JP3566091B2 - 繊維製品の洗浄方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウール繊維製品、シルク繊維製品及び化学繊維製品等を家庭で洗濯する場合に好適な繊維製品の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、繊維製品の洗濯は、目視的な泥汚れや身体からの漏排物由来の汚れの除去を主目的としていたが、生活環境の変化により、汚れに対する懸念が和らぐ一方で、清潔感への意識が高まってきている。即ち、「汚れたから洗濯する」から「着用したから洗濯する」へと洗濯意識が変化してきており、洗濯機のコンピューター制御化による洗濯の簡易化と相俟って、日常での洗濯の機会を増加させる要因になっている。
【0003】
また、このような洗濯意識の変化と洗濯の簡易化は、元来クリーニング専門店に任せていた風合いや繊維生地自体の質感を大切にする、ウール繊維製品、シルク繊維製品及び化学繊維製品等のおしゃれ着といわれるデリケートな繊維製品を家庭で洗濯する機会をも増し、それに応じた洗浄剤や洗濯機が開発されている。
【0004】
本発明の目的は、このようなウール繊維製品、シルク繊維製品及び化学繊維製等のデリケートな繊維製品を家庭で洗濯する上で、繊維の縮みを防止し、弾力感、すべり感において好適な仕上がり感を与えられる繊維製品の洗浄方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、浴中における陰イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤の濃度が0.004〜0.05重量%であり、シリコーン化合物の濃度が0.000033〜0.0033重量%である処理浴Aで処理をした後、浴中におけるシリコーン化合物の濃度が0.00020〜0.005重量%であり、4級アンモニウム化合物及び/又は3級アミン化合物の濃度が0.00067〜0.01重量%である処理浴Bで処理をする工程を含む繊維製品の洗浄方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
処理浴Aで処理する工程では、下記の所定成分を含む洗浄剤を用いる。
処理浴Aの陰イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤の浴(洗濯浴)中における濃度は、0.004〜0.05重量%、好ましくは0.01〜0.04重量%である。
【0007】
処理浴Aの陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又はα−スルホ脂肪酸エステル等から選ばれる1種以上を挙げることができる。これらの中でも炭素数10〜20の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、エチレンオキサイド平均付加モル数が0.5〜4で、かつアルキル鎖の炭素数が8〜22のポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩及びアルキル鎖の炭素数が8〜22のアルキル硫酸エステル塩が好ましい。これらの陰イオン界面活性剤の対イオンは、ナトリウム又はアルカノールアミンが好ましい。
【0008】
処理浴Aの非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン又はこれらのコポリマー、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキシド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等から選ばれる1種以上を挙げることができる。これらの中でもエチレンオキサイド平均付加モル数が4〜10、プロピレンオキサイド平均付加モル数が0〜4で、かつアルキル鎖の炭素数が8〜22のポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキル鎖の炭素数が8〜22で縮合度が1.0〜5.0の蔗糖由来のアルキルグルコシドが好ましい。
【0009】
処理浴Aのシリコーン化合物の浴中における濃度は、0.000033〜0.0033重量%、好ましくは0.00017〜0.0027重量%である。
処理浴Aのシリコーン化合物は、下記一般式(I):
【0010】
【化1】
Figure 0003566091
【0011】
[式中の各記号の意味は下記のとおりである。
R:炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシル基又はアルコキシル基
:同一又は異なっていてもよい炭素数1〜4のアルキル基
l:200〜600、好ましくは200〜500の数
m及びn:mが0〜60、好ましくは1〜30の数で、nが0〜30、好ましくは1〜20の数であり、m+nが5〜90、好ましくは5〜60となる数
A:下記の(イ)又は(ロ)で表される基
(イ)−(CH)a−N(−R)−CO−(CH)b−O−(CO)c−(C0)d−R
(ロ)−(CH)a−N(−R)−H
(ここで、aは2〜6、bは1〜6の数を示し、c、dはcが0〜20で、dが0〜20であり、c+dが1〜30となる数を示し、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基を示す)
B:下記の(ハ)で表される基
(ハ)−(CH)e−O−(CO)f−(C0)g−R
(ここで、eは2〜6の数を示し、f、gはfが0〜20で、gが0〜20であり、f+gが1〜30となる数を示し、Rは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基を示す)]
で表されるものを挙げることができる。
【0012】
処理浴Aは洗浄剤を水で希釈したものを用いることができる。洗浄剤中の陰イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤の含有量は、好ましくは1〜50重量%、特に好ましくは5〜30重量%であり、シリコーン化合物の含有量は、好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%である。処理浴Aは、洗浄剤を水に対して0.01〜0.5重量%の濃度で添加され、調製されることが好ましい。
【0013】
洗浄剤には、上記成分以外の他の添加剤として、液体洗剤とする場合は、特開平9−176685号公報、第4頁第6欄第17行目〜第5頁第8欄第8行目記載の成分を配合することができ、粉末洗剤とする場合は、特開平8−2190693号公報、第4頁第5欄第18行目〜第7頁第11欄第17行目記載の成分を配合することができる。
【0014】
洗浄剤は液体であることが好ましく、上記の他の添加剤の中でも、アルカリ剤としてモノエタノールアミン、酸剤としてクエン酸及びコハク酸、分散剤としてオリゴマー、酸化防止剤として亜硫酸ナトリウム、可溶化剤としてプロピレングリコール、低級アルコールとしてエタノール、抗菌剤としてイソチアゾリン系化合物、香料、染料を配合することが好ましい。
【0015】
本発明は、処理浴Aにて処理された後に処理浴Bにて処理される。処理浴Bで処理する工程では、下記の所定成分を含む仕上げ剤を用いる。
【0016】
処理浴Bのシリコーン化合物の浴中の濃度は、0.00020〜0.005重量%、好ましくは0.00033〜0.005重量%である。このような範囲において、衣料にべたつき感が残らず好適な風合いを付与することができ、ウール製品においても縮みや毛玉の発生を抑制することができる。
【0017】
処理浴Bのシリコーン化合物としては、ジメチルポリシロキサン、高架橋型シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミド変性シリコーン、糖変性シリコーン等から選ばれる1種以上を挙げることができる。
ジメチルポリシロキサンの分子量は、10,000〜1,000,000、好ましくは20,000〜500,000であり、アミノ変性シリコーンの分子量は、1,000〜500,000、好ましくは2,000〜300,000であり、アミド変性シリコーン及び糖変性シリコーンの分子量は、5,000〜2,000,000、好ましくは10,000〜1,000,000である。さらに、高架橋型シリコーンは、特表平5−508887号公報3頁右下欄〜5頁左下欄、特開平2−154069号公報5頁右上欄〜6頁左上欄のものを挙げることができる。
【0018】
処理浴Bの4級アンモニウム化合物及び/又は3級アミン化合物の浴中の濃度は、0.00067〜0.01重量%、好ましくは0.002〜0.0067重量%である。
【0019】
処理浴Bの4級アンモニウム化合物及び/又は3級アミン化合物としては、分子中に少なくとも1つのエステル結合を有する4級アンモニウム化合物又は3級アミン化合物の無機もしくは有機酸塩が好ましい。無機酸塩としては、塩酸塩、硝酸塩、燐酸塩、硫酸塩等を挙げることができ、有機酸塩としては、炭素数2〜18の飽和又は不飽和の脂肪酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩等を挙げることができる。
【0020】
このような4級アンモニウム化合物又は3級アミン化合物としては、下記一般式(II)及び(III)で表される化合物を挙げることができる。
【0021】
【化2】
Figure 0003566091
【0022】
[式中、R、Rは同一又は異なっていてもよい炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し;Q、Qは、−COO−、−CONR11−、−OCO−、−NR11CO−(ここでR11は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキレン基を示す)で、少なくとも1つが−COO−又は−OCO−を示し;R、Rは炭素数1〜5のアルキレン基を示し;R、R10は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はR−X−R−を示し;HXは上記した無機酸又は有機酸を示し、Xはハロゲン原子等の陰イオンを示す。]
炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基部分は直鎖でも分岐鎖でもよく、ステアリン酸、パルミチン酸等の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和高級脂肪酸のほか、牛脂、豚脂、パーム油、パーム核油、オリーブ油等の天然油脂を分解、精製して得られる脂肪酸から由来するものが好ましい。これらの中でも特に、オレイン酸、ステアリン酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、硬化パーム核油脂肪酸が好適である。なお、不飽和高級脂肪酸としては、立体異性体がシス体又はトランス体であっても、両者の混合物であってもよいが、特にシス体/トランス体の比率が25/75〜100/0(重量比)であることが好ましい。
第3級アミン化合物の長鎖結合基はエーテル結合を含んでいてもよく、その場合には、牛脂、豚脂、パーム油、オリーブ油を還元して得られるアルコール由来のほか、それらからゲルベ反応によって得られる合成アルコールも使用できる。
【0023】
より具体的には、下記一般式(IV)〜(VII)で表される化合物を挙げることができる。なお、式中のR12は、オレイル又はC18:C16=60/40(飽和アルキル鎖)を示す。
【0024】
【化3】
Figure 0003566091
【0025】
また、4級アンモニウム化合物としては、下記一般式(VIII)で表されるものを用いることもできる。式中のR12の意味は上記と同様である。
【0026】
【化4】
Figure 0003566091
【0027】
処理浴Bの陰イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤の浴(洗濯浴)中の濃度は、好ましくは0.004重量%未満、特に好ましくは0.0033重量%以下である。処理浴Bの陰イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤は、処理浴Aと同じものを用いることができる。
【0028】
処理浴Bは仕上げ剤を水で希釈したものを用いることができる。仕上げ剤中のシリコーン化合物の含有量は、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%であり、4級アンモニウム化合物及び/又は3級アミン化合物の含有量は、好ましくは1〜20重量%、特に好ましくは2〜15重量%であり、陰イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0〜10重量%、特に好ましくは1〜8重量%である。処理浴Bは、仕上げ剤を水に対して0.01〜0.1重量%、特に好ましくは0.017〜0.083重量%の濃度で添加され、調製されることが好ましい。
【0029】
仕上げ剤には、上記の成分以外の他の添加剤として、非イオン界面活性剤(アルキル鎖長が8〜18で、エチレンオキサイド付加モル数が10〜30のポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい)、脂肪酸(炭素数が12〜22のものが好ましい)、抗菌剤(イソチアゾリン骨格を有するものが好ましい)、有機酸(コハク酸及びクエン酸が好ましい)、溶媒(エチレングリコール、プロピレングリコール及び重量平均分子量が5000以内のポリエチレングリコールが好ましい)、無機塩(食塩、塩化アンモニウム、塩化カルシウムが好ましい)、その他(香料、色素)を配合することが好ましい。
【0030】
本発明は処理浴Aで処理した後、処理浴Bで処理する工程を含むが、処理浴AとBによる処理は同じ槽で行ってもよく、別々の槽で行ってもよい。処理浴Aから処理浴Bに移る際は、脱水やすすぎにより処理浴Aを除去した後、処理浴Bにて処理することが好ましい。
【0031】
本発明では、より好適な効果を得るため、繊維製品が接触する浴のpHは、4.0〜8.5が好ましく、4.0〜8.0が特に好ましく、4.0〜7.5がさらに好ましい。
【0032】
【実施例】
表1に処理浴Aを調製するための洗浄剤A〜Dを、表2に処理浴Bを調製するための仕上げ剤1〜5を示す。洗浄剤及び仕上げ剤のpHは、0.1Nの塩酸又は水酸化ナトリウムを用いて、それぞれ7.0付近及び5.0付近に調整した。表1及び表2に示した成分の詳細を以下に示す。なお、4級アンモニウム化合物(2)は下記の方法で製造した。
【0033】
<4級アンモニウム化合物(2)の製造>
N−メチルエタノールアミンとアクリロニトリルの付加物より、公知の方法[J.Org.Chem.,26,3409,(1960)]で合成したN−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−1,3−プロピレンジアミン66gと硬化牛脂脂肪酸284gを、攪拌機、温度計及び脱水管を備えた4つ口フラスコに仕込み、180℃まで昇温した。その温度で約10時間、生成する水を留去しながら加熱した結果、上記一般式(X)の化合物を主成分とする反応物300gを得た。得られた反応物の酸価、ケン化価、水酸基価、全アミン価、3級アミン価を測定し、反応物の組成を調べた結果、ジアルキル体が86重量%、モノアルキルアミド体が10重量%、未反応脂肪酸が4重量%であった。また、ガスクロマトグラフィーによる分析から、未反応のN−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−1,3−プロピレンジアミンが反応物中に0.1重量%含有されていた(特開平5−230001号公報参照)。
上記で得られた化合物300gを8−アセチル化蔗糖を添加した工業用アルコール60gに溶解し、攪拌機、温度計及び圧力計を備えたオートクレーブに仕込み、B.H.Tを0.15g加えて、メチルクロライド28gを圧入した。100℃で約8時間反応させた結果、上記一般式(VIII)の化合物を主成分とする反応物390gを得た。反応物の固形分は85重量%であり、アミン価の測定から、4級化反応率は96%であった。また、4級化されていないアミンのジアルキル体/モノアルキル体の比率は、85/15(重量比)であった(特開平5−230001号公報参照)。
【0034】
・シリコーン化合物(1):一般式(I)において、R=R=CH、l=300、m=7、n=3、A=(CHNHCOCHO(CO)1225、B=(CHO(CO)10CHで表されるもの
・シリコーン化合物(2):SM8705(ジメチルポリシロキサン、(東レダウコーニング(株)製))
・シリコーン化合物(3):SM8702C(アミノ変性シリコーン(東レダウコーニング(株)製))。
【0035】
・陰イオン界面活性剤(1):アルキル鎖の炭素数が12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・陰イオン界面活性剤(2):アルキル鎖の炭素数が12〜14の直鎖であり、平均エチレンオキサイド付加モル数が3.0であるポリオキシエチレンアルキル硫酸カリウム
・非イオン界面活性剤(1):ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル鎖が一級直鎖であり、炭素数が12〜14、平均エチレンオキサイド付加モル数が12)
・非イオン界面活性剤(2):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(平均エチレンオキサイド付加モル数が8)
・非イオン界面活性剤(3):アルキルグリコシド(アルキル鎖の炭素数が12〜14、グルコースの縮合度が1.3)
・非イオン界面活性剤(4):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(平均エチレンオキサイド付加モル数が47)
・4級アンモニウム化合物(1):モノアルキル(炭素数16〜18)トリメチルアンモニウムクロリド
・4級アンモニウム化合物(2):上記の製造方法により得られた化合物
・脂肪酸:炭素数16〜18の硬化牛脂由来脂肪酸
・ポリエチレングリコール:重量平均分子量1500
・プロキセルBDN:イソチアゾリン系抗菌剤(ゼネカ社製)
【0036】
【表1】
Figure 0003566091
【0037】
【表2】
Figure 0003566091
【0038】
<洗浄方法>
まず、カシミヤセーター(サイズL)2枚及びシルクのブラウス(9号長袖)1枚を洗濯機(ナショナルNA−F60E)に入れ、表1の洗浄剤を用いて処理浴Aを調製し、表3に示した条件で処理した。なお、使用した水はすべての工程において、20℃、4°DHのものを用いた。
処理浴Aで処理後、脱水を行い、次いですすぎを2回行った。2回目のすすぎ時において、表2記載の仕上げ剤を用いて処理浴Bを調製し、表3に示した条件で処理した。
処理浴Bを十分に脱水後、日陰で無風条件下で乾燥を行った。乾燥後、それぞれの衣料に求められる仕上げ具合を観るため、カシミヤセーターについては手触りにより弾力性を、シルクのブラウスについてはすべり性を調べた。また、カシミヤセーターについては縮みやすいため、洗濯前と比較した衣料の縮みの程度を調べた。評価基準を下記に示す。
【0039】
(弾力感)
1:洗浄前衣料より非常に良い
2:洗浄前衣料より良い
3:洗浄前衣料よりやや良い
4:洗浄前衣料と同等
5:洗浄前衣料より悪い。
【0040】
(すべり感)
1:洗浄前衣料より非常に良い
2:洗浄前衣料より良い
3:洗浄前衣料よりやや良い
4:洗浄前衣料と同等
5:洗浄前衣料より悪い。
【0041】
(衣料の縮みの程度)
1:まったく縮みが見られない
2:やや縮んでいるがまったく気にならない
3:やや気になる程度に縮みが見られる
4:気になる縮みが見られる
5:縮みが著しい
【0042】
【表3】
Figure 0003566091
【0043】
【発明の効果】
本発明の洗浄方法によれば、ウール繊維製品、シルク繊維製品及び化学繊維製等のデリケートな繊維製品を、風合いを損ねることなく、家庭で洗濯することができる。

Claims (2)

  1. 浴中における陰イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤の濃度が0.004〜0.05重量%であり、下記一般式(I)で表されるシリコーン化合物の濃度が0.000033〜0.0033重量%である処理浴Aで処理をした後、
    浴中におけるシリコーン化合物の濃度が0.00020〜0.005重量%であり、4級アンモニウム化合物及び/又は3級アミン化合物の濃度が0.00067〜0.01重量%である処理浴Bで処理をする工程を含むシルク繊維製品の洗浄方法。
    Figure 0003566091
    〔式中の各記号の意味は下記のとおりである。
    R:炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシル基又はアルコキシル基
    :同一又は異なっていてもよい炭素数1〜4のアルキル基
    l:200〜600の数
    m及びn:mが0〜60の数で、nが0〜30の数であり、m+nが5〜90となる数
    A:下記の(イ)で表される基
    (イ) -(CH )a-N( R )-CO-(CH )b-O- C H O)c-(C H 0)d-R
    (ここで、aは2〜6、bは1〜6の数を示し、c、dはcが0〜20で、dが0〜20であり、c+dが1〜30となる数を示し、R は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R は水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基を示す)
    B:下記の(ハ)で表される基
    (ハ) -(CH )e-O- C H O)f-(C H 0)g-R
    (ここで、eは2〜6の数を示し、f、gはfが0〜20で、gが0〜20であり、f+gが1〜30となる数を示し、R は水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基を示す) ]
  2. 浴中における陰イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤の濃度が0.004〜0.05重量%であり、上記一般式(I)で表されるシリコーン化合物の濃度が0.000033〜0.0033重量%である処理浴Aで処理をした後、
    浴中におけるシリコーン化合物の濃度が0.00020〜0.005重量%であり、4級アンモニウム化合物及び/又は3級アミン化合物の濃度が0.00067〜0.01重量%である処理浴Bで処理をする工程を含み、
    繊維製品が接触する浴のpHが4.0〜8.5であり、処理浴AのpHが処理浴BのpHよりも高い、シルク繊維製品の洗浄方法。
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