JP4514921B2 - 繊維製品処理剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、簡便に且つ優れた形態安定性、すなわちシワ抑制効果や折り目保持効果を繊維製品に付与する繊維製品処理剤及び物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ワイシャツやスラックス等のアイロンがけは手間のかかる作業の一つであり、その作業を軽減させるべくホルマリンガス或いはホルマリン放出体や液体アンモニア等を用いた形態安定化処理が施された衣料が市販されている。特公平7−26321号公報で繊維状セルロース材料を特定のポリカルボン酸と特定の硬化用触媒を含む処理溶液に含浸させ、加熱させることによりポリカルボン酸とセルロースのエステル化及び架橋化を行う方法が開示されている。特開平7−189131号公報には、少なくとも2つのカルボキシル基を有するポリ酸と燐含有促進剤と活性水素化合物を含むセルロース基体の強化方法が、特開平11−158773号公報では、特定の水溶性ビニル共重合体と無機塩とを含有する水性液によるセルロース布帛への形態安定性付与方法が開示されている。しかしながら、これらの方法はいずれもカルボン酸とセルロースの水酸基とのエステル架橋によって得られる効果であり、セルロース含有率の高い布帛又は衣料(以下、衣料と総称する)にのみ有効な技術であり、セルロースを含有しない化繊やウールの衣料には効果が認められず、セルロース含有率の低い衣料には十分な効果が得られないという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)ヒドロキシ基を有するモノマー単位を全モノマー単位中に20〜100モル%有し、カルボキシ基を有するモノマー単位を有さないビニル系重合体〔以下(a)成分とする〕0.01〜20重量%、(b)多価カルボン酸〔以下(b)成分とする〕0.01〜20重量%及び水を含有し、20℃におけるpHが3.0〜7.5である繊維製品処理剤に関する。
【0004】
また、本発明は、該本発明の繊維製品処理剤を、手動式スプレーヤーを備えた容器に充填してなる繊維製品処理剤物品に関する。
【0005】
【発明の実施形態】
本発明の(a)成分の重合体は、ヒドロキシ基を有するモノマー単位〔以下モノマー単位(A)とする〕を有するものであり、モノマー単位(A)は、例えばヒドロキシ基を有し、カルボキシ基を有さないビニル系モノマー〔以下モノマー(A)とする〕を重合するか、又は他のビニル系モノマーと共重合することによって形成することができる。モノマー単位(A)を得るためのモノマー(A)のの例としては、下記式(1)〜(6)で表される化合物から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0006】
【化1】
Figure 0004514921
【0007】
〔式中、R1、R3、R5、R7、R9、R11は同一又は異って水素原子、炭素数1〜100のアルキル基を示す。R2、R4、R6、R8、R10、R12は同一又は異って炭素数2〜6のアルキレン基を示す。mは平均付加モル数であり、2〜100の数を示す。〕。
【0008】
式(1)の具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等の炭素数2〜6のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。式(2)の具体例としては、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシブチル)(メタ)アクリルアミド、N−(6−ヒドロキシヘキシル)(メタ)アクリルアミド等の炭素数2〜6のヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。ここで(メタ)アクリルはアクリル又はメタクリルの意味である。式(3)の具体例としては、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル等が挙げられる。式(4)の具体例としては、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等のオキシエチレン(以下EOとする)、オキシプロピレン(以下POとする)等を単独或いは併用して得られる(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキレン付加物が挙げられる。式(5)の具体例としては、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等のEO、PO等を単独或いは併用して得られる(メタ)アクリルアミドのポリオキシアルキレン付加物が挙げられる。式(6)の具体例としては、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテル等のEO、PO等を単独或いは併用して得られる(メタ)アリルアルコールのポリオキシアルキレン付加物が挙げられる。
【0009】
式(1)〜(6)におけるR1、R3、R5、R7、R9、R11がアルキル基の場合の炭素数は、好ましくは1〜22であり、特に好ましくは1〜5である。式(4)〜(6)のポリオキシアルキレン平均付加モル数mは、好ましくは2〜50である。
【0010】
(a)成分の重合体は、モノマー単位(A)と他のカルボキシ基を有さないモノマー単位(B)(以下モノマー単位(B)とする)とから構成される重合体であってもよいが、全モノマー単位に対するモノマー単位(A)の割合が、20〜100モル%、好ましくは60〜100モル%、最も好ましくは実質的に100モル%で構成される。なおモノマー単位(A)の割合は、重合時に配合した各モノマーのモル比から求めてもよい。
【0011】
モノマー単位(B)は、例えば、モノマー(A)と共重合可能であり、且つカルボキシ基を有さないビニル系モノマー(以下モノマー(B)とする)を、モノマー(A)と共重合することによって形成することができる。
【0012】
モノマー(B)の具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、tert−ブチル(メタ)アクリルアミド等のN−置換(メタ)アクリルアミド誘導体や、下記式(7)で表される(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキレン付加物のモノアルキルエーテル、下記式(8)で表される(メタ)アクリルアミド類のポリオキシアルキレン付加物のモノアルキルエーテル、下記式(9)で表される(メタ)アリルアルコールのポリオキシアルキレン付加物のモノアルキルエーテル、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、スチレン、スチレンスルホン酸及びその塩等のスチレン誘導体、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸等のスルホン酸塩含有ビニルモノマー又はそれらの塩、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン系炭化水素類等が挙げられ、これらの1種以上を用いることができる。
【0013】
【化2】
Figure 0004514921
【0014】
〔式中、R13、R15、R16、R18、R19、R21は同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜100のアルキル基、R14、R17、R20は同一又は異なって、炭素数2〜6のアルキレン基、mは平均付加モル数であり、2〜100の数を示す〕。
【0015】
なかでもメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキレン付加物のモノアルキルエーテルや、(メタ)アクリルアミドのポリオキシアルキレン付加物のモノアルキルエーテル、(メタ)アリルアルコールのポリオキシアルキレン付加物のモノアルキルエーテルが好ましい。
【0016】
式(7)〜(9)におけるR13、R15、R16、R18、R19、R21がアルキル基の場合の炭素数は、好ましくは1〜22である。また、ポリオキシアルキレン平均付加モル数mは、好ましくは2〜50モルである。
【0017】
本発明で用いられる(a)成分の重合体の合成方法は、例えば特開平6−206750号公報に記載されているような方法が適用できる。具体的には、ラジカル開始剤の存在下に、前記の各モノマーを所定のモル比率で、ラジカル重合することにより得られる。このようにして得られた重合体の重量平均分子量は1,000〜1,000,000〔ゲル浸透式液体クロマトグラフィー(以下GPCと記載)法、ポリエチレングリコール(以下PEGと記載)換算〕の範囲のものが好ましく用いられる。なかでも5,000〜800,000の範囲がより好ましく、さらに10,000〜500,000が特に好ましい。
【0018】
本発明で用いられる(a)成分の重合体は、カルボキシ基を有さないモノマーを重合して得られたものであるが、(メタ)アクリレートエステル誘導体、(メタ)アクリレートアミド誘導体をモノマーとして用いた場合には、重合工程及び後処理工程或いは重合体水溶液の保存中に、重合体水溶液の水素イオン濃度・温度・共存物質等の影響により加水分解を受け、カルボン酸、カルボン酸塩を生じるのが通常である。しかしながら、このような場合を考慮しても、カルボキシ基を有する構成モノマーは通常10モル%以下であり、本発明がカルボキシ基を有さないモノマーからなる重合体であることには本質的に変わりはない。
【0019】
また、本発明の繊維製品処理剤中に配合する(a)成分の重合体は、異なる組成又は異なる重量平均分子量のものを2種以上組み合わせて使用することができる。
【0020】
本発明の繊維製品処理剤は、(a)成分の重合体を0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%含有する。
【0021】
本発明の繊維製品処理剤には、(b)成分として多価カルボン酸を含有させることにより、形態安定性が向上し、特にセルロース系繊維を含む布帛の形態安定性が向上する。
【0022】
多価カルボン酸には、低分子型のものと、繰り返し単位を有する高分子型のものとが挙げられる。
【0023】
低分子型多価カルボン酸とは、1分子中に2つ以上のカルボキシ基を有する有機酸又はその塩であり、好ましくは隣接する炭素原子にそれぞれ結合する少なくとも2つのカルボキシ基を有する有機酸又はその塩である。酸としての分子量は116〜1,000、好ましくは116〜800、より好ましくは116〜500である。このような化合物としてはコハク酸、マレイン酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、リンゴ酸、シトラコン酸、アコニット酸、イタコン酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、フェニルコハク酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロオクタンジカルボン酸、1,2−シクロヘプタンジカルボン酸、1,2−シクロブタンジカルボン酸、2,3−ジメチルコハク酸、2,3−ジエチルコハク酸、2−エチル−3−メチルコハク酸、テトラメチルコハク酸、3,3−ジメチル−シス−1,2−シクロプロパンジカルボン酸、2,3−ジ−tert−ブチルコハク酸、トリメリット酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸、2,3,4,5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸等が挙げられる。また、界面活性能を有する多価カルボン酸として、炭素数8〜18のアルケニルコハク酸等が挙げられる。これらの酸はその一部をアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン類塩としても使用でき、或いは例えば無水マレイン酸や無水コハク酸のような酸無水物としても使用できる。さらに2種以上の酸、酸無水物を組み合わせても使用できる。
【0024】
これらの低分子型多価カルボン酸のうち、特にクエン酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸又はこれらの塩が形態安定性を向上させる点で好ましい。
【0025】
高分子型多価カルボン酸とは、カルボキシ基を有するモノマー1種以上を構成単位として有するビニル系重合体や、糖誘導体にカルボキシ基を導入したものが挙げられる。
【0026】
カルボキシ基含有ビニル系重合体は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等又はこれらの塩、無水マレイン酸、無水イタコン酸等から選ばれる1種からなる単一重合体でもよいし、2種以上からなる共重合体でもよい。また、これらカルボキシ基を有するモノマー以外の共重合可能なヒドロキシ基を有さないモノマー(C)との共重合体であってもよい。モノマー(C)の具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、tert−ブチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド誘導体、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、スチレン、スチレンスルホン酸及びその塩等のスチレン誘導体、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸等のスルホン酸塩含有ビニルモノマー及びそれらの塩や、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン系炭化水素類等が挙げられ、これらの1種以上を用いることができる。モノマー(C)のカルボキシ基含有ビニル系共重合体中での割合は、50モル%以下が好ましく、25モル%以下がさらに好ましい。カルボキシ基含有ビニル系重合体の重量平均分子量は、1,000〜1,000,000(GPC法、PEG換算)の範囲が好ましい。なかでも5,000〜800,000の範囲がより好ましく、さらに10,000〜500,000が特に好ましい。
【0027】
糖誘導体にカルボキシ基を導入したものとしては、カルボキシメチル化セルロース、カルボキシメチル化デンプン等が挙げられる。カルボキシ基の置換度(糖のヒドロキシ基1個当たりにカルボキシ基が導入された割合)は0.5〜1.5が好ましく、0.7〜1.3がより好ましい。好ましい粘度範囲は、カルボキシメチル化セルロースの場合、2〜2,000mPa・s(1%水溶液、B型粘度計、25℃、60回転)であり、カルボキシメチル化デンプンの場合、2〜2,000mPa・s(10%水溶液、B型粘度計、25℃、60回転)である。
【0028】
本発明の繊維製品処理剤は、(b)成分の多価カルボン酸を、酸として0.01〜20重量%含有することが好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%含有する。
【0029】
本発明の繊維製品処理剤は、(a)成分、(b)成分及びその他成分以外に水を含有する水性組成物であって、20℃におけるpHが3.0〜7.5、好ましくは3.5〜7.0、より好ましくは4.0〜6.5を示す。この範囲において繊維の強度劣化が起こらず、また形態安定性が良好となる。pHは、繊維処理剤等に公知に使用されている酸やアルカリ剤により調整してもよく、また後述する酸塩により調整してもよい。
【0030】
本発明の処理剤は、さらに(c)成分として、下記の特定の酸塩を配合することにより、形態安定性が向上する。酸塩は次の(i)〜(iii)の群から選ばれる酸塩の1種以上を用いることができる。
(i)は、亜リン酸、次亜リン酸、リン酸、リン酸水素、リン酸二水素、ポリリン酸、メタリン酸、ピロリン酸及びオルトリン酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩である。アルカリ金属はナトリウム、カリウム、リチウムが好ましく、アルカリ土類金属にはマグネシウム、カルシウムが好ましく、アミン類にはアンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンが好ましい。
(ii)はスルホン酸基含有化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩である。スルホン酸基含有化合物には、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸が挙げられる。アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミン類は(i)と同様である。
(iii)は、ホウ酸、メタホウ酸及び水素化ホウ酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩である。アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミン類は(i)と同様である。本発明では、特に亜リン酸、次亜リン酸、リン酸、リン酸水素、リン酸二水素、ポリリン酸のナトリウム塩、カリウム塩が形態安定性向上の点で好ましい。
【0031】
本発明の処理剤は、(c)成分の酸塩を好ましくは0.005〜10重量%含有し、より好ましくは0.05〜7.5重量%、最も好ましくは0.25〜5重量%含有する。
【0032】
また、本発明において、(b)成分の多価カルボン酸に対する(c)成分の酸塩の重量比率は、形態安定性向上の点で、多価カルボン酸:酸塩として、好ましくは1:0.01〜1:1、より好ましくは1:0.05〜1:0.7、特に好ましくは1:0.1〜1:0.4である。
【0033】
本発明の処理剤には、任意にシリコーン化合物を配合することもできる。具体的には、ジメチルポリシロキサンオイル、側鎖の一部或いは末端にヒドロキシ基を有するジメチルポリシロキサンオイル、ジメチルポリシロキサンオイル又はヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイルに有機基を導入した変性シリコーンオイルが挙げられる。変性シリコーンオイルを得るために導入される有機基としては、アミノ基、アミド基、ポリエーテル基、エポキシ基、カルボキシ基、アルキル基、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)鎖等が挙げられる。
【0034】
シリコーン化合物は、乳化剤により乳化物としても使用できる。乳化剤には、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれか1種以上を任意に組み合わせて使用するのが好ましい。
【0035】
また、乳化剤を用いないでシリコーンオイルにポリエーテル基等の親水性の変性基を導入して自己乳化させて用いても構わない。
【0036】
以上のようなシリコーン化合物は、シリコーン化合物自体、又は乳化された態様のシリコーン製剤として入手可能である。例えば、ジメチルポリシロキサンエマルションとしては東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)からBY22−029等が入手可能であり、ヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイルにアミノ基が導入されたもののエマルションとしては東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)からSM8704Cが入手可能であり、ジメチルポリシロキサンオイルにアミノ基とポリエーテル基が導入されたものとしては信越化学工業(株)からX−61−689が入手可能である。
【0037】
いずれの場合も、本発明の処理剤は、シリコーン化合物を好ましくは0.005〜7.5重量%、より好ましくは0.01〜5重量%、さらに好ましくは0.05〜2.5重量%含有する。
【0038】
本発明の処理剤には、任意に非イオン性界面活性剤を配合することもできる。非イオン性界面活性剤は、本発明処理剤の繊維製品への濡れ性或いは浸透性を改善するのもであれば、特に限定されない。このようなものとしては、好ましくは炭素数6〜18アルコールのポリオキシアルキレン(以下POA)付加物、炭素数6〜18アルキルフェノールのPOA付加物、炭素数6〜18脂肪酸のPOA付加物、多価アルコールの炭素数6〜18脂肪酸エステルのPOA付加物、炭素数6〜18アルキルアミンのPOA付加物、炭素数6〜18脂肪酸アミドのPOA付加物、油脂のPOA付加物、ポリプロピレングリコールのPOA付加物等のPEG型非イオン性界面活性剤が挙げられる。ここでPOAを構成するオキシアルキレンは、好ましくはオキシエチレン又はオキシプロピレンであり、平均付加モル数は2〜100モル、好ましくは5〜80モルである。
【0039】
また、グリセロールの炭素数6〜18脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの炭素数6〜18脂肪酸エステル、ソルビトール及びソルビタンの炭素数6〜18脂肪酸エステル、蔗糖の炭素数6〜18脂肪酸エステル、多価アルコールの炭素数6〜18アルキルエーテル、アルカノールアミン類の炭素数6〜18脂肪酸アミド等の多価アルコール型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0040】
PEG型、多価アルコール型のいずれの場合もアルコールやアルキル基、脂肪酸は直鎖であっても分岐鎖であってもよい。またそれらの炭素数は混合物であってもよい。
【0041】
本発明の処理剤は、非イオン性界面活性剤を0.001〜5重量%、特に0.01〜2.5重量%含有することが好ましい。なお、本発明の繊維製品処理剤中の全界面活性剤の含有量は5重量%以下が好ましい。
【0042】
本発明の処理剤には必要に応じて、アイロン滑り性を向上させるためのワックス或いはその乳化物、保存安定性を向上させるための抗菌・殺菌・防黴剤やアルコール、ポリオール等や使用感を良好にするための香料等の衣料用スプレー糊剤として公知に使用されている成分を任意に配合することができる。
【0043】
本発明の処理剤の残部は水であり、好ましくは75〜99.98重量%含有される。
【0044】
本発明の処理剤の使用形態は、処理剤を繊維製品に含浸処理をした後、加熱処理をすることで繊維製品に形態安定性を付与する。含浸処理と加熱処理の方法は特に限定されないが、繊維製品に処理剤をスプレー処理をし含浸させ、アイロン処理により加熱するのが簡便であり好ましい。
【0045】
スプレー処理にはエアゾール式、手動式トリガー、手動式ポンプ等のスプレーヤーを用いることができ、なかでも手動式トリガー又は手動式ポンプが好ましく、特に手動式トリガーが好ましい。本発明では、繊維製品処理剤をこれらのスプレーヤーを備えた容器に充填してなる物品として使用することが最も好ましい。これらスプレーヤーの構成は特に限定されないが、1回の噴霧で0.1〜1.5g、好ましくは0.2〜1.0g、特に好ましくは0.25〜0.8gの処理剤が噴出するものが良好である。さらに繊維製品から15cm離れた場所から噴霧したとき、1回の噴霧で繊維製品に該処理剤が付着する面積は50〜800cm2、好ましくは100〜600cm2になる容器が好ましい。さらに例えば実開平4−37554号公報や特開平9−122547号公報に開示されているような蓄圧式トリガーを用いるとスプレーミストの均一性や液だれ・ボタ落ちの無さの点で良好である。
【0046】
本発明では、上記のようなスプレー処理によって繊維製品100gに対して(a)成分を純分で平均0.01〜20g、好ましくは0.1〜15g、特に好ましくは0.5〜10gを均一に付着させるのが形態安定性の点で好ましい。
【0047】
本発明では、以上のように処理剤を繊維製品へスプレー処理後、60〜300℃の加熱処理を行うことにより形態安定性が得られる。加熱処理は一般に普及しているアイロンやズボンプレッサーや温風乾燥機等を用いて行えるが、加熱処理とシワの除去や折り目つけなどの整形処理を同時に行えるアイロンとズボンプレッサーが好ましく、特にアイロンが簡便であり好ましい。アイロンの設定温度は繊維素材に適した温度で行うが、好ましくは120〜220℃、特に好ましくは140〜200℃である。またアイロンがけ時間は好ましくは繊維製品100cm2あたり1〜90秒間、特に好ましくは2〜60秒間である。
【0048】
また、含浸処理と加熱処理の間に通常行われる自然乾燥が任意に加わっても構わなく、それにより本発明の目的を達するのに妨げにはならない。
【0049】
最も好ましい使用方法は、繊維製品にスプレー処理により該処理剤を含浸させ、引き続いてアイロンがけ処理により加熱整形を行う処理方法である。
【0050】
本発明の繊維製品処理剤の最適配合と物品形態を以下に示す。
(a)2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンモノ(メタ)アクリレートから選ばれるヒドロキシ基を有するモノマーの1種以上を40〜100モル%と、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ジメチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、tert−ブチル(メタ)アクリルアミドから選ばれるヒドロキシ基もカルボキシ基も有さないモノマーの1種以上を0〜60モル%とを重合して得られる重合体 0.5〜10重量%
(b)下記(b1)〜(b3)から選ばれる多価カルボン酸 0.1〜5.0重量%
(b1)クエン酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸又はこれらの塩のような低分子型多価カルボン酸
(b2)(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸から選ばれるカルボキシ基を有するモノマーから選ばれる1種以上の重合体又はこれらから選ばれる1種以上のモノマーとメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ジメチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、tert−ブチル(メタ)アクリルアミドから選ばれる1種以上のモノマーとの共重合体のようなカルボキシ基含有ビニル系重合体
(b3)カルボキシメチル化セルロース
(c)次亜リン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム又はカリウム、リン酸水素二ナトリウム又はカリウム、リン酸二水素ナトリウム又はカリウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム及びホウ酸ナトリウムから選ばれる酸塩 0.25〜5重量%
(d)ジメチルポリシロキサンオイル、ヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイル、ジメチルポリシロキサンオイル又はヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイルにアミノ基、アミド基、ポリエーテル基を導入した変性シリコーンオイル、又はこれらシリコーンオイルの乳化物 0.05〜2.5重量%(シリコーンオイル分として)
さらに水酸化ナトリウム又はカリウム、リン酸、硫酸、塩酸から選ばれるpH調整剤と残部の水からなり、20℃におけるpHが3.5〜7.0である液状の処理剤であり、さらに、該処理剤をトリガー式のスプレーヤーを備えた容器に充填してなる繊維製品処理剤物品が挙げられる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、家庭で簡便に且つ優れた形態安定性を、繊維の種類を問わずに繊維製品に付与できる繊維製品処理剤が得られる。
【0052】
【実施例】
合成例1(ビニル系重合体a−1の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、3−ヒドロキシプロピルアクリレート143.0g、水100.0g、イソプロピルアルコール(以下IPAと記載)400.0gを加え、窒素雰囲気下で混合・溶解した。槽内温度を75℃まで昇温し、過硫酸ナトリウム4.8g、水50.0gからなる開始剤水溶液を1時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下(10,600〜13,300Pa)においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、ポリ3−ヒドロキシプロピルアクリレートの透明水溶液を得た。得られた重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、下記の方法に従い測定したところ2.8万であった。
【0053】
[分子量測定法]
GPCを用いて下記の条件に従い測定を行った。
カラム:東ソー(株)製 G4000PWXL + G2500PWXL
溶離液:リン酸二水素カリウム0.1mol/Lとリン酸水素二ナトリウム1mol/Lとを含む水溶液と、アセトニトリルとの9:1の容量比混合物
検出器:示差屈折率計
流速:1.0mL/分
温度:40℃
標準:PEG(9.20×105、5.10×105、2.50×105、9.50×104、4.60×104、3.90×104
サンプル濃度:5mg/mL溶離液
サンプル注入量:100μL
分子量は上記標準サンプルから得られる検量線を用いて、PEG換算分子量を算出した。なお、この分子量から外れるサンプルについては、検量線を外挿する方法により換算分子量を算出した。
【0054】
合成例2(ビニル系重合体a−2の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、2−ヒドロキシエチルアクリレート144.2g、水100.0g、IPA400.0gを加え、窒素雰囲気下で混合・溶解した。槽内温度を75℃まで昇温し、過硫酸ナトリウム2.4g、水50.0gからなる開始剤水溶液を1時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下(10,600〜13,300Pa)においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、ポリ2−ヒドロキシエチルアクリレートの透明水溶液を得た。得られた重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ3.8万であった。
【0055】
合成例3(ビニル系共重合体a−3の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、水300.0g、IPA50.0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を80℃まで昇温し、メチルメタクリレート10.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート266.4gのモノマーと、過硫酸カリウム0.47g、水50.0gからなる開始剤水溶液とを2時間かけて滴下し、4時間槽内温度を80℃に保ったまま重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下(10,600〜13,300Pa)においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体の透明水溶液を得た。得られた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ20.0万であった。
【0056】
合成例4(ビニル系重合体a−4の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、IPA500.0g、ポリオキシエチレンモノメタクリレート(日本油脂(株)製 PE−200、オキシエチレン単位の繰り返し数は4〜5) 100.0g、N,N−アゾビスバレロニトリル(和光純薬製V−65)2.5g、を加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を60℃まで昇温し、10時間槽内温度を60℃に保ったまま重合を行った。得られた反応溶液に水を加えつつ、減圧下(10,600〜13,300Pa)においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、ポリオキシエチレンモノメタクリレート重合体の透明水溶液を得た。得られたポリオキシエチレンモノメタクリレート重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ25.0万であった。
【0057】
合成例5(ビニル系共重合体a−5の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、水200.0g、IPA300.0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇温し、アクリル酸57.67g、メチルメタクリレート120.0gのモノマーと、過硫酸カリウム0.47g、水50.0gからなる開始剤水溶液とを2時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下(10,600〜13,300Pa)で、IPAを留去したところ、水不溶物が析出したため、これに、予め96%水酸化ナトリウム26.65g(アクリル酸中和度0.8)を水200gに溶解しておいたアルカリ水溶液を加え、アクリル酸/メチルメタクリレート共重合体の透明水溶液を得た。得られた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ8.2万であった。
【0058】
合成例6(ビニル系共重合体a−6の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、水250.0g、IPA250.0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇温し、アクリル酸57.7g、N,N−ジメチルアクリルアミド120.0gのモノマーと、過硫酸カリウム0.95g、水50.0gからなる開始剤水溶液とを2時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下(10,600〜13,300Pa)においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、アクリル酸/N,N−ジメチルアクリルアミド共重合体の透明水溶液を得た。得られた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ15.7万であった。
【0059】
以上の合成例で得られたビニル系重合体を表1に示す。また、表2に、上記の合成例で得られたビニル系重合体を配合する処方例1〜5を示す。ビニル系重合体を表3に示すように表2の処方例の組成物に配合し、表3の処理剤を得た。それらを用いて、以下の方法で形態安定性(シワ抑制効果及び折り目保持効果)を評価した。その結果を表3に示す。
【0060】
(試験布の調製)
木綿100%ブロード#60(白色無地、蛍光晒し有り)(染色試材(株)谷頭商店から入手)を衣料用洗剤アタック(花王(株)製)にて全自動洗濯機を用いて洗浄12分−ためすすぎ1回−脱水3分の工程を5サイクル繰り返した後、家庭用二槽式洗濯機で流水すすぎ15分−脱水5分を行い、自然乾燥した後、15cm×25cm(長方向が縦糸と平行方向)に裁断したものを試験布とする。
【0061】
ウール100%スーツ用生地についても同様に試験布を調整する。ただし、洗剤はアタックに替えて、衣料用軽質洗剤エマール(花王(株)製)を使用する。
【0062】
(形態安定性の評価)
表3の処理剤を100%o.w.f.(on the weight of fabrics, 布の重量に対する該処理剤重量)になるように、スプレーバイアル(マルエム製No.6)を用いて、試験布全体に均一にスプレーした後、長辺のほぼ中心で2つ折りにして、すみやかに家庭用アイロン(松下電器製NI−A55自動アイロン)の木綿試験布の場合は木綿設定で、ウール試験布の場合はウール設定でアイロンがけを60秒間行う。さらに2つ折りのまま、裏返して引き続き60秒間アイロンがけを行う。
【0063】
1つの処理剤につき3枚の処理を同様に行う。このようにして得られた処理布を広げて、木綿試験布の場合は、全自動洗濯機(松下電器製NA−F50K1)を用いて洗浄12分−ためすすぎ2回−脱水40秒、高水位、衣料用洗剤アタックの標準使用量にて洗濯を行い、広げた状態で平干しにて自然乾燥をする。また、ウール試験布の場合は、全自動洗濯機(松下電器製NA−F50K1)を用いて手洗いコース、衣料用軽質洗剤エマールの標準使用量にて洗濯を行い、広げた状態で平干しにて自然乾燥をする。
【0064】
乾燥後の試験布について、シワ抑制効果と折り目保持効果を5人のパネラーによって自然光下で視覚判定を未処理試験布(水のみをスプレーし同様の温度・時間でアイロンがけを行ったもの)との相対評価として行った。シワ抑制効果と折り目保持効果のそれぞれについて相対評価結果をシェッフェ法により統計処理を行ったものを以下の基準で表3に表示した。
◎:未処理と誤差範囲を越えて優位であるもの
○:未処理と誤差範囲の重なりがあるが中心値は優位であるもの
△:未処理の誤差範囲内に中心値が含まれるもの
×:未処理よりも中心値が劣るもの
【0065】
【表1】
Figure 0004514921
【0066】
【表2】
Figure 0004514921
【0067】
(注)
*1:ソカランCP−5、BASF社製、固形分にて上記濃度を配合
*2:ジメチルポリシロキサンエマルション、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、固形分約40%
*3:1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン水分散液、アビシア(株)製
*4:水酸化ナトリウム又は塩酸
【0068】
【表3】
Figure 0004514921

Claims (4)

  1. (a)ヒドロキシ基を有するモノマー単位を全モノマー単位中に20〜100モル%有し、カルボキシ基を有するモノマー単位を有さないビニル系重合体0.01〜20重量%、(b)多価カルボン酸0.01〜20重量%、シリコーン化合物0.005〜7.5重量%及び水を含有し、20℃におけるpHが3.0〜6.5である衣料処理剤。
  2. (a)がヒドロキシ基を有するモノマー単位のみからなるビニル系重合体である請求項1記載の衣料処理剤。
  3. 更に(c)成分として、以下の(i)〜(iii)の群から選ばれる酸塩の1種以上を0.005〜10重量%含有する請求項1又は2記載の衣料処理剤。
    (i)亜リン酸、次亜リン酸、リン酸、リン酸水素、リン酸二水素、ポリリン酸、メタリン酸、ピロリン酸及びオルトリン酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩
    (ii)スルホン酸基含有化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩
    (iii)ホウ酸、メタホウ酸及び水素化ホウ酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩
  4. 請求項1〜3記載の衣料処理剤を、手動式スプレーヤーを備えた容器に充填してなる衣料処理剤物品。
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