JP4633619B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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〔式中、R1は炭素数8〜20の炭化水素基、好ましくは直鎖または分岐鎖のアルキル基、アルケニル基であり、−X−は−O−、−COO−、−CONH−等の−O−、−COO−、−CONH−から選ばれる基を表す、EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイド、n及びmは付加モル数を表し、nは3〜20、mは0〜6、nとmの合計は3〜15、R2は水素原子、は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基である。〕
〔式中、R3は炭素数8〜20の炭化水素基、好ましくは直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基−X−は−O−、−COO−、−CONH−等の−O−、−COO−、−CONH−から選ばれる基を表す、EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイド、p及びqは付加モル数を表し、pは20〜100、qは0〜6、pとqの合計は20〜100、R4は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基である。〕
(a)成分の非イオン界面活性剤としては、洗浄性能、安定性の点で式(I)中、R1は炭素数10〜16が好ましく、炭化水素基としては炭素数10〜16の高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミドを原料とするもの、特に、アルキル基、アルケニル基が挙げられ、nは5〜15が好ましく、mは0〜3が好ましい。
(b)成分の非イオン界面活性剤としては、ハリ感、洗浄性能、安定性の点で式(II)中、R3は炭素数10〜16が好ましく、炭化水素基としては炭素数10〜16の高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミドを原料とするもの、特に、アルキル基、アルケニル基が挙げられ、pは20〜200が好ましく、20〜100がより好ましく、qは0〜3が好ましい。
(c)成分のアミン化合物としては、ラウリルアミドプロピルジメチルアミン、ミリスチルアミドプロピルジメチルアミン、パルミチルアミドプロピルジメチルアミン、ステアリルアミドプロピルジメチルアミン、ベヘニルアミドプロピルジメチルアミン、オレイルアミドプロピルジメチルアミン、パルミチルアミドプロピルジエタノールアミン、ステアリルアミドプロピルジエタノールアミン等の脂肪族アミドアルキル三級アミン、パルミテートエステルプロピルジメチルアミン、ステアレートエステルプロピルジメチルアミン等の脂肪族エステルアルキル三級アミンなどが挙げられ、これらの中でもミリスチルアミドプロピルジメチルアミン、パルミチルアミドプロピルジメチルアミン、ステアリルアミドプロピルジメチルアミン、ベヘニルアミドプロピルジメチルアミン、オレイルアミドプロピルジメチルアミン等が色あせ防止の点で特に好ましい。
(d)成分のシリコーン化合物としては、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、及びアミノ変性シリコーンなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上の混合物として使用することができる。
(e)成分の分子中に4〜10個の炭素原子を含む芳香族スルホン酸又はその塩としては、分子中に6〜10個、特に7〜10個の炭素原子を含む芳香族スルホン酸又はその塩が挙げられる。ここで、(e)成分芳香環の環構造は、分子内の炭素原子数が上記範囲となる限り、単環式であっても多環式であってもよく、また、多環式の場合、複数の環が結合したものであっても縮合したものであってもよい。更に、複素環であってもよく、また、分子内の炭素原子数が上記範囲となる限り、芳香環が別の置換基を有するものであってもよい。そして、導入されるスルホン酸基(−SO3H)は、1個であってもよく、2個以上であってもよい。
本願における(f)成分の水は、JIS K 3362:1998記載の水分の定量(カールフィッシャー法)により測定される。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(g)成分として、4級アンモニウム化合物を含有することができる。(g)成分の4級アンモニウム化合物としては、一般式(V)で表される4級アンモニウム化合物が風合いの向上の点で好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(h)成分として陰イオン界面活性剤を含有することができる。(h)成分の陰イオン界面活性剤としては、平均炭素数10〜20のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐鎖アルコール由来のアルキル基を有し、1分子内に平均0.5〜6モルのエチレンオキサイド(以下、EOと表記することもある)を付加したアルキルエーテル硫酸エステル塩、平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸エステル塩、平均炭素数8〜20の脂肪酸塩等が挙げられ、これらの陰イオン界面活性剤の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム及びアルカノールアミンなどの陽イオン及びそれらの混合物からなる群から選択される。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(i)成分として、分子量100〜500のカルボン酸を含有することができる。(i)成分としては、アスパラギン酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、イミノ二酢酸から選ばれる1種以上が好ましく、中でもクエン酸が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、任意成分として、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)などの可溶化剤;ポリビニルピロリドンなどの色移り防止剤;塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)などの酵素安定化剤;チノパールCBS−X(チバスペシャリティケミカルス社製)などの蛍光染料;シリカ、シリコーンなどの消泡剤;亜硫酸塩、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾールなどの酸化防止剤;そのほか蛍光染料;青味付け剤;香料;抗菌防腐剤;酵素;着色剤などを含有することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、必須成分として、(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分、(e)成分及び(f)成分を含有する。
・洗浄処理
全自動洗濯機(松下電機産業株式会社製;NA−F60K2型)を用いて、市販ウールセーター(ベネトン・ジャパン株式会社製、婦人用Lサイズ、毛100%)1枚を洗濯ネットに入れ、手洗いコースで洗濯を行った。洗浄液は、洗浄剤組成物濃度0.13質量%とし、水温20℃、水道水(有効塩素量1.5ppm)を用いて予め調製し使用した。洗濯終了後は、平干しにより乾燥を行った。以上の処理を5回繰り返した。
・変形・変質防止性の評価
上記方法で洗浄処理したウールセーターを20℃/65%RHの恒温恒湿室にて24時間静置した。これらのセーターについて未洗浄品と比較することにより、型崩れ等の変形、風合い等の変質を以下の基準で評価した。
○:変形が認められない。
△:変形がやや認められる。
×:変形があきらかに認められる。
市販のYシャツ(商品名:形態安定シャツ ECOSYS 28℃、ポリエステル/綿=50/50)を予め全自動洗濯機(松下電器産業(株)製NA−F60K2型標準コース)を用いて5回繰り返し洗濯したものを防しわ性評価用Yシャツとした。このYシャツ10枚と、洗浄剤組成物40gとを洗濯機内に投じ、30Lの水道水中で5分間撹拌した。処理後のYシャツを室内で風乾した後、しわの取れ具合を以下の基準で評価した。
○:ほとんどしわがない
△:わずかにしわが残っている
×:しわが残っている
JIS K 3362記載の衣料用合成洗剤の洗浄力評価方法に準じて、組成表1及び2記載の液体洗剤組成物と洗浄力判定用指標洗剤の洗浄力を比較し、以下の基準で評価した。表1、2の液体洗浄剤組成物の濃度は1.33g/Lとした。
○:指標洗剤より良い
△:指標洗剤と同等
×:指標洗剤より劣る
・a−1:炭素数12の直鎖アルコールにEOを平均10モル付加させた非イオン界面活性剤
・a−2:炭素数12の直鎖アルコールにEOを平均8モル付加させた非イオン界面活性剤
・b−1:炭素数12の2直鎖アルコールにEOを平均21モル付加させた非イオン界面活性剤
・b−2:炭素数12の直鎖アルコールにEOを平均47モル付加させた非イオン界面活性剤
・c−1:ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド(日光ケミカルズ製:NIKKOL アミドアミンMPS)
・c−2:混合脂肪酸(炭素数10/炭素数12=1/1、質量比)ジメチルアミノプロピルアミド
・d−1:ポリエーテル変性シリコーン(東レダウコーニング社製:SH3749)
・d−2:ジメチルシリコーンオイル(東レダウコーニング社製:SH200 1000CS)
・e−1:パラトルエンスルホン酸(江南化工製)
・e−2:クメンスルホン酸ナトリウム(テイカ株式会社製 テイカトックスN5040)
・g−1:ジアルキルジメチルアンモニウム塩(花王株式会社製:コータミンD24E)
・g−2:アルキルトリメチルアンモニウム塩(花王株式会社製:コータミン86W)
・h−1:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王株式会社製:ネオペレックスG−25)
・h−2:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(花王株式会社製:エマール270J)
・h−3:脂肪酸(花王株式会社:ルナックL−55)
・i−1:クエン酸ナトリウム
・i−2:安息香酸ナトリウム
・PG:プロピレングリコール
Claims (7)
- (a)下記一般式(I)で表される非イオン界面活性剤、(b)下記一般式(II)で表される非イオン界面活性剤、(c)下記一般式(III)で表されるアミン化合物、(d)シリコーン化合物、(e)分子中に6〜10個の炭素原子を含む芳香族スルホン酸又はその塩、及び(f)水を含有し、組成物中の(a)成分の含有量が5〜50質量%、(b)成分の含有量が1〜10質量%、(c)成分の含有量が0.1〜10質量%、(d)成分の含有量が0.1〜5質量%、(e)成分の含有量が0.5〜10質量%、(f)成分の含有量が40〜90質量%である液体洗浄剤組成物。
R1−X−(EO)n(PO)m−R2 (I)
〔式中、R1は炭素数8〜20の炭化水素基を表し、−X−は−O−、−COO−、−CONH−から選ばれる基を表す、EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイド、n及びmは付加モル数を表し、nは3〜20、mは0〜6、nとmの合計は3〜15、R2は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基である。〕
R3−X−(EO)p(PO)q−R4 (II)
〔式中、R3は炭素数8〜20の炭化水素基を表し、−X−は−O−、−COO−、−CONH−から選ばれる基を表す、EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイド、p及びqは付加モル数を表し、pは20〜100、qは0〜6、pとqの合計は20〜100、R4は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基である。〕
〔式中、R5、R6は、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R7は炭素数1〜4のアルキレン基であり、Aは下記一般式(III−1)もしくは(III−2)
(式中、R8、R9は、それぞれ炭素数11〜23の炭化水素基である。)で表される基である。〕 - 更に、(g)4級アンモニウム化合物を0.1〜5質量%含有する請求項1又は2何れか記載の液体洗浄剤組成物。
- 更に、(h)陰イオン界面活性剤を0.01〜5質量%含有する請求項1〜4何れか記載の液体洗浄剤組成物。
- 更に、(i)分子量100〜500のカルボン酸を0.01〜5質量%含有する請求項1〜5何れか記載の液体洗浄剤組成物。
- JIS K 3362:1998記載の20℃で測定する0.1質量%水溶液のpHが6〜8である請求項1〜6何れか記載の液体洗浄剤組成物。
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