JP4368760B2 - 繊維製品処理剤組成物 - Google Patents

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本発明は、繊維製品処理剤組成物に関する。
一般家庭で用いられる繊維製品処理剤としては柔軟剤及び糊剤が代表的なものである。柔軟剤は衣料等の繊維製品を柔らかく、肌触りよく仕上げるものであり、糊剤は繊維製品に張り性を付与し、新品に近い感触を与えるものであって、以前よりユーザーの好み・適用する繊維製品の種類によって使い分けられてきた。しかし近年は糊剤より柔軟剤の仕上がり感が好まれる傾向にあり、糊剤の需要が年々低下する傾向にある。これは従来の糊剤のバリバリ感、ごわつき感等が敬遠される傾向にあるためと考えられる。その一方で多様化する衣料の種類に対し、柔軟剤の柔らかな仕上がり感だけではユーザーの好みが満足できていない現状が存在する。そこで、柔軟剤だけ、糊剤だけでは達成できていない感触、即ち張りはあるがごわつかず、滑らかな肌ざわりに繊維製品を仕上げる処理剤が強く望まれている。
また、糊剤が敬遠されるもうひとつの理由は、処理時に手間がかかる点である。従来の糊剤では、糊処理する繊維製品と処理しない繊維製品とを洗濯工程中のいずれかの場面で仕分けする必要があり、その操作に手間がかかる。また、一般的な糊基剤はいずれも皮膜形成性であり、洗濯機の自動投入口を用いた場合、糊基剤の高分子化合物が付着し美観を著しく損なってしまうため、自動投入口の使用を避けるのが通例となっている。ユーザーは糊剤を投入する際、手投入で、かつ投入のタイミングを見計らう必要があり、かなりの手間がかかってしまう。従って、処理時に仕分けが必要なく、また格別の問題なく洗濯機の自動投入口を使用できる処理剤が望まれている。
さらに、ワイシャツやポロシャツ等の衣料は洗濯/すすぎ/脱水/乾燥を通じて洗濯じわが形成され、特に木綿等のセルロース系繊維を主成分とする衣料はアイロンがけを省いては着用できない程度にしわが形成される。また、近年形態安定化加工が施されたワイシャツ等が普及しているが、これらも着用/洗濯を繰り返すうちに効果が低下し、アイロンがけを全く省くまでには至っていない。しかし、アイロンがけは最も手間のかかる家事の一つであることから、アイロンがけをしなくても着用できる程度に簡単にしわが除去できる方法が熱望されている。
特許文献1、特許文献2及び特許文献3には、水溶性高分子化合物、シリコーン化合物、及び非イオン性界面活性剤を含有する衣料本来の形状と風合いを回復させる処理剤が開示され、シリコーン化合物としてアミノ変性シリコーンが例示されている。また、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7及び特許文献8には柔軟剤成分である4級アンモニウム化合物とシリコーン化合物、及び非イオン性界面活性剤を含有する繊維製品処理剤が開示され、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13及び特許文献14にはシリコーン化合物の乳化剤として非イオン性界面活性剤を用いる技術が開示されている。
特開2000−129577号公報 特開2000−129578号公報 特開2000−239970号公報 特開2000−64179号公報 特開2000−110068号公報 特開2000−110077号公報 特開2001−172878号公報 特開2002−371474号公報 特開2001−49582号公報 特開2001−192973号公報 特開2002−80603号公報 特開平8−209543号公報 特開平10−131054号公報 特開平11−343402号公報
上記特許文献1〜3記載の処理剤は、衣料本来の形状と風合いを回復させる効果は優れているが、被膜形成性を有するため洗濯機の自動投入口を用いることは難しい。また、シワ除去効果についてもアイロンがけを省くまでには至らない。
上記特許文献4、特許文献6及び特許文献8には衣料用柔軟剤にアミノ変性シリコーン化合物を応用する技術が開示されており、非イオン性界面活性剤を併用することも記載されている。しかしながらこれらの処理剤は、繊維に柔軟性を付与するものであり、本発明の課題とする適度の張りと肌ざわりを付与するものではない。また、これら技術は非イオン性界面活性剤を安定化剤あるいはゲル化防止剤として用いるものであり、特定の非イオン性界面活性剤が衣料に適度に張りと肌ざわりを付与し、しかもしわの形成を抑制する点については何ら示唆するものではない。
一方、上記特許文献5、7、9〜14にはアミノ変性シリコーンを衣料用の仕上剤に応用する技術が開示されており、その発明の詳細な説明には多種多様のアミノ変性基が例示されている。しかしながら、これらアミノ変性シリコーンを本発明に応用すると、貯蔵中に組成物が変色し、組成物の外観を著しく損なうという問題があり、審美的観点から貯蔵安定性を解決することが望まれる。
従って、本発明の課題は、洗濯工程で仕分けの必要がなく、洗濯機の自動投入口に応用でき、しかも衣料等の繊維製品に適度な張りと肌ざわりを付与し、しわの形成を抑制し、しかも貯蔵中に組成物が着色するという問題を生じない繊維製品処理剤組成物を提供することにある。
本発明は、下記(a)成分及び(b)成分を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比が、(a)成分/(b)成分=10/1〜1/4である繊維製品処理剤組成物、並びに更に、下記(c)成分を含有し、(a)成分と(c)成分の質量比が、(a)成分/(c)成分=20/1〜1/1である、繊維製品処理剤組成物を提供する。
(a):オキシアルキレン基の数平均付加モル数が5〜200のポリオキシアルキレン基を1〜5個と、炭素数10〜32の炭化水素基を1〜3個有する融点が30〜80℃の非イオン性有機化合物
(b):式−R−NH2で表される基で変性されたアミノ変性シリコーン化合物
(式中、Rは、Siと直接結合する炭素数1〜5のアルキレン基である。)
(c):窒素原子に結合する3個の基のうち、1又は2個が炭素数10〜20の炭化水素基、残りがヒドロキシ基で置換されていても良い炭素数1〜3の炭化水素基である3級アミン、その酸塩もしくはその4級化物から選ばれる少なくとも1種
本発明の繊維製品処理剤組成物は、洗濯工程で仕分けの必要がなく、洗濯機の自動投入口に応用でき、しかも衣料等の繊維製品に適度な張りと肌ざわりを付与し、しわの形成を抑制することができる。また、貯蔵安定性にも優れるものである。
[(a)成分]
(a)成分の非イオン性有機化合物が有するポリオキシアルキレン基は、オキシアルキレン基の数平均付加モル数が5〜200、好ましくは50〜200、より好ましくは70〜180、特に好ましくは90〜160である。ポリオキシアルキレン基を形成するアルキレン基としては、炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、エチレン基又はプロピレン基が更に好ましく、エチレン基が特に好ましい。ポリオキシアルキレン基の数は、1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1又は2個、特に好ましくは1個である。
また、(a)成分の非イオン性有機化合物が有する炭化水素基の炭素数は10〜32、好ましくは14〜32、より好ましくは16〜24、特に好ましくは16〜18であり、炭化水素基の数は、1〜3個、好ましくは1又は2個、特に好ましくは1個である。
(a)成分の融点は、30〜80℃、好ましくは40〜75℃、特に好ましくは50〜70℃である。また、(a)成分のHLBは好ましくは16以上、より好ましくは17〜19.8、特に好ましくは18〜19.6である。
尚、本発明において、融点は下記方法で測定した値であり、HLBはグリフィン法で算出されるHLBである。
<融点の測定法>
サンプル0.5gを容量10mLのガラス製スクリュー管(No.3、21mm×45mm)に入れ(1つのサンプルについて5本)、大気圧下で密栓する。1種のサンプルについて、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃の恒温槽に各1本づつ(計5本)栓口を上方にして立てて保存し、24時間後に状態を観察する。サンプルが完全に透明な液体になっているものは保存温度が融点以上であると判定し、各サンプルについて融点の範囲を決定する。次に、温度調整可能な水浴を用意し、予め5℃の恒温室に24時間保存した各サンプルを密栓したまま容器の底から半分以上を浸す。予想される温度範囲の下限より5℃下から30分に1℃の速度で水浴の温度を上昇させる。サンプルが完全に透明になった時の温度を融点とする。
本発明の(a)成分としては、一般式(1)で表される化合物が好ましい。
1a−A−[(R1b−O)a−R1c]b (1)
[式中、R1aは炭素数10〜32のアルキル基又はアルケニル基、R1bは炭素数2又は3のアルキレン基、R1cは水素原子、炭素数10〜32のアルキル基又はアルケニル基、あるいは炭素数11〜33のアルカノイル基又はアルケノイル基、Aは−O−、−COO−、−CON<又は−N<で、Aが−O−又は−COO−の場合にはbは1であり、Aが−CON<又は−N<の場合にはbは2である。aは数平均で50〜200の値である。ここで、複数個のR1b、R1c及びaは同一でも異なっていても良い。]
一般式(1)において、R1aは、炭素数10〜32、好ましくは14〜32、より好ましくは16〜24、特に好ましくは16〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、炭素数16〜18のアルキル基が最も好ましい。R1bは炭素数2又は3のアルキレン基であり、エチレン基が最も好ましい。R1cは水素原子、炭素数10〜32、好ましくは14〜32、より好ましくは16〜24、特に好ましくは16〜18のアルキル基又はアルケニル基、あるいは炭素数11〜33、好ましくは15〜33、より好ましくは17〜25、特に好ましくは17〜19のアルカノイル基又はアルケノイル基(好ましくはアルカノイル基)であり、水素原子が最も好ましい。Aは−O−、−COO−、−CON<又は−N<から選ばれる基であり、−O−又は−COO−、特に−O−が好ましい。aは数平均で50〜200、好ましくは70〜180、特に好ましくは90〜160の値である。
(a)成分としては、特に一般式(1−1)で表される化合物が好ましい。
1a−O−(C24O)a−H (1−1)
[式中、R1a及びaは前記と同じ意味を示す。]
[(b)成分]
(b)成分の−R−NH2で示される基で変性されたアミノ変性シリコーン化合物において、Rは炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン基、特に好ましくはプロピレン基である。
(b)成分としては、一般式(2)で表される化合物が好適である。
Figure 0004368760
[式中、R2aは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ基又は炭素数1〜3のアルコキシ基から選ばれる基であり、複数個のR2aは同一でも異なっていても良い。Rは前記の意味を示す。x及びyは、それぞれの構成単位の平均重合度を示す数であり、該化合物の25℃の動粘度が90〜20000mm2/s、アミノ当量が400〜8000になるように選ばれる。]
一般式(2)において、R2aは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1〜3のアルコキシ基から選ばれる基であり、好ましくはメチル基である。Rは炭素数1〜5のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基、特に好ましくはプロピレン基である。x及びyは、該化合物の25℃の動粘度が90〜20000mm2/s、より好ましくは200〜10000mm2/s、特に好ましくは500〜5000mm2/s、アミノ当量が、400〜8000、好ましくは600〜5000、特に好ましくは800〜3000になるように選ばれる。
尚、動粘度は、オストワルト型粘度計で求めることができ、アミノ当量は、窒素原子1つ当りの分子量、アミノ当量=分子量/N原子数で求められる。分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーでポリスチレンを標準として求めた値であり、窒素原子数は元素分析法により求めることができる。
x及びyの具体的な数は、xは10〜10,000が好ましく、20〜5,000がより好ましく、30〜3,000が特に好ましい。yは1〜1,000が好ましく、1〜500がより好ましく、1〜200が特に好ましい。
一般式(2)で表される化合物の重量平均分子量は、好ましくは2,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜100,000、特に好ましくは8,000〜50,000である。ここで、重量平均分子量はポリスチレンを標準としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーで求めることができる。
一般式(2)で表される化合物としては、信越化学工業(株)製アミノ変性シリコーンKF−864(粘度1700mm2/s(25℃)、アミノ当量3800)、KF−865(粘度110mm2/s(25℃)、アミノ当量5000)、KF−868(粘度90mm2/s(25℃)、アミノ当量8800)、KF−8003(粘度1850mm2/s(25℃)、アミノ当量2000)、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製アミノ変性シリコーンDC2−8630(粘度1500mm2/s(25℃)、アミノ当量4300)、等を挙げることができる。
本発明の(b)成分は、オイル状のものをそのまま配合しても差し支えないが、(b)成分の粒子が水中に分散した水性エマルジョンの形態で配合することが、本発明の組成物を容易に製造できる点から好ましい。(b)成分の水性エマルジョンには乳化剤として界面活性剤を用いることが好ましく、界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸塩等の陰イオン性界面活性剤、(a)成分に含まれないポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン性界面活性剤、アミンオキサイド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤、トリ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤を用いることができる。ただし陰イオン性界面活性剤を用いる場合は本発明における(c)成分の効果を損なわない様に注意する必要があり、陰イオン性界面活性剤の(c)成分に対する配合モル比が好ましくは1未満、特に好ましくは0.5未満となるようにする。
(b)成分の水性エマルジョンにおける乳化粒子の平均粒径は、風合いを得る観点から、好ましくは0.01〜10μm、更に好ましくは0.01〜5μm、特に好ましくは0.01〜1μmである。(b)成分の水性エマルジョンの乳化剤として、(a)成分に該当する非イオン性界面活性剤を用いることも可能であるが、本発明の組成物中の(a)成分の総量は、(a)成分/(b)成分=10/1〜1/4の質量比となるように配合することが必要である。
また本発明で用いることができる(b)成分の水性エマルジョンとしては、上記のオイル状のものを界面活性剤等の乳化剤を用いて、各種の乳化機(ホモミキサー、高圧ホモジナイザー、コロイドミル等)により水中に分散させたものを用いても良いが、オルガノアルコキシシランとジメチルシクロポリシロキサン等を用い、水中で重合反応を行うことにより、所望のアミノ変性シリコーンを含むエマルジョンを調製し、これを(b)成分の水性エマルジョンとしてそのまま用いても良い。
[(c)成分]
本発明の(c)成分は、窒素原子に結合する3個の基のうち、1又は2個が炭素数10〜20、好ましくは12〜18の炭化水素基、更に好ましくはアルキル基又はアルケニル基、残りがヒドロキシ基で置換されていても良い炭素数1〜3の炭化水素基、好ましくはメチル基である3級アミン、その酸塩もしくはその4級化物である。
(c)成分の好適な具体例として、一般式(3)で表される3級アミン、その酸塩もしくはその4級化物が挙げられる。
Figure 0004368760
[式中、R3aは炭素数10〜20の炭化水素基、R3bは炭素数10〜20の炭化水素基又はヒドロキシ基で置換されていても良い炭素数1〜3の炭化水素基、R3cはヒドロキシ基で置換されていても良い炭素数1〜3の炭化水素基を示す。]
一般式(3)において、R3aとしては炭素数10〜20のアルキル基及び/又はアルケニル基、特に炭素数12〜18のアルキル基が好ましく、R3bとしては炭素数10〜20のアルキル基及び/又はアルケニル基、特に炭素数12〜18のアルキル基、あるいは炭素数1〜3のアルキル基、特にメチル基が好ましい。R3cとしては炭素数1〜3のアルキル基、特にメチル基が好ましい。
上記3級アミンの酸塩としては、塩酸、硝酸、燐酸、硫酸等の無機酸、あるいは酢酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、コハク酸、マレイン酸等の有機酸の塩が挙げられる。また、上記3級アミンの4級化物としては、メチルクロライド等の炭素数が1〜4のアルキルハライド又は炭素数が2〜6のジアルキルサルフェートを用いて4級化したものが挙げられる。
[繊維製品処理剤組成物]
本発明の繊維製品処理剤組成物において、(a)成分は糊基剤として作用し、(a)成分を単独で用いると、通常糊基剤として用いられている水溶性高分子化合物に比べてごわつきを抑制することができる。しかしながらまだ満足できるレベルではないため、本発明では(b)成分を併用する。(b)成分はごわつきをさらに抑制し、繊維製品に適度の滑らかさを付与し、且つしわの形成を抑制する効果を有する重要な役割を持つものである。また、このような(b)成分は貯蔵中に組成物の外観を損なうことがない。
通常、衣料等の繊維製品に張り性を付与する糊剤は、特許文献1に記載の加工澱粉や水溶性セルロース誘導体、特許文献2に記載の水溶性高分子化合物が糊基剤として用いられているが、これら化合物を用いた場合、優れた張り性を付与する一方、繊維にごわつき等敬遠されがちな風合いを与える。本発明ではこのような糊基剤に代えて(a)成分を用い、(b)成分と併用することで、繊維製品に適度な張り性を付与し、しかも優れた風合いを得ることができる。一般に非イオン性界面活性剤は繊維製品処理剤の安定化剤、あるいはゲル化防止剤として用いられており、本発明のように(a)成分を糊基剤として用いることは当業者といえども容易に想到し得るものではない。
本発明の組成物は上記(a)成分と(b)成分とを、(a)成分/(b)成分(質量比)=10/1〜1/4、好ましくは4/1〜1/4、より好ましくは4/1〜1/2、特に好ましくは4/1〜1/1となる割合で含有することで、繊維製品に適度の張り性と好ましい風合いを付与することが可能である。
本発明の組成物に、一般に用いられている柔軟化剤や糊基剤を併用することは、本発明の効果である繊維の張り性や風合いを損なうため配合には注意を要する。一般的な柔軟化剤として知られている、(c)成分は、本発明において少量用いる場合には、(a)成分の繊維製品への吸着を促進し、滑らかな肌触り感がアップするが、多量に用いると本発明の特性である張り性が失われ、柔軟剤としての特性が強くなる。従って、本発明の組成物中の(a)成分と(c)成分との含有比率は、好ましくは(a)/(c)(質量比)=20/1〜1/1である。
一般的な糊基剤の多くは、水性溶解液あるいは水性分散液の状態で提供され、常温乾燥時の造膜性に優れた高分子化合物である。この常温乾燥時の造膜性が糊剤のごわつき感の主な原因であり、本発明の組成物では避けるべき特性である。即ち、(a)成分及び(b)成分に該当しない高分子化合物[以下、(d)成分という]の内、常温(25℃)乾燥時の造膜性に優れた高分子化合物[以下、(d1)成分という]は、保存安定性向上やレオロジーコントロール等を目的に本発明の組成物に少量用いても良いが、含有量を低く抑える必要がある。従って、本発明の組成物中における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(d1)成分との含有比率は、好ましくは[(a)+(b)]/(d1)(質量比)=100/0〜80/20、より好ましくは100/0〜90/10、特に好ましくは100/0〜95/5である。一方(d)成分の内、常温(25℃)乾燥時にほとんど造膜しない高分子化合物[以下、(d2)成分という]は、本発明の組成物への少量の使用に問題はなく、本発明の効果に影響のでない範囲での使用が可能であるが、含有量は(a)成分より少なくした方が良い。従って、本発明の組成物中における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(d2)成分との含有比率は、好ましくは[(a)+(b)]/(d2)(質量比)=100/0〜80/20、より好ましくは95/5〜80/20、特に好ましくは95/5〜85/15であり、また(a)成分と(d2)成分の含有比率は、好ましくは(a)/(d2)(質量比)=95/5〜60/40、より好ましくは95/5〜70/30、特に好ましくは95/5〜80/20である。
なお、本発明でいう高分子化合物とは重量平均分子量が2000以上の化合物であり、分子量の測定方法は該高分子化合物が水溶性である場合にはポリエチレングリコールを標準としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーで求めることができ、該高分子化合物が非水溶性である場合には、ポリスチレンを標準としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーで求めることができる。
(d1)成分としては、常温乾燥時の造膜性に優れた高分子化合物であれば特に限定されないが、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールマレイン酸コポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、酢酸ビニルアクリル酸コポリマー、酢酸ビニルマレイン酸コポリマー、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、水溶性ナイロン、ポリエチレンオキサイド(但し重量平均分子量10万以上)、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、コーンスターチ、アミロース、デキストリン、小麦デンプン、カルボキシメチルデンプン、カルボキシエチルデンプン、ヒドロキシエチルデンプン、リン酸デンプン、カチオン化デンプン、両性化デンプン、架橋デンプン、デンプン有機酸エステル、プルラン、キサンタンガム、脱アセチルキサンタンガム等が挙げられる。
(d2)成分としては、常温乾燥時にほとんど造膜しない高分子化合物であれば特に限定されないが、例えば、重量平均分子量1万以下のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はそれらのコポリマー、常温で液状のポリジメチルシリコーン又はポリアルキレンオキサイド変性ポリジメチルシリコーン、重量平均分子量1万以下のポリエチレンイミン又はポリエチレンイミンのポリエチレンオキサイド付加物(N原子1個当たりの数平均付加モル数1〜30)、常温で液状のポリグリセリン又はポリグリセリンのポリアルキレンオキサイド付加物、常温で液状のエチレンジアミンのポリアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。
本発明では貯蔵安定性を改善する目的から、(a)成分以外の界面活性剤[以下、(e)成分という]を併用することができるが、多量配合は(e)成分が繊維製品に付着し、ごわつく等の風合いを損なうためにその使用は注意を要する。用いることができる界面活性剤としては陰イオン性界面活性剤、(a)成分以外の非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤を挙げることができる。
陰イオン性界面活性剤としては、炭素数10〜15のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜16のアルキル硫酸エステル塩、炭素数10〜16のアルキル基と数平均付加モル数1〜6のオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンラウリル硫酸エステル塩、炭素数10〜15のα−オレフィンスルホン酸塩、炭素数10〜16のα−スルホ脂肪酸メチルエステル塩等を挙げることができる。非イオン性界面活性剤としては、オキシアルキレン基の数平均付加モル数が4〜30でアルキル基の炭素数が8〜14のポリオキシエチレン(及び/又はポリオキシプロピレン)アルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、アルキル基の炭素数が8〜16で平均縮合度が1〜5のアルキルポリグルコシド、炭素数10〜16の脂肪酸ソルビタンエステル等で、融点が30℃未満の非イオン性界面活性剤を挙げることができる。両性界面活性剤としては、アルキル基の炭素数10〜18のアルキルジメチルアミンオキサイド、アルカノイル基の炭素数が10〜18のアルカノイルアミドプロピルジメチルアミンオキサイド、アルキル基の炭素数が10〜18のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N−アルキル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、アルカノイル基の炭素数が10〜18のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等を挙げることができる。
本発明では特にオキシアルキレン基の数平均付加モル数が4〜20、アルキル基の炭素数が8〜14のポリオキシエチレン(及び/又はポリオキシプロピレン)アルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、及びアルキル基の炭素数が8〜16で平均縮合度が1〜3のアルキルポリグルコシドから選ばれる融点が30℃未満の界面活性剤が好適である。
本発明では好ましい外観を得る目的、及び貯蔵安定性を改善する目的から、水溶性有機溶剤[以下、(f)成分という]を含有することが好ましい。(f)成分の含有量は、本発明の組成物中、好ましくは0.5〜40質量%、更に好ましくは1〜30質量%、特に好ましくは1.5〜25質量%、最も好ましくは2〜20質量%である。(f)成分は、水酸基及び/又はエーテル基を有する水溶性有機溶剤が好ましい。(f)成分として以下のようなものが挙げられ、これらのうちの1種以上を用いることが好ましい。
(i)エタノール、プロパノール、イソプロパノール等のアルカノール類、(ii)エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、(iii)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、平均分子量約200のポリエチレングリコール、平均分子量約400のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、平均分子量約1000のポリプロピレングリコール等のポリグリコール類、(iv)ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メチルグリセリルエーテル、1,3−ジメチルグリセリルエーテル、トリエチルグリセリルエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のアルキルエーテル類、(v)2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、平均分子量約480のポリエチレングリコールモノフェニルエーテル、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等の芳香族エーテル類、(vi)2−アミノエタノール、N−メチルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン混合物(モノ,ジ,トリの混合物)等のアルカノールアミン類。
(f)成分は、上記の(i)アルカノール類、(ii)多価アルコール類、(iv)アルキルエーテル類、(v)芳香族エーテル類、(vi)アルカノールアミン類から選ばれる2種以上を併用することが好ましく、より好ましくは(i)、(ii)、(iv)、(v)から選ばれる2種以上、特に好ましくは(i)、(ii)、(iv)から選ばれる2種以上を併用することで効果的に組成物の外観、及び貯蔵安定性を改善することができる。
(f)成分としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルが好適であり、特にエタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
本発明では好ましい外観を得る目的、及び貯蔵安定性を改善する目的から、水溶性の酸[以下、(g)成分という]を含有することが好ましく、塩酸、酢酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、リン酸、硫酸等が挙げられ、これらの酸は1種又は2種以上を使用できる。この内、塩酸、酢酸、クエン酸、乳酸が好ましく、塩酸、クエン酸が特に好ましい。
[処理方法]
本発明の繊維製品処理剤組成物は処理方法によって各種形態を採用することができる。具体的には対象繊維製品を本発明の繊維製品処理剤組成物に直接浸漬させる方法[以下、方法1という]、本発明の繊維製品処理剤組成物を水に希釈した希釈液に対象繊維製品を浸漬させる方法[以下、方法2という]、及びスプレーヤーを用いて本発明の繊維製品処理剤組成物を対象衣料に噴霧し付着させる方法[以下、方法3という]を挙げることができる。ここで、浸漬とは、本発明の組成物又は本発明の組成物を希釈した水溶液に対象繊維が完全に浸される状態をいう。
方法1に供される本発明の繊維製品処理剤組成物(以下組成物(I)群という)は、(a)成分を好ましくは20〜1000ppm、より好ましくは40〜800ppm、特に好ましくは60〜600ppm、(b)成分を好ましくは10〜800ppm、より好ましくは20〜600ppm、特に好ましくは40〜400ppm含有し、(a)成分/(b)成分の質量比が、10/1〜1/4、好ましくは4/1〜1/4、より好ましくは3/1〜1/2、特に好ましくは2/1〜1/1のものである。また、組成物(I)群中には、(c)成分及び(d)成分は必ずしも含有しなくても良いが、(c)成分を含有する場合には、(a)成分と(c)成分との含有比率は、好ましくは(a)/(c)(質量比)=20/1〜2/1、より好ましくは15/1〜3/1、特に好ましくは10/1〜4/1である。また、(d)成分を含有する場合には、(d1)成分に対しては含有量を低く抑える必要があり、本発明の組成物(I)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(d1)成分との含有比率は、好ましくは[(a)+(b)]/(d1)(質量比)=100/0〜80/20、より好ましくは100/0〜90/10、特に好ましくは100/0〜95/5である。また、(d2)成分に対しては、少量の使用に問題はなく、本発明の組成物(I)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(d2)成分との含有比率は、好ましくは[(a)+(b)]/(d2)(質量比)=100/0〜80/20、より好ましくは95/5〜80/20、特に好ましくは95/5〜85/15であり、また(a)成分と(d2)成分の含有比率は、好ましくは(a)/(d2)(質量比)=95/5〜60/40、より好ましくは95/5〜70/30、特に好ましくは95/5〜80/20である。
組成物(I)群における(c)成分及び/又は(d)成分の合計含有量は、好ましくは200ppm以下、更に好ましくは150ppm以下、特に好ましくは100ppm以下である。また、組成物(I)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]/[(c)成分と(d)成分の合計含有量]は質量比で、好ましくは100/0〜80/20、更に好ましくは、95/5〜80/20、特に好ましくは95/5〜85/15である。
組成物(I)群における(e)成分及び(f)成分は、(a)成分並びに(b)成分の均一な溶液を調整する目的から適宜含有することができるが、(e)成分を多量に用いると風合いに影響を及ぼすため(e)成分の含有量を好ましくは200ppm以下、更に好ましくは150ppm以下、特に好ましくは100ppm以下にとどめておくべきである。(f)成分は本発明の組成物(I)群の効果に特に影響がないため任意に含有することが可能であるが、引火点や臭いの問題があるため、含有量は、好ましくは5〜600ppm、より好ましくは10〜400ppm、特に好ましくは20〜300ppmである。
方法1に供される組成物(I)群は上記成分を水に溶解させた水溶液の形態であり、各成分はそれぞれ所定量を個別に水に溶解あるいは分散させて調製することができる。溶解又は分散安定性の点から、溶液のpHは好ましくは2〜9、更に好ましくは3〜8、特に好ましくは4〜7であり、このようなpHに調整するには、通常の硫酸、塩酸、リン酸、酢酸、クエン酸、乳酸、コハク酸等の酸と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ剤を用いることができる。
方法1では本発明の繊維製品処理剤組成物に直接繊維製品を浸漬させる。具体的にはタライ、洗面器あるいはバット等の容器に本発明の組成物を入れ、繊維製品を組成物に浸す操作を行う。組成物に対する繊維製品の割合は、繊維製品500g当り本発明の組成物の量が、好ましくは3〜15L、より好ましくは4〜13L、特に好ましくは5〜10Lである。浸漬するときの組成物の温度は、好ましくは5〜40℃、更に好ましくは10〜30℃であり、浸漬時間は、好ましくは1〜30分、より好ましくは3〜20分、特に好ましくは5〜15分である。浸漬後は脱水し、自然乾燥、あるいは回転式加熱乾燥機により乾燥させる。乾燥後の繊維製品は、アイロンをかける必要がない程度にしわの形成が少ないが、より仕上がりを重視する場合にはアイロンをかけても差し支えない。
方法2に供される本発明の繊維製品処理剤組成物(以下組成物(II)群という)は、(a)成分を好ましくは1〜60質量%、より好ましくは2〜40質量%、特に好ましくは5〜30質量%、(b)成分を好ましくは0.5〜30質量%、より好ましくは1〜20質量%、特に好ましくは2〜15質量%含有し、(a)成分/(b)成分の質量比が、10/1〜1/4、好ましくは4/1〜1/4、より好ましくは3/1〜1/2、特に好ましくは2/1〜1/1のものである。
方法2では、本発明の組成物(II)群を洗濯工程のすすぎの段階ですすぎ水に添加する方法が代表的な使用方法であるが、方法1に比較するとすすぎ水中の(a)成分及び(b)成分の濃度が低くなる。このため、組成物(II)群においては、(c)成分を(a)成分及び(b)成分の繊維製品への吸着を促進させる目的で含有することが好適である。しかしながら、多量配合は風合いを損なうため(c)成分を含有する場合には、組成物(II)群における(a)成分と(c)成分との含有比率は、好ましくは(a)/(c)(質量比)=20/1〜1/1、より好ましくは15/1〜2/1、特に好ましくは10/1〜3/1である。また、組成物(II)群中の(c)成分の含有量は、好ましくは0.2質量%以上、5質量%未満、より好ましくは0.5質量%以上、3質量%未満、特に好ましくは0.8質量%以上、2質量%未満である。また、本発明の組成物(II)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(c)成分との含有比率は、効率的に有効成分を繊維製品に吸着させ、本発明の効果を向上させる目的から、好ましくは[(a)+(b)]/(c)(質量比)=40/1〜2/1、より好ましくは30/1〜4/1、特に好ましくは20/1〜6/1である。また、(d)成分を含有する場合には、特に(d1)成分に対しては含有量を低く抑える必要があり、本発明の組成物(II)群における(d1)成分の含有量は、好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、特に好ましくは0.5質量%以下である。本発明の組成物(II)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(d1)成分との含有比率は、好ましくは[(a)+(b)]/(d1)(質量比)=100/0〜80/20、より好ましくは100/0〜90/10、特に好ましくは100/0〜95/5である。また、(d2)成分に対しては、少量の使用に問題はなく、本発明の組成物(II)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(d2)成分との含有比率は、好ましくは[(a)+(b)]/(d2)(質量比)=100/0〜80/20、より好ましくは95/5〜80/20、特に好ましくは95/5〜85/15であり、また(a)成分と(d2)成分の含有比率は、好ましくは(a)/(d2)(質量比)=95/5〜60/40、より好ましくは95/5〜70/30、特に好ましくは95/5〜80/20である。
組成物(II)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]/[(c)成分と(d)成分の合計含有量]は質量比で、好ましくは98/2〜80/20、更に好ましくは95/5〜80/20、特に好ましくは90/10〜80/20である。
組成物(II)群における(e)成分及び(f)成分は、本発明の組成物の外観を好ましいものにする目的や、貯蔵安定性を改善する目的から適宜含有することができるが、(e)成分を多量に用いると風合いに影響を及ぼすため(e)成分の含有量を好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、特に好ましくは10質量%以下にとどめておくべきである。(f)成分は本発明の組成物(II)群の効果に特に影響がないため任意に含有することが可能であるが、引火点や臭いの問題があるため、含有量は、好ましくは0.5〜40質量%、より好ましくは1〜30質量%、特に好ましくは2〜20質量%である。
方法2に供される組成物(II)群は上記成分を水に溶解させた水溶液の形態であり、水の含有量は、好ましくは20〜90質量%、より好ましくは30〜80質量%、特に好ましくは40〜70質量%である。また組成物のpH及びpH調整法は方法1に供される組成物(I)群と同様である。
方法2では洗濯工程のすすぎの段階で本発明の組成物をすすぎ水に添加する方法が好適であり、本発明の組成物の添加量は、衣料1kg当り7〜40mL、更に10〜30mL、特に15〜25mLが本発明の効果を発揮するうえで好ましい。すすぎ水の温度は、好ましくは5〜40℃、更に好ましくは10〜30℃であり、処理時間は、好ましくは1〜30分、より好ましくは3〜20分、特に好ましくは5〜15分である。浸漬後は脱水し、自然乾燥あるいは回転式加熱乾燥機により乾燥させる。乾燥後の繊維製品は、アイロンをかける必要がない程度にしわの形成が少ないが、より仕上がりを重視する場合にはアイロンをかけても差し支えない。
方法3は、スプレーヤーを具備する容器に本発明の組成物を充填し、対象繊維製品にスプレーする方法であり、スプレーヤーの詰まりの問題が生じるため、方法3に供される本発明の繊維製品処理剤組成物(以下組成物(III)群という)は、各成分の濃度を方法2に比較して低くする必要がある。具体的には(a)成分を好ましくは0.05〜3質量%、より好ましくは0.1〜2.5質量%、特に好ましくは0.2〜2質量%、(b)成分を好ましくは0.05〜3質量%、より好ましくは0.1〜2.5質量%、特に好ましくは0.2〜2質量%含有し、(a)成分/(b)成分の質量比が、10/1〜1/4、好ましくは4/1〜1/4、より好ましくは3/1〜1/3、特に好ましくは2/1〜1/2のものである。
方法3においては本発明の組成物が直接衣料に付着するため、方法2のような(a)成分及び(b)成分の対象となる繊維製品への吸着効率不足の問題がないため、組成物(III)群においては(c)成分を必ずしも含む必要はなく、(c)成分の配合は本発明の組成物で処理することにより期待される繊維製品の風合いを損なわない範囲において許容される。このため(c)成分の含有量は、好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満である。また、(d)成分の内、(d1)成分に対しては含有量を低く抑える必要があり、本発明の組成物(III)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(d1)成分との含有比率は、好ましくは[(a)+(b)]/(d1)(質量比)=100/0〜80/20、より好ましくは100/0〜90/10、特に好ましくは100/0〜95/5である。また、(d2)成分に対しては、少量の使用に問題はなく、本発明の組成物(III)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]と(d2)成分との含有比率は、好ましくは[(a)+(b)]/(d2)(質量比)=100/0〜80/20、より好ましくは95/5〜80/20、特に好ましくは95/5〜85/15であり、また(a)成分と(d2)成分の含有比率は、好ましくは(a)/(d2)(質量比)=95/5〜60/40、より好ましくは95/5〜70/30、特に好ましくは95/5〜80/20である。
組成物(III)群における(c)成分及び/又は(d)成分の合計含有量は、好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、特に好ましくは1質量%以下である。また、組成物(III)群における[(a)成分と(b)成分の合計含有量]/[(c)成分と(d)成分の合計含有量]は質量比で、好ましくは100/0〜80/20、更に好ましくは95/5〜80/20、特に好ましくは95/5〜85/15である。
組成物(III)群における(e)成分及び(f)成分は本発明の組成物の外観を好ましいものにする目的、貯蔵安定性を改善する目的、及びスプレーヤーのノズルの詰まりを抑制する目的から適宜含有することができるが、(e)成分を多量に用いると風合いに影響を及ぼすため(e)成分の含有量を好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、特に好ましくは3質量%以下にとどめておくべきである。(f)成分は本発明の効果に特に影響がないため任意に含有することが可能であるが、引火点や臭いの問題があるため、含有量は、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは1〜15質量%、特に好ましくは2〜10質量%である。
方法3に供される組成物(III)群は上記成分を水に溶解させた水溶液の形態であり、水の含有量は、好ましくは40〜99質量%、より好ましくは60〜98質量%、特に好ましくは80〜95質量%である。また組成物のpH及びpH調整法は方法1に供される組成物(I)群と同様である。
方法3で用いるスプレー容器はトリガー式スプレー容器が好ましく、特に実開平4−37554号公報の第1図に示されているような液垂れや噴霧の均一性に優れる蓄圧式トリガーを用いることが良好である。
本発明の好ましいトリガー式スプレー容器は、1回のストロークで0.2g〜2.0g、好ましくは0.25〜1.5g、特に好ましくは0.3〜1.0g噴出するものが良好であり、特に地面に垂直に設置した対象面(平面)に、水平方向に15cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積が100〜800cm2、好ましくは150〜600cm2になる容器が好ましい。また、本発明の(a)成分と(b)成分の合計量を繊維製品100cm2当たり好ましくは0.01〜4g、より好ましくは0.05〜3g、特に好ましくは0.1〜2gになるように均一に繊維製品にスプレーすることが好適である。
方法3での繊維製品に対するスプレー処理のタイミングには様々な選択肢があるが、洗濯工程の脱水終了後の濡れた繊維製品をハンガー等に吊るし、濡れた状態で本発明の組成物(III)群を均一にスプレーし、自然乾燥する方法、洗濯後自然乾燥、あるいは回転式加熱乾燥機で乾燥した繊維製品に均一にスプレーし、再度乾燥させる方法、及び回転式加熱乾燥機に繊維製品を入れた後、該繊維製品にスプレーし、加熱乾燥する方法を採用することができる。処理後の乾燥繊維製品はアイロンをかける必要がない程度にしわの形成が少ないが、より仕上がりを重視する場合にはアイロンをかけても差し支えない。
上記方法1〜方法3に供される組成物は一般の液体組成物に添加する成分を含有することができ、たとえば防腐剤、香料、顔料、染料、ハイドロトロープ剤、増粘剤、ゲル化防止剤、酸化防止剤等を含有することができる。
実施例に用いた配合成分を以下にまとめて示す。
・(a)成分
(a)−1:ステアリルアルコールにエチレンオキサイドをアルコール1モル当たり平均140モル付加させた非イオン性界面活性剤(HLB19.2、融点60.9℃)
(a)−2:カルコール8688(花王(株)製、炭素数18のアルコールの含有量87質量%、炭素数16のアルコールの含有量13質量%、炭素数14のアルコールの含有量0.1質量%未満の直鎖第1級アルコール)にエチレンオキサイドをアルコール1モル当たり平均90モル付加させた非イオン性界面活性剤(HLB18.7、融点60.3℃)
(a)−3:カルコール8688(花王(株)製)にエチレンオキサイドをアルコール1モル当たり平均130モル付加させた非イオン性界面活性剤(HLB19.1、融点61.2℃)
(a)−4:カルコール6870(花王(株)製、炭素数16のアルコールの含有量71質量%、炭素数18のアルコールの含有量21質量%、炭素数14のアルコールの含有量6質量%、炭素数12のアルコールの含有量2質量%の直鎖第1級アルコール)にエチレンオキサイドをアルコール1モル当たり平均180モル付加させた非イオン性界面活性剤(HLB19.4、融点61.5℃)
・(b)成分
(b)−1:KF−864(信越化学工業(株)製アミノ変性シリコーン、粘度1700mm2/s(25℃)、アミノ当量3800)
(b)−2:DC2−8630(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製アミノ変性シリコーン、粘度1500mm2/s(25℃)、アミノ当量4300)
・(b’)成分
(b’)−1:SF8457C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、式−R’−NH−R”−NH2で表される基で置換されたアミノ変性シリコーン、粘度1200mm2/s(25℃)、アミノ当量1800)
・(c)成分
(c)−1:コータミンD86P(花王(株)製、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム)
(c)−2:コータミン86W(花王(株)製、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム)
(c)−3:塩化ジアルキル(C12〜14)ジメチルアンモニウム
・(d1)成分
(d1)−1:ポイズC−60H(カチオン化セルロース、分子量約60万、花王(株)製)
(d1)−2:PVA−217((株)クラレ製、部分けん化ポリビニルアルコール)
・(d2)成分
(d2)−1:PEG6000(ポリエチレングリコール、平均分子量6000)
・(e)成分
(e)−1:ソフタノール30((株)日本触媒製、C12〜14の2級アルコールにエチレンオキサイドを平均3モル付加したもの)
(e)−2:ソフタノール70((株)日本触媒製、C12〜14の2級アルコールにエチレンオキサイドを平均7モル付加したもの)
(e)−3:炭素数12〜14の直鎖第1級アルコールにエチレンオキサイドを平均5モル、プロピレンオキサイドを平均2モル、エチレンオキサイドを平均3モルの順に付加させた非イオン性界面活性剤
・(f)成分
(f)−1:ジエチレングリコールモノブチルエーテル
(f)−2:エタノール
(f)−3:プロピレングリコール
・(g)成分
(g)−1:クエン酸
(g)−2:乳酸
(g)−3:塩酸(HCl有効分35%)
・その他成分
抗菌剤:プロキセルIB(アビシア(株)製、20%水溶液)
キレート剤:EDTA4Na
色素:紫色201号
実施例1
表1に示す各成分を用いて、表1に示す組成の繊維製品処理剤組成物を各150g調製した。その際、混合容器としてポリプロピレン製のプラスチックカップ(容量200mL)、混合方法としてはマグネチックスターラーを用いた。先ず(e)成分と(f)成分を容器に秤量し混合した後、融点以上に加熱した(a)成分を加え更に混合した。これに組成物全体の10質量%に相当する水を加え、更に混合した。次に(b)成分を約2g/分の速度で混合しながら所定量投入し、投入終了後約30分混合した。これに配合水の残部を加え混合し、(c)成分を加えた。混合を続けながら(d)成分を加え、その他成分を加えた後、(g)成分で所定のpHに調整し各組成物を得た。得られた組成物を、下記方法で評価した。結果を表1に示す。
<評価用繊維製品の前処理法>
評価衣料として新品のカットソー((株)チクマ製9to5、ベージュ、綿/ポリエステル=50/50%)、及び新品のワイシャツ(形態安定加工シャツ(SSP)、フレックスジャパン社製BLUE RIVER、白、綿100%)を各1枚用意し、これに重量調整布として肌着(綿100%)0.9kg、ワイシャツ(白、綿/ポリエステル=60/40%)0.6kgを加え、合計1.8kgの衣料を市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)アタック)を用いて二槽式洗濯機(東芝銀河VH−360S1)で10回繰り返し洗濯した(洗剤濃度0.0667質量%、水道水(20℃)36L使用、洗濯10分−脱水3分−すすぎ8分(流水すすぎ、水量15L/min.))。最後の処理回(10回目)のすすぎが始まってから5分経過した時点で流水を止め、排水した後3分間脱水した。次に、水道水(20℃)を36L注水し、表1の各処理剤組成物を23.33g投入して3分間撹拌処理した。撹拌を止めた後、3分間脱水し、評価用衣料としてカットソーと形態安定加工シャツを取り出し、それぞれ日陰でハンガーに掛けて、12時間吊り干し乾燥させた。これを下記の方法で風合い、しわについて評価した。カットソーと形態安定加工シャツ両方について対照品に対する評価を行ったが、傾向は同じであった。表1には形態安定加工シャツに対する結果を示す。また、下記方法で各処理剤組成物について洗濯機投入口評価及び保存安定性評価を行った。
<風合い評価法>
各処理剤組成物で処理して、12時間吊り干し乾燥させた後、25℃−65RHの恒温恒湿室で24時間静置して調湿処理した繊維製品について、前処理後、処理剤を用いずに水道水だけで処理し同様に25℃−65RHの恒温恒湿室で調湿処理した繊維製品を対照品として、張り性、ごわつき、滑らかさについて、それぞれ5人のパネラーにより下記の基準で得点をつけ、平均点を求めた。平均点が1.0を超え2.0以下を◎、0を超え1.0以下を○、0を△、−1.0以上0未満を×、−2.0以上−1.0未満を××として判定した。
・張り性
対照品より張りがある:+2点
対照品よりやや張りがある:+1点
対照品と同等:0点
対照品の方がやや張りがある:−1点
対照品の方が張りがある:−2点
・ごわつき
対照品の方がごわつく:+2点
対照品の方がややごわつく:+1点
対照品と同等:0点
対照品よりややごわつく:−1点
対照品よりごわつく:−2点
・滑らかさ
対照品より滑らか:+2点
対照品よりやや滑らか:+1点
対照品と同等:0点
対照品の方がやや滑らか:−1点
対照品の方が滑らか:−2点
<しわ評価法>
各処理剤組成物で処理して、12時間吊り干し乾燥させた繊維製品について、前処理後、処理剤を用いずに水道水だけで処理し同様に乾燥させた繊維製品を対照品として、それぞれ5人のパネラーにより下記の基準に従って得点をつけ、平均点を求めた。平均点が1.0を超え2.0以下を◎、0を超え1.0以下を○、0を△、−1.0以上0未満を×、−2.0以上−1.0未満を××として判定した。
対照品よりしわが少ない:+2点
対照品よりややしわが少ない:+1点
対照品と同等:0点
対照品の方がややしわが少ない:−1点
対照品の方がしわが少ない:−2点
<洗濯機投入口評価法>
トレイ式の柔軟剤投入口を有する全自動洗濯機(ナショナル三段洗法NAF80SP1)を用い、累積使用(通常コース、水道水20℃、投入口内通過水量約1L、各処理剤40g/回、5回累積(1日当たり1回))による投入口内の状態を観察し下記基準により評価した。
投入口内壁及び液放出口共に付着物なし:○
投入口内壁又は液放出口に付着物あり:△
投入口内壁及び液放出口の両方に付着物あり:×
<保存安定性評価法>
各処理剤組成物15gを容量30mLのガラス製スクリュー管(No.6、30mm×65mm)に入れ、大気圧下で密栓する(各2本)。これを5℃と50℃の恒温槽にそれぞれ栓口を上方にして立てて20日間保存した後、吸光光度計でクレット値(420nmの吸光度×1000)を測定する。5℃保存品と50℃保存品とのクレット値の差を求め、下記基準により評価した。
クレット値の差が0以上50未満:○
クレット値の差が50以上100未満:△
クレット値の差が100以上:×
Figure 0004368760

Claims (2)

  1. 下記(a)成分及び(b)成分を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比が、(a)成分/(b)成分=10/1〜1/4である繊維製品処理剤組成物。
    (a):一般式(1)で表される融点が30〜80℃の非イオン性有機化合物
    1a −A−[(R 1b −O) a −R 1c ] b (1)
    [式中、R 1a は炭素数10〜32のアルキル基又はアルケニル基、R 1b は炭素数2又は3のアルキレン基、R 1c は水素原子、炭素数10〜32のアルキル基又はアルケニル基、あるいは炭素数11〜33のアルカノイル基又はアルケノイル基、Aは−O−、−COO−、−CON<又は−N<で、Aが−O−又は−COO−の場合にはbは1であり、Aが−CON<又は−N<の場合にはbは2である。aは数平均で50〜200の値である。ここで、複数個のR 1b 、R 1c 及びaは同一でも異なっていても良い。]
    (b):一般式(2)で表されるアミノ変性シリコーン化合物
    Figure 0004368760
    式中、R 2a は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ基又は炭素数1〜3のアルコキシ基から選ばれる基であり、複数個のR 2a は同一でも異なっていても良い。Rは、Siと直接結合する炭素数1〜5のアルキレン基である。x及びyは、それぞれの構成単位の平均重合度を示す数であり、該化合物の25℃の動粘度が90〜20000mm 2 /s、アミノ当量が400〜8000になるように選ばれる。
  2. 更に、下記(c)成分を含有し、(a)成分と(c)成分の質量比が、(a)成分/(c)成分=20/1〜1/1である、請求項1記載の繊維製品処理剤組成物。
    (c):窒素原子に結合する3個の基のうち、1又は2個が炭素数10〜20の炭化水素基、残りがヒドロキシ基で置換されていても良い炭素数1〜3の炭化水素基である3級アミン、その酸塩もしくはその4級化物から選ばれる少なくとも1種
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