JP2001267223A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001267223A
JP2001267223A JP2000076334A JP2000076334A JP2001267223A JP 2001267223 A JP2001267223 A JP 2001267223A JP 2000076334 A JP2000076334 A JP 2000076334A JP 2000076334 A JP2000076334 A JP 2000076334A JP 2001267223 A JP2001267223 A JP 2001267223A
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semiconductor device
cell
block
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Hiroshi Fukuda
宏 福田
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】セルプロジェクション又はブロック露光方式に
よる電子線描画法を用いて論理LSIを製造する際、エ
ッチング時のマイクロローディング効果等、描画後のパ
ターン転写プロセスにおいてパターンの周辺状況に依存
して生じる寸法変動(近接効果)を補正し得る方法を提
供する。 【解決手段】多数回使用されるセルの内部のパターン
(図4(b)の斜線部)に対してのみアパーチャを用い
た一括転写を行い、セルの周辺部(図4(c)の斜線
部)は従来の可変成形ビーム描画を行う。各々におい
て、パターンの周辺状況に依存して生じる寸法変動を補
正する。ゲート長のバラツキを抑えた高性能の半導体装
置を、マスクを使用しないで比較的短時間で作製するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMOSロジック
をはじめとするロジック系半導体集積回路を含む半導体
装置の製造方法に係り、特にセルプロジェクション又は
ブロック露光方式による電子線描画法を用いた半導体装
置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(LSI)の高性能化及
び高集積化は、回路パターンの微細化により達成されて
きた。特に、ロジック系LSIでは、その動作速度(動
作周波数)はトランジスタゲート長(Lg)の縮小によ
り向上されてきた。これらの回路形成には、現在、チッ
プ単位で回路パターンをウエハー上に一括転写する光リ
ソグラフィ(縮小投影露光法)が用いられており、その
解像度向上は露光波長の短波長化と投影レンズ開口数増
大で達成されてきた。しかし、光リソグラフィの解像限
界からLg0.07μm以下を達成することは困難と考
えられる。又、光リソグラフィはスループットが高い一
方、品種毎にマスクを用意しなければならないため、A
SIC等の少量多品種生産品においてはマスクコストが
膨大となるという問題点がある。
【0003】一方、微細に絞りこんだ電子ビームで回路
パターンを順次描画していく電子線(EB)描画法は、
スループットは低いものの、高い解像度を有する。EB
描画法のスループットを向上するために、回路パターン
を矩形パターンに分解し、上記矩形パターンに成形した
電子ビームで描画する可変成形ビーム方式がある。さら
に、ある程度の大きさを有するパターンのブロック毎
に、電子ビームをアパーチャマスクにより成形してこれ
を一括転写するセルプロジェクション方式又はブロック
露光方式がある。
【0004】上記各方式の概念図を、各々、図1(a)
及び(b)に示す。又、これらの方式については、例え
ば、「ULSIリソグラフィ技術の革新」第148頁
(サイエンスフォーラム社刊、1994年、東京)に論
じられている。図1(a)に示すように、可変成形ビー
ム方式では、矩形に成形したビーム1を第1偏向電子レ
ンズ2により適宜横ずれさせて矩形アパーチャ3を通過
させることにより、任意形状の矩形電子ビームを形成
し、これを第2偏向電子レンズ4により基板ウエハー5
上の任意位置に照射することにより、基板ウエハー5上
のレジスト膜を露光する。一方、図1(b)に示すよう
に、セルフプロジェクション方式又はブロック露光方式
では、矩形に成形したビーム1を第1偏向電子レンズ2
により適宜横ずれさせて、一括転写アパーチャ3’の任
意のパターンブロック上に照射する。一括転写アパーチ
ャ3’には、所望のパターンを開口部とするパターンブ
ロックが複数組含まれている。一括転写アパーチャ3’
を通過させることにより所望のパターンに成形された電
子ビームを、第2偏向電子レンズ4により基板ウエハー
5上の任意位置に照射して、基板ウエハー5上のレジス
ト膜を上記パターン状に露光する。
【0005】セルプロジェクション方式又はブロック露
光方式で一括転写可能なパターンブロックの大きさは、
数ミクロン角程度(ウエハー上)であり、また、アパー
チャマスクとして登録可能なパターンブロックの種類は
数十から数百程度である。従って、LSIの全パターン
をこれでカバーすることは難しく、1個のLSIチップ
内で複数回使われる基本的なパターンのみをアパーチャ
に組み込み、この転写像をウエハー上で適宜繋いで回路
パターンを形成することになる。
【0006】又、上記でカバーしきれない部分は、可変
成形ビームにて描画する。上記基本的なパターンとして
はメモリLSIのメモリセルパターンが代表的である
が、例えば論理LSIのスタンダードセル内のパターン
を考えることもできる。一般にLSI設計において繰り
返し使用される回路ブロック又は回路パターンは、回路
又はレイアウトパターン設計工程においてセルとして登
録される。従って、上記設計セルを一括転写する基本パ
ターンブロックとするのが自然である。ここではLSI
設計における「セル」との混乱を避けるため、ブロック
露光方式の名称を用い、一括描画するパターンを一括転
写ブロックと呼ぶことにする。
【0007】Lgの微細化と並んで重要なのは、寸法の
高精度化である。Lgに要求される寸法精度は通常設計
寸法の10%程度であり、従って、0.1ミクロン世代
のデバイスではおよそ10nmレベルの寸法制御が必要
となる。寸法精度を劣化させる要因として、隣接パター
ンの影響によりパターン寸法・形状が変動してしまう近
接効果が問題となっている。
【0008】即ち、図2(a)に示すように様々に配置さ
れた同一Lgを有するゲートパターンをウエハー上に転
写すると、エッチング後に得られるゲートパターンの実
際の寸法は図2(b)に示すようにパターンの配置状況に
応じて変化してしまう。この現象は、露光における光の
回折や電子線の散乱等の光学的効果、レジスト中の反応
生成物の拡散、現像速度の現像面積依存性、エッチング
時の(マイクロ)ローディング効果、等の様々な効果が
複雑に絡み合ったものであることが分かっている。
【0009】これらの現象の大きさは、おおよそ注目す
るパターンのエッジからある一定距離(相互作用距離と
呼ぶ)の範囲内に隣接パターンが存在するかしないか、
又は上記距離内に存在する隣接パターンのエッジまでの
距離に依存する。一般にこのような場合、マスクを用い
る従来の光リソグラフィではマスク上のパターン寸法を
図2(c)に模式的に示すようにパターンの周囲状況に応
じて補正する。これにより、図2(d)に示すように均一
な寸法のパターンを得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】論理LSIの代表的な
形態であるスタンダードセル方式のLSIは、数十から
数百種類のスタンダードセルの組み合わせから構成され
る。そこで、これらの全てまたは代表的なセルを、前記
セルプロジェクション法又はブロック露光法において一
括転写するパターンブロックとして登録してすることが
考えられる。
【0011】しかしながら、この場合、図3(a)に示
すように、同一のセルであっても、セルの周囲の状況は
セルの配置される環境により異なる。即ち、例えば、図
3(a)左及び右においてセルA内のセル境界近傍(セ
ル周辺部)にあるパターンに着目すると、上記セルのす
ぐ外側にはすぐ隣に近接してパターンが存在する場合
(図3(a)右)もあるし、何のパターンも存在しない
場合(図3(a)左)もある。この場合、前述のマイク
ロローディング効果は主に隣接パターン間の距離に依存
するため、上記2つの場合では、エッチング後のパター
ン寸法が、各々図3(b)右及び左に示すように、同一
セルの同一位置に対応するパターンであっても各々大幅
に異なってしまうという問題が生じる。この寸法変化
は、トランジスターのゲート加工においては特に深刻で
ある。
【0012】これに対して、光リソグラフィでは前述の
ようにマスク上のパターン寸法をパターンの周囲状況に
応じて補正することにより対処する。しかしながら、ブ
ロック露光方式においては、あらゆる周囲状況に対応し
てマスク補正を行ったセルに対して個々にアパーチャを
用意することは徒にアパーチャの数を増大するため好ま
しくない。
【0013】一方、一般の可変矩形描画法ではパターン
毎の電子線照射量を変化させることによりこの様な部分
的な寸法補正を行うことが考えられるが、ブロック露光
方式では1個のアパーチャの内部でその一部のパターン
に対して露光量を変化させることは困難である。従っ
て、従来のブロック露光方式を論理LSIに適用しよう
とした場合、十分な寸法精度が得られないという問題点
があった。
【0014】又、単純なインバーター、NANDゲート
等の最も基本的なセルの形状は一般に細長い。一方、こ
れに対して一括露光可能な領域はほぼ正方形である。こ
のため、図9に示すように、上記細長い形状のセルに対
して1個のアパーチャを割り当てた場合、その両脇の領
域は一括描画可能であるにもかかわらず使用されないた
め、極めて非効率的であるという問題点があった。
【0015】本発明は、ブロック露光方式の電子線描画
法を用いて半導体装置を製造する際、主にプロセス起因
の近接効果によるゲート長等の回路寸法のバラツキを抑
えた高性能の半導体装置を提供することを第1の目的と
する。
【0016】さらに、本発明は、ゲート長0.2ミクロ
ン以下の半導体装置を少量多品種生産する場合であって
も、上記近接効果によるゲート長のバラツキを抑えつ
つ、低コストで高い生産性で製造可能な半導体装置の製
造方法を提供することを第2の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の上記第1の目的
は、同一設計パターンを含む回路ブロックを複数有する
半導体装置等の素子を、電子線描画法を用いて製造する
方法において、上記回路ブロック内部のパターンを開口
とするアパーチャを通過させることにより上記パターン
状に成形した電子線を基板上に照射してパターンを形成
する際、上記回路ブロックの外部との境界から一定範囲
を除いた領域のパターンに対してのみアパーチャで成形
した電子線を用いて描画し、パターンブロックの外部と
の境界から一定範囲にあるパターンは、可変成形による
電子線(可変成形ビーム)で描画することにより達成さ
れる。
【0018】上記可変成形ビームによる描画パターンの
寸法又は照射量は、当該パターンの周辺における近接パ
ターンとの位置関係に応じて適宜補正することが好まし
い。特に、上記回路ブロック外部の隣接パターンとの距
離に応じて、電子線描画後のレジストプロセス、エッチ
ングプロセス等のパターン転写プロセスにおける寸法変
化分を相殺するように補正することが好ましい。
【0019】この際、上記境界の一定範囲としては、お
およそ、上記レジストプロセス、エッチングプロセス等
における近接効果による寸法精度が、上記設計パターン
の寸法変動許容値より大きくなる、いわゆる相互作用距
離の範囲とすることが好ましい。
【0020】また、上記回路ブロックとしては、設計セ
ル、又は複数の設計セルの組合わせを用いることが好ま
しい。これにより基本的に回路ブロックと回路ブロック
の間は、可変成形ビームで描画されることになる。アパ
ーチャに作りこむパターンについても、隣接パターンと
の位置関係に応じて寸法補正を行うことが好ましい。
【0021】上記方法は、レジストプロセス、エッチン
グプロセス等のパターン転写プロセスにおける寸法変化
が、回路パターンに要求される寸法精度と比較して無視
できない大きさである場合に、行うことが好ましい。こ
の様な状況は、例えばMOSトランジスターのゲート形
成プロセスにおいてしばしば生じる。
【0022】上記第2の目的は、基本セルの組合せから
なる回路ブロックのうち、回路中に出現頻度の高い回路
ブロックを抽出し、その全部、または周辺部を除いた部
分をアパーチャを介して、セルフプロジェクション又は
ブロック露光方式により一括転写することにより達成さ
れる。
【0023】
【発明の実施の形態】同一LSI内において複数回利用
される設計セル、又は設計セルの組み合わせを回路ブロ
ックと呼ぶことにする。上記回路ブロックはチップ内の
様々な場所に配置されることになる。又、回路ブロック
の周辺部(境界から前記相互作用距離の範囲)を除いた
部分を一括転写ブロックと定義する。2つのブロックの
関係を図4(a)に模式的に示す。太い実線内部が回路
ブロック、点線内部が一括転写ブロックである。
【0024】点線内部、即ち、一括転写ブロック内のパ
ターン(図4(b)の斜線部)の特徴は、その属する回
路ブロックがチップ内のどこに配置されようとも、前記
相互作用距離の範囲内における隣接パターンとの位置関
係が一定であることである。従って、上記距離の範囲で
の隣接パターンとの位置関係に依存して生じる各種近接
効果起因の寸法変動も回路ブロックのチップ内配置条件
によらない。このため、隣接パターンとの位置関係に応
じた補正も回路ブロックの配置条件によらず一律に行う
ことができる。即ち、一括転写ブロック内部のパターン
に対してはこの補正を一律に行うことができる。
【0025】一方、回路ブロックの周辺部に含まれるパ
ターン(図4(c)の斜線部)は、その隣接パターンと
の位置関係が、その属する回路ブロックがチップ内のど
こに配置されるかによって異なる。従って、上記近接効
果起因の寸法変動は、回路ブロックの配置条件、又は当
該パターンの周囲のパターンとの位置関係に依存する。
このため、上記回路ブロック周辺部のパターンの寸法補
正は、同一セル内のパターンではあってもチップ内の位
置に応じて個別に行う必要がある。
【0026】そこで、一括転写ブロック内部のパターン
に対しては、ブロック露光描画法により一括転写すると
ともにそのパターンに対してあらかじめ上記補正を一括
して行ない、一方、一括転写ブロックに含まれないパタ
ーンに対しては可変成形ビーム描画を行うとともに、そ
の周辺パターンとの位置関係に応じた寸法又は照射量の
補正を行うことにより、高速性と高い精度を両立した描
画が可能となる。
【0027】(実施例1)以下、本発明をCMOS論理
LSIのゲート形成に適用した例について述べる。ま
ず、描画用パターンデータ及びブロック露光用アパーチ
ャ作製用パターンデータを作成した例を、図5を用いて
説明する。
【0028】まず、、に示すように、設計パターン
(FG)の中で、使用頻度が高く、かつ縦横両辺が3ミ
クロンから5ミクロン程度の範囲にある数種の論理セル
CELL(i) (i =1,2,…n)を選んだ。次に、
に示すように、上記CELL(i)内部のゲート層パ
ターンに対して、プロセス起因の近接効果に対する補正
を行い、さらに、に示すように、その最も外側にある
ゲートパターンを除いたパターンをレイヤーFG_BL
Kに登録した。補正には隣接パターンとの距離に応じた
パターン幅補正が可能なルールベース光近接効果補正
(OPC)用DAツールを利用した。
【0029】また、に示すように、CELL(i)内
部の、FG_BLKパターンからなるセルを、新たにセ
ルBLK(i) (i=1,2,…n)として登録した。
BLK(i) (i=1,2,…n)は、一括転写ブロッ
クとしてブロック露光により一括転写するパターンであ
り、そこに含まれるのは、パターン隣接関係が変化する
恐れのないセルの内側のトランジスターゲート及び隣接
関係によって寸法変動が生じても問題のないゲート層配
線パターンである。
【0030】次に、に示すように、チップ全体のゲー
ト層パターンに対して、同様のプロセス起因の近接効果
に対する補正を行い、補正後のパターンをレイヤーFG
_Cに登録した。補正には同様のOPCツールを利用し
た。次に、に示すように、FG_SB = FG_C
− FG_BLKを計算して、に示すように、これを
可変成形ビーム描画用データとした。
【0031】一方、BLK(i) (i=1,2,…n)
に対して、、’に示すように、各セル内のFG_B
LKパターンを開口とするブロック露光用アパーチャを
作製した。又、チップ内におけるBLK(i) (i=
1,2,…n)の配置情報に基づき、”に示すよう
に、ブロック露光描画用データを作成した。
【0032】図3(a)の設計パターンFGに対して、
FG_BLK及びFG_SBの例を、各々、図6(a)
及び(b)に示す。本実施例では、各セルで一番外側の
ゲートのみを除いたものをFG_BLKとした。細長い
セルではnMOSとpMOSトランジスターをつなぐゲ
ート層配線部のみがFG_BLKパターンとなる。又、
FG_SBとFG_BLKの接続部は、可変成形ビーム
描画とブロック露光パターンの接続誤差を見込んで、若
干の重なりを確保するようにした。
【0033】なお、最終的に得られるパターンが同じで
あれば、パターン分解の手順は上記に限定しない。例え
ば、近接効果補正をパターン分割の後で行う等、処理の
手順を変更してもよい。但し、この場合、FG_SBの
補正は、一括転写ブロックとその他の領域の境界から少
なくとも相互作用距離の範囲内にあるFG_BLKのパ
ターンを考慮して行うことが好ましい。同様に、FG_
BLKの補正は、その属する回路ブロックの全パターン
を考慮して行うことが好ましい。
【0034】次に、この様にして作製した描画データと
ブロック露光用アパーチャを用いてLSIのゲートパタ
ーンを加工した例について、図7を用いて模式的に説明
する。
【0035】まず、図7(a)に示すように、所定のL
SI基板11上に多結晶Siからなるゲート膜12を堆
積し、さらにその上にEB用ネガ型レジスト13を塗布
した。次に、上記基板をブロック露光対応電子線描画装
置(図示せず)中に固定し、上記パターンデータに基づ
き、上記FG_BLKに相当するパターンに対しては、
描画装置中に設置したアパーチャ(図示せず)を通過す
ることによりパターン状に成形された電子ビーム14
を、図7(b)に示すように、上記レジスト13に照射
した。
【0036】また、図7(c)に示すように、上記FG
_SBに相当するパターンに対しては可変成形法により
成形された矩形ビーム15を用いて描画した。なお、両
者は必ずしもこの順番で描画されるわけではなく、パタ
ーン毎に適宜両方式を切り分けながら最適の順番で描画
される。また、描画は、電子ビームを上記基板上にはあ
らかじめ形成されている所定の合わせマーク(図示せ
ず)により位置を校正しつつ行った。
【0037】次に、図7(d)に示すように、所定の熱
処理の後レジスト膜を現像して、所望のレジストパター
ン16を形成した。次に、上記レジストパターン16を
マスクとしてゲート膜をエッチングした後、レジスト、
反射防止膜を除去して、図7(e)に示すように、所望
のゲートパターン17を形成した。これにより、均一な
ゲート長を有するゲートパターンを、ウエハーの全面に
形成することができた。
【0038】なお、ゲート積層膜材料、露光装置の種
類、レジストプロセス、ゲート形成プロセス等、本実施
例で述べたものに限定しない。
【0039】(実施例2)本発明の他の実施例を、図8
を用いて説明する。まず、設計中に含まれる比較的小規
模の基本論理ゲートの組み合わせについて解析した。こ
こで、基本論理ゲートとは、インバータ、2、3入力の
NAND、NORゲート、これらの組み合わせからなる
AND、ORゲート、3入力のAOI、OAIゲート等
であり、その多くは比較的細長い形状を有するセルによ
り構成される。実際の論理回路中には、これらの基本論
理ゲートの複雑な組み合わせが含まれていると考えられ
るので、ここではそのなかでも比較的出現頻度の多いも
のを抽出し、これを一括転写用回路ブロックとした。
【0040】回路ブロックとして抽出した論理ゲートの
組み合わせ例を、図8(a)、(b)、(c)に示す。
これらは、各論理ゲートを構成する細長いセルを横方向
(トランジスターゲートの長手方向に垂直な方向)に並
べ、適宜配線により接続することにより実現されるの
で、全体として縦横寸法が同程度のパターンブロックと
なる。このため、このパターンブロックを一括転写用回
路ブロックとすることにより、ブロック露光法により一
括転写可能な領域を最大限に活用することが可能とな
り、描画時間が大幅に短縮された。
【0041】なお、本実施例は、アイソレーション層、
ゲート層、コンタクトホール層、第1層配線層、第2層
配線層、および第1及び第2層配線間ビア層に適用し
た。なお、第2層配線層ではセル内配線だけでなく、セ
ル間の配線も行われる。セル間の配線パターンに関して
は、可変成形ビーム方式により描画を行った。
【0042】(実施例3)本実施例では、幅Wの大きな
トランジスターを有する論理セルにブロック露光法を適
用した例について述べる。本実施例の論理セルでは、P
MOS部とNMOS部のトランジスターの幅が大きいた
め、セルの高さがブロック露光法により一括転写可能な
領域からはみだしてしまう。そこで、PMOS部とNM
OS部に分割した。
【0043】両者の接続部は、PMOS部とNMOS部
の間の素子分離領域(フィールド)上のゲート配線領域
にあるので、接続における位置ずれがトランジスタ性能
に与える影響を最小に抑えることができた。本実施例で
はゲート層以外のアイソレーション層、コンタクトホー
ル層、第1層配線層、第2層配線層、および第1及び第
2層配線間ビア層に対しても同様の分割を行った。
【0044】
【発明の効果】以上、本発明によれば、セルプロジェク
ション又はブロック電子線描画を用いて論理LSIを製
造する際、多数回使用される基本論理セルの内部のパタ
ーンをアパーチャを用いた一括転写を行い、上記セルの
周辺部のパターンを従来の可変成形ビーム描画で行うと
ともに、各々においてパターンの周辺状況に依存して生
じる寸法変動を補正することにより、ゲート長のバラツ
キを抑えた高性能の半導体装置を、電子線描画を用いて
比較的短時間で作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子線描画法におけるの2方式の原理を模式的
に示した図。
【図2】近接効果とその従来対策方法である近接効果補
正の原理を模式的に示した図。
【図3】ブロック露光法を論理LSIに適用した場合に
生じる近接効果の問題点を示す模式図。
【図4】本発明の原理を示す模式図。
【図5】本発明の第1の実施例におけるパターンデータ
処理の手順を示す流れ図。
【図6】本発明の第1の実施例による可変成形ビーム描
画パターン及び一括転写パターン分解の一例を示す模式
図。
【図7】本発明の第1の実施例による半導体装置製造工
程を示す模式図。
【図8】本発明の第2の実施例における一括転写用回路
ブロックの一例示す模式図。
【図9】ブロック露光法を論理LSIに適用した場合に
生じる別の問題点を示す模式図。
【符号の説明】
11…LSI基板、12…ゲート膜、13…ポジ型レジ
スト、14…電子ビーム、15…矩形ビーム、16…レ
ジストパターン、17…ゲートパターン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一設計パターンを含む複数の回路ブロッ
    クを有する半導体装置を、電子線による描画法を用いて
    製造する半導体装置の製造方法において、所定の回路パ
    ターンを開口とするアパーチャを通過させることにより
    上記パターン状に成形した電子線による描画を、上記回
    路ブロック内において上記回路ブロックと外部との境界
    から一定範囲を除いた領域のパターンに対してのみ適用
    し、上記回路ブロック内の上記一定範囲にあるパターン
    に対しては、可変成形の電子線による描画を適用するよ
    う構成したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記可変成形の電子線によって描画される
    前記パターンの寸法又は照射量は、前記電子線による描
    画後のパターン転写プロセスにおける寸法変化分を相殺
    するように、前記パターンの周辺における隣接パターン
    との位置関係に応じて補正してなることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記アパーチャの開口パターンの寸法は、
    前記電子線による描画後のパターン転写プロセスにおけ
    る寸法変化分を相殺するように、前記パターンの周辺に
    おける隣接パターンとの位置関係に応じて補正してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記境界から一定範囲は、近接効果による
    寸法変動が、前記設計パターンの寸法変動許容値より大
    きくなる相互作用距離の範囲であることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】同一設計パターンを含む複数の回路ブロッ
    クを有する半導体装置を、電子線による描画法を用いて
    作製する半導体装置の製造方法において、基本セルの組
    み合わせからなる回路ブロックのうち、回路中に出現頻
    度の高い回路ブロックを抽出し、該回路ブロックをセル
    プロジェクション又はブロック露光方式を用いて一括転
    写する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100497917B1 (ko) * 2001-04-27 2005-06-29 가부시끼가이샤 도시바 패턴 형성 방법, 이 패턴 형성에 이용되는 노광용 마스크및 그 제조 방법
WO2005104193A1 (ja) 2004-03-30 2005-11-03 Fujitsu Limited 電子ビーム露光データ補正方法

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