JPH0559056U - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
- Publication number
- JPH0559056U JPH0559056U JP007430U JP743092U JPH0559056U JP H0559056 U JPH0559056 U JP H0559056U JP 007430 U JP007430 U JP 007430U JP 743092 U JP743092 U JP 743092U JP H0559056 U JPH0559056 U JP H0559056U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal lip
- seal
- oil
- lip
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム状弾性体のシールリップの摩擦抵抗増大
を防止でき、しかも、樹脂製シールリップを潤滑できる
オイルシールを提供。 【構成】 軸8に対して所定の締め代で密封接触するゴ
ム状弾性体製の第一シールリップ7と、第一シールリッ
プ7の油D側に、第一シールリップ7よりも締め代が小
さくなる内径を有し、かつ、油Dの圧力変動に対応して
内周側に弾性変形する樹脂製の第二シールリップ11を
設けた。
を防止でき、しかも、樹脂製シールリップを潤滑できる
オイルシールを提供。 【構成】 軸8に対して所定の締め代で密封接触するゴ
ム状弾性体製の第一シールリップ7と、第一シールリッ
プ7の油D側に、第一シールリップ7よりも締め代が小
さくなる内径を有し、かつ、油Dの圧力変動に対応して
内周側に弾性変形する樹脂製の第二シールリップ11を
設けた。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車のパワーステアリング用ピニオンシール(両回転,高 圧用)に装着されるオイルシールに関する。
【0002】
図3は従来のこの種のオイルシール100を示している。オイルシール100 は金属製の保持環101を有し、保持環101はハウジング102の内周へと嵌 合固定してある。保持環101の内周には、ゴム状弾性体製の第一シールリング 103と、樹脂製の第二シールリング104とを固定してある。
【0003】 第一シールリング103には金属環105を埋め込んであるとともに、密封流 体A側に延びたシールリップ106を有する。シールリップ106の外周にはス プリング107を装着してある。
【0004】 第一シールリング103の大気B側に沿って配置した第二シールリング104 は、シールリップ108を有する。
【0005】 上記構成において、シールリップ106は軸109に対して常時所定の締め代 で密封接触している。そして、密封流体Aの圧力が上昇するとシールリップ10 6の背面に加わる圧力が高まり、シールリップ106は径方向、即ち内周側へと 弾性変形するが、シールリップ108がシールリップ106の大気側を保持して いるため、シールリップ106の弾性変形を抑制できる。従って、高圧時におけ る軸109に対するシールリップ106の摩擦抵抗の増加を防止できる。
【0006】
しかし、上記従来例においては、常時シールリップ106が軸109に対して 締め代を有し完全に密封しているため、大気B側のシールリップ108が無潤滑 状態にある。その結果、シールリップ108が軸109との摩擦抵抗で焼き付き 、摩耗して耐久性が低下する問題があった。
【0007】 本考案は上記課題を解決するためのもので、高圧時におけるゴム状弾性体製シ ールリップの摩擦抵抗増加を防止できることは勿論、樹脂製シールリップを潤滑 することのできるオイルシールを提供することを目的としている。
【0008】
上記目的を達成するため本考案は、相手部材に対して所定の締め代で密封接触 するゴム状弾性体製の第一シールリップと、第一シールリップの密封流体側に、 第一シールリップよりも締め代が小さい径を有し、かつ、密封流体の圧力変動に 対応して径方向に変形する樹脂製の第二シールリップを設けた。
【0009】
上記構成に基づく本考案は、密封流体の低圧時には樹脂製の第二シールリップ が相手部材に対してほとんど締め代がないため、密封流体は第二シールリップと 相手部材との間を介してゴム状弾性体製の第一シールリップを潤滑する。また、 第一シールリップは密封流体を密封している。
【0010】 密封流体の高圧時には第二シールリップが径方向に弾性変形して締め代が発生 するため、第一シールリップと相手部材との摩擦抵抗増加を防止できる。また、 第二シールリップは密封流体によって潤滑される。
【0011】
次に、本考案を図面に基づいて説明する。図1において、1はオイルシールで あり、該オイルシール1はゴム状弾性体製の第一シールリング2と、樹脂製の第 二シールリング3とを有する。
【0012】 第一シールリング2は、ハウジング4内に嵌合した円筒部5と、円筒部5の内 周側に設けたフランジ6と、フランジ6の内周から密封流体としての油D側へ傾 斜した環状の第一シールリップ7とを有する。第一シールリップ7は軸8に所定 の締め代で密封接触する内径に設定してある。また、円筒部5からフランジ6に かけては、断面略L字形の金属環9を埋め込んである。
【0013】 なお、ハウジング4の内周であってオイルシール1の大気E側には、ストッパ 10を設けてある。
【0014】 前記第二シールリング3は、第一シールリング2の油D側、即ち、円筒部5の 内周側に設けてある。第二シールリング3は断面略U字状に成形され、内周側に は第二シールリップ11を有する。
【0015】 第二シールリップ11は前記第一シールリップ7よりも締め代が小さい内径、 具体的にはハウジング4へオイルシール1を装着した状態では、軸8に対して締 め代がほとんどない(クリアランスを有する)内径に設定してある。
【0016】 なお、本オイルシール1は、金属環9と第一シールリング2とを加硫接着した 後、金属環9の露出部Fに対して、別途形成した第二シールリング3の外周面を 接着して製造した。
【0017】 次に、上記実施例の作用を説明する。油Dの低圧時には第二シールリップ11 は軸8に対して締め代がないため、油Dの第二シールリップ11と軸8との間を 通り、第一シールリップ7によって密封されている。また、第一シールリップ7 の密封面は油Dによって潤滑されている。
【0018】 一方、油Dが図2のように高圧となると、第二シールリップ11に加わる圧力 Pが高くなり、第二シールリップ11は径方向、即ち、内周側へと弾性変形して 軸8に対して所定の締め代で接触し密封面を形成する。このため、第一シールリ ップ7に加わる油Dの圧力Pが変動することはなく、軸8との摩擦抵抗は常時一 定である。従って、第一シールリップ7の耐久性が向上する。
【0019】 また、第二シールリップ11の密封面は油Dによって潤滑でき、摩耗,焼き付 きはなく耐久性が向上する。そして、油Dの低下後は図1の状態へと復帰する。
【0020】 なお、上記実施例において、軸8は回転,往復のいずれでもよい。
【0021】 また、オイルシールは軸固定式とし、第一,第二シールリップがハウジングに 接触する構成にしてもよい。
【0022】 本考案のオイルシールはパワーステアリングのピニオン部の他、建設機械、ポ ンプ等各種機械・機器に適用できる。
【0023】 なお、オイルシール1はストッパ10によって軸方向に位置決めされているた め、油Dの圧力によって大気E側へと移動することはない。
【0024】
本考案は以上のように構成したものであるから、密封流体の高圧時における第 一シールリップの摩擦抵抗の増大を防止できるとともに、第二シールリップの潤 滑を行ない得る。従って、耐久性が向上する。
【図1】本考案の実施例であり、低圧状態を示す半断面
図。
図。
【図2】本考案の実施例であり、高圧状態を示す半断面
図。
図。
【図3】従来例を示す半断面図。
【符号の説明】 1 オイルシール 2 第一シールリング 3 第二シールリング 4 ハウジング 5 円筒部 6 フランジ 7 第一シールリップ 8 軸(相手部材) 9 金属環 10 ストッパ 11 第二シールリップ D 油(密封流体) E 大気
Claims (1)
- 【請求項1】 相手部材に対して所定の締め代で密封接
触するゴム状弾性体製の第一シールリップと、第一シー
ルリップの密封流体側に、第一シールリップよりも締め
代が小さい径を有し、かつ、密封流体の圧力変動に対応
して径方向に変形する樹脂製の第二シールリップを設け
たことを特徴とするオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP007430U JPH0559056U (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP007430U JPH0559056U (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | オイルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0559056U true JPH0559056U (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=11665653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP007430U Withdrawn JPH0559056U (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0559056U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002031242A (ja) * | 2000-07-12 | 2002-01-31 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 回転軸シール |
JP2005147317A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Nok Corp | 密封装置及び燃料噴射ポンプ |
JP2009097606A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Nok Corp | 密封装置 |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP007430U patent/JPH0559056U/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002031242A (ja) * | 2000-07-12 | 2002-01-31 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 回転軸シール |
JP2005147317A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Nok Corp | 密封装置及び燃料噴射ポンプ |
JP2009097606A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Nok Corp | 密封装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5216084B2 (ja) | リップタイプシール | |
US4049281A (en) | Unitized dual lip seal method | |
JP5892312B2 (ja) | 密封装置 | |
US5605338A (en) | Liquid pump seal | |
JPH0559056U (ja) | オイルシール | |
JPH0118892Y2 (ja) | ||
CN111788418B (zh) | 密封装置和基于密封装置的密封方法 | |
JP4399930B2 (ja) | 密封装置 | |
JP3617694B2 (ja) | 密封装置 | |
JP3138507U (ja) | 密封装置 | |
CN111527334A (zh) | 密封装置 | |
JP2020063823A (ja) | 密封装置 | |
CN213271013U (zh) | 密封装置及密封结构 | |
JP7224248B2 (ja) | 密封装置 | |
JP7489816B2 (ja) | 密封装置および密封構造 | |
JPH0138375Y2 (ja) | ||
JPH0138373Y2 (ja) | ||
CN219796099U (zh) | 密封装置 | |
JPH0810713Y2 (ja) | 密封装置 | |
JPH0534362U (ja) | 密封装置 | |
CN112013115B (zh) | 密封装置 | |
JP2533679Y2 (ja) | オイルシール | |
JPH0231637Y2 (ja) | ||
JPH0138374Y2 (ja) | ||
JPH0673454U (ja) | 転がり軸受の密封装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960404 |