JP4519264B2 - 繊維製品処理剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、簡便に且つ優れた形態安定性、すなわちシワ抑制効果や折り目保持効果を繊維製品に付与する繊維製品処理剤及び物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ワイシャツやスラックス等のアイロンがけは手間のかかる作業の一つであり、その作業を軽減させるべくホルマリンガス或いはホルマリン放出体や液体アンモニア等を用いた形態安定化処理が施された衣料が市販されている。特開平7−189131号公報には、少なくとも2つのカルボキシル基を有するポリ酸と燐含有促進剤と活性水素化合物を含むセルロース基体の強化方法が、特開平11−158773号公報では、特定の水溶性ビニル共重合体と無機塩とを含有する水性液によるセルロース布帛への形態安定性付与方法が開示されている。
【0003】
しかしながら、これらの方法は工業用途又は専門のクリーニング店向けの技術であり、家庭で容易に形態安定性を付与する技術は見出されていなかった。
【0004】
一方、特開平9−241973号公報にカルボキシル基を有する水溶性ポリマーを用い、かつpHが3.5〜7.5であるスプレー用糊剤組成物が開示されているが、このような糊剤組成物は通常の洗濯によって容易に洗い流されてしまい、アイロンがけによって整えられた形態が消失してしまい、形態安定性を付与するものではない。
【0005】
従って、本発明の課題は、家庭において簡便に且つ優れた形態安定性を繊維製品に付与する繊維製品処理剤及び物品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)カルボキシ基を有するモノマー単位を全モノマー単位中に40〜100モル%有し、ヒドロキシ基を有するモノマー単位を有さない重合体〔以下(a)成分とする〕0.01〜20重量%、(b)20℃における水への溶解度が0.1g/100g以下の水難溶性物質〔以下(b)成分とする〕0.001〜5重量%及び水を含有し、20℃におけるpHが3.0〜7.5である繊維製品処理剤に関する。
【0007】
また、本発明は、該本発明の繊維製品処理剤を、手動式スプレーヤーを備えた容器に充填してなる繊維製品処理剤物品に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の(a)成分の重合体は、カルボキシ基を有するモノマー単位〔以下モノマー単位(A)とする)を有するものであり、モノマー単位(A)は、例えばカルボキシ基を有し、ヒドロキシ基を有さないビニル系モノマー(以下モノマー(A)とする)を重合するか、又は他のビニル系モノマーと共重合することによって形成することができる。モノマー単位(A)を得るためのモノマー(A)の例としては、下記式(1)〜(3)並びに後述する式(4)及び(5)で表される化合物から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0009】
【化1】
Figure 0004519264
【0010】
〔式中、R1、R2は同一又は異って、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、CH2COOM5(M5は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、NH4、有機アミン)を示す。M1、M2、M3、M4は同一又は異って、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、NH4、有機アミンを示す。ここで、有機アミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。〕。
【0011】
式(1)〜(3)の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等又はこれらの塩が挙げられる。塩を形成する対イオンとしては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。なお、イタコン酸やマレイン酸は下記式(4)及び(5)で表される酸無水物であってもよい。酸無水物は、加水分解されて本発明の重合体を構成するモノマー単位(A)となる。
【0012】
【化2】
Figure 0004519264
【0013】
上記のなかでもアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸又はこれらのナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。特に、マレイン酸等のジカルボン酸もしくはそのナトリウム塩、カリウム塩又は無水マレイン酸、無水イタコン酸がよりが好ましい。
【0014】
本発明で用いられる(a)成分の重合体は、式(1)〜(5)で表される化合物に代表されるモノマー(A)の1種以上を重合することによって得られる重合体である。単一のモノマーからなる重合体の場合、用いるモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸又はこれらの塩、無水マレイン酸が好ましい。共重合体の場合、モノマーの組み合わせと共重合比は任意であるが、例えばアクリル酸とマレイン酸、メタクリル酸とマレイン酸、アクリル酸と無水マレイン酸、メタクリル酸と無水マレイン酸又はその塩の組み合わせ等が挙げられる。なかでもアクリル酸又はその塩とマレイン酸又はその塩、或いはアクリル酸又はその塩と無水マレイン酸を10:90〜80:20モル比で組み合わせたものが好ましい。
【0015】
(a)成分の重合体は、モノマー単位(A)と他のヒドロキシ基を有さないモノマー単位(以下モノマー単位(B)とする)とから構成される重合体であってもよいが、全モノマー単位に対するモノマー単位(A)の割合が、40〜100モル%、好ましくは、75〜100モル%、最も好ましくは実質的に100モル%で構成される。なおモノマー単位(A)の割合は、重合時に配合した各モノマーのモル比から求めてもよい。
【0016】
モノマー単位(B)は、例えば、モノマー(A)と共重合可能であり、且つヒドロキシ基を有さないビニル系モノマー(以下モノマー(B)とする)を、モノマー(A)と共重合することによって形成することができる。
【0017】
モノマー(B)の具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、tert−ブチル(メタ)アクリルアミド等のN−置換(メタ)アクリルアミド誘導体、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、スチレン、スチレンスルホン酸及びその塩等のスチレン誘導体、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸等のスルホン酸塩含有ビニルモノマー又はそれらの塩、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン系炭化水素類等が挙げられ、これらの1種以上を用いることができる。なかでもメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、メチルビニルエーテル、エチレン、イソブチレン等が好ましい。ここで(メタ)アクリルはアクリル又はメタクリルの意味である。
【0018】
本発明で用いられる(a)成分の重合体の合成方法は、例えば特開平6−206750号公報に記載されているような方法が適用できる。具体的には、ラジカル開始剤の存在下に、前記の各モノマーを所定のモル比率で、ラジカル重合することにより得られる。このようにして得られた重合体の重量平均分子量は1,000〜1,000,000〔ゲル浸透式液体クロマトグラフィー(以下GPCと記載)法、ポリエチレングリコール(以下PEGと記載)換算〕の範囲のものが好ましく用いられる。なかでも5,000〜800,000の範囲がより好ましく、さらに10,000〜500,000が特に好ましい。
【0019】
また、本発明の繊維製品処理剤に配合する(a)成分の重合体は、異なる組成又は異なる重量平均分子量のものを2種以上組み合わせて使用することができる。
【0020】
本発明の繊維製品処理剤は、(a)成分の重合体を0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%含有する。
【0021】
本発明の繊維製品処理剤には、(b)成分として20℃における水への溶解度が0.1g/水100g以下の水難溶性物質を含有させることにより、スプレーミストが均一となり、その結果、繊維製品へムラなく処理剤が付着するために良好な形態安定性を付与させることができる。本発明の水難溶性物質の上記溶解度は、好ましくは0.001g/水100g以下である。
【0022】
(b)成分の水難溶性物質は、シリコーン化合物及び香料成分から選択されるものを用いることが、滑り性や香りつけ等の他の効果と兼ねることができ、好ましい。
【0023】
シリコーン化合物としては、具体的には、ジメチルポリシロキサンオイル、側鎖の一部或いは末端にヒドロキシ基を有するジメチルポリシロキサンオイル、ジメチルポリシロキサンオイル又はヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイルに、水への溶解度が0.1g/水100gを越えないように有機基を1種以上導入した変性シリコーンオイルが挙げられる。ジメチルポリシロキサンオイル及びヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイルは、25℃における粘度が1,000〜5,000万mm2/s、好ましくは1万〜3,000万mm2/s、さらに好ましくは10万〜2,000万mm2/sである。この範囲であれば、好ましいスプレーミストの均一性が得られ、また、シリコーンオイルの製造上の困難さも生じない。変性シリコーンオイルを得るために導入される有機基としては、アミノ基、アミド基、ポリエーテル基、エポキシ基、カルボキシ基、アルキル基、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)鎖等が挙げられる。なかでもアミノ基、アミド基、ポリエーテル基が好ましい。
【0024】
上記シリコーン化合物は、乳化剤により乳化しても使用できる。乳化剤には、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれか1種以上を任意に組み合わせて使用するのが好ましい。
【0025】
また、乳化剤を用いないでシリコーンオイルにポリエーテル基等の親水性の変性基を導入して自己乳化させて用いても構わない。
【0026】
以上のようなシリコーン化合物は、シリコーン化合物自体、または乳化された態様のシリコーン製剤として入手可能である。例えば、ジメチルポリシロキサンエマルションとしては東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)からBY22−029やCF2238等が入手可能であり、ヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイルにアミノ基が導入されたものとしては東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)からSM8704Cが入手可能であり、ジメチルポリシロキサンオイルにアミノ基とポリエーテル基が導入されたものとしては信越化学工業(株)からX−61−689が入手可能である。
【0027】
本発明の処理剤は、(b)成分である上記のようなシリコーン化合物をシリコーンオイルとして0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2.5重量%、より好ましくは0.05〜1.0重量%含有する。これらのシリコーン化合物によってスプレーミストを均一化させる効果とともにアイロン滑り性を向上させる効果を付与させることもできる。
【0028】
また、本発明でいう香料成分とは、「香料の化学」(赤星亮一著、大日本図書、昭和58年、第1刷発行)に記載されている化合物を指し、このうち(b)成分の20℃の水への溶解度が0.1g/100g〔なお末尾に(*)を付したものは溶解度が0.001g/100g以下のものである〕の水難溶性物質となるものとしては、ベンジルアセテート、3,7−ジメチルオクタノール、4−t−ブチルシクロヘキシルアセテート(*)、2−t−ブチルシクロヘキシルアセテート(*)、2−メチル−3−(p−イソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルハイドロシンナミックアルデヒド(*)、オクチルアルデヒド、1−ノナノール、p−メチル−イソ−プロピルベンゼン(*)、5−メチル−2−イソプロピルシクロヘキサノール、1,3,4,6,7,8−ヘキサハイドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン(*)、7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラハイドロナフタレン(*)、エチレンウンデカンジカルボキシレート、2,6−ジニトロ−3,5−ジメチル−4−アセチル−t−ブチルベンゼン、セドロール(*)、2,6−ジメチルオクタン−1−オール、フェニルエチルフェニルアセテート、ベンジルベンゼンカルボキシレート(*)、1,7,7−トリメチルビシクロ−(2,2,1)−2−ヘプタノン、1,7,7−トリメチルビシクロ−1,2,2−ヘプタノール、2−メチル−サリシレート、ジフェニルエーテル(*)、2−メチルウンデカナール(*)、メチルフェニルアセテート、メチル−2−アミノベンゾエート(*)、シクロペンタデカノリド(*)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(*)、ベンゾピロール、2−メトキシ−4−アリルフェノール、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−イルアセテート(*)、1−メチル−4−イソプロピル−シクロヘキセン−8−オール、9−デセン−1−オール(*)、4−(4−メチル−4−ヒドロキシアミル)−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、α−イソメチルイオノン(*)、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエニル−3−アセテート、アミルサリシレート(*)、ベンジルサリシレート(*)、メチル−(3−オキソ−2−ペンチルシクロペンチル)−アセテート、1−(2−t−ブチルシクロヘキシルオキシ)−2−ブタノール(*)、p−メンタ−1,8−ジエン(*)、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール等が挙げられる。
【0029】
本発明の処理剤には、上記香料成分を1種以上組み合わせて香料組成物として使用でき、また、上記以外の水への溶解度が0.1g/水100gを越える香料成分の1種以上をさらに組み合わせて香料組成物とすることもできる。
【0030】
(b)成分である、水への溶解度が0.1g/100g以下の水難溶性香料成分の含有量は合計で本発明の処理剤中に0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%である。この範囲において好ましいスプレーミストの均一性が達成でき、使用感を損ねない。また、これらの香料成分は繊維製品処理剤の使用感を向上させる効果も付与することもできる。
【0031】
本発明の繊維製品処理剤は、(a)成分、(b)成分及びその他成分以外に水を含有する水性組成物であって、20℃におけるpHが3.0〜7.5、好ましくは3.5〜7.0、より好ましくは4.0〜6.5を示す。この範囲において繊維の強度劣化が起こらず、また形態安定性が良好となる。pHは、繊維処理剤等に公知に使用されている酸やアルカリ剤により調整してもよく、また後述する酸塩により調整してもよい。なお水の含有量の好ましくは、65.0〜99.9重量%である。
【0032】
本発明の処理剤は、更に(c)成分として、下記の特定の酸塩を配合することにより、形態安定性が向上する。酸塩は次の(i)〜(iii)の群から選ばれる酸塩の1種以上を用いることができる。
(i)は、亜リン酸、次亜リン酸、リン酸、リン酸水素、リン酸二水素、ポリリン酸、メタリン酸、ピロリン酸及びオルトリン酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩である。アルカリ金属はナトリウム、カリウム、リチウムが好ましく、アルカリ土類金属にはマグネシウム、カルシウムが好ましく、アミン類にはアンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンが好ましい。
(ii)は、スルホン酸基含有化合物のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩である。スルホン酸基含有化合物には、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸が挙げられる。アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミン類は(i)と同様である。
(iii)は、ホウ酸、メタホウ酸及び水素化ホウ酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩である。アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミン類は(i)と同様である。
【0033】
本発明では、特に亜リン酸、次亜リン酸、リン酸、リン酸水素、リン酸二水素、ポリリン酸のナトリウム塩、カリウム塩が形態安定性向上の点で好ましい。
【0034】
本発明の処理剤には、(c)成分の酸塩を好ましくは0.005〜10重量%含有し、より好ましくは0.05〜7.5重量%、最も好ましくは0.25〜5重量%含有する。
【0035】
また、本発明において、(a)成分のビニル系重合体に対する(c)成分の酸塩の重量比率は、形態安定性向上の点で、ビニル系重合体:酸塩として、好ましくは1:0.01〜1:1、より好ましくは1:0.05〜1:0.7、特に好ましくは1:0.1〜1:0.4である。
【0036】
本発明の処理剤は、さらに低分子型多価カルボン酸や非イオン性界面活性剤を含有させることにより形態安定性がさらに向上する。
【0037】
低分子型多価カルボン酸とは、1分子中に2つ以上のカルボキシ基を有する有機酸又はその塩であり、好ましくは隣接する炭素原子にそれぞれ結合する少なくとも2つのカルボキシ基を有する有機酸又はその塩である。酸としての分子量は116〜1,000、好ましくは116〜800、より好ましくは116〜500である。このような化合物としてはコハク酸、マレイン酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、リンゴ酸、シトラコン酸、アコニット酸、イタコン酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、フェニルコハク酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロオクタンジカルボン酸、1,2−シクロヘプタンジカルボン酸、1,2−シクロブタンジカルボン酸、2,3−ジメチルコハク酸、2,3−ジエチルコハク酸、2−エチル−3−メチルコハク酸、テトラメチルコハク酸、3,3−ジメチル−シス−1,2−シクロプロパンジカルボン酸、2,3−ジ−tert−ブチルコハク酸、トリメリット酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸、2,3,4,5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸等が挙げられる。また、界面活性能を有する多価カルボン酸として、炭素数8〜18のアルケニルコハク酸等が挙げられる。これらの酸はその一部をアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン類塩としても使用でき、或いは例えば無水マレイン酸や無水コハク酸のような酸無水物としても使用できる。さらに2種以上の酸、酸無水物を組み合わせても使用できる。
【0038】
これらの低分子型多価カルボン酸のうち、特にクエン酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸又はこれらの塩が形態安定性を向上させる点で好ましい。
【0039】
本発明の処理剤は、このような低分子型多価カルボン酸を、酸の構造として換算したときの重量で0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%含有する。
【0040】
非イオン性界面活性剤は、本発明処理剤の繊維製品への濡れ性或いは浸透性を改善するものが選ばれる。このようなものとしては、好ましくは炭素数6〜18アルコールのポリオキシアルキレン(以下POAと記載)付加物、炭素数6〜18のアルキルフェノールのPOA付加物、炭素数6〜18脂肪酸のPOA付加物、多価アルコールの炭素数6〜18脂肪酸エステルのPOA付加物、炭素数6〜18アルキルアミンのPOA付加物、炭素数6〜18脂肪酸アミドのPOA付物、油脂のPOA付加物、ポリプロピレングリコールのPOA付加物などのポリエチレングリコール型非イオン性界面活性剤が挙げられる。ここでPOAは、好ましくはポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレンであり、平均付加モル数は2〜100モル、好ましくは5〜80モルである。
【0041】
また、グリセロールの炭素数6〜18脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの炭素数6〜18脂肪酸エステル、ソルビトール及びソルビタンの炭素数6〜18脂肪酸エステル、蔗糖の炭素数6〜18脂肪酸エステル、多価アルコールの炭素数6〜18アルキルエーテル、アルカノールアミン類の炭素数6〜18脂肪酸アミド等の多価アルコール型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0042】
ポリエチレングリコール型、多価アルコール型のいずれの場合もアルコールやアルキル基、脂肪酸は直鎖であっても分岐鎖であってもよい。またそれらの炭素数は混合物であってもよい。
【0043】
本発明の処理剤は、非イオン性界面活性剤を0.001〜5重量%、特に0.01〜2.5重量%含有することが好ましい。なお、本発明の繊維製品処理剤中の全界面活性剤の含有量は5重量%以下である。
【0044】
本発明の処理剤には必要に応じて、アイロン滑り性を向上させるためのワックス或いはその乳化物、水難溶性以外のシリコーン化合物を含有することができ、また保存安定性を向上させるための抗菌・殺菌・防黴剤やアルコール、ポリオール等のような衣料用スプレー糊剤として公知に使用されている成分以外に、水難溶性以外の香料を併用して配合してもよい。
【0045】
本発明の処理剤の使用形態は、処理剤を繊維製品にスプレー処理をして含浸させ、アイロン処理により加熱することで形態安定性を付与するのが好ましい。より簡便に行うにはスプレー処理とアイロン処理を連続して行い、その間に乾燥工程を行わないのが好ましい。スプレーヤーとしては手動式トリガー又は手動式ポンプが好ましく、特に手動式トリガーが好ましい。本発明では繊維製品処理剤をこれらスプレーヤーを備えた容器に充填してなる物品として使用することが最も好ましい。なおスプレーヤーは、1回の噴霧で0.1〜1.5g、好ましくは0.2〜1.0g、特に好ましくは0.25〜0.8gの処理剤が噴出するものが良好である。さらに繊維製品から15cm離れた場所から噴霧したとき、1回の噴霧で繊維製品に該処理剤が付着する面積は50〜800cm2、好ましくは100〜600cm2になる容器が好ましい。さらに実開平4−37554号公報や特開平9−122547号公報に開示されているような蓄圧式トリガーを用いるとスプレーミストの液だれ・ボタ落ちの無さの点でさらに良好である。
【0046】
本発明では、上記のようなスプレー処理によって繊維製品100gに対して(a)成分を純分で平均0.01〜20g、好ましくは0.1〜15g、特に好ましくは0.5〜10gを均一に付着させるのが形態安定性の点で好ましい。
【0047】
本発明では、以上のように処理剤を繊維製品へスプレー処理後、60〜300℃の加熱処理を行うことにより形態安定性が得られる。加熱処理は一般に普及しているアイロンやズボンプレッサーや温風乾燥機等を用いて行えるが、加熱処理とシワの除去や折り目つけなどの整形処理を同時に行えるアイロンとズボンプレッサーが好ましく、特にアイロンが簡便であり好ましい。アイロンの設定温度は繊維素材に適した温度で行うが、好ましくは120〜220℃、特に好ましくは140〜200℃である。またアイロンがけ時間は好ましくは繊維製品100cm2あたり1〜90秒間、特に好ましくは2〜60秒間である。
【0048】
本発明の繊維製品処理剤の最適配合と物品形態を以下に示す。
(a)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸から選ばれるカルボキシ基を有するモノマー(A)から得られるモノマー単位(A)75〜100モル%と、メチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、メチルビニルエーテル、エチレン及びイソブチレンから選ばれるヒドロキシ基を有さないモノマー(B)から得られるモノマー単位(B)0〜25モル%からなる重合体 0.5〜10重量%
(b)
(b1)ジメチルポリシロキサンオイル、ヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイル、ジメチルポリシロキサンオイルもしくはヒドロキシ基含有ジメチルポリシロキサンオイルに20℃における水への溶解度が0.1g/100gを越えないようにアミノ基及びアミド基及びポリエーテル基の少なくとも1つを導入した変性シリコーンオイル並びにこれらのオイルの乳化物等のシリコーン化合物
0.05〜1重量%、或いは
(b2)p−メンタ−1,8−ジエン、2−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエニル−3−アセテート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、4−(4−メチル−4−ヒドロキシアミル)−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、α−イソメチルイオノン、1−(2−t−ブチルシクロヘキシルオキシ)−2−ブタノール及び1,3,4,6,7,8−ヘキサハイドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピランから選ばれる香料成分 0.001〜1重量%、或いは上記(b1)と(b2)の併用
(c)次亜リン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム又はカリウム、リン酸水素二ナトリウム又はカリウム、リン酸二水素ナトリウム又はカリウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム及びホウ酸ナトリウムから選ばれる酸塩 0.25〜5重量%
更に水酸化ナトリウム又はカリウム、リン酸、硫酸、塩酸から選ばれるpH調整剤と残部の水からなり、20℃におけるpHが4.0〜6.5である液状の処理剤であり、さらに、該処理剤をトリガー式のスプレーヤーを備えた容器に充填してなる繊維製品処理剤物品が挙げられる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、家庭で簡便に且つ優れた形態安定性を繊維製品に付与できる繊維製品処理剤が得られる。
【0050】
【実施例】
合成例1(ビニル系重合体a−1の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、アクリル酸144.2g、水100.0g、イソプロピルアルコール(以下IPAと記載)400.0gを加え、窒素雰囲気下で混合・溶解した。槽内温度を75℃まで昇温し、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(和光純薬製V−50)5.4g、水50.0gからなる溶液を1時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、ポリアクリル酸の透明水溶液を得た。得られた重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、下記の方法により測定を行ったところ5.3万であった。
【0051】
[分子量測定法]
GPCを用いて下記の条件に従い測定を行った。
カラム:東ソー(株)製 G4000PWXL+G2500PWXL
溶離液:リン酸二水素カリウム0.1mol/Lとリン酸水素二ナトリウム1mol/Lとを含む水溶液とアセトニトリルとの9:1の容量比混合物
検出器:示差屈折率計
流速:1.0mL/分
カラム(測定)温度:40℃
標準サンプル:PEG(9.20×105、5.10×105、2.50×105、9.50×104、4.60×104、3.90×104
サンプル濃度:5mg/mL溶離液
サンプル注入量:100μL
分子量は上記標準サンプルから得られる検量線を用いて、PEG換算分子量を算出した。なお、この分子量から外れるサンプルについては、検量線を外挿する方法により換算分子量を算出した。
【0052】
合成例2(ビニル系重合体a−2の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、水250.0g、IPA250.0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇温し、アクリル酸137.0g、N,N−ジメチルアクリルアミド10.0g、水50.0gからなる溶液、並びに過硫酸アンモニウム4.0g、水50.0gからなる溶液を2時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったまま重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、アクリル酸/N,N−ジメチルアクリルアミド共重合体の透明水溶液を得た。得られた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ20.0万であった。
【0053】
合成例3(ビニル系重合体a−3の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、無水マレイン酸29.4g、水200.0g加え、混合・溶解後、水酸化ナトリウム12.0gを水50gに溶解した溶液を加えた。窒素置換を行った後に槽内温度を90℃に昇温し、アクリル酸50.46gと過硫酸ナトリウム16.6g、水60.0gからなる水溶液をそれぞれ6時間かけて上記反応槽に滴下し、さらに4時間槽内の温度を90℃に保った。得られたアクリル酸/マレイン酸ナトリウム共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ3.5万であった。
【0054】
合成例4(ビニル系重合体a−4の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、無水マレイン酸100.0g、o−キシレン200.0gを加え、槽内温度115℃に昇温して溶解した。過酸化ベンゾイル20.0g、o−キシレン50.0gからなる溶液を、反応槽中に1時間かけて滴下し、続いて6時間槽内温度を115℃に保ったまま反応を行った。生じたポリマー溶液を冷却の後、分離した濃厚層を約50〜60℃にて取り出し、ジオキサンに再溶解を行い、ジイソプロピルエーテルを用いて再沈殿を行う方法によりポリマーを精製し、40℃において減圧条件下、乾燥を行った。乾燥収量は80.0gであった。得られたポリマーは、水酸化ナトリウム水溶液中に50℃条件下に於いて混合し、アルカリ加水分解することで水溶化した。ポリマレイン酸ナトリウム共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ5.8万であった。
【0055】
合成例5(ビニル系重合体b−1の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、水200.0g、IPA300.0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇温し、アクリル酸57.67g、メチルメタクリレート120.0gからなるモノマー溶液と、過硫酸カリウム2.38g、水50.0gからなる溶液を2時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下で、IPAを留去したところ、水不溶のため、ポリマーが析出した。
【0056】
合成例6(ビニル系重合体b−2の合成)
攪拌機、窒素導入管、冷却装置、温度計を取り付けた1L4つ口フラスコに、水250.0g、IPA250.0gを加え、窒素雰囲気下で、槽内温度を75℃まで昇温し、アクリル酸57.7g、N,N−ジメチルアクリルアミド120.0g、水50.0gからなるモノマー溶液と、過硫酸カリウム0.95g、水50.0gからなる溶液を2時間かけて滴下し、4時間槽内温度を75℃に保ったままさらに重合を行った。得られた反応溶液から75℃減圧下においてIPAが留出しなくなるまで濃縮し、アクリル酸/N,N−ジメチルアクリルアミド共重合体の透明水溶液を得た。得られた共重合体の重量平均分子量(PEG換算)は、合成例1記載の方法により測定を行ったところ15.7万であった。
【0057】
以上の合成例で得られたビニル系(共)重合体を表1に示す。また、表2に、上記の合成例で得られたビニル系(共)重合体を配合する処方例1〜7を示す。ビニル系(共)重合体を表4に示すように表2の処方例の組成物に配合し、表4の処理剤を得た。それらを用いて、以下の方法で形態安定性(シワ抑制効果及び折り目保持効果)を評価した。その結果を表4に示す。
【0058】
(試験布の調製)
木綿100%ブロード#60(白色無地、蛍光晒し有り)(染色試材(株)谷頭商店から入手)を衣料用洗剤アタック(花王(株)製)にて全自動洗濯機を用いて洗浄12分−ためすすぎ1回−脱水3分の工程を5サイクル繰り返した後、家庭用二槽式洗濯機で流水すすぎ15分−脱水5分を行い、自然乾燥した後、15cm×25cm(長方向が縦糸と平行方向)に裁断したものを試験布とする。
【0059】
(形態安定性の評価)
表4の処理剤を100%o.w.f.(on the weight of fabrics,布の重量に対する該処理剤重量)になるように、スプレーバイアル(マルエム製No.6)を用いて、試験布全体に均一にスプレーした後、長辺のほぼ中心で2つ折りにして、すみやかに家庭用アイロン(松下電器製NI−A55自動アイロン)の高温設定でアイロンがけを60秒間行う。さらに2つ折りのまま、裏返して引き続き60秒間アイロンがけを行う。
【0060】
1つの処理剤につき3枚の処理を同様に行う。このようにして得られた処理布を広げて、全自動洗濯機(松下電器製NA−F50K1)を用いて洗浄12分−ためすすぎ2回−脱水40秒、高水位、衣料用洗剤アタックの標準使用量にて洗濯を行い、広げた状態で平干しにて自然乾燥をする。
【0061】
乾燥後の試験布について、シワ抑制効果と折り目保持効果を5人のパネラーによって自然光下で視覚判定を未処理試験布(水のみをスプレーし、同様の温度・時間でアイロンがけを行ったもの)との相対評価として行った。シワ抑制効果と折り目保持効果のそれぞれについて相対評価結果をシェッフェ法により統計処理を行ったものを以下の基準で表4に表示した。
◎:未処理と誤差範囲を越えて優位であるもの
○:未処理と誤差範囲の重なりがあるが中心値は優位であるもの
△:未処理の誤差範囲内に中心値が含まれるもの
×:未処理よりも中心値が劣るもの
【0062】
【表1】
Figure 0004519264
【0063】
【表2】
Figure 0004519264
【0064】
(注)
*1:ジメチルポリシロキサンエマルション、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、固形分約40%
*2:組成は下記表3の通り。20℃における水への溶解度は、0.1g/水100g以下。
【0065】
【表3】
Figure 0004519264
【0066】
*3:1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン水分散液、アビシア(株)製
*4:水酸化ナトリウム又は硫酸
【0067】
【表4】
Figure 0004519264
【0068】
(注)
*5:ビニル系(共)重合体の固形分重量%

Claims (3)

  1. (a)カルボキシ基を有するモノマー単位を全モノマー単位中に75〜100モル%有し、ヒドロキシ基を有するモノマー単位を有さない、重量平均分子量1,000〜1,000,000の重合体0.01〜20重量%、(b)20℃における水への溶解度が0.1g/100g以下の水難溶性物質0.001〜5重量%、(c)以下の(i)〜(ii)の群から選ばれる酸塩の1種以上0.005〜10重量%、及び水を含有し、20℃におけるpHが3.0〜7.5である繊維製品処理剤。
    (i)亜リン酸、次亜リン酸、リン酸、リン酸水素、リン酸二水素、ポリリン酸、メタリン酸、ピロリン酸及びオルトリン酸から選ばれる化合物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩
    (ii)p−トルエンスルホン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩又はアミン類塩
  2. カルボキシ基を有するモノマー単位を得るためのモノマーが、下記式(1)〜(5)で表される化合物から選ばれる1種以上のモノマーである、請求項1記載の繊維製品処理剤。
    Figure 0004519264
    〔式中、R1、R2は同一又は異って、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、CH2COOM5(M5は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、NH4、有機アミン)を示す。M1、M2、M3、M4は同一又は異って、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、NH4、有機アミンを示す。〕
    Figure 0004519264
  3. 請求項1又は2記載の繊維製品処理剤を、手動式スプレーヤーを備えた容器に充填してなる繊維製品処理剤物品。
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