JP2008169534A - 繊維製品用液体仕上げ剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記(A)成分と(B)成分とを含む繊維製品用液体仕上げ剤組成物。
(A)炭素数が2以上のアルキル基で変性されたシリコーン
(B)アンブロキサン、イソイースーパー、α−イソメチルイオノン、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ゲラニルアセテート、シクロペンタデカノリド、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、トナリッド、ヘキシルサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ベルトフィックス、ベンジルサリシレート、ムスコン、リナリルアセテート及びリリアールからなる群から選ばれる1種以上の香料成分を含有する香料組成物。
【選択図】なし
Description
従来、第4級アンモニウム塩に植物抽出物や特定組成の香料組成物等を併用し、衣類に対して不快臭の防臭効果を目的とした組成物が提案されている(特許文献1,2)。さらに、これら組成物に水不溶性シリコーンも併用する組成も開示されている。
尚、ベタインとグリセライド類、及び香料を含有し、さらにシリコーン誘導体をも併用して、香気の持続性が優れた乳化組成物提案されているが、該組成物は主として毛髪化粧料用途である(特許文献5)。
(A)炭素数が2以上のアルキル基で変性されたシリコーン;
(B)アンブロキサン、イソイースーパー、α−イソメチルイオノン、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ゲラニルアセテート、シクロペンタデカノリド、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、トナリッド、ヘキシルサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ベルトフィックス、ベンジルサリシレート、ムスコン、リナリルアセテート及びリリアールからなる群から選ばれる1種以上の香料成分を含有する香料組成物。
本発明における(A)成分は炭素数が2以上のアルキル基で変性されたシリコーン(以下、「アルキル変性シリコーン」と称する)である。シリコーン化合物は平滑性に非常に優れ、繊維製品に吸着した際に、繊維製品に滑らかさと柔軟性を付与することが知られている。
本発明で用いることのできるアルキル変性シリコーンとしては、繊維製品に吸着した時に、滑らかさと柔軟性を付与することが可能であれば特に限定されない。本発明で用いることのできるシリコーン化合物としては市販品を使用することができ、例えば以下のものが挙げられる。
尚、本発明のアルキル変性シリコーンはオイルとして使用でき、また任意の乳化剤によって分散された乳化物としても使用できる。又、上記アルキル変性シリコーンには合成副生物、あるいは粘度調整剤として4〜6量体の環状シリコーンオイルが10質量%以下含まれていてもかまわない。本発明で用いることのできるアルキル変性シリコーンは、一般に、Si−H基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、例えばα−オレフィンとを付加反応させることにより製造することができる。このようなものとして、下記一般式(I)で表される化合物が挙げられる。
Mは、0〜1000、好ましくは0〜100、より好ましくは0〜50、Nは1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは1〜10が好ましい。Xは炭素数2以上のアルキル基であり、炭素数6〜50のアルキル基であるのが好ましい。
本発明で用いるシリコーン化合物の配合量は特に限定されないが、組成物の粘度の点から、組成物の全質量をベースとして、0.005〜50質量%が好ましく、0.01〜50質量%がより好ましく、さらに好ましくは0.05〜40質量%、特に好ましくは0.1〜30質量%、さらに特に好ましくは0.1〜10質量%、最も好ましくは0.1〜8質量%である。これにより、組成物の粘度の上昇を抑えて使い易くすることができる。
本発明のB成分は、上記特定の香料成分の少なくとも1種を含む香料組成物であるが、上記特定の香料成分の1種以上を、香料組成物の全質量に対して15%〜70%、好ましくは25〜70%、より好ましくは30〜65%含有する香料組成物であるのが好ましい。この範囲内にあると、(A)成分であるアルキル変性シリコーンとの相溶性が高いので、布への吸着性を高め、香りを長続きすることが出来る。香料成分は複数種含まれるのが好ましい。
本発明で用いる香料成分は、アルキル変性シリコーンと反応性があるものや、水溶性が高すぎるものは不適当である。香料のClogP値が4.0以上7.0以下である香料成分が好ましい。
ここで、ClogP値とは、化学物質について、1−オクタノール中及び水中の平衡濃度の比を表す1−オクタノール/水分配係数Pを、底10に対する対数logPの形態で表した値である。前記ClogP値は、f値法(疎水性フラグメント定数法)により、化合物の化学構造をその構成要素に分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定数(f値)を積算して求めることができる(例えば、Clog 3 Reference Manual DaylightSoftware 4.34,Albert Leo,David Weininger, Version 1,March 1994 参照)。
い香料成分を多く含んで構成された香料は、ClogP値が大きい香料成分を多く含んで
構成された香料よりも親水的な香料であるといえる。すなわち、トップノートからベースノートまでの香りのバランスが良く、かつ香りの持続性と嗜好性の両方を満たすためには、ClogP値が適当な上記範囲に入る香料成分を一定量以上香料組成物中に含有するのが好ましい。
本発明の組成物の全量に対して、(B)成分の香料組成物は、0.001〜5質量%含まれるのが好ましく、0.01〜5質量%含まれるのがより好ましく、0.1〜2質量%含まれるのがより好ましい。この範囲内にあると、組成物全体に対する香りのバランスや強度に優れ、好ましい残香性を得ることができる。
本発明は、(A)及び(B)成分の繊維製品への吸着性を一段と向上させるために、さらに(C)成分であるカチオン性化合物を含有するのが好ましい。本発明において使用できるカチオン性化合物とはその分子内にアミン基、アミノ基、4級アンモニウム基などの陽イオン性を有する基を持つものであれば良く、4級アンモニウム基を含有するカチオン性化合物又は3級アミノ基を含有するカチオン性化合物であるのが好ましく、特にカチオン性界面活性剤、もしくはカチオン性高分子が望ましい。
カチオン性界面活性剤は、以下に示すアミン化合物とその有機または無機酸による中和物、およびその4級化物を例示することができる。これらは、いずれも1種または2種以上の混合物として用いることができる。仕上げ処理した繊維製品の柔軟性を良好にするために、カチオン界面活性剤混合物中の長鎖炭化水素基を2つまたは3つ有する化合物の質量比率が50%以上であることが好ましい。また、使用後自然環境中へ廃棄された後の生分解性を付与するためには、該長鎖炭化水素基の途中にエステル基を含有するカチオン性界面活性剤であることが好ましい。
また、カチオン性界面活性剤を構成するR1は炭素数10〜24の脂肪酸からカルボキシル基を除いた残基であり、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、直鎖脂肪酸、分岐脂肪酸のいずれから誘導される長鎖炭化水素基である。不飽和脂肪酸の場合、シス体とトランス体が存在するが、その質量比率はシス/トランス=25/75〜100/0が好ましく、40/60〜80/20が特に好ましい。R又はR1のもととなる脂肪酸は以下のものが例示できる。ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、エライジン酸、部分水添パーム油脂肪酸(ヨウ素化10〜60)、部分水添牛脂脂肪酸(ヨウ素化10〜60)などが挙げられる。中でも好ましいのは、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、エライジン酸を所定量組み合わせ、飽和/不飽和比率が95/5〜30/70(wt/wt)、シス/トランス体質量比が40/60〜80/20、ヨウ素価が10〜50、炭素数18の比率が80質量%以上であり、炭素数20の脂肪酸を2質量%以下、炭素数22の脂肪酸を1質量%以下となるように調整した脂肪酸組成を用いることが柔軟性向上の観点から好ましい。ここで、各式中に存在するR及びR1は互いに同一でも異なっていてもよく、2以上の式中に存在するR及びR1も互いに同一でも異なっていてもよい。
更にその4級化物を用いる場合には塩化メチルで4級化するが、(VIII)と(IX)で示されるエステルアミンの4級化物の存在比率も質量比で99/1〜50/50となる様に合成することが好ましい。また、(VIII)、(IX)を4級化する場合、一般的に4級化反応後も4級化されていないエステルアミンが残留する。その際、4級化物/4級化されていないエステルアミンの比率は、エステル基の加水分解安定性の観点から、質量比で99/1〜70/30の質量比率であることが好ましい。
なお、本発明において重量平均分子量は、GPC法(ゲルパーミエーションクロマトグラフ:島津製作所製)もしくはMALLS法(多角度光散乱検出器:Wyatt社)により測定することができる。
洗濯すすぎ工程において、本発明の組成物中の(B)成分を繊維製品により効率的に吸着させるためには、(C)成分を含有し、かつ(C)成分/(A)成分=4以上(質量比)となることが望ましい。この比率より(C)成分の割合が少ないと、(B)成分が繊維製品に充分吸着されにくい傾向があり、その結果、(C)成分と(A)成分との比が上記範囲内の本発明の組成物で処理した繊維製品よりも残香性が劣る場合がある。
本発明の組成物はさらに、通常、繊維製品用液体仕上げ剤組成物に含まれるその他の成分を含有することができる。具体的には水、溶剤、無機又は有機の水溶性塩類、染料、非イオン界面活性剤、香料、紫外線吸収剤、抗菌剤、消臭剤、スキンケア成分などを含有することができる。
本発明の組成物は、好ましくは水性組成物であり、使用水としては、水道水、イオン交換水、純水、蒸留水など、いずれも用いることができるが、イオン交換水が好適である。
R2−O−(C2H4O)y−(C3H6O)z−H (X)
〔式中、R2は、炭素数1〜6、好ましくは2〜4のアルキル基又はアルケニル基である。yおよびzは平均付加モル数であり、yは1〜10、好ましくは2〜5、zは0〜5、好ましくは0〜2の数を示す。〕
中でも好ましい例としてはエタノール、エチレングリコール、ブチルカルビトール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノプロピレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
これらの溶剤は、組成物中に0〜30質量%、好ましくは0.01〜25質量%、より好ましくは0.1〜20質量%配合される。
液体柔軟剤組成物の保存安定性や繊維に対する染着性の観点からは、分子内に水酸基、スルホン酸基、アミノ基、アミド基から選ばれる少なくとも1種類の官能基を有する酸性染料、直接染料、反応性染料が好ましく、その配合量は組成物全体に対し、好ましくは1〜50ppm、より好ましくは1〜30ppmである。
一方、高級アルコールに付加するアルキレンオキシドはエチレンオキシド(EO)単独が好ましいが、エチレンオキシドにプロピレンオキシド(PO)又はブチレンオキシド(BO)を併用してもよく、これらアルキレンオキシドの平均付加モル数は3〜80が好ましく、より好ましくは5〜70モルである。
もしくは平均EO45モル付加物もしくは平均EO60モル付加物、イソへキサデシルアルコールの平均EO60モル付加物、牛脂アルキルアミンの平均EO60モル付加物、ラウリン酸の平均EO30モル付加物などが挙げられる。それらの具体例として、日本エマルジョン株式会社のエマレックスシリーズ、三洋化成株式会社のエマルミンシリーズ、ライオン化学株式会社のTDAシリーズ、エソミンシリーズ、日本触媒製ソフタノール50もしくは300などのソフタノールシリーズ、BASF社製Lutensolシリーズなどを使用することができる。また、上記化合物には、原料であるアルコールやアミン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコールなどのポリアルキレングリコールなどが未反応分として非イオン界面活性剤中に10質量%以下で含まれてもよい。それらは、1種単独でも又は2種以上の混合物としても使用することができる。
本発明の組成物のpHは、好ましくは1〜5、より好ましくは2〜4である。このような範囲にあると(C)成分のカチオン界面活性剤が分子内にエステル基を有する場合、その加水分解を抑制できるので好ましい。但し、(C)成分として、前記カチオン性高分子を用いる場合、組成物のpHは、好ましくは3〜8、より好ましくは4〜6である。
一方、本発明の組成物の粘度は特に限定されないが、洗濯のすすぎ工程ですすぎ水に添加する製品の場合5〜100mPa・s(B型粘度計、TOKIMEC社製、25℃、以下同様)であることが好ましく、一方、トリガースプレー容器やディスペンサー容器などに充填し、繊維製品に直接噴霧して使用する製品の場合は40mPa・s以下であると使用性が良好である。
本発明の組成物は、例えば洗濯の際のすすぎ時にすすぎ水に添加することにより使用することができる。その場合、適度な濃度に希釈して使用される。
別の例として、トリガースプレー容器やディスペンサー容器、エアゾール缶などに充填し、繊維製品に直接噴霧して使用することができる。
本発明の組成物は、繊維製品の原料が天然繊維でも合成繊維でも区別なく使用することができる。
[A成分]
表1に、本発明で用いた(A)成分であるアルキル変性シリコーンを示す。
表2〜4に、実施例で用いた(B)成分:香料組成物を示す。
(B−3)は、単にClogPが好ましいものを集めても、B成分が含まれないと残香性が低いことを示す比較例用香料組成物である。
[(C)成分]
表5に、本発明で用いた(C)成分であるカチオン性物質を示す。
[任意成分:(D)]
本発明で用いた任意成分(D)を下記表6〜10に示す。(いずれも有り姿基準で記載)
トリガースプレー用仕上げ剤組成物の調製方法
[実施例1〜4、比較例1〜2]
[調製方法1]
500mLビーカーに(A)成分を添加し、攪拌しながら、(B)成分と、任意成分(D−1)とを加え、溶解した後にイオン交換水を入れ、400gの仕上げ剤組成物を調製した。
[第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤系仕上げ剤;実施例5〜12、比較例3〜5]
[調製方法2]
(A)成分として(A−1)又は(A−2)成分を用いた場合、内径120mmのガラス容器に(A)成分と、(B)成分と、予め55℃に加温して溶融させた(C)成分とを取り、スリーワンモーター(新東科学(株)社製)を用いて1000rpmで攪拌した。得られた混合物に、非水溶性任意成分である(D−2−2)成分又は(D−3−2)成分を加えて混合し油相とした。他方、塩化カルシウム以外の水溶性任意成分、即ち(D−2−1)成分又は(D−3−1)成分を、50℃に加温したイオン交換水に溶解させ水相とした。この水相を該油相に加えて(C)成分の濃度を35%とし、1,500rpmで3分間撹拌した。その後(C)成分の濃度が所定濃度となるように該水相を加えて1,500rpmで2分間撹拌した。引き続き100rpmで撹拌し、そこに、イオン交換水を用いて予め15%の濃度に調製しておいた塩化カルシウムを加えてカチオン性界面活性剤系仕上げ剤組成物を得た。
[調製方法3]
(A)成分として(A−3)成分を用いた場合、(A)成分と(B)成分と(C)成分との混合物を調製したのに代えて、(A−3)成分と(B)成分との混合物を調製し、かつ該混合物を塩化カルシウム水溶液添加後に系に加えたこと以外は調整方法2と同様にして第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤系の繊維製品用液体仕上げ剤組成物を得た。(A−3)成分と(B)成分との混合物は、以下のようにして調製した。即ち、1Lビーカーにイオン交換水を必要量の半分入れ、そこに(A−3)成分の必要量と同量のLutensol TO7(イソトリデシルアルコールのEO7モル付加物:BASF)を加えた。更に、(A−3)成分と(B)成分との混合物中の有効成分が15%となるように(A−3)成分を加えた。スリーワンモーターで500rpmで攪拌しながら80℃で混合し、(A−3)を溶解させた。次いで、所定量の(B)成分を加え、充分撹拌した後に残りのイオン交換水を添加した。得られた混合物の温度を室温まで下げて、目的の混合物を得た。
[調製方法4]
(A)成分として(A−1)又は(A−2)成分を用いた場合、500mLビーカーに、(A)成分と、(B)成分と、非水溶性任意成分である(D−4−2)成分又は(D−5−2)とを所定量入れ、撹拌羽を用いて十分に撹拌した。次に、得られた混合物を撹拌しながらイオン交換水を添加し、さらに水溶性任意成分である(D−4−1)成分又は(D−5−1)を添加した。最後に、撹拌しながら(C)成分を添加した後、均一になるまで十分に撹拌して、400gの仕上げ剤組成物を調製した。
なお、攪拌羽としては、長さが100mmの羽を30mm間隔で3本有するパドル羽を用いた。
[調製方法5]
(A)成分として(A−3)成分を用いた場合、調製方法3で述べたのと同じようにして(A−3)成分と(B)成分の混合物を得た。ガラス容器中で(A)成分と(B)成分と(C)成分との混合物を調製したのに代えて、ガラス容器に該混合物を投入した後(C)成分を投入したこと以外は調製方法4と同様にして仕上げ剤組成物を調製した。
<繊維製品の前処理方法>
家庭用洗濯機(MAN-V8TP、三菱電機)を用い、洗剤として市販洗剤(トップ、ライオン)を40g使用し、強力コースを設定し、水量58Lで綿タオル(東進)を3kg分、2回繰り返して洗浄を行った。アクリルジャージ(谷頭商店)についても同様に前処理を行った。
本発明の仕上げ剤組成物を、トリガースプレー容器に充填し処理を行った。トリガースプレー容器は花粉ガード(ライオン製)の内容液を全量取り出して水道水でよく洗浄し、水分を充分乾かした後に用いた。処理には前処理済みの綿タオルをそのまま用いた。処理方法は物干しにかけ、均一になるよう20%o.w.f(=仕上げ剤の重量(g)/布の重量(g)×100)噴霧することで、処理を施した。
前記の方法で供試布の前処理を行い、アクリルジャージ布500gは60cm×30cmに裁断し、綿タオル1kgはそのままで計1.5kg分をそのまま用いて試験に供した。市販洗剤(トップ、ライオン製)20g、および本発明の液体仕上げ剤を10mL用い、洗浄および柔軟処理を施した。処理には家庭用全自動洗濯機(MAN-V8TP、三菱電機(株)製)を用い、標準コース、水量28Lを設定した。市販洗剤および本発明の仕上げ剤は、それぞれ洗濯機に搭載されている粉末洗剤投入口および柔軟剤投入口に収納し、洗濯機により自動的に洗濯浴中に添加された。処理後、20℃、45%RHの恒温恒湿条件下で20時間乾燥させ、下記に示す評価試験に供した。
乾燥後の綿タオルを用いて、残香性を下記に示す6段階臭気強度表示法に基づき、専門パネル10名により官能評価を行った。結果を10名の平均値で表した。商品価値上、平均点で3.0以上が好ましい。
〔6段階臭気強度表示法〕
0:無臭
1:やっと検知できる程度の香り
2:何の香りか分かる程度の香り
3:楽に感知できる香り
4:強い香り
5:強烈な香り
洗濯のみを行った綿タオルもしくはアクリルジャージを対照として、専門パネラー10
人による官能一対比較評価を行い、以下に示す基準で評価を行った。
〔柔軟性の比較評価基準〕
+2:対照よりはっきり良好
+1:対照よりやや良好
0 :対照とほぼ同じ
−1:対照の方がやや良好
−2:対照の方がはっきり良好
その評点の平均として、1.1〜2.0点を◎、0.1以上〜1.0点を○、−1.0
〜−0.0点を△、−1.1点以下を×とした。
Claims (4)
- 下記(A)成分と(B)成分とを含むことを特徴とする繊維製品用液体仕上げ剤組成物。
(A)炭素数が2以上のアルキル基で変性されたシリコーン;
(B)アンブロキサン、イソイースーパー、α−イソメチルイオノン、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ゲラニルアセテート、シクロペンタデカノリド、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、トナリッド、ヘキシルサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ベルトフィックス、ベンジルサリシレート、ムスコン、リナリルアセテート及びリリアールからなる群から選ばれる1種以上の香料成分を含有する香料組成物。 - (A)成分が、炭素数6〜50のアルキル基で変性されたシリコーンである請求項1記載の繊維製品用液体仕上げ剤組成物。
- (B)成分が、アンブロキサン、イソイースーパー、α−イソメチルイオノン、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ゲラニルアセテート、シクロペンタデカノリド、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、トナリッド、ヘキシルサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ベルトフィックス、ベンジルサリシレート、ムスコン、リナリルアセテート及びリリアールからなる群から選ばれる1種以上の香料成分を、香料組成物の全質量に対して15〜70質量%含有する香料組成物である、請求項1又は2に記載の繊維製品用液体仕上げ剤組成物。
- さらに、(C)成分として、4級アンモニウム基を含有するカチオン性化合物又は3級アミノ基を含有するカチオン性化合物を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の繊維製品用液体仕上げ剤組成物。
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