JPWO2008013147A1 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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Abstract

メカニカルシール装置は、シールカバーに密封に取り付けられたシール面を有する固定密封環と、シール面に密接する対向シール面を有する回転密封環と、回転密封環を保持する第1固定環と、回転軸と密封に嵌着する第2固定環とを有し、且つ回転軸を囲んで一端が第1固定環と連結するとともに他端が第2固定環と連結するベローズを有する固定部と、を具備し、シール面と対向シール面とのうちの一方面の被密封流体側に被密封流体をシール面に導入する流体導入口を有するとともに、他方のシール面にディンプルを有し、または一方のシール面に流体導入口とディンプルとを有し、ディンプルがシール面の中心からの放射方向に複数に配列されているものである。

Description

本発明は、特に、圧縮機、ポンプなどで使用される液体にガスが混在する流体をシールする接触型のメカニカルシール装置の技術分野に関するものである。
従来のメカニカルシール装置は、ケミカル流体、特に冷凍機油、冷媒などを使用する装置の回転部品間をシールするときに、被密封流体によって種々の問題が惹起する。例えば、カーエアコン、冷凍機用圧縮機などで冷凍機油、アンモニア冷媒を供給する供給装置(ポンプ)や化学装置などの回転軸の周りに介在する被密封流体(作動流体)をシールするときに、被密封流体によってメカニカルシール装置のシール面に潤滑作用を欠如させるなどの種々の問題が判明してきた。特に、メカニカルシール装置は、ケミカル液のような被密封流体をシールするときに、相対摺動する一対の密封環の摺動シール面にケミカル液の反応物または揮発したガスが介在して摺動発熱する場合がある。そして、メカニカルシール装置のシール面の鳴き現象によって周囲に対して不快な騒音となる。更には、摺動シール面の発熱によるシール面のシール能力が低下して被密封流体を漏洩させる問題が惹起する、或いは、被密封流体によってメカニカルシール装置の摺動部品が摩耗して損傷する問題も存する。これらの問題の改善が急務となっている。また、メカニカルシール装置は、揮発したガスが含まれる被密封流体をシールするために、ダブル型メカニカルシール装置など、より複雑な構造となる。このため、製作コストが上昇する問題も存する。
本発明に係わる類似技術には、図8に示すメカニカルシール装置が存在する。図8に示すメカニカルシール装置100は、所謂、ダブル型シール装置である。このダブル型シール装置には種々の構造が存在するが、基本的には二つの固定用密封環112、113が第1および第2回転用密封環102,103からなる回転密封装置101を挟んで互いに対向する構造の配置である(段落番号0008に記載の特許文献1又は特許文献2又は特許文献3を参照)。この図8のメカニカルシール装置について説明する。シールハウジング170は、メカニカルシール装置100を内部に組み立てるために、一方のシールハウジング160と他方のシールハウジング170とに分割されている。
そして、回転密封装置101は、止めねじ104により回転軸150に固定された固定環105の両側に背面を対向して第1回転用密封環102と第2回転用密封環103が配置されている。なお、この第1回転用密封環102の軸方向への相対移動面間は、第1Oリング102Sによりシールされている。また、第2回転用密封環103の軸方向への相対移動面間は、第2Oリング103Sによりシールされている。さらに、第1固定用密封環112は、一方のシールハウジング160に保持されているとともに、第2固定用密封環113は他方のシールハウジング170に保持されている。なお、この第1固定用密封環112の軸方向への相対移動面間は、第3Oリング112Sによりシールされている。また、第2固定用密封環113の軸方向への相対移動面間は、第4Oリング113Sによりシールされている。そして、第1回転用密封環102の第1シール面102Aと第1固定用密封環112の第2シール面112Aとが密接する。また、第2回転用密封環103の第3シール面103Aと第2固定用密封環113の第4シール面113Aとが密接する。
このように構成されたメカニカルシール装置100は、シールハウジング160,170の内部に設けた空室に配置されて回転密封装置101の外周側に密封流体室Cが形成されている。この密封流体室Cには、図示省略のポンプにより潤滑流体Oが第1通路121から供給されて第2通路122から流出する。この潤滑流体Oの流れはポンプにより循環される。この密封流体室Cには、供給された潤滑流体O、例えば、潤滑液が満たされている。そして、第1シール面102Aと第2シール面112Aとが密接して密封流体室Cとプロセス流体室Lpとを遮断する。また、第3シール面103Aと第4シール面113Aとが密接して密封流体室Cと大気側Aとを遮断する。
このようなメカニカルシール装置100において、被密封流体(プロセス流体Lp1)がケミカル液の場合には、特に、第1Oリング102S,第2Oリング103S,第3Oリング112Sおよび第4Oリング113Sのような摺動する個所をシールするOリングは、ケミカル液により早期に損傷する場合が多い。このため、メカニカルシール装置100の耐久能力が低下する。また、メカニカルシール装置100のシール能力が低下するので、新規なメカニカルシール装置100との交換する頻度が多くなるので、メカニカルシール装置を維持するためのコストが上昇する。
また、密封流体室C内の圧力をプロセス流体室Lp内の圧力よりも高くしても、第1シール面102Aと第2シール面112Aとの摺動面間に潤滑流体Oが供給されないことも判明してきた。これは、第1シール面102Aと第2シール面112Aとの摺動面間に介在する流体が密封流体室Cに向かって遠心力により押し出されるためと考えられる。さらに、密封流体室Cにケミカル液のプロセス流体Lp1を供給すると、第1シール面102Aと第2シール面112Aとの摺動面は、潤滑作用がなくなる場合があるので、摺動して発熱する。特に、第1シール面102Aと第2シール面112Aとの摺動面に冷凍機油などの潤滑油を介在しても、プロセス流体Lp1が冷媒または揮発性流体の場合には、潤滑油に冷媒または揮発したガスが混在するので、第1シール面102Aと第2シール面112Aとの摺動面が摺動して発熱し、さらには、摺動して惹起する騒音、つまり、鳴き現象を惹起する。この鳴き現象は、相対摺動する両シール面102A、112Aのうちの一方のシール面が、その密封環の背面をばねにより支持されていて微小に変動(固有振動数が小さいとき)するとき、又は、摺動面に潤滑不足が生じるときなどに、発生することが判明してきた。
さらに、一対のシール面が相対摺動して発熱すると、両シール面102A,112Aの摺動面が熱変形してシール能力を低下させる恐れがあることも判明した。同時に、第3シール面103Aと第4シール面113Aとの摺動面においても、同様な問題を惹起する。そして、メカニカルシール装置100の耐久能力が低下する。なお、第1シール面102Aと第2シール面112Aとの摺動面にポーラス状の独立気孔を設けても、この問題を解決することは不可能であった(例えば、この独立気孔を設けた密封環は、特許文献4を参照)。また、特許文献1および特許文献2に示すように、摺動するシール面に動圧発生溝を設けると、シール面は非接触状態になるから、摺動発熱は低下できるが、プロセス流体Lp1や潤滑流体Oが摺動するシール面間から反対側へ漏洩する問題が生じる。更には、ケミカル液をシールするためには、シール構造が複雑になるため、製作コストが上昇する。
特許第2954125号公報 特許第3066367号公報 米国特許第5213340号明細書 特公平5−69066号公報
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その発明が解決しようとする技術的課題は、ケミカル流体のような被密封流体をシールするときに発生するシール面の摺動騒音を防止することにある。さらに、シール面が摺動発熱により摩耗し、更には損傷するのを防止することにある。また、一対のシール面を密接させてシール能力を向上させることにある。さらにまた、メカニカルシール装置の構造を簡単にして製作コストを低減することにある。
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的解決手段は以下のように構成されている。
本発明に係わるメカニカルシール装置は、シールハウジングと回転軸との間隙のプロセス流体をシールするメカニカルシール装置であって、
前記シールハウジングに接合するシールカバーの内周面に密封に取り付けられて前記回転軸を囲む一端面にシール面を有する固定密封環と、前記シール面と密接して摺動可能な環状の対向シール面を有する回転密封環と、 前記回転密封環を密封に嵌着して前記回転軸を囲む第1固定環と、前記回転軸と密封に嵌着可能な第2固定環とを有し、且つ前記回転軸を囲んで一端部が前記第1固定環と密封に連結するとともに他端部が前記第2固定環と密封に連結する金属または樹脂材製の弾性ベローズを有する固定部と、を具備し、前記シール面と前記対向シール面とのうちの一方のシール面の被密封流体側の周面に前記被密封流体を前記シール面に導入する形の流体導入口を有するとともに、他方のシール面に長手のディンプルを有し、または一方のシール面に前記流体導入口と前記ディンプルとを有し、前記ディンプルが環状の前記シール面の中心からの放射線上の前記シール面に複数個が配置されているものである。
本発明に係わるメカニカルシール装置では、従来のように回転密封環を回転軸に移動自在にして移動する面間に圧着されたOリングのより移動が困難になる構成ではなく、伸縮自在の弾性力のある金属または樹脂材のベローズにより回転密封環と回転軸との間が密封されているから、被密封流体がケミカル液であっても、ベローズの材質が劣化するのを防止できるとともに、回転密封環の対向シール面のシール面に対する密接に応動する能力が優れる。このため、ベローズに押圧された対向シール面をシール面に常に密接させてシール能力を発揮させることができる。同時に、劣化しないベローズにより耐久能力も発揮される。また、ベローズにより応動可能にされた回転密封環は、固定密封環とシール面が摺動するときに鳴き現象も発生させるが、シール面に設けた流体導入口とディンプルとの協働作用により、摺動するシール面に被密封流体を導入するとともに、シール面の潤滑作用を長期に渡り発揮して不快な鳴き現象が防止される。そして、シール面の摺動時の潤滑作用により、シール面のシール能力を向上させるとともに、シール面の摺動時の発熱と摩耗が防止できる。
図1は、本発明の第1実施例に係わるメカニカルシール装置の片側の断面図である。
図2は、図1に示す固定密封環の正面図である。
図3は、他の実施態様に係わる固定密封環の中心からシール面の放射線上に配置した一部のディンプル付シール面を示す正面図である。
図4は、図1における回転密封環の流体導入口を設けた対向シール面を示す正面図である。
図5は、図1の回転密封環用固定部を拡大した片側の断面図である。
図6は、他の実施態様に係わる回転密封環の対向シール面を示す正面図である。
図7は、本発明の第2実施例に係わるメカニカルシール装置の全断面図である。
図8は、本発明に関連する先行技術のメカニカルシール装置の片側の断面図である。
符号の説明
1 メカニカルシール装置
3 回転密封環
3A 対向シール面
3B 外周面
3C 内周面
4 流体導入口
4A 第2流体導入口
10 回転密封環用固定部(固定部)
10A 第1固定環
10A1 嵌着面
10B ベローズ
10C 結合面
10D 第2固定環
10N 雌ねじ
11 止めねじ
20 固定密封環
20A シール面
20B ディンプル付シール面(ディンプル付平面)
20C 通路面
20D ピン用溝
21 ディンプル
22 嵌合周面
30 スリーブ
30A 外周面
31 ナット
45 シール部品(オイルシール)
60 シールハウジング
60C 内面
70 シールカバー
70C 内周面
75 供給孔
76 導入孔
A 機外部
C 通路
D 流体室
Lp 機内部
以下、本発明に係わる実施の形態のメカニカルシール装置を図面に基づいて詳述する。尚、以下に説明する各図は、設計図を基にした図面である。
図1は、本発明に係わるメカニカルシール装置1をシールハウジング60と回転軸50との間でシールするために、この両部品の間に装着した片側の断面図である。又、図2は、図1のメカニカルシール装置1に設けられた固定密封環20のシール面20Aの正面図である。更に、図3は、他の実施例のディンプル付シール面20Bにおける一部を示す正面図である。
図1は、本発明に係わる第1実施例を示すメカニカルシール装置1である。シールハウジング60の軸用の孔を形成する内面60C内には、回転軸50が貫通している。このメカニカルシール装置1は、シールカバー70の内周面70Cと、回転軸50に嵌着したスリーブ30の外周面30Aとの間に取り付ける。このシールカバー70は、シールハウジング60の外端面60Aに接合する。また、回転軸50はシールハウジング60の内面60C内に装着されて図示省略の軸受けにより回転可能に支持されている。なお、シールハウジング60の内面60C内が機内部Lpであり、メカニカルシール装置1のシールカバー70側の外方が機外部Aである。また、シールカバー70は、メカニカルシール装置1を取り付けるために分割されているが、一体に形成することも可能である。また、回転軸50にスリーブ30を設けることなく、固定部10を直接に回転軸50に取り付けることも可能である。
さらに、図1とともに図2および図3に基づいてメカニカルシール装置1の詳細な構成を説明する。シールハウジング60に取り付けられるシールカバー70は、四角形状又は円形状に形成する。このシールカバー70には、図示は省略されているが、周面に沿って四等配の位置であって、外方が突抜けのU形状の固定溝を設ける。このシールカバー70の固定溝を外端面60Aに設けた植え込みボルトに通してから植え込みボルトにナット31を締め付ける。そして、シールハウジング60の外端面60Aにシールカバー70の取付面70Aを接合して固定する。このシールカバー70の内部には、シールハウジング60の内面60Cと同心の内周面70Cを設ける。
このシールカバー70の内周面70Cには、機外部A側にシール部品45が取り付けられる嵌着面73を形成する。この嵌着面73に潤滑液または封止液を封止するシール部品45を装着する。このシール部品45は、例えば、シールリング、Oリングなどを用いると良い。また、シールカバー70の内周面70Cのシール部品45より機内部Lp側には、固定密封環20の嵌合面20Bと嵌着する段付周面を設ける。また、この段付周面の機内部Lp側には外部から貫通する導入孔76を設ける。この導入孔76からはフラッシング液Rがシール面20Aと対向シール面3Aとの接合間の流体導入口4側の位置へフラッシングされる。次に、内周面70Cにおける固定密封環20の背面側に周面に沿って等配に複数個の固定ピン72を径方向の位置に植え込む。なお、シールカバー70における固定密封環20とシール部品45との中間の流体室Dには、外部から流体室Dに貫通する供給孔75を設けることもできる。この供給孔75を設けた場合は、図示を省略するタンクより導入された冷却液または潤滑液を流体室Dへ供給できるようにする。また、タンクを設けることなく、流体室Dに清水や潤滑液などを蓄えても良い。
前述したシールカバー70の内周面70Cと嵌合する固定密封環20の嵌合面20Bには、段付の接合周面22を形成する。この接合周面22は、内周面70Cの段付周面との間にシール用のOリング41を装着できるようにする。また、固定密封環20の機内部Lp側の先端にはシール面20Aを設ける。さらに、固定密封環20のシール面20Aと反対側の背面には、周面に沿って複数個の固定ピン72と係止する各々のU形状をしたピン用溝20Dを設ける。また、固定密封環20の内周には通路面20Cを形成する。この通路面20Cの内周側はスリーブ30の外周面30Aとの間に機内部Lp側の流体室Dの一部を形成する。この固定密封環20は炭化珪素、超硬質鋼、セラミック等の材質により形成する。
図2は、固定密封環20におけるシール面20A側の正面図である。シール面20Aには、図に示すように固定密封環20の中心を通る多数の放射線(径方向線)上に点在する多数個のディンプル21を設ける。このディンプル21は、傾斜方向へ細長い形状に形成する。ディンプル21の形状は、回転方向Nの外方へ長手に傾斜した凹形状のものを実施例として採用した。また、放射線上に沿って長方形に凹形成したものも実施例として採用した。ディンプル21は細長く形成されているが、凹んだ長方形、楕円形、放射方向へZ形状および放射方向へV形状にしても良い。しかし、ディンプル21は、長手方向が放射方向または回転方向に対して外方へ傾斜した形状が好ましい。さらに、シール面20Aの径方向の幅(rh−rL)におけるディンプル付シール面20Bの範囲は、図2に示すように内周線r2と外周線r1との中間に形成する。または、シール面20Aの幅(rh−rL)の全面にディンプル付シール面20Bを形成しても良い。
図3は、他の実施例のディンプル付シール面20Bの一部を示す正面図である。この図3に示す凹んだ長方形状のディンプル21を固定密封環20(図1と同様な形状の固定密封環20)の円環状のディンプル付シール面20Bにおける放射線上に点在する実施例である。このディンプル21は、縦の長さがL1,L2,L3,L4であり、横の幅がTである。この幅は種々の形状に形成できる。また、ディンプル21の径方向のピッチはP1である。そして、ディンプル付シール面20Bの径方向の幅がL(図1のr1−r2の幅と同じ)である。図3の各ディンプル21の径方向の寸法関係は、(L1+L2)/2×1.5=ほぼP1になるように形成されている。また、1/3×L4=ほぼTになるように形成されている。この凹状のディンプル21の縦の長さは、L1,L2,L3およびL4は、0.1mmから0.6mmの寸法の範囲に形成する。さらに好ましくは、L1,L2,L3およびL4を0.2mmから0.4mmの寸法にすると良い。また、ディンプル21の横の幅Tは、0.02mmから0.2mmの寸法の範囲に形成する。さらに好ましくは、Tを0.05mmから0.1mmの寸法にすると良い。なお、凹状のディンプル21の深さは、0.001mmから0.01mmの範囲にすると良い。この寸法関係は、実施例であり、固定密封環20が大きくなる場合は、その大きさに応じてディンプル21の形状も、相似にして大きな寸法に変更されることもある。これらのディンプル21の形状は、ディンプル付シール面20Bに示すように、エッチング加工して容易に形成できる。
図4は、図1に示す回転密封環3の対向シール面3Aの正面図である。また、図5は、回転密封環3を取り付けた回転密封環用固定部(以下、固定部という)10の片側の拡大した断面図である。以下に、回転密封環3とともに、固定部10を図1、図4および図5を参照して説明する。この回転密封環3は、円筒形状に形成する。この回転密封環3の材質は、カーボン、例えば、高強度緻密質カーボンである。つまり、無含浸カーボンである。この回転密封環3は、一端の正面に対向シール面3Aを設ける。さらに、回転密封環3の対向シール面3Aの外周側には、周面に沿って6等配の位置に円弧状に切り込んだ流体導入口4を形成する。この流体導入口4は、実施例として、軸方向の長さ寸法が1mmから4mmの範囲に形成している。また、径方向の長さ寸法は0.3mmから2mmに形成している。なお、流体導入口4は、円弧状とは限らず、長方形状溝、螺線溝、S型溝、U型口等に形成して流体(導入孔76からのフラッシング液Rまたはプロセス流体Lp1)をシール面20Aと対向シール面3Aとの摺動面間に導入できるものであれば良い。さらに、回転密封環3の内周面3Cとスリーブ30の外周面30Aとの間隙は、機内部Lp側とシール面3A,20Aで遮断されて流体室Dと連通している。
回転軸50の外周面には、スリーブ30の内周面30Bを嵌着する。このスリーブ30は、図示省略する端部側の取付部を止めねじにより回転軸50に固定する。また、スリーブ30は、外周面30Aに段付面を設けて大径部と小径部とに形成する。スリーブ30の外周面30Aとシールハウジング60の内面60Cとの間は機内部Lpと連通する通路Cに形成されてプロセス流体Lp1が流入する。なお、スリーブ30は、ステンレス鋼、黄銅、鉄等の材質により形成する。
また、回転密封環3の対向シール面3Aの反対側の背面と外周面3Bとは、第1固定環10Aの孔付有底円筒状の嵌着面10A1に嵌着して結合する。第1固定環10Aは、回転軸50側(スリーブ30)に保持される固定部10のうちの機外部A側の先端部に設ける。この固定部10のうちの第1固定環10Aより機内部側Lp側は第2固定環10Dに形成する。そして、第1固定環10Aと第2固定環10Dとの間は金属製の弾性ベローズ10Bにより密封に連結する。この円筒状のべローズ10Bは、スリーブ30を囲んで、一端部を第1固定環10Aに結合するとともに、他端部を第2固定環10Dに結合する。そして、この弾性力を有するべローズ10Bは、ばね力により回転密封環3の対向シール面3Aを固定密封環20のシール面20Aへ弾発に押圧するとともに、プロセス流体Lp1が流体室D側へ流出するのを密接するシール面3A,20Aにより遮断する。また、第2固定環10Dは、内周の結合面10Cをスリーブ30の外周面30Aに嵌着する。この結合面10Cとスリーブ30との嵌合間は、結合面10Cに設けたOリング取付溝10E(図5を参照)にOリング42を嵌合してOリング42により嵌合面の軸方向両側を遮断する。さらに、第2固定環10Dには、雌ねじ10Nを径方向(内外周面)へ貫通して設ける。この雌ねじ10Nに止めねじ11を螺合して第2固定環10Dをスリーブ30に固定する。なお、固定部10は、ステンレス鋼、黄銅等の材質により形成する。また、固定部10に用いるOリング42と固定密封環20に用いるOリング41は、ゴム状弾性樹脂、又は耐ケミカル液用のゴム材、例えば、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、フッ素ゴム(FKM)等により形成すると良い。
図6は、実施例2の回転密封環3である。この回転密封環3は、シール面3Aの内周側に流体導入口4を設ける。また、流体導入口4は、形状の異なる第2流体導入口4Aと組み合わせに配置しても良い。そして、このメカニカルシール装置1においては、図1のメカニカルシール装置1の構造とは相違し、この回転密封環3は対向シール面3Aの内周側から外周方向へ向かって漏れようとする被密封流体をシールするアウトサイド型メカニカルシール装置に用いられる(回転密封環3の内周面内にプロセス流体等の被密封流体が介在する場合)。そして、機内部Lpと回転密封環3の内周側の間隙が連通している構成である。このメカニカルシール装置は、図1の供給孔75から回転密封環3の内周側へフラッシング液(またはクエンチング液)が導入されて、回転密封環3の流体導入口4付の対向シール面3Aと固定密封環20のディンプル21付のシール面20Aとの間の摺動面に流体導入口4、4Aから潤滑液として導入される。このメカニカルシール装置1においては、実施例として、供給孔75から清水や潤滑油などが導入される。なお、固定密封環0のシール面20Aには、図2または図3と同様なディンプル21が形成されている。
さらに、全体の図は省略するが、実施例3として、図1のメカニカルシール装置1おいて、図6に示す回転密封環3を取り付けたものがある。この場合は、供給孔75からフラッシング液(例えば、清水)を供給して回転密封環3の流体導入口4付の対向シール面3Aとディンプル21付の固定密封環20のシール面20Aとの間の摺動面に流体導入口4からフラッシング液(潤滑液)を介在させる。特に、回転密封環3の対向シール面3Aと固定密封環20のシール面20Aとの間の摺動面にプロセス流体Lp1が、直接に介在すると不具合となる特殊なケミカル流体のときなどに採用すると優れた効果が発揮できる。なお、シール面3A,20Aにおける流体導入口4とディンプル21の配置は図2,図3,図4および図6と同様である。
図7は実施例4のメカニカルシール装置1の全断面図である。図7のメカニカルシール装置1において、図1のメカニカルシール装置1と相違する点は、回転軸50の外周面にスリーブ30を設けない場合である。また、シールカバー70に供給孔75を設けない場合である。その他の構成は、図1と同一の符号で示すように、図1とほぼ同様な構成である。この場合も、導入孔76からフラッシング液Rが回転密封環3の対向シール面3Aと固定密封環20のシール面20Aとの一方に設けた流体導入口4に供給される。そして、この対向シール面3Aに設けた流体導入口4から対向シール面3Aとシール面20Aとの間の摺動面にフラッシング液Rを導入し、摺動するシール面3A,20Aの潤滑作用とともに、シール面3A,20Aの摩耗を防止する。同時に、この対向シール面3Aとシール面20Aとの間の摺動面に発生する発熱とともに、摺動するときの騒音、つまり、メカニカルシールの鳴き現象を防止する。
このメカニカルシール装置1は、回転軸50に第2固定環10Dを嵌着して両部品を固定する。また、第2固定環10DのOリング取付溝10E(図5を参照)にOリング42を嵌め込むとともに、第2固定環10Dを回転軸50の外周面に嵌着する。そして、止めねじ11により第2固定環10Dを回転軸50に固定する。このようにして組み立てることにより、回転密封環3を設けた固定部10は、回転軸50に取り付けられる。一方、固定密封環20は、Oリング41を接合面22(図1を参照)に嵌合してシールカバー70の内周面70C(図1を参照)に嵌着する。このとき、ピン用溝20Dを固定ピン72に挿入して固定密封環20が回転用密封環3との相対回転中に回動しないように係止する。そして、シールカバー70をシールハウジング60の外端面60Aにナット31を介して取り付ける(図1を参照)。このようにして固定密封環20のディンプル21を設けたシール面20Aと回転用密封環3の流体導入口4を設けた対向シール面3Aとは密接して摺動する。その結果、メカニカルシール装置1の構造が簡単になるとともに、部品の組み立てが容易になる。
そして、通路Cには、プロセス流体Lp1(被密封流体)が流入する。しかし、プロセス流体Lp1は、固定部10の金属または樹脂材質のベローズ10Bによって機外部Aに流出するのをシールされる(符号は図1も参照)。このため、回転密封環3を保持する固定部10における可動する部分(第1固定部10Aと回転密封環3)は、プロセス流体Lp1(ケミカル流体)によって作動不良になるのが防止される。また、ベローズ10Bにより回転密封環3を弾発に押圧して固定密封環20のシール面3Aと最適に密接させてシール効果を発揮する。また、導入孔76からフラッシング液Rが回転密封環3の対向シール面3Aと固定密封環20のシール面20Aとの間の摺動面にフラッシングされる。このフラッシング液Rは、流体導入口4から摺動面に供給されるとともに、ディンプル21の機能により回転密封環3の対向シール面3Aと固定密封環20のシール面20Aとの摺動面の潤滑作用を促進する。さらに、回転密封環3は、弾性のベローズ10Bに弾発に保持されていても、摺動する対向シール面3Aの摺動時の発熱と摩耗を防止できる。同時に、ベローズ10Bに弾発に保持された回転密封環3の摺動面に発生する鳴き現象も効果的に防止できる。なお、ベローズ10Bは被密封流体をシールする点と耐ケミカル液に優れているが、ベローズ10Bにより弾発に保持された回転密封環3は、摺動時に小さい固有振動数を伴うので、鳴き現象の発生、摺動発熱の発生、シール能力の低下の原因となるが、本発明のように構成することにより、これらの問題が防止できる効果を奏する。
従来のシール面に動圧発生溝を設けて被密封流体の漏れをある程度許容する非接触型メカニカルシール装置では、このプロセス流体Lp1を確実にシールすることは不可能である。しかし、本発明の接触型のメカニカルシール装置1では、対向シール面3Aとシール面20Aが常に接触状態であるから、被密封流体(プロセス流体Lp1)を確実にシールすることが可能となる。そして、接触型メカニカルシール装置1におけるケミカル液(プロセス流体Lp1)にガスが混在するような被密封流体により摺動面に惹起する種々の問題をシール面20Aに設けたディンプル21と相対する対向シール面3Aに設けた流体導入口4との組み合わせによって効果的に解決する。
上述のように構成されたメカニカルシール装置1は、以下のように作用する。導入孔76から供給されるフラッシング液Rは回転密封環3の対向シール面3Aと固定密封環20のシール面20Aとの間の外周にフラッシングされる。そして、介在するプロセス流体Lp1またはフラッシングされたフラッシング液Rは、流体導入口4から回転密封環3の対向シール面3Aと固定密封環20のシール面20Aとの摺動面に供給される。そして、一方のシール面20Aに配置されたディンプル21の機能により、フラッシング液Rは、摺動するシール面3A,20Aに介在されて対向シール面3Aとシール面20Aとの摺動面が発熱しないように冷却するとともに、摩耗しないように潤滑する。同時に、この対向シール面3Aとシール面20Aとの間に介在するフラッシング液Rは、ディンプル21に貯蔵されて対向シール面3Aとシール面20Aとの摺動時の発熱を防止するとともに、発熱に伴う鳴き現象が防止できる効果を奏する。さらに、回転密封環3を構成する高強度緻密質カーボンにより自己潤滑作用が発揮されるから、相対するシール面3A,20Aの摺動時の発熱も防止できる。このため、被密封流体が摺動熱により炭化して固形化し、各シール面3A,20Aが炭化物によりむしり取られるブリスタ現象も防止することができる。
以下に、本発明のメカニカルシール装置に係わる他の実施の形態の発明について、その構成と作用効果を説明する。
本発明に係わる第1発明のメカニカルシール装置は、固定密封環が炭化珪素材で形成されているとともに回転密封環がカーボン材で形成され、固定密封環のシール面にディンプルを有し、且つ回転密封環の対向シール面に流体導入口を有するものである。
この第1発明に係わるメカニカルシール装置では、炭化珪素材製の固定密封環は、摺動材としての耐摩耗能力を有するとともに、耐久能力を発揮する。このため、シール面のディンプルの損傷を防止するとともに、ディンプルに潤滑液を長期に蓄えることができる。また、カーボン材製の回転密封環は炭化珪素材製の固定密封環に対してカーボンとして潤滑作用を発揮する。同時に、この潤滑作用は、流体導入口から導入された流体を摺動するシール面に導入して摺動するシール面の摩耗を防止できる効果がある。
本発明に係わる第2発明のメカニカルシール装置は、シールカバーにフラッシング流体通路を有するとともにフラッシング流体通路から注入されるフラッシング流体が固定密封環のシール面と回転密封環の対向シール面との間の流体導入口側へ流れる形に構成したものである。
この第2発明に係わるメカニカルシール装置では、プロセス流体に潤滑作用がない場合でも、フラッシング流体通路から流体導入口へ流れ、このフラッシング流体を流体導入口からシール面に導入して効果的に潤滑作用を発揮させる。同時に、摺動時の発熱を防止するとともに、摺動するシール面の鳴き現象を効果的に防止する。また、シール面をフラッシング流体により洗浄してシール面がケミカル液により摩耗するのも防止する。
本発明に係わる第3発明のメカニカルシール装置は、ベローズが金属材製または樹脂材製で回転密封環の対向シール面を固定密封環のシール面に弾発して密接させるばね手段に構成されているものである。
この第3発明に係わるメカニカルシール装置では、ベローズの一端部に設けた固定部により回転軸に固定するとともに、自由端部に設けた回転密封環を固定密封環に対して軸方向に応動しながら密接させることが可能になる。このため、回転密封環を押圧するばねを不用にするとともに、ベローズは金属材製または樹脂材製を可能にしてケミカル液のような被密封流体によりベローズが劣化することもなく、回転密封環の対向シール面を固定密封環のシール面に対して長期にわたり応動して密接させることができる効果を奏する。
以上に説明したように、本発明は、プロセス流体などの被密封流体により各シール面が摩耗するのを防止できる有用なメカニカルシール装置である。さらに、各シール面の摺動発熱を防止して鳴き現象を効果的に防止できる有用なメカニカルシール装置である。

Claims (4)

  1. シールハウジングと回転軸との間隙のプロセス流体をシールするメカニカルシール装置であって、
    前記シールハウジングに接合するシールカバーの内周面に密封に取り付けられて前記回転軸を囲む一端面にシール面を有する固定密封環と、
    前記シール面と密接して摺動可能な環状の対向シール面を有する回転密封環と、
    前記回転密封環を密封に嵌着して前記回転軸を囲む第1固定環と、前記回転軸と密封に嵌着可能な第2固定環とを有し、且つ前記回転軸を囲んで一端部が前記第1固定環と密封に連結するとともに他端部が前記第2固定環と密封に連結する金属または樹脂材製の弾性ベローズを有する固定部と、を具備し、
    前記シール面と前記対向シール面とのうちの一方のシール面の被密封流体側の周面に前記被密封流体を前記シール面に導入する流体導入口を有するとともに、他方のシール面に長手のディンプルを有し、
    または一方のシール面に前記流体導入口と前記ディンプルとを有し、前記ディンプルが環状の前記シール面の中心からの放射線上の前記シール面に複数個が配置されていることを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 前記固定密封環が炭化珪素材で形成されているとともに前記回転密封環がカーボン材で形成され、前記固定密封環の前記シール面にディンプルを有し、且つ前記回転密封環の前記対向シール面に流体導入口を有することを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記シールカバーにフラッシング流体通路を有するとともに前記フラッシング流体通路から注入されるフラッシング流体が前記固定密封環の前記シール面と前記回転密封環の前記対向シール面との間の流体導入口側へ流れる構成に成されていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記ベローズが金属材製または樹脂材製で前記回転密封環の対向シール面を前記固定密封環のシール面に対して弾発して密接させるばね手段に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
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