JP4971990B2 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸の軸周を密閉する高圧用のメカニカルシール装置に関し、特に、COガスを冷媒とする空調装置の圧縮機等において、冷媒COを密閉するのに好適なメカニカルシール装置に関する。
図7は従来のメカニカルシール装置の断面図、図8は図7のVIII部の拡大図である。
COのような高圧な冷媒を密閉するためのメカニカルシール装置として、たとえば図7に示すメカニカルシール装置100が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。このシール装置100は、ハウジング300に気密的に固定されたメイティングリング110と、回転軸200と共に回転可能であり、メイティングリング110に密接して摺動するシールリング120と、シールリング120と回転軸200との間に介装されているOリング130と、を備えている。
このメカニカルシール装置100では、回転軸200がスラスト方向に移動した場合であっても、ウェーブスプリング140がシールリング120をメイティングリング110側に付勢し、スラスト方向に沿ってシールリング120がメイティングリング110に追随する。このため、シールリング120がメイティングリング110に常時密接するようになっている。
しかしながら、冷媒COが高圧であるために、図8に示すように、大気雰囲気Q側に押されたOリング130が、シールリング120と回転軸200との間に形成された隙間gに食い込む場合がある。隙間gにOリング130が食い込んでいる状態で、回転軸200がスラスト方向に移動すると、その移動に伴ってシールリング120も移動してしまい、その結果として、メイティングリング110とシールリング120との間が広がり、良好なシール性能を確保することができない場合がある。
また、Oリングを構成するゴムは、冷媒であるCOを透過し易い性質を有しているので、冷媒がOリング130を透過して大気雰囲気Q側に流出し、良好なシール性能を確保することができない場合がある。
特開2001−221344号公報
本発明は、シール性能に優れたメカニカルシール装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その技術的解決手段は以下のように構成されている。
本発明のメカニカルシール装置は、
ハウジングに気密的に固定された静止側摺動環と、
内孔に挿入された回転軸と共に回転可能であり、前記静止側摺動環に密着して摺動する回転側摺動環と、
前記回転側摺動環の内孔と前記回転軸との間に介装されているOリングと、を備えたメカニカルシール装置であって、
前記Oリングよりもガス透過性が相対的に低い環状のリング部材をさらに備え、
前記リング部材は、前記Oリングに大気雰囲気側で隣接するように、前記回転側摺動環の内孔に設けられており、
下記条件式(1)を満たしているメカニカルシール装置である。
D1<D2<D3 … 式(1)
但し、上記条件式(1)において、D1は前記回転軸の直径であり、D2は前記リング部材の内径であり、D3は前記回転側摺動環の内孔において前記リング部材よりも大気雰囲気側に位置する部分の内径である。
本発明では、D2<D3の関係を満たすリング部材を、Oリングに大気雰囲気側で隣接させることにより、隙間gを狭くする(透過断面積を小さくする)ことができ、隙間gへのOリングの食い込みが防止される。また、リング部材がD1<D2の関係を満たすことにより、リング部材を回転軸の外周面に対して間隔を空けて配置することができる。従って、上記条件式(1)を満たすリング部材を設けることにより、スラスト方向に沿った回転側摺動環の静止側摺動環への追随性が十分に確保されるので、良好なシール性能を確保することができる。
また、本発明では、リング部材がOリングよりも相対的に低いガス透過性を具備している。これにより、ガスが大気雰囲気側に透過により流出するのを抑制することが可能となり、良好なシール性能を確保することができる。
好ましくは、前記リング部材は、高圧雰囲気側から大気雰囲気側に向かって外径が小さくなるようなテーパ状の外周面を有し、
前記回転側摺動環の内孔は、前記リング部材のテーパ状外周面に対応するように、高圧雰囲気側から大気雰囲気側に向かって内径が小さくなるようなテーパ状内周面を有しており、
前記リング部材のテーパ状外周面と前記回転側摺動環のテーパ状内周面とが接触している。
このような構成によれば、高圧雰囲気側の圧力によりOリングを介してリング部材が大気雰囲気側に押圧された際に、リング部材のテーパ状外周面が回転側摺動環のテーパ状内周面に沿って摺動する。このため、押圧力をリング部材の内径を小さくする方向に作用させ、隙間gを更に狭くすることができる。
また、押圧力を径方向に作用させて隙間gを狭くする程、リング部材におけるガスの透過断面積が小さくなるので、より良好なシール性能を確保することが可能となる。
好ましくは、前記リング部材の内周面は、径方向内側に向かって突出した突出部を有しており、前記突出部は、前記リング部材の軸方向に沿った断面において、前記Oリングに近接した部分に少なくとも設けられている。
このような構成によれば、リング部材が回転軸に接触した場合であっても、その接触面積を少なくすることができる。そのため、回転軸がスラスト方向に沿って移動する際に、回転軸とリング部材との間の摩擦抵抗を少なくすることができ、回転側摺動環の追随性を更に向上させることができる。
本発明によれば、スラスト方向に沿った回転側摺動環の追随性を向上させると共に、大気雰囲気側へのガスの流出を抑制することが可能になるので、優れたシール性能を備えたメカニカルシール装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るメカニカルシール装置の断面図である。 図2は、図1のII部の拡大図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置において図1のII部に相当する部分の拡大図である。 図4は、本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置において図1のII部に相当する部分の拡大図である。 図5は、本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置において図1のII部に相当する部分の拡大図である。 図6は、本発明の第5実施形態に係るメカニカルシール装置において図1のII部に相当する部分の拡大図である。 図7は、従来のメカニカルシール装置の断面図である。 図8は、図7のVIII部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態に係るメカニカルシール装置1は、図1に示すように、CO冷媒用の圧縮機においてハウジング300に挿通された回転軸200の周囲を密閉するための装置である。
このメカニカルシール装置1は、ハウジング300側に装着されたメイティングリング10と、回転軸200側に装着され、この回転軸200と共に回転するシールリング20と、を備えている。そして、このメカニカルシール装置1は、両リング10、20の対向する端面同士を相互に密接摺動させることにより、密閉摺動部Sにおいて、機内空間(高圧雰囲気)Pに存在する高圧の冷媒COが、機外空間(大気雰囲気)Qへ漏洩するのを防止している。
なお、本実施形態におけるメイティングリング10が、本発明における静止側摺動環の一例に相当し、本実施形態におけるシールリング20が、本発明における回転側摺動環の一例に相当する。
メイティングリング10は、全体として略環状形状を有しており、ハウジング300において軸孔301の端部に形成された環状凹部302内に収容されている。環状凹部302の円筒面にOリング装着溝303が形成されており、このOリング装着溝303には固定用Oリング304が装着されている。従って、メイティングリング10は、この固定用Oリング304を介して、ハウジング300に気密的に且つ固定的に嵌合されている。メイティングリング10を構成する材料としては、例えばセラミック等の硬質材を挙げることができる。
シールリング20も全体として略環状形状を有しており、メイティングリング10側に向かって突出した摺動突起部21が円周方向に沿って連続的に設けられている。このシールリング20の内孔22には、図2に示すように、環状段差部22aが形成されており、この環状段差部22aに作動用Oリング30が収容されている。
シールリング20は、作動用Oリング30を介して、軸方向に沿って移動可能に回転軸200の外周面に設けられている。シールリング20を構成する材料としては、例えばカーボン等の自己潤滑性摺動材を挙げることができる。また、作動用Oリング30を構成する材料としては、例えばショアA硬さ80程度の水素化ニトリルゴム(HNBR)を挙げることができる。
図1に示すように、シールリング20の背面側(メイティングリング10と反対側)には、ケース40が配置されている。このケース40は、フランジ状の金属板で構成され、その内周部で回転軸200の外周面に形成された環状段差部201に嵌合している。また、このケース40の内周部は、環状段差部201の円周方向一部に形成された切欠部202と円周方向に係合しており、これにより、回転軸200と共にケース40が回転可能となっている。
このケース40の外周部には、軸方向に延在された複数の係合爪41が周方向に等間隔で形成されており、これらの係合爪41が、シールリング20の外周面に周方向に等間隔で形成された係合切欠23と、軸方向相対移動自在にそれぞれ係合している。その結果、ケース40と共にシールリング20が回転可能となっている。一方、シールリング20の背面とケース40との間には、弾性部材50が軸方向に圧縮された状態で介在している。この弾性部材50としては、例えばコイルウェーブスプリングを用いることができる。
すなわち、シールリング20は、弾性部材50の軸方向に沿った付勢力により、摺動突起部21がメイティングリング10に密接すると共に、ケース40を介して回転軸200の回転力が伝達されることにより、この回転軸200と共に回転する。そして、これにより、メイティングリング10とシールリング20との間に密封摺動部Sが形成され、軸封機能を奏している。
本実施形態に係るメカニカルシール装置1は、図1及び図2に示すように、略三角の断面形状を有する環状のバックアップリング60aを備えている。このバックアップリング60aは、作動用Oリング30に大気雰囲気Q側で隣接するように、シールリング20の内孔22の環状段差部22aに収容されている。
このバックアップリング60aは、例えば、ポリアミド、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリイミド等のガス透過性の低い合成樹脂材料から構成されている。ガス透過性の低い材料でバックアップリング60aを構成することにより、作動用Oリング30を透過したガスが大気雰囲気Q側に流出するのを抑制することができる。なお、本実施形態におけるバックアップリング60aが、本発明におけるリング部材の一例に相当する。
このバックアップリング60aは、下記の条件式(1)を満たすような内径を有している。
D1<D2<D3 … 式(1)
但し、図2に示すように、上記の条件式(1)において、D1は、回転軸200においてその外周にバックアップリング60aが位置している部分の直径であり、D2は、バックアップリング60aの内径であり、D3は、シールリング20の内孔22においてバックアップリング60aよりも大気雰囲気Q側に位置している部分の内径である。
隙間g(=D2−D1)は、0mmより大きく0.3mm以下(0mm<g≦0.3mm)であることが好ましく、0mmより大きく0.2mm以下(0mm<g≦0.2mm)であることがより好ましい。隙間gを0.3mmより大きくすると、隙間gに作動用Oリング30が食い込んでしまうおそれがある。
バックアップリング60aがD2<D3の関係を満たすことにより、隙間gが狭くなり(透過断面積が小さくなり)、当該隙間gへの作動用Oリング30の食い込みが防止される。また、バックアップリング60aがD1<D2の関係を満たすことにより、バックアップリング60aが回転軸200の外周に対して間隔を空けて配置される。
従って、上記条件式(1)を満たすバックアップリング60aを設けることにより、スラスト方向に沿ったシールリング20のメイティングリング10に対する追随性が十分に確保され、良好なシール性能を確保することができる。
また、バックアップリング60aは、高圧雰囲気P側から大気雰囲気Q側に向かって外径が小さくなるようなテーパ状の外周面61を有している。このバックアップリング60aのテーパ状外周面61に対応するように、シールリング20の内孔22の環状段差部22aも、高圧雰囲気P側から大気雰囲気Q側に向かって内径が小さくなるようにテーパ状に形成されている。そして、バックアップリング60aのテーパ状外周面61とシールリング20のテーパ状内周面22aとが接触するように、バックアップリング60aがシールリング20の環状段差部22aに設けられている。
このような構成によれば、高圧雰囲気Pの圧力でOリング30及びバックアップリング60aが大気雰囲気Q側に押圧された際に、バックアップリング60aのテーパ状外周面61がシールリング20のテーパ状内周面22aに沿って摺動する。このため、バックアップリング60aの内径を小さくする方向に押圧力を作用させて、隙間gを更に狭くすることができ、隙間gへの作動用Oリング30の食い込みが更に防止される。
また、隙間gが狭くなる程、ガス透過性が低いバックアップリング60aにおけるガスの透過断面積が小さくなるので、より良好なシール性能が確保される。
さらに、バックアップリング60aは、その内周面62に、径方向内側に向かって突出している環状の突出部63を有している。本実施形態では、図2に示すように、バックアップリング60aの軸方向に沿った断面において、内周面62の両端2箇所に突出部63が設けられている。
このような突出部63を設けることにより、バックアップリング60aが回転軸200に接触した場合であっても、その接触面積を少なくすることができる。そのため、回転軸200がスラスト方向に沿って移動する際に、回転軸200とバックアップリング60aとの間の摩擦抵抗を少なくすることができ、シールリング20の追随性をさらに向上させることができる。
図2に示すように、各突出部62の先端は円弧状に形成されている。これにより、突出部62と回転軸200との接触を点接触とすることができるので、回転軸200とバックアップリング60aとの間の摩擦抵抗を更に低減することができる。
図3は本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置において図1のII部に相当する部分の拡大図である。図3に示すように、シールリング20において、環状段差部22aの全体ではなく一部のみにテーパ状内周面22bを設けても良い。なお、バックアップリング60bは、第1実施形態におけるバックアップリング60aと同様のものである。
図4は本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置において図1のII部に相当する部分の拡大図である。同図に示すように、バックアップリング60cの軸方向に沿った断面における高さを、作動用Oリング30の軸方向に沿った断面における高さよりも大幅に低くしても良い。すなわち、バックアップリング60cの外径を作動用Oリング30の外径よりも小さくしても良い。その場合において、シールリング20の環状段差部22aのテーパ形状を、外径が小さくなったバックアップリング60cの形状に合わせることが好ましい。
図5は本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置において図1のII部に相当する部分の拡大図である。同図に示すように、バックアップリング60dの内周面62において、両端部ではなく、作動用Oリング30に近接した端部のみに突出部63を設けても良い。
図6は本発明の第5実施形態に係るメカニカルシール装置において図1のII部に相当する部分の拡大図である。同図に示すように、バックアップリング60eにおけるOリング側の側面64を凹状の曲面としても良い。このような曲面状側面64を設けることにより、ガスの押圧力で作動用Oリング30が隙間g側にはみ出すのを更に抑制することができる。
次に作用について説明する。
圧縮機を駆動させると、COガス中にミスト状に混在している冷凍機油の一部が、密閉摺動部Sに介入して潤滑油膜を形成する。これにより、この密閉摺動部Sが良好に潤滑されると共に、大気雰囲気Q側へのCOガスの通過が遮断される。
この際、高圧雰囲気Pの圧力により作動用Oリング30が大気雰囲気Q側に押圧されるが、本実施形態では、上記条件式(1)におけるD2<D3の関係を満たす内径を有するバックアップリング60aにより、隙間gが狭くなっているので、この押圧時における隙間gへの作動用Oリング30の食い込みが防止される。
また、上記条件式(1)においてD1<D2の関係を満たすことにより、バックアップリング60aが回転軸200の外周面に対して間隔を空けて配置されている。従って、回転軸200がスラスト方向に移動しても、シールリング20が回転軸200と共に移動して密閉摺動部Sが広がることはなく、良好なシール性能が確保される。また、バックアップリング60aが作動用Oリング30よりもガス透過性が低くなっているので、COガスが大気雰囲気Q側に透過により流出するのを抑制することができる。
高圧雰囲気Pの圧力によりバックアップリング60aも大気雰囲気Q側に押圧されるが、この際、バックアップリング60aのテーパ状外周面61が、シールリング20のテーパ状内周面22aに沿って摺動する。これにより、高圧雰囲気Pの押圧力がバックアップリング60aの内径を小さくする方向に作用することとなるので、隙間gが更に狭くなり、隙間gへの作動用Oリング30の食い込みが更に防止される。また、隙間gが狭くなる程、バックアップリング60aにおけるガス透過断面積が小さくなるので、シール性能が向上する。
以上のように、本発明の実施形態に係るメカニカルシール装置1では、シールリング20のスラスト方向に沿った追随性を向上させると共に、ガスが大気雰囲気Q側に透過により流出するのを抑制することが可能となるので、優れたシール性能を具備させることができる。
例えば、下記式(2)に示す理論式を用いて従来構造及び本発明の年間漏れ量をそれぞれ算出すると、表1に示すように、バックアップリングを用いない従来構造と比較して本発明ではシール性能が格段に向上することが分かる。なお、年間漏れ量の算出に当たり、下記の理論式に対して、透過断面積sとして隙間gを代入し、透過経路長Lとして作動用Oリング30の線径を代入し、圧力を5MPaとし、温度を120℃とした。
Figure 0004971990
Figure 0004971990
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。

Claims (3)

  1. ハウジングに気密的に固定された静止側摺動環と、
    内孔に挿入された回転軸と共に回転可能であり、前記静止側摺動環に密着して摺動する回転側摺動環と、
    前記回転側摺動環の内孔と前記回転軸との間に介装されているOリングと、を備えたメカニカルシール装置であって、
    前記Oリングよりもガス透過性が相対的に低い環状のリング部材をさらに備え、
    前記リング部材は、前記Oリングに大気雰囲気側で隣接するように、前記回転側摺動環の内孔に設けられており、
    下記条件式(1)を満たしているメカニカルシール装置。
    D1<D2<D3 … 式(1)
    但し、上記条件式(1)において、D1は前記回転軸の直径であり、D2は前記リング部材の内径であり、D3は前記回転側摺動環の内孔において前記リング部材よりも大気雰囲気側に位置する部分の内径である。
  2. 前記リング部材は、高圧雰囲気側から大気雰囲気側に向かって外径が小さくなるようなテーパ状の外周面を有し、
    前記回転側摺動環の内孔は、前記リング部材のテーパ状外周面に対応するように、高圧雰囲気側から大気雰囲気側に向かって内径が小さくなるようなテーパ状内周面を有しており、
    前記リング部材のテーパ状外周面と前記回転側摺動環のテーパ状内周面とが接触している請求項1記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記リング部材の内周面は、径方向内側に向かって突出した突出部を有しており、
    前記突出部は、前記リング部材の軸方向に沿った断面において、前記Oリングに近接している部分に少なくとも設けられている請求項1又は2記載のメカニカルシール装置。
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