
【0047】本発明の水性被覆組成物をコーティング材
料として用いる場合には、室温〜120℃程度の温度範
囲で2分〜1週間程度乾燥することで十分に造膜した被
膜を得ることができる。
【0048】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、耐候性、耐汚染性、密着性、耐水性、貯蔵安
定性は以下の方法で評価した。
【0049】評価用水性塗料の作成 (クリヤー塗料の作成)水性被覆組成物(エマルショ
ン)に可塑剤としてキョウワノールM(協和発酵株式会
社製)を最低造膜温度が10℃となるように適量、増粘
剤としてRHEOLATE350(RHEOX社製)を
3wt%(対固形分)添加し、十分に攪拌した後にフォ
ードカップ#4で100秒〜120秒程度になるように
脱イオン水を加えて調整した。調整後、300メッシュ
ナイロン紗を用いて濾過を行い、評価用水性クリヤー塗
料を作成した。
【0050】(白エナメル塗料の作成)タイペークR−
930(石原産業株式会社製、硫酸法酸化チタン)19
6.3g、OROTAN SG(ローム&ハース社製、
顔料分散剤)2.1g、サーフィノール DF−58
(エアプロダクツ社製、消泡剤)0.08g、プロピレ
ングリコール29.4g、脱イオン水34.3g、28
%アンモニア水溶液1.8gを十分に混合した後、ガラ
スビーズを加えて高速分散機で30分間顔料分散を行
い、次いでガラスビーズ等を300メッシュナイロン紗
で濾別したものを評価用のミルベースとした。次に、水
性被覆組成物(エマルション)100g(固形分45質
量%基準)に対し、上記の評価用ミルベースを45g、
キョウワノールMを最低造膜温度が10℃となるように
適量、RHEOLATE350を1.5g、順に加え、
十分に攪拌した後にフォードカップ #4で100秒〜
140秒程度になるように脱イオン水を加えて調整し
た。その後、再度300メッシュナイロン紗を用いて濾
過を行い、評価用水性白エナメル塗料を作製した。
【0051】(1)耐候性試験 評価用白エナメル水性塗料を150mm×70mmのリ
ン酸亜鉛処理鋼板にバーコーター#40で塗装し、20
℃×65%Rhの環境下で30分間セッティングを行っ
た後に80℃の乾燥機中で1時間乾燥を行い耐候性試験
用の塗装板を作成した。この塗装板の塗装面以外にポリ
エステルテープを張付け、耐候性試験時にかかる水滴等
が塗装面以外のところへ付着することを防止した後に、
放射照度 30W/m2、照射時温度 70℃、湿潤時
温度 50℃、1サイクル12時間(照射時間 8時
間、湿潤時間 4時間)に設定したスガ試験機株式会社
製デューパネル光コントロールウエザーメーター DP
WL−5型に作成した塗装板を入れ、1000時間経過
後の60゜グロスの保持率を指標として耐候性試験を実
施した。
【0052】(2)耐汚染性試験 耐候性試験用の塗装板を屋外(名古屋市東区)の曝露台
に南面45度となるように取り付け、6ヶ月間の曝露試
験を行い、曝露完了後の塗装板の表面に付着したゴミ等
を水洗で取り除いた後に曝露前の塗装板のL値と曝露後
の塗装板のL値の差をΔLとして汚染性の指標とし以下
の基準で評価した。 ◎:ΔL値が3未満 ○:ΔL値が3以上5未満 ○−:ΔL値が5以上7未満 △:ΔL値が7以上9未満 ×:ΔL値が9以上
【0053】(3)密着性試験 (塗膜との密着性試験)評価用水性クリヤー塗料をJI
S A 6910に準拠したモルタル板にwet膜厚が
30μmになるように塗装し、20℃×65%Rhの環
境下で30分間セッティングを行った後に80℃の乾燥
機中で1時間乾燥を行い、塗膜を形成した。塗装板を完
全に室温まで冷却した後、ルミフロンFE−4000
(旭硝子株式会社製、フッ素系エマルション)、及び下
記製造例1及び製造例2によるアクリル系エマルション
に対して、それぞれ上記評価用水性クリヤー塗料と同様
な配合を行った塗料をこの塗膜上にwet膜厚が30μ
mになるように塗装し、20℃×65%Rhの環境下で
30分間セッティングを行った後に80℃の乾燥機中で
1時間乾燥を行った。この評価用塗板を室温になるまで
冷却した後、上層のフッ素系エマルション及びアクリル
系エマルションの塗装被膜のみにカッタ−ナイフで2m
m角の碁盤目を100個形成し、次いで粘着テープ剥離
試験を同一箇所で3回行い、3回剥離試験を行った後に
剥離しなかったマス目を数えた。表2の密着性評価の数
値は剥離していない面積の割合(剥離していないマスの
個数)である。
【0054】(冷間圧延鋼板との密着性試験)評価用水
性クリヤー塗料を冷間圧延鋼板にwet膜厚が30μm
になるように塗装し、20℃×65%Rhの環境下で3
0分間セッティングを行った後に80℃の乾燥機中で1
時間乾燥を行った。この評価用塗板を室温になるまで冷
却した後、塗装被膜にカッタ−ナイフで2mm角の碁盤
目を100個形成し、次いで粘着テープ剥離試験を同一
箇所で3回行い、3回剥離試験を行った後に剥離しなか
ったマス目を数え、以下の基準で優劣を判断した。な
お、密着性評価の数値は剥離していない面積の割合(剥
離していないマスの個数)である。
【0055】 ◎:100 ○:95〜99 ×:94以下
【0056】(4)耐水性試験 評価用水性クリヤー塗料をJIS A 6910に準拠
したモルタル板にwet膜厚が30μmになるように塗
装し、20℃×65%Rhの環境下で30分間セッティ
ングを行った後に80℃の乾燥機中で1時間乾燥を行っ
た。この評価用塗装板を室温になるまで冷却した後、2
0℃の純水に120時間塗板を浸漬し、引き上げ直後の
ツヤビケの状態より下記基準で優劣を判定した。
【0057】 ◎:ツヤビケが無く初期の外観を維持していた ○:若干ツヤビケしているが60度光沢保持率が90%
以上 ○−:若干ツヤビケしているが60度光沢保持率が80
%以上で実用性あり △:部分的にツヤビケ有り ×:全面に顕著なツヤビケ有り
【0058】(5)貯蔵安定性試験 40℃で168時間保存した後に室温で1ヶ月放置した
水性被覆組成物の粘度、pHの測定および状態を観察
し、下記の基準で評価を行った。
【0059】◎:凝集物の発生がなく、pHの変化が
0.5未満で且つ粘度の変化が初期値の5%未満のもの ○:pHの変化が1.0未満で且つ粘度の変化が初期値
の10%未満のもの×:凝集物やゲル化等が発生し、コ
ーティング材料として使用できない状態になっていたも
【0060】(6)総合評価 総合評価は以下の基準で行った。
【0061】◎:耐候性試験後の光沢保持率90%以
上、耐汚染性○以上、各種塗料で形成される被膜との密
着性90以上、冷間圧延鋼板との密着性◎、耐水性及び
貯蔵安定性○以上 ○:耐候性試験後の光沢保持率80%以上、耐汚染性○
−以上、各種塗料で形成される被膜との密着性90以
上、冷間圧延鋼板との密着性○以上、耐水性○−以上、
貯蔵安定性○以上 ×:耐候性試験後の光沢保持率、耐汚染性、密着性、耐
水性及び貯蔵安定性のどれか1項目でも上記基準を下回
ったもの
【0062】(製造例1)撹拌機、冷却器、温度計を備
えた重合容器に脱イオン水60質量部を仕込み、内温を
60℃に昇温した。その後、メチルメタクリレート12
質量部、ターシャリ−ブチルメタクリレート22質量
部、スチレン23質量部、2−エチルヘキシルアクリレ
ート36質量部、ダイアセトンアクリルアミド3質量
部、アクリエステルHH(三菱レイヨン(株)製、テト
ラヒドロフタル酸モノヒドロキシエチルメタクリレー
ト)4質量部、サンノールNP−2030(ライオン
(株)製、アニオン系乳化剤)6質量部と脱イオン水4
0質量部を十分に混合し、5000rpmで10分間高
速撹拌を行い、均一な乳化状態のプレエマルション(以
下「PE液」と略す)を作製した。作製したPE液5質
量部を重合容器内へ入れ、重合容器の内温を75℃まで
昇温し、内温が安定した段階で、過硫酸ナトリウム0.
2質量部を脱イオン水5質量部に溶解したものと、亜硫
酸水素ナトリウム0.1質量部を脱イオン水5質量部に
溶解したものを添加し、1時間放置した。1時間経過後
からPE液の残りと過硫酸ナトリウム0.2質量部を脱
イオン水10質量部に溶解したものと、亜硫酸水素ナト
リウム0.1質量部を脱イオン水10質量部に溶解した
ものを重合容器の内温を75℃に維持しながら3時間か
けて重合容器中に滴下し、滴下完了後、内温を80℃に
2時間維持して反応を完結した。反応完結後、冷却を行
い、エマルションを取り出し、エマルションのpHが
7.5〜10の間になるように28%アンモニア水溶液
を添加した。その後、アジピン酸ジヒドラジド1.5質
量部を添加し、製造例1のアクリル系エマルションを得
た。得られた製造例1のアクリル系エマルションの固形
分は45.2質量%、pH=8.9、粘度は60mPa
・sであった。
【0063】(製造例2)製造例1の単量体組成を、メ
チルメタクリレート42質量部、2−エチルへキシルア
クリレート36質量部、シクロヘキシルメタクリレート
20質量部、メタクリル酸2質量部とした以外は同様な
方法で重合を行い、製造例2のアクリル系エマルション
を得た。反応完結後、冷却を行い、エマルションを取り
出し、エマルションのpHが7.5〜10の間になるよ
うに28%アンモニア水溶液を添加した。得られた製造
例2のアクリル系エマルションの固形分は44.8質量
%、pH=8.8、粘度は53mPa・sであった。
【0064】(実施例1)攪拌機、冷却器、温度計を備
えた重合容器に脱イオン水60質量部を仕込み、内温を
60℃に昇温した。その後、下記表1に示される組成の
単量体混合物100質量部、界面活性剤及び脱イオン水
を十分に混合し、5000rpmで10分間高速攪拌を
行い、均一な乳化状態のプレエマルション(以下「PE
液」と略す)を作製した。作製したPE液5質量部を重
合容器内へ入れ、重合容器の内温を75℃まで昇温し、
内温が安定した段階で、過硫酸ナトリウム0.2質量部
を脱イオン水5質量部に溶解したものと、亜硫酸水素ナ
トリウム0.1質量部を脱イオン水5質量部に溶解した
ものを添加し、1時間放置した。1時間経過後からPE
液の残りと過硫酸ナトリウム0.2質量部を脱イオン水
10質量部に溶解したものと、亜硫酸水素ナトリウム
0.1質量部を脱イオン水10質量部に溶解したものを
重合容器の内温を75℃に維持しながら3時間かけて重
合容器中に滴下し、滴下完了後、内温を80℃に2時間
維持して反応を完結した。反応完結後、冷却を行い、エ
マルションのpHが7.5〜10の間になるように28
%アンモニア水溶液を添加した。得られた本発明のアク
リル系エマルションの固形分(加熱残分)、粘度、pH
は下記表3に示す通りであった。また、耐候性試験、耐
汚染性試験、密着性試験、耐水性試験、貯蔵安定性試験
の結果はそれぞれ下記表3に示す通りであった。
【0065】(実施例2〜7)実施例1と同様な方法
で、下記表1に示された組成のエマルションを調製し
た。得られた本発明のアクリル系エマルションの固形
分、粘度、pHは下記表3に示す通りであった。また、
耐候性試験、耐汚染性試験、密着性試験、耐水性試験、
貯蔵安定性試験の結果はそれぞれ下記表3に示す通りで
あった。
【0066】(比較例1〜7)実施例1と同様な方法で
下記表2に示された組成のエマルションを調製した。得
られたアクリル系エマルションの固形分、粘度、pHは
下記表4に示す通りであった。ただし、比較例2は表2
に示される組成のエマルションの固形分に対し、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニ
ル)−セバケート(重合性不飽和二重結合を含有しない
ヒンダードアミン系光安定剤)及び(2'−ヒドロキシ
−5'−メチル)−2H−ベンゾトリアゾール(重合性
不飽和二重結合を含有しないベンゾトリアゾール型紫外
線吸収剤)をそれぞれ外割2質量%添加し、水性被覆組
成物とした。また、耐候性試験、耐汚染性試験、密着性
試験、耐水性試験、貯蔵安定性試験の結果はそれぞれ下
記表4に示す通りであった。但し、比較例7は、塗装後
のセッティング中に被膜にクラックが発生したため性能
評価を行わなかった。
【0067】表3から明らかなように、本実施例の水性
被覆組成物は、耐水性及び貯蔵安定性に優れるととも
に、耐候性、耐汚染性、及び各種塗料から得られる塗装
被膜に対する密着性に優れていた。
【0068】これに対して、本願発明の条件を満たさな
い比較例は、耐候性、耐汚染性もしくは密着性が劣ると
ともに、エマルションとして求められる各種安定性が不
足しており、可塑剤等を配合した段階で凝集物を発生す
る場合もあった。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】t−BMA :ターシャリーブチルメタク
リレート t−BA :ターシャリーブチルアクリレート (b)−1 :1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジルメタクリレート (b)−2 :2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジルメタクリレート (c)−1 :2−[2'−ヒドロキシ−5'−(メタ)
アクリロキシエチルフェニル]−2H−ベンゾトリアゾ
ール (c)−2 :2−ヒドロキシ−4−[3−(メタ)ア
クリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ]ベンゾフェノ
ン MAA :メタクリル酸 HH :テトラヒドロフタル酸モノヒドロキシエ
チルメタクリレート n−BMA :ノルマルブチルメタクリレート 2−EHA :2−エチルヘキシルアクリレート CHMA :シクロヘキシルメタクリレート MMA :メチルメタクリレート ABEX 23−S :Rhodia(株)製
アニオン系乳化剤 サンノール NP−2030 :ライオン(株)製アニ
オン系乳化剤 アデカリアソープ NE−40:旭電化(株)製反応性
ノニオン系乳化剤 添加剤−1 :ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジニル)−セバケート 添加剤−2 :2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、塗装被膜からのブリードアウト物がなく、優
れた耐候性や耐汚染性を有しながら、アクリル系、シリ
コーン系、フッ素系等の各種の塗料で形成される被膜に
対して密着性の良い水性被覆物を提供することができ、
工業上極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 CC021 CC071 CC081 CF011 CF021 CG141 CG161 CG171 CH031 CH081 CH151 CH171 CH191 CJ131 GA06 GA08 KA09 MA08 MA10 MA13 NA03 NA04 NA05 NA11 4J100 AB02T AB03T AB04T AB07S AG02T AG04T AJ02S AJ08S AJ09S AL03P AL03T AL04T AL05T AL08Q AL08R AL08S AL08T AL09T AL10T AL14P AL16Q AL16R AL16S AL36S AL44S AL62T AL63T AL74S AL75T AM02T AM14Q AM15T AM21Q AM21T AR28S BA03R BA12R BA14T BA15S BA16S BA31T BA32T BA40Q BC04S BC43R BC43S BC43T BC65Q BC75R BD14Q BD14R CA03 CA06 DA25 JA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるエチレン性
    不飽和単量体(a)5〜80質量%と、 CH2=CR1−COO−C(CH33 (I) (R1は水素原子または炭素数1〜2のアルキル基を示
    す。) ピペリジル基を有するエチレン性不飽和単量体(b)
    0.1〜10質量%と、紫外線吸収性基を有するエチレ
    ン性不飽和単量体(c)0.1〜10質量%と、エチレ
    ン性不飽和カルボン酸単量体(d)0.1〜10質量%
    と、その他のエチレン性不飽和単量体(e)0〜94.
    7質量%とを重合して得られる共重合体(A)を含有す
    ることを特徴とする水性被覆組成物。
  2. 【請求項2】 Foxの式から求められる共重合体
    (A)の計算ガラス転移温度(Tg)が−20℃〜70
    ℃の範囲であることを特徴とする請求項1記載の水性被
    覆組成物。
  3. 【請求項3】 共重合体(A)100質量部に対し、界
    面活性剤が0.1〜10質量部の範囲で含有されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の水性被覆組成
    物。
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