JP2011246585A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】界面活性剤(A)を35〜85質量%、ハイドロトロープ剤(B)を0.1〜5質量%、過酸化水素(C)を0.3〜10質量%、水混和性溶剤(D)を2〜40質量%、並びに水を含有し、界面活性剤(A)として、特定二種の非イオン界面活性剤(a1)、(a2)と陽イオン界面活性剤(a3)とをそれぞれ特定範囲で含有し、(a3)/(B)質量比が0.1〜3であり、JIS K3362:1998の8.3項に記載の20℃におけるpHが3〜7である、液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし
Description
界面活性剤(A)として下記(a1)〜(a3)成分を下記範囲で含有し、
(B)成分に対する(a3)成分の質量比(a3)/(B)が0.1〜3であり、
JIS K3362:1998の8.3項に記載の20℃におけるpHが3〜7である、
液体洗浄剤組成物に関する。
(a1)成分:下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤 15〜75質量%
Ra1O−〔(C2H4O)m/(AO)n〕H (1)
〔式中、Ra1は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra1Oの酸素原子に結合するRa1の炭素原子が第1級炭素原子であり、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキシ基である。m、nは平均付加モル数であり、mは14〜30の数であり、nは1〜5の数である。“/”はC2H4O基及びAO基が、ランダム又はブロックのいずれに結合したものであってもよいことを示す。〕
(a2)成分:(b)一般式(2)で表される非イオン界面活性剤 0.5〜20質量%
Ra2O(C2H4O)xH (2)
〔式中、Ra2は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra2Oの酸素原子に結合するRa2の炭素原子が第2級炭素原子である。xは平均付加モル数であって2〜7の数である。〕
(a3)成分:下記一般式(3)で示される陽イオン界面活性剤 0.1〜5質量%
本発明の液体洗浄剤組成物は、界面活性剤(A)として、2種類の特定の非イオン界面活性剤と特定の陽イオン界面活性剤とを含有する。すなわち、(a1)成分の非イオン界面活性剤を主基剤とし、2級炭素原子に特徴付けられる(a2)成分の非イオン界面活性剤、及び生乾きに対する消臭効果を示す主たる剤である(a3)成分の陽イオン界面活性剤を必須成分として含有する。(A)成分としては、その他の界面活性剤として、(a1)成分、(a2)成分以外の非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤及び両性界面活性剤があるが、陰イオン性の界面活性剤は消臭効果を阻害するため制限される。以下具体的な成分について説明する。
本発明の(a1)成分は、下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤である。
Ra1O−〔(C2H4O)m/(AO)n〕H (1)
〔式中、Ra1は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra1Oの酸素原子に結合するRa1の炭素原子が第1級炭素原子であり、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキシ基[以下、AO基という場合もある。]である。m、nは平均付加モル数であり、mは14〜30の数であり、nは1〜5の数である。“/”はC2H4O基及びAO基が、ランダム又はブロックのいずれに結合したものであってもよいことを示す。〕
Ra1O−(AO)m−(C2H4O)nH (1−1)
Ra1O−(C2H4O)m−(AO)nH (1−2)
Ra1O−[(C2H4O)m11・(AO)n]−(C2H4O)m12H (1−3)
Ra1O−(C2H4O)m11−[(AO)n・(C2H4O)m12]H (1−4)
Ra1O−(C2H4O)m11−(AO)n−(C2H4O)m12H (1−5)
Ra1O−(C2H4O)m11−[(AO)n・(C2H4O)m13]−(C2H4O)m12H (1−6)
〔式中、R1、m、n、AOは前記の意味であり、m11及びm12、m13は平均付加モル数であり、それぞれ、0ではない数であって、m=m11+m12+m13である。“・”はランダム結合であることを示す。〕
工程A:Ra1OH1モル当りに対して、エチレンオキサイドを4モル〜14モル、好ましくは8〜12モル(数値範囲は前記、式中のm11として規定されてもよい)の割合で付加反応させる。
工程B:次にプロピレンオキサイドを1〜3モル、好ましくは2〜3モル(数値範囲は前記式中のnとして規定されてもよい)及びエチレンオキサイドを0〜4モル(数値範囲は前記式中のm13として規定されてもよい)をランダムないしブロック付加反応させる。特に好ましくはプロピレンオキサイドだけを2〜3モル(数値範囲は前記式中のnとして規定されてもよい)付加反応させる。
工程C:その後再びエチレンオキサイドを4〜14モル、好ましくは8〜12モル(数値範囲は前記式中のm12として規定されてもよい)付加反応させる。
工程D:反応に用いた触媒のための処理を行う。例えばアルカリ触媒を用いた場合は酸で中和するか、固体触媒の場合は、ろ過などを行う。
本発明の液体洗浄剤組成物は下記一般式(2)で示される非イオン界面活性剤(a2)を含有する。
Ra2O(C2H4O)xH (2)
〔式中、Ra2は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra2Oの酸素原子に結合するRa2の炭素原子が第2級炭素原子である。xは平均付加モル数であって2〜7の数である。〕
本発明の(a3)成分の陽イオン界面活性剤は、下記一般式(3)で示される第4級アンモニウム型界面活性剤である。
(a3−2)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の分岐鎖アルキル基であり、Ra32〜Ra34がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−3)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra32がベンジル基であり、Ra33及びRa34がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−4)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra31中に−(AO)s−を含み、sが1〜5であり、Ra32〜Ra34がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
<化合物(a−4)又は(a4)成分>
(A)成分としては、エチレンオキシ基の付加モル数が2、3、4、5又は6、特には付加モル数が4又は5であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(a−4)[以下、化合物(a−4)という場合がある]が挙げられる。本発明の液体洗浄剤組成物は、化合物(a−4)を0.5〜8質量%、より好ましくは0.8〜6質量%、最も好ましくは1〜5質量%含有することが好ましい。このような化合物は単品として配合してもよいが、ラウリルアルコール又はラウリルアルコールを含む脂肪族アルコール混合物1モル当りに、触媒下でエチレンオキシドを2〜7モル、好ましくは3〜5モル付加反応させることによって得られた、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシ基の平均付加モル数が2〜7、好ましくは3〜5)である非イオン界面活性剤(a4)[以下(a4)成分という場合がある。]として配合してもよい。(a4)成分は、組成物中に、0.8〜10質量%、より好ましくは1〜8質量%、最も好ましくは2〜6質量%含有する。化合物(a−4)又は(a4)成分は、(a3)成分と併用することにより、生乾き臭を更に抑制することができる。
(A)成分としては、陰イオン界面活性剤〔以下、(a5−1)成分という場合もある〕及び/又は両性界面活性剤〔以下、(a5−2)成分という場合もある〕などのアニオン性基を有する界面活性剤[以下、陰イオン界面活性剤と両性界面活性剤をまとめて(a5)成分という場合もある〕が挙げられる。ただし、(a5)成分の組成物中の含有量は制限される。後述する液体安定性の観点から配合する場合、陰イオン界面活性剤(a5−1)としては、下記(a5−1−1)〜(a5−1−5)を好ましい化合物としてあげることができる。
(a5−1−1)平均炭素数10〜20のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩。
(a5−1−2)平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基を有し、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が1〜5であり、アルキレンオキシ基としてエチレンオキシ基を含み、平均付加モル数0.2〜2モルの範囲でプロピレンオキシ基を含んでいてもよい、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩
(a5−1−3)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸エステル塩。
(a5−1−4)平均炭素数8〜20の脂肪酸塩。
(a5−1−5)平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基を有し、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が1〜5であり、アルキレンオキシ基としてエチレンオキシ基を含み、平均付加モル数0.2〜2モルの範囲でプロピレンオキシ基を含んでいてもよい、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩
その他界面活性剤としては、(a1)、(a2)及び(a3)成分以外の非イオン界面活性剤として、例えばアルキル(ポリ)グリコシド、アルキル(ポリ)グリセリルエーテルなどを挙げることができるが、配合に際し本効果を損なわないように注意する。
本発明の液体洗浄剤組成物には、組成物の安定性のためにハイドロトロープ剤を配合する。本発明のハイドロトロープ剤は、陰イオン性基を有する有機化合物であり、更にはメチル基、エチル基又はプロピル基から選ばれるアルキル基を1〜2つ含み、スルホン酸基又はカルボン酸基を1つ有するアルキルベンゼンカルボン酸又はアルキルベンゼンスルホン酸又はそれらの塩、並びに安息香酸又はその塩を挙げることができる。より具体的にはパラトルエンスルホン酸、クメンスルホン酸、メタキシレンスルホン酸、安息香酸であり、塩はアルカリ金属塩が好ましい。本発明ではパラトルエンスルホン酸又はそのアルカリ金属塩が好ましく、酸として配合し、組成物中のアルカリ剤で中和してもよい。(B)成分は、生乾き臭の抑制を阻害することなく、安定性を付与することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、生乾き臭の抑制のために、(C)成分として過酸化水素を含有する。また過酸化水素は界面活性剤(A)が40質量%以上、特には50質量%以上の場合において、低温安定化剤としても作用することを我々は見出した。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(D)成分として水混和性有機溶剤を含有する。本発明でいう水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解するものであり、すなわち、溶解の程度が50g/L以上である溶剤を指す。
(E)成分として消臭効果を向上させる目的で水溶性高分子重合体を配合することが好ましい。高分子重合体としては、カルボン酸基を有する構成単位を含む高分子重合体が好ましい。ポリアクリル酸、アクリル酸−マレイン酸共重合体、アクリル酸又はマレイン酸と炭素数2〜5のオレフィンとの共重合体を挙げることができる。本発明では高濃度界面活性剤系において、特にはカルボン酸基を有する単量体からなる構成単位とポリオキシエチレン鎖を有する単量体からなる構成単位との両方が含まれている高分子重合体がより好ましい。例えば特開平10−60476号公報や特開2004−155937号公報記載のポリマーを挙げることが出来る。(E)成分の組成物中の配合割合は、0.1〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜4質量%である。
本発明の液体洗浄剤組成物では、過酸化水素の安定性などの点から、陰イオン界面活性剤、ハイドロトロープ剤、キレート剤等を酸型化合物で配合した場合のpHを調整するための中和剤として、アルカリ剤〔以下、(F)成分という〕を使用するのが好ましい。本発明の液体洗浄剤組成物はpH7以下であるため、遊離のアルカリ剤は殆ど存在しないと考えられる。なお中和に用いるアルカリ剤としては、アルカリ金属水酸化物を使用することが好ましく、水酸化カリウム及び/又は水酸化ナトリウムが特に好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、キレート剤〔以下、(G)成分という〕を含有してもよい。(G)成分のキレート剤は、例えば、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はこれらの塩、ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等のアミノポリ酢酸以外のポリカルボン酸又はこれらの塩、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等の有機ホスホン酸又はこれらの塩が挙げられ、塩はアルカリ金属塩等が挙げられる。本発明では酸で配合し、系中でアルカリ剤によって中和した塩であってもよい。特に、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸が好適である。
(i)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤
(ii)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵素
(iii)カルシウムイオン源(カルシウムイオン供給化合物)、ビヒドロキシ化合物、蟻酸等の酵素安定化剤
(iv)蛍光染料、例えばチノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料
(v)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤
(vi)特表平11−513067号公報に記載されているゲル化防止重合体、特には重量平均分子量が600〜5000、さらには1000〜4000のポリプロピレングリコール又はポリエチレングリコール。なお重量平均分子量は光散乱法を用いて決定することができ、ダイナミック光散乱光度計(DLS−8000シリーズ、大塚電子株式会社製等)により測定することができる。
(vii)オクタン、デカン、ドデカン、トリデカンなどのパラフィン類、デセン、ドデセンなどのオレフィン類、塩化メチレン、1,1,1−トリクロロエタンなどのハロゲン化アルキル類、D−リモネンなどのテルペン類などの水非混和性有機溶剤。
(viii)その他、色素、香料、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤
(i)の漂白活性化剤の含有量は0.01〜10質量%が好ましい。(ii)の酵素の含有量は0.001〜2質量%が好ましい。(iii)の酵素安定化剤の含有量は0.001〜2質量%が好ましい。(iv)の蛍光染料の含有量は0.001〜1質量%が好ましい。(v)の酸化防止剤の含有量は0.01〜2質量%が好ましい。(vi)のポリアルキレングリコール系ゲル化防止重合体は0.01〜2%が好ましい。(vii)の水非混和性有機溶剤は0.001〜2質量%が好ましい。(viii)のその他の成分は例えば公知の濃度で配合することができる。
下記成分の説明において、エチレンオキシドをEO、プロピレンキシドをPOと略する。また塩になっている陰イオン性有機化合物は酸型化合物に換算したの濃度を表中に示した。組成物のpHは水酸化ナトリウム水溶液又は塩酸水溶液で調整した。
(a1)成分
・a1−1:ポリオキシエチレン(9)ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(9)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを9モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキサイドを9モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−5)において、m11=9、n=2、m12=9の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a1−2:ポリオキシエチレン(8)ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(8)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを8モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキサイドを8モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−5)において、m11=8、n=2、m12=8の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a1−3:ポリオキシエチレン(15)ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(15)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを15モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキサイドを15モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−5)において、m11=15、n=2、m12=15の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a1−4:ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(2)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを20モル、プロピレンオキシドを2モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−2)において、m=20、n=2の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a1−5:ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(4)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを14モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキサイドを4モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−5)において、m11=14、n=2、m12=4の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a2−1:一般式(2)の中、Ra2が酸素原子と第2炭素原子で結合している炭素数12〜14の直鎖アルキル基であり、xが7である非イオン界面活性剤(炭素数12〜14の2級直鎖飽和アルコール1モル当りにEOを7モル付加させた後に未反応アルコールを蒸留により除去したもの。Ra2OH含有量は0.1質量%未満。)
・a3−1:直鎖アルキル(炭素数12)トリメチルアンモニウムエチルサルフェート
・a3−2:直鎖アルキル(炭素数14)ジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート
・a3−3:直鎖アルキル(炭素数18)トリメチルアンモニウムメチルサルフェート
・a4−1:ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル〔カッコ内の数値は平均付加モル数〕〔ラウリルアルコール(炭素数12の直鎖1級アルコール)1モル当りにエチレンオキシドを4モル付加させたものであって、a4−1中、化合物(a−4)の割合は60質量%であり、またエチレンオキシ基の付加モル数が4又は5の化合物がa4−1中に占める割合は、19質量%である。〕
・a4−2:ポリオキシエチレン(7)ラウリルエーテル〔カッコ内の数値は平均付加モル数〕〔ラウリルアルコール(炭素数12の直鎖1級アルコール)1モル当りにエチレンオキシドを7モル付加させたものであって、a4−2中、化合物(a−4)の割合は30質量%であり、またエチレンオキシ基の付加モル数が4又は5の化合物がa4−2中に占める割合は、13質量%である。〕
・a5−1−i:ヤシ油脂肪酸(ルナックL−55(商品名)、花王株式会社製)
・a5−1−ii:炭素数10〜14の直鎖アルキル基(平均炭素数11.7)を有するアルキルベンゼンスルホン酸
・a5−1−iii:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩〔炭素数10〜14の直鎖アルキル(平均炭素数12.3)、EO平均付加モル数3、ナトリウム塩〕(但し表中の濃度は酸型化合物としての濃度である。)
・b−1:パラトルエンスルホン酸ナトリウム(但し表中の濃度は酸型化合物としての濃度である。)
・c−1:過酸化水素
・d−1:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブトキシジグリコールとも呼ばれる)
・d−2:プロピレングリコール
・d−3:トリエチレングリコールモノフェニルエーテル(PHG−30;日本乳化剤製)
・d−4:エタノール
・高分子重合体:特開平10−60476号公報の4頁段落0020の合成例1の方法で合成した高分子化合物
・蛍光染料:チノパールCBS−X(商品名)(チバスペシャリティケミカルズ製)
・酵素:エバラーゼ16.0L−EX(商品名)(プロテアーゼ、ノボザイム社製)
・有機ホスホン酸:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
(1−1)衿片の調製方法
衿汚れ試験布として、3日間着用した綿/ポリエステル混紡ワイシャツの衿部分を裁断し収集したもののうち汚れの程度が同じものを選別した。選別された衿汚れ試験布を半裁し、30cm×30cmの綿布に1枚ずつ縫い付け(以後、衿片と呼ぶ)、これを表1〜2の液体洗浄剤組成物1つあたり6セット(全12枚)用意した。半裁した一方の6枚を実施例で示された洗剤に用い、他方の6枚を洗浄力判定用指標洗剤に用いた。
洗浄に用いる水は、硬度成分としてカルシウム/マグネシウム=8/2にするために、塩化カルシウム・2水和物25.14g及び塩化マグネシウム・6水和物8.70gを2966.13gのイオン交換水で溶解することによって得られた400゜DH硬水を用い、洗浄力試験使用時にイオン交換水によって希釈し4゜DHに調整して用いた。
洗浄試験には、洗濯機(NA−FV8001;Panasonic社)を用い、上記方法により調製した水を用いた。洗浄力の判定は、10人のパネラー(30代男性)によって行われた。表1〜2の液体洗浄剤組成物(評価洗剤)で洗浄処理された衿片6枚と、洗剤をJIS K 3362:1998記載の指標洗剤に代えた以外は同様にして洗浄処理された衿片6枚との洗浄の程度を目視で判断した。対となる衿片のどちらが洗浄力に優れているかを判断し、評価洗剤を用いた方が洗浄力に優れている場合を「+1」点、指標洗剤を用いた方が洗浄力に優れている場合を「−1」点とする(パネラー一人あたりの評価点の合計は「+6」〜「−6」の範囲となる)。1つの評価洗剤につきパネラー10人が評価し、パネラー10人の評価点の合計で洗浄力を評価した。合計点が+5〜−5の場合は、評価洗剤と指標洗剤の洗浄力は同等と判断でき、+6以上の場合は評価洗剤の方が洗浄力に優れると判断でき、−6以下の場合は評価洗剤の方が洗浄力に劣ると判断できる。また、数値が大きいほど洗浄力に優れると判断できる。
50mLのサンプルビン(No.6広口規格ビン、ガラス製、直径40mm、高さ80mmの円筒形)に、液体洗浄剤組成物を40mL充填し、蓋をした後、5℃の恒温室で20日間静置した。組成物の安定性は、目視で外観を観察し、下記の基準で判定した。
○;液晶、結晶を形成していない均一液体相であり、液安定性に優れる。
×;液晶形成、又は結晶形成、又は分離、又は析出が認められる。
(処理方法)
家庭から回収した中古タオル(材質:綿)3種類を各々個別に裁断し、表1〜2の液体洗浄剤組成物を用いて、洗濯(ターゴトメーター85rpm×10分、濯ぎ2回、浴比15になる様調整布として綿メリヤス布を使用)した後、30℃、湿度70%の恒温室内で12時間乾燥した。
恒温室で乾燥させたタオル片(3家庭分)の臭いを各々10人のパネラー(20〜30代男女10人)により下記の基準で判定し、平均点を求めた。
無臭……0
かすかに臭いを感じるが気にならない程度である……1
臭いがする……2
顕著に臭いがする……3
強烈な臭いがする……4
Ra1O−(AO) n −(C2H4O) m H (1−1)
Ra1O−(C2H4O)m−(AO)nH (1−2)
Ra1O−[(C2H4O)m11・(AO)n]−(C2H4O)m12H (1−3)
Ra1O−(C2H4O)m11−[(AO)n・(C2H4O)m12]H (1−4)
Ra1O−(C2H4O)m11−(AO)n−(C2H4O)m12H (1−5)
Ra1O−(C2H4O)m11−[(AO)n・(C2H4O)m13]−(C2H4O)m12H (1−6)
〔式中、R1、m、n、AOは前記の意味であり、m11及びm12、m13は平均付加モル数であり、それぞれ、0ではない数であって、m=m11+m12+m13又はm=m11+m12である。“・”はランダム結合であることを示す。〕
(a3−2)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の分岐鎖アルキル基であり、Ra32〜Ra34がそれぞれメチル基又はエチル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−3)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra32がベンジル基であり、Ra33及びRa34がそれぞれメチル基又はエチル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−4)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra31中に−(AO)s−を含み、sが1〜5であり、Ra32〜Ra34がそれぞれメチル基又はエチル基である第4級アンモニウム塩。
Claims (4)
- 界面活性剤(A)〔以下、(A)成分という〕を35〜85質量%、ハイドロトロープ剤(B)〔以下、(B)成分という〕を0.1〜5質量%、過酸化水素(C)を0.3〜10質量%、水混和性溶剤(D)を2〜40質量%、並びに水を含有し、
界面活性剤(A)として下記(a1)〜(a3)成分を下記範囲で含有し、
(B)成分に対する(a3)成分の質量比(a3)/(B)が0.1〜3であり、
JIS K3362:1998の8.3項に記載の20℃におけるpHが3〜7である、
液体洗浄剤組成物。
(a1)成分:下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤 15〜75質量%
Ra1O−〔(C2H4O)m/(AO)n〕H (1)
〔式中、Ra1は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra1Oの酸素原子に結合するRa1の炭素原子が第1級炭素原子であり、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキシ基である。m、nは平均付加モル数であり、mは14〜30の数であり、nは1〜5の数である。“/”はC2H4O基及びAO基が、ランダム又はブロックのいずれに結合したものであってもよいことを示す。〕
(a2)成分:(b)一般式(2)で表される非イオン界面活性剤 0.5〜20質量%
Ra2O(C2H4O)xH (2)
〔式中、Ra2は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra2Oの酸素原子に結合するRa2の炭素原子が第2級炭素原子である。xは平均付加モル数であって2〜7の数である。〕
(a3)成分:下記一般式(3)で示される陽イオン界面活性剤 0.1〜5質量%
〔式中、Ra31は炭素数6〜22の炭化水素基であり、Ra31中に−(A’O)s−を含んでも良い。A’Oは、エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基であり、sはA’Oの平均付加モル数を表し0〜10であり、Ra32、Ra33、Ra34は、それぞれ独立にメチル基、エチル基、ベンジル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xはハロゲン原子、CH3SO4又はCH3CH2SO4である。〕 - 更に(A)成分として、陰イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤(a5)〔以下、(a5)成分という〕を含有し(a5)成分に対する(a1)成分の質量比(a1)/(a5)が10〜100である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
- エチレンオキシ基の付加モル数が2、3、4、5又は6であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(a−4)を0.5〜8質量%含有する、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤組成物。
- 水混和性有機アミン化合物の含有量が1質量%未満である、請求項1〜3何れかに記載の液体洗浄剤組成物。
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