JP2001316978A - 繊維製品処理剤 - Google Patents

繊維製品処理剤

Info

Publication number
JP2001316978A
JP2001316978A JP2000136794A JP2000136794A JP2001316978A JP 2001316978 A JP2001316978 A JP 2001316978A JP 2000136794 A JP2000136794 A JP 2000136794A JP 2000136794 A JP2000136794 A JP 2000136794A JP 2001316978 A JP2001316978 A JP 2001316978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
water
treating agent
salts
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000136794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4519264B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Hasegawa
美貴 長谷川
Yasushi Yoshida
靖 吉田
Takako Igarashi
崇子 五十嵐
Koji Yui
幸治 湯井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000136794A priority Critical patent/JP4519264B2/ja
Publication of JP2001316978A publication Critical patent/JP2001316978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4519264B2 publication Critical patent/JP4519264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便に且つ優れた形態安定性を繊維製品に付
与できる繊維製品処理剤を提供する。 【解決手段】 (a)カルボキシ基を有するモノマー単
位を全モノマー単位中に40〜100モル%有し、ヒド
ロキシ基を有するモノマー単位を有さない重合体、
(b)20℃における水への溶解度が0.1g/100
g以下の水難溶性物質及び水を、特定比率で含有し、2
0℃におけるpHが3.0〜7.5である繊維製品処理
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡便に且つ優れた
形態安定性、すなわちシワ抑制効果や折り目保持効果を
繊維製品に付与する繊維製品処理剤及び物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ワイシ
ャツやスラックス等のアイロンがけは手間のかかる作業
の一つであり、その作業を軽減させるべくホルマリンガ
ス或いはホルマリン放出体や液体アンモニア等を用いた
形態安定化処理が施された衣料が市販されている。特開
平7−189131号公報には、少なくとも2つのカル
ボキシル基を有するポリ酸と燐含有促進剤と活性水素化
合物を含むセルロース基体の強化方法が、特開平11−
158773号公報では、特定の水溶性ビニル共重合体
と無機塩とを含有する水性液によるセルロース布帛への
形態安定性付与方法が開示されている。
【0003】しかしながら、これらの方法は工業用途又
は専門のクリーニング店向けの技術であり、家庭で容易
に形態安定性を付与する技術は見出されていなかった。
【0004】一方、特開平9−241973号公報にカ
ルボキシル基を有する水溶性ポリマーを用い、かつpH
が3.5〜7.5であるスプレー用糊剤組成物が開示さ
れているが、このような糊剤組成物は通常の洗濯によっ
て容易に洗い流されてしまい、アイロンがけによって整
えられた形態が消失してしまい、形態安定性を付与する
ものではない。
【0005】従って、本発明の課題は、家庭において簡
便に且つ優れた形態安定性を繊維製品に付与する繊維製
品処理剤及び物品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)カルボ
キシ基を有するモノマー単位を全モノマー単位中に40
〜100モル%有し、ヒドロキシ基を有するモノマー単
位を有さない重合体〔以下(a)成分とする〕0.01
〜20重量%、(b)20℃における水への溶解度が
0.1g/100g以下の水難溶性物質〔以下(b)成
分とする〕0.001〜5重量%及び水を含有し、20
℃におけるpHが3.0〜7.5である繊維製品処理剤
に関する。
【0007】また、本発明は、該本発明の繊維製品処理
剤を、手動式スプレーヤーを備えた容器に充填してなる
繊維製品処理剤物品に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の(a)成分の重合体は、
カルボキシ基を有するモノマー単位〔以下モノマー単位
(A)とする)を有するものであり、モノマー単位
(A)は、例えばカルボキシ基を有し、ヒドロキシ基を
有さないビニル系モノマー(以下モノマー(A)とす
る)を重合するか、又は他のビニル系モノマーと共重合
することによって形成することができる。モノマー単位
(A)を得るためのモノマー(A)の例としては、下記
式(1)〜(3)並びに後述する式(4)及び(5)で
表される化合物から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0009】
【化1】
【0010】〔式中、R1、R2は同一又は異って、水素
原子、炭素数1〜3のアルキル基、CH2COOM5(M
5は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、N
4、有機アミン)を示す。M1、M2、M3、M4は同一
又は異って、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、NH4、有機アミンを示す。ここで、有機アミンと
しては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン等が挙げられる。〕。
【0011】式(1)〜(3)の具体例としては、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレ
イン酸、フマル酸等又はこれらの塩が挙げられる。塩を
形成する対イオンとしては、ナトリウム、カリウム、リ
チウム、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
なお、イタコン酸やマレイン酸は下記式(4)及び
(5)で表される酸無水物であってもよい。酸無水物
は、加水分解されて本発明の重合体を構成するモノマー
単位(A)となる。
【0012】
【化2】
【0013】上記のなかでもアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、イタコン酸又はこれらのナトリウム
塩、カリウム塩が好ましい。特に、マレイン酸等のジカ
ルボン酸もしくはそのナトリウム塩、カリウム塩又は無
水マレイン酸、無水イタコン酸がよりが好ましい。
【0014】本発明で用いられる(a)成分の重合体
は、式(1)〜(5)で表される化合物に代表されるモ
ノマー(A)の1種以上を重合することによって得られ
る重合体である。単一のモノマーからなる重合体の場
合、用いるモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸又はこれらの塩、無水マレイン酸が好ましい。
共重合体の場合、モノマーの組み合わせと共重合比は任
意であるが、例えばアクリル酸とマレイン酸、メタクリ
ル酸とマレイン酸、アクリル酸と無水マレイン酸、メタ
クリル酸と無水マレイン酸又はその塩の組み合わせ等が
挙げられる。なかでもアクリル酸又はその塩とマレイン
酸又はその塩、或いはアクリル酸又はその塩と無水マレ
イン酸を10:90〜80:20モル比で組み合わせた
ものが好ましい。
【0015】(a)成分の重合体は、モノマー単位
(A)と他のヒドロキシ基を有さないモノマー単位(以
下モノマー単位(B)とする)とから構成される重合体
であってもよいが、全モノマー単位に対するモノマー単
位(A)の割合が、40〜100モル%、好ましくは、
75〜100モル%、最も好ましくは実質的に100モ
ル%で構成される。なおモノマー単位(A)の割合は、
重合時に配合した各モノマーのモル比から求めてもよ
い。
【0016】モノマー単位(B)は、例えば、モノマー
(A)と共重合可能であり、且つヒドロキシ基を有さな
いビニル系モノマー(以下モノマー(B)とする)を、
モノマー(A)と共重合することによって形成すること
ができる。
【0017】モノマー(B)の具体例としては、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等
の(メタ)アクリル酸誘導体、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリ
ルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、tert
−ブチル(メタ)アクリルアミド等のN−置換(メタ)
アクリルアミド誘導体、メチルビニルエーテル、ブチル
ビニルエーテル等のビニルエーテル類、スチレン、スチ
レンスルホン酸及びその塩等のスチレン誘導体、ビニル
スルホン酸、アリルスルホン酸等のスルホン酸塩含有ビ
ニルモノマー又はそれらの塩、エチレン、プロピレン、
イソブチレン等のオレフィン系炭化水素類等が挙げら
れ、これらの1種以上を用いることができる。なかでも
メチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、メチルビニルエーテル、エチレ
ン、イソブチレン等が好ましい。ここで(メタ)アクリ
ルはアクリル又はメタクリルの意味である。
【0018】本発明で用いられる(a)成分の重合体の
合成方法は、例えば特開平6−206750号公報に記
載されているような方法が適用できる。具体的には、ラ
ジカル開始剤の存在下に、前記の各モノマーを所定のモ
ル比率で、ラジカル重合することにより得られる。この
ようにして得られた重合体の重量平均分子量は1,00
0〜1,000,000〔ゲル浸透式液体クロマトグラ
フィー(以下GPCと記載)法、ポリエチレングリコー
ル(以下PEGと記載)換算〕の範囲のものが好ましく
用いられる。なかでも5,000〜800,000の範
囲がより好ましく、さらに10,000〜500,00
0が特に好ましい。
【0019】また、本発明の繊維製品処理剤に配合する
(a)成分の重合体は、異なる組成又は異なる重量平均
分子量のものを2種以上組み合わせて使用することがで
きる。
【0020】本発明の繊維製品処理剤は、(a)成分の
重合体を0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜1
5重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%含有す
る。
【0021】本発明の繊維製品処理剤には、(b)成分
として20℃における水への溶解度が0.1g/水10
0g以下の水難溶性物質を含有させることにより、スプ
レーミストが均一となり、その結果、繊維製品へムラな
く処理剤が付着するために良好な形態安定性を付与させ
ることができる。本発明の水難溶性物質の上記溶解度
は、好ましくは0.001g/水100g以下である。
【0022】(b)成分の水難溶性物質は、シリコーン
化合物及び香料成分から選択されるものを用いること
が、滑り性や香りつけ等の他の効果と兼ねることがで
き、好ましい。
【0023】シリコーン化合物としては、具体的には、
ジメチルポリシロキサンオイル、側鎖の一部或いは末端
にヒドロキシ基を有するジメチルポリシロキサンオイ
ル、ジメチルポリシロキサンオイル又はヒドロキシ基含
有ジメチルポリシロキサンオイルに、水への溶解度が
0.1g/水100gを越えないように有機基を1種以
上導入した変性シリコーンオイルが挙げられる。ジメチ
ルポリシロキサンオイル及びヒドロキシ基含有ジメチル
ポリシロキサンオイルは、25℃における粘度が1,0
00〜5,000万mm2/s、好ましくは1万〜3,
000万mm2/s、さらに好ましくは10万〜2,0
00万mm2/sである。この範囲であれば、好ましい
スプレーミストの均一性が得られ、また、シリコーンオ
イルの製造上の困難さも生じない。変性シリコーンオイ
ルを得るために導入される有機基としては、アミノ基、
アミド基、ポリエーテル基、エポキシ基、カルボキシ
基、アルキル基、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)
鎖等が挙げられる。なかでもアミノ基、アミド基、ポリ
エーテル基が好ましい。
【0024】上記シリコーン化合物は、乳化剤により乳
化しても使用できる。乳化剤には、非イオン性界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤のいずれか1種以上を任意に組み合わせて
使用するのが好ましい。
【0025】また、乳化剤を用いないでシリコーンオイ
ルにポリエーテル基等の親水性の変性基を導入して自己
乳化させて用いても構わない。
【0026】以上のようなシリコーン化合物は、シリコ
ーン化合物自体、または乳化された態様のシリコーン製
剤として入手可能である。例えば、ジメチルポリシロキ
サンエマルションとしては東レ・ダウコーニング・シリ
コーン(株)からBY22−029やCF2238等が
入手可能であり、ヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキ
サンオイルにアミノ基が導入されたものとしては東レ・
ダウコーニング・シリコーン(株)からSM8704C
が入手可能であり、ジメチルポリシロキサンオイルにア
ミノ基とポリエーテル基が導入されたものとしては信越
化学工業(株)からX−61−689が入手可能であ
る。
【0027】本発明の処理剤は、(b)成分である上記
のようなシリコーン化合物をシリコーンオイルとして
0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2.5重
量%、より好ましくは0.05〜1.0重量%含有す
る。これらのシリコーン化合物によってスプレーミスト
を均一化させる効果とともにアイロン滑り性を向上させ
る効果を付与させることもできる。
【0028】また、本発明でいう香料成分とは、「香料
の化学」(赤星亮一著、大日本図書、昭和58年、第1
刷発行)に記載されている化合物を指し、このうち
(b)成分の20℃の水への溶解度が0.1g/100
g〔なお末尾に(*)を付したものは溶解度が0.00
1g/100g以下のものである〕の水難溶性物質とな
るものとしては、ベンジルアセテート、3,7−ジメチ
ルオクタノール、4−t−ブチルシクロヘキシルアセテ
ート(*)、2−t−ブチルシクロヘキシルアセテート
(*)、2−メチル−3−(p−イソプロピルフェニ
ル)プロピオンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチ
ルハイドロシンナミックアルデヒド(*)、オクチルア
ルデヒド、1−ノナノール、p−メチル−イソ−プロピ
ルベンゼン(*)、5−メチル−2−イソプロピルシク
ロヘキサノール、1,3,4,6,7,8−ヘキサハイ
ドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペ
ンタ−γ−2−ベンゾピラン(*)、7−アセチル−
1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラハイドロ
ナフタレン(*)、エチレンウンデカンジカルボキシレ
ート、2,6−ジニトロ−3,5−ジメチル−4−アセ
チル−t−ブチルベンゼン、セドロール(*)、2,6
−ジメチルオクタン−1−オール、フェニルエチルフェ
ニルアセテート、ベンジルベンゼンカルボキシレート
(*)、1,7,7−トリメチルビシクロ−(2,2,
1)−2−ヘプタノン、1,7,7−トリメチルビシク
ロ−1,2,2−ヘプタノール、2−メチル−サリシレ
ート、ジフェニルエーテル(*)、2−メチルウンデカ
ナール(*)、メチルフェニルアセテート、メチル−2
−アミノベンゾエート(*)、シクロペンタデカノリド
(*)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(*)、ベン
ゾピロール、2−メトキシ−4−アリルフェノール、
3,7−ジメチル−6−オクテン−1−イルアセテート
(*)、1−メチル−4−イソプロピル−シクロヘキセ
ン−8−オール、9−デセン−1−オール(*)、4−
(4−メチル−4−ヒドロキシアミル)−3−シクロヘ
キセンカルボキシアルデヒド、α−イソメチルイオノン
(*)、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエニル−
3−アセテート、アミルサリシレート(*)、ベンジル
サリシレート(*)、メチル−(3−オキソ−2−ペン
チルシクロペンチル)−アセテート、1−(2−t−ブ
チルシクロヘキシルオキシ)−2−ブタノール(*)、
p−メンタ−1,8−ジエン(*)、3,7−ジメチル
−1,6−オクタジエン−3−オール等が挙げられる。
【0029】本発明の処理剤には、上記香料成分を1種
以上組み合わせて香料組成物として使用でき、また、上
記以外の水への溶解度が0.1g/水100gを越える
香料成分の1種以上をさらに組み合わせて香料組成物と
することもできる。
【0030】(b)成分である、水への溶解度が0.1
g/100g以下の水難溶性香料成分の含有量は合計で
本発明の処理剤中に0.001〜5重量%、好ましくは
0.01〜1重量%である。この範囲において好ましい
スプレーミストの均一性が達成でき、使用感を損ねな
い。また、これらの香料成分は繊維製品処理剤の使用感
を向上させる効果も付与することもできる。
【0031】本発明の繊維製品処理剤は、(a)成分、
(b)成分及びその他成分以外に水を含有する水性組成
物であって、20℃におけるpHが3.0〜7.5、好
ましくは3.5〜7.0、より好ましくは4.0〜6.
5を示す。この範囲において繊維の強度劣化が起こら
ず、また形態安定性が良好となる。pHは、繊維処理剤
等に公知に使用されている酸やアルカリ剤により調整し
てもよく、また後述する酸塩により調整してもよい。な
お水の含有量の好ましくは、65.0〜99.9重量%
である。
【0032】本発明の処理剤は、更に(c)成分とし
て、下記の特定の酸塩を配合することにより、形態安定
性が向上する。酸塩は次の(i)〜(iii)の群から選
ばれる酸塩の1種以上を用いることができる。(i)
は、亜リン酸、次亜リン酸、リン酸、リン酸水素、リン
酸二水素、ポリリン酸、メタリン酸、ピロリン酸及びオ
ルトリン酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又はア
ルカリ土類金属塩又はアミン類塩である。アルカリ金属
はナトリウム、カリウム、リチウムが好ましく、アルカ
リ土類金属にはマグネシウム、カルシウムが好ましく、
アミン類にはアンモニウム、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミンが好ましい。
(ii)は、スルホン酸基含有化合物のアルカリ金属又は
アルカリ土類金属塩又はアミン類塩である。スルホン酸
基含有化合物には、p−トルエンスルホン酸、ナフタレ
ンスルホン酸が挙げられる。アルカリ金属、アルカリ土
類金属、アミン類は(i)と同様である。(iii)は、
ホウ酸、メタホウ酸及び水素化ホウ酸から選ばれる化合
物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン
類塩である。アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミン
類は(i)と同様である。
【0033】本発明では、特に亜リン酸、次亜リン酸、
リン酸、リン酸水素、リン酸二水素、ポリリン酸のナト
リウム塩、カリウム塩が形態安定性向上の点で好まし
い。
【0034】本発明の処理剤には、(c)成分の酸塩を
好ましくは0.005〜10重量%含有し、より好まし
くは0.05〜7.5重量%、最も好ましくは0.25
〜5重量%含有する。
【0035】また、本発明において、(a)成分のビニ
ル系重合体に対する(c)成分の酸塩の重量比率は、形
態安定性向上の点で、ビニル系重合体:酸塩として、好
ましくは1:0.01〜1:1、より好ましくは1:
0.05〜1:0.7、特に好ましくは1:0.1〜
1:0.4である。
【0036】本発明の処理剤は、さらに低分子型多価カ
ルボン酸や非イオン性界面活性剤を含有させることによ
り形態安定性がさらに向上する。
【0037】低分子型多価カルボン酸とは、1分子中に
2つ以上のカルボキシ基を有する有機酸又はその塩であ
り、好ましくは隣接する炭素原子にそれぞれ結合する少
なくとも2つのカルボキシ基を有する有機酸又はその塩
である。酸としての分子量は116〜1,000、好ま
しくは116〜800、より好ましくは116〜500
である。このような化合物としてはコハク酸、マレイン
酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、リンゴ酸、シトラコ
ン酸、アコニット酸、イタコン酸、1,2−シクロペン
タンジカルボン酸、フェニルコハク酸、1,2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロペンタンジカル
ボン酸、1,2−シクロオクタンジカルボン酸、1,2
−シクロヘプタンジカルボン酸、1,2−シクロブタン
ジカルボン酸、2,3−ジメチルコハク酸、2,3−ジ
エチルコハク酸、2−エチル−3−メチルコハク酸、テ
トラメチルコハク酸、3,3−ジメチル−シス−1,2
−シクロプロパンジカルボン酸、2,3−ジ−tert−ブ
チルコハク酸、トリメリット酸、1,2,4−シクロヘ
キサントリカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボン酸、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカ
ルボン酸、2,3,4,5−テトラヒドロフランテトラ
カルボン酸等が挙げられる。また、界面活性能を有する
多価カルボン酸として、炭素数8〜18のアルケニルコ
ハク酸等が挙げられる。これらの酸はその一部をアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン類塩としても使
用でき、或いは例えば無水マレイン酸や無水コハク酸の
ような酸無水物としても使用できる。さらに2種以上の
酸、酸無水物を組み合わせても使用できる。
【0038】これらの低分子型多価カルボン酸のうち、
特にクエン酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ
酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,2,3,4−シクロペ
ンタンテトラカルボン酸又はこれらの塩が形態安定性を
向上させる点で好ましい。
【0039】本発明の処理剤は、このような低分子型多
価カルボン酸を、酸の構造として換算したときの重量で
0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量
%、特に好ましくは0.5〜10重量%含有する。
【0040】非イオン性界面活性剤は、本発明処理剤の
繊維製品への濡れ性或いは浸透性を改善するものが選ば
れる。このようなものとしては、好ましくは炭素数6〜
18アルコールのポリオキシアルキレン(以下POAと
記載)付加物、炭素数6〜18のアルキルフェノールの
POA付加物、炭素数6〜18脂肪酸のPOA付加物、
多価アルコールの炭素数6〜18脂肪酸エステルのPO
A付加物、炭素数6〜18アルキルアミンのPOA付加
物、炭素数6〜18脂肪酸アミドのPOA付物、油脂の
POA付加物、ポリプロピレングリコールのPOA付加
物などのポリエチレングリコール型非イオン性界面活性
剤が挙げられる。ここでPOAは、好ましくはポリオキ
シエチレン又はポリオキシプロピレンであり、平均付加
モル数は2〜100モル、好ましくは5〜80モルであ
る。
【0041】また、グリセロールの炭素数6〜18脂肪
酸エステル、ペンタエリスリトールの炭素数6〜18脂
肪酸エステル、ソルビトール及びソルビタンの炭素数6
〜18脂肪酸エステル、蔗糖の炭素数6〜18脂肪酸エ
ステル、多価アルコールの炭素数6〜18アルキルエー
テル、アルカノールアミン類の炭素数6〜18脂肪酸ア
ミド等の多価アルコール型非イオン性界面活性剤等が挙
げられる。
【0042】ポリエチレングリコール型、多価アルコー
ル型のいずれの場合もアルコールやアルキル基、脂肪酸
は直鎖であっても分岐鎖であってもよい。またそれらの
炭素数は混合物であってもよい。
【0043】本発明の処理剤は、非イオン性界面活性剤
を0.001〜5重量%、特に0.01〜2.5重量%
含有することが好ましい。なお、本発明の繊維製品処理
剤中の全界面活性剤の含有量は5重量%以下である。
【0044】本発明の処理剤には必要に応じて、アイロ
ン滑り性を向上させるためのワックス或いはその乳化
物、水難溶性以外のシリコーン化合物を含有することが
でき、また保存安定性を向上させるための抗菌・殺菌・
防黴剤やアルコール、ポリオール等のような衣料用スプ
レー糊剤として公知に使用されている成分以外に、水難
溶性以外の香料を併用して配合してもよい。
【0045】本発明の処理剤の使用形態は、処理剤を繊
維製品にスプレー処理をして含浸させ、アイロン処理に
より加熱することで形態安定性を付与するのが好まし
い。より簡便に行うにはスプレー処理とアイロン処理を
連続して行い、その間に乾燥工程を行わないのが好まし
い。スプレーヤーとしては手動式トリガー又は手動式ポ
ンプが好ましく、特に手動式トリガーが好ましい。本発
明では繊維製品処理剤をこれらスプレーヤーを備えた容
器に充填してなる物品として使用することが最も好まし
い。なおスプレーヤーは、1回の噴霧で0.1〜1.5
g、好ましくは0.2〜1.0g、特に好ましくは0.
25〜0.8gの処理剤が噴出するものが良好である。
さらに繊維製品から15cm離れた場所から噴霧したと
き、1回の噴霧で繊維製品に該処理剤が付着する面積は
50〜800cm2、好ましくは100〜600cm2
なる容器が好ましい。さらに実開平4−37554号公
報や特開平9−122547号公報に開示されているよ
うな蓄圧式トリガーを用いるとスプレーミストの液だれ
・ボタ落ちの無さの点でさらに良好である。
【0046】本発明では、上記のようなスプレー処理に
よって繊維製品100gに対して(a)成分を純分で平
均0.01〜20g、好ましくは0.1〜15g、特に
好ましくは0.5〜10gを均一に付着させるのが形態
安定性の点で好ましい。
【0047】本発明では、以上のように処理剤を繊維製
品へスプレー処理後、60〜300℃の加熱処理を行う
ことにより形態安定性が得られる。加熱処理は一般に普
及しているアイロンやズボンプレッサーや温風乾燥機等
を用いて行えるが、加熱処理とシワの除去や折り目つけ
などの整形処理を同時に行えるアイロンとズボンプレッ
サーが好ましく、特にアイロンが簡便であり好ましい。
アイロンの設定温度は繊維素材に適した温度で行うが、
好ましくは120〜220℃、特に好ましくは140〜
200℃である。またアイロンがけ時間は好ましくは繊
維製品100cm2あたり1〜90秒間、特に好ましくは
2〜60秒間である。
【0048】本発明の繊維製品処理剤の最適配合と物品
形態を以下に示す。 (a)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコ
ン酸及び無水マレイン酸から選ばれるカルボキシ基を有
するモノマー(A)から得られるモノマー単位(A)7
5〜100モル%と、メチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、メチルビニ
ルエーテル、エチレン及びイソブチレンから選ばれるヒ
ドロキシ基を有さないモノマー(B)から得られるモノ
マー単位(B)0〜25モル%からなる重合体 0.5
〜10重量% (b) (b1)ジメチルポリシロキサンオイル、ヒドロキシ基
含有ジメチルポリシロキサンオイル、ジメチルポリシロ
キサンオイルもしくはヒドロキシ基含有ジメチルポリシ
ロキサンオイルに20℃における水への溶解度が0.1
g/100gを越えないようにアミノ基及びアミド基及
びポリエーテル基の少なくとも1つを導入した変性シリ
コーンオイル並びにこれらのオイルの乳化物等のシリコ
ーン化合物0.05〜1重量%、或いは (b2)p−メンタ−1,8−ジエン、2−t−ブチル
シクロヘキシルアセテート、3,7−ジメチル−1,6
−オクタジエニル−3−アセテート、ヘキシルシンナミ
ックアルデヒド、4−(4−メチル−4−ヒドロキシア
ミル)−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、α
−イソメチルイオノン、1−(2−t−ブチルシクロヘ
キシルオキシ)−2−ブタノール及び1,3,4,6,
7,8−ヘキサハイドロ−4,6,6,7,8,8−ヘ
キサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピランから選
ばれる香料成分 0.001〜1重量%、或いは上記
(b1)と(b2)の併用 (c)次亜リン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、リ
ン酸ナトリウム又はカリウム、リン酸水素二ナトリウム
又はカリウム、リン酸二水素ナトリウム又はカリウム、
p−トルエンスルホン酸ナトリウム及びホウ酸ナトリウ
ムから選ばれる酸塩 0.25〜5重量% 更に水酸化ナトリウム又はカリウム、リン酸、硫酸、塩
酸から選ばれるpH調整剤と残部の水からなり、20℃
におけるpHが4.0〜6.5である液状の処理剤であ
り、さらに、該処理剤をトリガー式のスプレーヤーを備
えた容器に充填してなる繊維製品処理剤物品が挙げられ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、家庭で簡便に且つ優れ
た形態安定性を繊維製品に付与できる繊維製品処理剤が
得られる。
【0050】
【実施例】合成例1(ビニル系重合体a−1の合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L4つ口フラスコに、アクリル酸144.2g、水10
0.0g、イソプロピルアルコール(以下IPAと記
載)400.0gを加え、窒素雰囲気下で混合・溶解し
た。槽内温度を75℃まで昇温し、2,2−アゾビス
(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(和光純薬製V−5
0)5.4g、水50.0gからなる溶液を1時間かけ
て滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに
重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下にお
いてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、ポリアクリル
酸の透明水溶液を得た。得られた重合体の重量平均分子
量(PEG換算)は、下記の方法により測定を行ったと
ころ5.3万であった。
【0051】[分子量測定法]GPCを用いて下記の条
件に従い測定を行った。 カラム:東ソー(株)製 G4000PWXL+G25
00PWXL 溶離液:リン酸二水素カリウム0.1mol/Lとリン
酸水素二ナトリウム1mol/Lとを含む水溶液とアセ
トニトリルとの9:1の容量比混合物 検出器:示差屈折率計 流速:1.0mL/分 カラム(測定)温度:40℃ 標準サンプル:PEG(9.20×105、5.10×
105、2.50×105、9.50×104、4.60
×104、3.90×104) サンプル濃度:5mg/mL溶離液 サンプル注入量:100μL 分子量は上記標準サンプルから得られる検量線を用い
て、PEG換算分子量を算出した。なお、この分子量か
ら外れるサンプルについては、検量線を外挿する方法に
より換算分子量を算出した。
【0052】合成例2(ビニル系重合体a−2の合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L4つ口フラスコに、水250.0g、IPA250.
0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇
温し、アクリル酸137.0g、N,N−ジメチルアク
リルアミド10.0g、水50.0gからなる溶液、並
びに過硫酸アンモニウム4.0g、水50.0gからな
る溶液を2時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃
に保ったまま重合を行った。得られた反応溶液から75
℃減圧下においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、
アクリル酸/N,N−ジメチルアクリルアミド共重合体
の透明水溶液を得た。得られた共重合体の重量平均分子
量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を
行ったところ20.0万であった。
【0053】合成例3(ビニル系重合体a−3の合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L4つ口フラスコに、無水マレイン酸29.4g、水2
00.0g加え、混合・溶解後、水酸化ナトリウム1
2.0gを水50gに溶解した溶液を加えた。窒素置換
を行った後に槽内温度を90℃に昇温し、アクリル酸5
0.46gと過硫酸ナトリウム16.6g、水60.0
gからなる水溶液をそれぞれ6時間かけて上記反応槽に
滴下し、さらに4時間槽内の温度を90℃に保った。得
られたアクリル酸/マレイン酸ナトリウム共重合体の重
量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法に
より測定を行ったところ3.5万であった。
【0054】合成例4(ビニル系重合体a−4の合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L4つ口フラスコに、無水マレイン酸100.0g、o
−キシレン200.0gを加え、槽内温度115℃に昇
温して溶解した。過酸化ベンゾイル20.0g、o−キ
シレン50.0gからなる溶液を、反応槽中に1時間か
けて滴下し、続いて6時間槽内温度を115℃に保った
まま反応を行った。生じたポリマー溶液を冷却の後、分
離した濃厚層を約50〜60℃にて取り出し、ジオキサ
ンに再溶解を行い、ジイソプロピルエーテルを用いて再
沈殿を行う方法によりポリマーを精製し、40℃におい
て減圧条件下、乾燥を行った。乾燥収量は80.0gで
あった。得られたポリマーは、水酸化ナトリウム水溶液
中に50℃条件下に於いて混合し、アルカリ加水分解す
ることで水溶化した。ポリマレイン酸ナトリウム共重合
体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の
方法により測定を行ったところ5.8万であった。
【0055】合成例5(ビニル系重合体b−1の合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L4つ口フラスコに、水200.0g、IPA300.
0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇
温し、アクリル酸57.67g、メチルメタクリレート
120.0gからなるモノマー溶液と、過硫酸カリウム
2.38g、水50.0gからなる溶液を2時間かけて
滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重
合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下で、I
PAを留去したところ、水不溶のため、ポリマーが析出
した。
【0056】合成例6(ビニル系重合体b−2の合成) 攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1
L4つ口フラスコに、水250.0g、IPA250.
0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇
温し、アクリル酸57.7g、N,N−ジメチルアクリ
ルアミド120.0g、水50.0gからなるモノマー
溶液と、過硫酸カリウム0.95g、水50.0gから
なる溶液を2時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75
℃に保ったままさらに重合を行った。得られた反応溶液
から75℃減圧下においてIPAが留出しなくなるまで
濃縮し、アクリル酸/N,N−ジメチルアクリルアミド
共重合体の透明水溶液を得た。得られた共重合体の重量
平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法によ
り測定を行ったところ15.7万であった。
【0057】以上の合成例で得られたビニル系(共)重
合体を表1に示す。また、表2に、上記の合成例で得ら
れたビニル系(共)重合体を配合する処方例1〜7を示
す。ビニル系(共)重合体を表4に示すように表2の処
方例の組成物に配合し、表4の処理剤を得た。それらを
用いて、以下の方法で形態安定性(シワ抑制効果及び折
り目保持効果)を評価した。その結果を表4に示す。
【0058】(試験布の調製)木綿100%ブロード#
60(白色無地、蛍光晒し有り)(染色試材(株)谷頭
商店から入手)を衣料用洗剤アタック(花王(株)製)
にて全自動洗濯機を用いて洗浄12分−ためすすぎ1回
−脱水3分の工程を5サイクル繰り返した後、家庭用二
槽式洗濯機で流水すすぎ15分−脱水5分を行い、自然
乾燥した後、15cm×25cm(長方向が縦糸と平行
方向)に裁断したものを試験布とする。
【0059】(形態安定性の評価)表4の処理剤を10
0%o.w.f.(on the weight of fabrics,布の重
量に対する該処理剤重量)になるように、スプレーバイ
アル(マルエム製No.6)を用いて、試験布全体に均
一にスプレーした後、長辺のほぼ中心で2つ折りにし
て、すみやかに家庭用アイロン(松下電器製NI−A5
5自動アイロン)の高温設定でアイロンがけを60秒間
行う。さらに2つ折りのまま、裏返して引き続き60秒
間アイロンがけを行う。
【0060】1つの処理剤につき3枚の処理を同様に行
う。このようにして得られた処理布を広げて、全自動洗
濯機(松下電器製NA−F50K1)を用いて洗浄12
分−ためすすぎ2回−脱水40秒、高水位、衣料用洗剤
アタックの標準使用量にて洗濯を行い、広げた状態で平
干しにて自然乾燥をする。
【0061】乾燥後の試験布について、シワ抑制効果と
折り目保持効果を5人のパネラーによって自然光下で視
覚判定を未処理試験布(水のみをスプレーし、同様の温
度・時間でアイロンがけを行ったもの)との相対評価と
して行った。シワ抑制効果と折り目保持効果のそれぞれ
について相対評価結果をシェッフェ法により統計処理を
行ったものを以下の基準で表4に表示した。 ◎:未処理と誤差範囲を越えて優位であるもの ○:未処理と誤差範囲の重なりがあるが中心値は優位で
あるもの △:未処理の誤差範囲内に中心値が含まれるもの ×:未処理よりも中心値が劣るもの
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】(注) *1:ジメチルポリシロキサンエマルション、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン(株)製、固形分約40% *2:組成は下記表3の通り。20℃における水への溶
解度は、0.1g/水100g以下。
【0065】
【表3】
【0066】*3:1,2−ベンゾイソチアゾリン−3
−オン水分散液、アビシア(株)製 *4:水酸化ナトリウム又は硫酸
【0067】
【表4】
【0068】(注) *5:ビニル系(共)重合体の固形分重量%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/02 C08L 33/02 35/00 35/00 57/00 57/00 83/04 83/04 D06M 11/71 D06M 15/643 15/643 11/08 (72)発明者 五十嵐 崇子 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 湯井 幸治 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4J002 BB031 BB121 BC031 BC041 BC121 BE041 BG011 BG041 BG051 BG131 BH011 BH021 CP032 CP042 DH037 DH047 DH057 DK007 EE016 EE036 EH066 ES006 EV257 FD206 FD207 GK02 HA06 4L031 AB01 BA09 BA12 BA13 BA18 DA00 DA13 4L033 AB01 AC01 AC15 BA28 BA96 CA18 CA59 DA01 DA02 DA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)カルボキシ基を有するモノマー単
    位を全モノマー単位中に40〜100モル%有し、ヒド
    ロキシ基を有するモノマー単位を有さない重合体0.0
    1〜20重量%、(b)20℃における水への溶解度が
    0.1g/100g以下の水難溶性物質0.001〜5
    重量%及び水を含有し、20℃におけるpHが3.0〜
    7.5である繊維製品処理剤。
  2. 【請求項2】 更に(c)成分として、以下の(i)〜
    (iii)の群から選ばれる酸塩の1種以上を0.005
    〜10重量%含有する請求項1記載の繊維製品処理剤。 (i)亜リン酸、次亜リン酸、リン酸、リン酸水素、リ
    ン酸二水素、ポリリン酸、メタリン酸、ピロリン酸及び
    オルトリン酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又は
    アルカリ土類金属塩又はアミン類塩 (ii)スルホン酸基含有化合物のアルカリ金属塩又はア
    ルカリ土類金属塩又はアミン類塩 (iii)ホウ酸、メタホウ酸及び水素化ホウ酸から選ば
    れる化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又
    はアミン類塩
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の繊維製品処理剤
    を、手動式スプレーヤーを備えた容器に充填してなる繊
    維製品処理剤物品。
JP2000136794A 2000-05-10 2000-05-10 繊維製品処理剤 Expired - Fee Related JP4519264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000136794A JP4519264B2 (ja) 2000-05-10 2000-05-10 繊維製品処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000136794A JP4519264B2 (ja) 2000-05-10 2000-05-10 繊維製品処理剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001316978A true JP2001316978A (ja) 2001-11-16
JP4519264B2 JP4519264B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=18644681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000136794A Expired - Fee Related JP4519264B2 (ja) 2000-05-10 2000-05-10 繊維製品処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4519264B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7815691B2 (en) 2002-11-26 2010-10-19 Koninklijke Philips Electronics N.V. Compound and method to improve wrinkle resistance in fabrics, and fabric provided with said compound
JP2013224365A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Lion Corp 液体洗浄剤

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3465066B2 (ja) * 1994-03-17 2003-11-10 シキボウ株式会社 プリーツ性を有する天然セルロース繊維、その繊維製品及びそれらの製造方法
JPH0860549A (ja) * 1994-08-09 1996-03-05 Kao Corp スプレー型糊剤組成物
JPH11269767A (ja) * 1998-03-16 1999-10-05 Lion Corp スプレー型繊維仕上げ剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7815691B2 (en) 2002-11-26 2010-10-19 Koninklijke Philips Electronics N.V. Compound and method to improve wrinkle resistance in fabrics, and fabric provided with said compound
JP2013224365A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Lion Corp 液体洗浄剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4519264B2 (ja) 2010-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2245647T3 (es) Uso de una composicion para el cuidado de telas.
CA2847381C (en) Method for providing fast dry to fabric
MXPA02007024A (es) Apresto anti-arruga de textiles que contienen celulosa y producto de post-tratamiento para generos textiles.
JP5803002B2 (ja) 香料組成物及びそれを含む繊維製品用処理剤組成物
US20020137651A1 (en) Clothes treatment for dry wrinkle resistance
KR19990029799A (ko) 교차결합가능한 직물보호 조성물
EP1138819B1 (en) Fiber product treating agents
JP4519264B2 (ja) 繊維製品処理剤
RU2267524C2 (ru) Композиция для ухода за тканями, содержащая поликарбоксилатный полимер и производное мочевины
JP4562936B2 (ja) 繊維製品用処理剤
JP2000199178A (ja) 防汚剤組成物及び繊維製品の防汚処理方法
JP3886582B2 (ja) 防汚剤組成物及び繊維製品の処理方法
JP4514921B2 (ja) 繊維製品処理剤
WO2005014921A1 (ja) 繊維製品処理剤組成物
JP4368760B2 (ja) 繊維製品処理剤組成物
JP4562965B2 (ja) スプレー型糊料
JP2003089977A (ja) 糊料組成物
ES2322433T3 (es) Composicion para el cuidado de telas.
JP4190685B2 (ja) 繊維製品処理剤
JP4549492B2 (ja) スプレー用繊維製品処理剤
JP4275236B2 (ja) 繊維製品処理剤
JP2009121012A (ja) 繊維製品処理剤組成物
JP2001295179A (ja) 繊維製品処理剤
JP2001181974A (ja) 防汚性及び/または汚れ落ち向上性を有する繊維製品用仕上げ剤組成物及び該組成物を用いた処理方法
JP7358215B2 (ja) 繊維処理剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070406

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100519

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees