JP2006177500A - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】メカニカルシールにおける回転側摺動環12と回転軸3との間に介在される密封部からの透過漏れを可及的に減少させて、密封性に優れた構造を提供する。
【解決手段】回転側摺動環12の内周面に、大気側空間Q側が小径となる円錐状シール面123aが形成され、合成樹脂リング17が、前記円錐状シール面123aと回転軸3の外周面32aとの間に密接状態に介在され、ゴム状弾性材料からなるパッキン18が、合成樹脂リング17の機内空間P側に当接されると共に回転軸3と回転側摺動環12との間に密接状態に介在され、合成樹脂リング17における円錐状シール面123aとの密接面17aが、円錐状シール面123aと対応する方向へ傾斜した円錐面をなす。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転軸の軸周を密封するメカニカルシールに関する。
自動車の車室用空調機(カーエアコン)の冷媒圧縮機に用いられる軸封装置として、図6に示されるようなメカニカルシールが知られている。図6は、従来の技術による冷媒圧縮機用メカニカルシールを、その軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
このメカニカルシール100は、冷媒圧縮機の軸受部のハウジング110にOリング102を介して装着された静止側摺動環101と、回転軸120の外周面にOリング104及びカラー105を介して軸方向移動可能な状態に装着されて回転軸120と一体的に回転する回転側摺動環103が、ばね106で軸方向に付勢されることによって、軸方向に対向する静止側摺動環101との間に摺動端面Sを形成し、この摺動端面Sの外周に達する機内空間Pの冷媒を密封対象として、軸封機能を奏するものである(例えば下記の特許文献参照)。
特開2001−4034 特開2001−221344
ここで、回転軸120と回転側摺動環103の間を密封しているOリング104はゴム状弾性材料からなるものであるが、従来からカーエアコンの冷媒として用いられていたフロンは、ゴム状弾性材料におけるガス透過が比較的小さいため、Oリング104等からの冷媒の透過漏れによる冷凍機能の低下は問題視されていなかった。
ところが近年は、フロンによる成層圏のオゾン層破壊といった環境問題から、フロンの使用が規制され始めており、代替冷媒として自然冷媒を使うことが主流となっており、カーエアコンでは主にCOが使われようとしている。そしてOリング104,102のゴム状弾性材料は、COガスの透過量が非常に大きいため、冷媒の透過漏れによる冷凍機能の低下が問題となる。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、メカニカルシールにおける回転側摺動環と回転軸との間に介在される密封部、あるいは静止側摺動環とハウジングとの間に介在される密封部からの透過漏れを可及的に減少させ、密封性に優れた構造を提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るメカニカルシールは、ハウジング側に装着された静止側摺動環と、その内周に挿通された回転軸側に装着されてこの回転軸と一体に回転する回転側摺動環が、ばねの付勢力で互いに摺動可能に密接され、前記回転側摺動環の内周面に、低圧空間側が小径となる円錐状シール面が形成され、合成樹脂リングが、前記円錐状シール面と前記回転軸の外周面との間に密接状態に介在され、ゴム状弾性材料からなるパッキンが、前記合成樹脂リングの高圧空間側に当接されると共に前記回転軸と回転側摺動環との間に密接状態に介在され、前記合成樹脂リングにおける前記円錐状シール面との密接面が、前記円錐状シール面と対応する方向へ傾斜した円錐面をなすものである。
また、請求項2の発明に係るメカニカルシールは、ハウジング側に装着された静止側摺動環と、その内周に挿通された回転軸側に装着されてこの回転軸と一体に回転する回転側摺動環が、ばねの付勢力で互いに摺動可能に密接され、前記ハウジングの内周面又は前記静止側摺動環の外周面に、低圧空間側が小径となる円錐状シール面が形成され、合成樹脂リングが、前記円錐状シール面とその対向面との間に密接状態に介在され、ゴム状弾性材料からなるパッキンが、前記合成樹脂リングの高圧空間側に当接されると共に前記ハウジングと静止側摺動環との間に密接状態に介在され、前記合成樹脂リングにおける前記円錐状シール面との密接面が、この円錐状シール面と対応する方向へ傾斜した円錐面をなすものである。
請求項1又は2の構成において、合成樹脂リングは、ゴム状弾性材料に比較してガス透過率が低いので、透過漏れの低減に有効に寄与する。しかしながら、合成樹脂リングは相手面との密接性が悪く、界面密封性に劣るので、密封対象の高圧空間の圧力を受けるパッキンにより、この合成樹脂リングを低圧空間側へ軸方向に付勢して、その円錐面を、円錐状シール面へ押し付けることにより発生する径方向の分力で、密接性を向上させ、界面密封性を確保する。
また、請求項3の発明に係るメカニカルシールは、請求項1又は2に記載の構成において、合成樹脂リングがポリアミドからなるものである。ポリアミドは、ガス透過率が低いので、透過漏れの低減に有効である。
請求項1の発明に係るメカニカルシールによれば、ガス透過率の低い合成樹脂リングによって、回転側摺動環と回転軸との間に介在される密封部からの透過漏れを可及的に減少させることができ、合成樹脂リングに形成した円錐面を、回転側摺動環の内周面に形成した円錐状シール面にパッキンで押し付けて径方向に圧縮することで、パッキン及び合成樹脂リングの双方の界面密封性を確保することができる。
請求項2の発明に係るメカニカルシールによれば、ガス透過率の低い合成樹脂リングによって、静止側摺動環とハウジングとの間に介在される密封部からの透過漏れを可及的に減少させることができ、合成樹脂リングに形成した円錐面を、ハウジングの内周面又は静止側摺動環の外周面に形成した円錐状シール面にパッキンで押し付けて径方向に圧縮することで、パッキン及び合成樹脂リングの双方の界面密封性を確保することができる。
請求項3の発明に係るメカニカルシールによれば、合成樹脂リングにポリアミドを用いることによって、請求項1又は2による効果を一層高めるものである。
以下、本発明に係るメカニカルシールの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態による冷媒圧縮機用メカニカルシールを、その軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
図1において、参照符号2は、自動車の車室用空調機(カーエアコン)の冷媒圧縮機における軸受部のハウジング、参照符号3は、このハウジング2に挿通され、エンジンのクランク軸からの駆動力が不図示の電磁クラッチを介して伝達されることにより、圧縮機の内部機構を駆動させる回転軸である。回転軸3には、ハウジング2の軸孔21への挿通部31から、第一の環状段差部3aを介して適宜大径となる摺動環担持部32、及びこの摺動環担持部32から、第二の環状段差部3bを介して適宜大径となる大径部33と、更に前記環状段差部3bに沿って形成された係合部34が形成されている。
本発明に係るメカニカルシール1は、ハウジング2側に装着された静止側摺動環11と、回転軸3側に装着されてこの回転軸3と一体に回転する回転側摺動環12を備え、両摺動環11,12が軸方向に対向する端面同士で互いに密接摺動されることによって、その密封摺動部Sの外周側に達する機内空間Pに存在する高圧の冷媒COが、前記密封摺動部Sの内周からハウジング2の軸孔21内を通じて機外に開放された大気側空間Qへ漏洩するのを防止するものである。なお、機内空間Pは、請求項1又は請求項2に記載された高圧空間に相当し、大気側空間Qは、請求項1又は請求項2に記載された低圧空間に相当する。
メカニカルシール1の構成を更に詳しく説明すると、静止側摺動環11はセラミックスや超硬合金等の硬質材からなるものであって、ハウジング2における軸孔21の端部に形成された環状凹部22内に収容され、この環状凹部22の円筒面状の内周面22aに形成されたOリング装着溝23に装着されたOリング13を介して、気密的かつ固定的に密嵌されている。
一方、回転側摺動環12はカーボン摺動材等からなるものであって、回転軸3における第一の環状段差部3aの両側に跨る位置に遊嵌外挿され、静止側摺動環11と軸方向に対向した端部に円周方向へ連続して形成された摺動突起121が、静止側摺動環11の端面と密接されている。また、摺動突起121の先端面には、円周方向に連続した潤滑溝121aが形成されている。
回転側摺動環12における静止側摺動環11と反対側には、金属板の打ち抜きプレス加工により製作された鍔状のカラー14が配置されている。このカラー14は、内周部14aが、回転軸3における第二の環状段差部3bに当接することによって軸方向に支承されると共に、この第二の環状段差部3bに沿って設けられた係合部34と円周方向に係合している。また、このカラー14の外周部には、軸方向に延在された複数の係合爪14bが等位相間隔で形成されており、回転側摺動環12の外周面に等位相間隔で形成された係合切欠122と軸方向相対移動可能に係合している。
回転側摺動環12とカラー14との間には、ウェーブスプリング15が軸方向に適宜圧縮された状態で介在されている。このウェーブスプリング15は請求項1又は請求項2に記載されたばねに相当するものであって、金属製の環状のスプリングホルダ16によって回転軸3と略同心的に支持され、このスプリングホルダ16を介して回転側摺動環12を静止側摺動環11へ押し付ける軸方向付勢力を与えるものである。
回転側摺動環12における静止側摺動環11と反対側の端部寄りの内周面123に、相対的に低圧となる大気側空間Qへ向けて小径となる円錐状シール面123aが形成されている。そして、この円錐状シール面123aと、その内周側にある回転軸3の摺動環担持部32の円筒面状をなす外周面32aとの間に形成された断面クサビ形の空間には、合成樹脂リング17及びOリング18が介在されている。
図2は図1の要部拡大断面図、図3は合成樹脂リング17の締め代及びそれによる変形動作について説明するための断面図である。合成樹脂リング17は、ゴム状弾性材料に比較してCO等のガス透過率が低い(ガス遮断性の良い)合成樹脂、典型的にはポリアミドからなるものであって、図2及び図3に明確に示されるように、回転側摺動環12の円錐状シール面123aとの密接面(以下、外周側密接面という)17aは、この円錐状シール面123aと対応する方向へ傾斜した円錐面をなし、回転軸3における摺動環担持部32の外周面(以下、単に回転軸外周面という)32aとの密接面(以下、内周側密接面という)17bは、この外周面32aと対応する円筒面をなす。
詳しくは、未装着状態では、図3の(A)に示されるように、合成樹脂リング17の内周側密接面17bは、回転軸外周面32aに対する締め代が設定されておらず、外周側密接面17aは、回転側摺動環12の円錐状シール面123aよりも適宜大きな傾斜角度をなすように形成されている。このため、合成樹脂リング17を回転側摺動環12の円錐状シール面123aと回転軸外周面32aとの間に、大気側空間Qへ向けて押し込むことによって、円錐状シール面123aとの間に締め代(図中に点々を付して示された領域)が発生し、その締め代は機内空間P側ほど大きくなる。
Oリング18は、請求項1に記載されたパッキンに相当するものであって、ゴム状弾性材料からなり、未装着状態では断面が円形をなすものである。そしてこのOリング18は、合成樹脂リング17の機内空間P側を向いた面17cに当接すると共に、回転側摺動環12の円錐状シール面123a及び回転軸外周面32aに密接されている。
回転側摺動環12の円錐状シール面123aは、合成樹脂リング17との密接位置よりも大気側空間Q側まで延びており、これによって、大気側空間Qへ向けての合成樹脂リング17の移動が可能となっている。
合成樹脂リング17及びOリング18と回転軸外周面32aによるシール径(言い換えれば回転軸3の摺動環担持部32の外径)は、回転側摺動環12の摺動突起121と静止側摺動環11による密封摺動部Sの内径より若干大きい程度となっている。したがってこのメカニカルシール1は、回転側摺動環12に、密封摺動部Sの内径より外周側でこの密封摺動部Sを開かせる方向へ作用する機内空間Pの圧力と、回転軸外周面32aより外周側で回転側摺動環12を静止側摺動環11へ押し付ける方向に作用する機内空間Pの圧力がほぼ拮抗し、機内空間Pの冷媒COガスの圧力が変動しても密封摺動部Sの面圧が大きく変化しない圧力バランス型の構造となっている。
以上のように構成されたメカニカルシール1によれば、回転側摺動環12は、ウェーブスプリング15の軸方向付勢力によって、摺動突起121が静止側摺動環11の端面に密接されると共に、カラー14を介して回転軸3の駆動トルクが伝達されることによって、この回転軸3と一体的に回転される。このため、静止側摺動環11と回転側摺動環12の摺動突起121との間に密封摺動部Sが形成される。また、密封対象の冷媒COガス中にミスト状に混在する冷凍機油(潤滑油)の一部が、密封摺動部Sに毛細管現象により介入して潤滑油膜を形成し、摺動突起121の先端面に形成した潤滑溝121aに保持されるので、前記潤滑油膜によって、密封摺動部Sが良好に潤滑されると共に、密封摺動部Sにおける冷媒COガスの通過が確実に遮断される。
一方、回転側摺動環12と回転軸3との間では、Oリング18が、機内空間Pの冷媒COガスの圧力によって、回転側摺動環12の円錐状シール面123aと回転軸外周面32aの間が狭まる方向へ押し込まれるので、回転側摺動環12及び回転軸3と良好に密接し、優れた界面密封性(密接した界面による密封性)を奏する。
また、Oリング18はゴム状弾性材料からなるものであるため、冷媒COガスの透過量が大きいが、この冷媒COガスの透過による漏れは、ゴム状弾性材料に比較して著しくガス透過率の低いポリアミドからなる合成樹脂リング17によって遮断される。また、Oリング18は、機内空間Pの冷媒COガスの圧力を受けることによって、合成樹脂リング17を相対的に低圧となる大気側空間Qへ向けて軸方向へ押圧するため、合成樹脂リング17の円錐面状の外周側密接面17aが、回転側摺動環12の円錐状シール面123aに沿ってその小径側へ強制変位され、このときの径方向分力によって、外周側密接面17a及び内周側密接面17bが、回転側摺動環12の円錐状シール面123a及び回転軸外周面32aに対して良好に密接する。このため、本来は他部材との密接性に乏しい合成樹脂リング17の密接性を向上させて、合成樹脂リング17における優れた界面密封性を実現することができる。
また、合成樹脂リング17の外周側密接面17aが、図3(A)に示されるように、回転側摺動環12の円錐状シール面123aより大きな傾斜角度をなすことによって、円錐状シール面123aとの間に締め代が機内空間P側ほど大きくなるので、図3(B)に示されるように、Oリング18に軸方向に押圧されることにより撓んでも、機内空間P側で密接面圧が不足したり面開きが生じるのを、有効に防止することができる。しかも、合成樹脂リング17には、機内空間Pの冷媒COガスの圧力が、ゴム状弾性材料からなるOリング18を介して作用するので、急激に圧力が変化した場合の衝撃が緩和され、合成樹脂リング17の安定した密封性を確保することができる。
また、図示の形態によれば、回転軸外周面32aには溝加工を施す必要がなく、回転側摺動環12の内周面123への円錐状シール面123aの加工は、溝加工に比較して容易であるので、加工コストを低減することができる。しかも、合成樹脂リング17及びOリング18を、回転軸外周面32aに形成した環状溝に装着する場合に比較して、容易に装着することができる。
図4及び図5は、それぞれ本発明のメカニカルシールにおける形状変更例を示す要部断面図である。
このうち、図4は、回転側摺動環12の内周面123における円錐状シール面123aを、合成樹脂リング17の装着位置に形成すると共に、その大気側空間Q側に、軸心に対して略垂直な立上り面123bを形成し、Oリング18は円筒状の内周面123と密接するようにしたものである。また、図示の装着状態において、合成樹脂リング17と立上り面123bの間に適当な隙間Gが存在し、これによって、大気側空間Qへ向けての合成樹脂リング17の移動スペースが確保されている。その他の部分は、図1と同様である。
この構成によれば、機内空間Pの冷媒COガスの圧力によるOリング18の軸方向移動が容易に行われるので、前記冷媒COガス圧力の変化が、回転側摺動環12の円錐状シール面123a及び回転軸外周面32aに対する合成樹脂リング17の密接面圧の変化として反映されやすくなる。
また、図5は、回転側摺動環12の内周面123における円錐状シール面123aの傾斜角度を、図2あるいは図4の形態に比較して小さくしたものである。この形態においても、図4と同様、合成樹脂リング17と立上り面123bの間に適当な隙間Gが存在し、これによって、大気側空間Qへ向けての合成樹脂リング17の移動スペースが確保されている。その他の部分は、図1と同様である。
この構成によれば、機内空間Pの冷媒COガスの圧力を受けるOリング18の押圧力による合成樹脂リング17の軸方向移動が容易になり、言い換えれば合成樹脂リング17の軸方向移動による締め代の変化率が少なくなり、軸方向荷重による径方向の分力が大きくなる。このため、回転側摺動環12の円錐状シール面123a及び回転軸外周面32aに対する合成樹脂リング17の密接性が向上する。
なお、上述の形態は、いずれも、図1に示されるメカニカルシール1の回転側摺動環12と回転軸3との間の密封部について説明したが、このメカニカルシール1におけるハウジング2と静止側摺動環11との間の密封部(Oリング13が存在する部分)も同様に構成することができる。
すなわち図1において、ハウジング2における環状凹部22の内周面(例えばOリング装着溝23の溝底)に、大気側空間Q側が小径となる円錐状シール面(不図示)が形成され、合成樹脂リング17が、前記円錐状シール面とその対向面である静止側摺動環11の外周面11aとの間に密接状態に介在され、ゴム状弾性材料からなるOリング18が、合成樹脂リング17の機内空間P側に当接された状態でハウジング2の内周面(Oリング装着溝23の溝底)と静止側摺動環11の外周面11aとの間に密接状態に介在され、前記円錐状シール面と密接される合成樹脂リング17の外周側密接面17aが、この円錐状シール面と対応する方向へ傾斜した円錐面をなすものとする。このように構成すれば、ハウジング2と静止側摺動環11との間の密封部においても、冷媒COガスの透過漏れを可及的に減少させ、かつ合成樹脂リング17の密接性による界面密封性を確保することができる。
あるいは逆に、円錐状シール面を静止側摺動環11の外周面11aに形成して、これに密接される合成樹脂リング17の内周側密接面17bが、この円錐状シール面と対応する方向へ傾斜した円錐面をなすものとしても、同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態による冷媒圧縮機用メカニカルシールを、その軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 図1の形態における合成樹脂リングの締め代及びそれによる変形動作について説明するための断面図である。 本発明における形状変更例を示す要部断面図である。 本発明における他の形状変更例を示す要部断面図である。 従来の技術による冷媒圧縮機用メカニカルシールを、その軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
符号の説明
1 メカニカルシール
11 静止側摺動環
12 回転側摺動環
121 摺動突起
123 内周面
123a 円錐状シール面
13 Oリング
14 カラー
15 ウェーブスプリング(ばね)
16 スプリングホルダ
17 合成樹脂リング
17a 外周側密接面
17b 内周側密接面
18 Oリング(パッキン)
2 ハウジング
21 軸孔
22 環状凹部
23 Oリング装着溝
3 回転軸
32a 外周面
P 機内空間(高圧空間)
Q 大気側空間(低圧空間)
S 密封摺動部

Claims (3)

  1. ハウジング(2)側に装着された静止側摺動環(11)と、その内周に挿通された回転軸(3)側に装着されてこの回転軸(3)と一体に回転する回転側摺動環(12)が、ばね(15)の付勢力で互いに摺動可能に密接され、前記回転側摺動環(12)の内周面(123)に、低圧空間(Q)側が小径となる円錐状シール面(123a)が形成され、合成樹脂リング(17)が、前記円錐状シール面(123a)と前記回転軸(3)の外周面(32a)との間に密接状態に介在され、ゴム状弾性材料からなるパッキン(18)が、前記合成樹脂リング(17)の高圧空間(P)側に当接されると共に前記回転軸(3)と回転側摺動環(12)との間に密接状態に介在され、前記合成樹脂リング(17)における前記円錐状シール面(123a)との密接面(17a)が、前記円錐状シール面(123a)と対応する方向へ傾斜した円錐面をなすことを特徴とするメカニカルシール。
  2. ハウジング(2)側に装着された静止側摺動環(11)と、その内周に挿通された回転軸(3)側に装着されてこの回転軸(3)と一体に回転する回転側摺動環(12)が、ばね(15)の付勢力で互いに摺動可能に密接され、前記ハウジング(2)の内周面又は前記静止側摺動環(11)の外周面(11a)に、低圧空間(Q)側が小径となる円錐状シール面が形成され、合成樹脂リング(17)が、前記円錐状シール面とその対向面との間に密接状態に介在され、ゴム状弾性材料からなるパッキン(18)が、前記合成樹脂リング(17)の高圧空間(P)側に当接されると共に前記ハウジング(2)と静止側摺動環(11)との間に密接状態に介在され、前記合成樹脂リング(17)における前記円錐状シール面との密接面が、この円錐状シール面と対応する方向へ傾斜した円錐面をなすことを特徴とするメカニカルシール。
  3. 合成樹脂リング(17)がポリアミドからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のメカニカルシール。
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