JP2011246585A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2011246585A
JP2011246585A JP2010120467A JP2010120467A JP2011246585A JP 2011246585 A JP2011246585 A JP 2011246585A JP 2010120467 A JP2010120467 A JP 2010120467A JP 2010120467 A JP2010120467 A JP 2010120467A JP 2011246585 A JP2011246585 A JP 2011246585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
mass
group
surfactant
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010120467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5341023B2 (ja
Inventor
Masataka Maki
昌孝 牧
Yohei Ozeki
洋平 尾関
Hisashi Niwano
悠 庭野
Kohei Nishida
浩平 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2010120467A priority Critical patent/JP5341023B2/ja
Publication of JP2011246585A publication Critical patent/JP2011246585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5341023B2 publication Critical patent/JP5341023B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

【課題】界面活性剤を高濃度で配合する液体洗浄剤組成物において、洗浄力、衣類等繊維製品の消臭性、及び保存安定性に優れる、液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】界面活性剤(A)を35〜85質量%、ハイドロトロープ剤(B)を0.1〜5質量%、過酸化水素(C)を0.3〜10質量%、水混和性溶剤(D)を2〜40質量%、並びに水を含有し、界面活性剤(A)として、特定二種の非イオン界面活性剤(a1)、(a2)と陽イオン界面活性剤(a3)とをそれぞれ特定範囲で含有し、(a3)/(B)質量比が0.1〜3であり、JIS K3362:1998の8.3項に記載の20℃におけるpHが3〜7である、液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物洗剤に関する。更には衣料等を洗濯した後の生乾き臭を抑制する効果の高い繊維製品用の液体洗浄剤組成物に関する。
近年、環境に対する意識が高まってきており、環境に対し負荷の少ない洗浄剤の登場が渇望されている。従来の洗浄剤より洗浄成分濃度が高い、いわゆる濃縮タイプの洗浄剤は、洗浄剤自身のサイズを小さくし、容器樹脂量の削減、輸送費の削減、使用後のゴミの削減等、環境に対する負荷を低減させるのに非常に有効であると考えられる。
しかしながら、通常の液体洗浄剤において、洗浄成分である界面活性剤濃度を増加させる(例えば、40質量%以上)と増粘やゲル化が起こり、著しく使用性を損ねてしまうという課題があった。これは、界面活性剤濃度の上昇により、組成物中に液晶や結晶といった粘度が著しく高い相を形成してしまうためである。またこのような界面活性剤高濃度系において、高粘度を抑制するために溶剤を多量に配合し低粘度組成物を得る方法があるが、水、特に冷水による希釈時に組成物が水で希釈されていくと、希釈された組成物は液晶を形成し溶解性不良を生じる。また界面活性剤濃度が高まってくると、低温保管時に組成物が固化し易くなるなど、溶解性や安定性に課題があった。これに対して種々の技術が知れており、特許文献1には、特殊な有機溶媒とポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型の非イオン界面活性剤を主剤として用いることで高濃度化を達成している。また特許文献2には1級アルコールのエチレンオキシド付加型非イオン界面活性剤と2級アルコールのエチレンオキシド付加型非ノニオンとを特定比率で含有し、更に有機性溶剤を併用する液体洗浄剤組成物が開示されている。更に特許文献3にはポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテル型非イオン界面活性剤と、2級アルキル(又は2級アルケニル基)のポリオキシエチレンアルキルエーテルとを含む界面活性剤系及びアルカノールアミンを含有する液体洗浄剤組成物が開示されている。
一方、近年、衛生に対する意識が高まっており、洗濯用洗剤分野においても、洗濯後の衣料の生乾き臭や洗濯物を長期保管した時の異臭の発生を抑制するという、抗菌による効果を訴求した製品が上市されている。これら抗菌性を付与する方法として、いわゆる抗菌剤として知られている化合物を配合する方法、塩化ベンザルコニウム等の特定構造の陽イオン界面活性剤を配合する方法、又は特定の漂白剤を含有する方法が挙げられる。また、これらの成分を併用する技術も知られており、例えば特許文献4には抗菌性金属含有微粒子、界面活性剤、水を含有する部屋干しの異臭を抑制する技術が記載されており、該組成物には非イオン界面活性剤を主基剤として、過酸化水素や有機性抗菌系抗菌剤として陽イオン界面活性剤を含有することが記載されている。なお、非イオン界面活性剤を主基剤とし、陽イオン界面活性剤及び過酸化水素を含有する液体漂白剤組成物が例えば特許文献5及び6に開示されている。特許文献5及び6には、非イオン界面活性剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を用いた実施例が開示されている。これら液体漂白洗浄剤組成物は、繊維製品に付着したシミに対する漂白力を目的としており、水に溶解させ洗濯液にした場合に、pHを酸性からアルカリ性へシフトさせる必要があることから、ホウ酸系化合物及びポリオールを比較的に多く併用する必要がある。
特開平8−157867号公報 特開平9−169994号公報 特開平11−241092号公報 特開2006−328170号公報 特開2007−39595号公報 特開2007−106903号公報
特許文献5、6は、漂白効果を高めることを目的としており、安定性な酸性の組成物から使用時の希釈時に漂白効果を発揮するアルカリ性に移動させる(以下、pHジャンプという場合もある)ことに重点を置いている。そのため、ホウ酸などのホウ素化合物とソルビトールなどのポリオール化合物を併用する必要があり、界面活性剤濃度を高めるにおいて組成上の制限のみならず安定性において限界があった。また前記特許文献には、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基を構造中に含む非イオン界面活性剤が記載されており、該非イオン界面活性剤は、液体洗浄剤組成物中での安定性に優れる性質を示す。しかしながら、それら特許文献に記載された非イオン界面活性剤では、陽イオン界面活性剤の抗菌効果が十分に発揮されず、衣料等に対する消臭効果も十分とならないことが判明した。
本発明の課題は、界面活性剤を高濃度で配合する液体洗浄剤組成物において、洗浄力、衣類等繊維製品の消臭性、及び保存安定性に優れる、液体洗浄剤組成物を提供することである。
本発明は、界面活性剤(A)〔以下、(A)成分という〕を35〜85質量%、ハイドロトロープ剤(B)〔以下、(B)成分という〕を0.1〜5質量%、過酸化水素(C)を0.3〜10質量%、水混和性溶剤(D)を2〜40質量%、並びに水を含有し、
界面活性剤(A)として下記(a1)〜(a3)成分を下記範囲で含有し、
(B)成分に対する(a3)成分の質量比(a3)/(B)が0.1〜3であり、
JIS K3362:1998の8.3項に記載の20℃におけるpHが3〜7である、
液体洗浄剤組成物に関する。
(a1)成分:下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤 15〜75質量%
a1O−〔(C24O)m/(AO)n〕H (1)
〔式中、Ra1は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra1Oの酸素原子に結合するRa1の炭素原子が第1級炭素原子であり、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキシ基である。m、nは平均付加モル数であり、mは14〜30の数であり、nは1〜5の数である。“/”はC24O基及びAO基が、ランダム又はブロックのいずれに結合したものであってもよいことを示す。〕
(a2)成分:(b)一般式(2)で表される非イオン界面活性剤 0.5〜20質量%
a2O(C24O)xH (2)
〔式中、Ra2は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra2Oの酸素原子に結合するRa2の炭素原子が第2級炭素原子である。xは平均付加モル数であって2〜7の数である。〕
(a3)成分:下記一般式(3)で示される陽イオン界面活性剤 0.1〜5質量%
Figure 2011246585
〔式中、Ra31は炭素数6〜22の炭化水素基であり、Ra31中に−(A’O)s−を含んでも良い。A’Oは、エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基であり、sはA’Oの平均付加モル数を表し0〜10であり、Ra32、Ra33、Ra34は、それぞれ独立にメチル基、エチル基、ベンジル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xはハロゲン原子、CH3SO4又はCH3CH2SO4である。〕
本発明によれば、洗浄成分である界面活性剤を高濃度で配合しているにもかかわらず、安定性(特に低温での保存安定性)に優れ、衣料等の繊維製品の洗浄性能と生乾き臭の抑制による消臭効果に優れた液体洗浄剤組成物を提供することができる。
<界面活性剤(A)>
本発明の液体洗浄剤組成物は、界面活性剤(A)として、2種類の特定の非イオン界面活性剤と特定の陽イオン界面活性剤とを含有する。すなわち、(a1)成分の非イオン界面活性剤を主基剤とし、2級炭素原子に特徴付けられる(a2)成分の非イオン界面活性剤、及び生乾きに対する消臭効果を示す主たる剤である(a3)成分の陽イオン界面活性剤を必須成分として含有する。(A)成分としては、その他の界面活性剤として、(a1)成分、(a2)成分以外の非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤及び両性界面活性剤があるが、陰イオン性の界面活性剤は消臭効果を阻害するため制限される。以下具体的な成分について説明する。
<(a1)成分>
本発明の(a1)成分は、下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤である。
a1O−〔(C24O)m/(AO)n〕H (1)
〔式中、Ra1は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra1Oの酸素原子に結合するRa1の炭素原子が第1級炭素原子であり、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキシ基[以下、AO基という場合もある。]である。m、nは平均付加モル数であり、mは14〜30の数であり、nは1〜5の数である。“/”はC24O基及びAO基が、ランダム又はブロックのいずれに結合したものであってもよいことを示す。〕
(a1)成分は、炭素数8〜22の1級アルコールに、エチレンオキサイド[以下、EOという場合もある]と炭素数3〜5のアルキレンオキサイドとをランダム又はブロック的に付加反応することによって得ることができる。式(1)中のRa1は直鎖アルキル基であることが好ましい。
また、一般式(1)中のmはエチレンオキシ基(C24O、以下EO基という場合もある)の平均付加モル数であり、保存安定性、溶解性、及び洗浄性能の点から下限値は、14以上、好ましくは16以上、より好ましくは18以上であり、上限値は30以下、好ましくは27以下、より好ましくは24以下である。nはAO基の平均付加モル数であり、洗浄性能の点から下限値は1以上、好ましくは2以上であり、上限値は5以下、好ましくは4以下、より好ましくは3以下である。
一般式(1)中のAO基は、炭素数3〜5のアルキレンオキサイドを付加反応させることによって得られるものであり、付加反応により結合した部分はメチル分岐、エチル分岐又はプロピル分岐した構造を有するものが好ましい。更には炭素数3のアルキレンオキシ基及び/又は炭素数4のアルキレンオキシ基が好ましく、具体的にはトリメチレンオキシ基、オキシプロパン−1,2−ジイル基、オキシブタン−1,2−ジイル基、オキシブタン−1,3−ジイル基、オキシブタン−2,3−ジイル基、オキシテトラメチレン基を挙げることができる。特にはAO基は、オキシプロパン−1,2−ジイル基(以下、本発明ではオキシプロパン−1,2−ジイル基をプロピレンオキシ基又はPO基とする場合もある。)が好ましい。
本発明では特に、EO基の平均付加モル数mが16〜27、更には17〜24、特には18〜22であって、且つAO基がプロピレンオキシ基でありその平均付加モル数nが1〜4、更には2〜4、特には2〜3である非イオン界面活性剤を用いることが、低温保存安定性、洗浄性能のみならず、陽イオン界面活性剤の繊維への吸着性の観点からも好ましい。
EO基の付加モル数を、従来、繊維製品用の液体洗浄剤組成物で一般的に用いられている非イオン界面活性剤よりも多くすることで、陽イオン界面活性剤が繊維に吸着する能力を高めることができ、十分な抗菌性から優れた消臭効果を発揮することができる。また、(a1)成分中のAO基は洗浄力のために含まれる。一般にEO基は親水性を示すことから、EO基の付加モル数を増やすと繊維表面などの界面よりも、水へ分散しやすくなり、十分な洗浄力が得られにくい傾向にある。一方でEO基の付加モル数が少ないと水に溶けにくくなる。本発明者らは、驚くべきことにEO基の付加モル数を増やしても、陽イオン界面活性剤を併用することで、洗浄力を担保できることを見出し、更にかかる非イオン界面活性剤がAO基を有することで、より良好な洗浄力が得られることを見出した。また、本発明者らは、従来使用されている非イオン界面活性剤では、陽イオン界面活性剤を組み合わせても十分な消臭効果が得られない原因として、非イオン界面活性剤のエチレンオキシ基の付加モル数が関与することを見出した。本発明の(a1)成分は、陽イオン界面活性剤の抗菌性を十分に発揮することができるため、繊維製品に対する消臭効果に優れた液体洗浄剤組成物を得ることができる。
一般式(1)において“/”は、本発明の(a1)成分のEO基及びAO基の関係がランダム結合でもブロック結合でもいずれであってもよいことを意味している。またAO基は複数のブロック体として分かれていてもよい。
一般式(1)で表される非イオン界面活性剤としては、下記一般式(1−1)〜(1−6)で表される非イオン界面活性剤が挙げられる。
a1O−(AO)m−(C24O)nH (1−1)
a1O−(C24O)m−(AO)nH (1−2)
a1O−[(C24O)m11・(AO)n]−(C24O)m12H (1−3)
a1O−(C24O)m11−[(AO)n・(C24O)m12]H (1−4)
a1O−(C24O)m11−(AO)n−(C24O)m12H (1−5)
a1O−(C24O)m11−[(AO)n・(C24O)m13]−(C24O)m12H (1−6)
〔式中、R1、m、n、AOは前記の意味であり、m11及びm12、m13は平均付加モル数であり、それぞれ、0ではない数であって、m=m11+m12+m13である。“・”はランダム結合であることを示す。〕
一般式(1−1)〜(1−6)で示される非イオン界面活性剤は、Ra1OHに対するアルキレンオキサイドの反応割合及び反応順序を考慮することで調製することができる。一般式(1−1)〜(1−6)において、各アルキレンオキシ基の平均付加モル数は、反応時のRa1OHに対して用いた各アルキレンオキシドのモル数であってもよく、或いは得られた化合物のアルキレンオキシ基の平均付加モル数のいずれの場合であってもよい。なお、m11及びm12は独立して1〜20が好ましく、更には、m11は3〜20及びm12は1〜15がより好ましく、特にはm11は4〜15、m12は3〜15が好ましい。またm13は0.1〜10が好ましい。m11、m12及びm13の範囲は、一般式(1)のmやnの各範囲条件ないし好適な各範囲条件に従属するものとする。
一般式(1)中のRa1は前記したように天然油脂由来のアルコールのものを用いることができる。また天然油脂由来であることから、該アルキル基の炭素数が実質的に偶数のものから構成されていてもよい。保存安定性の点から、前記一般式(1−2)、(1−4)、(1−5)又は(1−6)の非イオン界面活性剤が好ましく、このなかでも一般式(1−5)又は(1−6)の非イオン界面活性剤がより好ましく、一般式(1−5)の非イオン界面活性剤が最も好ましい。
本発明の(a1)成分は、例えば、Ra1OHに対して、一般式(1−1)〜(1−6)の構造に従って炭素数3〜5のアルキレンオキサイドとエチレンオキサイドとを反応させることで得られる。目的とする構造から、配合順序や条件を検討し、ブロックないしランダムに付加反応させてもよい。また、Ra1OH、1モル当りに対する炭素数3〜5のアルキレンオキサイドとエチレンオキサイドの反応割合は、前記一般式(1)のm及びnの範囲、すなわちm=14〜30、n=1〜5、m=m11+m12+m13の条件や前記記載の好ましい範囲をもってくることができる。換言すれば、該脂肪族アルコールに付加させる炭素数3〜5のアルキレンオキサイドとエチレンオキサイドの反応割合は、m及びn、m11、m12、m13の数値範囲内であればよい。
一般的に、前記Ra1OHの1モルに付加反応させた各々のエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドの割合と、前記各々の一般式で示されるアルキレンオキシ基の平均付加モル数は実質的に同一になるが、製法によっては、本発明では異なっていてもよい。
本発明の(a1)成分として最も好ましい非イオン界面活性剤は、一般式(1−5)又は(1−6)の構造であり、特には一般式(a−5)の構造である。更に、一般式(1−5)において、m11/(m11+m12)は0.2〜0.8が好ましい
前記m11、m12、m13及びnの範囲を更に絞り込んだ最適な製造条件として、下記、工程A〜工程Dを有する製造方法が挙げられる。
工程A:Ra1OH1モル当りに対して、エチレンオキサイドを4モル〜14モル、好ましくは8〜12モル(数値範囲は前記、式中のm11として規定されてもよい)の割合で付加反応させる。
工程B:次にプロピレンオキサイドを1〜3モル、好ましくは2〜3モル(数値範囲は前記式中のnとして規定されてもよい)及びエチレンオキサイドを0〜4モル(数値範囲は前記式中のm13として規定されてもよい)をランダムないしブロック付加反応させる。特に好ましくはプロピレンオキサイドだけを2〜3モル(数値範囲は前記式中のnとして規定されてもよい)付加反応させる。
工程C:その後再びエチレンオキサイドを4〜14モル、好ましくは8〜12モル(数値範囲は前記式中のm12として規定されてもよい)付加反応させる。
工程D:反応に用いた触媒のための処理を行う。例えばアルカリ触媒を用いた場合は酸で中和するか、固体触媒の場合は、ろ過などを行う。
本発明では(a1)成分及び後述する(a2)成分、その他任意の(a5)成分には、微量の未反応アルコール、反応触媒(例えば水酸化カリウム、金属化合物)とその中和のための剤(例えば、酢酸や乳酸)、及び反応系内の水の存在によって形成されるエチレンオキシ基と炭素数3又は4のアルキレンオキシ基を有するポリアルキレングリコールが混入してくることがあるが、臭いなどの問題、経済性や安全性を考慮した製造上の制限及びその他の諸事情により、本発明に影響を与えない限り存在してもよい。
(a1)成分についてのm及びn等は、NMRや液体クロマトグラフ分析により求めることができ、アルキレンオキシ基が短い、例えばアルキル基が直鎖1級アルコールの1モル当りにエチレンオキサイドを8モル未満の割合で付加反応させて得られるような化合物の場合は、ガスクロマトグラフ分析を用いてもよい。或いは本発明では、m及びn等は、Ra1O−Hの1モル当りに反応させた炭素数3〜5のアルキレンオキサイド及びエチレンオキサイドの割合であってよい。
本発明の液体洗浄剤組成物において、(a1)成分の含有量は、洗浄性能の観点から15〜75質量%であり、25〜60質量%が好ましく、35〜50質量%がより好ましい。なお(a1)成分が、一般式(1−1)の非イオン界面活性剤である場合は、低温での安定性と冷水での希釈時の溶解性の観点から、組成物中の含有量は45質量%以下、特に40質量%以下であることが好ましい。更に、(a1)成分が、一般式(1−2)の非イオン界面活性剤である場合は、同様に低温での安定性と洗浄の際の冷水での希釈溶解性の観点から、組成物中の含有量50質量%以下であることが好ましい。
<(a2)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は下記一般式(2)で示される非イオン界面活性剤(a2)を含有する。
a2O(C24O)xH (2)
〔式中、Ra2は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra2Oの酸素原子に結合するRa2の炭素原子が第2級炭素原子である。xは平均付加モル数であって2〜7の数である。〕
(a2)成分の一般式(2)中、Ra2は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、炭素数10〜18、更に12〜16の炭化水素基が好ましい。また、Ra2は直鎖アルキル基の炭化水素基が好ましい。一般式(2)の非イオン界面活性剤の一番の特徴は、Ra2Oの酸素原子に結合するRa2の炭素原子が第2炭素原子であることである。酸素原子に結合するRa2の炭素原子が第2炭素原子の非イオン界面活性剤の製造については、第2級アルコールにエチレンオキシドを付加させるか、1−オレフィン又は内部オレフィンにエチレンオキシドを反応させたり、オレフィンにポリエチレングリコールを反応させる方法、n−パラフィンに水酸基を導入してエチレンオキシドを付加させることによる公知の製造方法を用いることできる。
なおエチレンオキシ基の平均付加モル数xは2〜7であるが、好ましくは2.5以上である。また、より好ましくは6.5以下、より好ましくは5以下である。
(a2)成分は、通常、未反応アルコールを含む混合物として入手される。未反応アルコールは、臭いの問題や組成物の保存安定性に影響することから、蒸留などにより低減化させることが好ましい。本発明では、未反応アルコール、すなわち炭素数8〜22の炭化水素基を有する脂肪族アルコールの割合が(a2)成分に対して5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が最も好ましい。また、未反応アルコール、すなわち炭素数8〜22の炭化水素基を有するアルコールの割合が(a1)成分、(a2)成分及び(a5)成分の合計に対して、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下がより好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が最も好ましい。但し、蒸留工程にかかるエネルギーなど環境に配慮した上で、下限値が検討される。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a2)成分を、0.5〜20質量%含有するが、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは4〜12質量%、より好ましくは7〜10質量%である。
<(a3)成分>
本発明の(a3)成分の陽イオン界面活性剤は、下記一般式(3)で示される第4級アンモニウム型界面活性剤である。
Figure 2011246585
〔式中、Ra31は炭素数6〜22の炭化水素基であり、Ra31中に−(A’O)s−を含んでも良い。A’Oは、エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基であり、sはA’Oの平均付加モル数を表し0〜10であり、Ra32、Ra33、Ra34は、それぞれ独立にメチル基、エチル基、ベンジル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xはハロゲン原子、CH3SO4又はCH3CH2SO4である。〕
一般式(a3)中のRa31の炭素数は8〜20が好ましく、10〜18がより好ましく、14〜16が最も好ましい。
また、(a3)成分の対イオンである一般式(3)中のX-は、生乾きに対する消臭効果から、CH3SO4 -又はCH3CH2SO4 -が好ましい。
(a3)成分は、生乾きに対する消臭効果を示す主たる剤である一方で、(a1)成分のEO基の平均付加モル数が14以上の非イオン界面活性剤の洗浄力を向上させる性質もまた示す上で重要な成分である。
(a3)成分の陽イオン界面活性剤としては、例えば下記(a3−1)〜(a3−4)が使用できるが、(a3−1)、(a3−3)から選ばれる化合物を含有することがより好ましい。(a3−1)を含有する場合(a3)成分中の50質量%以上、特には60質量%を占めることが最も好ましい。
(a3−1)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra32〜Ra34がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−2)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の分岐鎖アルキル基であり、Ra32〜Ra34がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−3)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra32がベンジル基であり、Ra33及びRa34がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−4)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra31中に−(AO)s−を含み、sが1〜5であり、Ra32〜Ra34がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
(a3)成分の陽イオン界面活性剤は、抗菌性を示すものであり、生乾きの際の繊維上での菌の増殖を抑え、臭いの発生を抑制するものである。(a3)成分は(a1)成分との組合せにより、優れた生乾き臭抑制効果を示し、更に後述する化合物(a−4)又は(a4)成分を併用することより、より優れた抗菌性を発揮することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a3)成分を、0.1〜5質量%、好ましくは0.2〜4質量%、より好ましくは0.5〜3質量%含有する。
<その他の界面活性剤>
<化合物(a−4)又は(a4)成分>
(A)成分としては、エチレンオキシ基の付加モル数が2、3、4、5又は6、特には付加モル数が4又は5であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(a−4)[以下、化合物(a−4)という場合がある]が挙げられる。本発明の液体洗浄剤組成物は、化合物(a−4)を0.5〜8質量%、より好ましくは0.8〜6質量%、最も好ましくは1〜5質量%含有することが好ましい。このような化合物は単品として配合してもよいが、ラウリルアルコール又はラウリルアルコールを含む脂肪族アルコール混合物1モル当りに、触媒下でエチレンオキシドを2〜7モル、好ましくは3〜5モル付加反応させることによって得られた、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシ基の平均付加モル数が2〜7、好ましくは3〜5)である非イオン界面活性剤(a4)[以下(a4)成分という場合がある。]として配合してもよい。(a4)成分は、組成物中に、0.8〜10質量%、より好ましくは1〜8質量%、最も好ましくは2〜6質量%含有する。化合物(a−4)又は(a4)成分は、(a3)成分と併用することにより、生乾き臭を更に抑制することができる。
<(a5)成分>
(A)成分としては、陰イオン界面活性剤〔以下、(a5−1)成分という場合もある〕及び/又は両性界面活性剤〔以下、(a5−2)成分という場合もある〕などのアニオン性基を有する界面活性剤[以下、陰イオン界面活性剤と両性界面活性剤をまとめて(a5)成分という場合もある〕が挙げられる。ただし、(a5)成分の組成物中の含有量は制限される。後述する液体安定性の観点から配合する場合、陰イオン界面活性剤(a5−1)としては、下記(a5−1−1)〜(a5−1−5)を好ましい化合物としてあげることができる。
(a5−1−1)平均炭素数10〜20のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩。
(a5−1−2)平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基を有し、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が1〜5であり、アルキレンオキシ基としてエチレンオキシ基を含み、平均付加モル数0.2〜2モルの範囲でプロピレンオキシ基を含んでいてもよい、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩
(a5−1−3)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸エステル塩。
(a5−1−4)平均炭素数8〜20の脂肪酸塩。
(a5−1−5)平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基を有し、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が1〜5であり、アルキレンオキシ基としてエチレンオキシ基を含み、平均付加モル数0.2〜2モルの範囲でプロピレンオキシ基を含んでいてもよい、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩
(a5−1)成分を構成する塩はナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、アルカノールアミン塩、及びマグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩などを挙げることができるが、本発明ではアルカリ金属塩であることが生乾き臭の抑制の点から好ましい。
両性界面活性剤(a5−2)としては、炭素数8〜22のアルキル基を有するスルホベタイン又は同カルボベタイン又は、炭素数7〜21のアルキル基を有する脂肪酸アミドプロピル(又はヒドロキシプロピル)ベタイン又は同カルボベタインを挙げることができる。
(a5)成分、特に(a5−1)成分は、(a1)成分の親水性の付与による洗浄力の低下を補填するだけでなく、高濃度界面活性剤状況下での組成物の低温でのゲル化ないし固化を抑制し、組成物系を安定化させる性質を示す。一方で(a3)成分の陽イオン界面活性剤と併用する場合、生乾き臭に対する消臭効果を十分に発揮させるために、(a1)成分と(a5)成分を特定の比率で用いることが好ましい。
従って(a5)成分を併用する場合、(a5)成分に対する(a1)成分の質量比(a1)/(a5)が好ましくは10〜100、より好ましくは9〜100である。特に(a5−1)成分と(a1)成分との質量比がこの範囲を満たすことが好ましい。特には(a5−1)成分の組成物中の含有量は、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、最も好ましくは1質量%以下である。(a5−1)成分を組成物に配合する場合、アルカリ金属塩として配合するか、酸型化合物として配合して、後からアルカリ金属水酸化物などで中和してもよい。本発明では(a5−1)成分に関する配合量や配合比率は、酸型化合物に換算した質量に基づくものとする。
<(a1)〜(a5)成分以外の界面活性剤>
その他界面活性剤としては、(a1)、(a2)及び(a3)成分以外の非イオン界面活性剤として、例えばアルキル(ポリ)グリコシド、アルキル(ポリ)グリセリルエーテルなどを挙げることができるが、配合に際し本効果を損なわないように注意する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(A)成分を35〜85質量%、好ましくは40〜80質量%、より好ましくは45〜75質量%、更に好ましくは50〜70質量%含有する。
<(B)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物には、組成物の安定性のためにハイドロトロープ剤を配合する。本発明のハイドロトロープ剤は、陰イオン性基を有する有機化合物であり、更にはメチル基、エチル基又はプロピル基から選ばれるアルキル基を1〜2つ含み、スルホン酸基又はカルボン酸基を1つ有するアルキルベンゼンカルボン酸又はアルキルベンゼンスルホン酸又はそれらの塩、並びに安息香酸又はその塩を挙げることができる。より具体的にはパラトルエンスルホン酸、クメンスルホン酸、メタキシレンスルホン酸、安息香酸であり、塩はアルカリ金属塩が好ましい。本発明ではパラトルエンスルホン酸又はそのアルカリ金属塩が好ましく、酸として配合し、組成物中のアルカリ剤で中和してもよい。(B)成分は、生乾き臭の抑制を阻害することなく、安定性を付与することができる。
(B)成分はアルカリ金属塩として配合することが好ましいが、本発明の液体洗浄剤組成物は、(B)成分を、酸型化合物に換算したときに、0.1〜5質量%、好ましくは0.5〜4質量%、より好ましくは1〜3質量%含有する。
本発明の液体洗浄剤組成物では、安定性と消臭効果の観点から、(B)成分に対する(a3)成分の質量比(a3)/(B)が0.1〜3であり、好ましくは0.3〜2、より好ましくは0.5〜1.5である。この質量比は、(B)成分を酸型化合物に換算した質量に基づいて算出される。
<(C)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、生乾き臭の抑制のために、(C)成分として過酸化水素を含有する。また過酸化水素は界面活性剤(A)が40質量%以上、特には50質量%以上の場合において、低温安定化剤としても作用することを我々は見出した。
本発明の液体洗浄剤組成物は、過酸化水素を0.3〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜6質量%含有する。
<(D)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(D)成分として水混和性有機溶剤を含有する。本発明でいう水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解するものであり、すなわち、溶解の程度が50g/L以上である溶剤を指す。
(D)成分としては、水酸基及び/又はエーテル基を有する水混和性有機溶剤が好ましい。
水混和性有機溶剤としては、(d1)エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノールなどのアルカノール類、(d2)プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコールなどのグリコール類、(d3)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなどのグリコール類、(d4)ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−メチルグリセリンエーテル、2−メチルグリセリンエーテル、1,3−ジメチルグリセリンエーテル、1−エチルグリセリンエーテル、1,3−ジエチルグリセリンエーテル、トリエチルグリセリンエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのアルキルエーテル類、(d5)2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、平均分子量約480のポリエチレングリコールモノフェニルエーテル、フェノキシプロピレングリコール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等の芳香族エーテル類、が挙げられる。
(D)成分は、組成物の粘度調整剤、ゲル化抑制剤として有効であり、上記の(d1)アルカノール類、(d2)グリコール類、(d4)アルキルエーテル類、(d5)芳香族エーテル類から選ばれる1種以上が好ましく、より好ましくは(d2)グリコール類、(d4)アルキルエーテル類、(d5)芳香族エーテル類から選ばれる1種以上を含有することで、より効果的に組成物の粘度調整、ゲル化抑制することができる。
また、本発明の液体洗浄剤組成物において、過酸化水素を安定化させ生乾き臭を抑制するために、(d4)アルキルエーテル類及び/又は(d5)芳香族エーテル類が好ましく、中でもジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、またはフェノキシプロピレングリコールが好適である。特に、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及び/又はトリエチレングリコールモノフェニルエーテルがより好適である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(D)成分を、2〜40質量%、好ましくは4〜20質量%、より好ましくは5〜10質量%含有する。
以下、更に本発明に使用できるその他の成分を示す。本発明では、前記(A)〜(D)成分以外に、(E)成分として下記高分子重合体を配合することが洗浄力の点から好ましい。なおアルカリ剤[以下、(F)成分という場合がある。]は、陰イオン界面活性剤やキレート剤などを酸剤として配合した際の中和剤として配合するが、陰イオンの対イオンとなるため、本発明の液体洗浄剤組成物には基本的には遊離のアルカリ剤として含有しない。
<(E)成分>
(E)成分として消臭効果を向上させる目的で水溶性高分子重合体を配合することが好ましい。高分子重合体としては、カルボン酸基を有する構成単位を含む高分子重合体が好ましい。ポリアクリル酸、アクリル酸−マレイン酸共重合体、アクリル酸又はマレイン酸と炭素数2〜5のオレフィンとの共重合体を挙げることができる。本発明では高濃度界面活性剤系において、特にはカルボン酸基を有する単量体からなる構成単位とポリオキシエチレン鎖を有する単量体からなる構成単位との両方が含まれている高分子重合体がより好ましい。例えば特開平10−60476号公報や特開2004−155937号公報記載のポリマーを挙げることが出来る。(E)成分の組成物中の配合割合は、0.1〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜4質量%である。
<(F)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物では、過酸化水素の安定性などの点から、陰イオン界面活性剤、ハイドロトロープ剤、キレート剤等を酸型化合物で配合した場合のpHを調整するための中和剤として、アルカリ剤〔以下、(F)成分という〕を使用するのが好ましい。本発明の液体洗浄剤組成物はpH7以下であるため、遊離のアルカリ剤は殆ど存在しないと考えられる。なお中和に用いるアルカリ剤としては、アルカリ金属水酸化物を使用することが好ましく、水酸化カリウム及び/又は水酸化ナトリウムが特に好ましい。
なお、水混和性の有機アミン化合物、特にはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン等の総炭素数6以下のアルカノールアミン化合物〔以下(F’)成分という場合もある。〕は、中和剤として用いる場合、生乾き臭の抑制効果の点から、組成物中のアルカノールアミンを含む水混和性有機アミン化合物が1質量%未満、更には0.5質量%以下、特には0.08質量%以下であることが好ましい。(F’)成分はアルカリ剤(pH調整のための中和剤)以外に陰イオン性化合物の塩として配合した場合もカウントするものとする。
〔(G)成分〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、キレート剤〔以下、(G)成分という〕を含有してもよい。(G)成分のキレート剤は、例えば、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はこれらの塩、ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等のアミノポリ酢酸以外のポリカルボン酸又はこれらの塩、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等の有機ホスホン酸又はこれらの塩が挙げられ、塩はアルカリ金属塩等が挙げられる。本発明では酸で配合し、系中でアルカリ剤によって中和した塩であってもよい。特に、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸が好適である。
本発明では、過酸化水素の安定性の観点から、原水からもたらされる微量の重金属イオンが過酸化水素の分解を促進させないためにキレート剤を含有することが好ましい。一方でキレート剤は希釈時のpHの変動を抑制する性質を有する化合物が多いため、その含有量は少量で効果的な剤であることが好ましい。そのようなキレート剤として前記の有機ホスホン酸又はその塩が好ましく、塩はカリウム塩又はナトリウム塩であることが好ましい。(G)成分の組成物中の含有量は、酸型化合物に換算した場合に0.05〜3質量%が好ましく、より好ましくは0.08〜2質量%、更に好ましくは0.1〜1質量%である。
更に本発明の液体洗浄剤組成物には、次の(i)〜(viii)に示す成分を本発明の効果を損なわない程度で配合することができる。
(i)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤
(ii)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵素
(iii)カルシウムイオン源(カルシウムイオン供給化合物)、ビヒドロキシ化合物、蟻酸等の酵素安定化剤
(iv)蛍光染料、例えばチノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料
(v)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤
(vi)特表平11−513067号公報に記載されているゲル化防止重合体、特には重量平均分子量が600〜5000、さらには1000〜4000のポリプロピレングリコール又はポリエチレングリコール。なお重量平均分子量は光散乱法を用いて決定することができ、ダイナミック光散乱光度計(DLS−8000シリーズ、大塚電子株式会社製等)により測定することができる。
(vii)オクタン、デカン、ドデカン、トリデカンなどのパラフィン類、デセン、ドデセンなどのオレフィン類、塩化メチレン、1,1,1−トリクロロエタンなどのハロゲン化アルキル類、D−リモネンなどのテルペン類などの水非混和性有機溶剤。
(viii)その他、色素、香料、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤
以下に本発明の液体洗浄剤組成物中、前記任意成分を配合する場合の指標としての濃度を示すが、本効果を損なわない程度に適宜調整され、配合に適さない場合は除外される。
(i)の漂白活性化剤の含有量は0.01〜10質量%が好ましい。(ii)の酵素の含有量は0.001〜2質量%が好ましい。(iii)の酵素安定化剤の含有量は0.001〜2質量%が好ましい。(iv)の蛍光染料の含有量は0.001〜1質量%が好ましい。(v)の酸化防止剤の含有量は0.01〜2質量%が好ましい。(vi)のポリアルキレングリコール系ゲル化防止重合体は0.01〜2%が好ましい。(vii)の水非混和性有機溶剤は0.001〜2質量%が好ましい。(viii)のその他の成分は例えば公知の濃度で配合することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、ホウ酸などのホウ素化合物を実質的に含有しないことが望ましい。ここで、ホウ素化合物について「実質的に含有しない」とは、例えば酵素の安定化剤として酵素製剤等から混入するような場合を除くことを指す。組成物中にホウ酸に換算して0.1質量%未満、特には0.01質量%未満であることをいう。
本発明の組成物の残部は水である。水は滅菌された脱イオン水を用いることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、JIS K3362:1998の8.3項に記載の20℃におけるpHが3〜7であり、更に3.5〜7、特に4〜6.5が好ましい。更には、本発明の液体洗浄剤組成物2mlを、4°DHの20℃の水3Lに溶解させた水溶液のpHが5〜8.5であることが好ましく、特には6〜8であることがより好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、取り扱いの容易さの点で10〜1,000mPa・sが好ましく、50〜600mPa・sがより好ましく、100〜300mPa・sが更に好ましい。(D)成分によりこのような範囲になるように調整することが好ましい。
本発明において粘度はB型粘度計により測定する。ローターは粘度に合ったものを選択する。回転数60r/minで回転し、回転開始から60秒後の粘度を液体洗浄剤組成物又は希釈液の粘度とする。
本発明の液体洗浄剤組成物は、繊維製品用洗浄剤組成物として使用される。特に衣類、タオル、足拭きマット、シーツ寝具製品等の家庭生活に使用される繊維製品に関する液体洗浄剤組成物であって、特に、水洗い可能な繊維製品の洗浄剤として好適である。
下記配合成分を表1〜2の組成で混合して、実施例及び比較例の組成物を得た。得られた各組成物を用い、下記の各評価を行った。結果を表1〜2に示す。
<配合成分>
下記成分の説明において、エチレンオキシドをEO、プロピレンキシドをPOと略する。また塩になっている陰イオン性有機化合物は酸型化合物に換算したの濃度を表中に示した。組成物のpHは水酸化ナトリウム水溶液又は塩酸水溶液で調整した。
(A)成分
(a1)成分
・a1−1:ポリオキシエチレン(9)ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(9)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを9モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキサイドを9モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−5)において、m11=9、n=2、m12=9の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a1−2:ポリオキシエチレン(8)ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(8)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを8モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキサイドを8モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−5)において、m11=8、n=2、m12=8の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a1−3:ポリオキシエチレン(15)ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(15)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを15モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキサイドを15モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−5)において、m11=15、n=2、m12=15の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a1−4:ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(2)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを20モル、プロピレンオキシドを2モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−2)において、m=20、n=2の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
・a1−5:ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(4)アルキルエーテル(カッコ内の数値は平均付加モル数)〔炭素数10〜14の直鎖1級飽和アルコール1モル当りにエチレンオキシドを14モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキサイドを4モルの順にブロック付加させたもの、一般式(1−5)において、m11=14、n=2、m12=4の化合物である。化合物(a−4)は含まれない。〕
(a2)成分
・a2−1:一般式(2)の中、Ra2が酸素原子と第2炭素原子で結合している炭素数12〜14の直鎖アルキル基であり、xが7である非イオン界面活性剤(炭素数12〜14の2級直鎖飽和アルコール1モル当りにEOを7モル付加させた後に未反応アルコールを蒸留により除去したもの。Ra2OH含有量は0.1質量%未満。)
(a3)成分
・a3−1:直鎖アルキル(炭素数12)トリメチルアンモニウムエチルサルフェート
・a3−2:直鎖アルキル(炭素数14)ジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート
・a3−3:直鎖アルキル(炭素数18)トリメチルアンモニウムメチルサルフェート
(a4)成分
・a4−1:ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル〔カッコ内の数値は平均付加モル数〕〔ラウリルアルコール(炭素数12の直鎖1級アルコール)1モル当りにエチレンオキシドを4モル付加させたものであって、a4−1中、化合物(a−4)の割合は60質量%であり、またエチレンオキシ基の付加モル数が4又は5の化合物がa4−1中に占める割合は、19質量%である。〕
・a4−2:ポリオキシエチレン(7)ラウリルエーテル〔カッコ内の数値は平均付加モル数〕〔ラウリルアルコール(炭素数12の直鎖1級アルコール)1モル当りにエチレンオキシドを7モル付加させたものであって、a4−2中、化合物(a−4)の割合は30質量%であり、またエチレンオキシ基の付加モル数が4又は5の化合物がa4−2中に占める割合は、13質量%である。〕
(a5)成分
・a5−1−i:ヤシ油脂肪酸(ルナックL−55(商品名)、花王株式会社製)
・a5−1−ii:炭素数10〜14の直鎖アルキル基(平均炭素数11.7)を有するアルキルベンゼンスルホン酸
・a5−1−iii:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩〔炭素数10〜14の直鎖アルキル(平均炭素数12.3)、EO平均付加モル数3、ナトリウム塩〕(但し表中の濃度は酸型化合物としての濃度である。)
(B)成分
・b−1:パラトルエンスルホン酸ナトリウム(但し表中の濃度は酸型化合物としての濃度である。)
(C)成分
・c−1:過酸化水素
(D)成分
・d−1:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブトキシジグリコールとも呼ばれる)
・d−2:プロピレングリコール
・d−3:トリエチレングリコールモノフェニルエーテル(PHG−30;日本乳化剤製)
・d−4:エタノール
(その他)
・高分子重合体:特開平10−60476号公報の4頁段落0020の合成例1の方法で合成した高分子化合物
・蛍光染料:チノパールCBS−X(商品名)(チバスペシャリティケミカルズ製)
・酵素:エバラーゼ16.0L−EX(商品名)(プロテアーゼ、ノボザイム社製)
・有機ホスホン酸:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
(1)洗浄力評価
(1−1)衿片の調製方法
衿汚れ試験布として、3日間着用した綿/ポリエステル混紡ワイシャツの衿部分を裁断し収集したもののうち汚れの程度が同じものを選別した。選別された衿汚れ試験布を半裁し、30cm×30cmの綿布に1枚ずつ縫い付け(以後、衿片と呼ぶ)、これを表1〜2の液体洗浄剤組成物1つあたり6セット(全12枚)用意した。半裁した一方の6枚を実施例で示された洗剤に用い、他方の6枚を洗浄力判定用指標洗剤に用いた。
(1−2)洗浄水調製方法
洗浄に用いる水は、硬度成分としてカルシウム/マグネシウム=8/2にするために、塩化カルシウム・2水和物25.14g及び塩化マグネシウム・6水和物8.70gを2966.13gのイオン交換水で溶解することによって得られた400゜DH硬水を用い、洗浄力試験使用時にイオン交換水によって希釈し4゜DHに調整して用いた。
(1−3)判定方法
洗浄試験には、洗濯機(NA−FV8001;Panasonic社)を用い、上記方法により調製した水を用いた。洗浄力の判定は、10人のパネラー(30代男性)によって行われた。表1〜2の液体洗浄剤組成物(評価洗剤)で洗浄処理された衿片6枚と、洗剤をJIS K 3362:1998記載の指標洗剤に代えた以外は同様にして洗浄処理された衿片6枚との洗浄の程度を目視で判断した。対となる衿片のどちらが洗浄力に優れているかを判断し、評価洗剤を用いた方が洗浄力に優れている場合を「+1」点、指標洗剤を用いた方が洗浄力に優れている場合を「−1」点とする(パネラー一人あたりの評価点の合計は「+6」〜「−6」の範囲となる)。1つの評価洗剤につきパネラー10人が評価し、パネラー10人の評価点の合計で洗浄力を評価した。合計点が+5〜−5の場合は、評価洗剤と指標洗剤の洗浄力は同等と判断でき、+6以上の場合は評価洗剤の方が洗浄力に優れると判断でき、−6以下の場合は評価洗剤の方が洗浄力に劣ると判断できる。また、数値が大きいほど洗浄力に優れると判断できる。
(2)保存安定性評価
50mLのサンプルビン(No.6広口規格ビン、ガラス製、直径40mm、高さ80mmの円筒形)に、液体洗浄剤組成物を40mL充填し、蓋をした後、5℃の恒温室で20日間静置した。組成物の安定性は、目視で外観を観察し、下記の基準で判定した。
○;液晶、結晶を形成していない均一液体相であり、液安定性に優れる。
×;液晶形成、又は結晶形成、又は分離、又は析出が認められる。
(3)消臭効果の評価
(処理方法)
家庭から回収した中古タオル(材質:綿)3種類を各々個別に裁断し、表1〜2の液体洗浄剤組成物を用いて、洗濯(ターゴトメーター85rpm×10分、濯ぎ2回、浴比15になる様調整布として綿メリヤス布を使用)した後、30℃、湿度70%の恒温室内で12時間乾燥した。
(消臭効果の評価)
恒温室で乾燥させたタオル片(3家庭分)の臭いを各々10人のパネラー(20〜30代男女10人)により下記の基準で判定し、平均点を求めた。
無臭……0
かすかに臭いを感じるが気にならない程度である……1
臭いがする……2
顕著に臭いがする……3
強烈な臭いがする……4
Figure 2011246585
Figure 2011246585
一般式(1)で表される非イオン界面活性剤としては、下記一般式(1−1)〜(1−6)で表される非イオン界面活性剤が挙げられる。
a1O−(AO) −(C24O) H (1−1)
a1O−(C24O)m−(AO)nH (1−2)
a1O−[(C24O)m11・(AO)n]−(C24O)m12H (1−3)
a1O−(C24O)m11−[(AO)n・(C24O)m12]H (1−4)
a1O−(C24O)m11−(AO)n−(C24O)m12H (1−5)
a1O−(C24O)m11−[(AO)n・(C24O)m13]−(C24O)m12H (1−6)
〔式中、R1、m、n、AOは前記の意味であり、m11及びm12、m13は平均付加モル数であり、それぞれ、0ではない数であって、m=m11+m12+m13又はm=m11+m12である。“・”はランダム結合であることを示す。〕
本発明の(a1)成分は、例えば、Ra1OHに対して、一般式(1−1)〜(1−6)の構造に従って炭素数3〜5のアルキレンオキサイドとエチレンオキサイドとを反応させることで得られる。目的とする構造から、配合順序や条件を検討し、ブロックないしランダムに付加反応させてもよい。また、Ra1OH、1モル当りに対する炭素数3〜5のアルキレンオキサイドとエチレンオキサイドの反応割合は、前記一般式(1)のm及びnの範囲、すなわちm=14〜30、n=1〜5であり、m=m11+m12+m13又はm=m11+m12の条件や前記記載の好ましい範囲をもってくることができる。換言すれば、該脂肪族アルコールに付加させる炭素数3〜5のアルキレンオキサイドとエチレンオキサイドの反応割合は、m及びn、m11、m12、m13の数値範囲内であればよい。
(a3−1)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra32〜Ra34がそれぞれメチル基又はエチル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−2)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の分岐鎖アルキル基であり、Ra32〜Ra34がそれぞれメチル基又はエチル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−3)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra32がベンジル基であり、Ra33及びRa34がそれぞれメチル基又はエチル基である第4級アンモニウム塩。
(a3−4)一般式(3)中のRa31が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、Ra31中に−(AO)s−を含み、sが1〜5であり、Ra32〜Ra34がそれぞれメチル基又はエチル基である第4級アンモニウム塩。
Figure 2011246585

Claims (4)

  1. 界面活性剤(A)〔以下、(A)成分という〕を35〜85質量%、ハイドロトロープ剤(B)〔以下、(B)成分という〕を0.1〜5質量%、過酸化水素(C)を0.3〜10質量%、水混和性溶剤(D)を2〜40質量%、並びに水を含有し、
    界面活性剤(A)として下記(a1)〜(a3)成分を下記範囲で含有し、
    (B)成分に対する(a3)成分の質量比(a3)/(B)が0.1〜3であり、
    JIS K3362:1998の8.3項に記載の20℃におけるpHが3〜7である、
    液体洗浄剤組成物。
    (a1)成分:下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤 15〜75質量%
    a1O−〔(C24O)m/(AO)n〕H (1)
    〔式中、Ra1は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra1Oの酸素原子に結合するRa1の炭素原子が第1級炭素原子であり、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキシ基である。m、nは平均付加モル数であり、mは14〜30の数であり、nは1〜5の数である。“/”はC24O基及びAO基が、ランダム又はブロックのいずれに結合したものであってもよいことを示す。〕
    (a2)成分:(b)一般式(2)で表される非イオン界面活性剤 0.5〜20質量%
    a2O(C24O)xH (2)
    〔式中、Ra2は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、Ra2Oの酸素原子に結合するRa2の炭素原子が第2級炭素原子である。xは平均付加モル数であって2〜7の数である。〕
    (a3)成分:下記一般式(3)で示される陽イオン界面活性剤 0.1〜5質量%
    Figure 2011246585

    〔式中、Ra31は炭素数6〜22の炭化水素基であり、Ra31中に−(A’O)s−を含んでも良い。A’Oは、エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基であり、sはA’Oの平均付加モル数を表し0〜10であり、Ra32、Ra33、Ra34は、それぞれ独立にメチル基、エチル基、ベンジル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xはハロゲン原子、CH3SO4又はCH3CH2SO4である。〕
  2. 更に(A)成分として、陰イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤(a5)〔以下、(a5)成分という〕を含有し(a5)成分に対する(a1)成分の質量比(a1)/(a5)が10〜100である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  3. エチレンオキシ基の付加モル数が2、3、4、5又は6であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(a−4)を0.5〜8質量%含有する、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 水混和性有機アミン化合物の含有量が1質量%未満である、請求項1〜3何れかに記載の液体洗浄剤組成物。
JP2010120467A 2010-05-26 2010-05-26 液体洗浄剤組成物 Active JP5341023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010120467A JP5341023B2 (ja) 2010-05-26 2010-05-26 液体洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010120467A JP5341023B2 (ja) 2010-05-26 2010-05-26 液体洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011246585A true JP2011246585A (ja) 2011-12-08
JP5341023B2 JP5341023B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=45412262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010120467A Active JP5341023B2 (ja) 2010-05-26 2010-05-26 液体洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5341023B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087227A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Kao Corp 塗布用洗浄剤組成物
WO2012144254A1 (ja) 2011-04-22 2012-10-26 花王株式会社 液体洗浄剤組成物
JP2013129729A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2014125520A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
WO2014171476A1 (ja) * 2013-04-16 2014-10-23 ライオン株式会社 液体洗浄剤
JP2015025062A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2015105270A (ja) * 2013-12-03 2015-06-08 花王株式会社 殺菌方法
JP2016108410A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 ライオン株式会社 液体洗浄剤
JP2017008303A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
WO2017022780A1 (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
WO2017022779A1 (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2018530629A (ja) * 2015-07-09 2018-10-18 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地を前処理する方法
JP2019065209A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 ライオン株式会社 液体漂白剤組成物

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002060790A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Kao Corp 洗浄剤組成物
JP2002060787A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Kao Corp 洗浄剤組成物
JP2002060788A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2002348593A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2006328170A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Kao Corp 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2007106904A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JP2009185223A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JP2010095602A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Kao Corp 液体漂白洗浄剤組成物の製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002060790A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Kao Corp 洗浄剤組成物
JP2002060787A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Kao Corp 洗浄剤組成物
JP2002060788A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2002348593A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2006328170A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Kao Corp 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2007106904A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JP2009185223A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JP2010095602A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Kao Corp 液体漂白洗浄剤組成物の製造方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087227A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Kao Corp 塗布用洗浄剤組成物
WO2012144254A1 (ja) 2011-04-22 2012-10-26 花王株式会社 液体洗浄剤組成物
JP2013129729A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2014125520A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JPWO2014171476A1 (ja) * 2013-04-16 2017-02-23 ライオン株式会社 液体洗浄剤
WO2014171476A1 (ja) * 2013-04-16 2014-10-23 ライオン株式会社 液体洗浄剤
KR20150143445A (ko) * 2013-04-16 2015-12-23 라이온 가부시키가이샤 액체 세정제
KR102182275B1 (ko) 2013-04-16 2020-11-24 라이온 가부시키가이샤 액체 세정제
JP2015025062A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2015105270A (ja) * 2013-12-03 2015-06-08 花王株式会社 殺菌方法
JP2016108410A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 ライオン株式会社 液体洗浄剤
JP2017008303A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2018530629A (ja) * 2015-07-09 2018-10-18 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地を前処理する方法
CN107849494A (zh) * 2015-08-03 2018-03-27 花王株式会社 衣物用液体洗涤剂组合物
CN107922886A (zh) * 2015-08-03 2018-04-17 花王株式会社 衣物用液体洗涤剂组合物
WO2017022779A1 (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
WO2017022780A1 (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
CN107922886B (zh) * 2015-08-03 2020-12-25 花王株式会社 衣物用液体洗涤剂组合物
CN107849494B (zh) * 2015-08-03 2021-03-23 花王株式会社 衣物用液体洗涤剂组合物
JP2019065209A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 ライオン株式会社 液体漂白剤組成物
JP7109172B2 (ja) 2017-10-02 2022-07-29 ライオン株式会社 繊維製品用液体漂白剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP5341023B2 (ja) 2013-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5341023B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP5686638B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP6770964B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4628486B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP5580166B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4897933B1 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP6676351B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
RU2632874C2 (ru) Композиция жидкого моющего средства для одежды
JP2012214653A (ja) 液体洗浄剤
JP2010189612A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP6563318B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP4176317B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP5718586B2 (ja) 繊維製品用洗浄剤組成物
JP5394120B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2010265333A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP5638227B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2018188600A (ja) 液体洗浄剤
WO2011037219A1 (ja) 洗浄剤組成物
JP5495641B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP5580036B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2020176264A (ja) 繊維製品用の液体洗浄剤組成物
JP5628537B2 (ja) 衣料用洗浄剤組成物
JP5823194B2 (ja) 繊維製品用液体洗浄剤組成物
JP6058392B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP6144576B2 (ja) 衣料用洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110922

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130807

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5341023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250