JP2002348593A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP2002348593A JP2001158367A JP2001158367A JP2002348593A JP 2002348593 A JP2002348593 A JP 2002348593A JP 2001158367 A JP2001158367 A JP 2001158367A JP 2001158367 A JP2001158367 A JP 2001158367A JP 2002348593 A JP2002348593 A JP 2002348593A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌性、室内干し時等の洗濯物の生乾き臭抑
制に優れ、且つ洗浄力に優れた液体洗浄剤組成物を提供
する。 【解決手段】 (a)特定の陽イオン性化合物、(b)
2つ以上の炭素数8〜12のアルキル基を有する、
(a)とは異なる特定の陽イオン性化合物、(c)非イ
オン界面活性剤、及び(d)水を含有する液体洗浄剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体洗浄剤組成物
に関する。特に好ましくは衣料用液体洗浄剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛生に対する意識が高まってお
り、洗濯用洗剤分野においても、洗濯後衣料の生乾き臭
や洗濯後長期貯蔵による異臭の発生を抑制するという、
抗菌による効果を奏した製品が上市されている。また、
漂白剤の多くは抗菌効果を有することから、洗濯用洗剤
に塩素系や酸素系の漂白剤を添加する試みは以前からな
されていた。しかし、抗菌効果の高いことが知られてい
る塩素系漂白剤は色柄物の色落ちの問題が広く知られて
いる。酸素系の漂白剤についても色落ちの問題があり、
金属等の存在下における脱色が知られており、又一般に
弱アルカリ性である衣料用重質液体洗剤に安定配合する
のは困難であることが当業界では明かである。
【0003】一方、衛生分野の洗浄剤に広く使用されて
いるカチオン系の抗菌剤は、抗菌スペクトル帯が広く速
効性に特徴があることから衣料用洗剤に配合する試みが
なされている。しかし、界面活性剤として陰イオン界面
活性剤を使用した場合や、タンパク等の陰イオン電荷を
有する物質の存在下においては、カチオン系抗菌剤の活
性は大幅に低下してしまうという問題があった。特開平
1−197598号公報には、非イオン界面活性剤を主
成分として特定の陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活
性剤タイプの抗菌剤、更に安息香酸塩を配合した抗菌効
果を示す安定な液体洗濯用洗剤が開示されている。しか
し、上記特許公報に開示されている組成物は、抗菌剤の
被洗浄物への残留性が低いという問題があり、洗浄浴中
での菌の減少は認められるものの、乾燥工程における菌
の増殖に対する効果は十分とはいえなかった。このた
め、日陰干し等により被洗浄物からの悪臭(いわゆる生
乾き臭)が発生することがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、洗浄
力と抗菌性に優れ、日陰干し等による被洗浄物からの悪
臭発生を防止する液体洗浄剤組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)一般式
(I)で表される化合物及び/又は一般式(II)で表さ
れる化合物〔以下、(a)成分という〕、(b)一般式
(III)で表される化合物〔以下、(b)成分とい
う〕、(c)非イオン界面活性剤〔以下、(c)成分と
いう〕、及び(d)水〔以下、(d)成分という〕を含
有する液体洗浄剤組成物に関する。
【0006】
【化4】
【0007】〔式中、R1及びR6は、それぞれ炭素数5
〜19のアルキル基、又はアルケニル基であり、R2
びR3は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒド
ロキシアルキル基である。Xは−COO−、−OCO
−、−CONH−、−NHCO−又は
【0008】
【化5】
【0009】である。R4は炭素数1〜3のアルキレン
基であり、R5は炭素数1〜6のアルキレン基又は−(O
−R7)n−である。ここでR7はエチレン基もしくはプロ
ピレン基であり、nは1〜10の数である。またmは0
又は1である。さらにY-は陰イオン基である。〕
【0010】
【化6】
【0011】〔式中、R8〜R11の中で2つ以上は炭素
数8〜12のアルキル基であり、それ以外は炭素数1〜
3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Y-
は陰イオン基である。〕。
【0012】本発明において、液体とは25℃において
流動性があるものであるが、低液垂れ性、塗布性、とい
った使い易さの点で、25℃の粘度は30〜1000m
Pa・s以下が好ましく、50〜800mPa・s以下
がより好ましく、100〜500mPa・sが更に好ま
しい。なお、粘度は、B型粘度計(TOKIMEC製、
VISCOMETER MODEL BM)を用い、使
用するローターは3或いは4、回転数60r/min、
測定時間60秒の条件で測定する。
【0013】洗浄性能及び安全性の点で、本発明の組成
物の25℃のpHは8〜11が好ましく、pH8.5〜
11がより好ましく、pH9〜11が更に好ましい。な
お、pHはJIS K 3362:1998にしたがっ
て測定する。測定装置は例えばガラス電極式pHメータ
ー(堀場製作所製、D−14)が使用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】<(a)成分>本発明の液体洗浄
剤組成物は、一般式(I)及び/又は(II)の化合物を
含有する。悪臭発生防止の点で、(a)成分を0.1〜
10質量%含有することが好ましく、0.5〜8質量%
がより好ましく、0.8〜7質量%が更に好ましく、1
〜5質量%が特に好ましい。
【0015】一般式(I)の化合物において、Xがパラ
フェニレン基(−C64−)でm=1の場合(ケース
1)、R1は好ましくは炭素数5〜16、更に好ましく
は炭素数6〜13、最も好ましくは炭素数7〜10のア
ルキル基であり、R5は好ましくは−(O−R7)n−基で
あり、R7は好ましくはエチレン基であり、nは好まし
くは1〜5の数であり、R2及びR3は好ましくはメチル
基又はヒドロキシエチル基であり、R4は好ましくはメ
チレン基である。
【0016】また、一般式(I)の化合物において、m
=0の場合(ケース2)又はXが−COO−、−OCO
−、−CONH−、−NHCO−でm=1の場合(ケー
ス3)、R1は好ましくは炭素数7〜18、更に好まし
くは炭素数9〜17、最も好ましくは炭素数11〜16
のアルキル基であり、R5は好ましくはメチレン基であ
り、R2及びR3は好ましくはメチル基又はヒドロキシエ
チル基であり、R4は好ましくはメチレン基である。
【0017】一般式(II)の化合物において、R6は好
ましくは炭素数8〜18、更に好ましくは11〜17の
アルキル基である。
【0018】(a)成分としては、悪臭発生防止の点
で、一般式(I)の化合物が好ましく、m=0の化合物
が更に好ましい。
【0019】<(b)成分>本発明の液体洗浄剤組成物
は、一般式(III)の化合物を含有する。悪臭発生防止
の点で、(b)成分を組成物中0.1〜10質量%含有
することが好ましく、0.5〜8質量%がより好まし
く、0.8〜7質量%が更に好ましく、1〜5質量%が
特に好ましい。
【0020】一般式(III)の化合物において好ましく
は、R8〜R11のうち2つが炭素数8〜12のアルキル
基であり、それ以外は炭素数1〜3のアルキル基又はヒ
ドロキシアルキル基である。より好ましくはR8〜R11
のうち2つが炭素数8〜10のアルキルであり、残りの
2つがメチル基又はヒドロキシエチル基である。最も好
ましくはR8〜R11のうち2つが炭素数10のアルキル
であり、残りの2つがメチル基である。
【0021】また、(a)成分と(b)成分の質量比
は、(a)/(b)=1/10〜10/1が効果の点で
好ましく、1/5〜5/1がより好ましく、1/2〜2
/1が更に好ましい。
【0022】<(c)成分>本発明の液体洗浄剤組成物
は、非イオン界面活性剤を含有する。洗浄性能及び組成
物の水への溶解性の点で、非イオン界面活性剤を組成物
中10〜60質量%を含有することが好ましく、15〜
50質量%がより好ましく、20〜48質量%が更に好
ましく、25〜45質量%が特に好ましい。
【0023】非イオン界面活性剤としては、アルキル基
の炭素数が8〜20の脂肪族アルコール、アルキル基の
炭素数が9〜21の脂肪酸及び脂肪酸アルキルエステ
ル、アルキル基の炭素数が8〜20の脂肪族アミン等
の、非共有電子対を持つ原子を1つ以上有する化合物に
エチレンオキシド(以下、EOと表記する)、プロピレ
ンオキシド(以下、POと表記する)を常法に従い付加
させたもの、糖由来のポリオールを親水基とするもの、
アミンオキサイドあるいは脂肪酸アミド系のものが挙げ
られる。中でも、洗浄性能や経済性の点でポリアルキレ
ングリコールアルキルエーテルが好ましく、次の一般式
(IV)及び/又は(V)にて示される非イオン界面活性
剤がより好ましく、一般式(IV)の化合物と一般式
(V)の化合物を、一般式(IV)/一般式(V)=1/
10〜10/1、更に1/2〜5/1の質量比で併用す
ることが、組成物の使用性の点から更に好ましい。
【0024】R12O(EO)jH (IV) 〔式中、R12は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜
18の一級の分岐鎖アルキル基及び/又は二級のアルキ
ル基である。EOはエチレンオキシ基であり、jは平均
付加モル数として5〜20である。〕 R13(EO)k/(PO)lH (V) 〔式中、R13は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜
18の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキシ
基、POはプロピレンオキシ基を示す。k及びlは平均
付加モル数であり、kは5〜15、lは1〜5である。
EOとPOはランダム付加、ブロック付加でもよ
い。〕。
【0025】一般式(V)の非イオン界面活性剤の中
で、特に下記一般式(VI)で示される非イオン界面活性
剤を用いることで、エリ・そで口汚れに対する高洗浄力
を得ることができる。
【0026】 R13O(EO)p(PO)q(EO)rH (VI) 〔式中、R13は炭素数8〜20の直鎖の一級のアルキル
基又はアルケニル基である。EOはエチレンオキシ基、
POはプロピレンオキシ基を示す。p、q及びrは平均
付加モル数を表しp>0、q=1〜4、r>0、p+q
+r=6〜14、p+r=5〜12である。好ましくは
p+q+r=7〜14、p+r=6〜12、q=1〜2
である。〕。
【0027】非イオン界面活性剤としては、上記に示し
たもの以外に次の一般式(VII)で表されるアルキル多糖
界面活性剤、また、次の一般式(VIII)で表されるアミン
オキサイド、更に脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒド
ロキシ脂肪酸アミド等が使用できる。
【0028】R14−(OR15)xy (VII) 〔式中、R14は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数8〜18の
アルキル基もしくはアルケニル基、又はアルキルフェニ
ル基、R15は炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数
5又は6の還元糖に由来する残基、xは平均値0〜6の
数、yは平均値1〜10の数を示す。〕
【0029】
【化7】
【0030】〔式中、R16は平均炭素数8〜20、好ま
しくは12〜18のアルキル基もしくはアルケニル基、
又はR19C(=O)NH(CH2)y、R19は平均炭素数8〜
20、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニ
ル基であり、yは1〜5である。またR17、R18は、そ
れぞれCH3、C25又はC24OHである。〕。
【0031】<(d)成分>本発明の組成物は水を含有
する。安定性や洗浄力の点で、組成物中の比率は1〜8
0質量%が好ましく、1〜70質量%がより好ましく、
1〜60質量%が更に好ましく、3〜50質量%が特に
好ましい。なお、本発明において、水の含有量とは、結
合水以外の自由水含有量のことである。
【0032】<その他の成分>本発明の組成物には、
(1)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミ
ン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエ
ーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢
酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸等
のアミノポリ酢酸又はその塩、ジグリコール酸、オキシ
ジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン
酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハ
ク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボ
キシメチル酒石酸等の有機酸又はその塩、更にポリアク
リル酸、ポリマレイン酸塩、カルボキシメチルセルロー
ス、アクリル酸−マレイン酸共重合体若しくはその塩、
無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体若しくはその
塩、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体若
しくはその塩、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体
若しくはその塩、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体
若しくはその塩、及び特開昭59−62614号公報の
請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載
のポリマー等といった有機多価カルボン酸及び/又はそ
の塩0.01〜10質量%、(2)エタノール等のアル
コール類、エチレングリコール及びプロピレングリコー
ル等のグリコール類、パラトルエンスルホン酸、安息香
酸塩(防腐剤としての効果もある)並びに尿素等の減粘
剤及び可溶化剤0.01〜30質量%、(3)ポリオキ
シアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシアルキレン
フェニルエーテル等の相調整剤及び洗浄力向上剤0.0
1〜30質量%、(4)平均分子量5000以上のポリ
エチレングリコール、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリ
ン縮合物等の再汚染防止剤及び分散剤0.01〜10質
量%、(5)ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤
0.01〜10質量%、(6)過炭酸ナトリウム又は過
硼酸ナトリウム等の漂白剤0.01〜10質量%、
(7)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−3
16700号の一般式(I−2)〜(I−7)で示され
る漂白活性化剤等の漂白活性化剤0.01〜10質量
%、(8)チノパールCBS(チバスペシャルティケミ
カルス(株)製)やホワイテックスSA(住友化学社
製)等の蛍光染料0.001〜1質量%、(9)特開平
10−60480号公報の請求項1記載のシリコーン等
の柔軟基剤0.1〜2質量%、(10)シリカ等の消泡
剤0.01〜2質量%、(11)ブチルヒドロキシトル
エン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び
亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤0.01〜2質量
%、(12)青味付け剤、(13)セルラーゼ、アミラ
ーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵
素、(14)塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、
ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤、(15)香
料、(16)その他の抗菌防腐剤、(17)着色剤等を
配合することができる。
【0033】特に洗浄性能や安定性の点で、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、メチルモノエタノールアミン、ジメチルエタノール
アミン、3−アミノプロパノール等のアミン類、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のアルカリ金属
珪酸塩、等のアルカリ剤を配合することが好ましく、中
でも炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩が洗浄性能の点で好ましい。これらのアルカリ剤は
組成物中に0.5〜30質量%含有されることが好まし
く、1〜25質量%がより好ましく、3〜20質量%が
更に好ましい。
【0034】また、(a)、(b)、及び(c)成分以
外の界面活性剤、例えば陰イオン界面活性剤を配合する
ことができる。この時、組成物中の、全界面活性剤中の
(a)、(b)、及び(c)成分の合計量が80質量%
以上であることが洗浄力や悪臭発生防止の点で好まし
く、90質量%以上がより好ましい。
【0035】
【実施例】実施例1〜8、比較例1〜4 表1に示す液体洗浄剤組成物を調製し、得られた組成物
を用いて下記のように抗菌性、生乾き臭抑制効果、洗浄
力の評価を行った。その結果を表1に示す。なお、得ら
れた組成物の25℃の粘度は何れも100〜500mP
a・sであり、25℃のpHは何れも9〜11であっ
た。
【0036】<抗菌性の評価>SCDLP培地に前培養
した菌(Staphylococcus aureus
IFO12732)を滅菌蒸留水に懸濁し、約107
〜108Cells/mLを0.1mL採取し、滅菌蒸
留水で所定の濃度(抗菌剤濃度1、5、10、25、5
0、75、100、200、300、500ppm:質
量基準)に希釈した液10mLに接種し、室温にて作用
させた。一定時間(5、10、15、30分)毎に菌接
触液を一白金耳量採取し、後培養用のSCDLP培地
0.3mLの入ったミクロシャーレ(CORNING社
製、96−Cells Wells)へ接種した〔各洗
浄剤組成物について希釈率10種(濃度)×菌接触時間
4種(時間)=40カ所〕。37℃で2日間培養し、菌
の発育を肉眼で観察し、効果の強度を殺菌エリア数で判
定した。すなわち、ミクロプランター上で菌の生育して
いない箇所を測定することで判定した(最大40)。
【0037】<生乾き臭抑制効果の評価> (処理方法)30代男性3人が24時間着用した肌着
(綿100%)3枚と、24時間着用した靴下3足(綿
/アクリル/ポリエステル/ポリウレタン)を、表1の
液体洗浄剤組成物を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2
槽式洗濯機VH−360S1、洗浄剤濃度0.0667
質量%、水道水30L使用、水温20℃、10分間洗濯
(強反転))。その後、20℃の水道水30Lで2回た
めすすぎ(各5分間)を行い、1分間脱水を行った。そ
の後、湿度70%、25℃の恒温恒湿室で1時間乾燥し
た。
【0038】(生乾き臭抑制効果の評価)恒温恒湿室で
乾燥させた衣料(肌着・靴下)の臭いを、それぞれ10
人のパネラー(30代男性10人)により下記の基準で
判定し、平均点を求めた。平均点が0.7未満を◎、
0.7以上1.2未満を○、1.2以上1.7未満を
△、1.7以上を×として判定した。 ほとんど生乾き臭を感じない。……0点 かすかに生乾き臭を感じるが気にならない程度である。
……1点 生乾き臭がする。……2点 顕著に生乾き臭がする。……3点。
【0039】<洗浄力の評価> (人工汚染布の調製法)オレイン酸80g、トリオレイ
ン40g、固形パラフィン5g、カーボンブラック0.
1gを80Lのパークレンに溶解し、ポリエステル布
(ジョーゼット)を浸漬して付着させた後、パークレン
を乾燥除去し人工汚染布とした。
【0040】(洗浄力評価方法)前記人工汚染布を5c
m×5cmに裁断し、5枚1組をターゴトメーターにて
100rpmで、次の条件で洗浄した。
【0041】(洗浄条件) 洗剤濃度 0.0667質量% 洗浄時間 10分間 水の硬度 4゜DH(71.2mgCaCO3/L) すすぎ 水道水で5分間 洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の550n
mにおける反射率を自記色彩計(日本電色(株)製Z−
300A)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求
めた。(表には5枚の平均洗浄率を示す。)
【0042】
【数1】
【0043】 評価基準 ◎:洗浄率55%以上 ○:洗浄率45%以上55%未満 ×:洗浄率45%未満
【0044】
【表1】
【0045】
【化8】
【0046】・非イオン界面活性剤C1:炭素数10〜
14の直鎖第1級アルコールにEOを平均7モル、PO
を平均2モル、EOを平均3モルの順にブロック付加さ
せたもの ・非イオン界面活性剤C2:炭素数12〜14の直鎖第
2級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの(ソ
フタノール70、(株)日本触媒製) ・非イオン界面活性剤C3:一般式(VII)において、
14が炭素数9〜11の分岐鎖1級アルキル基、x=
0、y=1.3、Gがグルコース残基の化合物 ・非イオン界面活性剤C4:炭素数10〜14の直鎖第
1級アルコールにEOを平均20モル付加させたもの ・高分子化合物:特開平10−60476号公報の11
頁6行〜13行記載の方法で合成したフェノキシポリエ
チレングリコール、アクリル酸、マレイン酸共重合体
(重量平均分子量10000、固形分51.2質量%) ・陰イオン界面活性剤1:アルキル炭素数10〜14の
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(平均分子
量345) ・陰イオン界面活性剤2:平均炭素数12.2の分岐鎖
第1級アルコールにEOを1分子当たり平均3モル付加
させたアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩 ・脂肪酸:炭素数12〜16のヤシ油系脂肪酸(ルナッ
クL−55、花王(株)製) ・フェノールEO3モル付加物:ポリオキシエチレンモ
ノフェニルエーテル(EO平均3モル付加) ・ペンチルグリセリルエーテル:n−ペンチルモノグリ
セリルエーテル ・酵素:エバラーゼ16.0L タイプEX(プロテア
ーゼ、ノボザイム社製) ・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバスペシャリテ
ィケミカルス社製) ・着色剤:青色404号
【0047】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、抗菌性及
び室内干し時等の洗濯物の生乾き臭抑制に優れ、且つ洗
浄力に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/722 C11D 1/722 17/08 17/08 (72)発明者 井手 一敏 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 西村 弘 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AC08 AC09 AC23 AE05 AE06 AE07 AE08 BA12 DA01 EA12 EA19 EA21 EB04 EB06 EB08 EB14 EB22 EC01 EC02 ED02 ED28 ED29 FA27 FA34 4H011 AA02 BA01 BB04 BC03 BC04 BC06 BC07 BC18 DA13 DC05 DD07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一般式(I)で表される化合物及
    び/又は一般式(II)で表される化合物、(b)一般式
    (III)で表される化合物、(c)非イオン界面活性
    剤、及び(d)水を含有する液体洗浄剤組成物。 【化1】 〔式中、R1及びR6は、それぞれ炭素数5〜19のアル
    キル基又はアルケニル基であり、R2及びR3は、それぞ
    れ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基
    である。Xは−COO−、−OCO−、−CONH−、
    −NHCO−又は 【化2】 である。R4は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R5
    は炭素数1〜6のアルキレン基又は−(O−R7)n−であ
    る。ここでR7はエチレン基もしくはプロピレン基であ
    り、nは1〜10の数である。またmは0又は1であ
    る。さらにY-は陰イオン基である。〕 【化3】 〔式中、R8〜R11の中で2つ以上は炭素数8〜12の
    アルキル基であり、それ以外は炭素数1〜3のアルキル
    基又はヒドロキシアルキル基である。Y-は陰イオン基
    である。〕
  2. 【請求項2】 (a)と(b)の質量比が、(a)/
    (b)=1/10〜10/1である請求項1記載の液体
    洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (c)が、一般式(IV)で表される化合
    物及び/又は一般式(V)で表される化合物である請求
    項1又は2何れか記載の液体洗浄剤組成物。 R12O(EO)jH (IV) 〔式中、R12は平均炭素数8〜20の一級の分岐鎖アル
    キル基及び/又は二級のアルキル基である。EOはエチ
    レンオキシ基であり、jは平均付加モル数として5〜2
    0である。〕 R13(EO)k/(PO)lH (V) 〔式中、R13は平均炭素数8〜20の一級のアルキル基
    である。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオ
    キシ基を示す。k及びlは平均付加モル数であり、kは
    5〜15、lは1〜5である。EOとPOはランダム付
    加、ブロック付加でもよい。〕
  4. 【請求項4】 (c)が、一般式(IV)の化合物と一般
    式(V)の化合物であり、両者の質量比が、一般式(I
    V)の化合物/一般式(V)の化合物=1/10〜10
    /1である請求項3記載の液体洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 (a)成分、(b)成分、及び(c)成
    分の合計量が、全界面活性剤中の80質量%以上である
    請求項1〜4何れか記載の液体洗浄剤組成物。
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