JPH10120724A - 高耐久性エマルジョン - Google Patents

高耐久性エマルジョン

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JPH10120724A
JPH10120724A JP27487496A JP27487496A JPH10120724A JP H10120724 A JPH10120724 A JP H10120724A JP 27487496 A JP27487496 A JP 27487496A JP 27487496 A JP27487496 A JP 27487496A JP H10120724 A JPH10120724 A JP H10120724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐汚染性、柔軟性、耐水性、耐候性、耐久
性、光沢保持性、密着性、防錆性、耐透水性などに優れ
た塗膜を形成し得る高耐久性エマルジョンを提供する。 【解決手段】 ラジカル重合性単量体を水性媒体中にお
いて乳化重合して得られるアクリル系エマルジョンであ
って、乳化重合中に紫外線吸収剤および/または光安定
剤を存在せしめ、且つ、乳化重合中若しくは乳化重合後
にシリコーン構造を有する変性剤を用いてシリコーン変
性されてなる高耐久性エマルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐汚染性、柔軟
性、耐水性、耐候性、耐久性、顔料分散性、光沢保持
性、密着性、防錆性、耐透水性に優れた塗膜を形成し得
る高耐久性アクリル系エマルジョンに関する。具体的に
は、塗料、建材の下地処理材または仕上げ材、接着剤、
紙加工剤、または織布、不織布の仕上げ材として有用で
あり、特に、コンクリート、セメントモルタル、スレー
ト板、ケイカル板、石膏ボード、押し出し成形板、発砲
性コンクリートなどの無機建材、織布あるいは不織布を
基材とした建材、金属建材などの各種下地に対する塗料
または建築仕上げ材として、複層仕上げ塗材用の主材お
よびトップコート、薄付け仕上塗材、厚付け仕上塗材、
石材調仕上げ材、グロスペイントなどの合成樹脂エマル
ジョンペイントとして、金属用塗料、木部塗料、瓦用塗
料として有用な高耐久性アクリル系エマルジョンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】乳化重合により得られるアクリル系エマ
ルジョンは、常温あるいは加熱下で乾燥形成した被膜が
比較的良好な耐久性を示すことから、水性塗料用の樹脂
として多く用いられているが、屋外や紫外線に長期間曝
露された場合には、艶の低下、変色、膨れなど変質の問
題がある。そのため、長期の耐久性が必要とされる場合
には、溶剤系アクリルシリコーン樹脂などの溶剤系塗料
が使用されてきた(たとえば、特開平7−26155号
公報)。しかし、最近の環境衛生性、作業安全性や低臭
気などの重視から、これら溶剤系塗料に代わり得る高耐
久性の水系塗料の出現が切望されるようになった。
【0003】本願発明者らは、先に、特開平6−818
55公報、特開平8−3409公報及びWO95−29
196公報に開示されたごとく、乳化剤にスルホン酸
基、スルホネート基または硫酸エステル基を有するエチ
レン性不飽和単量体を用いて改良された耐水性を付与
し、特定のシリコーン構造を有する変性剤を用いてシリ
コーン変性した高耐久性のアクリル系エマルジョンを提
案した。この新規なエマルジョンは、従来のアクリル系
エマルジョンに比べて大幅に耐久性が改善されたもので
ある。しかし、建築物外装仕上げ材など、最近、特に高
意匠性が重要視されるようになった塗料での耐久性にお
いては、溶剤系アクリルシリコーン樹脂など溶剤系塗料
に至らない場合が有ることが判った。
【0004】耐久性を改善する別の手段として、アクリ
ル系エマルジョンに紫外線吸収剤や光安定剤を用いる方
法が提案されている。特開平3−37288号公報と特
開平4−298573号公報にはアクリル系エマルジョ
ンに紫外線吸収剤および/または光安定剤を後添加する
方法、特開昭64−20201号公報と特開平7−29
2009号公報には紫外線吸収剤を乳化重合中に添加す
る方法、特開平3−128978号公報にはラジカル重
合性の二重結合を有する光安定剤を乳化重合中に用いる
方法、特開平5−39327号公報にはラジカル重合性
の二重結合を有する紫外線吸収剤を乳化重合中に用いる
方法が提案されている。これらは、従来のアクリル系エ
マルジョンに比較すれば耐久性に改善が見られるもの
の、溶剤系アクリルシリコーンなど溶剤系樹脂には遠く
及ばないものである。
【0005】特開平7−173404号公報には、シリ
コーン変性アクリル系エマルジョンに紫外線吸収剤およ
び/または光安定剤を共重合もしくは後添加する方法が
提案されているが、後添加の場合は、長期間の屋外曝露
では雨水や結露水により紫外線吸収剤と光安定剤が流出
してしまうためか、耐久性や耐水性が不十分であった。
また、共重合の場合でも、シリル基の安定化の理由で重
合が中性付近のpHでおこなわれているため、耐久性が
不十分な結果となっていた。
【0006】このように、従来提案されているアクリル
系エマルジョンの改善方法では、求められている溶剤系
樹脂同等の性能には及ばず、より一層の改善が要請され
ている。
【0007】
【発明が解決が解決しようとする課題】本発明は、耐汚
染性、柔軟性、耐水性、耐候性、耐久性、顔料分散性、
光沢保持性、密着性、防錆性、耐透水性に優れた塗膜を
形成し得る高耐久性アクリル系エマルジョンを提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記のような
問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明
を完成するに至った。即ち、本発明の第1は、ラジカル
重合性単量体〔A〕を乳化剤〔B〕の存在下、水性媒体
中において乳化重合することにより得られるアクリル系
エマルジョンであって、乳化重合時に紫外線吸収剤およ
び/または光安定剤を存在せしめ、且つ、乳化重合中若
しくは乳化重合後にシリコーン構造を有する変性剤
〔C〕を用いてシリコーン変性されてなる高耐久性エマ
ルジョンである。
【0009】発明の第2は、乳化剤〔B〕が、スルホン
酸基又はスルホネート基を有するエチレン性不飽和単量
体、硫酸エステル基を有するエチレン性不飽和単量体、
およびそれらの混合物のいずれかから選ばれたものであ
る発明の第1に記載の高耐久性エマルジョンである。発
明の第3は、シリコーン構造を有する変性剤〔C〕が、
下記式(a)で表される、シリコーン構造を有するシラ
ンの少なくとも1種を含む発明の第1または2に記載の
高耐久性エマルジョンである。
【0010】 (R1 n −Si−(R2 4-n (a) (式中nは0〜3の整数であり、R1 は水素原子、炭素
数1〜16の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10のアリ
ール基、炭素数5〜6のシクロアルキル基、ビニル基、
炭素数1〜10のアクリル酸アルキル基、または炭素数
1〜10のメタクリル酸アルキル基から選ばれる。n個
のR1 は同一であっても、異なっても良い。R2 は炭素
数1〜8のアルコキシ基、アセトキシ基または水酸基か
ら選ばれる。4−n個のR2 は同一であっても、異なっ
ても良い。) 発明の第4は、ラジカル重合性単量体〔A〕の5重量%
以上が、アクリル酸シクロアルキルエステルとメタクリ
ル酸シクロアルキルエステルからなる群から選ばれる1
種または2種以上の単量体からなる発明の第1〜3のい
ずれかに記載の高耐久性エマルジョンである。
【0011】発明の第5は、紫外線吸収剤が、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系から選
ばれた少なくとも1種であり、もしくは光安定剤がヒン
ダードアミン系である発明の第1〜4のいずれかに記載
の高耐久性エマルジョンである。発明の第6は、シリコ
ーン変性時の水性媒体中のpHが4.0以下である発明
の第1〜5のいずれかに記載の高耐久性エマルジョンで
ある。
【0012】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明における、ラジカル重合性単量体〔A〕には、(メ
タ)アクリル酸エステルに代表されるアクリレート単量
体を含む必要がある。(メタ)アクリル酸エステルの具
体例としては、アルキル部の炭素数が1〜18の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル、エチレンオキサイド
基の数が1〜100個の(ポリ)オキシエチレンモノ
(メタ)アクリレート、(ポリ)オキシプロピレンモノ
(メタ)アクリレート、アルキル部の炭素数が1〜18
の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、エ
チレンオキサイド基の数が1〜100個の(ポリ)オキ
シエチレンジ(メタ)アクリレートなどがある。
【0013】(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具
体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブ
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロア
ルキルエステルなどが挙げられる。
【0014】(ポリ)オキシエチレンモノ(メタ)アク
リレートの具体例としては、(メタ)アクリル酸エチレ
ングリコール、メトキシ(メタ)アクリル酸エチレング
リコール、(メタ)アクリル酸ジエチレングリコール、
メトキシ(メタ)アクリル酸ジエチレングリコール、
(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール、メトキ
シ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコールなどが
挙げられる。
【0015】(ポリ)オキシプロピレンモノ(メタ)ア
クリレートの具体例としては、(メタ)アクリル酸プロ
ピレングリコール、メトキシ(メタ)アクリル酸プロピ
レングリコール、(メタ)アクリル酸ジプロピレングリ
コール、メトキシ(メタ)アクリル酸ジプロピレングリ
コール、(メタ)アクリル酸テトラプロピレングリコー
ル、メトキシ(メタ)アクリル酸テトラプロピレングリ
コールなどが挙げられる。(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シアルキルエステルの具体例としては、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピルなどが挙げられる。
【0016】又、(ポリ)オキシエチレンジ(メタ)ア
クリレートの具体例としては、ジ(メタ)アクリル酸エ
チレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ジエチレング
リコール、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコールな
どが挙げられる。また、上記以外の具体例としては、
(メタ)アクリル酸グリシジル、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0017】(メタ)アクリル酸エステルは、ラジカル
重合性単量体〔A〕の重量に対して80重量%以上、好
ましくは90重量%〜100重量%用いることが望まし
い。さらに本発明において、ラジカル重合性単量体
〔A〕としてアクリレート単量体と混合して使用できる
単量体には、カルボン酸基を有するエチレン性不飽和単
量体、アクリルアミド単量体、メタクリルアミド単量
体、ビニル単量体から選ばれる、アクリレート単量体と
共重合可能な少なくとも1種のコモノマーがある。
【0018】好ましくは、カルボン酸基を有するエチレ
ン性不飽和単量体であり、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸およびその半エステル、フマル酸およびその
半エステル、並びにマレイン酸およびその半エステルか
らなる群から選ばれる少なくとも1種であることが特に
好ましい。これらカルボン酸基を有するエチレン性不飽
和単量体は、加水分解性シランの加水分解反応および縮
合反応を促進させる触媒としても作用するからである。
【0019】アクリルアミド単量体またはメタクリルア
ミド単量体としては、(メタ)アクリルアミド、ダイア
セトン(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミドなどがあり、ビニル系単量体としては、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、
ビニルピロリドン、メチルビニルケトンなどがあり、
又、ビニル単量体の例としては、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどのシアン化ビニルがある。
【0020】さらに使用可能なコモノマーとして、ビニ
ルトルエン、スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香
族単量体、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロゲン
化ビニル、ブタジエン、エチレンなども挙げられる。本
発明においては、ラジカル重合性単量体〔A〕の5重量
%以上80重量%以下が、アクリル酸またはメタクリル
酸の炭素数5〜12のシクロアルキルエステル、或いは
それらの混合物を含んでいることが、特に耐久性に優れ
るため好ましい。80重量%を超えると、製膜性が低下
し実用上問題となる。
【0021】該シクロアルキルエステルは、シクロアル
キルの水素原子の一部が炭素数1〜6のアルキル基、水
酸基又はエポキシ基に置換されていても良い。シクロア
ルキル基を有するアクリレート単量体の例として下記式
(1)で表される化合物が挙げられる。
【0022】
【化1】
【0023】(式中、R1 は水素原子またはメチル基で
あり、R2 はシクロペンチル基、シクロヘキシル基又は
シクロドデシル基であり、これらシクロアルキル基は、
炭素数1〜6のアルキル基、水酸基またはエポキシ基を
置換基として有してもよい。)その具体例としては、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸2−ヒドロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸
メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2,3シク
ロヘキセンオキサイドなどを挙げることができる。
【0024】本発明のエマルジョンは、乳化重合を水性
媒体中で行うことにより得られる。ここにいう水性媒体
としては、主に水が用いられるが、炭素数1〜3の低級
アルコールまたはアセトンなどの水に可溶な溶媒を水に
添加したものも含む。この際添加する水以外の溶媒の量
はエマルジョン中に20%以下であることが好ましい。
乳化重合に用いる乳化剤〔B〕には、スルホン酸基又
はスルホネート基を有するエチレン性不飽和単量体、硫
酸エステル基を有するエチレン性不飽和単量体のうち、
少なくともいずれか一を含むことが、高度な耐水性を達
成するために望ましい。
【0025】ここにいうスルホン酸基又はスルホネート
基を有するエチレン性不飽和単量体とは、ラジカル重合
性の二重結合を有し、且つフリーのスルホン酸基、又は
そのアンモニウム塩かアルカリ金属塩である基(アンモ
ニウムスルホネート基、又はアルカリ金属スルホネート
基)を有する化合物をいう。たとえば、スルホン酸基の
アンモニウム塩、ナトリウム塩またはカリウム塩である
基により一部が置換された、炭素数1〜20のアルキル
基、炭素数2〜4のアルキルエーテル基、炭素2〜4の
ポリアルキルエーテル基、炭素数6または10のアリー
ル基およびコハク酸基からなる群より選ばれる置換基を
有する化合物であるか、スルホン酸基のアンモニウム
塩、ナトリウム塩またはカリウム塩である基に結合して
いるビニル基を有するビニルスルホネート化合物が好ま
しい。
【0026】スルホン酸基のアンモニウム塩、ナトリウ
ム塩またはカリウム塩である基により一部が置換された
コハク酸化合物の具体例として、アリルスルホコハク酸
塩、たとえば、下記式(2)、(3)、(4)、(5)
で表される化合物が挙げられる。
【0027】
【化2】
【0028】
【化3】
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】(式中、R1 は水素またはメチル基、R2
は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアル
ケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数
6〜19のアラルキル基等の炭化水素基、又はその一部
が水酸基、カルボン酸基等で置換されたもの、もしくは
ポリオキシエチレンアルキルエーテル基(アルキル部分
の炭素数が0〜20、およびアルキレン部分の炭素が2
〜4)、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテ
ル基(アルキル部分の炭素数が0〜20、およびアルキ
レン部分の炭素数が2〜4)等のアルキレンオキサイド
化合物を含む有機基であり、Aは炭素数2〜4個のアル
キレン基または一部が置換されたアルキレン基であり、
nは0〜200の整数であり、Mはアンモニウム、ナト
リウムまたはカリウムである。) 上記式(2)及び(3)を含むものとして、例えば、エ
レミノールJS−2、JS−5(製品名、三洋化成
(株)製)があり、上記式(4)及び(5)を含むもの
として、例えば、ラテムルS−120、S−180A、
S−180(製品名、花王(株)製)がある。
【0032】また、スルホン酸基のアンモニウム塩、ナ
トリウム塩又はカリウム塩である基により一部が置換さ
れた炭素数2〜4のアルキルエーテル基又は炭素数2〜
4のポリアルキルエーテル基を有する化合物の例とし
て、下記式(6)、(7)で表される化合物が挙げられ
る。
【0033】
【化6】
【0034】(式中、R1 は炭素数6〜18のアルキル
基、アルケニル基またはアラルキル基であり、R2 は炭
素数6〜18のアルキル基、アルケニル基またはアラル
キル基、R3 は水素またはプロペニル基、Aは炭素数2
〜4のアルキレン基、nは1〜200の整数、Mはアン
モニウム、ナトリウム、カリウムである。)
【0035】
【化7】
【0036】(式中、R1 は水素またはメチル基、R2
は炭素数8〜24のアルキル基またはアシル基、Aは炭
素数2〜4のアルキレン基、nは0〜20の整数、mは
0〜50の整数、Mはアンモニウム、ナトリウム、カリ
ウムである。) 上記式(6)で表されるアルキルフェノールエーテル系
化合物として、例えばアクアロンHS−10(製品名、
第一工業製薬(株)製)等があり、上記式(7)で表さ
れる化合物として、例えばアデカリアソープSE−10
25N(製品名、旭電化工業(株)製)がある。
【0037】その他、スルホネート基により一部が置換
されたアリール基を有する化合物の具体例として、p−
スチレンスルホン酸アンモニウム塩、ナトリウム塩およ
びカリウム塩が挙げられる。スルホネート基により一部
が置換されたアルキル基を有する化合物の具体例とし
て、メチルプロパンスルホン酸アクリルアミドのアンモ
ニウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩、アクリル酸
スルホアルキルエステルのアンモニウム塩、ナトリウム
塩およびカリウム塩、メタアクリル酸スルホアルキルエ
ステルのアンモニウム塩、ナトリウム塩およびカリウム
塩が挙げられる。また上記以外のスルホネート基を有す
る化合物の具体例として、スルホン酸基のアンモニウム
塩、ナトリウム塩またはカリウム塩である基が結合して
いるビニル基を有するビニルスルホネート化合物が挙げ
られる。
【0038】硫酸エステル基を有するエチレン性不飽和
単量体とは、ラジカル重合性の二重結合を有し、且つ硫
酸エステル基又はそのアンモニウム塩かアルカリ金属塩
である基を有する化合物をいう。これらのうち、硫酸エ
ステル基のアンモニウム塩、ナトリウム塩またはカリウ
ム塩である基により一部が置換された、炭素数1〜20
のアルキル基、炭素数2〜4のアルキルエーテル基、炭
素数2〜4のポリアルキルエーテル基および炭素数6ま
たは10のアリール基からなる群より選ばれる基を有す
る化合物が好ましい。
【0039】硫酸エステル基のアンモニウム塩、ナトリ
ウム塩又はカリウム塩により一部が置換された、炭素数
2〜4のアルキルエーテル基または炭素数2〜4のポリ
アルキルエーテル基を有する化合物の例としては、例え
ば上記式(6)と(7)で表される、スルホネート基に
より一部が置換されたアルキルエーテル基を有する化合
物がある。
【0040】これらの乳化剤〔B〕として用いられるエ
チレン性不飽和単量体は、エマルジョン中に、 エマルジョン粒子にラジカル重合した共重合物とし
て存在するか、 未反応物としてエマルジョン粒子へ吸着、あるいは
エマルジョン水相中に存在するか、または、 水溶性単量体との共重合物あるいは乳化剤として用
いられるエチレン性不飽和単量体どうしの共重合物とし
てエマルジョン粒子へ吸着、あるいはエマルジョン水相
中に存在している。
【0041】とくにの状態で存在する比率を高めるこ
とによって、エマルジョンより得られるフィルムの耐水
性を高度なものとすることができる。乳化剤として用い
られるエチレン性不飽和単量体は、エマルジョンより得
られるフィルムの熱分解ガスクロマトグラム質量分析
(Py−GC−MS)により、各物質を同定することが
できる。他の方法として、エマルジョンの水相成分を分
離した後、高速原子衝撃質量分析(FABマススペクト
ル)によって同定することも可能である。
【0042】本発明において、乳化剤〔B〕は、ラジカ
ル重合性単量体〔A〕の重量に対して0.05重量%〜
10重量%用いられ、好ましくは0.1重量%〜5重量
%用いる。本発明では、スルホン酸基またはスルホネー
ト基、あるいは硫酸エステル基を有するエチレン性不飽
和単量体を含む乳化剤〔B〕以外に、通常の界面活性剤
を併用することもできる。
【0043】例えば、脂肪酸石鹸、アルキルスルホン酸
塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫
酸塩などのアニオン型界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレン
ブロックコポリマーなどの非反応性ノニオン型界面活性
剤、アデカリアソープNE−20、NE−30、NE−
40(製品名、旭電化工業(株)製)などのα−〔1−
〔(アリルオキシ)メチル〕−2−(ノニルフェノキ
シ)エチル〕−ω−ヒドロキシポリオキシエチレン、ま
たはアクアロンRN−10、RN−20、RN−30、
RN−50(製品名、第一工業製薬(株)製)などのポ
リオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル
などの反応性ノニオン型界面活性剤といわれる、エチレ
ン性不飽和単量体と共重合可能なノニオン型界面活性剤
などを併用することができる。
【0044】上記の界面活性剤の使用量は、ラジカル重
合性単量体〔A〕の重量に対して、アニオン型界面活性
剤については0.5重量%以下、好ましくは0.25重
量%以下であり、非反応性ノニオン型界面活性剤および
反応性ノニオン型界面活性剤については、2.0重量%
以下、好ましくは1.0重量%以下である。この範囲で
使用すると、耐水性良好なフィルムが形成される。
【0045】本発明においては、紫外線吸収剤及び/ま
たは光安定剤を乳化重合時に存在させることが必要であ
る。紫外線吸収剤および/または光安定剤を成膜助剤な
どと混合して後添加した場合、分散性に劣り、得られた
塗膜の粒子界面に集中して存在するため、降雨などによ
り溶出し、長期の耐久性の向上が認められない。紫外線
吸収剤および/または光安定剤は、ラジカル重合性単量
体〔A〕の重量に対して0.1重量%〜5重量%用いる
ことが好ましい。又、紫外線吸収剤として、分子内にラ
ジカル重合性の二重結合を有するラジカル重合性のも
の、光安定剤として、分子内にラジカル重合性の二重結
合を有するラジカル重合性のものを用いることもでき
る。
【0046】また、紫外線吸収剤と光安定剤を併用する
と、その高耐久性エマルジョンを用いて皮膜を形成した
際に、皮膜が特に耐候性に優れるため好ましい。本発明
における紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン系、ベンゾト
リアゾール系、トリアジン系から選ばれる少なくとも1
種、光安定剤として、ヒンダードアミン系から選ばれる
少なくとも1種を用いることが好ましい。耐久性の優れ
たシリコーン変性アクリル系エマルジョンと紫外線吸収
能が高い、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、
トリアジン系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定
剤と組み合わせることで、相乗効果により卓越した耐久
性を示す。
【0047】ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤として
は、具体的には、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スル
ホン酸、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベン
ゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−
2−メトキシフェニル)メタン、2,2’−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロ
キシ−4,4’ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ドデ
シルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−ステアリルオキシベンゾフェ
ノンなどがある。
【0048】ラジカル重合性ベンゾフェノン系の紫外線
吸収剤として具体的には、2−ヒドロキシ−4−アクリ
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリ
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−アクリロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−メタクリロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(アクリロ
キシ−エトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−(メタクリロキシ−エトキシ)ベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−(メタクリロキシ−ジエトキシ)ベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(アクリロキシ−ト
リエトキシ)ベンゾフェノンなどがある。
【0049】本発明において使用できるベンゾトリアゾ
ール系の紫外線吸収剤として具体的には、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert
−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ビス(α,α’−ジメチルベンジル)フェ
ニル〕ベンゾトリアゾール)、メチル−3−〔3−te
rt−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−
イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネートとポ
リエチレングリコール(分子量300)との縮合物(日
本チバガイギー(株)製、製品名:TINUVIN11
30)、イソオクチル−3−〔3−(2H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル〕プロピオネート(日本チバガイギー
(株)製、製品名:TINUVIN384)、2−(3
−ドデシル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール(日本チバガイギー(株)製、製品
名:TINUVIN571)、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オク
トキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒ
ドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−
テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェ
ニル〕ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス〔4
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2
H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕、2
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−
ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール
(日本チバガイギー(株)製、製品名:TINUVIN
900)などがある。
【0050】ラジカル重合性ベンゾトリアゾール系の紫
外線吸収剤として具体的には、2−(2’−ヒドロキシ
−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール(大塚化学(株)製、製品名:RUVA
−93)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロ
キシエチル−3−tert−ブチルフェニル)−2H−
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メタクリリルオキシプロピル−3−tert−ブチルフ
ェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、3
−メタクリロイル−2−ヒドロキシプロピル−3−
〔3’−(2’’−ベンゾトリアゾリル)−4−ヒドロ
キシ−5−tert−ブチル〕フェニルプロピオネート
(日本チバガイギー(株)製、製品名:CGL−10
4)などがある。
【0051】本発明において使用できるトリアジン系紫
外線吸収剤として具体的には、TINUVIN400
(製品名、日本チバガイギー(株)製)などがある。本
発明において使用できるヒンダードアミン系光安定剤と
しては、塩基性が低いものが好ましく、具体的には塩基
定数(pKb)が8以上のものが好ましい。具体的に
は、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)サクシネート、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)2−(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−
ブチルマロネート、1−〔2−〔3−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピニル
オキシ〕エチル〕−4−〔3−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピニルオキ
シ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)セバケートとメチル−1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル−セバケートの混合物(日本チ
バガイギー(株)製、製品名:TINUVIN29
2)、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、TINUVIN
123(製品名、日本チバガイギー(株)製)などがあ
る。
【0052】ラジカル重合性ヒンダードアミン系光安定
剤として具体的には、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジルメタクリレート、1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリレート、2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレ
ート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル
アクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−イミノピペリジルメタクリレート、2,2,6,6,
−テトラメチル−4−イミノピペリジルメタクリレー
ト、4−シアノ−2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルメタクリレート、4−シアノ−1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート
などがある。
【0053】本発明においては、エマルジョンの耐候性
向上のために、シリコーン構造を有する変性剤〔C〕を
用いて該エマルジョンのシリコーン変性を行うことが必
要である。シリコーン変性は、乳化重合中もしくは乳化
重合後のいずれで行っても良いが、乳化重合中に行うこ
とが好ましい。シリコーン構造を有する変性剤〔C〕
は、下記式(a)で表される、シリコーン構造を有する
シラン(I)の少なくとも1種を含んでいることが必要
である。
【0054】 (R1 n −Si−(R2 4-n (a) (式中nは0〜3の整数であり、R1 は水素原子、炭素
数1〜16の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10のアリ
ール基、炭素数5〜6のシクロアルキル基、ビニル基、
炭素数1〜10のアクリル酸アルキル基、または炭素数
1〜10のメタクリル酸アルキル基から選ばれ、n個の
1が同一でも異なっていても良く、R2は炭素数1〜8
のアルコキシ基、アセトキシ基または水酸基から選ば
れ、4−n個のR2 が同一であっても、異なっても良
い。) 特に、シリコーン構造を有する変性剤〔C〕には、式
(a)においてn=1とおいたシラン(II)の少なく
とも1種を含んでいることが好ましい。
【0055】シラン(II)のR1 としてはメチル基、
フェニル基、ビニル基、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピル基が好ましく、R2 はそれぞれ独立して、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシ
エトキシ基、水酸基が好ましい。シラン(II)の好ま
しい具体例としては、メチルトリメトシキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、イソブチルトリメト
キシシラン、ビニルエトキシシラン、γ−アクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエ
トキシシランなどがあり、またこれらの二種以上を含ん
でいてもよい。
【0056】また、本発明において、シリコーン構造を
有する変性剤〔C〕は、環状シラン及び式(a)におい
てn=2とおいて得られるシラン(III)からなる群
より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。こ
れは、上記シラン(III)及び環状シランの併用によ
り、変性剤〔C〕が形成するシリコーン重合体の架橋密
度を低くし、重合体の構造が複雑になるのを防ぐことが
でき、これによって、高耐久性エマルジョンから提供さ
れる塗膜に柔軟性を付与することができるためである。
【0057】シラン(III)の具体例として、ジメチ
ルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジ
メチルジエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、メチルフェニルシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルメチルジメトキシシランが挙げられる。また環状シラ
ンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オ
クタフェニルシクロシロキサン、ヘキサメチルシクロト
リシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テ
トラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンなども
用いることができる。
【0058】シリコーン構造を有する変性剤〔C〕にシ
ラン(II)を含む場合は、シラン(II)の、上記の
環状シラン類及びシラン(III)からなる群より選ば
れる少なくとも1種に対するモル比が少なくとも10/
100、好ましくは35/100以上であることがさら
に好ましい。さらに、シリコーン構造を有する変性剤
〔C〕には、加水分解基を有する線状シロキサン、及び
式(a)においてn=0または3とおいて得られるシラ
ン(IV)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含
んでも良い。
【0059】シリコーン構造を有する変性剤〔C〕にシ
ラン(II)を含む場合は、シラン(II)の、上記の
加水分解基を有するシロキサン類及びシラン(IV)か
らなる群より選ばれる少なくとも1種に対するモル比が
少なくとも10/100、好ましくは35/100以上
であることが好ましい。シラン(IV)の具体例とし
て、フェニルトリエトキシシラン、トリメチルメトキシ
シラン、テトラエトキシシランなどが挙げられる。
【0060】シラン(III)またはシラン(IV)に
おいて、R1 としてはメチル基、フェニル基が特に好ま
しく、R2 としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基、水酸基が特に
好ましい。分子中に加水分解基を有する線上シロキサン
の例としては、下記の一般式(8)、(9)、(10)
で表される化合物が挙げられる。
【0061】
【化8】
【0062】
【化9】
【0063】
【化10】
【0064】(式中R1 は水素、炭素数1〜16の脂肪
族炭化水素基、炭素数5〜10のアリール基、炭素数5
〜6のシクロアルキル基、ビニル基、炭素数1〜10の
アクリル酸アルキル基又は炭素数1〜10のメタクリル
酸アルキル基から選ばれ、各R 2 はそれぞれ、独立して
炭素数1〜8のアルコキシ基、アセトキシ基、水酸基、
エポキシ基又はエチレンオキサイド基から選ばれ、mは
1〜999の正の整数を表す。) 変性剤〔C〕は、上記したシラン(III)又はシラン
(IV)、環状シランおよび線上シロキサンから選ばれ
る少なくとも1種の化合物に加え、クロロシラン、例え
ばメチルクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチ
ルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニル
トリクロロシラン、ジフェニルクロロシラン、ビニルク
ロルシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリク
ロロシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジクロ
ロメチルシランを含むことができる。
【0065】本発明は、変性剤〔C〕を用いることによ
って、高耐久性エマルジョンより得られるフィルムの屋
外などに長期曝露における光沢保持性を改善し、始めて
高度な耐候性を示すフィルムを得ることができる。上記
したシラン縮合物の存在は、 29SiNMR(29Si核磁
気共鳴スペクトル)または1 HNMR(プロトン核磁気
共鳴スペクトル)によって知ることができる。例えば、
シラン(II)の縮合物は、29SiNMRのケミカルシ
フトが−40〜−80PPMにピークを示すことで同定
することができる。また、シラン(IV)あるいは環状
シランの縮合物は29SiNMRのケミカルシフトが−1
6〜−26PPMにピークを示すことで同定することが
できる。
【0066】本発明において、シリコーン構造を有する
変性剤〔C〕は、ラジカル重合性単量体〔A〕の重量に
対して0.3重量%〜200重量%用いることができ
る。本発明におけるシリコーン変性において、シリコー
ン構造を有する変性剤〔C〕を添加する乳化重合中の乳
化重合系の水素イオン濃度(pH)は、pH4.0以下
で実施することを要し、好ましくはpH1.5以上3.
0以下で実施される。pH4.0を超えてシリコーン変
性を実施すると、加水分解性シランの縮合反応が遅延
し、乳化重合後も縮合反応が進むため、製品としての貯
蔵安定性が悪くなり、実用上問題となる。
【0067】乳化重合においては、ラジカル重合触媒と
して、熱または還元性物質などによってラジカル分解し
てエチレン性不飽和単量体の付加重合を起こさせること
ができ、水溶性または油溶性の過硫酸塩、過酸化物、ア
ゾビス化合物などを有利に使用することができる。その
例としては、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫
酸アンモニウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロパー
オキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、2,
2−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス
(2−ジアミノプロパン)ハイドロクロライド、2,2
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)など挙
げることができるが、加水分解性シランの加水分解反応
および縮合反応を促進させるための触媒としても効果の
ある過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモ
ニウムを用いることが好ましい。ラジカル重合触媒の量
としては、ラジカル重合性単量体〔A〕の重量に対して
通常0.05重量%〜1重量%を用いることができる。
【0068】通常、重合反応は常圧下、65〜90℃の
重合温度で行うことが好ましいが、モノマーの重合温度
における蒸気圧などの特性に合わせ、高圧下でも実施す
ることができる。重合時間としては、導入時間と、導入
後の熟成(cooking)時間がある。導入時間は、
各種原料を反応系へ同時に導入する場合は通常数分であ
り、各種原料を反応系へ逐次導入する場合は重合による
発熱が除熱可能な範囲で反応系へ逐次導入するため、最
終的に得られるエマルジョン中の重合体濃度によっても
異なるが、通常10分以上である。導入後の熟成(co
oking)時間としては、少なくとも10分以上であ
ることが好ましい。この重合時間以下では、各原料がそ
のまま残留したり、加水分解性シランが縮合せずに加水
分解物のまま残留してしまう恐れがある。
【0069】なお、重合速度の促進、および70℃以下
での低温での重合が望まれるときには、例えば重亜硫酸
ナトリウム、塩化第一鉄、アスコルビン酸塩、ロンガリ
ットなどの還元剤をラジカル重合触媒と組み合わせて用
いると有利である。さらに、分子量を調整するために、
ドデシルメルカプタンなどの連鎖移動剤を任意に添加す
ることも可能である。
【0070】本発明におけるシリコーン変性では、乳化
重合終了後、成膜時の硬化触媒として、例えばジブチル
すずジラウレート、ジオクチルすずジラウレート、ジブ
チルすずジアセテート、オクチル酸すず、ラウリン酸す
ず、オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、テトラブチルチタネ
ートなどの有機酸の金属塩、n−ヘキシルアミン、1,
8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンな
どのアミン化合物を、本発明の高耐久性エマルジョンへ
添加することができる。
【0071】なおこれらの硬化用触媒が水溶性でない場
合には、その使用に際して、界面活性剤と水を用いてエ
マルジョン化しておくことが望ましい。本発明の高耐久
性エマルジョンは、エマルジョンの長期の分散安定性を
保つため、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、ジメチルアミノエタノールなどのアミン類を用い
てpH5〜10の範囲に調整することが好ましい。
【0072】本発明によって製造されるアクリル系エマ
ルジョンは、分散質の平均粒子径として、10〜100
0nmであることが好ましい。得られたエマルジョン中
の分散質(固形分)と分散媒としての水性媒体との重量
比は70/30以下、好ましくは30/70以上65/
35以下である。本発明の高耐久性エマルジョンは、塗
料、建材の下地処理材または仕上げ材、接着剤、紙加工
剤、または織布、不織布の仕上げ材として有用であり、
とくに塗料用、建材の仕上げ材として具体的には、コン
クリート、セメントモルタル、スレート板、ケイカル
板、石膏ボード、押し出し成形板、発砲性コンクリート
などの無機建材、織布あるいは不織布を基材とした建
材、金属建材などの各種下地に対する塗料または建築仕
上げ材として、複層仕上げ塗材用の主材およびトップコ
ート、薄付け仕上塗材、厚付け仕上塗材、石材調仕上げ
材、グロスペイントなどの合成樹脂エマルジョンペイン
ト、金属用塗料、木部塗料、瓦用塗料として有用であ
る。
【0073】本発明の高耐久性エマルジョンには、通常
水系塗料などに添加配合される成分、例えば成膜助剤、
増粘剤、消泡剤、顔料、分散剤、染料、防腐剤などを任
意に配合することができる。
【0074】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい1つの態様は、
ラジカル重合性単量体〔A〕がアクリレート系単量体を
含み且つ互いに同じか異なった〔A1 〕および〔A2
よりなり、乳化剤〔B〕が、スルホン酸基またはスルホ
ネート基を有するエチレン性不飽和単量体、硫酸エステ
ル基を有するエチレン性不飽和単量体およびそれらの混
合物よりなる群から選ばれ且つ互いに同じか異なった乳
化剤〔B1 〕および〔B2 〕よりなり、上記乳化重合を
ステップ〔1〕、ステップ〔2〕の順で行い、ステップ
〔1〕においてはラジカル重合性単量体〔A1 〕を乳化
剤〔B1 〕の存在下、水性媒体中において乳化重合に付
すことにより、ステップ〔1〕エマルジョンを得、ステ
ップ〔2〕においては、ラジカル重合性単量体〔A2
および乳化剤〔B 2 〕を、必要に応じて水性媒体と共
に、ステップ〔1〕エマルジョンに添加することによっ
て、乳化重合を行い最終的な所望エマルジョンを得、シ
リコーン変性をシリコーン構造を有する変性剤〔C〕を
用いて乳化重合中かまたは乳化重合後にシリコーン変性
し、また紫外線吸収剤および/または光安定剤を乳化重
合中に存在させてなる高耐久性エマルジョンが提供され
る。上記ステップ〔2〕において、変性剤〔C〕を添加
し、乳化重合中にシリコーン変性を行ってもよく、又上
記の最終的な所望のエマルジョンである高耐久性エマル
ジョンを変性剤〔C〕で処理して乳化重合後にシリコー
ン変性を行ってもよい。上記ステップ〔1〕において、
ラジカル重合性単量体〔A1 〕は、カルボン酸基を有す
るエチレン性不飽和単量体を2.5重量%以上〜20重
量%以下含み、上記ステップ〔2〕において、ラジカル
重合性単量体〔A2 〕は、カルボン酸基を有するエチレ
ン性不飽和単量体を含まないか又は含んでも2.5重量
%未満であることが好ましい。
【0075】また、本発明の好ましいもう1つの態様に
よれば、ラジカル重合性単量体〔A〕がアクリレート系
単量体を含み且つ互いに同じか異なった〔A1 〕、〔A
2 〕および〔A3 〕よりなり、乳化剤〔B〕が、スルホ
ン酸基またはスルホネート基を有するエチレン性不飽和
単量体、硫酸エステル基を有するエチレン性不飽和単量
体およびそれらの混合物よりなる群から選ばれ且つ互い
に同じか異なった乳化剤〔B1 〕、〔B2 〕および〔B
3 〕よりなり、上記乳化重合をステップ〔1〕、ステッ
プ〔2〕、ステップ〔3〕の順で行い、ステップ〔1〕
においてはラジカル重合性単量体〔A1 〕を乳化剤〔B
1 〕の存在下、水性媒体中において乳化重合に付すこと
により、ステップ〔1〕エマルジョンを得、ステップ
〔2〕においては、ラジカル重合性単量体〔A2 〕およ
び乳化剤〔B2 〕を、必要に応じて水性媒体と共に、ス
テップ〔1〕エマルジョンに添加することによって、乳
化重合を行いステップ〔2〕エマルジョンを得、ステッ
プ〔3〕においては、ラジカル重合性単量体〔A3 〕お
よび乳化剤〔B3 〕を、必要に応じて水性媒体と共に、
ステップ〔2〕エマルジョンに添加することによって、
乳化重合を行い最終的な所望エマルジョンを得、シリコ
ーン変性をシリコーン構造を有する変性剤〔C〕を用い
て乳化重合中かまたは乳化重合後にシリコーン変性し、
また紫外線吸収剤および/または光安定剤を乳化重合中
に存在させてなる高耐久性エマルジョンが提供される。
上記ステップ〔1〕およびステップ〔3〕において、変
性剤〔C〕を添加し、乳化重合中にシリコーン変性を行
うことができる。また、上記ステップ〔1〕において、
ラジカル重合性単量体〔A1 〕は、カルボン酸基を有す
るエチレン性不飽和単量体を含まないか又は含んでも
2.5重量%未満であり、上記ステップ〔2〕におい
て、ラジカル重合性単量体〔A2 〕は、カルボン酸基を
有するエチレン性不飽和単量体を2.5重量%以上〜2
0重量%以下含み、上記ステップ〔3〕において、ラジ
カル重合性単量体〔A3 〕は、カルボン酸基を有するエ
チレン性不飽和単量体を含まないか又は含んでも2.5
重量%未満であることが好ましい。
【0076】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を詳
細に説明する。なお、実施例および比較例中の部および
%は、それぞれ重量部および重量%を示す。また、得ら
れたアクリル系エマルジョンの物性試験については、該
エマルジョンを用いて下記に示す配合組成で塗料を調整
し、以下に示す試験方法に従って試験を実施した。 <塗料配合組成> エナメル塗料配合物の調整 顔料ディスパージョン 水 82.5部 分散剤:ポイズ530(製品名、花王(株)製) 7.5部 トリポリリン酸ナトリウムの5%水溶液 7.5部 増粘剤:ダイセルHEC SP−600(製品名、 ダイセル化学工業(株)製)の3%水溶液 25.0部 消泡剤:ノプコ1497VD(製品名、サンノプコ (株)製) 2.5部 ルチル型酸化チタン:タイペークR−930(商品 名、石原産業(株)製) 375.0部 レットダウン成分 各実施例、比較例のエマルジョン(固形分換算) 460.0部 エチレングリコールモノブチルエーテル 45.0部 エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル 90.0部 水 30.0部 消泡剤:ノプコ1497VD(製品名、サンノプコ(株)製) 1.0部 比較例5のエナメル塗料配合物の調整 顔料ディスパージョン 水 82.5部 分散剤:ポイズ530(製品名、花王(株)製) 7.5部 トリポリリン酸ナトリウムの5%水溶液 7.5部 増粘剤:ダイセルHEC SP−600(製品名、 ダイセル化学工業(株)製)の3%水溶液 25.0部 消泡剤:ノプコ1497VD(製品名、サンノプコ (株)製) 2.5部 ルチル型酸化チタン:タイペークR−930(商品 名、石原産業(株)製) 375.0部 レットダウン成分 比較例5のエマルジョン(固形分換算) 460.0部 エチレングリコールモノブチルエーテル 45.0部と TINUVIN328 4.5部の混合物 49.5部 45.0部 エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル 90部と TINUVIN440 4.5部の混合物 94.5部 水 30.0部 ジブチルスズジラウレート 4.5部 消泡剤:ノプコ1497VD(製品名、サンノプコ(株)製) 1.0部 石材調仕上げ材主材塗料配合物の調整 アクリル系エマルジョン:ポリトロンE400(商品 名、旭化成工業(株)製) 100.0部 成膜助剤:CS−12(製品名、チッソ(株)製) 7.0部 増粘剤:ダイセルHEC SP−600(製品名、ダ イセル化学工業(株)製)の3%水溶液 10.0部 珪砂6号 350.0部 石材調仕上げ材上塗り塗料配合物の調整 各実施例、比較例のエマルジョン(固形分換算) 460.0部 エチレングリコールモノブチルエーテル 45.0部 エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル 90.0部 水 30.0部 消泡剤:ノプコ1497D(製品名:サンノプコ(株)製) 1.0部 比較例5の石材調仕上げ材上塗り塗料配合物の調整 比較例5のエマルジョン(固形分換算) 460.0部 エチレングリコールモノブチルエーテル 45.0部と TINUVIN328 4.5部の混合物 49.5部 45.0部 エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル 90部と TINUVIN440 4.5部の混合物 94.5部 水 30.0部 ジブチルスズジラウレート 4.5部 消泡剤:ノプコ1497VD(製品名、サンノプコ(株)製) 1.0部 <試験方法> 耐水性 上記のエナメル塗料配合物をワイヤーコーターNo.5
0を用いて、硫酸アルマイト板に塗布し、室温にて2日
間乾燥させた。さらに50℃にて2日間乾燥させた後、
40℃の水に30日間浸漬しその状態を目視にて判定し
た。判定基準は以下の通り。
【0077】 ◎;ふくれ、つやびけがまったく見られない。 ○;ふくれがややあるが、つやびけは見られない。 △;ふくれがあり、つやびけも見られる。 ×;全面がふくれ、つやびけが著しい。 初期光沢値、光沢保持率 上記のエナメル塗料配合物をワイヤーコーターNo.5
0を用いて、硫酸アルマイト板に塗布し、室温にて30
日間乾燥させた。そのときの60°−60°鏡面反射率
を初期光沢値として測定した(これを光沢保持率の試験
開始時間、即ちゼロ時間とする)。
【0078】引き続きサンシャイン型ウエザオメーター
(スガ試験機(株)製、WEL−SUN−DC)を使用
して曝露試験(降雨サイクル;12分/時間、ブラック
パネル温度60〜66℃)を行った。曝露3000時間
後の60°−60°鏡面反射率を最終的な光沢値として
測定し、これを初期光沢値で割り、この値を光沢保持率
として算出した。 石材調仕上げ材の耐久性 フレキシブル板の上に、シーラー(製品名:VPシーラ
ー、関西ペイント(株)製)をワイヤーコーターNo.
50を用いて塗布し、室温にて2時間乾燥させた後、上
記の石材調仕上げ材主材塗料配合物を2mm厚に塗布
し、室温にて1日間乾燥させる。その上に上記石材調仕
上げ材上塗り塗料配合物を、塗布量が200g/平方メ
ートルになるように刷毛で塗布した後、室温にて30日
乾燥させた。
【0079】引き続きデューパネル光コントロールウェ
ザーメーター(スガ試験器(株)製、DPWL−5R)
を使用して曝露試験(照射:60℃4時間、暗黒・湿
潤:40℃4時間)を行った。曝露1500時間後の状
態を目視にて判定した。判定基準は以下の通り。 ◎;ふくれ、つやびけがまったく見られない。
【0080】 △;ふくれがあり、つやびけも見られる。 ×;全面がふくれ、つやびけが著しい。
【0081】
【実施例1】撹拌機、還流冷却器、滴下槽および温度計
を取り付けた反応容器に水290部、エチレン性不飽和
単量体と共重合可能な二重結合を分子中に持つスルホコ
ハク酸ジエステルアンモニウム塩(製品名:ラテムルS
−180A、花王(株)製)の20%水溶液10部を投
入し、反応容器中の温度を80℃に上げてから、過硫酸
アンモニウムの2%水溶液を10部添加した5分後に、
メタクリル酸メチル25部、メタクリル酸シクロヘキシ
ル50部、アクリル酸ブチル15部、メタクリル酸10
部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(製品名:TI
NUVIN384、日本チバガイギー(株)製)1部の
混合液とラテムルS−180Aの20%の水溶液5部、
過硫酸アンモニウムの2%の水溶液15部、水48部か
らなる乳化混合液を滴下槽より40分かけて流入させ
る。流入中は反応容器の温度を80℃に保つ。流入が終
了してから反応容器の温度を80℃にして30分保つ。
【0082】次に、メタクリル酸メチル109部、メタ
クリル酸シクロヘキシル160部、アクリル酸ブチル1
23部、メタクリル酸8部、TINUVIN384を4
部の混合液とラテムルS−180Aの20%の水溶液2
0部、過硫酸アンモニウムの2%の水溶液60部、水1
92部からなる乳化混合液、およびγ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン1部、ジメチルジメトキシ
シラン20部、メチルトリメトキシシラン20部からな
る混合液とを別々の滴下槽より160分かけて流入させ
る。シリコーン変性反応中のpHは4以下に維持した。
流入中は反応容器の温度を80℃に保つ。流入が終了し
てから反応容器の温度を80℃にして120分保つ。
【0083】室温まで冷却後、水素イオン濃度を測定し
たところpH2.0であった。25%アンモニア水溶液
を添加してpHを8に調整してから100メッシュの金
網でろ過した。ろ過された凝集物の乾燥重量は全単量体
に対して0.06%とわずかであった。得られたアクリ
ル系エマルジョンの固形分は44.7%、粒子径98n
mで単一分布であった。このアクリル系エマルジョンに
ついて前記した塗料配合をし、各試験を行い、その結果
を表1に示した。
【0084】
【実施例2】TINUVIN384をヒンダードアミン
系光安定剤(製品名:TINUVIN123、日本チバ
ガイギー(株)製))に変更した以外は、実施例1と同
様に重合を行った。重合反応終了後、室温まで冷却し、
水素イオン濃度を測定したところpH2.0であった。
25%アンモニア水溶液を添加してpHを8に調整して
から100メッシュの金網でろ過した。ろ過された凝集
物の乾燥重量は全単量体に対して0.08%とわずかで
あった。得られたアクリル系エマルジョンの固形分は4
4.6%、粒子径100nmで単一分布であった。この
アクリル系エマルジョンについて前記した塗料配合を
し、各試験を行い、その結果を表1に示した。
【0085】
【実施例3】重合一段目におけるTINUVIN384
の1部に、TINUVIN123を0.5部加え、重合
二段目におけるTINUVIN384の4部に、TIN
UVIN123を2部を加えた以外は、実施例1と同様
に重合を行った。重合終了後、室温まで冷却し、水素イ
オン濃度を測定したところpH2.1であった。25%
アンモニア水溶液を添加してpHを8に調整してから1
00メッシュの金網でろ過した。ろ過された凝集物の乾
燥重量は全単量体に対して0.05%とわずかであっ
た。得られたアクリル系エマルジョンの固形分は44.
8%、粒子径102nmで単一分布であった。このアク
リル系エマルジョンについて前記した塗料配合をし、各
試験を行い、その結果を表1に示した。
【0086】
【実施例4】重合一段目におけるTINUVIN384
の1部に、TINUVIN123を1部加え、メタクリ
ル酸メチルを75部、メタクリル酸シクロヘキシルを0
部とし、かつ、重合二段目におけるTINUVIN38
4の4部に、TINUVIN123を4部加え、メタク
リル酸メチルを269部、メタクリル酸シクロヘキシル
を0部とした以外は、実施例1と同様に重合を行った。
【0087】重合終了後、室温まで冷却し、水素イオン
濃度を測定したところpH2.1であった。25%アン
モニア水溶液を添加してpHを8に調整してから100
メッシュの金網でろ過した。ろ過された凝集物の乾燥重
量は全単量体に対して0.07%とわずかであった。得
られたアクリル系エマルジョンの固形分は44.7%、
粒子径98nmで単一分布であった。このアクリル系エ
マルジョンについて前記した塗料配合をし、各試験を行
い、その結果を表1に示した。
【0088】
【実施例5】撹拌機、還流冷却器、滴下槽および温度計
を取り付けた反応容器に水290部、ラテムルS−18
0Aの20%水溶液10部を投入し、反応容器中の温度
を80℃に上げてから、過硫酸アンモニウムの2%水溶
液を10部添加した5分後に、メタクリル酸メチル50
部、メタクリル酸シクロヘキシル60部、アクリル酸ブ
チル86部、メタクリル酸4部、TINUVIN384
を1部、TINUVIN123を1部の混合液とラテム
ルS−180Aの20%の水溶液10部、過硫酸アンモ
ニウムの2%の水溶液30部、水96部からなる乳化混
合液、およびγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン0.5部、ジメチルジメトキシシラン10部、メ
チルトリメトキシシラン10部からなる混合液とを別々
の滴下槽より80分かけて流入させる。シリコーン変性
反応中のpHは4以下に維持した。流入中は反応容器の
温度を80℃に保つ。流入が終了してから反応容器の温
度を80℃にして30分保つ。
【0089】次に、メタクリル酸メチル25部、メタク
リル酸シクロヘキシル50部、アクリル酸ブチル15
部、メタクリル酸10部、TINUVIN384を0.
5部、TINUVIN123を0.5部の混合液とラテ
ムルS−180Aの20%の水溶液5部、過硫酸アンモ
ニウムの2%の水溶液15部、水48部からなる乳化混
合液を滴下槽より40分かけて流入させる。流入中は反
応容器の温度を80℃に保つ。流入が終了してから反応
容器の温度を80℃にして30分保つ。
【0090】次に、メタクリル酸メチル59部、メタク
リル酸シクロヘキシル100部、アクリル酸ブチル37
部、メタクリル酸4部、TINUVIN384を1部、
TINUVIN123を1部の混合液とラテムルS−1
80Aの20%の水溶液10部、過硫酸アンモニウムの
2%の水溶液30部、水96部からなる乳化混合液、お
よびγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
0.5部、ジメチルジメトキシシラン10部、メチルト
リメトキシシラン10部からなる混合液とを別々の滴下
槽より80分かけて流入させる。シリコーン変性反応中
のpHは4以下に維持した。流入中は反応容器の温度を
80℃に保つ。流入が終了してから反応容器の温度を8
0℃にして120分保つ。
【0091】室温まで冷却後、水素イオン濃度を測定し
たところpH2.1であった。25%アンモニア水溶液
を添加してpHを8に調整してから100メッシュの金
網でろ過した。ろ過された凝集物の乾燥重量は全単量体
に対して0.05%とわずかであった。得られたアクリ
ル系エマルジョンの固形分は44.8%、粒子径101
nmで単一分布であった。このアクリル系エマルジョン
について前記した塗料配合をし、各試験を行い、その結
果を表1に示した。
【0092】
【比較例1】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤:TI
NUVIN384を添加しなかった以外は、実施例1と
同様に重合反応を行った。重合終了後、室温まで冷却
し、水素イオン濃度を測定したところpH2.1であっ
た。25%アンモニア水溶液を添加してpHを8に調整
してから100メッシュの金網でろ過した。ろ過された
凝集物の乾燥重量は全単量体に対して0.05%とわず
かであった。得られたアクリル系エマルジョンの固形分
は44.7%、粒子径97nmで単一分布であった。こ
のアクリル系エマルジョンについて前記した塗料配合を
し、各試験を行い、その結果を表1に示した。
【0093】
【比較例2】シリコーン構造を有する変性剤を用いず、
かつ、重合一段目におけるベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤:TINUVIN384の1部に、ヒンダードア
ミン系光安定剤:TINUVIN123を1部加え、重
合二段目におけるTINUVIN384の4部に、TI
NUVIN123を4部を加えた以外は、実施例1と同
様に処理を行った。
【0094】重合終了後、室温まで冷却し、水素イオン
濃度を測定したところpH2.1であった。25%アン
モニア水溶液を添加してpHを8に調整してから100
メッシュの金網でろ過した。ろ過された凝集物の乾燥重
量は全単量体に対して0.05%とわずかであった。得
られたアクリル系エマルジョンの固形分は43.6%、
粒子径101nmで単一分布であった。このアクリル系
エマルジョンについて前記した塗料配合をし、各試験を
行い、その結果を表1に示した。
【0095】
【比較例3】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤及びヒ
ンダードアミン系光安定剤を用いなかった以外は実施例
5と同様にして重合反応を行った。重合終了後、室温ま
で冷却し、水素イオン濃度を測定したところpH2.1
であった。25%アンモニア水溶液を添加してpHを8
に調整してから100メッシュの金網でろ過した。ろ過
された凝集物の乾燥重量は全単量体に対して0.05%
とわずかであった。得られたアクリル系エマルジョンの
固形分は44.7%、粒子径100nmで単一分布であ
った。このアクリル系エマルジョンについて前記した塗
料配合をし、各試験を行い、その結果を表1に示した。
【0096】
【比較例4】乳化混合液の流入中、25%アンモニア水
を適時添加し反応容器中のpHを6〜8に保った以外は
実施例3と同様に重合反応を行った。重合終了後、室温
まで冷却し、水素イオン濃度を測定したところpH7.
1であった。25%アンモニア水溶液を添加してpHを
8に調整してから100メッシュの金網でろ過した。ろ
過された凝集物の乾燥重量は全単量体に対して0.10
%とわずかであった。得られたアクリル系エマルジョン
の固形分は44.6%、粒子径102nmで単一分布で
あった。このアクリル系エマルジョンについて前記した
塗料配合をし、各試験を行い、その結果を表1に示し
た。
【0097】
【比較例5】攪拌器、還流冷却器、窒素ガス導入管およ
び滴下ロートを備えた反応容器に、脱イオン水40部、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェー
ト(製品名:Newcol−560SN、日本乳化剤
(株)製)0.9部、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル1部、ロンガリット0.35部、酢酸アンモ
ニウム0.5部、t−ブチルハイドロパーオキサイド
0.2部、下に示す混合物158部中の20部を添加し
て初期仕込みを行った。この後、窒素ガスを導入しつつ
50℃に昇温し、1時間加温後、t−ブチルハイドロパ
ーオキサイド0.5部および残りの下に示す混合物15
8部の残りの138部の混合物を滴下ロートにより3時
間かけて等速滴下した。この後、1時間後重合を行い、
脱イオン水を添加して樹脂固型分濃度が45重量%のエ
マルジョンを得た。 <混合物の組成> γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 25部 ブチルメタクリレート 60部 メチルメタクリレート 5部 ブチルアクリレート 2部 ポリオキシエチレン鎖を有するメタクリル酸エステル 8部 (商品名:MA−50、日本乳化剤(株)製) 脱イオン水 55部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェート 1部 (商品名:Newcol−560SN、日本乳化剤(株)製) このエマルジョンについて前記した塗料配合をし、各試
験を行い、その結果を表1に示した。
【0098】
【表1】
【0099】
【発明の効果】本発明の高耐久性エマルジョンは、従来
達成できなかった、耐汚染性、柔軟性、耐水性、耐候
性、耐久性、顔料分散性、光沢保持性、密着性、防錆
性、耐透水性に優れた塗膜を形成し得るので、塗料、建
材の下地処理材または仕上げ材、接着剤、紙加工剤、ま
たは織布、不織布の仕上げ材として有用であり、とくに
塗料用、建材の仕上げ材として具体的には、コンクリー
ト、セメントモルタル、スレート板、ケイカル板、石膏
ボード、押し出し成形板、発砲性コンクリートなどの無
機建材、織布あるいは不織布を基材とした建材、金属建
材などの各種下地に対する塗料または建築仕上げ材とし
て、複層仕上げ塗材用の主材およびトップコート、薄付
け仕上塗材、厚付け仕上塗材、石材調仕上げ材、グロス
ペイントなどの合成樹脂エマルジョンペイント、金属用
塗料、木部塗料、瓦用塗料として有用であり、溶剤系塗
料の代替が可能である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジカル重合性単量体〔A〕を乳化剤
    〔B〕の存在下、水性媒体中において乳化重合すること
    により得られるアクリル系エマルジョンであって、乳化
    重合時に紫外線吸収剤および/または光安定剤を存在せ
    しめ、且つ、乳化重合中若しくは乳化重合後にシリコー
    ン構造を有する変性剤〔C〕を用いてシリコーン変性さ
    れてなる高耐久性エマルジョン。
  2. 【請求項2】 乳化剤〔B〕が、スルホン酸基又はスル
    ホネート基を有するエチレン性不飽和単量体、硫酸エス
    テル基を有するエチレン性不飽和単量体、およびそれら
    の混合物のいずれかから選ばれたものである請求項1に
    記載の高耐久性エマルジョン。
  3. 【請求項3】 シリコーン構造を有する変性剤〔C〕
    が、下記式(a)で表される、シリコーン構造を有する
    シランの少なくとも1種を含む請求項1または2に記載
    の高耐久性エマルジョン。 (R1 n −Si−(R2 4-n (a) (式中nは0〜3の整数であり、R1 は水素原子、炭素
    数1〜16の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10のアリ
    ール基、炭素数5〜6のシクロアルキル基、ビニル基、
    炭素数1〜10のアクリル酸アルキル基、または炭素数
    1〜10のメタクリル酸アルキル基から選ばれる。n個
    のR1 は同一であっても、異なっても良い。R2 は炭素
    数1〜8のアルコキシ基、アセトキシ基または水酸基か
    ら選ばれる。4−n個のR2 は同一であっても、異なっ
    ても良い。)
  4. 【請求項4】 ラジカル重合性単量体〔A〕の5重量%
    以上が、アクリル酸シクロアルキルエステルとメタクリ
    ル酸シクロアルキルエステルからなる群から選ばれる1
    種または2種以上の単量体からなる請求項1〜3のいず
    れかに記載の高耐久性エマルジョン。
  5. 【請求項5】 紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系、ベ
    ンゾトリアゾール系、トリアジン系から選ばれた少なく
    とも1種であり、もしくは光安定剤がヒンダードアミン
    系である請求項1〜4のいずれかに記載の高耐久性エマ
    ルジョン。
  6. 【請求項6】 シリコーン変性時の水性媒体中のpHが
    4.0以下である請求項1〜5のいずれかに記載の高耐
    久性エマルジョン。
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