JP4588722B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄剤組成物に関する。
従来、ウール・ドライマーク衣料用洗剤、いわゆる軽質洗剤は、ニット製品、主にウールのセーターに使用されてきた。しかし近年、この軽質洗剤で洗濯することで洗濯時の形崩れを低減できることから、ウールのセーターだけではなく、化繊・木綿のカットソーやパンツなどのおしゃれ着、更にはブラジャーやショーツなどの肌着まで幅広く使われるようになってきている。
一方、軽質洗剤では、洗濯物を干すとき及び着用時の肌触りや柔軟性が要求される。肌触り・柔軟性を発現させる基剤としては、陽イオン界面活性剤やシリコーン化合物が知られている。シリコーン化合物は、例えばジメチコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン等が一般的に使われている。
これら基剤の性能に関しては、ウール素材に対してはシリコーン化合物の効果が高いが、安価なジメチコーンやカルボキシ変性シリコーンの効果は不十分であり、高価なアミノ変性シリコーンが最も高い効果を示す(例えば特許文献1)。一方、化繊や木綿素材に対しては陽イオン界面活性剤が最も一般的である。陽イオン界面活性剤としては、モノアルキルカチオン、ジアルキルカチオンがあげられる。生分解性の観点から、モノアルキルカチオンの使用が好ましいが、柔軟性能が満足するレベルではなく、一般には生分解性の劣るジアルキルカチオンが使われている(非特許文献1)。
また、ウール素材は、水への濡れ性が悪く、通常の洗剤を用いて弱水流で洗濯した場合、洗濯工程で洗濯物が濡れない部分が生じ、肌触りや柔軟性を発現できないばかりでなく、汚れも充分に落とすことができないことがある。
特開2000−144199号公報 オレオサイエンス 第5巻第10号463頁〜471頁(2005)
本発明の課題は、ウール・ドライマーク衣料から、化繊・木綿のカットソーやパンツなどのおしゃれ着、更にはブラジャーやショーツなどの肌着まで、材質の異なる幅広い衣料に対して、優れた肌触り、柔軟性を付与できる洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、(a)カルボキシ変性シリコーン化合物〔以下、(a)成分という〕0.01〜10質量%、及び(b)界面活性剤〔以下、(b)成分という〕10〜60質量%を含有する洗浄剤組成物であって、(b1)下記一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩〔以下、(b1)成分という〕の組成物中の含有量が0.1〜10質量%であり、且つ(b2)炭素数8〜20のアルコールにエチレンオキシド(以下、EOと表記する)が付加してなる非イオン界面活性剤であって、付加モル数が3以下の非イオン界面活性剤〔以下、(b2)成分という〕の組成物中の含有量が1.2質量%以上である、洗浄剤組成物に関する。
Figure 0004588722
(式中、R1は炭素数8〜22の炭化水素基、R2、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜3の飽和炭化水素基、X-は対アニオンである。)
本発明の洗浄剤組成物は、洗濯によりウール素材から化繊・木綿素材まで幅広い衣料に優れた肌触り・柔軟性・洗浄性を付与できる。そのため、洗濯物を干す時・たたむ時の肌触り、更には着用時の着心地を向上できる。
<(a)成分>
本発明に用いるカルボキシ変性シリコーンは、官能基としてカルボキシ基を有していれば、特に限定されるものではない。また、カルボキシ基が導入されていれば、他の官能基が導入されていても、何ら問題はない。
カルボキシ変性シリコーンの分子量は、特に限定されるものではないが、肌触り・柔軟性向上の理由から、好ましくは25℃における粘度換算で100〜100万mPa・s、より好ましくは500〜10,000mPa・s、更に好ましくは、1000〜5000mPa・sである。粘度は、測定試料の粘度(25℃)が100,000mPa・s未満の場合、B型粘度計(東京計器(株)DVM−B)で測定し、測定試料の粘度(25℃)が100,000mPa・s以上の場合はE型粘度計(東機産業(株)RE80L)で測定する。
また、(a)成分のカルボキシ基当量は、特に限定されるものではないが、肌触り、柔軟性の観点から、好ましくは100〜100,000g/mol、より好ましくは500〜10,000g/mol、更に好ましくは1,000〜5,000g/molである。尚、カルボキシ基当量は、カルボキシ基1個当りのカルボキシ変性シリコーンの分子量を表すものである。このカルボキシ基当量は、カルボキシ基当量=カルボキシ基変性シリコーンの分子量/カルボキシ変性シリコーンの分子量(1モル)当たりのカルボキシ基の個数(モル数)により算出されるものである。
カルボキシ変性シリコーン化合物としては、信越化学工業社製「X−22−3701E」、東レダウシリコーン社製「BY16−880」BY16−750等の市販品を使用することができる。
本発明の洗浄剤組成物中の(a)成分の含有量は、肌触り・柔軟性と洗浄力の点で、0.01〜10質量%であり、好ましくは0.05〜5質量%、より好ましくは0.1〜3質量%、最も好ましくは0.2〜2質量%である。
なお、本発明の洗浄剤組成物は、(a)成分以外のシリコーン化合物を含有することができるが、肌触り、柔軟性の点から、組成物中のシリコーン化合物の合計量(S)と(a)成分の合計量(Sa)の質量比が(Sa)/(S)で0.6以上、更に0.75以上、特に0.9以上が好ましい。他のシリコーン化合物としては、例えば、アミノ変性シリコーン化合物、アルキル変性シリコーン化合物、エポキシ変性シリコーン化合物などを挙げることができる。
<(b)成分>
本発明の洗浄剤組成物は、特に、形崩れ、柔軟性、洗浄性能の点で、組成物全量を基準として、(b)成分である界面活性剤を好ましくは10〜60質量%、更に好ましくは12〜55質量%、特に好ましくは15〜45質量%含有する。
本発明の洗浄剤組成物は、界面活性剤として(b1)成分である特定の第4級アンモニウム塩を0.1〜10質量%、且つ(b2)成分であるEO付加モル数が3以下のアルコールエトキシレート型非イオン界面活性剤を1.2質量%以上含有する。
<(b1)成分>
本発明の洗浄剤組成物は、優れた柔軟効果を維持する観点から、(b1)成分として下記一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩を含有する。
Figure 0004588722
(式中、R1は炭素数8〜22の炭化水素基、好ましくはアルキル基、R2、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜3の炭化水素基、X-は対アニオン、例えばCl-、Br-等のハロゲンイオン、アルキル硫酸イオン等である。)
(b1)成分の具体例としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルトリメチルアンモニウムクロライド、カプリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリエチルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物中の(b1)成分の含有量は、肌触り・柔軟性と洗浄力の点で、0.1〜10質量%であり、0.2〜5質量%、更に0.3〜3質量%が好ましい。
また、本発明の洗浄剤組成物では、肌触り・柔軟性の点で、(a)成分と(b1)成分との質量比が、(a)/(b1)=10/1〜1/10であることが好ましく、5/1〜1/5がより好ましく、3/1〜1/3が更に好ましい。
<(b2)成分>
本発明の洗浄剤組成物は、ウールの濡れ性の点から、洗浄剤組成物全量を基準として、(b2)成分を1.2質量%以上含有するが、好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは1.8質量%以上である。一方、洗浄力の観点から、(b2)成分の含有量は12質量%以下が好ましく、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
(b2)成分は、炭素数8〜20のアルコールに、EOを付加させて得られるポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテルであり。そのうち、付加モル数が1、2、3のものが本発明の(b2)成分となる。なお、組成物中のEO付加モル数の分布は、ガスクロマトグラフィーにて通常の方法で測定できる。
(b)成分としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグリコシド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド等が挙げられ、特に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの一部は(b2)成分となる場合がある。
本発明の洗浄剤組成物は、ウールの濡れ性向上の観点から、アルキル基の炭素数8〜20でありEO平均付加モル数が3モル前後のポリオキシエチレアルキルエーテル型の非イオン界面活性剤、具体的にはエマルゲン103(花王(株)製)を含有することが望ましい。
陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルキル鎖を持つ直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、炭素数10〜18のアルキル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキル(炭素数10〜18)エーテル硫酸エステル、アルファスルホ脂肪酸(炭素数10〜18)アルキル(例えばメチル)エステル、炭素数8〜20の脂肪酸等、及びこれらの塩が好ましい。
陰イオン界面活性剤の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム等のアルカリ土類金属、モノ、ジ、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン等が挙げられるが、特にアルカノールアミン塩を用いることで液安定性が向上することから好適である。
また、更に被洗浄物などの柔軟性を向上させるためには、陽イオン界面活性剤〔(b1)成分以外のもの〕を、添加しても良い。陽イオン界面活性剤としては、モノ、ジ、もしくはトリ、中鎖ないし長鎖アルキル又はアルケニル型第4級アンモニウム塩、第3級アミン塩、イミダゾリン塩、イミダゾリニウム塩、アミノ酸系陽イオン界面活性剤等から選ばれる1種又は2種以上が好適に使用される。この中鎖ないし長鎖アルキル基又はアルケニル基は、炭素数8〜28、好ましくは炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖であってもよく、−O−、−CONH−、−COO−等のエーテル基、アミド基もしくはエステル基で分断、又は−OH等で置換されていてもよい。
その対となるアニオンは特に限定されず、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲンイオン;メトサルフェート、エトサルフェート、メトフォスフェート、エトフォスフェート等の有機アニオンが挙げられる。
陽イオン界面活性剤の好ましい具体例として、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、セチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルオクタデシルジメチルアンモニウムクロライドや、その他アルキル(アルキル基の炭素数8〜28)ジメチルベンジルアンモニウム塩、ジアルキル(アルキル基の炭素数8〜28)メチルヒドロキシエチルアンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としてアルキルカルボベタイン、アルキルアミドプロピルアミンオキサイド、アルキルスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン及びアルキルイミダゾリン型ベタインなどが配合できる。両性界面活性剤は、液の安定性及び泥汚れ洗浄性の点で、好ましくは組成物中1〜20質量%含有される。
また、(b)成分中、非イオン界面活性剤を20質量%以上の割合で含むことが好ましい。肌触り・柔軟性、洗浄性能の点で、この割合は40質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、80質量%以上が更に好ましく、90質量%以上が特に好ましい。
なお洗浄性を高める観点から、(b)成分は、皮脂汚れ洗浄性の点で非イオン界面活性剤、再汚染防止性の点で陰イオン界面活性剤を使用することが好ましい。
また、洗浄性能の点から、組成物中の(b)成分と(a)成分の質量比は(a)/(b)で3/10以下、更に3/20以下、特に1/10以下が好ましい。また、1/1000以上、更に1/200以上が好ましい。
更に本発明の洗浄剤組成物には、次の成分を配合することができる。
即ち、アルカリ金属の水酸化物、ケイ酸塩、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、及びアルカノールアミン等のアルカリ剤0.01〜10質量%、
エタノール等のアルコール類、エチレングリコール及びプロピレングリコール等のグリコール類、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)並びに尿素等の減粘剤及び可溶化剤0.01〜30質量%、
ポリオキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシアルキレンフェニルエーテル等の相調整剤及び洗浄力向上剤0.01〜10質量%
ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩及びトリエチレンテトラミン六酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、並びにマロン酸、コハク酸、ジグリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸及びそれらの塩等の金属イオン捕捉剤0.1〜20質量%、
ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロース、平均分子量5000以上のポリエチレングリコール、無水マレイン酸-ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸-メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸-イソブチレン共重合体、無水マレイン酸-酢酸ビニル共重合体、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、及び特開昭59-62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載のポリマー等の再汚染防止剤及び分散剤0.01〜10質量%、
ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤0.01〜10質量%、
過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム等の漂白剤0.01〜10質量%、
テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6-316700号公報の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤0.01〜10質量%、
アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ及びセルラーゼ等の酵素0.001〜2質量%、
塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤0.001〜2質量%、
チノパールCBS(チバガイギー社製)やホワイテックスSA(住友化学社製)等の蛍光染料0.001〜1質量%、
シリカ、(a)成分以外のシリコーン化合物等の消泡剤0.01〜2質量%、
ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤0.01〜2質量%、
その他、青味付け剤、香料及び抗菌防腐剤等が挙げられる。また剤形が液体の場合は残部は水であり、貯蔵安定性の点からイオン交換水を用いることが好ましい。なお上記配合濃度は、配合する際の好ましい濃度であり、剤形によって多少変動してもよい。
本発明の組成物のpHについては、JIS K3362:1998記載の方法による20℃におけるpHが、i)組成物が粉末もしくは固体の場合、0.1質量%水溶液のpHが6〜8であり、ii)液体の場合、原液のpHが6〜8であることが好ましく、いずれの場合も、被洗浄物の変形・変質防止の点で、6.5〜8がより好ましく、7〜7.8が更に好ましく、7〜7.6が特に好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、錠剤、粉末、ペースト、液体等のいずれの形態でも良いが、溶解性、使い易さの点で液体が好ましい。本発明の組成物が液体である場合、20℃における粘度は、取り扱いの容易さの点で5〜400mPa・sが好ましく、10〜100mPa・sがより好ましく、10〜50mPa・sが更に好ましい。粘度調整剤を用いて当該範囲となるように調整することが好ましい。なお、これらの粘度は、B型粘度計((株)東京計器製、VISCOMETER MODEL DVM-B)を用い、回転数60r/min、ローターNo.1、測定時間60秒の条件で測定されたものである。
粘度調整剤としては、減粘剤としてエタノール、メタノール、プロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数1〜4の低級アルコール、トルエンスルホン酸(塩)、キシレンスルホン酸(塩)等を用いることができ、増粘剤として水溶性高分子、無機電解質を用いることができる。水溶性高分子としては、ポリマレイン酸、ポリイタコン酸、ビニルメチルエーテル-無水マレイン酸共重合物、ポリプロピレングリコール(分子量100〜1000)等が挙げられる。無機電解質としては、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等が挙げられる。
また、液体洗浄剤組成物の場合は、外観が透明であることが好ましい。透明度は光の透過率で表される。水に対する透過率が80%以上、好ましくは90%以上、95%以上が更に好ましい。透過率の測定は、日本電色工業(株)NDH200を用い、水をブランクとしたときの全光線透過光を測定することにより、求められる。透明な外観を得るためにも、(b2)成分を含有することが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、繊維製品用として好適であり、具体的にはウールや化繊、木綿等のニット製品やおしゃれ着、肌着等、幅広い衣料用として好適である。
本発明の洗浄剤組成物は、洗濯により被洗浄物に肌触りの向上効果及び/又は柔軟性の向上効果を付与するために用いることができる。このため、柔軟性能(繊維製品に対する柔軟性の付与効果を有する)を具備する洗浄剤組成物として使用できる。
本発明の洗浄剤組成物が液体である場合、保存安定性向上の点で溶存酸素濃度を5ppm以下にすることが好ましく、3ppm以下がより好ましく、1ppm以下が更に好ましい。組成物中の溶存酸素を低下させるために、配合時あるいは貯蔵時に配合槽や貯槽を減圧しても良いし、気体透過性・液体不透過性の隔膜の片側に組成物を流し、他の側を減圧することにより溶存酸素を低下させても良いし、チッソガス等の不活性ガスにより置換しても良い。
本発明の洗浄剤組成物の洗濯時の使用量は、洗濯機使用時で水30Lあたり10g〜100g、好ましくは20g〜80g、より好ましくは30g〜60gである。
実施例1
下記に示す成分を用い、表1に示す組成の液体洗浄剤組成物を調製した。得られた組成物を用いて下記方法で肌触り・柔軟性能の評価を行った。結果を表1に示す。なお、表1中、本発明品1〜8の透過率は95%以上であった(測定方法は前記の通り)。
<配合成分>
・a−1:カルボキシ変性シリコーン 信越化学工業社製 X−22−3701E
・a−2:カルボキシ変性シリコーン 東レダウシリコーン社製 BY16−880
・a’−1:下記一般式(c)で表されるアミノ変性シリコーンであって、R=R1c=CH3、l=300、m=7、n=4、A:(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C24O)5-C1225及び(ロ)-(CH2)3-NH2の混合基、(イ)/(ロ)=7/3(モル比)、B:-(CH2)3-O-(C24O)10-CH3、であるシリコーン化合物
Figure 0004588722
・b1−1:ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 花王(株)製 コータミン86w
・b1−2:ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド 花王(株)製 コータミン24
・b3:炭素数12の直鎖第1級アルコールにEOを平均12モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテル
・b4:炭素数12の第1級アルコールにEOを平均8モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテル
・b5:炭素数10〜14の第2級アルコールにEOを平均3モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテル
・b6:アルキル基が炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
・b7:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(アルキル基の炭素数12、平均EO付加モル数3)
・b8:炭素数12〜14のヤシ油系脂肪酸
・高分子化合物:ペンテン/マレイン酸コポリマー(モル比50/50、平均分子量1万)
・ポリエチレングリコールモノフェニルエーテル:平均EO付加モル数3
・ポリエチレングリコール:質量平均分子量1000のポリエチレングリコール
・酵素:デュラザイム16.0L(プロテアーゼ、ノボノルディスクバイオインダストリー(株)製)
・蛍光染料:チノパールCBS-X(日本チバガイギー(株)製)
*上記において、EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドである。また、表中のpH調整量とは、表中のpH(測定方法は前記の通り)とするために必要な量である。
<肌触り・柔軟性評価方法>
全自動洗濯機(東芝AW-D802VP)の洗濯槽に水道水30リットルを入れ、ウール編み布(カネボウ社製 中細毛糸使用)350g(表中、ウールと表示)、アクリルニット350g(表中、アクリルと表示)、ポリエステルジャージ400g(表中、ポリエステルと表示)、綿ニット400g((株)谷頭商店製)(表中、木綿と表示)を入れる。更に表1の液体洗浄剤組成物を40g入れ、ドライコースにて洗濯する。尚、水道水は20℃に調整して用いた。洗濯終了後、20℃、65%RHの恒温恒湿室に24時間静置乾燥した。乾燥後の試験布を、肌触り・柔軟性それぞれについて、標準衣料用液体洗浄剤組成物(表中、標準洗剤と表示、組成を表1に合わせて示す)で同様に処理した試験布と対比して、下記の基準で熟練したパネラー5名により評価した。評価点は5名の合計点とした。結果を表1に示す。
−2点:標準衣料用液体洗浄剤組成物と比較して、肌触り・柔軟性が著しく悪い
−1点:標準衣料用液体洗浄剤組成物と比較して、肌触り・柔軟性が悪い
0点:標準衣料用液体洗浄剤組成物と比較して、肌触り・柔軟性が変わらない
1点:標準衣料用液体洗浄剤組成物と比較して、肌触り・柔軟性が良い
2点:標準衣料用液体洗浄剤組成物と比較して、肌触り・柔軟性が著しく良い
Figure 0004588722

Claims (4)

  1. (a)カルボキシ変性シリコーン化合物〔以下、(a)成分という〕0.01〜10質量%、及び(b)界面活性剤〔以下、(b)成分という〕20.6〜60質量%を含有する洗浄剤組成物であって、(b1)下記一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩〔以下、(b1)成分という〕の組成物中の含有量が0.1〜質量%であり、(b2)炭素数8〜20のアルコールにエチレンオキシドが付加してなる非イオン界面活性剤であって、付加モル数が3以下の非イオン界面活性剤の組成物中の含有量が1.2質量%以上、5質量%以下であり、且つ(b)成分中の非イオン界面活性剤の割合が90質量%以上である、洗浄剤組成物。
    Figure 0004588722

    (式中、R1は炭素数8〜22の炭化水素基、R2、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜3の飽和炭化水素基、X-は対アニオンである。)
  2. (a)成分と(b1)成分との質量比が、(a)/(b1)=10/1〜1/10である、請求項1記載の洗浄剤組成物
  3. 20℃におけるpHが、組成物が粉末もしくは固体の場合、0.1質量%水溶液のpHが6〜8であり、組成物が液体の場合、原液のpHが6〜8である、請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
  4. アルキル基の炭素数が8〜20であり、エチレンオキシド平均付加モル数が3モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル型の非イオン界面活性剤を含有する、請求項1〜3の何れか1項記載の洗浄剤組成物。
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