JP3111991U - シール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール装置の嵌着部からの透過流体の漏れ量を低減する。
【解決手段】ハウジングHの嵌合孔Haの内周面Ha´と嵌合孔Haに挿通された軸Sの外周面Saとの間に装着されてハウジング内の被密封流体をシールするシール装置において、ハウジングHの嵌合孔Haに嵌着される嵌着部11,嵌着部11から被密封流体側Iへ延出して先端側内周に軸Sの外周面Saと密接するシール面13aをもつリップ部13を備えるゴム状弾性材製の環状のシールリップ10、嵌着部11の内側に配置されて嵌着部11を嵌合孔Haの内周面Ha´に向けて押圧する金属製又は樹脂材料製の補強リング20を備え、補強リング20は、大気側Eに拡径円筒部22かつ被密封流体側Iに縮径円筒部21を有する。これにより、嵌着部11の領域から被密封流体が透過し得る流体透過面積(流体透過速度)が小さくなり、透過漏れ量を抑制ないしは低減できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、軸が挿通されたハウジングの嵌合孔と軸の間を密封するシール装置に関し、特に、エアコンのコンプレッサ等において高圧冷媒等の被密封流体を密封するのに用いられるシール装置に関する。
機器等のハウジングとそのハウジングから外部に突出する回転軸との間を密封するシール装置として、リップ型のシール装置が知られている。例えば、コンプレッサ等の機器に適用されるリップ型のシール装置においては、高圧の冷媒(CO等)の漏出を確実に防止できる耐圧性能、回転軸に接触するリップ部の摺動摩擦による磨耗や発熱に対する耐磨耗性能、耐熱性能等の耐久性能が要求される。
従来のシール装置としては、図5に示すように、ハウジングHの嵌合孔Haに嵌着される嵌着部1a及び回転軸Sの外周面Saに密接するリップ部1bを一体的にもつゴム製のシールリップ1、シールリップ1に一部が埋設された金属製の補強リング2、金属薄板により形成されたバックアップリング3、樹脂材料製の第2のシールリップ4、金属製の第2のバックアップリング5を備え、大気側Eと被密封流体側Iとを遮断するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このシール装置において、補強リング2は、同一の径をなす円筒部2aとその両側が折り曲げられたフランジ部2b,2cを備えると共に、大気側Eの一部(円筒部2a、フランジ部2c)がシールリップ1から露出して形成されている。すなわち、シールリップ1の嵌着部1aの肉厚(及び円筒部2aの外周面とハウジングHの嵌合孔Haとの間隔C)は、回転軸Sの軸線方向(被密封流体側I〜大気側E)において一定となるように形成されている。
また、他のシール装置としては、図6に示すように、ハウジングHの嵌合孔Haに嵌着される嵌着部1a´及び回転軸Sの外周面Saに密接するリップ部1b´を一体的にもつゴム製のシールリップ1´、シールリップ1´に埋設された金属製の補強リング2´、樹脂材料製のバックアップリング3´、樹脂材料製の第2のシールリップ4´、金属製の第2のバックアップリング5´を備え、大気側Eと被密封流体側Iとを遮断するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
このシール装置において、補強リング2´は、同一の径をなす円筒部2a´とその両側が折り曲げられたフランジ部2b´,2c´を備えると共に、大気側Eの部分(円筒部2a´、フランジ部2c´)はシールリップ1´の一部をなす薄肉のゴム材料で覆われるように形成されている。すなわち、シールリップ1´の嵌着部1a´の肉厚(及び円筒部2a´の外周面とハウジングHの嵌合孔Haとの間隔C)は、回転軸Sの軸線方向(被密封流体側I〜大気側E)において一定となるように形成されている。
特開2000−179702号公報 特開2003−120821号公報
ところで、上記シール装置では、シールリップ1,1´の嵌着部1a,1a´の肉厚、すなわち、補強リング2,2´の円筒部2a,2a´の外周面とハウジングHの嵌合孔Haの内周面との間隔Cは、回転軸Sの軸線方向(被密封流体側I〜大気側E)において一定でかつ比較的大きい寸法に形成されているため、この間隔C(面積)に比例する流体の透過速度は比較的大きく、それ故に、嵌着部1a,1a´の径時変化等によるヘタリ、圧縮代の変化等により、嵌着部1a,1a´と嵌合孔Haとの間から漏れ出る被密封流体が許容値を超えて増加する傾向にあった。
本考案は、上記従来技術の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、低コスト化、小型化等を図りつつ、シールリップの嵌着部が経時変化等により劣化しても、被密封流体の透過漏れを防止ないしは抑制(低減)して、長期間に亘って安定したシール性能が得られるシール装置を提供することにある。
本考案のシール装置は、ハウジングの嵌合孔の内周面と嵌合孔に挿通された軸の外周面との間に装着されてハウジング内の被密封流体をシールするシール装置であって、上記ハウジングの嵌合孔に嵌着される嵌着部,嵌着部から被密封流体側へ延出して先端側内周に軸の外周面と密接するシール面をもつリップ部を備えるゴム状弾性材製の環状のシールリップと、嵌着部の内側に配置されて嵌着部を嵌合孔の内周面に向けて押圧する金属製又は樹脂材料製の補強リングとを備え、補強リングは、大気側に拡径円筒部かつ被密封流体側に縮径円筒部をもつように形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、ハウジングの嵌合孔(の内周面)と補強リング(の外周面)とで規定される間隔は、被密封流体側よりも大気側が狭く形成されることになり、嵌着部の領域から被密封流体が透過し得る流体透過面積すなわち流体透過速度が小さくなる。したがって、嵌着部の経時劣化等を生じても、透過漏れ量を抑制ないしは低減することができ、長期に亘って安定したシール機能を得ることができる。
上記構成において、シールリップは、大気側において、嵌着部の肉厚よりも薄い薄肉部をもつように形成され、この薄肉部は、補強リングの拡径円筒部に接合され、嵌着部は、補強リングの縮径円筒部に接合されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、補強リングの拡径円筒部(の外周面)に薄肉部が接合されかつ補強リングの縮径円筒部(の外周面)に嵌着部が接合されているため、拡径円筒部での流体透過面積を小さくしつつ、薄肉部の圧縮代が極端に大きくなるのを防止ないしは非圧縮の状態とすると共に、嵌着部に適度な圧縮代を設定することができる。これにより、全体として、流体透過面積を小さくしつつも安定したシール性能を確保することができる。
上記構成において、補強リングの拡径円筒部及び縮径円筒部は、円錐状に形成された連結部を介して一体的に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、拡径円筒部と縮径円筒部とは、円錐状の連結部を介して滑らかに(径寸法が徐々に)変化するように一体的に形成されているため、補強リング自体及びその外側に接合される薄肉部及び嵌着部に、局部的に大きな応力(応力集中)が生じるのを防止でき、それ故にクラック等の発生を防止でき、補強リング及びシールリップの耐久性を向上させることができる。
上記構成において、補強リングの拡径円筒部及び縮径円筒部は、シールリップのゴム状弾性材に埋設されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、補強リングが拡径円筒部と縮径円筒部との間に段差をもつ形状であっても、シールリップと補強リングとが確実に一体的に密着接合されるため、機能上の信頼性を向上させることができる。
本考案のシール装置によれば、構造の簡素化、低コスト化、小型化等を達成しつつ、シールリップの嵌着部が経時変化等により劣化しても、被密封流体の透過漏れを防止ないしは抑制(低減)でき、長期間に亘って安定したシール性能が得られるシール装置を得ることができる。
以下、本考案の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図3は、本発明に係るリップ型のシール装置の一実施形態を示すものであり、図1は装着状態における装置の片側断面図、図2は未装着状態における装置の片側断面図、図3は装置の部分拡大断面図である。尚、ここでは、本考案に係るシール装置がエアコンのコンプレッサに用いられる場合について説明する。また、コンプレッサでは、例えば、5MPa以上の高圧の冷媒(CO等)が使用される。
ここで、コンプレッサは、図1に示すように、外輪郭を画定するハウジングH、ハウジングH内に収容された圧縮機構に外部から回転駆動力を伝達する回転軸S等を備えている。そして、回転軸Sの外周面SaとハウジングHの嵌合孔Haの内周面Ha´との間を密封するように、シール装置Mが装着されかつスナップリングH1で抜け止めされて、内部空間Iに収容された高圧の被密封流体(冷媒)を大気E(外部)から遮断している。
シール装置Mは、図1及び図2に示すように、外輪郭を画定すると共に内部空間I(被密封流体)側に面する環状のシールリップ10、シールリップ10の内側に埋設して接合された補強リング20を基本構成として備えており、さらに、第2のシールリップ30、バックアップリング40等を備えている。
シールリップ10は、ゴム状弾性材(ゴム材料又はゴム状に弾性変形し得る樹脂材料)により形成されており、図1及び図2に示すように、嵌合孔Haの内周面Ha´に嵌着される嵌着部11、内部空間Iに向けて嵌着部11から延出する円筒部12、及び円筒部12から径方向内側に向けて所定の傾斜角度をなすように略円錐環状に延出する円錐部13、嵌着部11よりも大気側Eに形成された薄肉部14、薄肉部14に続いて形成されたフランジ部15を備えている。尚、円筒部12及び円錐部13はリップ部を構成している。
嵌着部11は、図2及び図3に示すように、寸法T1の肉厚に形成されており、装着された状態で所定量(T1−C1)だけ圧縮されるようになっている。
円筒部12は、嵌着部11から円錐部13を径方向内側に延出させるように、嵌着部11と円錐部13とを一体的に連結するものである。尚、円筒部12の回転軸Sの軸線方向における長さは適宜選択される。
円錐部13は、先端側に向かって徐々に縮径又は徐々に薄肉となるように形成され、先端側の内周に回転軸Sの外周面Saに密接するシール面13aを有する。
シールリップ10の材料としては、H−NBR系のゴム材料等の如く、耐熱性と強度に優れたゴム状弾性材が用いられ、又、回転軸Sの外周面Saとの接触状態を最適に維持することができるように材質硬度が選択される。
薄肉部14は、図2及び図3に示すように、嵌着部11の肉厚T1よりも薄い寸法T2(T2<T1)の肉厚に形成されており、装着された状態で非圧縮となる(T2<C2)ように形成されている。
フランジ部15は、後述する補強リング20のカシメ部25を外側から覆うように形成されると共に、スナップリングH1に当接して位置決めされるようになっている。
補強リング20は、金属材料又は硬質の樹脂材料により形成されており、図1ないし図3に示すように、外径寸法φ1をなす縮径円筒部21、外径寸法φ1よりも大きい外径寸法φ2(φ2>φ1)をなす拡径円筒部22、縮径円筒部21と拡径円筒部22とを滑らかに連結するべく円錐状に形成された連結部23、径方向内向きのフランジ部24及びカシメ部25を備えている。
そして、補強リング20は、図1ないし図3に示すように、シールリップ10に埋設(ただし、カシメ部25の内側面のみ露出)されて、主として嵌着部11を嵌合孔Haの内周面Ha´に押圧するように補強するものであり、縮径円筒部21(の外周面21a)と嵌合孔Haの内周面Ha´との間隔がC1、拡径円筒部22(の外周面22a)と嵌合孔Haの内周面Ha´との間隔がC2(C2<C1)となるように形成されている。
このように、補強リング20の縮径円筒部21及び拡径円筒部22は、シールリップ10のゴム状弾性材に埋設されているため、縮径円筒部21と拡径円筒部22との間に段差をもつ形状であっても、シールリップ10と補強リング20とが確実に一体的に密着接合され、機能上の信頼性が向上する。
ここで、縮径円筒部21の外側(外周面21a)には、シールリップ10の嵌着部11が接合され、拡径円筒部22の外側(外周面22a)には、シールリップ10の薄肉部14が接合されている。
また、嵌着部11から薄肉部14への遷移領域と縮径円筒部21から拡径円筒部22の遷移領域(連結部23の領域)においては、図3に示すように、装着されて嵌着部11が圧縮された(拡径円筒部22の外周面22aと嵌合孔Haの内周面Ha´との間隔がC2となる)状態で、P1点とP2点とが回転軸Sの軸線方向において略同一の位置になるように形成されている。
したがって、拡径円筒部22での流体透過面積を小さくしつつ、薄肉部14を非圧縮の状態とすると共に、嵌着部11に適度な圧縮代を設定することができ、全体として、流体透過面積を小さくしつつも安定したシール性能を確保することができる。
また、連結部23は、縮径円筒部21と拡径円筒部22とを滑らかに連結すると共に、嵌着部11から薄肉部14へ肉厚が徐々に変化する領域を補強する役割をなしている。
このように、縮径円筒部21及び拡径円筒部22は、円錐状に形成された連結部23を介して滑らかに(径寸法が徐々に)変化するように一体的に形成されているため、補強リング20自体及びその外側に接合される薄肉部14及び嵌着部11に、局部的に大きな応力(応力集中)が生じるのを防止できる。その結果、クラック等の発生が防止され、補強リング20及びシールリップ10の耐久性が向上する。
第2のシールリップ30は、PTFEなどの樹脂材料により形成され、図1及び図2に示すように、フランジ部24の領域に対向するシールリップ10の部分とバックアップリング40とで挟持される被保持部31、被保持部31から径方向内側に向けて所定の傾斜角度をなすように略円錐環状に延出して回転軸Sの外周面Saに当接し得るリップ部32等を備えている。
バックアップリング40は、金属材料又は硬質の樹脂材料により形成されており、図1及び図2に示すように、カシメ部25と被保持部31との間に介在する円筒部41、円筒部41から径方向内側に湾曲しつつ延出してシールリップ30を支持する支持部42を備えている、尚、支持部42には、回転軸Sを通す円孔42aが形成されている。
上記のように、補強リング20に縮径円筒部21及び拡径円筒部22を設けたことにより、ハウジングHの嵌合孔Ha(の内周面Ha´)と補強リング20(の外周面)とで規定される間隔C1,C2は、被密封流体側Iの間隔C1よりも大気側Eの間隔C2が狭く形成されることになる。したがって、嵌着部11の領域から被密封流体が透過して漏れ出る流体透過面積(流体透過速度)を小さくすることができる。
すなわち、流体の透過速度V(=Q/t)は、流体の透過係数をμ、流体の透過面積をA、差圧をΔP、流体の透過経路長をLとするとき、一般的に、V=μ・A・ΔP/Lで表される。したがって、流体透過面積Aを小さくすれば、流体透過速度Vを小さくすることができる。
これにより、嵌着部11が経時劣化等を生じても、透過漏れ量を抑制ないしは低減することができ、長期に亘って安定したシール機能を得ることができる。
上記構成をなすシール装置Mの組付けについて説明すると、先ず、補強リング20を埋設しかつカシメ部25が曲げられていない(カシメ処理されていない)シールリップ10、第2のシールリップ30、及びバックアップリング40を用意する。
そして、シールリップ10に対して、シールリップ30、バックアップリング40を順次重ねて嵌め込んだ後、カシメ加工を施して、カシメ部25を形成する。
これにより、順次に挿入されたシールリップ30、バックアップリング40は、シールリップ10により挟持されて固定され、シール装置Mが完成する。
次に、このシール装置Mの作用について説明する。
このシール装置Mは、嵌着部11がハウジングHの嵌合孔Ha(内周面Ha´)に所定量圧縮した状態で装着される。
そして、この装着状態において、ハウジングH内の内部空間Iの被密封流体が高温、高圧になると、シールリップ10の円錐部13は圧力を受けて変形しつつ、回転軸Sの外周面Saと密着してシール作用を及ぼす。また、シールリップ30も二次的にシール作用を及ぼす。
また、ハウジングHの嵌合孔Ha(の内周面Ha´)と、補強リング20の縮径円筒部21(外周面21a)及び拡径円筒部22(外周面22a)とで規定される間隔C1,C2は、被密封流体側Iの間隔C1よりも大気側Eの間隔C2が狭く形成されているため、嵌着部11の領域から被密封流体が透過して漏れ出る被密封流体(冷媒)の流体透過速度Vが小さく抑えられることになる。したがって、大気側Eに漏れ出る被密封流体の漏れ量は低減されることになる。これにより、シールリップ10の嵌着部11が経時劣化等によりヘタリあるいは変形を生じても、長期に亘って安定したシール機能が得られる。
図4は、本考案に係るシール装置と従来のシール装置とのシール性能を比較するために、経過時間に対する冷媒の積算漏れ量を測定した実験結果を示すものである。
この結果から解かるように、本考案に係るシール装置では、従来のものに比べて、最大25パーセント程度の漏れ量を低減することができる。
上記実施形態においては、シール装置が、シールリップ10、補強リング20、第2のシールリップ30、バックアップリング40を備える構成において、本考案を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、図5及び図6に示すように、シールリップ10を支持するバックアップリングを備える構成において本考案を採用してもよく、又、その他のシールリップあるいはバックアップリングを含む構成において本考案を採用してもよい。
上記実施形態においては、縮径円筒部21及び拡径円筒部22をもつ補強リング20に対して、厚肉の嵌着部11及び薄肉部14を接合させる構成を採用したが、これに限定されるものではなく、補強リング20の拡径円筒部22を設けて流体透過面積を絞る構成を採用すれば、薄肉部14をより厚肉に形成して非圧縮の状態から所定の圧縮代を設ける構成を採用してもよい。
以上述べたように、本考案のシール装置は、透過による流体の漏れを防止ないしは低減できるため、コンプレッサの回転軸をシールするのみならず、その他の機器の回転軸のシール装置として、又、往復動する軸の外周を密封する必要がある機械、電気機器等のシール装置としても有用である。
本考案に係るシール装置の一実施形態を示すものであり、このシール装置をコンプレッサのハウジング及び回転軸の間に装着した状態での片側断面図である。 未装着状態のシール装置を示す片側断面図である。 シール装置の一部を拡大した拡大部分断面図である。 本考案に係るシール装置及び従来のシール装置のシール性能についての試験結果を示すグラフである。 従来のシール装置を示す片側断面図である。 従来のシール装置を示す片側断面図である。
符号の説明
M シール装置
H ハウジング
Ha 嵌合孔
Ha´ 嵌合孔の内周面
H1 スナップリング
10 シールリップ
11 嵌着部
12 円筒部(リップ部)
13 円錐部(リップ部)
13a シール面
14 薄肉部
15 フランジ部
20 補強リング
21 縮径円筒部
22 拡径円筒部
23 連結部
24 フランジ部
25 カシメ部
30 第2のシールリップ
40 バックアップリング

Claims (4)

  1. ハウジングの嵌合孔の内周面と前記嵌合孔に挿通された軸の外周面との間に装着されてハウジング内の被密封流体をシールするシール装置であって、
    前記ハウジングの嵌合孔に嵌着される嵌着部,前記嵌着部から被密封流体側へ延出して先端側内周に前記軸の外周面と密接するシール面をもつリップ部,を備えるゴム状弾性材製の環状のシールリップと、
    前記嵌着部の内側に配置されて前記嵌着部を前記嵌合孔の内周面に向けて押圧する金属製又は樹脂材料製の補強リングと、を備え、
    前記補強リングは、大気側に拡径円筒部かつ被密封流体側に縮径円筒部をもつように形成されている、
    ことを特徴とするシール装置。
  2. 前記シールリップは、大気側において、前記嵌着部の肉厚よりも薄い薄肉部をもつように形成され、
    前記薄肉部は、前記補強リングの拡径円筒部に接合され、
    前記嵌着部は、前記補強リングの縮径円筒部に接合されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のシール装置。
  3. 前記補強リングの拡径円筒部及び縮径円筒部は、円錐状に形成された連結部を介して一体的に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシール装置。
  4. 前記補強リングの拡径円筒部及び縮径円筒部は、前記シールリップのゴム状弾性材に埋設されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のシール装置。
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