JP6956712B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
本願は、2016年5月31日に、日本に出願された特願2016−108123号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
衣類の着心地を改善できる液体洗浄剤組成物として、例えば、特許文献1には、特定の界面活性剤とアミノ変性シリコーンエマルジョンを含む液体洗浄剤組成物が提案されている。特許文献1の発明によれば、洗浄と同時に衣類にハリとスベリを与え、新品の風合いを維持できることが記載されている。
そこで、本発明は、洗濯処理を施すことにより被洗物のさらっとした着心地及び吸水性を高められる液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
[1]下記式(1)で表されるノニオン界面活性剤(A)と、アニオン界面活性剤(B)(高級脂肪酸塩を除く)と、アミノ変性基及びアミド変性基から選ばれる少なくとも1つの変性基ならびにポリエーテル変性基を構造内に有するシリコーン(C)と、を含むことを特徴とする、液体洗浄剤組成物。
R1−X1−(AO)n−R2 ・・・(1)
(式(1)中、R1は、炭素数8〜22の炭化水素基を表し、X1はO又はCOOを表し、R2は、炭素数1〜2の炭化水素基又は水素原子を表し、AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表す。また、nはAOの平均繰り返し数を表し、13以上の数である。但し、X1がOの場合、AOはエチレンオキシ基を表す。)
[2]前記液体洗浄剤組成物中の前記(B)成分と前記(C)成分の質量比率(B)/(C)が、1/1〜20/1である、[1]に記載の液体洗浄剤組成物。
[3]前記液体洗浄剤組成物中の前記(A)成分と前記(B)成分の合計量が、前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して25質量%以上である、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤組成物。
[4]さらに香料前駆体(D)を含む、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
[5]カチオン界面活性剤を含まない、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
本発明の液体洗浄剤組成物(以下、単に液体洗浄剤ということがある)は、(A)〜(C)成分を含有する組成物である。
(A)成分は、下記一般式(1)で表されるノニオン界面活性剤である。
R1−X1−(AO)n−R2 ・・・(1)
(式(1)中、R1は、炭素数8〜22の炭化水素基を表し、X1はO又はCOOを表し、R2は、炭素数1〜2の炭化水素基又は水素原子を表し、AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表す。また、nはAOの平均繰り返し数を表し、13以上の数である。但し、X1がOの場合、AOはエチレンオキシ基を表す。)
R1は、飽和炭化水素基でもよいし、不飽和炭化水素基でもよい。
R1は、直鎖でもよいし、分岐鎖でもよい。
R1の炭素数は、10〜20が好ましく、10〜18がより好ましい。R1の炭素数が上記下限値以上であれば、液体洗浄剤の洗浄力をより高めやすく、上記上限値以下であれば液体洗浄剤に沈殿物や白濁が生じにくくなる(即ち、液安定性に優れる)。
R1としては、炭素数8〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基が好ましい。
(1)式中、R2は、炭素数1〜2の炭化水素基又は水素原子である。
R2が炭化水素基である場合、R2は飽和炭化水素基でもよいし、R2が炭素数2の炭化水素基である場合、R2は不飽和炭化水素基でもよい。
(1)式中、X1は、O又はCOOである。
XがOの場合、R2は、水素原子が好ましい。
XがCOOの場合、R2は、炭化水素基が好ましく、炭素数1の炭化水素基(即ち、メチル基)が好ましい。
(1)式中、AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基である。アルキレンオキシ基としては、例えば、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、ブチレンオキシ基等が挙げられる。
(1)式中、nはAOの平均繰り返し数(即ち、アルキレンオキシドの平均付加モル数)である。nは、13以上の数であり、13〜25が好ましく、13〜20がより好ましい。nが上記下限値以上であれば、液体洗浄剤を用いて被洗物を洗浄し、水ですすいだ際に、界面活性剤が被洗物に残存しにくくなる(即ち、すすぎ性に優れる)。このため、被洗物の吸水性をより高められる。nが上記上限値以下であれば、(A)成分の疎水性が高くなりすぎず、洗浄力をより高められる。
(1)式中、(AO)nにおけるAOは、1種単独でもよいし、2種以上であってもよい。AOが2種以上である場合、(AO)nは、ランダム共重合体でもよいし、ブロック共重合体でもよい。
(A)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
R11−X2−(EO)s−R12 ・・・(2)
(式(2)中、R11は炭素数8〜22の炭化水素基を表す。X2はO又はCOOを表す。EOはエチレンオキシ基を表す。また、X2がOの場合、R12は水素原子を表し、X2がCOOの場合、R12は炭素数1〜2のアルキル基を表す。sはEOの平均繰り返し数を表し、13〜30の数である。)
R11は、アルキル基又はアルケニル基であることが好ましい。これらは直鎖であっても分岐鎖であってもよい。このようなアルキル基又はアルケニル基としては、1級又は2級の高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド等の原料に由来するアルキル基又はアルケニル基が挙げられる。
X2がOの場合、洗浄力のさらなる向上を図る観点から、R11は、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基が好ましい。
X2がOの場合、R11の炭素数は、10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
X2がCOOの場合、R12は炭素数1〜2のアルキル基を表す。即ち、X2がCOOの場合、(A1)成分は、脂肪酸アルキルエステルアルコキシレートである。
X2がCOOの場合、洗浄力のさらなる向上を図る観点から、R11は、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基が好ましい。
X2がCOOの場合、R11の炭素数は、9〜21が好ましく、11〜21がより好ましい。
sは13〜30の数であり、13〜20がより好ましく、13〜18がより好ましい。
sが上記下限値以上であれば、すすぎ性が低くなりすぎず、界面活性剤が被洗物に残存しにくくなって、吸水性がより高まる。sが上記上限値以下であれば、親水性が高くなりすぎず洗浄力がより高まる。
(A1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよいが、2種以上が組み合わされて用いられる方がより好ましい。
(A)成分の製造方法としては、例えば、R1−X1−R2(R1、X1、R2は、式(1)と同じである)にアルキレンオキシドを付加する方法が挙げられる。
(A)成分の市販品としては、例えば、ライオンケミカル株式会社製の「CEAO−90」、「LMAO−90」等が挙げられる。
(B)成分は、高級脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤である。
本明細書において高級脂肪酸塩とは、炭素数8〜22の脂肪酸塩を意味する。
(B)成分としては、公知のアニオン界面活性剤の中から適宜選択される。
好ましい(B)成分としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩;α−オレフィンスルホン酸塩;直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩;アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩;アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩等が挙げられる。これらのアニオン界面活性剤における塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものがより好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基を有し、平均1〜5モルのアルキレンオキシド(エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド)を付加したもの(即ち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩)が好ましい。
アルカンスルホン酸塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましく、14〜17のものがより好ましい。中でも、前記アルキル基が2級アルキル基であるもの(即ち、2級アルカンスルホン酸塩)がさらに好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、脂肪酸残基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
これらの(B)成分の中でも、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
これらの(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよく、2種以上組み合わせて用いられることがより好ましい。その場合、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を少なくとも用いることが好ましい。
ここで、「再汚染防止性能」とは、洗濯処理を施すことによって被洗物から脱離した汚れが、再び被洗物に付着することを防止する性能を意味する。「酵素安定性」とは、洗浄剤組成物中で酵素活性が維持される割合のことを意味する。
(C)成分は、アミノ変性基及びアミド変性基から選ばれる少なくとも1つの変性基ならびにポリエーテル変性基を構造内に有するシリコーンである。より具体的には、アミノ基により変性された側鎖もしくは末端、ならびにアミド基により変性された側鎖もしくは末端の内の少なくとも1つと、ポリエーテル基により変性された側鎖もしくは末端と、を構造内に併せ持つシリコーンである。なかでも、(C)成分としては、変性された側鎖を有するシリコーンが好ましい。構造内に、アミノ変性基及びアミド変性基から選ばれる少なくとも1つの変性基を有することで、液体洗浄剤で化繊衣類等の被洗物に洗濯処理を施した際、被洗物のさらっとした着心地が洗濯処理を施す前よりも高まる。また被洗物に対する香料の吸着性がより良好となり、香りの持続性向上効果も得られやすい。加えて、構造内にポリエーテル変性基を有することにより、液体洗浄剤で化繊衣類等の被洗物に洗濯処理を施した際、化繊衣類等の親水性が高まり、洗濯処理を施す前よりも被洗物の吸水性が向上する。また、液体洗浄剤中に(C)成分を安定に配合することができる。
(C)成分としては、構造内にアミノ変性基とポリエーテル変性基とを有するシリコーン、又は、構造内にアミド変性基とポリエーテル変性基とを有するシリコーンがより好ましく、液安定性の観点から、アミノ変性基とポリエーテル変性基とを有するシリコーンがより好ましい。
(C)成分の市販品としては、例えば、東レ・ダウコーニング株式会社製の「BY16−878」、「BY16−891」、「BY16−893」、「FZ−3789」、「FV2090−01」、「SILSTYLE104」等、信越化学工業株式会社製の「KF−877」、「KF−889」、「X−22−3939A」等、旭化成ワッカーシリコーン株式会社製の「WetSoft(登録商標)CTA」、「WetSoft AE200」、「WetSoft NE810」、「WetSoft NE820」、「WetSoft WP201」等が挙げられる。
このうち、液安定性の観点から、「BY16−893」、「WetSoft CTA」「WetSoft NE810」、「KF−889」、「FZ−3789」等が好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、香料前駆体(D)を含んでいてもよい。(D)成分を含むことで、本発明の液体洗浄剤を用いて洗濯処理を施した化繊衣類等のさらっとした着心地を長期間にわたって持続させやすくなる。ここで「着心地を長期間持続させる」とは、洗濯乾燥直後にとどまらず、洗濯乾燥を施した後の化繊衣類等を任意の期間保管した後もさらっとした着心地が低下しないことを意味する。
本発明の液体洗浄剤が(D)成分を含有することにより、洗濯処理・乾燥後の化繊衣類等から感じられる香りの強さ(即ち、香気強度)がより高められる。これにより、洗濯処理を施した後の化繊衣類等のさらっとした触感の実感効果をより高められ、着心地が向上しやすい。さらに、(D)成分由来の香気が徐々に放出されることで、前記実感効果をより持続させられる。
(D)成分としては本発明の効果を有する限り特に限定されず、液体洗浄剤に一般的に用いられているものを使用することができる。このような(D)成分としては、例えば、硫黄を含有する香料前駆体(硫黄含有香料前駆体ともいう)等が挙げられる。
硫黄含有香料前駆体としては、例えば、下記一般式(d−1)で表される化合物が挙げられる。
ただし、式(d−1)中、Jは、下記化学式(J−1)〜(J−7)でそれぞれ表される基、及びこれらの異性体からなる群より選択される少なくとも1種の基を表す。下記化学式(J−1)〜(J−7)中、波線は、Sと結合する結合手を表す。下記化学式(J−1)〜(J−2)中、点線は、点線が設けられている炭素原子間の結合の1つ以上が二重結合であることを意味する。下記化学式(J−4)中、jは、0〜20の整数を表す。
Sは、硫黄原子である。
Gは、置換基を有していてもよい炭素数2〜15の直鎖状又は炭素数2〜15の分岐鎖状の炭化水素基を表す。
Qは、−S−Jで表される基、−NR61−Jで表される基又は水素原子である。ただし、前記−S−Jで表される基におけるSは硫黄原子であり、Jは下記化学式(J−1)〜(J−7)でそれぞれ表される基、及びこれらの異性体からなる群より選択される少なくとも1種の基を表す。前記−NR61−Jで表される基におけるNは窒素原子であり、Jは前記−S−Jで表される基におけるJと同じであり、R61は水素原子又はメチル基である。
上記化学式(J−4)中、jは、0〜20の整数(即ち、jが0のとき(J−4)は5員環である)であり、5〜15の整数が好ましい。
上記式(d−1)におけるJとしては、上記化学式(J−1)で表される基、上記化学式(J−2)で表される基が好ましい。
上記式(d−1)中、Gは、飽和炭化水素基でもよいし不飽和炭化水素基でもよい。Gとしては、アルキル基又はアルケニル基が好ましく、直鎖状のアルキル基がより好ましい。Gにおける炭化水素基の炭素数は、10〜14が好ましい。Gにおける炭化水素基を有する置換基としては、例えば、−OR62、−N(R62)2、−COOR62(前記R62は、それぞれ、炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数1〜6のアルケニル基を表す)等が挙げられる。Gにおける炭化水素基を有しない置換基としては、例えば、−OH、−NH2、−COOH等が挙げられる。
これらの中でも、香りの持続性を高める観点から、3−(ドデシルチオ)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−ブタノン、4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エン−1−イル)−2−ブタノン、4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−ブタノン及び3−(ドデシルチオ)−5−イソプロペニル−2−メチルシクロヘキサノンからなる群より選択される少なくとも1種の化合物が好ましい。
その中でも、3−(ドデシルチオ)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−ブタノン及び4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エン−1−イル)−2−ブタノンからなる群より選択される少なくとも1種の化合物が特に好ましい。
(D)成分は、市場において容易に入手可能であり、また、公知の方法によっても合成可能である。
(D)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(D)成分の含有量が、前記の好ましい下限値以上であると、香気強度がより高められるとともに、さらっとした着心地の持続性がより高められる。また前記の好ましい上限値以下であれば、衣類上に香りが強く残りすぎないため好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、上記(A)〜(D)成分以外の任意成分を含有することができる。
任意成分としては、例えば、(E)成分のようなカチオン性ポリマー、水、(A)〜(B)成分以外の界面活性剤(任意界面活性剤)、水混和性有機溶剤、減粘剤、可溶化剤、溶媒、両性界面活性剤、金属イオン捕捉剤(キレート剤)、無機塩、酸化防止剤、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等の酵素、(C)成分以外の風合い向上剤、アルカノールアミン等のアルカリビルダー、ハイドロトロープ剤、シリコーン化合物、保存安定性向上剤、防腐剤、蛍光剤、移染防止剤、再汚染防止剤、パール剤、ソイルリリース剤、着香剤、着色剤、乳濁剤、天然物等のエキス、pH調整剤等が挙げられる。
(E)成分のカチオン性ポリマーとしては、例えば、重量平均分子量は、通常1,000〜5,000,000であり、3,000〜2,000,000が好ましく、10,000〜2,000,000がより好ましい。なお、本明細書における重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質として、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により求めた値を意味する。(E)成分の重合の形態は、特に限定されず、ブロック重合、ランダム重合又はグラフト重合のいずれであってもよい。
これらのポリマーとしては、合成品を用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
上記ポリマーは、特に限定されないが、通常のラジカル重合により製造できる。例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドや、アクリルアミド等の(E)成分を構成するモノマーを、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の重合方法により重合することで製造できる。重合の際には、通常のラジカル重合に用いられる重合開始剤を使用することが好ましく、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、過硫酸カリウム等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸等のアゾ化合物を用いることができる。
上記コポリマーの市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート550」、「マーコート740」、「マーコート2200」「Noverite300」等が挙げられる。
上記ターポリマーの市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート3330」、「マーコート3940」等が挙げられる。
これらの(E)成分は、1種が単独で用いられても、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の一つの側面としては、本発明の液体洗浄剤組成物は前記(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び水を含んでいることが好ましく、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び水の質量の和は100質量%を超えない。
本発明の一つの側面としては、本発明の液体洗浄剤組成物は前記(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、及び水を含んでいることが好ましく、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、及び水の質量の和は100質量%を超えない。
高級脂肪酸塩は、炭素数8〜22の脂肪酸塩を意味する。
本発明の液体洗浄剤は、高級脂肪酸塩を含有することで、すすぎ性を高められる。
高級脂肪酸塩としては、炭素数10〜20の脂肪酸塩が好ましく、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一脂肪酸の塩、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸の塩等が挙げられる。
これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチルプロパノール塩、2−アミノ−2−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。
高級脂肪酸塩の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.5〜8質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。高級脂肪酸塩の含有量が、上記下限値以上であれば、すすぎ性をより高められる。上記上限値以下であれば、液安定性を損ないにくい。
水混和性有機溶剤としては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等のアルコール類、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール類、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、質量平均分子量約200〜1000のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のポリグリコール類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトールともいう)、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のアルキルエーテル類等が挙げられる。
これらの中でも、臭気の少なさ、入手のしやすさ、液体洗浄剤とした場合の液安定性、流動性等から、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトールともいう)が好ましい。
水混和性有機溶剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
水混和性有機溶剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、3〜20質量%が好ましい。
なお、本発明において、水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解する有機溶剤をいう。
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、又はアルカノールアミン塩等が挙げられる。
これらの酸又はその塩は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
減粘剤及び可溶化剤の配合量は液体洗浄剤の総質量に対して、好ましくは0.01〜15質量%である。この範囲であれば、液体洗浄剤組成物の液表面において、前記液体洗浄剤組成物がゲル化することにより形成される皮膜の生成抑制効果が向上する。
金属イオン捕捉剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
金属イオン捕捉剤の配合量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01〜20質量%が好ましい。
モノフェノール系酸化防止剤のなかでは、ジブチルヒドロキシトルエンが特に好ましい。高分子型フェノール酸化防止剤のなかでは、dl−α−トコフェロールが特に好ましい。
酸化防止剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
酸化防止剤の配合量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01〜2質量%が好ましい。
防腐剤として、例えばローム・アンド・ハース社製の「ケーソン(登録商標)CG」(商品名)等を、例えば液体洗浄剤の総質量に対して、0.001〜1質量%含有してもよい。
本発明の液体洗浄剤組成物が酵素を含む場合、酵素安定化を目的としてホウ酸、ホウ砂、ギ酸又はその塩、及びカルシウム塩として塩化カルシウム、硫酸カルシウム等のカルシウム塩類を、液体洗浄剤の総質量に対して、0〜2質量%含有してもよい。
液体洗浄剤のpHは、必要に応じて、pH調整剤を配合することにより調整できる。pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限りにおいて随意であるが、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が、酵素の安定性の面から好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、従来公知の製造方法によって製造される。
液体洗浄剤の製造方法は、例えば、分散媒である水に、(A)〜(C)成分及び必要に応じてその他の成分を分散することで得られる。
本発明の一つの側面は、本発明の液体洗浄剤組成物を含む洗浄液に化繊衣類を含む被洗物を浸漬し、洗濯機で洗浄を行う、化繊衣類を含む被洗物の洗濯方法である。
液体洗浄剤の使用方法としては、例えば、液体洗浄剤を単独で、又は公知の漂白剤や柔軟剤と共に水に入れて洗浄液とし、この洗浄液に被洗物を入れ洗濯機で洗浄する方法、洗浄液、又は液体洗浄剤を被洗物に塗布し、これを洗濯機で洗浄する方法等が挙げられる。
被洗物としては、例えば、衣類、布帛、シーツ、カーテン、絨毯等の繊維製品が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、化繊衣類等の着心地及び吸水性を、洗濯処理を施す前よりも高めることができるため、化繊衣類等の洗浄に好適に用いることができる。
すなわち、本発明の1つの態様は、本発明の液体洗浄剤組成物を用いることを特徴とする、化繊衣類を含む被洗物の洗濯処理方法である。
前記洗浄液中の液体洗浄剤の含有量は、特に限定されない。水に対する液体洗浄剤の添加量は、例えば、水10L当たり、液体洗浄剤2〜10mLとされる。
<(A)成分>
A−1:脂肪酸メチルエステルエトキシレート(ライオンケミカル株式会社製、商品名「CEAO−90」)(式(1)中、X1がCOOであり、AOがEOであり、nが15であり、R2がメチル基であり、R1が炭素数11のアルキル基と炭素数13のアルキル基の混合物である化合物)。
A−2:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ライオンケミカル株式会社製、商品名「LMAO−90」)(式(1)中、R1が炭素数12〜14のアルキル基であり、X1がOであり、AOがEOであり、nが15であり、R2が水素原子の化合物)。
<(B)成分>
B−1:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)(ライオン株式会社製、商品名「ライポンLH−200」)。
B−2:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(AES)(新日本理化株式会社製、商品名「シノリン(登録商標)SPE−1150」)。
B−3:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステルのモノエタノールアミン塩(AEPS)。常法により、1−ドデカノールに平均付加モル数1.0モルのプロピレンオキシドと、平均付加モル数2.0モルのエチレンオキシドをこの順に付加したのち、これを硫酸化しモノエタノールアミンで中和することにより製造したもの。
B−4:α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩(MES)、特開平8−81694号公報に記載の方法で製造したもの。
B−5:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)(ライオン株式会社製、商品名「リポラン(登録商標)LB−840」)。
<(C)成分>
C−1:WetSoft CTA(旭化成ワッカーシリコーン社製、アミノポリエーテル変性シリコーン)。
C−2:BY16−891(東レ・ダウコーニング社製、アミドポリエーテル変性シリコーン)。
C−3:BY16−893(東レ・ダウコーニング社製、アミノポリエーテル変性シリコーン)。
C−4:KF−889(信越シリコーン社製、アミノポリエーテル変性シリコーン)。
<(D)成分>
D−1:3−(ドデシルチオ)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−ブタノン。特表2005−511710号公報の例4に記載の化合物。上記式(d−1)における、Jが化学式(J−1)(3,4位間に二重結合を有する)で表される基、Gがドデシル基、Qが水素原子である化合物。
D−2:4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エン−1−イル)−2−ブタノン。原料としてドデカンチオール(東京化成工業株式会社製)とβヨノン(ヴェ・マンフィス香料株式会社製)とを用い、特表2005−511710号公報の例4に記載の合成方法と同様にして合成した化合物。上記式(d−1)における、Jが化学式(J−2)(1,2位間に二重結合を有する)で表される基、Gがドデシル基、Qが水素原子である化合物。
E−1:ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミドコポリマー、商品名「Noverite300」(Lubrizol社製)。
E−2:ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミドコポリマー、商品名「マーコート740」(Lubrizol社製)。
<共通成分X>
高級脂肪酸塩:ヤシ脂肪酸ナトリウム(日油株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して2質量%配合)。
金属イオン補捉剤(キレート剤):クエン酸(一方社油脂工業株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.1質量%配合)。
保存安定性向上剤:安息香酸ナトリウム(東亜合成株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
保存安定性向上剤:p−トルエンスルホン酸(協和発酵工業株式会社製、商品名「パラトルエンスルホン酸」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.3質量%配合)。
保存安定性向上剤:乳酸ナトリウム(ピューラック社製、商品名「発酵乳酸ナトリウム」。(液体洗浄剤の総質量に対して1.0質量%配合)。
酵素:商品名「コロナーゼ(登録商標)48L」(ノボザイムズ社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
防腐剤:イソチアゾロン液(ローム・アンド・ハース社製、商品名「ケーソンCG」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.01質量%配合)。
酸化防止剤:ジブチルヒドロキシトルエン(Degussa社製、商品名「K−NOX(登録商標) BHT」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.01質量%配合)。
水混和性有機溶剤:エタノール(日本アルコール販売株式会社製、商品名「特定アルコール95度合成」)(液体洗浄剤の総質量に対して7質量%配合)。
水混和性有機溶剤:ブチルカルビトール(三協化学株式会社製、商品名「ブチルカルビトール」)(液体洗浄剤の総質量に対して2質量%配合)。
香料:特開2003−268398号公報の表7〜14に記載の香料組成物A(液体洗浄剤の総質量に対して2.0質量%配合)。
着色剤:色素(癸巳化成株式会社製、商品名「緑色3号」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.0002質量%配合)。
pH調整剤:水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)、モノエタノールアミン(株式会社日本触媒製)(必要量)。
溶媒:水(精製水)(バランス)。
pH調整剤の含有量「必要量」は、液体洗浄剤を表中のpHにするのに要した量である。
水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤を全体で100質量%とするのに必要な量である。
高級脂肪酸塩:ヤシ脂肪酸ナトリウム(日油株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
金属イオン補捉剤(キレート剤):クエン酸(一方社油脂工業株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.05質量%配合)。
保存安定性向上剤:安息香酸ナトリウム(東亜合成株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
保存安定性向上剤:p−トルエンスルホン酸(協和発酵工業株式会社製、商品名「パラトルエンスルホン酸」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.3質量%配合)。
水混和性有機溶剤:ポリエチレングリコール(ライオンケミカル株式会社製、商品名「PEG#1000−L60」)(液体洗浄剤の総質量に対して3質量%配合)。
塩素補捉剤:ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「リポミンAPA168−65E」)(液体洗浄剤の総質量に対して1質量%配合)。
香料:特開2003−268398号公報の表7〜14に記載の香料組成物A(液体洗浄剤の総質量に対して1.0質量%配合)。
着色剤:色素(癸巳化成株式会社製、商品名「緑色3号」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.0001質量%配合)。
pH調整剤:水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)、モノエタノールアミン(株式会社日本触媒製)(必要量)。
溶媒:水(精製水)(バランス)。
pH調整剤の含有量「必要量」は、液体洗浄剤を表中のpHにするのに要した量である。
水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤を全体で100質量%とするのに必要な量である。
高級脂肪酸塩:ヤシ脂肪酸ナトリウム(日油株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して6質量%配合)。
金属イオン補捉剤(キレート剤):クエン酸(一方社油脂工業株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.3質量%配合)。
保存安定性向上剤:安息香酸ナトリウム(東亜合成株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.2質量%配合)。
保存安定性向上剤:p−トルエンスルホン酸(協和発酵工業株式会社製、商品名「パラトルエンスルホン酸」)(液体洗浄剤の総質量に対して1質量%配合)。
酵素:商品名「コロナーゼ(登録商標)48L」(ノボザイムズ社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
防腐剤:イソチアゾロン液(ローム・アンド・ハース社製、商品名「ケーソンCG」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.01質量%配合)。
水混和性有機溶剤:プロピレングリコール(中央化成(株)社製、商品名「RGP−10」)(液体洗浄剤の総質量に対して2質量%配合)。
水混和性有機溶剤:グリセリン(試薬)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
pH調整剤:水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)、モノエタノールアミン(株式会社日本触媒製)(必要量)。
香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A(液体洗浄剤の総質量に対して1質量%配合)。
色素:Milliken(ミリケン)社製、商品名「LIQUITINT BLUE
HP」(液体洗浄剤の総質量に対して0.0002質量%配合)。
pH調整剤:水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)、モノエタノールアミン(株式会社日本触媒製)(必要量)
溶媒:水(精製水)(バランス)。
pH調整剤の含有量「必要量」は、液体洗浄剤を表中のpHにするのに要した量である。
水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤を全体で100質量%とするのに必要な量である。
金属イオン補捉剤(キレート剤):クエン酸(一方社油脂工業株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.2質量%配合)。
高級脂肪酸塩:ヤシ脂肪酸ナトリウム(日油株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して1.5質量%配合)。
酵素:商品名「Savinase Ultra(登録商標)16L」(ノボザイムズ社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.3質量%配合)。
防腐剤:イソチアゾロン液(ローム・アンド・ハース社製、商品名「ケーソンCG」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.01質量%配合)。
pH調整剤:水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)。
香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A(液体洗浄剤の総質量に対して1質量%配合)。
色素:Milliken(ミリケン)社製、商品名「LIQUITINT BLUE HP」(液体洗浄剤の総質量に対して0.001質量%配合)。
溶媒:水(精製水)(バランス)。
pH調整剤の含有量「必要量」は、液体洗浄剤を表中のpHにするのに要した量である。
水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤を全体で100質量%とするのに必要な量である。
金属イオン補捉剤(キレート剤):クエン酸(一方社油脂工業株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.2質量%配合)。
保存安定性向上剤:安息香酸ナトリウム(東亜合成株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
酵素:商品名「Savinase Evity(登録商標)16L」(ノボザイムズ社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.3質量%配合)。
安定化剤:塩化カルシウム(関東化学株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.1質量%配合)。
防腐剤:イソチアゾロン液(ローム・アンド・ハース社製、商品名「ケーソンCG」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.01質量%配合)。
分散剤:商品名「SokalanHP20」(BASF社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
pH緩衝剤:モノエタノールアミン(株式会社日本触媒製)(液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.5質量%配合)。
pH調整剤:水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)、硫酸(関東化学株式会社製)(必要量)。
香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A(液体洗浄剤の総質量に対して1質量%配合)。
色素:Milliken(ミリケン)社製、商品名「LIQUITINT BLUE HP」(液体洗浄剤の総質量に対して0.0002質量%配合)。
溶媒:水(精製水)(バランス)。
pH調整剤の含有量「必要量」は、液体洗浄剤を表中のpHにするのに要した量である。
水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤を全体で100質量%とするのに必要な量である。
金属イオン補捉剤(キレート剤):クエン酸(一方社油脂工業株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.05質量%配合)。
保存安定性向上剤:安息香酸ナトリウム(東亜合成株式会社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
保存安定性向上剤:p−トルエンスルホン酸(協和発酵工業株式会社製、商品名「パラトルエンスルホン酸」)(液体洗浄剤の総質量に対して1質量%配合)。
水混和性有機溶剤:ポリエチレングリコール(ライオンケミカル株式会社製、商品名「PEG#1000−L60」)(液体洗浄剤の総質量に対して1.5質量%配合)。
酵素:商品名「コロナーゼ(登録商標)48L」(ノボザイムズ社製)(液体洗浄剤の総質量に対して0.5質量%配合)。
分散剤:商品名「SokalanHP20」(BASF社製)(液体洗浄剤の総質量に対して1.0質量%配合)。
防腐剤:イソチアゾロン液(ローム・アンド・ハース社製、商品名「ケーソンCG」)(液体洗浄剤の総質量に対して0.01質量%配合)。
pH調整剤:水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)。
香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A(液体洗浄剤の総質量に対して1質量%配合)。
色素:Milliken(ミリケン)社製、商品名「LIQUITINT BLUE HP」(液体洗浄剤の総質量に対して0.0002質量%配合)。
溶媒:水(精製水)(バランス)。
pH調整剤の含有量「必要量」は、液体洗浄剤を表中のpHにするのに要した量である。
水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤を全体で100質量%とするのに必要な量である。
A’−4:ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(EOの平均付加モル数12)(ライオンケミカル株式会社製、商品名「LMAL−90」)。
A’−5:ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(EOの平均付加モル数7)(ライオンケミカル株式会社製、商品名「レオックス(登録商標)CL−70」)。
C’−5:BY16−213(東レ・ダウコーニング社製、アミノ変性シリコーン)。
C’−6:CF1188N(東レ・ダウコーニング社製、ポリエーテル変性シリコーン)。
表1〜4に示す組成に従い、(A)〜(D)成分及び共通成分と水を500mLビーカーに加え、マグネットスターラー(MITAMURA KOGYO INC.製)で10分間攪拌混合して液体洗浄剤を得た。得られた液体洗浄剤のpH(25℃)は、pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、製品名:HM−30G)を用い、25℃に調温した溶液に前記pHメーターの電極を入れ、2分後の値を読み取ることにより測定した。
なお、表中の配合量は純分換算値である。表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
実施例1〜3、8、11〜19、23〜25、29、30、32、33は参考例である。
(洗濯処理方法)
液体洗浄剤として非イオン界面活性剤(ラウリルアルコール1モル当たり平均9モルの酸化エチレンを付加させたアルコールエトキシレート)の20質量%水溶液を用い、浴比(洗濯水/被洗物総質量)が20倍となる条件で、洗浄15分、すすぎ10分、脱水5分を行い、用いた試験布の前処理を行った。
全自動電気洗濯機(Haier社製、型式:JW−Z23A)に、市販のポリエステル製肌シャツ(試験衣類、ポリエステル100%の衣類)を1枚、市販のアクリルジャージを10cm×10cmに裁断した試験片を10枚、綿肌シャツ4枚(綿100%の衣類)(B.V.D.社製)(全被洗物の質量合計600g)を投入し、表に示した液体洗浄剤組成物を5mL添加した。その後、浴比(洗濯水/被洗物総質量)が20倍となる条件で、洗浄15分、すすぎ10分、脱水5分を行い、試験衣類と試験片の洗濯処理を行った。
実施例1〜34、比較例1〜11の液体洗浄剤について、下記の評価方法に従って化繊衣類のさらっとした肌触り評価を行った。
洗濯終了後、前記のポリエステル製肌シャツを25℃、湿度65%RHの恒温恒湿室に1日放置して試験衣類を乾燥させた。この試験衣類と洗濯処理を施す前のポリエステル製肌シャツについて専門パネラー10人が袖を通す動作を行い、各試験衣類について下記の評価基準に基づいて点数付けを行った。10人のパネラーの平均値を下記の判定基準に基づいて評価し、C評価以上(平均値が2.5点以上のもの)を合格とした。
なお、この肌触り評価は、上記の恒温恒湿室にて実施した。
[評価基準]
1点:洗濯処理を施す前の衣類と同等の着心地、又は、洗濯処理を施す前の衣類の方がさらっとした着心地である。
2点:洗濯処理を施す前の衣類よりもややさらっとした着心地である。
3点:洗濯処理を施す前の衣類よりもさらっとした着心地である。
4点:洗濯処理を施す前の衣類よりもかなりさらっとした着心地である。
5点:洗濯処理を施す前の衣類よりも非常にさらっとした着心地である。
[判定基準]
A:平均値が4.5点以上、B:平均値が3.5点以上4.5点未満、C:平均値が2.5点以上3.5点未満、D:平均値が2.5点未満。
実施例20〜34及び比較例10〜11の液体洗浄剤に関して、下記の評価方法に従って化繊衣類のさらっとした着心地の持続性について評価を行った。着心地の持続性は、さらっとした着心地が2週間持続するかどうかで判定を行った。(1)と同様、洗濯終了後、前記のポリエステル製肌シャツを25℃、湿度65%RHの恒温恒湿室に2週間放置した。この試験衣類と洗濯処理を施す前のポリエステル製肌シャツについて、専門パネラー10人が頭を通して着用する動作を行い、各試験衣類について下記の評価基準に基づいて点数付けを行った。10人のパネラーの平均値を下記の判定基準に基づいて評価し、C評価以上(平均値が2.5点以上のもの)を合格とした。
なお、この肌触り評価は、上記の恒温恒湿室にて実施した。
[評価基準]
1点:洗濯処理を施す前の衣類と同等の着心地、又は、洗濯処理を施す前の衣類の方がさらっとした着心地である。
2点:洗濯処理を施す前の衣類よりもややさらっとした着心地である。
3点:洗濯処理を施す前の衣類よりもさらっとした着心地である。
4点:洗濯処理を施す前の衣類よりもかなりさらっとした着心地である。
5点:洗濯処理を施す前の衣類よりも非常にさらっとした着心地である。
[判定基準]
A:平均値が4.5点以上、B:平均値が3.5点以上4.5点未満、C:平均値が2.5点以上3.5点未満、D:平均値が2.5点未満。
前述の洗濯処理方法で得られた試験片10枚を25℃、湿度65%RHの恒温恒湿室に1日放置して乾燥させた。
1Lビーカーに水道水1Lをため、25℃に調温した。前記試験片1枚を水面に浮かべ、試験片に水が浸みわたりビーカーの底に沈むまでの時間を計測した。時間が短いほど吸水性が高まっていることを示す。試験片10枚が水に沈む時間の平均時間を求め、以下の判定基準に沿って評価した。なお、洗濯処理を施す前の試験片10枚が水に沈む時間の平均時間は70秒であった。よって、以下の判定基準においてC評価以上を合格とした。
[判定基準]
A:平均時間が30秒未満、B:平均時間が30秒以上45秒未満、C:平均時間が45秒以上1分未満、D:平均時間が1分以上。
表1〜4に示す液体洗浄剤組成物を円筒ガラス瓶に取り、蓋を閉めて5℃の恒温槽、及び50℃の恒温槽で1か月間保存した。保存後の外観を目視で観察し、下記評価基準に基づいて液安定性を評価し、A、B評価のものを合格とした。
[評価基準]
A:均一で分離がない。
B:均一だがやや黄変が見られる。
C:分離・析出が見られる。
なお、表中の「B/C」は、液体洗浄剤中の質量比率(B)/(C)を表す。「A+B」は、液体洗浄剤中の(A)成分及び(B)成分の合計量(質量%)を表す。
(A)〜(C)のいずれかの成分を含有しない比較例1〜11は、肌触り評価及び吸水性評価のいずれかが、評価Dであった。
以上の結果から、本発明の液体洗浄剤組成物を用いることで、化繊衣類等のさらっとした着心地及び吸水性を、洗濯処理を施す前よりも高めることができることが確認された。
Claims (4)
- 下記式(1)で表されるノニオン界面活性剤(A)と、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びポリオキシエチレンエーテル硫酸塩を含有するアニオン界面活性剤(B)(高級脂肪酸塩を除く)を1〜40質量%と、アミノ変性基及びアミド変性基から選ばれる少なくとも1つの変性基ならびにポリエーテル変性基を構造内に有するシリコーン(C)と、を含むことを特徴とする、液体洗浄剤組成物。
R1−X1−(AO)n−R2 ・・・(1)
(式(1)中、R1は、炭素数8〜22の炭化水素基を表し、X1はO又はCOOを表し、R2は、炭素数1〜2の炭化水素基又は水素原子を表し、AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表す。また、nはAOの平均繰り返し数を表し、13以上の数である。但し、X1がOの場合、AOはエチレンオキシ基を表す。) - 前記液体洗浄剤組成物中の前記(B)成分と前記(C)成分の質量比率(B)/(C)が、1/1〜20/1である、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
- 前記液体洗浄剤組成物中の前記(A)成分と前記(B)成分の合計量が、前記液体洗浄剤組成物の総質量に対して25質量%以上である、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤組成物。
- さらに香料前駆体(D)を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
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