JP2001115080A - エマルション塗料 - Google Patents

エマルション塗料

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JP2001115080A
JP2001115080A JP29166599A JP29166599A JP2001115080A JP 2001115080 A JP2001115080 A JP 2001115080A JP 29166599 A JP29166599 A JP 29166599A JP 29166599 A JP29166599 A JP 29166599A JP 2001115080 A JP2001115080 A JP 2001115080A
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JP
Japan
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polymerizable monomer
weight
emulsion
polymerizable
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JP29166599A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nakamura
和彦 中村
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な耐侯性および耐水性を有するとともに、
成膜助剤の乾燥性が良好で耐ブロッキング性に優れた塗
膜を効率良く形成することができるエマルション塗料を
提供する。 【解決手段】シクロアルキル基を有する重合性単量体お
よび/またはt−アルキル基を有する重合性単量体を1
0〜89.8重量%と、n−ブチルメタクリレートを1
0〜89.8重量%と、エポキシ基を有する重合性単量
体を0.1〜10重量%と、エポキシ基と反応しうる基
を有する重合性単量体を0.1〜10重量%と、を少な
くとも含む重合性単量体成分を乳化重合して得られるエ
マルションと、該エマルションの固形分に対して1〜4
0重量%のアルキレングリコール系溶剤と、を必須とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐侯性、耐水性、
耐ブロッキング性に優れた塗膜を形成し得るエマルショ
ン塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築分野における塗料塗膜に
は、長期にわたり風雨や日光に曝されると、艶の低下、
変色、膨れ等を生じるという問題があった。そのため、
長期にわたる耐久性や高耐侯性が必要な場合には、溶剤
系フッ素樹脂塗料、溶剤系アクリルシリコン樹脂塗料、
あるいは、ポリマーに低吸湿性官能基と紫外線安定基と
を導入した樹脂塗料等が用いられてきた。一方、高耐侯
性化の対応として、通常のエナメル系トップコートの上
にさらにクリヤートップコートを塗装することも行われ
ている。
【0003】近年は、環境汚染や人体への影響等が考慮
されるようになり、このような溶剤系塗料にかわり、エ
マルション塗料が使われるケースが増えてきており、建
築分野においても、かなり水系化が進んでいる。エマル
ション塗料における高耐侯性化としては、フッ素樹脂や
シリコン樹脂のような結合エネルギーの大きな樹脂を導
入したり、ポリマー中に紫外線安定基、紫外線吸収基、
またはシクロアルキル基やt−ブチル基等の低吸湿性官
能基を導入することによって、耐侯性を発現させること
が知られている。
【0004】ところで、建築用塗料は、現場塗装を行う
建築外装用塗料と、工場塗装を行う建材用塗料に大別さ
れる。特に、最近は、サイディング材等の使用量増加か
ら工場塗装されるケースが増えてきている。一般に、工
場では、塗装された基材は、順次積載、保管される。そ
の際、塗膜のポリマー自身が軟らかい場合や、塗料に含
まれる成膜助剤の揮散性が低く乾燥性が悪い場合には、
積載時に塗膜がくっつき、ブロッキングを起こすことが
あった。さらに、生産性を向上させるためにライン速度
を上げた場合には、十分な乾燥時間をとれず、ブロッキ
ングを起こし易いという問題があった。
【0005】塗装板のブロッキングを防止するために
は、ポリマーのガラス転移温度を上げる方法があるが、
ポリマーを成膜させるために必要となる成膜助剤量が多
くなり、成膜助剤の揮散性が悪いと逆にブロッキングを
起こしやすくなる場合がある。特に、耐侯性発現のため
に、シクロアルキル基やt−ブチル基等の低吸湿性官能
基を有するモノマーを多く共重合した場合には、成膜助
剤の揮散性が悪く、ブロッキングを起こすことが多い。
一方、成膜助剤の使用量を低減する方法も考えられる
が、成膜助剤が少ないとポリマーの成膜性が損なわれ、
ひいては塗膜物性の低下を生じることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、良好な耐侯性および耐水性を有するとともに、成膜
助剤の乾燥性が良好で耐ブロッキング性に優れた塗膜を
効率良く形成することができるエマルション塗料を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意検討を行った。その結果、シクロアルキ
ル基またはt−アルキル基を含有する重合性単量体をポ
リマー成分とすることによって、優れた耐侯性を付与す
ることができ、ポリマー中に架橋を形成させることによ
って、耐水性を向上させることができ、さらに、n−ブ
チルメタクリレートをポリマー中の共重合成分の一つと
して用いることによって、成膜助剤の揮散性を向上させ
ることができることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明のエマルション塗料は、
シクロアルキル基を有する重合性単量体(a1)および
/またはt−アルキル基を有する重合性単量体(a2)
を10〜89.8重量%と、n−ブチルメタクリレート
(b)を10〜89.8重量%と、エポキシ基を有する
重合性単量体(c)を0.1〜10重量%と、エポキシ
基と反応しうる基を有する重合性単量体(d)を0.1
〜10重量%と、を少なくとも含む重合性単量体成分
(x)(但し、各重合性単量体は、それぞれが有する前
記置換基以外の置換基を有していてもよい。但し、前記
の各重合性単量体の含有比率は、重合性単量体成分
(x)を構成する全重合性単量体の合計重量を100重
量部とした上で、各置換基を有する重合性単量体をそれ
ぞれ合計した重量部の前記100重量部に対する割合で
示す。)を乳化重合して得られるエマルション(X)
と、該エマルション(X)の固形分に対して1〜40重
量%のアルキレングリコール系溶剤(Y)と、を必須と
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のエマルション塗料は、少
なくとも、シクロアルキル基を有する重合性単量体(a
1)および/またはt−アルキル基を有する重合性単量
体(a2)と、n−ブチルメタクリレート(b)と、エ
ポキシ基を有する重合性単量体(c)と、エポキシ基と
反応しうる基を有する重合性単量体(d)と、を特定の
比率で含有してなる重合性単量体成分(x)を乳化重合
して得られるエマルション(X)を必須とするものであ
る。
【0010】前記シクロアルキル基を有する重合性単量
体(a1)としては、具体的には、例えば、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)
アクリレート等が挙げられ、これらの中でも特に、シク
ロヘキシルメタクリレートが好ましい。これらは、1種
類のみを用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
【0011】前記t−アルキル基を有する重合性単量体
(a2)としては、具体的には、例えば、t−ブチル
(メタ)アクリレート等が好ましく挙げられる。重合性
単量体(a2)は、1種類のみを用いてもよく、2種類
以上を併用してもよい。本発明においては、シクロアル
キル基を有する重合性単量体(a1)および/またはt
−アルキル基を有する重合性単量体(a2)をエマルシ
ョン(X)に含有させることによって、得られる塗料に
優れた耐侯性を付与することができるのである。なお、
シクロアルキル基を有する重合性単量体(a1)とt−
アルキル基を有する重合性単量体(a2)とは、いずれ
か一方のみを用いてもよいし、両方を併用してもよい。
【0012】シクロアルキル基を有する重合性単量体
(a1)および/またはt−アルキル基を有する重合性
単量体(a2)の含有率は、重合性単量体成分(x)を
構成する全重合性単量体の合計重量に対して、重合性単
量体(a1)と重合性単量体(a2)との合計が10〜
89.8重量%、好ましくは20〜60重量%でなけれ
ばならない。重合性単量体(a1)および/または重合
性単量体(a2)の含有率が、10重量%未満である
と、得られる塗料に十分な耐侯性を付与することができ
ず、一方、89.8重量%を越えると、可とう性、密着
性が低下する傾向がある。
【0013】本発明においては、n−ブチルメタクリレ
ート(b)を、必須の重合性単量体成分(x)として前
記シクロアルキル基を有する重合性単量体(a1)およ
び/またはt−アルキル基を有する重合性単量体(a
2)と共重合させることによって、ポリマーの耐侯性を
維持しつつ、成膜助剤の揮散性を向上させることができ
るのである。
【0014】n−ブチルメタクリレート(b)の含有率
は、重合性単量体成分(x)を構成する全重合性単量体
の合計重量に対して、10〜89.8重量%、好ましく
は15〜45重量%でなければならない。n−ブチルメ
タクリレート(b)の含有率が、10重量%未満である
と、成膜助剤の揮散性改良効果を十分に発揮させること
ができず、一方、89.8重量%を越えると、ガラス転
移温度(Tg)が低下して、得られる塗膜がブロッキン
グを起こしやすくなる傾向がある。
【0015】前記エポキシ基を有する重合性単量体
(c)としては、具体的には、例えば、グリシジル(メ
タ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アク
リレート等の(メタ)アクリル酸のグリシジルエステル
類;アリルグリシジルエーテル、アリルメチルグリシジ
ルエーテル等のアリルグリシジルエーテル類;3,4−
エポキシシクロヘキシルアクリレート、3,4−エポキ
シシクロヘキシルメタクリレート等の脂環式エポキシ基
含有ビニル系単量体類;等が挙げられる。これらは、1
種類のみを用いてもよく、2種類以上を併用してもよ
い。
【0016】エポキシ基を有する重合性単量体(c)の
含有率は、重合性単量体成分(x)を構成する全重合性
単量体の合計重量に対して、0.1〜10重量%、好ま
しくは0.2〜5重量%でなければならない。エポキシ
基を有する重合性単量体(c)の含有率が、0.1重量
%未満であると、耐水性が低下する傾向があり、一方、
10重量%を越えると、得られる塗料が堅くなり、ポリ
マーが成膜し難くなり、堅脆い塗膜となる傾向がある。
【0017】前記エポキシ基と反応しうる基を有する重
合性単量体(d)において、エポキシ基と反応しうる基
としては、具体的には、例えば、カルボキシル基、ヒド
ロキシル基、アミノ基等が挙げられる。重合性単量体
(d)としては、具体的には、例えば、カルボキシル基
を有する重合性単量体として、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸等のエチレン性不飽和モノカルボン酸;
フマル酸、イタコン酸等の不飽和多価カルボン酸類;マ
レイン酸モノエチル、イタコン酸モノエチル等のエチレ
ン性不飽和多価モノカルボン酸の部分エステル化物等の
カルボキシル基を有する重合性単量体;等が挙げられ
る。これらの中でも特に、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸がより好ましい。これらは、1種類のみを用
いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
【0018】エポキシ基と反応しうる基を有する重合性
単量体(d)の含有率は、重合性単量体成分(x)を構
成する全重合性単量体の合計重量に対して、0.1〜1
0重量%、好ましくは0.2〜5重量%でなければなら
ない。エポキシ基と反応しうる基を有する重合性単量体
(d)の含有率が、0.1重量%未満であると、重合安
定性が低下する傾向があり、一方、10重量%を越える
と、得られる塗料の耐水白化性が損なわれる。
【0019】本発明においては、前記エポキシ基を有す
る重合性単量体(c)と前記エポキシ基と反応しうる基
を有する重合性単量体(d)とを重合性単量体成分
(x)として含有させることによって、架橋を形成させ
ることができ、得られる塗料に優れた耐水性を付与する
ことができるのである。本発明においては、重合性単量
体成分(x)として、さらに、光安定性基を有する重合
性単量体(e)、紫外線吸収性基を有する重合性単量体
(f)、ヒドロキシル基を有する重合性単量体(g)、
アルコキシシリル基を有する重合性単量体(h)、のう
ちの1種以上を含有させることもできる。光安定性基を
有する重合性単量体(e)、紫外線吸収性基を有する重
合性単量体(f)、アルコキシシリル基を有する重合性
単量体(h)のうちのいずれかを含有させることによっ
て、得られる塗料の耐侯性をさらに向上させることがで
きる。ヒドロキシル基を有する重合性単量体(g)を含
有させることによって、エマルション粒子の安定性を増
して、さらに耐水性を向上させることができる。
【0020】前記光安定性基を有する重合性単量体
(e)としては、特に限定されないが、例えば、一般式
(1)
【0021】
【化4】
【0022】(式中、R1 は、水素原子またはCN基を
表し、R2 、R3 は、各々独立して、水素原子、メチル
基またはエチル基を表し、R4 は、水素原子、炭素数1
〜18のアルキル基または−CO−C(R5 )=CH
(R6 )基〔但し、R5 、R6 は、各々独立して、水素
原子、メチル基またはエチル基を表す〕を表し、Xは、
窒素原子または酸素原子を表す)で示される化合物が好
ましい。このような化合物としては、具体的には、例え
ば、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイル
アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルア
ミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、
4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−クロトノイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−(メ
タ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−シアノ
−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン、1−クロトノイル−4−クロ
トノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン等が挙げられる。これらは1種類のみを用いてもよ
く、2種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0023】本発明においては、前記例示の光安定性基
を有する重合性単量体(e)の中でも特に、前記一般式
(1)において、R1 が水素原子であり、R2 がメチル
基であり、R3 が水素原子であり、R4 が水素原子また
はメチル基であり、Xが酸素原子であるような化合物
が、特に好ましい。このような化合物としては、具体的
には、例えば、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)ア
クリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチル
ピペリジン等が挙げられる。
【0024】光安定性基を有する重合性単量体(e)の
含有率は、重合性単量体成分(x)を構成する全重合性
単量体の合計重量に対して、0.1〜10重量%、好ま
しくは0.2〜5重量%であるのがよい。光安定性基を
有する重合性単量体(e)の含有率が、0.1重量%未
満であると、耐侯性の向上効果が現れにくく、一方、1
0重量%を越えると、塗膜が堅くなりすぎる傾向があ
り、しかも一般に光安定性基を有する重合性単量体
(e)は高価であるためコスト的に不利となるため、好
ましくない。
【0025】前記紫外線吸収性基を有する重合性単量体
(f)としては、特に限定されないが、例えば、2−
〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシメ
チル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシエ
チル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシプ
ロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシヘ
キシル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾト
リアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチ
ル−3’−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕
−2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ
−5’−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕−
5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−
ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシエチル)フ
ェニル〕−5−メトキシ−2H−ベンゾトリアゾール、
2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキ
シエチル)フェニル〕−5−シアノ−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリ
ロイルオキシエチル)フェニル〕−5−t−ブチル−2
H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
5’−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕−5
−ニトロ−2H−ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
これらは1種類のみを用いてもよく、2種類以上を適宜
混合して用いてもよい。
【0026】本発明においては、前記例示の紫外線吸収
性基を有する重合性単量体(f)の中でも特に、一般式
(2)
【0027】
【化5】
【0028】(式中、R7 は、水素原子またはメチル基
を表し、Yは、炭素数1〜6のアルキレン基を表す)で
示される化合物が好ましい。このような化合物として
は、具体的には、 2−〔2’−ヒドロキシ−5’−
(メタクリロイルオキシメチル)フェニル〕−2H−ベ
ンゾトリアゾール等が挙げられる。前記紫外線吸収性基
を有する重合性単量体(f)の含有率は、重合性単量体
成分(x)を構成する全重合性単量体の合計重量に対し
て、0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%
であるのがよい。紫外線吸収性基を有する重合性単量体
(f)の含有率が、0.1重量%未満であると、耐侯性
の向上効果が現れにくく、一方、10重量%を越える
と、重合安定性が悪く、しかも一般に紫外線吸収性基を
有する重合性単量体(f)は高価であるためコスト的に
不利となるため、好ましくない。
【0029】前記ヒドロキシル基を有する重合性単量体
(g)としては、特に限定されないが、例えば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒ
ドロキシ(メタ)アクリレート、フタル酸とプロピレン
グリコールとからなるポリエステルジオールのモノ(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。これらは1種類のみ
を用いてもよく、2種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。
【0030】前記ヒドロキシル基を有する重合性単量体
(g)の含有率は、重合性単量体成分(x)を構成する
全重合性単量体の合計重量に対して、0.1〜10重量
%、好ましくは0.2〜5重量%であるのがよい。ヒド
ロキシル基を有する重合性単量体(g)の含有率が、
0.1重量%未満であると、安定性が低下しやすくなる
傾向があり、一方、10重量%を越えると、塗膜の耐水
白化性を損なう恐れがあるので、好ましくない。
【0031】前記アルコキシシリル基を有する重合性単
量体(h)としては、特に限定されないが、例えば、ビ
ニルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラ
ン、トリメトキシシリルプロピルアリルアミン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエト
キシ)シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリ
エトキシシラン等が挙げられる。これらは1種類のみを
用いてもよく、2種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。
【0032】本発明においては、前記例示のアルコキシ
シリル基を有する重合性単量体(h)の中でも特に、一
般式(3)
【0033】
【化6】
【0034】(式中、R8 は、水素原子またはメチル基
を表し、R9 は、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Z
は、炭素数1〜6のアルキレン基を表す)で示される化
合物が好ましい。このような化合物としては、具体的に
は、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン等が挙げられる。前記アルコキシシリル基を有する
重合性単量体(h)の含有率は、重合性単量体成分
(x)を構成する全重合性単量体の合計重量に対して、
0.1〜5重量%、好ましくは0.3〜3重量%である
のがよい。アルコキシシリル基を有する重合性単量体
(h)の含有率が、0.1重量%未満であると、耐侯性
の向上効果が現れにくいくく、一方、5重量%を越える
と、塗膜が堅脆くなりやすく、貯蔵中に物性が変化しや
すくなるため、好ましくない。
【0035】本発明においては、前記の(a1)(a
2)(c)(d)(e)(f)(g)(h)の各重合性
単量体は、それぞれが有する前記置換基以外の置換基を
有していてもよい。但し、前記の各重合性単量体の含有
比率は、重合性単量体成分(x)を構成する全重合性単
量体の合計重量を100重量部とした上で、各置換基を
有する重合性単量体をそれぞれ合計した重量部の前記1
00重量部に対する割合で示すものとする。
【0036】本発明においては、重合性単量体成分
(x)として、前記の各重合性単量体のほかに、これら
と共重合可能な他の重合性単量体をもさらに含有してい
てもよい。共重合可能な他の重合性単量体としては、特
に制限されないが、具体的には、例えば、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキ
シル等の(メタ)アクリル酸とC1 〜C18(脂肪族、脂
環族、芳香族を含む)のアルコールのエステルである
(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリロイル
アジリジン、(メタ)アクリル酸2−アジリジニルエチ
ル等のアジリジニル基を有する重合性単量体;2−イソ
プロペニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−2−オキ
サゾリン等のオキサゾリン基を有する重合性単量体;
(メタ)アクリルアミド、N−モノエチル(メタ)アク
リルアミド、N−モノメチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)
アクリルアミド誘導体類;(メタ)アクリル酸ジメチル
アミノエチル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニル
ピロリドン等の塩基性重合性単量体;N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド等の架橋性(メタ)アクリルアミド類;
スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロ
ルメチルスチレン等のスチレン誘導体;(メタ)アクリ
ロニトリル等のシアノ基を有する重合性単量体;(メ
タ)アクリル酸とエチレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール等の多価アルコールとのエステル等の分子内に重合
性不飽和基を2個以上有する多官能(メタ)アクリル酸
エステル類;(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸エチ
ルおよびその塩、ビニルスルホン酸およびその塩等のス
ルホン酸基を有する重合性単量体;酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル等のビニルエステル類;フッ化ビニル、フ
ッ化ビニリデン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロ
ゲン化単量体類;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエ
ン類;エチレン、プロピレン、ブテン等のオレフィン
類;ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート等の多官能
単量体類;等が挙げられる。これら例示の重合性単量体
は、1種類のみを用いてもよく、2種類以上を併用して
もよい。
【0037】重合性単量体成分(x)として、前記の各
重合性単量体のほかに、前記他の重合性単量体をも含有
する場合、その含有率は、重合性単量体成分(x)を構
成する全重合性単量体の合計重量に対して、79.8重
量%以下とすることが好ましい。本発明において、エマ
ルション(X)を得る際の乳化重合は、特に限定される
ものではなく、乳化剤の存在下で重合を行う従来公知の
種々の乳化重合方法を採用することができる。例えば、
重合開始剤、水性媒体、乳化剤を一括添加して重合する
方法や、いわゆるモノマー滴下法、プレエマルション法
等の重合方法が挙げられる。特に好ましくは、例えば、
シード重合、コア・シェル重合、パワーフィード重合等
のエマルション粒子の異相構造化を行うこともできる多
段重合法が好適である。
【0038】本発明において、エマルション(X)を得
る際の乳化重合は、重合性単量体成分(x)と、乳化
剤、乳化させる際の媒体となる水性媒体、および、重合
を開始させるための重合開始剤、を用いて行うものであ
る。本発明において、エマルション(X)を得る際の乳
化重合で使用できる乳化剤としては、特に限定はなく、
例えば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界
面活性剤等の全ての界面活性剤を使用することができ
る。また、塗膜の耐水性をより向上させるためには、分
子中に1個以上の重合可能な炭素−炭素不飽和結合を有
する重合性界面活性剤を使用するとよい。
【0039】アニオン系界面活性剤としては、具体的に
は、例えば、ナトリウムドデシルサルフェート、カリウ
ムドデシルサルフェート等のアルカリ金属アルキルサル
フェート;アンモニウムドデシルサルフェート等のアン
モニウムアルキルサルフェート;ナトリウムドデシルポ
リグリコールエーテルサルフェート;ナトリウムスルホ
シノエート;スルホン化パラフィンのアルカリ金属塩、
スルホン化パラフィンのアンモニウム塩等のアルキルス
ルホネート;ナトリウムラウレート、トリエタノールア
ミンオレエート、トリエタノールアミンアビエテート等
の脂肪酸塩;ナトリウムドデシルベンゼンスルホネー
ト、アルカリフェノールヒドロキシエチレンのアルカリ
金属サルフェート等のアルキルアリールスルホネート;
高アルキルナフタレンスルホン酸塩;ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物;ジアルキルスルホコハク酸塩;
ポリオキシエチレンアルキルサルフェート塩;ポリオキ
シエチレンアルキルアリールサルフェート塩;等を挙げ
ることができる。
【0040】ノニオン系界面活性剤としては、具体的に
は、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテル;ソルビタ
ン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル;グリセロールのモノラウレート等の脂肪酸
モノグリセライド;ポリオキシエチレンオキシプロピレ
ン共重合体;エチレンオキサイドと脂肪族アミン、アミ
ドまたは酸との縮合生成物;等が使用できる。
【0041】高分子界面活性剤としては、具体的には、
例えば、ポリビニルアルコール;ポリ(メタ)アクリル
酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸カリウム、ポリ
(メタ)アクリル酸アンモニウム、ポリヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート;ポリヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート;またはこれらの重合体の構成単位で
ある重合性単量体の2種以上の共重合体または他の単量
体との共重合体等が挙げられる。また、クラウンエーテ
ル類等の相関移動触媒は界面活性を示すので、界面活性
剤として使用してもよい。
【0042】重合性界面活性剤としては、具体的には、
例えば、プロペニル−2−エチルヘキシルベンゼンスル
ホコハク酸エステルナトリウム、(メタ)アクリル酸ポ
リオキシエチレンの硫酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルプロペニルエーテル硫酸アンモニウム塩、(メ
タ)アクリル酸ポリオキシエチレンエステルのリン酸エ
ステル、ポリオキシアルキルアリールサルフェート塩の
構造を有し、かつイソプロペニル基もしくはアリル基を
有する化合物等のアニオン性重合性界面活性剤;ポリオ
キシエチレンアルキルベンゼンエーテル(メタ)アクリ
ル酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(メタ)アクリル酸エステル、ポリオキシアルキルアリ
ールエーテルの構造を有し、かつイソプロペニル基もし
くはアリル基を有する化合物等のノニオン性重合性界面
活性剤;等が挙げられる。特に、前記例示の界面活性剤
のうち、重合性基を有する乳化剤である重合性界面活性
剤が好適に用いられる。これらの乳化剤は、1種類のみ
を用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。また、
本発明において用いる乳化剤の使用量は、特に限定され
ないが、モノマー総重量に対して0.5〜10重量%、
好ましくは1.5〜6重量%であるのがよい。
【0043】本発明において、エマルション(X)を得
る際の乳化重合で使用できる前記水性媒体としては、通
常、水が使用され、必要に応じて低級アルコールやケト
ン等の親水性溶媒が併用できる。水性媒体の使用量は、
特に限定されず、得られる水性樹脂分散液の固形分が所
望の含有量になるように適宜設定すればよい。本発明に
おいて、エマルション(X)を得る際の乳化重合で使用
できる重合開始剤は、特に限定されるものではなく、具
体的には、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニト
リル、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)・
二塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン
酸)等の水溶性アゾ化合物;過硫酸カリウム等の過硫酸
塩類;過酸化水素、過酢酸、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の過酸化物;等が
挙げられる。
【0044】重合開始剤の使用量は、特に限定はされな
いが、全重合性単量体成分(x)の使用量に対して、好
ましくは0.05〜1重量%であり、より好ましくは
0.1〜0.5重量%であるのがよい。重合開始剤の使
用量が多過ぎると、耐水性を低下させ、一方、少なすぎ
ると、重合速度が遅くなり、未反応の単量体が残存し易
くなるので、好ましくない。重合開始剤は、1種類の使
用でも2種類以上の併用でもよい。また、重合速度を速
めるために、必要に応じて、亜硫酸水素ナトリウム等の
還元剤や硫酸第一鉄等の金属塩を前記重合開始剤と併用
することもできる。
【0045】エマルション(X)を得る際の乳化重合に
おいては、重合開始剤のほかに、さらに必要に応じて、
t−ドテシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタ
ン、n−ドテシルメルカプタン、メルカプト酢酸、メル
カプトプロピオン酸、2−メルカプトエタノール等の連
鎖移動剤を用いることができる。エマルション(X)を
得る際の乳化重合においては、重合終了後、酸性基を有
する重合体の酸性基の一部または全部を、アルカリ性物
質で中和することもできるし、あるいは未中和のままで
あってもよい。
【0046】酸性基を中和する際に用いる中和剤は、特
に限定されるものではなく、従来公知の種々の中和剤を
使用することができる。具体的には、例えば、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属化合物;水
酸化カルシウム、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属
化合物;アンモニア;モノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン、ジメチ
ルプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、
ジエチレントリアミン等の水溶性有機アミン類;等が挙
げられる。前記例示の中和剤は、1種類のみを用いても
よく、また、2種類以上を併用してもよい。中和剤とし
ては、臭気や耐水性を考慮すると、アンモニア水やモノ
エタモールアミン等の低沸点アミンが好ましい。
【0047】乳化重合の際の重合条件については、特に
限定されるものでなく、適宜選択すればよい。具体的に
は、重合温度は、好ましくは0〜100℃、より好まし
くは40〜95℃がよい。また、重合時間は、反応の進
行状況に応じ、それぞれ、適宜選ぶことができ、反応開
始から終了まで2〜8時間の範囲が好ましい。さらに、
乳化重合は、窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気下で行う
ことが好ましい。また、本発明においては、得られる塗
膜物性を悪化させない範囲において、さらに、親水性溶
媒を添加したり、公知の他の添加剤等を添加することも
できる。
【0048】本発明において、エマルション(X)は、
固形分が35〜60重量%、好ましくは40〜55重量
%であることが好ましい。固形分が35重量%未満であ
れば、塗料として非経済的で実用に供しえないこととな
り、一方、固形分が60重量%を越えると、重合安定性
が損なわれることとなるため、好ましくない。本発明に
おいて、エマルション(X)の樹脂粒子の平均粒子径
は、30〜300nm、好ましくは60〜150nmで
あることが好ましい。平均粒子径が30nm未満である
と、重合安定性が損なわれることとなり、一方、300
nmを越えると、良好な耐水性が得られにくいので、好
ましくない。
【0049】本発明において、エマルション(X)の平
均ガラス転移温度は、−10〜80℃、好ましくは0〜
50℃であるのがよい。平均ガラス転移温度が−10℃
未満であると、塗膜が軟らかくなって、ブロッキングを
起こしやすくなり、一方、80℃を越えると、成膜助剤
量が多くなり、貯蔵安定性が悪くなったり、塗膜乾燥に
時間がかかるので、好ましくない。
【0050】本発明において、エマルション(X)によ
り形成される被膜の軟化温度は、10℃以上、好ましく
は30℃以上であるのがよい。軟化温度が10℃未満で
あると、ブロッキングを起こしやすいため、好ましくな
い。本発明のエマルション塗料は、前記エマルション
(X)とともに、アルキレングリコール系溶剤(Y)を
必須とするものである。アルキレングリコール系溶剤
(Y)は、成膜助剤としてポリマーの可塑性を調整する
のに用いられる。成膜助剤として、一般的に安価なアル
キレングリコール系溶剤(Y)を用いることにより、コ
スト的に有利なエマルション塗料とすることができる。
【0051】前記アルキレングリコール系溶剤(Y)と
しては、具体的には、例えば、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレング
リコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル等が挙げられるが、これらの中でも特に、エチレング
リコールモノブチルエーテル(以下、ブチルセロソルブ
とも称する)が好ましい。これらは、1種のみを用いて
もよいし、2種以上を混合して用いてもよい。また、こ
れらは、例えば、2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオールモノイソブチレート、ベンジルアルコー
ル等の他の一般的な成膜助剤と併用することもできる。
【0052】前記アルキレングリコール系溶剤(Y)の
配合比率は、前記エマルション(X)の固形分に対して
1〜40重量%、好ましくは2〜20重量%としなけれ
ばならない。アルキレングリコール系溶剤(Y)がエマ
ルション(X)の固形分に対して1重量%未満である
と、円滑な塗装作業に十分なだけの可塑性を付与するこ
とができず、一方、40重量%を越えると、貯蔵安定性
が悪くなったり、塗膜乾燥に時間がかかることとなる。
【0053】本発明のエマルション塗料は、必要に応じ
て、種々の添加剤を含有するものであってもよい。添加
剤としては、例えば、顔料、充填剤(フィラー)、トナ
ー、湿潤剤、帯電防止剤、顔料分散剤、可塑剤、酸化防
止剤、流れコントロール剤、粘度調整剤等が挙げられ
る。また、耐水性改良剤として、例えば、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂等
の耐侯性樹脂や、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂等の耐
食性樹脂等の、他の水性樹脂分散体や水溶性樹脂とブレ
ンドすることもできる。
【0054】前記添加剤のなかで、特に、顔料として
は、酸化チタン、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、
亜鉛華、リトポン、鉛白等の白色顔料や、カーボンブラ
ック、黄鉛、モリブテン赤、ベンガラ、黄色酸化鉄、黄
華等の着色顔料のような無機顔料;ベンジジン、ハンザ
イエロー等のアゾ化合物や、フタロシアニンブルー等の
フタロシアニン類のような有機顔料;が挙げられる。こ
れらは、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を併
用することもできる。これら例示のなかでも、得られる
塗膜の耐侯性を低下させないようにするためには、耐侯
性の良好な顔料を使用することが好ましい。例えば、白
色顔料である酸化チタンを使用する場合、アナターゼ型
構造の酸化チタンよりもルチル型構造の酸化チタンを用
いるほうが好ましい。さらに、ルチル型構造の酸化チタ
ンを使用する場合、長期にわたる耐侯性を発現させるた
めには、硫酸法酸化チタンよりも塩素法酸化チタンを使
用するほうが、より好ましい。また、これらの顔料は、
体積濃度が30%以下となるように含有されていること
が好ましい。体積濃度が30%を越えると、耐水性が著
しく低下することとなるので、好ましくない。
【0055】
【実施例】以下に、実施例および比較例によって本発明
をより具体的に説明するが、本発明は実施例に限定され
るものではない。得られたエマルション塗料の各種物性
は、以下の方法により評価した。なお、実施例および比
較例に記載の「部」は「重量部」を示している。
【0056】<耐水性(耐水白化試験)>試験サンプル
を、乾燥時の膜厚が約60μmになるように、アプリケ
ーターを使用してガラス板上に塗装した。この塗装板を
100℃の熱風乾燥機中で10分間乾燥し、試験板を得
た。得られた試験板を脱イオン水中に浸漬し、室温で7
日間保持した。このときの白化の程度を目視にて観察
し、以下のように評価した。
【0057】◎:異常なし、○:わずかに蛍光色を帯び
ている、△:蛍光色を帯びている、×:白化している <乾燥性(乾燥試験)>試験サンプルを、あらかじめ重
量(WA)を測定したアルミ板上にWet4milで塗
布し、初期重量(W0)を測定した。この試験板を80
℃の熱風乾燥機中で5分間乾燥し、重量測定(W1)を
行った。その後、さらに150℃で1時間乾燥し、重量
測定(W2)を行った。そして、以下の式によって、8
0℃、5分間乾燥時の溶剤残存量を算出した。
【0058】溶剤残存量(%/ポリマー)={(W1)
−(WA)}/{(W2)−(WA)}×100−10
0 上記で算出した溶剤残存量から、エマルション塗料の乾
燥性を次のように評価した。 ○:溶剤残存量3%未満、△:溶剤残存量3%以上5%
未満、×:溶剤残存量5%以上 <耐侯性>エマルション塗料の耐侯性は、促進耐侯性試
験を行うことにより評価した。すなわち、まず、次のよ
うな配合で白塗料に調製した。 ・エマルション 146.7部 ・75%ブチルセロソルブ水溶液 12.0部 ・脱イオン水 64.6部 ・特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤 (商品名「デモールEP」花王(株)製) 2.0部 ・酸化チタン (商品名「タイペークCR−95」石原産業(株)製) 60.0部 ・消泡剤(商品名「ノプコ8034」サンノプコ(株)製) 0.3部 ・5%増粘剤水溶液 (商品名「アデカノールUH−420」旭電化工業(株)製) 1.0部 合計 286.6部 得られた白塗料を、スレート板上に乾燥膜厚が約80μ
mとなるように塗装し、80℃の熱風乾燥機で10分間
乾燥させて、試験板とした。この試験板を用いて、サン
シャインウエザーオーメーター試験機で促進耐侯性試験
を行い、2000時間後の塗膜の光沢保持率を測定し
た。
【0059】○:光沢保持率が80%以上、△:光沢保
持率が60%以上80%未満、×:光沢保持率が60%
未満 [実施例1]滴下ロート、攪拌機、窒素ガス導入管、温
度計および還流冷却管を備えたフラスコに脱イオン水7
86.5g、アクアロンHS−10(第一工業製薬製)
の25%水溶液12.0g、アクアロンRN−20(第
一工業製薬製)の25%水溶液6.0g、スチレン(S
t)3.6g、メチルメタクリレート(MMA)18.
9g、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)
8.1g、アクリル酸(AA)5.4gを仕込み、ゆる
やかに窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に75℃まで昇
温した。昇温後、過硫酸カリウムの5%水溶液30.0
gを添加して重合を開始した。このとき、反応系内を8
0℃まで昇温して10分間維持した。ここまでを初期重
合反応とした。
【0060】初期重合反応終了後、反応系内を80℃に
維持したまま、アクアロンHS−10(第一工業製薬
製)の25%水溶液84.0g、アクアロンRN−20
(第一工業製薬製)の25%水溶液78.0g、脱イオ
ン水200.3g、スチレン(St)86.4g、シク
ロヘキシルメタクリレート(CHMA)180.0g、
メチルメタクリレート(MMA)112.5g、n−ブ
チルメタクリレート(n−BMA)259.2g、2−
エチルヘキシルアクリレート(2EHA)172.8
g、アクリル酸(AA)3.6g、グリシジルメタクリ
レート(GMA)18.0g、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート(HEMA)27.0g、4−メタクリロ
イルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
(紫外線安定剤(ヒンダードアミンライトスタビライザ
ー)商品名「アデカスタブLA−87」旭電化工業
(株)製)(HALS)4.5gを混合したプレエマル
ションを、180分間にわたって均一滴下した。滴下終
了後も同温度で60分間維持して熟成させ、重合を終了
した。
【0061】その後、反応系内を50℃まで冷却し、2
5%アンモニア水8.4gを添加して、同温度で10分
間攪拌した。攪拌後、さらに室温まで冷却し、100メ
ッシュの金網でろ過して、固形分45.0%のエマルシ
ョンを得た。そして、得られたエマルション100部に
対して、75%のブチルセロソルブ水溶液を5.8部添
加して、エマルション塗料を得た。得られた各エマルシ
ョン塗料の評価結果を表1に示す。
【0062】[実施例2〜5]エマルションを構成する
各成分の組成(含有量比)を表1に示すように変えた以
外は、実施例1と同様にして固形分45.0%のエマル
ションを得、これを実施例1と同様にしてエマルション
塗料とした。得られた各エマルション塗料の評価結果を
表1に示す。
【0063】[実施例6]実施例1と同様にして固形分
45.0%のエマルションを得、ブチルセロソルブ水溶
液の代わりに、プロピレングリコールn−ブチルエーテ
ル(PNB)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
てエマルション塗料とした。得られたエマルション塗料
の評価結果を表1に示す。
【0064】[実施例7]ます、実施例1と同様にして
初期重合反応を行った。初期重合反応終了後、反応系内
を80℃に維持したまま、アクアロンHS−10(第一
工業製薬製)の25%水溶液60.0g、アクアロンR
N−20(第一工業製薬製)の25%水溶液60.0
g、脱イオン水74.0g、スチレン(St)86.4
g、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)14
4.0g、メチルメタクリレート(MMA)112.5
g、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)4
9.5g、アクリル酸(AA)3.6g、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート(HEMA)18.0gを混合
した1段目のプレエマルションを、80分間にわたって
均一滴下した。滴下終了後も同温度で60分間維持し
て、1段目の重合を終了した。さらに、同温度で25%
アンモニア水6.4gを添加して10分間攪拌した。
【0065】次に、反応系内を80℃に維持したまま、
アクアロンHS−10(第一工業製薬製)の25%水溶
液24.0g、アクアロンRN−20(第一工業製薬
製)の25%水溶液18.0g、脱イオン水135.4
g、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)36.
0g、n−ブチルメタクリレート(n−BMA)25
9.2g、2−エチルヘキシルアクリレート(2EH
A)123.2g、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト(HEMA)9.0g、グリシジルメタクリレート
(GMA)18.0g、4−メタクリロイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(紫外線安定
剤(ヒンダードアミンライトスタビライザー)商品名
「アデカスタブLA−87」旭電化工業(株)製)(H
ALS)4.5gを混合した2段目のプレエマルション
を、100分間にわたって均一滴下した。滴下終了後も
同温度で60分間維持し、2段目の重合を終了した。そ
の後、室温まで冷却し、100メッシュの金網でろ過し
て、固形分45.0%のエマルションを得た。
【0066】そして、得られたエマルション100部に
対して、75%のブチルセロソルブ水溶液を5.8部添
加して、エマルション塗料を得た。得られたエマルショ
ン塗料の評価結果を表1に示す。 [比較例1〜5および比較例7]エマルションを構成す
る各成分の組成(含有量比)を表2に示すように変えた
以外は、実施例1と同様にして固形分45.0%のエマ
ルションを得、これを実施例1と同様にしてエマルショ
ン塗料とした。得られた各エマルション塗料の評価結果
を表2に示す。
【0067】[比較例6]実施例1と同様にして固形分
45.0%のエマルションを得、ブチルセロソルブ水溶
液の代わりに、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールモノイソブチレート(商品名「CS−1
2」チッソ(株)製)(CS−12)を用いたこと以外
は、実施例1と同様にしてエマルション塗料とした。得
られたエマルション塗料の評価結果を表2に示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】なお、表1および表2においては、以下に
示す略号を用いた。 CHMA :シクロヘキシルメタクリレート t−BMA:t−ブチルメタクリレート n−BMA:n−ブチルメタクリレート MMA :メチルメタクリレート St :スチレン 2EHA :2−エチルヘキシルアクリレート AA :アクリル酸 HEMA :2−ヒドロキシエチルメタクリレート GMA :グリシジルメタクリレート HALS :4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン(紫外線安定剤(ヒンダー
ドアミンライトスタビライザー)商品名「アデカスタブ
LA−87」旭電化工業(株)製) RUVA :2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタク
リロイルオキシメチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリ
アゾール(反応型紫外線吸収剤(リアクティブウルトラ
ライトアブソーベント)商品名「RUVA−93」大塚
化学(株)製) Si :γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン(シランカップリング剤) ブチセロ :75%ブチルセロソルブ水溶液 PNB :プロピレングリコールn−ブチルエーテル CS−12:2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールモノイソブチレート(商品名「CS−12」
チッソ(株)製)
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、良好な耐侯性および耐
水性を有するとともに、成膜助剤の乾燥性が良好で耐ブ
ロッキング性に優れた塗膜を効率良く形成することがで
きるエマルション塗料を提供することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シクロアルキル基を有する重合性単量体
    (a1)および/またはt−アルキル基を有する重合性
    単量体(a2)を10〜89.8重量%と、n−ブチル
    メタクリレート(b)を10〜89.8重量%と、エポ
    キシ基を有する重合性単量体(c)を0.1〜10重量
    %と、エポキシ基と反応しうる基を有する重合性単量体
    (d)を0.1〜10重量%と、を少なくとも含む重合
    性単量体成分(x)(但し、各重合性単量体は、それぞ
    れが有する前記置換基以外の置換基を有していてもよ
    い。但し、前記の各重合性単量体の含有比率は、重合性
    単量体成分(x)を構成する全重合性単量体の合計重量
    を100重量部とした上で、各置換基を有する重合性単
    量体をそれぞれ合計した重量部の前記100重量部に対
    する割合で示す。)を乳化重合して得られるエマルショ
    ン(X)と、該エマルション(X)の固形分に対して1
    〜40重量%のアルキレングリコール系溶剤(Y)と、
    を必須とするエマルション塗料。
  2. 【請求項2】前記シクロアルキル基を有する重合性単量
    体(a1)がシクロヘキシルメタクリレートであり、お
    よび/または、前記t−アルキル基を有する重合性単量
    体(a2)がt−ブチルメタクリレートである、請求項
    1に記載のエマルション塗料。
  3. 【請求項3】前記重合性単量体成分(x)として、光安
    定性基を有する重合性単量体(e)を0.1〜10重量
    %、紫外線吸収性基を有する重合性単量体(f)を0.
    1〜10重量%、ヒドロキシル基を有する重合性単量体
    (g)を0.1〜10重量%、アルコキシシリル基を有
    する重合性単量体(h)を0.1〜5重量%、のうちの
    1種以上を含む、請求項1または2に記載のエマルショ
    ン塗料。
  4. 【請求項4】前記光安定基を有する重合性単量体(e)
    が、一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は、水素原子またはCN基を表し、R2
    3 は、各々独立して、水素原子、メチル基またはエチ
    ル基を表し、R4 は、水素原子、炭素数1〜18のアル
    キル基または−CO−C(R5 )=CH(R6 )基〔但
    し、R5 、R6 は、各々独立して、水素原子、メチル基
    またはエチル基を表す〕を表し、Xは、窒素原子または
    酸素原子を表す)で示される化合物である、請求項3に
    記載のエマルション塗料。
  5. 【請求項5】前記紫外線吸収性基を有する重合性単量体
    (f)が、一般式(2) 【化2】 (式中、R7 は、水素原子またはメチル基を表し、Y
    は、炭素数1〜6のアルキレン基を表す)で示される化
    合物である、請求項3に記載のエマルション塗料。
  6. 【請求項6】前記アルコキシシリル基を有する重合性単
    量体(h)が、一般式(3) 【化3】 (式中、R8 は、水素原子またはメチル基を表し、R9
    は、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Zは、炭素数1
    〜6のアルキレン基を表す)で示される化合物である、
    請求項3に記載のエマルション塗料。
  7. 【請求項7】前記アルキレングリコール系溶剤(Y)
    が、エチレングリコールモノブチルエーテルである、請
    求項1から6までのいずれかに記載のエマルション塗
    料。
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