JP2001317637A - メカニカルシールによる圧縮機の軸封機構 - Google Patents

メカニカルシールによる圧縮機の軸封機構

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JP2001317637A JP2000133235A JP2000133235A JP2001317637A JP 2001317637 A JP2001317637 A JP 2001317637A JP 2000133235 A JP2000133235 A JP 2000133235A JP 2000133235 A JP2000133235 A JP 2000133235A JP 2001317637 A JP2001317637 A JP 2001317637A
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sliding ring
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健史 山田
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崇行 今井
Noriaki Takigahira
宜昭 瀧ケ平
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    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/34Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member
    • F16J15/3464Mounting of the seal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機内空間Aの圧力に起因する摺動環31,3
2及びその摺動突起323の変形と、これによる密封摺
動面Sの外周偏摩耗を抑制する。 【解決手段】 メカニカルシール3は、回転軸2の環状
段差部21の大径側外周面23に回転側Oリング37を
介して支持されると共に、機内のガス圧力によって前記
環状段差部21にプレスフィットされる回転側摺動環3
2と、シールハウジング1側に静止側Oリング33を介
して軸方向移動可能に固定され、スプリング36によっ
て回転側摺動環32の摺動突起323と密接されて密封
摺動面Sを形成する非回転の静止側摺動環31とを備え
る。回転側摺動環32は自己潤滑性摺動材からなり、静
止側摺動環31が自己潤滑性摺動材以上のヤング率の大
きい摺動材からなる。回転側摺動環32に高圧のガス圧
力と機外の大気圧との差圧によって与えられる倒れ込み
方向の変形力が、回転軸2の環状段差部21への押し付
け方向に作用する前記差圧の軸方向成分による変形力で
相殺される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置の圧縮機
の回転軸周を、メカニカルシールを用いて軸封する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】COガスを冷媒とする自動車用車室空
調装置(カーエアコン)の圧縮機の軸封手段として用い
られるメカニカルシールの典型的な従来例としては、図
6に示されるようなものがある。この種のメカニカルシ
ール200は、冷媒COガス圧縮機の回転軸101に
Oリング202を介して軸方向移動自在に設けられ前記
回転軸101と共に回転される回転側摺動環201が、
前記冷媒COガス圧縮機のシールハウジング102側
にOリング204を介して気密的に設けられた非回転の
静止側摺動環203に、スプリング205の軸方向付勢
力によって密接され、両リング201,203が密接さ
れることにより、密封摺動面200Sが形成される。
【0003】ここで、密封摺動面200Sの外周側に達
する図中右側の機内空間Aは、冷凍機油を含む冷媒CO
ガス雰囲気であり、前記密封摺動面200Sの内周側
に達する大気側空間Bの大気圧との差圧Δpは、3〜1
3MPaの範囲で変化する。また、回転側摺動環201
は自己潤滑性を有するカーボン摺動材からなるものであ
って、円周方向に連続した摺動突起201aで静止側摺
動環203と摺接され、静止側摺動環203には前記カ
ーボン摺動材よりも硬質のセラミックス等の摺動材が用
いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のメカニカル
シール200によれば、ヤング率の小さいカーボン摺動
材からなる回転側摺動環201には、図7に誇張して示
されるようなテーパ状の変形を生じる。これは、回転側
摺動環201の内周のOリング202から静止側摺動環
203寄りの部分に作用する半径方向の差圧Δpによっ
て矢印fで示されるような変位力を受け、回転側摺動環
201における静止側摺動環203寄りの部分が静止側
摺動環203側へ倒れ込み、かつ形状・構造的に曲げ強
度の小さい摺動突起201aが前記半径方向の差圧によ
って更に内周側へ倒れ込むからである。
【0005】その結果、例えば回転側摺動環201がカ
ーボン摺動材からなり、摺動突起201aの外径が20
mm程度、密封摺動面200Sの半径方向幅が2mm程
度のメカニカルシールを用いた場合、摺動によって摺動
突起201aの外周部の摩耗量が、内周部よりも1〜3
μm程度大きくなるといった偏摩耗を生じる。
【0006】このため、機内空間Aの冷媒COガス圧
力の低下によって差圧Δpによる変位力fが小さくなる
と、密封摺動面200Sには、図8に示されるように、
上記偏摩耗によって外周側(冷媒COガス雰囲気側)
へ開いたテーパ状の隙間gを生じる。したがって、この
隙間gに圧力Δpが作用することによって、密封摺動面
200Sを開かせる力OPが増大する。
【0007】また、密封摺動面200Sには、冷媒CO
ガス中にミスト状に混在する冷凍機油の一部が介入さ
れることによって油膜が形成され、この油膜が冷媒CO
ガスの漏洩防止に大きく貢献しているが、上述のよう
に外周側へ開いたテーパ状の隙間gが形成されることに
よって密封摺動面200Sの幅が著しく小さくなると共
に、そこに介在する油膜も著しく減少し、冷媒CO
スが漏れやすい状況となる。
【0008】本発明は、以上のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、機内
空間の圧力に起因する摺動環及びその摺動突起の変形
と、これによる密封摺動面の偏摩耗を抑制することによ
って、密封摺動面の油膜切れ及びこれによる冷媒ガスの
漏洩を抑制することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るメカニカルシールによる圧縮機の軸封機構
は、圧縮機の回転軸に形成された環状段差部の大径側外
周面に回転側パッキンを介して支持されると共に機内の
ガス圧力によって前記環状段差部にプレスフィットされ
る回転側摺動環と、前記圧縮機のシールハウジング側に
静止側パッキンを介して気密的かつ軸方向移動可能に固
定されスプリングの軸方向付勢力によって前記回転側摺
動環と密接されて密封摺動面を形成する非回転の静止側
摺動環とを備え、密封対象ガスの存在する機内空間が前
記密封摺動面の外周側に達するメカニカルシールにおい
て、前記回転側摺動環が自己潤滑性摺動材からなり、前
記静止側摺動環が前記自己潤滑性摺動材以上のヤング率
の大きい摺動材からなり、前記回転側摺動環が円周方向
に延びる摺動突起で前記静止側摺動環と摺接されるもの
である。この場合、前記回転側摺動環の材料である自己
潤滑性摺動材としては、カーボン摺動材、PTFE摺動
材又はポリイミド摺動材が好適に使用される。
【0010】上記構成によれば、回転側摺動環は機内の
高圧ガス圧力と機外の大気圧との差圧によって倒れ込み
方向の変形力を受けるが、この変形力は、回転軸の環状
段差部への押し付け方向に作用する前記差圧の軸方向成
分による変形力で相殺されるため、前記回転側摺動環の
倒れ込み変形による密封摺動面の偏摩耗の発生が抑制さ
れる。なお、静止側摺動環も同様に、前記差圧によって
倒れ込み方向の変形力を受けるが、この静止側摺動環は
ヤング率の大きい材料からなるため、変形量は問題にな
らないレベルとなる。
【0011】また、本発明において付加される一層好ま
しい構成としては、互いに接触する回転軸の環状段差部
と回転側摺動環の内径部背面との間の外周部に、回転側
パッキンによる密封部より内径側に位置して軸方向隙間
が形成される。このようにすることによって、回転側摺
動環の倒れ込み変形と逆方向の変形力を発生するので、
前記倒れ込み変形による密封摺動面の外周側の偏摩耗を
一層確実に防止し得るものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るメカニカルシ
ールによる圧縮機の軸封機構の好ましい実施の一形態を
示すもので、図中の参照符号1はCOを冷媒として用
いる車室空調装置の圧縮機のシールハウジング、参照符
号2はこのシールハウジング1の軸孔11の内周から前
記圧縮機の内部に挿通され、エンジンのクランクシャフ
トからの駆動力を電磁クラッチ(図示省略)を介して与え
られることにより回転して、圧縮機の内部機構を駆動さ
せる回転軸である。前記シールハウジング1と回転軸2
との間には、メカニカルシール3が装着されている。
【0013】メカニカルシール3は、シールハウジング
1側に非回転状態に装着された静止側摺動環31と、回
転軸2側に装着されてこの回転軸2と一体的に回転する
回転側摺動環32が、軸方向に互いに対向しており、そ
の対向端面同士が密接した密封摺動面Sにおいて、軸封
機能を奏するものである。このメカニカルシール3の軸
方向両側の軸周空間のうち、図1におけるシールハウジ
ング1の右側に存在し前記密封摺動面Sの外周側に達す
る空間Aが、密封対象の機内空間、前記密封摺動面Sの
内周側に達する図中左側の空間Bが、機外に開放された
大気側空間である。
【0014】メカニカルシール3の構成を更に詳しく説
明すると、回転側摺動環32はカーボン摺動材からなる
ものであって、静止側摺動環31からみて機内空間A側
に配置され、回転軸2の外周面に回転側Oリング37を
介して固定的に嵌着されている。回転軸2は、回転側摺
動環32の装着位置に、シールハウジング1の軸孔11
への挿通部側が小径となる環状段差部21,22が形成
されており、回転側摺動環32は、背面が小径側の第一
の環状段差部21に当接される内周径方向部321と、
その外周端部から背面側へ延びて前記第一の環状段差部
21の大径側外周面23に回転側Oリング37を介して
担持される外周軸方向部322とを有し、前記内周径方
向部321の正面には、円周方向へ連続した摺動突起3
23が形成されている。
【0015】一方、静止側摺動環31はカーボン摺動材
よりもヤング率の大きい硬質摺動材(例えばSiC等の
セラミックス)からなるものであって、シールハウジン
グ1の内周にその軸孔11に沿って機内側へ延在された
筒状支持部12の外周面に、静止側Oリング33を介し
て軸方向移動自在に装着されている。また、この静止側
Oリング33は、前記静止側摺動環31の背面側の内周
面に形成されたパッキン装着凹部31aに収容された状
態で、前記筒状支持部12の外周面との間で径方向に適
当な潰し代が付与されている。前記静止側摺動環31の
背面(回転側摺動環32と反対側の面)には、金属板から
なるリテーナ34が当接配置され、その内径部は静止側
摺動環31のパッキン装着凹部31aの背後を塞ぐよう
に延びている。
【0016】リテーナ34の背面側には鍔状の金属板か
らなるケース35が配置されており、このケース35
は、筒状支持部12の基部外周面に形成された係合部1
2aと円周方向に係合されると共に、前記基部の後端か
ら立ち上がるシールハウジング1の端面13に軸方向に
係止されている。そして前記リテーナ34とケース35
との間には、ウェーブスプリング36が軸方向に適宜圧
縮された状態で介在されている。また、前記ケース35
の外周部には、軸方向に延在された複数の係合爪35a
が等位相間隔で形成されており、精子側摺動環31の外
周面に等位相間隔で形成された係合切欠31bと軸方向
相対移動自在に係合している。
【0017】以上の構成において、シールハウジング1
に、その筒状支持部12の係合部12a及びケース35
を介して回り止めされた静止側摺動環31は、ウェーブ
スプリング36の軸方向付勢力をリテーナ34を介して
与えられることにより、その先端面31cが、回転軸2
と共に回転する回転側摺動環32の摺動突起323の先
端面に適当な面圧で押し付けられ、これにより密封摺動
面Sが形成される。回転軸2が回転している圧縮機の駆
動時には、機内で高圧・高温に圧縮される冷媒CO
ス中に冷凍機油がミスト状に混在されており、その一部
は、密封摺動面Sに介入して潤滑油膜を形成し、この密
封摺動面Sを良好に潤滑すると共に、大気側空間Bへの
冷媒COガスの通過を遮断する。
【0018】ここで、機内空間Aの冷媒COガスの圧
力は、大気側空間Bにおける大気圧よりも高圧であるた
め、静止側Oリング33による密封部の外周側で静止側
摺動環31の背面に作用する前記冷媒COガスの圧力
と大気圧との差圧は、密封摺動面Sにおける面圧を増大
させる押し付け荷重として働く。しかし、静止側Oリン
グ33と密封摺動面Sの径方向位置関係は、前記押し付
け荷重の大部分が、回転側摺動環32の摺動突起323
による密封摺動面Sの外周側で、前記静止側摺動環31
の正面に軸方向に作用する差圧によって相殺されるよう
に設定されているので、機内空間Aの冷媒COガス圧
力が大きく変動しても、密封摺動面Sの面圧は大きく変
化することがない。
【0019】一方、回転側摺動環32は、静止側摺動環
31と密接して密封摺動面Sを形成する摺動突起323
が、内周径方向部321に突設されていて、回転側Oリ
ング37による密封部より内径側に位置しているので、
図2に示されるように、密封摺動面Sの外周側で回転側
摺動環32の正面に軸方向に作用する差圧Δpの受圧
面積は、回転側Oリング37による密封部の外周側で回
転側摺動環32の背面に軸方向に作用する差圧Δp
受圧面積より大きい。したがって、この回転側摺動環3
2は、前記受圧面積の差に由来する軸方向荷重Fによ
って、内周径方向部321の背面が、回転軸2における
第一の環状段差部21にプレスフィットされた状態に固
定される。
【0020】また、回転側Oリング37による密封部よ
りも密封摺動面S側の部分で、回転側摺動環32に径方
向に作用する差圧Δpは、この回転側摺動環32に、
図2に二点鎖線で示されるような静止側摺動環31側へ
倒れ込ませる方向の変形力F を生じさせる。しかし、
上述した軸方向荷重Fは、このような変形力Fを相
殺する方向に作用するため、回転側摺動環32のF
向への倒れ込みが抑えられ、このため密封摺動面S(摺
動突起323)の摩耗量が外周側で大きくなる偏摩耗が
有効に防止される。
【0021】次に、図3は本発明に係る他の実施の形態
を示すものである。この形態においては、回転軸2にお
ける第一の環状段差部21に、回転側摺動環32の摺動
突起323と対応する外径寸法の副段差部21aが形成
され、これによって、回転側摺動環32の内周径方向部
321の背面と前記第一の環状段差部21との間の外周
部に、回転側Oリング37による密封部よりも内径側に
位置する軸方向隙間Gを形成したものである。その他の
部分の構成は、図1とほぼ同様である。
【0022】図3の構成によれば、回転側摺動環32
に、先の図2に示される差圧Δpと差圧Δpの受圧
面積の差による変形力Fが作用した場合、回転側摺動
環32には、副段差部21aの外径端を支点Pとして、
図4に誇張して示されるような変形を生じる。そしてこ
の変形は、摺動突起323を外周側へ持ち上げるように
作用するので、図2に二点鎖線で示されるような倒れ込
みによる摺動突起323の外周側の偏摩耗を確実に防止
することができる。
【0023】なお、この構成においては、例えば変形力
を一定とした場合、副段差部21aによる支点Pが
内径側にあるほど、F方向の変形量がより大きくな
り、逆に支点Pが外周側にあるほど前記変形量がより小
さくなることは自明である。したがって、軸方向隙間G
の内径(副段差部21aの外径)は、密封摺動面Sが適
切な接触状態となるように、使用条件に応じて設定され
る。
【0024】図5は、本発明に係る更に他の実施の形態
を示すものである。この形態においては、回転側摺動環
32の内周径方向部321の背面における外周部に、円
周方向に連続した逃げ溝321aを形成してあり、これ
によって、回転軸2における第一の環状段差部21との
間の外周部に、回転側Oリング37による密封部よりも
内径側に位置する軸方向隙間Gが形成されるように構成
したものである。その他の部分の構成は、図1とほぼ同
様である。
【0025】すなわちこの場合は、回転側摺動環32に
先の図2に示される差圧Δpと差圧Δpの受圧面積
の差による変形力Fが作用した場合、回転側摺動環3
2には、逃げ溝321aの内径端部を支点Pとする変形
を生じ、この変形が、摺動突起323を外周側へ持ち上
げるように作用するので、図3によるものと同様の効果
が実現される。
【0026】なお、上記各実施形態においては、回転側
摺動環32をカーボン摺動材からなるものとしたが、他
の自己潤滑性摺動材、例えばPTFEやポリイミドを用
いることもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係るメカニカルシールによる圧
縮機の軸封機構によれば、機内の冷媒ガス圧力が高圧に
なっても、回転側摺動環の倒れ込み変形による密封摺動
面の外周側の偏摩耗や、これに起因する摺動負荷の増大
や、冷媒ガス漏洩の増大を有効に抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメカニカルシールによる圧縮機の
軸封機構の好ましい実施の一形態を、軸心を通る平面で
切断して示す半断面図である。
【図2】上記一形態による作用を示す説明図である。
【図3】本発明に係るメカニカルシールによる圧縮機の
軸封機構の好ましい実施の第二の形態を、軸心を通る平
面で切断して示す要部半断面図である。
【図4】上記他の形態による作用を示す説明図である。
【図5】本発明に係るメカニカルシールによる圧縮機の
軸封機構の好ましい実施の第三の形態を、軸心を通る平
面で切断して示す要部半断面図である。
【図6】従来技術に係るメカニカルシールによる圧縮機
の軸封機構を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図
である。
【図7】上記従来技術における偏摩耗の発生状態を示す
説明図である。
【図8】上記従来技術における偏摩耗による摺動面隙間
の発生状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シールハウジング 2 回転軸 21 第一の環状段差部(環状段差部) 21a 副段差部 3 メカニカルシール 31 静止側摺動環 32 回転側摺動環 321 内周径方向部 321a 逃げ溝 323 摺動突起 33 静止側Oリング(静止側パッキン) 36 ウェーブスプリング(スプリング) 37 回転側Oリング(回転側パッキン) A 機内空間 B 大気側空間 G 軸方向隙間 S 密封摺動面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 崇行 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 瀧ケ平 宜昭 埼玉県坂戸市大字片柳1500番地 イーグル 工業株式会社埼玉工場内 Fターム(参考) 3J041 AA02 BA04 BA09 BC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機の回転軸に形成された環状段差部
    の大径側外周面に回転側パッキンを介して支持されると
    共に機内のガス圧力によって前記環状段差部にプレスフ
    ィットされる回転側摺動環と、 前記圧縮機のシールハウジング側に静止側パッキンを介
    して気密的かつ軸方向移動可能に固定されスプリングの
    軸方向付勢力によって前記回転側摺動環と密接されて密
    封摺動面を形成する非回転の静止側摺動環とを備え、 密封対象ガスの存在する機内空間が前記密封摺動面の外
    周側に達するメカニカルシールにおいて、 前記回転側摺動環が自己潤滑性摺動材からなり、 前記静止側摺動環が前記自己潤滑性摺動材以上のヤング
    率の大きい摺動材からなり、 前記回転側摺動環が円周方向に延びる摺動突起で前記静
    止側摺動環と摺接されることを特徴とするメカニカルシ
    ールによる圧縮機の軸封機構。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 自己潤滑性摺動材はカーボン摺動材、PTFE摺動材又
    はポリイミド摺動材であることを特徴とするメカニカル
    シールによる圧縮機の軸封機構。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 互いに接触する回転軸の環状段差部と回転側摺動環の内
    径部背面との間の外周部に、回転側パッキンによる密封
    部より内径側に位置して軸方向隙間が形成されたことを
    特徴とするメカニカルシールによる圧縮機の軸封機構。
JP2000133235A 2000-05-02 2000-05-02 メカニカルシールによる圧縮機の軸封機構 Expired - Lifetime JP4606545B2 (ja)

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