JP2001318455A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

Info

Publication number
JP2001318455A
JP2001318455A JP2000139939A JP2000139939A JP2001318455A JP 2001318455 A JP2001318455 A JP 2001318455A JP 2000139939 A JP2000139939 A JP 2000139939A JP 2000139939 A JP2000139939 A JP 2000139939A JP 2001318455 A JP2001318455 A JP 2001318455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
data
circuit pattern
writing
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000139939A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Okamoto
好彦 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000139939A priority Critical patent/JP2001318455A/ja
Publication of JP2001318455A publication Critical patent/JP2001318455A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の半導体集積回路装置または同一系列の
半導体集積回路装置の製造に用いられる複数枚のマスク
を効率的に製作する。 【解決手段】 マスク設計データを、ラフパターンを描
画するための第一種EB用データとファインパターンを
描画するための第二種EB用データとに分け、それぞれ
の装置に対応したマスク描画データへ変換する。第一種
EBおよび第二種EBそれぞれの装置に対応したマスク
描画データの完成後、その第一種EBおよび第二種EB
それぞれの装置により、マスクへ回路パターンの描画を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造方法に関し、特に、フォトマスク上やレチクル
上に集積回路パタ−ンを形成し、そのフォトマスクおよ
びレチクルと光投影露光とを用いて形成された集積回路
パターンを有する半導体集積回路装置の製造に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路パターンの微細化および高集積
化が進み、紫外線光を使用してフォトマスク(以下、マ
スクと略す)上の集積回路パターンを半導体ウェハに転
写するフォトリソグラフィ工程においては、集積回路パ
ターンの半導体ウェハへの転写精度の低下を防ぐこと
と、フォトマスク上に集積回路に対応した回路パターン
を精度良く形成することが求められている。
【0003】集積回路パターンの半導体ウェハへの転写
精度の低下を防ぐことに関しては、たとえば、1996
年8月20日、株式会社工業調査会発行、「フォトマス
ク技術のはなし」、p236〜p240に、半導体ウェ
ハへ転写される集積回路パターンの変形を見込んで、マ
スク上に形成される回路パターンの寸法または形状を補
正してマスクの設計を行い、集積回路パターンの半導体
ウェハへの転写精度を向上させる光近接効果補正(Opti
cal Proximity Correction;OPC)技術についての記
載がある。
【0004】また、たとえば上記した「フォトマスク技
術のはなし」、p229〜p236には、マスクを透過
する光に位相差を設け、その透過光の干渉を用いて半導
体ウェハへ転写される集積回路パターンの解像度を向上
させる位相シフト技術についての記載がある。
【0005】マスク上に集積回路に対応した回路パター
ンを形成する技術として、たとえば上記した「フォトマ
スク技術のはなし」、p40〜p46に、電子線描画装
置を用いる電子ビーム露光方式についての記載がある。
その電子ビーム露光方式において用いられる電子ビーム
走査方式は、たとえばラスタ方式とベクタ方式とがあ
る。ラスタ方式はマスクの全面を走査して、回路パター
ンが形成される部分にのみ電子ビームを照射する方式で
ある。また、ベクタ方式は、マスク上の回路パターンが
形成される部分のみ走査する方式である。1つの半導体
集積回路装置を製造するための露光処理の際に複数枚の
マスクが必要となるが、それらマスクへの回路パターン
の描画はラスタ方式もしくはベクタ方式のどちらか一方
のみを用いて行っている。そして、上記複数枚のマスク
の各々に回路パターンを形成する際には、共通(1種
類)のステージ座標系に各々のマスク基板を保持した状
態で行っている。複数枚のマスクの各々に回路パターン
を形成するのに、描画装置のステージを共通(1種類)
としているのは、レーザ干渉によるステージ座標系の位
置を計測する際のミラーの平坦度誤差およびマスク基板
のセッティング誤差の低減と、複数のマスク間の半導体
ウェハ上における重ね合わせ精度の向上とを目的として
いるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電子線描画
装置などの回路パターン描画装置は、マスク上に描画す
る回路パターンの微細化および高集積化に伴って以下の
ような問題を生ずることを本発明者は見出した。
【0007】すなわち、回路パターンの微細化および高
集積化の進展が早いために、回路パターン描画装置をそ
の進展に対応させる(新規開発する)ことが技術的に困
難となってきている。また、新規に回路パターン描画装
置を開発した場合でも、回路パターン描画装置の分野は
市場規模が小さいために、開発費用およびランニングコ
ストが膨大となる。そのため、この開発費用およびラン
ニングコストを回収するために、マスクの価格が高価に
なるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、同一の半導体集積回路装
置または同一系列の半導体集積回路装置の製造に用いら
れる複数枚のマスクに回路パターンを描画する工程にお
いて、効率的にマスクを製作できる技術を提供すること
にある。
【0009】また、本発明の他の目的は、マスクを用い
て投影露光により半導体ウエハ上に回路パターンを形成
する工程において、投影露光装置に対して厳密な回路パ
ターン転写精度を要求することなく、マスクに描画され
た回路パターンを高精度に半導体ウェハに転写すること
ができる技術を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、マスクデータ
の作成とそのマスクデータの管理とにかかるコストを低
減することができる技術を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0013】すなわち、本発明は、同一の半導体集積回
路装置または同一系列の半導体集積回路装置を複数枚の
マスクを用いて製造する際に、マスク設計データを作成
する工程と、前記マスク設計データを、所定のエネルギ
ービームサイズのオンオフ照射により回路パターンを描
画する第1方式の描画装置用の第1マスク描画データ
と、前記ビームサイズを変更しながらビームを照射し回
路パターンを描画する第2方式の描画装置用の第2マス
ク描画データとに変換する工程と、前記マスク設計デー
タを前記第1マスク描画データおよび前記第2マスク描
画データに変換するための条件とデータチェックのため
のチェック値とを構成要素としてデータベースを作成す
る工程と、前記データベースに登録された前記チェック
値をもとに前記第1マスク描画データおよび前記第2マ
スク描画データの異常有無を確認する工程と、前記第1
方式の描画装置と前記第1マスク描画データとを用い第
1マスクに第1回路パターンを描画する工程と、前記第
2方式の描画装置と前記第2マスク描画データとを用い
第2マスクに第2回路パターンを描画する工程と、前記
第1マスクに描画された前記第1回路パターンおよび前
記第2マスクに描画された前記第2回路パターンを投影
露光により半導体ウェハ上に転写する工程とを含むもの
である。
【0014】また、本発明は、同一の半導体集積回路装
置または同一系列の半導体集積回路装置を複数枚のマス
クを用いて製造する際に、マスク設計データを作成する
工程と、前記マスク設計データを、ビームサイズを変更
しながらビームを照射し回路パターンを描画する第2方
式の描画装置用の第2マスク描画データと、回路パター
ンの一部を描き出した形状のエネルギービームを照射し
回路パターンを描画する第3方式の描画装置用の第3マ
スク描画データとに変換する工程と、前記マスク設計デ
ータを前記第2マスク描画データおよび前記第3マスク
描画データに変換するための条件とデータチェックのた
めのチェック値とを構成要素としてデータベースを作成
する工程と、前記データベースに登録された前記チェッ
ク値をもとに前記第2マスク描画データおよび前記第3
マスク描画データの異常有無を確認する工程と、前記第
2方式の描画装置と前記第2マスク描画データとを用い
第2マスクに第2回路パターンを描画する工程と、前記
第3方式の描画装置と前記第3マスク描画データとを用
い第3マスクに第3回路パターンを描画する工程と、前
記第2マスクに描画された前記第2回路パターンおよび
前記第3マスクに描画された前記第3回路パターンを投
影露光により半導体ウェハ上に転写する工程とを含むも
のである。
【0015】また、本発明は、半導体ウェハ上の自己整
合的に形成される箇所への回路パターンの転写に用いる
マスクは、第1方式の描画装置により第1回路パターン
が描画されたものである。
【0016】また、本発明は、マスク上に描画する回路
パターンのマスクパターン設計アドレス単位が0.1μ
m以上の場合は第1方式の描画装置を用いて描画を行
い、0.02μmの場合は第2方式の描画装置を用いて
描画を行うものである。
【0017】また、本発明は、マスク上に描画する回路
パターンのマスクパターン設計アドレス単位が0.1μ
m以上の場合は第1方式の描画装置を用いて描画を行
い、0.02μmの場合は第2方式の描画装置を用いて
描画を行うものであり、第1方式の描画装置は電子ビー
ム加速電圧が20kV以下のラスタ方式の電子線描画装
置とし、第2方式の描画装置は電子ビーム加速電圧が5
0kV以上のベクタ方式の電子線描画装置とするもので
ある。
【0018】また、本発明は、前記第2方式の描画装置
では描画することが困難な斜めパターンまたは特殊形状
パターンのマスクへの描画は、第1方式の描画装置また
は第3方式の描画装置を用いて行うものである。
【0019】また、本発明は、マスク設計データをマス
ク描画データに変換するための条件を構成要素としてデ
ータベースを作成する工程を含み、前記データベースは
所定の通信回線を介して検索および書き込みが行われる
ものである。
【0020】上記の本発明によれば、高い寸法精度およ
び位置精度が要求されない回路パターンのフォトリソグ
ラフィ工程においては、第1方式の描画装置を用いて、
マスク設計データに近い寸法のエネルギービーム照射の
オンオフを繰り返して第1マスク上に第1回路パターン
を描画する。また、高い寸法精度および位置精度が要求
される回路パターンのフォトリソグラフィ工程において
は、第2方式の描画装置を用いて、マスクパターン設計
アドレス単位に対応した可変寸法のエネルギービームの
照射により第2マスク上に第2回路パターンを描画す
る。そのため、同一の半導体集積回路装置または同一系
列の半導体集積回路装置の製造工程中の露光工程に用い
られる複数枚のマスク(マスクセット)を効率よく製造
することが可能となる。
【0021】また、上記の本発明によれば、同一の半導
体集積回路装置または同一系列の半導体集積回路装置の
製造工程中の露光工程に用いられるマスクセットを効率
よく製造することができるので、マスクセットの製造コ
ストを低減することが可能となる。
【0022】また、上記の本発明によれば、第1マスク
描画データおよび第2マスク描画データのデータハンド
リングとなるデータサムチェック値などをデータベース
に記録することができるので、作成された第1マスク描
画データおよび第2マスク描画データを磁気ディスクな
どに保存する時や、第1マスク描画データを第1方式の
描画装置へ転送する時および第2マスク描画データを第
2方式の描画装置へ転送する時などに、そのデータサム
チェック値を用いて再度演算することにより第1マスク
描画データおよび第2マスク描画データの異常有無を確
認することが可能となる。
【0023】また、上記の本発明によれば、第1マスク
描画データおよび第2マスク描画データは半導体集積回
路装置の製品名、工程名、枝番号およびデータ変換年月
日などをキーアイテムとしてデータベースを構築したコ
ンピュータにより管理することができる。マスク設計者
は、前記データベースに対して半導体集積回路装置の製
品名、工程名、枝番号およびデータ変換年月日などのキ
ーアイテムの一部分だけでも判明していれば、その一部
分を含むすべての第1マスク描画データまたは第2マス
ク描画データを短時間で検索することが可能となる。
【0024】また、上記の本発明によれば、マスク設計
者はインターネットやイントラネットなどの所定の通信
回線を介して、オンラインで第1マスク描画データおよ
び第2マスク描画データの検索とデータベースへの書き
込みとができるので、回路パターンを描画する工程に該
当する第1マスク描画データまたは第2マスク描画デー
タの使用可否をデータベースに記録することが可能とな
る。
【0025】また、上記の本発明によれば、マスク設計
者はオンラインで検索した第1マスク描画データまたは
第2マスク描画データ、および第1マスク描画データま
たは第2マスク描画データをマスク基板上に配置する際
の配置データをコンピュータのモニタ画面上にグラフィ
ック表示させることができるので、その第1マスク描画
データまたは第2マスク描画データに対応した回路パタ
ーンの検証を容易にすることが可能となる。
【0026】また、上記の本発明によれば、複数のマス
ク設計者が過去に作成したマスク描画データに関する情
報についてもデータベースに記録することができるの
で、それらマスク描画データを用いることが可能な場合
には、改めてマスク描画データを作成することなくその
マスク描画データを共用することが可能となる。
【0027】また、上記の本発明によれば、複数のマス
ク設計者が過去に作成したマスク描画データを共用する
ことができるので、新たなマスク設計データおよびマス
ク描画データを作成する工程を省略することが可能とな
る。
【0028】また、上記の本発明によれば、高い寸法精
度および位置精度が要求される回路パターンのフォトリ
ソグラフィ工程においては、第2方式の描画装置を用い
て、マスクパターン設計アドレス単位に対応した可変寸
法のエネルギービームの照射により第2マスク上に第2
回路パターンを描画する。また、斜めパターンまたは特
殊形状パターンを含み、上記した高い寸法精度および位
置精度が要求される回路パターン以外の第3回路パター
ンを第3マスク上に描画するフォトリソグラフィ工程に
おいては、第3方式の描画装置を用いて第3マスク上に
第3回路パターンを描画する。そのため、一つの半導体
集積回路装置または同一系列の半導体集積回路装置の製
造工程中の露光工程に用いられるマスク(マスクセッ
ト)を効率よく製造することが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0030】なお、本発明の実施の形態において、半導
体ウェハとは半導体集積回路装置の製造に用いるシリコ
ンその他の半導体単結晶基板(一般にほぼ円形)、サフ
ァイア基板、ガラス基板その他の絶縁、反絶縁または半
導体基板等、並びにそれらの複合的基板であり、絶縁
層、エピタキシャル半導体層、その他の半導体層および
配線層などを形成して集積回路を形成しているものとす
る。なお、基板表面の一部または全部を他の半導体、た
とえばSiGe等にしてもよい。また、マスクとは、フ
ォトマスクおよびレチクル等の露光原版を含むものと
し、マスク基板上に光を遮蔽するパターンや光の位相を
変化させるパターンを形成したものとする。
【0031】(実施の形態1)本発明者は、マスクに描
画される回路パターンの微細化および高集積化に伴い、
同一の半導体集積回路装置または同一系列の半導体集積
回路装置の製造に用いる複数枚のマスク(マスクセッ
ト)を効率よく製造することを目的として、次のような
観点で解決手段を検討した。
【0032】その一つは、マスクに描画する回路パター
ンごとに描画に用いる電子線描画装置を選択する、すな
わち描画する回路パターンに対応してラスタ方式または
ベクタ方式の電子線描画装置を使い分ける方法である。
描画する回路パターンに対応してラスタ方式またはベク
タ方式の電子線描画装置を使い分けることにより、各々
の電子線描画装置が不得手とする回路パターンの描画を
各々の電子線描画装置が補い合うことができるので、マ
スクの製造効率を向上させることが可能となる。この場
合、ラスタ方式およびベクタ方式の電子線描画装置を使
い分けるためのマスク設計データの作成に課題がある
が、その具体的な解決手段は後ほど詳細に説明する。そ
して、マスクの製造効率を向上させることができるの
で、マスクの製造コスト上昇の抑制を図ることが可能と
なる。
【0033】本発明者が検討した二点目の解決手段は、
複数の回路パターンを半導体ウェハ上に重ねて露光する
際の位置合わせ等に必要な補正を、マスクデータ作成時
に行う方法である。従来、その補正は電子線描画装置の
マスクステージ上で行われていたが、位置合わせ等に必
要な補正量も考慮してマスクデータを作成することによ
り、マスクステージ上での補正を低減することができ
る。マスクステージ上での補正を低減することができる
ので、マスクの製造効率を向上させることが可能とな
る。そして、マスクの製造効率を向上させることができ
るので、マスクの製造コスト上昇の抑制を図ることが可
能となる。
【0034】ところで、回路パターンの高集積化に伴
い、マスクのデータ量および品種数が増えており、マス
クデータ作成とその管理が困難になっている問題があ
る。そこで、本発明者が検討した三点目の解決手段は、
マスクデータ作成とその管理のためのデータベースを構
築する方法である。そのデータベースを用いて、マスク
データに関する情報を整理することにより、その情報の
検索にかかる時間を短縮できるので、マスクの製造効率
を向上させることができる。そして、マスクの製造効率
を向上させることができるので、マスクの製造コスト上
昇の抑制を図ることが可能となる。
【0035】以上の三点の観点から本発明者が検討した
本発明の実施の形態について、以下に詳細に説明する。
【0036】本実施の形態1は、たとえば同一種類の半
導体集積回路装置または同一系列の半導体集積回路装置
用のマスクパターン設計アドレス単位を、半導体集積回
路装置の製造工程別に変えたものである。ここで、マス
クパターン設計アドレス単位とは、図1に示す設計グリ
ッド1(実線で示す四角形パターン1個)に相当するも
のである。また、描画グリッド2とは、破線で示す四角
形パターン1個に相当するものである。
【0037】まず、図2に、本実施の形態1におけるマ
スクの設計工程から回路パターンの半導体ウェハ(半導
体基板)への転写工程までの流れを示す。
【0038】マスク設計データは、回路パターンの配置
図と描画図とに分けられ、描画図はLSI設計の標準デ
ータ形式のストリームフォーマット(Stream Format;
SF)データ形式で記録される。これら回路パターンの
配置図と描画図は、実際に電子線描画装置で使えるよう
にデータ変換される。SFデータ形式で記録された描画
図は、第一種電子線描画装置(第一種EB(第1方式の
描画装置))用データと第二種電子線描画装置(第二種
EB(第2方式の描画装置))用データとに分けられ、
それぞれの電子線描画装置に対応したマスク描画データ
へ変換される。本実施の形態1においては、たとえば第
一種電子線描画装置をラスタ方式の電子線描画装置と
し、第二種電子線描画装置をベクタ方式の電子線描画装
置とする。
【0039】本実施の形態1において、第一種EBは、
たとえば拡散層(半導体領域)形成の際の不純物注入時
に用いられるフォトレジスト膜を形成するためのマスク
(第1マスク)に回路パターン(ラフパターン(第1回
路パターン))を描画する。つまり、たとえばMISF
ET(Metal Insulator Semiconductor Field EffectTr
ansistor)のゲート電極や半導体集積回路装置が有する
配線などの加工など、高い寸法精度が要求される箇所に
比べて精度の要求されない箇所を形成する際のフォトレ
ジスト膜を形成するためのマスクに回路パターンを描画
するのに用いられる。
【0040】第一種EBによるマスクへの回路パターン
の描画は、図1に示したマスク設計データに近い寸法
(描画グリッド2)のエネルギービーム照射のオンオフ
を繰り返すこと(所定のエネルギービームサイズのオン
オフ照射)により行われる。この第一種EBのエネルギ
ービームは、その寸法を変えることができないため、高
い寸法精度が要求される箇所(ファインパターン)の描
画には向かないが、後述する第二種EBに比べ、ラフパ
ターンを速く描画することができる。
【0041】また、第二種EBは、第一種EBでは対応
できない、たとえばMISFETのゲート電極や半導体
集積回路装置が有する配線など、高い寸法精度が要求さ
れる箇所を形成する際のフォトレジスト膜を形成するた
めのマスク(第2マスク)に回路パターン(ファインパ
ターン(第2回路パターン))を描画するのに用いられ
る。ファインパターンを描画するためのマスク描画デー
タには、計算機処理による光近接効果補正などの補正を
必要とするものも含まれる。
【0042】第二種EBによるマスクへの回路パターン
の描画は、可変寸法のエネルギービームの照射により行
われる。この第二種EBのエネルギービームは、マスク
パターン設計アドレス単位(設計グリッド1)に対応し
た可変寸法のエネルギービームであるため、上記した第
一種EBに比べ、ラフパターンの描画には時間がかかる
ことになるが、ファインパターンについてはより正確に
描画することができる。
【0043】そこで、本実施の形態1においては、第一
種EBおよび第二種EBそれぞれの装置に対応したマス
ク描画データの完成後、その第一種EBおよび第二種E
Bそれぞれの装置により、マスクへの回路パターンの描
画が行われる。
【0044】すなわち、同一の半導体集積回路装置また
は同一系列の半導体集積回路装置を製造するに当たり、
ラフパターンが描画されたマスクを製造する工程とファ
インパターンをマスクに描画する工程とで、第一種EB
と第二種EBとを使い分ける。そのため、第一種EBお
よび第二種EBそれぞれの装置に最適なマスクパターン
設計アドレス単位を設定し、マスク設計データを作成す
ることが可能となる。それにより、ラフパターンが描画
されるマスクおよびファインパターンが描画されるパタ
ーンのマスク設計データを効率よく作成することが可能
となる。
【0045】次に、図3にマスク設計データの作成にお
けるフローチャートの一例を示す。最終的に製造される
製品の仕様により、システム設計,論理設計,回路設計
およびレイアウト設計が行われる。この一連の作業の
後、作成されたマスク設計データは、たとえばCAD
(Computer Aided Design)またはDA(Design Automa
tion)などのコンピュータシステムを用いて、配線のチ
ェックおよびレイアウトのチェックなど、設計仕様チェ
ックを行う。その後、図3に示したフローチャートによ
り作成されたマスク設計データは、たとえばSFデータ
などのCAM(Computer Aided Manufacturing)データ
として出力される。
【0046】続いて、上記したCAMデータに変換され
たマスク設計データは、図2を用いて前述したマスク描
画データに変換される。このマスク描画データは、マス
ク設計データに対して、電子線描画のための基本図形分
解,フィールド分割などの描画データ変換,回路パター
ン形成時の補正変換および投影露光歪みを補正するため
の光近接効果補正変換などの変換がなされたものであ
り、図2を用いて前述した第一種EBおよび第二種EB
を駆動するためのデータである。
【0047】図4は、たとえばSFデータなどのCAM
データに変換されたマスク設計データを、上記したマス
ク描画データへ変換するフローチャートの一例を示した
ものである。CAMデータとして出力されたマスク設計
データは、図形データの重なり除去,基本図形除去,フ
ィールド分割およびマスクパターン寸法補正などの各処
理が施される。これらの処理の際に、マスク描画データ
へ変換するための設定条件は、マスクへの描画を第一種
EBによって行うか第二種EBによって行うかによって
異なってくる。つまり、ここでは、マスク設計データを
第一種EB用のマスク描画データ(第1マスク描画デー
タ)と第2種EB用のマスク描画データ(第2マスク描
画データ)とに変換する処理が施される。このようにし
て作成されたマスク描画データに基づいて、マスクへ回
路パターンなどを描画することが可能となる。このよう
にして変換された複数のマスク描画データをマスク上に
配置することにより、マスク上に回路パターン、集積回
路テスト用パターン、マスクテストパターンおよび露光
アライメントマークパターンなどを形成することができ
る。
【0048】図5に、マスク描画データを管理するため
の管理情報(マスク描画データ用のデータベース)の一
例を示す。図5中には記載していないが、その管理情報
中には、上記したマスク描画データへ変換するための設
定条件,マスク描画データへの変換年月日時分も含まれ
る。また、上記したマスク描画データについても、半導
体集積回路装置の製品名、工程名、枝番号およびデータ
変換年月日などをキーアイテムとして磁気ディスクなど
に保存される。
【0049】そのマスク描画データ用のデータベース
は、マスク設計データをマスク描画データとするための
各種条件、すなわち、マスク描画データID,データ作
成,データフラグ,描画装置対応(データフォーマッ
ト,アドレスサイズおよびマスク寸法補正など),露光
対応(光近接効果補正条件;OPC)およびデータハン
ドリング(データ量,図形数およびデータサムチェック
値など)などを構成要素としている。データサムチェッ
ク値は、1つのマスク描画データ全体またはマスク描画
データを構成する回路図形データに対し、サムチェック
演算処理をした値を比較する際に用いられる。このデー
タサムチェック値を用いて、作成されたマスク描画デー
タを磁気ディスクなどに保存する時やマスク描画データ
を電子線描画装置へ転送する時などに再度演算すること
で、マスク描画データの異常有無を確認することが可能
となる。
【0050】それぞれのマスク描画データは、半導体集
積回路装置の製品名、工程名、枝番号およびデータ変換
年月日などをキーアイテムとしてコンピュータにより管
理されている。また、図5に示した管理情報も半導体集
積回路装置の製品名、工程名、枝番号およびデータ変換
年月日などをキーアイテムとしたデータベースとなって
いるので、それぞれのマスク描画データに対応するデー
タフォーマットおよび投影露光時の補正(OPC)など
の情報を、マスク描画データ用のデータベースにより検
索することが可能となる。逆に、たとえばマスク描画デ
ータ用のデータベースにおいて、半導体集積回路装置の
製品名、工程名、枝番号およびデータ変換年月日などの
キーアイテムの一部分を指定することにより、そのキー
アイテムの一部分に該当するマスク描画データを検索
(リストアップ)することも可能になる。すなわち、マ
スク設計データを作成するマスク設計者は、マスク描画
データIDの一部分だけでも判明していれば、その一部
分を含むすべてのマスク描画データを短時間で検索する
ことが可能となる。
【0051】図2中にも示したように、上記したマスク
設計者は、たとえばインターネットやイントラネットな
どの通信回線を介して、オンラインでマスク描画データ
の検索およびマスク描画データ用のデータベースへの書
き込みが可能である。それにより、マスク設計者は、該
当するマスク描画データの使用可否を指定(フラグ処
理)することができ、そのマスクの描画データの使用可
否に関する情報は、図5に示したマスク描画データ用の
データベースに記録される。
【0052】検索したマスク描画データは、コンピュー
タのモニタ画面上にグラフィック表示させることで検証
することができる。同様に、マスク描画データをマスク
基板上に配置する際の配置データについても、モニタ画
面上にグラフィック表示させることで検証することがで
きる。そのため、そのマスク描画データに対応した回路
パターンの検証を容易にすることができる。
【0053】また、複数のマスク設計者が過去に作成し
たマスク描画データに関する情報についても、図5に示
したマスク描画データ用のデータベースには記録され
る。そのため、マスク描画データを検索した結果、複数
のマスク設計者が過去に作成したマスク描画データを用
いることが可能な場合には、改めてマスク描画データを
作成することなくそのマスク描画データを共用すること
が可能になる。すなわち、マスク描画データを共用する
ことが可能な場合には、新たなマスク設計データおよび
マスク描画データを作成する工程を省略することができ
るので、半導体集積回路装置の製造に要する時間を短縮
することが可能となる。
【0054】次に、図6に本実施の形態である半導体集
積回路装置の製造の露光工程で用いるマスクの全体構造
の一例を示す。
【0055】図6に示すマスク100は、たとえばDR
AM(Dynamic Random Access Memory)の集積回路パタ
ーンを半導体ウェハ(半導体ウェハ上のフォトレジスト
膜;以下の記載において同じ)に露光する際に用いるも
のであり、実際の集積回路パターンの約5倍程度に拡大
された回路パターン原画が形成されたレチクルである。
このマスク100はチップ転写領域A,Bおよびアライ
メントマークDなどを有している。マスク100に形成
された集積回路パターンは、縮小投影露光装置により半
導体ウェハに転写される。
【0056】マスク100を構成するマスク基板は、た
とえば平面四角形状の透明な石英ガラス基板101等か
らなり、その中央には、たとえば長方形状の2つのチッ
プ転写領域A,Bが、互いの長辺を平行にした状態で並
設されている。チップ転写領域A,Bの各々が、1つの
DRAMチップの転写分に対応する。チップ転写領域
A,Bを2つ配置したことにより、マスク製造のスルー
プットの向上、およびマスクの検査をダイ・トゥ・ダイ
で行うことなどが可能になる。
【0057】このチップ転写領域A,Bは、たとえばク
ロム(Cr)等のような遮光材からなる枠状の遮光帯C
で区画されて形成されている。チップ転写領域Aは、メ
モリ回路領域A11,A12,A21,A22およびそ
れらを取り囲む周辺回路領域A00で構成されている。
同様に、チップ転写領域Bは、メモリ回路領域B11,
B12,B21,B22およびそれらを取り囲む周辺回
路領域B00で構成されている。このメモリ回路領域A
11,A12,A21,A22,B11,B12,B2
1,B22には、半導体ウェハにメモリ回路形成用のパ
ターンを転写するためのパターンが配置されている。ま
た、周辺回路領域A00,B00には、半導体ウェハに
DRAMの周辺回路形成用のパターンを転写するための
パターンが配置されている。
【0058】遮光帯Cの周辺部の領域Eには、半導体ウ
ェハ上に投影露光する製品名、工程名および製品枝番な
どからなるマスク描画データIDが配置されている。上
記したアライメントマークDも、遮光帯Cの周辺部に配
置されている。
【0059】マスク100は、複数の種類のマスク描画
データにより形成されたメモリ回路領域A11,A1
2,A21,A22,B11,B12,B21,B22
からなるチップ転写領域A,Bから構成される場合があ
る。そのようなチップ転写領域A,Bをマスク基板の中
心に対しオフセットを加えて合成することにより、マス
ク100を形成することが可能となる。
【0060】次に、図7に、本実施の形態1において用
いる、スポットビームを用いたラスタ方式の電子線描画
装置(第一種EB)を示す。このラスタ方式の電子線描
画装置は、マスクステージの上方に電子ビーム源、電子
ビームを制御して照射するための複数の電子レンズおよ
びビーム偏向器などの制御電極からなる電子ビーム系が
設けられており、マスクに向けて電子ビームが放射され
る構成になっている。
【0061】ラスタ方式の電子線描画装置は、図2を用
いて前述したように、マスク設計パターンデータに近い
寸法(描画グリッド2)のエネルギービーム照射のオン
オフを繰り返すことにより、マスク上に回路パターンを
描画する。ここで用いられるエネルギービームは、約1
0kV程度に加速された約0.05μm〜0.5μm程
度のスポットの電子ビームである。
【0062】ラスタ方式においては、電子ビームのスポ
ットサイズと図1を用いて前述したマスクパターン設計
アドレス単位とが同一に設定されている。一例として、
マスクパターン設計アドレス単位を0.01μmとして
マスク設計データを作成した場合、マスク描画データへ
変換された後には0.1μmに丸められ、図1中にて示
した描画グリッド2となる。つまり、マスク設計データ
と実際にマスク上に描画されるパターンの位置と寸法と
の間にシフト(丸め誤差)が生じる。
【0063】この丸め誤差は、電子線描画装置の電子ビ
ームの照射量を補正することで修正可能である。たとえ
ば、上記したようなマスクパターン設計アドレス単位を
0.01μmとして、マスク設計データがマスク描画デ
ータへ変換された後には0.1μmに丸められ、描画グ
リッド2となる場合においては、電子ビームの照射量を
減らすことにより、マスク上に描画される回路パターン
の寸法を目的値に合わせることができる。
【0064】また、半導体ウェハ上に転写される回路パ
ターンの位置ずれは、図8(a)および(b)に示すよ
うな方式と組み合わせることにより補正が可能である。
【0065】図8(a)に示す場合においては、MIS
FETの半導体領域(ソース領域およびドレイン領域)
151形成のための不純物イオン注入工程は、たとえば
多結晶シリコンからなるゲート電極152がマスクとな
る。つまり、その半導体領域はゲート電極の端部より自
己整合的に形成することが可能である。
【0066】図8(b)に示す場合においては、半導体
領域に通ずる接続孔153は、ゲート電極152とは距
離をおいてエッチングにより形成する必要がある。ここ
で、接続孔153の形成時にサイドウォールスペーサ1
54がエッチングされないようにエッチングの選択比を
採るように設定することにより、その接続孔153をゲ
ート電極152に対して自己整合的に形成することが可
能である。
【0067】すなわち、上記した半導体領域151や接
続孔153のように、自己整合的に形成される箇所に転
写される回路パターンの位置ずれは、イオン打ち込みや
エッチングの際に自己整合的に修正することが可能とな
る。そのため、マスクを用いて投影露光により半導体ウ
エハ上に回路パターンを形成する工程において、投影露
光装置に対して厳密な回路パターン転写精度を要求する
ことなく、マスクに描画された回路パターンを高精度に
半導体ウェハに転写することができる。つまり、投影露
光装置に対して厳密な回路パターン転写精度の要求を回
避できるので、マスク設計データの設計余裕を拡大する
ことができる。
【0068】図9は、本実施の形態1において用いる、
可変整形ビームを用いたベクタ方式の電子線描画装置
(第二種EB)である。このベクタ方式の電子線描画装
置は、上記したラスタ方式の電子線描画装置と同様に、
マスクステージの上方に電子ビーム源、電子ビームを制
御して照射するための複数の電子レンズおよびブランキ
ング電極や偏向器などの制御電極からなる電子ビーム系
が設けられており、マスクに向けて電子ビームが放射さ
れる構成になっている。
【0069】ところで、マスクへ照射する電子ビームの
加速電圧を増加させることにより、マスク上での電子ビ
ームの散乱を抑制することが可能になる。また、マスク
上での電子ビームの散乱を抑制することにより、回路パ
ターンをより高精度に描画することができる。そこで本
実施の形態1においては、ベクタ方式の電子線描画装置
は、マスクパターン設計アドレス単位に対応した可変寸
法の電子ビームを約50kV程度に加速して照射する。
そのため、上記したラスタ方式の電子線描画装置に比
べ、ファインパターンについてはより正確に描画するこ
とができる。
【0070】ベクタ方式の電子線描画装置は、ラスタ方
式の電子線描画装置に比べて装置構成が複雑になる。こ
れを、図6中にて示したチップ転写領域AまたはBを拡
大した図10を用いて説明する。
【0071】ラスタ方式の電子線描画装置の場合は、図
10中にて示すX(横)軸方向もしくはY(縦)軸方向
のどちらか一方のみに電子ビームを走査し、隣接する走
査ストライプとの接続精度が得られるように装置を調整
し、マスクへの回路パターンの描画制度を確保してい
る。一方、ベクタ方式の電子線描画装置の場合は、X軸
方向およびY軸方向の両方向におけるビームサイズの変
更範囲において、ショット接続精度およびフィールド接
続精度などが得られるように装置を調整し、マスクへの
回路パターンの描画制度を確保している。そのため、ベ
クタ方式の電子線描画装置は、マスク描画装置としての
ランニングコストが高くなる。
【0072】また、図2を用いて前述したように、ラス
タ方式の電子線描画装置は高い寸法精度が要求されるフ
ァインパターンの描画には向かないが、ベクタ方式の電
子線描画装置に比べ、ラフパターンを速く描画すること
ができる。一方、ベクタ方式の電子線描画装置は、ラス
タ方式の電子線描画装置に比べ、ラフパターンの描画に
は時間がかかることになるが、ファインパターンについ
てはより正確に描画することができる。
【0073】そこで、本実施の形態1においては、同一
の半導体集積回路装置または同一系列の半導体集積回路
装置の製造工程において、たとえば自己整合型の露光方
式を用いた投影露光に用いるマスクやその他のラフパタ
ーンが描画されるマスクへの回路パターンの描画にはラ
スタ方式の電子線描画装置を用い、他の露光工程に用い
るマスクへの回路パターン、つまりファインパターンの
描画にはベクタ方式の電子線描画装置を用いる。それに
より、同一の半導体集積回路装置または同一系列の半導
体集積回路装置の製造工程中の露光工程に用いられる複
数枚のマスク(マスクセット)を効率よく製造すること
が可能になる。すなわち、マスクセットを効率的に製造
できるようになることによって、マスクセットの製造コ
ストを低減することが可能になる。
【0074】ところで、電子ビームによるマスクへの回
路パターンの描画の際には、図11(a)に示すよう
に、まずマスク基板201上に、たとえばCr等のよう
な遮光膜202が全面に被着され、その上には電子ビー
ム描画用のレジスト膜203を塗布する。続けて、図1
1(b)に示すように、マスク基板201に電子ビーム
を照射して、回路パターンを形成する。電子ビームの露
光によりマスク基板に回路パターンを描画する際、マス
ク基板201上に描画する回路パターンの寸法をマスク
パターン設計アドレス単位以下で補正する場合は、上記
したように電子ビームの照射量を修正することで対応す
ることができる。
【0075】次いで、上記のような電子ビームの照射処
理の後、図11(c)に示すように、マスク基板201
に対して現像処理を施して電子ビームレジストパターン
を形成し、これをエッチングマスクとしてエッチング処
理を施して遮光膜202をパターニングすることによ
り、マスク基板201上に回路パターンを形成してマス
クを製造する。
【0076】続いて、マスクの外観検査を行う。この
時、フォトマスクにおける実際に形成されたパターン同
士を比較することで回路パターンの外観を検査する。
【0077】次いで、このような検査工程の後、検査結
果に基づいて修正する。修正の際には、比較検査で回路
パターンが相違した箇所において、比較された双方の回
路パターンの大きさや形状等が実質的に等しくなるよう
に、異常の見つかった回路パターンに修正あるいは付着
異物除去を施す。
【0078】続いて、このようにして得られたマスクを
用い、縮小投影露光装置により、マスクのパターンを半
導体ウェハに転写する。
【0079】このように、電子ビームの照射後、現像、
エッチング等の一連のウェハプロセス処理を経て、半導
体ウェハに所定の回路パターンを形成することができ
る。
【0080】マスクに描画される回路パターンの描画位
置の合わせ込みについては、電子線描画装置のマスクス
テージの位置座標精度を理想座標系に合わせ、マスクに
位置決めの基準となるマークパターンを形成する。同様
に、マスク検査装置のマスクステージの位置座標精度を
理想座標系に合わせることで、マスクに描画される回路
パターンの描画位置の合わせ込みが可能となる。また、
電子線描画装置のマスクステージが有するレーザ干渉計
を用いた絶対校正により、異なる電子線描画装置のマス
クステージの場合でも、マスク間でマスク重ね合わせ精
度を確保することができる。
【0081】また、マスクに位置決めの基準となるマー
クパターンを形成し、そのマスクを0度,90度,18
0度および270度にそれぞれ回転して、そのマークパ
ターン位置を計測し、複数のマスク間におけるマークパ
ターン位置の相対誤差を低減した後、さらにマスクパタ
ーン間の距離(約100mm程度)を校正することによ
っても、マスク間のマスク重ね合わせ精度を確保するこ
とができる。
【0082】本実施の形態1においては、回路パターン
に対応してマスクパターン設計アドレス単位を設定す
る。それにより、マスク設計データのマスク描画データ
への変換およびマスクへの回路パターンの描画が容易に
なる。その結果、一つの半導体集積回路装置または同一
系列の半導体集積回路装置の製造に用いるマスクセット
を効率よく製造することが可能になる。すなわち、マス
クセットを効率的に製造できるようになることによっ
て、マスクの高精度化に伴うマスクの製造原価の上昇を
回避することができる。その結果、半導体集積回路装置
の製造コストの上昇をも回避することができる。
【0083】また、本実施の形態1において製造される
マスクを用いた露光工程において、露光装置が必要とす
る位置座標補正を良好に行うことができるので、マスク
の重ね合わせ精度を向上させることができる。その結
果、半導体ウェハに所望の形状および寸法の回路パター
ンを良好に転写することが可能となる。
【0084】(実施の形態2)本実施の形態2は、前記
実施の形態1において図9を用いて説明したベクタ方式
の電子線描画装置の可変整形ビームでは描画することが
困難な斜めパターンおよび特殊形状パターンなどを含む
回路パターンを描画する場合に本発明を適用したもので
ある。
【0085】図12に、本実施の形態2におけるマスク
の設計工程から回路パターンの半導体ウェハ(半導体基
板)への転写工程までの流れを示す。
【0086】前記実施の形態1の場合と同様に、マスク
設計データは、回路パターンの配置図と描画図とに分け
られ、描画図はSFデータ形式で記録される。これら回
路パターンの配置図と描画図は、実際に電子線描画装置
で使えるようにデータ変換される。SFデータ形式で記
録された描画図は、第二種電子線描画装置(第二種E
B)用データと第三種電子線描画装置(第三種EB(第
3方式の描画装置))用データとに分けられ、それぞれ
の装置に対応したマスク描画データへ変換される。
【0087】第三種EBに用いられるマスク描画データ
は、斜めパターンまたは特殊形状パターンを含むマスク
設計データとそれ以外のマスク設計データとを複合する
ことで作成される。そして、作成されたマスク描画デー
タを用いて、第三種EBは一括転写電子ビーム(一括転
写方式)によりマスク(第3マスク)へ回路パターン
(超ファインパターン(第3回路パターン))を描画す
る。
【0088】次に、図13に、本実施の形態2において
用いる、上記した一括転写方式の電子線描画装置(第三
種EB)を示す。この一括転写方式の電子線描画装置
は、電子ビーム源からステージに到る電子ビームの経路
には、たとえば矩形の開口パターンが形成された第1ア
パーチャ、電子ビームの放射の有無を制御するブランキ
ング電極、電子線レンズ、一括開口の選択と可変ビーム
整形を行う第1偏向器、一括転写開口と矩形開口を含む
第2アパーチャおよび電子ビームのマスクにおける照射
位置を制御する第2偏向器等などからなる電子ビーム系
が設けられている。なお、電子線レンズは、電子ビーム
の収束、電子ビームの光軸の回り方向における回転補正
および電子ビームの断面形状の縮小などを行いことによ
り、マスクに対する焦点合わせ等を行う。
【0089】また、図13中での図示は省略している
が、真空チャンバ内にマスクステージ設けられている。
このマスクステージは、水平面内においてX方向および
Y方向に移動させることができる。
【0090】マスクステージの位置はレーザ干渉計によ
って測定され、電子ビーム系にフィードバックされるよ
うになっている。この時、マスクステージ上の位置に対
応して、マスク描画データに位置座標補正値が付加され
る。この位置座標補正値は、たとえばレーザ座標測定装
置などを用いた手段により計測されたものである。一例
として、6インチ(約15.24cm)のマスクの面内
において10mm間隔で144(=12×12)点の位
置座標補正を行うことができる。それにより、第二種E
Bのマスクステージと第三種EBのマスクステージとの
間の互換性を得ることが可能となる。
【0091】そこで、本実施の形態2においては、第二
種EBおよび第三種EBそれぞれの装置に対応したマス
ク描画データの完成後、その第二種EBおよび第三種E
Bそれぞれの装置により、マスクへの回路パターンの描
画が行われる。たとえば、マスクに回路パターンを描画
する際に、マスクパターン設計アドレス単位が0.02
μm以下で設計された回路パターン(ファインパター
ン)を描画するに当たっては第二種EBを用い、それ以
外の回路パターン(斜めパターンまたは特殊形状パター
ンも含む)を描画するに当たっては第三種EBを用いる
ことで、マスクへの回路パターンの描画が行う。それに
より、一つの半導体集積回路装置または同一系列の半導
体集積回路装置の製造工程中の露光工程に用いられるマ
スク(マスクセット)を効率よく製造することが可能に
なる。すなわち、マスクセットを効率的に製造できるよ
うになることによって、マスクセットの製造コストを低
減することが可能になる。
【0092】ところで、上記した斜めパターンについて
は、前記実施の形態1において図7を用いて説明したス
ポットビームを用いたラスタ方式の電子線描画装置(第
一種EB)を用いて描画することも可能である。任意角
度の斜めパターンを描画する際に、たとえば図14に示
すように、回路パターン寸法をマスクパターン設計アド
レス単位により設定し、電子ビーム照射のオンオフを繰
り返すことにより、設計パターンと近似的に同一な描画
パターンを形成することが可能である。たとえば、マス
クパターン設計アドレス単位を0.1μmとした場合、
0.1μmの電子ビームを用いることにより任意角度の
斜めパターンを描画することが可能となる。
【0093】ラスタ方式の電子線描画装置を用いてマス
クに回路パターンを描画する際に、斜めパターンの寸法
精度は、マスクへの電子ビームの照射量を調整すること
で目標値に合わせることが可能となる。たとえば、本実
施の形態2においては、マスクパターン設計アドレス単
位を0.1μm以上のものと0.02μm以下のものと
に分ける場合を例示できる。また、マスクへ照射する電
子ビームの加速電圧を増加させることにより、マスク上
での電子ビームの散乱を抑制することが可能になる。よ
って、マスクパターン設計アドレス単位が0.02μm
以下の場合においては、0.1μm以上の場合よりも電
子ビームの加速電圧を増加させた状態でマスクへの回路
パターンの描画を行うことにより、斜めパターンの寸法
精度を目標値に合わせることができる。たとえば、マス
クパターン設計アドレス単位が0.1μm以上の場合に
は、電子ビームの加速電圧を約10kVとし、マスクパ
ターン設計アドレス単位が0.02μm以下の場合に
は、電子ビームの加速電圧を約50kVとすることを例
示することができる。
【0094】すなわち、たとえばマスクに描画される回
路パターンの寸法が約1.5μm程度以上の場合におい
ては、電子ビームの加速電圧を約10kV程度としてマ
スクに回路パターンを描画しても、光近接効果補正など
の補正を加えることなくマスクに所望の回路パターンを
描画することが可能である。
【0095】一方、たとえばマスクに描画される回路パ
ターンの寸法が約0.5μm〜1.0μm程度以下の場
合においては、マスクの描画面をたとえば約5μm程度
角の二次元格子状に分割する。そして、各二次元格子内
に描画される回路パターンの面積密度に応じて、電子ビ
ームの照射量を調整することにより、所望の回路パター
ンを描画することができる。その結果、マスク描画デー
タ作成時に行う光近接効果補正などの補正に要する計算
機処理時間を短縮することが可能となる。
【0096】マスクに描画される回路パターンの描画位
置の合わせ込みについては、前記実施の形態1の場合と
同様である。また、電子線描画装置のマスクステージが
有するレーザ干渉計を用いた絶対校正により、異なる電
子線描画装置のマスクステージの場合でも、マスク間で
マスク重ね合わせ精度を確保することができる。
【0097】本実施の形態2においては、マスクに描画
される回路パターンの寸法およびパターン形状に対応し
て電子線描画装置を選ぶ。そのため、マスクへの回路パ
ターンの描画が容易になる。その結果、マスクセットの
製造コストを低減することが可能となる。すなわち、マ
スクの高精度化に伴うマスクの製造原価の上昇を回避す
ることができるので、半導体集積回路装置の製造コスト
の上昇をも回避することができる。
【0098】また、本実施の形態2においては、複数の
マスクを製造する際に、マスクに描画される回路パター
ンに対応する電子線描画装置を選ぶ。それにより、露光
工程における光近接効果補正などの補正に要する計算機
処理時間を短縮できる。
【0099】さらに、本実施の形態2において製造され
るマスクを用いた露光工程において、露光装置が必要と
する光近接効果補正および位置座標補正を良好に行うこ
とができるので、転写する像の解像度,焦点深度および
マスクの重ね合わせ精度を向上させることができる。そ
の結果、半導体ウェハに所望の形状および寸法の回路パ
ターンを良好に転写することが可能となる。
【0100】(実施の形態3)本実施の形態3は、前記
実施の形態1において図1〜図11を用いて説明したマ
スク製造方法により製造されたマスクを、たとえば相補
MOS(CMOS:Complementary Metal Oxide Semico
nductor)型のMOSFETの製造に適用したものであ
る。
【0101】次に、本実施の形態3の半導体集積回路装
置の製造工程におけるフォトリソグラフィ工程を、図1
5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0102】図15において、nウエル・フォト工程P
1は、半導体基板上に窒化シリコン等の絶縁膜を堆積し
た後、その絶縁膜上にnウエル形成領域以外の領域が被
覆されるようなフォトレジストパターンを形成する工程
である。n-形のSiウェハ(半導体基板)上のnウエ
ルには、たとえばn形不純物のリン(P)またはヒ素
(As)が導入される。
【0103】フィールド・フォト工程P2は、半導体基
板上に窒化シリコン等の絶縁膜を堆積した後、その絶縁
膜上に素子形成領域のみが被覆されるようなフォトレジ
ストパターンを形成する工程である。半導体ウェハ(半
導体基板)上に、酸化シリコン(SiO2)からなるフ
ィールド絶縁膜をLOCOS(Local Oxidization ofSi
licon)法によって形成した後、そのフィールド絶縁膜
に囲まれた素子形成領域に、SiO2などからなるゲー
ト絶縁膜を熱酸化法によって形成する。
【0104】pウエル・フォト工程P3は、pウエルの
チャネルストッパ領域を形成するために、nウエル上を
被覆するフォトレジストパターンを形成する工程であ
る。pウエルには、たとえばp形不純物のホウ素が導入
される。
【0105】ゲート・フォト工程P4は、半導体基板上
にポリシリコン等からなる導体膜を堆積した後、その導
体膜上にゲート電極形成領域が被覆されるようなフォト
レジストパターンを形成する工程である。低抵抗ポリシ
リコンからなるゲート形成膜をCVD法等によって堆積
した後、その膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチ
ング技術によってパターニングすることにより、ゲート
電極を形成する。
【0106】nチャネル・フォト工程P5は、nチャネ
ル側にゲート電極をマスクとしてn形不純物をイオン注
入するために、pチャネル側を被覆するようなフォトレ
ジストパターンを形成する工程である。nチャネル形の
MOSFET形成領域に、たとえばn形不純物のリンま
たはヒ素をイオン注入法等によって導入する。この際、
ゲート電極をマスクとして自己整合的にn形不純物を半
導体基板に導入する。
【0107】pチャネル・フォト工程P6は、逆に、p
チャネル側にゲート電極をマスクとしてp形不純物をイ
オン注入するために、nチャネル側を被覆するようなフ
ォトレジストパターンを形成する工程である。pチャネ
ル形のMOSFET形成領域に、たとえばp形不純物の
ホウ素をイオン注入法等によって導入する。この際、ゲ
ート電極をマスクとして自己整合的にp形不純物を半導
体基板に導入する。
【0108】その後、半導体基板に対して熱処理を施す
ことにより、nチャネル形のMOSFETのソース領域
およびドレイン領域を構成するn形の半導体領域を形成
するとともに、pチャネル形のMOSFETのソース領
域およびドレイン領域を構成するp形の半導体領域を形
成する。
【0109】多結晶シリコン・フォト工程P7は、配線
または抵抗となる第2層多結晶シリコン膜をパターニン
グするために、半導体基板上に堆積された多結晶シリコ
ン膜上に配線および抵抗領域を被覆するようなフォトレ
ジストパターンを形成する工程である。半導体基板上
に、たとえばSiO2からなる層間絶縁膜をCVD法に
よって堆積した後、その上面にポリシリコン膜をCVD
法等によって堆積する。
【0110】R・フォト工程P8は、抵抗上にフォトレ
ジストパターンを形成した状態で、その他の領域に不純
物を導入する際のマスクとなるフォトレジストパターン
をネガ・プロセスによってパターニングする工程であ
る。ポリシリコン膜をフォトリソグラフィ技術およびエ
ッチング技術によってパターニングした後、そのパター
ニングされたポリシリコン膜の所定領域に不純物を導入
することにより、ポリシリコン膜からなる配線および抵
抗を形成する。
【0111】コンタクト・フォト工程P9は、半導体基
板上に、たとえばSiO2からなる層間絶縁膜をCVD
等によって堆積した後、接続孔を形成するためのフォト
レジストパターンをポジ・プロセスで形成する工程であ
る。SiO2からなる層間絶縁膜はSOG(Spin On Gla
ss)によって堆積し、その層間絶縁膜に半導体領域およ
び配線の一部が露出するような接続孔をフォトリソグラ
フィ技術およびエッチング技術によって穿孔する。続い
て、半導体基板上に、たとえばタングステン等からなる
金属膜をスパッタリング法等によって堆積した後、その
金属膜を化学的研磨エッチング技術によって、接続孔以
外の金属膜が除去されるまで、平坦化エッチングする。
これにより、接続孔内に金属膜を埋め込む。
【0112】Al−1・フォト工程P10は、たとえば
アルミニウム(Al)またはAl合金等からなる金属膜
をスパッタリング等によって堆積した後、この金属膜を
第1層配線としてパターニングする工程である。Alま
たはAl合金等からなる金属膜をスパッタリング法等に
よって堆積した後、その金属膜をフォトリソグラフィ技
術およびエッチング技術によってパターニングすること
により、第1層配線を形成する。
【0113】スルーホール・フォト工程P11は、第1
層配線と第2層配線とを接続する接続孔を開口するため
のフォトレジストパターンを形成する工程である。半導
体基板上に、たとえばSiO2からなる層間絶縁膜をC
VD法等によって堆積した後、その一部に第2層配線の
一部が露出するような接続孔を穿孔する。
【0114】Al−2・フォト工程P12は、Alまた
はAl合金等からなる金属膜をスパッタリング法等によ
って堆積した後、この金属膜を第2層配線としてパター
ニングするための工程である。たとえば、AlまたはA
l合金等からなる金属膜をスパッタリング法等によって
堆積した後、その金属膜をリソグラフィ技術およびエッ
チング技術によってパターニングすることにより、第2
層配線を形成する。
【0115】ボンディングパッド・フォト工程P13
は、表面保護膜にボンディングパッドに対応する100
μm程度の開口を形成するための工程であり、表面保護
膜上にボンディングパッド形成領域以外を被覆するフォ
トレジストパターンを形成する工程である。その後、半
導体基板上に、たとえばSiO2膜からなる表面保護膜
をCVD法等によって堆積して第3層配線を被覆する。
【0116】これらの露光プロセスのうち、nウエル・
フォト工程P1、nチャネル・フォト工程P5、pチャ
ネル・フォト工程P6およびボンディングパッド・フォ
ト工程P13は最小寸法が比較的大きく、寸法精度も厳
しくないので、マスク製作上の制約はほとんどない。す
なわち、前記実施の形態1において図7を用いて示した
ラスタ方式の電子線描画装置(第一種EB)を用いてマ
スクに回路パターンを描画することが可能である。
【0117】ゲート・フォト工程P4では、化学増幅系
のネガ形フォトレジスト膜を用いてゲート電極を形成
し、コンタクト・フォト工程P9では、化学増幅系のポ
ジ形フォトレジスト膜を用いてコンタクトホールを形成
する。この時用いられるマスクはラスタ方式の電子線描
画装置を用いて製造できる。この時、前記実施の形態1
において図8(a)および(b)を用いて説明したよう
に、半導体基板に転写される回路パターンの位置ずれ
は、イオン打ち込みやエッチングの際に自己整合的に修
正することが可能である。
【0118】なお、フォトリソグラフィ工程において
は、露光工程中にマスク基板からの散乱光の影響によ
り、フォトレジスト膜に転写する回路パターンの寸法が
変わってしまう場合もある。そのため、フォトレジスト
膜がポジ型の場合には転写する回路パターンの寸法を微
小量小さくし、ネガ型の場合には微小量大きくする処理
が必要な場合もある。
【0119】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0120】たとえば、前記実施の形態1,2および3
においては、ラスタ方式およびベクタ方式の電子線描画
装置を用いてマスクに回路パターンを描画する場合につ
いて例示したが、ラスタ方式およびベクタ方式のレーザ
ービーム描画装置によってマスクに回路パターンを描画
してもよい。
【0121】また、たとえば、前記実施の形態3におい
ては、CMOS回路を有する半導体集積回路装置の製造
のフォトリソグラフィ工程に本発明を適用した場合につ
いて例示したが、各種LSIのフォトリソグラフィ工程
などへの適用が可能である。
【0122】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。 (1)本発明によれば、同一の半導体集積回路装置また
は同一系列の半導体集積回路装置の製造する際に、高い
寸法精度および位置精度が要求されない回路パターンの
フォトリソグラフィ工程においては、ラスタ方式の電子
線描画装置を用いて、マスク設計データに近い寸法のエ
ネルギービーム照射のオンオフを繰り返してマスク上に
回路パターンを描画する。また、高い寸法精度および位
置精度が要求される回路パターンのフォトリソグラフィ
工程においては、ベクタ方式の電子線描画装置を用い
て、マスクパターン設計アドレス単位に対応した可変寸
法の電子ビームの照射によりマスク上に回路パターンを
描画する。そのため、同一の半導体集積回路装置または
同一系列の半導体集積回路装置の製造工程中の露光工程
に用いられる複数枚のマスク(マスクセット)を効率よ
く製造することができる。 (2)本発明によれば、同一の半導体集積回路装置また
は同一系列の半導体集積回路装置の製造工程中の露光工
程に用いられるマスクセットを効率よく製造することが
できるので、マスクセットの製造コストを低減すること
ができる。 (3)本発明によれば、マスク描画データのデータハン
ドリングとなるデータサムチェック値などをマスク描画
データ用のデータベースに記録することができるので、
データサムチェック値を用いて、作成されたマスク描画
データを磁気ディスクなどに保存する時やマスク描画デ
ータを電子線描画装置へ転送する時などに再度演算する
ことでマスク描画データの異常有無を確認することがで
きる。 (4)本発明によれば、マスク描画データは半導体集積
回路装置の製品名、工程名、枝番号およびデータ変換年
月日などをキーアイテムとしてコンピュータにより管理
することができ、マスク描画データ用のデータベースも
半導体集積回路装置の製品名、工程名、枝番号およびデ
ータ変換年月日などをキーアイテムとしたデータベース
とすることができるので、マスク設計者は、マスク描画
データのキーアイテムの一部分だけでも判明していれ
ば、その一部分を含むすべてのマスク描画データを短時
間で検索することができる。 (5)本発明によれば、マスク設計者はインターネット
やイントラネットなどの通信回線を介して、オンライン
でマスク描画データの検索およびマスク描画データ用の
データベースへの書き込みができるので、回路パターン
を描画する工程に該当するマスク描画データの使用可否
をマスク描画データ用のデータベースに記録することが
できる。 (6)本発明によれば、マスク設計者はオンラインで検
索したマスク描画データおよびマスク描画データをマス
ク基板上に配置する際の配置データをコンピュータのモ
ニタ画面上にグラフィック表示させることができるの
で、そのマスク描画データに対応した回路パターンの検
証を容易にすることができる。 (7)本発明によれば、複数のマスク設計者が過去に作
成したマスク描画データに関する情報についてもマスク
描画データ用のデータベースに記録することができるの
で、それらマスク描画データを用いることが可能な場合
には、改めてマスク描画データを作成することなくその
マスク描画データを共用することができる。 (8)本発明によれば、複数のマスク設計者が過去に作
成したマスク描画データを共用することができるので、
新たなマスク設計データおよびマスク描画データを作成
する工程を省略することができる。 (9)本発明によれば、同一の半導体集積回路装置また
は同一系列の半導体集積回路装置の製造する際に、高い
寸法精度および位置精度が要求される回路パターンのフ
ォトリソグラフィ工程においては、ベクタ方式の電子線
描画装置を用いて、マスクパターン設計アドレス単位に
対応した可変寸法の電子ビームの照射によりマスク上に
回路パターンを描画する。また、斜めパターンまたは特
殊形状パターンを含み、上記した高い寸法精度および位
置精度が要求される回路パターン以外の回路パターンを
マスク上に描画するフォトリソグラフィ工程において
は、一括転写方式の電子線描画装置を用いてマスク上に
回路パターンを描画する。そのため、一つの半導体集積
回路装置または同一系列の半導体集積回路装置の製造工
程中の露光工程に用いられるマスク(マスクセット)を
効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中のマスクの製造工程におけるマスク上の
設計グリッド,描画グリッド,マスク設計データおよび
マスク描画データの説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中のマスクの製造工程におけるマスクの設
計工程から回路パターンの半導体ウェハへの転写工程ま
での流れを示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中のマスクの製造工程におけるマスク設計
データの作成におけるフローチャートの一例を示す説明
図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中のマスクの製造工程におけるマスク設計
データをマスク描画データへ変換するフローチャートの
一例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中のマスクの製造工程におけるマスク描画
データを管理するための管理情報(マスク描画データ用
のデータベース)の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造に用いるマスクの全体構成を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中のマスクの製造工程において用いられる
ラスタ方式の電子線描画装置の説明図である。
【図8】(a)および(b)は本発明の一実施の形態で
ある半導体集積回路装置の製造工程中の一例を説明する
要部断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中のマスクの製造工程において用いられる
ベクタ方式の電子線描画装置の説明図である。
【図10】図6中に示したチップ転写領域を拡大して示
した要部平面図である。
【図11】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造に用いるマスクの製造フロー図である。
【図12】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程中のマスクの製造工程におけるマスクの
設計工程から回路パターンの半導体ウェハへの転写工程
までの流れを示す説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程中のマスクの製造工程において用いられ
る一括転写方式の電子線描画装置の説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程中のマスクの製造工程におけるマスク設
計データとマスク描画データとの関係を示す説明図であ
る。
【図15】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造工程におけるフォトリソグラフィ工程を抜き
出したフローチャートを示す説明図である。
【符号の説明】
1 設計グリッド 2 描画グリッド 100 マスク 101 石英ガラス基板 151 半導体領域 152 ゲート電極 153 接続孔 154 サイドウォールスペーサ 201 マスク基板 202 遮光膜 203 レジスト膜 A チップ転写領域 A00 周辺回路領域 A11 メモリ回路領域 A12 メモリ回路領域 A21 メモリ回路領域 A22 メモリ回路領域 B チップ転写領域 B00 周辺回路領域 B11 メモリ回路領域 B12 メモリ回路領域 B21 メモリ回路領域 B22 メモリ回路領域 C 遮光帯 D アライメントマーク E 領域 P1 nウエル・フォト工程 P2 フィールド・フォト工程 P3 pウエル・フォト工程 P4 ゲート・フォト工程 P5 nチャネル・フォト工程 P6 pチャネル・フォト工程 P7 多結晶シリコン・フォト工程 P8 R・フォト工程 P9 コンタクト・フォト工程 P10 Al−1・フォト工程 P11 スルーホール・フォト工程 P12 Al−2・フォト工程 P13 ボンディングパッド・フォト工程

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の半導体集積回路装置または同一系
    列の半導体集積回路装置を複数枚のマスクを用いて製造
    する際に、(a)マスク設計データを作成する工程、
    (b)前記マスク設計データを、所定のエネルギービー
    ムサイズのオンオフ照射により回路パターンを描画する
    第1方式の描画装置用の第1マスク描画データと、前記
    ビームサイズを変更しながらビームを照射し回路パター
    ンを描画する第2方式の描画装置用の第2マスク描画デ
    ータとに変換する工程、(c)前記第1方式の描画装置
    と前記第1マスク描画データとを用い、第1マスクに第
    1回路パターンを描画する工程、(d)前記第2方式の
    描画装置と前記第2マスク描画データとを用い、第2マ
    スクに第2回路パターンを描画する工程、(e)前記第
    1マスクに描画された前記第1回路パターンおよび前記
    第2マスクに描画された前記第2回路パターンを投影露
    光により半導体ウェハ上に転写する工程、を含むことを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 同一の半導体集積回路装置または同一系
    列の半導体集積回路装置を複数枚のマスクを用いて製造
    する際に、(a)マスク設計データを作成する工程、
    (b)前記マスク設計データを、ビームサイズを変更し
    ながらビームを照射し回路パターンを描画する第2方式
    の描画装置用の第2マスク描画データと、回路パターン
    の一部を描き出した形状のエネルギービームを照射し回
    路パターンを描画する第3方式の描画装置用の第3マス
    ク描画データとに変換する工程、(c)前記第2方式の
    描画装置と前記第2マスク描画データとを用い、第2マ
    スクに第2回路パターンを描画する工程、(d)前記第
    3方式の描画装置と前記第3マスク描画データとを用
    い、第3マスクに第3回路パターンを描画する工程、
    (e)前記第2マスクに描画された前記第2回路パター
    ンおよび前記第3マスクに描画された前記第3回路パタ
    ーンを投影露光により半導体ウェハ上に転写する工程、
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 同一の半導体集積回路装置または同一系
    列の半導体集積回路装置を複数枚のマスクを用いて製造
    する際に、(a)マスク設計データを作成する工程、
    (b)前記マスク設計データを、所定のエネルギービー
    ムサイズのオンオフ照射により回路パターンを描画する
    第1方式の描画装置用の第1マスク描画データと、前記
    ビームサイズを変更しながらビームを照射し回路パター
    ンを描画する第2方式の描画装置用の第2マスク描画デ
    ータとに変換する工程、(c)前記マスク設計データを
    前記第1マスク描画データおよび前記第2マスク描画デ
    ータに変換するための条件とデータチェックのためのチ
    ェック値とを構成要素としてデータベースを作成する工
    程、(d)前記データベースに登録された前記チェック
    値をもとに、前記(b)工程において作成された前記第
    1マスク描画データおよび前記第2マスク描画データの
    異常有無を確認する工程、(e)前記第1方式の描画装
    置と前記第1マスク描画データとを用い、第1マスクに
    第1回路パターンを描画する工程、(f)前記第2方式
    の描画装置と前記第2マスク描画データとを用い、第2
    マスクに第2回路パターンを描画する工程、(g)前記
    第1マスクに描画された前記第1回路パターンおよび前
    記第2マスクに描画された前記第2回路パターンを投影
    露光により半導体ウェハ上に転写する工程、を含み、前
    記第2回路パターンは前記第1方式の描画装置では描画
    することが困難な高い寸法精度および位置精度が要求さ
    れる回路パターンを含むことを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 同一の半導体集積回路装置または同一系
    列の半導体集積回路装置を複数枚のマスクを用いて製造
    する際に、(a)マスク設計データを作成する工程、
    (b)前記マスク設計データを、ビームサイズを変更し
    ながらビームを照射し回路パターンを描画する第2方式
    の描画装置用の第2方式の描画装置用の第2マスク描画
    データと、回路パターンの一部を描き出した形状のエネ
    ルギービームを照射し回路パターンを描画する第3方式
    の描画装置用の第3マスク描画データとに変換する工
    程、(c)前記マスク設計データを前記第2マスク描画
    データおよび前記第3マスク描画データに変換するため
    の条件とデータチェックのためのチェック値とを構成要
    素としてデータベースを作成する工程、(d)前記デー
    タベースに登録された前記チェック値をもとに、前記
    (b)工程において作成された前記第2マスク描画デー
    タおよび前記第3マスク描画データの異常有無を確認す
    る工程、(e)前記第2方式の描画装置と前記第2マス
    ク描画データとを用い、第2マスクに第2回路パターン
    を描画する工程、(f)前記第3方式の描画装置と前記
    第3マスク描画データとを用い、第3マスクに第3回路
    パターンを描画する工程、(g)前記第2マスクに描画
    された前記第2回路パターンおよび前記第3マスクに描
    画された前記第3回路パターンを投影露光により半導体
    ウェハ上に転写する工程、を含み、前記第3回路パター
    ンは前記第2方式の描画装置では描画することが困難な
    斜めパターンまたは特殊形状パターンを含むことを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 同一の半導体集積回路装置または同一系
    列の半導体集積回路装置を複数枚のマスクを用いて製造
    する際に、(a)マスク設計データを作成する工程、
    (b)前記マスク設計データを、所定のエネルギービー
    ムサイズのオンオフ照射により回路パターンを描画する
    第1方式の描画装置用の第1マスク描画データと、前記
    ビームサイズを変更しながらビームを照射し回路パター
    ンを描画する第2方式の描画装置用の第2マスク描画デ
    ータとに変換する工程、(c)前記マスク設計データを
    前記第1マスク描画データおよび前記第2マスク描画デ
    ータに変換するための条件とデータチェックのためのチ
    ェック値とを構成要素としてデータベースを作成する工
    程、(d)前記データベースに登録された前記チェック
    値をもとに、前記(b)工程において作成された前記第
    1マスク描画データおよび前記第2マスク描画データの
    異常有無を確認する工程、(e)前記第1方式の描画装
    置と前記第1マスク描画データとを用い、第1マスクに
    第1回路パターンを描画する工程、(f)前記第2方式
    の描画装置と前記第2マスク描画データとを用い、第2
    マスクに第2回路パターンを描画する工程、(g)前記
    第1マスクに描画された前記第1回路パターンおよび前
    記第2マスクに描画された前記第2回路パターンを投影
    露光により半導体ウェハ上に転写する工程、を含み、前
    記データベースは所定の通信回線を介して検索および書
    き込みが行われることを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
JP2000139939A 2000-05-12 2000-05-12 半導体集積回路装置の製造方法 Pending JP2001318455A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000139939A JP2001318455A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 半導体集積回路装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000139939A JP2001318455A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 半導体集積回路装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001318455A true JP2001318455A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18647305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000139939A Pending JP2001318455A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 半導体集積回路装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001318455A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004361507A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Renesas Technology Corp フォトマスクの製造方法およびフォトマスク描画システム
JP2005057269A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Leica Microsystems Lithography Ltd デュアルモード電子ビームリソグラフィ機
JP2007515622A (ja) * 2003-04-28 2007-06-14 アナログ ディバイス インコーポレイテッド 軸上及び軸外の方位を有する微細加工装置構造体
JP2008233355A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Renesas Technology Corp フォトマスクの製造方法
JP2009065036A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Dainippon Printing Co Ltd 図形パターン分割方法及びその方法を用いた描画装置、フォトマスク
JP2011091171A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置システム
JP2012204723A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Canon Inc 荷電粒子線描画方法、およびそれを用いた物品の製造方法
JP2012215741A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Dainippon Printing Co Ltd マスクパターンデータ生成方法、マスクの製造方法、マスク及びマスクパターンデータ生成プログラム
KR20130044385A (ko) * 2011-08-25 2013-05-03 삼성전자주식회사 레티클 형성용 노광 장치 및 이를 이용한 레티클 제조 방법
JP2013120290A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Canon Inc パターン決定方法およびパターン決定装置ならびにプログラム
JP2014002395A (ja) * 2013-07-31 2014-01-09 Hoya Corp マスクブランク用基板セットの製造方法、マスクブランクセットの製造方法、フォトマスクセットの製造方法、及び半導体デバイスの製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4693003B2 (ja) * 2003-04-28 2011-06-01 アナログ ディバイス インコーポレイテッド 微細加工マルチセンサの基板上への加工方法
JP2007515622A (ja) * 2003-04-28 2007-06-14 アナログ ディバイス インコーポレイテッド 軸上及び軸外の方位を有する微細加工装置構造体
JP2004361507A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Renesas Technology Corp フォトマスクの製造方法およびフォトマスク描画システム
JP2005057269A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Leica Microsystems Lithography Ltd デュアルモード電子ビームリソグラフィ機
JP2008233355A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Renesas Technology Corp フォトマスクの製造方法
JP2009065036A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Dainippon Printing Co Ltd 図形パターン分割方法及びその方法を用いた描画装置、フォトマスク
JP2011091171A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置システム
JP2012204723A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Canon Inc 荷電粒子線描画方法、およびそれを用いた物品の製造方法
JP2012215741A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Dainippon Printing Co Ltd マスクパターンデータ生成方法、マスクの製造方法、マスク及びマスクパターンデータ生成プログラム
KR20130044385A (ko) * 2011-08-25 2013-05-03 삼성전자주식회사 레티클 형성용 노광 장치 및 이를 이용한 레티클 제조 방법
KR101977801B1 (ko) * 2011-08-25 2019-08-28 삼성전자주식회사 레티클 형성용 노광 장치 및 이를 이용한 레티클 제조 방법
JP2013120290A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Canon Inc パターン決定方法およびパターン決定装置ならびにプログラム
JP2014002395A (ja) * 2013-07-31 2014-01-09 Hoya Corp マスクブランク用基板セットの製造方法、マスクブランクセットの製造方法、フォトマスクセットの製造方法、及び半導体デバイスの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070105387A1 (en) Gate critical dimension variation by use of ghost features
JPH056849A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100253052B1 (ko) 패턴형성방법 및 패턴형성장치
JP3363799B2 (ja) デバイスの構造部分の配置方法およびデバイス
US7807343B2 (en) EDA methodology for extending ghost feature beyond notched active to improve adjacent gate CD control using a two-print-two-etch approach
JP2001318455A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
US9136092B2 (en) Structure and method for E-beam writing
JP2000150347A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH11305415A (ja) フォトマスクの製造方法
JP2001085317A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2007123342A (ja) 半導体装置の製造方法。
US7669173B2 (en) Semiconductor mask and method of making same
JPH1069059A (ja) レチクルマスクの作成方法
JP2004071767A (ja) マスク、露光方法および半導体装置の製造方法
JP2000241958A (ja) フォトマスク、フォトマスクの製造方法、フォトマスクの検査修正方法、及びフォトマスクの使用方法
JP2000047366A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006319369A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2010062244A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006303541A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP5211635B2 (ja) ダミーチップ露光方法及び半導体集積回路装置の製造方法
JP2004214526A (ja) 荷電粒子露光方法、これに使用する相補分割マスク及び該方法を使用して製造した半導体デバイス
JPH11243051A (ja) 半導体ウェハおよび半導体装置の製造方法
JP3927144B2 (ja) パターン形成方法及びパターン形成装置
JP2003282426A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001267223A (ja) 半導体装置の製造方法