JP7358215B2 - 繊維処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維処理剤組成物、及びスプレー用繊維処理剤物品に関する。
衣料が着用や洗濯の繰り返しによって、新品時の外観の美しさや風合いを失うことは避けられないと言われている。特にファッション性に優れたニット衣料は、単繊維を甘く撚った糸で構成されていることから、着用や洗濯によって糸を構成する単繊維の位置ずれが発生するため外観変化や風合いの劣化が発生しやすい。即ち、着用者にとって重要とされる衣料の外観美が失われてしまう。このように、衣料が中古化することによりくたびれた外観や風合い変化が生じる。
特許文献1には、非イオン性有機物とアミノ変性シリコーンを特定の比率で含有する繊維製品に適度な張りと肌ざわりを付与し、しわの形成を抑制する繊維製品処理剤組成物が開示され、保存安定性向上やレオロジーコントロール等を目的として造膜性ポリマーが使用されている。
特許文献2には、カチオン化デンプン、およびポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びアルキルベンゼンスルホン酸塩を特定の比率で含むことで、洗濯時に発生するシワを少なくするしわ防止剤組成物が開示されており、しわ防止剤組成物に、ポリアクリル酸を含有することが例示されている。
特開2006-57199号公報 特開2006-161208号公報
本発明は、衣料に発生した型崩れを回復させ、また、衣料に望ましい風合い、例えばがさがさとしたごわつきのない風合いを付与する繊維処理剤組成物を提供する。
本発明は、
(A)重量平均分子量が5000以上100万以下であり、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる構成単量体が全構成単量体の60モル%以上を占めるアクリル酸又はメタクリル酸系重合体(以下、(A)成分という)、及び
(B)炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基からなるポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン性化合物であって、前記ポリオキシアルキレン鎖のアルキレンオキシ基の平均付加モル数が20以上250以下であり、前記ポリオキシアルキレン鎖の全アルキレンオキシ基中のプロピレンオキシ基の割合が40モル%以上であり、前記ポリオキシアルキレン鎖の一方の末端がエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を介して結合している炭素数7以上23以下の炭化水素基であり、他方の末端がヒドロキシ基又は炭素数1以上3以下のアルコキシ基である、非イオン性化合物(以下、(B)成分という)
を含有し、
(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比(A)/(B)が1以上50以下である、
繊維処理剤組成物に関する。
また、本発明は、前記本発明の繊維処理剤組成物をスプレー容器に充填してなる、スプレー用繊維処理剤物品に関する。
本発明によれば、着用や洗濯の繰り返しによって生じた、衣料の型崩れを回復させ、また、衣料に望ましい風合い、例えば、がさがさとしたごわつきのない風合いを付与することができる繊維処理剤組成物が提供される。
本発明において、衣料の「型崩れ」とは、衣料をハンガーにかけたり着用したりしたときに、布表面にハリ感がなく、表面が波打ってヨレやくたびれ感が生じた状態をいう。
なお、ヨレやくたびれ感は、例えば、新品の衣料と比べて身ごろ、袖口、首周りの形状が伸びたり縮んだりして当初とは異なる長さや形へと変化していることで生じると考えられる。
また本発明において、「風合い」とは、人が素肌で感じる感触的心地よさのことを指し、柔軟性だけでなく、滑り、かさ高さ、弾力性、はり、こし、ぬめり等、他の多種多様の因子が混ざって感知されるものである。これらの因子は、衣料を使用した際の心地良さのベクトルにおいて一定の方向性を示すものである。
[繊維処理剤組成物]
本発明の繊維処理剤組成物は、(A)重量平均分子量が5000以上100万以下であり、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる構成単量体が全構成単量体の60モル%以上を占めるアクリル酸又はメタクリル酸系重合体((A)成分)と、(B)炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基からなるポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン性化合物であって、前記ポリオキシアルキレン鎖のアルキレンオキシ基の平均付加モル数が20以上250以下であり、前記ポリオキシアルキレン鎖の全アルキレンオキシ基中のプロピレンオキシ基の割合が40モル%以上であり、前記ポリオキシアルキレン鎖の一方の末端がエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を介して結合している炭素数7以上23以下の炭化水素基であり、他方の末端がヒドロキシ基又は炭素数1以上3以下のアルコキシ基である、非イオン性化合物((B)成分)とを含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比(A)/(B)が1以上50以下である。本発明の繊維処理剤組成物は、着用や洗濯の繰り返しによって生じた、衣料の型崩れを回復させ、がさがさとしたごわつきのない風合いを付与することができるものである。
<(A)成分>
本発明の(A)成分は、衣料の型崩れを回復させる観点から、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる構成単量体が、全構成単量体の60モル%以上、好ましくは75モル%以上、より好ましくは90モル%以上、そして、好ましくは100モル%以下、より好ましくは100モル%を占める。
なお、ここで言う「構成単量体」とは、重合体の原料モノマー1モルに相当する構造であり、「アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる構成単量体」は、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれるモノマー1モルに相当する構造を指し、重合体の全構成単量体におけるこれらの構成単量体のモル比は、通常、原料モノマーの仕込み量(モル比)から算出できる。
また、以下、場合により「~酸又はその塩」を「~酸(塩)」と表記する。例えば、「カルボン酸(塩)」は「カルボン酸又はその塩」を指すものとする。
(A)成分は、十分な型崩れ回復効果を得る観点から、重量平均分子量が5000以上、好ましくは1万以上、より好ましくは2万以上、更に好ましくは3万以上、より更に好ましくは5万以上、より更に好ましくは10万以上、より更に好ましくは20万以上、そして、型崩れ回復性と風合いの両立の観点から、100万以下、好ましくは50万以下、より好ましくは45万以下、更に好ましくは40万以下、より更に好ましくは35万以下、より更に好ましくは30万以下である。(A)成分の重量平均分子量が1万以上であれば十分な型崩れ回復効果がより得られる。なお、(A)成分の重量平均分子量は、ポリエチレングリコール(以下、PEGと示す)を標準物質とした場合の重量平均分子量であり、ゲル浸透式液体クロマトグラフィ(以下、GPCと示す)法で測定される。
本発明の(A)成分は、市販の重合体を使用してもよい。例えばアクリル酸(塩)の構成単量体を有する重合体が、富士フィルム和光純薬(株)よりポリアクリル酸として市販されており、本発明ではこれらを用いても優れた効果を得ることができる。
(A)成分は、異なる重量平均分子量の重合体を任意の割合で混合して使用することもできる。(A)成分の構成単量体の塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸塩などが挙げられる。これらの中で、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が好ましい。
(A)成分は、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる構成単量体以外の構成単量体を含んでもよい。アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる構成単量体以外の構成単量体としては、エチレン、プロピレン、n-ブテン、イソブテン、ペンテン、イソプレン、2-メチル-1-ブテン、n-ヘキセン、2-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、2-エチル-1-ブテン、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、インデン、ブタジエン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン等のビニル系モノマー、並びに
マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、クロトン酸、ブテン-2-カルボン酸等のカルボキシ基を有するモノマー及びこれらの塩(アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩を除く)
が挙げられる。
本発明の繊維処理剤組成物は、(A)成分を、衣料の型崩れを回復させる観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、そして、風合いの観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下含有する。
<(B)成分>
本発明の(B)成分は、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基からなるポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン性化合物であって、前記ポリオキシアルキレン鎖のアルキレンオキシ基の平均付加モル数が20以上250以下であり、前記ポリオキシアルキレン鎖の全アルキレンオキシ基中のプロピレンオキシ基の割合が40モル%以上であり、前記ポリオキシアルキレン鎖の一方の末端がエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を介して結合している炭素数7以上23以下の炭化水素基であり、他方の末端がヒドロキシ基又は炭素数1以上3以下のアルコキシ基である、非イオン性化合物である。(B)成分は、油剤としての性質が強く、(A)成分と併用することで、ごわつきのない風合いを付与できる。
(B)成分は、炭素数7以上、好ましくは9以上、より好ましくは11以上、更に好ましくは13以上、より更に好ましくは15以上、そして、23以下、好ましくは21以下、より好ましくは19以下の炭化水素基を有する。該炭化水素基は、好ましくは炭素数7以上21以下のアルキル基又は炭素数7以上21以下のアルケニル基である。
また、(B)成分は、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基からなるポリオキシアルキレン鎖を有し、前記炭化水素基は、エーテル結合、エステル結合又はアミド結合を介して前記ポリオキシアルキレン鎖と結合している。結合は、好ましくはエーテル結合又はエステル結合であり、より好ましくはエーテル結合である。
前記ポリオキシアルキレン鎖のアルキレンオキシ基の平均付加モル数は、20以上、好ましくは30以上、より好ましくは40以上、そして、250以下、好ましくは200以下、より好ましくは180以下、更に好ましくは150以下、より更に好ましくは120以下、より更に好ましくは90以下、より更に好ましくは60以下である。
(B)成分は、前記ポリオキシアルキレン鎖の全アルキレンオキシ基中のプロピレンオキシ基の割合(以下、PO比という場合もある)が40モル%以上である。PO比は、アルキレンオキシ基の異なる各平均付加モル数の合計モル数に対するPOの平均付加モル数の割合から求められる。PO比は、(A)成分との併用時におけるごわつきのない風合い付与の観点から、40モル%以上、好ましくは50モル%以上、より好ましくは60モル%以上、更に好ましくは70モル%以上、より更に好ましくは80モル%以上、より更に好ましくは85モル%以上、より更に好ましくは90モル%以上、そして、好ましくは100モル%以下である。
(B)成分としては、下記式(b1)で表される化合物が挙げられる。
1b-Y-[(PO)(EO)]-R2b (b1)
〔式中、R1bは炭素数9以上23以下の炭化水素基であり、R2bは水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基であり、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、m及びnはそれぞれ平均付加モル数を示し、mは20以上100以下、nは0以上150以下の数であって、20≦m+n≦250であり、40≦[m/(m+n)]×100≦100である。(PO)と(EO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(PO)と(EO)の付加順序は問わない。Yは、-O-、-C(=O)O-、-C(=O)NH-又は-NHC(=O)-である。〕
上記式(b1)において、(A)成分との併用時におけるごわつきのない風合い付与の観点から、R1bは、好ましくは炭素数12以上、より好ましくは14以上、更に好ましくは16以上、そして、好ましくは炭素数20以下、より好ましくは18以下である。また、R1bの炭化水素基は、アルキル基又はアルケニル基が挙げられる。R2bは水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基であり、好ましくは水素原子又はメチル基であり、より好ましくは水素原子である。
上記式(b1)において、POの平均付加モル数であるmは、(A)成分との併用時におけるごわつきのない風合い付与の観点から、20以上、好ましくは30以上、より好ましくは35以上、更に好ましくは40以上、そして、100以下、好ましくは80以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは50以下の数である。
また、上記式(b1)において、EOの平均付加モル数であるnは、(A)成分との併用時におけるごわつきのない風合い付与の観点から、0以上、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、そして、150以下、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは40以下、より更に好ましくは30以下、より更に好ましくは20以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは5以下の数である。
なお、PO、EOの平均付加モル数m、nはNMRにより求めることができる。
なお、m、nは、PO比が40モル%以上となるように選択される。上記式(b1)の化合物では、PO比は、[m/(m+n)]×100により算出され、式(b)の化合物も、(A)成分との併用時におけるごわつきのない風合い付与の観点から、PO比に相当する[m/(m+n)]×100の値は、40以上、好ましくは50以上、より好ましくは60以上、更に好ましくは70以上、より更に好ましくは80以上、より更に好ましくは85以上、より更に好ましくは90以上、そして、100以下である。このようなPO比となるようにm、nが選択される。
上記式(b1)において、Yは、好ましくは-O-又は-COO-であり、より好ましくは-O-である。
上記式(b1)において、(PO)と(EO)は、ランダム付加でもブロック付加でもよく、(PO)と(EO)の付加順序は問わないが、好ましくはブロック付加である。
(b)成分としては、下記一般式(b2)で表される化合物がより好ましい。
1b-O-(PO)-(EO)-R2b (b2)
〔式中、R1bは炭素数10以上22以下の炭化水素基であり、R2bは水素原子又はメチル基であり、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、m及びnはそれぞれ平均付加モル数を示し、mは20以上100以下、nは0以上150以下の数であって、20≦m+n≦250であり、40≦[m/(m+n)]×100≦100である。〕
上記式(b2)において、R1b、R2b、m、nの具体例や好ましい範囲は、上記式(b1)と同じである。
本発明の繊維処理剤組成物は、(B)成分を、ごわつきのない風合いを付与する観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、そして、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下含有する。
本発明の繊維処理剤組成物は、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比(A)/(B)が、型崩れ回復性の観点から、1以上、好ましくは2以上、より好ましくは5以上、そして、風合いの観点から、50以下、好ましくは40以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは10以下である。
<(C)成分:非イオン性界面活性剤>
本発明の繊維処理剤組成物は、品質安定性の観点から、(C)成分として、(B)成分以外の非イオン性界面活性剤を含有することができる。前記非イオン性界面活性剤は、特に制限はないが、例えば、下記(1)~(8)が挙げられる。
(1)炭素数8以上18以下の第1級又は第2級アルコールにエチレンオキシド(以下、「EO」ともいう)及び/又はプロピレンオキシド(以下、「PO」ともいう)を平均6モル以上18モル以下付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、
(2)平均炭素数6以上12以下のアルキル基を有するアルキルフェノールに、EOを平均6モル以上20モル以下付加したポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
(3)炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸に、EO及び/又はPOを平均6モル以上18モル以下付加したポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、
(4)炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸が1モル以上3モル以下エステル結合したソルビタン脂肪酸エステル又はグリセリン脂肪酸エステルに、EO及び/又はPOを平均6モル以上30モル以下付加したポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、もしくはEO及び/又はPOを平均6モル以上80モル以下付加したポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、
(5)ヒマシ油又は硬化ヒマシ油に、EO及び/又はPOを平均6モル以上80モル以下付加したポリオキシアルキレンヒマシ油又は硬化ヒマシ油、
(6)POとプロピレングリコールとの縮合物にEOを付加したもの(プルロニック型界面活性剤)、
(7)POとエチレンジアミンとの縮合物にEOを付加したもの(テトロニック型界面活性剤)、
(8)アルキル又はアルケニルジエタノールアマイド、アルキルアミン又はアルキルジメチルアミン、アルケニルアミン又はアルケニルジメチルアミン、炭素数10以上20以下のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルアミン又はアルケニルアミンにEO及び/又はPOを平均2モル以上40モル以下付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルアミン
(C)成分としては、品質安定性の観点から、下記式(c1)で表される化合物が好ましい。
1c-Z-[(EO)(PO)]-R2c (c1)
〔式(c1)中、R1cは、炭素数10以上22以下のアルキル基又はアルケニル基であり、R2cは、水素原子、又は炭素数1以上3以下のアルキル基であり、Zは-O-又は-C(=O)O-であり、EOは、エチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基であり、(EO)と(PO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(EO)と(PO)の付加順序は問わない。s及びtは平均付加モル数を示し、tは0以上3以下であり、s+tの合計は5以上15以下である。〕
上記式(c1)において、R1cは、品質安定性の観点から、好ましくは炭素数10以上16以下、より好ましくは炭素数10以上14以下のアルキル基又はアルケニル基、更に好ましくは炭素数10以上14以下の直鎖アルキル基である。
上記式(c1)において、R2cは、好ましくは水素原子、又は炭素数1以上2以下のアルキル基であり、より好ましくは水素原子又はメチル基であり、更に好ましくは水素原子である。
上記式(c1)において、Zは、好ましくは-O-である。
上記式(c1)において、tは、3以下、好ましくは2以下であり、また0であってもよい。
上記式(c1)において、s+tの合計は、5以上、好ましくは6以上、そして、15以下、好ましくは14以下である。
式(c1)で表される化合物としては、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下、tは0である。)モノアルキル(炭素数12以上14以下の1級の直鎖アルキル基)エーテル、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下、tは0である。)モノアルキル(炭素数12以上14以下の2級の直鎖アルキル基)エーテル、及びラウリン酸ポリオキシエチレン(sは6以上13以下、tは0である。)メチルエーテルから選ばれる1種以上が好ましく、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下、tは0である。)ラウリルエーテル、及びポリオキシエチレン(sは5以上12以下、tは0である。)モノアルキル(炭素数12以上14以下の2級の直鎖アルキル基)エーテルから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物が(C)成分を含有する場合、その含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、そして、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.25質量%以下である。
また、本発明の繊維処理剤組成物が(C)成分を含有する場合、(B)成分の含有量と(C)成分の含有量との質量比(B)/(C)は、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.5以上であり、そして、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは2以下、より更に好ましくは1.5以下である。
<(D)成分:溶剤>
本発明の繊維処理剤組成物は、品質安定性の観点から、(D)成分として、溶剤を含有することができる。(D)成分としては、炭素数2以上4以下の1価アルコール(例えば、エタノール等)、1分子の総炭素数が2以上12以下であり、2価以上6価以下の多価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等)、又は前記アルコールのアルキル(炭素数1以上6以下)エーテル誘導体が挙げられる。(D)成分は、組成物の保存安定性の点から、前記1価アルコール及び前記多価アルコールから選ばれる1種以上が好ましく、エタノール、ジエチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物が(D)成分を含有する場合、その含有量は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは4質量%以上、更に好ましくは5質量%以上であり、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
<その他の成分>
本発明の繊維処理剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、更に、(B)成分及び(C)成分以外の界面活性剤、(D)成分以外の溶剤、硫酸ナトリウム等の塩、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、染料、顔料、紫外線吸収剤等の他の成分を添加することができる。
本発明の繊維処理剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、更に、(B)成分及び(C)成分以外の界面活性剤を含有することができる。
本発明の繊維処理剤組成物において、全界面活性剤中の(B)成分及び(C)成分の合計含有量は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、より更に好ましくは95質量%以上、そして、100質量%以下であり、100質量%であってもよい。
<物性等>
本発明の繊維処理剤組成物の25℃におけるpHは、品質安定性の観点から、好ましくは4.0以上、より好ましくは4.5以上、そして、好ましくは9.0以下、より好ましくは8.0以下である。本発明の繊維処理剤組成物のpHは、塩酸又はクエン酸等の酸、又は水酸化ナトリウム等のアルカリを添加することにより調整することもできる。繊維処理剤組成物のpHは実施例に記載の方法で測定した値である。
本発明の繊維処理剤組成物の25℃における粘度は、スプレー容器での噴霧適性の観点から、好ましくは20mPa・s以下、より好ましくは15mPa・s以下、更に好ましくは10mPa・s以下であり、そして、好ましくは1mPa・s以上、より好ましくは1.5mPa・s以上、更に好ましくは2mPa・s以上である。
本発明の繊維処理剤組成物において、25℃における粘度が10mPa・s以下であると噴霧パターンがより適正となる。
粘度は、東京計器株式会社製、B型粘度計(モデル形式BM)に、No.1のローターを取り付け、繊維処理剤組成物を200mL容量のガラス製トールビーカーに充填し、ウォーターバスにて25±0.3℃に調製し、ローターの回転数を60r/minに設定し、測定を始めてから60秒後の指示値である。
本発明の繊維処理剤組成物は、(A)成分と、(B)成分とを、(A)成分の配合量と(B)成分の配合量の質量比(A)/(B)が1以上50以下となるように配合してなる、繊維処理剤組成物であってよい。
本発明の繊維処理剤組成物は、水を含有することが好ましい。水を含有する液体組成物であることが好ましい。本発明の繊維処理剤組成物は、(A)成分、(B)成分及び水を配合してなることが好ましい。使用する水は、蒸留水や脱イオン水等のイオン成分を除去したものが好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物に水を含有する場合、組成物中の水の含有量は、衣料の型崩れを回復させる観点から、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上であり、そして、好ましくは99.99質量%以下、より好ましくは99.9質量%以下である。
本発明の繊維処理剤組成物はスプレー用であることが好ましい。本発明の繊維処理剤組成物を、スプレー容器に充填して用いることができる。
<繊維処理剤組成物の製造方法>
本発明は、(A)成分と、(B)成分と、水とを混合する液体繊維処理剤組成物の製造方法であって、(A)成分と(B)成分とを、(A)成分の混合量と(B)成分の混合量の質量比(A)/(B)が1以上50以下となるように混合する、液体繊維処理剤組成物の製造方法を提供する。本発明の繊維処理剤組成物の製造方法では、任意に(C)成分、(D)成分を混合できる。
本発明の繊維処理剤組成物の製造方法には、本発明の繊維処理剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。その際、本発明の繊維処理剤組成物における各成分の含有量は、混合量に置き換えて適用することができる。
これら本発明の繊維処理剤組成物の製造方法に用いられる(A)成分、(B)成分、並びにその他の成分の具体例及び好ましい態様は、それぞれ、本発明の繊維処理剤組成物で述べたものと同じである。
[スプレー用繊維処理剤物品]
本発明のスプレー用繊維処理剤物品は、前記繊維処理剤組成物をスプレー容器に充填してなるものである。
本発明のスプレー用繊維処理剤物品には、本発明の繊維処理剤組成物及びその製造方法で述べた事項を適宜適用することができる。本発明のスプレー用繊維処理剤物品に用いられる(A)成分、(B)成分、並びにその他の成分の具体例及び好ましい態様は、それぞれ、本発明の繊維処理剤組成物で述べたものと同じである。
本発明の繊維処理剤組成物は、水を含有する霧状噴霧型(ミストタイプ)用であることが好ましく、これをスプレー容器に充填し、一回の噴霧量を0.1ml以上3ml以下に調整したものが好ましい。使用するスプレー容器としては、トリガースプレー容器(直圧あるいは蓄圧型)やディスペンサータイプのポンプスプレー容器、耐圧容器を具備したエアゾールスプレー容器等が挙げられる。性能を効果的に発現するために、トリガー式スプレーヤーあるいはエアゾールスプレーヤーを具備するスプレー容器が好ましく、本発明においては、容器を繰り返し使用することができる観点、耐久性や布付着性の観点から、トリガー式スプレーヤーを有するスプレー容器がより好ましい。
スプレー容器としては、噴射口から噴射方向に10cm離れた地点における噴霧液滴の平均粒径が10μm以上200μm以下となり、噴射口から噴射方向に15cm離れた地点における粒径200μmを超える液滴の数が噴霧液滴の総数の1%以下となり、噴射口から噴射方向に10cm離れた地点における粒径10μm未満の液滴の数が噴霧液滴の総数の1%以下となる噴霧手段を備えたものが好ましい。噴霧液滴の粒子径分布は体積平均粒子径であり、例えば、レーザー回折式粒度分布計(日本電子株式会社製)により測定することができる。
本発明の繊維処理剤組成物及びスプレー用繊維処理剤物品は、繊維製品用として好適であり、かかる繊維処理剤組成物は、噴霧により繊維製品に付着させて、衣料の型崩れ回復効果とごわつきのない風合いを付与することができる。前記繊維処理剤組成物はこの方法に好適に用いられる。すなわち、本発明の繊維処理剤組成物は、スプレー用繊維処理剤物品として使用することがより好ましい。繊維製品としては、ワイシャツやブラウス等の布帛系衣料、カーディガンやデザインカットソー、Tシャツ等のニット系衣料のトップス全般及び、パンツ、スカート等のボトムス全般に使用することができる。
[繊維製品の処理方法]
本発明は、本発明の繊維処理剤組成物を繊維製品に適用する繊維製品の処理方法を提供する。
本発明の繊維製品の処理方法には、本発明の繊維処理剤組成物及びその製造方法並びにスプレー用繊維処理剤物品で述べた事項を適宜適用することができる。本発明の繊維製品の処理方法に用いられる(A)成分、(B)成分、並びにその他の成分の具体例及び好ましい態様は、それぞれ、本発明の繊維処理剤組成物で述べたものと同じである。
本発明の繊維製品の処理方法では、本発明の繊維処理剤組成物を繊維製品に接触させることが好ましい。本発明の繊維処理剤組成物を、噴霧、塗布、浸漬及びこれらの組み合わせにより、繊維製品に適用、更に接触させることがより好ましい。噴霧、塗布、浸漬は、それぞれ、液体組成物を繊維製品に適用する公知の方法、手段を採用して行うことができる。本発明の繊維製品の処理方法では、本発明の繊維処理剤組成物を繊維製品に噴霧することが好ましい。噴霧には前記のような本発明のスプレー用繊維処理剤物品を用いることが好ましい。
本発明の繊維製品の処理方法では、洗濯乾燥後、使用後などの、型崩れが生じた状態及び/又は風合いが低下した状態にある繊維製品を対象とすることができる。
本発明の繊維製品の処理方法では、本発明の繊維処理剤組成物を、繊維製品に対して、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上であり、そして、好ましくは150質量%以下、より好ましくは100質量%以下、更に好ましくは50質量%以下の量で適用することが好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物を、噴霧などで適用した繊維製品は、乾燥させて、アイロン掛けなどの更なる処理を行ってもよい。
実施例及び比較例で用いた各配合成分をまとめて以下に示す。
<(A)成分>
(A-1):ポリアクリル酸(富士フィルム 和光純薬(株)製)(重量平均分子量5000)
(A-2):ポリアクリル酸(富士フィルム 和光純薬(株)製)(重量平均分子量25000)
(A-3):ポリアクリル酸(富士フィルム 和光純薬(株)製)(重量平均分子量250000)
(A-4):ポリアクリル酸(富士フィルム 和光純薬(株)製)(重量平均分子量1000000)
<(B)成分>
(B-1):一般式(b1)中のR1bが炭素数18の直鎖アルキル基、R2bが水素原子、Yが-O-、mが38、nが6の数である化合物、PO比は86.4モル%
(B-2):一般式(b1)中のR1bが炭素数16~18の直鎖アルキル基、R2bが水素原子、Yが-O-、mが40、nが0の数である化合物、PO比は100モル%
<(B’)成分:(B)成分の比較化合物>
(B’-1):便宜的に一般式(b1)を用いて表すと、一般式(b1)中のR1bが炭素数18の直鎖アルキル基、R2bが水素原子、Yが-O-、mが10、nが30の数である化合物、PO比は25モル%
(B’-2):便宜的に一般式(b1)を用いて表すと、一般式(b1)中のR1bが炭素数18の直鎖アルキル基、R2bが水素原子、Yが-O-、mが0、nが50の数である化合物、PO比は0モル%
<その他の成分>
(C-1):ポリオキシエチレン(平均付加モル数8)ラウリルエーテル
実施例1~11、及び比較例1~7
表1に示す配合にしたがって繊維処理剤組成物を調製した。なお、繊維処理剤組成物は、1規定の塩酸又は1規定の水酸化ナトリウムを用いて、25℃におけるpHが表1に示す値になるように調整した。なお、pHについては、下記の測定方法により測定した。
<pHの測定方法>
pHの測定で使用したpH測定装置及びpH標準液を下記に示す。
〔pH標準液〕
下記に示すpH標準液(株式会社堀場製作所製)を用いた。
・pH標準液100-4(フタル酸塩標準液、精度;±0.02pH)
・pH標準液100-7(中性りん酸塩標準液、精度;±0.02pH)
・pH標準液100-9(ホウ酸塩標準液、精度;±0.02pH)
〔pH測定装置〕
・pHメータ:D-52S(株式会社堀場製作所製)
・pH電極:6367-10D(株式会社堀場製作所製)
pH測定装置は、未使用のpH電極を用い、電極を予め25℃±0.2℃のイオン交換水に24時間浸しておいたものを使用した。ゼロ校正とスパン校正は、上記に記載のpH標準液を用いて、25℃におけるpHの指示値が、標準pH±0.02になるまで繰り返し校正を行った。
<試験布の調製と処理方法>
T/C天竺(ニット)布(綿50質量%、ポリエステル50質量%、MVSカラーTOP天竺、サックスモク、双日ファッション(株)製)の反物を180cm×120cmに裁断したものを6枚(2kg)を市販の液体洗剤(花王(株)製のアタックバイオジェル(登録商標)、2017年製)を用いて全自動洗濯機(日立アプライアンス(株)製、NW-7FT)で5回繰り返し洗濯した(洗剤濃度0.083質量%、水道水(20℃)40L使用、標準コース(洗濯9分-すすぎ2回-脱水6分)、浴比1/20)。
洗濯したT/Cニット布を25℃/40%RHの環境下で12時間乾燥させて6cm×6cm角に裁断した試験布(X1)及び、10cm×20cm角に裁断した試験布(X2)を得た。この様にして調製した試験布は、布の端が巻き上がり(カーリングという場合もある)、洗濯を行っていない布と比較して平面を保てない状態になっている。
次いで、表1に示す繊維処理剤組成物を、トリガー式スプレーヤーを用いて、試験布(X1)及び、試験布(X2)重量に対し50質量%になるように均一にスプレーし、25℃/40%RHの環境下で12時間乾燥させた。乾燥後、処理した試験布(X1)を試験布(X3)、処理した試験布(X2)を試験布(X4)とした。
<型崩れ回復性の評価法>
表1に示す実施例1~11、比較例1~7の繊維処理剤組成物で処理した各試験布(X3)のカーリング等の型崩れからの回復性を、以下の基準サンプル1、3と比較して下記判定基準にて得点をつけて平均点を求めることにより評価した。なお、評価はT/C天竺布や衣類の外観状態の変化を判断するのによく訓練された専門評価者5名により評価判定し、その平均点を表1に示した。基準サンプル1は、型崩れしている未処理の前記T/C天竺布(X1)を使用した。
型崩れ回復性効果としては2.0以上が合格であり、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0である。
〔基準サンプル〕
基準サンプル1:未処理で型崩れしている前記T/C天竺布(X1)
基準サンプル3:比較例1の試験布(X3)
基準サンプル1は強く型崩れがあり、基準サンプル3は型崩れの回復性があった。
〔判定基準〕
0 :基準サンプル1の試験布と同等の外観で、強い型崩れがあり、型崩れ回復性がない。
1.0:基準サンプル1の試験布より、やや型崩れが少ないが、型崩れ回復性は低い。
2.0:基準サンプル1の試験布より型崩れが少なく、やや型崩れ回復性がある。
2.5:基準サンプル3の試験布より、やや型崩れが残っているが、型崩れ回復性がある。
3.0:基準サンプル3の試験布と同等の外観で、明らかに型崩れ回復性がある。
<風合いの評価法>
表1に示す実施例1~11、比較例1~7の繊維処理剤組成物で処理した各試験布(X4)の風合いを以下の基準サンプル2、4と比較して下記判定基準にて得点をつけて平均点を求めることにより評価した。なお、評価はT/C天竺布や衣類の風合いの変化を判断するのによく訓練された専門評価者5名により評価判定し、その平均点を表1に示した。
風合いとしては2.0以上が合格であり、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0である。
〔基準サンプル〕
基準サンプル2:未処理の前記T/C天竺布(X2)
基準サンプル4:比較例1の試験布(X4)
基準サンプル4はごわつきがあり、基準サンプル2はごわつきがなかった。
〔判定基準〕
0 :基準サンプル4の試験布と同等の風合いで、ごわつく。
1.0:基準サンプル4の試験布より、ややごわつきが少ない。
2.0:基準サンプル4の試験布よりごわつきが少なく、ごわつきはあまりない。
2.5:基準サンプル2の試験布よりやや風合いの違いを感じるが、ごわつきはない。
3.0:基準サンプル2の試験布と同等の風合いで、明らかにごわつきがない。
Figure 0007358215000001

Claims (5)

  1. (A)重量平均分子量が5000以上100万以下であり、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる構成単量体が全構成単量体の60モル%以上を占めるアクリル酸又はメタクリル酸系重合体(以下、(A)成分という)、及び
    (B)炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基からなるポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン性化合物であって、前記ポリオキシアルキレン鎖のアルキレンオキシ基の平均付加モル数が20以上250以下であり、前記ポリオキシアルキレン鎖の全アルキレンオキシ基中のプロピレンオキシ基の割合が40モル%以上であり、前記ポリオキシアルキレン鎖の一方の末端がエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を介して結合している炭素数7以上23以下の炭化水素基であり、他方の末端がヒドロキシ基又は炭素数1以上3以下のアルコキシ基である、非イオン性化合物(以下、(B)成分という)
    を含有し、
    (A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比(A)/(B)が1以上50以下である、
    繊維処理剤組成物。
  2. (B)成分が下記式(b1)で表される化合物である、請求項1記載の繊維処理剤組成物。
    1b-Y-[(PO)(EO)]-R2b (b1)
    〔式中、R1bは炭素数9以上23以下の炭化水素基であり、R2bは水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基であり、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、m及びnはそれぞれ平均付加モル数を示し、mは20以上100以下、nは0以上150以下の数であって、20≦m+n≦250であり、40≦[m/(m+n)]×100≦100である。(PO)と(EO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(PO)と(EO)の付加順序は問わない。Yは、-O-、-C(=O)O-、-C(=O)NH-又は-NHC(=O)-である。〕
  3. (A)成分を0.05質量%以上5質量%以下、(B)成分を0.01質量%以上2質量%以下、及び水を含有する、請求項1又は2記載の繊維処理剤組成物。
  4. スプレー用である、請求項1~3の何れか1項記載の繊維処理剤組成物。
  5. 請求項1~4の何れか1項記載の繊維処理剤組成物をスプレー容器に充填してなる、スプレー用繊維処理剤物品。

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